(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6668082
(24)【登録日】2020年2月28日
(45)【発行日】2020年3月18日
(54)【発明の名称】エンコーダ
(51)【国際特許分類】
G01D 5/244 20060101AFI20200309BHJP
【FI】
G01D5/244 F
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-8929(P2016-8929)
(22)【出願日】2016年1月20日
(65)【公開番号】特開2017-129452(P2017-129452A)
(43)【公開日】2017年7月27日
【審査請求日】2018年12月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002233
【氏名又は名称】日本電産サンキョー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097113
【弁理士】
【氏名又は名称】堀 城之
(74)【代理人】
【識別番号】100162363
【弁理士】
【氏名又は名称】前島 幸彦
(74)【代理人】
【識別番号】100194146
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 明
(74)【代理人】
【識別番号】100194283
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 大勇
(74)【代理人】
【識別番号】100141324
【弁理士】
【氏名又は名称】小河 卓
(72)【発明者】
【氏名】奥村 宏克
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 豊
(72)【発明者】
【氏名】上甲 均
【審査官】
池田 剛志
(56)【参考文献】
【文献】
特開平04−136714(JP,A)
【文献】
特開2014−025871(JP,A)
【文献】
特開2006−112862(JP,A)
【文献】
特開2015−225023(JP,A)
【文献】
特開2012−058257(JP,A)
【文献】
特開2009−162673(JP,A)
【文献】
特開2007−225325(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2015/0019152(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01B 7/00− 7/34
G01D 5/00− 5/62
G01R33/00−33/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
NSの2極に着磁された磁石と、
前記磁石に対向するように配置され、π/2の位相差を持つA相信号とB相信号を出力する磁気センサと、
前記A相信号と前記B相信号にもとづいて、回転量を算出する回転量算出部と、
前記A相信号と前記B相信号にもとづいて、リサージュ波形を直交座標系上に形成し、前記リサージュ波形をもとに、前記A相信号と前記B相信号のオフセットを算出し、前記回転量算出部において前記回転量を算出する際の前記A相信号及び前記B相信号に対して当該オフセットの分だけ補正を行わせるオフセット制御部と、
を備え、
前記オフセット制御部は、前記リサージュ波形が呈する円周上において、所定の数に均等に分割される候補点のうち、連続する3点から形成される2つの辺の垂直二等分線の交点よりオフセットを検出する動作を異なる時点で複数回行い、
前記回転量を算出するために適用する前記オフセットを決定する際に、最初の3点で検出したオフセットはそのまま使用し、以後に順次検出したオフセットは重み付けして前記最初の3点で検出したオフセットに反映させる
ことを特徴とするエンコーダ。
【請求項2】
前記オフセット制御部は、前記リサージュ波形が呈する円形に歪がある場合、理想円となるように補正をして前記連続する3点から前記オフセットを算出することを特徴とする請求項1に記載のエンコーダ。
【請求項3】
前記連続する3点は、前記直交座標系のいずれかの座標軸と前記リサージュ波形との交点を少なくとも1つ含むことを特徴とする請求項1または2に記載のエンコーダ。
【請求項4】
前記連続する3点は、前記直交座標系のいずれかの座標軸と前記リサージュ波形との交点であることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載のエンコーダ。
【請求項5】
前記座標軸上との交点の検出は、前記A相信号または前記B相信号のいずれか一方がゼロになったときの値と、他方の値との組み合わせから算出することを特徴とする請求項3または4に記載のエンコーダ。
【請求項6】
前記オフセット制御部は、前記回転量を算出するために適用する前記オフセットを決定する際に、前回算出されたオフセットと最新に算出されたオフセットとを平滑化して用いることを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載のエンコーダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンコーダに係り、例えば、π/2の位相差をもつA相信号及びB相信号の磁気センサ出力をもとに得られる回転角を算出する磁気式のエンコーダに関する。
【背景技術】
【0002】
被検出物の変位量や変位の絶対値を検出する装置として、磁気式エンコーダが知られている。例えば、磁気式エンコーダとしては、NSの2極に着磁された円盤状の磁石を回転させ、その磁界変化をMR素子で検出し、得られたSin信号及びCos信号をAD変換してマイコンに取り込み、回転位置の絶対値を検出するものがある。
【0003】
このような磁気式エンコーダでは、例えば、逆正接信号の位相をパラメータとし、Sin信号を直交座標系のY座標、Cos信号を直交座標系のX座標としてプロットすると、いわゆるリサージュ波形が得られる。リサージュ波形は、Sin信号とCos信号がノイズ等のない理想的な信号と仮定すると、中心ずれや歪のない円形となる。しかし、実際は、センサのばらつき等によって、中心がずれた円形、すなわち、Y座標とX座標の交点からリサージュ波形の円周上までの距離が異なる場合がある。そのため、エンコーダを工場から出荷する際には、予めオフセット補正をかけておくのが一般的である。さらに、出荷時(初期)のオフセット調整環境と実際の使用環境、特に温度環境が異なる使用環境との違いを考慮し、オフセット誤差を調整する技術もある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−78340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、Y軸との交点2点とX軸との交点2点とによりオフセットを算出する技術では、小さい回転角度しか動かないような場合のアプリケーションでは、オフセット算出に限界があり、そのような状況に於いても精度向上を図ることのできる技術が求められていた。
【0006】
本発明は、上記の状況に鑑みなされたものであって、MR素子を用いたエンコーダにおいて、オフセットを適切に反映させ精度を向上させることを目的にしている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るエンコーダは、NSの2極に着磁された磁石と、前記磁石に対向するように配置され、π/2の位相差を持つA相信号とB相信号を出力する磁気センサと、前記A相信号と前記B相信号にもとづいて、回転量を算出する回転量算出部と、前記A相信号と前記B相信号にもとづいて、リサージュ波形を直交座標系上に形成し、前記リサージュ波形をもとに、前記A相信号と前記B相信号のオフセットを算出
し、前記回転量算出部において前記回転量を算出する際の前記A相信号及び前記B相信号に対して当該オフセットの分だけ補正を行わせるオフセット制御部と、を備え、前記オフセット制御部は、前記リサージュ波形が呈する円周上において、所定の数に均等に分割される候補点のうち、連続する3点から形成される2つの辺の垂直二等分線の交点よりオフセットを検出する
動作を異なる時点で複数回行い、前記回転量を算出するために適用する前記オフセットを決定する際に、最初の3点で検出したオフセットはそのまま使用し、以後に順次検出したオフセットは重み付けして前記最初の3点で検出したオフセットに反映させる。
ここで、π/2の位相差を持つA相信号とB相信号とは、例えば、Sin信号及びCos信号を指す。従来のように、Y軸との交点2点とX軸との交点2点とによりオフセットを算出する場合と比較して、小さい回転角度でもオフセットが検出できる。その為、小さい回転角度しか動かないようなアプリケーションでも使用することができる。
この際、エンコード回転直後から早くオフセットを算出でき、かつ、上述の様に、ばたつかないオフセットとして算出できる。
【0008】
前記オフセット制御部は、リサージュ波形に歪がある場合、理想円となるように補正をして前記連続する3点から前記オフセットを算出してもよい。
リサージュ波形が呈する円形に歪があった場合でも、より正確なオフセットを算出できる。
【0009】
また、前記連続する3点は、前記直交座標系のいずれかの座標軸と前記リサージュ波形との交点を少なくとも1つ含んでもよい。
一般に、リサージュ波形は直交座標系の軸(X軸、Y軸)との交点での歪は少ない。そこで、軸との交点が含まれることにより、歪補正において軸との交点に関しては補正を行う必要がなく、より早くオフセットを算出することができる。
【0010】
前記連続する3点は、前記直交座標系のいずれかの座標軸と前記リサージュ波形との交点であってもよい。
3点とも軸との交点とすることで、リサージュ波形の歪が少ない位置から3点を選択しているので、3点とも歪補正が不要になり、より早くオフセットを算出することができる。
【0011】
前記座標軸上との交点の検出は、前記A相信号または前記B相信号のいずれか一方がゼロになったときの値と、他方側の値との組み合わせから算出してもよい。
最大値検出や最小値検出をせずに、簡単な方法で軸との交点を検出し、オフセットを算出することができる。
【0012】
前記オフセット制御部は、前記回転量を算出するために適用する前記オフセットを決定する際に、前回算出されたオフセットと最新に算出されたオフセットとを平滑化して用いてもよい。
最新オフセットに対して1つ前のオフセットに重み付けした値を加え平滑化(フィルタリング)したものを、前記回転量を算出するときに適用することで、環境温度変化、使用時の装置温度上昇などの変化があっても、それら変化に追従して適切なオフセットを検出でき、かつ、フィルタをかけることで、ばたつかないようなオフセットとすることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、MR素子を用いたエンコーダにおいて、オフセットを適切に反映させ精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】実施形態に係る、エンコーダのハードウェア構成のイメージ図である。
【
図2】実施形態に係る、エンコーダの機能ブロック図である。
【
図3】実施形態に係る、オフセット算出手法を説明するための図である。
【
図4】実施形態に係る、リサージュ波形と候補点の関係を示した図である。
【
図5】実施形態に係る、オフセットの算出工程の概要を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、図面を参照しつつ説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施の形態に係るオフセット値補正が行われるエンコーダ1のハードウェア構成のイメージ図である。
図2は、エンコーダ1の機能ブロックであり、主に、オフセット補正の機能に着目して示している。
【0018】
エンコーダ1は、回転体の回転に連動して出力信号が変化するMR素子10と、制御部20とを有する。本実施形態では、回転体として、S極とN極の磁極が一対着磁された円盤状の磁石50が用いられている。モータ装置のフレーム等に固定され、磁石50は、モータ装置の回転出力軸等に連結された状態で使用される。
【0019】
エンコーダ1では、MR素子10から制御部20に向けて、互いにπ/2の位相差を有するCos信号(A相信号)とSin信号(B相信号)とが出力される。より具体的には、MR素子10は、磁石50の位相に対して、互いに90°の位相差を有するA相の磁気抵抗パターンとB相の磁気抵抗パターンとを備え、磁石50の回転に対応してA相信号とB相信号を出力する。
【0020】
なお、図示では、A相センサおよびB相センサの一構成要素となるMR素子10しか図示していないが、その他、例えば、整流回路、ローパスフィルタ、差動増幅アンプ、MR素子10に励磁電流を供給するドライバなどの各種電気要素によって、A相センサおよびB相センサの出力が算出処理される。
【0021】
制御部20は、例えば、MPU、ROM、RAM等の各種電気要素によって形成されており、機能的にはA/D変換部21(以下、「ADC21」と表記する。)と、角度算出部22と、オフセット制御部23とを備える。
【0022】
ADC21は、MR素子10から出力されたアナログ信号を取得しデジタル化し、角度算出部22及びオフセット制御部23へ出力する。角度算出部22は、MR素子10からの出力(A相信号、B相信号)をもとに磁石50の角度位置を算出する。
【0023】
オフセット制御部23は、リサージュ波形を算出する機能及びオフセット補正機能を有している。角度算出部22は、磁石50の角度位置の算出の際に、オフセット制御部23からオフセットを取得し、適正な角度位置の算出を行う。
【0024】
オフセット制御部23は、オフセット算出部24と、オフセットデータ記憶部25と、歪補正用データ記憶部26とを備える。
【0025】
オフセット算出部24は、A相信号とB相信号のオフセットを算出し、角度算出部22の角度位置の算出処理へ提供する。具体的なオフセットの算出手順については
図4及び
図5を参照して後述するが、簡単には、円形のリサージュ波形を等分割した所定の候補点から連続する3点を選択し、さらに連続する2点間の垂直二等分線を2つ求め、その交点をオフセットとして算出する。エンコーダ1の起動後最初のオフセット算出処理にて得られた値は、そのまま角度算出部22で使用される。以降に得られたオフセットについては、最初のオフセットと平滑化した上で角度算出部22で使用される。これによって、起動時は極力早く最新のオフセットを反映させ、以降は、ばたつかないオフセットを用いることができる。なお、どのような重み付けをして平滑化するかは、目的に応じて適宜選択されうる。
【0026】
オフセットデータ記憶部25は、オフセットのデータを保持する。ここでは、出荷時のオフセットの値と共に、実際に使用状態となった後に算出されたオフセットの値が記憶され、上述の平滑化処理に用いられる。
【0027】
歪補正用データ記憶部26は、リサージュ波形において歪みが生じている場合に、歪み補正を行うためのデータを保持する。MR素子10及びそれに付随するアンプ、ドライバ等により、ADC21が取得するアナログ信号(A相信号及びB相信号)に歪みが生じることがある。また、歪みの原因に、磁石50とMR素子10との形状上の問題、すなわち幾何学的要因もある。磁石50は、円盤状に形成され、各極が半円状となって、半円状の領域から半円状の領域に磁束線が、完全に一様ではなく丸みを持って分布される。また、MR素子10に形成されているブリッジ回路の各セグメントに印加される磁束が、場所により少しずつ異なる。これらによりリサージュ波形に歪が生じる。
【0028】
その様な歪みは、一般には、温度特性によって一様に変化することから、予め正規化するための補正値を記憶しておき、リサージュ波形を作るときに適用することで、歪みの無い(または非常に小さい)円形を得ることができる。なお、本実施形態では、後述のように、オフセットを算出する場合に、予め所定の候補点を決めるため、実際に保持するデータ量及び歪み補正に必要な計算量は小さくてすむ。
【0029】
図3は、本実施形態において適用するオフセット算出手法を説明するための図である。ここでは、円形のリサージュ波形上において均等に分割された候補点から連続する3点を用いて、それら連続する3点から形成される2つの辺の垂直二等分線の交点よりオフセットを算出する。
【0030】
ここで、連続する3点として、第1点P1(X1、Y1)、第2点P2(X2、Y2)、第3点P3(X3、Y3)とする。第1点P1(X1、Y1)と第2点P2(X2、Y2)の第1交点Pm1(Xm1、Ym1)、第2点P2(X2、Y2)と第3点P3(X3、Y3)の第2交点Pm2(Xm2、Ym2)は次式で得られる。
Xm1=(X1+X2)/2
Ym1=(Y1+Y2)/2
Xm2=(X2+X3)/2
Ym2=(Y2+Y3)/2
【0031】
第1交点Pm1(Xm1、Ym1)の垂直二等分線L1と、第2交点Pm2(Xm2、Ym2)の垂直二等分線L2との交点P0(X0、Y0)は、次式で得られる。この交点P0(X0、Y0)の値が新たに算出されたオフセットとなる。
X0=(Nr1×Ys2−Nr2×Ys1)/(Nr1−Nr2)
Y0=(Ys2−Ys1)/(Nr1−Nr2)
ただし、Nr1(L1の傾き)、Nr2(L2の傾き)、Ys1、Ys2は以下の式とする。
Nr1=−(X2−X1)/(Y2−Y1)
Nr2=−(X3−X2)/(Y3−Y2)
Ys1=Ym1−Nr1×Xm1
Ys2=Ym2−Nr2×Xm2
【0032】
図4は、リサージュ波形と候補点の関係を示した図であって、
図4(a)は4等分した例、
図4(b)は
図4(a)を更に等分割し8等分した例を示している。
【0033】
図4(a)に示す様に、リサージュ波形を4等分し、かつ、X軸及びY軸との4つの交点(P1〜P4)が候補点となる場合を想定する。ここでは、
図3と同様に、第1〜第3点P1〜P3を用いて、オフセットとなる交点P0を算出している。一般に、リサージュ波形と軸上(X軸上やY軸上)との交点では、歪みが少ないため、得られる交点P0(X0、Y0)のオフセットとしての値が非常に正確になる。別の観点では、歪み補正を行わなくとも、十分な精度でオフセットを得ることができる。また、円形のリサージュ波形では、中心角180度、すなわち、磁石50の回転では90度(180度/2)でオフセットが検出可能となる。すなわち、素早いオフセットの算出処理が可能となる。
【0034】
また、
図4(b)では、8等分された位置の8つの候補点(P1〜P8)のうち、第3点P3〜第5点P5を用いて、オフセットとなる交点P0を算出している。8等分した候補点から連続する3点を選択した場合、必ずX軸又はY軸上の点が1点又は2点含まれる。また、軸上の点以外の点は、原点に対して±45度の傾きを持っており、A相信号とB相信号との交点に対応する。この位置は、歪が大きいので歪を補正した値を使用する。その結果、得られる交点P0(X0、Y0)のオフセットとしての値が非常に正確になる。この場合、円形のリサージュ波形では、中心角90度、すなわち、磁石50の回転では45度でオフセットが検出可能となる。したがって、磁石50が僅かにしか回転しないような装置に取り付けられた場合でも、オフセットを適切に算出でき、エンコーダ1の検出精度を向上させることができる。
【0035】
つぎに、
図5のフローチャートを用いて、オフセットの算出工程の概要を説明する。制御部20は、MR素子10から出力されたA相信号とB相信号を取得する(S10)。取得されたA相信号とB相信号は角度算出部22とオフセット制御部23に出力される。
【0036】
オフセット算出部24は、A相信号とB相信号をもとに、リサージュ波形を取得する(S12)。このとき、必要に応じて、歪補正用データ記憶部26を参照して上述した歪み補正を施す。つづいて、オフセット算出部24は、所定の候補点から連続する3点を特定し(S14)、連続する2点を結び得られる辺の垂直二等分線を2つ求め、それらの交点を算出し(S16)、最新のオフセットを決定する(S18)。
【0037】
最新のオフセットを決定すると、オフセット算出部24は、エンコーダ1を起動した後最初のオフセットの算出であったか否かを判断する(S20)。
【0038】
最初のオフセットの算出であれば(S20のY)、オフセット算出部24は、その最新のオフセットを角度算出部22へ通知する(S22)。通知後、算出したオフセットがオフセットデータ記憶部25に保存される。
【0039】
最初のオフセットの算出で無ければ(S20のN)、オフセット算出部24は、その最新のオフセットとオフセットデータ記憶部25に記録されている過去に算出されたオフセットとを用いて平滑化処理し(S26)、平滑化したオフセットを角度算出部22に通知する(S28)。通知後、算出したオフセットがオフセットデータ記憶部25に保存される(S24)。
【0040】
本発明を、実施の形態をもとに説明したが、この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせ等にいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【符号の説明】
【0041】
1 エンコーダ
10 MR素子
20 制御部
21 ADC(A/D変換部)
22 角度算出部
23 オフセット制御部
24 オフセット算出部
25 オフセットデータ記憶部
26 歪補正用データ記憶部
50 磁石