(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の提示手段は、前記1回のプレイ体験の提供期間中において前記第2のゲームプレイが行われた回数、及び複数回のプレイ体験の提供において前記第2のゲームプレイが行われた総数の少なくともいずれかに応じて、前記選択候補とするゲーム要素の数を増加させる請求項2に記載のゲーム装置。
前記1回のプレイ体験の提供期間中において前記第2のゲームプレイが行われた回数、及び複数回のプレイ体験の提供において前記第2のゲームプレイが行われた総数の少なくともいずれかに基づいて、各ゲーム要素を前記選択候補に含める確率を変更する請求項2乃至5のいずれか1項に記載のゲーム装置。
前記選択候補に含める確率の変更は、当該変更の基準となる前記第2のゲームプレイが行われた回数が多いほど、価値が高いものとして予め定められた分類に属するゲーム要素を前記選択候補に含めやすくするよう行われる請求項6に記載のゲーム装置。
前記1回のプレイ体験の提供期間中の前記第2の対価の支払いを受け付ける期間において、前記第2のゲームプレイを行うことで前記ゲーム用仮想物品に対応付けられるゲーム要素が変化し得ることを通知する通知手段をさらに有する請求項6または7に記載のゲーム装置。
前記1回のプレイ体験の提供期間中の前記第2の対価の支払いを受け付ける期間において、前記第2のゲームプレイを行うことで前記ゲーム用仮想物品に対応付けられるゲーム要素の少なくとも一部を提示する第2の提示手段をさらに有する請求項2乃至8のいずれか1項に記載のゲーム装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施形態1]
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する一実施形態は、ゲームシステムの一例としての、ゲーム用実カードとゲーム用仮想カードとを提供可能なゲーム装置と、ゲーム用仮想カードを取得可能に構成された携帯端末で構成されるゲームシステムに、本発明を適用した例を説明する。しかし、本発明は、2種類以上の異なる種別の物品を提供することが可能な任意の機器に適用可能である。また、本明細書において、「1回のプレイ体験」とは、1回のサービス利用に係る対価の支払いが行われた場合に、当該支払いを行ったプレイヤに対し、(1回分の)所定の期間のゲーム装置の占有使用を認めて提供される体験全体を指すものとして説明する。また、「ゲームプレイ」とは、1回のプレイ体験中の一部の期間で提供される、所定の遊戯(ゲーム)をプレイヤがプレイすることを指すものとして説明する。
【0011】
本実施形態のゲーム装置において、プレイ体験中につき情報取得可能な物品は、以下の2種類であるものとして説明する。1種類は、本発明に係る第1のゲーム用実物品としての実ゲームカードであり、情報取得を行わせることで、該実ゲームカードに対応付けられたゲーム要素(例えばキャラクタ)を登場させたゲームを、ゲーム装置において実行させることが可能に構成される。もう1種類は、本発明に係るゲーム用仮想物品としての仮想ゲームカードであり、携帯端末において該仮想ゲームカードが情報取得可能な状態とされることで、実ゲームカードと同様、対応付けられたゲーム要素(例えばキャラクタ)を登場させたゲームを、ゲーム装置において実行させることが可能に構成される。またゲーム装置は、これら情報取得可能な実ゲームカードと仮想ゲームカードとを提供可能に構成されているものとする。
【0012】
ここで、実ゲームカードと仮想ゲームカードとは異なる種別の物品であり、後述する通り、いずれもゲーム用物品として情報取得可能に構成されるが、両者の提供態様は異なる。実ゲームカード(ゲーム用実物品)は、現実世界に物理的な実体(または体積)を有する物体を指し、仮想ゲームカード(ゲーム用仮想物品)は、現実世界に物理的な実体(または体積)は有さないものの、プログラム上において実物体と等価であるものとして取り扱われる電子的な物体(電子的情報:データ)を指しており、本発明においてこれらの物品は異なる種別であるものとして取り扱う。また以下の説明において、「実」を付して言及する物品やゲームカードは前者を示し、「仮想」を付して言及する物品やゲームカードは後者を示すものとする。また両者を指す場合、またはいずれを指すものであってもよい場合は、単に物品やゲームカードとして言及する。
【0013】
本実施形態では、ゲーム装置100の構成を簡素にならしめるため、実ゲームカードと仮想ゲームカードとは、情報取得可能な状態にあるときに、いずれも同様の処理や手段により情報取得が可能なように、情報の付加が行われているものとする。物品への情報の付加は、予め定められた形式のコードに変換(コード化)され、物品が情報取得可能な状態にある場合に、視認可能な状態でその外観に現れるものとする。
【0014】
例えば実ゲームカードでは、該カードを一意に識別可能なカードID、該カードに対応付けられたゲーム要素であるキャラクタを一意に特定するキャラクタID、及び実ゲームカードであることを示す情報を含むコードが、カード表面にコード画像として含められることにより情報の付加がなされる。同様に仮想ゲームカードは、例えば該カードを一意に識別可能なカードID、該カードに対応付けられたゲーム要素であるキャラクタを一意に特定するキャラクタID、及び仮想ゲームカードであることを示す情報を含むコードに係るコード画像が該カードのデータに含められており、携帯端末において該カードの表示指示がなされたことに応じて、コード画像が視認可能な状態となる。より詳しくは、実ゲームカードが
図4(a)のようにコード画像401を含んで構成される場合、仮想ゲームカードは
図4(b)に示されるように携帯端末200の携帯表示部230に表示された際に、実ゲームカードと同様のデザイン構成を具備し、コード画像402を含むゲームカードとして現われる。本実施形態では、コード画像が仮想ゲームカードのデータに含められているものとして説明するが、本発明の実施はこれに限られるものではなく、コード画像は、例えば携帯端末200において必要な情報を変換することで構成され、提示可能となるものであってもよい。
【0015】
なお、本実施形態ではゲームカードに対応付けられるゲーム要素はキャラクタであるものとして説明するが、本発明の実施はこれに限られるものではなく、ゲームカードに対応付けられるゲーム要素は、アイテム、発動する効果等、その他の要素であってもよいことは言うまでもない。
【0016】
また、本実施形態ではゲーム装置が提供するゲーム用物品は、実ゲームカード及び仮想ゲームカードであるものとして説明するが、本発明の実施はこれに限られるものではない。即ち、ゲーム装置が提供するゲーム用物品は、複数の種別が存在し、これら種別の中に実物品と仮想物品とを含むものであれば、ゲームカードでなくともよい。例えばゲーム用物品は、物品に対応付けられたゲーム要素を特定可能に構成された物品であれば、ゲームカード以外の紙媒体やシール等であってもよいし、ゲーム要素の外観を有するフィギュア、玩具、キーホルダー等の造形物であってもよい。ゲーム用物品が造形物である場合、物品に付与された情報は、該造形物の内部の記録媒体、あるいは該造形物に付された塗装、シール、印字等の外観の一部から取得可能であってよい。
【0017】
《ゲームシステムの構成》
ここで、本発明の実施形態に係るゲームシステムのシステム構成について、
図1(a)を用いて説明する。図示されるように、本実施形態のゲームシステムでは、ゲーム装置100は携帯端末200と通信可能に構成される。
図1(a)の例では、1つのゲーム装置100と通信可能な機器として1つの携帯端末200が示されるが、ゲーム装置100は、プレイヤの使用する携帯端末200と通信可能であり、複数種類の携帯端末200と通信可能に構成されるものであってよい。また、ゲーム装置100は、不図示のネットワークを介することでサーバ等の外部機器と通信可能であってもよい。なお、以下の説明では、ゲーム装置100と携帯端末200において同様の機能を実現する構成要素については、後者に「携帯」の接頭文字を付して峻別する。
【0018】
〈ゲーム装置100の構成〉
まず、ゲーム装置100の機能構成について、
図2のブロック図を用いて説明する。
【0019】
制御部101は、例えばCPUであり、ゲーム装置100が有する各ブロックの動作を制御する。具体的には制御部101は、例えば記録媒体102に記録されている各ブロックの動作プログラムを読み出し、メモリ103に展開して実行することにより各ブロックの動作を制御する。
【0020】
記録媒体102は、例えば不揮発性メモリやHDD等の、恒久的にデータを保持可能な記録装置である。記録媒体102は、ゲーム装置100が有する各ブロックの動作プログラムに加え、各ブロックの動作において必要となるパラメータ等の情報や、ゲーム装置100が実行するゲームに使用される各種のグラフィックスデータを記憶する。メモリ103は、例えば揮発性メモリ等の一時的なデータ記憶に使用される記憶装置である。メモリ103は、各ブロックの動作プログラムの展開領域としてだけでなく、各ブロックの動作において出力されたデータ等を一時的に記憶する格納領域としても用いられる。
【0021】
支払検出部104は、ゲーム装置100において対価の支払いがなされたことを検出する。対価の支払いは、例えば硬貨の投入口に所定の金額の硬貨や相当するコインが投入されたこと、あるいは所定の電子マネーに係るチップとの通信に基づく決済処理の完了等を検出することにより判断されるものであってよい。本実施形態のゲーム装置100は、対価の支払いに基づいてプレイヤへのゲームカードの提供を伴うサービスを開始するものとして説明するが、対価の支払いは必須の要件ではなく、所定の開始指示に基づいてサービスは開始されるものであってもよい。
【0022】
取得部105は、本実施形態のゲーム装置100が提供するゲームプレイに際し、リーダ120を介してゲームカードからの情報取得を行う。リーダ120は、ゲーム装置100と同一筐体内に組み込まれる態様、あるいはゲーム装置100の外部に着脱可能に接続される態様で設けられる。リーダ120は、ゲームカード、即ち、実ゲームカード、及び携帯端末200において表示されることで実ゲームカードと同等の外観を提示する状態となった仮想ゲームカードからの情報取得が可能に構成されており、各々対応する物品が載置されたことを受けて、該物品から取得された情報(カード情報)を取得部105に出力する。このとき、ゲームカードから取得されたカード情報を、ゲーム装置100における各処理での利用に適した形式に変換するために、所定のデータ変換処理等が行われてもよい。リーダ120は、対応物品からの情報取得可能な状態に制御されている期間において、所定の部位に該物品が載置されたことの検出、及び該物品の認識または該物品からの情報取得を、例えば撮像により得られた画像に所定の画像処理を適用することで行う。換言すれば、リーダ120は、載置されたゲームカードに現れているコード画像を検出し、変換することでカード情報を取得し、取得部105に出力する。
【0023】
また、上述した通り、実ゲームカード及び仮想ゲームカードに係るカード情報は、
図8(a)に示されるように、ゲームカードを一意に識別するカードID801に関連付けて、ゲームカードに対応付けられたキャラクタを特定するキャラクタID802、及びゲームカードが仮想ゲームカードであるか否かを示す仮想物品フラグ803(論理型、真で仮想ゲームカード)を含んで構成されるものであってよい。
【0024】
なお、本実施形態では簡単のため、取得部105はゲームカードからのカード情報の取得のみを行うものとして説明するが、本発明の実施はこれに限られるものではない。例えば取得部105は、ゲームプレイを行うプレイヤを識別するために、プレイヤを識別する個別のプレイヤIDを有するプレイヤカードからの情報取得が可能に構成されるものであってもよい。この場合、例えばプレイヤについて保持されるゲームの進行状況を示す情報(セーブデータ等)が、プレイヤIDに基づき取得され、ゲームに反映されるものとしてもよい。
【0025】
キャラクタDB106は、ゲーム装置100で実行されるゲームに登場するものとして予め設けられたキャラクタの各々についての情報(キャラクタ情報)を管理するデータベースである。本実施形態のゲーム装置100で提供されるゲームでは、1回のゲームプレイに係るゲーム中に複数体のキャラクタが登場し得るため、複数のキャラクタ情報がキャラクタDB106で管理される。
【0026】
1つのキャラクタについて管理されるキャラクタ情報は、例えば
図8(b)に示されるように、キャラクタを一意に特定するキャラクタID811に関連付けて、該キャラクタをゲームに登場させる際の画面生成に用いられるグラフィックスデータ等を含む描画用情報812、同じく音声提示に用いられる音声データ813、及びキャラクタの名称、属性等に加え、予め定められた体力(耐久力)、攻撃力、防御力、発動技、特殊スキル等の要素固有の能力の各種パラメータ等を記述した進行パラメータ814を含む。進行パラメータ814は、キャラクタを登場させるゲームにおいて参照される情報(ゲーム情報)であり、該情報を使用することで提供されるゲームの進行制御が行われる。また本実施形態のゲームでは、同一のキャラクタであっても、該キャラクタを登場させるために情報取得されたゲームカードが実ゲームカードと仮想ゲームカードのいずれであるか(仮想物品フラグ803がいずれであるか)によって、異なる進行パラメータ814が割り当てられる。故に、進行パラメータ814は、実ゲームカードから情報取得された場合にゲームの進行制御に用いられる実物品パラメータ821と、仮想ゲームカードから情報取得された場合にゲームの進行制御に用いられる仮想物品パラメータ822とを含む。ここで、詳細は後述するが、仮想ゲームカードの入手のためにプレイヤは、少なくとも1回のプレイ体験の期間中に更なる対価の支払いを行って、ゲーム装置100において後続のプレイ体験の提供を受ける必要がある。故に、本実施形態のゲームシステムでは、仮想ゲームカードは実ゲームカードよりも希少性が高いものとして定められ、仮想物品パラメータ822の方が実物品パラメータ821よりもゲームの進行を有利にならしめるよう、設定されているものとする。
【0027】
また、実ゲームカードと仮想ゲームカードの差はこれに限られるものではなく、例えば同一のキャラクタについて
図4(a)及び(b)に示されるように、情報取得可能な状態にある場合に現れる図柄が異なることによって、仮想ゲームカードの価値やプレイヤの収集意欲を高めるよう構成されるものであってもよい。換言すれば、仮想ゲームカードに付される図柄は、実ゲームカードには採用されない図柄とすることで、より仮想ゲームカードの希少価値を高めるものとしてもよい。キャラクタ情報には、このような図柄の情報も描画用情報812として含まれるものであってよい。
【0028】
なお、本実施形態ではキャラクタDB106に、グラフィックスデータや音声データが格納され、キャラクタ情報がこれらデータを含むものとして説明するが、本発明の実施はこれに限られるものではない。キャラクタ情報には、該当のデータの格納場所を示す情報が含まれるものであってもよい。またキャラクタIDが、ゲームに登場するものとして定められたキャラクタのいずれかを一意に特定するものとして説明するが、1つのキャラクタについて、例えばゲームにおいて定められたランク(ゲームにおいて定められたレベル、キャラクタ種別等の階級、ゲームパラメータに含まれる種々の能力値で分類されるクラス、及びレアリティ(希少度)等)や図柄が異なる複数の種類が存在する可能性を否定するものではない。これら種類違いのキャラクタについては、例えば各々について異なるキャラクタIDが定められて一意に特定可能に構成されるものであってもよいし、別途ランクを示すランク情報とキャラクタIDとを組み合わせることで一意に特定可能に構成されるものであってもよい。
【0029】
また本実施形態ではキャラクタDB106において各キャラクタにつき管理されるキャラクタ情報にキャラクタIDが関連付けられており、取得部105によりゲームカードから取得されたカード情報のキャラクタIDに基づいて、該カードに対応付けられたキャラクタに係るゲームの進行制御に必要な各種のゲーム情報をキャラクタDB106から取得することで、ゲームに登場させるキャラクタの情報を登録可能であるものとして説明するが、本発明の実施はこれに限られるものではない。即ち、ゲームカードに付されるカード情報は、キャラクタID等のゲーム情報を特定するための情報のみを有して構成されるものではなく、ゲーム情報自体を含んで構成されるものであってもよい。
【0030】
提示制御部107は、ゲーム装置100におけるプレイヤへの各種情報提示の制御を司る。本実施形態のゲーム装置100では、プレイヤへの各種情報提示の手段として、画像(ゲーム画面、メニュー画面等)表示を行う表示部130、及び音声出力を行う音声出力部140を有するものとして説明するが、情報提示の手段はこれらに限られるものではなく、代替あるいは追加が可能であることは言うまでもない。
【0031】
提示制御部107は、例えばGPU等の描画装置を含み、表示部130に表示させる画面を生成する際には所定の描画処理を行う。具体的には提示制御部107は、ゲーム装置100の稼働中(ゲームプレイ中やスタンバイ状態中)において、制御部101により行われた処理や命令に基づいて必要な描画用オブジェクトに対して適当な演算処理を実行し、画面の描画を行う。生成した画面は、ゲーム装置100と同一筐体内、あるいはゲーム装置100の外部に着脱可能に接続された表示装置であってよい表示部130に出力され、所定の表示領域中に表示されることでプレイヤに提示される。
【0032】
また提示制御部107は、例えばサウンドボードやアンプ等の音声信号の出力/増幅を行う回路を含み、音声出力部140から出力させる音声を生成する際には所定の処理を行う。具体的には提示制御部107は、例えば予め記録媒体102に記録された音声データに基づき、同時に出力を行う音声データを確定し、これを電気的な音声信号に変換(D/A変換)して音声出力部140に出力することで、音声出力を行う。音声出力部140は、所定のスピーカ等であってよく、入力された音声信号に基づく音波を出力する。
【0033】
提供制御部108は、対価の支払いに基づいて開始される1回のプレイ体験に対し、ゲームカードを提供する制御を行う。本実施形態のゲーム装置100では、どのような条件下で対価の支払いがなされたかに応じて提供するゲームカードを異ならせるよう、提供制御部108は制御を行う。
【0034】
具体的には、ゲーム装置100がプレイ体験の提供も行っていない、即ち、いずれのプレイヤにも占有時間が割り当てられていない、所謂スタンバイ状態にある際に対価の支払いがなされた場合、提供制御部108は実ゲームカードの提供を行わせるよう、カード提供部150を制御する。カード提供部150は、例えばカードディスペンサであり、鉛直方向に実ゲームカードを堆積する不図示のストッカを有し、提供制御部108によりなされた提供命令に応じてストッカ最下部に保持されている実ゲームカードを1枚提供する機構を有する構成であってよい。カード提供部150がゲーム装置100と同一筐体内に内蔵される場合は、実ゲームカードは、ゲーム装置100の外部からアクセス可能な取出口151(
図1(a)参照)に導かれることでプレイヤに提供される。本実施形態のゲーム装置100で提供される実ゲームカードは、予め印刷製造された既製カードであり、同一のキャラクタに対応付けられた実ゲームカードは、カード情報に含まれるカードID以外は同一となる。また上述したように、ストッカに保持されている順序で提供されるため、スタンバイ状態において次に提供される実ゲームカードは確定している。従って、本実施形態のゲーム装置100では、ゲームのプレイ内容に応じて提供カードを変更するような動的要素を含めず、実ゲームカードの提供は、例えば所定の遊戯(対戦ゲーム)に係るゲームプレイ提供前に行われる。
【0035】
なお、本実施形態では実ゲームカードは、既製カードであるものとして説明するが、提供される実ゲームカードは所謂オンデマンド印刷により動的にデザイン変更可能なものであってもよい。この場合、カード提供部150は、所定の紙媒体に印刷を行う印刷装置であり、例えばゲームの進行に応じてプレイヤにより、もしくは抽選処理により選択されたキャラクタのキャラクタIDを有するカード情報が構成され、これを変換することで得られたコード画像を付して、実ゲームカードを印刷提供するものであってよい。
【0036】
一方、ゲーム装置100がプレイ体験の提供期間中、即ち、いずれかのプレイヤに占有時間が割り当てられている状態にある際に更なる対価の支払いがなされた場合、提供制御部108は、1体のキャラクタに係る仮想ゲームカードのデータを携帯端末200に提供するよう、通信部110を制御する。本実施形態では通信部110を介して行われる携帯端末200との通信は、近接無線通信により行われるものとして説明するが、携帯端末200との通信方式は、近接無線通信に限られるものではなく、代替が可能であることは言うまでもない。
【0037】
操作入力部109は、例えば方向入力用の操作部材や決定入力用の操作部材や各種センサ等の、ゲーム装置100が有するユーザインタフェースである。操作入力部109は、操作部材に対する操作入力がなされたことを検出すると、該操作入力に対応する制御信号を制御部101に出力する。
【0038】
通信部110は、ゲーム装置100が有する外部装置との通信インタフェースである。通信部110は、上述したようなゲーム装置100と携帯端末200との機器間通信を実現する。また通信部110は、インターネット等の通信網や機器間を接続するケーブルであってもよいネットワーク(有線・無線を問わない)を介して外部装置と接続し、データの送受信が可能に構成されていてもよい。通信部110は、例えば送信対象として入力された情報を所定の形式のデータに変換し、送信するものであってもよい。
【0039】
〈携帯端末200の構成〉
次に、携帯端末200の機能構成について、
図3のブロック図を用いて説明する。
【0040】
携帯制御部201は、例えばCPUであり、携帯端末200が有する各ブロックの動作を制御する。具体的には携帯制御部201は、例えば携帯記録媒体202に記録されている各ブロックの動作プログラムを読み出し、携帯メモリ203に展開して実行することにより各ブロックの動作を制御する。
【0041】
携帯記録媒体202は、例えば不揮発性メモリやHDD等の、恒久的にデータを保持可能な記録装置である。携帯記録媒体202は、携帯端末200が有する各ブロックの動作プログラムに加え、各ブロックの動作において必要となるパラメータ等の情報を記憶する。携帯メモリ203は、例えば揮発性メモリ等の一時的なデータ記憶に使用される記憶装置である。携帯メモリ203は、各ブロックの動作プログラムの展開領域としてだけでなく、各ブロックの動作において出力されたデータ等を一時的に記憶する格納領域としても用いられる。
【0042】
携帯表示制御部207は、例えば描画用チップ等の描画装置を含み、携帯表示部230に表示させる画面を生成する際には所定の描画処理を行う。本実施形態のゲームシステムでは、携帯表示制御部207は、主として仮想ゲームカードのカード情報を取得可能な状態とするための表示制御を行う。携帯表示制御部207は、例えばゲーム装置100のゲームと関連するアプリケーション(関連アプリケーション)が携帯端末200において実行され、取得した仮想ゲームカードの一覧のうちから、使用する仮想ゲームカードを選択する操作入力がなされた場合に、該カードのデータを用いて、コード画像402を含む仮想ゲームカードの画像を生成する。携帯表示部230は、携帯端末200が有する表示装置であり、便宜上、携帯端末200の外観の一部を構成するものとして説明する。
【0043】
携帯操作入力部209は、例えば決定入力用の操作部材や各種センサ等の、物品提供装置200が有するユーザインタフェースである。携帯操作入力部209は、操作部材に対する操作入力がなされたことを検出すると、該操作入力に対応する制御信号を携帯制御部201に出力する。本実施形態では携帯操作入力部209は物理的な操作部材に加え、例えば携帯表示部230の画面上になされたタッチ入力を検出するタッチ入力検出センサを含むものとする。
【0044】
携帯通信部210は、携帯端末200が有する外部装置との通信インタフェースである。本実施形態では携帯通信部210は、ゲーム装置100との間で機器間通信を行い、仮想ゲームカードのデータを受信することができる。携帯通信部210は、ゲーム装置100から仮想ゲームカードのデータを受信すると、携帯記録媒体202に格納される、関連アプリケーションの実行において参照される情報を更新し、該仮想ゲームカードを表示可能な状態とする。また携帯通信部210は、不図示のネットワークを介して外部機器と接続し、データの送受信が可能であってもよい。
【0045】
なお、本実施形態では携帯端末200が表示装置を有し、ゲーム装置100から受信した仮想ゲームカードのデータに基づいて表示を行うことにより、該カードを情報取得可能な状態とするものとして説明するが、本発明の実施はこれに限られるものではない。即ち、仮想ゲームカードのデータを受信し、該データあるいは対応するカード情報をゲーム装置100に取得させることが可能に構成された装置や物品であれば、携帯端末200に限らず使用可能である。しかしながら、興趣性の観点、あるいはプレイヤの利便性の観点では、受信したデータに対応付けられたキャラクタを、プレイヤが該装置または物品において確認可能に構成される方が好ましい。故に、仮想ゲームカードのデータを受信する装置または物品は、データ表示以外の手法を用いて、データ受信した仮想ゲームカードに対応付けられたキャラクタを確認可能に構成されるものであってもよい。
【0046】
《提供処理》
このような構成をもつ本実施形態のゲーム装置100でプレイ体験の提供に係り実行される提供処理について、
図5のフローチャートを用いて具体的な処理を説明する。該フローチャートに対応する処理は、制御部101が、例えば記録媒体102に記憶されている対応する処理プログラムを読み出し、メモリ103に展開して実行することにより実現することができる。なお、本提供処理は、例えばゲーム装置100がスタンバイ状態(ゲーム装置100が起動され、あるいは1回のプレイ体験の提供が完了し、プレイ体験開始の指示を受け付け可能な状態)となった際に開始されるものとして説明する。
【0047】
S501で、制御部101は、1回のプレイ体験の提供開始に係る、本発明の第1の対価の支払いとしての、対価の支払いがなされたか否かを判断する。本ステップは、ゲーム装置100がスタンバイ状態にある際になされた対価の支払いを検出するものであり、新たなプレイヤに対して、初回のプレイ体験の提供を開始するか否かの判断に用いられる。ここで、「初回のプレイ体験」とは、スタンバイ状態にあり、いずれのプレイヤにも占有時間が割り当てられていない状態となったときから、最初に提供されるプレイ体験を指し、プレイヤにとっての初回のプレイ体験の提供とは異なるものとして説明する。制御部101は、1回のプレイ体験の提供開始に係る対価の支払いがなされたと判断した場合は処理をS502に移し、なされていないと判断した場合は本ステップの処理を繰り返す。
【0048】
S502で、制御部101は、プレイ体験の提供に係る処理を開始し、対価を投入してゲーム装置100を利用するプレイヤに対して、占有時間の割り当てを行う。当該占有時間は、占有可能として割り当てる時間が固定的に定められている必要はなく、ゲームのプレイ内容に応じて動的に変化し得、例えば所定のステータスまでの進行を担保し、該所定のステータスを基準に、残りの占有時間が確定するものであってよい。
【0049】
S503で、提供制御部108は制御部101の制御の下、1枚の実ゲームカードを提供させるようカード提供部150を制御する。本ステップで行われるゲームカードの提供は、スタンバイ状態にある場合になされた対価の投入に応じて開始された、初回のプレイ体験に係るものであるため、カード提供部150により実ゲームカードがプレイヤに提供される。
【0050】
S504で、制御部101は、今回のプレイ体験につき提供するゲームプレイについて、対戦ゲーム(所定の遊戯)の準備に係る各種処理を実行する。対戦ゲームの準備に係る各種処理には、対戦相手のキャラクタ(相手キャラクタ)の登録処理、プレイヤが使用するキャラクタ(使用キャラクタ)の登録処理等を含む。ここで、使用キャラクタの登録処理は、実ゲームカードまたは仮想ゲームカードからリーダ120を介して取得されたカード情報に基づき、該ゲームカードに対応付けられたキャラクタを登録する処理である。プレイヤは、所有する実ゲームカード及び仮想ゲームカードのうちから、対戦ゲームに登場させたいキャラクタが対応付けられたゲームカードを用いることで、所望のキャラクタを使用キャラクタとしてゲームプレイに用いることができる。また、使用キャラクタが対戦ゲームについて定められた規定数に満たない場合、制御部101は、所定のキャラクタ群のうちから、一時的にプレイヤに使用させるキャラクタを決定し、登録すればよい。また、準備の処理において登録された使用キャラクタ及び相手キャラクタの管理は、各キャラクタのキャラクタIDに基づいてキャラクタDB106から該当のキャラクタ情報を読み出し、キャラクタを管理するテーブル(使用キャラクタ管理テーブル及び相手キャラクタ管理テーブル)に必要な情報を格納することにより行われるものであってよい。このとき、使用キャラクタについて登録される進行パラメータ814は、取得したカード情報の仮想物品フラグ803に応じて、仮想物品パラメータ822(真)または実物品パラメータ821(偽)がテーブルに含められる。
【0051】
S505で、制御部101は、登録した使用キャラクタと相手キャラクタとが登場する対戦ゲームに係るゲーム処理を開始する。より詳しくは、制御部101は、使用キャラクタ管理テーブル及び相手キャラクタ管理テーブルを参照し、各キャラクタの進行パラメータに基づいて進行制御を行うゲーム処理を開始する。対戦ゲームは、所定の終了条件が満たされるまでゲームプレイを提供し、ゲーム制御部101は、該終了条件が満たされたことをもって、ゲーム処理を終了する。
【0052】
S506で、制御部101は、対戦ゲームの終了に係る結果表示やシナリオ表示等の各種処理を実行する。また制御部101は、現在のプレイ体験に次ぐ後続のプレイ体験の提供要否を確認する表示を提示制御部107に提示させ、提供要否の受付期間の計測を開始する。ここで、後続のプレイ体験の提供とは、プレイヤに対して割り当てられたゲーム装置100の占有時間を延長し、異なる1回のプレイ体験をさらに提供することを指し、スタンバイ状態を経ることなく同一のプレイヤに対して提供されるものである。本実施形態では、このように対戦ゲームのゲームプレイが終了したシーケンスにて、後続のプレイ体験の提供要否の選択を受け付けるものとして説明するが、本発明の実施はこれに限られるものではない。即ち、後続のプレイ体験の提供要否は、現在の1回のプレイ体験が問題なく提供されたと判断できる状態になった場合に受け付けられるものであってよく、1回のプレイ体験の提供開始後の提供期間中、好適には該1回のプレイ体験におけるゲームプレイの開始後の提供期間終了までの間のいずれで受け付けられるものであってもよい。
【0053】
S507で、制御部101は、後続のプレイ体験の提供を行う否かを判断する。具体的には制御部101は、後続する次のプレイ体験の提供が要求された否かを、提供要否の受付期間中に本発明の第2の対価の支払いとしての追加の対価の支払いがなされたか否かに基づいて判断する。従って、制御部101は、追加の対価の支払いがなされた場合に、後続のプレイ体験の提供が要求されたとし、該次のプレイ体験の提供を行うものとして判断する。また制御部101は、提供要否の受付期間が経過するまでに追加の対価の支払いがなされなかった場合だけでなく、後続のプレイ体験の提供を受けない旨の操作入力がなされることによっても、後続のプレイ体験の提供を行わないものとして判断してよい。制御部101は、後続のプレイ体験の提供を行うと判断した場合は処理をS509に移し、行わないと判断した場合は処理をS508に移す。
【0054】
S508で、制御部101は、ゲーム装置100をスタンバイ状態に移行させる処理を実行し、本提供処理を完了する。
【0055】
一方、S507において後続のプレイ体験の提供を行うと判断した場合、制御部101はS509で、後続のプレイ体験の提供に係る処理を開始し、対価を追加投入したプレイヤに対して、新たな占有時間の割り当てを行う。
【0056】
S510で、制御部101は、仮想ゲームカードの提供候補となる所定数のキャラクタを決定する。提供候補となるキャラクタは、直前に行われた対戦ゲームに登場させたキャラクタのうちから該ゲームのプレイ内容に応じて決定されるものであってもよいし、抽選処理等によって抽出されるものであってもよい。制御部101は、仮想ゲームカードの提供候補のキャラクタを決定すると、提供制御部108に該情報を伝送して表示部130に提示させ、これら提供候補のキャラクタのうちから、仮想ゲームカードを提供するキャラクタの選択に係る指示入力を受け付ける。上述したように、後続のプレイ体験については、1体のキャラクタに係る仮想ゲームカード(のデータ)が提供されるため、1以上の提供候補のキャラクタのうちから1体のキャラクタの選択が行われる。なお、本実施形態ではプレイヤによる操作入力に基づいて、仮想ゲームカードを提供するキャラクタの選択が行われるものとして説明するが、本発明の実施はこれに限られるものではなく、制御部101による抽選処理や予め定められた提供順序に従って選択されるものであってもよい。
【0057】
S511で、制御部101は、仮想ゲームカードを提供するキャラクタ(提供キャラクタ)が選択されたか否かを判断する。制御部101は、提供キャラクタが選択されたと判断した場合は処理をS512に移し、選択されていないと判断した場合は本ステップの処理を繰り返す。
【0058】
S512で、提示制御部107は制御部101の制御の下、仮想ゲームカード提供のために携帯端末200を所定の位置に近接させるようプレイヤに指示する情報を表示部130及び音声出力部140に提示させる。このとき、携帯端末200では、例えば関連アプリケーションにおいて仮想ゲームカードの受け取り機能が選択され、ゲーム装置100からのデータ受信が可能な状態になっているものとする。その後、制御部101は、通信部110を介してゲーム装置100と携帯端末200とが通信可能な状態となると、処理をS513に移す。
【0059】
S513で、提供制御部108は制御部101の制御の下、提供キャラクタに係る仮想ゲームカードのデータを通信部110に伝送し、携帯端末200に送信させる。このようにすることで、初回のプレイ体験以後に行われる後続のプレイ体験について、仮想ゲームカードの提供を行うことができる。制御部101は、携帯端末200への仮想ゲームカードのデータ送信が完了すると、処理をS504に戻す。
【0060】
このようにすることで、本実施形態のゲーム装置100では、プレイ体験の提供中に、後続のプレイ体験の提供に係る対価の支払いがなされたことに応じて、プレイヤに対して割り当てるゲーム装置100の占有時間を延長し、より満足度の高いプレイ体験を提供することができる。また後続のプレイ体験については、実ゲームカードではなく、携帯端末200を有していればゲーム装置100にけるゲームプレイに利用できる、即ち携帯性に優れた仮想ゲームカードを提供するため、物品収集に係る興趣要素を幅広くすることができる。
【0061】
なお、本実施形態の提供処理では、後続のプレイ体験の提供中に追加の対価を支払えば、更に続くプレイ体験の提供を開始させることができるものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。例えば、プレイヤ間の公平性を担保するため、各プレイヤが一時に提供を受けることが可能なプレイ体験の回数は、初回のプレイ体験を含めて上限回数が設定されているものとしてもよい。
【0062】
また本実施形態では、プレイヤが携帯端末200を所持していることを前提として仮想ゲームカードの提供を行い、さらに該仮想ゲームカードのデータを取得した場合に該当のキャラクタを使用キャラクタとして登録可能な態様について説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。即ち、仮想ゲームカードをプレイヤが使用可能に提供する方法は、プレイヤが携帯端末200等の通信端末を所持していることを前提とする必要はなく、例えばゲーム装置100と通信可能に構成された外部サーバやゲーム装置100自体に、実ゲームカードやプレイヤカード等に付されているプレイヤの識別情報に関連付けて、提供する仮想ゲームカードの情報を管理することにより行われてもよい。この場合、再度のゲームプレイ時に、同実ゲームカードやプレイヤカードからの情報取得がなされたことに基づいて、プレイヤの識別情報に関連付けて管理されている仮想ゲームカードのうちから、プレイヤが使用を所望する仮想ゲームカードを選択可能に構成されればよい。
【0063】
以上説明したように、本実施形態のゲーム装置では、プレイヤのゲームに対する関心を持続させ、ゲーム装置の利用を増加させることができる。より詳しくは、ゲーム装置は、対価の支払いを要件としてゲームのプレイ体験を提供するゲーム装置であり、1回のプレイ体験の提供開始に係る第1の対価の支払いが検出された場合に、第1のゲームプレイに係るゲームの処理を実行し、第1のゲームプレイの開始後、1回のプレイ体験の提供期間中に第2の対価の支払いが検出された場合に、第1のゲームプレイに後続する第2のゲームプレイに係るゲームの処理を実行する。このとき、第2のゲームプレイについて、ゲーム要素が対応付けられたゲーム用仮想物品の提供を行うことにより、上述の効果を実現する。
【0064】
[変形例1]
上述した実施形態1では、仮想ゲームカードの提供候補となるキャラクタを、直前に行われた対戦ゲームのプレイ内容に応じて所定数決定する等例示した。一方で、後続のプレイ体験の提供を受けるために追加の対価の支払いを行うようなプレイヤは、元々ゲームに対する関心が高く、このようなプレイヤに対して魅力的な物品を提供することは、ゲームへの関心をより高め、ひいてはサービス提供の長期化に繋がる。
【0065】
従って、例えば後続のプレイ体験の提供回数に応じて、仮想ゲームカードの提供候補となるキャラクタを動的に調整し、興趣性を高めるようにしてもよい。調整の基準とする、後続のプレイ体験の提供回数は、初回のプレイ体験の後、該プレイ体験から占有時間を延長して提供された後続のプレイ体験の回数(連続体験回数)であってもよいし、例えばプレイヤを識別する情報が所定の物品や携帯端末200等から取得可能に構成され、プレイヤごとに利用履歴が管理される態様では、これまでに該プレイヤに対して提供された後続のプレイ体験の回数(総体験回数)であってもよいし、これらの双方を考慮して判断されるものであってもよい。
【0066】
また、このように後続するプレイ体験の提供回数が多いほど、提供候補とするキャラクタの数を増加させるようにしてもよいし、所定のキャラクタが提供候補に含まれる確率を上昇させるものとしてもよい。後者の場合、所定のキャラクタは、例えばゲームの進行を有利にせしめるパラメータを有している、図柄が美麗や装飾が華やかである等、ゲームについて定められる希少性(レアリティ)が高いキャラクタ等であってよい。
【0067】
また、提供候補に含まれ得るキャラクタを、後続のプレイ体験の提供要否を確認するシーケンスにおいて提示することで、特定のキャラクタに係る仮想ゲームカードの取得を所望するプレイヤを、後続のプレイ体験に好適に誘導することができる。あるいは、既に後続のプレイ体験の提供中である場合には、更に後続のプレイ体験に移行する場合には、提供候補となるキャラクタが変化することを、提供要否を確認するシーケンスにおいて提示するようにしてもよい。
【0068】
また、上述したようにプレイヤごとに利用履歴が管理される態様では、プレイヤに対して提供された仮想ゲームカードを把握することができる。このような態様において、既に提供された仮想ゲームカードに対応付けられたキャラクタは、提供候補に含めないよう制御してもよい。あるいは、このような態様において、敢えて同一のキャラクタが対応付けられた仮想ゲームカードの重複取得をプレイヤが所望する場合には、例えば提供要求時にこれを確認し、提供候補に含めるよう制御してもよい。
【0069】
[変形例2]
上述した実施形態1及び変形例1では、後続のプレイ体験について提供されるゲームカードは、仮想ゲームカードであるものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。例えば、後続のプレイ体験により所定の条件が満たされた場合に、さらに実物品を提供するよう、ゲーム装置100は構成されるものであってもよい。当該所定の条件を満たすことで提供される実物品は、通常の初回のプレイ体験につき提供される実ゲームカードと異なるものであってよく、以下の説明では実特殊カードとして言及する。しかしながら、所定の条件が満たされたことにより提供される実物品はカードである必要はなく、異なる物品であってよい。また実特殊カードは、例えば
図4(c)のように、実ゲームカードと同様に情報取得されることで、対戦ゲームに対応付けられたキャラクタを登場させることが可能に構成されるものであってもよいし、ゲームコンテンツには関連するものの、カード情報を有さず、対戦ゲームへの使用はできない異なる物品として構成されるものであってもよい。いずれにせよ、実特殊カードは、実ゲームカードよりも希少性が高く設定され、対戦ゲームに使用可能である場合には、同一キャラクタであっても実ゲームカードを使用して登場させる場合よりも、ゲームを有利に進行ならしめる進行パラメータ814が割り当てられるものであってよい。
【0070】
所定の条件は、後続のプレイ体験に係る、ゲーム装置100の利用状況について定められるものであってよい。例えば、所定の条件は、プレイヤに対して提供された後続のプレイ体験の回数が、予め定められた回数を超えるごとに満たされる、即ち、プレイヤに対して提供された仮想ゲームカードの数が、予め定められた数を超えるごとに満たされるものであってもよい。あるいは、1つの初回のプレイ体験の後に連続して行われた後続のプレイ体験の回数に応じて同様に条件が定められるものであってもよい。また例えば、プレイヤに対して提供された仮想ゲームカードについて、対応付けられたキャラクタの組み合わせが、実特殊カード提供用に定められた組み合わせと一致した場合に満たされるものであってもよい。このようにすることで、後続のプレイ体験の利用にプレイヤをより導きやすく、結果、ゲーム装置100の売り上げ増進が見込める。
【0071】
この他、所定の条件は、各仮想ゲームカードについて、後続のプレイ体験に限らずゲームプレイに使用された回数を管理し、該回数が予め定められた回数を上回った場合に満たされるものとして設けられるものであってもよい。
【0072】
なお、実特殊カードは、例えばカード提供部150が通常の初回のプレイ体験について提供する実ゲームカードを収容したストッカに加え、実特殊カードを収容したストッカを別に備えることにより、提供可能に構成されるものであってもよい。またカード提供部150がオンデマンド印刷機能を有する場合には、実特殊カード用の図柄を含んで構成された印刷データに基づいて、実特殊カードが生成されて提供されるものであってもよい。あるいは、カード提供部150がカードディスペンサとオンデマンド印刷機能とを有する場合には、実ゲームカードと実特殊カードとで、その提供元を異ならせてもよい。また、このようなオンデマンド印刷機能を有する態様においては、実特殊カードは、ゲームプレイに使用された仮想ゲームカードに対応する図柄を有して構成されるものであってもよい。
【0073】
[実施形態2]
上述した実施形態1及び変形例では、ゲーム装置100において実行される対戦ゲームに使用可能な仮想ゲームカードを、後続のプレイ体験において提供するものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではなく、仮想ゲームカードに対応付けられるキャラクタ(ゲーム要素)は、ゲーム装置100の対戦ゲームとは異なるゲームのゲーム要素であってもよい。
【0074】
従来、同一のコンテンツについて、対応ハードウェア、ゲームルール、ゲームジャンル等を異ならせた複数種類のゲームタイトルがリリースされており、これらのゲームタイトル間では世界観等が共通しているため、一部のゲーム要素は共通して登場している。またこの他、コンテンツの異なるゲームタイトル間でも、所謂コラボレーション企画等の実施によって、互いのコンテンツのゲーム要素を登場させているものもある。このように一部のゲーム要素が共通するようなゲームタイトル間では、例えばプレイヤにゲーム要素を使用可能ならしめる条件やゲームに登場させる条件等が異なっており、ゲームタイトルによっては、プレイヤは所望のゲーム要素を登場させるために難しい前提条件を達成しなければならない場合がある。
【0075】
従って、本実施形態では、ゲーム装置100における後続のプレイ体験の提供がなされた場合に、本発明に係る第1のゲームとしてのゲーム装置100で提供される対戦ゲームとは異なる、本発明に係る第2のゲームとしての携帯ゲームにおいて、対応付けられたゲーム要素の利用を可能ならしめる仮想物品としての仮想チケットを提供する。該仮想チケットは、携帯ゲームにおいて使用した場合に、対応付けられた、携帯ゲームに係るゲーム要素の使用を可能ならしめる物品である。本実施形態では、携帯ゲームに登場するゲーム要素の一部が、ゲーム装置100で実行される対戦ゲームに登場可能に設けられたキャラクタと共通しており、該当のゲーム要素(キャラクタ)を使用(または登場)可能とする手法については、携帯ゲームにおいて条件達成することと、ゲーム装置100において後続のプレイ体験を行い、該ゲーム要素が対応付けられた仮想チケットを入手することの2種類が設けられているものとする。
【0076】
また本実施形態では携帯ゲームは、携帯端末200において実行可能に構成されたゲームであり、実行中において外部のサーバと通信接続し、データの送受信を行うことで、進行が可能に構成される。このような携帯ゲームの提供態様は、例えば携帯端末200の演算性能が低くとも実行可能である、マルチプレイの実現を容易ならしめる、ゲームバランス制御や進行制御を可能ならしめる、あるいはゲームデータの不正改竄等を回避することに効果的であり、近年広く採用されている。
【0077】
《ゲームシステムの構成》
故に、本実施形態のゲームシステムは、
図1(b)に示されるように、ゲーム装置100及び携帯端末200は、ネットワーク700を介して通信可能に接続されるサーバ600を有する。上述した実施形態1のシステムと同様、ゲーム装置100は複数種類の携帯端末200と、ネットワーク700を介して、あるいはネットワーク700を介さずに直接通信可能に構成されるものであってよい。また同様にサーバ600は、複数のゲーム装置100及び複数種類の携帯端末200とネットワーク700を介して通信可能に構成されるものであってよい。サーバ600は、携帯端末200において実行可能な携帯ゲームのゲームサーバであり、携帯端末200において該携帯ゲームが実行されている際には、ゲーム中に定められた所定のタイミングでネットワーク700との間で情報の送受信を行う。本実施形態ではサーバ600とゲーム装置100も情報通信を行うが、当該情報通信はゲーム装置100における対戦ゲームのプレイに必須のものではなく、仮想チケットの提供を実現するために行われるものである。
【0078】
なお、本実施形態のゲームシステムにおいて、ゲーム装置100及び携帯端末200は実施形態と同様の構成であるものとし、以下ではサーバ600の構成について説明する。またサーバ600の構成の説明において、ゲーム装置100と同様の機能を実現する構成要素については、「サーバ」の接頭文字を付して峻別する。
【0079】
〈サーバ600の構成〉
次に、サーバ600の機能構成について、
図6のブロック図を用いて説明する。なお、本実施形態のサーバ600は、携帯ゲームを利用する各プレイヤの情報や、各プレイヤの携帯ゲームのプレイ履歴、使用可能なゲーム要素、取得した仮想物品の情報を含むゲームデータ等を管理するものであってよい。
【0080】
サーバ制御部601は、例えばCPUであり、サーバ600が有する各ブロックの動作を制御する。具体的にはサーバ制御部601は、例えばサーバ記録媒体602に記録されている各ブロックの動作プログラムを読み出し、サーバメモリ603に展開して実行することにより各ブロックの動作を制御する。
【0081】
サーバ記録媒体602は、例えば不揮発性メモリやHDD等の、恒久的にデータを保持可能な記録装置である。サーバ記録媒体602は、サーバ600が有する各ブロックの動作プログラムに加え、各ブロックの動作において必要となるパラメータ等の情報を記憶する。サーバメモリ603は、例えば揮発性メモリ等の一時的なデータ記憶に使用される記憶装置である。サーバメモリ603は、各ブロックの動作プログラムの展開領域としてだけでなく、各ブロックの動作において出力されたデータ等を一時的に記憶する格納領域としても用いられる。
【0082】
ゲームDB604は、携帯ゲームについて、プレイヤごとの各種情報(プレイヤ情報)を管理するデータベースである。本実施形態では簡単のため、サーバ600は携帯ゲームに係るプレイヤ情報を管理するものとして説明するが、本発明の実施はこれに限られるものではなく、例えば対戦ゲームに係るプレイヤの各種情報も管理可能なよう構成されるものであってもよい。プレイヤ情報は、例えば
図8(c)に示されるように、携帯ゲームのプレイヤを識別するプレイヤID831に関連付けて、携帯ゲームのプレイ履歴やシナリオ進行状況等を管理する進行状況情報832、携帯ゲームの利用においてプレイヤが使用可能な(取得している)キャラクタやアイテムを示す使用可能要素情報833、及びゲーム装置100における後続のプレイ体験の利用によって提供された仮想物品を示す所有仮想物品情報834を管理する。詳細は省略するが、本実施形態の携帯ゲームは、携帯端末200において対応するアプリケーションプログラムが実行された場合、携帯制御部201は該プログラムに基づきプレイヤ情報の受信要求を行い、受信完了後、当該プレイヤ情報に基づき携帯ゲームの進行等の制御を行う。
【0083】
サーバ通信部610は、サーバ600が有する外部装置との通信インタフェースである。サーバ通信部610は、インターネット等の通信網や機器間を接続するケーブルであってもよいネットワーク700(有線・無線を問わない)を介して外部装置と接続し、データの送受信を可能とすることができる。サーバ通信部610は、例えば送信対象として入力された情報を所定の形式のデータに変換し、ネットワーク700を介してゲーム装置100及び携帯端末200等の外部装置に送信する。またサーバ通信部610は、例えばネットワーク700を介して外部装置から情報を受信すると、該情報を復号し、サーバメモリ603に格納する。
【0084】
《提供処理》
以下、本実施形態のゲーム装置100でプレイ体験の提供に係り実行される提供処理について、
図7のフローチャートを用いて具体的な処理を説明する。該フローチャートに対応する処理は、制御部101が、例えば記録媒体102に記憶されている対応する処理プログラムを読み出し、メモリ103に展開して実行することにより実現することができる。なお、本提供処理は、例えばゲーム装置100がスタンバイ状態(ゲーム装置100が起動され、あるいは1回のプレイ体験の提供が完了し、プレイ体験開始の指示を受け付け可能な状態)となった際に開始されるものとして説明する。また、本実施形態の提供処理において、上述した実施形態1と同様の処理を行うステップについては同一の参照番号を付して説明を省略し、以下では、本実施形態に特徴的な動作を行うステップの説明に留める。
【0085】
S509において、制御部101が後続のプレイ体験の提供に係る処理を開始した後、制御部101はS701で、仮想チケットの提供候補となる所定数のキャラクタを決定する。仮想チケットの提供候補となる所定数のキャラクタは、詳細には、仮想チケットに対応付けるキャラクタの候補であり、携帯ゲームにおいて仮想チケットが使用された場合に使用可能にするキャラクタをいずれとするかの選択候補である。提供候補となるキャラクタは、実施形態1及び変形例で示したように、直前に行われた対戦ゲームのプレイ内容等に応じて決定されるものであってもよいが、携帯ゲームにおいて登場可能に構成されているキャラクタであるものとする。キャラクタが携帯ゲームにおいて登場可能に構成されているか否かは、例えば、キャラクタDB106で管理されるキャラクタ情報に、さらに携帯ゲームにおいて登場するか否かの情報が付されることにより判別可能に構成されるものであってよい。制御部101は、仮想チケットの提供候補のキャラクタを決定すると、提供制御部108に該情報を伝送して表示部130に提示させ、これら提供候補のキャラクタのうちから、仮想チケットを提供するキャラクタの選択に係る指示入力を受け付ける。即ち、本実施形態のゲーム装置100では、後続のプレイ体験について提供される物品(仮想チケット)は、ゲーム装置100において実行される対戦ゲームには使用不可能であるものの、ゲーム装置100とは異なる機器(携帯端末200)において実行される携帯ゲームには使用可能に構成される。
【0086】
その後、S511において提供キャラクタが選択されたと判断された場合、提示制御部107はS702で、制御部101の制御の下、仮想チケット提供のためにプレイヤの携帯ゲームに係る識別情報(携帯ゲームのプレイヤID)を入力させるようプレイヤに指示する情報を表示部130及び音声出力部140に提示させる。携帯ゲームに係るプレイヤIDは、例えば携帯ゲームに係るアプリケーションプログラムをインストールしている携帯端末200において、プレイヤID出力用の機能の選択を行うことで、携帯端末200からゲーム装置100に伝送されるものであってもよいし、プレイヤのテキスト入力等によってなされるものであってもよい。あるいは、ゲーム装置100における対戦ゲームで、過去のゲームプレイ状況を継承した継続的なゲームプレイ(ロード機能)が可能に構成されており、当該プレイ状況の管理に用いられているプレイヤIDを所与の記録媒体から取得部105が取得する態様では、同一のプレイヤについて対戦ゲームのプレイヤIDと携帯ゲームのプレイヤIDを予め紐づけることにより、あるいは両ゲームで共通するプレイヤIDを利用可能に構成することにより、本ステップにおいて敢えて情報入力を必要としなくともよい。
【0087】
携帯ゲームのプレイヤIDの入力がなされると、制御部101はS703で、提供キャラクタに係る仮想チケットのデータと携帯ゲームのプレイヤIDとを通信部110に伝送し、付与要求とともにサーバ600に送信させる。当該付与要求に基づき、サーバ制御部601は、ゲームDB604に格納された該当のプレイヤ情報の所有仮想物品情報834を更新し、携帯ゲームにおいて、提供キャラクタの対応付けられた仮想チケットがプレイヤに対して付与された状態とする。
【0088】
このようにすることで、本実施形態のゲーム装置によれば、初回のプレイ体験では該ゲーム装置のゲームプレイに使用可能な、ゲーム要素の対応付けられた実物品がプレイヤに提供されるのに対し、後続のプレイ体験では該ゲーム装置のゲームプレイに使用することはできないが、他の外部装置のゲームプレイに使用可能な、ゲーム要素の対応付けられた仮想物品がプレイヤに提供される。ここで、ゲーム装置と外部装置とで提供されるゲームは異なっており、ゲーム装置における後続のプレイ体験の利用は、外部装置におけるゲームプレイの興趣性を高めることに通じ、結果、双方のゲームへのプレイヤの関心を増進させつつ、繰り返しのゲームプレイに誘導することができる。
【0089】
なお、本実施形態では携帯ゲームのゲームプレイに必要なプレイヤ情報を管理するサーバ600に対し、仮想チケットの付与要求と共に情報を送信することで、携帯ゲーム内において仮想チケットを所有している状態を実現するものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。仮想チケットの情報は、実施形態1や変形例1及び2の仮想ゲームカードと同様に、ゲーム装置100から携帯端末200に提供されるものであってもよい。この場合、携帯端末200に送信された仮想チケットの情報は、記録媒体102等に格納され、携帯ゲームのアプリケーションプログラムが実行された際に参照されることで反映され、ゲーム内において仮想チケットを所有している状態を実現するものとしてもよい。
【0090】
また、本実施形態では携帯ゲームにおいて仮想物品に基づいて、該仮想物品に対応付けられたゲーム要素の登場を可能ならしめる態様の一例として、ゲーム装置100において仮想チケットを発行し、該仮想チケットをプレイヤ情報に関連付けるものとして説明した。しかしながら、ゲーム装置100において2種類のプレイ体験(第1の対価の支払いに基づくプレイ体験及び第2の対価の支払いに基づくプレイ体験)の各々について提供される物品が、現実世界に物理的な実体を有するか否かで異なっていればよく、本発明の実施はこれに限られるものではない。即ち、ゲーム装置100から物品提供がなされる時点で、物品がゲーム用実物品とゲーム用仮想物品のいずれかの態様をとるものであってよい。例えば、本実施形態のようにゲーム装置100から提供される仮想チケットのようなゲームデータは、提供時点においてゲーム用仮想物品を構成するが、その提供後に携帯ゲーム内においてもゲーム用仮想物品である、あるいはゲーム用仮想物品を所有していることが明示的に現れている必要はなく、該ゲーム用仮想物品に対応付けられたゲーム要素となって現れるものであってもよい。
【0091】
[変形例3]
上述した実施形態及び変形例では、初回のプレイ体験に対しては実ゲームカードの提供を行うものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。例えば、繰り返しのゲーム装置100の利用により、用意されている全ての種類の実ゲームカードを収集したプレイヤは、それ以上の実ゲームカードを所望しない可能性があり、結果、ゲーム装置100に対する関心を失い得る。従って、初回のプレイ体験についていずれの物品の提供を所望するかを確認するシーケンスを設け、プレイヤによる選択操作に基づいて、例外的に仮想ゲームカード等のゲーム用仮想物品の提供を認めるようにしてもよい。
【0092】
[その他の実施形態]
本発明は上記実施の形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。また本発明に係るゲーム装置は、1以上のコンピュータを該ゲーム装置として機能させるプログラムによっても実現可能である。該プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されることにより、あるいは電気通信回線を通じて、提供/配布することができる。