特許第6669924号(P6669924)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6669924
(24)【登録日】2020年3月2日
(45)【発行日】2020年3月18日
(54)【発明の名称】防火建具
(51)【国際特許分類】
   E06B 5/16 20060101AFI20200309BHJP
   E06B 7/16 20060101ALI20200309BHJP
   E06B 3/46 20060101ALI20200309BHJP
【FI】
   E06B5/16
   E06B7/16 Z
   E06B3/46
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-114132(P2019-114132)
(22)【出願日】2019年6月19日
【審査請求日】2019年6月20日
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000175560
【氏名又は名称】三協立山株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100184066
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 恭
(72)【発明者】
【氏名】金森 英晃
(72)【発明者】
【氏名】三室 智史
(72)【発明者】
【氏名】山田 正義
(72)【発明者】
【氏名】永田 孫史
【審査官】 藤脇 昌也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2018−071066(JP,A)
【文献】 特開2005−351008(JP,A)
【文献】 特開2013−224518(JP,A)
【文献】 特開2014−152442(JP,A)
【文献】 特開2015−059320(JP,A)
【文献】 特開2013−189757(JP,A)
【文献】 特開2019−022990(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 3/46
E06B 5/16
E06B 7/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠体と、内障子と、外障子を備え、
内障子の召合框の室外側に設けられた煙返し片と外障子の召合框の室内側に設けられた煙返し片とによって煙返しが形成されているとともに、外障子もしくは内障子の召合框の見付面から凹ませた凹部に加熱発泡材が設けられており、
加熱発泡材は、召合框の横框が連結する部分を含む上下部分にのみ設けられており、凹部は、一方の側壁を垂直面とし、他方の側壁を傾斜面としており、凹部の底面の見付幅は、凹部の側壁と加熱発泡材との間に空間が形成される見付幅である防火建具
【請求項2】
枠体と、内障子と、外障子を備え、
内障子の召合框の室外側に設けられた煙返し片と外障子の召合框の室内側に設けられた煙返し片とによって煙返しが形成されているとともに、外障子もしくは内障子の召合框の見付面から凹ませた凹部に加熱発泡材が設けられており、
加熱発泡材は、召合框の長手方向全長にわたって設けられており、凹部は、一方の側壁を垂直面とし、他方の側壁を傾斜面としており、凹部の底面の見付幅は、凹部の側壁と加熱発泡材との間に空間が形成される見付幅である防火建具
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、火災時に、枠体の枠材と障子の框材との間における室内外の連通を防止する防火建具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、枠体の内周に障子を配置した建具において、障子の召合框に煙返しを備える建具が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−291478号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示す建具においては、内障子の召合框の室外側に設けられた煙返し片と外障子の召合せ框の室内側面に設けられた煙返し片とによって煙返しが形成されている。
しかし、近年、高い防火性能が求められており、内外障子の召合せ部においても、防火性能を高めて火災時に室内外の連通を防止するための工夫が求められている。
【0005】
本実施形態の防火建具は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、内、外障子の召合部の構成と火災時に発泡する加熱発泡材との組合せによって、障子の召合部に高い防火性能を付与することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態は、枠体と、内障子と、外障子を備え、内障子の召合框の室外側に設けられた煙返し片と外障子の召合框の室内側に設けられた煙返し片とによって煙返しが形成されているとともに、外障子もしくは内障子の召合框の見付面から凹ませた凹部に加熱発泡材が設けられており、加熱発泡材は、召合框の横框が連結する部分を含む上下部分にのみ設けられており、凹部は、一方の側壁を垂直面とし、他方の側壁を傾斜面としており、凹部の底面の見付幅は、凹部の側壁と加熱発泡材との間に空間が形成される見付幅である防火建具である。
また、本発明の他の実施形態は、枠体と、内障子と、外障子を備え、内障子の召合框の室外側に設けられた煙返し片と外障子の召合框の室内側に設けられた煙返し片とによって煙返しが形成されているとともに、外障子もしくは内障子の召合框の見付面から凹ませた凹部に加熱発泡材が設けられており、加熱発泡材は、召合框の長手方向全長にわたって設けられており、凹部は、一方の側壁を垂直面とし、他方の側壁を傾斜面としており、凹部の底面の見付幅は、凹部の側壁と加熱発泡材との間に空間が形成される見付幅である防火建具である。
【発明の効果】
【0007】
本実施形態によれば、内、外障子の召合部に配置した加熱発泡材によって、より確実に障子の召合部の連通を防止することができ、防火性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る防火建具の内観図である。
図2】本発明の実施形態に係る防火建具の竪断面図である。
図3】本発明の実施形態に係る防火建具の横断面図である。
図4】本発明の実施形態に係る防火建具の召合せ部の図であり、(a)は拡大横断面図、(b)は加熱発泡材を配置する凹部の拡大横断面図である。
図5】本発明の実施形態に係る防火建具の外障子の召合框の図であり、(a)は内周側から見た図であり、(b)(c)は、室内側から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態について、図1に示す、四周に組んだ枠体1の内周に、四周に組んだ框体の内周にパネル等をはめ込んでなる内、外障子2、3を開閉自在に支持してなる引違い窓を用いて説明する。
【0010】
(全体の構成)
本実施形態の引違い窓の枠体1は、上枠11、下枠12及び左、右竪枠13,14を四周組して形成されており、内、外障子2、3は、それぞれ上框21,31、下框22,32及び左、右竪框23,24,33,34を四周組してなる框体の内周にパネル体25,35を保持して形成されている。
【0011】
(上枠部分の構成)
枠体1を構成する上枠11は、躯体開口部の内周に配置される上枠本体部111aと、上枠本体部111aの室内側から内周方向に延びる室内側壁部111bと、上枠本体部111aの室外側から内周方向に延びる室外側壁部111cと、上枠本体部111aの見込み方向略中央位置において内周面から下方に延びる中央見付壁部111dと、上枠本体部111aの内周面で中央見付壁部111dよりも室外側から内周方向に延びる上外レール111eを有している。
【0012】
上枠11は、室内側壁部111bの室外側面の下方位置に内障子2の上框21の室内側面に当接する気密材s11を有しており、中央見付壁部111dの室外側面の下方位置に外障子3の上框31の室内側面に当接する気密材s12を有している。
上枠11は、室内側壁部111bと中央見付壁部111dによって、内障子2の上部を案内する案内溝を形成している。
【0013】
内障子2を構成する上框21は、中空部を有する上框本体部211aと、上框本体部211aの内周に形成されるガラス間口部211bを有しており、ガラス間口部211bには、バックアップ材b及びシール材sを介して複層ガラスからなるパネル体25が保持されている。
【0014】
外障子3を構成する上框31は、中空部を有する上框本体部311aと、上框本体部311aの内周に形成されるガラス間口部311bを有しており、ガラス間口部311bには、バックアップ材b及びシール材sを介して複層ガラスからなるパネル体35が保持されている。上框本体部311aの外周側には、上外レール111eを案内する案内溝311cが設けられている。
【0015】
(下枠部分の構成)
枠体1を構成する下枠12は、躯体開口部の内周面に沿う下枠本体部121aと、下枠本体部121aの室内側に連続する中空形状の立上り部121bと、立上り部121bの室内側から内周方向に延びる室内側壁部121cと、立上り部121bの室外側端から内周方向に延びる下内レール121dと、立上り部121bの室外側端から室外側に延びる気密材取付片121eと、下枠本体部121aの室外側内周面から内周方向に延びる下外レール121fを有している。
【0016】
下枠12は、室内側壁部121cの室外側面の上端に内障子2の下框22の室内側面に当接若しくは近接する気密材s21が配置されており、気密材取付片121eの室外側端部には、外障子2の下框32の室内側面に当接する気密材s22が配置されている。
【0017】
内障子2を構成する下框22は、下内レール121dに案内される戸車9を収容する下框本体部221aと、ガラス間口部221bを有しており、ガラス間口部222には、セッティングブロックが配置されており、セッティングブロックに載置された複層ガラスからなるパネル体25がバックアップ材b及びシール材sを介して保持されている。
【0018】
外障子3を構成する下框32は、下外レール121fに案内される戸車9を収容する下框本体部321aと、ガラス間口部321bを有しており、ガラス間口部321bには、セッティングブロックが配置されており、セッティングブロックに載置された複層ガラスからなるパネル体35がバックアップ材b及びシール材sを介して保持されている。
【0019】
(竪枠部分の構成)
枠体1を構成する左竪枠13は、躯体開口部の内周に配置される竪枠本体部131aと、竪枠本体部131aの室内側から内周方向に延びる室内側壁部131bと、竪枠本体部131aの室外側から内周方向に延びる室外側壁部131cと、竪枠本体部131aの見込み方向略中央位置において内周面から内周方向に延びる中央見付壁部131dを有している。
【0020】
左竪枠13は、中央見付壁部131dと室外側壁部131cによって、外障子3の左竪框(戸先框)33が挿入される収容部が形成されている。
左竪枠13の中央見付壁部131dの室外側面に気密材s31が配置されており、収容部における竪枠本体部131aの内周には、閉鎖時に外障子3の戸先框33の室内側面を気密材s31に押し付ける引寄せ片131eが形成されている。
【0021】
右竪枠14は、左竪枠13と同様に、竪枠本体部141aと、室内側壁部141bと、室外側壁部141cと、中央見付壁部141dを有しており、室内側壁部141bと中央見付壁部141dによって、内障子2の右竪框(戸先框)24が挿入される収容部が形成されている。
右竪枠14の室内側壁部141bの室外側に気密材s32が配置されており、収容部における竪枠本体部141aの内周には、閉鎖時に内障子2の戸先框24の室内側面を気密材s32に押し付ける引寄せ片141eが形成されている。
【0022】
内障子2を構成する左竪框23は、中空部を有する左竪框本体部231aと、左竪框本体部231aの内周側に設けられるガラス間口部231bを有しており、ガラス間口部231bには、バックアップ材b及びシール材sを介して複層ガラスからなるパネル体25が保持されている。
【0023】
左竪框23の外周面には、クレセント錠61が設けられ、左竪框23の室外側面には、煙返し7を構成する煙返し片71が形成されていると共に、気密材及び加熱発泡材f41が配置されている。(図4
左竪框23の室外側面に形成された煙返し片71は、図2に示すように、上枠11の中央見付壁部111dと干渉する上部分が切除されている。
【0024】
内障子2を構成する右竪框24は、中空部を有する右竪框本体部241aと、右竪框本体部241aの内周側に連続するガラス間口部241bと、右竪框本体部241aの外周側に連続し溝状をなす戸先部241cを有している。
【0025】
右竪框24のガラス間口部241bには、バックアップ材b及びシール材sを介してパネル体25が保持されている。
戸先部241cは、溝内に引き寄せブロック241dを有しており、内障子2の閉鎖時に引き寄せブロック241dが右竪枠14の引寄せ片141eに当接して右竪框24を竪枠13の室内側壁部141bに設けた気密材s32に押し付ける。
【0026】
外障子3を構成する左竪框33は、中空部を有する左竪框本体部331aと、左竪框本体部331aの内周側に連続するガラス間口部331bと、左竪框本体部331aの外周側に連続し溝状をなす戸先部331cを有している。
【0027】
左竪框33のガラス間口部331bには、バックアップ材b及びシール材sを介してパネル体35が保持されている。
戸先部331cは、溝内に引き寄せブロック331dが配置されており、外障子3の閉鎖時に引き寄せブロック331dが左竪枠13の引寄せ片131eに当接して左竪框33を竪枠13の中央見付壁部131dに設けた気密材s31に押し付ける。
【0028】
外障子3を構成する右竪框34は、中空部を有する右竪框本体部341aと、右竪框本体部341aの内周側に連続するガラス間口部341bを有しており、ガラス間口部341bには、バックアップ材b及びシール材sを介してパネル体35が保持されている。
【0029】
右竪框34の室内側面には、クレセント受62が設けられ、右竪框34の室内側面には、煙返し7を構成する煙返し片72が形成されていると共に、加熱発泡材f42が配置されている。(図4
右竪框34の室内側面に形成された煙返し片72は、図2に示すように、上枠11の中央見付壁部111dに干渉する上部分及び下枠2の気密材取付片121eに干渉する下部分が切除されている。
【0030】
そして、本実施形態の防火建具においては、内、外障子2,3の召合せ部の構成を工夫するとともに、召合せ部に加熱発泡材f41,f42を配置することで、召合せ部における室内外の連通を抑制している。
以下、内、外障子2,3の召合せ部の構成について、図4を参考にさらに説明する。
【0031】
内障子2の左竪框(召合框)23は、図4(a)に示すように、矩形中空形状を有する左竪框本体部231aと、左竪框本体部231aよりも見込み方向の寸法が大きいガラス間口部231bを有しており、左竪框本体部231aとガラス間口部231bの室外側面はほぼ面一に形成されている。
なお、本実施形態の内障子2の召合框23の見付寸法Aは、比較的大きく形成されており、一例として40mm程度の見付寸法を有している。
【0032】
左竪框23は、左竪框本体部231aとガラス間口部231bとを仕切る見込み壁231cが面一の室外側面から室外側に突出し、その後内周側に屈曲しており、ガラス間口部231bの室外側に沿って煙返し片71が形成されている。煙返し片71の室内側面は、内周に行くほど室外側に向かう傾斜面に形成されている。
【0033】
左竪框本体部231aの外周側の室外側面に気密材s4が配置されており、気密材s4と煙返し片71との間に加熱発泡材f41が配置されている。
【0034】
外障子3の右竪框(召合框)34は、矩形中空形状を有する右竪框本体部341aと、右竪框本体部341aよりも見込み方向の寸法が大きいガラス間口部341bを有しており、右竪框本体部341aとガラス間口部341bの室内側面はほぼ面一に形成されている。なお、外障子3の召合框34と内障子2の召合框23は、ほぼ同じ見付幅寸法Aを有しており、竪框本体部及びガラス間口部の断面形状は、ほぼ同じ形状に形成されている。
【0035】
右竪框34は、右竪框本体部341aの外周壁341cが室内側面から室内側に突出し、その後内周側に屈曲しており、右竪框本体部341aの室内側に沿って煙返し片72が形成されている。煙返し片72の室内側面は、内周に行くほど室内側に向かう傾斜面に形成されている。
【0036】
そして、煙返し7を構成する内障子2の煙返し片71と外障子3の煙返し片72とのかかり代(たとえば、内障子2の煙返し片71の傾斜面と外障子3の煙返し片72の傾斜面の当接部)見付け寸法x1は、少なくとも内、外障子2,3の召合框23,34の見付幅寸法Aの1/3以上の寸法を有しており、比較的大きなかかり代を形成している。
【0037】
右竪框本体部341aの室内側面には凹部341dが形成されており、凹部341dに加熱発泡材f42が配置されている。
右竪框本体部341aの室内側面に形成された凹部341dは、図4(b)に示すように、室内側面に対してほぼ直角の面であり凹部341dの外周側の壁面を形成する外周面341eと、外周側から内周側に行くにしたがって室外側から室内側に傾斜する内周面341fと、右竪框本体部341aの室内側面と平行の面である底面341gを有しており、内周面341fは煙返し片72の内周側端よりも内周側に位置している。
【0038】
右竪框本体部341aの室内側面に加熱発泡材f42を配置するに際しては、凹部341dの傾斜する内周面341f側から外周面341eに到達するまで加熱発泡材f42を挿入することで、煙返し片72の室外側に加熱発泡材f42を位置決めして配置することができる。
【0039】
右竪框本体部341aの室内側面に配置される加熱発泡材f42は、図5(a)(b)に示すように、右竪框34の長手方向全長に配置してもよいが、図5(c)に示すように、召合框34の上、下框31,32が連結する部分を含む上下部分にのみ配置してもよい。
【0040】
以上のように、本実施形態の防火建具においては、内障子及び外障子の召合框の見付寸法を大きく形成するとともに、召合せ部に形成される煙返しのかかり代の見付け寸法を内、外障子の召合框の見付寸法の1/3以上としたので、火災時に上下框が伸びることなどによって召合せ部が変形した場合であっても煙返し片同士の係合が外れにくく、内、外障子の連携状態を維持することができると共に、召合せ部において室内外が連通することを抑制することができる。
【0041】
さらに、火災時の上下框の伸びることで変形が生じやすい竪框の上下部分の煙返しの近傍に加熱発泡材を配置することで、変形によって隙間が生じやすい煙返しの上下部分を加熱発泡材によって塞ぐことができ、比較的上下寸法の大きな建具においても、召合せ部の室内外の連通を防止することができる。
【0042】
また、召合部の加熱発泡材を配置する部位には、凹部を形成するとともに、凹部の一方の側面を垂直壁とし、他方の側壁を傾斜面とすることで、加熱発泡材の配置及び位置決めをスムーズすることができる。
【0043】
なお、各実施形態においては、框体に取り付けられる加熱発泡材は、枠体もしくは框体に形成された凹部によって保持されているが、加熱発泡材の配置は、凹部によるものに限らず、例えば両面テープや接着によって固定されていてもよいし、ネジ等によって固定してもよい。
なお、加熱発泡材を配置する凹部は、召合框以外の部位に形成されていてもよい。
【0044】
なお、以上の実施形態は,請求項に記載された発明を限定するものではなく,例示として取り扱われることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0045】
1 :枠体
2 :内障子
23 :左竪框(召合框)
3 :外障子
34 :右竪框(召合框)
7 :煙返し
71 :煙返し片
72 :煙返し片
f41,f42:加熱発泡材

【要約】
【課題】火災時に、障子の召合部の連通を防止して防火性能を高める。
【解決手段】内障子の召合框の室外側に設けられた煙返し片と外障子の召合框の室内側面に設けられた煙返し片とによって煙返しが形成されているとともに、外障子もしくは内障子の召合框に加熱発泡材が設けられており、煙返しのかかり代の見付け寸法は、内障子及び外障子の召合框の見付け寸法の少なくとも1/3以上の寸法を有し、外障子に設けられた煙返し片の上下部分及び内障子に設けられた煙返し片の上部分を切除する。
【選択図】 図4
図1
図2
図3
図4
図5