(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
〈参考例〉
図11は、参考例に係る情報処理装置101の斜視図である。
図11には、情報処理装置101が備える筐体102の底面102Aの一部を透過した状態で、情報処理装置101の底面側が示されている。
図12は、参考例に係る情報処理装置101の断面図であり、
図11の点線B−Bに沿った断面が示されている。筐体102には、空冷ファン111と、放熱フィン112と、ダストカバー113と、ヒートパイプ114と、CPU115とが設けられている。空冷ファン111と放熱フィン112とが隣接しており、空冷ファン111は放熱フィン112に対して送風する。
図12の矢印Cは、筐体102の内部の空気の流れを示している。ヒートパイプ114は、放熱フィン112及びCPU115に接続されている。CPU115の熱が、ヒートパイプ114を介して放熱フィン112に伝わる。放熱フィン112は、空冷ファン111からの送風によって冷却される。空冷ファン111から放熱フィン112に送られる風量と、その風量により冷却される熱量とは、正比例しない。例えば、空冷ファン111から放熱フィン112に送られる風量を2倍にしても、空冷ファン111の冷却能力は2倍にはならず、空冷ファン111から放熱フィン112に送られる風量を半分にしても、空冷ファン111の冷却能力は半減しない。
【0009】
筐体102の底面102Aには、空冷ファン111の近傍に開口部が設けられている。筐体102の底面102Aの開口部は、空冷ファン111と放熱フィン112との間に溜まったゴミを掃除するときに用いられる。空冷ファン111と放熱フィン112との間に溜まったゴミを掃除するとき以外は、筐体102の底面102Aの開口部は、ダストカバー113によって閉じられている。参考例に係る情報処理装置101では、筐体102の底面102Aの開口部が、ダストカバー113によって閉じられている場合、筐体102は自然放冷によって冷却される。なお、筐体102からダストカバー113を取り外して、情報処理装置101を机等に置き、空冷ファン111から放熱フィン112に送風されている風量の一部分を、筐体102の底面102Aに放出する場合がある。このようにすれば、筐体102の底面102Aと机等の接地面との間を空気が流れ、筐体102を冷却することが可能である。
【0010】
以下、図面を参照して、実施形態を詳細に説明する。以下の各実施形態の構成は例示であり、本発明は、各実施形態の構成に限定されない。
【0011】
〈第1実施形態〉
第1実施形態について説明する。
図1及び
図2は、第1実施形態に係る情報処理装置1の斜視図である。情報処理装置1は、例えば、ノート型PC、タブレット型PCである。
図1に示すように、情報処理装置1は、筐体(本体部)2と、筐体2に回動可能に連結されたディスプレイ装置3とを備える。
図1には、ディスプレイ装置3が開かれた状態で、情報処理装置1の上面側が示されている。
図2には、ディスプレイ装置3が閉じた状態で、情報処理装置1の底面(下面)側が示されている。
【0012】
図3は、第1実施形態に係る情報処理装置1の斜視図である。
図3には、筐体2の底面カバー11の一部を透過した状態で、情報処理装置1の底面側が示されている。筐体2内には、空冷ファン(送風機)12と、放熱フィン13と、ダストカバー14と、ヒートパイプ15と、CPU16とが設けられている。
図3に示す情報処理装置1の構成例に限らず、筐体2内における空冷ファン12、放熱フィン13、ダストカバー14、ヒートパイプ15及びCPU16の其々の配置は任意である。筐体2内には、CPU16の他にも、基板、メモリ、HDD等の発熱体が設けられている。
【0013】
図4は、第1実施形態に係る情報処理装置1の断面図であり、
図3の点線A−Aに沿った断面が示されている。空冷ファン12は、筐体2の側面に設けられた吸気口(図示せず)から筐体2の外部の空気を筐体2の内部に取り込む。また、空冷ファン12は、筐体2の内部に取り込んだ空気を、筐体2の側面2Aに設けられた排気口17と筐体2の底面2Bに設けられた開口部18とから筐体2の外部に排出する。
図4の矢印A1は、筐体2の内部の空気の流れを示しており、
図4の矢印A2は、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気(排出された空気)の流れを示している。筐体2の底面2Bは、筐体2の上面の反対側の面である。筐体2の上面には、キーボード、タッチパッド等が設けられている。
【0014】
空冷ファン12と放熱フィン13とが隣接しており、空冷ファン12は放熱フィン13に対して送風する。放熱フィン13は、平板状の基部と、基部に立設された複数の突起部とを備える。突起部は、薄板状のフィン部材であり、基部から突起している。個々の突起部は、相互に平行に配列されており、隣接する突起部の間には、同一方向に伸びる通気路が形成されている。空冷ファン12から放熱フィン13への送風は、放熱フィン13の通気路を通る。突起部によって放熱フィン13の表面積が増えるため、放熱フィン13の放熱効率が増加する。
図3に示すように、ヒートパイプ15は、放熱フィン13及びCPU16に接続されている。CPU16の熱が、ヒートパイプ15を介して放熱フィン13に伝わる。放熱フィン13は、空冷ファン12からの送風によって冷却される。すなわち、放熱フィン13は、筐体2の内部を流れる空気によって冷却される。したがって、ヒートパイプ15を介してCPU16から放熱フィン13に伝わった熱が、筐体2の内部を流れる空気に伝わる。放熱フィン13によって熱せられた空気が、筐体2の側面2Aに設けられた排気口17から排出されることにより、筐体2内の熱が筐体2の外部に排出される。
【0015】
ダストカバー14は、筐体2の底面2Bに設けられている。ダストカバー14の一部分が筐体2の内部に挿入されていると共に、ダストカバー14の他の部分が筐体2の底面2Bから突き出ている。ダストカバー14のうちの筐体2の底面2Bから突き出ている部分が、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18を囲んでおり、筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に隙間が設けられている。筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気が、筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に設けられた隙間を流れる。筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に設けられた隙間の出口から排気が排出されることで、排気が筐体2の底面2Bに沿って流れる。ダストカバー14の一部分が筐体2の内部に挿入されているため、筐体2の内部を流れる空気の一部がダストカバー14の一部分に当たり、筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に設けられた隙間に空気が入り込み易い。
【0016】
CPU16以外の発熱体から発生した熱の一部が、筐体2の底面2Bに伝わる。筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気が、筐体2の底面2Bに沿って流れることにより、筐体2の底面2Bの熱が冷却され、筐体2の温度上昇を抑制することができる。
【0017】
図4に示すように、筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に設けられた隙間を流れる排気は、筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に設けられた隙間の出口から排出されている。筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に設けられた隙間の出口が、筐体2内における空気が流れる方向の反対方向を向いている。そのため、筐体2内における空気が流れる方向と、筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に設けられた隙間における排気が流れる方向とが異なる。すなわち、筐体2内における空気が流れる方向と、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気が流れる方向とが異なる。
【0018】
筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に隙間ができるように、筐体2の底面2Bにダストカバー14が設けられている。このように、筐体2の底面2Bに設けられた開口
部18からの排気が、筐体2の底面2Bに沿って流れるように、ダストカバー14は、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気をガイドしている。また、筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に設けられた隙間の出口が、筐体2内における空気が流れる方向の反対方向を向くように、ダストカバー14が形成されている。このように、筐体2内における空気が流れる方向と反対方向に排気が流れるように、ダストカバー14は、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気をガイドしている。ダストカバー14は、ガイド部の一例である。
【0019】
筐体2内を流れる空気は、筐体2内に設けられた放熱フィン13を冷却し、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気は、筐体2の底面2Bを冷却する。空冷ファン12から送られ、筐体2内を流れる空気は、放熱フィン13を通って筐体2の外部に排出される。空冷ファン12から送られ、筐体2内を流れる空気は、放熱フィン13を冷却するために用いられる。すなわち、空冷ファン12から送られ、筐体2内を流れる空気は、CPU16から放熱フィン13に伝わった熱を放熱するために用いられる。筐体2内において空気が流れる方向と、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気が流れる方向とが異なる。そのため、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気が、放熱フィン13の直下における筐体2の底面2Bに沿って流れず、CPU16以外の発熱体の直下における筐体2の底面2Bに沿って流れる。このように、筐体2の底面2Bに沿って流れる排気は、CPU16以外の発熱体から筐体2の底面2Bに伝わった熱を放熱するために用いられる。
【0020】
筐体2の底面2Bには、凸部(突起部)19が設けられている。凸部19は、例えば、ゴム等の弾性体で形成されている。筐体2の底面2Bからの凸部19の高さは、筐体2の底面2Bからのダストカバー14の高さよりも高い。
図5は、情報処理装置1を台50に載置した場合の情報処理装置1の断面図である。
図5に示すように、筐体2の凸部19が台50に接触している。筐体2の凸部19が台50に接触することにより、筐体2の底面2Bと筐体2の接地面(凸部19の頭頂面)との間に隙間が形成されている。筐体2の底面2Bと筐体2の接地面との間に形成された隙間にダストカバー14が配置されている。筐体2の底面2Bからのダストカバー14の高さが、筐体2の底面2Bからの凸部19の高さよりも低いため、情報処理装置1を台50に載置した場合、ダストカバー14が台50に接触しない。情報処理装置1を台50に載置した場合において、情報処理装置1からダストカバー14に荷重が掛からないため、ダストカバー14の破損が抑制される。
【0021】
ダストカバー14は、筐体2に取り外し可能に設けられている。筐体2からダストカバー14を取り外し、空冷ファン12と放熱フィン13との間に溜まった埃を筐体2の外側から取ることが可能である。空冷ファン12と放熱フィン13との間に埃が溜まると、筐体2内の温度上昇及び筐体2自体の温度上昇に繋がる。ユーザは、一定期間毎に、空冷ファン12と放熱フィン13との間を清掃することで、筐体2内の温度上昇及び筐体2自体の温度上昇を抑制することができる。
【0022】
〈第2実施形態〉
第2実施形態について説明する。第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素については、第1実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6は、第2実施形態に係る情報処理装置1の斜視図である。
図6には、情報処理装置1の底面側が示されている。第2実施形態では、第1実施形態と同様に、筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に隙間ができるように、筐体2の底面2Bにダストカバー14が設けられている。また、ダストカバー14は、筐体2に取り外し可能に設けられていてもよい。
【0023】
図6の矢印A3は、筐体2の内部の空気の流れを示しており、
図6の矢印A4は、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気の流れを示している。筐体2の底面2B
に設けられた開口部18からの排気は、筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に設けられた隙間の出口から排出されている。
図6に示すように、筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に設けられた隙間を流れる排気は、筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に設けられた隙間の出口から排出されている。筐体2内における空気が流れる方向と、筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に設けられた隙間の出口が向いている方向とが異なる。したがって、筐体2内における空気が流れる方向と、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気が流れる方向とが異なる。
【0024】
筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に隙間ができるように、筐体2の底面2Bにダストカバー14が設けられている。このように、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気が、筐体2の底面2Bに沿って流れるように、ダストカバー14は、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気をガイドしている。また、筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に設けられた隙間の出口が、筐体2内における空気が流れる方向と異なる方向を向くように、ダストカバー14が形成されている。このように、筐体2内における空気が流れる方向と異なる方向に排気が流れるように、ダストカバー14は、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気をガイドしている。ダストカバー14の外形を任意に設定することで、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気が流れる方向を制御することができる。すなわち、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気を、筐体2の底面2Bの任意の箇所に向かって流すことができる。したがって、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気を、筐体2の底面2Bの冷やしたい場所に誘導することができる。
【0025】
例えば、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気が、筐体2の底面2Bの面積が広い側を流れるように、筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に設けられた隙間の出口の方向を設定してもよい。
図7に示すように、筐体2の第1端部21側に開口部18を設ける場合、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気が、筐体2の第1端部21側から筐体2の第2端部22側に向かって流れるように、筐体2の底面2Bにダストカバー14を設けてもよい。この場合、筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に設けられた隙間の出口が、筐体2の第2端部22側を向くように、筐体2の底面2Bにダストカバー14を設ける。
図7の矢印A5は、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気の流れを示している。筐体2の第2端部22は、筐体2の第1端部21の反対側の端部である。筐体2の第1端部21は、筐体2の背面側の端部であってもよいし、筐体2の第2端部22は、筐体2の手前側の端部であってもよい。筐体2の背面側は、筐体2においてディスプレイ装置3が連結されている側であり、筐体2の手前側は、筐体2においてディスプレイ装置3が連結されている側の反対側である。筐体2の第1端部21は、筐体2の右側の端部であってもよいし、筐体2の第2端部22は、筐体2の左側の端部であってもよい。
【0026】
筐体2の第2端部22側に開口部18を設ける場合、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気が、筐体2の第2端部22側から筐体2の第1端部21側に向かって流れるように、筐体2の底面2Bにダストカバー14を設けてもよい。この場合、筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に設けられた隙間の出口が、筐体2の第1端部21側を向くように、筐体2の底面2Bにダストカバー14を設ける。
【0027】
筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に設けられた隙間の出口が、筐体2内における空気が流れる方向と同一方向を向くように、ダストカバー14を形成してもよい。筐体2内における空気が流れる方向と同一方向に排気が流れるように、ダストカバー14は、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気をガイドする。したがって、筐体2内において空気が流れる方向と、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気が流れる方向とが同一となる。これにより、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18か
らの排気が、放熱フィン13の直下における筐体2の底面2Bに沿って流れる。筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気が、放熱フィン13の直下における筐体2の底面2Bに沿って流れると共に、CPU16以外の発熱体の直下における筐体2の底面2Bに沿って流れるようにしてもよい。
【0028】
〈第3実施形態〉
第3実施形態について説明する。第3実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素については、第1実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8及び
図9は、第3実施形態に係る情報処理装置1の断面図である。第3実施形態に係る情報処理装置1では、ダストカバー14にスライド機構が設けられている。ダストカバー14がスライド移動することにより、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18が開閉可能になっている。また、ダストカバー14は、筐体2に取り外し可能に設けられていてもよい。第2実施形態と第3実施形態とを適宜組み合わせてもよい。
【0029】
図8に示すように、ダストカバー14を閉じた場合、筐体2の底面2Bとダストカバー14との間の隙間が無くなり、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18が閉じた状態となる。これにより、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気が停止し、筐体2の底面2Bに排気が流れない。
図8の矢印A1は、筐体2の内部の空気の流れを示している。例えば、ユーザが情報処理装置1を持ち運ぶ場合や、情報処理装置1が平面に置かれていない場合、ダストカバー14によって筐体2の底面2Bに設けられた開口部18を閉じるようにしてもよい。
【0030】
図9に示すように、ダストカバー14を開けた場合、筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に隙間が形成され、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18が開いた状態となる。これにより、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気が開始され、筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に設けられた隙間を排気が流れると共に、筐体2の底面2Bに沿って排気が流れる。
図9の矢印A1は、筐体2の内部の空気の流れを示しており、
図9の矢印A2は、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気の流れを示している。
【0031】
ダストカバー14が筐体2の底面2Bに対して垂直方向にスライド移動し、ダストカバー14が筐体2の底面2Bから突出することで、ダストカバー14が開かれ、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18が開いた状態となってもよい。ダストカバー14が筐体2の底面2Bに対して垂直方向にスライド移動し、筐体2とダストカバー14との間で段差がなくなることで、ダストカバー14が閉じられ、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18が閉じた状態となってもよい。
【0032】
ダストカバー14が筐体2の底面2Bに対して平面方向にスライド移動し、ダストカバー14が筐体2の底面2Bに重なることで、ダストカバー14が開かれ、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18が開いた状態となってもよい。ダストカバー14が筐体2の底面2Bに対して平面方向にスライド移動し、ダストカバー14が筐体2の底面2Bに設けられた開口部18に重なることで、ダストカバー14が閉じられ、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18が閉じた状態となってもよい。
【0033】
〈第4実施形態〉
第4実施形態について説明する。第4実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素については、第1実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
図10は、第4実施形態に係る情報処理装置1の断面図である。
図10の矢印A1は、筐体2の内部の空気の流れを示しており、
図10の矢印A2は、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気の流れを示している。
【0034】
図10に示すように、筐体2とダストカバー14とが一体となっており、筐体2の底面2Bとダストカバー14の外装面とが連続している。筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気が、筐体2の底面2Bとダストカバー14との間に設けられた隙間を流れると共に、筐体2の底面2Bに沿って流れる。筐体2とダストカバー14とを一体にすることにより、部品数が削減されると共に、筐体2からダストカバー14が意図せずに外れることを抑止できる。第2実施形態と第4実施形態とを適宜組み合わせてもよい。
【0035】
第1〜第4実施形態に係る情報処理装置1によれば、筐体2の底面2Bに設けられた開口部18からの排気を筐体2の底面2Bに沿って流すことにより、筐体2の熱を冷却することができる。したがって、筐体2の温度上昇を抑制し、情報処理装置1の熱に対する性能を改善することができる。第1〜第4実施形態に係る情報処理装置1によれば、筐体2の熱を拡散する部品を筐体2内に配置せずに、筐体2の温度を直接下げることができるため、筐体2の熱を拡散する部品を削減することができる。