(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6670218
(24)【登録日】2020年3月3日
(45)【発行日】2020年3月18日
(54)【発明の名称】伝送損失診断システム、信号発生器、及びレベルチェッカー
(51)【国際特許分類】
H04B 17/318 20150101AFI20200309BHJP
【FI】
H04B17/318
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-199401(P2016-199401)
(22)【出願日】2016年10月7日
(65)【公開番号】特開2018-61207(P2018-61207A)
(43)【公開日】2018年4月12日
【審査請求日】2019年3月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】000109668
【氏名又は名称】DXアンテナ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】特許業務法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西村 将和
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 要二
【審査官】
大野 友輝
(56)【参考文献】
【文献】
特開2007−327795(JP,A)
【文献】
特開2011−199768(JP,A)
【文献】
特開平03−035172(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 17/318
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
信号発生器と、レベルチェッカーと、を備える伝送損失診断システムであって、
前記信号発生器は、
連続波信号を生成する生成部と、
前記連続波信号の周波数を可変制御する制御部と、
前記連続波信号を少なくとも前記連続波信号の周波数に関する情報で変調して変調信号を生成する変調部と、
前記変調信号を試験信号として外部出力する外部出力部と、を有し、
前記レベルチェッカーは、
診断対象である伝送系を介して伝送された前記試験信号を外部入力する外部入力部と、
前記外部入力部によって外部入力された前記試験信号を復調して少なくとも前記連続波信号の周波数に関する情報を取得する情報取得部と、
前記外部入力部によって外部入力された前記試験信号のレベルを検出して前記伝送系の伝送損失を診断する診断部と、を有することを特徴する伝送損失診断システム。
【請求項2】
前記制御部は、前記連続波信号のレベルを可変制御し、
前記変調部は、前記連続波信号を前記連続波信号の周波数に関する情報及び前記連続波信号のレベルに関する情報で変調し、
前記情報取得部は、前記外部入力部によって外部入力された前記試験信号を復調して前記連続波信号の周波数に関する情報及び前記連続波信号のレベルに関する情報を取得し、
前記診断部は、前記情報取得部によって取得された前記連続波信号のレベルに関する情報に基づいて、前記伝送系の伝送損失を診断する請求項1に記載の伝送損失診断システム。
【請求項3】
連続波信号を生成する生成部と、
前記連続波信号の周波数を可変制御する制御部と、
前記連続波信号を少なくとも前記連続波信号の周波数に関する情報で変調して変調信号を生成する変調部と、
前記変調信号を試験信号として外部出力する外部出力部と、を有することを特徴とする信号発生器。
【請求項4】
診断対象である伝送系を介して伝送された試験信号を外部入力する外部入力部と、
前記外部入力部によって外部入力された前記試験信号を復調して少なくとも前記試験信号の搬送信号の周波数に関する情報を取得する情報取得部と、
前記外部入力部によって外部入力された前記試験信号のレベルを検出して前記伝送系の伝送損失を診断する診断部と、を有することを特徴とするレベルチェッカー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高周波信号を伝送する伝送路の伝送損失を診断する伝送損失診断システム並びに当該伝送損失診断システムに用いられる信号発生器及びレベルチェッカーに関する。
【背景技術】
【0002】
アンテナを配線系に接続せずに配線系の検査ができる放送受信用の配線試験装置が特許文献1で提案されている。特許文献1で提案されている配線試験装置は、発信器と受信器とを備えている。発信器は試験対象である配線系の混合器に接続され、受信器は試験対象である配線系のテレビコンセントに接続される。
【0003】
このような接続状態で、発信器から出力された試験信号が配線系を介して受信器に入力され、受信器では伝達された試験信号の信号強度を検知して配線系の良否が判定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6−331682号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1で提案されている配線試験装置において各種テレビ放送信号にそれぞれ対応する試験信号を用いて各種テレビ放送信号それぞれに関して配線系の良否を判定する場合、発信器が試験信号の周波数を変更することになる。しかしながら、受信器は発信器から出力される試験信号の周波数を把握できない。このため、試験信号の周波数と配線系の良否との対応関係を把握することは、特許文献1で提案されている配線試験装置を用いて配線試験を実施する作業者に委ねられることになる。その結果、特許文献1で提案されている配線試験装置を用いた配線試験は、作業負担が大きく、作業ミスを招き易い試験となる。
【0006】
本発明は、上記の状況に鑑み、試験信号の周波数と伝送損失の診断結果との対応関係を容易に把握することができる伝送損失診断システム並びに当該伝送損失診断システムに用いられる信号発生器及びレベルチェッカーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明に係る伝送損失診断システムは、信号発生器と、レベルチェッカーと、を備える伝送損失診断システムであって、前記信号発生器は、連続波信号を生成する生成部と、前記連続波信号の周波数を可変制御する制御部と、前記連続波信号を少なくとも前記連続波信号の周波数に関する情報で変調して変調信号を生成する変調部と、前記変調信号を試験信号として外部出力する外部出力部と、を有し、前記レベルチェッカーは、診断対象である伝送系を介して伝送された前記試験信号を外部入力する外部入力部と、前記外部入力部によって外部入力された前記試験信号を復調して少なくとも前記連続波信号の周波数に関する情報を取得する情報取得部と、前記外部入力部によって外部入力された前記試験信号のレベルを検出して前記伝送系の伝送損失を診断する診断部と、を有する構成(第1の構成)とする。
【0008】
また、上記第1の構成の伝送損失診断システムにおいて、前記制御部は、前記連続波信号のレベルを可変制御し、前記変調部は、前記連続波信号を前記連続波信号の周波数に関する情報及び前記連続波信号のレベルに関する情報で変調し、前記情報取得部は、前記外部入力部によって外部入力された前記試験信号を復調して前記連続波信号の周波数に関する情報及び前記連続波信号のレベルに関する情報を取得し、前記診断部は、前記情報取得部によって取得された前記連続波信号のレベルに関する情報に基づいて、前記伝送系の伝送損失を診断する構成(第2の構成)であってもよい。
【0009】
上記目的を達成するために本発明に係る信号発生器は、連続波信号を生成する生成部と、前記連続波信号の周波数を可変制御する制御部と、前記連続波信号を少なくとも前記連続波信号の周波数に関する情報で変調して変調信号を生成する変調部と、前記変調信号を試験信号として外部出力する外部出力部と、を有する構成(第3の構成)とする。
【0010】
上記目的を達成するために本発明に係るレベルチェッカーは、診断対象である伝送系を介して伝送された試験信号を外部入力する外部入力部と、前記外部入力部によって外部入力された前記試験信号を復調して少なくとも前記試験信号の搬送信号の周波数に関する情報を取得する情報取得部と、前記外部入力部によって外部入力された前記試験信号のレベルを検出して前記伝送系の伝送損失を診断する診断部と、を有する構成(第4の構成)とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、試験信号の周波数と伝送損失の診断結果との対応関係を容易に把握することができる伝送損失診断システム並びに当該伝送損失診断システムに用いられる信号発生器及びレベルチェッカーを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態に係る伝送損失診断システムの概略構成を示す図である。
【
図4】レベルチェッカーの一構成例を示す図である。
【
図5】
図4に示すレベルチェッカーの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る伝送損失診断システムの概略構成を示す図である。本発明の一実施形態に係る伝送損失診断システムは、信号発生器1と、レベルチェッカー2と、を備える。信号発生器1の外部出力端子101は診断対象である伝送系3の入力端子301に接続され、レベルチェッカー2の外部入力端子201は診断対象である伝送系3の端末端子302に接続される。
【0014】
信号発生器1の外部出力端子101から高周波電気信号である試験信号が外部出力される。伝送系3を介して伝送された試験信号はレベルチェッカー2の外部入力端子301に外部入力される。
【0015】
伝送系3は、例えば一戸建ての家屋、1棟の集合住宅等に敷設される。伝送系3がテレビジョン放送を受信する際には、アンテナまたはCATV網からの信号が伝送系3の入力端子301に入力され、伝送系3の端末端子302にテレビジョン受像機等の端末機器が接続される。なお、本実施形態では、伝送系3は単一の入力端子301を有しているが複数の入力端子301を有してもよい。また、本実施形態では、伝送系3は複数の端末端子302を有しているが端末端子302は単一であってもよい。伝送系3は、光信号の伝送経路を有する構成であってもよく、光信号の伝送経路を有さない構成であってもよい。伝送系3が光信号の伝送経路を有する構成である場合、伝送系3が、電気信号を光信号に変換するE/O変換器と、光信号を電気信号に変換するV−ONU(Video-Optical Network Unit)と、を有するようにすればよい。
【0016】
図2は、信号発生器1の一構成例を示す図である。
図2に示す信号発生器1は、外部出力端子101と、発振部102と、利得調整部103と、増幅器104と、分岐器105と、信号検出部106と、制御回路107と、操作部108と、表示部109と、変調回路110と、バッテリ111と、を有する。
【0017】
発振部102、利得調整部103、増幅器104、分岐器105、及び信号検出部106は、請求項に記載されている「生成部」の一例である。制御回路107は、請求項に記載されている「制御部」の一例である。変調回路110は、請求項に記載されている「変調部」の一例である。外部出力端子101は、請求項に記載されている「外部出力部」の一例である。
【0018】
発振部102は正弦波信号を発振する。発振部102から発振される正弦波信号は利得調整部103に供給される。利得調整部103としては、例えば減衰量の調整が可能な減衰器を用いることができる。利得調整部103から出力される正弦波信号は増幅器104によって増幅される。増幅器104から出力される正弦波信号は分岐器105に供給される。分岐器105の分岐出力端から出力される正弦波信号のレベルが信号検出部106によって検出され、信号検出部106のレベル検出結果に応じて利得調整部103の利得が調整される。その結果、分岐器105の幹線出力端から出力される正弦波信号(連続波信号)のレベルが一定になる。つまり、信号発生器1は、連続波信号の自動利得制御機能を有している。
【0019】
制御回路107は、発振部102に対して発振周波数を指示することにより、発振部102から発振される正弦波信号の周波数ひいては連続波信号の周波数を可変制御する。連続波信号の周波数は、放送信号の各チャンネルの中心周波数に概ね一致する周波数の中から選択されることが好ましい。放送信号の種類は特に限定されないが、例えば、BS右旋放送信号、CS右旋放送信号、BS左旋放送信号、CS左旋放送信号、地上放送信号等を挙げることができる。
【0020】
制御回路107は、操作部108から出力される指示内容に基づいて、連続波信号の周波数を可変制御し、制御内容を知らせる表示や指示入力を促す表示等を表示部109に行わせる。操作部108及び表示部の表示画面は
図3に示すように信号発生器1の正面に配置される。連続波信号の周波数を可変制御する形態としては、例えば、放送信号の各チャンネルの中心周波数に概ね一致する周波数を一定間隔で順次切り替えていく形態、作業者が操作部108を操作することで放送信号の各チャンネルの中心周波数に概ね一致する周波数の中から所望の周波数のみを抽出し、その抽出した所望の周波数を一定間隔で順次切り替えていく形態等を挙げることができる。なお、制御回路107が上記抽出した所望の周波数を不揮発的に記憶しておけることが望ましい。更には、制御回路107が上記抽出した所望の周波数を複数の抽出パターンで不揮発的に記憶しておけることが望ましい。この場合、作業者が操作部108を操作することによって複数の抽出パターンから所望の抽出パターンを読み出せるようにしておくことが望ましい。
【0021】
4K或いは8Kの衛星放送であるBS左旋放送及びCS左旋放送は2018年から実用放送が予定されており、現時点ではアンテナ等によって放送信号を取得することができない。しかしながら、既存の伝送系3を診断対象とし、連続波信号の周波数を、予定されているBS左旋放送信号及びCS左旋放送信号の各チャンネルの中心周波数に概ね一致する周波数の中から選択できる構成にすることで、既存の伝送系3におけるBS左旋放送信号及びCS左旋放送信号の各チャンネルの伝送損失を診断することが可能になる。これにより、既存の伝送系3を改修せずにBS左旋放送及びCS左旋放送を問題なく伝送できるか否かを簡易的に判定することが可能となる。
【0022】
制御回路107は、連続波信号の周波数に関する情報を変調回路110に供給する。変調回路110は、連続波信号を連続波信号の周波数に関する情報でFSK(Frequency Shift Keying)変調して変調信号を生成する。なお、連続波信号の周波数を或る放送信号の或るチャンネルの中心周波数に概ね一致されている場合に、変調回路110によって生成される変調信号の周波数帯域が、当該或る放送信号の当該或るチャンネルの周波数帯域内に収まるように、FSK変調が行われる。
【0023】
外部出力端子101は、変調回路110によって生成された変調信号を試験信号として外部出力する。
【0024】
信号発生器1は、可搬型の機器であり、バッテリ111から出力される直流電力によって駆動する。
【0025】
図4は、レベルチェッカー2の一構成例を示す図である。
図4に示すレベルチェッカー2は、外部入力端子201と、増幅器202と、分岐器203と、復調回路204と、信号検出部205と、制御回路206と、操作部207と、表示部208と、記憶媒体インターフェース209と、バッテリ210と、を有する。
【0026】
外部入力端子201は、請求項に記載されている「外部入力部」の一例である。復調回路204及び制御回路206は、請求項に記載されている「情報取得部」の一例である。信号検出部205及び制御回路206は、請求項に記載されている「診断部」の一例である。制御回路206は、「情報取得部」の一部として機能する一方で、「診断部」の一部としても機能する。
【0027】
外部入力端子201は、診断対象である伝送系3を介して伝送された試験信号を外部入力する。
【0028】
外部入力端子201から増幅器202に試験信号が供給され、増幅器202は外部入力端子201から供給された試験信号を増幅する。
【0029】
増幅器202から出力される試験信号は分岐器203に供給される。分岐器203の分岐出力端から出力される試験信号のレベルが信号検出部205によって検出され、信号検出部205のレベル検出結果が制御回路206に供給される。分岐器203の幹線出力端から出力される試験信号は復調回路204によって復調される。制御回路206は、復調回路204から供給される復調信号に基づいて、連続波信号の周波数に関する情報を取得する。
【0030】
制御回路206は、信号発生器1の自動利得制御によって定まる信号発生器1から出力される試験信号のレベルに関する情報(レベル情報)を不揮発的に記憶している。制御回路206は、上記のレベル情報と、信号検出部205のレベル検出結果とに基づいて、伝送系3の伝送損失を診断する。伝送損失の診断結果としては、例えば伝送損失の数値自体としてもよく、伝送損失の数値と閾値との比較によって良否判定した結果としてもよい。
【0031】
制御回路206は、上述の通り連続波信号の周波数に関する情報を取得しているので、試験信号の周波数と伝送損失の診断結果とを対応付けすることができる。制御回路206は、試験信号の周波数と伝送損失の診断結果とを対応付けてから、その対応付けの結果を表示部208に表示させたり、記憶媒体インターフェース209に装着される記憶媒体(例えばμSDカードなど)に記憶させたりする。したがって、本発明の一実施形態に係る伝送損失診断システムによると、試験信号の周波数と伝送損失の診断結果との対応関係を容易に把握することができる。
【0032】
なお、制御回路206は、操作部108から出力される指示内容に基づいて、表示部208及び記憶媒体インターフェース209に対する制御の内容を決定する。
【0033】
レベルチェッカー2は、可搬型の機器であり、バッテリ210から出力される直流電力によって駆動する。
【0034】
上述した
図2に示す信号発生器1及び
図4に示すレベルチェッカー2を備える伝送損失診断システムでは、信号発生器1から出力される試験信号のレベルが一定であるため、レベルチェッカー2が信号発生器1から出力される試験信号のレベルを把握できている。
【0035】
また、信号発生器1から出力される試験信号のレベルが可変であっても、信号発生器1から出力される試験信号の周波数に応じて信号発生器1から出力される試験信号のレベルが一意に定まるように信号発生器1が連続波信号のレベルを調整していれば、レベルチェッカー2は信号発生器1から出力される試験信号のレベルを把握することができる。なぜなら、レベルチェッカー2は試験信号を復調することで連続波信号の周波数を把握することができるからである。
【0036】
一方、信号発生器1から出力される試験信号の周波数に応じて信号発生器1から出力される試験信号のレベルが一意に定まらない場合には、変調信号を用いて連続波信号の周波数に関する情報を信号発生器1からレベルチェッカー2に伝送するだけでは対応できない。信号発生器1から出力される試験信号の周波数に応じて信号発生器1から出力される試験信号のレベルが一意に定まらない場合には、例えば信号発生器1を
図6に示す構成にすればよい。
【0037】
図6に示す信号発生器1は、制御回路107が信号検出部106を制御する点及び制御回路107が連続波信号のレベルに関する情報を変調回路110に供給する点で、
図1に示す信号発生器1と異なっている。
【0038】
図6に示す信号発生器1では、制御回路107は、信号検出部106を制御することで、自動利得制御における目標利得の値を可変し、連続波信号のレベルに関する情報を変調回路110に供給する。連続波信号のレベルは自動利得制御における目標利得の値に応じて一意に定まる。制御回路107は、操作部108から出力される指示内容に基づいて、連続波信号の周波数と連続波信号のレベルとの関係を決定する。
【0039】
図6に示す信号発生器1では、変調回路110は、連続波信号を連続波信号の周波数に関する情報及び連続波信号のレベルに関する情報でFSK変調して変調信号を生成する。これにより、
図6に示す信号発生器1と対で用いる
図2に示すレベルチェッカー2では、制御回路206は、復調回路204から供給される復調信号に基づいて、連続波信号の周波数に関する情報及び連続波信号のレベルに関する情報を取得する。
【0040】
本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。例えば上述した実施形態では、レベルチェッカーに対して装脱着可能な記憶媒体に診断結果データが書き込まれたが、これに代わって又はこれに加えて診断結果データを有線通信又は無線通信によってレベルチェッカーの外部に出力できるようにしてもよい。また、上述した実施形態では、変調信号の変調方式がFSK変調であったが、他のデジタル変調方式を採用してもよい。
【符号の説明】
【0041】
1 信号発生器
2 レベルチェッカー
3 伝送系
101 外部出力端子
102 発振部
103 利得調整部
104、202 増幅器
105、203 分岐器
106、205 信号検出部
107、206 制御回路
108、207 操作部
109、208 表示部
110 変調回路
111、210 バッテリ
201 外部入力端子
204 復調回路
209 記憶媒体インターフェース
301 入力端子
302 端末端子