特許第6670330号(P6670330)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6670330
(24)【登録日】2020年3月3日
(45)【発行日】2020年3月18日
(54)【発明の名称】液状飼料給与機
(51)【国際特許分類】
   A01K 5/02 20060101AFI20200309BHJP
   A01K 7/02 20060101ALI20200309BHJP
【FI】
   A01K5/02
   A01K7/02
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2018-2060(P2018-2060)
(22)【出願日】2018年1月10日
(65)【公開番号】特開2018-110579(P2018-110579A)
(43)【公開日】2018年7月19日
【審査請求日】2018年9月5日
(31)【優先権主張番号】10-2017-0004425
(32)【優先日】2017年1月11日
(33)【優先権主張国】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】518009799
【氏名又は名称】イ,チャンヒョン
【氏名又は名称原語表記】LEE,Chang Hyun
(74)【代理人】
【識別番号】100076314
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 正人
(74)【代理人】
【識別番号】100112612
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲士
(74)【代理人】
【識別番号】100112623
【弁理士】
【氏名又は名称】富田 克幸
(74)【代理人】
【識別番号】100163393
【弁理士】
【氏名又は名称】有近 康臣
(74)【代理人】
【識別番号】100189393
【弁理士】
【氏名又は名称】前澤 龍
(74)【代理人】
【識別番号】100203091
【弁理士】
【氏名又は名称】水鳥 正裕
(72)【発明者】
【氏名】イ、チャンヒョン
【審査官】 田辺 義拓
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第04182273(US,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2013−0130158(KR,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2013−0080531(KR,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2012−0052474(KR,A)
【文献】 実開平05−039256(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3180272(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 5/00− 7/06
A01K 39/00−39/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円形状を有し、その中央部には中央突出部(22)が突設され、前記中央突出部(22)を中心として外周縁に沿って貯蔵空間(24)が凹設された構造を有する飼料受け皿(20)と、
前記飼料受け皿(20)の上面に位置し、内部に貯蔵された飼料を前記飼料受け皿(20)の中央突出部(22)に排出する飼料排出管(30)を有するホッパ(10)と、
前記ホッパ(10)の内部空間を垂直に横切った状態で駆動モータ(46)の動力により回転動作し、内部には食水を通過させる流路(42)が形成された回転軸管(40)と、
前記中央突出部(22)の上面に設置され、前記回転軸管(40)に連結設置されて、前記回転軸管(40)の回転動作につれて前記中央突出部(22)の外周縁面に沿ってともに回転し、前記回転軸管(40)の流路を通じて供給された食水を貯蔵空間(24)に満遍なく供給する食水供給手段(100)と、
を含んで構成された液状飼料給与機において、
前記食水供給手段(100)は、
前記回転軸管(40)の末端に継合され、内部には前記回転軸管(40)の流路(42)と連通される流路(52)が形成された 継合管(50)と;
前記継合管(50)に嵌め込まれ、内部には前記継合管(50)の流路(52)と連通される水平流路(62)が形成された状態で前記中央突出部(22)の上面に当接される水平管(60)と;
前記水平管(60)の先端に下向きに曲げて形成され、前記水平管(60)の水平流路(62)と連通される垂直流路(72)が形成された状態で前記中央突出部(22)の外周縁面に当接される垂直管(70)と;
前記水平管(60)の一側に形成され、前記中央突出部(22)の上面にたまっている飼料を前記貯蔵空間(24)に落下させるスクラッパ(64)と;
前記水平管(60)の下端に突設され、前記中央突出部(22)の上面の中央に形成されている穴(26)にブッシング(82)を間に挟んで回転自在に嵌め込まれる軸ピン(80)と;
を含んで構成し、
前記回転軸管(40)の回転動作につれて前記垂直管(70)は前記中央突出部(22)の外周縁面に沿ってともに回転し、前記回転軸管(40)の流路(42)を通過した食水を前記飼料受け皿(20)の貯蔵空間(24)の全体に排出させるようにする、
液状飼料給与機。
【請求項2】
農家や畜舎において飼育する家畜に限定して飼料及び食水を供給する液状飼料給与機を使用するであって、
前記液状飼料給与機は、飼料が入れられるホッパ(10)と、
前記ホッパ(10)の下端に形成され、下が開放された飼料排出管(30)と、
前記飼料排出管(30)の下に設置され、中央には中央突出部(22)が形成され、前記中央突出部(22)の外周縁に沿って貯蔵空間(24)が形成された飼料受け皿(20)と、
前記ホッパ(10)の内部空間に設置されて駆動モータ(46)の動力により回転動作をし、内部には食水を通過させる流路(42)が形成された回転軸管(40)と、
を含んで構成し、
前記回転軸管(40)の下端に設置されて前記流路(42)を通過した食水を前記飼料受け皿(20)の貯蔵空間(24)に排出させる食水供給手段(100)をさらに含んで構成された液状飼料給与機において、
前記食水供給手段(100)は、
前記回転軸管(40)の下端に結合され、前記回転軸管(40)の流路(42)と連結された水平流路(62)を形成し、前記中央突出部(22)の上面に当接された状態で回転しながら前記中央突出部(22)にある飼料を貯蔵空間(24)に落下させる水平管(60)と;
前記水平管(60)の先端に折曲されて形成され、前記水平流路(62)と連結された垂直流路(72)を形成し、前記中央突出部(22)の外周縁面に沿って回転しながら、前記回転軸管(40)の流路(42)を通じて供給された食水を前記貯蔵空間(24)に排出させる垂直管(70)と;
前記水平管(60)の一側に形成され、前記中央突出部(22)の上面にたまっている飼料を前記貯蔵空間(24)に落下させるスクラッパ(64)と;
を含んで構成する液状飼料給与機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液状飼料給与機に係り、更に詳しくは、回転軸管の下端に食水供給手段を連結して、前記回転軸管の回転動作につれて食水供給手段が飼料受け皿の中央突出部の外周縁に沿って回転しながら食水を供給するようにして、飼料受け皿の貯留空間の全体に亘って食水を満遍なく均一に供給できるようにした液状飼料給与機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、農家や畜舎において飼育する豚、牛、ヤギ、羊などの家畜(以下、「家畜」と称する。)に飼料及び食水を供給するが、この飼料及び食水の供給方式は、飼料及び水を同時に供給する湿式方式と、飼料及び水を別途に供給する乾式方式と、に大別できる。
【0003】
前記湿式方式の飼料給与機と関連する代表的な先行技術としては、大韓民国公開特許第10−2013−0130158号公報(以下、「先行技術」と称する。)が挙げられる。
【0004】
前記先行技術は、下部に飼料排出口を有するホッパと、ホッパの下部に配備される上仕切りがホッパに係合される飼料受け皿と、前記ホッパの内側に配備される飼料排出手段と、前記ホッパの一方の側に配備される食水供給手段と、装置の全般的な作動を制御するコントローラと、を備える湿式自動飼料給与機において、前記飼料排出手段は、前記ホッパの中心に配備される中心軸が上部駆動モータにより回転するが、前記中心軸に係合された横バーに縦バー付き調節バーが伸縮自在に組み付けられる第1の排出手段が配備されたことを特徴とする。
【0005】
このような先行技術の食水供給手段は、チューブタイプの食水分配管に排出孔を所定の間隔を隔てて穿設して、食水分配管に供給された食水を排出孔を介して飼料受け皿に排出する。
【0006】
しかしながら、上述したような先行技術は、食水分配管の排出孔にしか食水が排出されないが故に、排出孔の間に位置する飼料受け皿の区域には食水が正常に供給されないという欠点があり、その結果、食水及び飼料が正常に混合されず、良質の湿式飼料を家畜に供給することができないという不都合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】大韓民国公開特許第10−2013−0130158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上述した従来の技術の不都合を解消するために案出されたものであり、回転軸管の下端に食水供給手段を配設し、前記食水供給手段は飼料受け皿の中央突出部の上面に位置させた状態で回転軸管の回転動作につれて食水供給手段が飼料受け皿の外周縁の貯留空間に沿って回転しながら食水を供給するようにして、飼料受け皿の貯留空間の全体に亘って食水を満遍なく均一に供給できるようにする液状飼料給与機を提供することである。
【0009】
本発明の他の目的は、食水供給手段が回転する過程で中央突出部の上面に積もった飼料を一緒に引きずっていきながら飼料受け皿の貯留空間に落下させて飼料を満遍なく均一に供給して飼料の残留に起因する変質などの問題を防ぐことのできる液状飼料給与機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、円形状を有し、その中央部には中央突出部(22)が突設され、前記中央突出部(22)を中心として外周縁に沿って貯蔵空間(24)が凹設された構造を有する飼料受け皿(20)と、前記飼料受け皿(20)の上面に位置し、内部に貯蔵された飼料を前記飼料受け皿(20)の中央突出部(22)に排出する飼料排出管(30)を有するホッパ(10)と、前記ホッパ(10)の内部空間を垂直に横切った状態で駆動モータ(46)の動力により回転動作し、内部には食水を通過させる流路(42)が形成された回転軸管(40)と、前記中央突出部(22)の上面に設置され、前記回転軸管(40)に連結設置されて、前記回転軸管(40)の回転動作につれて前記中央突出部(22)の外周縁面に沿ってともに回転し、前記回転軸管(40)の流路を通じて供給された食水を貯蔵空間(24)に満遍なく供給する食水供給手段(100)と、を含んで構成された液状飼料給与機において、前記食水供給手段(100)は、前記回転軸管(40)の末端に継合され、内部には前記回転軸管(40)の流路(42)と連通される流路(52)が形成された継合管(50)と;前記継合管(50)に嵌め込まれ、内部には前記継合管(50)の流路(52)と連通される水平流路(62)が形成された状態で前記中央突出部(22)の上面に当接される水平管(60)と;前記水平管(60)の先端に下向きに曲げて形成され、前記水平管(60)の水平流路(62)と連通される垂直流路(72)が形成された状態で前記中央突出部(22)の外周縁面に当接される垂直管(70)と;前記水平管(60)の一側に形成され、前記中央突出部(22)の上面にたまっている飼料を前記貯蔵空間(24)に落下させるスクラッパ(64)と;前記水平管(60)の下端に突設され、前記中央突出部(22)の上面の中央に形成されている穴(26)にブッシング(82)を間に挟んで回転自在に嵌め込まれる軸ピン(80)と;を含んで構成し、前記回転軸管(40)の回転動作につれて前記垂直管(70)は前記中央突出部(22)の外周縁面に沿ってともに回転し、前記回転軸管(40)の流路(42)を通過した食水を前記飼料受け皿(20)の貯蔵空間(24)の全体に排出させるようにする、液状飼料給与機である。
【0011】
また、本発明は、農家や畜舎において飼育する家畜に限定して飼料及び食水を供給する液状飼料給与機を使用するであって、前記液状飼料給与機は、飼料が入れられるホッパ(10)と、前記ホッパ(10)の下端に形成され、下が開放された飼料排出管(30)と、前記飼料排出管(30)の下に設置され、中央には中央突出部(22)が形成され、前記中央突出部(22)の外周縁に沿って貯蔵空間(24)が形成された飼料受け皿(20)と、前記ホッパ(10)の内部空間に設置されて駆動モータ(46)の動力により回転動作をし、内部には食水を通過させる流路(42)が形成された回転軸管(40)と、を含んで構成し、前記回転軸管(40)の下端に設置されて前記流路(42)を通過した食水を前記飼料受け皿(20)の貯蔵空間(24)に排出させる食水供給手段(100)をさらに含んで構成された液状飼料給与機において、前記食水供給手段(100)は、前記回転軸管(40)の下端に結合され、前記回転軸管(40)の流路(42)と連結された水平流路(62)を形成し、前記中央突出部(22)の上面に当接された状態で回転しながら前記中央突出部(22)にある飼料を貯蔵空間(24)に落下させる水平管(60)と;前記水平管(60)の先端に折曲されて形成され、前記水平流路(62)と連結された垂直流路(72)を形成し、前記中央突出部(22)の外周縁面に沿って回転しながら、前記回転軸管(40)の流路(42)を通じて供給された食水を前記貯蔵空間(24)に排出させる垂直管(70)と;前記水平管(60)の一側に形成され、前記中央突出部(22)の上面にたまっている飼料を前記貯蔵空間(24)に落下させるスクラッパ(64)と;を含んで構成する液状飼料給与機である。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る液状飼料給与機は、回転軸管の下端に食水供給手段を配設し、前記食水供給手段は飼料受け皿の中央突出部の上面に位置させた状態で回転軸管の回転動作につれて食水供給手段が中央突出部の外周縁に沿って回転しながら食水を供給するようにして、飼料受け皿の貯留空間の全体に亘って食水を満遍なく均一に供給することができて、良質の湿式飼料を製造することができるという効果を有する。
【0013】
また、本発明の食水供給手段が回転する過程で中央突出部の上面に積もった飼料を一緒に引きずっていきながら飼料受け皿の貯留空間に落下させることにより、飼料を満遍なく均一に供給することができ、飼料の残留に起因する変質などの問題を防ぐことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の好適な一実施の形態による液状飼料給与機の全体の構成を示す図である。
図2図1に示す食水供給手段100の技術構成を具体的に示す図である。
図3図2に示す食水供給手段100の技術構成を断面で示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態による液状飼料給与機について説明する。後述する詳細な説明の欄においては、上述した目的を達成するために、本発明における一つの実施の形態を代表的に提示する。なお、本発明において提示可能な他の実施の形態は、本発明の構成における説明をもって代替することにする。
【0016】
図1は、本発明の好適な一実施の形態による液状飼料給与機の全体の構成を示す図である。本発明に係る液状飼料給与機は、通常のホッパ10と、飼料排出管30及び飼料受け皿20を備える。
【0017】
前記図1を参照すると、飼料受け皿20は、ホッパ10を介して供給された飼料及び後述する食水供給手段100を介して供給された食水が入れられるものであり、前記飼料受け皿20には、家畜(以下では、「豚」と称する。)が摂取可能なようにペースト状の液状飼料が入れられる。このような飼料受け皿20は、通常、円形状を呈し、中央部には中央突出部22が突設され、前記中央突出部22を中心として外周縁に沿って貯留空間24が凹設されたという構造となっている。前記中央突出部22の上面には、本発明の必須的な構成要素に相当する食水供給手段100が配設され、前記飼料受け皿20の貯留空間24には、ホッパ10を介して供給される飼料及び食水供給手段100を介して供給される食水が一緒に入れられる。
【0018】
前記ホッパ10の内部には、飼料が貯留可能な空間が形成され、その下端部には飼料排出管30が配設される。前記飼料排出管30は、下側が開放された円筒状のパイプ状に形成され、前記開放された飼料排出管30の下側を介してホッパ10の内部に貯留された飼料が排出されて飼料受け皿20に入れられる。
【0019】
一方、前記飼料受け皿20の中央突出部22の上面には、本発明の必須的な構成要素に相当する食水供給手段100が配設され、好ましくは、飼料受け皿20の貯留空間24に入れられる飼料及び食水を均一に混ぜ合わせるための食水供給手段100が配設される。このような食水供給手段100の詳細な構成は、下記の図2及び図3の具体的な説明によりなお一層容易に理解できる筈である。
【0020】
本発明に係る食水供給手段100は、ホッパ10の内部に配設された回転軸管40の回転動作につれて中央突出部22の外周縁面に沿って回転しながら飼料受け皿20の貯留空間24に食水を満遍なく均一に供給するための技術的な構成要素である。
【0021】
本発明の食水供給手段100について説明するに先立って、ホッパ10の内部には、図1に示すように、飼料を絡みにくくし、且つ、飼料を円滑に飼料排出管30に向かって排出する飼料ブリッジ防止装置44が配設される。前記飼料ブリッジ防止装置44は、駆動モータ46の動力により回転し、ホッパ10の内部空間を垂直に横切った状態で配設されている回転軸管40に取設されて、前記回転軸管40の回転動作につれて飼料の絡みを防ぐ役割を果たす。このとき、前記回転軸管40の末端には本発明の食水供給手段100が配設されて、回転軸管40の回転動作につれて飼料受け皿20の中央突出部22の外周縁面に沿って回転しながら食水を飼料受け皿20の貯留空間24に供給する。
【0022】
一方、前記回転軸管40の先端には給水ライン(図示せず)が連結され、その内部には前記給水ラインから供給される食水を通過させるための流路42が形成される。このとき、結露を防ぐために、回転軸管40の内部に別途の給水管(図示せず)を二重に配設してもよい。
【0023】
以下では、本発明に係る食水供給手段100の技術構成について図2及び図3に基づいて詳述する。
【0024】
本発明に係る食水供給手段100は、回転軸管40の末端に継合され、内部には回転軸管40の流路42と連通される流路52が形成された継合管50と、前記継合管50に嵌め込まれ、内部には継合管50の流路52と連通される水平流路62が形成された状態で中央突出部22の上面に当接される水平管60と、前記水平管60の先端に下向きに曲げ形成され、水平管60の水平流路62と連通される垂直流路72が形成された状態で中央突出部22の外周縁面に当接される垂直管70及び前記水平管60の下端に突設され、中央突出部22の上面の中央に形成された穴26にブッシング82を間に挟んで回転自在に嵌め込まれる軸ピン80を備えてなる。
【0025】
前記図2及び図3を参照すると、本発明の食水供給手段100は、駆動モータ46の動力により回転軸管40が回転すれば、前記回転軸管40に継合されている継合管50は回転軸管40の回転につれて回転し、これにより、前記継合管50に連結されている水平管60及び垂直管70は、飼料受け皿20の中央突出部22の上面及び外周縁面に沿って回転動作を行う。この状態で、前記回転軸管40の流路42に食水を供給すれば、回転軸管40の流路42と連通される継合管50の流路52及び前記継合管50の流路52と連通される水平管60の水平流路62、並びに前記水平管60の水平流路62と連通される垂直管70の垂直流路72を経て飼料受け皿20の貯留空間24に食水が供給される。このとき、食水は、前記回転軸管40の回転動作により回転する食水供給手段100を介して飼料受け皿20の貯留空間24の全体に亘って均一に排出され、これにより、飼料受け皿20の貯留空間24に貯留された飼料は食水と均一に混合されて良質の湿式飼料を製造することができる。前記水平管60の一方の側にはスクラッパ64が丸みを帯びた形状に一体に延設され、前記スクラッパ64は、水平管60が回転する間に飼料受け皿20の中央突出部22の上面に積もっている飼料を引きずっていきながら下の貯留空間24に落下させて飼料を均一に排出し、飼料が残留して変質されるという現象を防ぐことができる。
【0026】
一方、本発明においては、別途の継合管50を用いて回転軸管40に本発明の食水供給手段100、具体的には、水平管60を組み付けているが、前記回転軸管40を長く延設し、末端部を折り曲げて飼料受け皿20の中央突出部22の外周縁面に当接させてもよい。
【符号の説明】
【0027】
10 ホッパ
20 飼料受け皿
30 飼料排出管
40 回転軸管
42 流路
50 継合管
60 水平管
70 垂直管
80 軸ピン
図1
図2
図3