特許第6670404号(P6670404)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6670404
(24)【登録日】2020年3月3日
(45)【発行日】2020年3月18日
(54)【発明の名称】ゴルフスイング分析器
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/36 20060101AFI20200309BHJP
   A63B 53/00 20150101ALI20200309BHJP
   A63B 60/46 20150101ALN20200309BHJP
   A63B 102/32 20150101ALN20200309BHJP
【FI】
   A63B69/36 541G
   A63B53/00 H
   A63B53/00 E
   !A63B60/46
   A63B102:32
【請求項の数】5
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2019-9820(P2019-9820)
(22)【出願日】2019年1月23日
(65)【公開番号】特開2020-39843(P2020-39843A)
(43)【公開日】2020年3月19日
【審査請求日】2019年1月23日
(31)【優先権主張番号】10-2018-0106843
(32)【優先日】2018年9月7日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519026607
【氏名又は名称】安 国洙
【氏名又は名称原語表記】An Gugsoo
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100170900
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 渉
(72)【発明者】
【氏名】安 国洙
【審査官】 槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−104073(JP,A)
【文献】 特開2003−135642(JP,A)
【文献】 特開2004−174203(JP,A)
【文献】 米国特許第5207429(US,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2010−0137767(KR,A)
【文献】 韓国登録特許第10−0671222(KR,B1)
【文献】 韓国登録特許第10−1762793(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 69/36
A63B 60/46
A63B 53/00
A63B 71/06
A63B 24/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平部12と垂直部14で構成される「T」形状からなり内部に空いた空間が形成される本体10と、
前記本体10の垂直部14に一体的に設置されてゴルフクラブのシャフト4と分離可能に結合される装着部20と、
前記本体10の水平部12の両側に配置されて対で設置され、発光される光が外部に照射されるように設置される複数の発光素子30と、
前記水平部12内部の空いた空間に装着されて前記発光素子30に電源を供給して点灯の可否を制御する制御回路が設置される発光基板40と、
前記本体10の垂直部14の内部の空いた空間に垂直部14の長さ方向に沿って移動可能に設置される重量体50と、
前記本体10の垂直部14の内部の空いた空間に設置されて前記重量体50に水平部12側に力を加える弾性部材80と、
前記垂直部14の内部の空いた空間に設置されて前記重量体50の移動位置を感知してオン/オフ作動するリードスイッチ60と、
前記リードスイッチ60が搭載されてリードスイッチ60の信号を前記発光基板40に伝達するように回路が構成される加速感知基板70と、
前記垂直部14の下部内側に配置されて発光される光が外部に照射されてゴルフクラブのシャフト4に装着部20を結合する時の位置と方向を正確に捉えるための基準発光素子90と、
前記基準発光素子90に電源を供給して点灯の可否を制御する制御回路が設置される基準発光基板100と、
前記水平部12の下部一側にボタン形式で設置されて押した時電気信号を基準発光基板100に伝達して基準発光素子90を点灯する作動ボタン110と、を含むことを特徴とする、ゴルフスイング分析器。
【請求項2】
ゴルフクラブのヘッド6には一の字状の複数の中心線6hが形成されて、
前記垂直部14の下部面に基準発光素子90から発光される光が一の字状で透視されてヘッド6に形成された中心線6hと一致させるようにする透視板91が一方向に延びて構成されることを特徴とする、請求項1に記載のゴルフスイング分析器。
【請求項3】
前記装着部20は「C」形状からなり、内側に複数の突起部25が形成される結合溝24と、
前記結合溝24の一側に形成される掛け溝26と、
前記結合溝24の他側に掛け溝26に引き込まれて結合溝24を加圧するセミ型蓋止27が含まれることを特徴とする、請求項1に記載のゴルフスイング分析器。
【請求項4】
前記垂直部14には弾性部材80が重量体50に加える弾性力を調節するための弾性調節部材120をさらに設置されて、
前記弾性調節部材120は、垂直部の下部に締結されて外側にねじ山が形成される調節ねじ122と、
前記調節ねじに形成されるねじ山と歯合されるねじ山が形成されて調節ねじの回転方向に応じて上下に移動して弾性部材80と重量体50との距離を短縮または延長させて重量体50に作用する弾性力を調節する移動部材124と、
前記調節ねじ122の下側を収容すると共に垂直部14の外部に露出して調節ねじ122を正、逆方向に回転させる調節ノブ126と、
前記移動部材124が移動する垂直部14の方向に外部から透視可能な材質からなり、移動部材の位置を計れるように目盛り部(m)が形成される透視部128と、
前記移動部材124の一側に付着して別途の色が表出される識別部129が含まれて構成されることを特徴とする、請求項1に記載のゴルフスイング分析器。
【請求項5】
前記水平部12には、前記発光基板40の制御回路と連結されて前記発光素子30の明るさを調節するための照度調節スイッチ38をさらに設置することを特徴とする、請求項1に記載のゴルフスイング分析器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はゴルフスイング分析器に関し、より詳細にはゴルフクラブのスイング軌道及びスイングスピードとインパクト地点を容易に確認することが可能なゴルフスイング分析器に関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフは、停止したボールをゴルフクラブ(club)で打ち、所定のホール(hole)に入れる競技であって、その打数の多寡で勝負を競う競技である。ゴルフクラブは、ボールを打つ部位であるヘッド、手でつかむ部位であるグリップ、ヘッドとグリップを連結するシャフトとから構成される。ゴルフクラブを利用して停止したボールを打つ動作をスイング(swing)といい、スイングの軌道とスピード、ボールを打つ地点であるインパクト地点などが、ボールが飛んで行く方向と距離に大きい影響を及ぼす。
【0003】
一般にゴルフスイングの動作は、アドレス−テークバック−トップスイング−ダウンスイング−インパクトフォロースルー−フィニッシュなどの段階で分けて説明して、全体的に連なる1つの動作で構成される。良いゴルファーになるためには、スイングの軌道とインパクト地点が常に正確で一定である必要があるが、これを身につくように練習する過程がかなり難しいだけでなく、良いスイング姿勢を持続的に維持するのも難しい。特に、自分のスイングで誤った部分を見つけて直す過程が必要であるが、そのためには自分のスイングを正確に分析して確認する必要がある。
【0004】
韓国登録特許公報第10−1415945号、第10−0780676号、第10−0749383号、第10−1263256号、公開特許公報第10−2012−0018097号、第10−2011−0017231号、第10−2005−0092846号、第10−2002−0096076号等には、ゴルフスイングを分析するための様々な技術が公開されている。
【0005】
従来、ゴルフスイング分析装置においては、特殊に製作されたゴルフクラブを用いたり、ユーザーが競技で使うゴルフクラブをそのままもってスイングしながらスイング軌道とインパクト地点等を正確で容易に分析するには足りない点がある。このような足りない点を補おうと本出願人は、韓国登録特許第10−1762793号を開発してゴルフクラブに着脱式で設置して光の発光によってゴルフクラブのスイング軌道とインパクト地点等を容易で確実に確認して分析することが可能になりように提案して、本発明も前記本出願人の登録特許に対する改良を提示したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国登録特許公報第10−1415945号
【特許文献2】韓国登録特許公報第10−0780676号
【特許文献3】韓国登録特許公報第10−0749383号
【特許文献4】韓国登録特許公報第10−1263256号
【特許文献5】韓国公開特許公報第10−2012−0018097号
【特許文献6】韓国公開特許公報第10−2011−0017231号
【特許文献7】韓国公開特許公報第10−2005−0092846号
【特許文献8】韓国公開特許公報第10−2002−0096076号
【特許文献9】韓国登録特許第10−1762793号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記問題点を解消するために案出された本発明の目的は、ゴルフクラブに着脱式で設置して光の発光によってゴルフクラブのスイング軌道とスイングスピードとインパクト地点などを容易で確実に確認して分析することが可能なゴルフスイング分析器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的は、本発明で提供される下記の構成によって達成される。
【0009】
本発明によるゴルフスイング分析器は、水平部と垂直部で構成される「T」形状からなり内部に空いた空間が形成される本体と;前記本体の垂直部に一体的に設置されてゴルフクラブのシャフトと分離可能に結合する装着部と;前記本体の水平部の両側に配置されて対で設置され、発光される光が外部に照射されるように設置される複数の発光素子と;前記水平部の内部の空いた空間に装着されて前記発光素子に電源を供給して点灯の可否を制御する制御回路が設置される発光基板と;前記本体の垂直部の内部の空いた空間に垂直部の長さ方向に沿って移動可能に設置される重量体と;前記本体の垂直部の内部の空いた空間に設置されて前記重量体に水平部側に力を加える弾性部材と;前記垂直部の内部の空いた空間に設置されて前記重量体の移動位置を感知してオン/オフ作動するリードスイッチと;前記リードスイッチが搭載されてリードスイッチの信号を前記発光基板に伝達するように回路が構成される加速感知基板;前記垂直部の下部内側に配置されて発光される光が外部に照射されてゴルフクラブのシャフトに装着部を結合する時の位置と方向を正確に捉えるための基準発光素子と;前記基準発光素子に電源を供給して点灯の可否を制御する制御回路が設置される基準発光基板と;及び前記水平部の下部一側にボタン形式で設置されて押した時に電気信号を基準発光基板に伝達して基準発光素子を点灯する作動ボタンと;を含む。
【0010】
さらに、ゴルフクラブのヘッドには一の字状の複数の中心線が形成されて、前記垂直部の下部面に基準発光素子から発光される光が一の字状で透視されてヘッドに形成された中心線と一致させるようにする透視板が一方向に延びて構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
このように構成される本発明は、ユーザーがゴルフクラブをスイングするに伴い重量体が遠心力によって移動してリードスイッチを作動させて水平部の両側に配置されて設置された発光素子が発光するので、発光された光の軌道がスイング軌道を形成して容易にスイング軌道を確認して分析してゴルフスイング姿勢を矯正したりインパクト位置を正確で効果的に矯正できる効果がある。
【0012】
さらに、作動ボタンによって作動する基準発光素子から発光される光が透視板を介してゴルフクラブのヘッドに形成された中心線に合わせて装着部をシャフトの所望の位置に装着させて使いやすくする効果がある。
【0013】
弾性調節部材を用いて遠心力による重量体の移動を調節することができるので、ユーザー毎に自分の力とスピードに合わせて発光素子の発光時点を調整して個人別にカスタムで練習と訓練を実施することが可能で、識別部を介して弾性部材と重量体の距離をより正確に調節することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明の好ましい形態を示した例示図である。
図2図2は、本発明の好ましい形態を示した例示図である。
図3図3は、本発明の好ましい形態を示した例示図である。
図4図4は、本発明の好ましい形態を示した例示図である。
図5図5は、本発明の好ましい形態を示した例示図である。
図6図6は、本発明の好ましい形態を示した例示図である。
図7図7は、本発明の好ましい形態を示した例示図である。
図8図8は、本発明の好ましい形態を示した例示図である。
図9図9は、本発明の一実施形態に係るゴルフスイング分析器を装着したゴルフクラブでスイングする時のスイング軌道を連続撮影写真のように示したイメージである。
図10図10は、本発明の一実施形態に係るゴルフスイング分析器を装着したゴルフクラブでスイングした場合、正常インパクト地点でボールの打撃が行われた場合を示したイメージである。
図11図11は、本発明の一実施形態に係るゴルフスイング分析器を装着したゴルフクラブでスイングした場合、正常インパクト地点を通る前にボールの打撃が行われた場合を示したイメージである。
図12図12は、本発明の一実施形態に係るゴルフスイング分析器を装着したゴルフクラブでスイングした場合、正常インパクト地点を通った後にボールの打撃が行われた場合を示したイメージである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面に基づいてより詳細に説明する。
【0016】
図1乃至図8は、本発明の好ましい形態を示した例示図であり、本発明の一実施形態に係るゴルフスイング分析器は、図1乃至図7に示すように、本体10と、装着部20と、複数の発光素子30と、発光基板40と、重量体50と、リードスイッチ60と、加速感知基板70と、弾性部材80と、基準発光素子90と、基準発光基板100及び作動ボタン110を含んで構成される。
【0017】
本体10は、水平部12と垂直部14で構成される「T」形状で形成され、前記水平部12及び垂直部14の内部は空いた空間で形成して本発明をなす構成要素が備えられるための設置空間が構成される。
【0018】
前記装着部20は、前記本体10の垂直部14に一体的に設置される。前記装着部20は、前記本体10の垂直部14に突出する形態で設置される。前記装着部20は、ゴルフクラブのシャフト4と分離可能に結合するように形成される。前記装着部20の詳細な形態は、円筒の円周面の一部を切り出す「C」形状断面を持つ結合溝24がある形状で形成する。前記のように装着部20を形成すると、「C」形状断面が広がりながらゴルフクラブのシャフト4に挿入されて、挿入が行われた後はゴルフクラブのシャフト4の周りを1/2以上弾性を持って密着した状態で覆うようになって離脱し難くなる。
【0019】
前記装着部20は、ゴルフクラブのシャフト4に結合した状態で上下に移動しないように摩擦力に優れた材料(例えば、ゴムやシリコンまたは軟質合成樹脂等)を用いて形成することも可能である。尚、前記結合溝24の内側で複数の突起部25が形成されてシャフト4の周りを突起部25で加圧するようにする。さらに、前記結合溝24の一側に形成される掛け溝26及び前記結合溝24の他側に掛け溝26に引き込まれて結合溝24を加圧するセミ型蓋止27が構成される。つまり、突起部25と共に掛け溝に掛けられるセミ型蓋止27を介してシャフト4をより安定的に固定できてシャフト4と装着部20との間の固定力を向上させるように構成される。
【0020】
発光素子30は、水平部12の両側に設置されてゴルフクラブのスイングスピードによって後述される重量体50とリードスイッチ60及び加速感知基板70の作動によって点灯されるように構成されるが、これは後に説明する。さらに、装着部20をシャフト4に結合する時に前記水平部12に設置される発光素子30がゴルフクラブのグリップ側に向かうように方向を定めて結合させる。前記発光素子30は、前記本体10の水平部12両側に配置されて対をなして設置される。前記発光素子30は、発光される光が外部に照射されるように一部が露出する状態で前記本体10の水平部12に設置される。
【0021】
前記発光基板40は、前記本体10の水平部12の内部の空いた空間に装着される。前記発光基板40には、前記発光素子30に電源を供給して点灯の可否を制御する制御回路が設置される。例えば、前記発光基板40にはバッテリーを設置して自らの電力で発光素子30の点灯が行われるように構成する。尚、前記水平部12には前記発光基板40の制御回路と連結されて前記発光素子30の明るさを調節するための照度調節スイッチ38をさらに設置することも可能である。前記照度調節スイッチ38は、ロータリースイッチ等を利用して構成することが可能である。
【0022】
前記発光素子30は、両側に一つずつ配置して設置するのも可能で、2つずつまたは3つ以上ずつを配置して設置することも可能である。例えば、図1及び図2に示すように、前記発光素子30は、両側に2つずつ配置して設置することも可能である。前記のように発光素子30を2つ以上ずつ配置して設置する場合には、前記発光基板40の制御回路を外側は外側同士、内側は内側同士、中間は中間同士に対をなして同時に点灯及び消灯されるように構成する。また、外側と内側同士対をなして同時に点灯及び消灯されるように構成することも可能である。前記発光素子30は、外側と内側に位置した発光素子30が互いに異なる色の光を発光するように構成することも可能である。
【0023】
前記重量体50は、前記本体10の垂直部14の内部の空いた空間に垂直部14の長さ方向に沿って移動可能に設置される。前記重量体50は、前記本体10の垂直部14の内部の空いた空間に設置される前記弾性部材80によって水平部12側にカを加えられる状態で設置される。
前記弾性部材80として圧縮コイルスプリングを用いることも可能である。
【0024】
前記リードスイッチ60は、前記本体10の垂直部14の内部の空いた空間に設置されて前記重量体50の移動位置を感知してオン/オフ作動するように構成する。例えば、前記重量体50を磁石で構成して、前記リードスイッチ60を磁気を感知するように構成すると、前記重量体50が前記リードスイッチ60に接近するにつれこれを感知してオンと作動するように構成することが可能である。また、前記重量体50を導電体で構成して、前記リードスイッチ60を導電体が接近すると通電される方式で構成すると、前記重量体50が前記リードスイッチ60に接近するにつれこれを感知してオンと作動するように構成することが可能である。さらに前記リードスイッチ60をリミットスイッチや近接スイッチで構成して前記重量体50が移動しながら接触してオンと作動させるように構成することも可能である。
【0025】
前記加速感知基板70は、前記リードスイッチ60が搭載されて、前記リードスイッチ60の信号を前記発光基板40に伝達するように回路が構成される。前記において発光素子30を2つ以上の対で設置して、各対同士順次点灯するように構成する場合には前記リードスイッチ60を前記発光素子30の対の数に合わせて設置することも可能である。例えば、前記リードスイッチ60は、前記水平部12に近接した側から間隔を置いて複数設置して、最も水平部12に近接した側のリードスイッチ60の信号を最も外側に位置する対の発光素子30を点灯させるように前記発光基板40の制御回路と前記加速感知基板70の回路を構成することも可能である。前記のように構成すると、前記重量体50が水平部12に近接した状態から遠ざかる状態に移動するにつれ前記発光素子30は外側から内側に順次点灯が行われるようになる。前記において重量体50の移動は、ゴルフクラブの回転による遠心力によるものであるため、重量体50が水平部12から遠ざかることは、それだけゴルフクラブの回転速度が加速されることを意味するので、前記発光素子30のどの対が点灯されたか否かを確認することによってスイングスピードを確認して分析することが可能である。
【0026】
基準発光素子90は、前記垂直部14の下部内側に配置されて発光される光が外部に照射されてゴルフクラブのシャフト4に装着部20を結合する時の位置と方向を正確に捉えるために構成される。
【0027】
基準発光基板100は、前記基準発光素子90に電源を供給して点灯の可否を制御する制御回路が設置される。
【0028】
作動ボタン110は、前記水平部12の下部一側にボタン形式で設置されて押した時電気信号を基準発光基板100に伝達して基準発光素子90を点灯するように構成される。図面で図示していないが、作動ボタン110と基準発光基板100は、電線または別途の基板を介して電気的に連結されている。つまり、作動ボタン110を押していると基準発光基板100が基準発光素子90に電源を供給して基準発光素子90が発光されて、基準発光素子90から発光される光でゴルフクラブのシャフト4に装着部20を結合する時の位置と方向を正確に計るように構成される。従って、ユーザーがゴルフクラブをスイングするに伴い重量体50が遠心力によって移動してリードスイッチ60を作動させて水平部12の両側に配置されて設置された発光素子40が発光するので、発光された光の軌道がスイング軌道を形成して容易にスイング軌道を確認して分析してゴルフスイング姿勢を矯正したりインパクト位置を正確で効果的に矯正できる効果がある。
【0029】
一方、ゴルフクラブのヘッド6には一の字状の複数の中心線6hが形成される。また、前記垂直部14の下部面に基準発光素子90から発光される光が一の字状で透視されてゴルフクラブのヘッド6に形成された中心線6hと一致させるようにする透視板91が一方向に延びて構成される。つまり、作動ボタン110によって作動する基準発光素子90から発光される光が透視板91を介してゴルフクラブのヘッド6に形成された中心線6hに合わせて装着部20をシャフトの所望の位置に装着させて使いやすくする効果がある。
【0030】
一方、前記垂直部14には、弾性部材80が重量体50に加える弾性力を調節するための弾性調節部材120をさらに設置されてもよい。前記弾性調節部材120は、垂直部の下部に締結されて外側にねじ山が形成される調節ねじ122が含まれて構成される。また、弾性調節部材120は、前記調節ねじ122に形成されるねじ山と歯合されるねじ山が形成されて調節ねじ122の回転方向に応じて上、下に移動して弾性部材80と重量体50の距離を短縮または延長させて重量体50に作用する弾性力を調節する移動部材124が含まれて構成される。また、弾性調節部材120は、前記調節ねじ122の下側を収容すると共に垂直部14の外部に露出して調節ねじ122を正、逆方向に回転させる調節ノブ126が含まれて構成される。
【0031】
尚、調節ノブ126は、前記調節ねじ122の露出した端部に一体的に固定設置されて、前記調節ねじ126は、前記調節ノブ126を回転させるにつれその場の位置で回転するように設置されて、前述した通り前記移動部材124は、前記調節ねじ122とねじ結合されて前記調節ねじ122が回転するにつれねじ山に沿って上下に移動するように構成される。調節ねじ122には前記垂直部14から離脱しないように鍔を形成して、前記調節ノブ126と鍔によって前記垂直部14にその場の位置回転が可能に設置される。
【0032】
また、弾性調節部材120は、前記移動部材124が移動する垂直部14方向で外部から透視可能な材質からなり、移動部材の位置を計れるように目盛り部(m)が形成される透視部128が含まれて構成される。また、弾性調節部材120は、前記移動部材124の一側に付着して別の色が表出される識別部129が含まれて構成される。前記識別部129は、既に通用するステッカーまたは別途の塗装作業を介して行われてもよい。従って、弾性調節部材120は、前記調節ノブ126を回転させるにつれ移動部材124が上下に移動することになって、前記弾性部材80と重量体50との距離を短縮または延長させるので、ユーザーのスイングスピードや体形に合うように重量体50に作用する弾性力を調節することが可能で、また、識別部129を介して弾性部材80と重量体50の距離をより正確に調節することができるようにする効果がある。
【0033】
次に、前記のように構成される本発明の一実施形態に係るゴルフスイング分析器の使用方法を説明する。
【0034】
まず、ゴルフクラブのシャフト4に前記装着部20を結合させることで装着する。この時、ゴルフクラブのヘッド6に形成された中心線6hに基準発光素子90から発光される光が一の字状に重なるように装着する。前記のように装着した状態でゴルフクラブを使ってスイング動作をとると、図9に示したようなスイング軌道を描くようになる。
【0035】
図9において、「B」で示した曲線は、図1において右側に位置する発光素子30の光の軌道を示し、「A」で示した曲線は、図1において左側に位置する発光素子30の光の軌道を示した。前記「A」及び「B」の軌道において、点線で示した部分は図1において右側と左側それぞれ外側1つの発光素子30だけが点灯された状態を示し、実線で示した部分は図1において右側と左側それぞれ2つの発光素子30が共に点灯された状態を示した。つまり、ゴルフクラブのスイングが進行されるにつれ前記重量体50が遠心力によって移動して初めは1つのリードスイッチ60だけオンと作動させたが、スイングスピードが加速されるにつれ後には2つのリードスイッチ60を共にオンと作動させるようになることを示した。前記のようにいくつの発光素子30が点灯されたかを確認して、加速地点を分析することが可能で、スイングスピードを確認することが可能である。
【0036】
さらに発光素子30の色を異なるように構成する場合には、どの色の発光素子30が点灯されたかを確認して加速地点を分析することができる。前記で発光素子30の色を異なるように構成する場合には、前記発光基板40の制御回路を前記重量体50の移動によりいずれか一つの色の発光素子30だけ発光するように構成することも可能である。この場合には、容易に発光される光の色が変わる地点を加速地点と分析できるため、便利である。尚、発光素子30による光の軌道でスイング軌道を確認することが可能であるため、スイング軌道の分析が非常に容易に行われる。前記発光素子30による光の軌道は、カメラを利用して連続露出で撮影して得ることも可能で、動画で撮影して分析することも可能である。
【0037】
尚、ゴルフクラブのスイングを正確に行う場合には、ボールが位置した地点でゴルフクラブのヘッド6がスイング方向と直角の状態で位置するようになる。
【0038】
例えば、図9及び図10に示すように、「A」の軌道と「B」の軌道がボールが位置した地点(ボールが打撃される地点)で交差しながら「X」形状をなすようになる。図9乃至図12において、「X」で示した地点は、インパクト地点(P)であって、正常なスイングを行った場合にボールが打撃されなければならない地点を示した。仮にスイング姿勢があらかじめ開かれてインパクト地点(P)の前にボールが打撃されると、図11に示したように、ボールが右側に曲がるゴルフ用語で「スライス」になる。一方、スイング姿勢が非常に遅く開かれてインパクト地点(P)以後にボールが打撃されると、図12に示したように、ボールが左側に曲がるゴルフ用語で「フック」になる。
【0039】
前記でスイングが終了すると、前記重量体50は、弾性部材80の弾性力によって水平部12側に移動することになり、リードスイッチ60は、全てオフに作動して前記発光素子30は消灯となる。従って、スイングする時にだけ自動で発光素子30の点灯が行われ、スイングしない時には発光素子30が消灯された状態が維持されるので、バッテリーの消耗を最小化することが可能で、別途の電源遮断装置を設置する必要もない。
【符号の説明】
【0040】
10・・・本体
12・・・水平部
14・・・垂直部
20・・・装着部
24・・・結合溝
25・・・突起部
26・・・掛け溝
27・・・セミ型蓋止
30・・・発光素子
38・・・照度調節スイッチ
40・・・発光基板
50・・・重量体
60・・・リードスイッチ
70・・・加速感知基板
80・・・弾性部材
90・・・基準発光素子
91・・・透視板
100・・・基準発光基板
110・・・作動ボタン
120・・・弾性調節部材
122・・・調節ねじ
124・・・移動部材
126・・・調節ノブ
128・・・透視部
129・・・識別部

図1
図2
図3
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図5
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図8
図9
図10
図11
図12