特許第6670482号(P6670482)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6670482
(24)【登録日】2020年3月4日
(45)【発行日】2020年3月25日
(54)【発明の名称】コンバイン
(51)【国際特許分類】
   A01D 69/00 20060101AFI20200316BHJP
   A01D 41/02 20060101ALI20200316BHJP
   A01D 41/12 20060101ALI20200316BHJP
【FI】
   A01D69/00 303D
   A01D69/00 303C
   A01D41/02 D
   A01D41/12 A
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-207175(P2017-207175)
(22)【出願日】2017年10月26日
(65)【公開番号】特開2019-76053(P2019-76053A)
(43)【公開日】2019年5月23日
【審査請求日】2018年7月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002321
【氏名又は名称】特許業務法人永井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】五島 一実
(72)【発明者】
【氏名】奥村 和哉
(72)【発明者】
【氏名】岩本 浩
(72)【発明者】
【氏名】仙波 篤志
【審査官】 竹中 靖典
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−087318(JP,A)
【文献】 特開2017−147978(JP,A)
【文献】 実開昭47−002828(JP,U)
【文献】 特開2015−053883(JP,A)
【文献】 韓国登録特許第10−0584785(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01D 69/00
A01D 41/02
A01D 41/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体フレーム(1)の前側に刈取装置(3)を設け、該刈取装置(3)の後方左側に脱穀装置(4)を設け、前記刈取装置(3)の後方右側に操縦部(5)を設け、該操縦部(5)の下部にエンジン(E)を設けたコンバインにおいて、
前記操縦部(5)の左部に設けられたサイドパネル(13)に、前記エンジン(E)の出力回転速度を増減速操作するスロットルレバー(16)と、該スロットルレバー(16)の後方に配置され、前記エンジン(E)の出力回転を刈取装置(3)に伝動する刈取クラッチと脱穀装置(4)に伝動する脱穀クラッチを接続及び遮断操作するクラッチレバー(17)を設け、
前記スロットレバー(16)とクラッチレバー(17)を、前記クラッチレバー(17)の下部から前方に延在するスライド部材(28)で連係させ、
前記クラッチレバー(17)の下部を、前記サイドパネル(13)の下側に固定された支持部材(26)に設けられた左右方向に延在する第1支軸(26A)に前後揺動自在に支持し、
前記クラッチレバー(17)の揺動に連動して揺動する揺動アーム(30)の中間部を、前記支持部材(26)における第1支軸(26A)の前側に設けられた左右方向に延在する第2支軸(26B)に前後揺動自在に支持し、
前記揺動アーム(30)の上部に、前記支持部材(26)側に向かって延在する第1ピン(33)を設け、
前記揺動アーム(30)の前部に、前記クラッチレバー(17)側に向かって延在する第2ピン(32)を設け、
前記第1ピン(33)の先端部を、前記支持部材(26)に形成された円弧状の第1長穴(26C)に挿通し、
前記第2ピン(32)の先端部を、前記クラッチレバー(17)に形成された第2長穴(17A)に挿通し、
前記第1ピン(33)の先端部に刈取クラッチを操作する第1ケーブル(41)を取付け、前記第2ピン(32)の先端部には脱穀クラッチを操作する第2ケーブル(42)を取付けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
前記第1ピン(33)を検出するセンサ(35)を設け、側面視において、前記センサ(35)を支持部材(26)における第1長穴(26C)の下部の内側に臨ませた請求項記載のコンバイン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スロットルレバーとクラッチレバーを備えたコンバインに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のコンバインにおいて、操縦部のサイドパネルに、エンジンの出力回転速度の増減を行うスロットルレバーと、刈取クラッチと脱穀クラッチの接続及び遮断操作を行うクラッチレバーを設ける技術が知られている。(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−95285号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の技術では、クラッチレバーを前後方向に大きく揺動させて刈取クラッチと脱穀クラッチの操作を行うので、クラッチレバーと周辺機器の接触を防止するために、クラッチレバーを短尺化する必要があり、クラッチレバーに大きな力を加えて操作しなければならず、操縦者の操作負担が大きいという問題があった。
【0005】
そこで、本発明の主たる課題は、クラッチレバーを小さな力で操作できるものとし、操縦者の操作負担を軽減できるクラッチレバーを備えたコンバインを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、機体フレーム(1)の前側に刈取装置(3)を設け、該刈取装置(3)の後方左側に脱穀装置(4)を設け、前記刈取装置(3)の後方右側に操縦部(5)を設け、該操縦部(5)の下部にエンジン(E)を設けたコンバインにおいて、
前記操縦部(5)の左部に設けられたサイドパネル(13)に、前記エンジン(E)の出力回転速度を増減速操作するスロットルレバー(16)と、該スロットルレバー(16)の後方に配置され、前記エンジン(E)の出力回転を刈取装置(3)に伝動する刈取クラッチと脱穀装置(4)に伝動する脱穀クラッチを接続及び遮断操作するクラッチレバー(17)を設け、前記スロットレバー(16)とクラッチレバー(17)を、前記クラッチレバー(17)の下部から前方に延在するスライド部材(28)で連係させ、前記クラッチレバー(17)の下部を、前記サイドパネル(13)の下側に固定された支持部材(26)に設けられた左右方向に延在する第1支軸(26A)に前後揺動自在に支持し、前記クラッチレバー(17)の揺動に連動して揺動する揺動アーム(30)の中間部を、前記支持部材(26)における第1支軸(26A)の前側に設けられた左右方向に延在する第2支軸(26B)に前後揺動自在に支持し、前記揺動アーム(30)の上部に、前記支持部材(26)側に向かって延在する第1ピン(33)を設け、前記揺動アーム(30)の前部に、前記クラッチレバー(17)側に向かって延在する第2ピン(32)を設け、 前記第1ピン(33)の先端部を、前記支持部材(26)に形成された円弧状の第1長穴(26C)に挿通し、前記第2ピン(32)の先端部を、前記クラッチレバー(17)に形成された第2長穴(17A)に挿通し、前記第1ピン(33)の先端部に刈取クラッチを操作する第1ケーブル(41)を取付け、前記第2ピン(32)の先端部には脱穀クラッチを操作する第2ケーブル(42)を取付けたことを特徴とするコンバインである。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
請求項記載の発明は、前記第1ピン(33)を検出するセンサ(35)を設け、側面視において、前記センサ(35)を支持部材(26)における第1長穴(26C)の下部の内側に臨ませた請求項記載のコンバインである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の発明によれば、操縦部(5)の左部に設けられたサイドパネル(13)に、エンジン(E)の出力回転速度を増減速操作するスロットルレバー(16)と、スロットルレバー(16)の後方に配置され、エンジン(E)の出力回転を刈取装置(3)に伝動する刈取クラッチと脱穀装置(4)に伝動する脱穀クラッチを接続及び遮断操作するクラッチレバー(17)を設け、スロットレバー(16)とクラッチレバー(17)を、クラッチレバー(17)の下部から前方に延在するスライド部材(28)で連係させ、クラッチレバー(17)の下部を、サイドパネル(13)の下側に固定された支持部材(26)に設けられた左右方向に延在する第1支軸(26A)に前後揺動自在に支持し、クラッチレバー(17)の揺動に連動して揺動する揺動アーム(30)の中間部を、支持部材(26)における第1支軸(26A)の前側に設けられた左右方向に延在する第2支軸(26B)に前後揺動自在に支持し、揺動アーム(30)の上部に、支持部材(26)側に向かって延在する第1ピン(33)を設け、揺動アーム(30)の前部に、クラッチレバー(17)側に向かって延在する第2ピン(32)を設け、第1ピン(33)の先端部を、支持部材(26)に形成された円弧状の第1長穴(26C)に挿通し、第2ピン(32)の先端部を、クラッチレバー(17)に形成された第2長穴(17A)に挿通し、第1ピン(33)の先端部に刈取クラッチを操作する第1ケーブル(41)を取付け、第2ピン(32)の先端部には脱穀クラッチを操作する第2ケーブル(42)を取付けたので、クラッチレバー(17)を第1支軸(26A)の軸心回りに揺動させると、揺動アーム(30)が第2支軸(26B)の軸心回りに揺動し、第1ピン(33)の先端部に取付けられた第1ケーブル(41)を介して刈取クラッチを接続させることができ、第2ピン(32)の先端部に取付けられた第2ケーブル(42)を介して脱穀クラッチを接続させることができ、クラッチレバー(17)を小さな力で操作できる構成とすることが可能になる。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
請求項記載の発明によれば、請求項1載の発明による効果に加えて、第1ピン(33)を検出するセンサ(35)を設け、側面視において、センサ(35)を支持部材(26)における第1長穴(26C)の下部の内側に臨ませたので、刈取装置(3)と脱穀装置(4)の駆動を停止操作した状態を迅速に操縦部(5)のモニタに表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】コンバインの正面図である。
図2】コンバインの平面図である。
図3】コンバインの左側面図である。
図4】クラッチレバーとスロットルレバーを説明する左側面図である。
図5】クラッチレバーとスロットルレバーを説明する右側面図である。
図6】クラッチレバーとスロットルレバーを説明する平面図である。
図7】前上がり姿勢に操作されたクラッチレバーとスロットルレバーの左側面図である。
図8】前上がり姿勢に操作されたクラッチレバーとスロットルレバーの右側面図である。
図9】後上がり姿勢に操作されたクラッチレバーとスロットルレバーの左側面図である。
図10】クラッチレバーの背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1〜3に示すように、コンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を刈取る刈取装置3が設けられ、刈取装置3の後方左側部に刈取られた穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられ、刈取装置3の後方右側部に操縦者が搭乗する操縦部5が設けられている。
【0018】
操縦部5の下側にエンジンEを搭載するエンジンEルーム6が設けられ、操縦部5の後側に脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7が設けられ、グレンタンク7の後側に穀粒を外部に排出する排出オーガ(図示省略)が設けられている。
【0019】
操縦部5の操作席11の前側には、走行装置2を旋回し、刈取装置3を昇降させるパワステレバー15が配置されたフロントパネル12が設けられている。操作席11の左側には、エンジンEの出力回転速度を増減するスロットルレバー16と、刈取装置3と脱穀装置4を駆動するクラッチレバー17が配置されたサイドパネル13が設けられている。
【0020】
図4〜6に示すように、操縦部5は、左右方向に延在する前左右フレーム20と、左右方向に延在する後左右フレーム21と、前左右フレーム20の左部と後左右フレーム21の左部を連結する前後方向に延在する左前後フレーム22から形成されている。なお、前左右フレーム20の左部と左前後フレーム22の前部は、連結部材23を介して連結されている。
【0021】
前左右フレーム20の左部には、後上がりに形成された支持部材25が設けられ、後左右フレーム21の左部には、上方に延在する支持部材26が設けられている。スロットルレバー16の上下方向の中間部は、支持部材25の上部に設けられた左右方向に延在する支軸25A部に回転自在に支持され、クラッチレバー17の下部は、支持部材26の下部に設けられた左右方向に延在する支軸(請求項における「第1支軸」)26Aに回転自在に支持されている。
【0022】
図7〜10に示すように、クラッチレバー17における前側下部に設けられた左右方向に延在する支軸27には、スロットルレバー16とクラッチレバー17を連係する前後方向に延在するスライド部材28の後部が回転自在に支持されている。
【0023】
スライド部材28の前部に設けられた左右方向に延在する支軸28Aには、スロットルレバー16の下部の外周面に係合するカム29の後部が回転自在に支持されている。これにより、スロットルレバー16とクラッチレバー17をスライド部材28とカム29を介して連係することができ、クラッチレバー17を支軸26Aの軸心周りに前後方向に揺動させると、スロットルレバー16がクラッチレバー17に追従して支軸25Aの軸心周りに前後方向に揺動させることができる。
【0024】
本実施形態においては、クラッチレバー17を支軸26Aを中心に前上がり姿勢に揺動させると、スロットルレバー16は支軸25Aを中心に後上がり姿勢に揺動され、クラッチレバー17を支軸26Aを中心に後上がり姿勢に揺動させると、スロットルレバー16は支軸25Aを中心に前上がり姿勢に揺動される。
【0025】
また、クラッチレバー17が前上がり姿勢の場合は、刈取装置3にエンジンEの回転を連動する刈取クラッチと脱穀装置4にエンジンEの回転を連動する脱穀クラッチの接続は解除され刈取装置3と脱穀装置4は停止する。一方、クラッチレバー17が後上がり姿勢の場合には、刈取クラッチと脱穀クラッチは接続され刈取装置3と脱穀装置4は駆動可能となる。
【0026】
スロットルレバー16が前上がり姿勢の場合は、エンジンEの回転速度は減速されて低速となる。一方、スロットルレバー16が後上がり姿勢の場合には、エンジンEの回転速度は増速されて高速となる。
【0027】
左右方向において、クラッチレバー17の下部と支持部材26の間には、揺動アーム30が設けられている。揺動アーム30の後部は、支持部材26における支軸26Aの上側前部に設けられた左右方向に延在する支軸(請求項における「第2支軸」)26Bに回転自在に支持されている。
【0028】
側面視において、揺動アーム30は略L字形状に形成され、支軸26Bに外嵌されるボス部31が設けられた連結部30Aと、連結部30Aから前側に延在する水平アーム部30Bと、連結部30Aから上側に延在する垂直アーム部30Cから形成されている。
【0029】
水平アーム部30Bの前部には、クラッチレバー17に向かって、すなわち、左側に向かって延在するピン(請求項における「第2ピン」)32が設けられ、垂直アーム部30Cの上部には、支持部材26に向かって、すなわち、右側に向かって延在するピン(請求項における「第1ピン」)33が設けられている。
【0030】
ピン33の右部は、支持部材26に形成された円弧状の第1長穴26Cに挿通され、ピン32の左部は、クラッチレバー17の下部に形成された第2長穴17Aに挿通されている。
【0031】
側面視において、ピン33とピン32は、支軸26Aの軸心を中心とした同一半径上に形成されている。
【0032】
側面視において、ピン33と支軸26Bの軸心距離は、ピン32と支軸26Bの軸心距離よりも短く形成され、円弧状の第1長穴26Cの中心は、支持部材26における支軸26Aの軸心上に形成され、第2長穴17Aの後側への仮想延長線が支軸26Aの軸心上を通過するように構成している。これにより、クラッチレバー17を支軸26Aの軸心回りに揺動させると、ピン33が支軸26Aの軸心回りにクラッチレバー17の揺動角度よりも大きな揺動角度で揺動することができる。
【0033】
側面視において、ピン33と支軸26Bの軸心を結ぶ仮想線とピン32と支軸26Bの軸心を結ぶ仮想線の交差角度を90度に形成している。これにより、クラッチレバー17を支軸26Aの軸心回りに揺動させると、ピン33が支軸26Aの軸心回りにクラッチレバー17の揺動角度よりも大きな揺動角度でスムーズに揺動することができる。
【0034】
なお、本実施形態においては、ピン33と支軸26A及びピン32と支軸26Aの軸心離間距離を100とした場合に、ピン33と支軸26Bの軸心離間距離は略50に、ピン32と支軸26Bの軸心離間距離は略57に形成されている。これにより、クラッチレバー17を支軸26Aの軸心回りに略60度揺動させると、ピン33を支軸26Bの軸心回りに略100度揺動させることができる。
【0035】
支持部材26の内面における第1長穴26Cの下部の後側には、揺動アーム30が支軸26Bの軸心回りに所定以上揺動した場合に、揺動アーム30の垂直アーム部30Cの上部に接触するセンサ35が取付けられている。これにより、センサ35に籾等の粉塵が堆積するのを防止できる。また、刈取装置(3)と脱穀装置(4)の駆動が停止した状態を迅速に操縦部(5)のモニタに表示することができる。
【0036】
スロットレバー16の下部の後側に設けられた左右方向に延在するピン16Aの右部には、スロットレバー16とエンジンEを接続するケーブル40の一側が取付けられている。これにより、スロットレバー16を支軸25Aの軸心回りに揺動させてエンジンEの出力回転速度を増減させることができる。なお、ケーブル40は、支持部材26の右側を通って後方に延在して配置されている。
【0037】
揺動アーム30のピン33の先端部には、揺動アーム30と、テンションアームから形成された刈取クラッチを操作するケーブル(請求項における「第1ケーブル」)41の一端が取付けられている。これにより、クラッチレバー17を支軸26Aの軸心回りに揺動させて刈取クラッチを介して刈取装置3の駆動状態の切換えを行うことができる。なお、ケーブル41は、支持部材26の右側を通って下方に延在して配置されている。
【0038】
揺動アーム30のピン32の先端部には、揺動アーム30と、テンションアームから形成された脱穀クラッチを操作するケーブル(請求項における「第2ケーブル」)42の一端が取付けられている。これにより、クラッチレバー17を支軸26Aの軸心回りに揺動させて脱穀クラッチを介して脱穀装置4の駆動状態の切換えを行うことができる。なお、ケーブル42は、支持部材26の左側を通って後方に延在して配置されている。
【符号の説明】
【0039】
1 機体フレーム
3 刈取装置
4 脱穀装置
5 操縦部
13 サイドパネル
16 スロットルレバー
17 クラッチレバー
17A 第2長穴
26 支持部材
26A 支軸(第1支軸)
26B 支軸(第2支軸)
26C 第1長穴
28 スライド部材
30 揺動アーム
32 ピン(第2ピン)
33 ピン(第1ピン)
35 センサ
41 ケーブル(第1ケーブル)
42 ケーブル(第2ケーブル)
E エンジン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10