(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記十字パターンは、前記クラブヘッドのフェースの方向を、前記クラブヘッドのフェースの方向に直交する方向よりも長いパターンとしたことを特徴とする、請求項1に記載のゴルフクラブ用レーザ放射装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の方法では、スイングやパター時のシャフトやフェースの動作をスイングの後にしか確認することができない。これを改善するために、スイングしながら、それらの動作を可視化する方法としてレーザ光の活用が考えられるが、レーザ光は他人へ危害を与えることがあるなどの安全上の問題がある。携帯用レーザ応用装置としての安全基準を充たすためには、レーザ光の放射を維持する機能を持つことができず、大きさの規定もあり、大変使い勝手の悪いものになる。
【0005】
そこで本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、スイングやパター時のシャフトやフェースの動作を安全に可視化することの可能なゴルフクラブ用レーザ放射装置及びゴルフクラブを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明によれば、ゴルフクラブに設けられるゴルフクラブ用レーザ放射装置であって、少なくともクラブヘッドのフェースの方向を示すパターンを地面に描くようにレーザを放射するレーザ放射部を備え、前記レーザ放射部は、レーザ光の放射方向が所定の方向(方向範囲)であることを検出した際に、前記レーザ放射部によるレーザ光の放射を停止することを特徴とする、ゴルフクラブ用レーザ放射装置が提供される。ここでゴルフクラブとは、実際のゴルフプレーで使えるゴルフクラブであってもよく、あるいはゴルフクラブを模した練習用ゴルフクラブ(ゴルフ練習機)であってもよい。
【0007】
かかる構成によれば、パターンを地面を描くようにレーザを放射するレーザ装置部によって、ゴルフスイング時にゴルフクラブのシャフトの動きやフェースの向きを可視化することができる。また、一般に携帯用レーザ応用装置は、安全上の配慮から、製品の大きさやレーザ光の放射を維持する機能を持たない等の安全基準の制約を受け、ゴルフクラブへ応用した場合、使い勝手が悪い(例えば、レーザを放出するためには手動で電源を押し続けなければならない)。この点、本発明によれば、レーザ放射部によるレーザ光の放射方向が所定の方向(範囲)であることを検出した際に、レーザ放射部によるレーザ光の放射を停止することで、携帯用レーザ応用装置としての安全基準を充たす。大きさの制約を受けずレーザ光の放射を維持する機能を持つことができ、ゴルフの練習機として有効な使い勝手の良い製品が実現される。
【0008】
本発明は、さまざまな応用が可能である。以下の応用例は、任意に組み合わせることが可能である。
【0009】
例えば、前記パターンは、前記クラブヘッドのフェースの方向と前記クラブヘッドのフェースの方向に
直交する方向との2つの方向からなる十字パターンであってもよい。ここで十字パターンとは、少なくともフェースの方向とフェースの方向に
直交する方向との2つの方向を含む任意のパターン(幾何学図形・マーク)を含む。なお、十字パターンは、一方が他方より長いパターンとすることができ、例えば、フェースの方向を、フェースの方向に
直交する方向よりも長いパターン(長軸)とすることが好ましい。
【0010】
かかる構成によれば、特殊な十字パターンを放射するレーザ装置部によって、ゴルフスイング時にゴルフクラブのシャフトの動きやフェースの向きを可視化することができる。例えばクラブヘッドが水平より上にある時(グリップエンドが地面を向いているとき)に、スイング中に地面に放射された十字パターンの交点がシャフトの軌道を可視化し、長軸の方向がそのときのクラブのフェース方向を可視化することができる。
【0011】
また、前記ゴルフクラブのシャフトに着脱自在に取り付けるためのブラケットを備えるようにしてもよい。本発明のレーザ放射部は、ゴルフクラブと一体でも着脱自在でもよいが、ブラケットを備えることで、着脱自在にでき、必要時にのみ使用することができる。また、使用しないときには分離することで収納時にも便利である。
【0012】
また、前記レーザ放射部と前記ゴルフクラブとの間(又は前記ブラケットとの間)にボールジョイントを備え、前記ボールジョイントによって、前記レーザ放射部によるレーザ光の放射方向を調整できるようにしてもよい。本発明では、特殊なパターンのレーザ光を発射するため、レーザ光の放射方向を上下左右方向に調整することが可能なボールジョイントを採用することが好ましい。特殊なレーザ光を発射することとの相乗効果がある。
【0013】
また、前記レーザ放射部は、前記ゴルフクラブのシャフトから前記クラブヘッドの方向にレーザを放射するようにしてもよい。本発明をパターのように大きなスイングを必要としないゴルフクラブに採用することができる。
【0014】
また、前記レーザ放射部は、前記ゴルフクラブのグリップエンドからレーザを放射するようにしてもよい。例えば、パター以外のゴルフクラブ(ドライバーなど)では、大きなスイングを行い、さらにスイング時にフェースの方向を視認できない。本発明をこのようなゴルフクラブに採用すると、特殊なパターンのレーザ光を発射することとの相乗効果がある。なお、ボールジョイントなどレーザ光の放射方向を変えられる手段を用いて、一つのレーザ放射装置で2つの方向にレーザ光の放射方向を使い分けられるようにしてもよい。
【0015】
上記課題を解決するため、本発明の第2の観点によれば、上記本発明の第1の観点にかかるゴルフクラブ用レーザ放射装置が一体に設けられたことを特徴とするゴルフクラブが提供される。ここでゴルフクラブとは、実際のゴルフプレーで使えるゴルフクラブであってもよく、あるいはゴルフクラブを模した練習用ゴルフクラブであってもよい。上記本発明の第1の観点にかかるゴルフクラブ用レーザ放射装置は、それ自体を単体で市場に流通させることもできるが、ゴルフクラブ用レーザ放射装置が一体に設けられたゴルフクラブとして市場に流通させることもできる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、スイングやパター時のシャフトやフェースの動作を安全に可視化することができる。本発明のその他の効果については、以下の発明を実施するための形態の項でも説明する。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。なお、以下の説明においてゴルフクラブとは、実際のゴルフプレーで使えるゴルフクラブであってもよく、あるいはゴルフクラブを模した練習用ゴルフクラブであってもよい。これらのようなものを、以下、単にゴルフクラブという。
【0019】
(第1の実施形態)
図1は、ゴルフクラブの一例であるパター100にレーザ放射装置200を取り付けた状態を示す図である。パター100は、
図1に示したように、シャフト110とクラブヘッド120とグリップ130とから主に構成される。シャフト110とクラブヘッド120とグリップ130は一般的なゴルフクラブと同様のものとすることができる。そして、シャフト110には、後述するレーザ放射装置200が取り付けられている。パター100自体は一般的なものを用いることができるので、これ以上の詳細な説明を省略する。以下、本実施形態に特徴的なレーザ放射装置200について説明する。
【0020】
(レーザ放射装置200)
レーザ放射装置200は、パター100のクラブヘッド120のフェースの方向を可視化するための装置である。本実施形態のレーザ放射装置200は、
図1に示したように、パター100のシャフト110に設けられており、後述するようにシャフト110に対して着脱自在である。
【0021】
図2は、レーザ放射装置200の構成を示す図であり、
図2(a)は正面図であり、
図2(b)は側面図である。レーザ放射装置200は、
図1及び
図2に示したように、直線パターンのレーザ光を放射するレーザ放射部210と、レーザ放射装置200をパター100のシャフト110に着脱自在に取り付けるためのブラケット220と、レーザ放射部210が放射するレーザ光の方向を調節するためのボールジョイント230と、を主に備えて構成されている。以下、各構成要素について、詳細に説明する。
【0022】
(レーザ放射部210)
レーザ放射部210は、スイッチSW1がオンのときにレーザ光を放射する機能部である。
図1の符号L1は、レーザ放射部210により地面に放射されたレーザ光の直線パターンである。地面に放射される直線パターンL1の長さは、
図1に示したように、パター100に対するレーザ放射装置200の取り付け位置(地面からの高さ)と放射角θで決まる。ここでは、θは60〜90度とする。
図1に示したように、パター100のスイング時に、フェース面の方向がレーザ光の直線パターンL1で可視化される。
【0023】
レーザ放射部210は、図示しないセンサー(重力センサー等)と制御部とを備える。センサーはレーザ放射装置200の放射方向を検出する。制御部はセンサーのセンサー値に基づいてレーザ光の放射と停止を制御する。レーザ放射装置200は、このようなレーザ放射方向制御を行うことで、人へ危害を与えない安全機構を備えている。この点については、さらに後述する。
【0024】
(ブラケット220)
ブラケット220は、
図1及び
図2に示したように、クリップタイプであり、パター100のシャフト110の周囲を囲むように把持する。このブラケット220によって、レーザ放射装置200をパター100に対して着脱自在に取り付けられる。ブラケット220は、パター100がスイングされたときにレーザ放射装置200がずれたり外れたりしないように、十分な把持力を有する。ブラケット220がシャフト110からずれたり外れたりしないようにロックできる機構等を設けてもよい。
【0025】
(ボールジョイント230)
ボールジョイント230は、レーザ放射部210とブラケット220とを連結するとともに、レーザ放射部210が放射するレーザ光の放射方向を調節するためのものである。ボールジョイント230は、
図1及び
図2に示したように、レーザ放射部210とブラケット220の間に設けられる。
【0026】
図3は、ボールジョイント230によって、レーザ放射部210によるレーザ光の放射方向を調整する状態を示す図である。
図3(a)の側面図に示したように、レーザ放射部210によるレーザ光の放射方向を上下方向に調整することができる。さらに、
図3(b)の正面図に示したように、レーザ放射部210によるレーザ光の放射方向を左右方向に調整することができる。ボールジョイント230による調整は、上下左右方向の調整が可能であれば十分であるが、360度方向自在に角度調整できるようにしてもよい。また、ボールジョイント230には、角度調整後にレーザ放射部210の方向が変化しないように、ロックできる機構等を設けてもよい。
【0027】
パター100では、フェース面を正しく目標方向に向けることが最も重要である。レーザ放射部210から放射されるレーザ光の直線パターンが、
図1に示したパター100のスイートスポットにおけるフェース方向を示すように、シャフト110にボールジョイント230を介して取り付けられたレーザ放射部210の放射方向を調整する。
【0028】
以上、レーザ放射装置200の構成について説明した。次に、レーザ放射装置200が人へ危害を与えない安全機構・レーザ放射方向制御について説明する。
【0029】
レーザ放射部210のセンサー(重力センサー等)により、レーザ光の光軸(出力中心の方向)と重力の方向の為す角度(α)を測定する。安全性のためにレーザ光の放射する範囲を角度A〜Bとする。例えば、Aは0度、Bは60〜90度で設定することができる。そして、レーザ放射部210の制御部の制御により、角度αがA<α<Bのときはレーザ光を出力し、角度αがA<α<B以外のときはレーザ光の出力を停止する。
【0030】
(第1の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、ゴルフスイング時にパター100のシャフト110の動きやクラブヘッド120のフェースの向きを可視化することができる。また、レーザ放射部210によるレーザ光の放射方向が所定の方向(範囲)であることを検出した際に、レーザ放射部210によるレーザ光の放射を停止することで、携帯用レーザ応用装置としての安全基準を充たす。大きさの制約を受けずレーザ光の放射を維持する機能を持つことができ、ゴルフの練習機として有効な使い勝手の良い製品が実現される。
【0031】
また、パター100のシャフト110に着脱自在に取り付けるためのブラケット220を備えるようにしたことで、レーザ放射装置200を着脱自在にでき、必要時にのみ使用することができる。また、レーザ放射装置200を使用しないときには分離することで収納時にも便利である。
【0032】
また、レーザ放射部210とパター100との間(ブラケット220との間)にボールジョイント230を備えたことで、ボールジョイント230によって、レーザ放射部210によるレーザ光の放射方向を容易に調整できる。
【0033】
また、レーザ放射部210は、パター100のシャフト110からクラブヘッド120の方向にレーザを放射するようにしたので、パター100のように大きなスイングを必要としないゴルフクラブに適している。
【0034】
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態では、ゴルフクラブとしてパター100を例に挙げ、シャフトからクラブヘッドの方向にレーザ光が放射される場合について説明した。本実施形態では、パター以外のゴルフクラブとしてドライバーを例に挙げ、レーザ放射装置をドライバーに取り付け、グリップエンドからレーザ光が放射される例について説明する。なお以下の説明において上記第1の実施形態と同様の点については、重複説明を省略する。
【0035】
図4は、ゴルフクラブの一例であるドライバー300にレーザ放射装置400を取り付けた状態を示す図である。ドライバー300は、
図4に示したように、シャフト310とクラブヘッド320とグリップ330とから主に構成される。シャフト310とクラブヘッド320とグリップ330は一般的なゴルフクラブと同様のものとすることができる。そして、グリップ330のグリップエンドには、後述するレーザ放射装置400が取り付けられている。ドライバー300自体は一般的なものを用いることができるので、これ以上の詳細な説明を省略する。以下、本実施形態に特徴的なレーザ放射装置400について説明する。
【0036】
(レーザ放射装置400)
レーザ放射装置400は、ドライバー300のクラブヘッド320のフェースの方向を可視化するための装置である。本実施形態のレーザ放射装置400は、
図4に示したように、ドライバー300のグリップ330に設けられており、後述するようにグリップ330に対して着脱自在である。
【0037】
図5は、レーザ放射装置400の構成を示す図であり、
図5(a)は側面図であり、
図5(b)はゴムカバーが取り付けられた状態を示す側面図であり、
図5(c)は斜視図である。レーザ放射装置400は、
図4及び
図5に示したように、十字パターンのレーザ光を放射するレーザ放射部410と、レーザ放射装置400のドライバー300に対する取り付け性・装着力を高めるためのゴムカバー420と、を主に備えて構成されている。以下、各構成要素について、詳細に説明する。
【0038】
(レーザ放射部410)
レーザ放射部410は、スイッチSW2がオンのときにレーザ光を放射する機能部である。
図4の符号L2は、レーザ放射部410により地面に放射されたレーザ光の十字パターンである。レーザ放射部410は、図示しないセンサー(重力センサー等)と制御部とを備える。センサーはレーザ放射装置400の放射方向を検出する。制御部はセンサーのセンサー値に基づいてレーザ光の放射と停止を制御する。レーザ放射装置400は、このようなレーザ放射方向制御を行うことで、人へ危害を与えない安全機構を備えている。この点については、さらに後述する。
【0039】
レーザ放射部410の側部には、クラブフェースの方向と、レーザ光の十字パターンの長軸の方向を合わせるためのマーク412が形成されている。レーザ放射部410はドライバー300の軸方向に対して回動させることができ、このマーク412によって、十字パターンの向きを調整することができる。十字パターンの調整後に回動しないようにロックできる機構等を設けてもよい。
【0040】
レーザ放射部410の端部には、ドライバー300に着脱自在に取り付けるための取り付け部414が設けられている。この取り付け部414がドライバー300のグリップ330の端部に挿入される。なお、このレーザ放射部410のドライバー400への取り付けの形態は一例に過ぎず、他の形態であってもよい。
【0041】
(ゴムカバー420)
ゴムカバー420は、レーザ放射装置400のドライバー300に対する取り付け性・装着力を高めるためのものである。ゴムカバー420は、ドライバー300がスイングされたときにレーザ放射装置400がずれたり外れたりしないように、十分な取り付け力を有する。レーザ放射装置400がグリップ310からずれたり外れたりしないようにロックできる機構等を設けてもよい。
【0042】
ドライバー300においても、フェース面を正しく目標方向に向けることが最も重要である。この点、本実施形態では、レーザ放射装置400をグリップ310に装着し、必要に応じてマーク412で調整することで、ドライバー300のフェース面を正しく目標方向に向けることが可能である。なお、上記第1の実施形態のボールジョイント230のようなレーザ放射部410によるレーザ光の放射方向を調整する手段を設けるようにしてもよい。
【0043】
以上、レーザ放射装置400の構成について説明した。次に、レーザ放射装置400の使い方について説明する。
【0044】
パター以外のゴルフクラブのスイングでは、早い動きでゴルフクラブが円を描くため、ゴルフクラブのヘッドが水平より上にあるとき、すなわち、グリップエンドが地表を向いたときのシャフトの軌道が重要である。そこで、
図4に示したように、レーザ光の十字パターンの長軸L2がドライバー300のフェースの向きFと平行になるように、レーザ放射装置400のマーク412をフェースと合わせる。
【0045】
図6は、本実施形態におけるシャフトの軌道を概念的に示した図である。
図6に示したように、スイング中に地面(足元)に放射された十字パターンの交点がシャフトの軌道を可視化し、長軸の方向がそのときのクラブのフェース方向を示す。このような理想的な軌跡を想定しておくことにより、実際のスイングで、シャフトの軌道がずれていないか、あるいは、手首の動きに問題がないかなどを視認することができる。
【0046】
レーザ放射装置400が人へ危害を与えない安全機構・レーザ放射方向制御については、上記第1の実施形態と実質的に同様である。
【0047】
(第2の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、上記第1の実施形態の効果に加え、次のような効果がある。本実施形態ではレーザ放射部410を備え、ドライバー300のグリップ310のグリップエンドから十字パターンのレーザを放射するようにした。パター以外のゴルフクラブ(ドライバー300など)では、大きなスイングを行い、スイング時にフェースの方向を視認できない。この点、グリップエンドから十字パターンのレーザを放射すると、シャフトの軌道がずれていないか、あるいは、手首の動きに問題がないかなどを視認することができる。
【0048】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0049】
例えば、上記第1の実施形態では、レーザ放射部210が直線パターンのレーザ光を放射する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。第1の実施形態においても、第2の実施形態のような十字パターンのレーザ光を放射するようにしてもよい。パター100のフェース方向だけでなく、フェース方向に垂直な方向にもマークがあれば、フェースの方向を確認しやすい。また、上記第2の実施形態で直線パターンのレーザ光を放射するようにしてもよい。
【0050】
また、上記第1の実施形態では、パター100(ゴルフクラブ)のシャフトに着脱自在に取り付けるためのブラケットを備えた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。ゴルフクラブのシャフトに着脱自在に取り付けるための手段は、ブラケットでなく任意の手段を採用することができる。
【0051】
また、上記第1の実施形態では、レーザ放射部210とパター100(ゴルフクラブ)との間にボールジョイント230を備え、ボールジョイント230によって、レーザ放射部210によるレーザ光の放射方向を調整できる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。レーザ放射部210によるレーザ光の放射方向を調整するための手段は、ボールジョイントでなく任意の手段を採用することができる。
【0052】
以上説明した実施形態、応用例、変形例等は、適宜組み合わせて実施可能である。例えば、ボールジョイントなどレーザ光の放射方向を変えられる手段を用いて、一つのレーザ放射装置で2つの方向にレーザ光の放射方向を使い分けられるようにしてもよい。