【実施例1】
【0020】
まず、実施例1に係る受付機10又は電子記帳機20で発行される番号札の発行処理の概要について説明する。
図1は、受付機10及び電子記帳機20で発行される番号札の発行処理の概要を説明するための図である。
【0021】
電子記帳機20は、顧客の所望する取引の伝票項目にかかる情報(以下、「伝票情報」と言う)の入力操作を受け付けて、入力された伝票情報を記憶する(S1)。かかる伝票情報の取得処理が終了すると、電子記帳機20は、受付機10が通常運用中の場合には、受付機10に、取引の種類の指定を含む受付番号採番要求を送信する(S3)。
【0022】
受付機10は、受付番号の採番に必要な誘導窓口テーブル4、窓口別受付番号帯テーブル5及び採番済最終受付番号データ6を有する。誘導窓口テーブル4は、取引の種類と、誘導する窓口の種類とを関連付けたテーブルである。窓口別受付番号帯テーブル5は、誘導する窓口の種類と、採番する受付番号の番号帯とを関連付けたテーブルである。採番済最終受付番号データ6は、誘導する窓口の種類と、最後に採番した受付番号とを関連付けたデータである。
【0023】
受付番号採番要求を受け付けた受付機10は、受付番号採番要求に含まれる取引の種類と、誘導窓口テーブル4とに基づいて誘導する窓口を特定する。そして、受付機10は、特定された窓口と、窓口別受付番号帯テーブル5及び採番済最終受付番号データ6とに基づいて、受付番号を採番することになる(S4)。具体的には、採番済最終受付番号データ6の特定された窓口に対する採番済の最終受付番号に1加算した番号を新たな受付番号とする。ただし、窓口別受付番号帯テーブル5の特定された窓口に対する受付番号の番号帯をこえてしまった場合には、かかる番号帯の先頭の番号を受付番号とする。
【0024】
電子記帳機20は、受付機10で採番された受付番号を受信したならば、受信した受付番号が記載された番号札を発行することになる(S5)。
【0025】
一方、受付機10が装置の障害等により縮退運用中の場合には、受付番号の採番は電子記帳機20で行われることになる(S2)。電子記帳機20は、受付機10と同様の、誘導窓口テーブル1、窓口別受付番号帯テーブル2及び採番済最終受付番号データ3を有する。ただし、窓口別受付番号帯テーブル2に示すように、電子記帳機20では、受付機10とは異なる番号帯で受付番号を採番することになる。受付機10は、窓口別受付番号帯テーブル5に示すように、ハイカウンタに誘導する場合の受付番号帯は「001〜399」、振込専用窓口に誘導する場合の受付番号帯は「400〜499」であるが、電子記帳機20は、窓口別受付番号帯テーブル2に示すように、ハイカウンタに誘導する場合の受付番号帯は「1001〜1399」、振込専用窓口に誘導する場合の受付番号帯は「1400〜1499」である。
【0026】
このため、営業中のあるタイミングで受付機10が縮退運用となった場合であっても、受付機10で採番した受付番号と、電子記帳機20で採番した受付番号とを識別可能である。このため、受付番号によって、窓口への呼び出し順を特定することができる。具体的には、受付機10で採番された受付番号に対応する顧客を先に窓口に誘導し、その後に電子記帳機20で採番された受付番号に対応する顧客を誘導するようにすれば、受け付け順に顧客を呼び出すことになるのである。
【0027】
これらのように、電子記帳機20は、受付機10が正常に稼働しているときには、受付機10に依頼して受付番号を取得するようにし、受付機10が正常に稼働していないときには、受付機10とは異なる番号帯で受付番号を電子記帳機20内で採番するようにした。そして、電子記帳機20は、受付機10又は電子記帳機20で採番された受付番号が記載された番号札を発行するようにした。かかる構成により、受付機10が正常に稼働できない状態において、顧客の窓口への誘導を適切かつ効率的に行うことができる。
【0028】
次に、実施例1に係る金融機関の店舗に配設される顧客対応システムのシステム構成について説明する。
図2は、金融機関の店舗に配設される顧客対応システムのシステム構成を示す図である。
図2に示すように、顧客対応システムは、受付機10と、複数の電子記帳機20と、複数ある窓口毎に設定される複数のテラーモニタ30、窓口タブレット40及びプリンタ50とを有し、これらの装置はLAN(Local Area Network)等の店舗内の通信線に接続されている。
【0029】
受付機10は、店舗の入り口近傍に配設される装置であって、顧客の来店目的の入力を受け付け、受け付けた来店目的に応じて電子記帳機20へ誘導するか否かを判定する。電子記帳機20へ誘導しないと判定した場合には、受付機10は、受け付けた来店目的に応じた番号帯の受付番号を採番し、受付番号が記載された番号札の発行を行う。電子記帳機20へ誘導すると判定した場合には、受付機10は、番号札の発行は行わずに、顧客に対する電子記帳機20への誘導メッセージを表示する。また、受付機10は、電子記帳機20からの受付番号採番要求を受信したならば、受付番号採番要求に含まれる取引種類に応じた受付番号を採番して、電子記帳機20に返信する。
【0030】
また、受付機10は、窓口に設置されるテラーモニタ30から顧客呼出要求を受け付けると、顧客の呼出処理を行う。具体的には、受付機10は、テラーモニタ30が設置される窓口に呼び出す顧客の受付番号を特定し、図示しない顧客呼出装置に受付番号を表示するとともに、かかる顧客呼出装置から受付番号に対する顧客の音声呼出メッセージを出力する。
【0031】
電子記帳機20は、店舗のロビー等に配設される装置であって、受付機10により誘導された顧客が、所望する取引の伝票を起票するための装置である。電子記帳機20は、親機と子機があり、親機は子機の機能も有する。また、親機には、正の親機と副の親機があり、正の親機が正常に稼働しているときには、副の親機は、子機として稼働する。ただし、副の親機は、正の親機が稼働できない状態になり、親機の縮退運用が設定された場合には、親機として稼働することになる。このため、副の親機は、正の親機が有するデータを有しており、副の親機が有するデータは正の親機のデータとリアルタイムで同期がとられている。
【0032】
まず、電子記帳機20(子機)について説明する。電子記帳機20(子機)は、伝票情報の入力操作を受け付けて、受け付けた伝票情報を記憶する。また、電子記帳機20(子機)は、電子記帳機20(親機)に受付番号採番要求を送信し、その返信を受け取ることにより受付番号を取得し、かかる受付番号が記載された番号札を発行する。また、電子記帳機20(子機)は、記憶した伝票情報及び取得した受付番号を電子記帳機20(親機)に送信する。
【0033】
次に、電子記帳機20(親機)について説明する。電子記帳機20(親機)は、電子記帳機20(子機)からの受付番号採番要求を受け付けて、受付機10に依頼することにより受付番号を取得して要求元に返信する。また、
図1でも説明したように、受付機10が縮退運用中の場合に、電子記帳機20(子機)からの受付番号採番要求を受け付けると、電子記帳機20(親機)は、自装置内で受付番号を採番して要求元の電子記帳機20(子機)に返信する。
【0034】
また、電子記帳機20(親機)は、電子記帳機20(子機)から受信した伝票情報及び受付番号を対応付けて記憶する。また、電子記帳機20(親機)は、窓口タブレット40からの受付番号を含む伝票情報取得要求を受信すると、指定された受付番号に対応する伝票情報を返信する。また、電子記帳機20(親機)は、受付機10を縮退運用する旨の操作が行われると、以降、解除の旨の操作を受け付けるまでの間は、受付番号の採番処理は装置内で行う。
【0035】
正の電子記帳機20(親機)は、自装置内に記憶する伝票情報に係るデータ及び受付番号の採番処理に係るデータの更新情報を、リアルタイムで副の電子記帳機20(親機)に通知する。副の電子記帳機20(親機)は、この通知により、自装置内のデータを、正の電子記帳機20(親機)が記憶するデータと同期をとって更新することができる。また、正の電子記帳機20(親機)が障害等により稼働できない状態になった場合に、関係する装置で親機を縮退運用する旨の操作が行われると、副の電子記帳機20(親機)が、親機として動作することになる。
【0036】
図2に示す例では、電子記帳機20が複数存在するような構成としているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、電子記帳機20が1台しか存在しない構成であってもよい。電子記帳機20が1台の構成においては、かかる1台の電子記帳機20は正の親機として動作することになる。また、電子記帳機20が1台の構成の場合には、副の親機が存在しないので、親機の縮退運用を行うことはできない。
【0037】
テラーモニタ30は、各窓口に配設される装置であって、窓口担当者が顧客を窓口に呼び出すときに顧客呼出操作を受け付けるための装置である。テラーモニタ30は、かかる顧客呼出操作を受け付けると、受け付けた窓口の識別情報を含む顧客呼出要求を受付機10に送信する。
【0038】
窓口タブレット40は、各窓口に配設される装置であって、顧客が電子記帳機20で入力された伝票情報の確認や、場合によっては伝票情報の修正をするための装置である。また、かかる伝票情報の確認又は修正が行われた場合には、窓口タブレット40の操作により、確認又は修正が行われた伝票情報の反映された伝票を、プリンタ50により印刷することができる。また、窓口タブレット40は、対応する窓口に呼び出されることを待っている顧客の一覧を表示することができる。
図2に示すシステム構成では、プリンタ50は、1台で全ての窓口タブレット40からの伝票の印刷を行うものとしているが、本発明はこれに限定しない。例えば、各窓口タブレット40に対応付けて1台ずつプリンタ50を配設するようにしてもよい。
【0039】
次に、
図2に示した受付機10の構成について説明する。
図3は、受付機10の構成を示す機能ブロック図である。受付機10は、表示操作部11、番号札印刷部12、通信部14、記憶部15及び制御部16を有する。
【0040】
表示操作部11は、タッチパネル式のディスプレイ装置などである。表示操作部11は、顧客に来店目的等を選択入力させるボタンなどを表示し、該ボタンの選択入力を受け付ける。番号札印刷部12は、受付番号などの情報を記載した番号札を印刷する出力部である。通信部14は、LAN(Local Area Network)等の通信線を介して電子記帳機20(親機)とのデータ通信を行なうためのインタフェース部である。
【0041】
記憶部15は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部15は、設定パラメータ15a、受付番号採番データ15b及び受付番号データ15cを記憶する。設定パラメータ15aは、受付機10の受付番号の採番に関するパラメータである。受付番号採番データ15bは、受付番号の採番状況に係るデータである。受付番号データ15cは、採番済の受付番号ごとにその状態に係る情報を管理するためのデータである。
【0042】
制御部16は、受付機10の全体を制御する制御部であり、受付処理部16a、受付番号採番部16b、番号札発行部16c及び呼出処理部16dを有する。実際には、受付処理部16a、受付番号採番部16b、番号札発行部16c及び呼出処理部16dに対応するプログラムを不揮発性メモリ又は磁気ディスク装置などの記憶装置に記憶しておき、これらのプログラムをメモリにロードして、CPUで実行することで、対応するプロセスを実行させることになる。
【0043】
受付処理部16aは、来店した顧客の受付処理全体を制御する処理部である。受付処理部16aは、表示操作部11に来店目的受付用の画面を表示し、顧客の来店目的を受け付ける。また、受付処理部16aは、来店目的に基づいて取引の種類を特定し、取引の種類に応じた受付番号を受付番号採番部16bにより採番し、採番した受付番号に関連付けて、顧客の来店目的などの情報を受付番号データ15cに登録する。
【0044】
ただし、特定された取引の種類により電子記帳機20への顧客の誘導が必要と判定された場合には、受付処理部16aは、顧客に対する電子記帳機20への誘導のメッセージのみを表示し、番号札の発行は行わない。
【0045】
受付番号採番部16bは、受付処理部16a若しくは通信部14を経由して電子記帳機20からの取引種類の指定を含む受付番号採番要求を受け付けたならば、受け付けた取引種類に応じた番号帯において受付番号を採番する。具体的には、取引の種類に応じた窓口の種類を特定し、受付番号採番データ15bの特定された窓口の種類に対する採番済の最終受付番号の次の受付番号を新たな受付番号として採番し、これに応じて受付番号採番データ15bの採番済の最終受付番号の更新を行う。また、受付番号採番部16bは、採番した受付番号に係るレコードを受付番号データ15cに追加する。
【0046】
番号札発行部16cは、受付番号採番部16bにより採番された受付番号を記載した番号札を番号札印刷部12で発行する。
【0047】
呼出処理部16dは、テラーモニタ30から該テラーモニタ30が設置される窓口の窓口番号を含む呼出要求を受け付けたならば、呼出要求に含まれる窓口番号に呼び出す受付番号を受付番号データ15cから特定する。そして、呼出処理部16dは、該受付番号に対応する受付番号データ15cの状態を「呼出済」として、該受付番号を図示しない番号呼出装置に送信する。番号呼出装置は、受付番号を受け付けたならば表示部に受け付けた受付番号を表示し、受け付けた受付番号に対する顧客を呼び出すための音声メッセージを出力する。
【0048】
次に、
図2に示した受付機10の記憶部15に記憶されるデータを具体的に説明する。
図4は、受付機10の記憶部15に記憶されるデータの具体例を示す図である。
【0049】
図4(a)に示すように、設定パラメータ15aは、取引別誘導窓口テーブルと、窓口別受付番号帯テーブルと、取引別電子記帳機への誘導要否の情報とを含む。取引別誘導窓口テーブルは、取引の種類と、顧客を誘導する窓口の種類とを関連付けるテーブルである。窓口別受付番号帯テーブルは、窓口の種類と、受付番号の番号帯とを関連付けるテーブルである。取引別電子記帳機への誘導要否の情報は、取引の種類と、電子記帳機への誘導の要否とを関連付ける情報である。
【0050】
図4(a)に示す設定パラメータ15aの取引別誘導窓口テーブルは、取引の種類が入金、出金及び税公金納付の場合には「ハイカウンタ」、取引の種類が振込の場合には「振込専用窓口」、取引の種類が諸届及びローンの場合には「ローカウンタ」が誘導先の窓口であることを示している。また、
図4(a)に示す設定パラメータ15aの窓口別受付番号帯テーブルは、ハイカウンタに誘導される顧客の受付番号が「001〜399」で、振込専用窓口に誘導される顧客の受付番号が「400〜499」で、ローカウンタに誘導される顧客の受付番号が「500〜899」であることを示している。また、
図4(a)に示す設定パラメータ15aの取引別電子記帳機への誘導要否の情報は、取引の種類が入金、出金、振込及び税公金納付の場合には「電子記帳機に誘導する」で、来店目的が諸届及びローンの場合には「電子記帳機に誘導しない」であることを示している。
【0051】
図4(b)に示すように、受付番号採番データ15bは、窓口の種類と、採番済の最終受付番号である採番済最終受付番号と、対応する窓口番号とを関連付けたデータである。
図4(b)に示す受付番号採番データ15bは、窓口種類が「ハイカウンタ」に対する、採番済の最終受付番号が「150」で、窓口番号が「1,2」の窓口で、窓口種類が「振込専用窓口」に対する、採番済の最終受付番号が「410」で、窓口番号が「3」の窓口で、窓口種類が「ローカウンタ」に対する、採番済の最終受付番号が「550」で、窓口番号が「4,5」の窓口であることを示している。
【0052】
図4(c)に示す受付番号データ15cは、受付番号と、取引種類、受付日付、受付時刻、該受付番号の状態及び該受付番号の顧客が呼び出された窓口の番号とを関係づけたデータである。該受付番号の状態の情報は、コード化された情報であって、「1」が受付済で、「2」が対応する顧客を窓口に呼出済で、「9」が対応する顧客の処理が終了していることを示している。
【0053】
図4(c)に示す受付番号データ15cの1レコード目は、受付番号が「150」の番号札に対する顧客は、来店目的に対する取引種類が「入金」で、受付日時が「2014/4/15」の「11:30」で、状態が「2」であり窓口に呼出済で、呼び出された窓口の窓口番号が「1」であることを示している。また、
図4(c)に示す受付番号データ15cの2レコード目は、受付番号が「550」の番号札に対する顧客は、来店目的に対する取引種類が「ローン」で、受け付けたのが「2014/4/15」の「11:35」で、状態が「1」であり受付済であることを示している。
【0054】
次に、
図2に示した電子記帳機20の構成について説明する。
図5は、電子記帳機20の構成を示す機能ブロック図である。
図5に示すように、電子記帳機20には、カードリーダ23、通帳読取部24、マルチカードスキャナ25及びレシートプリンタ26が接続される。また、電子記帳機20は、表示操作部21、通信部22、記憶部27及び制御部28を有する。
【0055】
カードリーダ23は、顧客のキャッシュカードなどを受け付けて、キャッシュカードから顧客の口座に係る情報を読み取るための装置である。通帳読取部24は、通帳に貼り付けられた磁気ストライプに記憶されている、通帳に対応する口座に係る情報を読み取るための装置である。マルチカードスキャナ25は、免許証や健康保険証などの画像データを取得するための装置である。また、マルチカードスキャナ25で取得した免許証の画像に基づいて、OCRにより免許証に記載される住所等の情報を取得することにより、伝票情報の入力処理を効率化することができる。また、入力された伝票情報により本人確認書類の提示が必要な取引であるか否かを判定して、本人確認書類の提示が必要と判定された場合には、マルチカードスキャナ25で免許証や健康保険証等の画像を取得するようにして、窓口タブレット40で表示できるようにしてもよい。また、このようにして取得した本人確認書類に係るデータを店舗外のサーバ装置に送信して、管理するようにしてもよい。レシートプリンタ26は、ロール紙等に印刷するプリンタであり、採番された受付番号の情報を記載した番号札を発行する。
【0056】
表示操作部21は、タッチ式のディスプレイ装置である。通信部22は、LAN等の通信線を介して受付機10、他の電子記帳機20及び窓口タブレット40とデータ通信するためのインタフェース部である。
【0057】
記憶部27及び制御部28に含まれる構成要素は、親機の設定がされた場合に機能する親機構成29に分類される構成要素と、親機構成29に含まれない親機及び子機において共通に機能する構成要素とに分けられる。
【0058】
記憶部27は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部27は、装置設定パラメータ27a、顧客サマリデータ27b、伝票項目データ27c、店舗全体顧客サマリデータ27d、店舗全体伝票項目データ27e、受付番号パラメータ27f、受付番号採番データ27g及び受付番号データ27hを記憶する。これらのデータのうち、店舗全体顧客サマリデータ27d、店舗全体伝票項目データ27e、受付番号パラメータ27f、受付番号採番データ27g及び受付番号データ27hが、親機構成29に分類される。
【0059】
装置設定パラメータ27aは、自装置が親機なのか子機なのか、親機の場合には正の親機なのか副の親機なのかなどの装置の設定情報である。また、装置設定パラメータ27aには、正の親機及び副の親機の通信アドレス、受付機10か縮退運用中であるか否かの情報及び親機が縮退運用中であるか否かの情報を含む。
【0060】
顧客サマリデータ27bは、顧客から依頼された取引のサマリデータであって、電子記帳機20を操作する顧客用に採番された受付番号、カードリーダ23や通帳読取部24で読み取った顧客の口座情報及び起票した伝票の種類別の枚数等の情報を含む。伝票項目データ27cは、顧客によって入力された伝票情報を含むデータであって、顧客が所望する取引内容が記憶されたデータである。
【0061】
店舗全体顧客サマリデータ27dは、電子記帳機20(子機)から受信した顧客サマリデータ27bが蓄積されたデータである。また、電子記帳機20(子機)から受信した顧客サマリデータ27bを店舗全体顧客サマリデータ27dに登録する際には、状態を示す情報が付け加えられて登録される。店舗全体顧客サマリデータ27dに登録されるときに、状態には受付済みであり処理がまだ行われていない旨を示す状態が設定される。
【0062】
店舗全体伝票項目データ27eは、電子記帳機20(子機)から受信した伝票項目データ27cが蓄積されたデータである。また、電子記帳機20(子機)から受信した伝票項目データ27cを店舗全体伝票項目データ27eに登録する際には、状態を示す情報が付け加えられて登録される。店舗全体伝票項目データ27eに登録されるときに、状態には受付済みであり処理がまだ行われていない旨を示す状態が設定される。
【0063】
受付番号パラメータ27f、受付番号採番データ27g及び受付番号データ27hは、受付機10の縮退運用中の受付番号の採番処理に係るデータである。受付番号パラメータ27fは、受付機10の設定パラメータ15aに対応するデータであって、電子記帳機20(親機)の受付番号の採番に関するパラメータである。受付番号採番データ27gは、受付機10の受付番号採番データ15bに対応するデータであって、電子記帳機20(親機)における受付番号の採番状況に係るデータである。受付番号データ27hは、受付機10の受付番号データ15cに対応するデータであって、電子記帳機20(親機)において採番済の受付番号ごとの状態を管理するためのデータである。
【0064】
制御部28は、電子記帳機20の全体を制御する制御部であり、装置設定処理部28a、伝票項目データ生成部28b、受付番号取得部28c、番号札発行部28e、顧客サマリデータ管理部28f、伝票項目データ管理部28g、受付番号採番部28h及びデータバックアップ処理部28iを有する。実際には、装置設定処理部28a、伝票項目データ生成部28b、受付番号取得部28c、番号札発行部28e、顧客サマリデータ管理部28f、伝票項目データ管理部28g、受付番号採番部28h及びデータバックアップ処理部28iに対応するプログラムを不揮発性メモリ又は磁気ディスク装置などの記憶装置に記憶しておき、これらのプログラムをメモリにロードして、CPUで実行することで、対応するプロセスを実行させることになる。これらの処理部のうち、顧客サマリデータ管理部28f、伝票項目データ管理部28g、受付番号採番部28h及びデータバックアップ処理部28iが、親機構成29に分類される。
【0065】
装置設定処理部28aは、装置設定パラメータ27aの設定処理及び変更処理を行うための処理部である。
【0066】
伝票項目データ生成部28bは、顧客の来店目的の入力を受け付け、来店目的に応じた取引種類を特定する。伝票項目データ生成部28bは、その取引種類に対応する伝票の項目を画面に表示し、かかる伝票項目に対する顧客の入力操作を受け、伝票項目に対する顧客の入力情報が含まれる伝票情報を生成する。そして、伝票項目データ生成部28bは、この伝票情報を伝票項目データ27cに記憶する。
【0067】
また、伝票項目データ生成部28bは、生成した伝票情報の伝票種類毎の枚数及び通帳読取部24等で読み取った顧客の口座情報などの情報を顧客サマリデータ27bに登録する。また、伝票項目データ生成部28bは、伝票の起票に係る一連の処理が終了すると、顧客サマリデータ27b及び伝票項目データ27cを電子記帳機20(親機)に送信する。
【0068】
受付番号取得部28cは、電子記帳機20(親機)に受付番号の発行要求を送信し、この応答として新たに採番された受付番号を取得する。また、受付番号取得部28cは、受付番号を取得したならば、顧客サマリデータ27b及び伝票項目データ27cに取得した受付番号を登録する。番号札発行部28eは、受付番号取得部28cが取得した受付番号が印刷された番号札をレシートプリンタ26を用いて発行する。
【0069】
顧客サマリデータ管理部28fは、親機においてのみ機能する処理部である。顧客サマリデータ管理部28fは、電子記帳機20(子機)から受け付けた顧客サマリデータ27bを、店舗全体顧客サマリデータ27dに「受付済」の状態として追加登録する。また、顧客サマリデータ管理部28fは、店舗全体伝票項目データ27eの状態を監視し、受付番号で対応付けられる全ての伝票に対する処理が終了した場合には、該受付番号に対応する店舗全体顧客サマリデータ27dのレコードの状態を「処理終了」に更新する。
【0070】
伝票項目データ管理部28gは、親機においてのみ機能する処理部である。伝票項目データ管理部28gは、電子記帳機20(子機)から受け付けた伝票項目データ27cを、店舗全体伝票項目データ27eに「受付済」の状態として追加登録する。また、伝票項目データ管理部28gは、窓口タブレット40から受付番号を含む伝票項目データ取得要求を受信すると、指定された受付番号に基づいて店舗全体伝票項目データ27eを検索し、検索されたレコードを要求元に返信する。また、伝票項目データ管理部28gは、窓口タブレット40から店舗全体伝票項目データ27eに係る更新情報を受け付けると、受け付けた更新情報に基づいて店舗全体伝票項目データ27eを更新する。
【0071】
受付番号採番部28hは、親機においてのみ機能する処理部である。受付番号採番部28hは、電子記帳機20(子機)からの受付番号採番要求を受け付けると、受付機10が通常運用中であれば、受付機に受付番号採番要求を送信し、受付機10から取得した受付番号を電子記帳機20(子機)に返信する。また、受付機10が縮退運用中であれば、受付番号採番部28hは、受付機10に代わって受付番号の採番処理を行う。ただし、受付番号採番部28hで採番される受付番号は、電子記帳機20で採番される受付番号と異なる番号帯で採番されることから、受付番号により受付機10で採番されたのか電子記帳機20で採番されたのかを判別することができる。
【0072】
データバックアップ処理部28iは、親機においてのみ機能する処理部である。正の親機のデータバックアップ処理部28iは、自装置に記憶される店舗全体顧客サマリデータ27d、店舗全体伝票項目データ27e、受付番号パラメータ27f、受付番号採番データ27g及び受付番号データ27hが更新されると、副の親機にその更新情報を送信する。副の親機のデータバックアップ処理部28iは、この更新情報を受け付けると、受け付けた情報に基づいて自装置に記憶される店舗全体顧客サマリデータ27d、店舗全体伝票項目データ27e、受付番号パラメータ27f、受付番号採番データ27g及び受付番号データ27hを更新する。このようにして、正の親機と副の親機に記憶される記憶する店舗全体顧客サマリデータ27d、店舗全体伝票項目データ27e、受付番号パラメータ27f、受付番号採番データ27g及び受付番号データ27hはリアルタイムで同期が取られることになる。
【0073】
次に、
図2に示した電子記帳機20の記憶部27に記憶されるデータを具体的に説明する。
図6、
図7及び
図8は、電子記帳機20の記憶部27に記憶されるデータの具体例を示す図である。
【0074】
図6(a)に示すように、装置設定パラメータ27aは、親機子機区分、親機(正)の通信アドレス、親機(副)の通信アドレス、親機縮退区分及び受付機縮退区分の情報を有する。親機子機区分には、自装置が親機なのか子機なのかが設定され、親機の場合には正の親機なのか、副の親機なのかが設定される。また、親機縮退区分には、「非縮退中」又は「縮退中」が設定され、「非縮退中」が設定されている場合には、親機(正)のアドレスを使用して親機とのデータ通信を行う。また、親機縮退区分に「縮退中」が設定されている場合には、親機(副)のアドレスを使用して親機とのデータ通信を行う。
【0075】
図6(a)に示す装置設定パラメータ27aは、親機子機区分が「親機(正)」、親機縮退区分が「非縮退中」で、受付機縮退区分が「縮退中」であることを示している。
【0076】
図6(b)に示すように、顧客サマリデータ27bは、受付番号、来店目的、受付日付、受付時刻、顧客氏名、口座情報及び作成伝票枚数の情報を含む。口座情報には、通帳の磁気ストライプ等から読み取った複数の口座情報を含み、各口座情報は店番号、科目コート及び口座番号の情報を含む。また、作成伝票枚数の情報は、伝票の種類毎の作成伝票枚数の情報を含む。
【0077】
図6(b)に示す顧客サマリデータ27bは、受付番号が「150」で、来店目的が「入金」で、来店を受け付けた受付日時が「2014/4/15」の「11:30」で、顧客氏名が「鈴木 太郎」で、通帳の磁気ストライプ等から取得した顧客の口座情報は店番号が「0005」で、科目コードが「01」で、口座番号が「1234567」であり、作成された伝票の種類別の枚数について、入金伝票が「1」枚で、出金伝票が「0」枚で、振込伝票が「1」枚であることを示している。
【0078】
図6(c)に示すように、伝票項目データ27cは、登録日付、受付番号及び受付枝番号に伝票IDと、伝票項目入力情報とを対応付けたデータである。伝票IDは伝票の種類を示すデータである。伝票項目入力情報は、伝票項目毎の顧客入力情報であり、伝票項目毎に伝票項目の識別情報である項目識別IDと、顧客入力情報である項目値とを有している。
【0079】
図6(c)に示す伝票項目データ27cは、登録日付が「2014/4/15」で、受付番号が「150」で、受付枝番号が「02」に関連づけられた伝票の伝票IDが「001」で、項目識別IDが「020」に対する伝票項目に、項目値「0005」が入力され、項目識別IDが「030」に対する伝票項目に、項目値「01」が入力されていることを示している。
【0080】
図7(a)に示すように、店舗全体顧客サマリデータ27dは、受付番号、来店目的、来店を受け付けた受付日付及び受付時刻、顧客氏名、当該受付番号に対応する顧客の状態、顧客の口座の情報及び作成された伝票の種類別の枚数を項目とするデータである。状態は、コード化された情報であって、「1」が受付済で、「2」が呼出済で、「9」が処理済であることを示している。口座の情報には店番、科目コード及び口座番号などの情報を含む。
【0081】
図7(a)に示す店舗全体顧客サマリデータ27dは、受付番号が「150」の顧客は、来店目的が「入金」で、来店を受け付けた受付日付が「2014/4/15」で、受付時刻が「11:30」で、顧客氏名が「鈴木 太郎」で、状態が「9」であり処理済で、顧客の口座情報は店番号が「0005」で、科目コードが「01」で、口座番号が「1234567」であり、作成された伝票の種類別の枚数について入金伝票が「1」枚で、出金伝票が「0」枚で、振込伝票が「1」枚であること示している。
【0082】
図7(b)に示すように、店舗全体伝票項目データ27eの構造は、
図6(c)に示した伝票項目データ27cに伝票毎の処理状態を示す「状態」の項目が追加された形式となっている。状態は、コード化された対応する伝票の処理状態を示す情報であって、「0」が未処理で、「1」が対応する顧客を呼出済で、「9」が処理済であることを示している。
【0083】
図7(b)に示す店舗全体伝票項目データ27eは、登録日付が「2014/4/15」で、受付番号が「150」で、受付枝番号が「02」に関連付けられる伝票は、伝票IDが「001」で、状態が「9」で処理済であり、伝票項目の入力情報が項目識別IDが「020」に対する伝票項目の項目値が「0005」で、項目識別IDが「030」に対する伝票項目の項目値が「01」であること示している。
【0084】
図8に示す受付番号パラメータ27f、受付番号採番データ27g及び受付番号データ27hは、電子記帳機20(親機)が受付機10の縮退運用中に受付機10に代わって受付番号を採番するために必要なデータであって、
図4に示した受付機10の記憶部15に記憶される設定パラメータ15a、受付番号採番データ15b及び受付番号データ15cに対応する。具体的なデータの説明は後述するが、受付機10のこれらのデータとの差異は2点あり、電子記帳機20への誘導をするか否かを示す情報が含まれていないという部分と、電子記帳機20に誘導されない取引種類に対応する情報が含まれていないという部分である。後者は、具体的には、受付番号パラメータ27f、受付番号採番データ27g及び受付番号データ27hに、電子記帳機20への誘導をしない取引種類が「諸届」や「ローン」などに対する窓口(ローカウンタ)の情報や、かかる窓口に対する受付番号帯の情報等が含まれない。
【0085】
図8(a)に示すように、受付番号パラメータ27fは、取引別誘導窓口テーブルと、窓口別受付番号帯テーブルとを含む。取引別誘導窓口テーブルは、取引の種類と、顧客を誘導する窓口の種類とを関連付けるテーブルである。窓口別受付番号帯テーブルは、窓口の種類と、受付番号の番号帯とを関連付けるテーブルである。
【0086】
図8(a)に示す受付番号パラメータ27fの取引別誘導窓口テーブルは、取引の種類が入金、出金及び税公金納付の場合には「ハイカウンタ」、取引の種類が振込の場合には「振込専用窓口」が誘導先の窓口であることを示している。また、
図8(a)に示す受付番号パラメータ27fの窓口別受付番号帯テーブルは、ハイカウンタに誘導される顧客の受付番号が「1001〜1399」であり、振込専用窓口に誘導される顧客の受付番号が「1400〜1499」であることを示している。
【0087】
図8(b)に示すように、受付番号採番データ27gは、窓口の種類と、採番済の最終受付番号である採番済最終受付番号と、対応する窓口番号とを関連付けたデータである。
図8(b)に示す受付番号採番データ27gは、窓口種類が「ハイカウンタ」に対する、採番済の最終受付番号が「1050」で、窓口番号が「1,2」の窓口で、窓口種類が「振込専用窓口」に対する、採番済の最終受付番号が「1420」で、窓口番号が「3」の窓口であることを示している。
【0088】
図8(c)に示す受付番号データ27hは、受付番号と、来店目的、受付日付、受付時刻、該受付番号の状態及び該受付番号の顧客が呼び出された窓口の番号とを関係づけたデータである。該受付番号の状態の情報は、コード化された情報であって、「1」が受付済で、「2」が対応する顧客を窓口に呼出済で、「9」が対応する顧客の処理が終了していることを示している。
【0089】
図8(c)に示す受付番号データ27hは、受付番号が「1050」の番号札に対する顧客は、来店目的に対する取引種類が「出金」で、受け付けたのが「2014/4/15」の「13:30」で、状態が「2」であり窓口に呼出済で、呼び出された窓口の窓口番号が「2」であることを示している。
【0090】
次に、
図2に示した窓口タブレット40の構成について説明する。
図9は、窓口タブレット40の構成を示す機能ブロック図である。
図9に示すように、窓口タブレット40は、表示操作部41、通信部42、記憶部43及び制御部44を有する。
【0091】
表示操作部41は、タッチ式のディスプレイ装置である。通信部42は、LAN等の通信線を介して電子記帳機20(親機)及びプリンタ50とデータ通信するためのインタフェース部である。
【0092】
記憶部43は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部43は、顧客サマリデータ43a、伝票項目データ43b及び顧客一覧データ43cを記憶する。
【0093】
顧客サマリデータ43aは、電子記帳機20の顧客サマリデータ27bと同じ形式のデータであって、顧客が窓口に呼び出されたときに、その顧客に対応する店舗全体顧客サマリデータ27dのレコードを電子記帳機20(親機)から取得して記憶したデータである。
【0094】
伝票項目データ43bは、電子記帳機20の伝票項目データ27cと同じ形式のデータであって、顧客が窓口に呼び出されたときに、その顧客に対応する店舗全体伝票項目データ27eのレコードを電子記帳機20(親機)から取得して記憶したデータである。
【0095】
顧客一覧データ43cは、顧客の未呼出リスト又は処理済リストを出力するときに電子記帳機20(親機)から取得したデータであって、未呼出の顧客ごとの受付番号や取引内容などの一覧情報又は処理済の顧客ごとの受付番号や取引内容などの一覧情報である。
【0096】
制御部44は、窓口タブレット40の全体を制御する制御部であり、伝票情報確認処理部44a及び顧客一覧表示処理部44bを有する。実際には、伝票情報確認処理部44a及び顧客一覧表示処理部44bに対応するプログラムを不揮発性メモリ又は磁気ディスク装置などの記憶装置に記憶しておき、これらのプログラムをメモリにロードして、CPUで実行することで、対応するプロセスを実行させることになる。
【0097】
伝票情報確認処理部44aは、顧客が窓口に呼び出しされたときに、電子記帳機20(親機)から取得したその顧客に対応する店舗全体伝票項目データ27eのレコードを伝票項目データ43bとして記憶する。伝票情報確認処理部44aは、顧客が電子記帳機20で登録した伝票情報を確認できるように、伝票項目データ43bの内容を画面に表示する。また、必要に応じてかかる伝票情報を変更することが可能で、伝票情報確認処理部44aは、伝票情報に対する変更指示操作を受け付けて、受け付けた内容に応じて伝票項目データ43bを更新する。このように伝票情報の確認又は変更処理が終了すると、伝票情報確認処理部44aは、プリンタ50を用いて伝票項目データ43bの伝票情報を対応する伝票に印字する。
【0098】
顧客一覧表示処理部44bは、表示操作部41による未呼出リスト出力又は処理済リスト出力の指示操作を受け付けて、電子記帳機20(親機)に未呼出の顧客又は処理済の顧客の一覧情報の取得要求を送信する。顧客一覧表示処理部44bは、かかる一覧情報の取得要求に対して返信されてきた情報を顧客一覧データ43cに記憶するとともに、顧客一覧データ43cの内容を表示操作部41に未処理一覧又は処理済み一覧として表示する。かかる一覧の表示処理においては、一覧に含まれる顧客を選択することにより、顧客が入力した伝票情報を表示操作部41に表示させることもできる。
【0099】
次に、実施例1に係る電子記帳機20及び窓口タブレット40に表示される画面の具体例について説明する。
図10は、電子記帳機20及び窓口タブレット40に表示される画面の具体例を示す図である。
【0100】
図10(a)は、電子記帳機20で表示される画面の例であり、受付機10の縮退運用の設定/解除や、電子記帳機20の親機の縮退運用の設定/解除を行うための縮退運用設定画面の例である。
図10(a)に示すように、縮退運用設定画面には、受付機10の縮退運用の設定/解除や、電子記帳機20の親機の縮退運用の設定/解除の指示を行うためのボタンと、指示を実行するための「設定実行」ボタンとが配置される。
【0101】
図10(a)に示すように、受付機10の運用モードには、受付機10が正常に稼働している場合に設定する「通常運用」と、受付機10が正常に稼働していない場合に設定する「縮退運用」がある。かかる受付機10の運用モードの設定は、電子記帳機20の親機で設定又は解除の設定処理を行うことができる。
【0102】
また、
図10(a)に示すように、電子記帳機20の親機の運用モードには、親機が正常に稼働している場合に設定する「通常運用」と、親機が正常に稼働していない場合に設定する「縮退運用」がある。電子記帳機20の副の親機において、親機の「縮退運用」の設定が行われたならば、副の親機が親機として動作をすることになる。また、電子記帳機20(子機)において、親機の「縮退運用」の設定が行われたならば、副の親機が親機であるものとして動作することになる。
【0103】
図10(b)は、窓口タブレット40で表示される未処理一覧画面の例である。
図10(b)に示すように、未処理一覧は、窓口に呼び出されていない顧客の一覧画面である。かかる一覧は、顧客の呼出順、受付番号、顧客氏名、業務及び伝票枚数等の情報が、1顧客1行の表形式で表示される。また、各行毎に「呼出」ボタンと、「取消」ボタンが配置される。「呼出」ボタンが操作されると、対応する顧客が入力した伝票情報を画面に表示することができる。また、「取消」ボタンが操作されると、対応する顧客に対する処理が取り消されることになる。また、
図10(b)に示すように、かかる一覧が複数ページに跨った場合に、ページの表示切り替えを行うための「前頁」ボタン及び「次頁」ボタンが配置される。また、
図10(b)に示すように、かかる一覧表示を終了するための「終了」ボタンが配置される。
【0104】
次に、実施例1に係る電子記帳機20(子機)における伝票情報を受け付けたときの処理の処理手順について説明する。
図11は、電子記帳機20(子機)における伝票情報を受け付けたときの処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0105】
伝票項目データ生成部28bは、表示操作部21により顧客が所望する取引の伝票情報の入力操作を受け付ける(ステップS101)。具体的には、伝票項目データ生成部28bは、顧客の来店目的の入力を受け付け、来店目的に応じた取引種類を特定し、その取引種類に対応する伝票の項目を画面に表示する。そして、伝票項目データ生成部28bは、かかる伝票項目に対する顧客の入力操作を受けて、受け付けた内容を伝票情報として伝票項目データ27cに記憶する。また、伝票項目データ生成部28bは、かかる伝票項目に対する顧客の入力操作に基づいて顧客サマリデータ27bを生成する。
【0106】
伝票情報の受付が終了すると、受付番号取得部28cは、電子記帳機20(親機)に受付番号採番要求を送信する(ステップS102)。また、受付番号取得部28cは、受付番号採番要求の応答を受信することにより受付番号を取得する(ステップS103)。
【0107】
ステップS103の処理で正常に受付番号が取得できた場合には(ステップS104;Yes)、受付番号取得部28cは、取得した受付番号を顧客サマリデータ27b及び伝票項目データ27cに登録する(ステップS105)。また、伝票項目データ生成部28bは、このようにして取得した受付番号が登録された顧客サマリデータ27b及び伝票項目データ27cを電子記帳機20(親機)に送信する(ステップS106)。また、番号札発行部28eは、取得した受付番号を記載した番号札をレシートプリンタ26を用いて発行して(ステップS107)、処理を終了する。
【0108】
ステップS103の処理で正常に受付番号が取得できなかった場合には(ステップS104;No)、受付番号取得部28cは受付番号の採番が行えない旨のメッセージを表示して(ステップS108)、処理を終了する。
【0109】
次に、実施例1に係る電子記帳機20(親機)における受付番号採番処理の処理手順について説明する。
図12は、電子記帳機20(親機)における受付番号採番処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0110】
受付番号採番部28hは、電子記帳機20からの受付番号採番要求を受け付けて(ステップS201)、受け付けたタイミングで受付機10が縮退運用中の場合には(ステップS202;Yes)、自装置内で受付番号を採番する(ステップS203)。具体的には、受付番号採番要求に含まれる取引の種類と、自装置内の受付番号パラメータ27f、受付番号採番データ27g及び受付番号データ27hに基づいて受付番号を採番することになる。また、受付番号採番部28hは、採番した受付番号を受付番号採番要求に対する応答として要求元の電子記帳機20に返信して(ステップS204)、処理を終了する。
【0111】
また、ステップS201で受付番号採番要求を受け付けたタイミングで受付機10が縮退運用中ではない場合には(ステップS202;No)、受付番号採番部28hは、受け付けた受付番号採番要求を受付機10に送信する(ステップS205)。受付機10から受付番号を取得できた場合には(ステップS206;Yes)、ステップS204に移行する。また、受付機10から受付番号を取得できなかった場合には(ステップS206;No)、受付番号の採番ができない旨を受付番号採番要求の要求元の電子記帳機20に返信して(ステップS207)、処理を終了する。
【0112】
上述してきたように、実施例1では、電子記帳機20は、受付機10が正常に稼働しているときには、受付機10に依頼して受付番号を取得するようにし、受付機10が正常に稼働していないときには、受付機10とは異なる番号帯で受付番号を電子記帳機20内で採番するようにした。そして、電子記帳機20は、受付機10又は電子記帳機20で採番された受付番号が記載された番号札を発行するようにした。かかる構成により、受付機が正常に稼働できない状態において、顧客の窓口への誘導を適切かつ効率的に行うことができる。
【実施例2】
【0113】
実施例1では、店舗の営業時間帯に受付機10が縮退運用となった場合に、以降の受付番号の採番を電子記帳機20で代替することとした場合に、受付機10と電子記帳機20では採番する受付番号の番号帯を重ならないようにしたことから、受付番号により窓口への呼出順を特定することができる旨を説明した。しかしながら、受付機10の障害が一時的なものであった場合などに、同じ日のうちに設定されていた縮退運用を解除してしまうと、受付機10で採番された受付番号と、電子記帳機20で採番された受付番号の呼出順の前後関係の特定ができなくなってしまう。実施例2では、このように1日の営業中に受付機110が縮退運用となり、その後通常運用に戻るようなケースでも受付番号で窓口への呼出順を特定することができる例について説明する。
【0114】
まず、実施例2に係る受付機110の構成について説明する。
図13は、受付機110の構成を示す機能ブロック図である。
図13に示す受付機110の機能ブロック図においては、実施例1の受付機10と同じ構成要素については受付機10と同じ符号を付与し、異なる構成要素については新たに採番した符号を付与した。受付機110の構成の説明では、実施例1の受付機10と同じ符号を付与した構成要素についての説明は省略し、符号を新たに採番した構成要素について主に説明するものとする。
【0115】
実施例2の受付機110と実施例1の受付機10とを比較すると、制御部16の受付番号採番部116bの処理内容が、実施例1の受付番号採番部16bの処理内容と差異が有る。また、実施例2では、制御部16に復旧処理部116eが追加されている。
【0116】
受付番号採番部116bは、実施例1の受付番号採番部16bと比較すると、受付番号の採番の都度、採番した受付番号に係る情報を電子記帳機120(親機)に通知する機能が追加となっている。
【0117】
復旧処理部116eは、受付機110が障害等から復旧した時に動作する処理部であって、立ち上げ時に電子記帳機120(親機)に対して復旧通知を送信する。復旧処理部116eは、この復旧通知の応答として、電子記帳機120(親機)から、電子記帳機120(親機)で採番した受付番号の一覧情報である受付番号データ27hを受け取って、受付番号データ15cに追加登録する。このように、自装置で管理する受付番号データ15cに、受付機110の縮退運用中に電子記帳機120(親機)で採番した受付番号に係る受付番号データ27hを追加登録することによって、受付機110は電子記帳機120(親機)で採番した受付番号も併せて管理可能となる。
【0118】
また、復旧処理部116eは、電子記帳機120(親機)から受け付けた受付番号データ27hに基づいて、受付番号採番データ15bの更新を行う。また、復旧処理部116eは、窓口への呼出済の受付番号の入力操作を受け付けて、受付番号データ15cの状態の項目の内容を更新する。
【0119】
受付番号採番部116b及び復旧処理部116eの処理内容ついて、具体例に基づいて説明する。受付機110が、ハイカウンタ用の受付番号を20まで採番した時点で障害となり、縮退運用の設定が行われた場合を例として具体的に説明する。受付番号採番部116bは、受付番号の採番の都度、受付番号を電子記帳機120(親機)に通知することから、電子記帳機120(親機)は、この通知に基づいて受付機110で採番済の最終受付番号の情報を管理する。電子記帳機120(親機)は、受付機110で採番済の最終受付番号(20)と、自装置の採番帯(1001〜1399)に応じて、受付機110の最終受付番号に1000加えた次の1021から昇順に受付番号を採番し、採番した受付番号の一覧情報を受付番号データ15cとして管理する。
【0120】
受付機110の障害が回復して正常稼働が可能な状態になった場合には、電子記帳機120(親機)において、受付機110の運用モードを通常運用に戻す旨の操作が行われることになる。その後、受付機110が立ち上げられると、復旧処理部116eは、復旧通知を電子記帳機120(親機)に送信する。この復旧通知を受信した電子記帳機120(親機)は、自装置で採番した受付番号の一覧情報である受付番号データ27hを受付機110に送信する。
【0121】
電子記帳機120(親機)において、例えば1021から1040までの受付番号の採番が行われていた場合には、受信した受付番号データ27hには、1021から1040までの受付番号の情報が含まれることになる。復旧処理部116eは、この受付番号データ27hを、自装置内の受付番号データ15cに追加登録するとともに、窓口への呼出済の受付番号の入力操作を受け付けて、受付番号データ15cの状態の項目を更新する。また、復旧処理部116eは、電子記帳機120(親機)で採番済の最終受付番号(1040)に基づいて、受付番号採番データ15bのハイカウンタ用の採番済最終受付番号に「40」を設定する。これにより、通常運用に戻った受付機110は、ハイカウンタ用の受付番号として41から採番することになるのである。
【0122】
次に、実施例2に係る電子記帳機120の構成について説明する。
図14は、電子記帳機120の構成を示す機能ブロック図である。
図14に示す電子記帳機120の機能ブロック図においては、実施例1の電子記帳機20と同じ構成要素については電子記帳機20と同じ符号を付与し、異なる構成要素については新たに採番した符号を付与した。電子記帳機120の構成の説明では、実施例1の電子記帳機20と同じ符号を付与した構成要素についての説明は省略し、符号を新たに採番した構成要素について主に説明するものとする。
【0123】
実施例2の電子記帳機120と実施例1の電子記帳機20とを比較すると、記憶部27に、受付機通知データ127iが追加となっている。また、制御部28の装置設定処理部128a及び受付番号採番部128hの処理内容は、それぞれ実施例1の装置設定処理部28a及び受付番号採番部28hの処理内容と差異が有る。また、実施例2では、制御部28に受付機復旧処理部128jが追加されている。
【0124】
受付機通知データ127iは、受付機110における窓口種類別の採番済最終受付番号の情報であって、受付機110から通知された採番済の受付番号に基づいて更新される。データ構造は、受付機110の受付番号採番データ15bと同じである。
【0125】
装置設定処理部128aは、実施例1の装置設定処理部28aと比較すると、受付機110の縮退運用が設定された場合に、受付機通知データ127iに基づいて、自装置内の受付番号採番データ27gの更新を行う。例えば、受付機通知データ127iに受付機110でハイカウンタ用の採番済最終受付番号が「20」と記憶されていた場合には、自装置内の受付番号採番データ27gのハイカウンタ用の採番済最終受付番号に、かかる「20」に1000を加えた「1020」が設定されることになる。
【0126】
受付番号採番部128hは、受付機110から受付番号採番の都度送信されてくる、採番された受付番号に基づいて受付機通知データ127iの更新を行う。
【0127】
受付機復旧処理部128jは、受付機110からの復旧通知を受信したならば、自装置で採番した受付番号の一覧情報である受付番号データ27hを受付機110に送信する。
【0128】
次に、実施例2に係る受付機110の障害復旧後の立ち上げ時の処理手順について説明する。
図15は、受付機110の障害復旧後の立ち上げ時の処理手順を示すフローチャートである。
【0129】
復旧処理部116eは、受付機110の立ち上げ時に復旧通知を電子記帳機120(親機)に送信する(ステップS301)。電子記帳機120(親機)から、かかる復旧通知に対する応答として電子記帳機120(親機)で管理される受付番号データ27hを受信した場合には(ステップS302;Yes)、受信した受付番号データ27hを受付番号データ15cに追加登録する(ステップS303)。
【0130】
さらに、復旧処理部116eは、受信した受付番号データ27hに基づいて、受付番号データ15cの採番済最終受付番号の更新を行って(ステップS304)、処理を終了する。また、電子記帳機120(親機)から、復旧通知に対する応答として受付番号データ27hを受信しなかった場合には(ステップS302;No)、ステップS303及びステップS304をスキップして、処理を終了する。
【0131】
次に、実施例2に係る電子記帳機120において受付機110から復旧通知を受信したときの処理手順について説明する。
図16は、電子記帳機120において受付機110から復旧通知を受信したときの処理手順を示すフローチャートである。
【0132】
受付機110から復旧通知を受信して(ステップS401;Yes)、受付機110の運用モードが「縮退運用」ではない場合には(ステップS402;No)、受付機復旧処理部128jは、自装置内で管理する受付番号データ27hを受付機110に送信する(ステップS403)。そして、受付機復旧処理部128jは、受付機110に送信済の受付番号データ27hをクリアすることにより初期化して(ステップS404)、処理を終了する。
【0133】
また、受付機110から復旧通知を受信していない場合(ステップS401;No)、及び受付機110の運用モードが「縮退運用」の場合には(ステップS402;Yes)には、ステップS403及びステップS404の処理は行わずに処理を終了する。
【0134】
上述してきたように、実施例2では、実施例1の構成に加えて、受付機110は、受付番号採番時に採番した受付番号を電子記帳機120(親機)に送信するようにし、電子記帳機120(親機)は、受付機110の採番済最終受付番号を管理するようにした。また、電子記帳機120(親機は)は、受付機110が縮退運用となった場合に、受付機110の採番済最終受付番号のあとに続く番号を受付番号として採番するようにした。また、受付機110の縮退運用が解除されて、受付機110が立ち上げられると、受付機110は、電子記帳機120から縮退運用中に採番した受付番号の一覧を取得して、以降取得した一覧に含まれる受付番号の呼び出しも行えるようにした。また、受付機110は、窓口に誘導済みの受付番号の入力を受けつけて、呼び出し処理を再開する受付番号を特定出来るようにした。かかる構成により、受付機110が正常に稼働できない状態において、顧客の窓口への誘導を適切かつ効率的に行うことができるだけではなく、受付機110が復旧した場合に受付番号の採番を再開するとともに、電子記帳機120(親機)で採番された受付番号に対する顧客も含めて窓口へ適切かつ効率的に誘導することができる。
【0135】
なお、実施例1及び実施例2では、電子記帳機20、120における受付番号の採番処理では、受付機10、110で受付番号を採番するときの番号帯とは異なる番号帯で受付番号を採番するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、実施例2のように受付機110から採番済の最終受付番号を電子記帳機20、120に通知するようにして、受付機10、110の縮退運用中に、電子記帳機20、120は、受付機10、110と同じ番号帯で、続きの番号を受付番号として採番するようにしてもよい。
【0136】
また、実施例1及び実施例2では、通常時は受付機10、110が主体となって受付番号の採番を行うことを説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、通常時は電子記帳機20、120が主体となって受付番号の採番を行い、電子記帳機20、120が障害の場合に、受付機10、110で受付番号の採番を行うようにしてもよい。また、電子記帳機20、120が障害時には、手書きで伝票を起票する運用としてもよいし、ロビーに配設される顧客タブレット端末が受付機10、110と連携して伝票情報の生成を代替できるようにしてもよい。
【0137】
また、実施例1及び実施例2では、受付機10、110の縮退運用中に、電子記帳機20、120で伝票を起票する顧客に対して、伝票の起票処理にともなって発行する番号札に記載する受付番号を電子記帳機20、120(親機)で採番する旨を説明してきた。しかしながら本発明は、これに限定されるものではなく、通常であれば電子記帳機20、120での伝票の起票を要しないローカウンタに誘導されるような顧客に対して、受付機10、110が縮退運用中には、電子記帳機20、120において来店目的の入力を受け付けて、来店目的に応じた番号札を発行するようにしてもよい。
【0138】
また、実施例1及び実施例2では、電子記帳機20、120で取得した受付番号が記載された番号札を発行する旨を説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、伝票に伝票項目を印字するときに、伝票に併せて取得した受付番号を印字するようにしてもよい。
【0139】
また、実施例1及び実施例2では、電子記帳機20、120の親機について、正の親機及び副の親機をそれぞれ1台ずつ設ける旨を説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、副の親機を複数台設けて、親機が通常運用中には複数の副の親機に対してデータを同期するものとして、いずれかの副の親機で親機の縮退運用を開始する旨の操作が行われた場合に、その副の親機が正の親機に代わって親機機能を実現するようにしてもよい。
【0140】
また、実施例1及び実施例2では、電子記帳機20、120が複数存在する場合には、いずれかの1台の電子記帳機20、120を正の親機として、正の親機が受付番号の採番に係る処理を行うものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、受付機10、110が正常稼働中には、各電子記帳機20、120は、直接、受付機10、110に受付番号の採番要求を送信するようにしてもよい。また、受付機10、110が障害となった場合には、各電子記帳機20、120は、受付番号を独自に採番し、採番した受付番号を他の受付機10、110に採番済みの受付番号として通知するようにしてもよい。各電子記帳機20、120は、受け付けた採番済みの受付番号を記憶して、かかる採番済みの受付番号に基づいて受付番号を採番することにより、受付番号を重複することなく順序性を保って採番することを可能とする。
【0141】
また、実施例1及び実施例2では、採番された受付番号が記載された紙媒体である番号札を受付機10、110又は電子記帳機20、120で印刷する旨の説明を行ってきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、採番された受付番号をタブレット端末等の表示装置に表示して、かかる表示装置を顧客に渡すようにしてもよい。
【0142】
また、上述の実施例1及び実施例2で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成であることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。