(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記駆動機構は、前記筐体の駆動シャフト開口を貫通する駆動シャフトを備え、前記スプールと同軸であり、前記駆動シャフトの回転により、前記スプールを回転させる、請求項1に記載の装置。
前記筐体の前記内部と前記筐体の前記外部との間で前記駆動シャフト開口を通る流体連通を阻止するように構成されているシール部材を更に備える、請求項2に記載の装置。
前記装置は、駆動ハウジングを更に備え、前記ラックは前記駆動ハウジングを通って並進可能であり、前記駆動シャフトは、前記筐体の駆動シャフト開口を通って前記ハウジング内に延在する、請求項5に記載の装置。
前記モーターを選択的に動作させて、前記スプールを回転させるとともに前記ガイド部材をストロークさせ、1つ又は複数の所定のストロークサイクルをもたらすように構成されている制御システムを更に備える、請求項8に記載の装置。
前記駆動機構は、前記スプールに連結されている1つ又は複数の磁気スプール要素と、前記筐体の外側に設けられ、前記1つ又は複数の磁気スプール要素に磁気により連結する1つ又は複数の磁気駆動要素とを備える、請求項1に記載の装置。
前記装置は、医療用チューブコネクタを更に備え、該医療用チューブコネクタは、前記筐体に連結されるとともに、前記医療用チューブに取外し可能に連結可能であり、前記筐体と前記医療用チューブとの間で前記医療用チューブコネクタを通って流体連通する閉鎖通路を形成する、請求項1に記載の装置。
前記筐体は近位開口を更に有し、前記装置は、前記近位開口を介して前記筐体に連結されるとともに、ドレナージに取外し可能に連結可能であるドレナージチューブコネクタを更に備える、請求項14に記載の装置。
ドレナージチューブが前記筐体に取外し可能に連結され、真空をもたらす真空源が該ドレナージチューブに連結され、これにより、前記近位開口を通して前記筐体から該ドレナージチューブ内に流体を抜き出す、請求項15に記載の装置。
前記装置は、前記ガイド部材の端部に連結される清掃部材を更に備え、前記清掃部材は、螺旋形態に構成されている複数のコイルを有する弾性ワイヤを備える、請求項1に記載の装置。
前記装置は、ガイドチャネルを有するガイド部分を更に有し、前記ガイド部材は、前記スプールが回転する際に前記ガイドチャネルを通って並進する、請求項1に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
或る特定の技術用語は、本明細書において単に便宜上用いられており、本発明に対する限定とはみなされない。本明細書において用いられる相対的な用語は、図面を参照して最もよく理解され、図面において、類似の符号は類似又は同様の事物を特定するのに用いられる。さらに、図面において、或る特定の特徴は、いくらか概略的な形態で示されている場合がある。
【0012】
本明細書において用いられる「近位」及び「遠位」という用語は、或る特徴部の2つの端部又は部分を説明する場合、これらの2つの端部又は部分のとる、概して患者に結び付けられるインラインシステムに沿った相対的な位置決めを示し、遠位端部又は遠位部分は、近位端部又は近位部分に比べて患者により近いということに留意されたい。例えば、ウィジェットを備えるインラインシステムは、ウィジェットを通して流路に沿って患者から流体を抜くが、ウィジェットの遠位端部又は遠位部分は、流体の流路に沿ってウィジェットの近位端部又は近位部分に比べて患者により近い。
【0013】
ここで、実施形態例が示されている添付図面を参照して、以下により完全に例を記載する。可能であれば、図面全体を通して、同じ参照符号を同じ又は同様の部分を指すのに用いる。しかし、態様は多くの異なる形態で実施することができ、本明細書に記載の実施形態に限定されるものとして解釈すべきではない。
【0014】
図1に示されているように、医療用チューブアセンブリ10は、医療用チューブ12と、医療用チューブ12から閉塞物を除去する装置14とを備えることができる。医療用チューブ12は、長さ、内径、及び外径を有するチューブとすることができ、長さ、内径、及び外径はそれぞれ種々の実施形態間で異なり得る。実際、医療用チューブ12は、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な異なる形状及び形態を有することができる。医療用チューブ12は、例えば、膀胱、結腸、肺、脳、胸腔、又は任意の他の身体構造部内からの流体等の、身体区画及び身体構造部内からの体液及び分泌物を抜くのに用いることができる。代替的には、医療用チューブ12は、流体又は装置を身体区画又は身体構造部に送達するのに用いることができる。いくつかの例では、医療用チューブ12は、体液及び分泌物を身体区画及び身体構造部内から抜き、その流体を他の身体区画及び身体構造部に送達するのに用いることができる。
【0015】
医療用チューブ12は、近位開口16及び遠位開口18を有することができ、近位開口16が患者の体外にあるままで、遠位開口18が物質を除去若しくは送達することが望まれる空間内に又はその空間に隣接してもたらされるように、患者の体内に挿入することができる。
図1に示されている例では、近位開口16及び遠位開口18はそれぞれ医療用チューブ12の近位端部及び遠位端部と一致する。しかし、いくつかの例では、近位開口16及び/又は遠位開口18は、医療用チューブ12に沿ってそれらの端部の中間にある開口であってもよい。
【0016】
図2〜
図5に移ると、装置14は、軸Xの回りに回転可能であるスプール20と、以下に更に詳細に論じるように、医療用チューブ12を通って前進又は後退して、医療用チューブ12内の滅菌野を損なうことなく医療用チューブ12内の閉塞物質を取り払う及び/又は抜くのを助けることができる細長いガイド部材22とを備えることができる。
【0017】
いくつかの例では、ガイド部材22は、略円形断面を有するワイヤ(
図2及び
図3に示されている)を含むことができるが、他の例では、ガイド部材22は、略矩形断面を有する平坦なテープ(
図4及び
図5に示されている)を含むことができる。ガイド部材22は、近位端部24及び遠位端部26を有することができる。ガイド部材22の近位端部24は、スプール20に連結することができる。さらに、いくつかの実施形態において、装置14は、遠位端部26又はガイド部材22の他の部分に連結することができる1つ又は複数の清掃部材28を備えることができる。本明細書において用いられる「連結する(coupled)」という用語は、2つ以上の特徴部を説明する場合、それらの特徴部が互いに一体であり得るか、又はそれらの特徴部が、糸、締結具、フック、クリップ、接着、溶接、若しくは2つの別個の特徴部を取り付ける他の手段等の種々の手段を用いて互いに取外し可能若しくは取外し不能に取り付けられる別個の特徴部であり得ることを意味することに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態において、連結されたガイド部材22及び清掃部材28は、ワイヤの単一片からともに形成される一体部品としてもよく、一方、連結されたガイド部材22及びスプール20は、別個に取り付けられる特徴部としてもよい。
【0018】
ガイド部材22が清掃部材28に連結され、医療用チューブ12内に挿入されると、ガイド部材22が医療用チューブ12を通って前進又は後退する際に、ガイド部材22は、医療用チューブ12を通して清掃部材28をガイドすることができる。清掃部材28は、清掃部材28がガイド部材22によって医療用チューブ12を通してガイドされる際に、清掃部材28が医療用チューブ12内の閉塞物質を取り払う及び/又は抜くのを助けることができるように構成することができる。例えば、清掃部材28は、
図4及び
図5に示されているように螺旋形態に構成されている複数のコイルを含むワイヤ30を備えることができる。ワイヤ30は、例えば、複数のコイルが拡張するか又は医療用チューブ12の様々な形状及びサイズに従うことを可能にするニッケルチタン等の、弾性又は形状記憶特性を有する材料を含むことができる。さらに、医療用チューブ12を通してどの方向に清掃部材28を並進させるかに応じて、複数のコイルが、互いに反対方向を向く略円錐形態のコイルをもたらすようにその構造を反転させることにより、医療用チューブ12の壁が清掃部材28に及ぼす抵抗を低減することができる。医療用チューブ12が流体取込み孔を側壁に有する場合、ワイヤ30は端部32を有することができ、端部32は、端部32がこのような孔に嵌り込んで医療用チューブ12から側方に延出する可能性がないようにサイズ決めされるか又は別様に構成される。
【0019】
他の例では、清掃部材28のワイヤ30は、清掃部材28が医療用チューブ12内で静止しているか作動しているかに関わらず、医療用チューブ12を通って清掃部材28を通過する流れを実質的に妨害しないループ又は他の構造体を備えてもよい。更なる一実施形態では、清掃部材28は、ワイヤ30ではなく、複数の毛材を有するブラシを備えることができる。清掃部材28は、医療用チューブ12内に蓄積した閉塞物質を取り払う及び/又は抜くように医療用チューブ12を並進可能である任意の部材を含むことができる。
【0020】
ガイド部材22はスプール20に連結することができ、軸Xの回りのスプール20の回転によってガイド部材22がスプール20の回りで巻き取られるか又は繰り出され、前進状態と後退状態との間を動くようになっている。いくつかの実施形態において、ガイド部材22の遠位端部26は、医療用チューブ12内に位置決めし、清掃部材28に連結することができる。スプール20が一方向に回転する場合、ガイド部材22はスプール20の回りに巻き取られ、それにより、ガイド部材22及び連結されている清掃部材28を、医療用チューブ12の遠位開口18から離れる方に並進させる(すなわち後退させる)。代替的には、スプール20が反対方向に回転する場合、ガイド部材22はスプール20の回りで繰り出され、それにより、ガイド部材22及び連結されている清掃部材28を、医療用チューブ12の遠位開口18に向かって並進させる(すなわち前進させる)。したがって、スプール20の回転により、医療用チューブ12内のガイド部材22及び連結されている清掃部材28の位置及び動作(作動)を制御することができる。
【0021】
ガイド部材22は、例えば、ガイド部材22がスプール20の回りに巻き取られる際にスプール20の湾曲に従うことが可能であり、また、ガイド部材22が医療用チューブ12を通って前進する際により直線形状若しくは直線形態をとる又はそのような形態に戻ることが可能であるニッケルチタン等の、弾性又は形状記憶特性を有する材料を含むことができる。ガイド部材22は、清掃部材28に連結される場合、医療用チューブ12を通して清掃部材28を前進させるのに十分な剛性のある材料を含むことが好ましい。しかし、ガイド部材22は、本発明の範囲から逸脱することなく様々な異なる形状、サイズ、及び材料を含むことができる。
【0022】
いくつかの実施形態において、清掃部材28及びガイド部材22の一方又は双方は、薬理学的物質、抗血栓性物質、及び抗感染性物質のうちの少なくとも1つによってコーティングし、医療用チューブ12内部の治療用物質を補助することができる。
【0023】
図2に示されているように、装置14は、内部36及び外部38を有する筐体34を備えることができる。スプール20及びガイド部材22の少なくとも一部は、筐体34の内部36内に設けることができる。装置14は、筐体34を医療用チューブ12に連結することができ、医療用チューブ12及び筐体34の内部36内の滅菌野を損なうことなく、スプール20が回転して、医療用チューブ12内のガイド部材22を前進又は後退させることができるように構成することができる。
【0024】
より具体的には、筐体34は、ともに連結される第1の半部分40及び第2の半部分42を備えることができる。例えば、第1の半部分40及び第2の半部分42は、間に密封シールを形成するようにねじ付き締結具又は他の取付け手段を用いて互いに取り付けられる別個の部分とすることができる。筐体34は、筐体34の内部36へのアクセスをもたらす1つ又は複数の開口部を更に有することができる。例えば、筐体34は遠位開口46を有することができ、またいくつかの例では、筐体34は、筐体34の内部36へのアクセスをもたらす近位開口50も有することができる。
【0025】
いくつかの例では、装置14は1つ又は複数のコネクタを備え、このコネクタは、筐体34の開口部を医療用チューブ12又は他の構造体に連結し、間に閉鎖通路を形成することができる。本明細書において用いられる「閉鎖通路」という語句は、入口と出口との間で外部環境にさらされることがなく、それにより、通路内に存在し得る滅菌野が保存される通路を示す意味があることに留意されたい。例えば、
図1及び
図6に示されているように、装置14は、医療用チューブコネクタ52を備えることができる。医療用チューブコネクタ52は、筐体34の遠位開口46に連結することができるとともに、医療用チューブ12に取外し可能に連結可能であり、筐体34と医療用チューブ12との間で医療用チューブコネクタ52を通って流体連通する第1の閉鎖通路54を形成する。
図1及び
図7に示されているように、装置14はドレナージコネクタ56を備えることもできる。ドレナージコネクタ56は、筐体34の近位開口50に連結することができるとともに、例えば、医療用チューブアセンブリ10のドレナージチューブ60等のドレナージ構造体に取外し可能に連結可能であり、筐体34とドレナージ構造体との間で筐体34の近位開口50を通って流体連通する第2の閉鎖通路64を形成する。したがって、医療用チューブ12、ドレナージチューブ60、及び筐体34は閉鎖通路を形成することができ、医療用チューブ12及びドレナージチューブ60は、筐体34を通して互いに流体連通する。医療用チューブアセンブリ10は真空源62を備えることができ、真空源62は、ドレナージチューブ60の近位端部に連結して選択的に真空をもたらすことができ、これにより、流体を、患者体内から医療用チューブ12内に、そして医療用チューブ12から筐体34の遠位開口46を通して筐体34内に、またその後、筐体34から筐体34の近位開口50を通してドレナージチューブ60内に抜き出す。
【0026】
図6に見ることができるように、医療用チューブコネクタ52は、医療用チューブ12の内径に対して連続性のある第1の内径と、筐体34の遠位開口46の内径に対して連続性のある第2の内径とを有し、したがって、医療用チューブ12と遠位開口46との間に連続して滑らかな経路を有する第1の閉鎖通路54を提供することができる。同様に、
図7に見ることができるように、ドレナージコネクタ56は、(直前に記載した医療用チューブコネクタ52と同様に)ドレナージチューブ60の内径と筐体34の近位開口50の内径との双方と連続性のある可変内径を有する真っ直ぐなコネクタとし、したがって、ドレナージチューブ60と近位開口50との間に連続して滑らかな経路を有する第2の閉鎖通路64を提供することができる。
【0027】
いくつかの実施形態において、装置14は、
図8及び
図9に示されているように、筐体34の遠位開口46に連結されるとともに、医療用チューブ12及び必要に応じてドレナージチューブ60に取外し可能に連結可能である3方向コネクタ66を備えることができる。例えば、3方向コネクタ66は、軸方向枝部(branch)70と側枝部72とに分かれる主枝部68を有することができる。軸方向枝部70は、略直線状かつ主枝部68と同軸に構成して、直線経路74を形成することができ、側枝部72は、主枝部68から側方に延出して、角度の付いた経路76を形成するように構成することができる。
【0028】
3方向コネクタ66の主枝部68は、医療用チューブ12に連結することができる。一方、軸方向枝部70及び側枝部72は、蓋をするか、又は筐体34の遠位開口46若しくはドレナージチューブ60等のドレナージ構造体に連結することができる。例えば、1つの実施形態において、軸方向枝部70は、ドレナージチューブ60に連結することができ、側枝部72は、
図8に示されているように筐体34の遠位開口46に連結することができる。筐体34が近位開口50を有する場合、近位開口50は、蓋をして、近位開口50を通した外部環境から筐体34へのアクセスを閉鎖することができる。医療用チューブ12、ドレナージチューブ60、及び筐体34はこうして閉鎖通路を形成することができ、医療用チューブ12及びドレナージチューブ60は、直線経路74を通して互いに流体連通する。真空源62は、ドレナージチューブ60に連結して選択的に真空をもたらすことができ、これにより、流体を、患者体内から医療用チューブ12内に、直線経路74を通し、そしてドレナージチューブ60内に抜き出す。この場合、流体が筐体34を通ることがない。
【0029】
別の実施形態において、
図9に示されているように、軸方向枝部70は筐体34の遠位開口46に連結することができ、側枝部72はドレナージチューブ60に連結することができる。筐体34が近位開口50を有する場合、近位開口50には蓋をすることができる。医療用チューブ12、ドレナージチューブ60、及び筐体34はこうして閉鎖通路を形成することができ、医療用チューブ12及びドレナージチューブ60は、角度の付いた経路76を通して互いに流体連通する。真空源62は、ドレナージチューブ60に連結して選択的に真空をもたらすことができ、これにより、流体を、患者体内から医療用チューブ12内に、角度の付いた経路76を通し、そしてドレナージチューブ60内に抜き出す。この場合、流体が筐体34を通ることがない。
【0030】
上述したコネクタ52、56、66は、医療用チューブ12、筐体34、ドレナージチューブ60、又は他のドレナージ構造体を連結して種々の異なる閉鎖通路を提供することができる剛性又は可撓性の構造体とすることができる。さらに、コネクタ52、56、66は、ねじ付き継手、クォーターターンロック(quarter-turn locks)、押しボタン式ロック、又は他の迅速接続手段等の、接続された要素内及び要素間の滅菌野を保存する種々の手段を用いて、医療用チューブ12、筐体34、ドレナージチューブ60、又は他のドレナージ構造体を連結することができる。さらに、いくつかの実施形態では、チューブ12、筐体34、ドレナージチューブ60、又は他のドレナージ構造体は、例えば、T字型コネクタ又は4つ以上のポートを有するコネクタ等の他のコネクタを用いてともに連結することができる。
【0031】
いくつかの例において、装置14は、例えば上述したコネクタ52、66のうちの一方等のコネクタを用いて装置14が医療用チューブ12に連結される場合、医療用チューブ12から筐体34を隔離するのを助けるように構成することができる隔離部材78を備えることができる。例えば、
図8に示されているように、装置14が医療用チューブ12に連結される場合、隔離部材78を3方向コネクタ66の側枝部72内に設けて、側枝部72を通る流体連通を阻止しながらも、ガイド部材22が通って並進することを可能にし、それにより、直線経路74を通って移動する流体及びデブリ(debris:屑片)から筐体34を隔離するのを助けることができる。別の例として、
図9に示されているように、装置14が医療用チューブ12に連結される場合、隔離部材78を3方向コネクタ66の軸方向枝部70内に設けて、軸方向枝部70を通る流体連通を阻止しながらも、ガイド部材22が通って並進することを可能にし、それにより、角度の付いた経路76を通って移動する流体及びデブリから筐体34を隔離するのを助けることができる。他の例では、隔離部材78をコネクタ52内に設けることができる。実際、いくつかの例では、隔離部材78は、筐体34とコネクタとの間又は医療用チューブ12とコネクタとの間に一列に(in-line)配置することができる。隔離部材78は、シール及び/又は弁とすることができ、任意のハウジング内に収容することができる。
【0032】
装置14が、例えば上述したコネクタ52、66を用いて医療用チューブ12に連結される場合、ガイド部材22を貫通させる閉鎖通路を、筐体34と医療用チューブ12との間に形成することができる。より具体的には、ガイド部材22の遠位部分は、筐体34の遠位開口46を通って医療用チューブ12内に入ることができる。ガイド部材22の残りの近位部分は、筐体34内でスプール20に連結したままとすることができる。ガイド部材22がスプール20に巻き取られるか又はスプール20から繰り出される際、ガイド部材22は、筐体34の遠位開口46及び医療用チューブ12を通ってそれぞれ後退又は前進する。
【0033】
装置14は、筐体34内の滅菌野を損なうことなく、すなわち、筐体34の内部を外部環境にさらすことなく、筐体34内のスプール20を回転させ、ガイド部材22を前進状態と後退状態との間で動かすように動作可能である駆動機構80を更に備えることができる。第1の実施形態例において、駆動機構80は、
図2及び
図10及び
図11に示されているように、駆動シャフト82と、ラック88と、ピニオンギア90とを備えることができる。駆動シャフト82は、筐体34の駆動シャフト開口92を貫通することができる。さらに、駆動シャフト82は、スプール20と同軸であるとともにスプール20に連結することができ、いくつかの例では、駆動シャフト82は、ピニオンギア90と同軸であるとともにピニオンギア90に連結することができる。例えば、
図10に示されているように、駆動シャフト82は、ピニオンギア90のステム部分94と、ピニオンギア90のステム部分94内に挿入及び連結されるスプール20の軸部分96とを備えるアセンブリとすることができる。しかし、いくつかの例では、ピニオンギア90のステム部分94をスプール20の軸部分96内に挿入及び連結してもよい。さらに、他の例では、駆動シャフト82は、単にピニオンギア90のステム部分94(
図11に示されている)と、単に軸部分96、又は駆動シャフト開口92を貫通し、またスプール20と同軸であるとともにスプール20に連結する何らかの他の構造体/アセンブリとを備える場合がある。
【0034】
図2に示されているように、ラック88は筐体34の外側に設けることができ、また、ピニオンギア90と係合することができ、ラック88の直線並進運動により、ピニオンギア90及びひいてはスプール20を軸Xの回りに回転させるようになっている。いくつかの例では、駆動機構80は、ラック88に連結されているハンドル部材98を備えることができ、ハンドル部材98は、ラック88を手動で並進させるのに用いることができる。ピニオンギア90の回転により、駆動シャフト82が回転し、さらにスプール20を回転させる。こうして、駆動機構80のラック88及びピニオンギア90は、筐体34内のスプール20を回転させるとともに、医療用チューブ12内のガイド部材22及び連結されている清掃部材28の並進を制御し、医療用チューブ12内の凝塊又は閉塞物質に係合してそれらを破壊するように動作することができる。清掃部材28が医療用チューブ12内の凝塊又は閉塞物質に係合してそれらを破壊すると、真空源62による医療用チューブ12内側の吸引により、凝塊又は閉塞物質を医療用チューブ12からドレナージチューブ60を通して近位にドレナージ容器に向かって抜き出すことができる。
【0035】
いくつかの例では、装置14は、駆動機構80の駆動ハウジング100を更に備えることができる。駆動機構80のラック88を駆動ハウジング100内に設け、駆動ハウジング100を通して並進可能とすることができる。さらに、駆動シャフト82、ピニオンギア90、及びハンドル部材98の少なくとも一部をハウジング100内に設けることができる。例えば、駆動シャフト82の少なくとも一部は、通常、筐体34内に配置され、スプール20が上記シャフトの回りの回転のために軸支される(journaled)ようになっている。ハウジング100は、ハウジング100の内部へのアクセスをもたらす1つ又は複数の開口部を有することができる。例えば、ハウジング100は、駆動シャフト82が貫通することができる駆動シャフト開口102と、ハンドル部材98が貫通することができるハンドル部材開口部104とを備えることができる。駆動ハウジング100は、シール部材(後述する)との接触による汚染を防ぐため、駆動シャフト82及びピニオンギア90の露出部分をデブリから保護することができる。駆動ハウジング100内の滅菌性を保存するのを助けるために、駆動シャフト82はシール部材を通して駆動ハウジング100を貫通している。
【0036】
更なる一実施形態において、駆動機構80は、
図12に示されているように、駆動シャフト82及び駆動シャフト82に連結されているスプール20を選択的に回転させるように動作可能であるモーター106を備えることができる。いくつかの例では、モーター106は駆動シャフト82に直接連結し、それにより、ピニオンギア90及びラック88に取って代わることができる。他の例では、モーター106は、ピニオンギア90、ラック88、又は、駆動シャフト82及びスプール20を選択的に回転させる何らかの他の伝動機構を駆動することができる。
【0037】
また更なる一実施形態において、駆動機構80は、
図13に示されているように、駆動シャフト82及び駆動シャフト82に連結されているスプール20を回転させるように接続することができる回転可能なノブ108を備えることができる。ノブ108は、駆動シャフト82に直接連結し、ピニオンギア90及びラック88に取って代わることができる。他の実施形態では、ノブ108を回転させ、ピニオンギア90を駆動し、駆動シャフト82及びスプール20を回転させることができる。ノブ108は、ノブ108の手動による完全な1回転が、スプール20の所定の回転数に対応するように構成することができる。すなわち、ノブ108の手動による1回転が、医療用チューブ12内のガイド部材22に様々な度合いの挿入又は後退をもたらすようになっている。
【0038】
上述した駆動機構80の実施形態例において、駆動シャフト82は、シャフト及びひいてはスプール20を回転させる(例えば駆動ハウジング100内の)外部要素と連結するために、筐体34の駆動シャフト開口92を貫通している。ここで
図10及び
図11を参照すると、筐体34内の滅菌野を保存し、かつ駆動シャフト開口92を通して汚染物が入ることを防ぐため、装置14は、筐体34の内部36と外部38との間で駆動シャフト開口92を通る流体連通を阻止するように構成されているシール部材110を更に備えることができる。例えば、いくつかの例では、シール部材110は、
図10に示されているように、駆動シャフト82と駆動シャフト開口92との間で圧縮されて間にシールを形成するOリングを含むことができる。他の実施形態において、シール部材110は、
図11に示されているように、同様に駆動シャフト82と駆動シャフト開口92との間にシールを形成するワイパーガスケット(wiper gasket)(例えばダイヤフラムシール)を含むことができる。ワイパーガスケットは、軸方向Xにおいて拡張及び収縮することが可能であり、これにより、駆動シャフト82の軸方向の動きを補償するのを助けることができる。さらに、ワイパーガスケットは、駆動シャフト82の回転に対する抵抗がより低いが、それでも筐体34内の滅菌野を保存するのを助けるシールを提供することができる。
【0039】
ここで
図14に移ると、更なる一実施形態において、駆動機構80は、筐体34の内部36内に設けられてスプール20に連結されている1つ又は複数の磁気スプール要素112を備えることができる。駆動機構80は、筐体34の外側に設けられて1つ又は複数のスプール要素112に磁気により連結する1つ又は複数の磁気駆動要素114を更に備えることができる。例えば、各スプール要素112は、1つ又は複数の駆動要素114に磁気により連結することができ、またその逆に1つ又は複数の駆動要素114が連結することができる磁石又は磁性材料を備えることができる。磁石は、様々な形状及びサイズ(例えば、円形、矩形、棒状等)を有することができ、また様々な磁化方向(例えば、軸方向、径方向等)を有することができる。
【0040】
駆動要素114は、スプール要素112に磁気により連結することができ、駆動要素114の軸Xの回りの回転により、スプール要素112及びひいてはスプール20を上記軸の回りに回転させるようになっている。駆動要素114を回転させるために、駆動要素114は、駆動要素114を選択的に回転させるように動作可能とすることができるモーター106に連結することができる。代替的な一例(図示せず)において、駆動要素114はハンドル又はクランクに連結することができ、ハンドル又はクランクは、清掃部材を作動させるためにスプール20を内部で回転させることが望まれる場合、筐体34に可逆的に嵌合することができる。この実施形態において、連動するハンドル又はクランクは、連動するスプール要素112に筐体34の壁を通して駆動要素114が磁気により連結されると、手動で回転させることにより、スプールを駆動し、清掃部材を作動させることができる。
【0041】
上述の実施形態における駆動要素114及びスプール要素112は、筐体34の壁の互いに反対側に設けることができ、筐体34の壁を通して磁気により連結することができる。そのため、上記実施形態では、駆動シャフトが筐体34の開口を貫通する必要がない。したがって、上記実施形態において記載したスプール20の磁気作用により、駆動シャフト開口の必要性が排除され、それにより、筐体34内の滅菌野を汚染する可能性のある経路が排除され得る。
【0042】
上述した駆動機構80の実施形態例のいずれにおいても、駆動機構80は、駆動する要素(例えば、モーター、ピニオンギア、回転ハンドル、クランク等)と駆動される要素(例えば、スプールの駆動シャフト)との間に連結される伝動機構120を備えることができる。伝動機構は、駆動する要素から駆動される要素に駆動力を伝える。例えば、
図12に概略的に示されているように、伝動機構120は、モーター106と駆動シャフト82との間に回転力を伝えるように連結及び構成することができる。他の例において、伝動機構120は、ピニオンギア90、ノブ108、又は、駆動シャフト82の回転をもたらすように可動である駆動機構80の任意の他の要素から駆動シャフト82に回転力を伝えるように連結及び構成することができる。伝動機構120には、当該技術分野において既知のように、駆動する要素と駆動される要素との間の駆動比を効果的に設定又は調整する1つ又は一連のギアを組み込むことができる。例えば、伝動機構120は、駆動する要素(例えば、ハンドル又はモータークランク)の完全な1回転が、スプール20の対応する2回、3回、4回、又は任意の他の回転数をもたらすような駆動比に調整又は設定し、ガイド部材22を巻き取るか又は繰り出すことができる。伝動機構120は、存在する場合、スプール20の回転度合い、またそれに対応して、手又はラック88により駆動されるピニオンギアによって回転するハンドル等の駆動される部材の回転度合い(例えば手動による作動)に基づいてガイド部材22が前進又は後退する距離を制御するように用いることができる。
【0043】
ここで
図15及び
図16に移ると、いくつかの実施形態において、装置14は、ガイド部材22をスプール20上に向けるか又はスプール20から離すのを助けるように構成することができるガイド部分124を更に有することができる。より具体的には、ガイド部分124はガイドチャネル126を有することができ、スプール20が回転する際に、ガイド部材22がガイドチャネル126を通って並進することができる。ガイドチャネル126は、ガイド部分124を貫通する孔とすることができるか(
図15に示されている)、又はガイドチャネル126は、ガイド部分124の縁部から内方に延在するノッチ若しくはスロットとすることができる(
図16に示されている)。いくつかの例では、ガイド部分124は、
図15に示されているように、ガイドチャネル126を画定するガスケット128を備えることができる。ガスケット128は、ガイドチャネル126を通って並進する際に擦れ合うようにガイド部材22に滑らかな表面を与えることができるゴム材料又は任意の他の材料を含むことができる。さらに、ガスケット128は、流体又は他の材料がガイドチャネル126を通ってスプール20の周囲の領域内に移動することを阻止するシールをもたらすように構成することができる。
【0044】
ガイドチャネル126は、ガイド部材22の寸法と等しいか又はガイド部材22の寸法よりも僅かに大きい寸法を有することができる。例えば、ガイドチャネル126が孔である場合、孔の直径は、ガイド部材22の直径と等しいか又はガイド部材22の直径よりも僅かに大きくすることができる。別の例として、ガイドチャネル126が開放スロットである場合、開放スロットの幅は、ガイド部材22の幅と等しいか又はガイド部材22の幅よりも僅かに大きくすることができる。「僅かに大きい」という用語は、ガイドチャネル126の寸法とガイド部材22の寸法との間の差が、好ましくは0.005インチ以下、更により好ましくは0.001インチ以下であることを意味する。ガイドチャネル126が、ガイド部材22の寸法と等しいか又はガイド部材22の寸法よりも僅かに大きい寸法を有する場合、ガイド部材22がガイドチャネル126を通って並進する際、ガイド部分124は、ガイド部材22からデブリ又は他の物質を擦り落とすのを助けることができる。しかし、ガイドチャネル126は、いくつかの実施形態では、ガイド部材22よりも僅かに大きい寸法よりも大きくすることができ、またいくつかの実施形態では、ガイドチャネル126は、ガイド部材22よりも小さい寸法であり、締まり嵌めをもたらすことができる。
【0045】
いくつかの例では、ガイド部分124はエラストマー製の一方向弁又はブラシを備えることができ、これらの一方向弁又はブラシは、ガイド部材22がスプール20に巻き取られるか又はスプール20から繰り出される際に、ガイド部材22から物質を擦り落とすように構成することができる。ガイド部分124は、ガイド部材22がスプール20に巻き取られるか又はスプール20から繰り出される際に、ガイド部材22を導く及び/又は擦るように構成されている任意の部分を有することができる。
【0046】
いくつかの実施形態において、装置14は、
図17〜
図20に示されているように、ガイド部材22がスプール20の回りに巻き取られる間、ガイド部材22をスプール20に押し付ける圧縮要素130を更に備えることができる。圧縮要素130は、1つ又は複数の圧縮ホイール132を備えることができる(
図17及び
図18に示されている)。圧縮ホイール132は、スプール20の円周の回りに設け、筐体34に連結することができる。圧縮ホイール132は筐体34内に固定することができるか、又は圧縮ホイール132は、軸Xに対して平行な軸の回りに回転可能とすることができる。いくつかの例において、スプール20は周方向溝134を有することができ、圧縮ホイール132は、周方向溝134内に少なくとも部分的に延在することができる。
【0047】
圧縮要素130は、付加的又は代替的に少なくとも1つのリブ138を有することができる(
図19及び
図20に示されている)。リブ138は、スプール20の円周の少なくとも一部の回りに延在することができる。スプール20が周方向溝134を有する例では、リブ138は、周方向溝134内に少なくとも部分的に延在することができる。
【0048】
圧縮要素130の圧縮ホイール132及び/又はリブ138は、スプール20から距離を置いていることができ、それにより、ガイド部材22がスプール20の回りに巻き取られるときに貫通するための隙間が、スプール20と圧縮ホイール132及び/又はリブ138との間にもたらされる。この隙間は、圧縮要素130の圧縮ホイール132及び/又はリブ138が、ガイド部材22がスプール20に巻き取られる間にガイド部材22をスプール20に押し付けるようなサイズとし、それにより、ガイド部材22がスプール20にきつく巻きつけられることと、ガイド部材22がスプール20に巻き取られるか又はスプール20から繰り出される際にガイド部材22が絡まる(binding)ことを阻止することとが確実になるように助けることができる。
【0049】
いくつかの実施形態において、装置14は、
図12に概略的に示されているように、駆動機構80の動作を自動制御し、及び/又は医療用チューブアセンブリ10の種々の動作パラメーターを検出するように構成されている制御システム140を備えることができる。
【0050】
例えば、いくつかの実施形態において、制御システム140は、モーター106を選択的に動作させて、スプール20を回転させることにより、ガイド部材22をストロークさせ、1つ又は複数の所定のストロークサイクルを与えるように構成することができる。1回のストロークは、ガイド部材22を前進状態から後退状態にし、また前進状態に戻すように作動するものとすることができる。代替的には、1回のストロークは、ガイド部材22を後退状態から前進状態にし、また後退状態に戻すように作動するものとすることができる。更なる一代替形態では、1回のストロークは、ガイド部材22の後退状態と前進状態との間又は前進状態と後退状態との間のみの作動を指すことができる。特定の場合に「ストローク」をなすガイド部材22の作動の正確な範囲は、患者の治療を担当する臨床医の判断で決定され得る。
【0051】
制御システム140は、ガイド部材22をストロークさせ、ガイド部材22がストローク間及び/又はストローク中の設定された時間で、設定されたストローク数を断続的にストロークする、所定のストロークサイクルをもたらすように構成することができる。別の例として、制御システム140は、ガイド部材22をストロークさせ、ガイド部材22がストローク間に時間を置かず、設定されたストローク数を連続的にストロークする、所定のストロークサイクルをもたらすように構成することができる。別の例として、制御システム140は、ガイド部材22をストロークさせ、ガイド部材22が1回だけストロークする所定のストロークサイクルをもたらすように構成することができる。制御システム140は、ガイド部材22をストロークさせ、複数の異なる所定のストロークサイクルをもたらすように構成することができる。
【0052】
制御システム140は、ユーザーインターフェース142を備えることができ、ユーザーインターフェース142により、ユーザーが所定のストロークサイクルの実行を選択及び/又は開始する、及び/又は、ガイド部材22がストロークするべき回数、ストローク間の時間、後退状態におけるガイド部材22の位置、前進状態におけるガイド部材22の位置、又は任意の他の変数等のストロークサイクルの変数を調整することを可能にすることができる。ユーザーインターフェース142は、ユーザーが所定のストロークサイクルの実行を選択及び/又は開始する、及び/又はストロークサイクルの変数を調整することを可能にする、タッチスクリーン、1つ若しくは複数のスイッチ若しくはボタン、又は任意の他の機能部を備えることができる。
【0053】
いくつかの実施形態において、制御システム140は、医療用チューブアセンブリ10の1つ又は複数の動作パラメーターを検出するように構成されているセンサー144を備えることができる。例えば、1つの実施形態において、センサー144は、以下の動作パラメーターのうちの少なくとも1つ又は複数を検出するように構成することができる:a)ガイド部材22及び/又は清掃部材28の並進度合い、b)スプール20の回転度合い、c)医療用チューブ12の長さ及び/又は遠位開口18の位置、d)例えば、駆動シャフト82、ピニオンギア90、又はスプール20の軸部分96におけるトルク等の、駆動機構80におけるトルク、e)医療用チューブ12内の圧力、f)ドレナージチューブ60内の圧力、g)医療用チューブアセンブリ10の任意の他の動作パラメーター。例えば、センサー144は、医療用チューブ12における破断部/又は切断部の位置を検出するのに用いる連続回路、ホール効果センサー、トルクセンサー、圧力センサー、又は、医療用チューブアセンブリ10の1つ若しくは複数の動作パラメーターを検出するように構成されている何らかの他のタイプのセンサーとすることができる。
【0054】
制御システム140は、センサー144によって検出される動作パラメーターに基づいてモーター106を選択的に動作させるように構成することができる。例えば、センサー144が、医療用チューブ12内の閉塞物の存在を示す、医療用チューブ12又はドレナージチューブ60における圧力を検出した場合、制御システム140は、モーター106を動作させて、医療用チューブ12を通してガイド部材22及び連結されている清掃部材28をストロークさせ、医療用チューブ12内の閉塞物質を取り払う及び/又は抜くのを助けるように構成することができる。別の例として、センサー144が、モーター106又は駆動機構80の何らかの他の構成要素に対して設定された上限を超える動作時の駆動機構80におけるトルクを検出した場合、制御システム140は、モーター106の動作を停止し、必要に応じてアラームを鳴らすように構成することができる。
【0055】
いくつかの実施形態において、センサー144によって検出される動作パラメーターは、各変数に対して下限及び/又は上限を有するように規定することができる。さらに、制御システム140は、センサー144によって検出される動作パラメーターに基づいて選択的に動作するように構成されるアラーム146を備えることができる。例えば、アラーム146は、検出された動作パラメーターが下限以下又は上限以上の場合に作動するように構成することができる。例えば、アラーム146は、駆動機構80において検出されたトルクがモーター106又は駆動機構80の何らかの他の構成要素の上限を超える場合に作動するように構成することができる。
【0056】
図21に示されているように、医療用チューブアセンブリ10はドレナージ容器150を備えることができ、装置14及び/又はドレナージチューブ60を通過して物質をドレナージ容器150内に送達することができる。
図21は、可搬式で清掃装置14に連結されている内蔵型ドレナージ容器を示しているが、他の形態も可能である。図示の実施形態では、装置14は容器150に連結され、容器150に接続されている医療用チューブが容器150内のポートを通る経路に対して或る角度(例えば90度の角度)で延在するように向けられており、この経路を通って吸い出された閉塞物質が容器150内に堆積する。この実施形態では、このような物質は、真空経路(
図21に示されている)における折れ曲がり部(bend or turn)を通り抜ける(negotiate)。代替的には、装置14は、医療用チューブ12に対する接続により、医療用チューブ12から上述のポートを通って容器150内に入る略直線状の経路がもたらされ、それにより、吸い出された閉塞物質が
図21に示されている略直線状の真空経路に沿ってキャニスター150内に堆積し、曲管部(elbow)(又は他の経路転換構造部)が必要とされないような向きにすることができる。
【0057】
容器150は、本発明の範囲から逸脱することなく、種々の異なる形態をとることができる。例えば、容器150は、ばね付きドレナージキャニスター、バルブ型ドレーンキャニスター、胸腔ドレナージキャニスター、又は任意の他のタイプのドレナージ容器とすることができ、装置14及び/又はドレナージチューブ60を通過する物質をこれらの容器内に送達することができる。
【0058】
上述したように、医療用チューブアセンブリ10の装置14は、医療用チューブ12に連結することができ、装置14の駆動機構80は、スプール20を回転させて、医療用チューブ12を通してガイド部材22及び連結されている清掃部材28を作動させ、医療用チューブ12内の閉塞物質を取り払う及び/又は抜くのを助けるように動作することができる。いくつかの実施形態において、装置14は、例えば、超音波振動又は医療用チューブ12に連結されている磁気シャトル(magnetic shuttle)等の、ガイド部材22の作動を補助する付加的な手段を備えることができる。さらに、いくつかの実施形態において、医療用チューブアセンブリ10の1つ又は複数の機能部は、ガイド部材22の作動中に清掃部材28が医療用チューブ12を通って並進する距離を制御するのを助けるように構成することができる。
【0059】
例えば、いくつかの実施形態において、装置14は、清掃部材28を後退状態と完全な前進状態との間で動かすように動作可能とすることができ、装置14の1つ又は複数の機能部は、装置14が医療用チューブ12と連結され、清掃部材28が完全に前進状態にある場合、清掃部材28が医療用チューブ12内の所定の場所L1(
図1を参照)に位置するように、医療用チューブ12に対して較正することができる。以下に更に詳細に論じるように、所定の場所L1は、医療用チューブ12又は医療用チューブ12の何らかの他の部分の端部に対する場所とすることができる。
【0060】
例えば、1つの例において、装置14のスプール20は、ガイド部材22がスプール20の回りに少なくとも部分的に巻き取られ、清掃部材28が後退状態にある第1の位置から、ガイド部材22がスプール20から完全に繰り出され、清掃部材28が完全な前進状態になる第2の位置まで手動又は自動で回転させることができる。ガイド部材22の長さは、装置14が医療用チューブ12に連結され、清掃部材28が完全な前進状態にある場合、清掃部材28が医療用チューブ12内の所定の場所L1に位置するように較正することができる。
【0061】
別の例において、制御システム140は、モーター106を選択的に動作させてスプール20を回転させ、清掃部材28を完全な前進状態と後退状態との間で動かすようにガイド部材22をストロークさせるよう構成することができる。装置14が医療用チューブ12に連結され、清掃部材28が完全な前進状態にある場合、清掃部材28は医療用チューブ12内の所定の場所L1に位置する。例えば、いくつかの例において、制御システム140のセンサー144は、例えば、ホール効果センサー、医療用チューブ12における破断部及び/又は切断部の位置を検出するのに用いる連続回路、又は何らかの他の手段を用いることによって、医療用チューブ12の長さ及び/又は遠位開口18の位置を検出するように構成することができる。検出された測定値に基づいて、制御システム140は、ガイド部材22に所定のストロークサイクルをもたらし、清掃部材28が完全な前進状態にある場合、清掃部材28が医療用チューブ12内の所定の場所L1に位置するようにガイド部材22をストロークさせることができる。他の例において、制御システム140のユーザーインターフェース142を用いて、ガイド部材22の所定のストロークサイクルを選択又は設定し、清掃部材28を完全な前進状態と後退状態との間で移動させるようにガイド部材22をストロークさせることができる。ここでは、清掃部材28が完全な前進状態にある場合、清掃部材28は医療用チューブ12内の所定の場所L1に位置する。制御システム140は、清掃部材28が完全な前進状態と後退状態との間で移動するようにガイド部材22をストロークさせる種々の方法において構成することができる。ここでは、清掃部材28が完全な前進状態にある場合、清掃部材28は医療用チューブ12内の所定の場所L1に位置する。
【0062】
所定の場所L1は、医療用チューブ12内に位置する医療用チューブ12の遠位開口18に対する場所とすることができ、清掃部材28は、所定の場所L1において、好ましくは遠位開口18の2cm範囲内、より好ましくは遠位開口18の1cm範囲内にあるようになっている。これにより、清掃部材28が、完全な前進状態と後退状態との間で動く場合、医療用チューブ12の大部分を通過し、医療用チューブ12内の閉塞物質を取り払う及び/又は抜くのを助けることを確実にするのを助けることができる。所定の場所L1は医療用チューブ12内に位置することができ、清掃部材28が遠位開口18から0.5cm以上の距離だけ離間するようになっていることが更により好ましい。これにより、清掃部材28の作動中に医療用チューブ12の遠位開口18を清掃部材28が貫通しないことを確実にすることを助けることができる。しかし、他の実施形態では、所定の場所L1は、清掃部材28が、医療用チューブ12の近位開口16から或る特定の所定距離であるように位置する近位開口16に対する場所とすることができる。さらに、いくつかの実施形態において、所定の場所L1は、例えば医療用チューブ12の孔等の医療用チューブ12の他の構造部に対する場所とすることができる。所定の場所L1は、清掃部材28が、完全な前進位置において医療用チューブ12の孔の遠位又は近位にあるように位置することができる。所定の場所L1は、本発明の範囲から逸脱することなく、任意の場所に位置し、医療用チューブ12内の任意の構造部に対する場所とすることができる。
【0063】
他の実施形態において、医療用チューブ12の長さは、装置14及び患者に対して較正することができる。より具体的には、医療用チューブ12の長さは、装置14が長さ調整される医療用チューブに連結され、清掃部材28が完全な前進状態にある場合、清掃部材28が、調整される医療用チューブ内の所定の又はユーザーが選択した場所に位置するように調整することができる。さらに、医療用チューブ12の長さは、調整される医療用チューブの遠位の留置(residing)部分Pが、患者に対して適正なサイズになるように調整することができる。例えば、1つの例において、医療用チューブ12は、
図22及び
図23に示されているように、本体160と、少なくとも1対のマーク162とを備えることができ、マーク162は、本体160を各マーク162において切断することにより、遠位端部166及び近位端部168を有する切断されたチューブ部分164を形成するように本体160に配置される。各マーク162は、本体160を切断する位置を示すことができる画線、ノッチ、突出部、又は任意の他の特徴部とすることができる。さらに、複数のこのようなマーク162は、留置部分Pの所望の長さ(この部分は使用時に患者の体内に留置される)にするのを容易にするために、医療用チューブ12の長手方向軸と位置合わせされる単線又は複数線に沿った目盛として提供することができる。この際、医療用チューブ12の全長は、完全な前進状態における清掃部材28に適合するように較正されることが保証される。
【0064】
本体160を遠位端部の近くの選択されたマーク162において切断することにより、切断されたチューブ部分164は、遠位の留置部分P(例えば、流体のドレナージ用の孔がチューブ12に設けられる)が、所定の又はユーザーが選択した長さになる。留置部分Pは、切断されたチューブ部分164の一部とすることができ、この部分は、切断されたチューブ部分164の遠位端部166が患者の所望の身体区画に位置する場合、患者の体内に完全に留置されることが意図されている。例えば、留置部分Pは、切断されたチューブ部分のセクションPによって画定することができ、このセクションは、患者の体内に完全に留置されることが望まれる分岐した内腔又は複数の孔(上述)を有する。本体160を遠位端部の近くの選択されたマーク162において切断することによって、留置部分Pは、患者に適合する所定の又はユーザーが選択した長さを有することができ、切断されたチューブ部分164の遠位端部166が患者の所望の身体区画に位置するようになっている。留置部分Pは患者の体内に完全に留置され、患者の体外に延びることはない。
【0065】
(留置部分Pの長さを規定するために)遠位端部の近くでチューブを切断した場所であるマーク162に対応する近位端部の近くのマーク162において本体160を切断することにより、切断されたチューブ部分164は、装置14が切断されたチューブ部分164に連結され、清掃部材28が完全な前進状態にある場合、切断されたチューブ部分164内の所定の又はユーザーが選択した場所L2に清掃部材28が位置するように構成される。場所L2は、切断されたチューブ部分164内に位置する遠位端部166に対する場所とすることができ、清掃部材28は、場所L2において、好ましくは遠位端部166の2cm範囲内、より好ましくは遠位端部166の1cm範囲内にある。場所L2は、清掃部材28が遠位端部166から0.5cm以上の距離だけ離間するような切断されたチューブ部分164内の場所とすることができることが更により好ましい。しかし、場所L2は、本発明の範囲から逸脱することなく、切断されたチューブ部分164の任意の構造部に対する所定の又はユーザーが選択した任意の場所とすることができる。
【0066】
上述の例において、少なくとも1対のマーク162は、上述した装置14とともに用いる医療用チューブ12の較正のために、また、所定の又はユーザーが選択した特定の長さを有する留置部分Pをもたらすように構成されている。しかし、いくつかの実施形態において、少なくとも1対のマーク162は、清掃部材を完全な前進状態と後退状態との間で動かすように可動である他の装置とともに用いる医療用チューブ12の較正のために同様に構成することができる。さらに、もたらされる留置部分Pの長さは、種々の実施形態において変化することができる。またさらに、いくつかの実施形態では、医療用チューブ12は、複数対の関連するマークを有することができ、関連するマークの各対は、特定の長さを有する留置部分Pをもたらし、清掃部材を完全な前進状態と後退状態との間で動かすように可動である特定の装置とともに用いる医療用チューブ12を較正するように構成される。このようにして、医療用チューブ12は、種々の清掃装置とともに用いるマークの対を用いて較正し、特定の患者/処置に適合する様々な長さの留置部分Pをもたらすことができる。複数対のマークが設けられる場合、各対は、複数対のマーク同士を区別するように、異なる数字、文字、色、マークの長さ、又は任意の他の手段を用いて区別することができる。
【0067】
別の例において、医療用チューブ12は本体170を備えることができ、医療用チューブアセンブリ10は、医療用チューブ12に位置合わせされるように構成されているインジケーター装置172を備えることができ、それにより、医療用チューブ12との位置合わせにより、
図24及び
図25に示されているように遠位端部176及び近位端部178を有する長さに較正されている切断されたチューブ部分174を形成するように、本体170を切断する1対又はそれぞれの対の場所が示される。例えば、1つの例において、インジケーター装置172は、端部180及び少なくとも1対のインジケーター182を有するガイドとすることができる。インジケーター装置172は、端部180が医療用チューブ12の近位開口16又は遠位開口18と位置合わせされるように、医療用チューブ12と長手方向に位置合わせすることができる。このように位置合わせされる場合、インジケーター182の対は、切断されたチューブ部分174を形成するように本体170を切断する1対の場所を示すことができる。各インジケーター182は、線、ノッチ、突出部、孔、又は、長さに沿った場所を示すことができる任意の他の特徴部とすることができる。他の例において、インジケーター装置172は、医療用チューブ12を挿入することができるスリーブとすることができ、医療用チューブ12が挿入される場合、スリーブの1対のインジケーターは、切断されたチューブ部分174を形成するように本体170を切断する1対の場所を示すことができる。インジケーター装置172は、医療用チューブ12に位置合わせされるように構成されている任意の装置とすることができ、医療用チューブ12との位置合わせにより、所望の長さの留置部分Pを規定しながら長さが較正されている切断されたチューブ部分174を形成するように本体170を切断する1対又は複数対の場所が示される。
【0068】
本体170を遠位端部の近くの示されている場所において切断することにより、切断されたチューブ部分174は、遠位の留置部分Pが、上述したように所定の又はユーザーが選択した長さになる。留置部分Pは、上述したように患者の体内に完全に留置されることが意図されている切断されたチューブ部分174の一部とすることができる。例えば、留置部分Pは、患者の体内に完全に留置されることが望まれる分岐した内腔又は複数の孔を有する切断されたチューブ部分のセクションPによって画定することができる。本体170を遠位端部の近くの示されている特定の場所において切断することにより、留置部分Pは、患者に適合するように所定の又はユーザーが選択した長さを有することができ、それにより、切断されたチューブ部分174の遠位端部176が患者の所望の身体区画に位置する場合、留置部分Pが患者の体内に完全に留置され、患者の体外に延びることはない。
【0069】
本体170を、遠位端部の近くでチューブが切断された場所である示されている場所に関連又は対応する、近位端部の近くの示されている場所において切断することによって、切断されたチューブ部分174は、装置14が切断されたチューブ部分174と連結され、清掃部材28が完全な前進状態にある場合、切断されたチューブ部分174内の所定の又はユーザーが選択した場所L3に清掃部材28が位置するように構成される。場所L3は、切断されたチューブ部分174内に位置する遠位端部176に対する場所とすることができ、清掃部材28は、場所L3において、好ましくは遠位端部176の2cm範囲内、より好ましくは遠位端部176の1cm範囲内となっている。更により好ましくは、場所L3は、清掃部材28が遠位端部176から0.5cm以上である距離だけ離間するような切断されたチューブ部分174内の場所とすることができる。しかし、場所L3は、本発明の範囲から逸脱することなく、切断されたチューブ部分164の任意の構造部に対する任意の場所とすることができる。
【0070】
上述した例において、少なくとも1対のインジケーター182は、上述した装置14とともに用いる医療用チューブ12の較正のために、また、所定の又はユーザーが選択した特定の長さを有する留置部分Pをもたらすように構成されている。しかし、いくつかの実施形態において、少なくとも1対のインジケーター182は、清掃部材を完全な前進状態と後退状態との間で動かすように動作可能である他の装置とともに用いる医療用チューブ12の較正のために同様に構成することができる。さらに、留置部分Pの所定の又はユーザーが選択した長さは、種々の実施形態において変化することができる。またさらに、いくつかの実施形態において、インジケーター装置172は複数対のインジケーターを備えることができ、各対のインジケーターは、所定の又はユーザーが選択した特定の長さを有する留置部分Pをもたらし、清掃部材を完全な前進状態と後退状態との間で動かすように動作可能である特定の装置とともに用いる医療用チューブ12を較正するように構成されている。このようにして、医療用チューブ12は、種々の清掃装置とともに用いられるインジケーター装置172を用いて較正し、特定の患者/処置に適合する様々な長さの留置部分Pをもたらすことができる。複数対のインジケーターが設けられる場合、各対は、複数対のインジケーター部分同士を区別するように、異なる数字、文字、色、インジケーター部分の長さ、又は任意の他の手段を用いて区別することができる。
【0071】
ここで、清掃装置の清掃部材を完全な前進状態と後退状態との間で動かすように動作可能である清掃装置の医療用チューブを較正する一例の方法200を記載する。清掃装置は、上述した装置14としてもよく、何らかの他の清掃装置としてもよい。
図26に示されているように、方法200は、例えば、上述した本体160を備える医療用チューブ12等の、本体を備える医療用チューブを準備するステップ202を含むことができる。方法200は、遠位端部及び近位端部を有する切断されたチューブ部分を形成するように本体を切断するステップ204であって、切断されたチューブ部分は、切断されたチューブ部分が清掃装置に連結され、切断されたチューブ部分内で清掃部材が完全な前進状態にある場合、切断されたチューブ部分内の所定の場所に清掃部材が位置するように構成されている、ステップ204を更に含むことができる。もたらされる切断されたチューブ部分は、所定の長さを有する遠位の留置部分を有することもでき、それにより、切断されたチューブ部分の遠位端部が患者の所望の身体区画に位置する場合、留置部分が患者の体内に完全に位置し、留置部分Pが患者の体外に延びることはないようになっている。例えば、医療用チューブ12は、上述した少なくとも1対のマーク162を有することができ、ステップ204は、本体160をマーク162において切断し、切断されたチューブ部分を形成するステップを含むことができる。別の例として、ステップ204は、a)例えば、上述した少なくとも1対のインジケーター部分182を有するインジケーター装置172等の、インジケーター部分を有するインジケーター装置を準備するステップと、b)例えば、インジケーター装置172の端部180を医療用チューブ12の近位開口16又は遠位開口18と位置合わせすること等によって、インジケーター装置を医療用チューブと位置合わせするステップと、c)切断されたチューブ部分を形成するためにインジケーター部分の対によって示される場所において本体を切断するステップとを含むことができる。
【0072】
図27に示されているように、更なる一方法210において、例えば、上述したコネクタ52、66のいずれかを用いることによって、医療用チューブ12を装置14の遠位開口42と連結するステップ212が実行される。方法210は、筐体34内の滅菌野を損なうことなく、駆動機構80を動作させて、スプール20を回転させることにより、医療用チューブ12内のガイド部材20及び連結されている清掃部材28を前進状態と後退状態との間で動かすステップ214を更に含むことができる。例えば、上述したように、駆動機構80は、ラック88及びピニオンギア90、モーター106、ノブ108、1つ又は複数の駆動要素114、及び/又は制御システム140を用いて動作することができる。方法210は、ガイド部材20及び連結されている清掃部材28を前進状態と後退状態との間で動かしながら、医療用チューブ12に真空を印加するステップ216を更に含むことができる。これは、例えば、ドレナージチューブ60の一方の端部を真空源62に、また、ドレナージチューブ60のもう一方の端部を装置14の近位開口50又は3方向コネクタ66に連結し、その後、真空源62を動作させて真空を印加することにより達成することができる。
【0073】
例示的な実施形態を上記で記載してきた。当業者には、特許請求されている本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく種々の変更及び変形を行うことができることが明らかである。全てのこのような変更形態及び代替形態が本発明の範囲内に含まれることが意図される。