(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記マイクロニードルが2本の対向するマイクロニードルを含み、前記2本の対向するマイクロニードルが、前記2本の対向するマイクロニードルを前記リードフレームブランクの前記初期下面を越えて曲げる前記ステップに先立って互いに向かって延在している、請求項1に記載の方法。
前記保護層に基板を取り付けるステップであって、前記保護層と前記基板との間の第1の接着強度が、前記保護層と、前記リードフレームブランク、前記成形コンパウンドまたはそれらの組合せのうちの少なくとも1つとの間の第2の接着強度よりも強い、ステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
前記保護層が導電性添加剤でドープされており、前記医用デバイスは、前記医用デバイスが組み立てられるときは前記導電性添加剤に結合されており、前記保護層を前記除去することによって前記IC構成要素が起動するように構成された回路を含む、請求項1に記載の方法。
前記医用デバイスは患者による着用が可能であり、前記IC構成要素が、前記マイクロニードルに結合された、前記マイクロニードルが前記患者の皮膚に接触するとパラメータを知覚するように構成されたセンサを含む、請求項1に記載の方法。
前記マイクロニードルに結合された、前記マイクロニードルが患者の皮膚に接触するとパラメータを知覚するように構成されたセンサをさらに備える、請求項8に記載のICモジュール。
【発明を実施するための形態】
【0011】
様々な実施形態について、添付の図面を参照して詳細に説明する。可能な場合はいつでも、同じまたは同様の部分を参照するために、図面全体を通して同じ参照番号が使用される。特定の例および実施態様に対してなされる参照は、説明を目的とし、本開示の範囲または特許請求の範囲を限定するものではない。本開示の範囲を逸脱することなく、代替実施形態が考案され得る。さらに、本開示のよく知られている要素については詳細に説明されないか、または本開示の関連する詳細を曖昧にしないために省略されることがある。
【0012】
「第1の」、「第2の」、「第3の」という語および同様の用語は、本明細書においては、説明されている様々な要素を区別するための明確化の目的で使用されており、特許請求の範囲を要素の特定の順序または階層に限定することは意図されていない。
【0013】
本明細書において使用されているように、「IC」または「ICモジュール」として略記される「集積回路」という用語は、電気導体および構成要素を含む回路素子のシステムを意味しており、すべての回路素子または回路素子の一部は、不可分に連携され、かつ、電気的に相互接続されており、これらは不可分と見なすことができる。
【0014】
本明細書において使用されているように、「リードフレーム」という用語は、ICモジュールの内部のIC構成要素から外部へ信号を運ぶ、ICモジュールの内部の金属構造を意味している。リードフレームは、銅、白金または金、ならびに金がコーティングされた銅などの、そのような材料の組合せなどの導電金属から形成することができる。さらに、製造プロセスの一部として、リードフレームは、内部コアおよび外部フレームを含むリードフレームブランクから形成することも可能である。IC構成要素は、内部コアまたは中間基板に直接取り付けることができ、また、ボンドワイヤを使用して内部コアに導電接合することができる。内部コアは、カプセル封入成形コンパウンドとともに、内部にIC構成要素を保持するパッケージを形成することができる。成形コンパウンドによってカプセル封入することができない外部フレームは、製造プロセスの間にリードフレームブランクから除去することができる(たとえば切断または分離することができる)。
【0015】
様々な実施形態は、一体形成されたマイクロニードルを含むために単一でカプセル封入されたICモジュールのリードフレームを構成し、それによりマイクロニードルを有する着用可能医用デバイスを低コストで製造することができる。リードフレームがマイクロニードルを含むように当該リードフレームを形成し、かつ、リードフレームをそのベース部分に有するICモジュールを構成することにより、マイクロニードルを含むリードフレームの一部は、ICモジュールの外側表面に露出した状態を維持することができる。この方法によれば、マイクロニードルを含むリードフレームの露出した部分を、センサのための導電接触要素として使用することができる。詳細には、一体形成されたマイクロニードルは、表皮に貫入して皮下組織すなわち皮膚全体に到達するよう、露出した状態を維持し、かつ、ICモジュールから突出することができる。ICモジュールは、マイクロニードルに結合された、様々な特性を記録し、測定し、および/または処理するためのセンサを含むことができる。ICモジュールは、プロセッサ、メモリおよび電池などの追加IC構成要素を含むことができる。
【0016】
様々な実施形態は、医用デバイスのためのリードフレームマイクロニードルを有するICモジュールを形成する方法を含む。方法は、1本または複数本のマイクロニードルを含むリードフレームブランクを形成するステップ、およびこれらのマイクロニードルをリードフレームブランクの初期下面を越えて曲げるステップを含むことができる。IC構成要素を貼り付ける前に、IC構成要素に対して有害であり得る技法を使用してリードフレームブランクを殺菌することができる。少なくとも殺菌されたマイクロニードルに保護層を加えることにより、ユーザの皮膚と接触する前の汚染を防止することができる。リードフレームブランクおよび単一のICモジュールパッケージングを形成するために加えられる成形コンパウンドに追加IC構成要素を貼り付けることができる。パッケージング内には含まれないリードフレームブランクの外部フレームは除去することができる。
【0017】
様々な実施形態のリードフレームマイクロニードルを有するICモジュールは、医用センサパッチなどの着用可能医用デバイスに組み込むことができる。さらに、ICモジュールの保護層は除去可能とすることができる。この方法によれば、保護層は、マイクロニードル(または少なくともマイクロニードルの先端)をきれいな状態および/または殺菌された状態に維持することができ、かつ、使用の準備が整うと除去することができる。保護層に固着された、紙またはテープなどの基板は、適宜、保護層を除去するための引剥しバッキングとして使用することができる。さらに、保護層に含まれている導電特性は、保護層の除去に応答してICモジュールの特定のIC構成要素を起動することができる。
【0018】
図1は、様々な実施形態による、少なくとも1本のリードフレームマイクロニードル131を有するICモジュール100の側面断面図を示したものである。ICモジュール100は、回路基板150、追加集積回路(たとえば半導体)160、センサ165、電池170、およびマイクロニードル131を有するリードフレームコア112を含む単一のモジュールとして形成することができる。この方法によれば、様々なIC構成要素150、160、165、170は、リードフレームコア112と一体で形成されたマイクロニードル131を含む単一のマイクロチップサイズのデバイスに統合することができる。リードフレームコア112は、様々なIC構成要素150、160、165、170のための支持および取付け表面を提供することができる。IC構成要素150、160、165、170は、成形コンパウンドから形成されたパッケージング181によって、リードフレームコア112の少なくとも上部表面とともに一体でカプセル封入することができる。マイクロニードル131を含むリードフレームコア112の下部表面は、パッケージング181によってカプセル封入することはできない。リードフレームコア112とともに一体で形成されるマイクロニードル131は、パッケージング181から突出し患者の皮膚に貫入するように構成されるために、リードフレームコア112の下面を越えて下に向かって延在する。したがってリードフレームコア112または少なくともマイクロニードル131は、パッケージング181の外側から接触するために露出した状態にすることができ、一方、他のIC構成要素150、160、165、170は、パッケージング181によって保護された状態で残される。そのように構成することにより、ICモジュール100のベースが患者の皮膚と接触した状態に置かれると、マイクロニードル131は、皮膚と直接接触することができ、また、部分的に皮膚に貫入することができる。少なくとも1本のマイクロニードル131に結合されるセンサ165は、マイクロニードルが患者の皮膚と接触すると、患者のパラメータ(すなわち固有特性)を知覚すなわち測定するように構成することができる。
【0019】
個々のIC構成要素150、160、165、170、リードフレームコア112およびマイクロニードル131を含むICモジュール100の相対サイズおよび形状は、単に説明のためのものにすぎない。これらのすべての要素のサイズおよび形状は、特定の目的または一般的な目的に適合するよう、ICモジュール100の設計の一部として修正することができる。詳細には、マイクロニードル131は、通常、ほとんど苦痛を感じることなく、あるいはまったく苦痛を感じることなく皮膚に貫入するよう、幅をはるかに細くすることができ、また、特定のパッチまたはセンサに適した貫入の深さに応じて、より長く、あるいはより短くすることができる。同様に、個々の構成要素の構成も単に説明のためのものにすぎず、構成要素のサイズおよび位置は、特定の設計によって決まる。したがってより少ない、またはより多くのIC構成要素を含むことができる。さらに、ICモジュール100は、様々な実施形態に応じて、1本のマイクロニードル131のみ、または多くのマイクロニードル131を含むように設計することも可能である。
【0020】
図2は、様々な実施形態による医用デバイス200に組み込まれた
図1のICモジュール100を示したものである。外部パッチ構造240は、美観目的で、または追加機能構成要素もしくは特性を提供するために含むことができる。たとえば、
図1のICモジュール100は、それ自体、医用デバイスとして使用することができるが、場合によっては体裁がよくない。したがって外部パッチ構造240を使用して、医用デバイスとして使用するためのICモジュールの外観を改善することができる。別法としては、外部パッチ構造240の形状を特定の身体部分(たとえば肩、膝、等々)に適合するよう、人間工学的に形成し、患者への医用デバイス200の取付けおよび/または患者からの取外しを単純にすることも可能である。他の例として、外部パッチ構造240の直径がより大きい下部表面242は、患者の皮膚に貼り付けるための追加接着表面を含むことができる。さらに、外部パッチ構造240は、パッチの特定の用途または設計に適した1つまたは複数の任意選択構成要素245を含むことも可能である。そのような任意選択構成要素245は、任意選択導電要素246を介してリードフレームコア112に接続することができる。
【0021】
外部パッチ構造240は、任意のサイズに形成することができ、単一の均質な構造にする必要はない。外部パッチ構造240は、ICモジュールを受け取るためのポケット、凹所または室247を備えることができる。外部パッチ構造240は、ICモジュール100に恒久的に固着することができ、またはICモジュール100に取外し可能に固着することができる。たとえば、ICモジュール100は、交換可能または廃棄可能な構成要素であってもよく、一方、外部パッチ構造240には、交換ICモジュールとの組合せにおける拡張使用が意図されている。別法としては、外部パッチ構造240は、廃棄可能に構成することができ、また、ICモジュール100は、再使用可能にすることができ、その場合、ICモジュール100は、使用に先立って室247の中に挿入することができ、また、外部パッチ構造240が廃棄される前に、再使用のために取り外すことができる。
【0022】
図3A〜
図3Cは、患者に適用するためにその保護ラッパから除去される様々なステージにおける一例示的医用デバイス200を示したものである。
図3Aは、最初に保護ラッパ250から除去される医用デバイス200を示したものである。保護ラッパ250は、2つの対向するカバー251、252を含むことができ、医用デバイス200はそれらの間にはさまれている。カバー251、252を1つずつ(図に示されているように)、あるいは別法として同時に引き剥がすことにより、個人10(たとえば介護人または患者自身)が医用デバイス200を保護ラッパ250から除去することができる。この方法の場合、保護ラッパ250は、ガーゼを有する接着バンドに使用されている従来のラッパと同様であってもよい。底部カバー252を引き剥がすプロセスでは、保護層211を医用デバイス200から引き剥がし、それによりマイクロニードル131を露出させることができる。
【0023】
図3Bは、医用センサパッチとして患者11の背中の上部部分に個人10(たとえば介護人)によって適用される例示的医用デバイス200を示したものである。この
図3Aおよび
図3Bに示されているように、個人10は、底部カバー(たとえば
図3Aの252)を除去してマイクロニードルを露出させ、かつ、医用デバイス200を患者11に堅固に取り付けることができる。個人10は、次いで、
図3Bに示されているように頂部カバー251を引き剥がし、医用デバイス200のみが患者に固着され、マイクロニードル131が患者11の皮膚に貫入し、または少なくとも患者11の皮膚と接触している状態にすることができる。
【0024】
図3Cは、患者と接触する医用デバイスの部分を示したもので、マイクロニードル131が示されている。
【0025】
図3Aに示されている例示的医用デバイス200は、そのようなデバイスの形状を変更することができる方法の非制限例を提供するために、
図3Bおよび
図3Cに示されている例示的医用デバイス200とは異なる形状を有している。
【0026】
図4A〜
図4Bは、様々な実施形態によるICモジュールを形成するために使用することができるリードフレームブランク110の一例を示したものである。
図4Aは、リードフレームブランク110の平面図を示したものであり、一方、
図4Bは、
図4AのA−Aにおけるリードフレームブランク110の側面断面図を示したものである。リードフレームブランク110は、打抜き、プレッシング、エッチング、または電子回路のためのリードフレームを形成するための任意の他の適切な技法によって形成することができる。リードフレームブランク110は、それには限定されないが銅などの曲げやすい導電材料から形成することができる。リードフレームブランク110は、様々な形状およびサイズで形成することができ、
図4Aおよび
図4Bに示されている長方形の形状は、単に説明のためのものにすぎない。
【0027】
図4Aを参照すると、リードフレームブランク110は、外部フレーム120、内部リード線125、内部ランド126、および一体形成された、あらかじめ曲げられた1本または複数本のマイクロニードル130を含むことができる。外部フレーム120は、リードフレームブランク110の周囲全体にわたって延在することができる。外部フレーム120は、図には連続要素として示されているが、外部フレーム120は、形状において途切れ、不連続または他の変形形態を有することができる。内部リード線125は、リードフレームブランク110の最も内側の部分を外部フレーム120に接続することができる。内部ランド126は、IC構成要素、またはIC構成要素に取り付けられた、IC基板などの他の構造を支持することができるか、またはそれらに接続することができる。内部リード線125の内部部分は、IC構成要素または取付け表面としての構造を支持するか、またはそれらに接続するための内部ランド126と同じように作用することも可能である。
【0028】
あらかじめ曲げられたマイクロニードル130は、リードフレームブランク110の外周の内側に、リードフレームブランク110を形成している材料の連続延長部分として形成することができる。この方法によれば、あらかじめ曲げられたマイクロニードル130は、1つまたは複数の他のリードフレーム要素(たとえば外部フレーム120、内部リード線125または内部ランド126)の途切れがない(すなわち中断がない)延長部分として一体で形成することができる。さらに、あらかじめ曲げられたマイクロニードル130は、先端に向かって鋭くすることができるか、または皮膚に貫入するのに十分な細さおよび先端で形成することができる。たとえば、極めて鋭いマイクロニードルが望ましい場合、あらかじめ曲げられたマイクロニードル130をエッチングして、ごく小さい針様構造(すなわち、点で終わる円筒状の形態)または三角形の突起を形成することができる。あらかじめ曲げられたマイクロニードル130の先端(または少なくとも1つの先端)は、白金などの生物学的に適合する導電層でコーティングすることができる。
図4Aに示されている実施形態は、6個のあらかじめ曲げられたマイクロニードル130を含み、それらは3つの対にグループ化されている。あらかじめ曲げられたマイクロニードル130の対は、互いに向かって延在する、あらかじめ曲げられた2本の対向するマイクロニードル130を含む。あらかじめ曲げられた、対になったマイクロニードル130の端点は、ギャップ135を形成する距離Xだけ間隔を隔てており、この距離Xは、様々な機能および/または構造要求事項に合致するようにサイズ化することができる。別法としては、端点どうしが接触するか、またはさらには中央で結合するよう、ギャップ135を排除することも可能である。
図5Aおよび
図5Bに示されている、ICモジュールを形成するプロセスフローの後のステージで、プレス工具(
図4Aの50にその概要が示されている)を使用するなどして、あらかじめ曲げられたマイクロニードル130が皮膚に貫入するのに適した配向に曲げられる。
【0029】
図4Bを参照すると、あらかじめ曲げられたマイクロニードル130は、ギャップ135に最も近いマイクロニードル内部部分130a、および外部フレーム120に最も近いマイクロニードル外部部分130bを含むことができる。この実施形態では、あらかじめ曲げられたマイクロニードル130はテーパが付けられており、マイクロニードル外部部分130bのより分厚い部分は、マイクロニードル内部部分130aの端部の先端まで先細りになっている。テーパは、あらかじめ曲げられたマイクロニードル130の初期上面139から初期下面137まで延在するものとして同じく示されている。別法としては、テーパは、下面137と上面139との間の中間で出会うことも可能であり、または逆方向のテーパ(すなわち下面137で最も分厚くなり、上面139の先端に向かって先細りになる)も可能である。
【0030】
図5Aおよび
図5Bは、あらかじめ曲げられたマイクロニードル130を曲げる一実施形態方法の2つのステップを示したものである。
図5Aは、マイクロニードルを曲げるためにジグ57中に保持されたリードフレームブランク110の断面側面図を示したものである。リードフレームブランク110の上方はプレッシング工具52である(その概要は、50として
図4Aに示されている)。マイクロニードル130は、プレッシング工具52をギャップ135を通して、
図5Aに矢印で示されている方向に、
図5Bに示されている最終位置まで移動させることによって曲げることができる。プレッシング工具52がギャップ135を通って下向きに移動し続けると、角度が付けられたその縁がマイクロニードル内部部分130aの上部表面と係合し、マイクロニードル内部部分130aを下に向かって曲げる。プレッシング工具52は、曲がったマイクロニードル131(本明細書においては、曲がったリードフレームブランク111と呼ばれる)を形成するために、マイクロニードル内部部分130aをリードフレームブランク110の平らな下部表面(たとえば
図4Bの下面137)を越えて、90°未満で曲げるように設計することができる。曲がったマイクロニードル131の角度は、示されている角度よりも大きくすることも、または小さくすることも可能である。たとえば、曲がったマイクロニードル131は、示されている角度よりも小さい角で曲げることができ(すなわち依然として互いを指している)、曲がったマイクロニードル131が、曲がったリードフレームブランク111の平らな部分に対してほぼ直角になるよう、より大きい角で曲げることができ(すなわち互いに平行になる)、または直角配向を越えて曲げることができる(すなわち互いに外向きの方向を指す)。
【0031】
図6A〜
図6Cは、
図5Bの曲がったリードフレームブランク111の様々な図を示したものである。詳細には、
図6Aは、曲がったリードフレームブランク111の平面図を示したものであり、また、
図6Bは、曲がったリードフレームブランク111の側面図を示したものである。
図6Cは、
図6AのB−Bにおける曲がったリードフレームブランクの正面断面図を示したものである。外部フレーム120は概ね不変であるが、曲がったマイクロニードル131の対の先端は、それらの間のより広いギャップ136を示す距離Yによってさらに分離されている。
【0032】
曲がったリードフレームブランク111が形成されると、とりわけ患者の皮膚と接触し、かつ、貫入することができるマイクロニードル131を殺菌するために、1つまたは複数の浄化操作および/または殺菌操作を施すことができる。使用中、皮膚に貫入することが意図された医用デバイスは、有害な化学薬品または金属への患者の露出を回避し、かつ、感染を防止するために、十分に浄化し、殺菌しなければならない。針および同様の医用デバイスの殺菌に有効であることが知られている、蒸気、エチレンオキシド、放射、乾燥熱またはプラズマを始めとする多くの殺菌技法を使用することができる。曲がったリードフレームブランク111をこの時点で殺菌する利点は、電子構成要素が未だ取り付けられていないことである。殺菌に先立って電子構成要素を取り付けると、集積回路を損傷することなく使用することができ、かつ、取り付けられた電子構成要素の取扱いに必要な余計な配慮に起因する費用を殺菌プロセスに追加しない殺菌技法のタイプが制限されることがある。任意選択で、曲がったマイクロニードル131、または患者の皮膚に接触させることが意図された下面(たとえば
図4Bの137)の他の部分は、このステージにおいて追加処理することができる。たとえば、追加殺菌、生体適合性/薬剤送達のためのコーティング、または他の仕上げを曲がったマイクロニードル131または下面の他の部分に加えることができる。たとえば、抗菌コーティングまたは抗生物質コーティングを皮下用途のために加えることができる。
【0033】
図7は、様々な実施形態による第1のステージのリードフレームアセンブリ310を形成するために他の層と結合された
図6Cの曲がったリードフレームブランク111を示したものである。第1のステージのリードフレームアセンブリ310は、様々な層を結合するプロセスによって組み立てることができる。様々な層を結合するプロセスは、曲がったリードフレームブランク111を静止保護層210に接触させることができ、静止保護層210を曲がったリードフレームブランク111に接触させることができ、またはその2つの要素111、210の両方を互いに向かって移動させることができる。この実施形態では、様々な層を結合するプロセスは、曲がったリードフレームブランク111、とりわけ曲がったマイクロニードル131を保護層210の中に埋め込む。保護層210は、曲がったマイクロニードル131を殺菌された状態に維持することができる。さらに、保護層210は、最終的には、患者または介護人が曲がったマイクロニードル131をうっかりと自分自身にまたは他人に突き刺すのを防止するのに役に立ち得る。また、保護層210は、マイクロニードル131が後の製造ステップ中または取扱い中およびパッケージング中に曲がらないよう保護することも可能である。
【0034】
保護層210は、キャリア230によって支持することができる。キャリア230は、ガラスもしくはセラミックなどの剛直な支持表面であっても、または別の副表面(図示せず)によって支持された紙、織物もしくはテープなどの除去可能基板であってもよい。結合層220は、キャリア230を保護層210に結合することができる。結合層220は、キャリア230が引き続いて除去される際に保護層210をキャリア230に保持するために使用される接着層であってもよい。別法としては、結合層220は、保護層210からのキャリア230の容易な分離を促進するための解放層であってもよい。
【0035】
保護層210は、接着強度を平衡させるための添加剤を有するアクリルゴムまたはシリコーンで形成することができる。この方法によれば、保護層210は低接着特性を有することができ、保護層210を曲がったリードフレームブランク111に軽く張り付けることができ、その一方で、後で除去する(すなわち取り外す)ことができる。さらに、保護層210は、曲がったマイクロニードル131を中に埋め込むことができるよう、最初に軟化状態で加えることができ、後で化学処理または熱処理によって硬化させることができる。保護層210は、剛直である必要はないが、曲がったリードフレームブランクをそれ自体の上に支持するために、場合によっては十分に強い圧縮強度を持たせることができる。保護層210は、非感光性ポリイミド接着剤(たとえばHitachi DuPOnt (HD) MicroSystems(商標)、Cupertino、CaliforniaのHD−3007シリーズ材料)などのサーモプラスチック、または構造接着剤(たとえば3M(商標) Scotch−Weld(商標) Structural Plastic Adhesive DP8010、3M、St. Paul、Minnesota)などのUV硬化性ポリマーで形成することができる。
【0036】
図8Aおよび
図8Bは、様々な実施形態による第2のステージのリードフレームアセンブリ320の異なる図を示したものである。詳細には、
図8Aは、
図7の第1のステージのリードフレームアセンブリと同様の正面断面図を示したものであるが、第1のステージのリードフレームアセンブリに追加要素が取り付けられている。
図8Bは、
図8Aの曲がったリードフレームアセンブリの上面図を示したものである。追加される特定の構成要素/要素の順序は、結果として得られるICモジュールの設計および所望の構成に応じて変更することができる。
【0037】
回路(たとえばIC)基板150は、第2のステージのリードフレームアセンブリ320を形成するために貼り付けられた初期要素のうちの1つであってもよい。回路基板150は、ガラス補強エポキシ積層シート(たとえばFR−4グレード印刷回路基板)などの頑丈な耐フレーム材料であってもよい。回路基板150は、接着剤を使用して曲がったリードフレームブランク111のランド(たとえば
図4Aの125、126)に固着することができる。1つまたは複数の集積回路160、1つまたは複数のセンサ165および電池170などの他の要素を追加することも可能である。集積回路160は、所与の回路機能を提供するように設計され、かつ、形成された半導体である。各集積回路160は、通常はケイ素である半導体材料の1つの小さいプレート(「チップ」)の上に一組の電子回路を含むことができ、この一組の電子回路は、独立した構成要素でできた離散回路よりもはるかに小さくすることができる。集積回路160は、熱伝導接着剤を使用して回路基板150に貼り付けることができる。より少ない集積回路160、または追加集積回路160を貼り付けて第2のステージのリードフレームアセンブリ320を形成することができる。さらに、受動素子および他の素子を追加することも可能である。たとえば、複数のセンサ165を含むことができる。センサ165は重複させることができ、すなわち異なる特性を測定することができる。さらに、電池170は、様々なIC構成要素に電力を供給することができる。電池170は、それを使用することができる様々なIC構成要素に適したボタンセル電池であってもよい。
【0038】
任意選択で、IC構成要素は、センサによって収集されたデータを処理するための専用プロセッサを含むことができる。さらに、収集された情報を送信し、および/または医用デバイスに関連するコマンドを受け取るためのトランシーバまたは少なくとも送信器などの構成要素を含むことも可能である。さらに、通信ポートまたは電力供給ポートなどの他の要素を含むことも可能である。
【0039】
図9Aおよび
図9Bは、様々な実施形態による第3のステージのリードフレームアセンブリ330の異なる図を示したものである。詳細には、
図9Aは、
図8Aおよび
図8Bの第2のステージのリードフレームアセンブリ320と同様の上面図を示したものであるが、曲がったリードフレームブランク111に様々なIC構成要素がワイヤボンディングされている。
図9Bは、
図9AのC−Cにおける第3のステージのリードフレームアセンブリ330の正面断面図を示したものである。ワイヤボンディングは、個々のIC構成要素160、165、170を曲がったリードフレームブランク111に接続して電気接続を提供することができる。たとえば、第1の導電ワイヤ162は、集積回路160を曲がったリードフレームブランク111の第1の部分に接続することができ、第2の導電ワイヤ172は、電池170を曲がったリードフレームブランク111の第2の部分に接続することができ、また、第3の導電ワイヤ167は、センサ165を曲がったリードフレームブランク111の第3の部分に接続することができる。導電ワイヤ162、167、172は、金であっても、または曲がったリードフレームブランク111とそれぞれの構成要素160、165、170との間の信頼性の高い電気接続を提供するために使用される他の材料であってもよい。導電ワイヤ162、167、172が取り付けられる、曲がったリードフレームブランク111の第1、第2および第3の部分は、曲がったリードフレームブランク111のリード線またはランド(たとえば
図4Aの125、126)の部分であってもよい。
【0040】
図10は、様々な実施形態による第4のステージのリードフレームアセンブリ340の平面図を示したものである。
図10は、
図9Aの第3のステージのリードフレームアセンブリ330の図と同様であるが、成形コンパウンド180が追加されている。成形コンパウンド180は、IC構成要素150、160、165、170をカプセル封入し、また、曲がったリードフレームブランク111の部分をカプセル封入することができる。成形コンパウンド180は、射出成形、トランスファ成形および他の技法などの様々な方法によって加えることができる。硬化すると、成形コンパウンド180は、IC構成要素150、160、165、170を支持し、かつ、包み込んで、物理的損傷および腐食を防止することができる。硬化した成形コンパウンド180は、ICモジュールのパッケージングを形成する。成形コンパウンド180は、IC構成要素150、160、165、170の適切な保護、およびパッケージングの外側へ、パッケージングから突出した、曲がったマイクロニードル131の支持を提供するのに適したエポキシプラスチック中に存在することができる。任意選択で、光エミッタ、センサおよび/またはスイッチなどの要素のための開口すなわち窓(図示せず)をパッケージング中に形成することも可能である。
【0041】
成形コンパウンド180が硬化し、または少なくとも半硬化すると、第3のステージのリードフレームアセンブリ330をトリムすることができる。切断線60は、第3のステージのリードフレームアセンブリ330をトリムすることができる場所を示している。そのようなトリミングは、第3のステージのリードフレームアセンブリ330のサイズを小さくすることができるだけでなく、曲がったリードフレームブランク111の外部フレーム120を除去することもできる。外部フレーム120を除去すると、カプセル封入されたIC構成要素150、160、165、170および内部リードフレーム部分が残る。硬化し、かつ、トリムされた成形コンパウンド180は、最終ICモジュール(たとえば
図1の100)のための意図されたパッケージングであってもよい。
【0042】
図11は、様々な実施形態による第5のステージのリードフレームアセンブリ350の背面断面図を示したものである。
図11は、様々な実施形態による、切断線60におけるトリミングの後の
図10の断面D−Dにおけるリードフレームマイクロニードルを有するICモジュール100の断面図である。トリムされたアセンブリは、現在、ICモジュール108、トリムされた保護層211、トリムされた結合層221およびトリムされたキャリア層231を含む。トリムされた結合層221およびトリムされたキャリア層231は任意選択であり、より激しくトリムされる結合層221を使用する設計には使用されないことがある。このステージにおいて、従来のIC試験技法を使用してリードフレームアセンブリ350を試験することができる。任意選択で、マイクロニードル131を試験するために、トリムされた結合層211を除去することができる。そのような試験の後、交換保護層をマイクロニードル131の上に追加することができる。トリムされた結合層211は、中に埋め込まれたマイクロニードル131の先端が曲がらないよう、人を突き刺さないよう、また、汚染されないよう、保護する役割を果たすことができる。いくつかの実施形態では、マイクロニードル131の先端を、医用目的のために十分にきれいに、かつ、衛生的に維持しなければならないことがある。
【0043】
図12Aおよび
図12Bは、様々な実施形態による、除去可能基板中に包まれた医用デバイスの中に実現された、リードフレームマイクロニードルを有するICモジュールを示したものである。詳細には、
図12Aは、除去可能ラッパ250に包まれた外部パッチ構造240内の
図1のICモジュール100の断面図を示したものである。
図12Bは、
図12AのE部分における、リードフレームマイクロニードルを有するICモジュールの詳細図である。ラッパ250を加えることにより、最終ステージのアセンブリ360を形成することができる。ラッパ250は、外部パッチ構造240および保護層211、212を内部に包み込んでいる2つの対向するカバー251、252から形成することができる。
図12Aおよび
図12Bの実施形態では、トリムされた保護層211およびトリムされたキャリア層231(
図11)は、いずれも含まれていないか、または包み込む前に除去されている。さらに、支持のために周囲の保護層212を追加することができる。任意選択で周囲の保護層212は含まれる必要はなく、または最終ステージのアセンブリ360のサイズを小さくするためにテーパが付けられた輪郭を有することができる。ラッパ250は、従来のパッチ技術ウェブ変換技法を使用して追加することができる。
【0044】
図13は、様々な実施形態による、
図12Bの最終ステージのアセンブリを示したもので、ラッパを開くステージ370の間に底部ラッパカバー252が引き剥がされ、それとともに保護層211、212が引き剥がされる。底部ラッパカバー252は、医用デバイス200を患者に適用する直前に引き剥がすことができる。開くステージ370は、2つの対向するラッパカバー251、252のうちの少なくとも一方の引剥しを含むことができる。底部ラッパカバー252と保護層211、212との間の接着は、保護層211、212と外部パッチ構造240の下部構成要素との間の第2の接着強度よりも強い第1の接着強度を有することができる。これらの下部構成要素は、外部パッチ構造240の下面、トリムされたリードフレームコア112の部分、トリムされたパッケージング181の部分、およびマイクロニードル131を含むことができる。
【0045】
マイクロニードル131を保護するトリムされた保護層211は、銀(Ag)などの導電性添加剤でドープすることができる(すなわち導電ドーピング)。この導電ドーピングにより、トリムされた保護層211を導電性にすることができる。ICモジュールは、保護層が除去されたことを検出するように設計することができ、この検出を使用して、ICモジュールの他の要素の起動をトリガすることができる。たとえば、ドープされた接着剤は、IC構成要素の閉回路を維持することができ、保護層を除去することによってこの閉回路が開くと、他のIC構成要素または機能を起動する。ドープされた保護層が除去されると、マイクロニードル131が露出され、デバイスをいつでも患者の皮膚に適用することができる。
【0046】
図14は、様々な実施形態による、
図1の医用デバイスを形成する一実施形態方法1400を示したものである。ブロック1410で、リードフレームを形成するための任意の知られている方法を使用してリードフレームブランクを形成することができる。
【0047】
ブロック1415で、リードフレームブランクを曲げて、
図5A〜
図5Bを参照して説明したマイクロニードルなどのマイクロニードルを形成することができる。
【0048】
ブロック1420で、リードフレームブランクを浄化し、かつ、殺菌することができる。殺菌プロセスは、浄化するステップおよび複数のステージにわたる殺菌処理を曲がったリードフレームブランクに加えるステップを含むことができる。上で説明したように、蒸気、エチレンオキシド、放射、乾燥熱またはプラズマの適用などの殺菌技法を使用することができる。
【0049】
ブロック1425で、リードフレームブランクを保護層と結合することができる。たとえば、曲がったマイクロニードルが保護層の中に埋め込まれるように、リードフレームブランクの初期下面を保護層と結合することができる。この保護層は、リードフレームブランクのその初期下面およびマイクロニードルに除去可能に取り付けることができる。たとえば、
図7を参照して説明したプロセスは、リードフレームブランクに保護層を追加するために使用することができる。
【0050】
ブロック1430で、1つまたは複数のIC構成要素をリードフレームブランクの上面に貼り付けることができる。IC構成要素を貼り付けるステップは、IC構成要素をリードフレームブランクに固着するステップ、および構成要素を互いに結合するステップを含むことができる。たとえば、
図8A〜
図8Bを参照して説明したプロセスは、リードフレームブランクにIC構成要素を貼り付けるために使用することができる。
【0051】
ブロック1435で、IC構成要素をリードフレームブランクにワイヤボンディングすることができる。たとえば、
図9A〜
図9Bを参照して説明したプロセスは、リードフレームブランクにIC構成要素をワイヤボンディングするために使用することができる。
【0052】
ブロック1440で、IC構成要素およびリードフレームブランクのコアの少なくとも上部表面を成形コンパウンドでカプセル封入することができる。このカプセル封入は、ICモジュールのパッケージングを形成することができる。たとえば、
図10を参照して説明したプロセスは、1つまたは複数のIC構成要素およびリードフレームブランクの一部をカプセル封入するために使用することができる。
【0053】
ブロック1445で、ICモジュールのパッケージングをトリムすることができ、このトリムにより、リードフレームブランクの外部フレームを除去することができる。リードフレームブランクの外部フレームを除去することにより、カプセル封入されたIC構成要素およびリードフレームブランクの内部部分を残してICモジュールを形成することができる。たとえば、
図10〜
図11を参照して説明したプロセスは、アセンブリおよびICモジュールのパッケージングをトリムするために使用することができる。
【0054】
ブロック1450で、ICモジュールを医用センサパッチの中などの着用可能デバイスの中に組み込むことができる。たとえば、ICモジュールは、
図2を参照して説明した医用パッチ構造などの医用パッチ構造に挿入することができる。
【0055】
ブロック1455で、医用デバイスを除去可能ラッパの中に包み込むことができる。たとえば、
図12Aを参照して説明したラッパを医用デバイスに加えることができる。ラッパは、医用デバイスを医用プロバイダおよび/または患者に引き渡すために使用される最終外部パッケージングであってもよい。
【0056】
図15は、様々な実施形態による、
図12Aの医用デバイスを患者に適用する一実施形態方法1500を示したものである。ブロック1510で、患者は医用デバイスを受け取るように用意することができる。用意は、服を脱がせること、皮膚をきれいにすること、および医用デバイスを適用する領域を全体的にきれいにすることを含むことができる。ブロック1515で、医用デバイスを包んでいるラッパを除去することができる。たとえば、
図3A〜
図3Cおよび
図13を参照して説明したプロセスを適用してラッパを除去することができる。
図13を参照して上で説明したように、ラッパは、ラッパを除去することによってマイクロニードル131を覆っている保護層を同じく除去するように除去可能とすることができる。ブロック1520で、医用デバイスを患者の皮膚に押しつけることができる。医用デバイスの下面の接着剤は、医用デバイスを所定の位置に保持することができる。さらに、医用デバイスを患者の皮膚に押しつけることにより、マイクロニードル131を患者の皮膚に貫入させることができる。この方法によれば、マイクロニードルに結合された医用デバイスのセンサは、適切に測定することができる。
【0057】
たとえば、冠詞「a」、「an」または「the」の使用による単数形での請求項要素へのいかなる言及も、その要素を単数に限定するものとして解釈されるべきではない。
【0058】
同じ基本的根底をなす機構および方法を依然として使用する一方、開示される実施形態の態様の多くの可能な変更および組合せが使用できることを、当業者は認識されよう。上記の記述は説明の目的で、特定の実施形態を参照しながら記述されてきた。しかしながら、上で示した論述はすべてを網羅するものでも、または本開示を開示された厳密な形態に限定するものでもない。多くの修正および変形が、上記の教示に鑑みて可能である。実施形態は、本開示の原理およびそれらの実際的な用途を説明するために、また、当業者による、企図された特定の使用に適した様々な修正がなされた本開示および様々な実施形態の最良の利用を可能にするべく選択され、かつ、説明されている。したがって本開示は、本明細書に示し記載した、開示した技術の実施形態および個々の態様に限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲ならびに本明細書で開示した原理および新規の特徴に一致する最大の範囲を与えられるものである。