(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6671398
(24)【登録日】2020年3月5日
(45)【発行日】2020年3月25日
(54)【発明の名称】傾斜先端部を備えた塗布ペン
(51)【国際特許分類】
A45D 34/04 20060101AFI20200316BHJP
【FI】
A45D34/04 525Z
A45D34/04 510D
【請求項の数】9
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-562734(P2017-562734)
(86)(22)【出願日】2016年5月26日
(65)【公表番号】特表2018-516139(P2018-516139A)
(43)【公表日】2018年6月21日
(86)【国際出願番号】EP2016061884
(87)【国際公開番号】WO2016193108
(87)【国際公開日】20161208
【審査請求日】2018年1月25日
(31)【優先権主張番号】15305846.6
(32)【優先日】2015年6月2日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ドニ・ベフヴ
(72)【発明者】
【氏名】エリック・コリエ
(72)【発明者】
【氏名】ポリーヌ・プラード
【審査官】
柿沼 善一
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭49−093122(JP,A)
【文献】
特開2001−008727(JP,A)
【文献】
実開昭55−128785(JP,U)
【文献】
特開2013−176684(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3193469(JP,U)
【文献】
米国特許第06328040(US,B1)
【文献】
特開平09−109588(JP,A)
【文献】
特開2004−243561(JP,A)
【文献】
特開2013−116195(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 34/00−34/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
身体部上に流体物質(S)を塗布するための塗布ペンを製造する方法であって、
前記塗布ペンは、多孔質材料(20)で作製されているアプリケータヘッド(12)を含み、
前記アプリケータヘッドは、第1の軸(15)に平行に延在している第1の部分(22)と、第2の軸(34)に平行に延在している第2の部分(24)とを含み、前記第1の軸と前記第2の軸とは互いに対して傾斜しており(α)、前記第1の部分と前記第2の部分とは一体成形であり、
前記方法は、
多孔質材料(20)で作製されている円筒形のロッド(42)を形成するステップであって、前記ロッドは前記第1の軸に平行に延在しておりかつ第1の横寸法(43)を有する、ステップ
を含むことにより前記アプリケータヘッド(12)を形成することを含み、
前記方法において、前記アプリケータヘッドの形成は、
研削によって、前記円筒形のロッドの第1の区分(52)から多孔質材料の一部(50)を除去するステップであって、前記第1の区分の残りの部分が、第1軸に平行でかつ前記円筒形のロッド(42)の外面に位置する縁部(37)に接しており、前記残りの部分は円筒形であり、かつ第1の横寸法(43)よりも小さい第2の横寸法(27)を有し、前記残りの部分は、前記アプリケータヘッドの第1の部分(22)に属するステップと、
研削により、前記ロッドの第2の区分(60)から多孔質材料の部分(50)を除去するステップであって、該区分は前記第1の部分と前記第2の部分との間の接合部(30)を含み、これにより、該区分の横寸法が、第1の横寸法(43)から第2の横寸法(27)に減少させられる、ステップと
をさらに含む、
方法。
【請求項2】
前記多孔質材料(20)の前記ロッド(42)は、
原糸(74)を材料として、熱成形(72)により細長ロッド(70)を形成するステップと、
樹脂により前記細長ロッド(70)を含浸させて(76)、次いで前記細長ロッドを乾燥させ、硬化させる(78)ステップと、
前記細長ロッドを適切な長さに切断する(80、84)ステップと
により形成される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
流体物質(S)で満たされている容器(18)を包み込んでいる長手方向本体(14)内へ、前記アプリケータヘッド(12)を挿入するさらなるステップを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記アプリケータヘッドの前記第2の部分(24)は、身体部上での前記流体物質の前記塗布のために設計されている形状を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記アプリケータヘッドの前記第2の部分は尖った形状、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記多孔質材料(20)は、発泡体、フェルト、および繊維材料の中で選択される、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記塗布ペンは、所定量の前記流体物質(S)で満たされている容器(18)をさらに含み、前記アプリケータヘッドの前記第1の部分の端部(28)が前記流体物質と接触している、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記塗布ペンは、前記第1の軸に平行に延在するとともに容器(18)を包み込む長手方向本体(14)をさらに含み、前記アプリケータヘッドは前記長手方向本体の端部(16)に取り付けられている、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記流体物質(S)は化粧組成物である、請求項7に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体部上に流体物質を塗布するためのアプリケータヘッドに関し、前記アプリケータは多孔質材料で作製されているアプリケータヘッドを含み、前記アプリケータヘッドは、第1の軸に平行に延在している第1の部分と、第2の軸に平行に延在している第2の部分とを含み、前記第1の軸と前記第2の軸とは互いに対して傾斜しており、前記第1の部分と前記第2の部分とは一体成形である。
【0002】
より具体的には、本発明は、皮膚表面、好ましくは眉の皮膚上に化粧品、好ましくはメーキャップ組成物を塗布するためのアプリケータヘッドに関する。
【背景技術】
【0003】
「化粧品」が、詳細には、本発明の意味では、化粧品に関する2009年11月30日付の欧州議会および理事会のEC規則No1223/2009において定義されているものなどの製品である。
【0004】
皮膚上にメーキャップを塗布するためのアプリケータヘッドの例が、EP1336353およびFR3007256から既知である。
【0005】
そのようなアプリケータヘッドは、皮膚に不要に染みを付けることなく、眉毛を模倣し、濃い眉の視覚効果をもたらすために、皮膚上に細いラインを描くことを可能にする。
【0006】
しかし、そのようなアプリケータヘッドは、前記要素を皮膚上に塗布する前に、塗布要素を流体化粧品中に浸すことを示唆する。ヘッド全体を製品で覆う該浸すステップは、不正確な塗布、不要な染み、または濃すぎるラインにつながる可能性がある。
【0007】
文献米国特許第2009/0317423号に記載されている塗布ペンなどのフェルト先端のアプリケータを設けることにより、浸すステップを回避することが既知である。しかし、塗布ペンの主軸と一直線にされている先端が、迅速で容易な眉のメーキャップに適さない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】EP1336353
【特許文献2】FR3007256
【特許文献3】米国特許第2009/0317423号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、前述されている問題を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
したがって、本発明は、多孔質材料で作製されているロッドを形成するステップであって、前記ロッドは第1の軸に平行に延在しておりかつ第1の横寸法を有する、ステップと、ロッドの区分の第1の横寸法を減少させるために、偏心した態様で、ロッドの前記区分から、多孔質材料の部分を除去するステップであって、前記区分は第1の部分と第2の部分との間の接合部を含み、前記多孔質材料の部分は研削により除去される、ステップとを含む方法により得られる、前述されているものなどの塗布ペンに関する。
【0011】
好適な実施形態によれば、塗布ペンは、単独でのまたは任意の技術的な可能な組合せによる、以下の特徴、
- アプリケータヘッドの第2の部分は、身体部上での流体物質の塗布のために設計されている形状を有する、
- アプリケータヘッドの第2の部分は尖った形状、好ましくは先細の形状を有する、
- 多孔質材料は、発泡体、フェルトおよび繊維材料の中で選択される、
- 塗布ペンは、所定量の流体物質で満たされている容器をさらに含み、アプリケータヘッドの第1の部分の端部が該流体物質と接触している、
- 塗布ペンは第1の軸に平行に延在している長手方向本体をさらに含み、アプリケータヘッドは該長手方向本体の端部に取り付けられており、前記長手方向本体は容器を包み込んでいるかまたはそれに取り付けられている、
- 流体物質は化粧組成物、好ましくはメーキャップ組成物である、
の1つまたは複数を含む。
【0012】
また、本発明は、
多孔質材料で作製されているロッドを形成するステップであって、前記ロッドは第1の軸に平行に延在しておりかつ第1の横寸法を有する、ステップと、偏心した態様で、研削により、ロッドの区分から多孔質材料の部分を除去するステップであって、前記区分は第1の部分と第2の部分との間の接合部を含み、これにより前記区分の第1の横寸法が減少させられる、ステップと
によりアプリケータヘッドを形成するステップを含む、そのような塗布ペンを製造する方法に関する。
【0013】
好適な実施形態によれば、本方法は、単独でまたは組み合わせて、以下の特徴、
- 多孔質材料のロッドは、原糸を材料として熱成形により細長ロッドを形成するステップと、次いで該細長ロッドを樹脂により含浸させるステップと、前記細長ロッドを乾燥させ、硬化させるステップと、さらに細長ロッドを適切な長さに切断するステップと、により形成される、
- 本方法は、アプリケータヘッドを、流体物質で満たされている容器を包み込んでいる長手方向本体内へ挿入するさらなるステップを含む、
のうちの1つまたは複数を含む。
【0014】
本発明は、添付図面を考慮して、単に例と見なされる以下の説明を読むと、よりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】アプリケータヘッドを含む、本発明の実施形態による塗布ペンの側面部分横断面図である。
【
図2】
図1のアプリケータヘッドを製造する本方法の、中間生成物の斜視図である。
【
図4】
図2および
図3の中間生成物を製造する方法の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、本発明の実施形態による塗布ペン10を示す。塗布ペン10は、身体部上での、好ましくは皮膚表面上での流体物質、好ましくは化粧品の塗布のために設計されている。具体的には、塗布ペン10は、眉の皮膚上での化粧品、好ましくはメーキャップの塗布のために設計されている。
【0017】
塗布ペン10は、身体部上での流体物質の塗布のために身体部と接触することを意図されているアプリケータヘッド12を含む。また、塗布ペン10は、第1の軸15に沿って延在している長手方向本体14を含む。前記長手方向本体の端部16がアプリケータヘッド12に取り付けられている。長手方向本体14は、流体物質S、好ましくは所定量の化粧組成物で満たされている容器18を包み込んでいる。
【0018】
流体物質S、好ましくは化粧組成物は、より好ましくは、有色顔料または暗色顔料(dark pigment)を含むメーキャップ組成物である。例として、適切な組成物が、ランコム(Lancome)により販売されているArt Liner(登録商標)組成物などのアイライナ組成物である。
【0019】
アプリケータヘッド12は、以下に詳述される第1の多孔質材料20で作製されている。アプリケータヘッド12は第1の部分22と第2の部分24とを含み、前記第1の部分と前記第2の部分とは一体成形である。
【0020】
第1の部分22は、第1の軸15に沿って延在している略円筒形の形状を有する。円筒の基部が、円形、長円形、多角形、または不規則な形であってもよい。
図1の実施形態では、第1の部分22は第1の直径27の円形基部を有する。
【0021】
第1の部分22は、アプリケータヘッド12の第1の端部28から第1の部分と第2の部分との間の接続部30まで延在している。
【0022】
第2の部分24は、身体部上での流体物質の塗布のために設計されている形状、好ましくは尖った形状を有する。
図1の実施形態では、第2の部分24は、アプリケータヘッド12の第2の尖った端部32から第1の部分と第2の部分との間の接合部30まで拡大する円錐形状を有する。該円錐は第2の軸34に沿って延在している。
【0023】
第1の軸15と第2の軸34とは同一平面上にあり、互いに対して傾斜しており、角度αを形成している。角度αが5°と85°の間で構成されていることが好ましく、20°と50°の間で構成されていることがより好ましい。
【0024】
第1の軸15および第2の軸34を含む平面とのアプリケータヘッド12の交差点が、2つの長手方向縁部36、37を形成している。第1に、内縁部36が、第1の部分22と第2の部分24とにより形成されている屈曲部の凹面に置かれている。第2に、外縁部37が、第1の部分22と第2の部分24とにより形成されている屈曲部の凸面に置かれている。
【0025】
アプリケータヘッド12の第1の部分22と第2の部分24との間の接合部30は実質的に、円筒と円錐との交差に起因する曲線の形状を有し、前記円筒と円錐とは互いに対して傾斜している。
【0026】
アプリケータヘッド12の第1の部分22の第1の端部28は、流体物質、好ましくは化粧組成物と接触しているように設計されており、その結果、毛細管力が、多孔質材料20を通して第2の部分24の第2の端部32まで流体物質流を導く。尖った端部32は、次いで、身体表面、好ましくは皮膚表面との接触により流体物質を塗布することができる。
【0027】
第1の多孔質材料20は、フェルト、発泡材料、およびポリアミドまたはポリエステルなどの繊維材料の中で選択されることが好ましい。繊維材料は化粧品用の軟性樹脂であることが好ましい。
【0028】
長手方向本体14は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルまたはポリアミドなどの成形用熱可塑性ポリマーで作製されていることが好ましい。
【0029】
容器18は、流体物質Sで含浸された第2の多孔質材料40の固まりを含むことが好ましい。第2の多孔質材料40は第1の多孔質材料20より低い密度であることが好ましい。
図1に示されている通り、アプリケータヘッド12の第1の端部28は第2の多孔質材料40と接触しており、その結果、第1の部分22は毛細管現象により流体物質Sで含浸される。
【0030】
アプリケータヘッド12を製造する方法が、ここで、
図2および
図3により記載され、説明される。第1のステップとして、ロッド42が、例えば以下に記載されているものなどの方法により、第1の多孔質材料20を材料として形成される。
【0031】
図2に示されている通り、ロッド42は、軸15に平行な第3の軸40に沿って延在している円筒形である。ロッド42は第2の直径43の円形基部を有する。該第2の直径43は第1の直径27を上回っている。ロッド42の第1の端部44はアプリケータヘッド12の第1の端部28に対応する。ロッド42の第2の端部46は第2の端部32に対応する。
【0032】
アプリケータヘッド12を製造する方法の第2のステップとして、
図1に示されているようにアプリケータヘッド12の形状を形成するために、
図3に示されている偏心部分50がロッド42から除去される。
【0033】
図3の横断面平面は第1の軸15と第2の軸34とを含む。ロッド42の第1の区分52が第1の端部44からアプリケータヘッド12の内縁部36の屈折54まで延在している。第1の区分52において、偏心部分50は各直径27および43の2つの円筒の間に構成されており、前記円筒は外縁部37で接している。
【0034】
より正確には、ロッド42の第1の区分52上で、除去された部分50の横部分が三日月形状であり、該三日月の先端は外縁部37の両側にある。前記外縁部37はロッド42の外面上に置かれている。
【0035】
ロッド42の第2の区分56が第2の端部46から外縁部37の屈折58まで延在している。第2の区分において、除去された部分50は、第2の部分24の尖った端部32を除いて、ロッド42の全外面を含む。
【0036】
第1の区分52と第2の区分56との間に構成されている、ロッドの第3の区分60において、除去された部分50は、アプリケータヘッド12の第1の部分22と第2の部分24との間の接合部30の形状に対して補完的である。
【0037】
偏心部分50は研削により除去される。研削は、1分当たり1000回転より多い速度で回動する研削ディスクを有する機械的マシンを用いて実施されることが好ましい。
【0038】
結果として得られるアプリケータヘッド12は、接合部30の材料20内に捻じり応力なく互いに対して傾斜している第1の部分22と第2の部分24とを有する。
【0039】
アプリケータヘッド12は、次いで、塗布ペン10を形成するために、長手方向本体14内へ挿入される。
【0040】
ロッド42を製造する方法が、ここで、
図4により記載され、説明される。
【0041】
第1のステップとして、細長ロッド70が、原糸74を材料として熱成形72により形成される。細長ロッド70は、次いで、第2のステップ76において樹脂で含浸され、第3のステップ78において乾燥され、硬化される。第4のステップとして、細長ロッドは、粗い棒状物82に切断され80、次いで、該粗い棒状物82は適切な長さに、
図2および
図3のロッド42に切断される84。
【0042】
塗布ペン10の使用のための方法がここで記載され、流体物質Sは、暗色顔料を有するメーキャップ組成物である。ユーザが、アプリケータヘッド12の尖った第2の端部32を彼/彼女の皮膚と、好ましくは彼/彼女の眉の1つと接触して配置するために、長手方向本体14を握る。アプリケータヘッド12の第1の端部28が流体物質Sの容器18と接触しているので、第2の端部32は毛細管現象により前記物質で含浸される。したがって、ユーザが尖った第2の端部32を彼/彼女の眉に沿って移動させるので、メーキャップの跡がユーザの皮膚上に残される。
【符号の説明】
【0043】
10 塗布ペン
12 アプリケータヘッド
14 長手方向本体
15 第1の軸
16 (縦本体の)端部
18 容器
20 第1の多孔質材料
22 (アプリケータヘッドの)第1の部分
24 (アプリケータヘッドの)第2の部分
27 第1の直径、減少させる
28 (アプリケータヘッドの)第1の端部
30 接続部
32 (アプリケータヘッドの)第2の尖った端部
34 第2の軸
36 長手方向縁部、内縁部
37 長手方向縁部、外縁部
40 第2の多孔質材料、第3の軸
42 ロッド
43 第2の直径、第1の横寸法
44 (ロッドの)第1の端部
46 (ロッドの)第2の端部
50 偏心部分、(多孔質材料の)部分
52 (ロッドの)第1の区分
54、58 屈折
56 (ロッドの)第2の区分
60 (ロッドの)第3の区分
70 細長ロッド
72 熱成形
74 原糸
76 第2のステップ、含浸させる
78 第3のステップ、乾燥させ、硬化させる
80、84 切断する
82 粗い棒状物
S 流体物質
α 角度、傾斜する