(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
  前記移動ガイドモジュールは、前記装置の第1の軸に沿って、前記構成要素支持モジュールの移動をガイドするように構成されており、前記移動ガイドモジュールは、前記第1の軸に対して垂直である前記装置の第2の軸に沿って前記構成要素支持モジュールの移動に抵抗するように構成されている、請求項2の装置。
  前記移動ガイドモジュールは、前記車両の第1の軸に沿って、前記構成要素支持モジュールの移動をガイドするように構成されており、前記移動ガイドモジュールは、前記第1の軸に対して垂直である前記車両の第2の軸に沿って前記構成要素支持モジュールの移動に抵抗するように構成されている、請求項10の車両。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0028]  以下の詳細な説明は、開示される装置及び車両の様々な特徴及び機能を、添付の図面を参照して説明するものである。図面中、文脈がそうでないと規定しない限りは、同様の符号は同様の構成要素と同一であるとみなす。本明細書に記載の例示的な装置及び車両の実施形態は限定的であることを意図されていない。開示される装置及び車両の特定の態様は、多種多様な異なる構成で配置及び組み合わせ可能であり、本明細書においてそのすべてが想定されることが、容易に理解されるであろう。
 
【0010】
[0029]  運転中、車両が車道の障害物又は他の車両などの様々な物体に不意に衝突することがある。場合によっては、車両は歩行者にも衝突することがある。歩行者への傷害を回避し、又は軽減するためには、他の状態では歩行者を傷つける可能性がある、衝撃力を吸収するように構成されている装置に車両の構成要素(例えば、ヘッドライト)を取り付けることが有効な場合がある。
 
【0011】
[0030]  例えば、車両の構成要素が他の物体によって衝撃を受けると構成要素を引っ込めるように構成されている装置に構成要素を取り付けることができる。しかしながら、その装置が適切に構成されていない限り、装置は、歩行者との衝撃に関連しない偶発的なレベルの力によって衝撃を受けると構成要素を不必要に引っ込める可能性がある。例えば、装置は、でこぼこの駆動面上の運転に応じて構成要素を不必要に引っ込める可能性がある。
 
【0012】
[0031]  したがって、本明細書に記載された装置は、歩行者への潜在的な傷害を回避し、又は軽減する一方、装置に付属した構成要素が正常な運転状態中に静止したままであることを確実にするために構成することができる。例えば、装置の第1の端は車両の支持フレームに取り付けることができ、且つ構成要素は装置の第2の端に取り付けることができる。所定レベルの力の吸収に応じて、装置は、構成要素が支持フレームに向かって引っ込むように、つぶれるように構成することができる。より具体的には、装置は、装置が所定レベルの力を吸収するまで、曲げられ、又は別な方法で変形して装置がつぶれるのに抵抗するように位置決めされることを可能にする少なくとも1つの変形可能タブを含んでいてよい。所定レベルの力を吸収すると、変形可能タブは曲がり、又は他の方法で変形することができ、装置がつぶれるのを可能にし、且つ支持フレームに向かって、及び衝撃力の原因から離れて構成要素が引っ込むことを可能にする。
 
【0013】
[0032]  次に各図面を参照すると、
図1は、例示的な実施形態による車両100を示す機能ブロック図である。車両100は自律モードで完全に又は部分的に運転するように構成され得る。例えば、車両100は自律モード中に自己制御され得るとともに、車両100の現在の状態を判定し、車両100の環境を判定し、その環境における少なくとも1つの他の車両の予測挙動を判定し、少なくとも1つの他の車両が予測挙動を実行する可能性に対応し得る信頼性レベルを判定し、且つ判定された情報に基づき車両100を制御するように構成することができる。自律モードの間、車両100は人的相互作用なしに運転するように構成することができる。
 
【0014】
[0033]  車両100は、推進システム102、センサシステム104、制御システム106、1つ以上の周辺機器108、並びに電源110、コンピュータシステム112、及び入力/出力インターフェース116などの様々なサブシステムを含み得る。車両100は多少のサブシステムを含んでもよく、且つ各サブシステムは複数の要素を含み得る。さらに、車両100のサブシステムと要素の各々は相互に連結され得る。このように、車両100の記載された機能の1つ以上は、追加の機能的又は物理的な構成要素に分けられてよく、又はより少ない機能的又は物理的な構成要素に結合されてよい。さらにいくつかの例において、追加の機能的及び/又は物理的な構成要素が
図1によって例示された例に加えられてよい。
 
【0015】
[0034]  推進システム102は車両100に移動を提供するように構成された構成要素を含んでいてよい。例示的な実施形態において、推進システム102は、エンジン/モータ118、エネルギー源119、伝動装置120、及びホイール/タイヤ121を含み得る。エンジン/モータ118は内燃機関エンジン、電気モータ、蒸気エンジン、スターリングエンジン、又は他のタイプのエンジン及び/又はモータの任意の組み合わせであり得る。いくつかの実施形態において、エンジン/モータ118は、エネルギー源119を機械的エネルギーに転換するように構成されてもよい。いくつかの実施形態において、推進システム102は複数のタイプのエンジン及び/又はモータを含み得る。例えば、ガソリン電気ハイブリッドカーはガソリンエンジン及び電気モータを含み得る。他の例が可能である。
 
【0016】
[0035]  エネルギー源119は、エンジン/モータ118に全部又は一部分の動力を供給可能なエネルギー源を意味し得る。すなわち、エンジン/モータ118は、エネルギー源119を機械エネルギーに転換するように構成され得る。エネルギー源119の例は、例えば、ガソリン、ディーゼル、他の石油系燃料、プロパン、他の圧縮ガス系燃料、エタノール、ソーラーパネル、バッテリー、及び他の電力源を含む。エネルギー源119は追加的に又は代替的に、燃料タンク、バッテリー、コンデンサ及び/又はフライホイールの任意の組み合わせを含み得る。エネルギー源119はまた車両100の他のシステムにエネルギーを供給し得る。
 
【0017】
[0036]  伝動装置120は、エンジン/モータ118からホイール/タイヤ121へ機械力を伝動するように構成される要素を含み得る。このため、伝動装置120はギヤボックス、クラッチ、差動装置、及びドライブシャフトを含み得る。伝動装置120は他の要素を含み得る。ドライブシャフトは、1つ以上のホイール/タイヤ121に結合され得る1つ以上の車軸を含み得る。
 
【0018】
[0037]  車両100のホイール/タイヤ121は、一輪車、自転車/オートバイ、三輪車、又は自動車/トラックの四輪形式を含む様々な形式で構成され得る。6つ以上のホイールを含むものなど他のホイール/タイヤ構造が可能である。車両100のホイール/タイヤ121の任意の組み合わせが、他のホイール/タイヤ121に対して差動的に回転するように構成されてよい。ホイール/タイヤ121は、伝動装置120に取り付けられている少なくとも1つのホイール及び駆動面と接触し得るホイールのリムと結合された少なくとも1つのタイヤを意味し得る。ホイール/タイヤ121は金属及びゴムの任意の組み合わせ、又は別の材料の組み合わせを含み得る。
 
【0019】
[0038]  センサシステム104は車両100の環境に関する情報を感知するように構成されたいくつものセンサを含んでいてよい。例えば、センサシステム104は、全地球測位システム(GPS)122、慣性測定ユニット(IMU)124、RADARユニット126、レーザ距離計/LIDARユニット128、及びカメラ130を含み得る。センサシステム104は、車両100の内部システムをモニターするように構成されたセンサ(例えば、酸素モニター、燃料計、又はエンジンオイル圧力計)も含み得る。他のセンサも可能である。
 
【0020】
[0039]  センサシステム104に含まれる1つ以上のセンサは、1つ以上のセンサの位置及び/又は方位を修正するために別々に及び/又はまとめて作動されるように構成され得る。
 
【0021】
[0040]  全地球測位システム(GPS)122は、車両100の場所を測定するように構成された任意のセンサであってよい。このために、GPS122は、地球に対する車両100の位置に関する情報を提供するように構成されたトランシーバを含み得る。
 
【0022】
[0041]  IMU124は、慣性加速度に基づいて車両100の位置及び方位の変更を感知するように構成されたセンサ(例えば、加速度計及びジャイロスコープ)の任意の組み合わせも含み得る。
 
【0023】
[0042]  RADARユニット126は、車両100の環境内の物体を感知する無線信号を利用するシステムを意味してもよい。いくつかの実施形態において、物体を感知することに加えて、RADARユニット126は、物体の移動の速度及び/又は方向を感知するように追加的に構成されてもよい。
 
【0024】
[0043]  同様に、レーザ距離計/LIDARユニット128は、レーザを使用することによって車両100の環境における物体を感知するように構成された任意のセンサであってよい。例示的な実施形態において、レーザ距離計/LIDARユニット128は、他のシステム構成要素の中でも1つ以上のレーザ源、レーザスキャナ、及び1つ以上の検波器を含み得る。レーザ距離計/LIDARユニット128は、コヒーレント(例えば、ヘテロダイン検波を使用する)又はインコヒーレント検波モードで運転するように構成され得る。
 
【0025】
[0044]  カメラ130は、車両100の環境の複数の画像を取り込むように構成された1つ以上の機器を含み得る。カメラ130は、静止画像及び/又は連続的なビデオを取り込むように構成され得る。
 
【0026】
[0045]  制御システム106は、車両100及びその構成要素の運転を制御するように構成されてもよい。したがって、制御システム106は、ステアリングユニット132、スロットル134、ブレーキユニット136、センサフュージョンアルゴリズム138、コンピュータビジョンシステム140、ナビゲーション及びパッシングシステム142、及び障害物回避システム144を含む様々な要素を含み得る。
 
【0027】
[0046]  ステアリングユニット132は、車両100の移動の方向を調節するように構成され得る機構の任意の組み合わせを意味し得る。例えば、ステアリングホイール又はステアリングコラムは、ホイール/タイヤ121に機械的に結合されてもよく、且つステアリングホイール又はステアリングコラムを回転させることで、ホイール/タイヤ121によって車両100の移動の方向を変更させてもよい。
 
【0028】
[0047]  スロットル134は、例えば、エンジン/モータ118の運転速度を制御し、次に、車両100の速度を制御するように構成され得る。例えば、スロットル134は、エンジン/モータ118によって機械的エネルギーに転換されているエネルギー源119のエネルギー転換の速度を増減するように構成されてよい。
 
【0029】
[0048]  ブレーキユニット136は、車両100を減速させるように構成された機構の任意の組み合わせを含み得る。ブレーキユニット136は、ホイール/タイヤ121の回転を遅くする摩擦を使用するディスク又はドラムブレーキを使用し得る。他の実施形態において、ブレーキユニット136は、ホイール/タイヤ121の運動エネルギーを電流に転換し得る。ブレーキユニット136は他の形態であってもよい。
 
【0030】
[0049]  センサフュージョンアルゴリズム138は、入力としてセンサシステム104からのデータを受け入れるように構成されたアルゴリズムであってよい。(センサフュージョンアルゴリズム138は、データ記憶装置114に記憶されたセンサフュージョンアルゴリズムを意味するデータであってよい。)入力データは、例えば、センサシステム104のセンサによって感知された情報を意味するデータを含んでいてよい。センサフュージョンアルゴリズム138は、例えば、カルマンフィルタ、ベイジアンネットワーク、又は別のアルゴリズムを含み得る。センサフュージョンアルゴリズム138はさらに、センサシステム104からのデータに基づく様々なアセスメントを提供し得る。例示的な実施形態において、アセスメントは、車両100の環境における個々の物体及び/又は特徴の評価、特定の状況の評価、又は特定の状況に基づき考えられる衝撃の評価を含み得る。他のアセスメントが可能である。
 
【0031】
[0050]  コンピュータビジョンシステム140は、交通信号、車道の境界、及び障害物を含む、車両100の環境における物体又は特徴を識別するためにカメラ130によって捕捉された画像を処理及び分析するように構成された任意のシステムであってよい。コンピュータビジョンシステム140は、物体認識アルゴリズム、ストラクチャー・フロム・モーション(SFM)アルゴリズム、ビデオトラッキング、及び他のコンピュータビジョン技術を使用し得る。いくつかの実施形態において、コンピュータビジョンシステム140は、環境をマッピングし、物体を追跡し、又は物体の速度を推定するように追加的に構成され得る。
 
【0032】
[0051]  ナビゲーション及びパッシングシステム142は、車両100の運転進路を判定するように構成された任意のシステムであってよい。ナビゲーション及びパッシングシステム142は、車両100が運転中の間に運転進路を動的に更新するように追加的に構成されてよい。いくつかの実施形態において、ナビゲーション及びパッシングシステム142は、車両100の運転進路を判定するために、センサフュージョンアルゴリズム138、GPS122、及び1つ以上の所定の地図からのデータを組み入れるように構成され得る。
 
【0033】
[0052]  障害物回避システム144は、車両100の環境における潜在的な障害物を識別し、評価し、及び回避し、又は他の方法で切り抜けるように構成された制御システムを意味し得る。
 
【0034】
[0053]  制御システム106は追加的に又は代替的に図示及び記載された以外の構成要素を含んでいてよい。
 
【0035】
[0054]  周辺機器108は、外部のセンサ、他の車両、及び他のコンピュータシステムへ又はこれらからを含む、入力データを受け取り、又は出力を供給するように構成されてよい。例えば、周辺機器108は、無線通信システム146、タッチスクリーン148、マイクロホン150、及びスピーカ152を含み得る。
 
【0036】
[0055]  一例において、無線通信システム146は、1つ以上の機器と直接、又は通信ネットワークによって無線通信するように構成され得る。例えば、無線通信システム146は、CDMA、EVDO、GSM/GPRSなどの3Gセルラー通信、もしくはWiMAX又はLTEなどの4Gセルラー通信を使用し得る。あるいは、無線通信システム146は、例えばWiFiを使用する無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)と通信し得る。いくつかの実施形態において、無線通信システム146は、例えば、赤外線リンク、ブルートゥース、又はジグビー(ZigBee)を用いて、機器と直接通信し得る。様々な車両用の通信システムなどの他の無線プロトコールが、開示の内容の範囲内で可能である。例えば、無線通信システム146は、車両及び/又は道の駅との間の公的及び/又は私的データ通信を含むことが可能な1つ以上の専用狭域通信(DSRC)機器を含み得る。
 
【0037】
[0056]  例示的な実施形態において、タッチスクリーン148は、車両100の状態を記述する情報を含む情報を表示するように構成されてよい。入力/出力インターフェース116は、タッチスクリーン148からの入力を受け入れるようにも構成され得る。タッチスクリーン148は、静電容量式センシング、抵抗センシング、又は、他の可能性の中でも弾性表面波プロセスによって指の位置及び/又は動きを感知するように構成されてよい。タッチスクリーン148は、タッチスクリーン表面と平行又は平面方向で、又はタッチスクリーン表面に垂直な方向で指の動きを感知する能力があってよく、且つタッチスクリーン148の表面に加えられる圧力のレベルを感知する能力があってもよい。タッチスクリーン148は、1つ以上の半透明又は透明の絶縁膜及び1つ以上の半透明又は透明の導電膜で形成されてよい。タッチスクリーン148は他の形であってもよい。
 
【0038】
[0057]  マイクロホン150は、音波(例えば、音声指令)を検出し、且つコンピュータシステム112によって使用するための音声信号へ音波を転換するように構成されてよい。同様に、スピーカ152は、音声信号を受け取り、且つ音声信号を音波に転換するように構成されてよい。
 
【0039】
[0058]  電源110は車両100の様々な構成要素に動力を供給し、且つ例えば充電式のリチウムイオン又は鉛酸バッテリーを意味し得る。いくつかの実施形態において、そのようなバッテリーの1つ以上のバンクが、車両100へ電力を供給するように構成され得る。他の電源構成要素及び構造が可能である。いくつかの実施形態において、電源110及びエネルギー源119は、いくつかの完全な電気自動車におけるように、一緒に実施され得る。
 
【0040】
[0059]  車両100の機能の多く又はすべては、コンピュータシステム112によって制御され得る。コンピュータシステム112は、データ記憶装置114などの非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶された命令115を実行する少なくとも1つのプロセッサ113(少なくとも1つのマイクロプロセッサを含み得る)を含んでいてよい。コンピュータシステム112は、分散して車両100の個々の構成要素又はサブシステムを制御するのに役立ち得る複数のプロセッサ又は計算機器も意味してよい。
 
【0041】
[0060]  いくつかの実施形態において、データ記憶装置114は、
図1に関連して上記のものを含む、車両100の様々な機能を実行するプロセッサ113によって実行可能である命令115(例えば、プログラム論理)を含んでいてよい。データ記憶装置114は、推進システム102、センサシステム104、制御システム106、及び周辺機器108の内の1つ以上へデータを送り、これらからデータを受け取り、これらと相互に作用し、及び/又はこれらを制御する、追加の命令も含んでいてよい。
 
【0042】
[0061]  命令115に加えて、データ記憶装置114は、車道地図、数ある情報の中でも進路情報などのデータを記憶してもよい。そのような情報は、自律モード、半自律モード、及び/又は手動モードで車両100の運転中に車両100及びコンピュータシステム112によって使用することができる。
 
【0043】
[0062]  コンピュータシステム112は、様々なサブシステム(例えば、推進システム102、センサシステム104、及び制御システム106)から、並びに入力/出力インターフェース116から受け取られる入力に基づき車両100の機能を制御することができる。例えば、コンピュータシステム112は、ステアリングユニット132を制御するために制御システム106からの入力を利用し、センサシステム104及び障害物回避システム144によって検出された障害物を回避することができる。例示的な実施形態において、コンピュータシステム112は、車両100及びそのサブシステムの多くの態様の制御を提供するように構成され得る。
 
【0044】
[0063]  車両100は、出力の情報を提供し、又は周辺機器108からの入力を受け取るための入力/出力インターフェース116を含んでいてよい。入力/出力インターフェース116は、タッチスクリーン148上に表示され得るインタラクティブ画像の内容及び/又はレイアウトを制御し、又は制御を可能にし得る。さらに、入力/出力インターフェース116は、無線通信システム146、タッチスクリーン148、マイクロホン150、及びスピーカ152などの周辺機器108のセット内に1つ以上の入力/出力機器を含み得る。
 
【0045】
[0064]  
図1は車両100の様々な構成要素、すなわち無線通信システム146、コンピュータシステム112、データ記憶装置114、及び入力/出力インターフェース116が、車両100に組み込まれていることを示すが、これらの構成要素の1つ以上は車両100と別に取り付けられ、又は関連付けられ得る。例えば、データ記憶装置114は、一部又は全部が車両100と別に存在し得る。このように、車両100は、別々に又は一緒に配置されてよい機器要素の形で提供され得る。車両100を構成する機器要素は、有線及び/又は無線の方法で通信結合され得る。
 
【0046】
[0065]  
図2は、
図1に記載された車両100と同様であり得る例示的な車両200を描写している。車両200は
図2において自動車として例示されているが、他の実施形態が可能である。例えば、車両200は、数ある例の中でも、トラック、バン、セミトレーラートラック、オートバイ、ゴルフカート、オフロード車両、又は農用作業車両を意味し得る。
 
【0047】
[0066]  いくつかの実施形態において、車両200は、センサユニット202、無線通信システム204、LIDARユニット206、レーザ距離計ユニット208、及びカメラ210を含み得る。車両200の要素は、
図1に描写されている車両100の一部として記載された要素のいくつか又はすべてを含み得る。
 
【0048】
[0067]  センサユニット202は、車両200の環境に関する情報を捕捉するように構成された1つ以上の異なるセンサを含み得る。例えば、センサユニット202は、カメラ、RADAR、距離計、及び音響センサの任意の組み合わせを含み得る。他のタイプのセンサが可能である。例示的な実施形態において、センサユニット202は、センサユニット202における1つ以上のセンサの方位を調節するように構成され得る1つ以上の可動マウントを含み得る。一実施形態において、可動マウントは、車両200周囲の多くの方向からの情報を得るために各センサを走査し得る回転プラットフォームを含み得る。別の一実施形態において、センサユニット202の可動マウントは、特定の角度及び/又は方位の範囲内で走査の方式で可動であり得る。センサユニット202は、例えば、車両200の屋根の上に取り付けられ得るが、しかしながら、他の取り付け場所が可能である。加えて、センサユニット202のセンサは、異なる場所に配置することができ、単一の場所にある必要はない。いくつかの可能なセンサのタイプ及び取り付け場所は、
図2に描写されているように、LIDARユニット206及びレーザ距離計ユニット208を含む。さらに、センサユニット202の各々のセンサは、センサユニット202の他のセンサと無関係に移動され、又は走査されるように構成され得る。
 
【0049】
[0068]  無線通信システム204は、
図2に描写されているように、車両200の屋根の上に配置され得る。あるいは、無線通信システム204は、全部又は一部が他の場所に配置され得る。無線通信システム204は、車両200に対して外部又は内部の機器と通信するように構成され得る無線送信機又は受信機を含んでいてよい。特に、無線通信システム204は、例えば、車両通信システム又は道の駅における他の車両及び/又は計算機器と通信するように構成されたトランシーバを含み得る。そのような車両通信システムの例は、専用狭域通信(DSRC)、無線周波数識別(RFID)、及び高度道路交通システムに適した他の通信規格を含む。
 
【0050】
[0069]  カメラ210は、車両200の環境の複数の画像を捕捉するように構成された任意のカメラ(例えば、スチールカメラ、ビデオカメラ等)であってよい。このために、カメラ210は、可視光を検出するように構成されてよく、あるいは赤外線又は紫外線などの電磁スペクトルの他の部分からの光を検出するように構成されてもよい。他のタイプのカメラも可能である。
 
【0051】
[0070]  カメラ210は二次元検出器であってよく、又は三次元空間的範囲を有してよい。いくつかの実施形態において、カメラ210は、例えば、カメラ210から環境におけるいくつもの地点への距離を示す二次元画像を生成するように構成された範囲検出器であってよい。このために、カメラ210は1つ以上の領域検出技術を使用するこができる。例えば、カメラ210は構造化光(ストラクチャードライト)技術を使用できるが、ここで車両200は、格子又は市松模様などの所定の光パターンで環境における物体を照明し、且つカメラ210を使用し、物体からの所定の光パターンの反射を検出する。反射光パターンにおける歪みに基づき、車両200は物体上の点への距離を判定することができる。所定の光パターンは、赤外線、又は別の波長の光を含んでいてよい。別の例として、カメラ210はレーザ走査技術を使用してよく、ここで車両200はレーザを放出し、環境における物体上のいくつもの点を走査する。物体を走査している間、車両200はカメラ210を使用し、物体上の様々な点からのレーザの反射を検出できる。様々な点でレーザが物体から反射するのにかかる時間の長さに基づき、車両200は物体上の点への距離を測定することができる。さらに別の例として、カメラ210は飛行時間法を使用してよく、ここで車両200は光パルスを放出し、カメラ210を使用して物体上のいくつもの点で物体からの光パルスの反射を検出する。特に、カメラ210はいくつものピクセルを含んでいてよく、それぞれのピクセルは物体上の点からの光パルスの反射を検出することができる。様々な点で光パルスが物体から反射するのにかかる時間の長さに基づき、車両200は物体上の点への距離を測定することができる。光パルスはレーザパルスであってよい。他の領域検出技術も、立体三角測量、光シート三角測量、干渉法、及び数ある中でも符号化アパーチャ法を含めて可能である。カメラ210は他の形であってもよい。
 
【0052】
[0071]  カメラ210は車両200の前面ガラス内に取り付けられ得る。特に、
図2に例示されているように、カメラ210は車両200に対して前方視野からの画像を捕捉し得る。カメラ210の他の取り付け場所及び視野角が、車両200の内側又は外側のいずれかで可能である。
 
【0053】
[0072]  カメラ210は、調節可能な視野を提供するように構成される関連光学部品を有し得る。さらに、カメラ210は、カメラ210の照準角度を変化させるように構成され得る可動マウントで車両200に取り付けられ得る。
 
【0054】
[0073]  
図3は、本明細書に記載された少なくともいくつかの実施形態に従った例示的なシステム300を示している。
図3は、マウントモジュール302と、穴304a、304b、304c、304d、〜304e、及び304fと、受け取り側306と、磁石308a、308c、及び308dと、物体支持モジュール310と、取付穴312a、312b、312c、及び312dと、レール314a、314b、314c、及び314dを備える移動ガイドモジュールと、摩擦ストリップ316と、システム300の第1の軸318と、システム300の第2の軸320と、閾力322とを含む。
 
【0055】
[0074]  マウントモジュール302の一部が、穴304a〜f及び受け取り側306を含むプレート状の装置であってもよい。マウントモジュール302は、負荷に耐えるように構成された金属又は他の材料でできていてよく、さらに磁石308a、308c、及び308d(以下、磁石308a〜d)を含み得る。他の例において、磁石308a〜dは、物体支持モジュール310の一部として含まれ得る。磁石308a〜dは、移動ガイドモジュールのレール314a〜dにそれぞれ誘引磁力を加えるように構成されてよい。
 
【0056】
[0075]  マウントモジュール302は、例えば、自動車、ボート、又は飛行機の支持フレームなどの支持フレームに結合されるように構成されてよい。マウントモジュール302は、穴304a〜fを貫通するボルト又はネジによって支持フレームに結合されてよい。他の例において、穴304b〜dは、ヘッドライトを調節するためなどの工具アクセスのために使用されてよい。(車両の支持フレームに取り付けられた例示的なマウントモジュールの実例について
図9を参照。)他の締結具が可能である。いくつかの実施形態において、穴304a〜fのいくつかは、物体支持モジュール310によって支持された物体の一部が穴304a〜fを貫通することを可能にするように代わりに使用されてよい。他の例が可能である。
 
【0057】
[0076]  受け取り側306は、物体支持モジュール310によって支持された物体(図示せず)の少なくとも一部が受け取り側306を貫通するのを可能にするように構成されてよい。例えば、物体支持モジュール310(もしくはヘッドライトに取り付けたホース又は配線)に結合された車両ヘッドライトなどの物体の一部は、物体支持モジュール310又は車両ヘッドライトがマウントモジュール302に向かって動くと受け取り側306を貫通するように構成されてよい。そのような移動は、車両ヘッドライト又は物体支持モジュール310に加えられる閾力322に応じて起こる可能性がある。例えば、閾力322は車両ヘッドライトの照射端に衝撃を与え、車両ヘッドライト及び物体支持モジュール310をマウントモジュール302に向かって右へ(
図3に描写されているように)動かすことができる。ここで、車両ヘッドライトの後部の非照射端は受け取り側306を貫通することができる。(衝撃力に応じて受け取り側を貫通する物体の一部のより詳しい描写については
図10を参照。)
 
【0058】
[0077]  物体支持モジュール310は、ヘッドライト、センサ、又は他の車両構成要素等の物体に結合され、又はこれらを支持するように構成されてよい。(物体支持モジュールに取り付けられた例示的な物体の実例については
図9又は
図10を参照。)物体支持モジュール310は負荷に耐えるように構成された金属又は他の材料でできていてよく、且つ取付穴312a〜dを貫通するボルト又はネジによって物体に結合されてよい。他の締結具の例が可能である。物体支持モジュール310は移動ガイドモジュールのレール314a〜dにしっかりと結合されてよい。物体支持モジュール310及びレール314a〜dは、マウントモジュール302に対して一緒に動くように構成されてよい。(他の例において、マウントモジュール302及び移動ガイドモジュールのレール314a〜dは、物体支持モジュール310にしっかりと結合され、且つこれに対して一緒に動くように構成されてよい。)
図3に示されているように、物体支持モジュール310及びレール314a〜dは1枚の金属からできているが、他の例において、物体支持モジュール310及び移動ガイドモジュールのレール314a〜dは、ボルト、ネジ、又は他の締結具によって結合される別々の部品であってよい。
 
【0059】
[0078]  移動ガイドモジュールのレール314a〜dは、物体支持モジュール310及びマウントモジュール302に結合されてよい。
図3に描写されているように、レール314a〜dは物体支持モジュール310にしっかりと結合され、且つマウントモジュール302に移動自在に結合されてよい。他の例において、レール314a〜dはマウントモジュール302にしっかりと結合され、且つ物体支持モジュール310に移動自在に結合されてよい。
 
【0060】
[0079]  移動ガイドモジュールのレール314a〜dは、システム300の第1の軸318に沿って、第1の軸318に沿って物体支持モジュール310に加えられる閾力322に応じて、マウントモジュール302に向かって物体支持モジュール310の移動をガイドするように構成されてよい。移動ガイドモジュールのレール314a〜dは、システム300の第1の軸318に対して垂直であるシステム300の第2の軸320に沿った物体支持モジュール310の移動に抵抗するように構成されてよい。
図3において、第2の軸320は実質的に鉛直に描写されているが、第2の軸320は第1の軸318に対して垂直である任意の軸を意味してよい。例えば、レール314a〜dは第1の軸318に沿った物体支持モジュール310の移動を、第1の軸318に沿って物体支持モジュール310に加えられる力に応じてガイドしてよいが、もし第2の軸320に沿って物体支持モジュール310に下への力が加えられると、移動ガイドモジュールの上側に配置されたレール314a〜bは物体支持モジュール310の下への動きに(引いて)抵抗し、移動ガイドモジュールの下側に配置されたレール314c〜dは物体支持モジュール310の下への動きに(押して)抵抗することができる。しかしながら、もし十分な力成分が第2の軸320と平行の方向に物体支持モジュール310に加えられると、レール314a〜dはわずかに変形し、第2の軸320と平行の力成分を吸収することができる。レール314a〜d及び磁石308a〜dは様々な力成分を吸収し、且つ衝撃力が第1の軸318と完全には揃わない場合にシステム300が物体支持モジュール310の移動を拘束及び防止するのを防ぎ得るレール314a〜dの回転変形を可能にすることができる。
 
【0061】
[0080]  移動ガイドモジュールのレール314a〜dは、第1の軸318に沿って物体支持モジュール310に加えられる衝撃力を吸収するように構成されてよい。レール314a〜dは、第1の軸318と完全には揃わない衝撃力を吸収することもできる。そのような衝撃力の成分は第1の軸318と揃う可能性がある。磁石308a〜dは、マウントモジュール302に対する物体支持モジュール310及び移動ガイドモジュールの移動に抵抗する傾向がある移動ガイドモジュールのそれぞれのレール314a〜dに誘引磁力を及ぼすことができる。磁石308a〜dが物体支持モジュール310の一部として含まれる例において、磁石308a〜dは、物体支持モジュール310に対するマウントモジュール302及び移動ガイドモジュールのレール314a〜dの移動に抵抗する傾向がある移動ガイドモジュールのそれぞれのレール314a〜dに誘引磁力を及ぼすことができる。一例において、マウントモジュール302は、それぞれ移動ガイドモジュールのレール314a、314c、及び314dに対応する3つの磁石308a、308c、及び308dを含んでいてよい。マウントモジュール302は、レール314bに対応する第4の磁石(図示せず)も含んでいてよい。他の例が可能である。
 
【0062】
[0081]  また、移動ガイドモジュールのレール314a〜dは少なくとも1つの摩擦ストリップ316を含んでいてよい。一例において、移動ガイドモジュールは、移動ガイドモジュールのそれぞれのレール314a〜dに各対応する4つの摩擦ストリップ316を含んでいてよい。摩擦ストリップ316は、マウントモジュール302と移動ガイドモジュールのそれぞれのレール314a〜dとの間の摩擦を強化するように構成された摩擦テープ又は他の粘着性材料を含んでいてよい。他の例において、摩擦ストリップ316は物体支持モジュール310とレール314a〜dとの間の摩擦を強化することができる。摩擦ストリップ316は、レール314a〜d上の摩擦誘導材料のコーティング又は処理も含み、それによってレール314a〜dとマウントモジュール302との間の摩擦の係数が、レール314a〜dに対して第1の軸に沿ってマウントモジュール302が動くのとともに変化し得る。磁石308a〜d又はマウントモジュール302の他の部分が摩擦ストリップ316を横切ると、レール314a〜d又は物体支持モジュール310の運動エネルギーは摩擦誘導熱へ転換される可能性がある。別の例において、移動ガイドモジュールのレール314a〜dは摩擦ストリップ316を含まなくてよく、磁石308a〜dは移動ガイドモジュールのそれぞれのレール314a〜dに反して磁石308a〜dが動くと摩擦を発生する可能性がある。他の例が可能である。
 
【0063】
[0082]  マウントモジュール302の磁石308a〜dは、物体支持モジュール310がシステム300の第1の軸318に沿って任意の位置にある間に移動ガイドモジュールのそれぞれのレール314a〜dに対してシステム300の第2の軸320に実質的に沿って実質的に一定の誘引(磁)力を加えることができる。第2の軸320に実質的に沿っては、第2の軸320と平行にプラスマイナス5度などの角度範囲を含んでいてよい。移動ガイドモジュールのレール314a〜dに対して磁石308a〜dによってそれぞれ加えられる力は、第2の軸320に沿った移動ガイドモジュールのレール314a〜dに対する磁石308a〜dの位置は、物体支持モジュール310が第1の軸318に沿って動くと実質的に変化することができないため、実質的に一定であってよい。磁石308a〜dによって加えられる実質的に一定の力は、システム300の第1の軸318に沿って物体支持モジュール310の移動に抵抗することができる。例えば、実質的に一定の誘引力は、移動ガイドモジュールのレール314a〜dと磁石308a〜dとの間の摩擦を強化することができ、又は第1の軸318に沿った物体支持モジュール310の動きは、誘引力の成分が第1の軸318に沿って物体支持モジュール310の移動に抵抗するように、第2の軸320からわずかに軸はずれに揃うことになる磁石308a〜dと移動ガイドモジュールのレール314a〜dとの間の誘引力を引き起こすことができる。
 
【0064】
[0083]  別の例において、レール314a〜dは、レール314a〜dの他の部分と比べて厚さが増大した部分(図示せず)を含んでいてよい。例えば、レール314a〜dのそれぞれ右端部分は、レール314a〜dの他の部分と比べて厚さが増大した部分(第2の軸320に関して)を含んでいてよい。これにより、物体支持モジュール310及びレール314a〜dがマウントモジュール302に向かって少し右に動いたときと比べ、物体支持モジュール310が完全に左の位置にあるときに、磁石308a〜dとレール314a〜dとの間の誘引磁力が大きく引き起こされる可能性がある。そのような一例において、移動ガイドモジュールのレール314a〜dは、物体支持モジュール310が第1の軸318に沿って他の位置にあるときと比べ、物体支持モジュール310が完全に左の位置にあるときに物体支持モジュール310の移動に抵抗する力の増大を提供することができる。第1の軸318に沿って物体支持モジュール310の移動に抵抗する磁力は、磁石308a〜dが増大した厚さを有するレール314a〜dの部分と接触を断つと低下してもよい。増大した厚さの部分は同様にレール314a〜dの他の部分で含められ、物体支持モジュール310が第1の軸318に沿って移動の任意の点に達すると、磁石308a〜dとレール314a〜dとの間の磁力の増大を提供し得る。
 
【0065】
[0084]  
図4は、本明細書に開示されている少なくともいくつかの実施形態に従った例示的なシステム400を示している。
図4は、マウントモジュール402と、磁石408a、408c、及び408dと、物体支持モジュール410と、レール414a、414b、414c、及び414dを備える移動ガイドモジュールと、摩擦ストリップ416と、システム400の第1の軸418と、閾力422とを含む。
 
【0066】
[0085]  
図4は、閾力422が物体支持モジュール410に加えられた後のシステム400を描写することができる。
図4において、物体支持モジュール410及び移動ガイドモジュールのレール414a〜dは、物体支持モジュール410に(
図4に描写されているように右方向に)加えられている閾力422に応じてシステム400の第1の軸418に沿って動いた。物体支持モジュール410及び移動ガイドモジュールのレール414a〜dは、
図4に示されているよりもマウントモジュール402に接近して動くように構成されてよい。例えば、物体支持モジュール410及び移動ガイドモジュールのレール414a〜dは、物体支持モジュール410がマウントモジュール402と接触するまでは、閾力422に応じて、マウントモジュール402に向かって動くように構成されてよい。
図4は、磁石408a、408c、及び408d又は摩擦ストリップ416が、第1の軸418に沿って物体支持モジュール410に加えられる力を吸収した後のシステム400を描写することができる。
 
【0067】
[0086]  
図5は、本明細書に開示されている少なくともいくつかの実施形態に従った例示的なシステム500を示している。
図5は、マウントモジュール502と、取付穴504a、504b、504dと、受け取り側506と、磁石508a、508c、及び508dと、物体支持モジュール510と、レール514a、514b、514c、及び514d、及び逆タブ515a、515c、及び515dを備える移動ガイドモジュールと、システム500の第1の軸518と、閾力522とを含む。
 
【0068】
[0087]  システム500は、それぞれ
図3及び
図4に描写されているシステム300及びシステム400と同様であってよい。例えば、マウントモジュール502は、締結具及び取付穴504a、504b、及び504dによって支持フレームに結合されてよい。また、受け取り側506は、物体支持モジュール510によって支持された物体(図示せず)が受け取り側506を貫通するのを可能にするように構成されてよい。さらに、物体支持モジュール510は、物体支持モジュール510に加えられる閾力522に応じてマウントモジュール502に向かって動くことができる。しかしながら、マウントモジュール502は、システム500の第1の軸518に沿って移動ガイドモジュールのレール514a〜dに誘引磁力を加える磁石508a、508c、及び508d(以下、508a〜d)を含んでいてよい。例えば、磁石508a〜dは、移動ガイドモジュール514の逆タブ515a、515c、及び515d(以下、515a〜d)にそれぞれ誘引磁力を加えることができる。磁石508a〜dによって移動ガイドモジュール514の逆タブ515a〜dに加えられるそれぞれの誘引力は、磁石508a〜dが逆タブ515a〜dとの接触を失うと強度が低下する可能性がある。また、磁石508a〜dは、物体支持モジュール510がマウントモジュール502に接近して動くと逆タブ515a〜dから離れて動き、さらに磁石508a〜dと移動ガイドモジュールのレール514a〜dの逆タブ515a〜dとの間の誘引力の強度を低下させる可能性がある。移動ガイドモジュールのレール514a〜dに磁石508a〜dによって加えられる磁力は、第1の軸518に沿って物体支持モジュール510の移動に抵抗することができる。いくつかの例において、磁石508a〜dは、移動ガイドモジュールの一部として含まれ、マウントモジュール502の一部としては含まれないが、その他の点では、第1の軸518に沿って物体支持モジュール510の移動に抵抗することにおいて同様の機能性を有することができる。他の例が可能である。
 
【0069】
[0088]  
図6は、本明細書に開示されている少なくともいくつかの実施形態に従った例示的なシステム600を示している。
図6は、マウントモジュール602と、取付穴604a及び604bと、磁石608a、608c、及び608dと、物体支持モジュール610と、レール614a、614b、614c、及び614d、逆タブ615a、615c、及び515dを備える移動ガイドモジュールと、システム600の第1の軸618と、閾力622とを含む。
 
【0070】
[0089]  
図6は、閾力622が物体支持モジュール610に加えられた後のシステム600を描写することができる。
図6において、物体支持モジュール610及び移動ガイドモジュールのレール614a〜dは、物体支持モジュール610に(
図6に描写されているように右方向に)加えられる閾力622に応じてシステム600の第1の軸618に沿って動いた。物体支持モジュール610及び移動ガイドモジュールのレール614a〜dは、マウントモジュール602に
図6に示されているよりもいっそう接近して動くように構成されてよい。例えば、物体支持モジュール610及び移動ガイドモジュールのレール614a〜dは、物体支持モジュール610がマウントモジュール602と接触するまで、加えられる力に応じて、マウントモジュール602に向かって動くように構成されてよい。
図6は、磁石608a、608c、及び608dが第1の軸618に沿って加えられる物体支持モジュール610に加えられる力を吸収した後のシステム600を描写することができる。システム600は、いったん磁石608a、608c、及び608dが逆タブ615a、615c、及び615dとの接触を断つと、マウントモジュール602に向かって物体支持モジュール610を動かすに十分な閾力622が低下する可能性があるという点で、本明細書に開示された他の例示的なシステムと異なるかもしれない。
 
【0071】
[0090]  
図7は、本明細書に開示されている少なくともいくつかの実施形態に従った例示的なシステム700を示している。システム700は、マウントモジュール702と、取付穴704a、704b、704c、及び704dと、受け取り側706と、物体支持モジュール710と、取付穴712a、712b、712c、及び712dと、移動ガイドモジュール714と、システム700の第1の軸718と、システム700の第2の軸720と、閾力722とを含む。
 
【0072】
[0091]  マウントモジュール702の一部は、
図3のマウントモジュール302と同様のプレート状の装置であってよく、又は
図7に描写されているように取付穴704a〜d及び受け取り側706を備えるカラー状の装置であってもよい。マウントモジュール702は、負荷に耐えるように構成された金属又は他の材料でできていてよく、且つ、例えば、自動車、ボート、又は飛行機の支持フレームなどの支持フレームに結合されるように構成されてよい。マウントモジュール702は、取付穴704a〜dを貫通するボルト又はネジによって支持フレームに結合されてよい。他の締結具の例が可能である。受け取り側706は、マウントモジュール702によって囲まれる平面の一部によって限定されてよく、且つ物体支持モジュール710によって支持される物体(図示せず)の少なくとも一部が受け取り側706を貫通することを可能にするように構成されてよい。例えば、車両ヘッドライトなどの物体の一部は、物体支持モジュール710又は車両ヘッドライトがマウントモジュール702に向かって動くと受け取り側706を貫通するように構成されてよい。
 
【0073】
[0092]  物体支持モジュール710は、ヘッドライト、センサ、又は他の車両の構成要素などの物体に結合され、及びこれらを支持するように構成されてよい。物体支持モジュール710は、負荷に耐えるように構成された金属又は他の材料でできていてよく、且つ取付穴712a〜dを貫通するボルト又はネジによって物体に結合されてよい。他の締結具の例が可能である。物体支持モジュール710は、移動ガイドモジュール714にしっかりと結合されてよく、且つ第1の軸718に沿って物体支持モジュール710に閾力722が加えられると、マウントモジュール702に対して動くように構成されてよい。
 
【0074】
[0093]  移動ガイドモジュール714は、物体支持モジュール710及びマウントモジュール702に結合されてよい。移動ガイドモジュール714は、第1の軸718に沿って物体支持モジュール710に加えられる閾力722に応じてマウントモジュール702に向かってシステム700の第1の軸718に沿って物体支持モジュール710の移動をガイドするように構成された網の目又はかごのような部分を含んでいてよい。例えば、閾力722が加えられると、移動ガイドモジュール714は、物体支持モジュール710がマウントモジュール702に向かって動くことを可能にするように圧縮又はつぶれることができる。それに対して、もし閾力722よりも弱い力が物体支持モジュール710に加えられると、移動ガイドモジュール714は第1の軸718に沿って物体支持モジュール710の移動に抵抗することができる。移動ガイドモジュール714は、システム700の第1の軸718に対して垂直であるシステム700の第2の軸720に沿って物体支持モジュール710の移動に抵抗するように構成されてもよい。
図7において、第2の軸720は実質的に鉛直に描写されているが、第2の軸720は第1の軸718に対して垂直である任意の軸を意味してよい。例えば、移動ガイドモジュール714は、第1の軸718に沿って物体支持モジュール710に加えられる力に応じて第1の軸718に沿って物体支持モジュール710の移動をガイドすることができるが、もし物体支持モジュール710に下方への力が加えられると、移動ガイドモジュール714の上側に配置された移動ガイドモジュール714の部分は、物体支持モジュール710の下方への動きに(引いて)抵抗することができ、移動ガイドモジュール714の下側に配置された移動ガイドモジュール714の部分は、物体支持モジュール710の下方への動きに(押して)抵抗することができる。
 
【0075】
[0094]  移動ガイドモジュール714は、第1の軸718に沿って物体支持モジュール710に加えられる衝撃力を吸収するように構成されてよい。例えば、物体支持モジュール710の運動エネルギーは、移動ガイドモジュール714が圧縮又はつぶされ、物体支持モジュール710がマウントモジュール702に向かって動くことを可能にすると吸収される可能性がある。そのような衝撃力は、第1の軸718と完全には揃わない力を含むことがあるが、第1の軸718と揃う分力を含む。
 
【0076】
[0095]  
図8は、本明細書に開示されている少なくともいくつかの実施形態に従った例示的なシステム800を示している。システム800は、マウントモジュール802と、物体支持モジュール810と、移動ガイドモジュール814と、システム800の第1の軸818と、閾力822とを含む。
 
【0077】
[0096]  
図8は、閾力822が物体支持モジュール810に加えられた後のシステム800を描写することができる。
図8において、物体支持モジュール810は、物体支持モジュール810に(
図8に描写されているように右方向に)加えられる閾力822に応じてシステム800の第1の軸818に沿って動いた。閾力822は、移動ガイドモジュール814を圧縮させ、又はつぶれさせることができ、物体支持モジュール810がマウントモジュール802に向かって動くことを可能する。物体支持モジュール810は、
図8に示したよりもマウントモジュール802にいっそう接近して動くように構成されてよい。
図8は、移動ガイドモジュール814が第1の軸818に沿って加えられる物体支持モジュール810に加えられる力を吸収した後のシステム800を描写することができる。
 
【0078】
[0097]  
図9は、本明細書に開示されている少なくともいくつかの実施形態に従った車両支持フレームに結合された例示的なシステム900を示している。
図9は、支持フレーム901と、マウントモジュール902と、締結具904a、904b、904c、及び904dと、受け取り側906と、物体支持モジュール910と、レール914a、914b、914c、及び914dを備える移動ガイドモジュールと、閾力922と、物体950とを含む。
 
【0079】
[0098]  支持フレーム901は、数ある例の中でも自動車の支持フレームであってよい。支持フレームは、締結具904a〜d及びマウントモジュール902の取付穴によってマウントモジュール902に強固に結合されてよい。締結の他の方法が可能である。マウントモジュール902は、物体950が受け取り側906を貫通することを可能にするように構成された受け取り側906を含んでいてよい。
 
【0080】
[0099]  物体支持モジュール910は、車両ヘッドライトなどの物体950に結合されてよい。物体支持モジュール910は、物体950又は物体支持モジュール910に加えられる閾力922に応じてシステム900の第1の軸に沿って、物体950と一緒に動くように構成されてよい。
 
【0081】
[00100]  移動ガイドモジュールは、システム900の第1の軸に沿って物体支持モジュール910の移動をガイドするように構成された金属レール914a〜dを含んでいてよい。他の例において、移動ガイドモジュール914は、
図7及び
図8に描写されているように、物体支持モジュール910に加えられる閾力922に応じて圧縮する圧縮性の部分を含んでいてよい。
 
【0082】
[00101]  
図9に示されるように、物体950は、物体950又は物体支持モジュール910に加えられる閾力922に応じて物体支持モジュール910と一緒に動くように構成されてよい。また、物体950の少なくとも一部が、受け取り側906を貫通するように構成されてよい。
 
【0083】
[00102]  
図10は、本明細書に開示されている少なくともいくつかの実施形態に従った、車両支持フレームに結合された例示的なシステム1000を示している。
図10は、支持フレーム1001と、マウントモジュール1002と、受け取り側1006と、物体支持モジュール1010と、レール1014a、1014b、1014c、及び1014dを備える移動ガイドモジュールと、閾力1022と、物体1050とを含む。
 
【0084】
[00103]  
図10は、物体支持モジュール1010又は物体1050に加えられる閾力1022に応じてシステム1000の第1の軸に沿って物体支持モジュール1010がマウントモジュール1002に向かって動いた後のシステム1000を示す。このような場合、移動ガイドモジュールのレール1014a〜d、レール1014a〜dの1つに取り付けた摩擦ストリップ、又はマウントモジュール1002の磁石は、第1の軸1018に沿って物体支持モジュール1010に加えられる衝撃力の少なくともいくつかを吸収した可能性がある。
 
【0085】
[00104]  
図11は、構成要素支持モジュール1110の移動を可能にする位置に設定されている変形可能タブ1152、1154、及び1158を含む例示的な装置1100の第1の斜視図である。(
図14において明らかである第4の変形可能タブ1156は、
図11におけるレール1114Cによって不明瞭になっている。)
 
【0086】
[00105]  構成要素支持モジュール1110は、構造及び/又は機能において、上記の物体支持モジュール310、410、510、610、710、810、910、又は1010のいずれかと同様であってよい。いくつかの例において、構成要素支持モジュール1110は、ヘッドライト支持モジュールと呼ばれてもよく、例えば、車両100又は200のヘッドライトを支持するように構成されてよい。
 
【0087】
[00106]  
図11はさらに、マウントモジュール1102と、レール1114A、1114B、1114C、及び1114Dを備える移動ガイドモジュールとを示している。装置1100は、構造及び/又は機能において、上記のシステム300、400、500、600、700、800、900、又は1000のいずれかと同様であってよい。
 
【0088】
[00107]  
図11に示されるように、変形可能タブ1152〜1158は移動ガイドモジュールに結合されてよい。より具体的には、変形可能タブ1152はレール1114Aに結合されてよく、変形可能タブ1154はレール1114Bに結合されてよく、変形可能タブ1156(
図11には示されず)はレール1114Cに結合されてよく、且つ変更可能タブ1158はレール1114Dに結合されてよい。
図11において、変形可能タブ1152〜1158は「未係止」位置において描写されている。すなわち、変形可能タブ1152〜1158は、構成要素支持モジュール1110に加えられる(又は構成要素支持モジュール1110に取り付けられた構成要素に加えられる)力1122に応じてマウントモジュール1102に向かって構成要素支持モジュール1110が動くことを装置1100が可能にするように、それぞれのレール1114A〜Dと実質的に平行に揃っていてよい。
 
【0089】
[00108]  
図12は
図11に描写されている装置1100の近接図である。
図12に示されるように、変形可能タブ1152及び1154は、マウントモジュール1102に向かう構成要素支持モジュール1110の移動を可能にする位置にある。
 
【0090】
[00109]  
図13は
図11及び12に描写されている装置1100の第2の斜視図である。
図13に示されるように、変形可能タブ1152及び1154は、マウントモジュール1102に向かう構成要素支持モジュール1110の移動を可能にする位置に設定されている。
 
【0091】
[00110]  
図14は、マウントモジュール1102に向かって構成要素支持モジュール1110の移動に抵抗する「係止」位置の変形可能タブ1152、1156、及び1158を示す装置1100の第1の斜視図である。
図14に示されるように、変形可能タブ1152〜1158は、マウントモジュール1102に向かう構成要素支持モジュール1110の移動に装置1100が抵抗するように、マウントモジュール1102のそれぞれの部分の周囲を少なくとも部分的に包むように曲げられ、又は変形されている。変形可能タブ1152〜1158は、マウントモジュール1102に向かう構成要素支持モジュール1110の移動を可能にする未係止位置に変形可能タブ1152〜1158を変形して戻すのに必要とされる所定レベルの力に対応する特定の厚さ及び/長さを有してよい。
 
【0092】
[00111]  
図15は装置1100の近接図である。
図15に示されるように、変形可能タブ1152及び1154は、マウントモジュール1102に向かう構成要素支持モジュール1110の移動に抵抗する係止位置にある。
 
【0093】
[00112]  
図16は装置1110の第2の斜視図である。
図16に示されるように、変形可能タブ1152、1154、及び1158は、マウントモジュール1102に向かう構成要素支持モジュール1110の移動に抵抗する係止位置に設定されている。
 
【0094】
[00113]  
図17は、マウントモジュール1102に向かう構成要素支持モジュール1110の移動を可能にする未係止位置に変形可能タブ1152〜1158が変形された後の装置1100の第1の斜視図である。
図17に示されるように、少なくとも所定レベルの力1123が構成要素支持モジュール1110(又は構成要素支持モジュール1110によって支持される構成要素)に加えられており、これが変形可能タブ1152〜1158を変形させて未係止位置に戻す。これにより構成要素支持モジュール1110は、係止位置から未係止位置への変形可能タブ1152〜1158の変形に対応する、おそらく所定レベルの力よりも小さい衝撃力に応じてマウントモジュール1102に向かって動くことが可能となる。
 
【0095】
[00114]  
図18は、変形可能タブ1152〜1158が少なくとも所定レベルの力を吸収し、且つマウントモジュール1102に向かう構成要素支持モジュール1110の移動を可能にする未係止位置に変形した後の、装置1100の第2の斜視図である。
 
【0096】
[00115]  
図19は装置1100の操作に関連した衝撃力データのグラフィック描写である。しかし特に、
図19に描写されている衝撃力データは、1つ以上の変形可能タブ1152〜1158の使用を伴わない。様々な例において、摩擦テープなどの材料を使用し、移動ガイドモジュール(例えば、レール1114A〜D)とマウントモジュール1102との間の摩擦を増大させ、それによって構成要素支持モジュール1110に衝撃を及ぼす力を少なくとも部分的に摩擦熱に転換することができる。(様々な構造の装置を含む他の例において、材料を使用して構成要素支持モジュール1110と移動ガイドモジュールとの間の摩擦を増大させることができる。)
 
【0097】
[00116]  曲線1902は、構成要素支持モジュール1110がマウントモジュール1102に向かって動くと装置1100によって吸収される力を意味する。(
図19において、構成要素支持モジュール1110のマウントモジュール1102に向かっての動きは、
図19の横軸上の増大する「拡張」値に対応する。)曲線1902は第1の摩擦材料の使用に対応し、曲線1904は第2の摩擦材料の使用に対応し、曲線1906は第3の摩擦材料の使用に対応する。
 
【0098】
[00117]  曲線1902によって示されるように、第1の摩擦材料の使用は、構成要素支持モジュール1110がマウントモジュール1102に向かって約2.25mmより多く動くことができる前に構成要素支持モジュール1110に加えられなければならない、およそ180ニュートンの静的な摩擦閾力に対応する。
 
【0099】
[00118]  曲線1904によって示されるように、第2の摩擦材料の使用は、構成要素支持モジュール1110がマウントモジュール1102に向かって約3mmより多く動くことができる前に構成要素支持モジュール1110に加えられなければならない、およそ225ニュートンの静的な摩擦閾力に対応する。
 
【0100】
[00119]  曲線1906によって示されるように、第3の摩擦材料の使用は、構成要素支持モジュール1110がマウントモジュール1102に向かって約4mmより多く動くことができる前に構成要素支持モジュール1110に加えられなければならない、およそ300ニュートンの静的な摩擦閾力に対応する。
 
【0101】
[00120]  
図20は装置1100の操作に関連した衝撃力データのグラフィック描写である。特に、
図20に描写されている衝撃力データは変形可能タブ1152〜1158の使用を伴う。(
図20において、マウントモジュール1102に向かっての構成要素支持モジュール1110の動きは、
図20の横軸上の増大する「拡張」値に対応する。)曲線2002によって示されるように、変形可能タブ1152〜1158の使用は、構成要素支持モジュール1110がマウントモジュール1102に向かって約7mmより多く動くことができる前に構成要素支持モジュール1110に加えられなければならない、およそ650ニュートンの静的な摩擦閾力に対応することができる。他の例において、変形可能タブ1152〜1158の使用は、構成要素支持モジュール1110がマウントモジュール1102に向かって任意の距離を動くことができる前に構成要素支持モジュール1110に加えられる400ニュートンより多く1000ニュートン未満である任意の静的な摩擦閾力に対応することができる。
 
【0102】
[00121]  上記の例において、摩擦テープなどの材料の使用は、構成要素支持モジュール1110がマウントモジュール1102に向かって著しく動くことができる前に構成要素支持モジュール1110に加えられなければならない最大で約300ニュートンの静的な摩擦閾力に対応することができる。したがって、変形可能タブ1152〜1158の使用により、例えば、歩行者又は車道障害物との衝突中に予想されるレベルである衝撃力に応じてのみ、構成要素支持モジュール1110がマウントモジュール1102に向かってより動きやすくなる。変形可能タブ1152〜1158の使用により、例えば、でこぼこの駆動面に対応する偶発的力が、構成要素支持モジュール1110をマウントモジュール1102に向かって動かしにくくさせるようになる。
 
【0103】
[00122]  本明細書に記載の配置は例示を目的にしたものに過ぎないことが理解されるべきである。したがって、当業者には、他の配置及び他の要素(例えば機械、インターフェース、機能、順序、及び機能のグループ分けなど)を代わりに用いることが可能であり、且ついくつかの要素は所望の結果に応じて完全に省略されてもよいことがわかるであろう。さらに、記載されている要素の多くは、別々のもしくは分散した構成要素として、又は任意の適切な組み合わせ及び位置で他の構成要素と連携して実装されてよい機能実体であり、あるいは、独立した構造として記載されている他の構造要素が組み合わされてもよい。
 
【0104】
[00123]  本明細書において様々な態様及び実施形態が開示されているが、当業者には、他の態様及び実施形態が明らかであろう。本明細書に記載の様々な態様及び実施形態は例示を目的とするものであって限定することを意図してはおらず、その真の範囲は、以下の特許請求の範囲と、そのような特許請求の範囲に認められる均等物の全範囲とにより示される。本明細書において用いられている用語は特定の実施形態を説明することのみを目的としており、限定的であることは意図されていないことも理解されるべきである。