(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6671514
(24)【登録日】2020年3月5日
(45)【発行日】2020年3月25日
(54)【発明の名称】サーモスタチックバルブ
(51)【国際特許分類】
F16K 31/68 20060101AFI20200316BHJP
F16K 17/04 20060101ALI20200316BHJP
F16H 57/04 20100101ALN20200316BHJP
【FI】
F16K31/68 E
F16K17/04 D
!F16H57/04 G
【請求項の数】10
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2018-560632(P2018-560632)
(86)(22)【出願日】2017年5月16日
(65)【公表番号】特表2019-516925(P2019-516925A)
(43)【公表日】2019年6月20日
(86)【国際出願番号】CN2017084497
(87)【国際公開番号】WO2017206706
(87)【国際公開日】20171207
【審査請求日】2018年11月16日
(31)【優先権主張番号】201610373952.7
(32)【優先日】2016年5月31日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518379566
【氏名又は名称】ジャージャン サンフア オートモーティヴ コンポーネンツ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162824
【弁理士】
【氏名又は名称】石崎 亮
(72)【発明者】
【氏名】チウ ハオミン
(72)【発明者】
【氏名】ルー シャオダン
(72)【発明者】
【氏名】パン タオ
(72)【発明者】
【氏名】ルオ ヨンジン
【審査官】
小岩 智明
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2010/0126594(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2015/0204453(US,A1)
【文献】
国際公開第2012/085436(WO,A1)
【文献】
特開2008−223913(JP,A)
【文献】
特開2008−052474(JP,A)
【文献】
実開昭60−121598(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 31/64−31/70,17/04−17/168
F16H 57/04
F01P 7/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部にキャビティが設けられたバルブボディ、前記キャビティ内に取り付けられた熱アクチュエータ及び第1のばねを含み、前記キャビティの一端が開口し、前記熱アクチュエータの一端が前記第1のばねに当接し、前記バルブボディには、少なくとも3つのポートが設置され、3つのポートは、第1のポート、第2のポート及び第3のポートを含むサーモスタチックバルブであって、
前記キャビティ内には、弁座組立部品がさらに設置され、前記弁座組立部品は、第1の弁座を含み、前記第1の弁座には、前記第1の弁座を貫通する第1の弁口が設置され、前記サーモスタチックバルブは、前記熱アクチュエータと第1のばねのフィットによって前記第1の弁口を開閉し、前記第1の弁座の外径は前記キャビティの前記第1の弁座に対応する部分の内径よりも小さく、前記第1の弁座の外壁と前記キャビティに対する内壁との間には内部通路が形成され、
前記キャビティ内には、圧力リリーフリング及び第2のばねがさらに設置され、前記第2のばねの一端は前記圧力リリーフリングに当接し、前記第2のばねは圧縮状態であり、前記圧力リリーフリングには、底部を貫通する第2の弁口が設置され、前記第2の弁口の内径は前記第1の弁座の外径よりも小さく、且つ、前記第1の弁口の内径よりも大きく、
前記サーモスタチックバルブは、前記圧力リリーフリングによって前記内部通路を開閉し、前記内部通路が導通される時に、前記第1のポートは前記内部通路を介して前記第3のポートに連通し、前記サーモスタチックバルブは、前記第1のポート、内部通路、及び第3のポートが含まれる第1の流路を形成し、
前記キャビティは、第1のキャビティを含み、前記第1の弁座は、前記第1のキャビティに位置し、前記第1の弁座の外壁と前記第1のキャビティに対する内壁との間に前記内部通路を形成し、前記弁座組立部品は接続ポストを含み、前記接続ポストは前記第1の弁座と接続され、前記第1の弁座は接続ポストに対して外縁が形成され、前記内部通路が遮断される時に、前記圧力リリーフリングは前記外縁に当接する、ことを特徴とするサーモスタチックバルブ。
【請求項2】
前記キャビティは、第2のキャビティを含み、前記弁座組立部品は、ばね支持座及びフィット部をさらに含み、前記第1のばねの一端は前記熱アクチュエータに当接し、前記第1のばねの他端は前記ばね支持座に当接し、前記接続ポストは前記第1の弁座と前記ばね支持座とを接続し、前記第2のキャビティに対する内壁の少なくとも一部には雌ねじが設置され、前記フィット部の外壁の少なくとも一部には、前記雌ねじにフィットされる雄ねじが設置され、前記弁座組立部品は、前記フィット部と前記第2のキャビティとの間のねじフィットによって固定される、ことを特徴とする請求項1に記載のサーモスタチックバルブ。
【請求項3】
前記第1のキャビティの内径は、前記第2のキャビティの内径よりも大きく、
前記接続ポストの外壁面及び内壁面は円滑な円弧状の曲面であって、且つ、前記接続ポスト外壁面の円弧状の曲面の直径は前記第1の弁座の外径よりも小さい、ことを特徴とする請求項2に記載のサーモスタチックバルブ。
【請求項4】
前記ばね支持座の前記接続ポストに接続される部分の端部には、前記第1のばねにフィットされる溝がさらに設置され、前記第1のばねの一端は前記溝の底部に当接し、前記第1の弁口、接続ポスト、及び溝は同一の工程で加工され、前記第1の弁口に対する内壁、接続ポストに対する内壁、及び溝に対する内壁は円滑に接続される、ことを特徴とする請求項2に記載のサーモスタチックバルブ。
【請求項5】
前記弁座組立部品には、貫通穴がさらに開設され、前記貫通穴は、前記ばね支持座の前記接続ポストに近い端部から、前記フィット部の前記第1のキャビティから離れる端部まで延在し、前記貫通穴は第3のポートに連通し、貫通穴の内径は第1のばねの外径よりも小さく、前記第1の流路には前記貫通穴がさらに含まれる、ことを特徴とする請求項2に記載のサーモスタチックバルブ。
【請求項6】
前記圧力リリーフリングには、ばね収容キャビティ及びばね支持部がさらに設置され、前記圧力リリーフリングは底部及び側壁部を有し、前記第1のキャビティは前記圧力リリーフリングのストロークにフィットする部分を少なくとも有し、前記圧力リリーフリングは前記第1のキャビティの当該部分にスライディングフィットされ、
前記第2のばねの一端は、前記ばね支持部に当接し、前記圧力リリーフリングが前記第1の弁座から離れる時に、前記サーモスタチックバルブ内に前記第1の流路を形成する、ことを特徴とする請求項5に記載のサーモスタチックバルブ。
【請求項7】
前記第2の弁口に対する内壁は、前記接続ポストの外壁にスライディングフィットされ、前記第1の弁座の前記接続ポストから離れる一端部には、取付部が設置され、前記取付部は、前記第1の弁口の一端に位置する多角形構造、又は少なくとも2つの止まり穴、又は前記第1の弁口に対する内壁に沿って開設された少なくとも2つの溝、又は前記第1の弁座の外壁に沿って切断されて形成された部分である、ことを特徴とする請求項6に記載のサーモスタチックバルブ。
【請求項8】
前記熱アクチュエータの前記第1のばねに当接する一端には第1の密封部が設置され、前記第1の密封部は前記第1のばねの一端に当接し、前記第1の密封部の外径は前記第1の弁口に対する内壁における任意の2点の間の最大距離よりも大きく、前記サーモスタチックバルブは前記第1の密封部によって前記第1の弁口を開閉し、前記第1の弁口が開放される時に、第1の弁座は前記第1の密封部から離れ、前記圧力リリーフリングは前記第1の弁座の外縁に当接し、前記内部通路が遮断され、前記サーモスタチックバルブ内には、前記第1のポート、前記第1の弁口、前記貫通穴及び前記第3のポートが含まれる第2の流路を形成する、ことを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載のサーモスタチックバルブ。
【請求項9】
前記キャビティの開口端にはエンドカバーが取付られ、前記エンドカバーの少なくとも一部は前記開口端を通って前記キャビティに伸び、前記エンドカバーはストップカラーによって固定され、
前記エンドカバーは、エンドカバー本体、エンドカバー接続ポスト及び第2の弁座を含み、前記エンドカバーは前記エンドカバー本体と前記キャビティに対する内壁との間に密封リングを設置することによって密封され、前記第2の弁座は前記キャビティの第1のポートと第2のポートとの間の部分に対する内壁にクリアランスフィットされ、前記第2の弁座には第3の弁口が設置され、前記第3の弁口は熱アクチュエータ本体の一端部にフィットされ、前記熱アクチュエータ本体の端部が前記第2の弁座に当接又は隣接する時に、前記第3の弁口が閉じられ、前記熱アクチュエータ本体の端部が前記第2の弁座から離れる時に、前記第3の弁口が開放され、前記第1のポートは前記第3の弁口を介して前記第2のポートに連通し、前記サーモスタチックバルブ内には、第1のポート、第3の弁口及び第2のポートが含まれる第3の流路を形成する、ことを特徴とする請求項8に記載のサーモスタチックバルブ。
【請求項10】
前記熱アクチュエータは、エジェクタロッドをさらに含み、前記エンドカバー本体には、前記キャビティに向かって開口する収容キャビティがさらに開設され、前記収容キャビティ内には、前記収容キャビティから前記キャビティに向かう方向、つまり、前記収容キャビティの開口端から内方に向かう方向に、ばね座及び第3のばねが順に設置され、前記ばね座はキャップ状の構造であり、前記ばね座は、前記エジェクタロッドの前記収容キャビティに伸びる部分の端部にカバー設置され、前記エジェクタロッドの前記収容キャビティに伸びる部分の端部は前記ばね座の内キャビティに位置し、前記第3のばねの一端は前記収容キャビティの底部に当接し、前記第3のばねの他端は前記ばね座に当接し、前記第3のばねは圧縮状態であり、且つ、前記第3のばねの初期変形力は、前記第1の弁口が閉じられた時に前記第1のばねによって発生する弾性変形力以上である、ことを特徴とする請求項9に記載のサーモスタチックバルブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体制御分野に関し、具体的には、サーモスタチックバルブに関する。
【0002】
本出願は、2016年05月31日に中国特許庁に提出された、出願番号が201610373952.7であって、発明の名称が「サーモスタチックバルブ」である中国特許出願に基づく優先権を主張するものであり、その全内容を本出願に参照により援用する。
【背景技術】
【0003】
自動車の走行中に、各部品の間は、自動車の正常な動作を保証するために、潤滑油で適時潤滑する必要がある。潤滑油の潤滑性能が十分ではなければ自動車の使用寿命に影響を与える。潤滑油の潤滑性能はその自身の温度に大きく関連し、潤滑油温度が高すぎるか又は低すぎる場合、潤滑油の潤滑性能が影響される。
【0004】
潤滑油の温度は、一般的に通常の走行時にあまり高くなく、車両に過負荷がかかったり、四輪駆動モードが雪道走行やオフロードに設定される場合に、車両が油圧式トルクコンバータの過度スリップの状態で走行することによって、トランスミッションオイルの温度が高過ぎて、潤滑性能が低下するおそれがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のトランスミッションオイルは主に、サーモスタチックバルブと外部冷却装置とからなる冷却流路によって、温度調整機能を実現する。トランスミッションオイル回路の温度が上昇すると、熱アクチュエータの感熱物質が熱膨張して、トランスミッションオイルがトランスミッションに直接的に戻る通路が閉塞され、高温のオイルが外部冷却装置に入って冷却され、トランスミッションの外部冷却装置に戻る。逆に、オイル温度が低過ぎると、熱アクチュエータの感熱物質が凝固収縮し始め、エジェクタロッドがリセットされ、トランスミッションオイルがトランスミッションに直接的に戻る通路が開放される。トランスミッションオイル回路のオイルは、流れる間に発熱するトランスミッションデバイスと熱交換を行って、オイル温度が適切な範囲に制御される。
【0006】
しかし、実際の使用では、外部冷却装置の閉塞などにより冷却油の流体圧力が過大となる際に、冷却油の温度が上昇することに伴って、トランスミッションオイルがトランスミッションに直接的に戻る通路が閉塞され、これにより、トランスミッションの冷却油の流体圧力が高くなりすぎて、給油不足の問題が生じるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
外部冷却装置の閉塞などにより冷却油の流体圧力が過大となる場合が発生することを回避するために、本発明の技術的解決策は、内部にキャビティが設けられたバルブボディ、前記キャビティ内に取り付けられた熱アクチュエータ及び第1のばねを含み、前記キャビティの一端が開口し、前記熱アクチュエータの一端が前記第1のばねに当接し、前記バルブボディには少なくとも3つのポートが設置され、3つのポートは第1のポート、第2のポート及び第3のポートを含むサーモスタチックバルブを提供し、前記キャビティ内に弁座組立部品がさらに設置され、前記弁座組立部品は第1の弁座を含み、前記第1の弁座には前記第1の弁座を貫通する第1の弁口が設置され、前記サーモスタチックバルブは前記熱アクチュエータと第1のばねとのフィットによって前記第1の弁口を開閉し、前記第1の弁座の外径は前記第1の弁座に対応する前記キャビティの部分の内径よりも小さく、前記第1の弁座の外壁と前記キャビティに対する内壁との間に内部通路が形成され、
【0008】
前記キャビティ内には圧力リリーフリング及び第2のばねがさらに設置され、前記第2のばねの一端は前記圧力リリーフリングに当接し、前記第2のばねは圧縮状態にあり、前記圧力リリーフリングには底部を貫通する第2の弁口が設置され、前記第2の弁口の内径は前記第1の弁座の外径よりも小さく、且つ前記第1の弁口の内径よりも大きく、
【0009】
前記サーモスタチックバルブは前記圧力リリーフリングによって前記内部通路を開閉し、前記内部通路が導通される時に、前記第1のポートは前記内部通路を介して前記第3のポートに連通し、前記サーモスタチックバルブは、前記第1のポート、内部通路、第3のポートが含まれる第1の流路を形成する、ことを特徴とする。
【0010】
前記キャビティは第1のキャビティ及び第2のキャビティを含み、前記弁座組立部品は、接続ポスト、ばね支持座、及びフィット部を含み、前記第1のばねの一端は前記熱アクチュエータに当接し、前記第1のばねの他端は前記ばね支持座に当接し、前記接続ポストは前記第1の弁座と前記ばね支持座とを接続し、前記第2のキャビティに対する内壁の少なくとも一部には雌ねじが設置され、前記フィット部の外壁の少なくとも一部には前記雌ねじにフィットされる雄ねじが設置され、前記弁座組立部品は前記フィット部と前記第2のキャビティとの間のねじフィットによって固定される。
【0011】
前記第1のキャビティの内径は前記第2のキャビティの内径よりも大きく、前記第1の弁座は前記第1のキャビティに位置し、前記第1の弁座の外壁と前記第1のキャビティに対する内壁との間には前記内部通路を形成し、前記接続ポストの外壁面及び内壁面は円滑な円弧状の曲面であり、且つ、前記接続ポストの外壁面の円弧状の曲面の直径は前記第1の弁座の外径よりも小さく、前記第1の弁座は接続ポストに対して外縁が形成され、前記内部通路が遮断される時に、前記圧力リリーフリングは前記外縁に当接する。
【0012】
前記ばね支持座の前記接続ポストに接続される部分の端部には、前記第1のばねにフィットされる溝が設置され、前記第1のばねの一端は前記溝の底部に当接し、前記第1の弁口、接続ポスト及び溝は同一の工程で加工され、前記第1の弁口に対する内壁、 接続ポストに対する内壁、及び溝に対する内壁が円滑に接続される。
【0013】
前記弁座組立部品には貫通穴がさらに開設され、前記貫通穴は、前記ばね支持座の前記接続ポストに近い端部から、前記フィット部の前記第1のキャビティから離れる端部まで延在し、前記貫通穴は第3のポートに連通し、貫通穴の内径が第1のばねの外径よりも小さく、前記第1の流路には前記貫通穴がさらに含まれる。
【0014】
前記圧力リリーフリングには、ばね収容キャビティ及びばね支持部が設置され、前記圧力リリーフリングは底部及び側壁部を有し、前記第1のキャビティは前記圧力リリーフリングのストロークとフィットする部分を少なくとも有し、前記圧力リリーフリングは前記第1のキャビティの当該部分にスライディングフィットされ、前記第2のばねの一端は前記ばね支持部に当接し、前記圧力リリーフリングが前記第1の弁座から離れる時に、前記サーモスタチックバルブ内に前記第1の流路が形成される。
【0015】
前記第2の弁口に対する内壁は前記接続ポストの外壁にスライディングフィットされ、前記第1の弁座の前記接続ポストから離れる一端部には取付部が設置され、前記取付部は、前記第1の弁口一端に位置する多角形構成、又は少なくとも2つの止まり穴、又は前記第1の弁口に対する内壁に沿って開設された少なくとも2つの溝、又は、前記第1の弁座の外壁に沿って切断されて形成された部分である。
【0016】
前記第1のばねに当接する前記熱アクチュエータの一端には第1の密封部が設置され、前記第1の密封部は前記第1のばねの一端に当接し、前記第1の密封部の外径は前記第1の弁口に対する内壁における任意の2点の間の最大距離よりも大きく、前記サーモスタチックバルブは前記第1の密封部によって前記第1の弁口を開閉し、前記第1の弁口が開放された時、第1の弁座は前記第1の密封部から離れ、前記圧力リリーフリングは前記第1の弁座の外縁に当接し、前記内部通路が遮断され、前記サーモスタチックバルブ内には、前記第1のポート、前記第1の弁口、前記貫通穴及び前記第3のポートが含まれる第2の流路を形成する。
【0017】
前記キャビティの開口端にはエンドカバーが取り付けられ、前記エンドカバーの少なくとも一部は前記開口端を通って前記キャビティに伸び、前記エンドカバーはストップカラーによって固定される。
【0018】
前記エンドカバーはエンドカバー本体、エンドカバー接続ポスト、及び第2の弁座を含み、その中、前記エンドカバーは前記エンドカバー本体と前記キャビティに対する内壁との間に密封リングを設置することによって密封され、前記第2の弁座は前記キャビティの第1のポートと第2のポートとの間の部分に対する内壁にクリアランスフィットされ、前記第2の弁座には第3の弁口が設置され、前記第3の弁口は熱アクチュエータ本体の一端部にフィットされ、前記熱アクチュエータ本体の端部が前記第2の弁座に当接又はアバットメントする時に、前記第3の弁口が閉じられ、前記熱アクチュエータ本体の端部が前記第2の弁座から離れる時に、前記第3の弁口が開放され、前記第1のポートは前記第3の弁口を介して前記第2のポートに連通し、前記サーモスタチックバルブ内に、第1のポート、第3の弁口、及び第2のポートが含まれる第3の流路を形成する。
【0019】
前記熱アクチュエータはエジェクタロッドをさらに含み、前記エンドカバー本体内には、前記キャビティに向かって開口する収容キャビティがさらに開設され、前記収容キャビティ内には、前記収容キャビティから前記キャビティへ向かう方向、つまり、前記収容キャビティの開口端から内方に向かう方向に、ばね座及び第3のばねが順に設置され、前記ばね座はキャップ状の構造であり、前記ばね座は前記収容キャビティに伸びる前記エジェクタロッドの部分の端部に設置され、前記収容キャビティに伸びる前記エジェクタロッドの部分の端部は、前記ばね座の内キャビティに位置し、前記第3のばねの一端は前記収容キャビティの底部に当接し、前記第3のばねの他端は前記ばね座に当接し、前記第3のばねは圧縮状態であり、且つ、前記第3のばねの初期変形力は前記第1の弁口が閉じられる時に前記第1のばねによって発生する弾性変形力以上である。
【0020】
バルブボディキャビティ内には、圧力差の作用によって動くことができる圧力リリーフリングが設置され、正常の場合に、圧力リリーフリングは、ばねによって第1の弁座に当接し、キャビティ内には、圧力リリーフリングの上下動によって開閉可能な内部通路がさらに設置され、サーモスタチックバルブ内の流体の圧力が過大となる時に、流体は圧力リリーフリングを押してばねを圧縮することができ、これにより、内部通路を第3のポートに連通させて、第1の流路及び第2の流路が同時に連通されることを実現し、サーモスタチックバルブ内の流体の過大な圧力による損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の一実施例に係るサーモスタチックバルブの概略斜視図である。
【
図2】第2の流路が流通される時の
図1に示すサーモスタチックバルブの概略断面図である。
【
図3】
図1に示すサーモスタチックバルブの弁座組立部品の概略斜視図である。
【
図4】
図3に示す弁座組立部品の概略断面図である。
【
図5】
図1に示すサーモスタチックバルブにおける圧力リリーフリングの概略断面図である。
【
図6】第3の流路が流通される時の
図1に示すサーモスタチックバルブの概略断面図である。
【
図7】第1の流路が流通される時の
図1に示すサーモスタチックバルブの概略断面図である。 図の矢印は流体の流れの方向を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の技術的解決策はサーモスタチックバルブを提供し、バルブボディのキャビティ内には、圧力差及びばねの復元力の作用によって動くことができる圧力リリーフリングが設置され、キャビティ内には、圧力リリーフリングの上下動によって開閉可能な内部通路がさらに設置され、正常の場合に、圧力リリーフリングは内部通路を閉じ、圧力リリーフリングの両端の圧力差が設定値よりも高い時に、流体は圧力リリーフリングを押してばねを圧縮することができ、これによって、内部通路を開放させて、第1の流路及び第2の流路が同時に連通されることを実現し、システムの流体の過大な圧力による損傷を防止することができる。
【0023】
本明細書に記載の初期変形力とは、製品が使用されていない時に圧縮状態にあるばねが外力作用によって変形が発生する時に生じる圧力である。
【0024】
以下、技術的解決策について、添付の図面及び具体的実施形態を参照して具体的に説明し、本明細書に記載される頂部、底部、左側、右側等の方位名詞は全て図面の対応する方位関係に従って記述されるものである。
【0025】
図1から
図7は、本発明の一実施例を開示し、サーモスタチックバルブは、内部にキャビティ15が設けられたバルブボディ1と、キャビティ15内に取り付けられた熱アクチュエータを含み、キャビティ15の一端は開口し、熱アクチュエータはキャビティ15の開口端を介してキャビティ15内に挿入する。バルブボディ1には、それぞれ外部に連通可能な第1のポート11、第2のポート12、第3のポート13、及び第4のポート14がさらに設置されている。キャビティ15は、第1のキャビティ151及び第2のキャビティ152を含み、第1のポート11及び第2のポート12はそれぞれ第1のキャビティ151に連通し、第3のポート13及び第4のポート14はそれぞれ第2のキャビティ152に連通する。
【0026】
なお、第1のポート11と第2のポート12は、バルブボディの対向する位置に設置されてもよく、第3のポート13と第4のポート14は、バルブボディの対向する位置に設置されてもよい。
【0027】
なお、第4のポート14を設置せず、第3のポート13を第2のキャビティ152に連通させてもよく、且つ、第3のポート13は第2のキャビティ152に対向して設置してもよいし、
図2に示すような交差設置であってもよい。本実施例では、第4のポートはサーモスタチックバルブのパイプ接続及び取付を容易にするために設置される。
【0028】
ここで、キャビティ15とは、バルブボディ1という部材に一連の穿孔によって形成されたキャビティ本体であり、当該キャビティ本体内に取付部品を設置することができる。
【0029】
熱アクチュエータは、熱アクチュエータ本体22、エジェクタロッド21、及び熱アクチュエータ本体内に充填された感熱物質を含み、感熱物質は温度の変化に伴って体積が変化することができ、感熱物質の体積変化はエジェクタロッド2
1を動作させることで、熱アクチュエータ本体とエジェクタロッドの相対運動を促進することができる。
【0030】
キャビティ15の開口端にはエンドカバー6が取り付けられ、エンドカバー6の少なくとも一部は開口端を通ってキャビティ15に伸び、エンドカバー6とキャビティ15に対する内壁との間は、密封リング(図示せず)を設置することによって密封することができ、エンドカバー6はストップカラー64によって固定することができる。
【0031】
エンドカバー6は、エンドカバー本体65、エンドカバー接続ポスト66、及び第2の弁座63を含み、その中、エンドカバー6はエンドカバー本体65とキャビティ15に対する内壁との間に設置された密封リングによって密封される。第2の弁座63は、キャビティの第1のポート11と第2のポート12との間の部分に対する内壁にクリアランスフィットされ、第2の弁座63には、第3の弁口631が設置され、第3の弁口631は熱アクチュエータ本体22の一端部にフィットされ、熱アクチュエータ本体22の当該端部が第2の弁座63に当接又はアバットメントする時に、熱アクチュエータ本体22は第3の弁口631を閉じることができ、熱アクチュエータ本体22の当該端部が第2の弁座63から離れる時に、第3の弁口631が開放され、第1のポート11は第3の弁口631を介して第2のポート12に連通することができ、この場合、サーモスタチックバルブ内に、第1のポート11、第3の弁口631、及び第2のポート12が含まれる第3の流路を形成する。
【0032】
ここで注意すべきことは、1、クリアランスフィットされた隙間が大きくなく、サーモスタチックバルブ内に潤滑油が流入した時に、潤滑油は、当該隙間にオイルシールを形成することができ、2、第2の弁座63は、エンドカバー6と別体に設置されてもよく、第2の弁座63は、ねじ接続又はリベット接合などによって弁室を第1のキャビティ内に設置してもよく、本実施例では、第2の弁座63は、エンドカバー6と一体的に設置され、エンドカバー6と第2の弁座63との間はエンドカバーの接続ポスト66によって接続され、このような設置方式は構造が簡単であり、且つ、取付が容易になり、内部漏れの要求を容易に満たすことができる。
【0033】
エンドカバー本体65に、キャビティ15に向かって開口する収容キャビティ61がさらに開設され、収容キャビティ61内には、前記収容キャビティ61からキャビティ15に向かう方向、つまり、前記収容キャビティ61の開口端から内方に向かう方向に、ばね座62及び第3のばね33が順に設置され、ばね座62はキャップ状の構造であり、ばね座62は、収容キャビティ61に伸びるエジェクタロッド21の部分の頂部の端部にカバー設置され、収容キャビティ61に伸びるエジェクタロッドの部分の頂部の端部は、ばね座の内キャビティに位置する。第3のばね33の一端は収容キャビティ61の底部に当接し、他端はばね座の外縁に当接し、この場合、第3のばね33は圧縮状態であり、第3のばね33の初期変形力は第1の弁口41が閉じられる時に第1のばね31によって発生する弾性変形力以上である。
【0034】
なお、エジェクタロッドは、第3のばね33に直接的に当接されてもよく、例えば、ばね座はエジェクタロッド上に一体的に成形されるか、又は、第3のばねはエジェクタロッドにカバー設置される。また、第3のばね及びばね座を設置しなくてもよく、エジェクタロッドはエンドカバーに直接的に当接又はアバットメントしてもよい。
【0035】
熱アクチュエータ2は、キャビティ15の開口端によってキャビティ15内に装填され、図に示すように、熱アクチュエータ2は第1のキャビティ151内に位置する。エンドカバー6から離れる熱アクチュエータ2の一端には第1の密封部23がさらに設置され、熱アクチュエータ2は第1の密封部23によってキャビティ15内に設置された第1のばね31に当接する。
【0036】
図に示すように、キャビティ15には弁座組立部品4及び圧力リリーフリング5がさらに設置され、その中、弁座組立部品4の一部は第1のキャビティ151に位置し、弁座組立部品4の他の部分は第2のキャビティ152に位置すると共に、第2のキャビティ152に対する内壁との間でねじ接続される。
【0037】
弁座組立部品4は、第1の弁座42、接続ポスト43、ばね支持座44及びフィット部45を含み、第1の弁座42には第1の弁座42を貫通する第1の弁口41が設置される。
【0038】
弁座組立部品4の取付を容易にするために、第1の弁口41の少なくとも上端口に近い部分は、例えば六角形又は五角形のような多角形構造の取付部47であり、弁座組立部品4を工具によって第2のキャビティ152内壁にねじ接続して固定することを容易にする。なお、他の構成によって弁座組立部品4を取り付けることもでき、例えば、取付部47は、第1の弁座42の上端面に少なくとも2つの止まり穴が設置されるものであってもよく、又は、取付部47は第1の弁座42の上端面から第1の弁口41に対する内壁に沿って少なくとも2つの溝が開設されるものであってもよく、又は、取付部47は第1の弁座42の上端面から第1の弁座42の外壁に沿って切断された部分であってもよい。
【0039】
第1の弁座42は、第1のキャビティ15
1に位置し、且つ、第1の弁座42の外径は第1のキャビティ15
1の内径よりも小さく、第1の弁座42の外壁と第1のキャビティ15
1に対する内壁との間に内部通路154が形成される。第1の弁口41の内径又は第1の弁口41の内接円の直径は第1のばね31の外径よりも大きく、第1のばね31は第1の弁口41を通過することができると共に、自在に圧縮されて復元されることができる。また、熱アクチュエータ2の第1の密封部23の外径は第1の弁口41に対する内壁における任意の2点の間の最大距離よりも大きく、第1の密封部23は第1の弁口を完全に覆い、即ち、第1の密封部23が第1の弁座42に当接する時に、第1の弁口41が閉じられる。第1の弁座42が第1の密封部23から離れる時に、第1のポート11は第1の弁口41及び貫通穴46を介して第3のポート13に連通することができ、この場合、サーモスタチックバルブ内に、第1のポート11、第1の弁口41、貫通穴46及び第3のポート13が含まれる第2の流路が形成される。
【0040】
第1の弁座42とばね支持座44との間は、少なくとも2つの接続ポスト43によって接続され、接続ポスト43の外壁面及び内壁面は円滑的な円弧状の曲面であって、且つ、接続ポスト43の外径は第1の弁座42の外径よりも小さく、2つの接続ポスト43の間に一定の空間が保持されてもよい。
【0041】
ばね支持座44は、第1のばね31を支持するためのものであり、第1のばね31の一端は第1の密封部23に当接し、第1のばね31の他端はばね支持座44に当接する。第1のばね31の変位を防止するために、接続ポスト43に接続されるばね支持座44の部分の端部には溝441がさらに設置されてもよく、溝441は前記第1のばねにフィットされることで第1のばねの変位を防止し、溝441の底部は第1のばね31の一端に当接する。さらに、加工を容易にするために、第1の弁口41、接続ポスト43及び溝441は同一の工程で加工され、第1の弁口41に対する内壁、接続ポスト43に対する内壁、及び溝441に対する内壁が円滑に接続され、又は、第1の弁口41の取付部を除いた部分の内径、接続ポスト43の円弧状に対する内壁面の直径、及び溝441の内径は同じである。
【0042】
接続ポスト43の円弧状の外壁面の直径は、ばね支持座44の外径と同じであって、且つ、接続ポスト43の円弧状の外壁面の直径及びばね支持座44の外径は、第1の弁座42の外径よりも小さく、第1の弁座42は接続ポスト43に対して外縁が形成される。
【0043】
フィット部45の外壁に、雄ねじ
451が設置され、第2のキャビティ152の一部に対する内壁には雌ねじ1521が設置され、フィット部45の雄ねじは第2のキャビティ152の雌ねじにフィットされることで、弁座組立部品4をキャビティ15内に取り付ける。第1のキャビティ151の内径は、第2のキャビティ152の内径よりも大きく、第1のキャビティ151と第2のキャビティ152との接続部分に肩部が形成される。フィット部45の外径は、ばね支持座44の外径以下であり、本実施例では、フィット部45の外径は、ばね支持座44の外径よりも小さく、このような設置方式は、弁座組立部品4の取付位置決めを容易にし、フィット部45が第2のキャビティ152内に過度に伸びることを防止する。
【0044】
弁座組立部品4には、貫通穴46がさらに開設され、貫通穴46は溝441の底部から、フィット部45の溝441から離れる端部まで延在し、貫通穴46は第3のポート13に連通し、貫通穴の内径は第1のばねの外径よりも小さい。
【0045】
弁座組立部品は、ねじ止めによってキャビティ15内に取り付けられ、キャビティの機器加工を容易にし、また、弁座組立部品の取付も容易にし、コストを低減することができる。
【0046】
第1のキャビティ151内に、圧力リリーフリング5がさらに設置され、圧力リリーフリング5の外壁と第1のキャビティ151に対する内壁との間がスライディングフィットされ、圧力リリーフリング5と第1のキャビティ151及び第2のキャビティ152の間に形成された肩部との間に第2のばね32がさらに設置される。第2のばね32の一端は、圧力リリーフリング5のばね支持部53に当接し、他端は第1のキャビティ151及び第2のキャビティ152の間に形成された肩部に当接し、第2のばね32は圧縮状態である。
【0047】
図5に示すように、圧力リリーフリング5は、底部が貫通された筒状の構造であり、圧力リリーフリング5は底部(図示せず)、ばね収容キャビティ54、及び側壁部(図示せず)を含み、圧力リリーフリング5の底部は、第1のキャビティ151に向かう上端部52及びばね収容キャビティ54に向かうばね支持部53を含む。圧力リリーフリング5の底部には、
上端部52を貫通する第2の弁口51をさらに開設され、ばね収容キャビティ54の内径は第2の弁口51の内径よりも大きく、ばね支持部53が形成される。
【0048】
第2の弁口51の内径は、第1の弁座42の外径よりも小さく且つ第1の弁口41の内径よりも大きく、このようにして、圧力リリーフリング5の上端部52を、第2のばね32の作用によって第1の弁座42の外縁の下端面に当接させ、圧力リリーフリング5の上端部52が第1の弁座42の外縁の下端面に当接する時に、内部通路154は遮断される。圧力リリーフリングの上下の両面の圧力差が第2のばね32の初期変形力よりも大きい時に、圧力リリーフリング5の上端部52は、第1の弁座42の外縁の下端面から離れ、第1のポート11は、内部通路154、第2の弁口51、及び貫通穴46によって第3のポート13に連通することができる。この場合、サーモスタチックバルブ内に、第1のポート11、内部通路154、第2の弁口51、貫通穴46、及び第3のポートが含まれる第1の流路が形成される。
【0049】
さらに、圧力リリーフリング5の安定性を向上させるために、第2の弁口51に対する内壁は接続ポスト43の外壁にスライディングフィットされる。このような設置方式は、圧力リリーフリング5に傾斜が発生することによって圧力リリーフリング5が引っかかるという問題を効果的に防止することができる。
【0050】
以下、サーモスタチックバルブの具体的な動作方式について説明する。
図2に、サーモスタチックバルブの正常状態における潤滑油の流路を示した。
図2に示す状態では、第1の弁口が開放され、第2の弁口及び第3の弁口が閉じられ、サーモスタチックバルブに第2の流路を形成し、潤滑油は、第1のポートからサーモスタチックバルブに流入した後、第1の弁口及び貫通穴を介して、第3のポート13からサーモスタチックバルブから流出する。なお、オイルクーラーに流れる潤滑油の流れ抵抗は直接にトランスミッションに戻る潤滑油の流れ抵抗よりも大きいので、第3の弁口はサーモスタチックバルブに設置しなくてもよく、内部漏れの要求が高い時に、第3の弁口を設置することによって、内部漏れを効果的に低減することができる。
【0051】
図6に、サーモスタチックバルブの温度が比較的高い時に潤滑油の流路を示した。
図6に示す状態では、第1の弁口及び第2の弁口が閉じられ、第3の弁口が開放され、サーモスタチックバルブ内に第3の流路を形成し、潤滑油は第1のポートからサーモスタチックバルブに流入した後、第3の弁口を介して、第2のポート12からサーモスタチックバルブから流出する。
【0052】
図7に、例えばオイルクーラーの閉塞などのサーモスタチックバルブが故障した状態の場合の潤滑油の流路を示した。
図7に示す状態では、第1の弁口が閉じられ、第2の弁口及び第3の弁口が開放され、サーモスタチックバルブ内に第1の流路を形成し、潤滑油は第1のポートからサーモスタチックバルブに流入した後、潤滑油の一部は第3の弁口を通った後、第2のポート12からサーモスタチックバルブから流出し、潤滑油の他の部分は第2の弁口及び貫通穴を通った後、第3のポート13からサーモスタチックバルブから流出する。
【0053】
上記は、本発明の特定の実施例に過ぎず、本発明を何ら限定するものではなく、また、本文中に記載されている上、下、左及び右の方向付けワードは、図面に記載されており、それらの方位を制限することを意図するものではない。本発明は、好ましい実施例によって以上のように説明したが、本発明を限定することを意図するものではない。当業者は、本発明の技術的解決策から逸脱することなく、上記の技術内容を用いて、本発明の技術的解決策に多くの可能な変形及び修正を加えることができ、又は、それらを同等の変形例に変更することができる。従って、本発明の技術的解決策から逸脱することなく、本発明の技術的本質に基づく上記の実施例に対する任意の単純な改変、均等物、及び変形は全て、本発明の保護の範囲内に入る。