【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者が鋭意検討した結果、作業報告書には現場の写真を掲載する場合があり、この時にはカメラを用いて撮影を行う。カメラで撮影するためには、スマートフォン又はタブレット端末をかざしてシャッター操作を行う必要があった。そこで、カメラをウェアラブル端末に組み込み、且つ音声コマンドでカメラの操作を行えるように実装することで、よりスムーズに作業を行うことができるようになった。
【0008】
本発明は、上記知見に基づいて完成され、一側面において、以下の発明を包含する。
【0009】
(発明1)
システムを利用して報告書を作成する方法であって、
前記システムは、作業員とオペレータとのコミュニケーションを仲介するシステムであり、
前記システムは、
作業員が使用するための音声通信装置と、
ボットと
を備え、
前記音声通信装置は、
カメラを備えるウェアラブル端末と、
音声処理モジュールと、
通信モジュールと、
マイクロフォンと、
音声出力モジュールと、
を備え、
前記方法は、
前記作業員の第一音声コマンドに対して、前記音声処理モジュールが音声認識を行う工程と、
当該認識結果に基づいて、報告書作成モードを起動するコマンドを、前記音声処理モジュールが生成し、且つ、前記報告書作成モードを起動するコマンドを前記通信モジュールが前記ボットに送信する工程と、
前記作業員の第二音声コマンドに対して、前記音声処理モジュールが音声認識を行う工程と、
当該認識結果に基づいて、前記カメラの操作を実行するコマンドを、前記音声処理モジュールが生成し、前記カメラに送信する工程と、
前記カメラが撮影を実行し、撮影データを生成する工程と、
前記撮影データを、前記通信モジュールが、前記ボットに送信する工程と、
前記ボットが、前記撮影データを利用して、電子報告書を作成する工程と、
を含む、該方法。
【0010】
(発明2)
発明1の方法であって、
前記第二音声コマンドの音声認識を行う工程が、前記音声処理モジュールによってスタンドアロンで実行され、
前記カメラの操作を実行するコマンドが、前記カメラの起動操作からシャッター操作までの一連の操作を少なくとも含む、該方法。
【0011】
(発明3)
発明1又は2の方法であって、
前記音声通信装置が、気圧センサ、温度センサ、湿度センサ、輝度センサ、ガスセンサ、振動センサ、及び生体センサのうち少なくとも1以上のセンサを備え、
前記方法が、
前記センサから取得されたセンサデータを、前記通信モジュールが、前記ボットに送信する工程と、
前記ボットが、前記センサデータを利用して、電子報告書を作成する工程と
を更に含む、該方法。
【0012】
(発明4)
発明1〜3のいずれか1つに記載の方法であって、
前記システムが、オペレータが使用するための情報処理端末を更に備え、
前記方法が、
前記情報処理端末が、報告書作成リクエストを、前記音声通信装置に送信する工程と、
前記情報処理端末が、前記報告書作成リクエストに対応する、報告書作成準備リクエストを、前記ボットに送信する工程と、
前記音声通信装置が、前記報告書作成リクエストを、前記音声通信装置内のメモリに記録する工程と、
前記ボットが、前記報告書作成準備リクエストに応答して、所定の報告書テンプレートを準備する工程と、
前記ボットが、前記音声通信装置から生成されたデータと、前記所定の報告書テンプレートとを少なくとも利用して、電子報告書を作成する工程と、
を更に含む、該方法。
【0013】
(発明5)
発明4の方法であって、
前記方法が、
前記音声通信装置が、複数の報告書作成リクエストを受信する工程と、
前記音声通信装置が、複数の報告書作成リクエストを、前記音声通信装置内のメモリに記録する工程と、
を更に含み、
前記第一音声コマンドが、複数の報告書作成リクエストのうちのいずれか1つを指定するコマンドを含む、
該方法。
【0014】
(発明6)
発明5の方法であって、
前記方法が、
前記作業員の第三音声コマンドに対して、前記音声処理モジュールが音声認識を行う工程と、
当該認識結果に基づいて、前記メモリ内に登録されている複数の報告書作成リクエストを再生する工程と、
を更に含む、該方法。
【0015】
(発明7)
発明4〜6のいずれか1つに記載の方法であって、
前記システムは、第一音声通信装置と第二音声通信装置とを備え、前記方法が、
前記報告書作成リクエスト受信後、第一音声通信装置が、報告書作成委託リクエストを送信する工程と、
第二音声通信装置が、報告書作成受託コマンドを送信する工程と、
前記第一音声通信装置が、前記報告書作成リクエストを、前記第二音声通信装置に送信する工程と、
前記報告書作成リクエストの授受を、前記情報処理端末に通知する工程と、
前記第二音声通信装置が、前記ボットに、報告書作成に必要な情報を送信する工程と、
を更に含む、該方法。
【0016】
(発明8)
作業員とオペレータとのコミュニケーションを仲介するシステムであって、
前記システムは、
作業員が使用するための音声通信装置と、
ボットと、
を備え、
前記音声通信装置は、
カメラを備えるウェアラブル端末と、
音声処理モジュールと、
通信モジュールと、
マイクロフォンと、
音声出力モジュールと、
を備え、
前記音声処理モジュールは、
前記作業員の第一音声コマンドに対して、音声認識を行う機能と、
当該認識結果に基づいて、報告書作成モードを起動するコマンドを生成する機能と、
前記作業員の第二音声コマンドに対して、音声認識を行う機能と、
当該認識結果に基づいて、前記カメラの操作を実行するコマンドを生成し、前記カメラに送信する機能と、
を備え、
前記カメラは、撮影を実行し、撮影データを生成する機能を備え、
前記通信モジュールは、
前記報告書作成モードを起動するコマンドを前記ボットに送信する機能と、
前記撮影データを前記ボットに送信する機能と、
を備え、
前記ボットが、前記撮影データを利用して、電子報告書を作成する機能を備える、
該システム。
【0017】
(発明9)
発明8のシステムであって、
前記音声処理モジュールは、前記第二音声コマンドの音声認識をスタンドアロンで実行する機能を備え、
前記カメラは、前記カメラの操作を実行するコマンドに応答して、起動からシャッター操作までの一連の操作を少なくとも実行する、
該システム。
【0018】
(発明10)
発明8又は9のシステムであって、
前記音声通信装置が、気圧センサ、温度センサ、湿度センサ、輝度センサ、ガスセンサ、振動センサ、及び生体センサのうち少なくとも1以上のセンサを備え、
前記通信モジュールが、前記センサから取得されたセンサデータを、前記ボットに送信する機能を備え、
前記ボットが、前記センサデータを利用して、電子報告書を作成する機能を備える、
該システム。
【0019】
(発明11)
発明8〜10のいずれか1つに記載のシステムであって、
前記システムは、オペレータが使用するための情報処理端末を更に備え、
前記情報処理端末が、
報告書作成リクエストを、前記音声通信装置に送信する機能と、
前記報告書作成リクエストに対応する、報告書作成準備リクエストを、前記ボットに送信する機能と、
を備え、
前記音声通信装置が、前記報告書作成リクエストを、前記音声通信装置内のメモリに記録する機能を備え、
前記ボットが、
前記報告書作成準備リクエストに応答して、所定の報告書テンプレートを準備する機能と、
前記音声通信装置から生成されたデータと、前記所定の報告書テンプレートとを少なくとも利用して、電子報告書を作成する機能と、
を備える、該システム。
【0020】
(発明12)
発明11のシステムであって、
前記音声通信装置が、
複数の報告書作成リクエストを受信する機能と、
複数の報告書作成リクエストを、メモリに記録する機能と、
を含み、
前記第一音声コマンドが、複数の報告書作成リクエストのうちのいずれか1つを指定するコマンドを含む、
該システム。
【0021】
(発明13)
発明12のシステムであって、
前記音声処理モジュールが、
前記作業員の第三音声コマンドに対して、音声認識を行う機能と、
当該認識結果に基づいて、前記メモリ内に登録されている複数の報告書作成リクエストを再生する機能と、
を更に含む、該システム。
【0022】
(発明14)
発明11〜13のいずれか1つに記載のシステムであって、
前記システムは、第一音声通信装置と第二音声通信装置とを備え、
前記第一音声通信装置は、
前記報告書作成リクエスト受信後、報告書作成委託リクエストを送信する機能と、
前記報告書作成リクエストを、前記第二音声通信装置に送信する機能と、
を備え、
前記第二音声通信装置は、
報告書作成受託コマンドを送信する機能と、
前記ボットに、報告書作成に必要な情報を送信する機能と、
を備え、
前記報告書作成リクエストの授受が前記情報処理端末に通知される、
該システム。
【0023】
(発明15)
作業員とオペレータとのコミュニケーションを行うために作業員が使用するための音声通信装置であって、
前記音声通信装置は、
カメラを備えるウェアラブル端末と、
音声処理モジュールと、
通信モジュールと、
マイクロフォンと、
音声出力モジュールと、
を備え、
前記通信モジュールは、ボット及び/又はオペレータが使用するための情報処理端末と通信する機能を備え、
前記音声処理モジュールは、
前記作業員の第一音声コマンドに対して、音声認識を行う機能と、
当該認識結果に基づいて、報告書作成モードを起動するコマンドを生成する機能と、
前記作業員の第二音声コマンドに対して、音声認識を行う機能と、
当該認識結果に基づいて、前記カメラの操作を実行するコマンドを生成し、前記カメラに送信する機能と、
を備え、
前記カメラは、撮影を実行し、撮影データを生成する機能を備え、
前記通信モジュールは、
前記報告書作成モードを起動するコマンドを前記ボットに送信する機能と、
前記撮影データを前記ボットに送信する機能と、
を備える、
該音声通信装置。
【0024】
(発明16)
発明15の音声通信装置であって、
前記音声処理モジュールは、前記第二音声コマンドの音声認識をスタンドアロンで実行する機能を備え、
前記カメラは、前記カメラの操作を実行するコマンドに応答して、起動からシャッター操作までの一連の操作を少なくとも実行する、
該音声通信装置。
【0025】
(発明17)
発明15又は16の音声通信装置であって、
前記音声通信装置が、気圧センサ、温度センサ、湿度センサ、輝度センサ、ガスセンサ、振動センサ、及び生体センサのうち少なくとも1以上のセンサを備え、
前記通信モジュールが、前記センサから取得されたセンサデータを、前記ボットに送信する機能を備える、
該音声通信装置。
【0026】
(発明18)
発明15〜17のいずれか1つに記載の音声通信装置であって、
前記音声通信装置が、前記情報処理端末が生成した報告書作成リクエストを、前記音声通信装置内のメモリに記録する機能を備える、
該音声通信装置。
【0027】
(発明19)
発明18の音声通信装置であって、
前記音声通信装置が、
複数の報告書作成リクエストを受信する機能と、
複数の報告書作成リクエストを、メモリに記録する機能と、
を含み、
前記第一音声コマンドが、複数の報告書作成リクエストのうちのいずれか1つを指定するコマンドを含む、
該音声通信装置。
【0028】
(発明20)
発明19の音声通信装置であって、
前記音声処理モジュールが、
前記作業員の第三音声コマンドに対して、音声認識を行う機能と、
当該認識結果に基づいて、前記メモリ内に登録されている複数の報告書作成リクエストを再生する機能と、
を更に含む、該音声通信装置。
【0029】
(発明21)
発明18〜20のいずれか1つに記載の音声通信装置であって、
前記音声通信装置は、
前記報告書作成リクエスト受信後、報告書作成委託リクエストを送信する機能と、
報告書作成受託コマンドを送信する機能と、
前記報告書作成リクエストを、別の音声通信装置に送信する機能と、
前記ボットに、報告書作成に必要な情報を送信する機能と、
前記報告書作成リクエストの授受を、前記情報処理端末に通知する機能と
を備える、該音声通信装置。