【0038】
最も好ましくは、上記式1で表される化合物が、以下の化合物:
(1)N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−クロロフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(2)N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(3,5−ジクロロフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(3)N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−イソプロピルフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(4)N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−ペンチルフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(5)N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−オクチルフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(6)N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(3−クロロ−4−メチルフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(7)N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(8)N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(3,4−ジクロロフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(9)N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−フルオロフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(10)N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−フェノキシフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(11)N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−エチルフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(12)N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−ヘキシルフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(13)N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−(4−ニトロフェニルスルホニル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(14)N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(3,4−ジメチルフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(15)N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(16)N4−(3−アミノプロピル)−N2−(4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−クロロピリミジン−2,4−ジアミン、
(17)N4−(3−アミノプロピル)−N2−(4−ブロモフェニル)−5−クロロピリミジン−2,4−ジアミン、
(18)N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(19)N4−(3−アミノプロピル)−N2−(4−クロロフェニル)−5−メチルピリミジン−2,4−ジアミン、
(20)N4−(3−アミノプロピル)−N2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−5−クロロピリミジン−2,4−ジアミン、
(21)N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(22)N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(23)N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(24)6−(4−(3−アミノプロピルアミノ)−5−クロロピリミジン−2−イルアミノ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン、
(25)N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(26)N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−(ピペリジン−4−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(27)N4−(3−アミノプロピル)−N2−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−5−メチルピリミジン−2,4−ジアミン、
(28)N4−(3−アミノプロピル)−N2−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピリミジン−2,4−ジアミン、
(29)N4−(3−アミノプロピル)−5−メチル−N2−(4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(30)N4−(3−アミノプロピル)−5−メチル−N2−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(31)N4−(3−アミノプロピル)−N2−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−メチルピリミジン−2,4−ジアミン、
(32)N4−(3−アミノプロピル)−N2−(4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−メチルピリミジン−2,4−ジアミン、
(33)N4−(3−アミノプロピル)−5−メチル−N2−(4−フェノキシフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(34)N4−(3−アミノプロピル)−5−メチル−N2−(4−(4−ニトロフェニルスルホニル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(35)N4−(3−アミノプロピル)−N2−(4−ブロモフェニル)−5−メチルピリミジン−2,4−ジアミン、
(36)N4−(3−アミノプロピル)−N2−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)−5−メチルピリミジン−2,4−ジアミン、
(37)N4−(3−アミノプロピル)−N2−(3,4−ジメチルフェニル)−5−メチルピリミジン−2,4−ジアミン、
(38)N4−(3−アミノプロピル)−N2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−メチルピリミジン−2,4−ジアミン、
(39)N4−(3−アミノプロピル)−N2−(3,4−ジクロロフェニル)−5−メチルピリミジン−2,4−ジアミン、
(40)N4−(4−n−アミノブチル)−N2−(4−クロロフェニル)−5−クロロピリミジン−2,4−ジアミン、及び、
(41)N4−(4−n−アミノブチル)−N2−(3,5−ジクロロフェニル)−5−クロロピリミジン−2,4−ジアミンからなる群から選択される。
【実施例】
【0069】
実施例1:N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−クロロフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0070】
【化13】
【0071】
工程1:tert−ブチル(3−((2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)アミノ)プロピル)カルバメートの調製
2,4,5−トリクロロピリミジン(5.7mmol、1.05g)をイソプロパノール(40mL)に0℃で添加し、続いて撹拌した。tert−ブチル(3−アミノプロピル)カルバメート(5.7mmol、1g)及びトリエチルアミン(TEA)(29mmol、4mL)をこれにゆっくりと添加し、室温で5時間反応させた。反応の終了後に、反応混合物を室温に冷却した後、溶媒を減圧下で除去した。混合物をmplc(中圧液体クロマトグラフィー)によって分離した。結果として、tert−ブチル(3−((2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)アミノ)プロピル)カルバメートが白色の固体として収率89%で得られた。
1H NMR(CDCl
3,300MHz)δ7.99(br s,1H)、6.46(br s,1H)、4.85(br s,1H)、3.58(m,2H)、3.21(m,2H)、1.73(m,2H)、1.45(s,9H);
質量(M+H
+) C
12H
18C
l2N
4O
2の計算値320.1、実測値321.1
【0072】
工程2:N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−クロロフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
tert−ブチル(3−((2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)アミノ)プロピル)カルバメート(0.27mmol、86mg)及び4−クロロベンゼンアミン(0.54mmol、87mg)を、0.08N HClを含有する2−エトキシエタノールに溶解し、続いて100℃で16時間加熱した。反応の終了後に、混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。混合物を分取TLC(分取薄層(平面)クロマトグラフィー)によって分離した。結果として、N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−クロロフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンが固体として収率40%で得られた。
1H NMR(DMSO−d6,300MHz)δ10.30(br s,1H)、8.32(br s,1H)、8.15(s,1H)、7.98(br s,2H)、7.67(d,J=8.70Hz,2H)、7.40(d,J=8.76Hz,2H)、3.50(m,2H)、2.79(m,2H)、1.89(m,2H);
質量(M+H
+) C
13H
15Cl
2N
5の計算値311.0、実測値312.1。
【0073】
実施例2:N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(3,5−ジクロロフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0074】
【化14】
【0075】
3,5−ジクロロベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率12%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ8.06(s,1H)、7.64(s,2H)、7.29(s,2H)、3.66(t,J=6.55Hz,2H)、3.00(t,J=8.00Hz,2H)、2.04(m,2H);
質量(M+H
+) C
13H
14Cl
3N
5の計算値345.0、実測値346.0。
【0076】
実施例3:N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−イソプロピルフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0077】
【化15】
【0078】
4−イソプロピルベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率21%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ7.94(s,1H)、7.43(d,J=8.46Hz,2H)、7.33(d,J=8.46Hz,2H)、3.65(t,J=6.57Hz,2H)、2.93(m,3H)、2.02(m,2H)、1.28(d,J=6.90Hz,6H);
質量(M+H
+) C
16H
22ClN
5の計算値319.1、実測値320.0。
【0079】
実施例4:N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−ペンチルフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0080】
【化16】
【0081】
4−ペンチルベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率26%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ7.92(s,1H)、7.43(d,J=8.28Hz,2H)、7.24(d,J=8.25Hz,2H)、3.64(t,J=6.48Hz,2H)、2.97(t,J=7.53Hz,2H)、2.63(t,J=7.53Hz,2H)、2.01(m,2H)、1.63(m,2H)、1.36(m,4H)、0.92(t,J=6.57Hz,3H);
質量(M+H
+) C
18H
26ClN
5の計算値347.1、実測値348.1。
【0082】
実施例5:N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−オクチルフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0083】
【化17】
【0084】
4−オクチルベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率49%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ7.87(s,1H)、7.36(d,J=8.40Hz,2H)、7.21(d,J=8.40Hz,2H)、3.59(t,J=6.57Hz,2H)、2.91(t,J=7.68Hz,2H)、2.58(t,J=8.28Hz,2H)、1.93(m,2H)、1.58(m,2H)、1.25(m,8H)、0.85(t,J=6.99Hz,3H);
質量(M+H
+) C
21H
32ClN
5の計算値389.2、実測値390.2。
【0085】
実施例6:N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(3−クロロ−4−メチルフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0086】
【化18】
【0087】
3−クロロ−4−メチルベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率38%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ7.96(s,1H)、7.83(s,1H)、7.28(m,2H)、3.65(t,J=6.60Hz,2H)、3.01(t,J=7.68Hz,2H)、2.35(s,3H)、2.02(m,2H);
質量(M+H
+) C
14H
17Cl
2N
5の計算値325.1、実測値326.1。
【0088】
実施例7:N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0089】
【化19】
【0090】
3−クロロ−4−フルオロベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率11%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ8.04(dd,J=6.72Hz,2.64Hz,1H)、7.90(s,1H)、7.40(m,1H)、7.15(m1H)、3.62(t,J=6.42Hz,2H)、3.01(t,J=7.47Hz,2H)、2.03(m,2H);
質量(M+H
+) C
13H
14Cl
2FN
5の計算値329.0、実測値330.0。
【0091】
実施例8:N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(3,4−ジクロロフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0092】
【化20】
【0093】
3,4−ジクロロベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率20%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ8.11(s,1H)、7.98(s,1H)、7.43(m,2H)、3.65(t,J=6.57Hz,2H)、2.99(t,J=8.01Hz,2H)、2.02(m,2H);
質量(M+H
+) C
13H
14Cl
3N
5の計算値345.0、実測値346.0。
【0094】
実施例9:N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−フルオロフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0095】
【化21】
【0096】
4−フルオロベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率40%で得た。
1H NMR(CD
3CD,500MHz)δ7.99(s,1H)、7.53(m,2H)、7.24(t,J=8.60Hz,2H)、3.64(t,J=6.60Hz,2H)、2.96(t,J=7.70Hz,2H)、2.01(m,2H);
質量(M+H
+) C
13H
15ClFN
5の計算値295.1、実測値296.1。
【0097】
実施例10:N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−フェノキシフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0098】
【化22】
【0099】
4−フェノキシベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率89%で得た。
1H NMR(CD
3CD,500MHz)δ7.96(s,1H)、7.48(d,J=8.75Hz,2H)、7.41(m,2H)、7.17(t,J=7.5Hz,1H)、7.10(m,2H)、7.05(d,J=7.90Hz,2H)、3.66(t,J=6.65Hz,2H)、2.98(t,J=7.70Hz,2H)、2.02(m,2H);
質量(M+H
+) C
19H
20ClN
5Oの計算値369.1、実測値370.1。
【0100】
実施例11:N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−エチルフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0101】
【化23】
【0102】
4−エチルベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率55%で得た。
1H NMR(CD
3CD,500MHz)δ7.94(s,1H)、7.40(d,J=8.25Hz,2H)、7.33(d,J=8.35Hz,2H)、3.66(t,J=6.70Hz,2H)、2.98(t,J=7.75Hz,2H)、2.70(m,2H)、2.02(m,2H)、1.27(t,J=7.60Hz,3H);
質量(M+H
+) C
15H
20ClN
5の計算値305.1、実測値305.9。
【0103】
実施例12:N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−ヘキシルフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0104】
【化24】
【0105】
4−ヘキシルベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率20%で得た。
1H NMR(CD
3CD,500MHz)δ7.94(s,1H)、7.39(d,J=8.15Hz,2H)、7.31(d,J=8.25Hz,2H)、3.66(t,J=6.50Hz,2H)、2.99(t,J=7.60Hz,2H)、2.67(t,J=7.60Hz,2H)、2.04(m,2H)、1.64(m,2H)、1.36(m,6H)、0.92(t,J=6.80Hz,3H);
質量(M+H
+) C
19H
28ClN
5の計算値361.2、実測値362.2。
【0106】
実施例13:N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−(4−ニトロフェニルスルホニル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0107】
【化25】
【0108】
4−(4−ニトロフェニルスルホニル)ベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率30%で得た。
1H NMR(CD
3CD,500MHz)δ8.44(d,J=8.85Hz,2H)、8.25(d,J=8.80Hz,2H)、8.11(s,1H)、8.09(d,J=8.90Hz,2H)、7.87(d,J=8.80Hz,2H)、3.70(t,J=6.70Hz,2H)、3.01(t,J=7.65Hz,2H)、2.04(m,2H);
質量(M+H
+) C
19H
19ClN
6O
4Sの計算値462.1、実測値463.1。
【0109】
実施例14:N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(3,4−ジメチルフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0110】
【化26】
【0111】
3,4−ジメチルベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率64%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ7.91(s,1H)、7.21(m,3H)、3.66(t,J=6.42Hz,2H)、2.98(t,J=7.71Hz,2H)、2.30(s,3H)、2.28(s,3H)、2.02(m,2H);
質量(M+H
+) C
15H
20ClN
5の計算値305.1、実測値306.1。
【0112】
実施例15:N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0113】
【化27】
【0114】
4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率70%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ8.07(s,1H)、8.05(m,1H)、7.80(m,1H)、7.46(m,1H)、3.65(t,J=6.63Hz,2H)、2.96(t,J=7.80Hz,2H)、2.00(m,2H);
質量(M+H
+) C
14H
14ClF
4N
5の計算値363.1、実測値364.1。
【0115】
実施例16:N4−(3−アミノプロピル)−N2−(4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−クロロピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0116】
【化28】
【0117】
4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率18%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ8.35(s,1H)、7.98(s,1H)、7.69(m,2H)、3.65(t,J=6.42Hz,2H)、2.99(t,J=7.65Hz,2H)、2.02(m,2H);
質量(M+H
+) C
14H
14BrClF
3N
5の計算値423.0、実測値424.0。
【0118】
実施例17:N4−(3−アミノプロピル)−N2−(4−ブロモフェニル)−5−クロロピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0119】
【化29】
【0120】
4−ブロモベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率35%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ7.99(s,1H)、7.54(m,4H)、3.64(t,J=6.70Hz,2H)、2.98(t,J=6.57Hz,2H)、2.97(t,J=7.68Hz,2H)、1.99(m,2H);
質量(M+H
+) C
13H
15BrClN
5の計算値355.0、実測値356.0。
【0121】
実施例18:N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0122】
【化30】
【0123】
3−クロロ−4−メトキシベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率42%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ7.97(s,1H)、7.72(d,J=2.19Hz,1H)、7.34(dd,J=8.85Hz,2.55Hz,1H)、7.15(d,J=8.88Hz,1H)、3.92(s,3H)、3.64(t,J=6.72Hz,2H)、2.98(t,J=7.80Hz,2H)、2.00(m,2H);
質量(M+H
+) C
14H
17Cl
2N
5Oの計算値341.1、実測値342.1。
【0124】
実施例19:N4−(3−アミノプロピル)−N2−(4−クロロフェニル)−5−メチルピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0125】
【化31】
【0126】
2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジンを2,4,5−トリクロロピリミジンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率45%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ7.58(s,1H)、7.59(m,4H)、3.65(t,J=6.12Hz,2H)、2.98(t,J=7.38Hz,2H)、2.09(s,3H)、2.02(m,2H);
質量(M+H
+) C
14H
18ClN
5の計算値291.1、実測値292.0。
【0127】
実施例20:N4−(3−アミノプロピル)−N2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−5−クロロピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0128】
【化32】
【0129】
ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−アミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率21%で得た。
1H NMR(DMSO−d6,500MHz)δ10.64(br s,1H)、8.02(s,1H)、7.94(br s,1H)、7.38(s,2H)、7.01(d,J=8.44Hz,1H)、6.87(dd,J=8.35Hz,1.65Hz,2H)、5.99(s,2H)、3.47(m,2H)、2.80(m,2H)、1.88(m,2H);
質量(M+H
+) C
14H
16ClN
5O
2の計算値321.1、実測値322.0。
【0130】
実施例21:N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0131】
【化33】
【0132】
2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−アミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率34%で得た。
1H NMR(DMSO−d6,300MHz)δ9.02(s,1H)、7.88(s,1H)、7.68(s,1H)、7.36(m,2H)、7.07(d,J=8.10Hz,1H)、3.46(m,2H)、2.80(m,4H)、2.62(m,2H)、1.99(m,2H)、1.65(m,2H);
質量(M+H
+) C
16H
20ClN
5の計算値317.14、実測値318.1。
【0133】
実施例22:N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0134】
【化34】
【0135】
2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−アミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率25%で得た。
1H NMR(DMSO−d6,300MHz)δ10.59(br s,1H)、8.87(br s,1H)、8.20(s,1H)、8.15(br s,2H)、7.20(d,J=1.71Hz,1H)、6.91(m,2H)、4.25(m,4H)、3.50(m,2H)、2.81(m,2H)、1.91(m,2H);
質量(M+H
+) C
15H
18ClN
5O
2の計算値335.11、実測値336.1。
【0136】
実施例23:N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0137】
【化35】
【0138】
5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−アミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率30%で得た。
1H NMR(DMSO−d6,300MHz)δ10.14(br s,1H)、8.41(br s,1H)、8.14(s,1H)、8.05(br s,2H)、7.37(s,1H)、7.28(d,J=7.35Hz,1H)、7.02(d,J=7.89Hz,1H)、3.51(m,2H)、2.81(m,2H)、2.70(m,4H)、1.91(m,2H)、1.73(m,4H);
質量(M+H
+) C
17H
22ClN
5の計算値331.1、実測値331.9。
【0139】
実施例24:6−(4−(3−アミノプロピルアミノ)−5−クロロピリミジン−2−イルアミノ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンの調製
【0140】
【化36】
【0141】
6−アミノ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率20%で得た。
1H NMR(CD
3CD,500MHz)δ8.10(s,1H)、8.04(d,J=8.55Hz,1H)、7.60(d,J=8.55Hz,1H)、7.54(br s,1H)、3.72(t,J=6.60Hz,2H)、3.04(m,4H)、2.68(t,J=6.30Hz,2H)、2.17(m,2H)、2.08(m,2H);
質量(M+H
+) C
17H
20ClN
5Oの計算値345.14、実測値346.1。
【0142】
実施例25:N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0143】
【化37】
【0144】
4−(ピペラジン−1−イル)ベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率30%で得た。
1H NMR(DMSO−d6,300MHz)δ10.64(br s,1H)、9.41(br s,1H)、8.92(br s,1H)、8.22(s,1H)、8.16(br s,2H)、7.45(d,J=8.82Hz,2H)、7.08(d,J=8.80Hz,2H)、3.51(m,2H)、3.39(br s,4H)、3.21(br s,4H)、2.77(m,2H)、1.88(m,2H);
質量(M+H
+) C
17H
24ClN
7の計算値361.1、実測値361.8。
【0145】
実施例26:N4−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N2−(4−(ピペリジン−4−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0146】
【化38】
【0147】
4−(ピペリジン−4−イル)ベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率15%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ7.97(s,1H)、7.51(d,J=8.43Hz,2H)、7.38(d,J=8.52Hz,2H)、3.66(t,J=6.63Hz,2H)、3.53(m,2H)、3.16(m,2H)、2.98(t,J=7.41Hz,2H)、2.00(m,6H);
質量(M+H
+) C
18H
25ClN
6の計算値360.1、実測値361.1。
【0148】
実施例27:N4−(3−アミノプロピル)−N2−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−5−メチルピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0149】
【化39】
【0150】
2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジンを2,4,5−トリクロロピリミジンの代わりに使用し、3−クロロ−4−メチルベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率27%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ7.80(s,1H)、7.56(s,1H)、7.30(br s,2H)、3.66(t,J=6.57Hz,2H)、3.02(t,J=7.62Hz,2H)、2.33(s,3H)、2.06(br s,5H);
質量(M+H
+) C
15H
20ClN
5の計算値305.1、実測値306.1。
【0151】
実施例28:N4−(3−アミノプロピル)−N2−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0152】
【化40】
【0153】
2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジンを2,4,5−トリクロロピリミジンの代わりに使用し、4−フルオロベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率49%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ7.54(s,1H)、7.52(m,2H)、7.18(m,2H)、3.63(t,J=6.54Hz,2H)、2.95(t,J=7.65Hz,2H)、2.06(s,3H)、2.00(m,2H);
質量(M+H
+) C
14H
18FN
5の計算値275.1、実測値276.0。
【0154】
実施例29:N4−(3−アミノプロピル)−5−メチル−N2−(4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0155】
【化41】
【0156】
2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジンを2,4,5−トリクロロピリミジンの代わりに使用し、4−(ピペラジン−1−イル)ベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率4%で得た。
1H NMR(CD3CD,500MHz)δ7.48(s,1H)、7.39(d,J=8.65Hz,2H)、7.14(d,J=8.75Hz,2H)、3.65(t,J=6.50Hz,2H)、3.44(m,8H)、2.99(t,J=7.50Hz,2H)、2.06(br s,5H);
質量(M+H
+) C
18H
27N
7の計算値341.2、実測値342.1。
【0157】
実施例30:N4−(3−アミノプロピル)−5−メチル−N2−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0158】
【化42】
【0159】
2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジンを2,4,5−トリクロロピリミジンの代わりに使用し、5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−アミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率31%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ7.48(s,1H)、7.17(m,3H)、3.65(t,J=6.57Hz,2H)、2.98(t,J=7.59Hz,2H)、2.79(br s,4H)、2.05(br s,5H)、1.83(br s,4H);
質量(M+H
+) C
18H
25N
5の計算値311.2、実測値312.1。
【0160】
実施例31:N4−(3−アミノプロピル)−N2−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−メチルピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0161】
【化43】
【0162】
2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジンを2,4,5−トリクロロピリミジンの代わりに使用し、4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率3%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ8.23(m,1H)、7.71(m,1H)、7.68(s,1H)、7.23(t,J=9.72Hz,1H)、3.63(t,J=6.09Hz,2H)、2.98(t,J=7.32Hz,2H)、2.00(br s,5H);
質量(M+H
+) C
15H
17F
4N
5の計算値343.1、実測値344.0。
【0163】
実施例32:N4−(3−アミノプロピル)−N2−(4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−メチルピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0164】
【化44】
【0165】
2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジンを2,4,5−トリクロロピリミジンの代わりに使用し、4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率2%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ8.39(s,1H)、7.71(s,1H)、7.66(br s,2H)、3.64(t,J=6.06Hz,2H)、2.99(t,J=7.44Hz,2H)、2.01(br s,5H);
質量(M+H
+) C
15H
17BrF
3N
5の計算値403.0、実測値403.9。
【0166】
実施例33:N4−(3−アミノプロピル)−5−メチル−N2−(4−フェノキシフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0167】
【化45】
【0168】
2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジンを2,4,5−トリクロロピリミジンの代わりに使用し、4−フェノキシベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率3%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ7.57(s,1H)、7.50(d,J=8.75Hz,2H)、7.37(m,2H)、7.13(t,J=7.44Hz,1H)、7.03(m,4H)、3.63(m,2H)、2.96(t,J=7.44Hz,2H)、2.04(m,5H);
質量(M+H
+) C
20H
23N
5Oの計算値349.1、実測値350.1。
【0169】
実施例34:N4−(3−アミノプロピル)−5−メチル−N2−(4−(4−ニトロフェニルスルホニル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0170】
【化46】
【0171】
2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジンを2,4,5−トリクロロピリミジンの代わりに使用し、4−(4−ニトロフェニルスルホニル)ベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率3%で得た。
1H NMR(CD3CD,300MHz)δ8.41(d,J=8.88Hz,2H)、8.19(d,J=8.88Hz,2H)、7.91(m,4H)、7.73(s,1H)、3.68(m,2H)、3.00(t,J=7.29Hz,2H)、1.98(br s,5H);
質量(M−H
−) C
20H
22N
6O
4Sの計算値442.1、実測値440.9。
【0172】
実施例35:N4−(3−アミノプロピル)−N2−(4−ブロモフェニル)−5−メチルピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0173】
【化47】
【0174】
2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジンを2,4,5−トリクロロピリミジンの代わりに使用し、4−ブロモベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率8%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ7.53(m,5H)、3.64(t,J=6.15Hz,2H)、2.97(t,J=7.17Hz,2H)、2.01(m,5H);
質量(M+H
+) C
14H
18BrN
5の計算値335.1、実測値336.0。
【0175】
実施例36:N4−(3−アミノプロピル)−N2−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)−5−メチルピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0176】
【化48】
【0177】
2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジンを2,4,5−トリクロロピリミジンの代わりに使用し、2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−アミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率35%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ7.48(s,1H)、7.14(br s,1H)、6.87(br s,2H)、4.27(br s,4H)、3.63(t,J=6.69Hz,2H)、3.01(t,J=8.53Hz,2H)、2.05(br s,5H);
質量(M+H
+) C
16H
21N
5O
2の計算値315.1、実測値316.1。
【0178】
実施例37:N4−(3−アミノプロピル)−N2−(3,4−ジメチルフェニル)−5−メチルピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0179】
【化49】
【0180】
2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジンを2,4,5−トリクロロピリミジンの代わりに使用し、3,4−ジメチルベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率36%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ7.48(s,1H)、7.25(s,1H)、7.20(br s,2H)、3.65(t,J=6.48Hz,2H)、2.97(t,J=7.68Hz,2H)、2.30(s,3H)、2.28(s,3H)、2.05(br s,5H);
質量(M+H
+) C
16H
23N
5の計算値285.2、実測値286.1。
【0181】
実施例38:N4−(3−アミノプロピル)−N2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−メチルピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0182】
【化50】
【0183】
2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジンを2,4,5−トリクロロピリミジンの代わりに使用し、3−クロロ−4−フルオロベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率26%で得た。
1H NMR(CD
3CD,300MHz)δ7.89(m,1H)、7.60(br s,1H)、7.43(m,1H)、7.30(m 1H)、3.65(t,J=6.69Hz,2H)、3.00(t,J=7.68Hz,2H)、2.08(br s,5H);
質量(M+H
+) C
14H
17ClFN
5の計算値309.1、実測値310.0。
【0184】
実施例39:N4−(3−アミノプロピル)−N2−(3,4−ジクロロフェニル)−5−メチルピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0185】
【化51】
【0186】
2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジンを2,4,5−トリクロロピリミジンの代わりに使用し、3,4−ジクロロベンゼンアミンを4−クロロベンゼンアミンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって、標的化合物を収率26%で得た。
1H NMR(CD3CD,300MHz)δ8.03(s,1H)、7.61(s,1H)、7.53(d,J=8.73Hz,1H)、7.41(dd,J=8.73Hz,2.34Hz,1H)、3.67(t,J=6.72Hz,2H)、3.03(t,J=7.62Hz,2H)、2.08(br s,5H);
質量(M−H
−) C
14H
17Cl
2N
5の計算値325.1、実測値323.9。
【0187】
実施例1〜実施例39において調製された化合物の特定の構造を下記表1に示す。
【0188】
実施例40:N4−(4−n−アミノブチル)−N2−(4−クロロフェニル)−5−クロロピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0189】
【化52】
【0190】
工程1:tert−ブチル(4−((2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)アミノ)ブチル)カルバメートの調製
tert−ブチル(4−アミノブチル)カルバメートを工程1において使用した以外は調製実施例1に記載された方法と同じ方法によって標的化合物を得た(収率:46%)。
1H NMR(CDCl
3,300MHz)δ8.00(s,1H)、5.65(br s,1H)、4.62(br s,1H)、3.55(m,2H)、3.18(m,2H)、1.68(m,4H)、1.44(s,9H)。
【0191】
工程2:N4−(4−アミノブチル)−5−クロロ−N2−(4−クロロフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
tert−ブチル(4−((2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)アミノ)ブチル)カルバメートを工程2において使用した以外は調製実施例1に記載された方法と同じ方法によって標的化合物を得た(収率:30%)。
1H NMR(DMSO−d
6,300MHz)δ10.27(br s,1H)、8.26(br s,2H)、8.14(s,1H)、7.91(br s,2H)、7.68(d,J=8.91Hz,2H)、7.41(d,J=8.85Hz,2H)、3.42(m,2H)、2.78(m,2H)、1.61(m,4H);
質量(M+H
+) C
14H
17Cl
2N
5の計算値325.1、実測値326.1。
【0192】
実施例41:N4−(4−n−アミノブチル)−N2−(3,5−ジクロロフェニル)−5−クロロピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0193】
【化53】
【0194】
tert−ブチル(3−アミノブチル)カルバメートをtert−ブチル(3−アミノプロピル)カルバメートの代わりに使用した以外は実施例2に記載された方法と同じ合成方法によって標的化合物を得た(収率:12%)。
1H NMR(CD
3OD,300MHz)δ7.91(s,1H)、7.77(s,2H)、6.98(s,1H)、3.59(m,2H)、2.98(m,2H)、1.80(m,4H);
質量(M+H
+) C
14H
16Cl
3N
5の計算値359.0、実測値360.1。
【0195】
比較例1:N4−(3−アミノプロピル)−N2−(4−クロロフェニル)−5−フルオロピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0196】
【化54】
【0197】
2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジンを2,4,5−トリクロロピリミジンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって標的化合物を得た。
【0198】
比較例2:N4−(3−アミノプロピル)−N2−(4−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0199】
【化55】
【0200】
2,4−ジクロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンを2,4,5−トリクロロピリミジンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって標的化合物を得た。
【0201】
比較例3:N4−(3−アミノプロピル)−N2−(4−クロロフェニル)−5−メトキシピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0202】
【化56】
【0203】
2,4−ジクロロ−5−メトキシピリミジンを2,4,5−トリクロロピリミジンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって標的化合物を得た。
【0204】
比較例4:N4−(3−アミノプロピル)−N2−(4−クロロフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0205】
【化57】
【0206】
2,4−ジクロロピリミジンを2,4,5−トリクロロピリミジンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって標的化合物を得た。
【0207】
比較例5:N4−(3−アミノプロピル)−N2−(4−クロロフェニル)−5−ニトロピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0208】
【化58】
【0209】
2,4−ジクロロ−5−ニトロピリミジンを2,4,5−トリクロロピリミジンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって標的化合物を得た。
【0210】
比較例6:N4−3−アミノプロピル)−5−ブロモ−N2−(4−クロロフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0211】
【化59】
【0212】
5−ブロモ−2,4−ジクロロピリミジンを2,4,5−トリクロロピリミジンの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって標的化合物を得た。
【0213】
比較例7:N4−(2−アミノエチル)−5−クロロ−N2−(4−クロロフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0214】
【化60】
【0215】
tert−ブチル(3−アミノエチル)カルバメートをtert−ブチル(3−アミノプロピル)カルバメートの代わりに使用した以外は実施例1に記載された方法と同じ合成方法によって標的化合物を得た。
【0216】
比較例8:N4−(2−アミノエチル)−N2−(4−クロロフェニル)−5−メチルピリミジン−2,4−ジアミンの調製
【0217】
【化61】
【0218】
tert−ブチル(3−アミノエチル)カルバメートをtert−ブチル(3−アミノプロピル)カルバメートの代わりに使用した以外は実施例19に記載された方法と同じ合成方法によって標的化合物を得た。
【0219】
実施例1〜実施例41において調製された化合物の具体的な構造を下記表1に示し、比較例1〜比較例8において調製された化合物の具体的な構造を下記表2に示す。
【0220】
【表1-1】
【0221】
【表1-2】
【0222】
【表1-3】
【0223】
【表1-4】
【0224】
【表2】
【0225】
実験例1:DRAK1及びDARK2の活性阻害の評価
1−1. 実験準備
DRAK1及びDRAK2組み換えタンパク質は、SignalChem Inc.から購入した。キナーゼ酵素活性を測定するために、Promega Inc.によって提供されるADP−Glo(商標)キットを使用した。キナーゼ反応において使用したバッファーAは、60mM Tris−Cl(pH7.5)、30mM MgCl
2及び0.15%BSAからなるものであった。実験の直前に、1mM DTTを1M溶液の希釈によって調製し、それに添加した。
【0226】
1−2. 実験方法
DRAK1及びDRAK2の活性を測定するために、基質MRCL3ペプチド及びATPを酵素と混合した。適切な時間の後に、反応生成物であるADPを定量的に分析した。
【0227】
バッファー溶液Aを用いて、ATP及びMRCL3ペプチドの最終濃度がそれぞれ1μMとなるように3倍濃度の3倍基質溶液を作製し、2.5μlの各溶液をOptiplate 384(perkin-elmer)マイクロプレートに分注した。
【0228】
ATP及びMRCL3ペプチドの最終濃度を、バッファーAを用いてそれぞれ1uMとし、続いて3倍基質溶液を調製した。調製した基質溶液をOptiplate 384(Perkin-Elmer)マイクロプレートに分配した(2.5μl/ウェル)。次いで、濃度を最終濃度の3倍にした実施例1〜39の化合物及び比較例1〜6の化合物を、これに分配した(2.5μl/ウェル)。最後に、バッファーAを用いて適切に希釈したDRAK1又はDRAK2酵素溶液を、これに添加した(2.5μl/ウェル)。遠心分離を800rpmで1分間行った後、30℃で酵素反応を誘導した。
【0229】
2時間後に酵素反応を終了した。残留ATPを除去するために、ADP−Glo(商標)に含まれるADP−Glo(商標)試薬を、先に添加した試薬の合計と同じ量である7.5μlの濃度で各ウェルに添加し、続いて遠心分離を上記と同じRPM及び時間で行った。付加的な反応を室温で40分間誘導した。キナーゼ活性によって生じたADPをATPに変換するために、15μlのキナーゼ検出バッファーを各ウェルに添加し、続いて遠心分離を行った。遠心分離が完了した5分後に、Envisionを用いて反応生成物の発光値を決定し、化合物の酵素活性阻害効果を測定した。次いで、各化合物のIC
50を、Prismプログラムを用いて決定した。
【0230】
1−3. 実験結果
上記で測定された新規のピリミジン化合物及び比較例化合物のDRAK1及びDRAK2酵素活性阻害効果を下記表3に示す。
【0231】
【表3】
【0232】
表3に示されるように、本発明の実施例1〜41の化合物は、優れたDRAK1及びDRAK2阻害活性を示した。比較例の化合物の幾つかも優れたDRAK2阻害効果を選択的に示した。
【0233】
実験例2:DRAK2選択性の評価
本発明の実施例の化合物がDRAK2についてDRAK1よりも良好な選択性を有するか否かを評価するために、実験例1に記載された方法と同じ方法によって以下の実験を行った。実施例1及び実施例19の化合物を実験群として使用し、比較例6の化合物を対照として使用した。結果を表4に示す。
【0234】
【表4】
【0235】
表4に示されるように、本発明の化学式1におけるR
1がBrである比較例6の化合物は、DRAK1阻害活性及びDRAK2阻害活性の両方を示し、本発明の実施例1及び19の化合物は、DRAK2阻害活性のみを示し、化合物が優れたDRAK2選択性を有することが示された。
【0236】
したがって、本発明の実施例の化合物がDRAK1を阻害せず、DRAK2のみに対して優れた阻害活性を示したことから、DRAK1阻害によって引き起こされる副作用を防ぐことが可能であることは注目すべきことであった。
【0237】
一方、本発明の式1で表される化合物は、目的に応じて様々な形態に製剤化することができる。
【0238】
以下は、本発明の式1で表される化合物を活性成分として含む組成物の製剤の例であるが、本発明はこれらに限定されない。
【0239】
実験例3:DRAK2阻害活性の評価
nの数に応じた式1で表される化合物のDRAK2阻害活性を評価するために、実施例1、実施例19、実施例40、比較例7及び比較例8の化合物を用いて、実験例1に記載された方法と同じ方法によって実験を行い、DRAK2に対するIC
50を測定した。結果を表5に示す。
【0240】
【表5】
【0241】
表5に示されるように、nが1又は2である実施例1、19及び40の化合物は、nが0である比較例7及び8の化合物よりも顕著に低いIC
50を示した。
【0242】
製造例1:医薬製剤の調製
1−1. 粉薬の調製
式1の化合物 500mg
ラクトース 100mg
タルク 10mg
従来の粉薬調製方法に従い、上記の全ての構成成分を混合し、気密パックに充填することによって粉薬を調製した。
【0243】
1−2. 錠剤の調製
式1の化合物 500mg
トウモロコシデンプン 100mg
ラクトース 100mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
従来の錠剤調製方法により、上記の全ての構成成分を混合することによって錠剤を調製した。
【0244】
1−3. カプセル剤の調製
式1の化合物 500mg
トウモロコシデンプン 100mg
ラクトース 100mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
従来のカプセル調製方法に従い、上記の全ての構成成分を混合し、ゼラチンカプセルに充填することによってカプセル剤を調製した。
【0245】
1−4. 注射液の調製
式1の化合物 500mg
滅菌蒸留水 適量
pH調整剤 適量
従来の注射液調製方法により、上記の全ての構成成分を混合し、混合物を2ml容アンプルに入れ、それを滅菌することによって注射液を調製した。
【0246】
1−4. 液剤の調製
式1の化合物 100mg
異性化糖 10g
マンニトール 5g
精製水 適量
上記の全ての構成成分を精製水に溶解した。レモン香料を添加した後、精製水を添加することによって総量を100mlに調整した。従来の液剤調製方法によって、混合物を褐色瓶に入れ、滅菌することによって液剤を調製した。