【課題を解決するための手段】
【0006】
課題を解決するための手段は、本願の[特許請求の範囲]の各請求項に記載の発明である。
特許請求の範囲、明細書、図面等の用語の解釈上の疑義を解消すべく、以下用語の説明を行うこととする。
<用語の説明>
□従来型の封筒とは、長方形の表面と裏面からなる封筒(市販されている)をいう(
図19(A))。
従来型の封筒とは、具体的には、長さ寸法が幅寸法の倍数よりも長い長形と短い角形、さらに寸法の長いほうに封入口がありダイヤモンド貼り又はカマス貼りの洋形がある。長形と角形の封筒をあわせて和封筒といい、また、洋形の封筒は洋封筒ともいう。
■従来型の非方形封筒とは、長方形以外の表面と裏面からなる封筒(非方形封筒)において、従来の長方形状の封筒(従来型の方形封筒)と同様に表面と裏面の縁部輪郭線の一部を接合してなり、縁部輪郭線の一部を接合せずに便箋の封入部及び取出部(以下、開口部という。)として利用する封筒をいう(
図19(B))。
■表面(読み:おもてめん)F1とは、封筒91を構成する表側の面をいう。表面と裏面は相互に合同な形状をなしている。
■裏面(読み:うらめん)F2とは、封筒91を構成する裏側の面をいう。
■輪郭線とは、物の周囲を形作っている線をいう。
本発明においては、輪郭線とは、封筒の輪郭線OL、便箋の輪郭線OL’をいう。
●レターセット100とは、封筒91と便箋92の組合せをいう。あるいは、封筒91と便箋92とシール93の組合せをいう。
●便箋とは、手紙を書く用紙をいう。
本発明に係る便箋92とは、本発明に係る封筒91よりやや小さい、本発明に係る便箋と相似である、手紙を書く用紙をいう。
あるいは、本発明に係る便箋92とは、表面F1と裏面F2の輪郭線OLよりもやや外形がやや小さく、表面F1と裏面F2の間に収納可能である、手紙を書く用紙をいう(
図21、
図22)。
ここに、収納とは、表面F1と裏面F2の輪郭線Oの中に、便箋92の輪郭線OL’が含まれる関係をいう。
上記において、外形とは、便箋92の螺旋状の輪郭線OL’の中で、外周の螺旋状の輪郭線(閉曲線にはなっていない。)をいう。
●封筒とは、便箋等を封入する袋をいう。
●従来技術の封筒とは、方形の形状をした、便箋92等を封入する袋をいう。
●従来技術の便箋とは、方形の形状をした手紙を書く用紙をいう。便箋を、3つ折り、又は4つ折りに畳んで、封筒に封入し封をする。
●本発明に係る封筒91とは、長方形状ではない形状をした(非方形形状の)、便箋92等を封入する袋をいう。
●本発明に係る便箋92とは、長方形状ではない形状をした(非方形形状の)、手紙を書く用紙をいう。便箋92には、差出人から受取人へのメッセージが記載されている(例えば、
図19(C))。
●曲線とは、曲率が0以外の値を取る線をいう。本発明に係る曲線は、曲率が0である直線を要素としない。
●閉曲線とは、両端が一致している連続曲線をいう。すなわち、閉じている曲線をいう。本発明に係る閉曲線は、交点を有しない閉曲線をいう。
本発明に係る閉曲線は、具体的には、凸曲線から構成される閉曲線のみならず、凸曲線及び凹曲線から構成される閉曲線も含まれる。例えば、ハート形状の封筒91や便箋92、螺旋形状の便箋92がある。
○表面F1とは、封筒91を構成し輪郭線OLを有する表側の面をいう。表面F1と裏面F2は合同であり、表面F1と裏面F2の輪郭線OLが閉曲線であって、表面F1と裏面F2とが輪郭線部OLAで接合されてなる。
○裏面F2とは、封筒91を構成し輪郭線OLを有する裏側の面をいう。表面F1と裏面F2は合同であり、表面F1と裏面F2の輪郭線OLが閉曲線であって、表面F1と裏面F2とが輪郭線部OLAで接合されてなる。
○合同とは、二つの図形が重ね合わせることのできる関係にあることをいう。
本発明において、合同とは、表面F1と裏面F2の輪郭線OLが重ね合わせることのできる関係にあることをいう。
○相似とは、二つの図形が他方の図形を拡大または縮小した関係にあることをいう。
本発明において、相似とは、表面F1と裏面F2の輪郭線OLと便箋92の輪郭線OL’が相互に拡大または縮小した関係にあることをいう。
○輪郭線OLとは、具体的には、表面F1の輪郭線、又は、裏面F2の輪郭線をいう。すなわち、封筒91の輪郭線をいう。
表面F1の輪郭線、又は、裏面F2の輪郭線を、表面F1と裏面F2の輪郭線を区別することなく同じ記号、すなわち、輪郭線OLで表示する。
輪郭線OLとは、封筒91の周囲を形作っている線をいう。
輪郭線OLには、交点を有する閉曲線は除かれる。
○輪郭線OL’とは、具体的には、便箋92の輪郭線をいう。
輪郭線OL’とは、便箋92の周囲を形作っている線をいう。
輪郭線OL’には、交点を有する閉曲線は除かれる。
○輪郭線部OLAとは、表面F1の輪郭線、及び、裏面F2の輪郭線を接合する部分(例えば、のり付け等で張り合わせる部分)をいう(例えば、
図16)。
■キャラクターとは、実在または架空の人物ないしは動物をかたどったブランドのシンボルのことをいう。
■キャラクターの図形とは、キャラクターの外形の輪郭線OLの形状をいう。キャラクターの図形(キャラクターの図形の輪郭線OL)は、交点を有しない閉曲線の形状で表される。
■フラップFLPとは、ノリ等で封筒の封をするための“垂れぶた”をいう。
■封筒スリットSLTとは、便箋92を封筒に封入するための、あるいは、便箋92を封筒から取り出すための封筒91に設けられた開口部であって、表面F1を貫通するように設けてなる貫通溝をいう。
封筒スリットSLTの両端点が、点P1と点P2である。
表面F1に設けてなる封筒スリットSLTに対応する裏面F2には貫通溝は設けられていない。
■便箋スリットSLT’とは、便箋92を封筒に封入するための、あるいは、便箋92を封筒から取り出すための便箋92に設けられた開口部であって、便箋92を貫通するように設けてなる貫通溝をいう。
便箋スリットSLT’の両端点が、点P1’と点P2’である。
ただし、点P2’の部分において、貫通溝は大気に通じている(
図23)。
■シール93とは、便箋92を封筒に封入した後に、封筒スリットSLTに張って封をするための素材をいう。シール93の裏面に切手と同様ノリ等が塗ってある場合が有り、ノリ等が塗ってある場合には、シール93の裏面にノリ等を塗って封筒スリットSLTに張って封をする(例えば、
図18(4))。
■開封スリットsltとは、封筒91から便箋92を開封する際に裏面F2の下側から指で押して便箋92を取り出すために利用される、便箋スリットSLT’の下側の裏面F2の位置に裏面F2を貫通するように設けてなる1又は2以上の貫通溝をいう(例えば、
図16)。
■重心とは、物体の各部に働く重力をただ一つの力で代表させるとき、それが作用する点をいう。
具体的には、重心Oとは、表面F1と裏面F2の輪郭線OL(の形状)の重心をいう。すなわち、重心Oとは、封筒91の重心をいう。
具体的には、重心O’は、便箋92の輪郭線OL’(の形状)の重心をいう。すなわち、重心O’とは、便箋92の重心をいう。
■方形封筒とは、長方形の表面と裏面からなる封筒をいう。
■非方形封筒とは、長方形でない表面と裏面からなる封筒をいう。
例えば、輪郭線OLの形状が、長方形を除く閉曲線の形状であって、円形、楕円形、菱形、長方形、三角形、五角形、六角形、八角形、ハート形、星形の形状の閉曲線、キャラクター、動物、模型、飛行機、電車の図形の閉曲線である封筒をいう。
■点P1、点P2とは、封筒スリットSLTの両端点をいう。
封筒スリットSLTは、点P1と点P2を結ぶ直線又は曲線の貫通溝である。
■点P1’、点P2’とは、便箋スリットSLT’の両端点をいう。
■便箋92の螺旋先端部P1’とは、便箋92の螺旋先端部は螺旋内側の重心近傍と螺旋外側の2つあり、その何れかをいう。
例えば、
図21では、便箋92の螺旋先端部P1’は、螺旋外側の先端部を表している。
例えば、
図22では、便箋92の螺旋先端部P1’は、螺旋内側の先端部を表している。
■凹み点Oとは、表面F1と裏面F2の輪郭線OLの形状がハート形の形状の閉曲線である封筒91において、輪郭線OLの重心との距離が最短になる輪郭線OL上の点をいう(
図20)。
■凹み点O’は、表面F1と裏面F2の輪郭線OLの形状がハート形の形状の閉曲線である便箋92において、輪郭線OL’の重心との距離が最短になる輪郭線OL’上の点をいう。
そして、点P2’は便箋92の凹み点O’と一致してなる(
図20左下図)。
□穴Hとは、表面F1と裏面F2とからなる封筒91の重心O周りに空けられた穴をいう。
□ミシン目Mとは、切り離しやすいように、紙に入れた連続した小穴をいい、本発明においては、表面F1と裏面F2とからなる封筒91の重心O(穴H)周りに空けられた円状の連続した小穴をいう(
図1)。
便箋92を封筒91から取り出すに際しては、ミシン目Mを切り離して封筒91の穴Hより穴を拡大して、指を入れて便箋92を封筒91から取り出しやすくすることができる。
□山折り線YLとは、紙などを折る時に、折り目が外側(表側)に出るようにする折るための線をいう(
図1)。
便箋92の山折り線YLを山折りすることにより、便箋92を封筒91に封入するに際しては、便箋92を封筒スリットSLTから封筒91に封入することができ、
封筒の便箋封入部及び取り出し部(開口部)に便箋を素早く封入することができる便箋と封筒のレターセットを提供することができた(
図18(2))。
■甲が乙の近傍に位置する(ある)とは、甲乙の間に距離があるもののその距離が小さいことをいう。
<穴H、ミシン目を構成要件としない発明の説明>
本願図面において、穴H、ミシン目を構成要件とする発明を図示しているが、穴H、ミシン目を構成要件としない発明も請求項記載発明である。
穴H、ミシン目を構成要件としない発明の図は、穴H、ミシン目を構成要件とする発明を図示した図面にあって、穴H、ミシン目を削除した図とする。
ただし、封筒スリットSLTの点P1と点P2を結ぶ線は、穴Hを削除しただけでは重心部が欠損したままであるので欠損のない実線として修正する。
<サフィックスの説明>
「’ 」は、便箋92であることを表す。
<
図21、
図22における点P1、点P2、重心Gの位置関係>
図21、
図22において、点P1、点P2、重心Gの位置に関しては、重心Gを中心にし、外側に向かって点P1、点P2の順で位置する。
<記号の説明>
点P1:封筒スリットSLTの端点(点P2に対する他方の点)をいう。
点P2:封筒スリットSLTの端点(点P1に対する他方の点)をいう。
点P1’:便箋スリットSLT’の端点(点P1に対応する点)をいう。
点P2’:便箋スリットSLT’の端点(点P2に対応する点)をいう。
<
図19における記号の説明>
A:従来の方形封筒の上辺の長さ
和封筒の場合は、A<B
B:従来の方形封筒の側辺の長さ
洋封筒の場合は、A>B
D:非方形封筒(円形状封筒)の直径
以下、
図19を参照にしながら説明する(
図19(A)、(B)、(C))。
(A)図における点P1、P2は、封筒の上辺の両端点
(A)図における点P0は、封筒の上辺の中点
(A)図における直線P1P0P2は、封筒の開口部
(B)図における点P1、P2は、封筒の縁部輪郭線(開口部)の両端点
(B)図における点P0は、封筒の縁部輪郭線(開口部)の中点
(C)図における点P1、P2は、封筒の開口部の両端点
(C)図における点P0は、封筒の開口部の中点
(C)図における直線P1P0P2は、封筒の開口部
Η:封筒の開口率(=開口部の長さ/封筒の縁部輪郭線の長さの比)
[発明が解決しようとする課題]、[0007]において記載の「便箋の開口部を極力少なくする」ことは、より正確には、「封筒の開口率(=開口部の長さ/封筒の縁部輪郭線の長さの比)を極力少なくする」ことである。
ΗA:従来の方形封筒の開口率
ΗA=A/(2(A+B))<0.5…(A)式
ΗB:従来型の非方形封筒の開口率
ΗB=(Π/2D)/(ΠD)=0.5…(B)式
ΗC:本発明に係る非方形封筒の開口率
ΗC=(D/(ΠD)=1/Π=0.318…(C)式
本発明が解決しようとする課題は、便箋の開口部を極力少なくすることであり、すなわち、本発明に係る非方形封筒の開口率を従来型の非方形封筒の開口率0.5より少なくすることである。
<本発明が解決しようとする課題の発見について>
以下、
図19を参照にしながら説明する。
図19は、従来の方形封筒と従来型の非方形封筒と本発明に係る非方形封筒における、開口率Ηを説明するための図である。
(A)図は、従来の方形封筒の開口率を示す図である。開口率Ηは、以下のように表される。
開口率ΗA=A/(2(A+B))<0.5…(A)式
(B)図は、従来型の非方形封筒の開口率を示す図である。
開口率ΗB=(Π/2D)/(ΠD)=0.5…(B)式
(C)図は、本発明に係る非方形封筒の開口率を示す図である。
開口率ΗC=(D/(ΠD)=1/Π=0.318…(B)式
従来の方形封筒には、和封筒と洋封筒が有るが、何れの開口率ΗAも、(A)式で表されて、0.5未満である。
従来封筒の考え方(封筒の縁部輪郭線P1P0P2)の延長線上に従来型の非方形封筒を実現すると(B)図のようになる。
従来型の非方形封筒の開口率ΗBは、(B)式で与えられ、0.5である。
ここに、従来の方形封筒の縁部輪郭線を非方形にし、開口率ΗCを0.5未満にすることという本発明が解決しようとする課題を発見した。
(C)図は、本発明(請求項1〜15の何れかに記載された発明)に係る非方形封筒の開口率を説明する図である。
課題を解決するための手段は、本願の特許請求の範囲の各請求項に記載の発明であり、その具体的な解決手段は、以下の通りである。
○第1の発明(請求項1に記載の発明)
上記の課題を解決するための第1の発明(請求項1に記載の発明)は、
表面F1と裏面F2とからなり表面F1と裏面F2が合同である封筒91と、表面F1と裏面F2に対して相似形であり、大きさが表面F1と裏面F2よりもやや小さい便箋92とから構成されるレターセット100において、表面F1と裏面F2の輪郭線OLの形状が閉曲線であって、表面F1と裏面F2とが輪郭線部OLAで接合されてなり、点P1と点P2は、
点P1と点P2を結ぶ直線が表面F1の重心Oを通るように表面F1の表側の面の輪郭線OL近傍に位置すると共に、点P1と点P2を両端とする封筒スリットSLTが表面F1を貫通するように設けてなり、封筒91の封筒スリットSLTで山折りした後に、便箋92の山折り線YLを山折りし、山折り線YLを山折りした便箋92を封筒スリットSLTから封筒91に封入することを特徴とするレターセット100である。
○第2の発明(請求項2に記載の発明)
上記の課題を解決するための第2の発明(請求項2に記載の発明)は、
表面F1と裏面F2とが輪郭線部OLAで接合されてなるとは、表面F1と裏面F2とが輪郭線部OLAで張り合わせてなることを特徴とする請求項1に記載されたレターセット100である。
○第3の発明(請求項3に記載の発明)
上記の課題を解決するための第3の発明(請求項3に記載の発明)は、
輪郭線OLの形状が、長方形を除く閉曲線の形状であって、円形、楕円形、菱形、長方形、三角形、五角形、六角形、八角形、ハート形、星形の形状の閉曲線であることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載されたレターセット100である。
○第4の発明(請求項4に記載の発明)
上記の課題を解決するための第4の発明(請求項4に記載の発明)は、
輪郭線OLの形状が、長方形を除く閉曲線の形状であって、キャラクター、動物、模型、飛行機、電車の図形の閉曲線であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載されたレターセット100である。
○第5の発明(請求項5に記載の発明)
上記の課題を解決するための第5の発明(請求項5に記載の発明)は、
点P1は表面F1の表側の面の輪郭線OL近傍に位置し、点P2は表面F1の重心O近傍に位置すると共に、点P1と点P2を両端とする封筒スリットSLTが表面F1を貫通するように設けてなり、
一方、点P1’は便箋92の表面の輪郭線OL’上に位置し、点P2’は便箋92の表面の重心O’近傍に位置すると共に、点P1’と点P2’を両端とする便箋スリットSLT’が便箋92を貫通するように設けてなると共に便箋スリットSLT’の点P2’側が大気に通じていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載されたレターセット100である。
○第6の発明(請求項6に記載の発明)
上記の課題を解決するための第6の発明(請求項6に記載の発明)は、
便箋92を封筒91に封入した後、封筒91の封筒スリットSLTの封をするシール93とから構成されることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載されたレターセット100である。
○第7の発明(請求項7に記載の発明)
上記の課題を解決するための第7の発明(請求項7に記載の発明)は、
封筒91から便箋92を開封する際に裏面F2の下側から指で押して便箋92を取り出すために利用される、1又は2以上の開封スリットsltを、封筒スリットSLTの下側の裏面F2の位置に裏面F2を貫通するように設けてなることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載されたレターセット100である。
○第8の発明(請求項8に記載の発明)
上記の課題を解決するための第8の発明(請求項8に記載の発明)は、
表面F1と裏面F2とからなり表面F1と裏面F2が合同である封筒91と、表面F1と裏面F2とが相似形であり、大きさが表面F1と裏面F2よりもやや小さい便箋92とから構成されるレターセット100において、表面F1と裏面F2の輪郭線OLの形状がハート形の形状の閉曲線であって、表面F1と裏面F2とが輪郭線部OLAで接合されてなり、
点P1は表面F1の表側面の輪郭線OL近傍に位置し、点P2は表面F1の凹み点O近傍に位置すると共に、点P1と点P2を両端とする封筒スリットSLTが点P1から点P2まで輪郭線OLに沿って表面F1を貫通するように設けてなり、
一方、便箋92の表面の輪郭線OL’の形状がハート形の形状の閉曲線であり、点P2’は便箋92の凹み点O’近傍に位置してなり、
便箋92を封筒91に封入するに際しては、便箋92の点P2’を封筒91の表面F1の点P2と交差したまま便箋92を回転させながら、便箋92を封筒スリットSLTから封筒91に封入することを特徴とするレターセット100である。
○第9の発明(請求項9に記載の発明)
上記の課題を解決するための第9の発明(請求項9に記載の発明)は、
表面F1と裏面F2とが輪郭線部OLAで接合されてなるとは、表面F1と裏面F2とが輪郭線部OLAで張り合わせてなることを特徴とする請求項8に記載されたレターセット100である。
○第10の発明(請求項10に記載の発明)
上記の課題を解決するための第10の発明(請求項10に記載の発明)は、
便箋92を封筒91に封入した後、封筒91の封筒スリットSLTの封をするシール93とから構成されることを特徴とする請求項8〜9の何れかに記載されたレターセット100である。
○第11の発明(請求項11に記載の発明)
上記の課題を解決するための第11の発明(請求項11に記載の発明)は、
封筒91から便箋92を開封する際に裏面F2の下側から指で押して便箋92を取り出すために利用される、1又は2以上の開封スリットsltを、封筒スリットSLTの下側の裏面F2の位置に裏面F2を貫通するように設けてなることを特徴とする請求項8〜10の何れかに記載されたレターセット100である。
○第12の発明(請求項12に記載の発明)
上記の課題を解決するための第12の発明(請求項12に記載の発明)は、
表面F1と裏面F2とからなり表面F1と裏面F2が合同である封筒91と、表面F1と裏面F2よりもやや外形がやや小さく、表面F1と裏面F2の間に収納可能である便箋92とから構成されるレターセット100において、表面F1と裏面F2の輪郭線OLの形状が円形の形状の閉曲線であって、表面F1と裏面F2とが輪郭線部OLAで接合されてなり、
点P1は表面F1の表側の面の輪郭線OL近傍に位置し、点P2は表面F1の重心O近傍、あるいは、表面F1の重心Oの外側寄りに位置すると共に、点P1と点P2を両端とする封筒スリットSLTが表面F1を貫通するように設けてなり、
一方、便箋92の表面の輪郭線OL’の形状が螺旋形の形状の閉曲線であり、
便箋92を封筒91に封入するに際しては、便箋92の螺旋先端部P1’を封筒スリットSLTに挿入したまま便箋92を回転させながら、便箋92を封筒スリットSLTから封筒91に封入することを特徴とするレターセット100である。
○第13の発明(請求項13に記載の発明)
上記の課題を解決するための第13の発明(請求項13に記載の発明)は、
表面F1と裏面F2とが輪郭線部OLAで接合されてなるとは、表面F1と裏面F2とが輪郭線部OLAで張り合わせてなることを特徴とする請求項12に記載されたレターセット100である。
○第14の発明(請求項14に記載の発明)
上記の課題を解決するための第14の発明(請求項14に記載の発明)は、
便箋92を封筒91に封入した後、封筒91の封筒スリットSLTの封をするシール93とから構成されることを特徴とする請求項12〜13の何れかに記載されたレターセット100である。
○第15の発明(請求項15に記載の発明)
上記の課題を解決するための第15の発明(請求項15に記載の発明)は、
封筒91から便箋92を開封する際に裏面F2の下側から指で押して便箋92を取り出すために利用される、1又は2以上の開封スリットSLTを、封筒スリットSLTの下側の裏面F2の位置に裏面F2を貫通するように設けてなることを特徴とする請求項12〜14の何れかに記載されたレターセット100である。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るレターセット100は、上記のような特徴的構成要件から構成され、特徴的構成要件に応じた、以下のような本願発明特有の効果を奏する。
また、上記の各発明に応じた、上記のような特徴的構成要件から構成されたレターセット100によれば、本願発明の課題を十分解消することができた。
○第1の発明の効果
第1の発明によれば、
表面F1と裏面F2とからなり表面F1と裏面F2が合同である封筒91と、表面F1と裏面F2に対して相似形であり、大きさが表面F1と裏面F2よりもやや小さい便箋92とから構成されるレターセット100において、表面F1と裏面F2の輪郭線OLの形状が閉曲線であって、表面F1と裏面F2とが輪郭線部OLAで接合されてなり、点P1と点P2は、
点P1と点P2を結ぶ直線が表面F1の重心Oを通るように表面F1の表側の面の輪郭線OL近傍に位置すると共に、点P1と点P2を両端とする封筒スリットSLTが表面F1を貫通するように設けてなり、封筒91の封筒スリットSLTで山折りした後に、便箋92の山折り線YLを山折りし、山折り線YLを山折りした便箋92を封筒スリットSLTから封筒91に封入することを特徴とするレターセット100ことという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
特に、表面F1と裏面F2とが輪郭線部OLAで接合されてなり、点P1と点P2は、点P1と点P2を結ぶ直線が表面F1の重心Oを通るように表面F1の表側の面の輪郭線OL近傍に位置すると共に、点P1と点P2を両端とする封筒スリットSLTが表面F1を貫通するように設けてなり、封筒91の封筒スリットSLTで山折りした後に、便箋92の山折り線YLを山折りし、山折り線YLを山折りした便箋92を封筒スリットSLTから封筒91に封入することを特徴とするレターセット100ことという特徴的な構成要件により、
従来型の非方形封筒と便箋のレターセットにおいて、従来の開口部よりも大きくなり、封が十分でない場合便箋が封筒より落下して紛失するという懸念が有り、便箋の開口部を極力少なくしてかかる懸念がない便箋と封筒のレターセットを提供すること、及び、
従来型の非方形封筒において、便箋の封入部及び取出部(以下、開口部という。)を極力少なくすると共に、封筒の便箋封入部及び取り出し部(開口部)に便箋を素早く封入することができる便箋と封筒のレターセットを提供することという、
本発明(請求項1に記載の発明)が解決しようとする課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第2の発明の効果
第2の発明によれば、
表面F1と裏面F2とが輪郭線部OLAで接合されてなるとは、表面F1と裏面F2とが輪郭線部OLAで張り合わせてなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第3の発明の効果
第3の発明によれば、
輪郭線OLの形状が、長方形を除く閉曲線の形状であって、円形、楕円形、菱形、長方形、三角形、五角形、六角形、八角形、ハート形、星形の形状の閉曲線であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第4の発明の効果
第4の発明によれば、
輪郭線OLの形状が、長方形を除く閉曲線の形状であって、キャラクター、動物、模型、飛行機、電車の図形の閉曲線であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第5の発明の効果
第5の発明によれば、
点P1は表面F1の表側の面の輪郭線OL近傍に位置し、点P2は表面F1の重心O近傍に位置すると共に、点P1と点P2を両端とする封筒スリットSLTが表面F1を貫通するように設けてなり、
一方、点P1’は便箋92の表面の輪郭線OL’上に位置し、点P2’は便箋92の表面の重心O’近傍に位置すると共に、点P1’と点P2’を両端とする便箋スリットSLT’が便箋92を貫通するように設けてなると共にせん便箋スリットSLT’の点P2’側が大気に通じていることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第6の発明の効果
第6の発明によれば、
便箋92を封筒91に封入した後、封筒91の封筒スリットSLTの封をするシール93とから構成されることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第7の発明の効果
第7の発明によれば、
封筒91から便箋92を開封する際に裏面F2の下側から指で押して便箋92を取り出すために利用される、1又は2以上の開封スリットsltを、封筒スリットSLTの下側の裏面F2の位置に裏面F2を貫通するように設けてなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第8の発明の効果
第8の発明によれば、
表面F1と裏面F2とからなり表面F1と裏面F2が合同である封筒91と、表面F1と裏面F2とが相似形であり、大きさが表面F1と裏面F2よりもやや小さい便箋92とから構成されるレターセット100において、表面F1と裏面F2の輪郭線OLの形状がハート形の形状の閉曲線であって、表面F1と裏面F2とが輪郭線部OLAで接合されてなり、
点P1は表面F1の表側面の輪郭線OL近傍に位置し、点P2は表面F1の凹み点O近傍に位置すると共に、点P1と点P2を両端とする封筒スリットSLTが点P1から点P2まで輪郭線OLに沿って表面F1を貫通するように設けてなり、
一方、便箋92の表面の輪郭線OL’の形状がハート形の形状の閉曲線であり、点P2’は便箋92の凹み点O’近傍に位置してなり、
便箋92を封筒91に封入するに際しては、便箋92の点P2’を封筒91の表面F1の点P2と交差したまま便箋92を回転させながら、便箋92を封筒スリットSLTから封筒91に封入することという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第9の発明の効果
第9の発明によれば、
表面F1と裏面F2とが輪郭線部OLAで接合されてなるとは、表面F1と裏面F2とが輪郭線部OLAで張り合わせてなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第10の発明の効果
第10の発明によれば、
便箋92を封筒91に封入した後、封筒91の封筒スリットSLTの封をするシール93とから構成されることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第11の発明の効果
第11の発明によれば、
封筒91から便箋92を開封する際に裏面F2の下側から指で押して便箋92を取り出すために利用される、1又は2以上の開封スリットsltを、封筒スリットSLTの下側の裏面F2の位置に裏面F2を貫通するように設けてなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第12の発明の効果
第12の発明によれば、
表面F1と裏面F2とからなり表面F1と裏面F2が合同である封筒91と、表面F1と裏面F2よりもやや外形がやや小さく、表面F1と裏面F2の間に収納可能である便箋92とから構成されるレターセット100において、表面F1と裏面F2の輪郭線OLの形状が円形の形状の閉曲線であって、表面F1と裏面F2とが輪郭線部OLAで接合されてなり、
点P1は表面F1の表側の面の輪郭線OL近傍に位置し、点P2は表面F1の重心O近傍、あるいは、表面F1の重心Oの外側寄りに位置すると共に、点P1と点P2を両端とする封筒スリットSLTが表面F1を貫通するように設けてなり、
一方、便箋92の表面の輪郭線OL’の形状が螺旋形の形状の閉曲線であり、
便箋92を封筒91に封入するに際しては、便箋92の螺旋先端部P1’を封筒スリットSLTに挿入したまま便箋92を回転させながら、便箋92を封筒スリットSLTから封筒91に封入することという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第13の発明の効果
第13の発明によれば、
表面F1と裏面F2とが輪郭線部OLAで接合されてなるとは、表面F1と裏面F2とが輪郭線部OLAで張り合わせてなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第14の発明の効果
第14の発明によれば、
便箋92を封筒91に封入した後、封筒91の封筒スリットSLTの封をするシール93とから構成されることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第15の発明の効果
第15の発明によれば、
便箋92を封筒91に封入した後、封筒91の封筒スリットSLTの封をするシール93とから構成されることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。