(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6671714
(24)【登録日】2020年3月6日
(45)【発行日】2020年3月25日
(54)【発明の名称】食品商品
(51)【国際特許分類】
A23L 11/00 20160101AFI20200316BHJP
【FI】
A23L11/00 F
【請求項の数】2
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2019-205558(P2019-205558)
(22)【出願日】2019年11月13日
【審査請求日】2019年11月15日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518076975
【氏名又は名称】株式会社Atumist
(73)【特許権者】
【識別番号】519406289
【氏名又は名称】原田 美紀
(73)【特許権者】
【識別番号】519406290
【氏名又は名称】鈴木 秀男
(74)【代理人】
【識別番号】110002192
【氏名又は名称】特許業務法人落合特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】原田 美紀
【審査官】
松本 淳
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−081478(JP,A)
【文献】
実公昭57−032119(JP,Y1)
【文献】
特開平10−329850(JP,A)
【文献】
特開2000−287633(JP,A)
【文献】
特開平09−023849(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L 1/00−35/00
CAplus/FSTA/BIOSIS/WPIDS(STN)
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉可能に蓋される開口を有する容器と、
前記容器に収容される蜂蜜と、
焙煎後に粉末化されて形成され、前記蜂蜜の流動性を維持する分量で前記蜂蜜に混ぜ込まれたムクナ豆粉末と
を含むことを特徴とする食品商品。
【請求項2】
請求項1に記載の食品商品において、前記容器は、前記開口を形成してひとの口に含ませられるニップルを備えるチューブを含むことを特徴とする食品商品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ムクナ豆粉末を含む食品商品に関する。
【背景技術】
【0002】
ムクナ豆(八升豆)は、Lドーパ(レポドパ=L−3,4−ジヒドロキシフェニルアラニン)を含有する自然食品として一般に知られる。摂取されたLドーパは、ひとの脳内でドーパミンに変換され、ひとの「やる気」を引き起こす。早いひとであれば、摂取後30分でLドーパの効果は現れ始める。必要なときに手軽にムクナ豆を摂取することができれば喜ぶひとは多いと考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6081548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ムクナ豆の粉末は市販される。ムクナ豆は焙煎後に粉末に加工される。粉末は飲料水に混入されて飲料水とともに飲み込まれることができる。あるいは、ムクナ豆の粉末はカプセルに封入されたり錠剤(タブレット)に固められたりする。ただし、いずれの場合でも、粉末のカプセルや錠剤の摂取にあたって飲料水などの補助が要求される。粉末の利用者は、常に粉末やカプセル、錠剤に加えて飲料水を持ち歩かなければならない。
【0005】
本発明は、手軽にいつでもどこででも摂取されることができるムクナ豆粉末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態によれば、開閉可能に蓋される開口を有する容器と、前記容器に収容される蜂蜜と、前記蜂蜜の流動性を維持する分量で前記蜂蜜に混ぜ込まれたムクナ豆粉末とを含む食品商品は提供される。
【0007】
ムクナ豆粉末は蜂蜜に混ぜ込まれるので、蜂蜜を摂取する要領でムクナ豆粉末は手軽にどこででも摂取されることができる。粉末の摂取にあたって飲料水などの補助は必ずしも要求されない。食品商品を単独で持ち歩けば済む。ひとは、Lドーパの効果を得たいときに、すぐさま手軽にムクナ豆粉末を摂取することができる。蜂蜜は特定の粘度を有することから、比較的に均質な混合状態が維持されることができる。しかも、ムクナ豆粉末は空気に直接に曝され続けるわけではないので、ムクナ豆粉末は酸化せずに保存されることができる。
【0008】
前記容器は、前記開口を形成してひとの口に含ませられるニップルを備えるチューブを含めばよい。ひとはニップルから直接にムクナ豆粉末を摂取することができる。粉末の摂取にあたってスプーンなどの道具は必ずしも要求されない。ひとは、Lドーパの効果を得たいときに、すぐさま手軽にムクナ豆粉末を摂取することができる。
【発明の効果】
【0009】
以上のように開示の食品商品によれば、手軽にいつでもどこででも摂取されることができるムクナ豆粉末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る食品商品を概略的に示す斜視図である。
【
図2】容器の軸心を含む切断面で切断された食品商品の縦断面図である。
【
図4】本発明の第2実施形態に係る食品商品を概略的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
【0012】
図1および
図2は本発明の第1実施形態に係る食品商品を概略的に示す。食品商品11は、外気から隔てられた内空間を区画する容器13と、容器13の内空間12に収容されて流動性を有する食品14とを含む。容器13は、内空間12を区画する本体13aと、本体13aのネック15にねじ結合される蓋13bとを備える。本体13aはガラスで成形される。その他、本体13aには金属材料や樹脂材料の成形体が用いられることができる。本体13aは、例えば円形の輪郭を有して平面にがたつきなく受け止められることができる底体16を備える。
【0013】
蓋13bは、ネック15の上端に受け止められる円形の板材17と、板材17の縁から下方に立ち上がって途切れなくネック15を囲む囲い壁18とを備える。蓋13bは例えばアルミニウムやステンレスといった金属材料から成形される。蓋13bの表面には樹脂膜が形成されてもよい。その他、蓋13bには樹脂材料の成形体が用いられることができる。
【0014】
ネック15には、外空間に内空間12を開放する開口19が区画される。ネック15の上端は平面で仕切られる。ネック15の上端に蓋13bの板材17が受け止められると、開口19は液密に閉鎖される。ネック15の外周には雄ねじが形成される。蓋13bの囲い壁18の内側にはネック15の雄ねじに噛み合う雌ねじが形成される。
【0015】
食品14は、容器13に収容される蜂蜜と、蜂蜜の流動性を維持する分量で蜂蜜に混ぜ込まれたムクナ豆粉末とを含む。蜂蜜は例えば重量比で18%以上の水分を含むとよい。18%の水分量は平均値と言われる。したがって、水分量が18%以上に設定されると、蜂蜜の流動性は平均よりも高く設定されることができる。ムクナ豆(八升豆)は焙煎後に粉末化される。粉末の粒度は例えば50μm〜250μm程度に設定されることができる。粉末には、蜂蜜の滑らかさを阻害しない程度の粒度が設定されることが望まれる。ムクナ豆には黒ムクナ豆が用いられるとよい。黒ムクナ豆が用いられると、ムクナ豆の苦味が和らぐ。
【0016】
図3に示されるように、蜂蜜22には、蜂蜜22の容積に対して同程度の容積のムクナ豆粉末23が混ぜ込まれる。15グラムの蜂蜜22に対して5グラム〜10グラムのムクナ豆粉末23が混ぜ込まれればよい。蜂蜜22およびムクナ豆粉末23は掻き混ぜられて均質に混合される。ムクナ豆粉末23の分量がこれを下回ると、必要量のムクナ豆の摂取にあたって過剰に蜂蜜22が摂取されることで肥満を招いてしまう。ムクナ豆粉末23の分量がこれを上回ると、蜂蜜22およびムクナ豆粉末23の混合物が粉っぽい舌触りになってしまい喉通りが悪化してしまう。飲み込みづらい。
【0017】
本実施形態に係る食品商品11によれば、ムクナ豆粉末23は蜂蜜22に混ぜ込まれるので、蜂蜜22を摂取する要領でムクナ豆粉末23は手軽にどこででも摂取されることができる。粉末の摂取にあたって飲料水などの補助は必ずしも要求されない。食品商品11を単独で持ち歩けば済む。ひとは、Lドーパの効果を得たいときに、すぐさま手軽にムクナ豆粉末23を摂取することができる。
【0018】
本実施形態では、蜂蜜22の流動性を維持する分量でムクナ豆粉末23は蜂蜜22に混ぜ合わせられる。蜂蜜22は特定の粘度を有することから、比較的に均質な混合状態が長期間にわたって維持されることができる。しかも、混ぜ合わせられた最初の色は維持されることができる。ムクナ豆粉末23は空気に直接に曝され続けるわけではないので、ムクナ豆粉末23は酸化せずに保存されることができる。その一方で、ムクナ豆粉末23が水に混合されると、ムクナ豆粉末23は水中で分離し沈殿する。Lドーパは水溶性であることから、水は溶け込んだLドーパの影響で黒色に変色する。
【0019】
図4は本発明の第2実施形態に係る食品商品を概略的に示す。食品商品31は、外気から隔てられた内空間を区画する容器33と、容器33の内空間に収容されて流動性を有する食品14とを含む。容器33は、内空間を区画するチューブ33aと、チューブ33aのニップル34にねじ結合される蓋33bとを備える。チューブ33aは樹脂材料から成形される。その他、チューブ33aには金属薄板の袋体が用いられることができる。蓋33bには例えば樹脂材料の成形体が用いられることができる。
【0020】
ニップル34には、チューブ33a内の内空間を外空間に開放する開口35が区画される。ニップル34はひとの口に含ませられることができる。チューブ33aにひとの手から押し潰し力が作用すると、ニップル34の開口35から内空間内の食品14は押し出されることができる。食品14には前述の食品14が用いられる。
【0021】
食品商品31によれば、ひとはニップル34から直接にムクナ豆粉末23を摂取することができる。粉末の摂取にあたってスプーンなどの道具は必ずしも要求されない。ひとは、Lドーパの効果を得たいときに、すぐさま手軽にムクナ豆粉末23を摂取することができる。
【0022】
蜂蜜22は糖分の塊なので、摂取量が多いと肥満の原因となる。したがって、1日あたりの摂取量は抑制されることが望まれる。一般には、せいぜい1日あたり30グラムが推奨される。ムクナ豆の摂取量は、個人差があるとはいえ、1日あたり10グラム程度と言われる。この分量であれば、十分に蜂蜜22の流動性は確保されることができる。
【0023】
ムクナ豆にはアクが含有される。アクは苦味の原因である。規定の分量であれば、蜂蜜の味はムクナ豆の苦味を打ち消すことができる。この分量を超えてしまうと、摂取にあたって過度に苦味が感じられてしまう。
【符号の説明】
【0024】
11…食品商品、13…容器、19…開口、22…蜂蜜、23…ムクナ豆粉末、33…容器、33a…チューブ、34…ニップル、35…開口。
【要約】
【課題】手軽にいつでもどこででも摂取されることができるムクナ豆粉末を提供する。
【解決手段】食品商品11は、開閉可能に蓋される開口19を有する容器13と、容器13に収容される蜂蜜14と、蜂蜜14の流動性を維持する分量で蜂蜜14に混ぜ込まれたムクナ豆粉末とを含む。
【選択図】
図2