(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6671764
(24)【登録日】2020年3月6日
(45)【発行日】2020年3月25日
(54)【発明の名称】携帯端末無線LANオーダーシステム、携帯端末無線LANオーダーシステムの制御方法、携帯端末無線LANオーダーシステムのプログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/12 20120101AFI20200316BHJP
【FI】
G06Q50/12
【請求項の数】25
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-152443(P2014-152443)
(22)【出願日】2014年7月25日
(65)【公開番号】特開2016-31565(P2016-31565A)
(43)【公開日】2016年3月7日
【審査請求日】2017年6月7日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】398067904
【氏名又は名称】株式会社ビーマップ
(74)【代理人】
【識別番号】100110559
【弁理士】
【氏名又は名称】友野 英三
(72)【発明者】
【氏名】杉野 文則
(72)【発明者】
【氏名】白井 利顕
(72)【発明者】
【氏名】馬谷 聡
【審査官】
原 忠
(56)【参考文献】
【文献】
特開2003−256529(JP,A)
【文献】
特開2006−268720(JP,A)
【文献】
特開2003−099582(JP,A)
【文献】
特開2004−348618(JP,A)
【文献】
特開2011−033369(JP,A)
【文献】
特開2013−137755(JP,A)
【文献】
特開2005−250766(JP,A)
【文献】
特開2003−281244(JP,A)
【文献】
特開2014−123215(JP,A)
【文献】
特開2013−171407(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
接客業の店舗支援システムにおいて、
顧客の有する携帯端末と情報交換する手段と、
顧客からの問い合わせを処理する手段と、
顧客からの予約を処理する予約処理手段と、
顧客からの注文を処理する手段と、
顧客からの会計依頼を処理する手段と、
店舗における顧客に関する画像情報および/もしくは音声情報を収集する手段と、
前記収集した画像情報および/もしくは音声情報により顧客行動を分析する手段と、
前記予約処理手段による処理の際及び前記予約処理手段による処理の後該予約に係る店舗に向かって顧客が移動する最中に前記顧客の有する携帯端末の現在位置を検知する手段と、
前記検知された現在位置とアクセス時刻とに基づいて前記現在位置から前記予約に係る店舗への到着時間を推測し該推測の結果、必要に応じて、前記顧客からの注文に関する調理スケジュールを調整する手段と
を備えたことを特徴とする携帯端末無線LANオーダーシステム。
【請求項2】
店舗における顧客に関する画像情報および/もしくは音声情報を収集するために店舗内に設置されたカメラおよび/もしくはマイクと前記携帯端末との、距離および/もしくは方向を推定する手段と、
前記推定した距離および/もしくは方向に関する情報に基づいて、前記カメラおよび/もしくはマイクを設定する手段と、
前記設定したカメラおよび/もしくはマイクによって、店舗における顧客に関する画像情報および/もしくは音声情報を収集する手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の携帯端末無線LANオーダーシステム。
【請求項3】
前記収集した画像情報および/もしくは音声情報から、当該顧客の関心事項を推測する手段と、
前記推測した内容に従って当該顧客に情報を送信する手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1もしくは2記載の携帯端末無線LANオーダーシステム。
【請求項4】
前記収集した画像情報および/もしくは音声情報から、当該顧客の滞在時間を算出する手段と、
前記算出した滞在時間に従って顧客へのサービス内容を変更する手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の携帯端末無線LANオーダーシステム。
【請求項5】
前記収集した画像情報および/もしくは音声情報から、今後の当該顧客の行動を予測する手段と、
前記予測に従って当該顧客への対応を変更する手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の携帯端末無線LANオーダーシステム。
【請求項6】
前記顧客からの注文によって調理している画像情報および/もしくは音声情報を、前記顧客の有する携帯端末へ送信する手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の携帯端末無線LANオーダーシステム。
【請求項7】
前記調理している画像情報および/もしくは音声情報を、前記顧客の有する携帯端末から情報発信するための手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項6記載の携帯端末無線LANオーダーシステム。
【請求項8】
前記調理している画像情報および/もしくは音声情報から、当該顧客の関心事項を推測する手段と、
前記推測した内容に従って当該顧客に情報を送信する手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項6もしくは7記載の携帯端末無線LANオーダーシステム。
【請求項9】
前記調理している画像情報および/もしくは音声情報から、当該顧客の滞在時間を算出する手段と、
前記算出した滞在時間に従って顧客へのサービス内容を変更する手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項記載の携帯端末無線LANオーダーシステム。
【請求項10】
前記調理している画像情報および/もしくは音声情報から、今後の当該顧客の行動を予測する手段と、
前記予測に従って当該顧客への対応を変更する手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項記載の携帯端末無線LANオーダーシステム。
【請求項11】
接客業の店舗支援システムにおいて、
顧客の有する携帯端末と情報交換する手段と、
顧客からの問い合わせを処理する手段と、
顧客からの予約を処理する予約処理手段と、
顧客からの注文を処理する手段と、
顧客からの会計依頼を処理する手段と、
店舗における顧客に関する画像情報および/もしくは音声情報を収集する手段と、
前記収集した画像情報および/もしくは音声情報により顧客行動を分析する手段と、
前記予約処理手段による処理の際及び前記予約処理手段による処理の後該予約に係る店舗に向かって顧客が移動する最中に前記顧客の有する携帯端末の現在位置を検知する手段と、
前記検知された現在位置とアクセス時刻とに基づいて前記現在位置から前記予約に係る店舗への到着時間を推測し該推測の結果、必要に応じて、前記顧客からの注文に関する調理スケジュールを調整する手段と
としてコンピュータを機能させることを特徴とする携帯端末無線LANオーダーシステムプログラム。
【請求項12】
店舗における顧客に関する画像情報および/もしくは音声情報を収集するために店舗内に設置されたカメラおよび/もしくはマイクと前記携帯端末との、距離および/もしくは方向を推定する手段と、
前記推定した距離および/もしくは方向に関する情報に基づいて、前記カメラおよび/もしくはマイクを設定する手段と、
前記設定したカメラおよび/もしくはマイクによって、店舗における顧客に関する画像情報および/もしくは音声情報を収集する手段と
としてさらにコンピュータを機能させることを特徴とする請求項11記載の携帯端末無線LANオーダーシステムプログラム。
【請求項13】
前記収集した画像情報および/もしくは音声情報から、当該顧客の関心事項を推測する手段と、
前記推測した内容に従って当該顧客に情報を送信する手段と
としてさらにコンピュータを機能させることを特徴とする請求項11もしくは12記載の携帯端末無線LANオーダーシステムプログラム。
【請求項14】
前記収集した画像情報および/もしくは音声情報から、当該顧客の滞在時間を算出する手段と、
前記算出した滞在時間に従って顧客へのサービス内容を変更する手段と
としてさらにコンピュータを機能させることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項記載の携帯端末無線LANオーダーシステムプログラム。
【請求項15】
前記収集した画像情報および/もしくは音声情報から、今後の当該顧客の行動を予測する手段と、
前記予測に従って当該顧客への対応を変更する手段と
としてさらにコンピュータを機能させることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項記載の携帯端末無線LANオーダーシステムプログラム。
【請求項16】
前記顧客からの注文によって調理している画像情報および/もしくは音声情報を、前記顧客の有する携帯端末へ送信する手段と
としてさらにコンピュータを機能させることを特徴とする請求項11乃至15のいずれか1項記載の携帯端末無線LANオーダーシステムプログラム。
【請求項17】
前記調理している画像情報および/もしくは音声情報を、前記顧客の有する携帯端末から情報発信するための手段と
としてさらにコンピュータを機能させることを特徴とする請求項16記載の携帯端末無線LANオーダーシステムプログラム。
【請求項18】
前記調理している画像情報および/もしくは音声情報から、当該顧客の関心事項を推測する手段と、
前記推測した内容に従って当該顧客に情報を送信する手段と
としてさらにコンピュータを機能させることを特徴とする請求項16もしくは17記載の携帯端末無線LANオーダーシステムプログラム。
【請求項19】
前記調理している画像情報および/もしくは音声情報から、当該顧客の滞在時間を算出する手段と、
前記算出した滞在時間に従って顧客へのサービス内容を変更する手段と
としてさらにコンピュータを機能させることを特徴とする請求項16乃至18のいずれか1項記載の携帯端末無線LANオーダーシステムプログラム。
【請求項20】
前記調理している画像情報および/もしくは音声情報から、今後の当該顧客の行動を予測する手段と、
前記予測に従って当該顧客への対応を変更する手段と
としてさらにコンピュータを機能させることを特徴とする請求項16乃至19のいずれか1項記載の携帯端末無線LANオーダーシステムプログラム。
【請求項21】
接客業の店舗支援システムにおいて、
顧客の有する携帯端末と情報交換し、
顧客からの問い合わせを処理し、
顧客からの予約を処理し、
顧客からの注文を処理し、
顧客からの会計依頼を処理し、
店舗における顧客に関する画像情報および/もしくは音声情報を収集し、
前記収集した画像情報および/もしくは音声情報により顧客行動を分析し、
前記予約を処理する際及び前記予約を処理した後該予約に係る店舗に向かって顧客が移動する最中に前記顧客の有する携帯端末の現在位置を検知し、
前記検知された現在位置とアクセス時刻とに基づいて前記現在位置から前記予約に係る店舗への到着時間を推測し該推測の結果、必要に応じて、前記顧客からの注文に関する調理スケジュールを調整する
ことを特徴とする携帯端末無線LANオーダーシステムの制御方法。
【請求項22】
前記収集した画像情報および/もしくは音声情報から、当該顧客の関心事項を推測し、
推測した内容に従って当該顧客に情報を送信する
ことをさらに特徴とする請求項21記載の携帯端末無線LANオーダーシステムの制御方法。
【請求項23】
前記収集した画像情報および/もしくは音声情報から、当該顧客の滞在時間を算出し、
前記算出した滞在時間に従って顧客へのサービス内容を変更する
ことをさらに特徴とする請求項21もしくは22記載の携帯端末無線LANオーダーシステムの制御方法。
【請求項24】
前記収集した画像情報および/もしくは音声情報から、今後の当該顧客の行動を予測し、
前記予測に従って当該顧客への対応を変更する
ことをさらに特徴とする請求項21乃至23のいずれか1項記載の携帯端末無線LANオーダーシステムの制御方法。
【請求項25】
請求項11乃至20のいずれか1項記載のプログラムを搭載した記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接客、特に外食業における店舗支援システムにおいて、顧客の有する端末、特にスマートフォン等を利用した、携帯端末無線LANオーダーシステム、携帯端末無線LANオーダーシステムの制御方法、携帯端末無線LANオーダーシステムのプログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今の外食業界では、熾烈な競争を勝ち抜くために、徹底したムダの排除が求められているが、今までのような、誰もが考えつくような対応では、遅れをとってしまう。
【0003】
一方、外食業界の利用者にとっても、人間の行動バターンには大差ないことから、多くの場合一斉に食事に出かけるため、特に昼食時間帯等における混雑は、多くの利用者にとって悩みのタネとなっている。特に、評判の高い店ほど、混雑の度合いが激しく、この解決は、さまざま方面から、切望されている。
【0004】
さらに、昨今の労働就労の傾向として、外食産業等、労働条件の厳しい業界への就労希望者が少ない上に、仕事に熟練した従業員ほど、就労機会に恵まれていることから、すぐに転職する傾向があり、その結果、不慣れな従業員でも、満足に人員を確保することのできかない状況が慢性化している。
【0005】
このような、接客業、特に外食産業の置かれた状況に鑑み、さまざまな手法を用いて、業務の合理化に関するさまざまな技術的思想が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−293322号公報
【特許文献2】特開2011−65456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記の通り、外食産業において、簡便に予約を行うことに関し、例えば特開2008−293322号公報において公開されているように、顧客の有する通信端末機から予約申し込みを可能とする技術的思想が開示されているが、いったん顧客との予約時刻を確定すると、店側に状況変化に対応することに関しては、開示がなされていなかった。
【0008】
また、例えば特開2011−65456号公報において公開されているように、顧客によって選択
されたオーダーに予想待ち時間を表示する技術的思想が開示されているが、これも、予想時間の変更への対応に関しては、開示がなされていなかった。また、顧客の有する携帯端末等を活用し、前記携帯端末との連携により情報を収集することにより、顧客満足度を向上させるための解決手段は示されていない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このように上記課題を解決するため、本発明の一実施形態においては、
接客業の店舗支援システムにおいて、
顧客の有する携帯端末と情報交換する手段と、
顧客からの問い合わせを処理する手段と、
顧客からの予約を処理する手段と、
顧客からの注文を処理する手段と、
顧客からの会計依頼を処理する手段と、
店舗における顧客に関する画像情報および/もしくは音声情報を収集する手段と、
収集した画像情報および/もしくは音声情報により顧客行動を分析する手段と、
前記各手段による実行内容と実行時刻を格納する第1の記憶手段と、
店舗における顧客に関する画像情報および/もしくは音声情報を収集するために店舗内に設置されたカメラおよび/もしくはマイクと前記携帯端末との、距離および/もしくは方向を推定する手段と、
推定した距離および/もしくは方向に関する情報に基づいて、前記カメラおよび/もしくはマイクを設定する手段と、
設定したカメラおよび/もしくはマイクによって、店舗における顧客に関する画像情報および/もしくは音声情報を収集する手段と、
収集した画像情報および/もしくは音声情報に関する情報を格納する第2の記憶手段と、
前記顧客の有する携帯端末の現在位置を推定する手段と、
推定した現在位置に応じて、前記顧客からの注文に関する、調理開始時刻を調整する手段と、
調整した調理開始時刻に関する情報を格納する第3の記憶手段と、
前記顧客からの注文によって調理している画像情報および/もしくは音声情報を、前記顧客の有する携帯端末へ送信する手段と、
送信した調理している画像情報および/もしくは音声情報に関する情報を格納する第4の記憶手段と、
前記調理している画像情報および/もしくは音声情報を、前記顧客の有する携帯端末から広く情報発信するための手段と、
発信した調理する画像情報および/もしくは音声情報に関する情報を格納する第5の記憶手段と、
前記第1、第2、第3、第4、第5の記憶手段による情報から、当該顧客の関心事項を推測する手段と、
推測した内容に従って当該顧客に情報を送信する手段と、
推測した内容に関する情報と、推測内容に従って当該顧客に送信した内容に関する情報を格納する第6の記憶手段と、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6の記憶手段による情報から、当該顧客の滞在時間を算出する手段と、
算出した滞在時間に従って顧客へのサービス内容を変更する手段と、
算出した滞在時間に関する情報と、変更したサービス内容に関する情報を格納する第7の記憶手段と、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7の記憶手段による情報から、今後の当該顧客の行動を予測する手段と、
予測に従って当該顧客への対応を変更する手段と、
予測した当該顧客の行動内容に関する情報と、予測に従って変更した当該顧客への対応内容に関する情報を格納する第8の記憶手段と、
を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一実施形態においては、顧客の有する携帯端末を、特定店舗のための情報発信、送信とすることで、当該顧客に広範に渡るサービスを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施形態に係る携帯端末無線LANオーダーシステム全体の機能ブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る店舗システムの構成図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る携帯端末装置の構成図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る処理概要図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る検索用データデーブルである。
【
図6】本発明の一実施形態に係る顧客管理データテーブルである。
【
図7】本発明の一実施形態に係る注文内容詳細データテーブルである。
【
図8】本発明の一実施形態に係る顧客位置データテーブルである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本願は、例えば接客、特に外食業において、顧客の有する端末、例えばスマートフォンを利用したシステムに関し、前記スマートフォンと、特定店舗に関する情報を送受信することにより、顧客と特定店舗へ誘導し、さらに、顧客へ特化したサービスを提供する。このように、顧客が特定機能を有する端末を所有していることを前提する。ただし、顧客の有する端末は、スマートフォンに限定するものではなく、同等な機能を有するあらゆる端末装置を含むものとする。
【0013】
以下、図面を参照して、本願を実施するための形態について説明する。
図1は、本願の一実施形態に係る携帯端末無線LANオーダーシステムの構成概要を示す機能ブロック図である。本発明の一実施形態に係る携帯端末無線LANオーダーシステムは、例えばインターネット・ネットワークに代表されるネットワーク10、例えばWi−Fi(登録商標)に代表される無線LANネットワーク12、携帯ネットワーク14、接近検知部16、店舗システム20、関連システム111、112、113、・・・等(すべてに共通する場合は関連システム11と称する)、例えばスマートフォンに代表される携帯端末301、302、303、・・・等(すべてに共通する場合は携帯端末30と称する)とが結び付いて構成される。なお、携帯端末30間の接続、および各携帯端末30と店舗システム20とは、例えば、無線LANネットワーク12、携帯ネットワーク14、ネットワーク10等を介して、接続される。その他、必要に応じて、各システム構成をいわゆるクラウドコンピューティングにより構成してもかまわない。なお、関連機関システムとしては、前記、携帯端末30の識別情報等を管理する携帯端末管理システムの他に、店舗管理システム、携帯ネットワークシステム、プロバイダシステム、ホームページ管理システム、決済システム等々、サービスを提供する、あらゆるシステムを含むものとする。また、接近検知部16は、例えば無線LANネットワーク12、携帯ネットワーク14を介して、ネットワーク10に接続される。また、接近検知部16は、例えば携帯端末30から送信される、例えばデータリンク層のフレームを検知することで、例えば携帯端末30が接近してきたことを検知し、携帯端末30の識別情報について、例えば「01−23−FE−・・・」という情報を、例えば無線LANネットワーク12、携帯ネットワーク14を介して、関連システム11に送信する。さらに、携帯端末30は、衛星(A)181、衛星(B)182、・・・、衛星(N)18n(すべてに共通する場合は衛星18と称する)の、例えば電波を受信して、自らの位置を把握する。また、携帯端末30は、電波ビーコン(A)191、電波ビーコン(B)192、・・・、電波ビーコン(N)19n(すべてに共通する場合は電波ビーコン19と称する。)の、電波を受信して、自らの位置を把握する。または、無線LANネットワークにおいて、複数点測量等により、携帯端末30の位置を把握してもかまわない。
【0014】
次に、
図2に従って店舗システム20の詳細を説明する。同図に示すように、店舗システム20は、店舗システムメモリ21、店舗システムプロセッサ22、店舗システム出力装置23、店舗システム入力装置24、店舗システムインターフェース261、262、・・・26n(すべてに共通する場合は店舗システムインターフェース26と称する)を備えて構成されている。店舗システムプロセッサ22は、携帯端末無線LANオーダー管理に関するデータの処理を行い、店舗システムメモリ21は、携帯端末無線LANオーダー管理等のデータおよび、店舗システムプロセッサ22で実行するプログラムを記憶する。店舗システム出力装置23は、ディスプレイ、プリンタ等を備えて構成され、必要に応じて各種情報を出力する。また、店舗システム入力装置24は、キーボード、バーコードリーダ、スキャナ、カメラ、マイク等を備えて構成され、必要に応じて情報の入力を行うが、情報の入力を可能とするすべての装置を含むものとする。店舗システムインターフェース26は、例えばネットワーク10、店舗内ネットワーク12、携帯ネットワーク14等の接続を制御する。なお、店舗システム20は最終的に携帯端末無線LANオーダーシステムとしての業務遂行が可能であれば、単独でも複数のシステムから構成されていてもかまわない。
【0015】
次に、
図3に従って携帯端末30の詳細を説明する。同図に示すように、携帯端末30は、携帯端末メモリ31、携帯端末プロセッサ32、携帯端末出力装置33、携帯端末入力装置34、携帯端末インターフェース361、362、・・・、36n(すべてに共通する場合は携帯端末インターフェース36と称する)を備えて構成されている。携帯端末プロセッサ32は、携帯端末30に関する処理を行い、携帯端末メモリ31は、携帯端末30に関するデータおよび、携帯端末プロセッサ32で実行するプログラムを記憶する。携帯端末出力装置33は、ディスプレイ、プリンタ等を備えて構成され、必要に応じて各種情報を出力する。また、携帯端末入力装置34は、キーボード、バーコードリーダ、スキャナ、カメラ、マイク等を備えて構成され、必要に応じて情報の入力を行うが、情報の入力を可能にするすべての装置を含むものとする。携帯端末インターフェース36は、例えば、無線LANネットワーク12、携帯ネットワーク14、接近検知部16、衛星18、電波ビーコン19等との接続を制御する。なお携帯端末30は、例えばスマートフォンと呼称される携帯端末と同等の機能を有するものとするが、携帯端末無線LANオーダーシステムにおいては、特に店舗システム20との間で情報を送受信し、例えば外食業におけるオーダー等の管理処理を行うことを、特徴とする。なお、前記に示す店舗システム20、携帯端末30以外の、例えば関連システム11等、プログラムにより制御されるシステム、装置等も、店舗システム20、携帯端末30等と、同様な構成を有するものとする。
【0016】
以上、本発明の一実施形態の概要および構成を示した。次に、
図1、
図4に従って本願の概要について説明する。
図4は、本願の処理の流れを、各部門ごとに分類して表示する、携帯端末無線LANオーダーシステムの処理概要
図40である。処理概要
図40は、部門欄41、店舗システム欄42、携帯端末欄43、接近検知部欄44、関連システム欄45、衛星欄46、電波ビーコン欄47等を備えている。さらに、処理欄411には各部門における処理を示す。
【0017】
まず、顧客は携帯端末30を操作して、例えばこれから飲食する店舗を検索する(4301)ために、携帯端末30から、例えば、無線LANネットワーク12、携帯ネットワーク14、ネットワーク10等を介して、例えば関連システム11に情報を送信し、関連システム11において店舗に関する検索処理を行い(4501)、この結果を、携帯端末30に返送する(4502)。顧客は、条件にあった店舗を選択し、予約を行う(4302)と、関連システム11では、予約に関する処理を行い(4503)、該当する店舗システム20と関連システム11との間で、予約に関する情報を交換する(4504)。この結果を受け、当該店舗システム20において予約受付処理を行い(4201)、この結果を、例えば携帯ネットワーク14を介して、携帯端末30に送信する(4202)。
【0018】
予約後、顧客が予約時刻に合わせて予約店舗に向かって移動すると、携帯端末30は、例えば、複数の衛星18の電波発信(4601)を受信して位置を検知する(4303)と、この情報を、例えば関連システム11に送信し、関連システム11
において、この位置情報を収集(4505)の上、例えば関連システム上のデータテーブル(図示せず)に格納する。また、例えば接近検知部16において、携帯端末30の発信する、例えばWi−Fi等無線LANの電波を受信し(4401)、例えばデータリンク層のフレームを検知することにより、携帯端末30を限定し、この情報に関し、例えば「01−23−FE−・・・」という情報を、例えば関連システム11に送信し、関連システム11
においてこの情報を収集(4505)の上、例えば関連システム上のデータテーブルデータベース(図示せず)に格納する。なお、前記無線LANネットワークによる携帯端末固有の情報を収集
するにあたり、接近検知部16側から携帯端末30に電波を送信しなくともかまわない。さらに、携帯端末30は、例えば電波ビーコン19から発信される電波(4701)を受信して位置検知すると、この情報を、例えば関連システム11に送信する(4303)。このとき、複数の電波ビーコン(A)191、電波ビーコン(B)192、・・・等からの電波受信により位置検知してもかまわない。一方、関連システム11においては、前記情報に基づいて位置情報収集を行い(4505)、当該顧客の携帯端末30に関する位置情報を、当該店舗システム20に送信し(4506)、店舗システム20において、例えば予約された料理の調理開始時刻の調整等に利用する(4202)。このとき、調整した調理開始時刻を、注文内容詳細データテーブル70(後述)等に格納してもかまわない。顧客が当該店舗に到着すると、例えば、顧客が携帯端末30を操作して、携帯端末30と無線LANネットワーク12等との接続を可能とし、さらに、例えば、関連システム11からインストールしたIP自動設定ツール(4507)等により、当該携帯端末30において、当該店舗システム20のサービスセット識別子(以下、SSIDと省略)を設定(4305)することにより、以降、当該携帯端末30を、当該店舗のオーダー端末として機能する(4305)よう、処理してもかまわない。なお、前記SSID設定処理を行うことにより、2回目以降の当該店舗到着時には、携帯端末30と無線LANネットワーク12等との接続を可能とすれば、自動的に過去に接続したSSIDを優先的に設定するので、わざわざ設定する必要がない。この機能を活用してもかまわない。また、顧客が、例えば、当該店舗のメニューにある、例えば日本酒に関する詳細な説明を求めて、例えば、携帯端末30に表示する詳細説明要求ボタン(図示せず)を押下した場合には、例えば関連システム11は、当該携帯端末30を、当該日本酒メーカーのホームページと接続してもかまわない。これにより、例えば関連システム11により、携帯端末30へさまざまな情報を提供する(4509)。
【0019】
前記の通り、店舗内において、顧客が携帯端末30より注文を行い、例えば調理場において、注文に従って調理を始めると、店舗システム20において、例えば調理に関する画像情報等を、厨房内の、例えば携帯端末(n)30nに具備されたカメラ、マイク等(図示せず)から、当該顧客の携帯端末30へ、例えば、無線LANネットワーク12を介して、送信してもかまわない(4203)。さらに、顧客が、携帯端末30から、例えば、前記厨房における画像等の情報を利用して、例えば、無線LANネットワーク12、携帯ネットワーク14等を介して、例えば、フェイスブック、ツイッター(いずれも登録商標)等に発信しても、かまわない(4306)。このとき、前記フェイスブック、ツイッター等により発信し易いように、例えば映像容量、音声容量等に制限を加えたり、圧縮方法を制限しても、かまわない。また、例えば、顧客が着席したテーブル番号(後述)、電波ビーコン19から発信される電波を利用した位置検知情報を、例えば店舗システム20で収集し、店舗内のどの位置に顧客が居るのかを判断(詳細後述)するとともに、その場所における顧客の状況を、例えば店舗内に設置されたカメラ、マイク等(図示せず)によって、画像等の情報を収集し、顧客の人数、性別、年齢等を想定し、この情報をもとに、過去に来店の実績があるようなら、例えば以前注文したメニューの紹介、あるいは顧客の推定年齢から、例えば年齢に適した品目の紹介等、情報提供してもかまわない(4205)。
【0020】
さらに、顧客が実際に注文した内容に関し、例えば、無線LANネットワーク12、携帯ネットワーク14、ネットワーク10等を介して、例えば関連システム11へ送信しても、かまわない(4307)。また、例えば会食を終了し、会計処理を行うとき、例えば携帯端末30と、例えば店舗システム20との間で、会計に関する情報交換を行い(4308)、店舗システム20において処理してもかまわない(4206)。さらに、例えば携帯端末30と、店舗システム20と、関連システム11との間で情報交換を行い、例えばクレジットカード処理等を行ってもかまわない(4512)。
【0021】
以下、本願のさらなる詳細に関し、順次説明する。まず
図5に従って、例えば、関連システム11における、店舗検索の基本データとなる、検索用データテーブル50について説明する。検索用データテーブル50は、検索用項目欄52、検索対象となる各店舗の情報を格納する、店舗1情報5301、店舗2情報5302、店舗3情報5303、・・・等を備えている。さらに、検索用項目欄52は、項番欄5201、登録年月日欄5202、企業名欄5203、店舗名欄5204、・・・等を備えて構成される。
【0022】
次に、検索用データテーブル50に格納する情報の詳細について説明する。項番欄5201には、順番に1、2、3.・・・と付番し、登録年月日欄5202には、例えば店舗1欄5301に関する情報が登録された年月日を格納する。同様に、企業名欄5203には、登録企業名、店舗名欄5204には、登録店舗名、住所欄5205には、登録店舗の住所、・・・、接続先欄5299には、各店舗のホームページ等の接続先、等々の情報を格納する。なお、格納する情報に関しては、例えば文字情報であっても、あるいはコード化された情報であっても、本願の目的を達成できるなら、どのような書式、形式であってもかまわない。
【0023】
なお、検索用データテーブル50は、入力画面(図示せず)に従って、例えば関連システム11において入力され、例えば、関連システム11のメモリ上に展開されるプログラムに従い、プロセッサ等により処理し、例えば関連システム11上のメモリ上に格納するものとする。なお、他のシステム等で作成した情報を、関連システム11に、例えばネットワーク10を介して送信してもかまわない。
【0024】
次に、顧客が携帯端末30から、例えば、無線LANネットワーク12、携帯ネットワーク14等を介し、店舗を検索する方法について説明する。顧客は、携帯端末30から、例えば、希望する店舗の所在地、和食、中華等の食事の種類、一人当たりの予算、各種ランキングにおける店舗の人気順位等々の条件を、携帯端末30の画面(図示せず)から入力する。なお、検索に関る処理は、携帯端末30にインストールされていているプログラム等によっても、携帯端末30に備えられた汎用のソフトウェア等によってもかまわない。これら、携帯端末30に入力された検索条件に関する情報は、例えば関連システム11に送信され、関連システム11によって検索用データテーブル50の内容と照合し、照合の結果は、携帯端末30へ返信し、例えば照合合致度合いの高い順番に、店舗名等必要な情報を、携帯端末30の画面に表示する。さらに、携帯端末30から、店舗に関する詳細情報を求められた場合には、例えば接続先欄5299に格納した、当該店舗のホームページの接続先情報を、携帯端末30に送信してもかまわない。なお、これら検索処理は、例えば、関連システム11上の、例えば、メモリ上に展開されるプログラムに従って、例えばプロセッサ等により処理するものとする。
【0025】
次に、
図4、
図6に従って、例えば、店舗システム20において、各店舗の顧客情報を管理する、顧客管理データテーブル60について説明する、顧客管理データテーブル60は、顧客管理項目欄62、各顧客情報を格納する、顧客1情報6301、顧客2情報6302、顧客3情報6303、・・・等を備えている。さらに、顧客管理項目欄62は、ユーザ名欄621、パスワード欄622、来店履歴欄623、今回情報欄624、・・・等を備えて構成される。また、来店履歴欄623は、例えば、第1回来店年月日欄6231、第2回来店年月日欄6232、・・・、前々回来店年月日欄6238、前回来店年月日欄6239等を、今回情報欄624は、例えば、日時欄6241、テーブル欄6242等をさらに備えて構成される。
【0026】
次に、顧客管理データテーブル60に格納する情報の詳細について説明する。ユーザ名欄621の顧客1情報6301には、例えば「abc−○○」という顧客のユーザ名に関する情報を格納し、パスワード欄622の顧客1情報6301には、例えば「bw01889」という顧客のパスワードに関する情報を格納する。さらに、来店履歴欄623の第1回来店年月日欄6231に関しては、例えば「2013.04.01」という来店した年月日情報を格納し、以下、第2回来店年月日欄6232、第3回来店年月日欄6233にも、それぞれ該当する年月日情報を格納する。さらに、前々回来店年月日欄6238、前回来店年月日欄6239にも、該当する年月日について、例えば「2014.02.23」、「2014.05.01」という情報を格納する。また、今回情報欄624の、日時欄6241には、顧客が店舗の到着した日時について、例えば「2014.06.01.16:38」という情報を格納し、テーブル欄6242には、顧客が着席したテーブル番号等を示す、例えば、「3」という情報を格納する。なお、前記テーブル番号等の入力に関しては、例えば、顧客の有する携帯端末30によって、例えば、テーブルに貼付した、例えば2次元バーコード等を読み取り、この情報を、無線LANネットワーク12等を介して、店舗システム20に送信しても、かまわない。あるいは、店舗システム12側で、例えば従業員等により、入力してもかまわない。以下、顧客に関する情報を該当する欄に格納し、顧客2情報6302、顧客3情報6303、・・・に関しても、顧客1情報6301と同様に格納する。なお、格納する情報に関しては、例えば文字情報であっても、あるいはコード化された情報であっても、本願の目的を達成できるなら、どのような書式、形式であってもかまわない。
【0027】
なお、顧客管理データテーブル60は、入力画面(図示せず)に従って、例えば店舗システム20において入力され、例えば、店舗システム20の店舗システムメモリ21に展開されるプログラムに従い、店舗システムプロセッサ22等により処理され、店舗システムメモリ21上に格納するものとする。なお、他のシステム等で作成した情報を、店舗システム20に、例えばネットワーク10を介して送信してもかまわない。また、顧客管理データテーブル60は、例えば、店舗ごとの顧客に関する情報を格納するものとし、基本的に、当該店舗システム20に関連する店舗数だけ存在するものとする。さらに、その管理は、各店舗システム20で行っても、業務が該当する関連システム11で管理してもかまわない。
【0028】
次に、顧客管理データテーブル60に格納した各顧客別情報の詳細を格納する、注文内容詳細データテーブル70に
ついて説明する。内容詳細データテーブル70は、注文内容表題欄71、注文内容項目欄72、各注文詳細情報を格納する、注文1情報7301、注文2情報7302、注文3情報7303、・・・等を備えている。さらに、注文内容項目欄72は、項番欄721、アクセス時刻欄722、注文内容欄723、コメント欄724等を備えて構成される。
【0029】
次に、注文内容詳細データテーブル70に格納する情報の詳細について説明する。注文内容表題欄71は、どの顧客のいつの注文内容かを示す情報、例えば、「ユーザ名:abc−○○」というユーザ情報を格納するとともに、識別番号として、例えば店舗独自の番号として「SB123456」と付番した番号を格納し、さらに来店年月日が、西暦2013年4月1日であった場合、例えば「2013.04.01」という情報を格納する。また、前記の通り、無線LANネットワーク12上の、例えばデータリンク層のフレームに含まれる携帯端末固有の情報を収集し、例えば「01−23−FE−・・・」という情報を格納し、当該携帯端末との紐付けに使用してもかまわない。さらに、注文内容項目欄72の項番欄721には、項番として、例えば通し番号を、「1」、「2」、「3」、・・・のように付番する。また、例えば注文1情報7301のアクセス時刻欄722には、当該アクセスが発生した時刻が、例えば16時31分であった場合、「16:31」という情報を格納する。また、注文1情報7301の注文内容欄723には、
図4の予約処理4503に従って、例えば顧客からの
テーブル予約が、当日の予約であり、人数4人で、来店予定時刻が16時40分であった場合、例えば「テーブル予約:人数4:当日/時刻16:40」という情報を格納する。なお、
図4の位置情報収集4505による、予約時の顧客場所が、例えば店舗の1000メートル東であったとすると、注文1情報7301のコメント欄724に、例えば「1,000m東」という情報を格納する。さらに、当該顧客から、次の予約として、例えば、16時32分に、えだ豆、刺身の料理予約があった場合、注文2情報7302の、アクセス時刻欄722に「16:32」、注文内容欄723に「料理予約:えだ豆、刺身」という情報を格納する。また、このときの位置が、例えば店舗の750メートル東北東であったとすると、注文2情報7302のコメント欄724に、例えば「750m東北東」という情報を格納する。なお、前記顧客位置から店舗到着時間を推測した結果、調理時間に変更を行う必要がある場合には、
図4の調理スケジュール調整4202
に従って、調理スケジュールを更新し、この情報を注文内容詳細データテーブル70に格納してもよい。さらに、当該顧客が16時38分に来店した場合、注文3情報7302の、アクセス時刻欄722に「16:38」、注文内容欄723に「来店」という情報を格納する。また、来店時刻に関し、予定より2分早く到着したことから、例えば注文3情報7303のコメント欄724に、「予定2分前到着」という情報を格納し、さらに、例えば、顧客画像収集4204に従って顧客の画像情報および/もしくは音声情報を収集し、この画像を分析した結果から、例えば、顧客は、男性2名、女性2名、その内訳は成人2名であった場合、例えば「男性2、女性2、成人2」という情報を、さらに格納しても、さらに前記分析に使用した画像を、別途画像に関するデータテーブル等(図示せず)に格納し、その画像に関し、例えば「画像012」という情報を格納してもかまわない。なお、前記画像情報収集に関しては、例えば、顧客の着席したテーブル番号(後述)、電波ビーコン19による携帯端末30の位置検知に従って、カメラ、マイク等(図示せず)の設定方向を決定(後述)してもかまわない。このように、顧客の会食が進み、例えば、食事の終わりが近いと判断し
た場合には、例えばデザートメニューを、例えば携帯端末30により顧客に提示してもかまわない。最後に、例えば、18時35分に、23,400円の会計をキャッシュカードにより処理したとすると、例えば注文98情報7398の注文内容欄723に「会計」という情報を、コメント欄724に、例えば「キャッシュカード:23,400円」という情報を格納する。最後に顧客が、例えば18時40分に店舗を出たとすると、例えば注文99情報7399の注文内容欄723に「終了」という情報を格納する。さらに、前記顧客画像収集4204に従って顧客の画像情報等を収集して、例えば、顧客の表情を分析して、店舗への好感度がどのくらいかを推測し、顧客が店舗に非常に好感を持ったと判断した場合には、コメント欄724に、例えば「画像034:好感度A」という情報を格納してもかまわないし、来店から終了までの前記情報から、各来店時の滞在時間を算出し、また当該顧客の行動を予測して、例えば関係者の誕生日に会食する機会が多いと推測するとともに、次回の来店時において、従来の対応を変更し、これら情報をデータテーブル(図示せず)に格納してもかまわない。また、注文内容詳細データテーブル70には、関連システム11からの情報提供、当該携帯端末30からの、例えば、処理概要
図40の調理スケジュール調整(4202)に従って変更した、調理開始時刻に関する情報、フェイスブックへの情報発信に関する情報等を、前記に示す情報格納方法に準じ、格納処理してもかまわない。なお、格納する情報に関しては、例えば文字情報であっても、あるいはコード化された情報であっても、本願の目的を達成できるなら、どのような書式、形式であってもかまわない。
【0030】
さらに、注文内容詳細データテーブル70は、入力画面(図示せず)に従って、例えば店舗システム20において入力され、例えば、店舗システム20の店舗システムメモリ21に展開されるプログラムに従い、店舗システムプロセッサ22等により処理され、店舗システムメモリ21上に格納するものとする。なお、入力画面(図示せず)によらず、例えば店舗システムメモリ21上に格納した情報をもとに、注文内容詳細データテーブル70に格納してもかまわない。また、他のシステム等で作成した注文内容詳細データテーブル70に関する情報を、店舗システム20に、例えばネットワーク10を介して送信してもかまわない。また、情報の管理は、各店舗システム20で行っても、業務が該当する関連システム11で管理してもかまわない。
【0031】
以上、本願の詳細について説明したが、顧客の状況を、店舗内に設置されたカメラ、マイク等(図示せず)によって、画像等の情報を収集するにあたり、顧客が着席したテーブル番号の他に、例えば電波ビーコン19から発信される電波を利用した位置検知情報の収集方法について、以下に説明する。携帯端末30において、例えば、当該店舗内に設置された電波ビーコン(A)191から発信される電波を受信し、この受信した電波強度等の状況から、携帯端末30と電波ビーコン(A)191の距離を、携帯端末30において推測し、この情報を、例えば関連システム11に送信する。同様に、電波ビーコン(B)192、電波ビーコン(C)193、・・・等と、携帯端末30の距離情報も、関連システム11に送信し、例えば関連システム11のメモリ上の、携帯端末位置に関するデータテーブル(図示せず)に格納する。これら
の情報を、例えば、ネットワーク10等を介して店舗システム20で収集し、店舗システム20において、端末30と電波ビーコン19との距離情報と、当該店舗における電波ビーコン19の設置場所に関する情報から、当該携帯端末30を有する当該顧客の店舗内における居場所を推測し、さらに、店舗内に設定され
たカメラ、マイク等と、店舗内の当該顧客との位置関係を推定する。さらに、この推定情報を、
図8に示す、顧客位置データテーブル80に格納する。
【0032】
次に、顧客位置データテーブル80について説明する。顧客位置データテーブル80は、顧客位置項目欄82、各顧客位置の詳細情報を格納する、顧客1位置情報8301、顧客2位置情報8302、顧客3位置情報8303、・・・等を備えている。さらに、顧客位置項目欄82は、ユーザ名欄821、識別コード欄822、カメラ1欄823、カメラ2欄824、カメラ3欄825、・・・等を備えて構成され、またさらに、カメラ1欄823、カメラ2欄824、カメラ3欄825、・・・等は、方位欄8231、8241、8251、・・・等、距離欄8232、8242、8253、・・・等をさらに備えて構成される。
【0033】
次に、顧客位置データテーブル80に格納する情報の詳細について説明する。ユーザ名欄821の顧客1位置情報8301には、例えば「abc−○○」という顧客のユーザ名に関する情報を格納し、識別コード欄822の顧客1位置情報8301には、例えば「01−23−FE−・・・」という顧客の識別コードに関する情報を格納する。さらに、カメラ1欄823の方位欄8231には、例えば店舗システム20で推測した、店舗内設置カメラ1から見た、当該顧客の方位に関し、例えば「67°」という情報を格納し、さらに、カメラ1欄823の距離欄8232には、例えば店舗システム20で推測した、店舗内設置カメラ1から当該顧客までの距離に関し、例えば「3.8m」という情報を格納する。以下、同様に、カメラ2、カメラ3、・・・等に関する位置情報も格納する。また、顧客1以外の位置情報に関しても、顧客1と同様に、当該格納欄に格納するものとする。なお、格納する情報に関しては、例えば文字情報であっても、あるいはコード化された情報であっても、本願の目的を達成できるなら、どのような書式、形式であってもかまわない。
【0034】
なお、顧客位置データテーブル80は、例えば、店舗システム20の店舗システムメモリ21に展開されるプログラムに従い、店舗システムプロセッサ22等により処理され、店舗システムメモリ21上に格納するものとする。なお、他のシステム等で作成した情報を、店舗システム20に、例えばネットワーク10を介して送信してもかまわない。
【0035】
以上の説明の通り、顧客位置データテーブル80に格納した情報は、当該顧客の情報を収集するときに、店舗内カメラ1、1、3、・・・等(図示せず)に伝達し、画像、音声情報等を的確に収集するものとする。また、当該顧客の位置情報は、必要に応じて収集し、顧客位置データテーブル80に格納する。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、接客業、特に外食業において、店舗運営効率を向上することが可能となる。また、例えば持ち帰り弁当の販売等、店舗で食事をしない販売形態においても、本発明を応用することが可能であり、さらに、経営効率向上を求められる各分野に広く適用可能である。
【符号の説明】
【0037】
10 ・・・ネットワーク
11 ・・・関連システム
12 ・・・無線LANネットワーク
14 ・・・携帯ネットワーク
16 ・・・接近検知部
18 ・・・衛星
19 ・・・電波ビーコン
20 ・・・店舗システム
30 ・・・携帯端末システム
40 ・・・処理概要図
50 ・・・検索用データテーブル
60 ・・・顧客管理データテーブル
70 ・・・注文内容詳細データテーブル
80 ・・・顧客位置データテーブル