(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記顧客のランクを、当該顧客の口座残高が所定額以上か否か、及び/又は当該顧客が自行のクレジットカードを所有しているか否かの条件を含む条件に応じて決定する、請求項2に記載の手数料無料回数制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態(以下「本実施形態」と記載)のブロック図である。
【0013】
本実施形態は、顧客が占有して取引を行いその取引に基づく手数料を顧客が負担するATMなどの自動取引装置110に接続され、その自動取引装置110を制御するための装置であって、以下の構成を有する手数料無料回数制御装置100に関するものである。自動取引装置110と手数料無料回数制御装置100の具体的なシステム構成例としては、例えば
図2に示されるように、それぞれが自動取引装置110である多数のATM202が、専用の回線網203を介して、顧客の口座情報を管理する手数料無料回数制御装置100であるホストコンピュータ201に接続される構成を有する。
【0014】
図1において、手数料無料回数制御装置100は、取引無料条件記憶部101と、取引無料状態記憶部102と、取引無料判定部103と、取引無料状態更新部104とを有する。
【0015】
取引無料条件記憶部101は、顧客毎に、自動取引装置110を介して入力される取引を無料とする条件を予め記憶する。この条件としては例えば、無料とする取引間隔時間と、無料とする取引種別とを含んでよい。より具体的には、この条件は例えば、顧客のランク毎に設定してよい。顧客ランクは例えば、その顧客の口座残高が所定額以上か否か、及び/又はその顧客が自行のクレジットカードを所有しているか否かの条件を含む条件に応じて決定する。例えば、口座残高が100万円以上ならばGランク(最高ランク)、自行のクレジットカードを所有していればSランク、その他の場合はBランク等である。
【0016】
取引無料状態記憶部102は、顧客毎に、所定期間における取引無料回数と前回取引日時を記憶する。
【0017】
取引無料判定部103は、顧客が自動取引装置110において今回取引を行った場合に、今回取引を顧客に対応して取引無料条件記憶部101に記憶されている条件と比較することにより、今回取引を無料とするか否かを判定する。具体的には、取引無料判定部103は、今回取引を行った顧客に対応して取引無料状態記憶部102が記憶している前回取引日時から今回取引の日時までの時間がその顧客に対応して取引無料条件記憶部101が条件として記憶している無料とする取引間隔時間に比較して短く、かつ今回取引の種別がその顧客に対応して取引無料条件記憶部101が条件として記憶している無料とする取引種別に含まれる場合には、取引無料状態記憶部102が記憶している取引無料回数を更新しない。
【0018】
取引無料状態更新部104は、今回取引を行った顧客に対応して取引無料状態記憶部102が記憶している前回取引日時を今回取引の日時によって更新すると共に、取引無料判定部103での判定の結果に応じてその顧客に対応して取引無料状態記憶部102が記憶している取引無料回数を更新する。
【0019】
以上
図1に示した手数料無料回数制御装置100の構成により、顧客が自動取引装置110において今回取引を行った場合に、例えば顧客ランク毎に取引無料条件記憶部101に細かく設定されている条件に基づいて、顧客の取引が無料となる回数を適切に制御することが可能となる。これにより、顧客の利便性を向上させることが可能となる。
【0020】
図3は、
図2のシステム構成例を有する実施形態のホストコンピュータ201のハードウェア構成例を示す図である。
【0021】
図3に示されるホストコンピュータ201は、CPU301、メモリ302、外部記憶装置303、通信インタフェース304、及び可搬記録媒体307が挿入される可搬記録媒体駆動装置305を有し、これらがバス306によって相互に接続された構成を有する。同図に示される構成は上記ホストコンピュータ201の一例であり、ホストコンピュータ201のハードウェア構成は
図3の構成に限定されるものではない。
【0022】
CPU301は、ホストコンピュータ201全体の制御を行う。メモリ302は、プログラムの実行、データ更新等の際に、外部記憶装置303(或いは可搬記録媒体307)に記憶されているプログラム又はデータを一時的に格納するRAM等のメモリである。CUP301は、プログラムをメモリ302に読み出して実行することにより、ホストコンピュータ201の全体の制御を行う。
【0023】
外部記憶装置303は、例えばハードディスク記憶装置である。主に各種データやプログラムの保存に用いられる。
【0024】
可搬記録媒体駆動装置305は、SDカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)や、CD−ROM、DVD、光ディスク等の可搬記録媒体307を収容するもので、外部記憶装置303の補助の役割を有する。
【0025】
通信インタフェース304は、
図2の回線網203を接続するための装置である。
本実施形態によるホストコンピュータ201は、後述する
図8のフローチャート等で実現される機能を搭載した手数料無料回数制御プログラムをCPU301が実行することで実現される。そのプログラムは、例えば外部記憶装置303や可搬記録媒体307に記録して配布してもよく、或いは通信インタフェース304により回線網203に接続されるネットワークから取得できるようにしてもよい。
【0026】
図4は、
図2のATM202のハードウェア構成例を示す図である。ATM202は、主制御部401、記憶装置402、顧客操作表示部403、カード/レシート処理部404、通帳処理部405、紙幣処理部406、硬貨処理部407、ジャーナル処理部4080、及び通信インタフェース409を備える。
【0027】
主制御部401は例えば、中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)により構成され、記憶装置402に記憶されている各種制御プログラムを実行する。これにより、主制御部401は、ATM202の全体の動作を制御する。
【0028】
記憶装置402は、例えば半導体メモリおよび/またはハードディスク等の外部記憶装置である。記憶装置402は、ATM202を制御するための各種制御プログラムやデータ群を記憶する。なお、プログラム又はデータをRAM等のメモリ(特には図示しない)
に一時的に格納し、実行又は更新しても良い。
【0029】
顧客操作表示部403は、主制御部401による顧客取引処理の実行時に、主制御部401と連携して、利用者に取引処理に関する表示を行うとともに、利用者に取引処理の指示を入力させるための、例えば顧客操作パネルである。
【0030】
カード/レシート処理部404は、主制御部401による顧客取引処理の実行時に、主制御部401と連携して、利用者のキャッシュカードや売上金入金カード等の磁気カードやIC(Integrated Circuit)カード等のカード類を読み込んだり、書き込んだりするためのカードリーダライタ装置である。また、カード/レシート処理部404は、主制御部401による顧客取引処理の実行時に、主制御部401と連携して、レシートへの印字を行って利用者に発行する印字装置である。
【0031】
通帳処理部405は、主制御部401による顧客取引処理の実行時に、主制御部401と連携して、通帳への印字を行って利用者に発行する印字装置である。
【0032】
紙幣処理部406は、紙幣入出金機構、紙幣識別機構、および紙幣収納機構を備える(特には図示しない)。紙幣入出金機構は、利用者が入金口から挿入した紙幣を入金し、または出金口から利用者へ紙幣を出金する機構である。紙幣識別機構は、入金された紙幣を識別したり、出金する紙幣を識別する機構である。紙幣収納機構はさらに、紙幣スタッカ、紙幣カセット、紙幣リジェクトカセット等を含む(特には図示しない)。紙幣スタッカは、紙幣収納機構に固定された収納部であり、入出金のための紙幣を一時的に収納する。紙幣カセットは、紙幣スタッカに紙幣を補充したり、紙幣スタッカの紙幣を回収するために用いられるカセットである。紙幣リジェクトカセットは、再度流通させるのに適さない紙幣を収納する。
【0033】
硬貨処理部407は、硬貨入出金機構、硬貨識別機構、および硬貨収納機構を備える(特には図示しない)。硬貨入出金機構は、利用者が入金口から挿入した硬貨を入金し、または出金口から利用者へ硬貨を出金する機構である。硬貨識別機構は、入金された硬貨を識別したり、出金する硬貨を識別する機構である。硬貨収納機構はさらに、硬貨スタッカ、硬貨カセット、硬貨リジェクトカセット等を含む(特には図示しない)。硬貨スタッカは、硬貨収納機構に固定された収納部であり、入出金のための硬貨を一時的に収納する。硬貨カセットは、硬貨スタッカに硬貨を補充したり、硬貨スタッカの硬貨を回収するために用いられるカセットである。硬貨リジェクトカセットは、再度流通させるのに適さない硬貨を収納する。
【0034】
ジャーナル処理部408は、ホストコンピュータ201(
図2、
図3参照)と通信しながら、取引情報を記録等するジャーナル処理を実行する。
【0035】
通信インタフェース409は、
図2の回線網203と接続され、
図2のホストコンピュータ201内の通信インタフェース304(
図3参照)と通信を行う。
【0036】
そのほか、特には図示しないが、ATM202は、外部電源と接続されて供給された電力を変換して、ATM202の各部へ電力を供給する電源供給部などを備える。
【0037】
次に、
図2及び
図3のホストコンピュータ201が、その外部記憶装置303(
図3)内に記憶する各種データについて説明する。
【0038】
図5は、外部記憶装置303に記憶される、ホスト原簿テーブルの構成例を示す図である。ホスト原簿テーブルは例えば、「項目」のデータ1、データ2、・・・の各エントリ毎に、「支店番号」「口座番号」「氏名」「残高(円)」「暗証番号」等の各基本情報項目を記憶する。更に、ホスト原簿テーブルは、各エントリ毎に、「取引無料回数」「顧客ランク」「前回取引日時」の各制御情報項目を記憶する。
【0039】
図6(a)は、外部記憶装置303に記憶される、無料とする取引間隔時間制御テーブルの構成例を示す図である。無料とする取引間隔時間制御テーブルは例えば、「項目」のデータ1、データ2、・・・の各エントリ毎に、「顧客ランク」項目と、「無料とする取引間隔時間」項目の各制御情報項目を記憶する。このテーブル例では、顧客ランクが「G」ならば無料とする取引間隔時間は「120分」、顧客ランクが「S」ならば無料とする取引間隔時間は「60分」、顧客ランクが「B」ならば無料とする取引間隔時間は「30分」というように設定される。
【0040】
図6(b)は、外部記憶装置303に記憶される、無料とする取引種別制御テーブルの構成例を示す図である。無料とする取引種別制御テーブルは例えば、「項目」のデータ1、データ2、・・・の各エントリ毎に、「顧客ランク」項目と、「無料とする取引種別」項目の各制御情報項目を記憶する。このテーブル例では、顧客ランクが「G」ならば無料とする取引種別は「全取引」、顧客ランクが「S」ならば無料とする取引種別は「払戻、預入」、顧客ランクが「B」ならば無料とする取引種別は「払戻」というように設定される。
【0041】
図1の取引無料条件記憶部101の説明で前述したように、顧客ランクは例えば、口座残高が100万円以上ならばGランク(最高ランク)、自行のクレジットカードを所有していればSランク、その他の場合はBランク等である。従って、自行にとって上客であるほど、
図6(a)に例示される無料とする取引間隔時間制御テーブルにおいて、無料となる取引間隔時間が長く設定され、また
図6(b)に例示される無料とする取引種別制御テーブルにおいて、無料となる取引種別として多くの種類が設定されることになる。
【0042】
図7は、
図5に例示されるホスト原簿テーブル、
図6(a)に例示される無料とする取引間隔時間制御テーブル、及び
図6(b)に例示される無料とする取引種別制御テーブルに基づいて、
図2、
図3のホストコンピュータ201のCPU301が実行する、手数料無料回数制御処理の動作例を示すシーケンス図である。
【0043】
図7において、顧客がATM202(
図2)において、第1回目の取引(
図7の破線枠A)として、例えば1回の払戻上限額となる20万円の出金取引を実施する(
図7のAのS1)。
【0044】
この結果、ATM202の顧客操作表示部403、主制御部401、及び通信インタフェース409から、出金要求電文が、
図2の回線網203を介して、ホストコンピュータ201に送信される(
図7のAのS2)。
【0045】
ホストコンピュータ201のCPU301(
図3)は、通信インタフェース304(
図3)を介して上述の出金要求電文を受信すると、出金要求電文に含まれる支店番号、口座番号、氏名、及び暗証番号によって、
図5に例示されるホスト原簿テーブルのエントリを特定する。そして、CPU301は、そのエントリの「前回取引日時」項目を今回取引の日時(今回出金要求電文を受信した日時)で更新すると共に、「取引無料回数」項目の値を1減算する(
図7のAのS3)。
【0046】
その後、ホストコンピュータ201のCPU301は、通信インタフェース304から回線網203(
図2)を介してATM202に、出金許可電文を送信する(
図7のAのS4)。
【0047】
ATM202の主制御部401(
図4)は、通信インタフェース409(
図4)を介して上述の出金許可電文を受信すると、紙幣処理部406を介して20万円を出金し、カード/レシート処理部404及び/又は通帳処理部405を介して、カード、レシート、通帳の印字処理を実行する。顧客(ATM利用者)は、出金された20万円を受け取る(以上、
図7のAのS5)。
【0048】
次に、
図7において、顧客がATM202(
図2)において、第2回目の取引(
図7の破線枠B)として、例えば再び払戻上限額となる20万円の出金取引を実施する(
図7のBのS1)。
【0049】
この結果、ATM202の顧客操作表示部403、主制御部401、及び通信インタフェース409から、出金要求電文が、
図2の回線網203を介して、ホストコンピュータ201に送信される(
図7のBのS2)。
【0050】
ホストコンピュータ201のCPU301(
図3)は、通信インタフェース304(
図3)を介して上述の出金要求電文を受信すると、出金要求電文に含まれる支店番号、口座番号、氏名、及び暗証番号によって、
図5に例示されるホスト原簿テーブルのエントリを特定する。CPU301は、今回取引の日時(今回出金要求電文を受信した日時)から上記特定したエントリに記憶されている「前回取引日時」項目の日時を減算することにより、前回の第1回目の取引から今回の第2の回目の取引までの取引間隔時間T(
図7)を算出する。CPU301は、上記特定したエントリに記憶されている「顧客ランク」項目値をキーとして、
図6(a)に例示される無料とする取引間隔時間制御テーブルを参照することにより、出金要求電文に対応する顧客の無料とする取引間隔時間を取得する。そして、CPU301は、取得した無料とする取引間隔時間と今回算出した取引間隔時間Tとを比較する。更にCPU301は、上記特定したエントリに記憶されている「顧客ランク」項目値をキーとして、
図6(b)に例示される無料とする取引種別制御テーブルを参照することにより、出金要求電文に対応する顧客の無料とする取引種別を取得する。そして、CPU301は、取得した無料とする取引種別に今回取引に対応する取引種別が含まれるか否かを判定する。
図7の例では、取引間隔時間Tが取得した無料とする取引間隔時間よりも短いとする。また、今回取引としては、出金要求電文が受信されて「払戻」が指定されている。従って、
図7の例では、無料とする取引間隔時間及び無料とする取引種別のどちらも手数料無料の条件を満たしている。この結果、CPU301は、
図5に例示されるホスト原簿テーブルの上記特定したエントリの「取引無料回数」項目の値は減算しない。なお、CPU301は、そのエントリの「前回取引日時」項目を今回取引の日時(今回出金要求電文を受信した日時)で更新する(以上、
図7のBのS3)。
【0051】
その後、ホストコンピュータ201のCPU301は、通信インタフェース304から回線網203(
図2)を介してATM202に、出金許可電文を送信する(
図7のBのS4)。
【0052】
ATM202の主制御部401(
図4)は、通信インタフェース409(
図4)を介して上述の出金許可電文を受信すると、紙幣処理部406を介して20万円を出金し、カード/レシート処理部404及び/又は通帳処理部405を介して、カード、レシート、通帳の印字処理を実行する。顧客(ATM利用者)は、出金された2回目の20万円を受け取る(以上、
図7のBのS5)。
【0053】
以上、
図7に示される例のようにして、顧客が連続して出金動作を行うような場合には、手数料無料回数が減らないように制御を行うことができ、顧客の利便性を高めることが可能となる。またこの場合、顧客ランクに応じて、きめの細かい無料とする取引間隔時間や無料とする取引種別の制御を行うことが可能となる。
【0054】
図8は、上述の動作を実現するために、
図2、
図3のホストコンピュータ201が実行する手数料無料回数制御処理の例を示すフローチャートである。この処理は、ホストコンピュータ201のCPU301(
図3)が、外部記憶装置303等からメモリ302にロードされた手数料無料回数制御処理プログラムを実行する動作である。
【0055】
CPU301はまず、回線網203及び通信インタフェース304を介してATM202(
図2)から、要求電文として、支店番号、口座番号、取引種別を受信する(
図8のステップS801)。
【0056】
次に、CPU301は、ステップS801で受信した情報をキーとして
図5に例示されるホスト原簿テーブルのエントリを特定して、そのエントリの「顧客ランク」項目と「取引無料回数」項目と「前回取引日時」項目の各値を取得する(
図8のステップS802)。
【0057】
CPU301は、ステップ803で「取引無料回数」を判定し、0ならばYESで、
ステップ809にて、許可電文内の情報の一つである手数料無料(1)/有料(0)フラグ(特には図示しない)の値を0にして、ATM202へ送信する。
【0058】
CPU301は、ステップ803で「取引無料回数」を判定し、0でなければNOで、今回取引の日時(ステップS801で今回、要求電文を受信した日時)からステップS802で取得した「前回取引日時」項目の日時を減算することにより、前回の取引から今回の取引までの取引間隔時間を算出する。次に、CPU301は、ステップS802で取得した「顧客ランク」項目値をキーとして、
図6(a)に例示される無料とする取引間隔時間制御テーブルを参照することにより、今回受信した電文に対応する顧客の無料とする取引間隔時間を取得する。そして、CPU301は、今回算出した取引間隔時間が、取得した無料とする取引間隔時間内であるか否かを判定する(以上、
図8のステップS804)。
【0059】
ステップS804の判定がYESならば、CPU301は、ステップS802で取得した「顧客ランク」項目値をキーとして、
図6(b)に例示される無料とする取引種別制御テーブルを参照することにより、要求電文に対応する顧客の無料とする取引種別を取得する。そして、CPU301は、取得した無料とする取引種別にステップS801で取得した今回取引に対応する取引種別が含まれるか否かを判定する(以上、
図8のステップS805)。
【0060】
ステップS804及びステップS805の判定の何れもYESならば、CPU301は、ステップS802で特定した
図5に例示されるホスト原簿テーブル上のエントリの「取引無料回数」項目の値は減算しない(
図8のステップS806)。
【0061】
一方、ステップS804又はステップS805が判定の何れかがNOになったら、CPU301は、ステップS802で特定した
図5に例示されるホスト原簿テーブル上のエントリの「取引無料回数」項目の値を減算する(
図8のステップS807)。
【0062】
ステップS806又はS807の処理の後、CPU301は、ステップ808にて、許可電文内の情報の一つである手数料無料(1)/有料(0)フラグ(特には図示しない)の値を、手数料無料を示す値1にして、ATM202へ送信する。
【0063】
ステップS808又はS809の処理の後、CPU301は、ステップS802で特定した
図5に例示されるホスト原簿テーブル上のエントリの「前回取引日時」項目の値を、今回取引の日時(ステップS801で要求電文を受信した日時)の値に置き換える(
図8のステップS810)。
【0064】
その後、CPU301は、今回の手数料無料回数制御処理を終了する。
なお、減算されていく「取引無料回数」項目は、月毎に新たに規定回数が更新(復元)されるものとする。
【0065】
以上
図8のフローチャートとして例示した手数料無料回数制御処理により、顧客ランクに応じてきめ細かく設定された無料とする取引間隔時間や無料とする取引種別に基づいて、顧客に対して利便性の高い手数料無料回数の制御を行うことが可能となる。