特許第6672105号(P6672105)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6672105
(24)【登録日】2020年3月6日
(45)【発行日】2020年3月25日
(54)【発明の名称】自動車の内装ボックス
(51)【国際特許分類】
   B60R 7/04 20060101AFI20200316BHJP
   B60N 3/00 20060101ALI20200316BHJP
【FI】
   B60R7/04 C
   B60N3/00 Z
【請求項の数】1
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-152777(P2016-152777)
(22)【出願日】2016年8月3日
(65)【公開番号】特開2018-20661(P2018-20661A)
(43)【公開日】2018年2月8日
【審査請求日】2019年4月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】308013436
【氏名又は名称】小島プレス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】特許業務法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 崇裕
【審査官】 高橋 武大
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−084123(JP,A)
【文献】 特開2004−307041(JP,A)
【文献】 特開2011−251589(JP,A)
【文献】 実開平03−007045(JP,U)
【文献】 米国特許第05647652(US,A)
【文献】 特開平04−224431(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 7/00
E05C 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有するボックス本体と、ボックス本体の開口に対してそれぞれヒンジを介して両開き可能なリッドと、を備えており、開口を開けるリッドの開け操作がアシストされるアシスト機構が設けられている自動車の内装ボックスであって、
アシスト機構は、ボックス本体にそれぞれ組み付けられた一対のサブブロックと、メインブロックと、から構成されており、
サブブロックは、開口を閉じるリッドの閉じ操作によってスライド可能に各ヒンジの近傍にボックス本体に対を成すように組み付けられており、
メインブロックは、リッドの閉じ操作によってスライドしたサブブロックからの押し当てによってばねの付勢力に抗してスライドするようにボックス本体に組み付けられており、
開口を開けるリッドの開け操作が行われると、ばねの復元力によって戻り方向にスライドするメインブロックからの押し当てによる戻り方向にスライドするサブブロックによってリッドの開け操作がアシストされる自動車の内装ボックス。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の内装ボックスに関し、詳しくは、開口を有するボックス本体と、ボックス本体の開口に対してそれぞれヒンジを介して両開き可能なリッドとを備えており、開口を開けるリッドの開け操作がアシストされるアシスト機構が設けられている自動車の内装ボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車には、各種の内装ボックスが備えられており、例えば、運転席と助手席との間のフロアには、内部に物品を収納可能なコンソールボックスが備えられている。ここで、下記特許文献1には、開口を有するコンソールボックス本体と、コンソールボックス本体の開口に対してそれぞれヒンジを介して両開き可能なリッドとから構成されており、リッドには、開口を開けるリッドの開け操作がアシストされるアシスト機構が設けられているコンソールボックスが開示されている。このアシスト機構により、両開き可能なリッドの開け操作を軽い操作荷重で行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平4−224431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、アシスト機構はリッドに設けられている。そのため、リッドの厚みが増してしまうこととなっていた。このように厚みが増してしまうと、例えば、リッドの幅が狭い車種の場合、リッドを開けた際、コンソールボックス本体の開口が狭くなることがあった。したがって、両開き可能なリッドを有するコンソールボックスを備えることが困難であった。
【0005】
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、両開き可能なリッドの開け操作を軽い操作荷重で行うことができても、リッドの厚みを薄くできる内装ボックスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、開口を有するボックス本体と、ボックス本体の開口に対してそれぞれヒンジを介して両開き可能なリッドとを備えており、開口を開けるリッドの開け操作がアシストされるアシスト機構が設けられている自動車の内装ボックスである。アシスト機構は、ボックス本体にそれぞれ組み付けられた一対のサブブロックと、メインブロックとから構成されている。サブブロックは、開口を閉じるリッドの閉じ操作によってスライド可能に各ヒンジの近傍にボックス本体に対を成すように組み付けられている。メインブロックは、リッドの閉じ操作によってスライドしたサブブロックからの押し当てによってばねの付勢力に抗してスライドするようにボックス本体に組み付けられている。そして、開口を開けるリッドの開け操作が行われると、ばねの復元力によって戻り方向にスライドするメインブロックからの押し当てによる戻り方向にスライドするサブブロックによってリッドの開け操作がアシストされる。
【0007】
請求項1の発明によれば、従来技術と同様に、アシスト機構により、両開き可能なリッドの開け操作を軽い操作荷重で行うことができる。また、このアシスト機構は、コンソールボックス本体に組み付けられている。そのため、従来技術とは異なり、このアシスト機構によってリッドの厚みが増してしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施例に係るコンソールボックスを適用した自動車の車内の斜視図である。
図2図1のコンソールボックスの拡大図である。
図3図2の分解図である。
図4図3のコンソールボックス本体の分解図である。
図5図3のリッドの分解図である。
図6図2のコンソールボックス本体の開口が左開きとなるようにリッド50を開けた状態を示す図である。
図7図2のリッドが閉じた状態における縦断面の模式図である。
図8図7に示す状態からコンソールボックス本体の開口が左開きとなるようにリッドを開け操作している途中の状態を示す図である。
図9図8に示す状態からリッドが開いた状態(リッドの開け操作が完了した状態)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜9を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、自動車1を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。
【0010】
まず、図1〜7を参照して、本発明の実施例に係るコンソールボックス4の全体構成を説明する。このコンソールボックス4は、この図1〜5からも明らかなように、主として、コンソールボックス本体10とリッド50とから構成されている。以下に、これらコンソールボックス本体10とリッド50とを個別に説明する。
【0011】
はじめに、コンソールボックス本体10から説明していく。このコンソールボックス本体10は、開口10aを上側に有するように前壁12と後壁14と左右の側壁16と底壁18とから成っており、この上側に有した開口10aから物品(図示しない)を収納可能(出し入れ可能)な矩形のボックス状の部材から構成されている(図3、6参照)。この前壁12の左右には、後述する左右のフロントロック部材66の各ヒンジピン66aを挿し込んで回転させることができる前ヒンジ孔12aが形成されている。
【0012】
また、この前壁12の外面には、凹部12bが形成されている(図4参照)。この凹部12bには、圧縮ばね32を介して一対のサブブロック30がスライド(昇降)可能に組み付けられている。そのため、この一対のサブブロック30は、このサブブロック30自身が下降すると、圧縮ばね32の復元力によって上方向に付勢された状態となっている。
【0013】
また、この一対のサブブロック30は、左右のフロントロック部材66の各ヒンジピン66aの近傍に位置するように組み付けられている。なお、この圧縮ばね32のばね定数は、後述する引っ張りばね42のばね定数の10%程度を成す低いものとなっている。また、この凹部12bの凹面12dには、一対の案内ピン12eの内側に位置するように一対の案内ガイド12fが固着されている。
【0014】
この一対の案内ガイド12fには、引っ張りばね42を介してメインブロック40がスライド(昇降)可能に組み付けられている。そのため、このメインブロック40は、このメインブロック40自身が下降すると、引っ張りばね42の復元力によって上方向に付勢された状態となっている。この引っ張りばね42のばね定数は、リッド50を開け操作するときの操作荷重をアシストできる程度の高いものとなっている。
【0015】
なお、このメインブロック40の上縁の左右の隅は、引っ張りばね42の復元力によって左のサブブロック30の下縁の右隅と、右のサブブロック30の下縁の左隅とに干渉した状態となっている(図7参照)。また、この前壁12の外面には、カバー12gが組み付けられている。これにより、一対のサブブロック30やメインブロック40を目隠しできる。これら一対のサブブロック30とメインブロック40とからアシスト機構20は構成されている。
【0016】
一方、この後壁14の左右には、後述する左右のリアロック部材68の各ヒンジピン68aを挿し込んで回転させることができる後ヒンジ孔14aが形成されている。コンソールボックス本体10は、このように構成されている。このように構成されているコンソールボックス本体10は、その矩形の長手方向が前後方向を成すように、自動車1の床フロアFにおいて運転席2と助手席3との間に設置されている(図1参照)。
【0017】
次に、リッド50を説明する。このリッド50は、コンソールボックス本体10の開口10aを塞ぎ可能なドアインナ60と、このドアインナ60の意匠を成すドアアウタ70とから構成されている(図5参照)。このドアインナ60の前側の左右には、後述するフロントロック部材66のヒンジピン66aを貫通可能な前貫通孔60aが形成されている。また、このドアインナ60の後側の左右には、後述するリアロック部材68のヒンジピン68aを貫通可能な後貫通孔60bが形成されている。
【0018】
また、このドアインナ60の前側には、一対のサブブロック30の上縁を押し当て可能な一対の押当部60cが形成されている(図7参照)。図5に戻って、このドアインナ60の前側の左右には、対を成すノブ62が圧縮ばね64を介して組み付けられている。また、このドアインナ60の前側の左右には、フロントロック部材66が引っ張りばね66bを介して組み付けられている。このとき、左右のフロントロック部材66の各ヒンジピン66aは、ドアインナ60の左右の前貫通孔60aにそれぞれ挿し込まれている。
【0019】
また、このドアインナ60の後側の左右には、リアロック部材68が圧縮ばね68bを介して組み付けられている。このとき、左右のリアロック部材68の各ヒンジピン68aは、ドアインナ60の左右の後貫通孔60bにそれぞれ挿し込まれている。なお、圧縮ばね64の付勢力に抗して左のノブ62を操作すると、引っ張りばね66bの付勢力に抗して左のフロントロック部材66のヒンジピン66aがドアインナ60の前貫通孔60aから退行すると共に、圧縮ばね68bの付勢力に抗して左のリアロック部材68のヒンジピン68aがドアインナ60の後貫通孔60bから退行することとなっている。
【0020】
これとは逆に、圧縮ばね64の付勢力に抗して右のノブ62を操作すると、引っ張りばね66bの付勢力に抗して右のフロントロック部材66のヒンジピン66aがドアインナ60の前貫通孔60aから退行すると共に、圧縮ばね68bの付勢力に抗して右のリアロック部材68のヒンジピン68aがドアインナ60の後貫通孔60bから退行することとなっている。
【0021】
また、このドアインナ60の内面には、ドアアウタ70が組み付けられている。これにより、一対のノブ62や一対のフロントロック部材66や一対のリアロック部材68を目隠しできる。なお、図3、5からも明らかなように、一対のノブ62は、ドアアウタ70の左右の縁に形成されている切欠72に対応する格好で配置されている。リッド50は、このように構成されている。
【0022】
このように構成されているリッド50の左右のフロントロック部材66の各ヒンジピン66aは、ドアインナ60の左右の前貫通孔60aを介してコンソールボックス本体10の左右の前ヒンジ孔12aに回転可能に挿し込まれている。これと同様に、リッド50の左右のリアロック部材68の各ヒンジピン68aは、ドアインナ60の左右の後貫通孔60bを介してコンソールボックス本体10の左右の後ヒンジ孔14aに回転可能に挿し込まれている。これらコンソールボックス本体10とリッド50とからコンソールボックス4が構成されている。
【0023】
上述したようにコンソールボックス4が構成されていると、例えば、リッド50がコンソールボックス本体10の開口10aを閉じた状態(図2に示す状態)から圧縮ばね64の付勢力に抗して左のノブ62を操作する。すると、引っ張りばね66bの付勢力に抗して左のフロントロック部材66のヒンジピン66aがコンソールボックス本体10の左の前ヒンジ孔12aとドアインナ60の前貫通孔60aとから退行すると共に、圧縮ばね68bの付勢力に抗して左のリアロック部材68のヒンジピン68aがコンソールボックス本体10の左の後ヒンジ孔14aとドアインナ60の後貫通孔60bとから退行する。
【0024】
そのため、ドアインナ60の右のフロントロック部材66のヒンジピン66aと右のリアロック部材68のヒンジピン68aとの軸回りにリッド50を回転させることができる。したがって、コンソールボックス本体10の開口10aが左開きとなるように開けることができる(図6参照)。なお、このコンソールボックス本体10の開口10aを開けた状態からドアインナ60の右のフロントロック部材66のヒンジピン66aと右のリアロック部材68のヒンジピン68aとの軸回りにリッド50を逆回転させると、この開口10aを閉じ状態に戻すことができる。
【0025】
これとは逆に、例えば、リッド50がコンソールボックス本体10の開口10aを閉じた状態(図2に示す状態)から圧縮ばね64の付勢力に抗して右のノブ62を操作する。
すると、引っ張りばね66bの付勢力に抗して右のフロントロック部材66のヒンジピン66aがコンソールボックス本体10の右の前ヒンジ孔12aとドアインナ60の前貫通孔60aとから退行すると共に、圧縮ばね68bの付勢力に抗して右のリアロック部材68のヒンジピン68aがコンソールボックス本体10の右の後ヒンジ孔14aとドアインナ60の後貫通孔60bとから退行する。
【0026】
そのため、ドアインナ60の左のフロントロック部材66のヒンジピン66aと左のリアロック部材68のヒンジピン68aとの軸回りにリッド50を回転させることができる。したがって、コンソールボックス本体10の開口10aが右開きとなるように開けることができる。なお、このコンソールボックス本体10の開口10aを開けた状態からドアインナ60の左のフロントロック部材66のヒンジピン66aと左のリアロック部材68のヒンジピン68aとの軸回りにリッド50を逆回転させると、この開口10aを閉じ状態に戻すことができる。このようにして、従来技術と同様に、コンソールボックス本体10の開口10aに対してそれぞれヒンジピン66a、68aを介してリッド50を両開きさせることができる。
【0027】
続いて、図7〜9を参照して、上述したコンソールボックス4のアシスト機構20の動作を説明する。図7に示すように、リッド50がコンソールボックス本体10の開口10aを閉じた状態では、この開口10aを閉じたリッド50の一対の押当部60cがコンソールボックス本体10の一対のサブブロック30の上縁を押し当てた状態となっている。そのため、この一対のサブブロック30が各圧縮ばね32の付勢力に抗して押し下げられており(下降しており)、この押し下げにともなってメインブロック40も引っ張りばね42の付勢力に抗して押し下げられている(下降している)。
【0028】
この図7に示す状態から、上述したように、例えば、コンソールボックス本体10の開口10aが左開きとなるようにリッド50を開ける操作を行う。すると、リッド50の回転によって左の押当部60cによる左のサブブロック30の押し当てが解消されるため、左の圧縮ばね32の復元力によって左のサブブロック30が上昇していく(図8参照)。このとき、リッド50の回転によって右の押当部60cによる右のサブブロック30の押し当ても少しづつ解消されるため、引っ張りばね42の復元力によって上昇するメインブロック40に押し当てられ右のサブブロック30も上昇していく。
【0029】
すなわち、引っ張りばね42の復元力が開け操作に必要な操作荷重としてリッド50に伝達されることとなる。したがって、この上昇していく右のサブブロック30がリッド50の右の押当部60cを押し当てるため、リッド50の開け操作がアシストされることとなる。結果として、このアシストによってリッド50を開けることができる(図9参照)。なお、この右のサブブロック30は、リッド50の開け操作を成す右のヒンジピン66aの近傍を押し当てる格好となるため、この開け操作のアシストを効果的なものにできる。
【0030】
また、このように右のサブブロック30が右のヒンジピン66aの近傍を押し当てる格好となるため、この右のサブブロック30の上昇が乗員から見え難いものとなる。そして、リッド50が開いた状態(図6に示す状態)になると、左のサブブロック30だけでなく、この右のサブブロック30も上昇しているため、両サブブロック30が前壁12の上縁に対して平坦な状態となっている。そのため、このようにアシスト機構20がコンソールボックス本体10に組み付けられていても、コンソールボックス4の意匠性の悪化を防止できる。なお、このアシスト機構20の動作は、コンソールボックス本体10の開口10aが右開きとなるようにリッド50を開ける操作を行っても、上記の説明と左右対称に行われることとなる。
【0031】
また、この左開きとなるように開けたリッド50を閉じる操作を行うと、このリッド50の右の押当部60cが圧縮ばね32の付勢力に抗して右のサブブロック30を下降させることとなる。すると、この下降によって引っ張りばね42の付勢力に抗してメインブロック40を下降させることとなる。これとは逆に、右開きとなるように開けたリッド50を閉じる操作を行う、このリッド50の左の押当部60cが圧縮ばね32の付勢力に抗して左のサブブロック30を下降させることとなる。すると、この下降によって引っ張りばね42の付勢力に抗してメインブロック40を下降させることとなる。
【0032】
このように両開き可能なリッド50であっても、このリッド50を開けるときにアシスト作用をする付勢源は共通の(1つの)引っ張りばね42となっている。そのため、リッド50の開き方向に対応する引っ張りばね42を2本必要とすることがないため、開けたリッド50を閉めるときに必要な操作荷重を抑えることができる。
【0033】
本発明の実施例に係るコンソールボックス4は、上述したように構成されている。この構成によれば、従来技術と同様に、アシスト機構20により、両開き可能なリッド50の開け操作を軽い操作荷重で行うことができる。また、このアシスト機構20は、コンソールボックス本体10に組み付けられている。そのため、従来技術とは異なり、このアシスト機構20によってリッド50の厚みが増してしまうことがない。このようにリッド50の厚みが増してしまうことがないと、すなわち、リッド50の厚みを薄くできると、コンソールボックス4の意匠性を向上させることができる。
【0034】
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
【0035】
実施例では、「内装ボックス」が「コンソールボックス4」である形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、「内装ボックス」が、例えば、「後部座席のアームレスト」であっても構わない。
【符号の説明】
【0036】
4 コンソールボックス(内装ボックス)
10 コンソールボックス本体(ボックス本体)
10a 開口
20 アシスト機構
30 サブブロック
40 メインブロック
42 引っ張りばね(ばね)
50 リッド
66a ヒンジピン(ヒンジ)
68a ヒンジピン(ヒンジ)

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9