(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記クランプアーム制御部材の近位並進が前記超音波ブレード及び前記クランプアームのクランプ部分を前記閉鎖位置に枢動させ、前記クランプアーム制御部材の遠位並進が前記超音波ブレード及び前記クランプアームのクランプ部分を前記開放位置に枢動させる、請求項1に記載の外科用器具。
前記遠位シャフト部材が前記関節結合部の周辺にプーリーを含み、前記外科用器具が、前記プーリーの周辺に位置し、前記近位シャフト部材を通って近位方向に延びる第1及び第2の端部を画定する制御部材を更に含み、前記制御部材の前記第1の端部の近位並進が前記プーリーを回転させて前記遠位シャフト部材及びエンドエフェクタを前記関節結合部を中心として枢動させる、請求項1、3〜5のいずれか1項に記載の外科用器具。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書に説明する実施形態例は、関節運動をする超音波外科用器具、そのシャフト、及びこれらの使用方法を対象としている。様々な実施形態例では、超音波器具は、超音波ブレードを備える遠位に位置付けられたエンドエフェクタを備える。超音波ブレードは、遠位に位置付けられた超音波変換器アセンブリにて駆動されることができる。器具のシャフトは、関節連結部にて互いに枢動可能に連結された近位及び遠位シャフト部材を備えることができる。エンドエフェクタは、エンドエフェクタ(及び少なくとも遠位シャフト部材の一部)がシャフトの長手方向軸を中心として関節運動が可能であるよう、遠位シャフト部材の遠位部に連結されることができる。関節運動を促進するよう、遠位に位置付けられた超音波変換器アセンブリは、関節連結部から部分的又は完全に遠位に配置されることができる。このようにして、超音波ブレードは、超音波ブレード自体又は任意の中間導波管が関節連結部の長さでないように、超音波変換器アセンブリに音響的に連結されることができる。
【0008】
超音波及び/又は電気外科的要素を含むエンドエフェクタを伴う手動及びロボット外科用器具の実装例を示す実施形態を含む、数々の実施形態に対して、ここで詳細に参照する。実施可能であれば、同様又は類似の参照番号を図中に使用することができ、同様又は類似の機能を示すことができる。例示のみを目的として、図は本開示の外科用器具及び/又は使用方法の代表的な実施形態を示す。以下の説明から、本明細書に示す構造及び方法の代替的な実施形態例が、本明細書に説明する原理から逸脱することなく用いることができることを当業者は容易に理解するであろう。
【0009】
図1は、超音波外科用器具10の一実施形態の右側面図である。示された実施形態では、超音波外科用器具10は、内視鏡的又は伝統的な観血的外科的処置を含む様々な外科的処置において使用され得る。一実施形態例では、超音波外科用器具10は、ハンドルアセンブリ12と、細長いシャフトアセンブリ14と、超音波変換器16とを含む。ハンドルアセンブリ12は、トリガアセンブリ24、遠位回転アセンブリ13、及びスイッチアセンブリ28を含む。細長いシャフトアセンブリ14は、エンドエフェクタアセンブリ26を含み、このエンドエフェクタアセンブリ26は、組織を解離するか、あるいは、血管及び/又は組織を、相互に把持、切断、及び凝固するための要素と、エンドエフェクタアセンブリ26を作動させる作動要素とを含む。ハンドルアセンブリ12は、超音波変換器16を近位端に受容するように適合される。超音波変換器16は、細長いシャフトアセンブリ14及びエンドエフェクタアセンブリ26の部分に機械的に係合される。超音波変換器16は、ケーブル22を介して発生器20に電気的に連結される。大多数の図は、腹腔鏡外科的処置に関連して使用する複数のエンドエフェクタアセンブリ26を描くが、多くの従来の観血的外科的処置並びに他の実施形態において超音波外科用器具10を用いることができ、これを内視鏡手術に使用するよう構成することができる。本明細書における目的のために、超音波外科用器具10は、内視鏡器具に関して記載されるが、開腹及び/又は腹腔鏡型の超音波外科用器具10も、本明細書において記載されるものと同じか、又は同様の操作構成要素及び機構を含むことができることが想定される。
【0010】
様々な実施形態では、発生器20は、モジュール及び/又はブロックなど、いくつかの機能的要素を含む。種々の種類の外科用装置を駆動するために、種々の機能的要素又はモジュールを構成することができる。例えば、超音波発生器モジュール21は、超音波外科用器具10など、超音波装置を駆動することができる。いくつかの実施形態例では、発生器20は、電気外科用装置駆動用の電気外科/RF発生器モジュール23(又は超音波外科用器具10の電気外科的実施形態)も含む。
図1に示す実施形態例では、発生器20は、発生器20と一体の制御システム25と、ケーブル27を介して発生器と接続された足踏みスイッチ29とを含む。発生器20はまた、器具10など、外科用器具を始動するトリガ機構を含むことができる。トリガ機構は、電源スイッチ(図示せず)、同様に足踏みスイッチ29を含むことができる。足踏みスイッチ29によって始動されると、発生器20はエネルギーを提供して外科用器具10の音響アセンブリを駆動し、エンドエフェクタ18を所定の実行レベルにて駆動することができる。発生器20は音響アセンブリの任意の好適な共振周波数にて音響アセンブリを駆動若しくは励起し、及び/又は治療レベル/治療レベル未満の電磁/RFエネルギーを駆動する。
【0011】
一実施形態では、電気外科的/RF発生器モジュール23は、無線周波数(RF)エネルギーを用いて双極電気外科手術を行うのに十分な電力を供給することができる電気外科ユニット(ESU:electrosurgery unit)として取り付けられてもよい。一実施形態では、ESUは、ERBE USA,Inc.(Marietta、Georgia)から市販の双極ERBE ICC 350であり得る。双極電気外科用途では、先述のように、活性電極と戻り電極とを有する外科用器具を使用することができ、その場合、電流が組織を通って活性電極から戻り電極まで流れることができるように、活性電極及び戻り電極は、処置対象組織に接するか、又は隣接した状態で位置付けられ得る。したがって、電気外科的/RFモジュール23発生器は、組織を処置するのに十分な電気エネルギーを組織Tに適用することによる治療目的(例えば、焼灼)のために構成されてもよい。
【0012】
一実施形態では、電気外科的/RF発生器モジュール23は、組織インピーダンス測定モジュールを実行するために、治療レベル未満のRF信号を供給するように構成されてもよい。一実施形態では、電気外科的/RF発生器モジュール23は、以下により詳細に説明される双極無線周波発生器を備える。一実施形態では、電気外科的/RF発生器モジュール12は、組織Tの電気的インピーダンスZをモニタし、エンドエフェクタアセンブリ26のクランプ部材上に提供された戻り電極を経由して、組織Tに基づく時間並びに電力レベルの特性を制御するよう構成することができる。したがって、電気外科的/RF発生器モジュール23は、組織Tのインピーダンス又は他の電気的特性を測定する治療レベル未満の目的のために構成されてもよい。組織Tのインピーダンス又は他の電気的特性を測定する技術及び回路構成は、同時指定の米国公開特許公報第2011/0015631号、表題「Electrosurgical Generator for Ultrasonic Surgical Instruments」により詳細に説明されており、その開示はその全てが参照により本明細書に組み込まれるものとする。
【0013】
好適な超音波発生器モジュール21は、Ethicon Endo−Surgery,Inc.(Cincinnati、Ohio)により販売されているGEN300と同様の様式で機能的に作動するように構成されることができ、その全てが参照により本明細書に組み込まれる以下の米国特許の1つ又は2つ以上に開示されているようなものである:米国特許第6,480,796号(Method for Improving the Start Up of an Ultrasonic System Under Zero Load Conditions)、米国特許第6,537,291号(Method for Detecting Blade Breakage Using Rate and/or Impedance Information)、米国特許第6,662,127号(Method for Detecting Presence of a Blade in an Ultrasonic System)、米国特許第6,977,495号(Detection Circuitry for Surgical Handpiece System)、米国特許第7,077,853号(Method for Calculating Transducer Capacitance to Determine Transducer Temperature)、米国特許第7,179,271号(Method for Driving an Ultrasonic System to Improve Acquisition of Blade Resonance Frequency at Startup)、及び米国特許第7,273,483号(Apparatus and Method for Alerting Generator Function in an Ultrasonic Surgical System)。
【0014】
様々な実施形態では、発生器20は、種々のモードにて作動するよう構成することができることが理解されよう。1つのモードでは、発生器20は、超音波発生器モジュール21及び電気外科的/RF発生器モジュール23が独立して作動できるよう構成することができる。
【0015】
例えば、超音波発生器モジュール21は、超音波エネルギーをエンドエフェクタアセンブリ26に適用するように始動させることができ、続いて治療レベル又は治療レベル未満のRFエネルギーのいずれかを、電気外科的/RF発生器モジュール23によりエンドエフェクタアセンブリ26に適用することができる。先述のように、治療レベル未満の電気外科的/RFエネルギーは、エンドエフェクタアセンブリ26のクランプ要素との間にクランプした組織に適用されることができ、組織のインピーダンスを測定して超音波発生器モジュール21の始動制御又は始動変更を行う。治療レベル未満のエネルギーの適用からの組織のインピーダンスのフィードバックはまた、電気外科的/RF発生器モジュール23の治療レベルを有効にするよう使用されることができ、エンドエフェクタアセンブリ26のクランプ要素との間にクランプした組織(例えば、血管)を封止する。
【0016】
別の実施形態では、超音波発生器モジュール21及び電気外科的/RF発生器モジュール23を同時に作動させることができる。1つの例では、超音波発生器モジュール21は治療レベル未満のRFエネルギーレベルと同時に始動させて組織のインピーダンスを同時に測定し、その間にエンドエフェクタアセンブリ26の超音波ブレードは、エンドエフェクタアセンブリ26のクランプ要素との間の組織(又は、血管)を切断して凝固させる。そのようなフィードバックは、例えば、超音波発生器モジュール21の駆動出力の調整に使用することができる。別の例では、超音波発生器モジュール21は、エンドエフェクタアセンブリ26の超音波ブレード部を使用して損傷した組織を切断し、同時に電気外科的/RFエネルギーをエンドエフェクタクランプアセンブリ26の電極部に適用して組織(又は、血管)を封止するよう、電気外科的/RF発生器モジュール23と同時に動作させることができる。
【0017】
発生器20がトリガ機構によって始動されたときには、電気エネルギーが、発生器20によって連続的に音響アセンブリの変換器スタック又はアセンブリに適用される。別の実施形態では、電気エネルギーは、発生器20によって間欠的に適用される(例えば、パルス状)。発生器20の制御システム中のフェーズロックドループは、音響アセンブリからのフィードバックを監視し得る。フェーズロックループは、発生器20によって送られる電気エネルギーの周波数を、音響アセンブリの振動の選択された長手方向モードの共振周波数と一致するように調節する。更に、制御システム25内の第2のフィードバックループは、音響アセンブリのエンドエフェクタ18においてほぼ一定の振動幅を達成するために、音響アセンブリに供給される電流を予め選択された一定レベルに維持する。更に別の実施形態では、制御システム25内の第3のフィードバックループは、エンドエフェクタアセンブリ26内に配置された電極との間のインピーダンスを監視する。
図1〜9は手動操作の超音波外科用器具を示すが、超音波外科用器具はまた、例えば、本明細書に説明するように、ロボットの用途にも使用でき、同様に、手動及びロボット用途を組み合わせて使用できることも理解されよう。
【0018】
超音波作動モードでは、音響アセンブリに供給される電気信号は、エンドエフェクタ18の遠位端に、例えば約20kHz〜250kHzの範囲で長手方向に振動させ得ることになる。様々な実施形態によれば、ブレード22は、約54kHz〜56kHzの範囲、例えば、約55.5kHzで振動することができる。他の実施形態では、ブレード22は、例えば、約31kHz〜約80kHzを含め、他の周波数で振動することができる。ブレードにおける振動の偏位は、例えば、発生器20によって音響アセンブリの変換器アセンブリに適用される電気信号の振幅を制御することにより制御され得る。前述のように、発生器20のトリガ機構によって、ユーザーは、電気エネルギーを音響アセンブリに連続的又は間欠的に供給できるように、発生器20を始動できるようになる。発生器20はまた、電気外科ユニット又は従来の電気コンセントへの差し込み用の電力線を有する。また、バッテリなどの直流(DC)源によって発生器20に電力供給することもできることが予期される。発生器20は、Ethicon Endo−Surgery,Inc.から入手可能なモデル番号GEN04及び/又はモデル番号GEN11などのいずれか好適な発生器を含むことができる。
【0019】
図2は、ハンドルアセンブリ12、遠位回転アセンブリ13、細長いシャフトアセンブリ14、及びエンドエフェクタアセンブリ26を示す、超音波外科用器具10の一実施形態例の左斜視図である。示された実施形態では、細長いシャフトアセンブリ14は、エンドエフェクタアセンブリ26を機械的に係合する大きさである遠位端52と、ハンドルアセンブリ12及び遠位回転アセンブリ13を機械的に係合する近位端50とを含む。細長いシャフトアセンブリ14の近位端50は、ハンドルアセンブリ12及び遠位回転アセンブリ13内で受容される。細長いシャフトアセンブリ14と、ハンドルアセンブリ12と、遠位回転アセンブリ13との間の接続に関するより詳細は、
図5及び7の説明において提供される。
【0020】
示された実施形態では、トリガアセンブリ24は、固定ハンドル34と連携して作動するトリガ32を含む。固定ハンドル34及びトリガ32は、ユーザーと快適に相互作用するように人間工学的に形成され、適合される。固定ハンドル34は、ハンドルアセンブリ12と一体的に関連される。トリガ32は、超音波外科用器具10の操作に関して以下に詳述されるように、固定ハンドル34に対して枢動可能に移動可能である。トリガ32は、ユーザーがトリガ32に対して圧迫力をかけるとき、固定ハンドル34への方向33Aに枢動可能に移動可能である。ばね要素98(
図5)は、ユーザーがトリガ32に対する圧迫力を開放するとき、トリガ32を方向33Bに枢動可能に移動させる。
【0021】
一実施形態例では、トリガ32は、細長いトリガフック36を含み、それは、細長いトリガフック36とトリガ32との間の開口38を画定する。開口38は、ユーザーの1つ又は複数の指をそこを通って受容するために好適な寸法である。トリガ32は、トリガ32の基質を覆うように成型される弾性部分32aも含むことができる。オーバーモールド弾性部分32aは、外向きの方向33Bへのトリガ32の制御のためのより快適な触覚面を提供するために形成される。一実施形態例では、オーバーモールド弾性部分32aは、細長いトリガフック36の一部を覆うように提供され得る。細長いトリガフック32の近位面は、被覆されていないか、又はユーザーが指を開口38の内外へ容易に摺動することを可能にするために非弾性基質で被覆されたままである。別の実施形態では、トリガの形状は、完全に閉じたループを形成し、ユーザーの1つ又は複数の指をそこを通って受容するために好適な寸法である開口を画定する。完全に閉じたループトリガは、トリガ基質を覆うように成型される弾性部分も含むことができる。
【0022】
一実施形態例では、固定ハンドル34は、近位触覚面40と、グリップアンカー又はサドル面42とを含む。サドル面42は、親指及び人差し指が手上で合わさる水かきの上に載る。近位触覚面40は、リング又は開口を有さない通常のピストルグリップで手のひらを受容するピストルグリップ輪郭を有する。近位触覚面40のプロファイル曲線は、手のひらに適合するか、又はこれを受容するような輪郭であり得る。安定化尾部44は、ハンドルアセンブリ12のより近位の部分に向かって配置される。安定化尾部44は、ハンドルアセンブリ12を安定させ、ハンドルアセンブリ12をより制御可能にするために、親指と人差し指との間に配置される手の最も上の水かき部分と接触することができる。
【0023】
一実施形態例では、スイッチアセンブリ28は、トグルスイッチ30を含むことができる。トグルスイッチ30は、同時起動の可能性を排除するために、ハンドルアセンブリ12の内側に配置される中心枢動軸304を有する単一構成要素として実践され得る。一実施形態例では、トグルスイッチ30は、最小電力レベル(例えば、MIN)と最大電力レベル(例えば、MAX)との間の超音波変換器16の電源設定を設定するための第1の突起ノブ30a及び第2の突起ノブ30bを備える。別の実施形態では、ロッカースイッチは、標準設定と特別設定との間を回転することができる。特別設定では、1つ又は2つ以上の特別プログラムを装置によって実行することができる。トグルスイッチ30は、第1の突起ノブ30a及び第2の突起ノブ30bが作動する際、中心枢動軸を中心に回転する。1つ又は2つ以上の突起ノブ30a、30bは、1つ又は2つ以上のアームに連結され、それは、小アークを通って移動し、電気接触に、第1又は第2の突起ノブ30a、30bの起動により超音波変換器16を電気的に通電させるか、又は電力を切るように電気回路を開閉させる。トグルスイッチ30は、超音波変換器20の起動を制御するために発生器16に連結される。トグルスイッチ30は、超音波変換器16を起動し、超音波変換器16に対して1つ又は2つ以上の電源設定を設定するための1つ又は2つ以上の電源設定スイッチを備える。トグルスイッチ30を起動するために必要な力は、サドル点42に実質的に向かうため、トグルスイッチ30が起動されるとき、手中で回転する器具のあらゆる傾向を回避する。
【0024】
一実施形態例では、第1及び第2の突起ノブ30a、30bは、ハンドルアセンブリ12の遠位端上に配置され、それにより、それらは、ハンドグリップの最小の再配置を伴うか、又は実質的に再配置を伴わずに電力を起動するためにユーザーによって容易にアクセス可能であり得、トグルスイッチ30を作動させている間に、制御を維持し、注意を外科用部位(例えば、腹腔鏡外科用におけるモニタ)に集中させることを好適にする。突起ノブ30a、30bは、様々な指の長さによってより容易にアクセス可能となり、扱い難い位置、又は短い指のために起動へアクセスのより高い自由度を可能にするために、ある程度、ハンドルアセンブリ12の側面を包み込むように構成され得る。
【0025】
示された実施形態では、第1の突起ノブ30aは、ユーザーが第1の突起ノブ30aと第2の突起ノブ30bを区別することを可能にするために、示された実施形態では、複数の触覚要素30c、例えば、質感がある突起又は「隆起」を含む。ハンドルアセンブリ12には、様々な人間工学的特徴部を組み込むことができることが、当業者には理解されよう。そのような人間工学的特徴は、この特許の内容全体を参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開公報第2009/0105750号、表題「Ergonomic Surgical Instruments」に説明される。
【0026】
一実施形態例では、トグルスイッチ30は、ユーザーの手によって操作され得る。ユーザーは、不注意又は意図的でない起動を常に回避しつつ、任意の時点で第1及び第2の突起ノブ30a、30bに容易にアクセスすることができる。トグルスイッチ30は、超音波アセンブリ16及び/又は超音波アセンブリ16への電力を制御するために指で容易に操作され得る。例えば、人差し指を使用して、第1の接触部分30aを起動し、超音波アセンブリ16をオンにして、最大(MAX)電力レベルにすることができる。人差し指を使用して、第2の接触部分30bを起動し、超音波アセンブリ16をオンにして、最小(MIN)電力レベルにすることができる。別の実施形態では、ロッカースイッチが、器具10を標準設定と特別設定との間で枢動させ得る。特別設定では、1つ又は2つ以上の特別プログラムを、器具10によって実行することができる。トグルスイッチ30は、ユーザーが第1又は第2の突起ノブ30a、30bを見なくても操作され得る。例えば、第1の突起ノブ30a又は第2の突起ノブ30bは、これらを見ずに第1と第2の突起ノブ30a、30bを触覚的に区別するために、粗い質感又は突起を備えることができる。
【0027】
一実施形態例では、遠位回転アセンブリ13は、長手方向軸「T」を中心とするいずれの方向に、制限されることなく回転可能である。遠位回転アセンブリ13は、細長いシャフトアセンブリ14に機械的に係合される。遠位回転アセンブリ13は、ハンドルアセンブリ12の遠位端上に配置される。遠位回転アセンブリ13は、円筒形のハブ46と、ハブ46を覆うように形成される回転ノブ48とを備える。ハブ46は、細長いシャフトアセンブリ14を機械的に係合する。回転ノブ48は、縦溝彫りの高分子特徴部を含むことができ、細長いシャフトアセンブリ14を回転させるために、指(例えば、人差し指)によって係合され得る。ハブ46は、回転ノブ48を形成するために、一次構造を覆うように成型される材料を含むことができる。回転ノブ48は、ハブ46を覆うようにオーバーモールドされ得る。ハブ46は、遠位端で露出される端部キャップ部分46aを含む。ハブ46の端部キャップ部分46aは、腹腔鏡外科用中にトロカールの表面に接触することができる。ハブ46は、端部キャップ部分46aとトロカールとの間に生じ得るいかなる摩擦も軽減するために、ポリカーボネートなどの耐久性硬質プラスチックで形成され得る。回転ノブ48は、より正確な回転グリップを提供するために、隆起リブ48aと、リブ48aの間に配置される凹部分48bで形成される「扇形」又は縦溝を含むことができる。一実施形態例では、回転ノブ48は、複数の縦溝(例えば、3つ又は4つ以上の縦溝)を含むことができる。他の実施形態では、任意の好適な数の縦溝が使用され得る。回転ノブ48は、硬質プラスチック材料上にオーバーモールドされるより柔らかい高分子材料で形成され得る。例えば、回転ノブ48は、例えば、GLS社(GLS Corporation)によって作製されるバーサフレックス(Versaflex)(登録商標)TPE合金を含む可撓性の弾性可撓性高分子材料で形成され得る。このより柔らかいオーバーモールド材料は、より大きなグリップ及び回転ノブ48の動作のより正確な制御を提供することができる。滅菌に対する妥当な耐性を提供し、生体適合性であり、外科用手袋に対する妥当な摩擦抵抗を提供する任意の材料は、回転ノブ48を形成するために使用され得る。
【0028】
一実施形態例では、ハンドルアセンブリ12は、第1の部分12aと、第2の部分12bとを含む2つのハウジング部分又は側板から形成される。遠位端から近位端へハンドルアセンブリ12を見るユーザーの視点から、第1の部分12aは、右部分と見なされ、第2の部分12bは、左部分と見なされる。第1及び第2の部分12a、12bのそれぞれは、ハンドルアセンブリ12を形成するために互いに機械的に整合させ、係合する大きさであり、その内部機能構成要素を包囲する複数の境界面69(
図5)を含む。ハンドルアセンブリ12と一体的に関連する固定ハンドル34は、ハンドルアセンブリ12の第1及び第2の部分12a及び12bを組み立てることで形になる。複数の追加的な境界面(図示せず)は、例えば、エネルギー方向/偏向点の超音波溶接の目的で、ハンドルアセンブリ12の第1及び第2の部分12a及び12bの周囲の様々な点で配置され得る。第1及び第2の部分12a及び12b(並びに以下に説明される他の構成要素)は、当該技術分野において既知の任意の方法で、合わせて組み立てられ得る。例えば、整合ピン、スナップ様境界面、舌及び溝境界面、係止タブ、接着ポートは、全て、アセンブリの目的で、単独で、又は組み合わせてかのいずれかで利用され得る。
【0029】
一実施形態例では、細長いシャフトアセンブリ14は、ハンドルアセンブリ12及び遠位回転アセンブリ13を機械的に係合するように適合される近位端50と、エンドエフェクタアセンブリ26を機械的に係合するように適合される遠位端52とを含む。細長いシャフトアセンブリ14は、外部管状シース56と、外部管状シース56内に配置される往復管状作動部材58とを含む。管状往復管状作動部材58の近位端は、トリガ32の作動及び/又は開放に応答して方向60A又は60Bのいずれかの方向に移動するように、ハンドルアセンブリ12のトリガ32に機械的に係合される。回転可能に移動可能なトリガ32は、長手方向軸「T」に沿って往復する動きを生成し得る。そのような動きは、例えば、エンドエフェクタアセンブリ26のジョー又はクランピング機構の作動に使用することができる。一連の連結部は、トリガ32の枢動回転を、作動機構に連結するヨークの軸方向動きに変換し、それは、エンドエフェクタアセンブリ26のクランピング機構のジョーの開閉を制御する。管状往復管状作動部材58の遠位端は、エンドエフェクタアセンブリ26に機械的に係合される。示された実施形態では、管状往復管状作動部材58の遠位端は、トリガ32の作動及び/又は開放に応答してクランプアームアセンブリ64を開閉するために、枢動点70を中心に枢動可能であるクランプアームアセンブリ64に機械的に係合される。例えば、示された実施形態では、クランプアームアセンブリ64は、トリガ32が方向33Aに圧迫されるとき、枢動点70を中心に、開放位置から閉鎖位置に方向62Aで移動可能である。クランプアームアセンブリ64は、トリガ32が方向33Bへ開放されるか、又は外向きに接触されるとき、枢動点70を中心に、方向62Bの閉鎖位置から開放位置に移動可能である。
【0030】
一実施形態例では、エンドエフェクタアセンブリ26は、細長いシャフトアセンブリ14の遠位端52に取り付けられ、クランプアームアセンブリ64と、ブレード66とを含む。エンドエフェクタアセンブリ26のクランピング機構のジョーは、クランプアームアセンブリ64及びブレード66によって形成される。ブレード66は、超音波始動式であり、超音波変換器16に音響的に連結される。ハンドルアセンブリ12上のトリガ32は、クランプアームアセンブリ64の動作に影響するように機械的に合わせて連携する駆動アセンブリに最終的に接続される。トリガ32を方向33Aへ圧迫することは、クランプアームアセンブリ64を開放位置から方向62Aに移動させ、クランプアームアセンブリ64及びブレード66は、互いに対して離間した関係において、クランプしたか、又は閉鎖位置へ配置され、クランプアームアセンブリ64及びブレード66は、その間の組織を握るように連携する。クランプアームアセンブリ64は、ブレード66とクランプアーム64との間の組織に係合するクランプパッド69を含むことができる。トリガ32を方向33Bに開放することは、クランプアームアセンブリ64を、閉じた関係から開放位置へ方向62Bに移動させ、クランプアームアセンブリ64及びブレード66は、互いに対して離間した関係に配置される。
【0031】
ハンドルアセンブリ12の近位部分は、超音波アセンブリ16の遠位端を受容するための近位開口部68を含む。超音波アセンブリ16は、近位開口部68に挿入され、細長いシャフトアセンブリ14に機械的に係合される。
【0032】
一実施形態例では、トリガ32の細長いトリガフック36部分は、より短い全長及び回転する動きを有する、より長いトリガレバーを提供する。細長いトリガフック36のより長いレバーは、ユーザーが開口38内で複数の指を使用して、細長いトリガフック36を操作し、トリガ32を方向33Bで枢動させて、エンドエフェクタアセンブリ26のジョーを開くことを可能にする。例えば、ユーザーは、3本の指を(例えば、中指、薬指、及び小指)開口38に挿入することができる。複数の指は、外科医が、エンドエフェクタアセンブリ26を始動させるために、トリガ32及び細長いトリガフック326上により高いインプット力を働かせることを可能にする。より短い全長及び回転する動きは、トリガ32を方向33Aに閉じるか、若しくは圧迫するときか、又はトリガ32を方向33Bの外向きの開口動きに開くとき、より快適なグリップをもたらし、指を更に外向きに伸展させる必要が少なくなる。これは、方向33Bへのトリガ32の外向きの開口動きに関連する手の疲労及び緊張を実質的に少なくする。トリガの外向きの開口動きは、ばね要素98(
図5)によって、ばねの補助を受け、疲労を軽減することを助ける。開くばねの力は、開くことの容易性を支援するために十分であるが、切開を広げる間の組織間緊張の触覚的な反応に悪影響を与えるほど強くない。
【0033】
例えば、外科的処置中、親指又は人差し指のいずれかを使用して、細長いシャフトアセンブリ14の回転を制御し、エンドエフェクタアセンブリ26のジョーを好適な向きで配置することができる。中指及び/又は他の下の指を使用して、トリガ32を圧迫し、ジョー内の組織を掴むことができる。ジョーが所望の位置に配置され、ジョーが組織に対してクランプされると、人差し指を使用して、トグルスイッチ30を始動し、超音波変換器16の電力レベルを調整し、組織を治療することができる。組織が治療されると、次いで、ユーザーは、中指及び/又は下の指で細長いトリガフック36を遠位方向に外向きに押すことによってトリガ32を開放し、エンドエフェクタアセンブリ26のジョーを開くことができる。この基本的方法は、ユーザーがハンドルアセンブリ12のグリップを調整することなく行うことができる。
【0034】
図3〜4は、エンドエフェクタアセンブリ26に対する細長いシャフトアセンブリ14の接続を示す。前述の通り、示された実施形態では、エンドエフェクタアセンブリ26は、クランピング機構のジョーを形成する、クランプアームアセンブリ64と、ブレード66とを含む。ブレード66は、超音波変換器16に音響的に連結される超音波始動式のブレードであり得る。トリガ32は、駆動アセンブリに機械的に接続される。合わせて、トリガ32及び駆動アセンブリは、クランプアームアセンブリ64を開放位置に方向62Aで移動させるように機械的に連携し、クランプアームアセンブリ64及びブレード66は、互いに対して離間した関係において、クランプした、又は閉鎖位置へ方向62Bで配置され、クランプアームアセンブリ64及びブレード66は、連携してその間の組織を掴む。クランプアームアセンブリ64は、ブレード66とクランプアーム64との間の組織に係合するクランプパッド69を含むことができる。管状往復管状作動部材58の遠位端は、エンドエフェクタアセンブリ26に機械的に係合される。示された実施形態では、管状往復管状作動部材58の遠位端は、トリガ32の始動及び/又は開放に応答してクランプアームアセンブリ64を開閉するために、枢動点70を中心に枢動可能であるクランプアームアセンブリ64に機械的に係合される。例えば、示された実施形態では、クランプアームアセンブリ64は、トリガ32が方向33Aに圧迫されるとき、枢動点70を中心に、開放位置から閉鎖位置に方向62Bに移動可能である。クランプアームアセンブリ64は、トリガ32が方向33Bで開放されるか、又は外向きに接触されるとき、枢動点70を中心に、閉鎖位置から開放位置に方向62Aで移動可能である。
【0035】
先述のように、クランプアームアセンブリ64は、電気外科的/RF発生器モジュール23に電気的に連結された電極を含み得て、治療レベル及び/又は治療レベル未満のエネルギーを受容し、ここで、電気外科的/RFエネルギーは、ブレード66に適用されている超音波エネルギーと同時又は非同時に電極に適用され得る。そのようなエネルギーの始動は、任意の好適な組み合わせで適用し、アルゴリズム又は他の制御ロジックと連携して所望する組織効果を達成することができる。
【0036】
図5は、
図2に示される超音波外科用器具10の分解図である。示された実施形態では、分解図は、ハンドルアセンブリ12の内部要素、ハンドルアセンブリ12、遠位回転アセンブリ13、スイッチアセンブリ28、及び細長いシャフトアセンブリ14を示す。示された実施形態では、第1及び第2の部分12a、12bは、ハンドルアセンブリ12を形成するために一致する。第1及び第2の部分12a、12bは、それぞれ、ハンドルアセンブリ12を形成するために互いに機械的に整合し、係合し、超音波外科用器具10の内部機能構成要素を包囲する大きさである複数の境界面69を含む。回転ノブ48は、円方向54に360度まで回転し得るよう、外部管状シース56に機械的に係合する。外部管状シース56は、往復管状作動部材58を覆うように配置され、複数の連結要素72を介してハンドルアセンブリ12内に機械的に係合され、保持される。連結要素72は、O字リング72aと、管カラーキャップ72bと、遠位ワッシャ72cと、近位ワッシャ72dと、ねじ山管カラー72eとを含むことができる。往復管状作動部材58は、ハンドルアセンブリ12の第1と第2の部分12a、12bとの間に保持される往復ヨーク84内に配置される。ヨーク84は、往復ヨークアセンブリ88の一部である。一連の連結部は、細長いトリガフック32の枢動回転を、往復ヨーク84の軸方向動きに変換し、それは、超音波外科用器具10の遠位端にあるエンドエフェクタアセンブリ26のクランピング機構のジョーの開閉を制御する。一実施形態例では、4リンク設計は、例えば、比較的短い回転長さにおける機械利得を提供する。
【0037】
一実施形態例では、超音波伝達導波管78は、往復管状作動部材58の内側に配置される。超音波伝達導波管78の遠位端52は、ブレード66に音響的に連結され(例えば、直接的又は間接的に機械的に連結され)、超音波伝達導波管78の近位端50は、ハンドルアセンブリ12内に受容される。超音波伝達導波管78の近位端50は、以下で詳述されるように、超音波変換器16の遠位端に音響的に連結するように適合される。超音波伝達導波管78は、保護シース80及びシリコーンリングなどの複数の単離要素82によって、細長いシャフトアセンブリ14の他の要素から単離される。外部管状シース56、往復管状作動部材58、及び超音波伝達導波管78は、ピン74によって機械的に係合される。スイッチアセンブリ28は、トグルスイッチ30と、第1又は第2の突起ノブ30a、30bの始動により超音波変換器16を通電させる電気要素86a、bとを備える。
【0038】
一実施形態例では、外部管状シース56は、ユーザー又は患者を、超音波伝達導波管78の超音波振動から単離する。外部管状シース56は、一般的に、ハブ76を含む。外部管状シース56は、ハンドルアセンブリ12の遠位端上に螺入される。超音波伝達導波管78は、外部管状シース56の開口部を通って延び、単離要素82は、超音波伝達導波管24を外部管状シース56から単離する。外部管状シース56は、ピン74で導波管78に取り付けられ得る。導波管78においてピン74を受容するための穴は、名目上は変位節で生じ得る。導波管78は、スタッドによってハンドピースハンドルアセンブリ12内にねじ込む又は留めることができる。ハブ76上の平坦部分は、アセンブリが必要なレベルまで捻られることを可能にすることができる。一実施形態例では、外部管状シース56のハブ76部分は、好ましくは、プラスチックから構築され、外部管状シース56の管状細長い部分は、ステンレス鋼から作られる。あるいは、超音波伝達導波管78は、それを外側の接触から隔離するために、それを取り囲むポリマー材料を含んでもよい。
【0039】
一実施形態例では、超音波伝達導波管78の遠位端は、好ましくは腹で、又はその付近の内部での螺入接続によって、ブレード66の近位端に連結され得る。ブレード66は、溶接継手などの任意の好適な手段によって、超音波伝達導波管78に取り付けられ得ることが想到される。ブレード66は、超音波伝達導波管78から取り外し可能であり得るが、単一要素エンドエフェクタ(例えば、ブレード66)及び超音波伝達導波管78は、単一の一体型ピースとして形成され得ることも想到される。
【0040】
一実施形態例では、トリガ32は連結部機構に連結され、方向33A及び33Bのトリガ32の回転する動きを、方向60A及び60Bに対応する往復管状作動部材58の直線動きに変換する。トリガ32は、第1のヨークピン92aを受容するように内部に形成された開口部を有する、第1のセットのフランジ98を含む。第1のヨークピン92aはまた、ヨーク84の遠位端に形成された開口部のセットを通るように配置される。トリガ32はまた、リンク92の第1の末端部92aを受容するための、第2のセットのフランジ96も含む。トリガピン90は、リンク92及び第2のセットのフランジ96に形成される開口部に受容される。トリガピン90は、リンク92及び第2のセットのフランジ96に形成される開口部において受容され、トリガ32に対するトリガ枢動点を形成するために、ハンドルアセンブリ12の第1及び第2の部分12a、12bに連結するように適合される。リンク92の第2の末端部92bは、ヨーク84の近位端に形成されるスロット384に受容され、第2のヨークピン94bによってそこに保持される。トリガ32がトリガピン90によって形成される枢動点190を中心に枢動可能に回転する際、ヨークは、矢印60A、Bによって示される方向で、長手方向軸「T」に沿って水平に並進する。
【0041】
図8は、超音波外科用器具10の一実施形態例を示す。示された実施形態では、超音波変換器16の断面図をハンドルアセンブリ12の部分切り取り図内に示す。超音波外科用器具10の一実施形態例は、ハンドピースハウジング99を含む超音波変換器16に連結される超音波信号発生器20と、超音波始動式の単一又は複数の要素エンドエフェクタアセンブリ26とを含む。先述のように、エンドエフェクタアセンブリ26は、超音波始動式のブレード66と、クランプアーム64とを含む。超音波変換器16は、「ランジュバンスタック」として既知であるが、一般に変換部分100、第1の共振器部分又はエンドベル102、及び第2の共振器部分又はフォアベル104、及び付属構成要素を含む。これらの構成要素の全構成体は共振器である。超音波変換器16は、好ましくは、後に詳述されるように、長さが2分の1システム波長の整数(nλ/2であり、「n」は、任意の正の整数、例えば、n=1、2、3...である)である。音響アセンブリ106は、超音波変換器16と、ノーズコーン108と、速度変成器118と、表面110とを含む。
【0042】
一実施形態例では、エンドベル102の遠位端は変換部分100の近位端に接続され、フォアベル104の近位端は変換部分100の遠位端に接続される。フォアベル104及びエンドベル102は、変換部分100の厚さ、エンドベル102及びフォアベル22を作製するのに使用される材料の密度及び弾性率、並びに超音波変換器16の共振周波数などの多くの変数により決定される長さを有する。フォアベル104は、速度変成器118又は代替のもの(alternately)が増幅を持たないとき、超音波振動の振幅を増幅するようにその近位端からその遠位端に内側に細くなっていてもよい。好適な振動周波数範囲は、約20Hz〜32kHzであり、より適切な振動周波数範囲は約30〜10kHzであってよい。好適な動作振動周波数は、例えばおよそ55.5kHzであってよい。
【0043】
一実施形態例では、圧電素子112は、例えば、ジルコン酸チタン酸鉛、メタニオブ酸鉛、チタン酸鉛、チタン酸バリウム、又は他の圧電セラミック材料などの任意の好適な材料から作ることができる。正極114、負極116、及び圧電素子112のそれぞれは、中心を通って延びる穴を有する。正極114及び負極116は、ワイヤ120及び122にそれぞれ電気的に連結されている。ワイヤ120及び122は、ケーブル22内に封入され、超音波信号発生器20に電気的に接続可能である。
【0044】
音響アセンブリ106の超音波変換器16は、超音波信号発生器20からの電気信号を機械的エネルギーに変換し、それによって主として、超音波周波数における超音波変換器16及びエンドエフェクタアセンブリ26のブレード66部分の長手方向の振動の動きの音響定在波になる。別の実施形態では、超音波変換器の振動する動きは異なる方向に作用してもよい。例えば、振動する動きは、細長いシャフトアセンブリ14の先端のより複雑な動きの局所長手方向の構成要素を含むことができる。好適な発生器は、Ethicon Endo−Surgery,Inc.(Cincinnati、Ohio)から、モデル番号GEN11として入手可能である。音響アセンブリ106が活性化されると、振動する動きの定在波が音響アセンブリ106を通って発生する。超音波外科用器具10は、共鳴で操作するように設計され、それにより、所定の振幅の音響定在波パターンが生み出される。音響アセンブリ106に沿う任意の点における振動の動きの振幅は、振動する動きが測定される音響アセンブリ106に沿う場所に依存する。振動する動き定在波における最小又はゼロ交差は、一般的に節(すなわち、動きが最小である)として称され、定在波における局所的最大絶対値又はピークは、一般的に、腹(例えば、局所的動きは最大である)として称される。腹とその最も近い節との間の距離は、波長の4分の1(λ/4)である。
【0045】
ワイヤ120及び122は、超音波信号発生器20から正極114及び負極116に電気信号を伝達する。圧電素子112は、例えば、音響アセンブリ106において音響定在波を生み出すための足踏みスイッチなどのアクチュエータ224に応答して、超音波信号発生器20から供給される電気信号によって通電される。電気信号は、圧電素子112中に、繰り返される小変位形態の乱れを起こし、材料中に大きな交互の圧縮及び伸張力をもたらす。繰り返される小変位は、圧電素子112を連続的方式で電圧勾配の軸に沿って伸縮させ、超音波エネルギーの長手方向の波を生成する。超音波エネルギーは、細長いシャフトアセンブリ14の伝達構成要素又は超音波伝達導波管部分78を介してエンドエフェクタアセンブリ26のブレード66部分へ音響アセンブリ106を通って伝達される。
【0046】
一実施形態例では、音響アセンブリ106がエネルギーをエンドエフェクタアセンブリ26のブレード66部分へ供給するために、音響アセンブリ106の全ての構成要素は、ブレード66に音響的に連結しなければならない。超音波変換器16の遠位端は、スタッド124などの螺入接続によって、表面110において超音波伝達導波管78の近位端に音響的に連結されてもよい。
【0047】
一実施形態例では、音響アセンブリ106の構成要素は、好ましくは音響的に調整され、それにより、任意のアセンブリの長さは、2分の1波長の整数(nλ/2)であり、波長λは、音響アセンブリ106の予め選択されたか、又は作動中の長手方向振動駆動周波数f
dの波長である。音響アセンブリ106は、音響要素の任意の好適な配列を組み込んでもよいことも想到される。
【0048】
一実施形態例では、ブレード66は、2分の1システム波長(nλ/2)の整数倍と実質的に等しい長さを有することができる。ブレード66の遠位端は、遠位端の最大長手方向の振動幅を提供するために、腹付近に配置され得る。変換器アセンブリが通電されると、ブレード66の遠位端は、例えば、55kHzの所定の振動周波数において、例えば、約10〜500μmのピークからピークまでの範囲内で、好ましくは、約30〜64μmの範囲内で移動するように構成され得る。
【0049】
一実施形態例では、ブレード66は、超音波伝達導波管78に連結され得る。ここに示すように、ブレード66及び超音波伝達導波管78は、超音波エネルギーの伝達のために好適な材料からの単一ユニット構成として形成される。こうした材料の例には、Ti6Al4V(アルミニウム及びバナジウムを含むチタンの合金)、アルミニウム、ステンレス鋼、又は他の好適な材料が挙げられる。あるいは、ブレード66は超音波伝達導波管78から分離可能(かつ異なる組成のもの)であって、例えば、スタッド、溶接、接着剤、急速接続、又は他の好適な既知の方法によって連結されてもよい。超音波伝達導波管78の長さは、例えば2分の1波長の整数(nλ/2)に実質的に等しくてよい。超音波伝達導波管78は、例えば上述のチタン合金(すなわち、Ti6Al4V)若しくは任意の好適なアルミニウム合金、又は他の合金など、超音波エネルギーを効率的に伝播するのに好適な材料から構築された中実コアシャフトから好ましくは作られてもよい。
【0050】
一実施形態例では、超音波伝達導波管78は、スタッド124などの螺入接続によって、超音波伝達導波管78の表面110に連結するために、近位端にある長手方向に突起する取り付け支柱を含む。超音波伝達導波管78は、複数の節に位置付けられる、複数の安定用のシリコーンリング又は適合する支持体82(
図5)を含むことができる。シリコーンリング82は、望ましくない振動を緩衝し、超音波エネルギーを外側保護シース80(
図5)から分離して、最大効率でのブレード66の遠位端への長手方向の超音波エネルギーのフローを確実にする。
【0051】
図9は、近位回転アセンブリ128の一実施形態例を示す。示された実施形態では、近位回転アセンブリ128は、円筒形のハブ135を覆うように挿入される近位回転ノブ134を含む。近位回転ノブ134は、円筒形のハブ135の近位端上に形成される、対応するスロット130に受容される複数の放射状突起138を含む。近位回転ノブ134は、超音波変換器16の遠位端を受容するための開口部142を画定する。放射状突起138は、柔らかいポリマー材料で形成され、超音波変換器16の遠位端が嵌合されたときに摩擦干渉嵌合を生じさせるために、超音波変換器16の外径に対して小さい直径を画定する。ポリマー放射状突起138は、超音波変換器16の外部ハウジングをしっかりと把持する「グリッパ」リブを形成するために、開口部142へ半径方向に突出する。したがって、近位回転ノブ134は、超音波変換器16をしっかりと把持する。
【0052】
円筒形のハブ135の遠位端は、円周縁132と、円周軸受け表面140とを含む。円周縁はハウジング12に形成された溝に係合し、円周軸受け表面140はハウジング12に係合する。そのため、円筒形のハブ135は、ハウジング12の2つのハウジング部分(図示せず)内に機械的に保持される。円筒形のハブ135の円周縁132は、第1と第2のハウジング部分12a、12bとの間に配置されるか、又は「嵌められ」、溝内の定位置で自由に回転できる。円周軸受け表面140は、適切な回転を補助するために、ハウジングの内側部分に対して位置付けられた。そのため、円筒形のハブ135は、ハウジング内の定位置で自由に回転できる。ユーザーは、ハウジング12内で円筒形のハブ135を回転させるために、近位回転ノブ134上に形成される縦溝136を指又は親指のいずれかと係合させる。
【0053】
一実施形態例では、円筒形のハブ135は、ポリカーボネートなどの耐久性プラスチックで形成され得る。一実施形態例では、円筒形のハブ135は、シリコン処理をしたポリカーボネート材料で形成され得る。一実施形態例では、近位回転ノブ134は、例えば、GLS社(GLS Corporation)によって作製されるバーサフレックス(Versaflex)(登録商標)TPE合金を含む可撓性の弾性可撓性高分子材料で形成され得る。近位回転ノブ134は、例えば、エラストマ材料、サントプレーン(Santoprene)(登録商標)として周知の熱可塑性ゴム、他の熱可塑性加硫物(TPVs)、又はエラストマで形成され得る。ただし、実施形態はこの文脈に限定されない。
【0054】
図10は、単一要素エンドエフェクタ278を有する外科用器具210を含む外科用システム200の一実施形態例を示す。システム200は、ここに示されるように、エンドエフェクタ278に連結された変換器アセンブリ216と、エンドエフェクタ278の近位部分の周りに位置決めされたシース256とを含むことができる。変換器アセンブリ216及びエンドエフェクタ278は、前述の変換器アセンブリ16及びエンドエフェクタ18と同様の様式で動作して、ブレード226’を通じて組織に伝達できる超音波エネルギーを生み出すことができる。
【0055】
外科的な巧緻性を向上させるためだけでなく、外科医が直感的な方式で患者に手術できるようにするために、長年にわたって、様々な最小侵襲ロボット(又は「遠隔手術(telesurgical)」)システムが開発されてきた。ロボット外科用システムは、本明細書で説明するように、例えば超音波器具を含め、多種多様な外科用器具と共に使用され得る。例示的なロボットシステムには、米国カリフォルニア州サニーベール(Sunnyvale)のインテュイティヴ・サージカル社(Intuitive Surgical, Inc.)によって製造されているものが挙げられる。そのようなシステム、並びに他の製造業者によるロボットシステムが、それぞれ参照によって本明細書に組み込まれる、米国特許第5,792,135号、名称「向上した巧緻性及び感度で最低侵襲性外科手術を行うための連結外科用器具(Articulated Surgical Instrument For Performing Minimally Invasive Surgery With Enhanced Dexterity and Sensitivity)」、米国特許第6,231,565号、名称「手術作業を実施するためのロボットアームDLUS(Robotic Arm DLUS For Performing Surgical Tasks)」、米国特許第6,783,524号、名称「超音波焼灼及び切断器械を備えたロボット外科用用具(Robotic Surgical Tool With Ultrasound Cauterizing and Cutting Instrument)」、米国特許第6,364,888号、名称「最小侵襲手術機器におけるマスター及びスレーブのアライメント(Alignment of Master and Slave In a Minimally Invasive Surgical Apparatus)」、米国特許第7,524,320号、「ロボット外科用用具のための機械式アクチュエータインターフェイスシステム(Mechanical Actuator Interface System For Robotic Surgical Tools)」、米国特許第7,691,098号、名称「プラットフォーム関節手首(Platform Link Wrist Mechanism)」、米国特許第7,806,891号、名称「最小侵襲遠隔手術におけるマスター/スレーブ関係の再位置決め及び再配向(Repositioning and Reorientation of Master/Slave Relationship in Minimally Invasive Telesurgery)」、並びに、米国特許第7,824,401号、名称「手関節型単極電気手術エンドエフェクタ(Surgical Tool With Writed Monopolar Electrosurgical End Effectors)」において開示されている。そのようなシステムの多くはしかしながら、組織を効果的に切断及び締結するのに必要な大きさの力を発生させることが、これまではできなかった。
【0056】
図11〜26は、ロボット外科用システムの複数の実施形態例を示す。いくつかの実施形態では、開示されたロボット外科用システムは、本明細書に説明する超音波又は電気外科用器具を利用することができる。例示のロボット外科用システムは本明細書に説明するそれらの器具のみに限定されず、任意の適合する外科用器具を利用し得ることが当業者には明らかとなるであろう。本明細書に説明する様々な実施形態を、説明するロボット外科用システムと共に使用することができることと同時に、本開示はそのように限定されず、任意の適合するロボット外科用システムと共に使用できることが当業者には更に明らかとなるであろう。
【0057】
図11〜16は、いくつかの例示的なロボット外科用システム及びその構成要素の構造及び動作を示している。
図11は、例示的なロボット外科用システム1000のブロック図である。システム1000は、少なくとも1台のコントローラ508と、少なくとも1台のアームカート510とを含んでいる。アームカート510は、ボックス512にて示される、1つ又は2つ以上のロボットマニピュレータ又はアームに機械的に連結され得る。ロボットアーム512のそれぞれは、患者504に対して様々な外科用作業を実施するための1つ又は2つ以上の外科用器具514を含み得る。アーム512及び器具514を含めて、アームカート510の動作は、臨床医502によってコントローラ508から指示され得る。いくつかの実施形態では、第2の臨床医502’により操作される第2のコントローラ508’は、第1の臨床医502’と併せて、アームカート510の操作も指示し得る。例えば、それぞれの臨床医502、502’は、カートの異なるアーム512を制御することができ、場合によっては、アームカート510の完全制御は、臨床医502と502’との間を通され得る。いくつかの実施形態では、追加的アームカート(図示せず)を患者504に利用することができる。これらの追加的アームカートは、1つ又は2つ以上のコントローラ508、508’にて制御されることができる。単一又は複数のアームカート510及びコントローラ508、508’は通信リンク516を介して互いに通信することができ、この通信リンクは、任意の好適な通信プロトコルによる、任意の好適な種類の有線又は無線の、任意の好適な種類の信号(例えば、電気的、光学、赤外線、など)を運ぶ通信リンクとすることができる。システム1000などのロボット外科用システムの例示的な実現形態が、参照によって本明細書に組み込まれる米国特許第7,524,320号に開示されている。したがって、そのような装置の各詳細については、本明細書において、特許権を請求する装置の各種の実施形態を理解するのに必要となり得る範囲を越えて説明しないことにする。
【0058】
図12は、ロボットアームカート520の一実施形態例を示す。ロボットアームカート520は、一般的に作業エンベロープ(work envelope)519内の522として指定されている、複数の外科用器具又は器具を始動するよう構成される。マスターコントローラ及びロボットアームカートの構成を用いた各種のロボット外科用システム及び方法が、その開示内容の全体を本明細書に参照により援用するところの、発明の名称が「多部品テレプレゼンスシステム及び方法(Multi-Component Telepresence Systemand Method)」である、米国特許第6,132,368号に開示されている。異なる形態では、ロボットアームカート520は、示された実施形態では3個の外科用器具522を支持する基部524を有する。異なる形態では、外科用器具522は、一般的にセットアップ関節526と呼ばれる手動による関節の動きが可能な一連の連結部及びロボットマニピュレータ528によってそれぞれ支持される。ここで、これらの構造は、ロボット連結部の大部分を覆って延びる保護カバーと共に示されている。これらの保護カバーは必須のものではなく、こうした装置を操作するために使用されるサーボ機構が受ける慣性を最小化し、可動部品の容積を限定することで衝突を防止し、カート520の全体の重量を抑制するため、サイズを限定するか又は実施形態によっては完全に省略することができる。カート520は、外科用室間でカート520を輸送するのに適した寸法を一般的に有している。カート520は、通常、標準的な手術室のドアを通り、標準的な病院のエレベータに乗せられるように構成することができる。異なる形態では、カート520は好ましくは一定の重量を有し、1人の作業者がカート520を外科用台に隣接して位置決めすることができるように車輪(又は他の輸送)システムを有する。
【0059】
図13は、ロボットアームカート520のロボットマニピュレータ528の一実施形態例を示す。
図13に示す例では、ロボットマニピュレータ528は、外科用器具522の運動を規制する連結部530を備えることができる。その開示内容の全体を本明細書に参照により援用する、発行米国特許第5,817,084号により詳しく述べられるように、異なる実施形態において、連結部530が、平行四辺形の配置において回転関節によって互いに連結された高剛性の連結部材を含むことにより、外科用器具522は空間内の点532を中心として回転する。この平行四辺形の配置により、回転は、時としてピッチ軸と呼ばれる軸534aを中心とした枢動する動きに規制される。平行四辺形の連結部を支持する連結部材は、セットアップ関節526(
図12)に枢動可能に取り付けられることにより、外科用器具522は時としてヨー軸と呼ばれる軸534bを中心として更に枢動する。ピッチ軸534aとヨー軸534bは、外科用器具522のシャフト538に沿って調心されるリモートセンター536にて交差する。外科用器具522は、長手方向の器具軸「LT−LT」に沿った外科用器具522の摺動動きを含む、マニピュレータ540により支持される更なる駆動自由度を有し得る。外科用器具522が器具軸LT−LTに沿ってマニピュレータ540に対して摺動する際(矢印534c)、リモートセンター536はマニピュレータ540の基部542に対して固定されたままである。したがって、マニピュレータ540全体は概して、リモートセンター536を再配置するように移動される。マニピュレータ540の連結部530は、一連のモータ544により駆動される。これらのモータ544は、制御システムのプロセッサからの指令に応答して連結部530を能動的に移動させる。下記に更に詳細に述べるように、外科用器具522を操作するためにモータ544も用いられる。
【0060】
図14は、代替的なセットアップ関節構造を有するロボットアームカート520’の一実施形態例を示す。この実施形態例では、外科用器具522は、2つの組織操作器具との間の代替的なマニピュレータ構造528’により支持される。当業者であれば、特許権を主張する装置の異なる実施形態が、その開示内容の全体を本明細書に参照により援用する、米国特許第5,878,193号に述べられるものを含む、様々な代替的なロボット構造を含み得る点を、認識するであろう。更に、ロボットコンポーネントとロボット外科用システムのプロセッサとの間のデータ通信については、本明細書では、主として外科用器具522とコントローラとの間の通信に関連して説明されているが、同様の通信はマニピュレータ、セットアップ関節、内視鏡又は他の画像撮影装置などの回路と、コンポーネントの適合性評価、コンポーネントの種類の識別、コンポーネントの較正(オフセットなど)の通信、コンポーネントのロボット外科用システムとの連結の確認などのためのロボット外科用システムのプロセッサとの間でも行われ得る点は理解されるはずである。
【0061】
図15は、
図12〜14に描くロボットアームカート520、520’などのロボットアームカートと併せて使用することができるコントローラ518の一実施形態例を示す。コントローラ518は、臨床医がステレオディスプレイ521を介して手術を見ながら掴んで空間内で操作するマスターコントローラ(
図15において519として一般的に表される)を一般的に有している。外科医用フィードバックメータ515はディスプレイ521を介して観察することができ、外科医用フィードバックメータ515は、切断器具又は動的クランピング部材に加えられている力の大きさの視覚的指示を外科医に与え得る。マスターコントローラ519は一般に手動入力装置を含み、その手動入力装置は好ましくは、多自由度で移動するものであり、また多くの場合、器具を作動させるための(例えば、握持のこぎりの閉鎖、電極への電位の印加などのための)ハンドル又はトリガを更に有している。
【0062】
図16は、ロボット外科用システムとの使用に適応した超音波外科用器具522の一実施形態例を示す。例えば、外科用器具522は、上述の外科用マニピュレータ528、528’の1つと連結することができる。
図16に見ることができるように、外科用器具522は、いくつかの実施形態において関節連結部556を備え得る細長いシャフトアセンブリ554に連結され得る、超音波ブレード550及びクランプアーム552を備える外科用エンドエフェクタ548を備える。
図17は、外科用マニピュレータ528、528’の1つに連結されることができ、外科用器具522を受容及び制御する器具駆動アセンブリ546の一実施形態例を示す。器具駆動アセンブリ546はまた、コントローラ518に動作可能に連結されることができ、臨床医からの器具522を制御する入力を受容する。例えば、クランプアーム552の作動(例えば、開閉)、ジョー551A、551Bの作動(例えば、開閉)、超音波ブレード550の作動、ナイフ555の延長、及びエネルギー供給表面553A、553Bの作動などは、コントローラ518を通って提供される臨床医からの入力に基づいて、器具駆動アセンブリ546を通って制御されることができる。外科用器具522は、558として大まかに示される器具取り付け部によってマニピュレータと動作可能に連結されている。外科用器具522は、器具取り付け部558をマニピュレータと機械的及び電気的に連結するインターフェース560を更に有している。
【0063】
図18は、超音波外科用器具522を含む
図17の器具駆動アセンブリの別の図を示す。器具取り付け部558は、それぞれが被駆動要素564の表面から延びる一対のピン566を含む複数の(
図17には4個が示されている)回転可能な本体部分、被駆動ディスク、又は要素564を動作可能に支持する器具取り付けプレート562を含む。一方のピン566は、同じ被駆動要素564上の他方のピン566よりもそれぞれの被駆動要素564の回転軸に近くなっており、被駆動要素564の正の角度アラインメントを確実に行う助けとなる。被駆動要素564及びピン566は、器具取り付けプレート562のアダプタ側567に配置されることができる。
【0064】
インターフェース560はまた、下記に更に述べるように、取り付けプレート562と取り付け可能に係合するように構成されたアダプタ部分568を有している。アダプタ部分568は、器具取り付け部558内の回路基板によってメモリ構造と連結することができる電気的接続ピン570のアレイを含み得る。本明細書では、インターフェース560は、機械的、電気的、及び磁気的連結要素と関連して説明するが、赤外線、誘導連結などを含む様々なテレメトリーモダリティを利用することが可能である点は理解されるはずである。
【0065】
図19〜21は、
図17の器具駆動アセンブリ546のアダプタ部568の更なる図を示す。アダプタ部568は一般的に、器具側面572及びホルダ側面574(
図19)を含む。様々な実施形態では、複数の回転可能な本体576が、アダプタ568の主面に対して垂直な周囲のアダプタ構造に対して限定された動き範囲を有する浮動プレート578に取り付けられる。浮動プレート578の軸方向運動は、器具取り付け部ハウジング582の側部に沿うレバー580(
図16参照)が操作される際に、回転可能な本体576の器具取り付け部558からの取り外しを助ける。他の機構/配列を用いて、器具取り付け部558をアダプタ568に着脱可能に連結してもよい。少なくとも1つの形態では、各回転可能な本体576は、各回転可能な本体576の周囲の外周陥凹部内に延びる弾性径方向部材によって浮動プレート578に弾性的に取り付けられる。各回転可能な本体576は、これらの弾性構造が撓むことによってプレート578に対して軸方向に動くことができる。第1の軸方向位置(器具側面572に向かって)に配置された場合、各回転可能な本体576は、角度の制限なく自由に回転することができる。しかしながら、回転可能な本体576が器具側面572の方向に軸方向に動く際、タブ584(回転可能な本体576から径方向に延びる)が浮動プレート上の回り止めと横方向に係合することによって各回転可能な本体576のそれらの軸を中心とした角度回転が制限される。このような限定された回転を利用することで、ピン586が開口部590と整列する(及び開口部内に滑り込む)までロボットシステムの対応する器具ホルダ部分588の駆動ピン586が回転可能な本体576を制限された回転位置にまで押すことで、駆動ピン586と回転可能な本体576とを駆動可能に係合する助けとなり得る。
【0066】
回転可能な本体576の器具側面572上の開口部590及びホルダ側面574上の開口部590は、器具取り付け部558の被駆動要素564(
図18、28)を器具ホルダ588の駆動要素592と正確に位置合わせするように構成されている。被駆動要素564の内側及び外側ピン566に関して上に述べたように、開口部590は、アラインメントがその目的とする位置から33度とはならないように、それぞれの回転可能な本体576上の回転軸から異なる距離にある。更に、開口部590のそれぞれは、ピン566を外周方向に緊密に受容するようにわずかに径方向に細長くすることができる。これにより、ピン566は開口部590内で径方向に摺動可能となっており、器具522と器具ホルダ588との間の一定の軸方向のミスアラインメントが調整される一方で、駆動要素と被駆動要素との間の角度のミスアライメント及びバックラッシュが最小に抑えられる。
図21に最も分かりやすく示されるように、器具側面572上の開口部590は、ホルダ側面574上の開口部590(破線で示される)と約90度オフセットし得る。
【0067】
異なる実施形態は、アダプタ568のホルダ側面574上に配置された電気的コネクタピン570のアレイを更に含んでよく、アダプタ568の器具側面572は、器具取り付け部558からのピンアレイ(図示せず)を受容するためのスロット594(
図21)を含んでよい。外科用器具522、523と器具ホルダ588との間で電気信号を送信する以外に、これらの電気的接続の少なくとも一部をアダプタ568の回路基板によってアダプタ記憶装置596(
図20)と接続することができる。
【0068】
取り外し可能なラッチ機構598を利用してアダプタ568を器具ホルダ588に着脱可能に取り付けることができる。本明細書で使用するところの「器具駆動アセンブリ」なる用語は、ロボットシステムとの関連で使用される場合、アダプタ568及び器具ホルダ588の異なる実施形態を少なくとも包含し、
図17において546として一般的に示されている。例えば、
図17に見られるように、器具ホルダ588は、アダプタ568に設けられた対応するクレビススロット602内に受容されるようなサイズの第1のラッチピン機構600を有し得る。更に、器具ホルダ588は、アダプタ568の対応するラッチクレビス606内に保持されるようなサイズの第2のラッチピン604を更に有し得る。
図20を参照されたい。少なくとも1つの形態では、ラッチアセンブリ608はアダプタ568上に動き可能に支持され、ラッチピン600がそれぞれのラッチクレビス606内に保持される第1のラッチ位置と、第2のラッチピン604がラッチクレビス606内に入るか又はそこから外れることができるラッチ解除位置との間で付勢可能である。ラッチアセンブリは、1乃至複数のばね(図示せず)を用いてラッチ位置に付勢される。アダプタ568の器具側面572上のリップが器具取り付けハウジング582の横方向に延びるタブを摺動可能に受容することができる。
【0069】
説明のように、被駆動要素564は、駆動要素592の回転する動きが、対応する被駆動要素564の回転する動きを生じさせるように、器具ホルダ588の駆動要素592と整列させることができる。駆動要素592及び被駆動要素564の回転は、例えば、コントローラ508を介して臨床医502から受信した命令に応じて、ロボットアーム612を介して電子的に制御することができる。器具取り付け部558は、被駆動要素564の回転を外科用器具522、523の動きに変換することができる。
【0070】
図22〜24は、被駆動要素564の運動を外科用器具522の運動に変換する構成要素を示す器具取り付け部558の一実施形態例を示す。
図22〜24は、その遠位端に外科用エンドエフェクタ610を有する、シャフト538を有する器具取り付け部を示す。エンドエフェクタ610は、患者に外科用作業を行う任意の好適な種類のエンドエフェクタとすることができる。例えば、エンドエフェクタは、手術部位にある組織に超音波エネルギーを提供するよう構成することができる。シャフト538は、器具取り付け部558に回転可能に連結することができ、シャフト538のカプラ650にて上部シャフトホルダ646及び下部シャフトホルダ648によって固定される。
【0071】
一実施形態例では、器具取り付け部558は、様々な被駆動要素564の回転をシャフト538の回転、シャフト(例えば、関節)の軸に沿う部材の差動並進、及びシャフト538(例えば、555、オーバーチューブ、及び/又は他の構成要素など、組織切除要素の伸長及び格納用)の軸に沿う1つ又は2つ以上の部材の往復並進に変換する機構を備える。一実施形態例では、回転可能な本体612(例えば、回転可能なスプール)が被駆動要素564に連結される。回転可能な本体612は、被駆動要素564と一体に形成されてもよい。いくつかの実施形態では、回転可能な本体612は、被駆動要素564を駆動することで回転可能な本体612の回転が生じるように回転可能な本体612と被駆動要素564が固定式に連結されるのであれば、被駆動要素564とは別に形成され得る。回転可能な本体612のそれぞれは、シャフトの関節の動き及び回転、クランプジョーの開閉、並びにナイフの作動をもたらすように、ギヤトレーン又はギヤ機構に連結される。
【0072】
一実施形態例では、器具取り付け部558は、シャフト538の軸に沿う2つ又は3つ以上の部材の差動並進を生じさせる機構を含む。
図22〜24に提供される例では、この運動は関節連結部556の操作に使用される。示された実施形態では、例えば、器具取り付け部558はラックピニオンギヤ機構を含んで、差動並進、したがってシャフト関節機能を提供する。一実施形態例では、ラックピニオンギヤ機構は、対応する被駆動要素564の回転によって第1のピニオンギヤ614が回転されるように、回転可能な本体612に連結された第1のピニオンギヤ614を含む。軸受け616が回転可能な本体612に連結され、被駆動要素564と第1のピニオンギヤ614との間に設けられる。第1のピニオンギヤ614は、シャフト組立体538の関節区間556の関節の動きを左方向620Lに制御するために、第1のラックギヤ618に噛み合わされて第1のピニオンギヤ614の回転する動きを第1のラックギヤ618の直線動きに変換する。第1のラックギヤ618は、第1のラックギヤ618が遠位方向に直線運動することによってシャフト組立体538の関節区間556が左方向620Lに関節運動されるように、第1の関節バンド622(
図22)に取り付けられている。対応する被駆動要素564の回転によって第2のピニオンギヤ626が回転するように、第2のピニオンギヤ626は別の回転可能な本体612に連結される。軸受け616が回転可能な本体612に連結され、被駆動要素564と第2のピニオンギヤ626との間に設けられる。第2のピニオンギヤ626は、関節区間556の関節の動きを右方向620Rに制御するために、第2のラックギヤ628に噛み合わされて第2のピニオンギヤ626の回転する動きを第2のラックギヤ628の直線動きに変換する。第2のラックギヤ628は、第2のラックギヤ628が遠位方向に直線運動することによってシャフト組立体538の関節区間556を右方向620Rに関節運動させるように、第2の関節バンド624(
図23)に取り付けられている。更なる軸受けが回転可能な本体とそれに対応するギヤとの間に設けられてもよい。例えば、装着を支持及び安定化し、シャフトとギヤの回転摩擦を低減するために、任意の好適な軸受けが設けられてよい。
【0073】
一実施形態例では、器具取り付け部558は、被駆動要素564の回転をシャフト538の軸を中心とする回転する動きに変換する機構を更に含む。例えば、回転する動きはシャフト538自体の回転としてもよい。示された実施形態では、回転可能な本体612に連結された第1の螺旋状ウォームギヤ630と、シャフト組立体538に連結された第2の螺旋状ウォームギヤ632とが含んでいる。軸受け616(
図17)が回転可能な本体612に連結され、被駆動要素564と第1の螺旋状ウォームギヤ630との間に設けられる。第1の螺旋状ウォームギヤ630は第2の螺旋状ウォームギヤ632に噛み合わされており、これらはシャフト組立体538及び/又は、長手方向の回転が望まれる器具522、523の別の構成要素に連結され得る。回転は、第1及び第2の螺旋状ウォームギヤ630、632の回転方向に基づいて、時計回り方向(CW:clockwise)及び反時計回り方向(CCW:counter-clockwise)に生じさせてもよい。したがって、第1の軸を中心とする第1の螺旋状ウォームギヤ630の回転が、第1の軸に対して直角をなす第2の軸を中心とする第2の螺旋状ウォームギヤ632の回転に変換される。
図22〜23に示すように、例えば、第2の螺旋状ウォームギヤ632がCWに回転すると、結果として、シャフト組立体538が634CWで示す方向にCWに回転することになる。第2の螺旋状ウォームギヤ632がCCWに回転すると、結果として、シャフト組立体538が634CCWで示す方向にCCWに回転することになる。更なる軸受けが回転可能な本体とそれに対応するギヤとの間に設けられてもよい。例えば、装着を支持及び安定化し、シャフトとギヤの回転摩擦を低減するために、任意の好適な軸受けが設けられてよい。
【0074】
一実施形態例では、器具取り付け部558は、シャフト538の軸に沿う1つ又は2つ以上の部材の往復並進を生成する機構を含む。そのような並進は、例えば、555などの組織切断要素の駆動、閉鎖用オーバーチューブの駆動、及び/又はエンドエフェクタ610の関節の動き、などに使用することができる。示された実施形態では、例えば、ラックピニオンギヤ機構が往復並進を提供し得る。第1のギヤ636は回転可能な本体612に連結されており、対応する被駆動要素564が回転することによって第1のギヤ636が第1の方向に回転されるようになっている。第2のギヤ638が、器具取り付けプレート562に形成されたポスト640を中心として自在に回転する。第1のギヤ636は第2のギヤ638に噛み合わされており、そのため、第2のギヤ638が、第1のギヤ636とは反対の方向に回転するようになっている。一実施形態例では、第2のギヤ638は、直線方向に移動するラックギヤ642に噛み合わされるピニオンギヤである。ラックギヤ642は、ラックギヤ642の遠位方向及び近位方向に変換することができる変換ブロック644に連結されている。変換ブロック644はシャフト組立体538及び/又はエンドエフェクタ610の任意の好適な構成要素に連結されてもよく、それにより往復の長手方向の動きを提供する。例えば、変換ブロック644は、RF外科用装置523の組織切断要素555に機械的に連結されてもよい。いくつかの実施形態では、変換ブロック644は、オーバーチューブ又はエンドエフェクタ610若しくはシャフト538の他の構成要素に連結されてもよい。
【0075】
図25〜27は、被駆動要素564の回転をシャフト538の軸を中心とする回転運動に変換する代替的な機構例、及びシャフト538の軸に沿う1つ又は2つ以上の部材の往復並進を生成する代替的な機構例を示す器具取り付け部558の代替的な実施形態を示す。代替的な回転機構をここで参照すると、第1の螺旋状ウォームギヤ652は、第3の螺旋状ウォームギヤ656に連結される第2の螺旋状ウォームギヤ654に連結される。既存のロボットシステム1000との互換性を維持すること及び/又は空間が限定され得る場所を含め、様々な理由により、そのような配列が設けられ得る。第1の螺旋状ウォームギヤ652は回転可能な本体612に連結されている。第3の螺旋状ウォームギヤ656は、シャフト組立体538に連結された第4の螺旋状ウォームギヤ658に噛み合わされている。軸受け760が回転可能な本体612に連結され、被駆動要素564と第1の螺旋状ウォームギヤ738との間に設けられる。別の軸受け760が回転可能な本体612に連結され、被駆動要素564と第3の螺旋状ウォームギヤ652との間に設けられる。第3の螺旋状ウォームギヤ652は第4の螺旋状ウォームギヤ658に噛み合わされており、これは、シャフト組立体538及び/又は長手方向への回転が望まれる器具522の別の構成要素に連結され得る。回転は、螺旋状ウォームギヤ656、658の回転方向に基づいてCW及びCCW方向に生じ得る。したがって、第1の軸を中心とする第3の螺旋状ウォームギヤ656の回転が、第1の軸に対して直角をなす第2の軸を中心とする第4の螺旋状ウォームギヤ658の回転に変換される。
図26及び27に示すように、例えば、第4の螺旋状ウォームギヤ658はシャフト538に連結され、第4の螺旋状ウォームギヤ658のCWの回転は結果として、634CWで示す方向にシャフト組立体538のCWの回転を引き起こす。第4の螺旋状ウォームギヤ658がCCWに回転すると、結果として、シャフト組立体538が634CCWで示す方向にCCWに回転することになる。更なる軸受けが回転可能な本体とそれに対応するギヤとの間に設けられてもよい。例えば、装着を支持及び安定化し、シャフトとギヤの回転摩擦を低減するために、任意の好適な軸受けが設けられてよい。
【0076】
シャフト538の軸に沿う1つ又は2つ以上の部材の往復並進を生成する代替的な機構例をここで参照すると、器具取り付け部558はラックピニオンギヤ機構を含み、シャフト538の軸に沿う往復並進を提供する(例えば、RF外科用装置523の組織切断要素555の並進)。一実施形態例では、第3のピニオンギヤ660が回転可能な本体612に連結されており、対応する被駆動要素564が回転することによって第3のピニオンギヤ660が第1の方向に回転されるようになっている。第3のピニオンギヤ660は、直線方向に移動するラックギヤ662に噛み合わされる。ラックギヤ662は、変換ブロック664に連結される。変換ブロック664は、例えば、RF外科用装置の組織切断要素555及び/又はオーバーチューブ若しくは長手方向に並進されることが望まれる他の構成要素などの装置522、523の構成要素に連結され得る。
【0077】
図28〜32は、被駆動要素564の回転を、シャフト538の軸を中心とする回転運動に変換する別の代替的な機構例を示す器具取り付け部558の代替的な実施形態を示す。
図28〜32では、シャフト538は、カプラ676及びブッシュ678を介して取り付け部558のリマインダに連結されている。回転可能な本体612に連結された第1のギヤ666と、第1及び第2の開口部672を含む固定ポスト668と、シャフト組立体に連結された第1及び第2の回転可能なピン674と、ケーブル670(又はロープ)とを含む。ケーブルは回転可能な本体612に巻き付けられる。ケーブル670の一方の端部は、固定ポスト668の上部開口部672を貫いて配置され、上部の回転可能なピン674に固定式に連結されている。ケーブル670のもう一方の端部は、固定ポスト668の下部開口部672を貫いて配置され、下部の回転可能なピン674に固定式に連結されている。既存のロボットシステム1000との互換性を維持すること及び/又は空間が限定され得る場所を含め、様々な理由により、そのような配列が設けられている。したがって、回転可能な本体612が回転することによって、シャフト組立体538を中心とする、回転可能な本体612の回転方向(例えば、シャフト538自体の回転)に基づいてCW及びCCW方向に回転が引き起こされる。したがって、第1の軸を中心とする回転可能な本体612の回転が、第1の軸に対して直角をなす第2の軸を中心とするシャフト組立体538の回転に変換される。
図28〜29に示すように、例えば、回転可能な本体612がCWに回転すると、結果として、シャフト組立体538が634CWで示す方向にCWに回転することになる。回転可能な本体612がCCWに回転すると、結果として、シャフト組立体538が634CCWで示す方向にCCWに回転することになる。更なる軸受けが回転可能な本体とそれに対応するギヤとの間に設けられてもよい。例えば、装着を支持及び安定化し、シャフトとギヤの回転摩擦を低減するために、任意の好適な軸受けが設けられてよい。
【0078】
図33〜36Aは、シャフト538の軸に沿う部材の差動並進用(例えば、関節用)の代替的な機構例を示す器具取り付け部558の代替的な実施形態を示す。例えば、
図33〜36Aに示すように、器具取り付け部558は、ダブルカム機構680を備え、シャフト関節機能を提供する。一実施形態例では、ダブルカム機構680は第1及び第2のカム部分680A、680Bを含む。第1及び第2の従動アーム682、684が、対応するピボットスプール686に枢動可能に連結される。ダブルカム機構680に連結された回転可能な本体612が回転するとき、第1のカム部分680Aは第1の従動アーム682に作用し、第2のカム部分680Bは第2の従動アーム684に作用する。カム機構680が回転するとき、従動アーム682、684はピボットスプール686を中心として枢動する。第1の従動アーム682は、差動並進される第1の部材に取り付けられることができる(例えば、第1の関節バンド622)。第2の従動アーム684は、差動並進される第2の部材に取り付けられる(例えば、第2の関節バンド624)。上部カム部分680Aが第1の従動アーム682に作用するとき、第1及び第2の部材は差動並進する。第1及び第2の部材がそれぞれ関節バンド622及び624である実施形態例では、シャフト組立体538は左方向620Lに関節の動きをする。下部カム部分680Bが第2の従動アーム684に作用するとき、シャフト組立体538は右方向620Rに関節の動きをする。いくつかの実施形態例では、第1及び第2の従動アーム682、684の関節位置に影響を与えることなくシャフトの回転を可能にするために、2つの別々のブッシュ688、690が、それぞれ第1及び第2の従動アーム682、684の下方に装着される。関節の動きのために、これらのブッシュは、ジョー902の回転位置に影響を及ぼすことなく第1及び第2の従動アーム682、684と共に往復する。
図36Aは、第1及び第2のカム部分680B、680Bを含めて、ブッシュ688、690及び二重カム組立体680を示しており、第1及び第2の従動アーム682、684はより詳細でかつ明確な図を提示するために取り除かれている。
【0079】
様々な実施形態では、器具取り付け部558は、電子装置を駆動する内部エネルギー源を更に備え、所望する超音波及び/又はRF周波数信号を手術用具に提供することができる。
図36B〜36Cは、内部電源及びエネルギー源を備えるツール取り付け部558’の一実施形態を示す。例えば、ツール取り付け部558’を利用して取り付けられた外科用器具(例えば、器具522)は、外部発生器又は他の電源に配線接続する必要はない。その代わり、本明細書に説明する発生器20の機能を、取り付け部558に実装することができる。
【0080】
図36B〜36Cに示すように、器具取り付け部558’は遠位部702を備えることができる。遠位部702は、本明細書に先に説明するように、例えば、駆動要素612の回転を様々な外科用器具522のエンドエフェクタに連結する様々な機構を備えることができる。遠位部702の近位では、器具取り付け部558’は、内部直流(DC)エネルギー源並びに内部駆動及び制御回路704を備える。示された実施形態では、エネルギー源は第1及び第2のバッテリ706、708を含んでいる。他の点では、ツール取り付け部558’は、本明細書に先に説明するツール取り付け部558の様々な実施形態に類似する。制御回路704は、発生器20に関して先に説明するものと同様の様式で動作することができる。例えば、制御回路704は、発生器20に関して先に説明するものと同様の様式で、超音波及び/又は電気外科的駆動信号を提供することができる。
【0081】
図37は、遠位に位置付けられた超音波変換器アセンブリ1012を備える関節運動が可能な外科用器具1000の一実施形態を示す。器具1000のエンドエフェクタ1014は、超音波ブレード1018及びクランプアーム1016を備える。エンドエフェクタ1014は、シャフト1004の遠位端に連結されている。シャフト1004は長手方向軸1002に沿って延び、遠位シャフト部材1007及び近位シャフト部材1009を備える。例えば、エンドエフェクタ1014は、遠位シャフト部材1007の遠位部に連結されることができる。遠位及び近位シャフト部材1007、1009は、関節連結部1010にて互いに回転可能に連結されている。例えば、遠位及び近位シャフト部材1007、1009は、長手方向軸1002に垂直な軸1006を中心として枢動するよう連結されることができる。関節運動の可能な方向が矢印1008にて示されている。
【0082】
図37では、シャフト1009の近位端はハンドル1001に連結されている。ハンドル1001は、例えば、トリガ1022及びボタン1024を含む、シャフト1009及びエンドエフェクタ1014の動作を制御する様々な制御装置を備えることができる。これらの機能は、先に本明細書に説明するトリガ24及びボタン28のそれと同様の様式で作動することができる。いくつかの実施形態では、ハンドル1001は1つ又は2つ以上の電気又は他のモータを備えることができ、シャフト1007、1009及びエンドエフェクタ1014の作動において臨床医を支援する。そのようなハンドルの例は、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれている、米国特許第7,845,537号に提供されている。
図38は、ロボット外科用システムの器具取り付け部1020と併せて使用するシャフト1004及びエンドエフェクタ1014の一実施形態を示す。例えば、シャフト1004、エンドエフェクタ1014、及び器具取り付け部1020は、先に本明細書に説明するロボット外科用システム500と併せて使用することができる。
【0083】
図39は、シャフト1004及びエンドエフェクタ1014の一実施形態の切欠図を示す。ここに示すように、遠位及び近位シャフト部分1007、1009は、関節連結部1010を形成するようピン1030により接合された各クレビス1026、1028を含むことができる。様々な実施形態では、ピン1030は、軸1006に実質的に平行にすることができる(
図37〜38)。また、関節連結部1010は
図39にクレビス1026、1028、及びピン1030と共に実装されて示されているが、任意の好適な種類の枢動可能な関節機構が使用され得ることが理解されよう。
図39はまた、本明細書に説明するように、エンドエフェクタ1014の1つ又は2つ以上の構成要素に連結されることができ、クランプアーム1016の開閉をもたらすクランプアーム制御部材1044を示す。電源線1038は、超音波変換器アセンブリ1012を、本明細書に説明する発生器20などの発生器に接続するよう、超音波変換器アセンブリ1012、特にその超音波変換器1040に連結されることができる。
【0084】
様々な実施形態では、遠位シャフト部材1007及びエンドエフェクタ1014の関節運動は、関節運動制御部材1032、1034の並進を利用してもたらされることができる。制御部材1032、1034は、互いに実質的に長手方向軸1002に対向させることができる。制御部材1032、1034の遠位部は、エンドエフェクタ1014又は遠位シャフト部材1007のいずれかに連結されることができる。例えば、制御部材1032、1034は、ペグ1046、1048により遠位シャフト部材1007に連結されるよう
図39に示されている。制御部材1032、1034は、関節連結部1010の後の近位方向及び近位シャフト部分1009を通って延びる。
【0085】
制御部材1032、1034は、エンドエフェクタ1014及び遠位シャフト部分1007の関節運動を引き起こすよう差動並進されることができる。例えば、制御部材1034の近位並進は、
図39及び矢印1041にて示されるように、遠位シャフト部材1007及びエンドエフェクタ1014を制御部材1034に向けて枢動させることができる。同様に、制御部材1032の近位並進は、
図39に示すそれとは反対の様式にて、遠位シャフト部材1007及びエンドエフェクタ1014を制御部材1032に向けて枢動させることができる。様々な実施形態では、1つの制御部材1032、1034の近位並進は、例えば、関節運動を促進するよう、対向する制御部材1032、1034にたるみを提供するために、対向する制御部材の遠位並進と併せて生じてもよい。
【0086】
制御部材1032、1034の差動並進は、任意の好適な様式にてもたらされることができる。例えば、ロボット外科用システムと併せて使用するとき、制御部材1032、1034の差動並進は、
図22〜36Cに関して先に本明細書に説明する任意の装置及び方法を利用して開始させることができる。
図40〜40Aは、1000など、手動器具と併せて制御部材1032、1034の差動並進を駆動する一実施形態を示す。
図40は、関節レバー1052を含む関節アセンブリ1050を含む器具1000を示す。
図40Aをここで参照すると、関節レバー1052はスピンドルギヤ1058に連結されている。それぞれの制御部材1032、1034は、スピンドルギヤ1058と相互作用する各近位ラックギヤ1054、1056を画定することができる。関節レバー1052及びスピンドルギヤ1058の第1の方向への、矢印1060にて示される回転は、制御部材1032の遠位並進及び制御部材1034の近位並進を引き起こすことができる。関節レバー1052の反対方向への、矢印1062にて示される回転は、制御部材1034の遠位並進及び制御部材1032の近位並進を引き起こすことができる。
【0087】
図41は、超音波変換器アセンブリ1012の一実施形態の切欠図を示す。ここに示すように、アセンブリ1012は、超音波変換器1040を包囲する外側ハウジング1064を備える。変換器は、本明細書に説明するように、電力ケーブル1038を介して発生器と電気通信することができる。遠位部では、超音波変換器1040が超音波ブレード1018に音響的に連結されている。変換器1040は、シリコーン又は別の好適な材料製とすることができるワッシャ1070により、ハウジング1064内に固定されることができる。特定の実施形態では、ハウジング1064は、本明細書に説明するように、例えば、アセンブリ1012をクランプアーム部材に連結するよう、本明細書に説明するように利用することができる、近位(1066)及び遠位(1068)ヒンジ部分を画定する。
【0088】
図42は、4本のバーを有する連結部の一部として配列された超音波変換器アセンブリ1012及びクランプアーム1016の一実施形態を示す。クランプアーム1016は、クランプアーム1016が閉鎖位置にあるときに、超音波ブレード1018と接触するよう配置されたクランプパッド1076を備えることができる。クランプアーム1016は、枢動点1072にて変換器アセンブリ1012に枢動可能に連結された近位部材1078を更に備えることができる。枢動点1072は、任意の好適な種類の機械的枢動とすることができ、図示のように、例えばピンを備えることができる。近位部材1078は、枢動点1072から更なる近位方向に、及び、近位端又はその付近にて延びることができ、連結部材1074に枢動点1075にて回転可能に連結されることができる。同様に、超音波変換器アセンブリ1012の近位部分は、連結部材1076に枢動点1077にて枢動可能に連結されることができる。連結部材1074、1076は、互いに、及びクランプアーム制御部材1044に枢動点1080にて枢動可能に連結されることができる。クランプアーム制御部材1044の近位及び遠位並進は、本明細書に説明するように、クランプアーム1016及び超音波ブレード1018を、開放位置と閉鎖位置との間で遷移させることができる。
【0089】
図42に示す実施形態例では、クランプアーム1016は、近位部材1078、1078’が超音波変換器アセンブリ1012に跨り、第2の連結部材1074’に枢動可能に連結されるように、第2の近位部材1078’を備えることができる。同様に、第2の連結部材1076’は、連結部材1078のそれと同様の様式で、超音波変換器アセンブリ1012に枢動可能に連結されることができる。連結部材1074、1074’、1078、1078’の全ては、枢動点1080にて互いに枢動可能に連結されることができる。様々な実施形態では、枢動点1075は、近位部材/連結部材1078/1074と近位部材/連結部材1078’/1074’との間に延びるバー1082を備えることができる。同様のバー1084が枢動点1080に配置されることができる。
【0090】
図43は、遠位シャフト部分1007に連結されて開放位置にある、
図42に示すように配列された超音波変換器アセンブリ1012及びクランプアーム1016の一実施形態の側面図を示す。
図43に示すように、遠位シャフト部分1007は、超音波変換器アセンブリ1012、クランプアーム1016、及びクレビスアーム1086が全て互いに対して枢動可能であるよう、超音波変換器アセンブリ1012及びクランプアーム1016に枢動点1072にて枢動可能に連結されているクレビスアーム1086を備える。いくつかの実施形態では、第2のクレビスアーム(図示せず)は、超音波変換器アセンブリ1012及びクランプアーム1016の反対側に存在する。ここに示すように、クランプアーム制御部材1044は、矢印1088にて示される方向に遠位方向に並進されている。これは連結部材1074、1076を離れるように押し、同様に、(例えば、アセンブリ1012に連結された)クランプアーム1016及びブレード1018を、図示の位置に互いから離れるように枢動点1072を中心として枢動させる。
【0091】
図44は、遠位シャフト部分1007に連結されて閉鎖位置にある、
図42に示すように配列された超音波変換器アセンブリ1012及びクランプアーム1016の一実施形態の側面図を示す。
図44では、クランプアーム制御部材1044は、矢印1090の方向に近位方向に引かれている。これは連結部材1074、1076を引き、枢動点1075、1077を矢印1092、1094にて示される方向に互いに向かって移動させる。同様に、ブレード1018及びクランプアーム1016は、枢動点1072を中心として、互いに向かって矢印1096、1098の方向に図示の閉鎖位置に枢動されている。クランプアーム制御部材1044の遠位及び近位並進は、任意の好適な様式にてもたらすことができる。例えば、手持ち式器具では、クランプアーム制御部材1044は、管状作動部材58に関して先に説明したものと同様の様式で遠位方向及び近位方向に並進させることができる。また、例えば、ロボット器具では、クランプアーム制御部材1044は、
図22〜36Cに関して先に本明細書に説明するものと同様の様式で遠位方向及び近位方向に並進させることができる。
【0092】
図45及び46は、シャフト1004の近位部分を含む、
図42に示すように配列された
図37〜38の超音波変換器アセンブリ及びクランプアームの一実施形態の側面図を示す。
図45では、ブレード1018及びクランプアーム1016は、
図44と同様に、閉鎖位置にて示されている。近位シャフト部分1009は、トロカール1100から延びた状態で示されている。遠位シャフト部分1007及びエンドエフェクタ1014は、関節連結部1010を中心として矢印1102にて示される方向に関節運動している状態で示されている。クランプアーム制御部材1044は、矢印1090にて示されるように、近位方向に引かれており、関節連結部1010を中心として屈曲された状態で示されている。
図46では、ブレード1018及びクランプアーム1016は、
図43と同様に、開放位置にて示されている。クランプアーム制御部材1044は、1088にて示されるように、遠位方向に押されており、繰り返しになるが、関節連結部1010を中心として屈曲されている。
図37〜46に示される実施形態及び本明細書に説明する様々な実施形態では、超音波ブレード及びクランプアームは、任意の好適な単一又は複数の形状をとることができる。例えば、
図47〜48は、互い違いに形成された超音波ブレード1018’及びクランプアーム1016’を有するエンドエフェクタ1014’の一実施形態を示す。
【0093】
図49は、可撓性の超音波変換器アセンブリ1012’を備える別のエンドエフェクタ1014”の一実施形態を示す。超音波変換器アセンブリ1012’は、屈曲可能な中間部分1106により連結された遠位変換器部分1103及び近位変換器部分1104を備える。近位変換器部分1104は、近位変換器ブラケット1108に連結されることができる。例えば、変換器部分1104は、変換器の節に配置されることができる様々なディスク1070を利用してブラケット1108に連結されることができる。ブラケット1108は、連結部材1074に枢動点1080にて枢動可能に連結されることができる。遠位変換器部分1103は、繰り返しになるが、例えば、変換器の節にてディスク1070を利用して、遠位ブラケット1110に連結されることができる。遠位ブラケット1110は、クランプアーム1016及びクレビスアーム1086に枢動点1072にて回転可能に連結されることができる。様々な実施形態では、屈曲可能な中間部分1106は、遠位変換器部分1103及び近位変換器部分1104のそれより小さい横断面積を有することができる。また、いくつかの実施形態では、中間部分1106は、遠位及び近位変換器部分1103、1104とは異なる材料で作製されてもよい。例えば、遠位及び近位変換器部分1103、1104は、圧電素子(先に本明細書に説明する素子112など)から作製されてもよい。屈曲可能な中間部分1106は、例えば、チタン、チタン合金、ニチノール、等を含む、超音波エネルギーを伝達する任意の好適な柔軟材料から作製されてもよい。超音波変換器アセンブリ1012’は、実施形態をより明確に示すよう、任意の外側ハウジングが無い状態で
図49に示されていることが理解されよう。使用上では、超音波変換器アセンブリ1012は、
図41に関して先に本明細書に説明するハウジング1064などのハウジングを伴って利用されることができる。
【0094】
使用上では、屈曲可能な中間変換器部分1106は、枢動点1077のそれと同様の機能をサーブすることができる。例えば、クランプアーム制御部材1044が遠位方向に押されると、屈曲可能な中間変換器部分1106は屈曲されることができ、ブレード1018及びクランプアーム1016を
図49に示される開放位置へと押す。クランプアーム制御部材1044が近位方向に引かれると、屈曲可能な中間変換器部分1106はより直線状となり、ブレード1018及びクランプアーム1016を閉鎖位置へと引く。
【0095】
いくつかの実施形態例では、超音波変換器アセンブリは、変換器アセンブリの近位端が関節連結部から近位方向に延びるようにシャフト内に配置されることができる。これは、超音波ブレードの関節と遠位にある先端との間の距離を最小化するようサーブすることができる。
図50は、関節連結部1010から近位方向に延びる変換器アセンブリ1012を有する手動外科用器具1200の一実施形態を示す。超音波ブレード1018の最遠位ポイントと関節連結部1010との間の距離1204は、超音波変換器アセンブリ1012の全てが関節連結部の遠位にあった場合のそれ未満であることを見ることができる。
図50に示される器具1200は手動器具であるが、
図50に例示された構成にあるシャフト1004及びエンドエフェクタ1014はまた、本明細書に説明するシステム500などのロボット外科用システムと共に使用され得ることが理解されよう。
【0096】
図51は、
図50に示すように配列された変換器アセンブリ1012、遠位シャフト部分1007、関節連結部1010、及びエンドエフェクタ1014の接近図を示す。
図52は、シャフト1004を関節運動させ、ホー部材1016を作動させる一実施形態例を示すよう、遠位シャフト部分1007及び近位シャフト部分1009が取り除かれた状態の関節連結部1010の一実施形態を示す。
図52では、関節運動制御部材1210、1212はプーリー1206に連結されている。プーリーは同様に、プーリー1206の回転が、遠位シャフト部分1007及びエンドエフェクタ1014の対応する枢動を引き起こすよう、例えば関節連結部1010にて遠位シャフト部分1007に連結されることができる。制御部材1212の近位並進はプーリー1206をCW(
図52に示される構成にて)に回転させることができ、これによってエンドエフェクタ1014を制御部材1212に向かって、
図52に示すように関節運動させる。同様に、制御部材1210の近位並進はプーリー1206をCCW(
図52に示される構成にて)回転させることができ、これによってエンドエフェクタ1014を制御部材1210に向かって、
図52に示すものとは反対に関節運動させる。
【0097】
クランプアーム制御部材1044は、プーリー1206内のチャネル1208を通って延びることができる。ここに示すように、クランプアーム1016は、遠位プレート1215に枢動点1214にて枢動可能に連結されるよう構成されている。クランプアーム制御部材1044は、クランプアーム制御部材1044の遠位及び近位並進がクランプアーム1016を開閉するよう、クランプアーム1016に、枢動点1214からオフセットされたポイント1216にて連結されている。プレート1215は、例えば、遠位シャフト部分1007(
図52に図示せず)、変換器アセンブリ1012、又は任意の他の好適な構成要素に連結されることができる。いくつかの実施形態では、クランプアーム1016は、遠位シャフト部分1007及び/又は変換器アセンブリ1012に枢動可能に直接連結されている。
【0098】
関節運動制御部材1210、1212は、遠位シャフト部分1007及びエンドエフェクタ1014を関節運動するよう差動並進されることができる。制御部材1210、1212の差動関節運動は、任意の好適な様式にて作動させることができる。例えば、手動外科用器具では、制御部材1210、1212は、
図40Aに示すように、関節レバー1052及びスピンドルギヤ1058を利用して差動並進させることができる。また、ロボット外科用器具では、制御部材1210、1212は、例えば、
図22〜36Cに関して先に説明する任意の機構を利用して差動並進させることができる。クランプアーム制御部材1044は、例えば、本明細書に説明する更なる方法の全てを含む様々な方法にて駆動させることができる。
【0099】
いくつかの実施形態では、外科用器具は、シャフトに独立して回転可能なエンドエフェクタを有する。例えば、シャフト自体は、関節連結部にて回転及び作動することができる。加えて、エンドエフェクタは、例えば、シャフトが関節運動されている間を含み、シャフトに独立して回転することができる。これは、エンドエフェクタの空間的範囲を効果的に拡げることができる。
図53は、関節運動が可能な、回転可能なエンドエフェクタ1312を有するシャフト1303を備える手動外科用器具1300の一実施形態を示す。シャフト1303はハンドル1302を備える手動外科用器具と併用するよう例示されているが、同様のシャフトが、本明細書に説明するそれらなど、ロボット外科用システムと共に利用され得ることが理解されよう。
【0100】
シャフト1303は、例えば、矢印1306にて示されるように、関節レバー1052を利用して関節運動されることができる関節連結部1010を備える。回転ノブ1314は、例えば、先に本明細書に説明する、回転ノブ48がシャフト組立体14を回転させるにしたがって、シャフト1303を回転させることができる。エンドエフェクタ回転ダイアル1304は、例えば、矢印1310にて示されるように、エンドエフェクタを回転させることができる。
図54は、器具1300及びシャフト1303の一実施形態の切欠図を示す。
図54は、例えば、
図39、40、及び40Aに関して先に説明したような、制御部材1032、1034に連結された関節レバー1052の一実施形態を示す。中央シャフト部材1316は、シャフト1303を通って延びることができ、エンドエフェクタ1312(例えば、超音波ブレード1018及びクランプアーム1016)に遠位端にて連結されることができる。中央シャフト部材1316の近位端は、ダイアルの回転が、中央シャフト部材1316の回転及び、エンドエフェクタ1312の対応する回転を引き起こすよう、エンドエフェクタ回転ダイアル1304に連結されることができる。
【0101】
中央シャフト部材1316は、任意の好適な構造による任意の好適な材料製とすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、中央シャフト部材1316は、中実(又は、ワイヤ及び他の構成要素を包囲するために中空)とすることができる。中央シャフト部材1316は、外科用等級のゴム、チタン、ニチノール、等といった可撓性の金属などの柔軟材料製とすることができる。このようにして、中央シャフト部材1316は、シャフト1303が関節連結部1010にて関節運動されるときに屈曲されることができる。中央シャフト部材1316の回転は、関節連結部1010に渡ってエンドエフェクタ1312に依然として並進されることができる。
【0102】
いくつかの実施形態では、中央シャフト部材1316はまた、エンドエフェクタ1312を回転させることに加え、クランプアーム1016を作動させることができる。例えば、中央シャフト部材1316は、例えば、トリガ1022の作動に応じて、遠位方向及び近位方向への並進によりクランプアーム1016を作動させることができる。先に説明した
図52は、遠位及び近位運動と共に開閉されることができるクランプアーム1016の一実施形態を示す。更なる実施形態を、
図59に関して以下に説明する。
【0103】
中央シャフト部材1316がクランプアーム1016を関節運動させる実施形態では、ダイアル1304への中央シャフト部材1316の遠位及び/又は近位運動の並進を回避することが好適となり得る。
図55は、エンドエフェクタ回転ダイアル1304と中央シャフト部材1316との間のキー付き接続を示す器具1300の一実施形態を示す。中央シャフト部材1316の近位部分は、スロット1326を画定するカラー1324に連結されることができる。ダイアル1304は、カラー1324内に位置するシャフト1320に連結されることができる。シャフト1320は、スロット1326内に嵌合するよう位置するキー又はスプライン1322を画定する。このようにして、ダイアル1304の回転は中央シャフト部材1316の対応する回転を引き起こすことができるが、中央シャフト部材1316の遠位及び近位並進は、ダイアル1304には伝達されることができない。
図55はまた、電気的駆動信号を変換器アセンブリ1012に渡す1つの方法例を示す。例えば、駆動ケーブル1318は、スリップリング1324に連結されることができる。スリップリング1324は、同様に、例えば中央シャフト部材1316を通ってなど、シャフト1303を通って延びることができる遠位駆動ケーブル1330(
図56)に連結されることができる。
図56は、関節連結部1010に注目するシャフト1303の一実施形態を示す。
図56に示す実施形態では、中央シャフト部材1316全体を屈曲可能とする必要はない。代わりに、
図56に示すように、中央シャフト部材1316は、シャフト1303の関節連結部1010に整列された屈曲可能なセクション1332を備える。
【0104】
屈曲可能なセクション1332は、任意の好適な様式にて実装されることができる。例えば、屈曲可能なセクション1332は、例えば、外科用等級のゴム、又は、例えば、チタン、ニチノール、等といった屈曲可能な金属といった可撓性材料から構築することができる。また、いくつかの実施形態では、屈曲可能なセクション1332は、ヒンジ付き機械的構成要素製とすることができる。例えば、
図57は、ヒンジ付き機械的構成要素製の中央シャフト部材1316の一実施形態を示す。
図57に示すように、中央シャフト部材1316は、中央部材1342に回転可能に連結された遠位部材1340を備える。遠位(1340)及び中央(1342)部材は、互いに対して矢印1346にて示される方向に枢動することができる。中央部材1342はまた、近位部材1344に枢動可能に連結されることができる。中央(1342)及び近位(1344)部材は、互いに対して矢印1348にて示される方向に枢動することができる。例えば、部材1344、1342の枢動方向は、部材1342、1340の枢動方向に実質的に垂直とすることができる。このようにして、中央シャフト部材1316は、関節連結部1010と共に屈曲可能なセクション1332にて枢動中に、エンドエフェクタ1312に回転トルクを提供することができる。
【0105】
図56に戻ってこれを参照すると、関節連結部1010は、シャフト1303の連続的な可撓性部分1350として示されている。様々な他の構成を使用することができる。例えば、
図58は、遠位シャフト部分1356及び近位シャフト部分1358を備えるシャフト1303の一実施形態を示す。各シャフト部分1356、1358は、それぞれ、例えば、中間シャフト部分1360に、枢動点1352、1354にて枢動可能に連結されることができる。関節連結部1010は、
図58に示される構成では、例えば、
図39、40、及び40Aに関して先に本明細書に説明するように、関節運動されることができる。
【0106】
図59は、中央シャフト部材1316とクランプアーム1016との間の連結を示すシャフト1303及びエンドエフェクタ1312の一実施形態を示す。
図59では、中央シャフト部材1316は、屈曲可能な及び/又は関節連結部1010に屈曲可能な部分を有する中実(又は中空)部材として示されている。
図59では、中央シャフト部材1316の作動を示すよう、遠位(1356)及び近位(1358)シャフト部分の一部が省略されている。例えば、中央シャフト部材1316は、超音波変換器アセンブリ1012及び変換器1040の周囲に延びることができ、クランプアーム1016に枢動点1366にて枢動可能に連結されることができる。クランプアーム1016はまた、遠位シャフト部分1356に枢動点1364にて枢動可能に連結されることができる。枢動点1364、1366は、長手方向軸1002に対して互いからオフセットされることができる。中央シャフト部分1316が遠位方向に押されると、それはクランプアーム1016を枢動点1366にて遠位方向に押すことができる。枢動点1364は固定のままとなることができるため、クランプアーム1364は開放位置に枢動することができる。中央シャフト部分1316を近位方向に引くことで、クランプアーム1016が引かれて
図59に示される閉鎖位置に戻ることができる。ここに示すように、中央シャフト部分1316が遠位方向及び近位方向に並進されると、変換器アセンブリ1012及びブレード1018はまた、遠位方向及び近位方向に並進されることができる。
【0107】
器具1300は手動器具として本明細書に説明されているが、同様に、シャフト1303は説明された様々な実施形態にて、ロボット外科用器具に利用され得ることが理解されよう。例えば、制御部材1032、1034の差動並進、シャフト1303の回転、及び中央シャフト部材1316の回転は、
図22〜36Cに関して先に本明細書に説明するようにもたらされることができる。同様に、シャフト1303は、エンドエフェクタ1312の関節運動及び回転がモータ化されている手動器具にて利用されることができる。
図60〜61は、エンドエフェクタ1312の関節運動及び回転がモータ化されている外科用器具1300’用制御機構を示す。器具1300’は、例えば、
図22〜36Cに関して本明細書に説明するモータ及び機構と同様の電動モータ及び機構を備えることができるハンドル1302’を備える。関節ノブ1370は、エンドエフェクタ1312を関節連結部1010を中心として関節運動するよう矢印1375の方向に移動されることができ、及び/又はエンドエフェクタ1312を(例えば、中央シャフト部材1316を回転させることで)回転させるよう矢印1372にて示される方向に回転されることができる。
【0108】
図62〜63は、本明細書に説明する様々な外科用器具と共に利用され得るシャフト1400の一実施形態を示す。シャフト1400は、矢印1410及び1412にて示されるように複数の方向に関節運動されることができる2方向関節連結部1402を備えることができる。シャフト1400は、関節部材1408に枢動可能に連結された近位シャフト部材1404を備えることができ、近位シャフト部材1404を関節部材1408に対して矢印1412の方向に枢動可能とする。関節部材1408はまた、遠位シャフト部材1406に枢動可能に連結されることができ、遠位シャフト部材1406を関節部材1408に対して矢印1410の方向に枢動可能とする。各部材1404、1406、1408との間の枢動可能な連結は、例えば、ピン及びクレビス連結を含む任意の好適な種類とすることができる。
【0109】
図63をここで参照すると、関節連結部1402は、一連の制御部材にて作動されることができる。制御部材1414、1412は、関節部材1408に連結されることができ、近位シャフト部材1404を通って近位方向に延びることができる。制御部材1414、1412の差動並進は、エンドエフェクタ1411を長手方向軸1002から矢印1412の方向に離れるように回転させることができる。例えば、(例えば、制御部材1414の遠位並進によって伴われる)制御部材1412の近位並進は、エンドエフェクタ1411、遠位シャフト部材1406、及び関節部材1408を長手方向軸1002から離れるように、制御部材1412に向けて引くことができる。同様に、(例えば、制御部材1412の遠位並進によって伴われる)制御部材1414の近位並進は、エンドエフェクタ1411、遠位シャフト部材1406、及び関節部材1408を長手方向軸1002から離れるように、制御部材1414に向けて引くことができる。
【0110】
追加的制御部材1416、1418は、遠位シャフト部材1406に連結することができる。制御部材1416の差動並進は、遠位シャフト部材1406及びエンドエフェクタ1411を矢印1410の方向に枢動させることができる。例えば、(例えば、制御部材1418の遠位並進によって伴われる)制御部材1416の近位並進は、エンドエフェクタ1411及び遠位シャフト部材1406を長手方向軸1002から離れるように、制御部材1416に向けて引くことができる。同様に、(例えば、制御部材1416の遠位並進によって伴われる)制御部材1418の近位並進は、エンドエフェクタ1411及び遠位シャフト部材1406を長手方向軸1002から離れるように、制御部材1418に向けて引くことができる。超音波変換器アセンブリ1012を駆動する駆動信号ワイヤは、近位シャフト部材1404、関節部材1408、及び遠位シャフト部材1406を通ることができる。
【0111】
各制御部材1412、1414、1416、1418の差動並進は任意の好適な様式にて実装することができる。例えば、手動器具では、制御部材1412、1414、1416、1418の差動並進は、
図39、40、及び40Aに関して先に説明した様式にて実装することができる。ロボット器具では、例えば、
図22〜36Cに関して先に説明したそれらを含む任意の方法又は機構を使用することができる。
【0112】
図64は、ケーブル及びプーリー機構を利用して関節運動され得るシャフト1600の一実施形態を示す。シャフト1600は、本明細書に説明する任意の様々な外科用器具と共に利用することができる。シャフト1600は、関節連結部1615にて連結された近位シャフト部材1602及び遠位シャフト部材1614を備える。エンドエフェクタ1617は、遠位シャフト部材1614の遠位部に連結されることができる。エンドエフェクタ1615は、
図64に示すように、
図42〜46に示すエンドエフェクタ1014に関して本明細書に説明するそれと同様の4本のバーを有する連結部構成に配列された超音波ブレード1018、超音波変換器アセンブリ1012、クランプアーム1016、及び連結部材1608、1610を備えることができる。例えば、エンドエフェクタ1617は、遠位シャフト部材1614にクレビスアーム1615にて枢動可能に連結されることができる。クランプアーム制御部材1624は、先に説明するように、連結部材1608、1610に連結されることができ、クランプアーム部材1016を開閉する。シャフト1600は、矢印1604にて示されるように回転されることができる。エンドエフェクタ1014とは反対に、エンドエフェクタ1617は、ここに示すように、単一の連結部材1608及び単一の連結部材1610のみを備えることができる。超音波変換器アセンブリ1012は、実施形態をより明確に示すよう、任意の外側ハウジングが無い状態で
図64に示されていることが理解されよう。使用上では、超音波変換器アセンブリ1012は、
図41に関して先に本明細書に説明するハウジング1064などのハウジングを伴って利用されることができる。
【0113】
図65は、遠位シャフト部分1614(及び、エンドエフェクタ1617(
図65には図示せず))がどのように関節運動され得るかを更に詳細に示すシャフト1600の一実施形態を示す。例えば、制御部材1620、1622は、近位シャフト部材1602を通って、遠位シャフト部材1614に連結されたプーリー1618周囲に延びることができる。例えば、プーリー1618の軸1615(
図64)を中心とする回転は、遠位シャフト部分1614の枢動を引き起こすことができる。プーリー1618は、制御部材1620、1622の差動並進により回転されることができ、これによって遠位シャフト部分1614及びエンドエフェクタ1617の矢印1606の方向への関節運動がもたらされる。
図64は、長手方向軸1002に対して第1の方向に関節運動されたエンドエフェクタ1617及び遠位シャフト部材1615の代替的な位置1601を示す。しかし、エンドエフェクタ1617及び遠位シャフト部材1615は、関節運動軸1619(
図64)を中心とする複数の方向に関節運動され得ることが理解されよう。
【0114】
制御部材1620、1622及びクランプアーム制御部材1624は、任意の好適な様式にて作動させることができる。例えば、制御部材1620、1622は、エンドエフェクタ1617及び遠位シャフト部材1615を関節運動するよう差動並進させることができる。手動器具との使用上では、制御部材1620、1622は、例えば、
図39、40、及び40Aに関して先に本明細書に説明するように、差動並進させることができる。ロボット器具との使用上では、制御部材1620、1622は、例えば、
図22〜36Cに関して先に説明する任意の機構を利用して差動並進させることができる。手動器具では、クランプアーム制御部材1624は、先に説明したトリガ22に連結されている管状作動部材58などの器具トリガに機械的に連結されることができる。ロボット器具では、クランプアーム制御部材1624は、例えば、
図22〜36Cに関して先に説明する任意の機構を利用して作動させることができる。
【0115】
図66は、本明細書に説明する任意の様々な器具及び/又はシャフトと共に利用されることができるエンドエフェクタ1700の一実施形態を示す。エンドエフェクタ1700は、クランプアーム1016及び超音波ブレード1018の別々の作動を促進することができる。エンドエフェクタ1700は、先に本明細書に説明する4本のバーを有する連結部エンドエフェクタ1014と同様に作動することができる。連結部材1705、1707が単一のクランプアーム制御部材1044(
図42)に連結される代わりに、それぞれの連結部材1705、1707は異なる制御部材1702、1704に連結されることができる。例えば、連結部材1705は、クランプアーム制御部材1702に連結されることができ、一方で連結部材1707はブレード制御部材1704に連結されることができる。連結部材1705、1707の近位端は、シャフト1710(又は、その遠位部)にて画定されるスロット1706、1708内に乗ることができる。例えば、連結部材1705、1076は、スロット1706、1708内に乗る各ペグ1712、1714を備えることができる。いくつかの実施形態例では、連結部材1705、1707は、単一(連結部材1608、1610と同様)又は二重連結部材(連結部材1074、1074’、及び1076、1076’)とすることができる。
【0116】
クランプアーム制御部材1702の遠位及び近位並進は、クランプアーム1016を枢動点1072を中心として枢動させることができる。例えば、クランプアーム制御部材1702の近位並進は、連結部材1705及びクランプアーム1016の近位部分1078を近位方向に引くことができ、クランプアーム1016を枢動点1072を中心として矢印1716にて示す方向に枢動させる傾向になる。クランプアーム制御部材1702の遠位並進は、連結部材1705及びクランプアーム部材1078の近位部分1078を遠位方向に押すことができ(1724にて示す)、クランプアーム1016を矢印1718にて示す方向に枢動点1072を中心として枢動させる傾向になる。同様に、ブレード制御部材1704の遠位及び近位並進は、ブレード1018を枢動点1072を中心として枢動させることができる。ブレード制御部材1704の近位並進は、連結部材1076及び変換器アセンブリ1012を近位方向に引くことができ、ブレード1018を枢動点1072を中心として矢印1720にて示す方向に枢動させる。ブレード制御部材1704の遠位並進は、連結部材1076及び変換器アセンブリ1012を遠位方向に押すことができ(1726にて示す)、ブレード1018を枢動点1072を中心として矢印1722にて示す方向に枢動させる傾向になる。
【0117】
様々な制御部材1702、1704を操作することで、エンドエフェクタ1700のブレード1018及びクランプアーム1016は、例えば、関節運動の更なる度合をエンドエフェクタ1700に提供するよう開閉されることができ、また、枢動点1072を中心として共に枢動されることができる。例えば、ブレード1018及びクランプアーム1016は、長手方向軸1002に沿って閉じられるように
図66に示されるが、同様に、構成要素1018、1016は、長手方向軸1002から離れるように枢動された閉鎖位置に配置され得ることが理解されよう。
【0118】
図67は、代替的なプーリー駆動式エンドエフェクタ1800に連結されたシャフト1600の一実施形態を示す。
図68は、エンドエフェクタ1800の一実施形態を示す。エンドエフェクタ1800は、それぞれが各プーリー1814、1816に枢動可能に連結されることができる連結部材1810、1812を備えることができる。連結部材1810、1812は、プーリー1814、1816の回転が連結部材1810、1812を遠位方向及び近位方向に並進させるよう、プーリー1814、1816の中心1817からオフセットされた位置にてプーリー1814、1816に連結されることができる。プーリー1814、1816は、個別に駆動されることができる。例えば、プーリー1816は、制御部材1802、1804を差動並進させることで回転させることができる。同様に、プーリー1814は、制御部材1806、1808を差動並進させることで回転させることができる。プーリー1814が回転されると、連結部材1810は遠位方向及び近位方向に並進されることができ、クランプアーム1016の枢動点1072を中心とする矢印1814、1816にて示される方向への枢動を引き起こす。同様に、プーリー1816が回転されると、連結部材1812は遠位方向及び近位方向に並進されることができ、超音波変換器アセンブリ1012及びブレード1018の枢動点1072を中心とする矢印1818、1820の方向への枢動を引き起こす。制御部材のペア1802/1804及び1806/1808の差動並進は、任意の好適な様式にてもたらされることができる。例えば、手動器具では、制御部材のペアは、
図39、40、及び40Aに関して先に説明したように差動並進されることができる。ロボット器具では、制御部材のペアは、
図22〜36Cに関して先に説明したように差動並進されることができる。超音波変換器アセンブリ1012は、実施形態をより明確に示すよう、任意の外側ハウジングが無い状態で
図67〜68に示されていることが理解されよう。使用上では、超音波変換器アセンブリ1012は、
図41に関して先に本明細書に説明するハウジング1064などのハウジングを伴って利用されることができる。
【0119】
非制限実施形態
様々な実施形態は、エンドエフェクタ、関節運動シャフト、及び超音波変換器アセンブリを備える外科用器具を対象としている。エンドエフェクタは、超音波ブレードを備えることができる。関節運動シャフトは、エンドエフェクタから長手方向軸に沿って近位方向に延びることができ、関節連結部にて枢動可能に連結された近位シャフト部材及び遠位シャフト部材を備えることができる。超音波変換器アセンブリは、超音波ブレードに音響的に連結された超音波変換器を備えることができる。超音波変換器アセンブリは、関節連結部から遠位方向に配置されることができる。いくつかの実施形態では、超音波変換器アセンブリは、超音波変換器アセンブリの一部が関節連結部から近位に、超音波変換器アセンブリの別の一部が関節連結部から遠位になるよう配置されることができる。
【0120】
いくつかの実施形態では、器具は、第1の制御部材の近位並進が遠位シャフト部材及びエンドエフェクタを第1の制御部材に向けて枢動させるよう、シャフトを通って延びる第1及び第2の制御部材を備える。また、いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分は、プーリーの回転が遠位シャフト部分の関節運動を引き起こすよう、関節連結部の周辺にプーリーを画定する。第1及び第2の制御部材は、第1及び第2の制御部材の差動並進がプーリーの回転及び遠位シャフト部材の関節運動を引き起こすよう、プーリー周囲に配置されることができる。
【0121】
また、いくつかの実施形態は、開放位置から、超音波ブレードに実質的に平行な閉鎖位置にクランプアーム枢動点を中心とする枢動可能なクランプアームを備える。クランプアーム枢動点は、長手方向軸からオフセットされることができる。クランプアーム制御部材は、クランプアーム制御部材の遠位並進がクランプアームを開放位置に枢動させ、クランプアーム制御部材の近位並進がクランプアームを閉鎖位置に枢動させるよう、クランプアームに長手方向軸からオフセットされた位置に連結されることができる。
【0122】
いくつかの実施形態では、クランプアームは、クランプアーム枢動点から遠位方向に延びるクランプ部分及びクランプアーム枢動点から近位方向に延びる近位部分を画定する。第1の連結部材は、クランプアーム制御部材に枢動可能に連結された近位端及び超音波変換器アセンブリの近位部分に枢動可能に連結された遠位端を画定することができる。第2の連結部材は、クランプアーム制御部材に枢動可能に連結された近位端及びクランプアームの近位部分に枢動可能に連結された遠位端を画定することができる。いくつかの実施形態では、第1の連結部材はブレード制御部材に連結されることができ、第2の連結部材はクランプアーム制御部材に連結されることができる。また、いくつかの実施形態では、第1及び第2の連結部材は、各制御部材により別個に枢動可能な各プーリーに連結されている。また、いくつかの実施形態では、第1及び第2の連結部材は、それぞれのプーリーが別個に回転可能であり、クランプアーム及びブレードを枢動させる各第1及び第2のプーリーに連結されることができる。
【0123】
いくつかの実施形態では、超音波変換器アセンブリの近位部分及び超音波変換器アセンブリの遠位部は、超音波変換器アセンブリの遠位及び近位部分の長手方向の直径未満の横断面積を有する屈曲可能な、音響的に伝達可能なセクションにより分離されている。第1の連結部材は、先に説明するように接続されることができる。超音波変換器アセンブリの近位部分もまた、クランプアーム制御部材に連結されることができる。
【0124】
出願人はまた、それらの各全体においてそれぞれを参照によって本明細書に組み込んだものとする以下の特許出願も所有する。
米国特許出願第13/536,271号、出願日:2012年6月28日、及び表題「Flexible Drive Member」(代理人整理番号:END7131USNP/120135)、
米国特許出願第13/536,288号、出願日:2012年6月28日、及び表題「Multi−Functional Powered Surgical Device with External Dissection Features」(代理人整理番号:END7132USNP/120136)、
米国特許出願第13/536,295号、出願日:2012年6月28日、及び表題「Rotary Actuatable Closure Arrangement for Surgical End Effector」(代理人整理番号:END7134USNP/120138)、
米国特許出願第13/536,326号、出願日:2012年6月28日、及び表題「Surgical End Effectors Having Angled Tissue−Contacting Surfaces」(代理人整理番号:END7135USNP/120139)、
米国特許出願第13/536,303号、出願日:2012年6月28日、及び表題「Interchangeable End Effector Coupling Arrangement」(代理人整理番号:END7136USNP/120140)、
米国特許出願第13/536,393号、出願日:2012年6月28日、及び表題「Surgical End Effector Jaw and Electrode Configurations」(代理人整理番号:END7137USNP/120141)、
米国特許出願第13/536,362号、出願日:2012年6月28日、及び表題「Multi−Axis Articulating and Rotating Surgical Tools」(代理人整理番号:END7138USNP/120142)、及び
米国特許出願第13/536,417号、出願日:2012年6月28日、及び表題「Electrode Connections for Rotary Driven Surgical Tools」(代理人整理番号:END7149USNP/120153)。
【0125】
いくつかの実施形態では、シャフトは、関節の周辺に配置される関節部材を更に備える。結合部材は、遠位シャフト部材が結合部材に対して、長手方向軸に対して実質的に垂直な第1の枢動軸を中心として枢動可能であるよう、遠位シャフト部材に枢動可能に連結され、結合部材が、近位シャフト部材に相対的に、長手方向軸に対して実質的に垂直であり、第1の枢動軸に対して実質的に垂直な第2の枢動軸を中心として枢動可能であるよう、近位シャフト部材に枢動可能に連結されることができる。
【0126】
用語「近位」及び「遠位」は、明細書全体において、患者の処置に使用される器具の一末端部を操作する臨床医を基準にして使用できることが理解できる。用語「近位」は、臨床医に最も近い器具の部分を指し、用語「遠位」は、臨床医から最も遠い所に位置した部分を指す。簡潔にするため、また明確にするために、「垂直」、「水平」、「上」、「下」など、空間に関する用語は、本明細書において、図示した実施形態を基準にして使用できることが更に理解できる。しかしながら、外科用器具は、多くの向き及び位置で使用され得、これらの用語は、限定的及び絶対的であることを意図したものではない。
【0127】
外科用器具及びロボット外科用システムの様々な実施形態を本明細書に説明する。本明細書に説明する様々な実施形態を、説明した外科用器具及びロボット外科用システムと共に使用することができることが当業者によって理解されよう。説明は例のみに提供されており、開示の実施形態は、本明細書に開示する装置のみに限定されず、任意の互換性のある外科用器具又はロボット外科用システムと共に使用することができることが当業者に理解されよう。
【0128】
本明細書全体を通して、「様々な実施形態」、「いくつかの実施形態」、「一実施形態例」、又は「実施形態」の参照は、その実施形態との関連において記述されている特定の特徴、構造、又は特性が、少なくとも1つの実施形態例に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通して複数の場所に出現する「様々な実施形態では」、「いくつかの実施形態では」、「一実施形態例では」、又は「実施形態では」というフレーズは、必ずしも全てが同一の実施形態を指すものではない。更に、1つの実施形態例と関連させて説明又は記述した特定の機構、構造、又は特徴は、無制限に、1つ又は2つ以上の他の実施形態の機構、構造、又は特徴と、全部又は一部が組み合わされてもよい。
【0129】
いくつかの実施形態の記載により本明細書の様々な実施形態が説明され、説明的実施形態がかなり詳細に記載されているが、出願人には添付された請求範囲をかかる詳細によっていかなる方法によっても制限する意図はない。当業者には更なる効果及び改変が直ちに明らかとなりうる。例えば、それぞれの開示の実施形態は、その目的の用途を制限することなく、内視鏡手術、腹腔鏡手術、同様に開放手術に用いることができる。
【0130】
本明細書における図及び説明の少なくともいくらかは、開示を明確に理解するのに関連する要素を示すために簡素化されており、明確にする目的でその他の要素を排除していることを理解すべきである。しかしながら、当業者は、これらの及びその他の要素が望ましい可能性があることを認識するであろう。しかしながら、そのような要素は当該技術分野において周知であり、それらは本開示のよりよい理解を促進しないため、本明細書ではそのような要素についての議論はしない。
【0131】
いくつかの実施形態を説明してきたが、本開示の利点のいくつか又は全てを習得した当業者は、これらの実施形態に対する様々な修正、変更及び適用を想起することができることは明白である。例えば、各種の実施形態によれば、所与の働きを成し遂げるために、単一の構成要素が複数の構成要素で置き換えられてもよく、また複数の構成要素が単一の構成要素で置き換えられてもよい。本願はしたがって、添付の特許請求の範囲で定義される本開示の範囲及び趣旨を逸脱することなく、そのような全ての修正、変更、及び改作を網羅することを意図したものである。
【0132】
全体又は部分において、本明細書に参照により組み込まれると称されるいずれの特許公報又は他の開示物も、組み込まれた事物が現行の定義、記載、又は本開示に記載されている他の開示物と矛盾しない範囲でのみ本明細書に組み込まれる。このように及び必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載されている開示は、参照により本明細書に組み込んだ任意の矛盾する事物に取って代わるものとする。本明細書に参照により援用するものとされているが、既存の定義、見解、又は本明細書に記載された他の開示内容と矛盾する全ての内容、又はそれらの部分は、援用された内容と既存の開示内容との間にあくまで矛盾が生じない範囲でのみ援用するものとする。
【0133】
〔実施の態様〕
(1) 外科用器具であって、
組織を治療するエンドエフェクタであって、前記エンドエフェクタが超音波ブレードを備える、エンドエフェクタと、
前記エンドエフェクタから長手方向軸に沿って近位方向に延びる関節運動シャフトであって、前記関節運動シャフトが、
近位シャフト部材と、
前記近位シャフト部材に関節結合部にて枢動可能に連結された遠位シャフト部材と、を備える、関節運動シャフトと、
前記超音波ブレードに音響的に連結された超音波変換器を備える超音波変換器アセンブリであって、前記超音波変換器アセンブリが前記関節結合部から遠位に位置する、超音波変換器アセンブリと、を備える外科用器具。
(2) 前記シャフトを通って延びる第1の制御部材と、
前記第1の制御部材から実質的に前記長手方向軸に対向する位置にて前記シャフトを通って延びる第2の制御部材と、を更に備え、前記第1の制御部材の近位並進が、前記遠位シャフト部材及び前記エンドエフェクタを前記第1の制御部材に向かって枢動させる、実施態様1に記載の外科用器具。
(3) 開放位置から、前記超音波ブレードに実質的に平行な閉鎖位置へと、クランプアーム枢動点を中心として枢動可能なクランプアームを更に備える、実施態様1に記載の外科用器具。
(4) 前記クランプアーム枢動点が前記長手方向軸からオフセットされており、前記外科用器具が、
前記クランプアームに前記長手方向軸からオフセットされた位置にて連結されたクランプアーム制御部材を更に含み、前記クランプアーム制御部材の遠位並進が前記クランプアームを前記開放位置に枢動させ、前記クランプアーム制御部材の近位並進が前記クランプアームを前記閉鎖位置に枢動させるようになっている、実施態様3に記載の外科用器具。
(5) 前記超音波ブレードが前記超音波変換器から遠位方向に延び、前記クランプアームが、前記クランプアーム枢動点から遠位方向に延びるクランプ部分及び前記クランプアーム枢動点から近位方向に延びる近位部分を画定し、前記外科用器具が、
前記シャフトを通って延びるクランプアーム制御部材と、
前記クランプアーム制御部材に枢動可能に連結された近位端及び前記超音波変換器アセンブリの近位部分に枢動可能に連結された遠位端を画定する第1の連結部材と、
前記クランプアーム制御部材に枢動可能に連結された近位端及び前記クランプアームの前記近位部分に枢動可能に連結された遠位端を画定する第2の連結部材と、を更に備える、実施態様3に記載の外科用器具。
【0134】
(6) 前記クランプアーム制御部材の近位並進が前記超音波ブレード及び前記クランプアームのクランプ部分を前記閉鎖位置に枢動させ、前記クランプアーム制御部材の遠位並進が前記超音波ブレード及び前記クランプアームのクランプ部分を前記開放位置に枢動させる、実施態様5に記載の外科用器具。
(7) 前記超音波ブレードが前記超音波変換器から遠位方向に延び、前記クランプアームが、前記クランプアーム枢動点から遠位方向に延びるクランプ部分及び前記クランプアーム枢動点から近位方向に延びる近位部分を画定し、前記外科用器具が、
前記シャフトを通って延びるクランプアーム制御部材と、
前記クランプアーム制御部材に枢動可能に連結された近位端及び前記超音波変換器アセンブリの近位部分に枢動可能に連結された遠位端を画定する第1の連結部材と、を更に含み、
前記超音波変換器アセンブリの前記近位部分及び前記超音波変換器アセンブリの遠位部が、前記超音波変換器アセンブリの前記遠位部分及び近位部分の長手方向直径未満の横断面積を有する屈曲可能な、音響的に伝達可能な区分によって分離されており、
前記超音波変換器アセンブリの前記近位部分が前記クランプアーム制御部材に連結されている、実施態様3に記載の外科用器具。
(8) 前記超音波ブレードが前記超音波変換器から遠位方向に延び、前記クランプアームが、前記クランプアーム枢動点から遠位方向に延びるクランプ部分及び前記クランプアーム枢動点から近位方向に延びる近位部分を画定し、前記外科用器具が、
前記シャフトを通って延びるクランプアーム制御部材と、
前記クランプアーム制御部材に枢動可能に連結された近位端及び前記クランプアームの前記近位部分に枢動可能に連結された遠位端を画定する第1の連結部材と、
前記シャフトを通って延びる超音波ブレード制御部材と、
前記超音波ブレード制御部材に枢動可能に連結された近位端及び前記超音波変換器アセンブリの近位部分に枢動可能に連結された遠位端を画定する第2の連結部材と、を更に含む、実施態様3に記載の外科用器具。
(9) 前記超音波ブレードが前記超音波変換器から遠位方向に延び、前記クランプアームが、前記クランプアーム枢動点から遠位方向に延びるクランプ部分及び前記クランプアーム枢動点から近位方向に延びる近位部分を画定し、前記外科用器具が、
前記長手方向軸に対して実質的に垂直なクランプアームプーリー軸を中心として回転可能なクランプアームプーリーと、
前記クランプアームの前記近位部分に枢動可能に連結された遠位端及び前記クランプアームプーリーに前記クランプアームプーリー軸からオフセットされた位置にて枢動可能に連結された近位端を画定する第1の連結部材と、
前記クランプアームプーリー周囲に位置し、前記近位シャフト部材を通って近位方向に延びる第1及び第2の端部を画定するクランプアーム制御部材と、を更に含む、実施態様3に記載の外科用器具。
(10) 前記超音波ブレードが前記超音波変換器から遠位方向に延び、前記クランプアームが、前記クランプアーム枢動点から遠位方向に延びるクランプ部分及び前記クランプアーム枢動点から近位方向に延びる近位部分を画定し、前記外科用器具が、
前記長手方向軸に対して実質的に垂直な超音波ブレードプーリー軸を中心として回転可能な超音波ブレードプーリーと、
前記超音波ブレードの前記近位部分に枢動可能に連結された遠位端及び前記超音波ブレードプーリーに前記超音波ブレードプーリー軸からオフセットされた位置にて枢動可能に連結された近位端を画定する第1の連結部材と、
前記超音波ブレードプーリー周囲に位置し、前記近位シャフト部材を通って近位方向に延びる第1及び第2の端部を画定する超音波ブレード制御部材と、を更に含む、実施態様3に記載の外科用器具。
【0135】
(11) 前記関節運動シャフトが、前記エンドエフェクタに連結され、かつ前記エンドエフェクタから近位方向に延びる内側シャフトを更に含み、前記内側シャフトの回転が前記エンドエフェクタを回転させるようになっている、実施態様1に記載の外科用器具。
(12) 前記内側シャフトが、可撓性ロッドを含む、実施態様11に記載の外科用器具。
(13) 前記内側シャフトが、
前記エンドエフェクタに連結された内側シャフト遠位部材と、
前記内側シャフト遠位部材に枢動可能に連結された内側シャフト結合部材と、
前記内側シャフト結合部材に枢動可能に連結された内側シャフト近位部材と、を含む、実施態様11に記載の外科用器具。
(14) 前記関節運動シャフトが、
前記関節結合部の周辺に位置付けられた結合部材を更に含み、前記結合部材は、
前記遠位シャフト部材が、前記長手方向軸に対して実質的に垂直な第1の枢動軸を中心として前記結合部材に対して枢動可能となるよう、前記遠位シャフト部材に枢動可能に連結されており、
前記結合部材が、前記長手方向軸に対して実質的に垂直であり、前記第1の枢動軸に対して実質的に垂直な第2の枢動軸を中心として前記近位シャフト部材に対して枢動可能となるよう、前記近位シャフト部材に枢動可能に連結されている、実施態様1に記載の外科用器具。
(15) 前記近位シャフト部材を通って延びる第1の制御部材と、
前記第1の制御部材から実質的に前記長手方向軸に対向する位置にて前記近位シャフト部材を通って延びる第2の制御部材と、を更に含み、前記第1の制御部材の近位並進が、前記遠位シャフト部材を前記第1の制御部材に向けて前記第1の枢動軸を中心として枢動させる、実施態様14に記載の外科用器具。
【0136】
(16) 前記結合部材に連結され、前記近位シャフト部材を通って近位方向に延びる第3の制御部材と、
前記結合部材に、前記第3の制御部材から実質的に前記長手方向軸に対向する位置にて連結され、前記近位シャフト部材を通って近位方向に延びる第4の制御部材と、を更に含み、前記第3の制御部材の近位並進が、前記結合部材及び遠位シャフト部材を前記第3の制御部材に向けて前記第2の枢動軸を中心として枢動させる、実施態様14に記載の外科用器具。
(17) 前記遠位シャフト部材が前記関節結合部の周辺にプーリーを含み、前記外科用器具が、前記プーリーの周辺に位置し、前記近位シャフト部材を通って近位方向に延びる第1及び第2の端部を画定する制御部材を更に含み、前記制御部材の前記第1の端部の近位並進が前記プーリーを回転させて前記遠位シャフト部材及びエンドエフェクタを前記関節結合部を中心として枢動させる、実施態様1に記載の外科用器具。
(18) 外科用器具であって、
組織を治療するエンドエフェクタであって、前記エンドエフェクタが超音波ブレードを含む、エンドエフェクタと、
前記エンドエフェクタから長手方向軸に沿って近位方向に延びる関節運動シャフトであって、前記関節運動シャフトが、
近位シャフト部材と、
前記近位シャフト部材に関節結合部にて枢動可能に連結された遠位シャフト部材と、を含む、関節運動シャフトと、
前記超音波ブレードに音響的に連結された超音波変換器を含む超音波変換器アセンブリであって、前記超音波変換器アセンブリが前記遠位シャフト部材に連結されており、前記関節結合部を超えて近位方向に延びる近位部分を含む、超音波変換器アセンブリと、を含む、外科用器具。
(19) 前記遠位シャフト部材及びエンドエフェクタが、前記長手方向軸から離れるように前記関節結合部を中心として第1の方向とは反対の第2の方向に枢動するときに、前記超音波変換器アセンブリの前記近位部分が、前記長手方向軸から離れるように前記第1の方向に枢動する、実施態様18に記載の外科用器具。
(20) 前記近位シャフト部材が、第1のクレビスアーム及び第2のクレビスアームを前記近位シャフト部材の遠位端に画定し、前記シャフトが直線状のときに、前記変換器アセンブリの前記近位部分が、前記第1のクレビスアームと前記第2のクレビスアームとの間に位置付けられる、実施態様18に記載の外科用器具。