【実施例】
【0075】
実施例1.65Lのタンクでの脱気実験
脱気に対する真空、量、及び時間の影響を決定するために試験を行った。65Lのタンクを用いて、原薬を濾過して清浄なタンクに入れ、20psigに加圧し、2〜8℃で1週間保存して溶存酸素を増加させた。脱気のために、真空を適用して目標の真空を達成し、弁を閉じ、指定の期間脱気した。
【0076】
タンクの出口をピストンポンプの入口に直接取り付けた。透明な配管ラインを、ポンプの出口から、バイアルの充填をシミュレーションするために容器を満たすことができるノズルまで延ばした。このラインは、逆U字型に構成されていた。配管ラインは、このライン中に気泡が存在しないようにするために充填の開始時にパージした。充填を開始し、ループ内及びポンプ出口での気泡の形成を監視した。最初の気泡形成時にディスペンスされた原薬の時間及び量も記録した。
【0077】
実施例2.65Lのタンク内での40Lの溶液の脱気に対する真空の影響
実施例1のプロトコルに続いて、1mg/mlのMEDI−524を含む組成物の脱気に対する真空の影響を評価した。脱気圧力は、99mbar、268mbar、及び505mbarと異なるようにした。脱気の時間は、以下の表に示されているように1〜4日間とした。
【0078】
【表2】
【0079】
505mbarで脱気した組成物中に気泡を観察した。これは、溶液を脱気するために真空と時間の組み合わせを利用することができ、たとえ時間が長くても、弱い真空では、脱気が効率的でない場合もあることを示している。
【0080】
実施例3.2日間に亘る65Lのタンク内での40Lの溶液の脱気に対する真空の影響
実施例1のプロトコルに続いて、1mg/mlのMEDI−524を含む組成物の脱気に対する真空の影響を評価した。脱気圧力は、99mbar及び268mbarと異なるようにした。脱気は、以下の表に示されているように2日間としたが、サンプルにより正確な時間が僅かに異なる。
【0081】
【表3】
【0082】
99mbarで脱気された組成物中には気泡が観察されなかったが、268mbarで脱気された組成物中にはかなりの気泡が見られた。
図1A及び
図1Bは充填ラインを示し、
図1Aは、268mbarで脱気された組成物の充填プロセスの開始時の充填ラインの写真を示し、
図1Bは、268mbarで脱気された組成物の充填プロセス(8.4kgの充填)の終了時の充填ラインの写真を示している。ピストンポンプの下流の充填ライン中の気泡は、商業生産及びバイアル充填プロセスにおいて充填重量のばらつきをもたらすことがあり、充填を中断してラインをパージする必要があり得る。これは、製品の著しいロスをもたらし得る。
【0083】
実施例4.脱気に対する量の影響
実施例1のプロトコルに続いて、1mg/mlのMEDI−524を含む組成物の脱気に対する量の影響も評価した。脱気圧力は、99mbar及び268mbarと異なるようにした。脱気の時間は、72時間(268mbarの脱気圧力の場合)から46時間(99mbarの脱気圧力の場合)とした。
【0084】
【表4】
【0085】
60Lの溶液では、充填ラインの気泡を、99mbar及び268mbarのサンプルの両方で充填の開始時から観察した。ディスペンスされる量が増えると気泡も増えた。データは、量が、溶液を脱気する能力に影響を与え得ることを示している。
【0086】
図2A及び
図2Bは、約400mLの充填(
図2A)及び約1400mLの充填(
図2B)での充填ラインの気泡を示している。より多くの気泡が、268mbarで脱気された組成物の充填プロセスで後に視覚的に明らかになる。
【0087】
実施例5.脱気に対する時間の影響
実施例1のプロトコルに続いて、1mg/mlのMEDI−524を含む組成物の脱気に対する時間の影響も、40Lの固定量の溶液及び99mbarの固定圧力で評価した。脱気の時間は、24時間及び46時間(約1日間又は2日間をシミュレーションする)と異なる条件にした。
【0088】
【表5】
【0089】
1日間脱気した組成物の充填ラインの写真が
図3A及び
図3Bに示され、
図3Aは、約300mLの充填での充填ラインの写真を示し、
図3Bは、約650mLの充填での充填ラインの写真を示している。より多くの気泡を、約650mLの充填部位で確認することができる。
【0090】
実施例6.脱気に対するタンパク質濃度の影響
実施例1のプロトコルに続いて、組成物の脱気に対するタンパク質濃度の影響も、40Lの固定溶液量及び99mbarの固定圧力で2日(以下に示されるように実際の時間は僅かに異なる)の期間で評価した。1mg/mlの濃度(MEDI−524)と100mg/ml(Synagis(登録商標))の両方を評価した。気泡は、試験した条件のいずれでも観察されなかった。結果は、表6に示されている。
【0091】
【表6】
【0092】
これは、タンパク質濃度が、充填ラインにおける気泡形成に全く又は殆ど影響がないことを示している。
【0093】
実施例7.気泡指数の適用による脱気の予測
気泡形成の発生を予測するために、以下のパラメーターを考慮して、気泡指数の式に適用した:
BI=(h
a×t×1000)/(h
1×P×V)、式中
溶液の量(V(mL))
脱気真空(P(mbar))
脱気時間(t(hr))
液体の高さ(h
1(cm))−タンクがシリンダーであるとして計算
空気の高さ/ヘッドスペース(h
a(cm))。
【0094】
気泡指数を、様々な実験条件で計算し、脱気後に気泡が充填ライン中に存在するか否かの実際の経験的観察と比較した。結果は、表7に示されている。記載がない場合は、脱気は、65Lのタンクで行った。
【0095】
【表7】
【0096】
このデータに基づくと、少なくとも約5.9の気泡指数が、充填ラインに気泡を発生させない可能性が高い。
【0097】
実施例8:Synagis(登録商標)リングの検査
Synagis(登録商標)バイアル、言い換えれば、例えば、50mg及び100mgのバイアルでリングを観察した。これは、指示矢印の左側のバイアルのガラスに実質的に水平に示されている白色リングとして
図4に示されているように、ガラス壁の側面に固着した空気−液体界面に位置する非常にかすかな白色リングとして出現する。
【0098】
検査では、以下の因子を決定した:
・溶存ガス及び気泡は、Synagis(登録商標)の原薬プロセスにつきものである;
・気泡が存在して界面活性剤が存在しないと、バイアルにリング形成が生じる;
・薬品充填最終プロセスは、リング形成に影響を与えず、タンクから手動で直接充填された原薬にリングが形成される;
・リングの存在は、製品の品質に影響を与えないが、視覚的に厄介な見かけ上の欠陥であり得る;
・トリプシン消化によるリングの分離は、リング中のタンパク質がSynagis(登録商標)であることを示す;
・リング形成は、小規模で再現可能である。
【0099】
しかしながら、ライン中の気泡は、リング形成を示す分子よりも多くの分子に見えるため、気泡形成及びライン中の気泡の問題がリング形成に関連し得るとは予想していなかった。
【0100】
驚くべきことに、脱気が、リング形成を防止することが示された。
図5は、脱気原薬及び非脱気原薬から生産されたパイロット規模のバッチの目視検査の結果を示している。それぞれ約20LのパリビズマブDSを含む2つの65Lのステンレス鋼タンクを試験に使用した。1つのタンクを陽圧下で保存し(非脱気原薬)、第2のタンクを真空下で保存した(脱気原薬)。脱気及び非脱気DSの両方を、M&O Perryフィルターを用いてステンレス鋼の回転ピストンポンプで、3ccの透明なラインガラスバイアルに充填した。約387のバイアルに脱気DSを充填し、約389のバイアルに非脱気DSを充填した。全てのバイアルを、リングを検出するために黒色及び白色の背景で、充填の48時間後、7日後、及び2か月後に目視検査した。
【0101】
実施例9.Synagis(登録商標)リングの組成
Synagis(登録商標)バイアルの壁に形成されるリングの組成を決定するために評価を行った。FTIRを使用して、フィルター表面に収集したリング分離物を確認した。上記のように調製したサンプルを、FTIR顕微鏡を用いて分析した。収集物は、IRシグネチャが、タンパク質(アミド−Iバンド;1600〜1700cm
−1及びアミド−IIバンド;1510〜1580cm
−1)及びポリジメチルシロキサン(1260cm
−1)に一致することを示した。アミドIIバンドの第2の誘導体は、典型的には天然IgG分子で観察される天然βシート構造に一致する1638cm
−1における主要なバンドを示した。これらの結果は、リングタンパク質が天然βシート構造から構成されていることを示唆している。熱又はせん断応力IgG1は、第2の誘導体の主ピークを1628cm
−1にシフトさせ、これは、凝集(可溶性又は不溶性)と共に示される分子間相互作用を示唆している。FTIRは、リングがタンパク質及びシリコーン油を含むことを示している。
【0102】
リングから分離されたタンパク質の二次構造を、アミド−Iピークの二次導関数分析によって評価した。リング分離物中のタンパク質は、FTIRによって決定されるように天然立体配座を有する。結果は、
図6に示されている。
【0103】
トリプシン消化を、リングのタンパク質に対して行った。バイアルを、慎重に製剤緩衝液で洗浄し、分離アリコートを使用して、ボルテックス及び強いピペッティングによってリングを分離した。次いで、収集物を、0.2μmのフィルターで濾過し、洗浄し、そして乾燥させた。フィルターを、37℃のグアニジン溶液でインキュベートし、そしてトリプシン消化の前にこの溶液を希釈し、アルキル化した。トリプシン消化物を、C18カラム監視UV(Abs 220nm)及び質量(質量分析法、MSによる)を用いて分離した。トリプシンペプチドを、質量(アミノ酸組成物に一致する)及びフラグメンテーションパターン(MS/MSを用いる)による参照基準に対して特定した。対照として緩衝液のみをフィルターに加えた。結果は、
図7に示されている。トリプシン消化は、リング中のタンパク質がSynagis(登録商標)であることを示している。
【0104】
実施例10.界面活性剤はリング形成を防止し得る
界面活性剤PS−80(0.02%)を含む又は含まない原薬を加圧して、溶存ガス及び気泡を増加させた。バイアルを、M&O Perryフィルターを用いてステンレス鋼回転ピストンポンプで充填した。約160mLのパリビズマブDSを、2つの250mLのPETG容器のそれぞれに濾過注入した。1つの容器を、0.02%ポリソルベート80(PS−80)でスパイクした。両方のPETG容器を、特注のステンレス鋼タンクに入れて、20psigの空気で加圧した。タンクを、オービタルシェーカーで約43時間、2〜8℃で保存して溶存ガス/気泡を増加させた。各PETG容器からM&O Perryフィルターを用いてB&S回転ピストンポンプで、約112の3ccのバイアルに充填した。バイアルを、それぞれ56のバイアルの2つのセットに分けて、リングを検出するために黒色及び白色の背景で、充填の2日後及び7日後に目視検査した。対照バイアルは全てリングを有していたが、PS−80スパイクバイアルは1つもリングを有していなかった。気泡は、対照及びPS−80スパイク原薬の両方の充填ラインで観察された。これは、PS−80が、タンパク質の空気−液体界面への吸着(気泡)を防止するという仮説を立証している。
【0105】
実施例11.実施形態
以下の項目は、複数の潜在的な実施形態を表している。
【0106】
項目1.組換えタンパク質を含む組成物を含むバイアルを製造する方法であって:
a.組換えタンパク質を含む組成物を含む容器を用意するステップであって、任意選択により、この容器が、陽圧下で保存されている、ステップ;
b.容器に真空を適用するステップ;
c.真空により組成物を脱気するステップ;及び
d.組換えタンパク質を含む脱気組成物でバイアルを充填するステップを含む、方法。
【0107】
項目2.組換えタンパク質がSynagis(登録商標)である、項目1の方法。
【0108】
項目3.Synagis(登録商標)を含む組成物からSynagis(登録商標)を分離する方法であって:
a.この組成物に対してイオン交換クロマトグラフィープロセスを行うステップ;
b.この組成物に対して親和性精製プロセスを行うステップ;及び
c.この組成物に対して限外濾過プロセスを行うステップ;
d.バイアルを組成物で充填する前に組成物を脱気するステップであって、Synagis(登録商標)を含む最終生産物が(a)、(b)、及び(c)から得られ、この最終生産物が、ヒトに投与するのに適切であり、かつ0.5pg/mg以下のDNA濃度を有する、ステップを含み、かつベンゾナーゼを組成物に添加するステップを含まない、方法。
【0109】
項目4.Synagis(登録商標)を含む組成物からSynagis(登録商標)を分離する方法であって:
a.この組成物に対して陽イオン交換クロマトグラフィープロセスを行ってSynagis(登録商標)を含む第1の生産物を得るステップ;
b.緩衝液を第1の生産物に添加して緩衝生産物を得るステップ;
c.緩衝生産物に対して親和性精製プロセスを行ってSynagis(登録商標)を含む第2の生産物を得るステップ;
d.第2の生産物に対して濾過プロセスを行ってSynagis(登録商標)を含む第3の生産物を得るステップ;
e.第3の生産物に対してウイルス不活化プロセスを行うステップ;及び第3の生産物を調製してSynagis(登録商標)を含む最終生産物を得るステップであって、この最終生産物が、ヒトに投与するのに適切であり、かつ0.5pg/mg以下のDNA濃度を有する、ステップ;
f.バイアルを組成物で充填する前に組成物を脱気するステップを含み、かつベンゾナーゼを組成物に添加するステップを含まない、方法。
【0110】
項目5.Synagis(登録商標)を含む組成物からSynagis(登録商標)を分離する方法であって、(a)〜(e)の少なくとも3つを含み、かつ(f)をさらに含み:
a.この組成物に対して陽イオン交換クロマトグラフィープロセスを行うステップ;
b.この組成物に対して親和性精製プロセスを行うステップ;
c.この組成物に対して限外濾過プロセスを行うステップ;
d.この組成物に対してウイルス不活化プロセスを行うステップ;及び
e.この組成物に対して陰イオン交換クロマトグラフィープロセスを行うステップ;
f.バイアルを組成物で充填する前に組成物を脱気するステップであって、(i)〜(v)の少なくとも3つから得られる生産物が、Synagis(登録商標)を含み、ヒトに投与するのに適切であり、かつ0.5pg/mg以下のDNA濃度を有し;この方法が、ベンゾナーゼを組成物に添加するステップを含まない、方法。
【0111】
項目6.バイアルを組成物で充填する前に組成物を脱気するステップが、
a.組換えタンパク質を含む組成物を含む容器を用意するステップであって、任意選択により、この容器が、陽圧下で保存されている、ステップ;
b.組換えタンパク質を含む組成物を含む容器に真空を適用するステップ;
c.真空により組成物を脱気するステップ;及び
d.組換えタンパク質を含む脱気組成物でバイアルを充填するステップを含む、項目3〜5のいずれか1項目に記載の方法。
【0112】
項目7.組成物が:
a.配列番号1のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号6のアミノ酸配列を有する軽鎖;
b.配列番号1又は配列番号2の重鎖可変領域、及び配列番号6の軽鎖の軽鎖可変領域;又は
c.アミノ酸配列TSGMSVG(配列番号:3)を有するH1相補性決定領域(CDR)、アミノ酸配列DIWWDDKKDYNPSLKS(配列番号:4)を有するH2 CDR、アミノ酸配列SMITNWYFDV(配列番号5)を有するH3 CDR、アミノ酸配列KCQLSVGYMH(配列番号7)を有するL1 CDR、アミノ酸配列DTSKLAS(配列番号8)を有するL2 CDR、及びアミノ酸配列FQGSGYPFT(配列番号9)を有するL3 CDRを含む、項目1〜6のいずれか1項目に記載の方法。
【0113】
項目8.組換えタンパク質を含む組成物を含む容器が陽圧下で保存されている、項目1〜7のいずれか1項目に記載の方法。
【0114】
項目9.真空が、約12時間〜約5日間適用される、項目1〜8のいずれか1項目に記載の方法。
【0115】
項目10.真空が、約1日間〜約4日間適用される、項目9に記載の方法。
【0116】
項目11.真空が、約50〜約268mbarで適用される、項目1〜10のいずれか1項目に記載の方法。
【0117】
項目12.適用される真空が、50mbarを超え、268mbar以下である、項目11に記載の方法。
【0118】
項目13.真空が、約60〜約268mbarで適用される、項目11に記載の方法。
【0119】
項目14.真空が、約99mbar又は約268mbarで適用される、項目11に記載の方法。
【0120】
項目15.真空が、約20L〜約250L又は約40L〜約70Lの、組換えタンパク質を含む組成物の量に適用される、項目1〜14のいずれか1項目に記載の方法。
【0121】
項目16.真空が、約40L、約65L、又は約125Lの組成物の量に適用される、項目15に記載の方法。
【0122】
項目17.約50L以下の組成物が、約65Lのタンク内に存在する、項目15に記載の方法。
【0123】
項目18.約76L以下の組成物が、約125Lのタンク内に存在する、項目15に記載の方法。
【0124】
項目19.約45.1Lの組成物が、約65Lのタンク内に存在する、項目15に記載の方法。
【0125】
項目20.約68.1Lの組成物が、約125Lのタンク内に存在する、項目15に記載の方法。
【0126】
項目21.気泡指数が、少なくとも約5.9であり、かつ以下の式で計算される:
BI=(h
a×t×1000)/(h
1×PV)、式中
V=溶液の量(mL)
P=脱気真空(mbar)
t=脱気時間(hr)
h
1=液体の高さ(cm)(タンクがシリンダーであるとして計算)、かつ
h
a=空気の高さ/ヘッドスペース(cm)、項目1〜20のいずれか1項目に記載の方法。
【0127】
項目22.組換えタンパク質を含む組成物が、界面活性剤を含まない、項目1〜21のいずれか1項目に記載の方法。
【0128】
項目23.界面活性剤が、組換えタンパク質を含む組成物に添加されない、項目1〜22のいずれか1項目に記載の方法。
【0129】
項目24.組成物が、少なくとも1つのバイアルに充填された場合に、バイアルの空気−液体−ガラスの界面にリングを形成しない、項目1〜23のいずれか1項目に記載の方法。
【0130】
項目25.組成物が、少なくとも1つのバイアルに充填された場合に、バイアルの表面にリングを形成しない、項目24に記載の方法。
【0131】
項目26.組成物が、脱気後に気泡を含まない、項目1〜25のいずれか1項目に記載の方法。
【0132】
項目27.組成物が、脱気されてから少なくとも1つのバイアルに充填された場合に、バイアル充填ライン又は製造に使用される他の配管で気泡を含まない、項目26に記載の方法。
【0133】
項目28.組換えタンパク質を含む組成物中の組換えタンパク質のタンパク質濃度が、約0.1mg/mL〜約1000mg/mLである、項目1〜27のいずれか1項目に記載の方法。
【0134】
項目29.タンパク質濃度が、約100mg/mLである、項目28に記載の方法。
【0135】
項目30.脱気するステップを省略すると、組成物中に気泡が蓄積される、項目1〜29のいずれか1項目に記載の方法。
【0136】
項目31.脱気するステップを省略すると、充填ラインで組成物中に気泡が蓄積される、項目30に記載の方法。
【0137】
項目32.脱気するステップを省略すると、組成物を含むバイアルの空気−液体−ガラスの界面に粒子が堆積する、項目1〜31のいずれか1項目に記載の方法。
【0138】
項目33.粒子の堆積が、組換えタンパク質を含む堆積である、項目32に記載の方法。
【0139】
項目34.粒子の堆積が、バイアルにリングを形成する項目32〜33のいずれか1項目に記載の方法。
【0140】
等価物
前述の明細書は、当業者による実施形態の実施を可能にするのに十分であると見なされる。前述の説明及び実施例は、特定の実施形態を詳述し、かつ本発明者らによって企図される最良の方式を説明している。しかしながら、前述を以下に詳細に文章で表すことができたとしても、実施形態は、多数の方法で実施することができ、かつ添付の特許請求の範囲及びそのあらゆる等価物に従って解釈されるべきであることを理解されたい。
【0141】
本明細書で使用される約という語は、明示されるか否かにかかわらず、例えば、整数、分数、及び百分率を含む数値に対して使用される。約という語は、一般に、当業者が、言及された値と等価(例えば、同じ機能又は結果を有する)と見なし得る数値の範囲(例えば、言及された範囲の+/−5〜10%)に対して使用される。場合によっては、約という語は、最も近いに有効数字に丸められる数値を含み得る。