(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数のVRモードは、線形VRモードと、低ドロップアウトVRモードと、従来型降圧VRモードと、3レベル降圧VRモードと、スイッチトキャパシタVRモードと、線形VRモードによってフォローされるスイッチトキャパシタVRモードの組み合わせと、を含む、請求項1に記載の装置。
前記複数のスイッチのうちの少なくとも1つは、電界効果トランジスタ(FET)、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、及びリレーを含む群から選択される、請求項1又は2に記載の装置。
前記複数のVRモードは、線形VRモードと、低ドロップアウトVRモードと、従来型降圧VRモードと、3レベル降圧VRモードと、スイッチトキャパシタVRモードと、線形VRモードによってフォローされるスイッチトキャパシタVRモードの組み合わせと、を含む、請求項7に記載の方法。
前記複数のVRモードは、線形VRモードと、低ドロップアウトVRモードと、従来型降圧VRモードと、3レベル降圧VRモードと、スイッチトキャパシタVRモードと、線形VRモードによってフォローされるスイッチトキャパシタVRモードの組み合わせと、を含む、請求項13に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0006】
概して、本開示はモード選択可能電圧レギュレータ(VR)トポロジーに関する。モード選択可能VRは、例えば、線形(例えば、低ドロップアウト)、従来型(つまり、クラシックな)降圧、3レベル降圧及び/又はスイッチトキャパシタである、複数のVRモードの1つ以上を実装するように構成されている。モード選択可能VRトポロジーシステム及び方法は、そのモード選択可能VRの動作前及び/又は動作中に特定のVRを選択することができるように構成されている。VRモードは、(これらには限定されないが)予測負荷、現在負荷、負荷を含む負荷デバイスからの信号、検知電流及び/又は検知電圧を含む1つ以上の負荷特性に少なくとも部分的に基づいて選択される。特定のVRモードは、現在及び/又は予測動作状態に対してVRトポロジーの1つ以上のパフォーマンス特性を最適化するように選択されることができる。パフォーマンス特性は、(これらには限定されないが)変換効率、出力電圧リップル、出力電流リップル、過渡パフォーマンス等を含むことができる。動作状態は、(これらには限定されないが)負荷(すなわち、出力)電圧及び/又は負荷(すなわち、出力)電流を含むことができる。動作状態が変化する場合、他のVRが選択されることができ、モード選択可能VRはそれに従って再構成されることができる。
【0007】
本開示と整合するモード選択可能VR(つまり、モード選択可能VRトポロジー)は、複数の個別の単一モードVRトポロジーを必要とすることなくVRモードを実装するように構成される。このように、モード選択可能VRは、比較的低コストであることができ、複数の個別の単一モードVRトポロジーよりも小さい領域を占有するだけにすることができる。さらに、VRモードは、現在及び/又は予測動作状態に少なくとも部分的に基づいて選択されることができる。このように、VRモードの選択は、複数の動作状態の各々に対して最適であることができる。言い換えれば、第1VRモードが最初に選択され、次いで、第2VRモードが、例えば、現在動作状態における変化及び/又は動作状態における予測変化の通知に応答して、選択されることができる。選択は、モード選択可能VRに含まれている1つ以上のスイッチの制御を介して実装されることができる。
【0008】
図1は、本開示の様々な実施形態と整合するモード選択可能VRトポロジーシステム100の機能ブロック図を示す。システム100は、モード選択可能VR102及びコントローラロジック110を含む。モード選択可能VR102は、本明細書で説明されるように、コントローラロジック110によって制御され得る複数のスイッチS1、S2、S3、S4及びS5を含む。
【0009】
システム100は、負荷デバイス140に結合されることができる。負荷デバイス140は、(これらに限定されないが)計算デバイス(例えば、サーバ、ワークステーションコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ(例えば、iPad(登録商標)、GalaxyTab(登録商標)等)、ウルトラポータブルコンピュータ、ウルトラモバイルコンピュータ、ネットブックコンピュータ及び/又はサブノートブックコンピュータ)、(これらに限定されないが)スマートフォン(例えば、iPhone(登録商標)、Android(登録商標)ベースの電話、Blackberry(登録商標)、Symbian(登録商標)ベースの電話、Palm(登録商標)ベースの電話等)及び/又はフューチャーフォンを含む携帯電話、ウェアラブルデバイス及び/又はシステム、センサ及び/又はセンサネットワーク(有線及び/又は無線)等を含むことができる。
【0010】
負荷デバイス140は、モード選択可能VR102からエネルギーを受ける(すなわち、負荷デバイス140の動作電圧で負荷電流を引き出す)ように構成されることができる。負荷デバイス140は、負荷デバイス140の現在の及び/又は予測される電力要件に関連する指示をコントローラロジック110に提供するようにさらに構成されることができる。例えば、負荷デバイス140は、負荷デバイス140のパフォーマンスを監視するように構成されたパフォーマンス監視ユニット(PMU)142を含むことができる。負荷デバイス140は、1つ以上の動作状態及び/又はアイドル状態に少なくとも部分的に基づいて、負荷デバイス140の電力消費を管理するための動的電圧及び/又は周波数スケーリング(DVFS)を実装するように構成されることができる。このような電力管理は、本明細書で説明するように、アドバンストコンフィグレーションアンドパワーインタフェース(ACPI)仕様に準拠する、及び/又はこれと互換性をとることができる。そして、負荷デバイス140は、負荷デバイス140の現在の電力消費及び/又は電力消費における予測変化に関連する、例えばアラートである通知をコントローラロジック110に提供することができる。例えば、負荷デバイス140は、負荷デバイス140の要素、例えば、プロセッサ及び/又はオペレーティングシステムがアイドル状態から動作状態に移行するときに、コントローラロジック110に負荷変化アラートを提供する。このような移行は、負荷デバイス140による電力消費における増加に関連し得る。別の例では、負荷デバイス140は、負荷デバイス140の要素が動作状態からアイドル状態に移行するときに、コントローラロジック110に負荷変化アラートを提供するように構成されることができる。そのような移行は、負荷デバイス140による電力消費における減少に関連し得る。
【0011】
コントローラロジック110は、モード選択可能VR102の動作を管理するように構成されることができる。コントローラロジック110は、負荷デバイス140の電力消費に関連するアラートを負荷デバイス140から受信するように構成されることができる。コントローラロジック110は、例えば、モード選択可能VR102の出力電圧Vout及び/又は出力(すなわち、負荷)電流Ioutである1つ以上の負荷特性を監視するように構成されることができる。コントローラロジック110は、本明細書で説明するように、アラートに応答して、並びに/又は複なくとも部分的に、検出Vout及び/若しくは検出Ioutに基づいて、モード選択可能VR102のモードを選択するように構成されることができる。
【0012】
コントローラロジック110は、VR制御ロジック112と、デバイスインタフェースロジック114と、モード選択ロジック116と、制御入力信号(CIS)ロジック118と、パラメータ及びポリシーストア120と、を含む。デバイスインタフェースロジック114は、負荷デバイス140からアラートを受信するように構成されている。そして、デバイスインタフェースロジック114は、パラメータ及びポリシーストア120に、関連するアラートインジケータを記憶することができる。デバイスインタフェースロジック114は、アラートをモード選択ロジック116に提供することができる。いくつかの実施形態では、コントローラロジック110は、例えば、パラメータ及びポリシーストア120を記憶するように構成されたメモリ122を含むことができる。
【0013】
VR制御ロジック112は、モード選択可能VR102の動作を制御するように構成されている。VR制御ロジック112は、Vout及び/又はIoutを監視し、Vout及び/又はIoutに少なくとも部分的に基づいてモード選択可能VR102の動作を調整するように構成されている。モード選択可能VR102の動作は、例えば、以下でより詳細に説明するように、スイッチS1、S2、S3、S4、S5の1つ以上のそれぞれの状態を制御することによって、制御及び/又は調整されることができる。
【0014】
モード選択ロジック116は、モード選択可能VR102のVRモードを選択するように構成されている。VRモードは、(これらに限定されないが)、線形(例えば、低ドロップアウト)、従来型(すなわち、クラシックな)降圧、3レベル降圧、スイッチトキャパシタ及び/又は、例えばスイッチトキャパシタに続いて線形(低ドロップアウト)となる組み合わせを含むことができる。モード選択ロジック116は、(これらに限定されないが)検知Vout、検知Iout、負荷デバイス140からのアラートを含む1つ以上の負荷特性に少なくとも部分的に基づいて、VRモードを選択するように構成されることができる。モード選択ロジック116は、パラメータ及びポリシーストア120に記憶されているポリシーインジケータに少なくとも部分的に基づいて、VRモードを選択するように構成されることができる。モード選択ロジック116は、モード選択可能VR102の動作中に動的にVRモードを選択するようにさらに構成されることができる。例えば、モード選択ロジック116は、例えば、VR制御ロジック112によって検出されたVout及び/又はIoutの変化に応答して、VRモードを選択することができる。他の例では、モード選択ロジック116は、負荷デバイス140からの負荷変化アラートに応答して、VRモードを選択することができる。負荷変化アラートに応答してVRモードを選択することは、実際の負荷変化に先立って実行されることができ、負荷変化が負荷デバイス140による電力消費における増加に対応する場合に、Voutのドロップを回避することができる。実施形態では、モード選択ロジック116は、選択されたVRモードの変化をVR制御ロジック112に通知するように構成されることができる。他の実施形態では、モード選択ロジック116は、現在のVRモード選択に関連するVRモードインジケータをパラメータ及びポリシーストア120に記憶及び/又は更新するように構成されることができる。そして、VR制御ロジック112は、モード選択ロジック116からの通知及び/又はVRモードインジケータに少なくとも部分的に基づいて、スイッチS1、S2、S3、S4、S5を制御するように構成されることができる。
【0015】
制御入力信号CISロジック118は、スイッチS1、S2、S3、S4、S5の1つ以上を駆動(すなわち、制御)するために利用され得る制御入力信号を生成するように構成される。実施形態では、制御入力信号は、可変パルス幅及び一般には、固定周波数を含むパルス幅変調(PWM:pulse width modulated)信号に対応することができる。他の実施形態では、制御入力信号は、例えばヒステリシスモード、パルススキッピング等で周波数を変化させることができる。他の実施形態では、制御入力信号は、パルス幅(すなわち、状態区間持続時間)及び/又は周波数Fsを変化させることができる。このように、制御入力信号は、固定及び/又は可変周波数Fsと、対応する周期Ts=1/Fsを有することができる。制御入力信号は、固定及び/又は可変デューティサイクルDを有することができる。PWM信号の各サイクル(すなわち、周期Ts)は、パルス幅τのパルスを含むことができる。パルス幅τは、本明細書で説明するように、状態区間に対応し得る。そして、τに対するTsの比は、PWM信号のデューティサイクルDに対応する。デューティサイクルDの範囲は、0から1(を含む)であることができる。周波数Fs、周期Ts及び/又はデューティサイクルDに対する公称値及び/又は値の範囲は、パラメータ及びポリシーストア120に記憶されることができる。これらの値は、本明細書で説明するように、例えば、モード選択可能VR102が、オンダイ及び/又はオフダイで実装されているかという、モード選択可能VR102のVRモード及び/又は物理的特性に関連することができる。これらの値は、公称Vout、公称Iout並びに/又はVout及び/若しくはIoutの動作範囲に関連することができる。
【0016】
許容可能なスイッチング周波数(すなわち、Fs)は、モード選択可能VR102及び/又はモード選択可能VR102の要素がオンダイ、オフダイ又はこれらの組み合わせで実装されているかどうかに関連し得る。本明細書で使用するように、オンダイとは、例えば、シリコンウェハ内又はその上に製造された集積回路に含まれることを意味し、オフダイとは、プリント周辺ボード(PCB)上に含まれることを意味する。オフダイは、オンプラットフォームに対応する。オフダイはオンプラットフォームに対応する。モード選択可能VR102は、オンダイ、オフダイ又はオンダイ及びオフダイの組み合わせで(すなわち、オンダイ及び/又はオフダイ)実装されることができる。例えば、モード選択可能VR102がオンダイで実装される場合、Fsは数百メガヘルツ(MHz)のオーダーであり得る。他の例では、モード選択可能VR102がオフダイで実装される場合、Fsは数百キロヘルツ(kHz)又は数MHzのオーダーであり得る。
【0017】
スイッチング周波数Fsの選択は、効率最適化、電源電圧(Vcc)範囲、出力電圧範囲、負荷電流及び/又は出力電圧Voutと電源電圧Vccの相対値にさらに関連し得る。第1例では、オンダイのモード選択可能VR102構成に対しては、電源電圧は1.5ボルト又はその近くの値から1.8ボルトまでであり、関連する出力電圧Voutは1.0ボルト以下であることができる。この第1例でのFsは、100MHzから500MHz又はそれ以上の値の範囲内であることができる。第2例では、オフダイのモード選択可能VR102構成に対しては、供給電源は比較的高く、例えば、12ボルト又は19ボルトであることができ、出力電圧Voutは1.0ボルトであることができる。この第2例でのFsは、200kHz又はその近くの値である。第1例でのスイッチ制御入力信号のデューティサイクルは、約1/2(すなわち、0.5)であり、第2例でのデューティサイクルは約1/12(すなわち、0.08)である。動作効率は、スイッチング周波数Fs及び出力電圧の入力電圧に対する比に関連するスイッチングロスに関連する。このように、効率に少なくとも部分的に基づくと、比較的低いスイッチング周波数は比較的高い電圧比で使用されることができ、及び/又は比較的高いスイッチング周波数は比較的低い電圧比で使用されることができる。
【0018】
このように、コントローラロジック110は、モード選択可能VR102の動作を管理するように構成されている。コントローラロジック110は、負荷デバイス140からアラートを受信し、Vout及び/又はIoutを監視し、アラートに応答、及び/又は検出Vout及び/又は検出Ioutに少なくとも部分的に基づいて、モード選択可能VR102のモードを選択するように構成されることができる。コントローラロジック110は、本明細書で説明するように、スイッチS1、S2、S3、S4、S5を制御するようにさらに構成されることができる。
【0019】
モード選択可能VR102は、複数のスイッチS1、S2、S3、S4、S5と、フライング(すなわち、フローティング)キャパシタCfと、出力キャパシタCoutと、インダクタLと、を含む。スイッチS1、S2、S3、S4、S5は、(これらに限定されないが)トランジスタ(例えば、電界効果トランジスタ(FET:field effect transistor)、バイポーラ接合トランジスタ(BJT:bipolar junction transistor)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT:insulated gate bipolar transistor)等)、リレー等を含む。各スイッチSI、S2、S3、S4、S5は、制御入力信号を受信するように構成された制御端子を含む。このように、各スイッチS1、S2、S3、S4、S5の制御端子は、コントローラロジック110に結合されることができる。
【0020】
スイッチS1、S2、及びS5は、コントローラロジック110からの制御入力(すなわち、制御信号)に少なくとも部分的に基づいて、2状態デバイス(例えば、オン若しくはオフ)及び/又は線形デバイス(すなわち、線形状態)として動作されることができる。スイッチS3及びS4は、2状態デバイスとして動作されることができる。線形状態にあるスイッチは、制御入力に関連する抵抗で可変抵抗として動作するように構成されている。例えば、金属酸化物半導体FET(MOSFET)に対しては、オン状態は飽和に対応し、オフ状態はカットオフに対応する。オン状態にあるスイッチは電流を流すように構成され、関連する比較的小さな非ゼロオン抵抗を有することができる。オフ状態にあるスイッチは、電流の流れに関連する少なくとも一方向において開回路に少なくとも接近する(approach)ように構成されている。オフ状態にあるスイッチは、少なくとも一方向に比較的小さな漏れ電流を流すことができる。
【0021】
実施形態では、スイッチS5は、互いに結合された2つのスイッチを含むことができる。2つのスイッチは、スイッチS5がオフ状態にあるときに漏れ電流より大きな電流がいずれの方向にも流れるのを防止するように構成されることができる。場合によっては、オフ状態にある、例えば、MOSFETであるスイッチは、一方向における電流を「停止」する、すなわち、漏れ電流のみが流れるように構成されることができる。MOSFETは、例えば、ボディダイオードを介して反対方向における電流の流れ(漏れ電流よりも大きい)を許容することができる。状況によっては、例えば、制御されるべき電流が1つの極性を有する場合、すなわち電流が一方向のみに流れる場合、あるスイッチは、電流の流れを制御するのに十分であることがある。他の状況では、例えば、制御されるべき電流がいずれかの方向にも流れる場合、1つのスイッチでは十分ではない可能性がある。このように、2つのスイッチが互いに結合されて、両方向における電流を制御することができる。例えば、スイッチS5は、それぞれのソース端子(又はドレイン端子)が互いに結合された2つのMOSFETを含むことができ、スイッチS5がオフ状態にあるときに、ボディダイオードを通じた電流の流れを防止する。
【0022】
モード選択可能VR102及び/又はモード選択可能VR102の1つ以上の要素(すなわち、S1、S2、S3、S4、S5、Cf、L及び/又はCout)は、オンダイ又はオフダイとすることができる。モード選択可能VR102の要素の値の範囲は、モード選択可能VR102及び/又はモード選択可能VR102の要素が、オンダイ、オフダイ又はその組み合わせであるかどうかに関連している。例えば、モード選択可能VR102がオンダイで実装される場合、フライングキャパシタCfのキャパシタンスはナノファラッド(nF)のオーダーであり、インダクタLのインダクタンスはナノヘンリー(nH)のオーダーであり得る。他の例では、モード選択可能VR102がオフダイで実装される場合、フライングキャパシタCfのキャパシタンスはマイクロファラド(μP)又はミリファラッド(mF)のオーダーであり、Lのインダクタンスは数百nH又は数十マイクロヘンリー(μH)であり得る。要素の値及び/又はタイプは、モード選択可能VR102の容量(すなわち、出力電力)にさらに関連することができる。モード選択可能VR102の要素の値は、スイッチング周波数Fsの範囲にさらに関連することができる。例えば、利用可能な要素のタイプ(すなわち、値)は、動作周波数範囲によって変化し得る。
【0023】
モード選択可能VR102トポロジーに戻ると、スイッチS1の第1端子は供給電圧源Vcc(supply voltage source)に結合されており、スイッチS1の第2端子はスイッチS2の第1端子及びフライングキャパシタCfの第1端子に結合されている。スイッチS2の第2端子は、VSWノード104、インダクタLの第1端子、スイッチS5の第1端子及びスイッチS3の第1端子に結合されている。スイッチS3の第2端子は、フライングキャパシタCfの第2端子及びスイッチS4の第1端子に結合されている。スイッチS4の第2端子はグラウンドに結合されている。スイッチS5の第2端子は、インダクタLの第2端子、出力キャパシタCoutの第1端子及びモード選択可能VR出力Voutに結合されている。キャパシタCoutの第2端子はグラウンドに結合されている。
【0024】
モード選択可能VR102は、スイッチS1、S2、S3、S4、S5のうちの1つ以上の制御及びその結果として生じるS1、S2、S3、S4、S5の状態に少なくとも部分的に基づいて、1つ以上のVRモード(すなわち、VRトポロジー)として構成されることができる。選択されたスイッチ状態に少なくとも部分的に基づいて、フライングキャパシタCf及び/又はインダクタLは、本明細書で説明するように、選択されたVRモードとして構成されたモード選択可能VR102の動作に影響を及ぼす(又は影響しない)。VRモードは、線形(低ドロップアウト(LDO:low drop out)を含む)VRモード(linear VR mode)、従来型(すなわち、クラシックな)降圧VRモード(traditional buck VR mode)、3レベル降圧VRモード(three-level buck VR mode)及び/又はスイッチトキャパシタVRモード(switched capacitor VR mode)を含む。実施形態では、複数のモードは、本明細書で説明するように、モード選択可能VR102トポロジーを使用して組み合わせられることができる。
【0025】
実施形態では、モード選択可能VR102は、1つ以上の線形VRモードとして構成することができる。すなわち、1つ以上の線形VRモードが選択され、実装されることができる。特定の線形モードVRの選択基準は、モード選択可能VR102の1つ以上の物理的特性(例えば、モード選択可能VR102の要素がオンダイ又はオフダイに位置するかどうか)を考慮することを含むことができる。モードVR102が線形VRとして構成されるとき、スイッチS3及びS4はオフ状態にあり、オフ状態を維持することができ、キャパシタCfを効果的にデカップリングする。これにより、選択されたモードが線形VRモードに対応する場合、スイッチS3及びS4並びにフライングキャパシタCfは、モード選択可能VR102の動作に関与することができない。S5は、本明細書で説明するように、漏れ電流より大きな電流がスイッチS5を通じていずれかの方向に流れることを防止するように構成された2つのスイッチを含む。
【0026】
第1線形VRモードでは、S5はオフ状態にあり、オフ状態を維持するように構成される。スイッチS1及び/又はS2の一方又は両方は、それぞれ線形状態に制御されることができる。線形状態ではないスイッチS1又はS2は、オン状態にあることができる。そして、出力電圧Voutは、それぞれの線形状態で動作しているスイッチS1及び/又はS2に関連する可変抵抗を調整することによって、変化する負荷電流についての目標値に維持されることができる。抵抗は、スイッチS1及び/又はS2への制御入力信号に少なくとも部分的に基づいて調整されることができる。制御入力信号は、コントローラロジック110によって提供されることができる。コントローラロジック110は、検知負荷電流及び/又は出力電圧Voutに少なくとも部分的に基づいて、スイッチS1及び/又はS2の抵抗を調整するように構成されることができる。そして、インダクタL及び出力キャパシタCoutは、ローパスフィルタとして動作することができる。
【0027】
第2線形VRモードでは、S5はオン状態にある。第1線形VRモードと同様に、スイッチS1及び/又はS2の一方又は両方は、それぞれ線形状態に制御され、線形状態にないスイッチS1又はS2は、オン状態にされることができる。出力電圧Voutは、スイッチS1及び/又はS2への制御入力信号に少なくとも部分的に基づいて変化する負荷電流に対して目標値に維持されることができる。この第2線形VRモードでは、オン状態にあるスイッチの抵抗が比較的小さいため、オン状態のS5は、一般に、インダクタLの影響を低減又は排除することができる。S5のオン抵抗とキャパシタCoutは、ローパスフィルタとして動作することができる。
【0028】
第3線形VRモードでは、スイッチS1及びS2はオン状態にあり、S5は線形状態で動作されることができる。このように、S5は、インダクタLと並列に可変抵抗を提供することができる。このように、VoutをスイッチS5の抵抗を調整することによって、変化する負荷電流に対して目標電圧に維持されることができる。コントローラロジック110は、検知負荷電流に少なくとも部分的に基づいてスイッチS5の抵抗を調整するように構成されることができる。いくつかの例では、第3線形VRモードの動作は、インダクタLの理想的でない特性によって影響され得る。例えば、S5の可変抵抗と並列のインダクタLの非ゼロ抵抗は、第3線形VRモードの動作に影響を及ぼす可能性がある。このような非理想的な特性は、モード選択可能VR102の線形VRモードを選択するときに考慮されることができる。
【0029】
いくつかの実施形態では、第3線形VRモードは、本明細書で説明するように、スイッチS1、S2、S3及びS4の状態(オン及び/又はオフ)を制御することによって、スイッチトキャパシタVRモードと組み合わせられることができる。そして、この組み合わせは、スイッチトキャパシタVRモード(スイッチS1、S2、S3及びS4を含む)に続いて、線形モードで動作するスイッチS5を含む線形VRモードとなるものに対応することができる。この組み合わせにより、入力電圧と出力電圧との間の差が比較的小さいとき、線形VRは一般により効率的であり得るため、VSWノード104における電圧を減少させることによって、効率を向上させることができる。さらに、線形モードで動作するスイッチS5は、インダクタLに関連する発振を低減することができる。
【0030】
特定の線形VRモードは、モード選択可能VR102の1つ以上の物理的特性に少なくとも部分的に基づいて選択されることができる。オンダイとオフダイとの間にある物理的特性(例えば、電気的なもの(例えば、寄生容量、抵抗及び/又はインダクタンス)、熱的なもの等)の差異が、例えば特定の線形VRモードを選択するときに考慮されることができる。例えば、第1線形VRモードは、オンダイで実装されたモード選択可能VR102のために選択されることができる。他の例では、第2線形VRモードは、インダクタLがオフダイであるときに選択されることができる。この第2例では、オン状態にあるS5は、インダクタLをVSWノード104及び出力キャパシタCoutに結合する導電経路(例えば、トレース)に関連するルーティング寄生の影響を低減することができる。
【0031】
このように、モード選択可能のVR102は、線形モードのVRとして構成されることができる。特定の線形VRモードは、特定のアプリケーションに関連する動作特性及び/又は物理的特性に少なくとも部分的に基づいて選択されることができる。本開示と整合するモード選択可能VRは、そのようなアプリケーション特有の選択を容易にすることができる。VRモード選択は、例えば、動作特性の変化に応答して、又は動作特性における変化を予期して、動作特性(例えば、Vout及び/又はIout)に少なくとも部分的に基づいて変更されることができる。VRモード選択の変更は、スイッチS1、S2、S3、S4、S5のうちの1つ以上への制御入力を調整することによって実装されることができ、効率が維持及び/又は改善されることができる。
【0032】
一般に、従来型降圧、3レベル降圧及びスイッチトキャパシタVRモードに対しては、各スイッチS1、S2、S3、S4及び/又はS5は、オン又はオフに制御される。言い換えると、スイッチS1、S2、S3、S4、S5は、一般に、これらのVRモードに対しては線形モードでは動作されない。スイッチS1、S2、S3、S4、S5のうちの1つ以上は、制御入力信号周期Tsの少なくとも一部について、例えばコントローラロジック110によって、オン又はオフに制御される。このように、制御入力信号周期Tsは、1つ以上の状態区間T1、T2、...、Tnを含むことができる。各状態区間T1、T2、...、Tnは、制御入力信号周期Tsの各部分に対応する。スイッチ状態は、状態区間中、固定され、状態区間境界で変化し得る。状態区間の持続時間は、スイッチ状態が固定されている制御入力信号周期の部分に対応する。このように、選択されたVRモードが、従来型降圧、3レベル降圧及び/又はスイッチトキャパシタVRモードに対応するとき、状態区間T1、T2、...、Tnは、モード選択可能VR102への制御入力を記述するために利用されることができる。
【0033】
一実施形態では、モード選択可能VR102は、従来型降圧VRとして構成されることができる。すなわち、従来型降圧VRモードが選択されることができる。降圧VRは、電源電圧(Vcc)より小さい出力電圧Voutと入力電流よりも大きい出力電流を供給するように構成されている。この実施形態では、スイッチS5はオフ状態であり、オフ状態を維持する。そして、スイッチS1、S2、S3及びS4は、例えば、コントローラ110によって2状態デバイスとして制御されることができる。従来型降圧VRモードに対する制御入力信号は、2つの状態区間T1及びT2を含むことができる。第1状態区間T1では、スイッチS1及びS2はオンであり、スイッチS3及びS4はオフである。第2状態区間T2では、スイッチS1及びS2はオフであり、スイッチS3及びS4はオンである。そして、VSWノード104は、T1中、スイッチS1及びS2によってVccに結合され、T2中、スイッチS3及びS4によってグラウンドに結合されることができる。キャパシタCfは、従来型降圧VRとして構成されたモード選択可能VR102の動作に影響を与えないことができる。例えば、Cfは、スイッチS2、インダクタL、キャパシタCout、及びスイッチS4のボディダイオードを含む放電経路を経て時間の経過とともに放電することができ、そして、その放電された状態を維持することができる。
【0034】
モード選択可能VR102のVRモードが従来型降圧であるときは、制御モードは、PWMモード及び/又は可変周波数モードに対応することができる。制御モードは、検知Voutと目標Voutとの間の差及び/又は検知Ioutと目標Ioutとの間の差に対するコントローラの応答に関連する。目標Vout及び目標Ioutは、設定(すなわち、設計)値に対応する。
【0035】
一般に、PWMモードでは、スイッチS1、S2、S3及びS4への制御入力信号はPWM信号に対応する。PWM信号のデューティサイクルは、検知Vout及び/又はIoutと対応する目標値との差に応答して調整される。言い換えると、状態区間の相対的持続時間が、検知Vout及び/又はIoutと対応する目標値との間の差に応答して調整されることができる。
【0036】
一般に、可変周波数モードでは、制御入力信号の周波数Fsは、検知Vout及び/又はIoutと対応する目標値との差に応答して調整される。可変周波数モードは、(これらに限定されないが)パルススキッピングモード、ヒステリシスモード等を含むことができる。ヒステリシスモードでは、例えば、電圧ウィンドウであるウィンドウが、目標値に関連して定義される(例えば、±ΔVが目標Voutに対して定義される)。そして、ターゲットVoutコントローラは、検知Voutが目標Vout+ΔVよりも大きくなる、又は検知Voutが目標Vout−ΔVよりも小さくなると応答する(すなわち、スイッチS1、S2、S3及びS4を制御して状態を変化させる)ように構成されている。状態区間のそれぞれの持続時間は、モード選択可能VR102から引き出されるエネルギーの量に少なくとも部分的に基づいて変化することができる。
【0037】
このように、PWMモードでは、スイッチング周波数Fsは固定され、デューティサイクルは変化することができる(すなわち、状態区間の相対的な持続時間は、Tsを維持しながら変化することができる)。可変周波数モードでは、スイッチング周波数は変化することができる(すなわち、各状態区間のそれぞれの持続時間は変化することができる)。従来型降圧VRとして構成されたモード選択可能VR102の動作のためのPWMモード又は可変周波数モードの選択は、負荷デバイス140によって引き出される負荷電流の範囲に少なくとも部分的に基づくことができる。例えば、比較的大きな負荷電流に対しては、PWMモードが選択され、比較的小さな負荷電流に対しては、可変周波数モードが選択されることができる。
【0038】
例えば、モード選択可能VR102が降圧VRとして構成され、ヒステリシスモードにおいて、電圧ウィンドウ(例えば、±ΔV)が目標出力電圧Vtargetについて定義されることができる。動作においては、最初にスイッチS1及びS2がオン状態にあり、スイッチS3及びS4がオフ状態(すなわち、状態区間T1)にあり、VSWノード104をVccに結合することができる。VoutはVtarget+ΔVより小さくすることができ、増加することができる。VoutがVtarget+ΔVに達すると、スイッチS1及びS2がオフになり、スイッチS3及びS4がオンになる(すなわち状態区間T2)ことができ、VSWノード104をVccからデカップリングし、VSWノード104をグラウンドに結合する。そして、Voutは減少し始める。VoutがVtarget−Δに達すると、スイッチS1及びS2は再びオンになり、スイッチS3及びS4は再びオフになり、Voutは再び増加することができる。このように、ヒステリシスモードでは、それぞれの状態区間T1、T2の持続時間は、従来型降圧VRから引き出されるエネルギーの量に関連することができる。例えば、比較的大きい電流が引き出される場合、スイッチS1、S2、S3及びS4は比較的高いレート(すなわち、周波数)で状態を変化させるように構成されることができ、状態区間T1、T2の持続時間は比較的短い。比較的小さな電流が引き出される場合、スイッチS1、S2、S3及びS4のスイッチング周波数は比較的低く、状態区間T1、T2の持続時間は比較的長くすることができる。このように、スイッチング周波数は、ヒステリシスモードでの負荷によって変化する可能性があります。
【0039】
図2は、従来型(クラシックな)降圧VRとして構成されたモード選択可能VR102に対応するVSWノード電圧202及び出力電圧Vout204のシミュレーション結果のプロット200である。VSWノード電圧202は、
図1のVSWノード104での電圧に対応する。出力電圧Vout204は、
図1のVoutに対応する。プロット200は、デューティサイクルDが0.5未満、例えば約0.33のPWM制御入力によって駆動される従来型降圧VRに対応する。この例では、スイッチS5は常にオフであり、状態区間T1中、スイッチS1及びS2はオンであり、スイッチS3及びS4はオフである。状態区間T2中、スイッチS1及びS2はオフであり、スイッチS3及びS4はオンである。このように、VSWノード電圧202は、状態区間T1中、Vcc(例えば、12ボルト)又はその近くの値にすることができ、状態区間T2中、0又はそれに近い値(すなわち、グラウンドに結合)にすることができる。このシミュレーション例では、出力電圧Vout204は、約3ボルトとして一定に維持され、関係D=Vout/Vccを示している。
【0040】
このように、従来型降圧VRモードが選択されることができ、モード選択可能VR102が従来型降圧VRとして構成されることができる。従来型降圧VR構成は、本明細書で説明するように、PWMモード及び/又は可変周波数モードで制御されることができる。
【0041】
一実施形態では、3レベル降圧VRモードが選択されることができ、モード選択可能VR102は3レベル降圧VRとして構成されることができる。3レベル降圧VRモードでは、スイッチS5はオフ状態にあり、オフ状態で維持される。コントローラロジック110は、本明細書で説明する従来型降圧VRモードと同様に、スイッチS1、S2、S3及びS4を2状態デバイスとして制御するように構成されることができる。キャパシタCfは、本明細書で説明する従来型降圧VRモードとは異なり、3レベル降圧VRとして構成されたモード選択可能VR102の動作に影響する可能性がある。
【0042】
図3は、3レベル降圧VRとして構成されたモード選択可能VRに対して、
図1のVSWノード104に関連するVSW波形300を示す。
図3は、表1と組み合わせて見ると最もよく理解することができる。波形300及び表1は、時間周期Tsに対する4つの可能な状態区間T1、T2、T3及びT4並びにノードVSW104及びフライングキャパシタCfの電圧を示す。表1はそれぞれの状態区間T1、T2、T3及びT4に関連するスイッチS1、S2、S3及びS4状態をさらに含む。Tsは、例えばコントローラロジック110からの制御入力信号の1周期(すなわち、Ts=1/Fs)に対応し、VSWノード104での電圧波形300の周期である。
【0043】
【表1】
表1は、3レベル降圧VRとして構成されたモード選択可能VRトポロジー102の可能なスイッチ状態を示している。3レベル降圧VRモードを実装するために、スイッチ状態のすべてよりも少ないものが利用されることができる。状態区間T1、T2、T3及び/又はT4の順序は、3レベル降圧VRモードを実装するときに、表1に示す順序に対応しても、しなくてもよい。状態区間T2及びT3に関連するスイッチS1、S2、S3、S4状態は、Vcc/2又はそれに近い値のVSWノード104での電圧に対応する。このように、電圧波形300は、スイッチS1、S2、S3、S4の4つの可能な状態を含む1周期Tsの一例である。
【0044】
スイッチング周期Tsが状態区間T3の数と同じ数の状態区間T2を含むとき、フライングキャパシタCfは平衡にされ、その状態が維持されることができる。本明細書で使用される、平衡とは、フライングキャパシタCfをわたる電圧がVcc/2±δV又はそれに近い値に維持されることを意味する。ここで、δVは、公称Vcc/2からの比較的小さな電圧偏差、一般に±5%以内のものである。T2中にフライングキャパシタCfに供給される電荷が、所与のスイッチング周期Tsにわたって区間T3中にキャパシタから引き出される電荷にほぼ等しいように、T2及びT3の区間の持続時間を調整することによって、平衡は達成されることができる。一般に、Cfの平衡動作は、インダクタLをわたる電流リップルを低減し、Voutでの電圧リップルを低減するという利点を提供することができる。
図3に示すように順序付けられた状態区間(すなわち、T2、T1、T3、T4)は、平衡した、Vcc/2又はそれに近い値にフライングキャパシタ電圧VCfを維持するのを助けるようにさらに構成されることができる。
【0045】
動作においては、状態区間T1、T2、T3及びT4の全て又は全てよりも少ない状態区間が、3レベル降圧VRとして構成されたモード選択可能VR102のために実装されることができる。制御入力信号周期Tsにおける状態区間T1、T2、T3、T4の順序は、変化することができ、1つの状態区間が制御入力信号周期において複数回含まれることができる。第1例では、0とVcc/2との間の出力電圧に対して、1周期Ts内の状態区間は、T2、T4、T3及びT4を含むことができる。この第1例では、Tlは使用されなくてよい。この第1例におけるデューティサイクルは、降圧VRモードと同様に、出力電圧Voutの電源電圧Vccに対する比に少なくとも部分的に基づいて決定されることができる。第2例では、Vcc/2とVccとの間の出力電圧に対して、1周期内の状態区間は、T1、T2、T1、T3を含むことができる。この第2例では、T4は使用されなくてよい。
【0046】
3レベル降圧VRモードがモード選択可能VR102に対して選択されると、フライングキャパシタCfはVcc/2に向けて充電され、状態区間T2及びT3の中の追加の電圧源として作用することができる。状態区間T1及びT4中、フライングキャパシタCfは、一方の端子が、それぞれ、オフ状態にあるスイッチS3及びS4によって、又はオフ状態にあるスイッチS1及びS2によってデカップリングされため、3レベル降圧VRの動作に関与することができない。本明細書で説明する従来型降圧VRモードと同様に、3レベル降圧VRとして構成されたモード選択可能VR102は、PWM及び/又は可変周波数、例えば、ヒステリシスである制御入力信号によって制御されることができる。制御モード(すなわち、PWMモード又は可変周波数モード)は、負荷状態に少なくとも部分的に基づいて調整されて、変換効率を高めることができる。例えば、可変周波数制御モードは、比較的低い負荷電流に対して選択されることができる。他の例では、PWM制御モードは、比較的高い負荷電流に対して選択されることができる。出力電圧Voutは、従来型降圧VRと同様に、PWMモードでデューティサイクルを設定及び/又は調整することによって、目標値又はその近くに維持されることができる。3レベル降圧VRとして構成されたモード選択可能VR102は、従来型降圧VRとして構成されたモード選択可能VR102と比較して、同じインダクタLインダクタンスに対して低減されたスイッチング周波数(Fs)損失を提供することができ、及び/又は同じスイッチング周波数に対して比較的小さなインダクタンスを備えたインダクタLを含むことができる。
【0047】
このように、3レベル降圧VRモードが選択されることができ、モード選択可能VR102が3レベル降圧VRとして構成されることができる。3レベル降圧VR構成は、本明細書で説明するように、PWMモード及び/又は可変周波数、例えば、ヒステリシスモードで制御されることができる。PWMモードで制御されるとき、出力電圧Voutは、本明細書で説明するように、従来型降圧VRと同様に、少なくとも部分的にデューティサイクルに基づいて目標値に制御されることができる。
【0048】
一実施形態では、スイッチトキャパシタVRモードが選択され、モード選択可能VR102がスイッチトキャパシタVRとして構成されることができる。スイッチトキャパシタVRモードでは、スイッチS5はオン状態であり、オン状態に維持される。これにより、出力キャパシタCoutは、VSWノード104に連続的に結合される。そして、インダクタLは、スイッチS5に関連するオン抵抗に並列に結合される。そして、インダクタLは、VSWノード104で検出された電圧に存在し得るリップルの比較的少量のフィルタリングを提供することができる。
【0049】
図4は、スイッチトキャパシタVRとして構成されたモード選択可能VR102に対するVout波形400を示す。コントローラロジック110は、スイッチS1、S2、S3及びS4を2状態デバイスとして制御するように構成されることができる。制御入力信号周期Tsは、スイッチトキャパシタVRモードにおいて2つの状態区間T1及びT2(すなわち、Ts=T1+T2)を含むことができる。第1状態区間T1において、スイッチS1及びS3はオンであり、スイッチS2及びS4はオフであり、VSWノード104の電圧及びフライングキャパシタCf電圧は、両方ともVcc/2又はそれに近い値である。第2状態区間T2では、スイッチS1及びS3はオフであり、スイッチS2及びS4はオンであり、VSWノード104の電圧及びフライングキャパシタCf電圧は、両方ともVcc/2又はそれに近い値である。第1状態区間T1では、VSWノード104は、スイッチS1及びS3によってフライングキャパシタCfを通して電源電圧Vccに結合される。第2状態区間T2では、VSWノード104は、スイッチS2及びS4によってフライングキャパシタCfを通してグラウンドに結合される。このように、第1状態区間T1中は、VSWノード104で検出された電圧は増加することができ、第2状態区間T2中は、VSWノード104で検出された電圧が減少することができる。フライングキャパシタCfは、両方の状態区間T1、T2において、Vcc/2又はそれに近い値まで充電することができる(本明細書で説明するように、3レベル降圧VRモードと同様)。Vout波形400は、制御入力信号周期TsにわたってリップルδVを呈する。このように、Voutは、Vcc/2+δVとVcc/2−δVとの間で変化することができる。
【0050】
スイッチトキャパシタVRとして構成されたモード選択可能VR102に対して、出力電圧VoutはFs(すなわち、制御入力信号の周波数)を変化させることによって制御されることができる。言い換えると、モード選択可能VR102がスイッチトキャパシタVRとして構成されるときは、制御モードは可変周波数モードに対応することができる。いくつかの実施形態では、スイッチトキャパシタモードVRへの制御入力信号のデューティサイクルは固定されることができる。例えば、デューティサイクルは0.5であることができる。いくつかの実施形態では、デューティサイクルは、例えば、コントローラロジック110によって変更されることができる。
【0051】
スイッチトキャパシタVRとして構成されたモード選択可能VR102は、直列抵抗に結合された理想的な2:1変圧器としてモデル化されることができる。このように、スイッチトキャパシタVRとして構成され、理想変換比、例えば2:1の近くで動作されるモード選択可能VR102に対して、理想的変圧器に結合される直列抵抗成分は比較的非常に小さく、比較的非常に高い効率をもたらす。この特性は、従来型スイッチトキャパシタVRと同様である。
【0052】
このように、モード選択可能VR102は、スイッチトキャパシタVRとして構成することができる。出力電圧は、制御入力信号周波数Fsを変化させることによって制御されることができる。
【0053】
このように、モード選択可能VRは、例えば、線形(例えば、低ドロップアウト)、従来型(すなわち、クラシックな)降圧、3レベル降圧及び/又はスイッチトキャパシタである複数のVRモードの1つ以上を実装するように構成されることができる。モード選択可能VRトポロジーシステム及び方法は、モード選択可能VRの動作前及び/又は動作中に特定モードを選択することを可能にするように構成されている。モードは、予測負荷、現在負荷、負荷を含む負荷デバイスからの信号、検知電流及び/又は検知電圧のうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づいて選択されることができる。VRトポロジー並びに/又は既存及び/若しくは予測される動作状態に対する1つ以上の複数のパフォーマンス特性を最適化するように、特定のモードが選択されることができる。
【0054】
図5は、本開示の様々な実施形態によるモード選択可能電圧レギュレーション動作のフローチャート500である。特に、フローチャート500は、モード選択可能VRの動作を示す。動作は、例えば、
図1のモード選択可能VR102によって実行されることができる。
【0055】
この実施形態の動作は、開始502で開始することができる。動作504は、モード選択可能電圧レギュレータ(VR)によって、複数のVRモードのうちの1つ以上を実装することを含む。動作506は、コントローラロジックから制御入力信号を受信することを含むことができる。例えば、制御入力信号は、モード選択可能VRに含まれる1つ以上のスイッチによって受信されることができる。動作508は、負荷デバイスからアラートを受信することを含むことができる。アラートは、負荷デバイスの予測される電力消費量に関連することができる。動作510は、VRモードを選択することを含むことができる。例えば、VRモードは、モード選択ロジックによって選択されることができる。モード選択は、負荷デバイスからのアラートに少なくとも部分的に基づくことができる。このように、複数のVRモードのうちの1つ以上は、本開示と整合するモード選択可能VRによって実装されることができる。
【0056】
図5は、様々な実施形態による動作を示しているが、
図5に示す動作の全てが必ずしも他の実施形態には必要ではないことが理解されるべきである。さらに、本開示の他の実施形態では、
図5に示す動作及び/又は本明細書で説明する他の動作は、いずれの図面にも詳細には示されていない方法で組み合わされることができ、このような実施形態は、
図5に示されるよりも少ない又は多い動作を含むことができることが十分に期待される。このように、1つの図面に正確には示されていない特徴及び/又は動作を対象とする請求項でも、本開示の範囲及び内容内にあるとみなされる。
【0057】
メモリ122は、以下のタイプのメモリの1つ以上を含むことができる。半導体ファームウェアメモリ、プログラマブルメモリ、不揮発性メモリ、読み取り専用メモリ、電気的プログラマブルメモリ、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスクメモ、及び/又は光ディスクメモリである。追加的又は代替的に、システムメモリは、他のタイプ及び/又は後々開発されるタイプのコンピュータ読み取り可能メモリを含むことができる。
【0058】
本明細書で説明した動作の実施形態は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、その方法を実行する命令を記憶しているコンピュータ読み取り可能記憶デバイスに実装されることができる。プロセッサは、例えば、処理ユニット及び/又はプログラマブル回路を含むことができる。記憶デバイスは、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD−ROM)、コンパクトディスクリライタブル(CD−RW)、光磁気ディスクを含む任意のタイプのディスク、読み取り専用メモリ(ROM)、ダイナミック、スタティックRAM等のランダムアクセスメモリ(RAM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ等の半導体デバイス、磁気又は光カードである、任意のタイプの有形の非一時的記憶デバイス、又は電子命令を記憶するのに適した任意のタイプの記憶デバイスを含む機械読み取り可能記憶デバイスを含む。
【0059】
本明細書の任意の実施形態で使用されているように、用語「ロジック」は、前述の動作のいずれかを実行するように構成されているアプリケーション、ソフトウェア、ファームウェア及び/又は回路を示すことができる。ソフトウェアは、非一時的コンピュータ読み取り可能記憶媒体に記録されたソフトウェアパッケージ、コード、命令、命令セット及び/又はデータとして具現化されることができる。ファームウェアは、メモリデバイス内にハードコードされた(例えば、不揮発性)コード、命令、命令セット及び/又はデータとして具体化されることができる。
【0060】
本明細書の任意の実施形態で使用されているように、「回路」は、例えば、単一又は組み合わせて、ハードワイヤード回路、1つ以上の個別の命令処理コアを含むコンピュータプロセッサなどのプログラマブル回路、ステートマシン回路及び/又はプログラマブル回路によって実行される命令を格納するファームウェアを含むことができる。ロジックは、例えば、集積回路(IC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、システムオンチップ(SoC)、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバ、スマートフォン等のより大きなシステムの一部を形成する回路として、集合的又は個別に具現化されることができる。
【0061】
負荷デバイス140は、1つ以上の装置構成及び/又は電力管理動作を実装するように構成されることができる。このような装置構成及び/又は電力管理動作は、2014年7月のオレゴン州ビーバートンでのユニファイドエクステンシブルファームウェアインタフェース(UEFI)フォーラムによって公開されたアドバンストコンフィグレーションアンドパワーインタフェース仕様リビジョン5.1並びに/又は、この仕様の以前のバージョン及び/若しくは後々のバージョン及び/若しくは関連のバージョンに準拠する、及び/又はこれらと互換性をとることができる。
【0062】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載された様々なロジック及び/又は回路に対する回路及び/又はロジックの実装を特定するために、ハードウェア記述言語(HDL)が使用されることができる。例えば、一実施形態では、ハードウェア記述言語は、本明細書に記載された1つ以上の回路及び/又はロジックの半導体製造を可能にする超高速集積回路(VHSIC)ハードウェア記述言語(VHDL)に準拠する、又はこれと互換性をとることができる。VHDLは、IEEE標準1076−1987、IEEE標準1076.2、IEEE1076.1、VHDL−2006のIEEEドラフト3.0、VHDL−2008のIEEEドラフト4.0及び/若しくはIEEE VHDL標準の他のバージョン並びに/又は他のハードウェア記述基準に準拠する、又はこれらと互換性をとることができる。
【0063】
このように、本開示の教示と整合して、モード選択可能VRは、例えば、線形(例えば、低ドロップアウト)、従来型(すなわち、クラシックな)降圧、3レベル降圧及び/又はスイッチトキャパシタである複数のVRモードのうちの1つ以上を実装するように構成されることができる。モード選択可能VRトポロジーシステム及び方法は、そのモード選択可能VRの動作前及び/又は動作中に特定のVRを選択することができるように構成されている。モードは、1つ以上の負荷特性に少なくとも部分的に基づいて選択されることができる。負荷特性は、予測負荷、現在負荷、負荷を含む負荷デバイスからの信号、検知電流及び/又は電圧を含む。特定のVRモードは、現在及び/又は予測動作状態に対してVRトポロジーの1つ以上のパフォーマンス特性を最適化するように選択されることができる。
【0064】
本開示の例は、以下に説明するように、選択可能電圧レギュレータトポロジーに関連した、方法、その方法の活動を実行するための手段、デバイス、装置、システム等の主題の材料を含む。
【0065】
例1 この例によれば、装置が提供される。当該装置は、複数の電圧レギュレータ(VR)モードのうちの1つ以上を実装するモード選択可能電圧レギュレータ(VR)を含み、前記モード選択可能VRは、複数のスイッチと、インダクタ(L)と、フライングキャパシタ(Cf)と、出力キャパシタ(Cout)と、を含む。
【0066】
例2 この例は、例1の要素を含み、前記複数のスイッチは、第1スイッチ(S1)と、第2スイッチ(S2)と、第3スイッチ(S3)と、第4スイッチ(S4)と、第5スイッチ(S5)と、を含み、前記S1の第1端子は供給電圧源Vccに結合されるものであり、前記S1の第2端子は前記S2の第1端子と前記Cfの第1端子に結合されており、前記S2の第2端子は前記Lの第1端子、前記S5の第1端子及び前記S3の第1端子に結合されており、前記S3の第2端子は前記Cfの第2端子及び前記S4の第1端子に結合されており、前記S4の第2端子はグラウンドに結合されているものであり、前記S5の第2端子は前記Lの第2端子、前記Coutの第1端子及びモード選択可能VR出力Voutに結合されており、前記Coutの第2端子はグラウンドに結合されているものである。
【0067】
例3 この例は、例1の要素を含み、前記複数のVRモードは、線形VRモードと、低ドロップアウトVRモードと、従来型降圧VRモードと、3レベル降圧VRモードと、スイッチトキャパシタVRモードと、線形VRモードによってフォローされるスイッチトキャパシタVRモードの組み合わせと、を含む。
【0068】
例4 この例は、例1から3のいずれか一つの要素を含み、前記複数のスイッチのうちの少なくとも1つは、コントローラロジックから制御入力信号を受けるものである。
【0069】
例5 この例は、例4の要素を含み、前記制御入力信号は、パルス幅変調(PWM)制御モードに対応する。
【0070】
例6 この例は、例4の要素を含み、前記制御入力信号は、可変周波数制御モードに対応する。
【0071】
例7 この例は、例2の要素を含み、前記S5は、互いに結合されている2つのスイッチを含む。
【0072】
例8 この例は、例1から3のいずれか一つの要素を含み、前記複数のスイッチのうちの少なくとも1つは、電界効果トランジスタ(FET)、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)及びリレーを含む群から選択される。
【0073】
例9 この例は、例1から3のいずれか一つの要素を含み、前記1つ以上のVRモードは、コントローラロジックによる選択に応答して実装される。
【0074】
例10 この例は、例1から3のいずれか一つの要素を含み、前記複数のスイッチの各々は、制御入力信号を受ける制御端子を含む。
【0075】
例11 この例は、例2の要素を含み、スイッチS1、S2及びS5は、2状態状態デバイス及び線形デバイスの1つ以上として動作され、スイッチS3及びS4は、2状態デバイスとして動作される。
【0076】
例12 この例は、例7の要素を含み、前記2つのスイッチはトランジスタである。
【0077】
例13 この例は、例2の要素を含み、前記モード選択可能VRは線形VRモードとして構成され、前記S3及び前記S4はオフ状態にあり、前記S5は互いに結合されている2つのスイッチを含む。
【0078】
例14 この例は、例13の要素を含み、前記S5はオフ状態にあり、前記S1及び前記S2の少なくとも1つは、線形状態にある。
【0079】
例15 この例は、例14の要素を含み、前記S1又は前記S2はオン状態にある。
【0080】
例16 この例は、例13の要素を含み、前記S1及び前記S2はオン状態にあり、前記S5は線形状態にある。
【0081】
例17 この例は、例2の要素を含み、前記モード選択VRは、線形VRモードによりフォローされるスイッチトキャパシタVRモードの組み合わせとして構成される。
【0082】
例18 この例は、例17の要素を含み、スイッチS1、S2、S3及びS4は、2状態デバイスとして動作され、S5は線形状態で動作される。
【0083】
例19 この例は、例2の要素を含み、前記モード選択可能VRは、従来型降圧VRモード、3レベル降圧VRモード又はスイッチトキャパシタVRモードとして構成され、前記S1、前記S2、前記S3、前記S4及び前記S5は、2状態デバイスとして動作され、各状態は制御信号に応答して入る。
【0084】
例20 この例は、例19の要素を含み、制御モードは可変周波数モードに対応する。
【0085】
例21 この例は、例19の要素を含み、制御モードはパルス幅変調(PWM)制御モードに対応する。
【0086】
例22 この例は、例19の要素を含み、前記モード選択可能VRは、従来型降圧VRモードとして構成され、前記S5はオフ状態にあり、第1状態区間中、前記S1及び前記S2はオンであり、前記S3及び前記S4はオフであり、第2状態区間中、前記S1及び前記S2はオフであり、前記S3及び前記S4はオンである。
【0087】
例23 この例は、例19の要素を含み、前記モード選択可能VRは、前記3レベル降圧VRモードとして構成され、前記S5はオフ状態にあり、第1状態区間中、前記S1及び前記S2はオンであり、前記S3及び前記S4はオフであり、第2状態区間中、前記S1及び前記S3はオンであり、前記S2及び前記S4はオフであり、第3状態区間中、前記S2及び前記S4はオンであり、前記S1及び前記S3はオフであり、第4状態区間中、前記S3及び前記S4はオンであり、前記S1及び前記S2はオフであり、前記複数の状態区間の少なくともいくつかは、前記制御信号に応答して選択される。
【0088】
例24 この例は、例19の要素を含み、前記モード選択可能VRは、スイッチトキャパシタVRとして構成され、前記S5はオン状態にあり、第1状態区間中、前記S1及び前記S3はオンであり、前記S2及び前記S4はオフであり、第2状態区間中、前記S1及び前記S3はオフであり、前記S2及び前記S4はオンである。
【0089】
例25 この例によれば、方法が提供される。当該方法は、選択可能電圧レギュレータ(VR)によって、複数の電圧レギュレータ(VR)モードのうちの1つ以上を実装するステップを含み、該モード選択可能VRは、複数のスイッチと、インダクタ(L)と、フライングキャパシタ(Cf)と、出力キャパシタ(Cout)と、を含む。
【0090】
例26 この例は、例25の要素を含み、前記複数のスイッチは、第1スイッチ(S1)と、第2スイッチ(S2)と、第3スイッチ(S3)と、第4スイッチ(S4)と、第5スイッチ(S5)と、を含み、前記S1の第1端子は供給電圧源Vccに結合されるものであり、前記S1の第2端子は前記S2の第1端子と前記Cfの第1端子に結合されており、前記S2の第2端子は前記Lの第1端子、前記S5の第1端子及び前記S3の第1端子に結合されており、前記S3の第2端子は前記Cfの第2端子及び前記S4の第1端子に結合されており、前記S4の第2端子はグラウンドに結合されているものであり、前記S5の第2端子は前記Lの第2端子、前記Coutの第1端子及びモード選択可能VR出力Voutに結合されており、前記Coutの第2端子はグラウンドに結合されているものである。
【0091】
例27 この例は、例25の要素を含み、前記複数のVRモードは、線形VRモードと、低ドロップアウトVRモードと、従来型降圧VRモードと、3レベル降圧VRモードと、スイッチトキャパシタVRモードと、線形VRモードによってフォローされるスイッチトキャパシタVRモードの組み合わせと、を含む。
【0092】
例28 この例は、例25の要素を含み、前記複数のスイッチのうちの少なくとも1つによって、コントローラロジックから制御入力信号を受けるステップをさらに含む。
【0093】
例29 この例は、例28の要素を含み、前記制御入力信号は、パルス幅変調(PWM)制御モード及び/又は可変周波数モードの少なくとも1つに対応する。
【0094】
例30 この例は、例25の要素を含み、モード選択ロジックによって、VRモードを選択するステップをさらに含む。
【0095】
例31 この例は、例31の要素を含み、前記VRモードは、負荷特性に少なくとも部分的に基づいて選択される。
【0096】
例32 この例は、例25の要素を含み、デバイスインタフェースロジックによって、負荷デバイスからアラートを受信するステップをさらに含む。
【0097】
例33 この例は、例30の要素を含み、前記VRモードは、前記モード選択可能VRの動作前及び/又は動作中のうちの少なくとも1つで選択される。
【0098】
例34 この例は、例31の要素を含み、前記負荷特性は、予測負荷、現在負荷、負荷を含む負荷デバイスからの信号、検知電流及び/又は検知電圧の1つ以上を含む。
【0099】
例35 この例は、例30の要素を含み、選択された前記VRモードは、パフォーマンス特性を最適化するものである。
【0100】
例36 この例は、例30の要素を含み、前記VRモードは、パフォーマンス特性を最適化することに少なくとも部分的に基づいて選択される。
【0101】
例37 この例は、例35の要素を含み、前記パフォーマンス特性は、変換効率、出力電圧リップル、出力電流リップル及び/又は過渡パフォーマンスの1つ以上を含む。
【0102】
例38 この例は、例30の要素を含み、前記VRモードは、動作状態における変化に応答して選択される。
【0103】
例39 この例は、例30の要素を含み、前記VRモードは、動作状態における予測変化に少なくとも部分的に基づいて選択される。
【0104】
例40 この例は、例30の要素を含み、前記VRモードは、動作状態における予測変化の通知に少なくとも部分的に基づいて選択される。
【0105】
例41 この例は、例38の要素を含み、前記動作状態は、負荷電圧及び/又は負荷電流の1つ以上を含む。
【0106】
例42 この例は、例32の要素を含み、前記アラートは、現在電力消費及び/又は前記負荷デバイスの電力消費における予測変化のうちの少なくとも1つに関連付けられている。
【0107】
例43 この例は、例25の要素を含み、コントローラロジックによって、1つ以上の負荷特性をモニタリングするステップをさらに含む。
【0108】
例44 この例は、例43の要素を含み、前記負荷特性は、出力電圧及び/又は出力電流の1つ以上を含む。
【0109】
例45 この例は、例43の要素を含み、前記コントローラロジックによって、前記1つ以上の負荷特性に少なくとも部分的に基づいて、前記モード選択可能VRのVRモードを選択するステップをさらに含む。
【0110】
例46 この例は、例32の要素を含み、前記デバイスインタフェースロジックによって、パラメータ及びポリシーストアにおいて、前記アラートに関連づけられたアラートインジケータを記憶する。
【0111】
例47 この例は、例30の要素を含み、前記VRモードは、ポリシーインジケータに少なくとも部分的に基づいて選択される。
【0112】
例48 この例は、例25の要素を含み、VR制御ロジックによって、前記モード選択可能VRの動作を制御するステップをさらに含む。
【0113】
例49 この例は、例30の要素を含み、前記VRモードは、前記モード選択可能vRの動作中、動的に選択される。
【0114】
例50 この例は、例25の要素を含み、制御入力信号(CIS)ロジックによって、前記複数のスイッチの1つ以上を駆動するための制御入力信号を生成するステップをさらに含む。
【0115】
例51 この例は、例50の要素を含み、前記制御入力信号は、パルス幅変調信号及び可変周波数信号のうちの少なくとも1つを含む。
【0116】
例52 この例は、例51の要素を含み、前記可変周波数信号はヒステリシス制御モードに対応する。
【0117】
例53 この例は、例26の要素を含み、コントローラロジックによって、前記S1、前記S2及び前記S5を2状態デバイス及び線形デバイスの1つ以上として動作させるステップと、該コントローラロジックによって、前記S3及び前記S4を2状態デバイスとして動作させるステップと、をさらに含む。
【0118】
例54 この例は、例26の要素を含み、前記S5は、互いに結合されている2つのスイッチを含む。
【0119】
例55 この例は、例54の要素を含み、前記2つのスイッチはトランジスタである。
【0120】
例56 この例は、例26の要素を含み、コントローラロジックによって、前記モード選択可能VRを線形VRモードとして構成するステップと、該コントローラロジックによって、前記S3及び前記S4をオフ状態に制御するステップと、をさらに含み、前記S5は互いに結合されている2つのスイッチを含む。
【0121】
例57 この例は、例56の要素を含み、コントローラロジックによって、前記S5をオフ状態に制御するステップと、該コントローラロジックによって、前記S1及び前記S2の少なくとも1つを線形状態に制御するステップと、をさらに含む。
【0122】
例58 この例は、例57の要素を含み、前記コントローラロジックによって、前記S1又は前記S2をオン状態に制御するステップをさらに含む。
【0123】
例59 この例は、例56の要素を含み、コントローラロジックによって、前記S1及び前記S2をオン状態に制御するステップと、該コントローラロジックによって、前記S5を線形状態に制御するステップと、をさらに含む。
【0124】
例60 この例は、例26の要素を含み、コントローラロジックによって、前記モード選択VRを、線形VRモードによりフォローされるスイッチトキャパシタVRモードの組み合わせとして構成するステップをさらに含む。
【0125】
例61 この例は、例60の要素を含み、前記コントローラロジックによって、前記S1、前記S2、前記S3及び前記S4は、2状態デバイスとして動作させるステップと、前記コントローラロジックによって、前記S5を線形状態で動作させるステップと、をさらに含む。
【0126】
例62 この例は、例26の要素を含み、コントローラロジックによって、前記モード選択可能VRを従来型降圧VRモード、3レベル降圧VRモード又はスイッチトキャパシタVRモードとして構成するステップと、該コントローラロジックによって、前記S1、前記S2、前記S3、前記S4及び前記S5を、2状態デバイスとして動作させるステップと、をさらに含み、各状態は制御信号に応答して入る。
【0127】
例63 この例は、例62の要素を含み、制御モードは可変周波数モードに対応する。
【0128】
例64 この例は、例62の要素を含み、制御モードはパルス幅変調(PWM)制御モードに対応する。
【0129】
例65 この例は、例62の要素を含み、前記コントローラロジックによって、前記モード選択可能VRを、従来型降圧VRモードとして構成するステップと、前記コントローラロジックによって、前記S5はオフ状態に制御するステップと、前記コントローラロジックによって、第1状態区間中、前記S1及び前記S2をオンに、前記S3及び前記S4をオフに制御するステップと、前記コントローラロジックによって、第2状態区間中、前記S1及び前記S2をオフに、前記S3及び前記S4をオンに制御するステップと、をさらに含む。
【0130】
例66 この例は、例62の要素を含み、前記コントローラロジックによって、前記モード選択可能VRを、前記3レベル降圧VRモードとして構成し、前記コントローラロジックによって、前記S5をオフ状態に制御するステップと、前記コントローラロジックによって、第1状態区間中、前記S1及び前記S2をオンに、前記S3及び前記S4をオフに制御するステップと、前記コントローラロジックによって、第2状態区間中、前記S1及び前記S3をオンに、前記S2及び前記S4をオフに制御するステップと、前記コントローラロジックによって、第3状態区間中、前記S2及び前記S4をオンに、前記S1及び前記S3をオフに制御するステップと、前記コントローラロジックによって、第4状態区間中、前記S3及び前記S4をオンに、前記S1及び前記S2をオフに制御するステップと、をさらに含み、前記複数の状態区間の少なくともいくつかは、前記制御信号に応答して選択される。
【0131】
例67 この例は、例62の要素を含み、前記コントローラロジックによって、前記モード選択可能VRを、スイッチトキャパシタVRとして構成するステップと、前記コントローラロジックによって、前記S5はオン状態に制御するステップと、前記コントローラロジックによって、第1状態区間中、前記S1及び前記S3をオンに、前記S2及び前記S4をオフに制御するステップと、前記コントローラロジックによって、第2状態区間中、前記S1及び前記S3をオフに、前記S2及び前記S4をオンに制御するステップと、をさらに含む。
【0132】
例68 この例によれば、システムが含まれる。当該システムは、複数の電圧レギュレータ(VR)モードのうちの1つ以上を実装するモード選択可能電圧レギュレータ(VR)と、前記モード選択可能VRの動作を管理するコントローラロジックと、を含む。モード選択可能VRは、複数のスイッチと、インダクタ(L)と、フライングキャパシタ(Cf)と、出力キャパシタ(Cout)と、を含む。
【0133】
例69 この例は、例68の要素を含み、前記複数のスイッチは、第1スイッチ(S1)と、第2スイッチ(S2)と、第3スイッチ(S3)と、第4スイッチ(S4)と、第5スイッチ(S5)と、を含み、前記S1の第1端子は供給電圧源Vccに結合されるものであり、前記S1の第2端子は前記S2の第1端子と前記Cfの第1端子に結合されており、前記S2の第2端子は前記Lの第1端子、前記S5の第1端子及び前記S3の第1端子に結合されており、前記S3の第2端子は前記Cfの第2端子及び前記S4の第1端子に結合されており、前記S4の第2端子はグラウンドに結合されているものであり、前記S5の第2端子は前記Lの第2端子、前記Coutの第1端子及びモード選択可能VR出力Voutに結合されており、前記Coutの第2端子はグラウンドに結合されているものである。
【0134】
例70 この例は、例68の要素を含み、前記コントローラロジックは、VRモードを選択するモード選択ロジックを含む。
【0135】
例71 この例は、例68の要素を含み、前記複数のVRモードは、線形VRモードと、低ドロップアウトVRモードと、従来型降圧VRモードと、3レベル降圧VRモードと、スイッチトキャパシタVRモードと、線形VRモードによってフォローされるスイッチトキャパシタVRモードの組み合わせと、を含む。
【0136】
例72 この例は、例68の要素を含み、前記コントローラロジックは、前記モード選択可能VRに制御入力信号を供給するVR制御ロジックを含む。
【0137】
例73 この例は、例72の要素を含み、前記制御入力信号は、パルス幅変調(PWM)制御モード及び/又は可変周波数モードの少なくとも1つに対応する。
【0138】
例74 この例は、例68から72のいずれか一つの要素を含み、前記コントローラロジックは、負荷デバイスからアラートを受信するデバイスインタフェースロジックを含む。
【0139】
例75 この例は、例70の要素を含み、前記VRモードは、前記モード選択可能VRの動作前及び/又は動作中のうちの少なくとも1つで選択される。
【0140】
例76 この例は、例70の要素を含み、前記VRモードは、負荷特性に少なくとも部分的に基づいて選択される。
【0141】
例77 この例は、例76の要素を含み、前記負荷特性は、予測負荷、現在負荷、負荷を含む負荷デバイスからの信号、検知電流及び/又は検知電圧の1つ以上を含む。
【0142】
例78 この例は、例70の要素を含み、選択された前記VRモードは、パフォーマンス特性を最適化するものである。
【0143】
例79 この例は、例70の要素を含み、前記VRモードは、パフォーマンス特性を最適化することに少なくとも部分的に基づいて選択される。
【0144】
例80 この例は、例78又は79の要素を含み、前記パフォーマンス特性は、変換効率、出力電圧リップル、出力電流リップル及び/又は過渡パフォーマンスの1つ以上を含む。
【0145】
例81 この例は、例70の要素を含み、前記VRモードは、動作状態における変化に応答して選択される。
【0146】
例82 この例は、例70の要素を含み、前記VRモードは、動作状態における予測変化に少なくとも部分的に基づいて選択される。
【0147】
例83 この例は、例70の要素を含み、前記VRモードは、動作状態における予測変化の通知に少なくとも部分的に基づいて選択される。
【0148】
例84 この例は、例81から83のいずれか一つの要素を含み、前記動作状態は、負荷電圧及び/又は負荷電流の1つ以上を含む。
【0149】
例85 この例は、例74の要素を含み、前記アラートは、現在電力消費及び/又は前記負荷デバイスの電力消費における予測変化のうちの少なくとも1つに関連付けられている。
【0150】
例86 この例は、例68から72のいずれか一つの要素を含み、前記コントローラロジックは、1つ以上の負荷特性をモニタリングするものである。
【0151】
例87 この例は、例86の要素を含み、前記負荷特性は、出力電圧及び/又は出力電流の1つ以上を含む。
【0152】
例88 この例は、例86又は87の要素を含み、前記コントローラロジックは、前記1つ以上の負荷特性に少なくとも部分的に基づいて、前記モード選択可能VRのVRモードを選択するステップをさらに含む。
【0153】
例89 この例は、例74の要素を含み、前記コントローラロジックは、パラメータ及びポリシーストアを含み、前記デバイスインタフェースロジックは、前記パラメータ及びポリシーストアにおいて、前記アラートに関連づけられたアラートインジケータを記憶するものである。
【0154】
例90 この例は、例68から72のいずれか一つの要素を含み、前記モード選択可能VRの動作を制御するVR制御ロジックをさらに含む。
【0155】
例91 この例は、例70の要素を含み、前記モード選択ロジックは、前記VRモードを、ポリシーインジケータに少なくとも部分的に基づいて選択するものである。
【0156】
例92 この例は、例68から72のいずれか一つの要素を含み、前記コントローラロジックは、前記複数のスイッチの1つ以上を駆動するための制御入力信号を生成する制御入力信号(CIS)ロジックをさらに含む。
【0157】
例93 この例は、例92の要素を含み、前記制御入力信号は、パルス幅変調信号及び可変周波数信号のうちの少なくとも1つを含む。
【0158】
例94 この例は、例93の要素を含み、前記可変周波数信号はヒステリシス制御モードに対応する。
【0159】
例95 この例は、例68から72のいずれか一つの要素を含み、前記モード選択可能VRの少なくとも一部は、オンダイである。
【0160】
例96 この例は、例68から72のいずれか一つの要素を含み、前記モード選択可能VRの少なくとも一部は、オフダイである。
【0161】
例97 この例は、例68から72のいずれか一つの要素を含み、前記複数のスイッチは、電界効果トランジスタ(FET)、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)及びリレーの1つ以上を含む。
【0162】
例98 この例は、例68から72のいずれか一つの要素を含み、前記複数のスイッチの各々は、それぞれ制御入力信号を受信する制御端子を有する。
【0163】
例99 この例は、例68から72のいずれか一つの要素を含み、前記複数のスイッチの各々は、複数の制御入力信号を受信する制御端子を有する。
【0164】
例100 この例は、例69の要素を含み、スイッチS1、S2及びS5は、2状態デバイス及び線形デバイスの1つ以上として動作され、スイッチS3及びS4は、2状態デバイスとして動作される。
【0165】
例101 この例は、例69の要素を含み、前記S5は、互いに結合されている2つのスイッチを含む。
【0166】
例102 この例は、例101の要素を含み、前記2つのスイッチはトランジスタである。
【0167】
例103 この例は、例69の要素を含み、前記モード選択可能VRは線形VRモードとして構成され、前記S3及び前記S4はオフ状態にあり、前記S5は互いに結合されている2つのスイッチを含む。
【0168】
例104 この例は、例103の要素を含み、前記S5はオフ状態にあり、前記S1及び前記S2の少なくとも1つは、線形状態にある。
【0169】
例105 この例は、例104の要素を含み、前記S1又は前記S2はオン状態にある。
【0170】
例106 この例は、例103の要素を含み、記S1及び前記S2はオン状態にあり、前記S5は線形状態にある。
【0171】
例107 この例は、例69の要素を含み、前記モード選択VRは、線形VRモードによりフォローされるスイッチトキャパシタVRモードの組み合わせとして構成される。
【0172】
例108 この例は、例107の要素を含み、スイッチS1、S2、S3及びS4は、2状態デバイスとして動作され、S5は線形状態で動作される。
【0173】
例109 この例は、例69の要素を含み、前記モード選択可能VRは、従来型降圧VRモード、3レベル降圧VRモード又はスイッチトキャパシタVRモードとして構成され、前記S1、前記S2、前記S3、前記S4及び前記S5は、2状態デバイスとして動作され、各状態は制御信号に応答して入る。
【0174】
例110 この例は、例109の要素を含み、制御モードは可変周波数モードに対応する。
【0175】
例111 この例は、例109の要素を含み、制御モードはパルス幅変調(PWM)制御モードに対応する。
【0176】
例112 この例は、例109の要素を含み、前記モード選択可能VRは、従来型降圧VRモードとして構成され、前記S5はオフ状態にあり、第1状態区間中、前記S1及び前記S2はオンであり、前記S3及び前記S4はオフであり、第2状態区間中、前記S1及び前記S2はオフであり、前記S3及び前記S4はオンである。
【0177】
例113 この例は、例109の要素を含み、前記モード選択可能VRは、前記3レベル降圧VRモードとして構成され、前記S5はオフ状態にあり、第1状態区間中、前記S1及び前記S2はオンであり、前記S3及び前記S4はオフであり、第2状態区間中、前記S1及び前記S3はオンであり、前記S2及び前記S4はオフであり、第3状態区間中、前記S2及び前記S4はオンであり、前記S1及び前記S3はオフであり、第4状態区間中、前記S3及び前記S4はオンであり、前記S1及び前記S2はオフであり、前記複数の状態区間の少なくともいくつかは、前記制御信号に応答して選択される。
【0178】
例114 この例は、例109の要素を含み、前記モード選択可能VRは、スイッチトキャパシタVRとして構成され、前記S5はオン状態にあり、第1状態区間中、前記S1及び前記S3はオンであり、前記S2及び前記S4はオフであり、第2状態区間中、前記S1及び前記S3はオフであり、前記S2及び前記S4はオンである。
【0179】
例115 本開示の他の例は、1つ以上のプロセッサにより実行されると、例25から67のいずれか1つによる方法を含む動作をもたらす命令を記憶しているコンピュータ読み取り可能記憶デバイスである。
【0180】
例116 本開示の他の例は、例25から67のいずれか1つによる方法を実行するようにアレンジされた少なくとも1つのデバイスを含むシステムである。
【0181】
例117 本開示の他の例は、例25から67のいずれか1つによる方法を実行する手段を含むデバイスである。
【0182】
本明細書で採用されている用語及び表現は、限定ではなく説明の用語として使用され、そのような用語及び表現の使用において、図示及び説明された特徴(又はその一部)の等価物を排除する意図はなく、特許請求の範囲内において種々の変更が可能であると認識している。したがって、特許請求の範囲は、そのような均等物のすべてをカバーすることを意図している。
【0183】
様々な特徴、態様及び実施形態を本明細書で説明してきた。特徴、態様及び実施形態は、当業者に理解されるように、互いに組み合わせたり、変形させたり、修正させたりする余地がある。それゆえ、本開示は、そのような組み合わせ、変形及び修正を包含するものとみなされるべきである。