(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6672337
(24)【登録日】2020年3月6日
(45)【発行日】2020年3月25日
(54)【発明の名称】往復回転のブラシヘッド
(51)【国際特許分類】
A61C 17/22 20060101AFI20200316BHJP
【FI】
A61C17/22 C
【請求項の数】11
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2017-560789(P2017-560789)
(86)(22)【出願日】2015年5月20日
(65)【公表番号】特表2018-515277(P2018-515277A)
(43)【公表日】2018年6月14日
(86)【国際出願番号】CN2015079351
(87)【国際公開番号】WO2016183815
(87)【国際公開日】20161124
【審査請求日】2018年5月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】317019812
【氏名又は名称】シャンハイ・シフト・エレクトリクス・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100189913
【弁理士】
【氏名又は名称】鵜飼 健
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(72)【発明者】
【氏名】ダイ、シャオグオ
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ツェンウ
(72)【発明者】
【氏名】ダイ、リン
【審査官】
村山 睦
(56)【参考文献】
【文献】
中国特許出願公開第103784207(CN,A)
【文献】
米国特許第05867856(US,A)
【文献】
特開2005−131342(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2002/0127143(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 17/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クリップ(1)に取り外し可能に接続されるブラシヘッドの接続口(21)と、ブラシヘッドのハウジング(22)と、ブラシヘッドの駆動軸(26)と、クリップの駆動軸(11)とブラシヘッドの駆動軸(26)とを接続するブラシヘッド接続品(23)と、少なくとも1つのブラシプレート(24、34、54A、54B)と、ブラシプレートに分布されるクリーニング素子(25)と、ブラシヘッドの駆動軸(26)に締め付けて接続される主動輪(27、37A、37B)と、を含む往復回転のブラシヘッドであって、
前記ブラシヘッドのハウジング(22)にはブラシヘッドの駆動軸の軸線とは同じ直線に位置される頂部穴(221)および中部貫通穴(223)が設けられ、ブラシヘッドの駆動軸(26)はブラシヘッドのハウジングの中部貫通穴(223)に挿通され、ブラシヘッドの駆動軸(26)はブラシヘッドのハウジング(22)の頂部穴(221)および中部貫通穴(223)の中において自由に往復回旋可能で前記頂部穴(221)および中部貫通穴(223)によってブラシヘッドのハウジング(22)の中に拘束されて、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線(L1)に回って往復回旋運動し、前記主動輪(27、37A、37B)には主動輪の貫通穴(272、372A、372B)が分布され、ブラシヘッドの駆動軸の一部は主動輪の貫通穴(272、372A、372B)に挿通することができ、ブラシヘッドの駆動軸の一部が主動輪の貫通穴(272、372A、372B)に挿通された後に、ブラシヘッドの駆動軸と主動輪との嵌合領域は主動輪の貫通穴(272、372A、372B)に進入され、この嵌合領域の形状はブラシヘッドの駆動軸(26)と主動輪(27、37A、37B)とを相対移動することができないように固定接続させ、前記ブラシプレート(24、34、54A、54B)にはブラシプレートの回旋軸線(L2)に沿ってクリーニング素子(25)から離れる方向に向かうブラシプレートの突起(245、345)が分布され、ブラシプレートの突起(245、345)には主動輪の駆動部分(271、371A、371B)にマッチングされるブラシプレートの従動輪の従動部分(243、343)が分布され、ブラシプレートの突起(245、345)はブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線(L1)に沿う方向においてブラシプレートの中空領域(241、341、541A、541B)が設けられ、ブラシヘッドの駆動軸(26)はこのブラシプレートの中空領域(241、341、541A、541B)に挿通されるかまたは進入され、ブラシヘッドの駆動軸(26)はブラシプレート(24、34、54A、54B)がブラシプレートの回旋軸線(L2)に沿ってクリーニング素子(25)に向かう方向における運動を制限し、ブラシヘッドの駆動軸(26)が取り付けられていないまたは駆動軸が壊された際に、ブラシプレート(24)は往復回旋運動をすることができない、往復回転のブラシヘッド。
【請求項2】
前記頂部穴(221)は止まり穴または貫通穴を含む、請求項1に記載の往復回転のブラシヘッド。
【請求項3】
前記主動輪(27)には駆動部分(271)が設けられ、この駆動部分はブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線(L1)を中心線とし、クリーニング素子(25)から離れる側に位置され、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線(L1)とブラシプレートの回旋軸線(L2)は互いにほぼ垂直されるため、ブラシプレートの従動輪の従動部分(243)を、主動輪(27)から離れる位置からブラシプレートの回旋軸線(L2)に沿ってクリーニング素子(25)が主動輪(27)を指す方向から、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線(L1)を越えて、主動輪の駆動部分(271)に正しく嵌め合う位置に取り付けることができる、請求項1または2に記載の往復回転のブラシヘッド。
【請求項4】
前記主動輪の駆動部分(271)は1つのベベルギアにおける単一のコニカル歯であり、ブラシプレートの回旋軸線(L2)のクリーニング素子(25)から離れる方向に沿って分布され、ブラシプレートの突起(245)にはクリーニング素子(25)から離れる方向において、主動輪の駆動部分(271)にマッチングされるブラシプレートの従動輪の従動部分(243)が分布され、このブラシプレートの従動輪の従動部分(243)は、前記主動輪(27)における単一のコニカル歯にマッチングされる、同じベベルギアにおける対向された2つの歯形面によって形成される単独な歯槽構造である、請求項1または2に記載の往復回転のブラシヘッド。
【請求項5】
前記主動輪(37)にはほぼ球体または円柱体の主動輪の駆動部分(371A、371B)が設けられ、前記ブラシプレートの従動輪の従動部分(343)には、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線(L1)にほぼ垂直される方向において2つの互いに平行される2つの小さい平面が分布され、この2つの互いに平行される小さい平面と主動輪の駆動部分(371A、371B)との間に運動隙間が存在され、この2つの互いに平行される小さい平面の平行面は主動輪の駆動部分(371A,371B)に接される、請求項1または2に記載の往復回転のブラシヘッド。
【請求項6】
前記ブラシヘッドの駆動軸(26)がブラシプレートの中空領域(241)に囲われる部分は、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線(L1)に沿って上に向かう長さが、主動輪(27)がブラシプレートの従動輪の従動部分(243)との嵌め合いから離脱され始めるための距離より大きい、請求項3に記載の往復回転のブラシヘッド。
【請求項7】
前記ブラシヘッドの駆動軸は金属によって作成される、請求項1または2に記載の往復回転のブラシヘッド。
【請求項8】
前記ブラシヘッドのハウジング(22)のヘッド部は、ブラシプレートの突起(245、345)がブラシプレートの回旋軸線(L2)に垂直される方向に沿う運動を制限する凹型領域(224)をさらに含み、つまり、前記ブラシヘッドのハウジング(22)は、ブラシプレート(24、34)がブラシプレートの回旋軸線(L2)に垂直される方向に沿う運動を制限する、請求項1または2に記載の往復回転のブラシヘッド。
【請求項9】
前記ブラシプレートの突起(245、345)にはブラシプレートの回旋表面(242、342)が分布され、ブラシヘッドのハウジングのヘッド部の凹型領域(224)の側面にはブラシヘッドのハウジングの内面(222)が分布され、前記ブラシプレートの回旋表面(242、342)はブラシプレートの回旋軸線(L2)を縦方向軸線とした円柱体の側表面のすべてまたは一部、あるいはブラシプレートの回旋軸線(L2)を縦方向軸線とした円錐体の側表面のすべてまたは一部で、前記ブラシヘッドのハウジングの内面(222)はブラシプレートの回旋軸線(L2)を縦方向軸線とした円柱体の側表面のすべてまたは一部、あるいはブラシプレートの回旋軸線(L2)を縦方向軸線とした円錐体の側表面のすべてまたは一部である、請求項1または2に記載の往復回転のブラシヘッド。
【請求項10】
前記ブラシヘッド(50)はダブルブラシプレートを含み、すなわち、第1ブラシプレート(54A)と第2ブラシプレート(54B)とを含み、第1ブラシプレートと第2ブラシプレートとの回旋方向は一致されるかまたは反対され、第1ブラシプレート(54A)と第2ブラシプレート(54B)とはそれぞれブラシプレートの突起を含み、これらのブラシプレートの突起には、対応される主動輪の駆動部分(571、572)にマッチングされるブラシプレートの従動輪の従動部分と、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線(L1)方向に沿うブラシプレートの中空領域(541A、541B)とが分布される、請求項1または2に記載の往復回転のブラシヘッド。
【請求項11】
前記ダブルブラシプレートのブラシヘッドの駆動軸(56)は、第1ブラシプレートと第2ブラシプレートとのブラシプレートの中空領域(541A、541B)に挿通されるかまたは進入されるとともに、ブラシヘッドのハウジング(52)の頂部穴(521)および中部貫通穴(523)によってダブルブラシプレートブラシヘッド(50)のブラシヘッドのハウジング(52)の中に拘束されて、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線(L1)に回って往復回旋運動をする、請求項10に記載の往復回転のブラシヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はブラシヘッドに関し、より具体的には、積載体がヘッド部からの離脱を防止することができる往復回転のブラシヘッドに関し、このブラシヘッドは体積が小さく、構造が簡単で、組立の操作が便利である。
【背景技術】
【0002】
本発明と同じ発明者が持つ実用新案CN2614048Yにおいては、電動歯ブラシが開示され、そのブラシヘッドにおける刷毛のブラケットが取付部に取り付けられ、刷毛のブラケットの一側の外壁において溝が加工され、スペーサーピンが溝に挿入され、このスペーサーピンの他端が空芯支持チューブの鍋状取付部の頂壁に固定される。上記構造を有する電動歯ブラシのブラシヘッドを量産する際に、生産工程において誤差が存在するため、空芯支持チューブに固定されるスペーサーピンの緩みが発生する可能性があり、よって、スペーサーピンが刷毛のブラケットを確実に固定することができなくなり、刷毛のブラケットが空芯支持チューブに離脱してしまい、あるいは、使用者が電動歯ブラシのブラシヘッドを超長時間に使用したため、スペーサーピンと刷毛のブラケットの溝がひどく摩耗され、もしくはスペーサーピンと空芯支持チューブの固定が緩んでしまい、よって、刷毛のブラケットが空芯支持チューブに離脱してしまうようになる。運動中の刷毛のブラケットが空芯支持チューブに離脱すれば、ひどい結果になってしまい、例えば、刷毛のブラケットが使用者に気管または胃袋の中に食い込まれることなどである。さらに、刷毛のブラケットが喉にかかってしまう可能性があり、使用者が呼吸困難になることを引き起こす。
【0003】
市販の諸々の類型の電動歯ブラシのブラシヘッドは、製品から刷毛のブラケットの離脱で使用者に傷害を与えるような製品リコール事件が既に複数回発生した。本発明と同じ発明者が持つ別の特許(公開番号CN103784207A)においては、パーソナル電動クリーニング用具が開示され、そのヘッド部がクリーニング素子を積載する積載体に接続され、積載体は、このヘッド部の中に収納可能な接続部分と、接続部分からその第1回転軸線に沿って延びるとともに、この第1回転軸線に垂直される径方向に沿っても延びる、クリーニング素子を固定するための固定部分と、を含み、接続部分の外面において、互いに対向される一対の弧形の溝が周方向に沿って設置され、それに応じて、径方向において互いに対向される一対の位置決めピンがヘッド部に固定され、各位置決めピンの一端はヘッド部に固定され、他端はヘッド部の中に突起し延びることによって、弧形の溝の中に収納されて接合される。それによって、積載体が第1回転軸線に回って回転する際に、位置決めピンは対応される弧形の溝の中に位置決められて接合されたままで、よって、ヘッド部から積載体の離脱が制限される。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、ヘッド部から積載体の離脱を防止可能で従来の技術と異なるような安全構造を有する、往復回転のブラシヘッドを提供することである。また、このブラシヘッドは体積が小さく、構造が簡単で、組立の操作が便利である。
【0005】
そのためには、本発明に係る往復回転のブラシヘッドは、クリップに取り外し可能に接続されるブラシヘッドの接続口と、ブラシヘッドのハウジングと、ブラシヘッドの駆動軸と、クリップの駆動軸とブラシヘッドの駆動軸とを接続するブラシヘッド接続品と、少なくとも1つのブラシプレートと、ブラシプレートに分布されるクリーニング素子と、ブラシヘッドの駆動軸に締め付けて接続される主動輪と、を含み、ブラシヘッドのハウジングには中心合わせ分布される頂部穴および/または中部貫通穴が設けられ、前記頂部穴および/または中部貫通穴の中心線とブラシヘッドの駆動軸の
回旋軸線は同じ直線に位置され、ブラシヘッドの駆動軸はブラシヘッドのハウジングの中部貫通穴に挿通され、ブラシヘッドの駆動軸はブラシヘッドのハウジングの頂部穴および/または中部貫通穴の中において自由に往復回旋可能でこの頂部穴および/または中部貫通穴によってブラシヘッドのハウジングの中に拘束されて、ブラシヘッドの駆動軸の回転軸線に回って往復回旋運動し、主動輪には主動輪の貫通穴が分布され、ブラシヘッドの駆動軸の一部は主動輪の貫通穴に挿通することができ、ブラシヘッドの駆動軸の一部が主動輪の貫通穴に挿通された後に、ブラシヘッドの駆動軸と主動輪との嵌合領域は主動輪の貫通穴に進入され、この配合嵌合領域の形状はブラシヘッドの駆動軸と主動輪とを相対移動することができないように固定接続させ、ブラシプレートにはラシプレートの回旋軸線に沿ってクリーニング素子から離れる方向に向かうブラシプレートの突起が分布され、ブラシプレートの突起には主動輪の駆動部分にマッチングされるブラシプレートの従動輪の従動部分が分布され、ブラシプレートの突起はブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線に沿う方向においてブラシプレートの中空領域が設けられ、ブラシヘッドの駆動軸はこのブラシプレートの中空領域に挿通されるかまたは進入され、ブラシヘッドの駆動軸はブラシプレートがブラシプレートの回旋軸線に沿ってクリーニング素子に向かう方向における運動を制限し、ブラシヘッドの駆動軸が取り付けられていないまたは駆動軸が壊された際に、ブラシプレートは往復回旋運動をすることができない。前記頂部穴は止まり穴でもよく、貫通穴でもよい。
【0006】
好ましくは、主動輪に設けられた
前記主動輪の駆動部分は、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線を中心線としたクリーニング素子から離れる側に位置され、ラシヘッドの駆動軸の回旋軸線とブラシプレートの回旋軸線とは互いに垂直されるため、ブラシプレートの従動輪の従動部分を、主動輪から離れる位置からブラシプレートの回旋軸線に沿ってクリーニング素子が主動輪を指す方向から、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線を越えて、
前記主動輪の駆動部分に正しく嵌め合う位置に取り付けることができる。
【0007】
主動輪の駆動部分は1つのベベルギアにおける単一のコニカル歯でもよく、その単一のコニカル歯はブラシプレートの回旋軸線に沿ってクリーニング素子から離れる方向において分布され、ブラシプレートの突起においてクリーニング素子から離れる方向においては、主動輪の駆動部分にマッチングされるブラシプレートの従動輪の従動部分が分布され、このブラシプレートの従動輪の従動部分は、前記主動輪における単一のコニカル歯にマッチングされる、同じベベルギアにおける対向された2つの歯形面によって形成される単独な歯槽構造である。
【0008】
好ましくは、ブラシヘッドの駆動軸がブラシプレートの中空領域に含まれる部分は、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線に沿って上に向かう長さが、主動輪がブラシプレートの従動輪の従動部分との嵌め合いから離脱されるための距離より大きい。好ましくは、ブラシヘッドの駆動軸は金属によって作成される。
【0009】
ブラシヘッドのハウジングのヘッド部は、ブラシプレートの突起がブラシプレートの回旋軸線に垂直される方向に沿う運動を制限する凹型領域を更に含み、つまり、前記ブラシヘッドのハウジングは、ブラシプレートがブラシプレートの回旋軸線に垂直される方向に沿う運動を制限する。
【0010】
主動輪における主動輪の駆動部分をほぼ球体または円柱体に設計し、ブラシプレートの従動輪の従動部分は、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線にほぼ垂直される方向において2つの互いに平行される小さい平面が分布され、この2つの互いに平行される小さい平面と主動輪の駆動部分との間に運動隙間が存在され、2つの互いに平行される小さい平面は主動輪の駆動部分に接されるようにしてもよい。
【0011】
ブラシプレートの突起にはブラシプレートの回旋表面が分布され、ブラシヘッドのハウジングのヘッド部の凹型領域の側面にはブラシヘッドのハウジングの内面が分布され、ブラシプレートの回旋表面はブラシプレートの回旋軸線を縦方向軸線とした円柱体の側表面のすべてまたは一部でもよく、あるいは、ブラシプレートの回旋軸線を縦方向軸線とした円錐体の側表面のすべてまたは一部でもよい。ブラシヘッドのハウジングの内面はブラシプレートの回旋軸線を縦方向軸線とした円柱体の側表面のすべてまたは一部でもよく、あるいは、ブラシプレートの回旋軸線を縦方向軸線とした円錐体の側表面のすべてまたは一部でもよい。
【0012】
ブラシプレートはダブルブラシプレートを更に含み、すなわち、第1ブラシプレートと第2ブラシプレートとを含んでもよい。第1ブラシプレートと第2ブラシプレートとの回旋方向は一致されてもよく、または反対されてもよく、第1ブラシプレートと第2ブラシプレートとはそれぞれブラシプレートの突起を含み、これらのブラシプレートの突起には、対応される主動輪の駆動部分にマッチングされるブラシプレートの従動輪の従動部分と、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線方向に沿うブラシプレートの中空領域とが分布される。ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸は、第1ブラシプレートと第2ブラシプレートとのブラシプレートの中空領域に挿通されるかまたは進入されるとともに、ブラシヘッドのハウジングの頂部穴および/または中部貫通穴によってダブルブラシプレートブラシヘッドのブラシヘッドのハウジングの中に拘束されて、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線に回って往復回旋運動をする。
【0013】
本発明によれば、ブラシヘッドのハウジングの頂部穴および/または中部貫通穴は、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線のみに回って回旋するようにブラシヘッドの駆動軸を拘束しつつ、ブラシヘッドの駆動軸がブラシプレートの回旋軸線の方向に沿う運動を制限する。ブラシプレートの中空領域の下壁とブラシヘッドのハウジングの中に拘束されるブラシヘッドの駆動軸とは協働され、ブラシプレートがラシプレートの回旋軸線に沿ってクリーニング素子に向かう方向における運動を制限することができ、よって、ブラシプレートがブラシプレートの回旋軸線に回って往復回旋をする際にブラシヘッドのハウジングからの離脱による人身傷害が有効的に防止される。
【0014】
それ以外に、本発明の構造によれば、まず工程用具で主動輪を固定し、次にブラシプレートの従動輪の従動部分を主動輪を越えて主動輪に正しく噛み合うことができる位置に組み立てることができ、組立の操作が簡単で確実であり、よって、生産性が著しく向上される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は本発明の電動歯ブラシの正面図である。
【
図2】
図2は
図1に示す電動歯ブラシのブラシヘッドの正面図である。
【
図3】
図3は
図2に示す電動歯ブラシのブラシヘッドの側面断面図である。
【
図4】
図4は
図2に示す電動歯ブラシのブラシヘッドの分解模式図である。
【
図5】
図5は
図2に示すブラシヘッドの駆動軸と主動輪とが組み合わせた図である。
【
図6】
図6は
図2に示すブラシヘッドの駆動軸と主動輪とブラシプレートとが組み合わせた断面図である。
【
図7】
図7は
図1に示す歯ブラシのブラシプレートの透視図である。
【
図9】
図9は
図2に示すブラシヘッドの駆動軸と主動輪とブラシプレートとが組み合わせた正視図である。
【
図11】
図11は
図2に示すブラシヘッドのハウジングと、ブラシプレートと、ブラシヘッドの駆動軸と、主動輪とが組み合わせた局部断面図である。
【
図12A】
図12Aは本発明の電動歯ブラシのブラシヘッドの第2実施例に係る主動輪とブラシヘッドの駆動軸とが組み合わせた図であり、図における主動輪の駆動部分は球体である。
【
図12B】
図12Bは本発明の電動歯ブラシのブラシヘッドの第2実施例に係る主動輪とブラシヘッドの駆動軸とが組み合わせた図であり、図における主動輪の駆動部分は円柱体である。
【
図14】
図14は本発明の電動歯ブラシのブラシヘッドの第3実施例の断面図であり、このブラシヘッドはダブルブラシプレートを有する。
【
図15】
図15は
図14に示すブラシヘッドの主動輪とブラシヘッドの駆動軸とブラシヘッドのハウジングとが組み合わせた断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、電動歯ブラシのブラシヘッドを例とし、図面を結合し本発明の例示的な実施例をより詳しく説明する。以下で電動歯ブラシのみを例として解釈し説明するが、本発明をそれに限定するものではない。本発明は他の往復回転可能なブラシヘッドにも適用されることは言うまでもない。
【0017】
本出願において空間の相対位置を記述する専門用語、例えば「内」と、「外」と、「上」と、「下」と、「上部(または上端)」と、「下部(または下端)」となどで、図面に示す1つの素子または特徴と別の素子(1つまたは複数)または特徴(1つまたは複数)との相互関係を簡単に説明した。本明細書において、「内」と「外」とは電動歯ブラシの径方向に対するもので、その中心に隣接することは内と定義され、中心から離れることは外と定義され、「上」と、「下」と、「上部」と、「下部」と、「上端」と、「下端」とは電動歯ブラシの縦方向軸線に対するもので、電動歯ブラシが直立または斜めの作動状態における際に、ブラシプレートに隣接する一端は「上」か、「上部」か、または「上端」と定義され、それに反対される一端は「下」か、「下部」か、または「下端」と定義される。
【0018】
素子をもう1つの素子の「上に」またはもう1つの素子に「接続される」と説明する際に、その素子は直接的にもう1つの素子の上に位置されるかまたは直接的にもう1つの素子に接続されてもよく、あるいはその間に別の素子が存在されてもよい。また、素子を「直接的に」もう1つの素子の「上に」またはもう1つの素子に「直接的に接続される」と説明する際に、その間に別の素子が存在されない。素子の間の関係を説明するそのほかの言葉については、類似な意味(例えば「〇〇の間に」は「直接的に〇〇の間に」に対応されるなど)を有すると理解すべきである。
【0019】
本出願においては言葉として第1と第2などで複数の素子または構成部分を説明したが、これらの素子または構成部分はこれらの言葉に制限されるべきではない。これらの言葉は1つの素子または構成部分と、もう1つの素子または構成部分とを区別するためのみに使用され、「順番」を含まない。そのため、以下に議論する第1素子または構成部分を第2素子または構成部分と称しても本発明の発想と範囲内に所属される。
【0020】
図1〜
図4を参照し、本発明の1つの実施例においては、電動歯ブラシは駆動部分が収納されるクリップ1と、クリップ1に取り外し可能に接続されるブラシヘッド2とを含む。ブラシヘッド2は、ブラシヘッドの接続口21と、ブラシヘッドのハウジング22と、ブラシヘッド接続品23と、ブラシプレート24と、クリーニング素子25と、ブラシヘッドの駆動軸26と、主動輪27とを含む。ブラシヘッドの接続口21によって、ブラシヘッド2を取り外し可能にクリップ1に取り付けることができる。クリップの駆動軸11はブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1に回って往復回旋運動をすることができる。
【0021】
図3に示すように、クリップの駆動軸11をブラシヘッド接続品23の下端に挿入し、当業者に公知されるように、クリップの駆動軸11とブラシヘッド接続品23との嵌合領域形状(例えば小さい平面でプレスばめ)を合理的に設計することによって、クリップの駆動軸11が回旋される際に、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1に回って往復回旋をさせるように駆動ブラシヘッド接続品23を駆動することができる。ブラシヘッドの駆動軸26はブラシヘッド接続品23の上端にプレスばめで挿入され、ブラシヘッドの駆動軸26とブラシヘッド接続品23との嵌合領域形状(例えば
図5における262に示すようにブラシヘッドの駆動軸26の局部ローレット工程を採用)を合理的に設計することによって、ブラシヘッドの駆動軸26をブラシヘッド接続品23に対し移動することができないように固定接続させることができるとともに、ブラシヘッドの駆動軸26とブラシヘッド接続品23とが同じ往復回旋軸線を有し、この往復回旋軸線がブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1であり、すなわちブラシヘッドの駆動軸26もブラシヘッド接続品23もブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1に回って往復回旋をする。
【0022】
ブラシヘッドの駆動軸26はブラシヘッドのハウジングの中部貫通穴223に挿通され、ブラシヘッドの駆動軸26はブラシヘッドのハウジングの中部貫通穴223の中において自由に往復回旋をすることができ、この箇所の嵌め合いは工事における典型的な運動可能な軸と穴との嵌め合いである。ブラシヘッドのハウジングの中部貫通穴223の上方においては、ブラシヘッドの駆動軸26が主動輪27に締め付けて接続される。
図5に示すように、主動輪27には主動輪の貫通穴272が分布され、ブラシヘッドの駆動軸26の一部は主動輪の貫通穴272に挿通することができ、ブラシヘッドの駆動軸26の一部が主動輪の貫通穴272に挿通された後に、ブラシヘッドの駆動軸と主動輪との嵌合領域263が主動輪の貫通穴272に進入され、ブラシヘッドの駆動軸と主動輪との嵌合領域263の形状はブラシヘッドの駆動軸26と主動輪27とを相対移動することができないように固定接続させる。
図3に示すように、主動輪27の上方においては、ブラシヘッドの駆動軸26はブラシプレートの中空領域241に挿通され、ブラシプレート24はブラシヘッドの駆動軸26に干渉されないようにブラシプレートの回旋軸線L2に回って予定の角度で自由に往復回旋をすることができる。ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1とブラシプレートの回旋軸線L2とは互いにほぼ垂直される。ブラシプレートの中空領域241の上方においては、ブラシヘッドの駆動軸の頂端261はブラシヘッドのハウジングの頂部穴221に挿入され、ブラシヘッドの駆動軸の頂端261はブラシヘッドのハウジングの頂部穴221に対しブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1に回って自由に往復回旋をすることができる。ブラシヘッドのハウジングの頂部穴221とブラシヘッドのハウジングの中部貫通穴223とは中心合わせ分布され、すなわち2つの穴の中心線が同じ直線に位置され、且つブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1と同じ直線に位置される。本発明におけるブラシヘッドの駆動軸26は金属によって作成され、もちろん、プラスチックによって作成されてもよい。プラスチックに比較すれば、金属がより高いヤング率を有するため、金属品はプラスチック品に比べてより良い幾何寸法精度と運動安定性を有する。
【0023】
図4と
図7と
図8と
図10とに示すように、ブラシプレート24にはクリーニング素子25が分布される。ブラシプレート24にはブラシプレートの回旋軸線L2に沿ってクリーニング素子25から離れる方向においてブラシプレートの突起245が分布され、ブラシプレートの突起245にはブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1に沿う方向においてブラシプレートの中空領域241が設けられ、ブラシヘッドの駆動軸26はブラシプレートの中空領域241に挿通され、ブラシプレート24がブラシプレートの回旋軸線L2に回って往復回旋をする際に、ブラシプレートの中空領域241はブラシプレート24とブラシヘッドの駆動軸26とを運動の干渉がないようにさせる。ブラシプレートの突起245には主動輪27にマッチングされるブラシプレートの従動輪の従動部分243が分布される。本実施例においては、主動輪27の駆動部分271はベベルギアにおける単一のコニカル歯を含み、この単一のコニカル歯はブラシプレートの回旋軸線L2のクリーニング素子25から離れる方向に沿って分布され、すなわち、主動輪の駆動部分(単一のコニカル歯)271は、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1を中心線とした、クリーニング素子25から離れる側に位置される。ブラシプレートの突起245にはクリーニング素子25から離れる方向において主動輪の駆動部分271にマッチングされるブラシプレートの従動輪の従動部分243が分布される。本実施例においては、ブラシプレートの従動輪の従動部分243は、主動輪27における駆動部分271の単一のコニカル歯にマッチングされる、同じベベルギアにおける対向された2つの歯形面によって形成される単一の歯槽構造である。
【0024】
ブラシヘッドのハウジング22はヘッド部領域においてブラシヘッドのハウジングのヘッド部の凹型領域224が分布され、ブラシヘッドのハウジングのヘッド部の凹型領域224にはブラシプレートの突起245が収納され、ブラシプレートの突起245にはブラシプレートの回旋表面242が分布され、ブラシヘッドのハウジングのヘッド部の凹型領域224の側面にはブラシヘッドのハウジングの内面222が分布される。本実施例においては、ブラシプレートの回旋表面242はブラシプレートの回旋軸線L2を縦方向軸線とした円柱体の側表面のすべてまたは一部でもよく、ブラシプレートの回旋軸線L2を縦方向軸線とした円錐体の側表面のすべてまたは一部でもよい。ブラシヘッドのハウジングの内面222はブラシプレートの回旋軸線L2を縦方向軸線とした円柱体の側表面のすべてまたは一部でもよく、ブラシプレートの回旋軸線L2を縦方向軸線としたすべたまたは円錐体の側表面の一部でもよい。ブラシプレートの回旋表面242とブラシヘッドのハウジングの内面222との間に運動隙間が存在され、前記運動隙間は、ブラシプレートの突起245がブラシヘッドのハウジングのヘッド部の凹型領域224においてブラシプレートの回旋軸線L2に回って自由に往復回旋をすることを許容する。ブラシプレートの回旋表面242とブラシヘッドのハウジングの内面222とは協働され、ブラシプレート24がブラシプレートの回旋軸線L2に回る往復回旋を拘束する。
【0025】
本発明においては、ヘッド部の伝動部分はベベルギアにおける単歯形式の主動輪の駆動部分271と、前記単歯にマッチングされる、同じベベルギアにおける対向された2つの歯形面によって形成される単一の歯槽構造形式のブラシプレートの従動輪の従動部分243とを含む。
図9と
図3に示すように、主動輪の駆動部分271がベベルギアにおける単一のコニカル歯であり、ブラシヘッドのハウジング22にブラシプレートの突起245が収納されるためのブラシヘッドのハウジングのヘッド部の凹型領域224(
図10)が分布されるため、ブラシヘッドの駆動軸26が主動輪27に挿入されておらず且つ主動輪の駆動部分271がブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1を中心線とした、クリーニング素子25から離れる側に位置される際に、ブラシプレートの従動輪の従動部分243は主動輪27の回旋軸線を中心とし単一のコニカル歯が分布された側に対し反対側の位置からブラシプレートの回旋軸線L2に沿って主動輪27の回旋軸線を越えて主動輪の駆動部分271が分布された領域に取り付けることができ、よって、ブラシプレートの従動輪の従動部分243と主動輪の駆動部分271とを正しく噛み合わせる。そのため、ブラシプレート24と主動輪27との組み立ては融通性がより良い。もしそうでないと、まず主動輪27をブラシプレートの従動輪の従動部分243の中に予め取り付け、次にこの組立品をブラシヘッドのハウジングのヘッド部の凹型領域224の中に入れるようにしなけらばならず、このような方法が主動輪27とブラシプレートの従動輪の従動部分243との正しい噛み合い状態を保証しにくいことは言うまでもない。しかし、本例に係る構造によれば、まず工程用具で主動輪27を固定し、次にブラシプレートの従動輪の従動部分243を主動輪27を越えて主動輪27に正しく噛み合うことができる位置に組み立てることができ、組立の操作が簡単で確実であり、よって、生産性が著しく向上される。
図8はブラシプレート24の局部断面図で、その図にはブラシプレートの中空領域241が明瞭に示され、ブラシプレートの中空領域241がクリーニング素子25から離れる方向に沿ってブラシプレートの中空領域の下壁244が設けられる。
図11はブラシプレート24と、ブラシヘッドのハウジング22と、ブラシヘッドの駆動軸26と、主動輪27とが組み合わせた局部断面図である。
図3に示すように、ブラシヘッドのハウジングの中部貫通穴223とブラシヘッドのハウジングの頂部穴221とは、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1のみに回って回旋するようにブラシヘッドの駆動軸26を拘束しつつ、ブラシヘッドの駆動軸26がブラシプレートの回旋軸線L2の方向に沿う運動を制限する。ブラシプレートの中空領域241はブラシヘッドのハウジングの頂部に近接される領域が扇形をなす。主動輪27がクリップの駆動軸11によって駆動されブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1に回って往復回旋をする際に、主動輪27はブラシプレートの従動輪の従動部分243を駆動し、ブラシプレートの従動輪の従動部分243はブラシプレート24をブラシプレートの回旋軸線L2に回って往復回旋をさせる。本実施例においては、ブラシプレート24が主動輪27によって駆動され、ブラシプレート24がブラシプレートの回旋軸線L2に回って片方向の最大回旋角度が約60°であるため、ブラシプレートの中空領域241は十分に大きい逃げ領域を有するように設けられ、よって、ブラシプレート24がブラシヘッドの駆動軸26に干渉されないようにブラシプレートの回旋軸線L2に回って往復回旋をすることを許容する。ブラシプレートの中空領域241の逃げ領域が大きいほど、シプレート24がブラシヘッドの駆動軸26に干渉されないようにブラシプレートの回旋軸線L2に回って往復回旋をすることに有利であることは言うまでもない。本例に係る逃げ領域がブラシプレートの中空領域241であるため、この中空領域は逃げ領域の周囲において対応される実体部分を有すべきと意味し、それに、ブラシヘッドの駆動軸26が対応される直径を有するため、工業の応用においては、ブラシプレートの中空領域241の機械的強度を考慮すれば、逃げ領域241の周囲において対応される適切な肉厚の実体部分を有すべきと要求される。同様に、ブラシヘッドの駆動軸26の機械的強度を考慮すれば、前記ブラシヘッドの駆動軸26が適切な直径を有すると要求されるため、逃げ領域を大きすぎるようにしてはいけない。前記中空領域241の実体部分の肉厚とブラシヘッドの駆動軸26の直径とはブラシプレート24がブラシプレートの回旋軸線L2に回ってブラシヘッドの駆動軸26に干渉されないように回旋する角度を制限する。ブラシプレートの中空領域241の逃げ領域が許容できる、ブラシプレート24がブラシヘッドの駆動軸26に干渉されないようにブラシプレートの回旋軸線L2に回る往復回旋の最大片方の回旋角度が150°くらいのみであることは試験から得た。好ましくは、ブラシプレートの中空領域241の逃げ領域が許容する、ブラシプレート24がブラシヘッドの駆動軸26に干渉されないようにブラシプレートの回旋軸線L2に回る往復回旋の最大片方の回旋角度は90°である。
【0026】
さらに
図3に示すように、ブラシヘッドのハウジングの中部貫通穴223とブラシヘッドのハウジングの頂部穴221とは、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1のみに回って回旋するようにブラシヘッドの駆動軸26を拘束しつつ、ブラシヘッドの駆動軸26がブラシプレートの回旋軸線L2の方向に沿う運動を制限する。ブラシプレートの中空領域241はブラシヘッドの駆動軸26に回る径方向においてブラシヘッドの駆動軸26の一部を囲む環形実体を形成し、ブラシヘッドの駆動軸26はブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1に沿って自由にブラシプレートの中空領域241に挿通することができる。上記のように、ブラシプレートの中空領域の下壁244と、ブラシヘッドのハウジング22の中に拘束されたブラシヘッドの駆動軸26とは協働され、ブラシプレート24がブラシプレートの回旋軸線L2に沿ってクリーニング素子25に向かう方向における運動を制限し、よって、ブラシプレート24がブラシプレートの回旋軸線L2に回って往復回旋をする際にブラシヘッドのハウジング22からの離脱による人身傷害が有効的に防止される。量産の過程において、ブラシヘッドの完成品にブラシヘッドの駆動軸26が取り付けられていない状況が発生すれば、主動輪27が運動できず、同様に、ブラシプレート24が主動輪27によって駆動されることもできず、よって、ブラシプレート24が運動機能を失い、このような欠陥は生産ラインの検測工程に発見されやすくて選び出される。同様に、このような状況が製品の使用の際に発生すれば、使用者も直ちに使用中止し、ブラシヘッド2が使用されても、ブラシプレート24が運動できないため使用者に障害を与えるまでにはならない。さらに、機械の常識からわかるように、主動輪27がブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1に沿ってクリップの方向に向かって主動輪27とブラシプレートの従動輪の従動部分243との嵌め合いを離脱させる距離を移動したら、主動輪27がブラシプレートの従動輪の従動部分243に外れ、すなわち主動輪27がブラシプレートの従動輪の従動部分243を駆動することができなくなる。ブラシプレート24を運動期間により確実にブラシヘッドの駆動軸26にてブラシヘッドのハウジング22の中に拘束させるためには、本例において、ブラシヘッドの駆動軸26がブラシプレートの中空領域241に挿入されるかまたは進入され、好ましくは、ブラシヘッドの駆動軸26がブラシプレートの中空領域241に囲まれる部分は、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1に沿って上に向かう長さが、主動輪27がブラシプレートの従動輪の従動部分243との嵌め合いから離脱されるための距離より大きい。
【0027】
上記のように、ブラシヘッドのハウジング22のヘッド部にはブラシヘッドのハウジングのヘッド部の凹型領域224が分布され、ブラシヘッドのハウジングヘッド部の凹型領域224にはブラシプレートの突起245が収納され、ブラシプレートの突起245はブラシヘッドのハウジングのヘッド部の凹型領域224の中に拘束されブラシプレートの回旋軸線L2に回って往復回旋運動し、ブラシヘッドのハウジングのヘッド部の凹型領域224はブラシプレートの突起245をブラシヘッドのハウジングのヘッド部の凹型領域224の中に位置させるように拘束し、すなわちブラシヘッドのハウジングのヘッド部の凹型領域224はブラシプレートの突起245がブラシプレートの回旋軸線L2に垂直される方向における運動を制限し、つまり、ブラシヘッドのハウジング22はブラシプレート24がブラシプレートの回旋軸線L2に垂直される方向における運動を制限する。
【0028】
使用者が電動歯ブラシクリップ1を起動し歯ブラシを作動させる際に、クリップの駆動軸11はブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1に回って往復回旋し、クリップの駆動軸11はブラシヘッド接続品23を駆動し、ブラシヘッド接続品23は、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1に回って往復回旋をさせるようにブラシヘッドの駆動軸26と主動輪27とを連動する。主動輪27は、ブラシプレート24をブラシプレートの回旋軸線L2に回って往復回旋をさせるようにブラシプレートの従動輪の従動部分243を駆動し、ブラシプレート24はブラシプレート24に締め付けられたクリーニング素子25(例えば刷毛)を往復回旋をさせるように連動し、歯を清潔にする効果を果たす。
【0029】
上記のように、ブラシヘッドの駆動軸26にはブラシヘッドの駆動軸26と相対移動することができないような主動輪27が取り付けられ、且つ主動輪の駆動部分271はブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1を中心線としたクリーニング素子25から離れる側に位置され、ブラシプレート24にはブラシプレートの回旋軸線L2に沿ってクリーニング素子25から離れる方向に向かうブラシプレートの突起245が分布され、ブラシプレートの突起245にはブラシプレートの従動輪の従動部分243が分布され、主動輪27はブラシプレートの従動輪の従動部分243に嵌合して運動し、ブラシヘッドの駆動軸26は主動輪27を運動させるように駆動し、主動輪27はブラシプレートの従動輪の従動部分243を運動させるように駆動し、ブラシプレート24が運動し、ブラシプレート24はクリーニング素子25を運動させるように連動し、よって、清潔にする効果を果たす。主動輪27とブラシプレートの従動輪の従動部分243とをブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1に回って180°を回旋させて新しい伝動組み合わせ構造を形成してもよいことは言うまでもなく、この新しい伝動組み合わせ構造も本発明の範囲内にある。
【0030】
ブラシヘッドの駆動軸26はブラシプレートの中空領域241に挿通されかまたは進入されるとともに、ブラシヘッドのハウジング22の頂部穴221および/または中部貫通穴223によってブラシヘッドのハウジング22の中に拘束されて、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1に回って往復回旋運動をする。ブラシヘッドの駆動軸26はブラシプレート24がブラシプレートの回旋軸線L2に沿ってクリーニング素子25に向かう方向における運動を制限し、ブラシヘッドの駆動軸26が取り付けられていないまたは駆動軸が壊された際に、ブラシヘッド2におけるブラシプレート24は往復回旋運動をすることができない。ブラシヘッドのハウジングのヘッド部の凹型領域224は、ブラシプレートの突起245がブラシプレートの回旋軸線L2に垂直される方向における運動を制限し、すなわち、ブラシヘッドのハウジング22は、ブラシプレート24がブラシプレートの回旋軸線L2に垂直される方向における運動を制限し、ブラシヘッドのハウジング22が静止部品で、運動されるブラシプレートの突起245がブラシヘッドのハウジング22の中に位置されるため、人間の口腔組織を運動されるブラシプレートの突起245に接触することができないようにさせ、ブラシプレート24が運動過程において口腔組織に傷害を与えることをさらに確保する。
【0031】
主動輪の駆動部分271がベベルギアにおける単一のコニカル歯構造に限定されるものではないことは言うまでもなく、
図12Aには第2実施例に係る主動輪37Aが示された。主動輪37Aには第2種の主動輪の駆動部分371Aが設けられ、第2種の主動輪の駆動部分371Aは近似球体で、第2種の主動輪37Aにはブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1の方向において第2種の主動輪の貫通穴372Aが分布され、第2種の主動輪の貫通穴372Aと第2種の駆動軸36Aとの嵌め合いは第2種の主動輪37Aを相対移動することができないように第2種の駆動軸36Aの適切な位置に固定させ、よって、第2種のブラシプレートの従動輪の従動部分343を正しく駆動する。
【0032】
図13に示すように、第2実施例に係るブラシプレート34にはブラシプレートの回旋軸線L2に沿ってクリーニング素子25から離れる方向において第2種のブラシプレートの突起345が分布され、第2種のブラシプレートの突起345にはクリーニング素子25から離れる方向において、第2種の主動輪の駆動部分371Aにマッチングされる第2種のブラシプレートの従動輪の従動部分343が分布される。本実施例においては、
図13に示すように、第2種のブラシプレートの従動輪の従動部分343には、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1にほぼ垂直される方向において2つの互いに平行される小さい平面が分布され、前記2つの互いに平行される小さい平面と第2種の主動輪の駆動部分371Aとの間に運動隙間が存在され、前記運動隙間は、第2種の主動輪の駆動部分371Aが第2種のブラシプレート34のブラシプレートの回旋軸線L2に回る往復回旋を駆動する際に、第2種の主動輪の駆動部分371Aと第2種のブラシプレートの従動輪の従動部分343とが伝動以外に余分な干渉がないように確保し、且つ前記2つの互いに平行される小さい平面は第2種の主動輪の駆動部分371Aに接される。もちろん、主動輪の駆動部分を円柱体に設計してもよく、
図12Bに示すように、
図12Bにおいて、
図12Aに対応される部品に対してアルファベットBでアルファベットAを代替し、ここでその説明を省略する。第2種の主動輪の駆動部分371Aと第2種のブラシプレートの従動輪の従動部分343とが組み合わせた構造は、第1実施例に係る主動輪の駆動部分271とブラシプレートの従動輪の従動部分243とが組み合わせた構造と同じような組み立ての融通性を有し、第2種のブラシプレートの従動輪の従動部分343は、第2種の主動輪37Aの回旋軸線を中心とし第2種の主動輪の駆動部分371A側に対し反対側の位置からブラシプレートの回旋軸線L2に沿って第2種の主動輪37A回旋軸線を越えて第2種の主動輪の駆動部分371Aが分布された領域に取り付けることができ、よって、第2種のブラシプレートの従動輪の従動部分343と第2種の主動輪の駆動部分371Aとを正しくマッチングさせることは言うまでもない。球体または円柱体と小さい平面との嵌め合い誤差が回転角度のみを変更し、騒音と伝動摩耗と回転効率とに対する影響がより小さいため、第1実施例に係る単一のコニカル歯-歯槽構造に比較すれば、このような構造は噛み合いの中心距離に対する要求がより緩い。同様に、第2種のブラシプレート34には対応される第2種のブラシプレートの回旋表面342と、第2種のブラシプレートの突起345と、第2種のブラシプレートの中空領域341と、第2種のブラシプレートの中空領域の下壁344とが分布される。以上列挙した第2種のブラシプレートと、ブラシヘッドのハウジング22と、第2種のブラシヘッドの駆動軸36Aと、第2種の主動輪37Aとの嵌め合いは、ブラシプレート24と、ブラシヘッドのハウジング22と、ブラシヘッドの駆動軸26と、主動輪27との嵌め合いに類似するため、ここでその説明を省略する。
【0033】
それ以外に、ブラシヘッドのハウジング22には、ブラシヘッドの駆動軸26に嵌め合う中部貫通穴または頂部穴を1つのみ設けるようにしてもよく、この頂部穴は止まり穴でもよく、あるいは貫通穴でもよく、ブラシヘッドの駆動軸26が前記穴の中に拘束されてブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1に回って往復回旋をするために用いられる。以上の変形はすべて本発明の範囲内にある。
【0034】
本発明はダブルブラシプレートを有するブラシヘッドにも関する。参照
図14と
図15とを参照し、第3実施例においては、ダブルブラシプレートブラシヘッド50は取り外し可能にクリップ1に取り付けられ、ダブルブラシプレートブラシヘッド50は、ブラシヘッドの接続口21と、ダブルブラシプレートブラシヘッドのブラシヘッドのハウジング52と、ブラシヘッド接続品23と、第1ブラシプレート54Aと、第2ブラシプレート54Bと、第1クリーニング素子55Aと、第2クリーニング素子55Bと、ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56と、ダブルブラシプレートブラシヘッドの主動輪57と、を含む。ブラシヘッドの接続口21によって、ダブルブラシプレートブラシヘッド50は取り外し可能にクリップ1に取り付けられ、クリップの駆動軸11はブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1に回って往復回旋運動をする。クリップの駆動軸11はブラシヘッド接続品23の下端に挿入され、クリップの駆動軸11とブラシヘッド接続品23との嵌合領域形状(例えば小さい平面でプレスばめ)を合理的に設計することによって、クリップの駆動軸11はブラシヘッド接続品23をブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1に回って往復回旋をさせるように駆動する。ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56はブラシヘッド接続品23の上端にプレスばめで挿入され、ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56とブラシヘッド接続品23との嵌合領域形状(例えばダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56に対し局部ローレットを行う)を合理的に設計することによって、ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56をブラシヘッド接続品23に対し移動することができないように接続させることができるとともに、ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56とブラシヘッド接続品23とが同じ往復回旋軸線を有し、前記往復回旋軸線がブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1であり、すなわち、ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56もブラシヘッド接続品23もブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1に回って往復回旋運動をする。ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56はブラシヘッドのハウジングの中部貫通穴523に挿通され、ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56はブラシヘッドのハウジングの中部貫通穴523の中において自由に往復回旋をすることができ、この箇所の嵌め合いは工事における典型的な運動可能な軸と穴との嵌め合いである。ダブルブラシプレートブラシヘッドのブラシヘッドのハウジング52の中部貫通穴523の上方においては、ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56がダブルブラシプレートブラシヘッドの主動輪57に締め付けて接続される。ダブルブラシプレートブラシヘッドの主動輪57にはダブルブラシプレートブラシヘッドの主動輪の貫通穴572が分布され、ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56の一部はダブルブラシプレートブラシヘッドの主動輪の貫通穴572に挿通することができ、ブラシヘッドの駆動軸56がダブルブラシプレートブラシヘッドの主動輪の貫通穴572に挿通された後に、ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56とダブルブラシプレートブラシヘッドの主動輪57との嵌合領域563(図示せずに)がダブルブラシプレートブラシヘッドの主動輪の貫通穴572に進入され、ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56とダブルブラシプレートブラシヘッドの主動輪57との嵌合領域563の形状はダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56とダブルブラシプレートブラシヘッドの主動輪57とを相対移動することができないように固定接続させる。ダブルブラシプレートブラシヘッドの主動輪57の上方においては、ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56はダブルブラシプレートブラシヘッドの第1ブラシプレートの中空領域541Aに挿通され、ダブルブラシプレートブラシヘッドの主動輪57の下方においては、ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56はダブルブラシプレートブラシヘッドの第2ブラシプレートの中空領域541Bに挿通される。第1ブラシプレート54Aと第2ブラシプレート54Bとは、ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56に干渉されないようにそれぞれのブラシプレートの回旋軸線L3、L4に回って自由に往復回旋をすることができる。ダブルブラシプレートブラシヘッドの第1ブラシプレートの中空領域541Aの上方においては、ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸の頂端561はダブルブラシプレートブラシヘッドのハウジングの頂部穴521に挿入され、ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸の頂端561はダブルブラシプレートブラシヘッドのハウジングの頂部穴521に対しブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1に回って自由に往復回旋をすることができる。第1ブラシプレート54Aと第2ブラシプレート54Bにはそれぞれ第1クリーニング素子55Aと第2クリーニング素子55Bとが分布される。前記ダブルブラシプレートブラシヘッドのハウジングの頂部穴521と前記ダブルブラシプレートブラシヘッドのハウジングの中部貫通穴523とは中心合わせ分布され、すなわち2つの穴の中心線が同じ直線に位置され、且つブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1と同じ直線に位置される。
【0035】
第1ブラシプレート54Aと第2ブラシプレート54Bにはそれぞれ第1ブラシプレートの突起と第2ブラシプレートの突起と、対応される第1ブラシプレートの中空領域541Aと第2ブラシプレートの中空領域541Bとが設けられる。上記特征と、機能と、ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56との嵌めはいとは、前記の単一のブラシプレート24が有する特徴と、機能と、ブラシヘッドの駆動軸26との嵌め合いと同じであるため、ここでその説明を省略する。
【0036】
本実施例においては、ダブルブラシプレートブラシヘッドの主動輪57には主動輪第1駆動部分571と主動輪第2駆動部分572とが分布され、前記のように、主動輪第1駆動部分571と主動輪第2駆動部分572とはベベルギアにおける単一のコニカル歯でもよく、球体または円柱体でもよい。ダブルブラシプレートブラシヘッドの主動輪第1駆動部分571は、第1ブラシプレートを第1ブラシプレートの回旋軸線L3に回って往復回旋をさせるように、対応される第1ブラシプレートの従動輪の従動部分を駆動し、ダブルブラシプレートブラシヘッドの主動輪第2駆動部分572は、第2ブラシプレートを第2ブラシプレートの回旋軸線L4に回って往復回旋をさせるように、対応される第2ブラシプレートの従動輪の従動部分を駆動する。第1ブラシプレートの従動輪の従動部分は第2ブラシプレートに近接される、第1ブラシプレートの突起の下方に分布される。第2ブラシプレートの従動輪の従動部分は第1ブラシプレートに近接される、第2ブラシプレートの突起の上方に分布される。第1ブラシプレート54Aと第2ブラシプレート54Bとはぞれぞれの回旋軸線L3、L4に回って逆方向で回旋されたままで、例えばあるタイミングにおいて、第1ブラシプレート54Aは第1ブラシプレートの回旋軸線L3に回って反時計回りに回旋され、第2ブラシプレート54Bは第2ブラシプレートの回旋軸線L4に回って時計回りに回旋される。
【0037】
上記のように、ダブルブラシプレートブラシヘッド50の第1ブラシプレート54Aと第2ブラシプレート54Bとは互いに平行される回旋軸線L3、L4を有し、第1ブラシプレート54Aと第2ブラシプレート54Bとはそれぞれの回旋軸線L3、L4に回って逆方向で回旋されたままで、第1ブラシプレート54Aと第2ブラシプレート54Bには各自のブラシプレートの回旋軸線L3、L4に沿って各自のクリーニング素子55A、55Bから離れる方向に向かうブラシプレートの突起がそれぞれ分布される。第1ブラシプレート54Aと第2ブラシプレート54Bとには互いに近接されるブラシプレートの突起領域において各自の従動輪従動部分が分布され、ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56にはダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56に相対移動することができないダブルブラシプレートブラシヘッドの主動輪57が取り付けられ、ダブルブラシプレートブラシヘッドの主動輪57にはそれぞれ第1ブラシプレートの従動輪の従動部分と第2ブラシプレートの従動輪の従動部分とに対応される主動輪第1駆動部分571と主動輪第2駆動部分572とが分布される。ダブルブラシプレートブラシヘッドの主動輪57はブラシプレートの従動輪の従動部分に嵌合して運動し、ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56はダブルブラシプレートブラシヘッドの主動輪57を運動させるように駆動し、ダブルブラシプレートブラシヘッドの主動輪57は従動輪の従動部分を運動させるように駆動し、よって、第1ブラシプレート54Aと第2ブラシプレート54Bとを運動させ、第1ブラシプレート54Aと第2ブラシプレート54Bとは各自のクリーニング素子55A、55Bを運動させるように連動し、よって、清潔にする作用を実現する。ダブルブラシプレートブラシヘッド50はブラシヘッドの主動輪を2つ設けてもよいことは言うまでもなく、これらはそれぞれ第1ブラシプレート54Aと第2ブラシプレート54Bとの各自のブラシプレートの突起がブラシヘッドの頂部から離れる下方に配置され、第1ブラシプレート54Aと第2ブラシプレート54Bとの各自のブラシプレートの突起の下方には各自の従動輪の従動部分が分布され、よって、第1ブラシプレート54Aと第2ブラシプレート54Bはそれぞれの回旋軸線L3、L4に回って同じ方向で回旋されたままである。このような変形もすべて本発明の範囲内にある。
【0038】
ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56はダブルブラシプレートブラシヘッドの第2ブラシプレートの中空領域541Bとダブルブラシプレートブラシヘッドの第1ブラシプレートの中空領域541Aとに挿通されるまたは進入されるとともに、ブラシヘッドのハウジング52の頂部穴521および/または中部貫通穴523によってダブルブラシプレートブラシヘッド50のブラシヘッドのハウジング52の中に拘束されて、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線L1に回って往復回旋運動をする。ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56は第1ブラシプレート54Aと第2ブラシプレート54Bとが各自のブラシプレートの回旋軸線L3、L4に沿ってクリーニング素子55A、55Bに向ける方向における運動を制限する。ダブルブラシプレートブラシヘッドの駆動軸56が取り付けられていないまたは駆動軸が壊された際に、第1ブラシプレート54Aと第2ブラシプレート54Bとは往復回旋運動をすることができない。ダブルブラシプレートブラシヘッド50のブラシヘッドのハウジングのヘッド部の凹型領域は第1ブラシプレートの突起と第2ブラシプレートの突起とが第1ブラシプレートの回旋軸線L3または第2ブラシプレートの回旋軸線L4に垂直される方向における運動を制限し、すなわちダブルブラシプレートブラシヘッド50のブラシヘッドのハウジング52は第1ブラシプレート54Aと第2ブラシプレート54Bとが各自のブラシプレートの回旋軸線L3、L4に垂直される方向における運動を制限するが、ダブルブラシプレートブラシヘッド50のブラシヘッドのハウジング52は静止部品である。ダブルブラシプレートブラシヘッド50のブラシヘッドのハウジング52が運動の第1ブラシプレートの突起と第2ブラシプレートの突起とを含むため、人間の口腔組織は運動の第1ブラシプレートの突起と第2ブラシプレートの突起に接触することができず、よって、第1ブラシプレート54Aと第2ブラシプレート54Bとが運動過程において口腔組織に傷害を与えないことをさらに確保する。本発明に係るブラシヘッドはさらに2つ以上のブラシプレートを含んでもよいことは言うまでもなく、これらの構造は基本上記のようのため、これらの変形もすべて本発明の範囲内にある。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] クリップ(1)に取り外し可能に接続されるブラシヘッドの接続口(21)と、ブラシヘッドのハウジング(22)と、ブラシヘッドの駆動軸(26)と、クリップの駆動軸(11)とブラシヘッドの駆動軸(26)とを接続するブラシヘッド接続品(23)と、少なくとも1つのブラシプレート(24)と、ブラシプレートに分布されるクリーニング素子(25)と、ブラシヘッドの駆動軸(26)に締め付けて接続される主動輪(27)と、を含む往復回転のブラシヘッドであって、
前記ブラシヘッドのハウジング(22)には中心合わせ分布される頂部穴(221)および/または中部貫通穴(223)が設けられ、前記頂部穴(221)および/または中部貫通穴(223)の中心線とブラシヘッドの駆動軸の軸線は同じ直線に位置され、ブラシヘッドの駆動軸(26)はブラシヘッドのハウジングの中部貫通穴(223)に挿通され、ブラシヘッドの駆動軸(26)はブラシヘッドのハウジング(22)の頂部穴(221)および/または中部貫通穴(223)の中において自由に往復回旋可能で前記頂部穴(221)および/または中部貫通穴(223)によってブラシヘッドのハウジング(22)の中に拘束されて、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線(L1)に回って往復回旋運動し、
前記主動輪(27)には主動輪の貫通穴(272、372A、372B)が分布され、ブラシヘッドの駆動軸の一部は主動輪の貫通穴(272、372A、372B)に挿通することができ、ブラシヘッドの駆動軸の一部が主動輪の貫通穴(272、372A、372B)に挿通された後に、ブラシヘッドの駆動軸と主動輪との嵌合領域は主動輪の貫通穴(272、372A、372B)に進入され、この嵌合領域の形状はブラシヘッドの駆動軸(26)と主動輪(27)とを相対移動することができないように固定接続させ、
前記ブラシプレート(24)にはブラシプレートの回旋軸線(L2)に沿ってクリーニング素子(25)から離れる方向に向かうブラシプレートの突起(245)が分布され、ブラシプレートの突起(245)には主動輪の駆動部分(271)にマッチングされるブラシプレートの従動輪の従動部分(243)が分布され、ブラシプレートの突起(245)はブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線に沿う方向(L1)においてブラシプレートの中空領域(241)が設けられ、ブラシヘッドの駆動軸(26)はこのブラシプレートの中空領域(241)に挿通されるかまたは進入され、ブラシヘッドの駆動軸(26)はブラシプレート(24)がブラシプレートの回旋軸線(L2)に沿ってクリーニング素子(25)に向かう方向における運動を制限し、ブラシヘッドの駆動軸(26)が取り付けられていないまたは駆動軸が壊された際に、ブラシプレート(24)は往復回旋運動をすることができない、往復回転のブラシヘッド。
[2] 前記頂部穴(221)は止まり穴または貫通穴を含む、[1]に記載の往復回転のブラシヘッド。
[3] 前記主動輪(27)には駆動部分(271)が設けられ、この駆動部分はブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線(L1)を中心線とし、クリーニング素子(25)から離れる側に位置され、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線(L1)とブラシプレートの回旋軸線(L2)は互いにほぼ垂直されるため、ブラシプレートの従動輪の従動部分(243)を、主動輪(27)から離れる位置からブラシプレートの回旋軸線(L2)に沿ってクリーニング素子(25)が主動輪(27)を指す方向から、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線(L1)を越えて、主動輪の駆動部分(271)に正しく嵌め合う位置に取り付けることができる、[1]または[2]に記載の往復回転のブラシヘッド。
[4] 前記主動輪の駆動部分(271)は1つのベベルギアにおける単一のコニカル歯であり、その単一のコニカル歯はブラシプレートの回旋軸線(L2)のクリーニング素子(25)から離れる方向に沿って分布され、ブラシプレートの突起(245)にはクリーニング素子(25)から離れる方向において、主動輪の駆動部分(271)にマッチングされるブラシプレートの従動輪の従動部分(243)が分布され、このブラシプレートの従動輪の従動部分(243)は、前記主動輪(27)における単一のコニカル歯にマッチングされる、同じベベルギアにおける対向された2つの歯形面によって形成される単独な歯槽構造である、[1]または[2]に記載の往復回転のブラシヘッド。
[5] 前記主動輪(37)にはほぼ球体または円柱体の主動輪の駆動部分(371A、371B)が設けられ、前記ブラシプレートの従動輪の従動部分(343)には、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線(L1)にほぼ垂直される方向において2つの互いに平行される2つの小さい平面が分布され、この2つの互いに平行される小さい平面と主動輪の駆動部分(371A、371B)との間に運動隙間が存在され、この2つの互いに平行される小さい平面の平行面は主動輪の駆動部分(371A,371B)に接される、[1]または[2]に記載の往復回転のブラシヘッド。
[6] 前記ブラシヘッドの駆動軸(26)がブラシプレートの中空領域(241)に含まれる部分は、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線(L1)に沿って上に向かう長さが、主動輪(27)がブラシプレートの従動輪の従動部分(243)との嵌め合いから離脱されるための距離より大きい、[3]に記載の往復回転のブラシヘッド。
[7] 前記ブラシヘッドの駆動軸は金属によって作成される、[1]または[2]に記載の往復回転のブラシヘッド。
[8] 前記ブラシヘッドのハウジング(22)のヘッド部は、ブラシプレートの突起(245)がブラシプレートの回旋軸線(L2)に垂直される方向に沿う運動を制限する凹型領域(224)をさらに含み、つまり、前記ブラシヘッドのハウジング(22)は、ブラシプレート(24)がブラシプレートの回旋軸線(L2)に垂直される方向に沿う運動を制限する、[1]または[2]に記載の往復回転のブラシヘッド。
[9] 前記ブラシプレートの突起(245、345)にはブラシプレートの回旋表面(242、342)が分布され、ブラシヘッドのハウジングのヘッド部の凹型領域(224)の側面にはブラシヘッドのハウジングの内面(222)が分布され、前記ブラシプレートの回旋表面(242、342)はブラシプレートの回旋軸線(L2)を縦方向軸線とした円柱体の側表面のすべてまたは一部、あるいはブラシプレートの回旋軸線(L2)を縦方向軸線とした円錐体の側表面のすべてまたは一部で、前記ブラシヘッドのハウジングの内面(222)はブラシプレートの回旋軸線(L2)を縦方向軸線とした円柱体の側表面のすべてまたは一部、あるいはブラシプレートの回旋軸線(L2)を縦方向軸線とした円錐体の側表面のすべてまたは一部である、[1]または[2]に記載の往復回転のブラシヘッド。
[10] 前記ブラシヘッド(50)はダブルブラシプレートを含み、すなわち、第1ブラシプレート(54A)と第2ブラシプレート(54B)とを含み、第1ブラシプレートと第2ブラシプレートとの回旋方向は一致されるかまたは反対され、第1ブラシプレート(54A)と第2ブラシプレート(54B)とはそれぞれブラシプレートの突起を含み、これらのブラシプレートの突起には、対応される主動輪の駆動部分(571、572)にマッチングされるブラシプレートの従動輪の従動部分と、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線(L1)方向に沿うブラシプレートの中空領域(541A、541B)とが分布される、[1]または[2]に記載の往復回転のブラシヘッド。
[11] 前記ダブルブラシプレートのブラシヘッドの駆動軸(56)は、第1ブラシプレートと第2ブラシプレートとのブラシプレートの中空領域(541Aと541B)に挿通されるかまたは進入されるとともに、ブラシヘッドのハウジング(52)の頂部穴(521)および/または中部貫通穴(523)によってダブルブラシプレートブラシヘッド(50)のブラシヘッドのハウジング(52)の中に拘束されて、ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線(L1)に回って往復回旋運動をする、[10]に記載の往復回転のブラシヘッド。
【符号の説明】
【0039】
1 電動歯ブラシのクリップ
2 ブラシヘッド
11 クリップの駆動軸
21 ブラシヘッドの接続口
22 ブラシヘッドのハウジング
23 ブラシヘッド接続品
24 ブラシプレート
25 クリーニング素子
26 ブラシヘッドの駆動軸
27 主動輪
34 第2実施例のブラシプレート
36A 第2実施例に係る球体駆動部分を有する主動輪のブラシヘッドの駆動軸
36B 第2実施例に係る円柱体駆動部分を有する主動輪のブラシヘッドの駆動軸
37A 第2実施例に係る球体駆動部分を有する主動輪
37B 第2実施例に係る円柱体駆動部分を有する主動輪
50 第3実施例に係るダブルブラシプレートを有するブラシヘッド
52 第3実施例に係るダブルブラシプレートを有するブラシヘッドのハウジング
54A 第3実施例に係る第1ブラシプレート
54B 第3実施例に係る第2ブラシプレート
55A 第3実施例に係る第1クリーニング素子
55B 第3実施例に係る第2クリーニング素子
56 第3実施例に係るダブルブラシプレートを有するブラシヘッドの駆動軸
57 第3実施例に係るダブルブラシプレートを有するブラシヘッドの主動輪
221 ブラシヘッドのハウジングの頂部穴
222 ブラシヘッドのハウジングの内面
223 ブラシヘッドのハウジングの中部貫通穴
224 ブラシヘッドのハウジングのヘッド部の凹型領域
L1 ブラシヘッドの駆動軸の回旋軸線
L2 ブラシプレートの回旋軸線
241 ブラシプレートの中空領域
242 ブラシプレートの回旋表面
243 ブラシプレートの従動輪の従動部分
244 ブラシプレートの中空領域の下壁
245 ブラシプレートの突起
261 ブラシヘッドの駆動軸の頂端
262 ブラシヘッドの駆動軸とブラシヘッド接続品との嵌合領域
263 ブラシヘッドの駆動軸と主動輪との嵌合領域
271 主動輪の駆動部分
272 主動輪の貫通穴
341 第2実施例に係るブラシプレートの中空領域
342 第2実施例に係るブラシプレートの回旋表面
343 第2実施例に係る主動輪の円柱体駆動部分にマッチングされるブラシプレートの従動輪の従動部分
344 第2実施例に係るブラシプレートの中空領域の下壁
345 第2実施例に係るブラシプレートの突起
371A 第2実施例に係る主動輪の球体駆動部分
371B 第2実施例に係る主動輪の円柱体駆動部分
372A、372B 第2実施例に係る主動輪の貫通穴
521 第3実施例に係るブラシヘッドのハウジングの頂部穴
523 第3実施例に係るブラシヘッドのハウジングの中部貫通穴
541A 第3実施例に係る第1ブラシプレートの中空領域
541B 第3実施例に係る第2ブラシプレートの中空領域
544A 第3実施例に係る第1ブラシプレートの中空領域の下壁
544B 第3実施例に係る第2ブラシプレートの中空領域の下壁
561 第3実施例に係るブラシヘッドの駆動軸の頂端
571 第3実施例に係る主動輪の第1駆動部分
572 第3実施例に係る主動輪の第2駆動部分