(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記入口の選択的な遮断及び遮断解除、並びに前記膨張可能な乳首(20)の延長及び収縮は、前記膨張可能な乳首(20)の前記第2の出口(21)から流出する前記第2の流体(F2)の前記第2の流量を制御する、請求項1に記載の膨張可能な容器システム。
前記膨張可能な乳首(20)を延ばし、前記入口を選択的に遮断解除することによって、前記第1の流体(F1)が前記取り外し可能な弁(42)を通って引き入れられ、これにより、前記膨張可能な乳首(20)が解放されるとき、前記膨張可能な乳首(20)が非延長状態に向かって戻るように付勢され、前記膨張可能な乳首(20)を延ばすことによって生ずる反作用付勢力によって生じた圧力の増加が、前記第2の流体(F2)を前記膨張可能な乳首(20)の前記第2の出口(21)から流出させる、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の膨張可能な容器システム。
前記膨張可能な乳首(20)は、カラー(30)によって前記容器(10)の前記第1の端部に取着されている、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の膨張可能な容器システム。
前記取り外し可能な弁(42)は、前記容器の前記第2の端部に、ロック用突出部により取り付けられている、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の膨張可能な容器システム。
前記膨張可能な乳首(20)が延ばされ、前記取り外し可能な弁(42)の入口が選択的に遮断、及び遮断解除されたとき、第1の流体(F1)が前記取り外し可能な弁を通って引き入れられ、
前記膨張可能な乳首(20)が反対の非延長方向に移動されたとき、前記容器(10)内の圧力が増加されて、前記第2の流体(F2)を前記膨張可能な乳首(20)の前記第2の出口(21)から流出させる、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の膨張可能な容器システム。
前記膨張可能な乳首(20)が延ばされ、前記入口が遮断されることに応じて、前記容器(10)中の圧力が減少され、前記オリフィス(21)から流出する前記第2の流体(F2)の流れが減少される、請求項11に記載の膨張可能な容器システム。
前記容器(10)の形が合わせられた首(10a)が、前記容器(10)の前記第2の端部に隣接して配置されている、請求項1ないし13のいずれか1項に記載の膨張可能な容器システム。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、主題の開示による、協働する膨張可能な乳首及び通気孔を有する例示的な容器システムを示す分解組立図である。
【
図2】
図2は、協働する膨張可能な乳首及び通気孔を有する容器システムを示す図である。
【
図3】
図3は、増加した容積の膨張体勢にある容器システムの乳首を示す図である。
【
図4】
図4は、減少した容積の非膨張体勢にある容器システムの乳首を示す図である。
【
図5】
図5は、容器システムの第1の弁の形態を示す分解図である。
【
図6】
図6は、容器システムの第1の弁の形態を示す分解図である。
【
図7】
図7は、容器システムの第2の弁の形態を示す分解図である。
【
図8】
図8は、容器システムの第2の弁の形態を示す分解図である。
【
図9】
図9は、容器システムの第2の弁の形態を示す分解図である。
【
図10】
図10は、容器システムの第3の弁の形態を示す分解図である。
【
図11】
図11は、容器システムの第3の弁の形態を示す分解図である。
【
図12】
図12は、容器システムの第4の弁の形態を示す分解図である。
【
図13】
図13は、容器システムの第4の弁の形態を示す分解図である。
【
図14】
図14は、容器システムの第5の弁の形態を示す分解図である。
【
図15】
図15は、容器システムの第5の弁の形態を示す分解図である。
【
図16】
図16は、容器システムの第6の弁の形態を示す分解組立図である。
【
図17】
図17は、容器システムの第6の弁の形態を示す分解組立図である。
【
図18】
図18は、容器システムの突起を有する膨張可能な乳首の形態を示す図である。
【
図19】
図19は、容器システムの突起を有する膨張可能な乳首の形態を示す図である。
【
図20】
図20は、容器システムの突起を有する膨張可能な乳首の形態を示す図である。
【
図21】
図21は、容器システムの他の膨張可能な乳首の形態を示す図である。
【
図22】
図22は、容器システムの他の膨張可能な乳首の形態を示す図である。
【
図23】
図23は、容器システムの他の膨張可能な乳首の形態を示す図である。
【
図24】
図24は、容器システムを用いて保育者によって授乳されている乳児を示す図である。
【
図25】
図25は、容器システムの他の形態を示す分解図である。
【
図27】
図27は、弾性部材が保育者によって操作されているときに容器システムによって授乳されている乳児を示す図である。
【
図28】
図28は、弾性部材が保育者によって操作されているときに容器システムによって授乳されている乳児を示す図である。
【
図29】
図29は、弾性部材が保育者によって操作されているときに容器システムによって授乳されている乳児を示す図である。
【
図38】
図38は、カバー及びカラーでの取着システムの接続を示す分解組立図である。
【
図39】
図39は、カラーの上のカバーの他の例示的な取り付け接続機構を示す図である。
【
図40】
図40は、カラーの上のカバーの他の例示的な取り付け接続機構を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の特定の実施の形態が、図面を参照してより詳しく説明される。
【0008】
図1は、例示的な容器システム100を示す分解組立図である。容器システム100は、カラー30によって第1の端部12に取り付けられた膨張可能な乳首20を備えた容器10を有する。一方向流体流れ弁40が、容器10の第2の端部14に配置されている。
【0009】
図2は、容器システム100の分解図である。容器10は、第1の端部12に隣接している取着手段16を有する。接続部としてねじ式の取着部16、36が図示されるが、容器10の第1の端部12にカラー30を接続するためのさまざまな取着機構が使用されてよいことが理解される。
【0010】
カラー30は、容器10の第1の開放端部12に隣接して接続される下側開放端部34を有する。噛合するねじ式の取着部36は、容器10のねじ式の取着部16に取着される。開口32は、膨張可能な乳首20のフランジ22を受けるように構成された、カラー30の上側開放端部に設けられている。
【0011】
膨張可能な乳首20は、オリフィス21を有し、流体がこのオリフィスを通って流れることができる。膨張可能な乳首20は、下側端部24に配置されるフランジ22を有する。フランジ22の上側面26は、カラー30の下側面38に置かれるように構成されている。フランジ22の下側面28は、容器10の上側面18に置かれるように構成されている。閉止位置では、フランジ22は、容器10と、カラー30と、膨張可能な乳首20との間の漏れ止めシールを与えるように構成された弾性シーリング材により構成されている。
【0012】
図18ないし
図23を参照すると、膨張可能な乳首20は、膨張可能な乳首20の首に配置された間隙空間25を備えた少なくとも1つのひだ又は折り部23を有するアコーディオンスタイルの乳首であることができる。膨張可能な乳首20は、さまざまな機能を提供する。第1に、膨張可能な乳首20は、以下により詳しく説明されるように、膨張可能な容器システム100内の容積領域を増加させることが可能である。膨張可能な乳首20は、ひだ23及び間隙空間25が
図3に示されるような非延長形態に保たれるように付勢される弾性材料でできていることができる。
【0013】
第2に、膨張可能な乳首20は、カラー30から外側に(
図4に示されるように)可撓的に延伸され、乳首の延長部分の軸方向のまわりに360度側方に曲がるように弾性的に構成されている。軸(A)は、
図3並びに
図4に示されるように、容器システム100の長さ方向とほぼアライメントされている。膨張可能な乳首20を延ばし曲げることができることの利点は、膨張可能な乳首20の端部から吸引している、保育される乳児や動物が、膨張可能な乳首の軸(A)とのアライメントから外れて彼らの頭を傾けたときに実現される。膨張可能な乳首20の端部による可撓的な移動の結果として、乳首20の先端が保育される乳児や動物の頭との軸方向のアライメントから外れて可撓的に曲げられるので、乳首を咥えている哺乳子は、乳首20の端部で影響を受けないままである。
【0014】
この特有のプッシュプルアコーディオンスタイルの乳首20は、乳首20に(母乳による授乳と同様に)圧力を減じたり加えたりすることによって、乳児がミルク(又は他の流体)の流れをより容易に自己制御することを可能にする。乳首20の可撓性は、乳児の頭が容器10の端部とのアライメントから実質的に外れて動くときさえも、乳児が咥えている状態を維持するのを助ける。膨張可能な乳首20を使用することなく、従来の膨張可能でない乳首が利用されたとき、保育される乳児や動物は乳首からおそらく離れる。
【0015】
図21ないし
図23に示されるように、膨張可能な乳首20は、カラー30に最も近いより幅の広いベースと、カラーとの接続部から最も遠く離れた幅の狭い上側部分とを有するように構成されることができる。この形態の利点は、使用中に乳首20及び容器10の内部の容積を最大にすることである。膨張可能な乳首20の幅の広いベースは、増加した容積を与える。
図21に示されるように、カラー30に最も近いひだは、テーパ状のひだ23aとして構成されることができる。カラー30によって容器10に取り付けられるテーパ状のひだ23aは、カラー30の上側縁部と面一に置かれるように構成され、これにより、乳首20とカラー30との間の取着接続を増強する。
【0016】
図2ないし
図4を参照すると、通気弁40は、弾性部材42と、キャップ44とを有する。空気などの第1の流体(F1)の流れを与えるために、第1の通路43が弾性部材42に設けられている。また、第2の通路45が、弾性部材42へと横切る第1の流体(F1)の流れを与えるために、キャップ44に設けられている。第1の通路43及び第2の通路45は、弁40を介して第1の流体(F1)の所定量の通過を効率的に与えるように協働する。
【0017】
弁のサイズ、形状、向き、弾性部材及びさまざまな他の特徴が、弁40を横切る第1の流体(F1)の流量を調整するように構成されている。閉止位置では、弾性部材42は、容器10とキャップ44との間の漏れ止めシールを与えるように構成された弾性シーリング材により構成されている。キャップ44は、容器10の下側端部に弾性部材42を取着することが可能な硬質キャップ等であることができる。
【0018】
図3並びに
図4は、膨張可能な容器システム100の例示的な動作を示す図である。
図3は、第1の容積(VOL1)を有する膨張可能な容器システム100を示す図である。図示されるように、
図3の膨張可能な容器システム100は、膨張可能な容器システム100の内部圧力が膨張可能な容器システム100を取り巻く外気圧で安定状態条件である位置にある。そのため、容器システム100の外部の第1の流体(F1)(空気)は、膨張可能な容器システム100の下側端部に配置された弁40を通過しない。
【0019】
図4は、
図3に示される第1の容積(VOL1)よりも大きな第2の容積(VOL2)を有する膨張可能な容器システム100を示す図である。膨張可能な容器システム100は、膨張可能な容器システム100内の内部圧力が減少され、膨張可能な容器システム100を取り巻く気圧に対して真空を生成する位置にある。結果として、第1の流体F1(空気)は、引き入れられ、内部圧力と膨張可能な容器システム100を取り巻く気圧との間の平衡を再構築しようとして、膨張可能な容器システム100の下側端部に配置された弁40を通過する。この条件は、膨張可能な乳首20が引き延ばされ容器システム100内に真空を生成したときに引き起こされることができ、これにより、弁40の外部から第1の流体(F1)を引き入れる。
【0020】
そうすることにより、膨張可能な容器システム100の容積(VOL2)は、容積(VOL1)から、
図3に示されるよりも多い所定量増加する。すなわち、膨張可能な乳首20のアコーディオン状の首部分のひだ23が延ばされるので、
図4に示される膨張可能な乳首20が、(
図3並びに
図4に示されるように)H1を超えて所定距離H2だけ広げられる。結果として、
図4に示される容積(VOL2)は、間隙ギャップ部分25及びひだ23の延長により増加され、これにより、
図3に示される容積(VOL1)よりも大きな容積(VOL2)を形成する。同様に、
図4に示される膨張可能な容器システム100の内部圧力は、最初に減少し、これにより、容器システム100の内部圧力が、
図3に示される膨張可能な容器システム100の内部圧力未満となる。
【0021】
既に述べられたように、膨張可能な乳首20は、
図3に使用されるような非延長位置に保たれるように付勢される弾性材料でできている。それ故、使用者の手などによる膨張可能な乳首20の首の把持が
図4に示される初期位置からいったん解放されると、反作用圧縮力(Fc)が、膨張可能な乳首20の弾性材料のひだ23及び間隙ギャップ25の延長によって生成される。すなわち、反作用力(Fc)は、
図4に示される延伸位置から
図3に示される圧縮された安定位置に膨張可能な乳首20を戻すための付勢力を生成させる。反作用圧縮力(Fc)が、膨張可能な乳首20を、ひだ23及び間隙ギャップ25を
図3に示される安定状態位置に向かって戻すように圧縮させる。そのため、反作用圧縮力(Fc)は、膨張可能な容器システム100内の拡大した容積(VOL2)を圧縮し、これにより、膨張可能な容器システム100内に配置された液体が、膨張可能な乳首20の端部でオリフィス通路21を通ってあふれるように付勢される。
【0022】
膨張可能な容器システム100で生成されるこの注入作用は、膨張可能な容器システム100に初期圧力を初めに構築するために、膨張可能な乳首20と一方向弁40との両方との間に同時に作用する調整作用力である。延ばされた膨張可能な乳首20の解放に際して、反作用圧縮力(Fc)が生成され、拡大した容積(VOL2)の内部圧力をさらに増加させ、これにより、膨張可能な容器システム100内の液体が、乳首の通路のオリフィス21を通って注ぎ出されるように付勢される。
【0023】
膨張可能な乳首及び通気弁の構成は、主題の開示の広い発明の概念を逸脱することなく、さまざまな変形や変更を取ることができる。
【0024】
図5並びに
図6は、膨張可能な容器システム100の第1の通気弁40aの形態を示す分解図である。通気弁40aは、弾性部材42aと、キャップ44aとを有する。第1の流体(F1)の流れを与えるために、少なくとも1つの通路43が弾性部材42aに設けられている。また、第1の流体(F1)の流れを与えるために、第2の通路45がキャップ44aに設けられている。第1の通路43及び第2の通路45は、弁40aを介して容器10に第1の流体(F1)の所定量の通過を効率的に与えるように協働する。
【0025】
閉止位置では、弾性部材42aは、環状の凹んだ形態で構成され、容器10とキャップ44aとの間に漏れ止めシールを与えるように構成された弾性シーリング材でできていることができる。弾性部材42aは、キャップ44aと容器10の下側端部14との間に配置されている。キャップ44aは、容器10の下側端部14に凹んだ噛合する雌ねじ部分39aに螺合して取着される。
【0026】
図7、
図8並びに
図9は、膨張可能な容器システム100の第2の通気弁40bの形態を示す分解図である。通気弁40bは、弾性部材42bと、キャップ44bと、リテーナ46とを有する。流体の流れを与えるために、少なくとも1つの通路43が弾性部材42bに設けられている。また、第1の流体(F1)の流れを与えるために、第2の通路45がキャップ44bに設けられている。また、第1の流体(F1)の流れを与えるために、第3の通路47がリテーナ46に設けられている。第1の通路43、第2の通路45及び第3の通路47は、弁40bを介して流体の所定量の通過を効率的に与えるように協働する。
【0027】
閉止位置では、弾性部材42bは、平らな環状の形態で構成され、容器10と、リテーナ46と、キャップ44bとの間の漏れ止めシールを与えるように構成された弾性シーリング材でできている。弾性部材42bは、キャップ44bと、容器10の下側端部14のリテーナ46との間に配置されている。リテーナ46は、
図8に示されるような移動止め取着手段46bを介してキャップ44bに、又はリテーナ46をキャップ44bに取着するための他の機構にスナップロックされることができる。キャップ44bは、容器10の下側端部14の外側部分に配置された噛合する雄ねじ部分39bに螺合して取着される。
【0028】
使用時、第2の通路45は、容器10の外部からアクセス可能である。構成されるように、通路45のさまざまな通気孔が、主題の開示に記載されるようなこの特徴を果たすことができない以前の従来の弁機構とは異なり、保育者の指によってアクセスされ覆われることができる。すなわち、この主題の開示によれば、保育者は、1本の指で全ての通気用通路45を選択的に遮断したり遮断解除したりすることができる。
【0029】
図10並びに
図11は、膨張可能な容器システム100の第3の通気弁40cの形態を示す分解図である。通気弁40cは、弾性部材42cと、キャップ44cとを有する。第1の流体(F1)の流れを与えるために、少なくとも1つの通路43が、弾性部材42cに設けられている。また、第1の流体(F1)の流れを与えるために、第2の通路45がキャップ44cに設けられている。第1の通路43及び第2の通路45は、弁40cを介して第1の流体(F1)の所定量の通過を効率的に与えるように協働する。
【0030】
閉止位置では、弾性部材42cは、アヒルのくちばし状の形態で構成され、容器10とキャップ44cとの間に漏れ止めシールを与えるように構成された弾性シーリング材でできている。弾性部材42cは、キャップ44cと容器10の下側端部14との間に配置されている。キャップ44cは、容器10の下側端部14の外側部分に配置された噛合する雄ねじ部分39cに螺合して取着されることができる。
【0031】
図12並びに
図13は、膨張可能な容器システム100の第4の通気弁40dの形態を示す分解図である。この通気弁40dの構成は、共成形(co-mold)されることができる。通気弁40dは、弾性部材42dと、キャップ44dとを有する。第1の流体(F1)の流れを与えるために、少なくとも1つの通路45が、共成形された通気弁40dに設けられている。通路45は、効率的に、共成形された通気弁40dを介して第1の流体(F1)の所定量の通過を与える。
【0032】
閉止位置では、共成形された通気弁40dは、アヒルのくちばし状の形態で構成され、容器10と共成形された通気弁40dとの間に漏れ止めシールを与えるように構成された弾性シーリング材で部分的にできていることができる。共成形された通気弁40dは、容器10の下側端部14に配置された凹部39dに配置されている。共成形された通気弁40dは、1対のロック用突出部50aを利用する凹部39dに取着される。
【0033】
共成形された通気弁40dは、フランジ50cと、容器10の端部で凹部39dのロック用突出部50aの形状と噛合する切り欠き部50bとを有する。使用時、共成形された通気弁40dは、凹部39dの内部でアライメントされ、フランジ50cの切り欠き部50bは、ロック用突出部50aの噛合形状とアライメントされている。フランジ50cの上側面は、ロック用突出部50aの下側面の下に凹み、ノブ50dによって捻られ、これにより、ロック用突出部50a及びロック用突出部50aがもはやアライメントされず、キャップ44dが引き出されるのを防ぐ。すなわち、フランジ50cは、ロック用突出部50aの下側面に当たるフランジ50cの上側面によって、容器10の端部14に配置された凹部39dの内部にロックされる。
【0034】
図14並びに
図15は、膨張可能な容器システム100の第5の通気弁40eの形態を示す分解図である。通気弁40eは、弾性部材42eと、キャップ44eとを有する。第1の流体(F1)の流れを与えるために、少なくとも1つの通路43が弾性部材42eに設けられている。第1の流体(F1)の流れを加減して与えるために、第2の通路45がキャップ44eに設けられている。第1の通路43及び第2の通路45は、通気弁40eを介して第1の流体(F1)の所定量の通過を効率的に与えるように協働する。
【0035】
閉止位置では、弾性部材42eは、アヒルのくちばし状の形態で構成され、容器10とキャップ44eと間に漏れ止めシールを与えるように構成された弾性シーリング材でできている。弾性部材42eは、キャップ44eと容器10の下側端部14との間に配置されている。キャップ44eは、容器10の下側端部14に設けられた凹部39eに配置されている。通気弁40eは、1対のロック用突出部50aを利用する凹部39dに取着されている。
【0036】
通気弁40eは、フランジ50cと、ロック用突出部50aの形状と噛合する切り欠き部分50bとを有する。使用時、通気弁40e及び弾性部材42eは、凹部39dの内部にアライメントされ、フランジ50cの切り欠き部50bは、ロック用突出部50aの噛合する形状とアライメントされている。フランジ50cの上面は、ロック用突出部50aの下面の下に凹み、ノブ50dによって捻られ、これにより、切り欠き部50b及びロック突出部50aがもはやアライメントされず、引き出されるのを防ぐ。そして、フランジ50cは、ロック用突出部50aの下面に当たるフランジ50cの上面によって容器10の端部14に配置された凹部39eにロックされる。
【0037】
図16並びに
図17は、キャップなしで弾性部材40fを利用する膨張可能な容器システム100の例示的な第6の一方向通気弁40fの形態を示す図である。図示されるように、弾性部材40fは、容器10の側壁に設けられた一方向弁である。通気弁40fは、容器10の外側に配置された外側フランジ62と、容器10の内側に配置された内側フランジ64とを有する弾性部材64である。容器10への流体の流れを効率的に加減するために、通気弁40fは、一方向通気弁40fの通路45を有する。
【0038】
一方向通気弁40fのサイズ、形状、向きは、通気弁40fを横切る流体の流量を効率的に調整するためにさまざまな形状を取ることができる。通気弁40fは、容器10と外部の大気との間に漏れ止めシールを設けるように構成された弾性シーリング材により構成されている。通気弁40fは、容器10の側壁に共成形されることができる。容器10の壁が外側に突出しているとして図示されるが、通気弁40fは、ここに与えられるさまざまな実施の形態に関して説明され図示されるようなさまざまなやり方で凹まされることができる。
【0039】
弁のサイズ、形状、向き、その構成部品、弁の通路、及びさまざまな他の特徴が、主題の開示に従って、弁及びそのさまざまな構成部品を通る流体の流量を効率的に調整するために変更されることができることが理解される。
【0040】
上に概説されるように、
図18、
図19並びに
図20は、容器システムの他の例示的な膨張可能な乳首20aの形態を示すさまざまな図である。膨張可能な乳首20aは、さまざまなひだ23の間の間隙ギャップ25に配置されたさまざまな突起27を有する。突起27は、膨張可能な乳首20aが曲がることが許される方向を制限するように動作する。膨張可能な乳首20aが突起27に向かって曲げられると、突起27は、ひだ23がその特定の方向になすことができる曲げ又は圧縮の量を減少させる。しかしながら、膨張可能な乳首20aが突起27がないか制限された数の突起27が設けられている方向に曲げられると、膨張可能な乳首20aは、より少数の突起27を備えたその特定の方向にさらに曲がることを許される。突起27は、特定の方向への移動の方向付けをするか、移動量を制限するために、所定の構成で配置することができる。
【0041】
この開示によれば、さまざまな材料が使用されることができ、これらに限定されないが、ポリプロピレン、熱可塑性エラストマ、高密度ポリエチレン、ポリカーボネート、ウレタンゴム、シリコーン、他の適切な材料が使用されることができる。
【0042】
弾性部材42は、取り外し可能であり、真空が容器10内に生成されたとき、(空気などの)第1の流体(F1)が容器10へと放出されるように構成されていることが理解されるべきである。さらに、容器システム100の弾性部材42は、使用者が、容器10から出てくる(
図24、
図27並びに
図28に示され、以下に説明されるような)第2の流体(F2)の流れに直接影響する第1の流体(F1)の流量を手動で変更することを可能にするように構成されている。すなわち、膨張可能な容器システム100から流れ出る流体は、弾性部材42の入口開口の第1の通路43を選択的に覆うことによって制御されることができる。
【0043】
膨張可能な容器システム100は、哺乳瓶として使用するとして図示されるが、容器システム及び弁40は、さまざまな容器及び用途に使用されることができることが理解されるべきであり、例えば、香辛料、洗浄液、調理材料などの家庭用品、潤滑剤、汚れ除去剤、殺虫剤、芝生の手入れ用品などのハードウェア、レストラン等の香辛料などの商業用途、膨張可能な容器システム100を用いた使用に適した他の収容物に使用されることができる。
【0044】
図24は、例示的な取り外し可能な一方向弾性部材42と一体化されて図示されるような哺乳瓶のような、膨張可能な容器システム100を用いて乳児4に授乳している保育者2を示す図である。弾性部材42の開口通路43を選択的に操作することによって、一方向弾性部材42が第1の流体(F1)の流れを制御することができ、膨張可能な容器システム100から流出する第2の流体(哺乳瓶中の調合乳などのF2)の流体の流れに影響する。
【0045】
図25並びに
図26は、膨張可能な容器システム100の他の例示的な形態を示す図である。膨張可能な容器システム100は、カバー70と、膨張可能な乳首20と、カラー30と、容器10と、弾性部材42とを有する。例示目的のために、弾性部材42fが設けられている。この実施の形態によれば、保持用キャップは設けられておらず、漏れ防止シール、及び、弾性部材42fの第1の通路43を介したボトル10への第1の流体(F1)の流れは、弾性部材42fの形態によって制御される。
【0046】
図27ないし
図29の動作に示されるように、容器10の下側端部24に配置された取り外し可能な一方向弾性部材42fは、弾性部材42fへと横切る第1の流体(F1)の流量を調整するために、入口の第1の通路43を覆ったり覆いを外したりする保育者2の指によって手動で操作されることができる。一方向弾性部材42fの通路43を手動で操作することによって、乳首20のオリフィスから出る第2の流体(F2)の流れが制御されることができる。すなわち、容器10への第1の流体(F1、空気など)の流れを制御することによって、保育者は、空気が容器10の底部から中に入ることを可能にすることにより、空気の取り込みの量を減少させ、容器10中の空気を減少させることができる。同様に、弾性部材42fへの第1の流体(F1)の流量の増加又は減少を操作することによって、容器10から出る、及び乳児の口の中に入る第2の流体(F2)の流量が、便宜的に増加又は減少されることができる。
【0047】
弾性部材42fの第1の通路43は、弾性部材42fを横切って容器10へと流れる第1の流体(F1)の流れを遅くするために、弾性部材42fの入口端部43aで、
図28並びに
図29に示されるように選択的に閉じられることができる。あるいは、弾性部材42fの入口端部43aは、容器10への第1の流体(F1)の流量を変更するために選択的に操作されることができ、続いて、容器10から出る、及び乳児の口の中に入る第2の流体(F2)の流量を制御する。
【0048】
図示されるように、膨張可能な容器システム100は、容器10の下側端部に近い幅の狭い首10aの部分を有する哺乳瓶として具体化される。幅の狭い首10aの部分を設ける利点は、保育者が、容器10の下側端部から容器10をよりしっかりかつ快適に保持することを可能にしながら、保育者の指が弾性部材42fの入口通路43に近く便宜的に隣接して置かれることを可能にすることである。そのため、保育者は、膨張可能な容器システム100の通路43の開閉を便宜的に制御することができる。
【0049】
さらに、弾性部材42は、(この主題の開示に説明された膨張可能な乳首20などの)膨張可能な出口装置を使用しない容器で使用されることができることが理解されるべきである。このようなシステムでは、延長可能でない乳首が使用されることができ、使用者は、弾性部材の通路を選択的に覆ったり覆いを外したりすることによって、容器10から出てくる第2の流体(F2)の流量を選択的に制御することができる。同様に、乳首は、容器10の下側端部又は他の壁に配置された弾性部材42の入口通路43を使用者が選択的に覆ったり覆いを外したりすることによって手動で操作されることができる一方向弁と一体化することが可能なさまざまな製品のための他のタイプの供給部又は供給要素と置き換えられることができる。
【0050】
弁機構がボトル容器のさまざまな位置に配置されることができることが理解されるべきである。例えば、弁は、カラーに、供給要素に、容器の上部の近くで容器に、側面に、又は容器の底部に位置されることができる。この主題の開示によれば、入口は、使用者の手によって、特に、使用者の指によって任意の位置で操作されることができる。
【0051】
図27を参照すると、膨張可能な哺乳瓶は、カラー30によって容器10に取着された膨張可能な乳首20を有する。膨張可能な乳首20は、乳児が膨張可能な乳首20を吸引するときに容器10中に保持された第2の流体(F2)がそこから流れる出口21を有する。この実施の形態に示されるように、弾性部材42fは、容器10の下側端部24に設けられ、保育者2の指によって容易にアクセス可能である。
【0052】
図28並びに
図29は、弾性部材42fのさまざまな動作を示す図である。
図27並びに
図28では、弾性部材42fの第1の通路43は、遮断解除され開かれて図示されている。この位置では、容器20の内部からの第2の流体(F2)が容器10中の反対側の端部から引き出されるので、弾性部材42fは、第1の流体(空気などのF1)の所定量が真空下で弾性部材42fの第1の通路43を介して容器10に入るように、通気孔として動作する。容器10の内部に真空が構築されたとき、弾性部材42fの第1の通路43に引き入れられた空気の流入が起こる。真空は、容器10の外側に配置された周囲空気から空気を取り出す。容器10が(
図27に示されるような)哺乳瓶である場合には、弾性部材42fの第1の通路43を横切る容器10中に構築された空気を自動的に規制することができ、上で述べられたような乳児の育児へのさまざまな長所を有する。
【0053】
図29に示されるように、弾性部材42fの第1の通路43は、容器10の外部から保育者2によってアクセス可能である。使用時、保育者2の指先は、弾性部材42fへの第1の流体(F1)の流れを閉じるために、弾性部材42fの入口通路43aの上に置かれることができる。
【0054】
この閉止位置では、保育者2の指が弾性部材42fの第1の通路43を遮断し、第1の流体(F1、即ち空気)が弾性部材42fの第1の通路43を通って容器10に流入することができない。このように、使用者は、弾性部材42fの第1の通路43を選択的に遮断することによって、乳首20のオリフィス21から出る第2の流体(F2)の流れを操作することができる。弾性部材42fの第1の通路43を遮断することによって、第2の流体(F2)が乳首20のオリフィス21の出口を通って引き出されるので、容器20の第2の流体(F2)の移動の結果として真空が容器10に生成される。ならならば、容器10から逃げる第2の流体(F2)の移動を戻すように空気が弾性部材42fの第1の通路43を通って容器10に入ることを許されないからである。
【0055】
容器10中の真空が増加したとき、容器10の内部からの流体の連続的な引き出しは、容器10の内部の負圧の真空の構築のために、乳首20のオリフィス21から吸い出すのがより難しくなる。
【0056】
保育者2は、
図28並びに
図29に示されるように、保育者の指で弾性部材42fの第1の通路43を断続的に遮断したり遮断解除したりすることによって、容器10から出てくる第2の流体(F2)の流れを選択的に操作することができる。容器10から供給された第2の流体(F2)の流れの手動操作は、保育者の指で弾性部材42fの第1の通路43を断続的に遮断したり遮断解除したりすることなどによって、弾性部材42fの通路43への第1の流体(F1)の流れを調節することによって制御される。
【0057】
図30ないし
図33は、膨張可能な容器システム100の弾性部材42fの形態を示すさまざまな図である。
図32に横断面で示されるように、弾性部材42fは、第1の入口通路43aと、出口通路43bとを備えた通路43を有する。出口通路43bは、一端部で互いに隣接している2つのリップ43cを有するアヒルのくちばし状の形態で構成され、流体が容器10を通過するように、容器システム100の内部及び外部の圧力差に応答して開閉する。
【0058】
図示されるように、弾性部材42fは、
図28並びに
図29に示されるような、リップの下側端部を規定している上側ショルダ部分43eと、容器10の下側端部の凹部39d内で係合する大きなフランジへと延びている下側ショルダ部分43fとによって境界が定められた幅の狭い首部分43dを有する。凹部39dは、弾性部材42fを受けるように構成されている。凹部39dの内部に取着された弾性部材42fは、容器10の内側及び外側の流体の漏れを防ぐ漏れ止めシールを与える。弾性部材42のさまざまな形態が可能である。
【0059】
図34並びに
図35は、膨張可能な容器システム100で使用される他の弾性部材42gの形態を示す図である。
図35の横断面図に示されるように、弾性部材42gは、第1の入口通路43aと、出口通路43bとを備えた通路43を有する。出口通路43bは、既に述べられたように、容器システム100の内部及び外部の圧力差に応答して開閉する1対のリップ43cを有するアヒルのくちばし状の形態で構成されている。
【0060】
図示されるように、弾性部材42gは、リップの下側端部を規定している上側ショルダ部分43eと、容器10の下側端部の凹部39dの内部に係合する大きなフランジに延びている下側ショルダ部分43fとによって境界が定められたフレア状の幅の狭い首部分43hを有する。凹部39dは、弾性部材42gを受けるように構成されている。凹部39dの内部に取着された、弾性部材42gは、容器10の内部及び外部の漏れを防ぐ漏れ防止シールを与える。
【0061】
図36及び
図37、並びに
図25及び
図26は、カバー70を有する容器システム10
0を示す図である。カバー70は、容器10の上に取り外し可能に取着されるように構成
されている。特に、カバー70は、膨張可能な乳首20を覆って汚染から保護するために
、容器システム100に取着される。
【0062】
カバー70は、さまざまなやり方で容器10に取り付けられることができる。例えば、
図38ないし
図40に示されるように、カバー70は、カラー30上の容器10に摩擦係合によって取着されることができ、これにより、カバー70の下側端部76の内径は、カラー30の外径よりもわずかに小さい。カバー70がカラー30の上に置かれ、その上に押圧されたとき、2つの構成要素間に摩擦係合が形成される。カバー70は、容器10のさまざまな他の構成要素に取り付けられることができることが理解されるべきである。
【0063】
図25及び
図26、並びに
図36及び
図37に示されるように、カバー70は、取り付け機構74によって対象物に容器システム100のカバー70を取り付けるために設けられた取着部材72を有する。図示される取着部材72は、取着部材72が開かれるかアクセスされ、対象物に取着されることを可能にするために、開口72aを有するループ状の取り付け部材として構成されている。取着部材72は、小売店の釘などの釘等にカバー70を取着してアライメントさせるように構成された取着部材72のループ状部分のわずかな凹部72bのような、ループ状の取着部材内のさまざまな外形を有することができる。カバー70と一体化された取着部材72は、さまざまな形態を取ることができ、これらに限定されないが、ホック、ベルトループ、ストラップ、ベルクロ(登録商標)の付属部、ジッパー、主題の開示に従う他のタイプの適切な取着部材などを含むことができる。
【0064】
図36ないし
図40は、取り外し可能なカバー70と、カバー70に、及びカラー30にそれぞれ配置された相補的な部品を有する例示的な取り付け機構74とを示す図である。より詳しくは、カバー70は、閉止端部75と開放端部76とを有する。相補的な取り付け機構74の第1の部分は、カバー70の内面から内側に突出している突条部77を有することができる。突条部77は、カバー70の開放端部76に隣接して配置されている。
【0065】
相補的な取り付け機構74の第2の部分は、カラー30に配置されている。相補的な取り付け機構74の第2の部分は、取着されるようにして、突条部77と噛合して突条部を受けるように構成された、カラー30のわずかな凹部78を有することができる。
【0066】
カバー70が
図26並びに
図38に示されるようにカラー30に取り付けられたとき、突条部77は、凹部78とアライメントされ、取着される。突条部77と凹部78との間でなされた接続は、流体で満たされ対象物に取り付けられた容器10の通常の押圧を克服するのに十分に強い。例えば、哺乳瓶の場合には、取着部材72は、ベビーカー、おむつバッグ、ベルトループ等に取り付けられたとき、ベビーカーと共にきびきびと歩いている人などの通常の移動によってはカバー70がカラー30から外れない。
【0067】
取り付け機構74は、突条部77及び噛合する凹部78として図示されるが、取り付け機構74は、カバー70をカラー30に取着することが可能な任意の取り付け機構であることができることが理解されるべきである。例えば、取り付け機構74は、ねじ式の取着部、(
図39並びに
図40に示されるような)スナップロック接続、主題の開示に従う他のタイプの取り付け機構として具体化されることができる。同様に、カバー70がカラー30と係合されるとして図示されるが、カバー70は、容器10の本体などの容器システム100の他の構成要素に適切に取着された接続をなすことができることが理解されるべきである。
【0068】
図39並びに
図40は、スナップロック取着機構74を示す図である。前のように、相補的な取り付け機構74の第1の部分は、突条部77を有することができる。突条部77は、
図39に示されるようなカバー70の開放端部76に隣接して配置されることができる。
【0069】
相補的な取り付け機構74の第2の部分は、カラー30に配置されることができる。相補的な取り付け機構74の第2の部分は、突条部77と噛合して突条部を受けるように構成されたわずかな凹部78を有することができる。
【0070】
また、カバー70が授乳用容器として使用されるように構築され構成されることができることが理解されるべきである。すなわち、保育者2は、それを逆さにすることにより食べ物用ボウルとしてカバー70を使用することができ、カバー70の開いた部分が、ほぼ上向きに面し、その中にさまざまな食べ物が入れられることができる下側閉止端部75のボウルを形成している。ボウル又は同様の容器として逆さまで使用されたとき、スプーン又はフォークなどの器具が、カバー70の下側閉止端部75から中の食べ物をすくい上げるために使用されることができる。このような使用時には、取着部材のループ72は、指用の孔として便宜的に使用されることができ、保育者がカバー70のループ72を介して指をループ状にして孔に通すことによって手にボウルを取着させることができる。
【0071】
カバーは、(小さじ、大さじ、カップ、リットル等の測定単位のような)さまざまなレベルの測定単位の指標を有することができる。ボウル状の容器として使用されたとき、保育者は、ボウルとして使用されたときにカバー70に配置されたものの量を視覚的に識別することができる。
【0072】
ここに与えられる図及び例は、説明目的であり、添付の特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。当業者によって、本発明の広い発明の概念を逸脱することなく、上で説明された実施の形態にさまざまな変形及び変更がなされることができることが認識される。それ故、本発明は、説明される特定の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲及び意図内であらゆる変形及び変更をカバーするように意図されていることが理解される。
以下、本出願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 容器と、
前記容器の第1の端部に取り付けられる膨張可能な乳首と、
前記容器の第2の端部に取り付けられる取り外し可能な弁とを具備し、
前記容器への第1の流体の流入を制御するために、前記弁の入口が選択的に遮断及び遮断解除される膨張可能な容器システム。
[2] 前記弁の入口は、前記膨張可能な乳首の出口からの第2の流体の流出を制御するために、選択的に遮断及び遮断解除される[1]の膨張可能な容器システム。
[3] 前記弁の入口が遮断されたとき、前記容器中の圧力が減少され、前記膨張可能な乳首の出口から流出する前記第2の流体の流量が減少される[1]の膨張可能な容器システム。
[4] 遮断解除位置では、前記膨張可能な乳首を延ばすことによって、逆方向への付勢力が前記容器内に生成され、前記第1の流体が前記弁を通って引き入れられ、これにより、前記膨張可能な乳首が解放されたとき、前記膨張可能な乳首が非延長状態に向かって戻るように付勢され、前記反作用付勢力によって生じた圧力の増加が、前記第2の流体を前記膨張可能な乳首の出口から流出させる[1]の膨張可能な容器システム。
[5] 前記膨張可能な乳首は、カラーによって前記容器の前記第1の端部に取着される[1]の膨張可能な容器システム。
[6] 前記弁は、弾性部材と、キャップとにより構成され、前記容器の前記第2の端部の凹部に配置されている[1]の膨張可能な容器システム。
[7] 前記弁は、その表面の一方の容器に配置されている[1]の膨張可能な容器システム。
[8] 前記膨張可能な乳首は、アコーディオン状の乳首である[1]の膨張可能な容器システム。
[9] 前記アコーディオン状の乳首は、前記アコーディオン状の乳首のひだに隣接している少なくとも1つの突起を有する[8]の膨張可能な容器システム。
[10] 取着部を備えたカバーをさらに具備し、
前記カバーは、第1の開放端部と、前記取着部に隣接している第2の閉止端部とを有する[1]の膨張可能な容器システム。
[11] 前記取着部は、使用者の手の一部を受けるように構成され、使用のために前記カバーを逆さにしたとき、前記カバーがボウル状の容器となる[10]の膨張可能な容器システム。
[12] 前記カバーは、前記カラーに取り外し可能に取着され、
前記カバーは、第1のロック要素を有し、
前記カラーは、前記カバーと噛合し、かつ、前記カバーへの取着用取り付け部を形成するように構成された第2のロック要素を有する[1]の膨張可能な容器システム。
[13] 容器と、
前記容器の第1の端部に取り付けられた出口を有する供給要素と、
前記容器の第2の端部に取り付けられた入口を備えた通路を有する弁とを具備し、
前記弁の入口は、前記容器への第1の流体の流入を制御するために、選択的に遮断及び遮断解除される容器システム。
[14] 前記弁の入口を選択的に遮断及び遮断解除することにより、前記出口のオリフィスからの第2の流体の流出を選択的に制御する[13]の容器システム。
[15] 前記弁の入口が遮断されたとき、前記容器中の圧力が減少されて、前記供給要素の前記オリフィスから流出する前記第2の流体の流量を減らす[14]の容器システム。
[16] 前記弁は、弾性部材と、前記容器の前記第2の端部の凹部に配置されたキャップとを有し、前記容器の形が合わせられた首は、前記容器の下側端部に隣接して配置される[13]の容器システム。
[17] 容器と、
前記容器の第1の端部に取り付けられるカラーと、
前記カラーによって前記容器の前記第1の端部に取り付けられる膨張可能な乳首と、
前記容器の第2の端部に取り付けられる弁とを具備し、
前記弁の入口は、前記容器への第1の流体の流入を制御するために、選択的に遮断及び遮断解除され、前記膨張可能な乳首の出口のオリフィスからの第2の流体の流出の遮断及び遮断解除を選択的に制御する膨張可能な容器システム。
[18] 前記弁への入口が使用者によって手動で遮断されたとき、前記容器中の圧力が減少され、これにより、前記膨張可能な乳首の前記オリフィスから流出する前記第2の流体の流量を減らす[17]の膨張可能な容器システム。
[19] 前記弁は、一方向弁を有し、前記一方向弁は、
通路と、
前記通路の第1の端部に配置される環状フランジの入口と、
前記通路の第2の端部に配置され、付勢されて閉じる円錐形出口と、
前記容器の開口の周縁を受けるように構成された首部分とを有し、
前記首部分は、前記環状フランジの一部を備えた第1のショルダと、前記円錐形出口の一部を備えた第2のショルダとを有する[17]の膨張可能な容器システム。
[20] 前記入口が遮断解除位置にあるとき、前記膨張可能な乳首を延ばすことによって、逆方向への付勢力が前記容器内に生成され、前記第1の流体が前記弁を通って引き入れられ、
これにより、前記膨張可能な乳首が解放されたとき、前記膨張可能な乳首が非延長状態に向かって戻るように付勢され、前記反作用付勢力によって生じた圧力の増加が、第2の流体を前記膨張可能な乳首の出口から流出させる[17]の膨張可能な容器システム。
[21] 容器と、
前記容器の第1の端部に取り付けられる膨張可能な乳首と、
前記容器の第2の端部に取り付けられる取り外し可能な一方向弁とを具備し、
前記膨張可能な乳首が延ばされたとき、前記膨張可能な乳首によって、第1の流体が前記弁を通って引き入れられ、逆方向への付勢力が生成され、これにより、前記膨張可能な乳首が非延長状態に向かって反対方向に移動したとき、前記反作用付勢力によって生じた圧力の増加が、第2の流体を前記膨張可能な乳首の出口から流出させる膨張可能な容器システム。
[22] 前記第1の流体はまた、前記膨張可能な乳首を吸って前記膨張可能な乳首の出口から前記第2の流体を引き出す乳児又は動物によって引き入れられることができる[21]の膨張可能な容器システム。
[23] 容器と、
前記容器の前記第1の端部に取り付けられる膨張可能な乳首と、
前記容器の第2の端部に取り付けられる取り外し可能な一方向弁とを具備し、
前記膨張可能な乳首が延ばされたとき、第1の流体が前記弁を通って引き入れられ、
前記膨張可能な乳首が反対の非延長方向に移動されたとき、前記容器内の圧力が増加され、前記膨張可能な乳首の出口から第2の流体を流出させる膨張可能な容器システム。
[24] 前記膨張可能な乳首を咥えている乳児の延長及び非延長方向への口の動きにより、前記容器内の前記第2の流体が前記膨張可能な乳首の出口から流出される[23]の膨張可能な容器システム。
[25] 前記膨張可能な乳首を咥えている乳児の口によって引き起こされる吸引真空圧力により、前記容器内の第2の流体が前記膨張可能な乳首の出口から流出される[23]の膨張可能な容器システム。