特許第6672413号(P6672413)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6672413
(24)【登録日】2020年3月6日
(45)【発行日】2020年3月25日
(54)【発明の名称】立体映像表示装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 30/00 20200101AFI20200316BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20200316BHJP
   G02F 1/13 20060101ALI20200316BHJP
   H04N 13/31 20180101ALI20200316BHJP
   H04N 13/366 20180101ALI20200316BHJP
【FI】
   G02B27/22
   G09F9/00 313
   G02F1/13 505
   H04N13/31
   H04N13/366
【請求項の数】15
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2018-186301(P2018-186301)
(22)【出願日】2018年10月1日
(65)【公開番号】特開2019-82679(P2019-82679A)
(43)【公開日】2019年5月30日
【審査請求日】2018年10月1日
(31)【優先権主張番号】10-2017-0144062
(32)【優先日】2017年10月31日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(72)【発明者】
【氏名】陳 釉 ▲ヨン▼
(72)【発明者】
【氏名】全 旭
(72)【発明者】
【氏名】林 希 珍
(72)【発明者】
【氏名】李 龍 求
(72)【発明者】
【氏名】張 珠 訓
(72)【発明者】
【氏名】金 東 淵
(72)【発明者】
【氏名】文 雲 燦
【審査官】 外山 未琴
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−182187(JP,A)
【文献】 特開2016−191890(JP,A)
【文献】 特開2013−070373(JP,A)
【文献】 特表2018−522276(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0342586(US,A1)
【文献】 中国実用新案第202486462(CN,U)
【文献】 特開2003−149621(JP,A)
【文献】 特開2001−148870(JP,A)
【文献】 特開2003−140174(JP,A)
【文献】 国際公開第2017/010104(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 30/00−30/60
G02F 1/13
G02F 1/1343
H04N 13/00−13/366
G09F 9/00
G03B 35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルを駆動するディスプレイ駆動部と、
前記表示パネル上に位置し、下部バリア基板部バリア基板の間に下部チャネル電極、チャネル絶縁膜上部チャネル電極、バリア液晶層及び共通電極を含むバリアパネルと、
前記下部チャネル電極及び前記上部チャネル電極を制御するバリア駆動部とを含み、
前記下部チャネル電極のそれぞれは隣接した二つの前記上部チャネル電極の間に位置し、
前記共通電極は前記下部チャネル電極及び前記上部チャネル電極と垂直電界を形成し、
それぞれの前記下部チャネル電極は、第1サブチャネル、前記第1サブチャネルと連結される第1端部領域及び前記第1端部領域と対向する第2端部領域を含む第2サブチャネル、及び前記バリア基板と前記第2サブチャネルの前記第2端部領域の間に位置する下部絶縁膜を含む、立体映像表示装置。
【請求項2】
前記上部チャネル電極間の離隔距離は前記上部チャネル電極の水平幅と同一である、請求項1に記載の立体映像表示装置。
【請求項3】
それぞれの前記下部チャネル電極の前記下部絶縁膜は隣接した前記下部チャネル電極の前記第1サブチャネルを部分的に覆う、請求項1に記載の立体映像表示装置。
【請求項4】
前記第2サブチャネルの前記第1端部領域は前記上部チャネル電極に向かう当該第1サブチャネルの上部面と直接接触する、請求項3に記載の立体映像表示装置。
【請求項5】
前記第2サブチャネルの前記第2端部領域は隣接した前記下部チャネル電極の前記第1サブチャネルの一部領域と重畳する、請求項3に記載の立体映像表示装置。
【請求項6】
前記第2端部領域の水平長は前記第1端部領域の水平長と同一である、請求項5に記載の立体映像表示装置。
【請求項7】
視聴者の位置を感知する視聴距離感知部をさらに含み、
前記バリア駆動部は、前記視聴距離感知部の信号によって、前記下部チャネル電極及び前記上部チャネル電極に印加される電圧を調節する、請求項1に記載の立体映像表示装置。
【請求項8】
前記表示パネルは、順に積層された下部表示基板、下部発光電極、発光層、上部発光電極及び上部表示基板を含む、請求項1に記載の立体映像表示装置。
【請求項9】
表示パネル上に位置し、アクティブ領域及び前記アクティブ領域の外側に位置する周辺領域を含む下部バリア基板と、
前記下部バリア基板上に位置し、前記アクティブ領域を横切る下部チャネル電極と、
前記下部チャネル電極上に位置し、前記アクティブ領域を横切る上部チャネル電極であって、隣接した二つの上部チャネル電極の間に前記下部チャネル電極のそれぞれが位置する、上部チャネル電極
前記上部チャネル電極上に位置し、前記下部チャネル電極及び前記上部チャネル電極と垂直電界を形成する共通電極と、
前記下部チャネル電極、前記上部チャネル電極、および前記共通電極の間に位置するバリア液晶層とを含み、
前記下部チャネル電極は、第1サブチャネル、第2サブチャネル及び前記第1サブチャネルと前記第2サブチャネルの間に位置する下部絶縁膜を含み、
前記下部絶縁膜は前記第1サブチャネルのそれぞれの一側端部を露出する下部コンタクトホールを含み、
それぞれの前記下部コンタクトホールは、当該第1サブチャネルと離隔する第1側壁及び当該第1サブチャネルから重畳する第2側壁を含み、
それぞれの前記第2サブチャネルは当該下部コンタクトホールの第1側壁に沿って伸びて当該第1サブチャネルの一側端部と連結される、立体映像表示装置。
【請求項10】
それぞれの第2サブチャネルは、当該第1サブチャネルと接触する第1端部領域、前記下部絶縁膜上に位置する第2端部領域及び前記第1端部領域と前記第2端部領域の間に位置する中央領域を含み、
前記中央領域の一部領域は当該下部コンタクトホールの第1側壁上に位置する、請求項9に記載の立体映像表示装置。
【請求項11】
前記下部バリア基板の前記周辺領域上に位置し、前記アクティブ領域の周縁部に沿って伸びるリンク配線をさらに含み、
前記上部チャネル電極及び前記下部チャネル電極は互いに異なるリンク配線と連結される、請求項9に記載の立体映像表示装置。
【請求項12】
前記リンク配線は前記アクティブ領域の中心を基準に非対称形状である、請求項11に記載の立体映像表示装置。
【請求項13】
前記下部絶縁膜は前記下部バリア基板の前記周辺領域上に延在し、
前記リンク配線は前記下部絶縁膜によって覆われる、請求項11に記載の立体映像表示装置。
【請求項14】
前記リンク配線は前記第1サブチャネルと異なる物質を含む、請求項13に記載の立体映像表示装置。
【請求項15】
前記下部コンタクトホールは前記下部バリア基板の前記周辺領域上に位置する、請求項9に記載の立体映像表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はバリアパネルを用いて立体映像を具現する立体映像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ディスプレイ装置は映像を具現する表示パネルを含む。例えば、ディスプレイ装置は液晶を含む液晶パネル及び/又は有機発光素子を含むOLEDパネルを含むことができる。
【0003】
ディスプレイ装置は両眼視差(Binocular Disparity)を用いて立体映像を具現することができる。例えば、立体映像表示装置は表示パネルによって具現された映像を視聴者の左眼と右眼に違って提供することができる。立体映像表示装置はバリアパネルを用いて表示パネルによって具現された映像を分離することができる。
【0004】
バリアパネルは、透過領域と遮光領域を形成するために並んで配置されたチャネル電極を含むことができる。遮光領域は前記透過領域の間に形成されることができる。例えば、バリアパネルはチャネル電極によって回転するバリア液晶をさらに含むことができる。
【0005】
バリアパネルは視聴者の位置によって立体映像の適正視聴範囲を移動することができる。例えば、バリアパネルは視聴者の位置によって各チャネル電極に印加される電圧を調節して、透過領域及び遮光領域を移動することができる。これにより、立体映像表示装置は、チャネル電極間の間隔が狭いほど、視聴者の位置による適正視聴範囲の移動が自然になることができる。立体映像表示装置は、隣接したチャネル電極に印加された電圧による誤動作を防止するために、各チャネル電極が隣接したチャネル電極から充分に絶縁されなければならない。これにより、立体映像表示装置は、チャネル電極を多重層構造に形成することにより、隣接したチャネル電極間の離隔距離を減少させることができる。
【0006】
しかし、チャネル電極の形成工程はパターニング工程を含むので、チャネル電極の積層数が増加するほど立体映像表示装置の製造工程は複雑になることができる。また、チャネル電極の積層数に比例して誤整列の可能性が増加するので、立体映像表示装置は製造収率が減少することがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2015−225339号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、最小限に積層されたチャネル電極を用いて視聴者の移動によって適正視聴範囲を自然に移動することができる立体映像表示装置を提供することである。
【0009】
本発明が解決しようとする他の課題は、一定間隔で配置されたチャネル電極の間を最小化することができる立体映像表示装置を提供することである。
【0010】
本発明が解決しようとする他の課題は先に言及した課題に限定されない。ここで言及しなかった課題は下記の記載から通常の技術者に明確に理解可能であろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を達成するための本発明の技術的思想による立体映像表示装置は、表示パネルを駆動するディスプレイ駆動部を含む。表示パネル上にはバリアパネルが位置する。バリアパネルは、バリア基板上に順に積層された下部チャネル、チャネル絶縁膜及び上部チャネルを含む。下部チャネル及び上部チャネルはバリア駆動部によって制御される。下部チャネルは上部チャネルの間に位置する。それぞれの下部チャネルは、第1サブチャネル、第2サブチャネル及び下部絶縁膜を含む。第2サブチャネルは第1サブチャネルと連結される第1端部領域を含む。下部絶縁膜はバリア基板と第2サブチャネルの第2端部領域の間に位置する。
【0012】
上部チャネル間の離隔距離は上部チャネルの水平幅と同一であってもよい。
【0013】
各下部チャネルの下部絶縁膜は隣接した下部チャネルの第1サブチャネルを部分的に覆うことができる。
【0014】
第2サブチャネルの第1端部領域は上部チャネルに向かう当該第1サブチャネルの上部面と直接接触することができる。
【0015】
第2サブチャネルの第2端部領域は隣接した下部チャネルの第1サブチャネルの一部領域と重畳することができる。
【0016】
第2端部領域の水平長は第1端部領域の水平長と同一であってもよい。
【0017】
視聴距離感知部によって視聴者の位置を感知することができる。バリア駆動部は、視聴距離感知部の信号によって、下部チャネル及び上部チャネルに印加される電圧を調節することができる。
【0018】
表示パネルは、順に積層された下部表示基板、下部発光電極、発光層、上部発光電極及び上部表示基板を含むことができる。
【0019】
本発明の技術的思想による他の課題を達成するための本発明の技術的思想による立体映像表示装置は、表示パネル上に下部バリア基板を含む。下部バリア基板はアクティブ領域及び周辺領域を含む。周辺領域はアクティブ領域の外側に位置する。下部バリア基板上には上部チャネルが位置する。上部チャネルはアクティブ領域を横切る。上部チャネルの間には下部チャネルが位置する。下部チャネルはアクティブ領域を横切る。下部チャネルは、第1サブチャネル、第2サブチャネル及び下部絶縁膜を含む。下部絶縁膜は第1サブチャネルと第2サブチャネルの間に位置する。下部絶縁膜は第1サブチャネルのそれぞれの一側端部を露出する下部コンタクトホールを含む。それぞれの第2サブチャネルは第1サブチャネルの間に位置する当該下部コンタクトホールの側壁に沿って伸びて当該第1サブチャネルの一側端部と連結される。
【0020】
それぞれの下部コンタクトホールは、当該第1サブチャネルと重畳する第1側壁及び当該第1サブチャネルから離隔する第2側壁を含むことができる。それぞれの第2サブチャネルは、当該第1サブチャネルと接触する第1端部領域、下部絶縁膜上に位置する第2端部領域及び第1端部領域と第2端部領域の間に位置する中央領域を含むことができる。中央領域の一部領域は当該下部コンタクトホールの第2側壁上に位置することができる。
【0021】
下部バリア基板の周辺領域上にはリンク配線が位置することができる。リンク配線はアクティブ領域の周縁部に沿って伸びることができる。上部チャネル及び下部チャネルは互いに異なるリンク配線と連結されることができる。
【0022】
リンク配線はアクティブ領域の中心を基準に非対称形状であってもよい。
【0023】
下部絶縁膜は下部バリア基板の周辺領域上に伸びることができる。リンク配線は下部絶縁膜によって覆われることができる。
【0024】
リンク配線は第1サブチャネルと違う物質を含むことができる。
【0025】
下部コンタクトホールは下部バリア基板の周辺領域上に位置することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明の技術的思想による立体映像表示装置は、下部チャネルが下部バリア基板と当該第2サブチャネルの一側端部の間に位置する下部絶縁膜を含むことができる。これにより、本発明の技術的思想による立体映像表示装置は、下部チャネルが密集することができる。すなわち、本発明の技術的思想による立体映像表示装置は、製造収率の減少なしに、視聴者の位置によって立体映像の適正視聴範囲が自然に移動することができる。よって、本発明の技術的思想による立体映像表示装置は、視聴者に提供される立体映像の品質が向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の実施例による立体映像表示装置を概略的に示した図である。
図2a】本発明の実施例による立体映像表示装置の表示パネル及びバリアパネルを示した図である。
図2b図2aのP領域を拡大した図である。
図3a】本発明の実施例による立体映像表示装置のバリアパネル上に位置する配線を概略的に示した図である。
図3b図3aのR領域を拡大した図である。
図4a図3aのI−I’線及び図3bのII−II’線に沿って切断した断面を示した図である。
図4b図3bのIII−III’線に沿って切断した断面を示す図である。
図5】本発明の他の実施例による立体映像表示装置を示した図である。
図6a】本発明の他の実施例による立体映像表示装置を示した図である。
図6b図6aのIV−IV’線に沿って切断した断面を示した図である。
図7】本発明の他の実施例による立体映像表示装置を示した図である。
図8】本発明の他の実施例による立体映像表示装置を示した図である。
図9】本発明の他の実施例による立体映像表示装置を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の目的と技術的構成及びこれによる作用効果についての詳細な事項は本発明の実施例を示している図面を参照する以下の詳細な説明によってより明らかに理解可能であろう。ここで、本発明の実施例は当業者に本発明の技術的思想が充分に伝達することができるようにするために提供するものなので、本発明は以下で説明する実施例に限定されないように他の形態に具体化することができる。
【0029】
また、明細書全般にわたって同じ参照番号で表示した部分は同じ構成要素を意味し、図面において層又は領域の長さと厚さは便宜のために誇張して表現されることがある。また、第1構成要素が第2構成要素“上”にあると記載される場合、第1構成要素が第2構成要素と直接接触する上側に位置するものだけではなく、第1構成要素と第2構成要素の間に第3構成要素が位置する場合も含む。
【0030】
ここで、第1、第2などの用語は多様な構成要素を説明するためのもので、一構成要素を他の構成要素と区別する目的で使う。ただ、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で第1構成要素と第2構成要素は当業者の便宜によって任意に名付けられることができる。
【0031】
本発明の明細書で使用する用語は単に特定の実施例を説明するために使われるもので、本発明を限定しようとする意図ではない。例えば、単数で表現された構成要素は文脈上明白に単数のみを意味しなければ複数の構成要素を含む。また、本発明の明細書において、“含む”又は“有する”などの用語は明細書上に記載した特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品又はこれらの組合せが存在することを指定しようとするものであり、一つ又はそれ以上の他の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品又はこれらの組合せなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないことを理解しなければならない。
【0032】
加えて、他に定義しない限り、技術的又は科学的な用語を含めてここで使うすべての用語は本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同一の意味がある。一般的に使われる予め定義されているような用語は関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味があるものと解釈しなければならなく、本発明の明細書で明らかに定義しない限り、理想的に又は過度に形式的な意味と解釈されない。
【0033】
(実施例)
図1は本発明の実施例による立体映像表示装置を概略的に示した図である。図2aは本発明の実施例による立体映像表示装置の表示パネル及びバリアパネルを示した図である。図2bは図2aのP領域を拡大した図である。図3aは本発明の実施例による立体映像表示装置のバリアパネル上に位置する配線を概略的に示した図である。図3bは図3aのR領域を拡大した図である。図4aは図3aのI−I’線及び3bのII−II’線に沿って切断した断面を示した図である。図4bは図3bのIII−III’線に沿って切断した断面を示した図である。
【0034】
図1図2a〜図4a及び図2b〜図4bを参照すると、本発明の実施例による立体映像表示装置は、表示パネル100、バリアパネル200、ディスプレイ駆動部300及びバリア駆動部600を含むことができる。
【0035】
表示パネル100は視聴者に提供する映像を具現することができる。例えば、表示パネル100は、順に積層された下部表示基板110、発光素子140及び上部表示基板180を含むことができる。発光素子140は、映像を具現するために、特定の色を示す光を放出することができる。例えば、発光素子140は、順に積層された下部発光電極141、発光層142及び上部発光電極143を含むことができる。発光層142は下部発光電極141と上部発光電極143間の電圧差に対応する輝度の光を生成することができる。発光層142は有機発光物質又は無機発光物質を含むことができる。例えば、本発明の技術的思想による立体映像表示装置の表示パネル100は有機発光素子を含むOLEDパネルであってもよい。
【0036】
表示パネル100は、下部表示基板110と発光素子140の間に位置する薄膜トランジスタ120及び薄膜トランジスタ120を覆うオーバーコート層130をさらに含むことができる。発光素子140は薄膜トランジスタ120によって制御されることができる。オーバーコート層130は薄膜トランジスタ120による段差を除去することができる。オーバーコート層130は薄膜トランジスタ120と発光素子140の間に位置することができる。例えば、オーバーコート層130は下部発光電極141を薄膜トランジスタ120と電気的に連結するためのコンタクトホールを含むことができる。
【0037】
表示パネル100は下部発光電極141の周縁部を覆うバンク絶縁膜150をさらに含むことができる。バンク絶縁膜150は各発光素子140の下部発光電極141を隣接した発光素子140の下部発光電極141から絶縁することができる。これにより、本発明の技術的思想による立体映像表示装置の表示パネル100は独立的に駆動される多数の発光素子140を含むことができる。
【0038】
表示パネル100は、発光素子140と上部表示基板180の間に位置する上部保護膜160及び封止層170をさらに含むことができる。上部保護膜160は外部衝撃及び水分から発光素子140を保護することができる。封止層170は上部保護膜160と上部表示基板180の間に位置することができる。上部表示基板180は封止層170を介して、上部保護膜160が形成された下部表示基板110と結合されることができる。封止層170は多重層構造であってもよい。例えば、封止層170は下部封止層171及び上部封止層172を含むことができる。上部封止層172は吸湿物質170pを含むことができる。下部封止層171は上部保護膜160と下部封止層171の間に位置することができる。これにより、本発明の技術的思想による立体映像表示装置の表示パネル100は、吸湿物質170pの膨張によって発光素子140によって加わる応力(stress)を下部封止層171によって緩和することができる。
【0039】
バリアパネル200は表示パネル100上に位置することができる。バリアパネル200は表示パネル100によって具現された映像を分離することができる。例えば、視聴者の左眼と右眼にはバリアパネル200によって相異なる映像が提供されることができる。視聴者はバリアパネル200によって前記表示パネル100が具現する映像を立体的に認識することができる。
【0040】
バリアパネル200は選択的に光を透過又は遮断することができる。例えば、バリアパネル200は、下部バリア基板210、上部バリア基板220、バリア液晶層230、下部チャネル240、上部チャネル250、チャネル絶縁膜260及び共通電極270を含むことができる。
【0041】
下部バリア基板210は表示パネル100に近く位置することができる。例えば、下部バリア基板210は表示パネル100の上部表示基板180上に位置することができる。
【0042】
下部バリア基板210はアクティブ領域AA及び周辺領域PAを含むことができる。表示パネル100によって具現される映像はアクティブ領域AAで分離されることができる。例えば、アクティブ領域AA内には透過領域及び遮光領域が位置することができる。周辺領域PAはアクティブ領域AAの外側に位置することができる。例えば、アクティブ領域AAは周辺領域PAによって取り囲まれることができる。周辺領域PAは遮光領域であってもよい。
【0043】
下部バリア基板210は絶縁性物質を含むことができる。下部バリア基板210は透明な物質を含むことができる。例えば、下部バリア基板210はガラスを含むことができる。
【0044】
上部バリア基板220は下部バリア基板210上に位置することができる。上部バリア基板220は下部バリア基板210に平行であってもよい。例えば、上部バリア基板220は下部バリア基板210のアクティブ領域AA及び周辺領域PAと重畳することができる。
【0045】
上部バリア基板220は絶縁性物質を含むことができる。上部バリア基板220は透明な物質を含むことができる。上部バリア基板220は下部バリア基板210と同一の物質を含むことができる。例えば、上部バリア基板220はガラスを含むことができる。
【0046】
バリア液晶層230は下部バリア基板210と上部バリア基板220の間に位置することができる。バリア液晶層230は、下部チャネル240、上部チャネル250及び共通電極270によって形成された電界によって透過率が変更されることができる。例えば、バリア液晶層230はTNモード液晶又はECBモード液晶を含むことができる。
【0047】
下部チャネル240及び上部チャネル250は下部バリア基板210とバリア液晶層230の間に位置することができる。共通電極270はバリア液晶層230と上部バリア基板220の間に位置することができる。共通電極270は下部チャネル240及び上部チャネル250と垂直電界を形成することができる。下部チャネル240及び上部チャネル250はそれぞれバリア液晶層230の一定領域に垂直電界を印加することができる。例えば、下部チャネル240は上部チャネル250の間に位置することができる。上部チャネル250は下部チャネル240から絶縁されることができる。例えば、チャネル絶縁膜は下部チャネル240と上部チャネル250の間に位置することができる。バリア液晶層230内に位置する液晶は該当領域に印加される垂直電界によって回転することができる。例えば、下部チャネル240又は上部チャネル250と共通電極270の間に位置するバリア液晶層230の一部領域は該当下部チャネル240又は上部チャネル250に印加された電圧によって透過領域又は遮光領域として機能することができる。
【0048】
下部チャネル240は下部バリア基板210に近く位置することができる。例えば、下部チャネル240は下部バリア基板210とチャネル絶縁膜260の間に位置することができる。下部チャネル240は積層構造であってもよい。例えば、それぞれの下部チャネル240は、第1サブチャネル241、第2サブチャネル242及び下部絶縁膜243を含むことができる。
【0049】
第1サブチャネル241は下部バリア基板210上に位置することができる。例えば、第1サブチャネル241は下部バリア基板210と直接接触することができる。第1サブチャネル241は下部バリア基板210に平行な平板状であってもよい。
【0050】
第1サブチャネル241は導電性物質を含むことができる。第1サブチャネル241は透明な物質を含むことができる。例えば、第1サブチャネル241はITO又はIZOを含むことができる。
【0051】
第2サブチャネル242は第1サブチャネル241の一側端部から隣接した下部チャネル240の方向に伸びることができる。例えば、第2サブチャネル242は、第1サブチャネル241と連結される第1端部領域242a、第1端部領域242aと対向する第2端部領域242b及び第1端部領域242a及び第2端部領域242bの間に位置する中央領域242cを含むことができる。
【0052】
第1端部領域242aは第1サブチャネル241の一側端部と直接接触することができる。例えば、第1端部領域242aは上部チャネル250に向かう第1サブチャネル241の上部面と直接接触することができる。第1サブチャネル241の一側端部は第1端部領域242aと重畳する領域を含むことができる。
【0053】
第2サブチャネル242は導電性物質を含むことができる。第2サブチャネル242は透明な物質を含むことができる。例えば、第2サブチャネル242はITO又はIZOを含むことができる。第2サブチャネル242は第1サブチャネル241と同一の物質を含むことができる。
【0054】
下部絶縁膜243は第1サブチャネル241から離隔することができる。例えば、下部絶縁膜243は下部バリア基板210と第2サブチャネル242の第2端部領域242bの間に位置することができる。第2サブチャネル242の中央領域242cは第1サブチャネル241に向かう下部絶縁膜243の第1側壁TS1に沿って伸びることができる。すなわち、本発明の実施例による立体映像表示装置のバリアパネル200は、各下部チャネル240の一側端部が下部チャネル240の他側端部と違う高さを有することができる。これにより、本発明の実施例による立体映像表示装置のバリアパネル200は下部チャネル240の間を充分に絶縁し、隣接した下部チャネル240間の離隔距離を減少させることができる。
【0055】
下部絶縁膜243は絶縁性物質を含むことができる。下部絶縁膜243は透明な物質を含むことができる。例えば、下部絶縁膜243はシリコン酸化物又はシリコン窒化物を含むことができる。
【0056】
下部絶縁膜243は隣接した下部チャネル240の第1サブチャネル241上に伸びることができる。例えば、各下部チャネル240の第1サブチャネル241は隣接した下部チャネル240の下部絶縁膜243によって部分的に覆われることができる。各下部絶縁膜243は隣接した下部チャネル240の第1サブチャネル241と重畳する第2側壁TS2を含むことができる。
【0057】
第2サブチャネル242の第2端部領域242bは上部チャネル250に向かう下部絶縁膜243の上部面上に位置することができる。例えば、各下部絶縁膜243の第2側壁TS2は第2サブチャネル242によって覆われなくてもよい。各下部チャネル240の第2サブチャネル242は該当下部絶縁膜243によって隣接した下部チャネル240の第1サブチャネル241から絶縁されることができる。これにより、本発明の実施例による立体映像表示装置のバリアパネル200は、各下部チャネル240の第2サブチャネル242と隣接した下部チャネル240の第1サブチャネル241間の距離が大きく減少することができる。よって、本発明の実施例による立体映像表示装置のバリアパネル200は、隣接した下部チャネル240間の離隔距離が最小化することができる。
【0058】
第2サブチャネル242の第2端部領域242bは隣接した下部チャネル240の第1サブチャネル241の一部領域と重畳することができる。すなわち、本発明の実施例による立体映像表示装置のバリアパネル200は、図4bに示したように、隣接した下部チャネル240のレイアウト(lay−out)が部分的に重畳することができる。これにより、本発明の実施例による立体映像表示装置は、バリア液晶層230に上部チャネル250又は下部チャネル240によって制御されない一定領域が発生することを防止することができる。よって、本発明の実施例による立体映像表示装置は、視聴者の位置によって立体映像の適正視聴範囲が円滑に移動することができる。
【0059】
第2端部領域242bの水平長x2は第1端部領域242aの水平長x1と同一であってもよい。これにより、本発明の実施例による立体映像表示装置のバリアパネル200では第2サブチャネル242及び/又は上部チャネル250が誤整列(mis−alignment)される場合にも、バリア液晶層230における未駆動領域の発生を防止することができる。よって、本発明の実施例による立体映像表示装置は、工程マージン及び製造収率が向上することができる。
【0060】
上部チャネル250は一定間隔で配置されることができる。各上部チャネル250によって制御されるバリア液晶層230の水平長は各下部チャネル240によって制御されるバリア液晶層230の水平長と同一であってもよい。例えば、上部チャネル250間の離隔距離dは上部チャネル250の水平幅Wと同一であってもよい。これにより、本発明の実施例による立体映像表示装置のバリアパネル200は、透過領域及び遮光領域が等間隔で移動することができる。よって、本発明の実施例による立体映像表示装置のバリアパネル200は、視聴者の移動によって立体映像の適正視聴範囲が一定間隔で移動することができる。すなわち、本発明の実施例による立体映像表示装置は、視聴者の移動による適正視聴範囲の移動が自然になることができる。
【0061】
上部チャネル250は導電性物質を含むことができる。上部チャネル250は透明な物質を含むことができる。例えば、上部チャネル250はITO又はIZOを含むことができる。上部チャネル250は第2サブチャネル242と同一の物質を含むことができる。
【0062】
チャネル絶縁膜260は絶縁性物質を含むことができる。チャネル絶縁膜260は透明な物質を含むことができる。チャネル絶縁膜260は下部絶縁膜243と屈折率がほぼ同一の物質を含むことができる。例えば、チャネル絶縁膜260は下部絶縁膜243と同一の物質を含むことができる。
【0063】
共通電極270は導電性物質を含むことができる。共通電極270は透明な物質を含むことができる。例えば、共通電極270はITO又はIZOを含むことができる。共通電極270は上部チャネル250と同一の物質を含むことができる。
【0064】
下部チャネル240及び上部チャネル250は一側方向に伸びることができる。例えば、下部チャネル240及び上部チャネル250はアクティブ領域AAを横切ることができる。
【0065】
本発明の実施例による立体映像表示装置のバリアパネル200は、周辺領域PA上に位置するリンク配線BL1〜BLnを含むことができる。例えば、リンク配線BL1〜BLnはアクティブ領域AAの周縁部に沿って伸びることができる。それぞれのリンク配線BL1〜BLnは下部チャネル240及び上部チャネル250の一つと連結されることができる。例えば、下部チャネル240及び上部チャネル250はそれぞれリンク配線BL1〜BLnと連結されて閉ループ(closed loop)を形成することができる。
【0066】
リンク配線BL1〜BLnは下部バリア基板210に近く位置することができる。例えば、リンク配線BL1〜BLnは下部バリア基板210と直接接触することができる。下部絶縁膜243は下部バリア基板210の周辺領域PA上に伸びることができる。リンク配線BL1〜BLnは下部絶縁膜243によって覆われることができる。下部絶縁膜243は各リンク配線BL1〜BLnの一部領域を露出するコンタクトホールCH1、CH2を含むことができる。
【0067】
第1サブチャネル241の水平長は第2サブチャネル242の水平長より小さくてもよい。例えば、各下部チャネル240は第2サブチャネル242を介してリンク配線BL1〜BLnと連結されることができる。
【0068】
リンク配線BL1〜BLnは導電性物質を含むことができる。リンク配線BL1〜BLnは第1サブチャネル241より低い抵抗を有することができる。例えば、リンク配線BL1〜BLnは金属を含むことができる。
【0069】
周辺領域PA上には電源電圧供給のための配線も位置することができる。例えば、共通電圧供給ラインVcom及び接地ラインGNDは周辺領域PA上に位置することができる。共通電圧供給ラインVcom及び接地ラインGNDはリンク配線BL1〜BLnの外側に位置することができる。共通電圧供給ラインVcom及び接地ラインGNDはリンク配線BL1〜BLnに沿って伸びることができる。例えば、下部絶縁膜243は共通電圧供給ラインVcom及び接地ラインGNDを覆うことができる。共通電圧供給ラインVcomは共通電極270と連結されることができる。例えば、共通電極270と共通電圧供給ラインVcomの間には導電性密閉部材280が位置することができる。導電性密閉部材280は導電性シール材(conductive sealing material)を含むことができる。導電性密閉部材280は下部絶縁膜243を貫通することができる。
【0070】
ディスプレイ駆動部300は表示パネル100を駆動することができる。表示パネル100は映像を具現するための信号をディスプレイ駆動部300から受信することができる。例えば、ディスプレイ駆動部300はデータ駆動部310及びスキャン駆動部320を含むことができる。
【0071】
データ駆動部310は表示パネル100にデータ信号を供給することができる。スキャン駆動部320は表示パネル100にスキャン信号を順次印加することができる。データ駆動部310によって供給されるデータ信号はスキャン駆動部320によって印加されるスキャン信号と同期することができる。
【0072】
本発明の実施例による立体映像表示装置は、ディスプレイ駆動部300の動作に必要な信号を提供するためのタイミング制御部400をさらに含むことができる。例えば、タイミング制御部400は、データ駆動部310にデジタルビデオデータ及びソースタイミング制御信号を供給することができる。スキャン駆動部320はタイミング制御部400からクロック信号、リセットクロック信号及びスタート信号を受信することができる。
【0073】
本発明の実施例による立体映像表示装置は、視聴者の位置を感知するための視聴位置感知部500をさらに含むことができる。例えば、視聴位置感知部500は、表示パネル100及びバリアパネル200によって具現された映像を視聴する視聴者の位置情報を感知することができる。視聴位置感知部500はカメラを含むことができる。
【0074】
バリア駆動部600はバリアパネル200を駆動することができる。例えば、バリア駆動部600は下部チャネル240及び上部チャネル250に個別的又は領域別に電圧を印加することができる。バリア駆動部600は視聴者の位置によってバリアパネル200を制御することができる。例えば、バリア駆動部600は視聴位置感知部500の信号によって下部チャネル240及び上部チャネル250に印加される電圧を調節して、バリアパネル200のアクティブ領域AA内で透過領域及び遮光領域をシフトすることができる。
【0075】
結果的に、本発明の実施例による立体映像表示装置はバリアパネル200が透過領域及び遮光領域を形成するための下部チャネル240及び上部チャネル250を含み、下部チャネル240の両側端部が違う高さを有することにより、隣接した下部チャネル240間の離隔距離が最小化することができる。これにより、本発明の実施例による立体映像表示装置は、製造収率の減少なしに、視聴者の移動によって立体映像の適正視聴範囲が自然に移動することができる。よって、本発明の実施例による立体映像表示装置は、立体映像の品質が向上することができる。
【0076】
本発明の実施例による立体映像表示装置は、アクティブ領域AAの周縁部に沿って伸びるリンク配線BL1〜BLnがアクティブ領域AAの中心を基準に非対称状に配置されることができる。例えば、図3aに示したように、本発明の実施例による立体映像表示装置は、バリア駆動部600と連結されるリンク配線BL1〜BLnの端部がバリアパネル200の中心からバリアパネル200の一側面方向にちょっと移動することができる。これにより、本発明の実施例による立体映像表示装置は、バリア駆動部600と連結されるリンク配線BL1〜BLnの端部が下部チャネル240及び上部チャネル250の連結構造に影響を及ぼすことがない。よって、本発明の実施例による立体映像表示装置は、製造工程の効率が向上することができる。
【0077】
本発明の実施例による立体映像表示装置は、バリアパネル200の下部絶縁膜243が各下部チャネル240の第1サブチャネル241の一側端部を露出し、下部チャネル240と同方向に伸びる下部コンタクトホールTHを含むことができる。例えば、本発明の実施例による立体映像表示装置は、図3bに示したように、それぞれの下部コンタクトホールTHが第1サブチャネル241より長く、第2サブチャネル242より短い水平長を有することができる。下部コンタクトホールTHは同じ水平長を有することができる。例えば、本発明の実施例による立体映像表示装置は、各下部チャネル240の第1サブチャネル241の水平長が同一であってもよい。
【0078】
本発明の実施例による立体映像表示装置はバリアパネル200がアクティブ領域AAを横切る下部コンタクトホールTHを含むものとして説明した。しかし、本発明の他の実施例による立体映像表示装置は、下部絶縁膜243の下部コンタクトホールTHが第1サブチャネル241より短い水平長を有することができる。例えば、本発明の他の実施例による立体映像表示装置は、図5に示したように、バリアパネル200の下部絶縁膜243がアクティブ領域AA内に位置する下部コンタクトホールTHを含むことができる。これにより、本発明の他の実施例による立体映像表示装置は、各下部チャネル240がリンク配線BL1〜BL5から確かに絶縁されることができる。よって、本発明の他の実施例による立体映像表示装置は、バリア液晶層230の駆動に対する信頼性が向上することができる。
【0079】
本発明の実施例による立体映像表示装置はバリアパネル200がトレンチ形の下部コンタクトホールTHを含むものとして説明した。しかし、本発明の他の実施例による立体映像表示装置は、バリアパネル200の下部コンタクトホールTCがアクティブ領域AA内で第1サブチャネル241の一側端部を部分的に露出することができる。例えば、本発明の他の実施例による立体映像表示装置は、図6A及び6Bに示したように、隣接した二つの下部チャネル240で下部コンタクトホールTCの位置が違ってもよい。これにより、本発明の他の実施例による立体映像表示装置は、各下部チャネル240の下部コンタクトホールTCが自由に配置されることができる。よって、本発明の他の実施例による立体映像表示装置は、製造効率が向上することができる。
【0080】
本発明の実施例による立体映像表示装置はバリアパネル200の下部コンタクトホールTHがアクティブ領域AA内に位置する領域を含むものとして説明した。しかし、本発明の他の実施例による立体映像表示装置は周辺領域PA上に位置することができる。例えば、本発明の他の実施例による立体映像表示装置は、図7に示したように、バリアパネル200がアクティブ領域AAと一番目リンク配線BL1の間に位置する下部コンタクトホールTCを含むことができる。これにより、本発明の他の実施例による立体映像表示装置は、下部コンタクトホールTCの位置に対する自由度が向上することができる。また、本発明の他の実施例による立体映像表示装置は、下部コンタクトホールTCによる透過率変化を防止することができる。よって、本発明の他の実施例による立体映像表示装置は、製造効率及び立体映像の品質が向上することができる。
【0081】
本発明の実施例による立体映像表示装置は、図2aに示したように、前面線形偏光板710、後面線形偏光板720及び1/4波長板800をさらに含むことができる。バリアパネル200は前面線形偏光板710と後面線形偏光板720の間に位置することができる。1/4波長板800は表示パネル100及び前面線形偏光板710の間に位置することができる。例えば、1/4波長板800及び前面線形偏光板710は表示パネル100上に順に積層されることができる。これにより、本発明の実施例による立体映像表示装置は、外光反射を防止することができる。よって、本発明の実施例による立体映像表示装置は、立体映像の品質が向上することができる。
【0082】
本発明の実施例による立体映像表示装置は、発光素子140を含む表示パネル100上にバリアパネル200が位置するものとして説明した。しかし、図8に示したように、本発明の他の実施例による立体映像表示装置は、バリアパネル200が表示パネル100と発光素子900の間に位置することができる。例えば、本発明の他の実施例による立体映像表示装置の表示パネル100は液晶パネルであってもよい。発光素子900はバックライトユニットとして機能することができる。前面線形偏光板710及び後面線形偏光板720はバリアパネル200と直接接触することができる。表示パネル100の外側表面上にはイメージ線形偏光板730がさらに位置することができる。これにより、本発明の他の実施例による立体映像表示装置は、表示パネル100とバリアパネル200の相対的位置に関係なく、視聴者の位置によって立体映像の視聴適正範囲が自然に移動することができる。
【0083】
本発明の他の実施例による立体映像表示装置は発光素子900と表示パネル100の間にバリアパネル200が位置するものとして説明した。しかし、図9に示したように、本発明のさらに他の実施例による立体映像表示装置は、表示パネル100が発光素子900とバリアパネル200の間に位置することができる。発光素子900と表示パネル100の間にはイメージ線形偏光板740が位置することができる。イメージ線形偏光板740と前面線形偏光板710は表示パネル100と直接接触することができる。これにより、本発明の他の実施例による立体映像表示装置は、多様な位置の表示パネル100とバリアパネル200で移動する視聴者に立体映像を円滑に提供することができる。
【符号の説明】
【0084】
100 表示パネル
200 バリアパネル
210 下部バリア基板
220 上部バリア基板
230 バリア液晶層
240 下部チャネル
241 第1サブチャネル
242 第2サブチャネル
243 下部絶縁膜
250 上部チャネル
260 チャネル絶縁膜
図1
図2a
図2b
図3a
図3b
図4a
図4b
図5
図6a
図6b
図7
図8
図9