特許第6672463号(P6672463)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6672463無線通信システムにおける端末のV2X動作のためのリソース選択方法及び前記方法を利用する端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6672463
(24)【登録日】2020年3月6日
(45)【発行日】2020年3月25日
(54)【発明の名称】無線通信システムにおける端末のV2X動作のためのリソース選択方法及び前記方法を利用する端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/02 20090101AFI20200316BHJP
   H04W 76/14 20180101ALI20200316BHJP
   H04W 4/46 20180101ALI20200316BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20200316BHJP
【FI】
   H04W72/02
   H04W76/14
   H04W4/46
   H04W92/18
【請求項の数】6
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2018-533600(P2018-533600)
(86)(22)【出願日】2016年9月19日
(65)【公表番号】特表2018-528736(P2018-528736A)
(43)【公表日】2018年9月27日
(86)【国際出願番号】KR2016010432
(87)【国際公開番号】WO2017048109
(87)【国際公開日】20170323
【審査請求日】2018年3月28日
(31)【優先権主張番号】62/219,086
(32)【優先日】2015年9月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(74)【代理人】
【識別番号】230117802
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【弁理士】
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】リ,スンミン
(72)【発明者】
【氏名】ソ,ハンビョル
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ヒョクジン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ソンウク
【審査官】 松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−162877(JP,A)
【文献】 Huawei, HiSilicon,Mode 2 resource allocation for D2D,3GPP TSG-RAN WG1#78 R1-142839,フランス,3GPP,2014年 8月10日,Section3.3
【文献】 Fujitsu,RRM for D2D communication,3GPP TSG-RAN WG1♯76b R1-141230,フランス,3GPP,2014年 3月21日,Section 2
【文献】 Intel Corporation,Sensing based collision avoidance schemes for V2V communication,3GPP TSG-RAN WG1#84 R1-160432,フランス,3GPP,2016年 2月 6日,Section 2
【文献】 Huawei, HiSilicon,Discussion on sensing details for measurement and reservation,3GPP TSG-RAN WG1#85 R1-164102,フランス,3GPP,2016年 5月14日,Section 2
【文献】 Nokia Networks,Discussion on interruption requirements for ProSe Direct Communication,3GPP TSG-RAN WG4#74bis R4-151917,フランス,3GPP,2015年 4月13日,Section 2.2.1
【文献】 Huawei, HiSilicon,Discussion on group priority for D2D communication,3GPP TSG-RAN WG1#82 R1-154339,フランス,3GPP,2015年 8月15日,Section 2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおける端末のV2X(vehicle−to−everything)動作を行う方法において、
別の端末から、前記別の端末のデータ送信に用いられるリソース領域を通知する信号を受信し、
前記信号によって通知される前記リソース領域のエネルギーを測定し、
前記測定されたリソース領域のエネルギーが閾値より高いことに基づいて、前記リソース領域を除くリソースを用いてV2Xメッセージを送信することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記端末は、少なくとも一つのサブフレームで構成される基本リソース単位(basic resource unit)における前記信号を受信することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記信号を通じて、前記端末は、別の端末のV2Xデータ送信に対する資源の位置または数についての情報を特定することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
無線通信システムにおけるV2X(vehicle−to−everything)動作を実行する端末において、
無線信号を送信及び受信するRF(Radio Frequency)部;及び、
前記RF部と結合して動作するプロセッサ;を含み、前記プロセッサは、
別の端末から、前記別の端末のデータ送信に用いられるリソース領域を通知する信号を受信し、
前記信号によって通知される前記リソース領域のエネルギーを測定し、
前記測定されたリソース領域のエネルギーが閾値より高いことに基づいて、前記リソース領域を除くリソースを用いてV2Xメッセージを送信することを特徴とする端末。
【請求項5】
前記端末は、少なくとも一つのサブフレームで構成される基本リソース単位(basic resource unit)における前記信号を受信することを特徴とする請求項4に記載の端末。
【請求項6】
前記信号を通じて、前記端末は、別の端末のV2Xデータ送信に対する資源の位置また
は数についての情報を特定することを特徴とする請求項4に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信に関し、より詳しくは、無線通信システムにおける端末のV2X動作のためのリソース選択方法及び前記方法を利用する端末に関する。
【背景技術】
【0002】
ITU−R(International Telecommunication Union Radio communication sector)では、3世代以後の次世代移動通信システムであるIMT(International Mobile Telecommunication)−Advancedの標準化作業を進行している。IMT−Advancedは、停止及び低速移動状態で1Gbps、高速移動状態で100Mbpsのデータ送信率でIP(Internet Protocol)ベースのマルチメディアサービスのサポートを目標とする。
【0003】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)は、IMT−Advancedの要求事項を満たすシステム標準として、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)/SC−FDMA(Single Carrier−Frequency Division Multiple Access)送信方式ベースのLTE(Long Term Evolution)を改善したLTE−Advanced(LTE−A)を用意している。LTE−Aは、IMT−Advancedのための有力な候補のうち一つである。
【0004】
一方、最近装置間の直接通信をするD2D(Device−to−Device)技術に対する関心が高まっている。特に、D2Dは、公共安全ネットワーク(public safety network)のための通信技術として注目を浴びている。商業的な通信ネットワークは、急速にLTEに変化しているが、既存通信規格との衝突問題と費用側面で現在の公共安全ネットワークは、主に2G技術に基づいている。このような技術間隙と改善されたサービスに対する要求は、公共安全ネットワークを改善しようとする努力につながっている。
【0005】
公共安全ネットワークは、商業的な通信ネットワークに比べて高いサービス要求条件(信頼度及び保安性)を有し、特に、セルラ通信のカバレッジが届かない、または利用可能でない場合にも、装置間の直接信号送受信、即ち、D2D動作も要求している。
【0006】
D2D動作は、近接した機器間の信号送受信という点で多様な長所を有することができる。例えば、D2D端末は、高い送信率及び低い遅延を有してデータ通信をすることができる。また、D2D動作は、基地局に集まるトラフィックを分散させることができ、D2D端末が中継器役割をする場合は、基地局のカバレッジを拡張させる役割もできる。
【0007】
一方、D2D動作は、V2X(vehicle−to−everything)にも適用されることができる。V2Xは、車両と全てのインターフェースを介した通信技術を通称する。V2Xの形態には、例えば、V2V(vehicle−to−vehicle)、V2I(vehicle−to−infrastructure)、V2P(vehicle−to−person)などがある。
【0008】
第1の端末がV2X通信を実行する時、第2の端末も前記第1の端末と同じまたは一部重なるリソースを利用して信号を送信すると、相互間の干渉により信頼性の高いV2X通信が実行されにくい。例えば、V2X通信のためのリソースがリソースプール(resource pool)形態で与えられ、実際にV2X通信を実行するリソースは、前記リソースプール内で端末が選択することもできる。この場合、互いに異なる端末が同じリソースプール内で自体的にリソースを選択するため、相互間に同じまたは一部重なるリソースを選択することもできる。
【0009】
V2X動作のために効率的にリソースを選択する方法及び前記方法を利用する装置が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明が解決しようとする技術的な課題は、無線通信システムにおける端末のV2X動作のためのリソース選択方法及び前記方法を利用する端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
一側面において、無線通信システムおける端末のV2X(vehicle−to−everything)動作のためのリソース選択方法を提供する。前記方法は、第1のサブフレームで他の端末に対するサイドリンク制御チャネル(physical sidelink control channel:PSCCH)をモニタリングし、及び第2のサブフレームで前記他の端末に対するPSCCHによりスケジューリングされるリソースと重ならないリソースを利用してV2Xメッセージを送信することを特徴とする。
【0012】
前記端末がPSCCHを送信することができるサブフレームを指示するPSCCHサブフレームプール(PSCCH subframe pool)情報をネットワークから受信する。
【0013】
前記第2のサブフレームは、前記PSCCHサブフレームプール情報が指示するサブフレームに含まれる。
【0014】
少なくとも一つのサブフレームで構成される基本リソース単位(basic resource unit)を1サブフレームずつ移動させながら他の端末に対するPSCCHをモニタリングする。
【0015】
前記他の端末に対するPSCCHによりスケジューリングされるリソースと重ならないアイドルリソース単位(idle resource unit)を検索する。
【0016】
前記アイドルリソース単位が複数個検索される場合、前記複数のアイドルリソース単位の中から一つのアイドルリソース単位を選択してPSCCHを送信する。
【0017】
他の側面で提供される端末は、無線通信システムにおけるV2X(vehicle−to−everything)動作を実行する。前記端末は、無線信号を送信及び受信するRF(Radio Frequency)部及び前記RF夫瓦結合して動作するプロセッサを含み、前記プロセッサは、第1のサブフレームで他の端末に対するサイドリンク制御チャネル(physical sidelink control channel:PSCCH)をモニタリングし、及び第2のサブフレームで前記他の端末に対するPSCCHによりスケジューリングされるリソースと重ならないリソースを利用してV2Xメッセージを送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
端末は、基本リソース単位というリソース領域を時間領域で移動させながら他の端末が前記基本リソース単位内のリソースを使用するかどうかをモニタリングする。これを介して他の端末が使用しないアイドルリソース単位を検出して使用するため、他の端末との干渉を減らすことができる。また、アイドルリソース単位が複数個検出され、他の端末も前記複数個のアイドルリソース単位を利用することができる時、他の端末との衝突を避けながら特定アイドルリソース単位を選択することができる方法を提供する。その結果、V2X動作の信頼性及びリソース使用の効率性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】無線通信システムを示す。
図2】ユーザ平面(user plane)に対する無線プロトコル構造(radio protocol architecture)を示すブロック図である。
図3】制御平面(control plane)に対する無線プロトコル構造を示すブロック図である。
図4】ProSeのための基準構造を示す。
図5】D2Dの動作を実行する端末とセルカバレッジの配置例を示す。
図6】基本リソース単位をスライディングさせながらV2X送信リソース候補を定義する例を示す。
図7】基本リソース単位をスライディングさせながらV2X送信リソース候補を定義する例を示す。
図8】本発明の一実施例による端末のV2X動作のためのリソース選択方法を示す。
図9】端末がV2X動作のためのリソースを選択する具体的な例を示す。
図10】V2Xメッセージを送信しようとする第1の端末と基地局との間のシグナリングを例示する。
図11】本発明の実施例が具現される端末を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、無線通信システムを示す。
【0021】
無線通信システムは、例えば、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)、またはLTE(Long Term Evolution)/LTE−Aシステムという。
【0022】
E−UTRANは、端末(User Equipment、UE)10に制御平面(control plane)とユーザ平面(user plane)を提供する基地局(Base Station、BS)20を含む。端末10は、固定されてもよいし、移動性を有してもよく、MS(Mobile station)、UT(User Terminal)、SS(Subscriber Station)、MT(mobile terminal)、無線機器(Wireless Device)等、他の用語で呼ばれることもある。基地局20は、端末10と通信する固定局(fixed station)を意味し、eNB(evolved−NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)等、他の用語で呼ばれることもある。
【0023】
基地局20は、X2インターフェースを介して互いに連結されることができる。基地局20は、S1インターフェースを介してEPC(Evolved Packet Core)30、より詳しくは、S1−MMEを介してMME(Mobility Management Entity)と連結され、S1−Uを介してS−GW(Serving Gateway)と連結される。
【0024】
EPC30は、MME、S−GW及びP−GW(Packet Data Network−Gateway)で構成される。MMEは、端末の接続情報や端末の能力に対する情報を有しており、このような情報は、端末の移動性管理に主に使われる。S−GWは、E−UTRANを終端点として有するゲートウェイであり、P−GWは、PDNを終端点として有するゲートウェイである。
【0025】
端末とネットワークとの間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)の階層は、通信システムで広く知られた開放型システム間相互接続(Open System Interconnection;OSI)基準モデルの下位3個階層に基づいてL1(第1の階層)、L2(第2の階層)、L3(第3の階層)に区分されることができ、そのうち、第1の階層に属する物理階層は、物理チャネル(Physical Channel)を利用した情報転送サービス(Information Transfer Service)を提供し、第3の階層に位置するRRC(Radio Resource Control)階層は、端末とネットワークとの間に無線リソースを制御する役割を遂行する。そのために、RRC階層は、端末と基地局との間のRRCメッセージを交換する。
【0026】
図2は、ユーザ平面(user plane)に対する無線プロトコル構造(radio protocol architecture)を示すブロック図である。図3は、制御平面(control plane)に対する無線プロトコル構造を示すブロック図である。ユーザ平面は、ユーザデータ送信のためのプロトコルスタック(protocol stack)であり、制御平面は、制御信号送信のためのプロトコルスタックである。
【0027】
図2及び図3を参照すると、物理階層(PHY(physical) layer)は、物理チャネル(physical channel)を利用して上位階層に情報転送サービス(information transfer service)を提供する。物理階層は、上位階層であるMAC(Medium Access Control)階層とはトランスポートチャネル(transport channel)を介して連結されている。トランスポートチャネルを介してMAC階層と物理階層との間にデータが移動する。トランスポートチャネルは、無線インターフェースを介して、データが、どのように、どのような特徴にトランスポートされるかによって分類される。
【0028】
互いに異なる物理階層間、即ち、送信機と受信機の物理階層間は、物理チャネルを介してデータが移動する。前記物理チャネルは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式に変調されることができ、時間と周波数を無線リソースとして活用する。
【0029】
MAC階層の機能は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、及び論理チャネルに属するMAC SDU(service data unit)のトランスポートチャネル上に物理チャネルで提供されるトランスポートブロック(transport block)への多重化/逆多重化を含む。MAC階層は、論理チャネルを介してRLC(Radio Link Control)階層にサービスを提供する。
【0030】
RLC階層の機能は、RLC SDUの連結(concatenation)、分割(segmentation)及び再結合(reassembly)を含む。無線ベアラ(Radio Bearer;RB)が要求する多様なQoS(Quality of Service)を保障するために、RLC階層は、透明モード(Transparent Mode、TM)、非確認モード(Unacknowledged Mode、UM)及び確認モード(Acknowledged Mode、AM)の三つの動作モードを提供する。AM RLCは、ARQ(automatic repeat request)を介してエラー訂正を提供する。
【0031】
RRC(Radio Resource Control)階層は、制御平面でのみ定義される。RRC階層は、無線ベアラの設定(configuration)、再設定(re−configuration)及び解除(release)と関連して論理チャネル、トランスポートチャネル及び物理チャネルの制御を担当する。RBは、端末とネットワークとの間のデータ伝達のために、第1の階層(PHY階層)及び第2の階層(MAC階層、RLC階層、PDCP階層)により提供される論理的経路を意味する。
【0032】
ユーザ平面でのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層の機能は、ユーザデータの伝達、ヘッダ圧縮(header compression)及び暗号化(ciphering)を含む。制御平面でのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層の機能は、制御平面データの伝達及び暗号化/完全性保護(integrity protection)を含む。
【0033】
RBが設定されるとは、特定サービスを提供するために、無線プロトコル階層及びチャネルの特性を規定し、それぞれの具体的なパラメータ及び動作方法を設定する過程を意味する。また、RBは、SRB(Signaling RB)とDRB(Data RB)の二つに分けられる。SRBは、制御平面でRRCメッセージを送信する通路として使われ、DRBは、ユーザ平面でユーザデータを送信する通路として使われる。
【0034】
端末のRRC階層とE−UTRANのRRC階層との間にRRC接続(RRC Connection)が確立される場合、端末は、RRC接続(RRC connected)状態になり、そうでない場合、RRCアイドル(RRC idle)状態になる。
【0035】
ネットワークから端末にデータを送信するダウンリンクトランスポートチャネルには、システム情報を送信するBCH(Broadcast Channel)と、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信するダウンリンクSCH(Shared Channel)がある。ダウンリンクマルチキャストまたはブロードキャストサービスのトラフィックまたは制御メッセージの場合、ダウンリンクSCHを介して送信されることもでき、または別途のダウンリンクMCH(Multicast Channel)を介して送信されることもできる。一方、端末からネットワークにデータを送信するアップリンクトランスポートチャネルとしては、初期制御メッセージを送信するRACH(Random Access Channel)と、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信するアップリンクSCH(Shared Channel)がある。
【0036】
トランスポートチャネル上位にあり、トランスポートチャネルにマッピングされる論理チャネル(Logical Channel)には、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、MTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
【0037】
物理チャネル(Physical Channel)は、時間領域で複数個のOFDMシンボルと周波数領域で複数個の副搬送波(Sub−carrier)とで構成される。一つのサブフレーム(Sub−frame)は、時間領域で複数のOFDMシンボル(Symbol)で構成される。リソースブロックは、リソース割当単位であり、複数のOFDMシンボルと複数の副搬送波(sub−carrier)とで構成される。また、各サブフレームは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、即ち、L1/L2制御チャネルのために、該当サブフレームの特定OFDMシンボル(例えば、1番目のOFDMシンボル)の特定副搬送波を利用することができる。TTI(Transmission Time Interval)は、サブフレーム送信の単位時間である。
【0038】
RRC状態とは、端末のRRC階層がE−UTRANのRRC階層と論理的接続(logical connection)されているかどうかを意味し、接続している場合はRRC接続状態(RRC_CONNECTED)といい、接続されていない場合はRRCアイドル状態(RRC_IDLE)という。RRC接続状態の端末は、RRC接続が存在するため、E−UTRANは、該当端末の存在をセル単位で把握することができ、したがって、端末を効果的に制御することができる。それに対し、RRCアイドル状態の端末は、E−UTRANが把握することができず、セルより大きい地域単位であるトラッキング領域(Tracking Area)単位でCN(core network)が管理する。即ち、RRCアイドル状態の端末は、大きい地域単位に存在可否のみが把握され、音声やデータのような通常の移動通信サービスを受けるためにはRRC接続状態に移動しなければならない。
【0039】
ユーザが端末の電源を最初にオンにした時、端末は、まず、適切なセルを探索した後、該当セルでRRCアイドル状態にとどまる。RRCアイドル状態の端末は、RRC接続を確立する必要がある時になって初めてRRC接続過程(RRC connection procedure)を介してE−UTRANとRRC接続を確立し、RRC接続状態に移動する。RRCアイドル状態の端末がRRC接続を確立する必要がある場合は多様であり、例えば、ユーザの通話試みなどの理由で上りデータ送信が必要な場合、またはE−UTRANからページング(paging)メッセージを受信した場合、これに対する応答メッセージ送信などを挙げることができる。
【0040】
RRC階層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)階層は、セッション管理(Session Management)と移動性管理(Mobility Management)などの機能を遂行する。
【0041】
NAS階層で端末の移動性を管理するために、EMM−REGISTERED(EPS Mobility Management−REGISTERED)及びEMM−DEREGISTEREDの二つの状態が定義されており、この二つの状態は、端末とMMEに適用される。初期端末は、EMM−DEREGISTERED状態であり、この端末がネットワークに接続するために初期連結(Initial Attach)手順を介して該当ネットワークに登録する過程を実行する。前記連結(Attach)手順が成功的に遂行されると、端末及びMMEは、EMM−REGISTERED状態になる。
【0042】
端末とEPCとの間のシグナリング接続(signaling connection)を管理するために、ECM(EPS Connection Management)−IDLE状態及びECM−CONNECTED状態の二つの状態が定義されており、この二つの状態は、端末及びMMEに適用される。ECM−IDLE状態の端末がE−UTRANとRRC接続を確立すると、該当端末は、ECM−CONNECTED状態になる。ECM−IDLE状態にあるMMEは、E−UTRANとS1接続(S1 connection)を確立すると、ECM−CONNECTED状態になる。端末がECM−IDLE状態にある時、E−UTRANは、端末のコンテキスト(context)情報を有していない。したがって、ECM−IDLE状態の端末は、ネットワークの命令を受ける必要なく、セル選択(cell selection)またはセル再選択(reselection)のような端末ベースの移動性関連手順を実行する。それに対し、端末がECM−CONNECTED状態にある時、端末の移動性は、ネットワークの命令により管理される。ECM−IDLE状態で端末の位置が、ネットワークが知っている位置と異なる場合、端末は、トラッキング領域更新(Tracking Area Update)手順を介してネットワークに端末の該当位置を知らせる。
【0043】
以下、D2D動作に対して説明する。3GPP LTE−Aでは、D2D動作と関連したサービスを近接性ベースのサービス(Proximity based Services:ProSe)という。以下、ProSeは、D2D動作と同等な概念であり、D2D動作と混用されることができる。以下、ProSeに対して記述する。
【0044】
ProSeには、ProSe直接通信(ProSe direct communication)とProSe直接発見(ProSe direct discovery)がある。ProSe直接通信は、近接した二つ以上の端末間で実行される通信を意味する。前記端末は、ユーザ平面のプロトコルを利用して通信を実行することができる。ProSe可能端末(ProSe−enabled UE)は、ProSeの要求条件と関連した手順をサポートする端末を意味する。特別な言及がない場合、ProSe可能端末は、公共安全端末(public safety UE)と非公共安全端末(non−public safety UE)を両方とも含む。公共安全端末は、公共安全に特化された機能とProSe過程を両方ともサポートする端末であり、非公共安全端末は、ProSe過程はサポートするが、公共安全に特化された機能はサポートしない端末である。
【0045】
ProSe直接発見(ProSe direct discovery)は、ProSe可能端末が、隣接した他のProSe可能端末を発見するための過程であり、このとき、前記2個のProSe可能端末の能力のみを使用する。EPC次元のProSe発見(EPC−level ProSe discovery)は、EPCが2個のProSe可能端末の近接可否を判断し、前記2個のProSe可能端末にそれらの近接を知らせる過程を意味する。
【0046】
以下、便宜上、ProSe直接通信はD2D通信といい、ProSe直接発見はD2D発見という。
【0047】
図4は、ProSeのための基準構造を示す。
【0048】
図4を参照すると、ProSeのための基準構造は、E−UTRAN、EPC、ProSe応用プログラムを含む複数の端末、ProSe応用サーバ(ProSe APP server)、及びProSe機能(ProSe function)を含む。
【0049】
EPCは、E−UTRANコアネットワーク構造を代表する。EPCは、MME、S−GW、P−GW、政策及び課金規則(policy and charging rules function:PCRF)、ホーム加入者サーバ(home subscriber server:HSS)などを含むことができる。
【0050】
ProSe応用サーバは、応用機能を作るためのProSe能力のユーザである。ProSe応用サーバは、端末内の応用プログラムと通信することができる。端末内の応用プログラムは、応用機能を作るためのProSe能力を使用することができる。
【0051】
ProSe機能は、下記のうち少なくとも一つを含むことができるが、必ずこれに制限されるものではない。
【0052】
−第3者応用プログラムに向かう基準点を介したインターワーキング(Interworking via a reference point towards the 3rd party applications)
【0053】
−発見及び直接通信のための認証及び端末に対する設定(Authorization and configuration of the UE for discovery and direct communication)
【0054】
−EPC次元のProSe発見の機能(Enable the functionality of the EPC level ProSe discovery)
【0055】
−ProSeと関連した新しい加入者データ及びデータ格納調整、ProSe IDの調整(ProSe related new subscriber data and handling of data storage、and also handling of ProSe identities)
【0056】
−セキュリティ関連機能(Security related functionality)
【0057】
−政策関連機能のためにEPCに向かう制御提供(Provide control towards the EPC for policy related functionality)
【0058】
−課金のための機能提供(Provide functionality for charging(via or outside of EPC、例えば、offline charging))
【0059】
以下、ProSeのための基準構造において、基準点と基準インターフェースを説明する。
【0060】
−PC1:端末内のProSe応用プログラムとProSe応用サーバ内のProSe応用プログラムとの間の基準点である。これは応用次元でシグナリング要求条件を定義するために使われる。
【0061】
−PC2:ProSe応用サーバとProSe機能との間の基準点である。これはProSe応用サーバとProSe機能との間の相互作用を定義するために使われる。ProSe機能のProSeデータベースの応用データアップデートが前記相互作用の一例になることができる。
【0062】
−PC3:端末とProSe機能との間の基準点である。端末とProSe機能との間の相互作用を定義するために使われる。ProSe発見及び通信のための設定が前記相互作用の一例になることができる。
【0063】
−PC4:EPCとProSe機能との間の基準点である。EPCとProSe機能との間の相互作用を定義するために使われる。前記相互作用は、端末間に1:1通信のための経路を設定する時、または実時間セッション管理や移動性管理のためのProSeサービスを認証する時を例示することができる。
【0064】
−PC5:端末間に発見及び通信、中継、1:1通信のために制御/ユーザ平面を使用するための基準点である。
【0065】
−PC6:互いに異なるPLMNに属するユーザ間にProSe発見のような機能を使用するための基準点である。
【0066】
−SGi:応用データ及び応用次元制御情報交換のために使われることができる。
【0067】
D2D動作は、端末がネットワーク(セル)のカバレッジ内でサービスを受ける場合やネットワークのカバレッジから外れた場合の両方ともでサポートされることができる。
【0068】
図5は、D2D動作を実行する端末とセルカバレッジの配置例を示す。
【0069】
図5(a)を参照すると、端末A及びBは、両方ともセルカバレッジ外側に位置できる。図5(b)を参照すると、端末Aは、セルカバレッジ内に位置し、端末Bは、セルカバレッジ外側に位置できる。図5(c)を参照すると、端末A及びBは、両方とも単一セルカバレッジ内に位置できる。図5(d)を参照すると、端末Aは、第1のセルのカバレッジ内に位置し、端末Bは、第2のセルのカバレッジ内に位置できる。
【0070】
D2D動作は、図5のように多様な位置にある端末間に実行されることができる。
【0071】
<D2D通信(ProSe直接通信)のための無線リソース割当>
【0072】
D2D通信のためのリソース割当には、下記の二つのモードのうち少なくとも一つを利用することができる。
【0073】
1.モード1
【0074】
モード1は、ProSe直接通信のためのリソースを基地局からスケジューリングを受けるモードである。モード1により端末がデータを送信するためにはRRC_CONNECTED状態でなければならない。端末は、送信リソースを基地局に要求し、基地局は、スケジューリング割当及びデータ送信のためのリソースをスケジューリングする。端末は、基地局にスケジューリング要求を送信し、ProSe BSR(Buffer Status Report)を送信することができる。基地局は、ProSe BSRに基づいて、前記端末がProSe直接通信をするデータを有しており、この送信のためのリソースが必要であると判断する。
【0075】
2.モード2
【0076】
モード2は、端末が直接リソースを選択するモードである。端末は、リソースプール(resource pool)で直接ProSe直接通信のためのリソースを選択する。リソースプールは、ネットワークにより設定され、または予め決まることができる。
【0077】
一方、端末がサービングセルを有している場合、即ち、端末が基地局とRRC_CONNECTED状態にある場合、またはRRC_IDLE状態で特定セルに位置した場合、前記端末は、基地局のカバレッジ内にあると見なされる。
【0078】
端末がカバレッジ外にある場合、前記モード2のみ適用されることができる。もし、端末がカバレッジ内にある場合、基地局の設定によってモード1またはモード2を使用することができる。
【0079】
他の例外的な条件がない場合、基地局が設定した時にのみ、端末は、モード1からモード2に、またはモード2からモード1にモードを変更することができる。
【0080】
<D2D発見(ProSe直接発見:ProSe direct discovery)>
【0081】
D2D発見は、ProSe可能端末が、近接した他のProSe可能端末を発見するときに使われる手順を意味し、ProSe直接発見とも呼ばれる。以下、ProSe直接発見に使われる情報を発見情報(discovery information)という。
【0082】
D2D発見のためにはPC5インターフェースが使われることができる。PC5インターフェースは、MAC階層、PHY階層、及び上位階層であるProSe Protocol階層で構成される。上位階層(ProSe Protocol)で発見情報(discovery information)のお知らせ(announcement:以下、アナウンスメント)及びモニタリング(monitoring)に対する許可を扱って、発見情報の内容は、AS(access stratum)に対して透明(transparent)である。ProSe Protocolは、アナウンスメントのために有効な発見情報のみがASに伝達されるようにする。MAC階層は、上位階層(ProSe Protocol)から発見情報を受信する。IP階層は、発見情報送信のために使われない。MAC階層は、上位階層から受けた発見情報をアナウンスするために使われるリソースを決定する。MAC階層は、発見情報を伝送するMAC PDU(protocol data unit)を作って物理階層に送る。MACヘッダは、追加されない。
【0083】
発見情報アナウンスメントのために二つのタイプのリソース割当がある。
【0084】
1.タイプ1
【0085】
発見情報のアナウンスメントのためのリソースが端末特定的でなく割り当てられる方法であって、基地局が端末に発見情報アナウンスメントのためのリソースプール設定を提供する。この設定は、システム情報ブロック(system information block:SIB)に含まれてブロードキャスト方式でシグナリングされることができる。または、前記設定は、端末特定的なRRCメッセージに含まれて提供されることができる。または、前記設定は、RRCメッセージ外の他の階層のブロードキャストシグナリングまたは端末特定的なシグナリングになることもできる。
【0086】
端末は、指示されたリソースプールから自体的にリソースを選択し、選択したリソースを利用して発見情報をアナウンスする。端末は、各発見周期(discovery period)の間に任意に選択したリソースを介して発見情報をアナウンスすることができる。
【0087】
2.タイプ2
【0088】
発見情報のアナウンスメントのためのリソースが、端末特定的に割り当てられる方法である。RRC_CONNECTED状態にある端末は、RRC信号を介して基地局に発見信号アナウンスメントのためのリソースを要求することができる。基地局は、RRC信号で発見信号アナウンスメントのためのリソースを割り当てることができる。端末に設定されたリソースプール内で発見信号モニタリングのためのリソースが割り当てられることができる。
【0089】
RRC_IDLE状態にある端末に対して、基地局は、1)発見信号アナウンスメントのためのタイプ1のリソースプールをSIBで知らせることができる。ProSe直接発見が許容された端末は、RRC_IDLE状態で発見情報アナウンスメントのためにタイプ1のリソースプールを利用する。または、基地局は、2)SIBを介して前記基地局が、ProSe直接発見はサポートすることを知らせるが、発見情報アナウンスメントのためのリソースは提供しない。この場合、端末は、発見情報アナウンスメントのためにはRRC_CONNECTED状態に進入しなければならない。
【0090】
RRC_CONNECTED状態にある端末に対して、基地局は、RRC信号を介して前記端末が発見情報アナウンスメントのためにタイプ1のリソースプールを使用するか、またはタイプ2のリソースを使用するかを設定することができる。
【0091】
以下、本発明に対して説明する。前述したD2D動作は、V2X(VEHICLE−TO−EVERYTHING、VEHICLE−TO−X)動作にも適用されることができる。
【0092】
V2Xにおいて、‘X’は、歩行者(pedestrian)であり、このとき、V2Xは、V2Pで表示できる。V2Pは、車両(または、車両に設置された端末)と人間が携帯している装置との間の通信を意味する。人間が携帯している装置とは、歩行者が携帯している端末、自転車に乗っている人間が携帯している端末、緩い速度で走る車両の運転者が有している端末などになることができる。
【0093】
または、前記Xは、車両(vehicle)である。この場合、V2Xは、V2Vで表示できる。または、前記Xは,基盤施設(インフラストラクチャ:infrastructure)またはネットワーク(network)などになることもでき、順にV2I、V2Nなどで表示できる。基盤施設には、速度を表示するロードサイド装置(roadside unit:RSU)、交通環境を表示する装置などがある。基盤施設は、基地局として動作し、または端末として動作することもできる。
【0094】
以下、提案方式に対する説明の便宜のために、歩行者が携帯しているV2P通信関連デバイスを"P−UE"と命名し、車両に設置されたV2X通信関連デバイスを"V−UE"と命名する。‘エンティティ(ENTITY)’は、P−UE及び/またはV−UE及び/またはRSU(/NETWORK/INFRASTRUCTURE)と解釈されることができる。
【0095】
以下、V2Xメッセージを送信する端末は、V2X TX UEまたはV2X送信端末という。下記の提案方式は、V2Xメッセージを送信する互いに異なる端末が、事前に定義されたりシグナリングされたV2X送信リソースプール(V2X TX RESOURCE POOL)内でV2X送信リソースを効率的に選択する方法を提示する。即ち、一例として、V2X送信端末は、設定(/シグナリング)を受けたV2X送信リソースプール内で自体的にV2X送信リソースを選択した後、選択したV2X送信リソースを利用してV2Xメッセージを送信することができる。V2Xメッセージは、例えば、前述したD2D発見メッセージ、D2D通信によるメッセージなどである。
【0096】
本発明において、"エネルギセンシング(/検出)"は、ブラインドデコーディング(/検出)されたPSCCHがスケジューリングするPSSCHリソース領域上の事前に設定(/シグナリング)された参照信号(例えば、DMRS)に対するRSRP測定動作及び/または事前に設定(/シグナリング)されたリソース単位(/領域)(例えば、基本リソース単位)上の(シンボルに対する)"LINEAR AVERAGE OF RSSI"測定動作と解釈されることができる。
【0097】
本発明の適用を介して、互いに異なるV2X送信端末が一部または全て重なるV2X送信リソースを選択してV2Xメッセージを送信するようになる確率を低くすることができる。
【0098】
本発明では、V2X送信端末をして、特定時点(例えば、サブフレーム#N、これをSF#Nで表示する)で、事前に定義されたり(ネットワークまたは(サービング)基地局から)シグナリングされた大きさの‘基本リソース単位(BASIC RESOURCE UNIT)’(または、‘ウィンドウ’)を移動(スライディング)しながらV2Xメッセージ送信に関連したV2X送信リソース候補を定義せしめることができる。ここで、一例として、V2X送信端末は、(事前に設定(/シグナリング)された)該当基本リソース単位で自分のV2X(データ(及び/または制御))メッセージ送信を実行すると解釈されることができる。
【0099】
ここで、基本リソース単位(または、ウィンドウ)は、事前に定義されたり(ネットワークまたは(サービング)基地局から)シグナリングされた個数の時間領域リソース(例:サブフレーム、スロット、シンボル)及び/または周波数領域リソース(例:物理的なリソースブロック(対)、副搬送波)の組み合わせで構成されることができる。例えば、基本リソース単位は、N個のサブフレームで構成されることができ、Nは、1以上の自然数である。例えば、基本リソース単位は、1個のサブフレームと事前に設定(/シグナリング)された複数個の物理的なリソースブロック(physical resource block:PRB)で構成されることもできる。例えば、スライディング大きさ(SLIDING SIZE)は、基本リソース単位を構成するサブフレーム個数と同じに設定(/シグナリング)されることもできる。
【0100】
図6及び図7は、基本リソース単位をスライディングさせながらV2X送信リソース候補を定義する例を示す。
【0101】
図6は、V2X制御メッセージ送信リソース領域とV2Xデータメッセージ送信リソース領域が‘TDM’形態で具現された場合に対する例示である。図7は、V2X制御メッセージ送信リソース領域とV2Xデータメッセージ送信リソース領域が‘FDM’形態で具現された場合に対する例示である。
【0102】
図6及び図7において、基本リソース単位は、連続する4個のサブフレームで構成されている。ここで、一例として、基本リソース単位を移動させる単位をスライディング大きさ(SLIDING SIZE)とすると、図6及び図7におけるスライディング大きさは、‘1サブフレーム’と仮定した。
【0103】
V2X送信端末のセンシング(/モニタリング)ウィンドウ(大きさ)は、1)SF#(N−K)からSF#(N−1)までの区間(例えば、‘K’値は、1より大きいまたは同じ正の整数であり、このように区間を定めることをオプション#Aという)及び/または2)デコーディング/エンコーディング遅延(例えば、センシング(/検出)動作及び/またはセンシング(/検出)動作結果による自分の(最適)送信リソース選択動作及び/または送信するV2Xメッセージ関連プロセシングタイムを含むと解釈できる)を(追加的に)考慮することで、SF#(N−K1)からSF#(N−K2)までの区間(例えば、‘K1’、‘K2’値は、1より大きいまたは同じ正の整数であり、このように区間を定めることをオプション#Bという。例えば、K2値が1に固定されていないという点でオプション#Aと異なる)に設定(/シグナリング)されることができる。ここで、一例として、V2X送信端末は、該当センシング(/モニタリング)ウィンドウに属する‘V2X制御メッセージ送信リソース領域(これを"CTL_REGION"と命名)’で(他のV2X送信端末のV2X制御メッセージ(情報)及び(該当)V2X制御メッセージがスケジューリングする(V2X)データリソース領域関連情報に対する)ブラインドデコーディング(/検出)を実行することができる。
【0104】
及び/または(前記説明した(センシング(/モニタリング)ウィンドウ内の)ブラインドデコーディング(/検出)を動作を介して、他のV2X送信端末関連V2X制御メッセージ(情報)及び(該当)V2X制御メッセージがスケジューリングする(V2X)データリソース領域情報を取得したV2X送信端末は)事前に定義されたり(ネットワークまたは(サービング)基地局から)シグナリングされた時間区間及び/またはリソース領域(例えば、オプション#Aまたはオプション#Bで例示したサブフレーム(/リソース)区間)内で(V2X制御メッセージがブラインドデコーディング(/検出)された他のV2X送信端末関連V2Xデータ送信リソース(/サブフレーム)領域に対する)エネルギ検出(/センシング)動作を(追加的に)実行するようにすることができる。
【0105】
一例として、図6及び図7は、V2X送信端末がセンシング(/検出)動作(例えば、(他のV2X送信端末関連)V2X制御メッセージブラインドデコーディング(/検出)、(該当V2X制御メッセージがスケジューリングするV2Xデータ送信リソース領域に対する)エネルギ検出(/センシング))を実行するリソース領域(/大きさ/単位)が(V2X(データ(及び/または制御))メッセージ送信に使われる)(基本)リソース単位(大きさ)と同じ状況を仮定した。
【0106】
一例として、(前記センシング(/検出)動作後)V2X送信端末は、‘SF#N’時点で下記の一部または全ての条件を満たす‘アイドル基本リソース単位(IDLE BASIC RESOURCE UNIT)’(これを"アイドルリソース単位(IDLE RESOURCE UNIT)"と略称)の存在可否及び/または個数などによって、‘SF#N’時点での最終的なV2Xメッセージ送信実行可否を決定することができる。ここで、一例として、該当アイドルリソース単位(候補)選定(/決定)は、異なるV2X送信端末間に相対的に高い確率で(一部または完全な)衝突(/重複)が発生できる(送信)リソース候補を(全体(送信)リソース候補から)除外させると解釈できる。ここで、一例として、V2X送信端末は、(‘SF#N’時点以前の)事前に定義されたりシグナリングされた時間(/リソース)区間に属する‘CTL_REGION’上で(他のV2X送信端末関連)V2X制御メッセージのブラインドデコーディング(/検出)動作を実行することができる。即ち、一例として、V2X送信端末は、該当センシング(/検出)動作を介して、他の端末関連V2X制御メッセージをモニタリングすることができる。これを介して、一例として、‘SF#N’を含む以後の時間(/リソース)区間で、(関心のある)他のV2X送信端末がV2Xデータメッセージ送信用途で使用するリソース(例えば、リソースブロック、サブフレーム)位置/個数及び/または繰り返し送信回数などに対する情報を把握することができるようになる。
【0107】
前記‘K’(及び/または‘K1’及び/または‘K2’)値は、事前に定義されたり(ネットワークまたは(サービング)基地局から)シグナリングされることができる。
【0108】
図6及び図7では、‘K’(及び/または‘K1’及び/または‘K2’)値が‘1’に設定された場合と見なされる。
【0109】
即ち、一例として、サブフレーム#NでV2Xメッセージ送信を実行しようとするV2X送信端末が、サブフレーム#N−1で他の端末関連V2X制御メッセージをモニタリングする。ここで、一例として、これを介してサブフレーム#Nを含む以後サブフレーム(/リソース)で、前記他の端末がV2Xメッセージ送信用途で使用するリソース位置/個数及び/または繰り返し送信回数などに対する情報を把握し、前記他の端末が使用しないリソースを(自分の)アイドルリソース単位候補として決定する。
【0110】
前述したアイドルリソース単位(候補)は、下記の二つの例示(条件)のうち一つまたは二つ(両方とも)を満たすかどうかによって選定(/決定)されることができる。
【0111】
(例示#1)一例として、((前記説明した(センシング(/モニタリング)ウィンドウ内の)他のV2X送信端末関連V2X制御メッセージに対するブラインドデコーディング(/検出)を動作を介して)(関心のある)他のV2X送信端末が(V2Xデータ(及び/または制御)メッセージ送信用途で)使用するリソースと(一部(または、全て)または全く)重ならない基本リソース単位をアイドルリソース単位(候補)として定めることができる。
【0112】
(例示#2)一例として、(V2X制御メッセージがブラインドデコーディング(/検出)された他のV2X送信端末関連V2Xデータ送信リソース(/サブフレーム)領域に対して)(事前に定義されたり(ネットワークまたは(サービング)基地局から)シグナリングされた(平均)閾値より小さい(平均)値のエネルギが検出(/センシング)された基本リソース単位をアイドルリソース単位(候補)として定めることができる。
【0113】
図6及び図7において、一例として、‘SF#N’時点で‘(例示#1)’の条件を満たす基本リソース単位、即ち、アイドルリソース単位の総個数は、2個になる。
【0114】
一方、オプション#Bが適用される場合、V2X送信端末は(デコーディング/エンコーディング遅延(例えば、センシング(/検出)動作及び/またはセンシング(/検出)動作結果による自分の(最適)送信リソース選択動作及び/または送信するV2Xメッセージ関連プロセシング時間を含むと解釈できる)を考慮して)‘SF#(N−K2+1)からSF#(N−1)までの区間’に属する‘CTL_REGION’でブラインドデコーディング(/検出)動作を実行することができない。したがって、V2X送信端末をして、‘SF#(N−K1)からSF#(N−K2)までの区間’に属する‘CTL_REGION’でブラインドデコーディングを実行せしめた後、これを介して導出された‘SF#N’時点でのアイドルリソース単位個数(‘M’)に事前に定義されたりシグナリングされたオフセット値(‘OFF_VAL’)を合算し、最終的に‘SF#N’時点でのアイドルリソース単位個数(‘M+OFF_VAL’)を計算(/導出)するように設定できる。
【0115】
このような規則の適用を介して、‘SF#(N−K2+1)からSF#(N−1)までの区間’(即ち、ブラインドデコーディングが実行されないCTL_REGION領域)で発生される(関心のある)他のV2X送信端末のV2X制御及び/またはデータメッセージ送信により、‘SF#N’時点でのアイドルリソース単位個数が受ける影響をある程度反映できる。
【0116】
図8は、本発明の一実施例による端末のV2X動作のためのリソース選択方法を示す。
【0117】
図8を参照すると、端末は、第1のサブフレームで他の端末に対するPSCCHをモニタリングする(S210)。PSCCH(physical sidelink control channel)は、サイドリンクの制御チャネルを意味する。ここで、第1のサブフレームは、図6及び図7で説明した基本リソース単位に属するサブフレームであり、端末がV2X送信を実行しようとする第2のサブフレーム以前のサブフレームである。
【0118】
端末は、第2のサブフレームで前記他の端末に対するPSCCHによりスケジューリングされる(PSSCH)リソースと重ならないリソース(即ち、アイドルリソース単位)を利用してV2Xメッセージを送信する(S220)。
【0119】
図9は、端末がV2X動作のためのリソースを選択する具体的な例を示す。
【0120】
図9を参照すると、端末は、少なくとも一つのサブフレームで構成される基本リソース単位(basic resource unit)を1サブフレームずつ移動させながら他の端末に対するPSCCHをモニタリングする(S410)。
【0121】
端末は、前記他の端末に対するPSCCHによりスケジューリングされる(PSSCH)リソースと重ならないリソースであるアイドルリソース単位(idle resource unit)を検索し(S420)、前記アイドルリソース単位個数が複数個である場合(及び/または事前に設定(/シグナリング)された閾値より大きい場合)、実際PSSCH(及び/またはPSCCH)を送信するアイドルリソース単位を決定する(S430)。
【0122】
前記規則(例:(例示#1)、(例示#2))が適用されるとしても、特定時点(SF#N)で異なるV2X送信端末が仮定するアイドルリソース単位の位置(及び/または個数)などが同じである。そのとき、互いに異なるV2X端末が同じアイドルリソース単位を利用してV2Xメッセージを送信することもできるため、衝突が発生できる。V2X送信端末が最終的にV2X送信リソースを選択する時、複数のアイドルリソース単位の中から他の端末が使用するV2X送信リソースと一部または全て重なるアイドルリソース単位を選択する確率を低くするための追加的な方法が必要である。下記の提案方法#1乃至#5は、このような方法を提示する。以下、説明の便宜のために、図6または図7の状況を仮定する。
【0123】
[提案方法#1]特定時点(SF#N)で、V2X送信端末がV2X制御及び/またはデータメッセージ送信を実際に実行する確率は、((例示#1)及び/または(例示#2)によって把握した)該当時点(SF#N)での‘アイドルリソース単位(候補)の個数’によって変更されることができる。例えば、アイドルリソース単位(候補)当たり送信確率値‘P’を設定(/シグナリング)し、V2X送信端末をして、もし、‘SF#N’時点で‘M’個の’アイドルリソース単位(候補)’が存在する場合、該当時点(SF#N)で‘P*M’の確率でV2X制御及び/またはデータメッセージ送信実行可否を決定せしめることができる。
【0124】
一例として、‘P*M’の計算値が‘1’より大きくなる場合には‘SF#N’時点で‘1’の確率でV2X制御及び/またはデータメッセージ送信を実行するように設定されることができる。
【0125】
([提案方法#1]が適用される場合)一例として、もし、V2X送信端末が‘SF#N’時点でV2X制御及び/またはデータメッセージ送信を実際に実行する場合、‘M’個の‘アイドルリソース単位’の中から一つをランダムに選択し、及び/または(‘M’個の’アイドルリソース単位’のうち)相対的に小さい(平均)エネルギ検出(/センシング)値を有するアイドルリソース単位の中から一つを(ランダムに)選択するように設定されることもできる。
【0126】
([提案方法#1]が適用される場合)一例として、V2X送信端末をして、もし、‘SF#N’時点で‘アイドルリソース単位’が存在しない場合、V2X制御及び/またはデータメッセージ送信を省略せしめることができる。及び/または該当時点(SF#N)の(全体)基本リソース単位の中から一つをランダムに選択することで、V2X制御及び/またはデータメッセージ送信を実行するようにすることができる。及び/または該当時点(SF#N)の全体基本リソース単位のうち相対的に小さい(平均)エネルギ検出(/センシング)値を有するものの中から一つを(ランダムに)選択することで、V2X制御及び/またはデータメッセージ送信を実行するようにすることもできる。
【0127】
[提案方法#1]で、‘アイドルリソース単位’当たり送信確率値が独立的に(または、(一部または全て)異なるように)設定(/シグナリング)されることができる。
【0128】
例えば、‘SF#N’時点で3個のアイドルリソース単位(例:アイドルリソース単位#0、アイドルリソース単位#1、アイドルリソース単位#2)が存在し、アイドルリソース単位#0、アイドルリソース単位#1、アイドルリソース単位#2に各々P1、P2、P3の確率値が設定(/シグナリング)されている場合、V2X送信端末は、該当時点(SF#N)で‘(P1+P2+P3)’の確率でV2X制御及び/またはデータメッセージ送信実行可否を最終的に決定するようになる。
【0129】
他の一例として、([提案方法#1]が適用される場合)異なる優先順位を有するV2Xメッセージ(/情報/サービスタイプ)(及び/またはV2X信号/チャネル)間にアイドルリソース単位当たり送信確率値が一部または全て異なるように(または、独立的に)設定(/シグナリング)されることもできる。
【0130】
相対的に高い優先順位を有する‘事故発生可否情報’(及び/または‘イベント発生ベースの情報’)(または、‘V2X同期化信号’)のためには他の情報(または、他のV2X信号/チャネル)に比べて、‘アイドルリソース単位’当たり(送信)確率値が相対的に高く設定(/シグナリング)されることもできる。
【0131】
[提案方法#2]‘アイドルリソース単位’当たり送信確率値Pを設定(/シグナリング)し、V2X送信端末をして、‘アイドルリソース単位’別に(独立的な)Pの確率でV2X制御及び/またはデータメッセージ送信実行可否を決定せしめることができる。
【0132】
ここで、一例として、特定時点(SF#N)で、もし、2個以上の‘アイドルリソース単位’でのV2X制御及び/またはデータメッセージ送信が確率的に決定される場合、それらの中から一つをランダムに選択することで、V2X制御及び/またはデータメッセージ送信を実行し、及び/または相対的に小さい(平均)エネルギ検出(/センシング)値を有するアイドルリソース単位の中から一つを(ランダムに)選択することで、V2X制御及び/またはデータメッセージ送信を実行するように設定されることもできる。
【0133】
([提案方法#2]が適用される場合)一例として、V2X送信端末をして、もし、‘SF#N’時点で‘アイドルリソース単位’が存在しない場合、V2X制御及び/またはデータメッセージ送信を省略せしめ、及び/または(該当時点(SF#N)の)‘(全体)基本リソース単位’の中から一つをランダムに選択することで、V2X制御及び/またはデータメッセージ送信を実行せしめることができる。及び/または(該当時点(SF#N)の)全体基本リソース単位のうち相対的に小さい(平均)エネルギ検出(/センシング)値を有するものの中から一つを(ランダムに)選択することで、V2X制御及び/またはデータメッセージ送信を実行するようにすることもできる。
【0134】
及び/または、特定時点(SF#N)で、V2X送信端末をして、事前に定義されたりシグナリングされたPの確率(例えば、P値が‘1’に設定(/シグナリング)されることもできる)で該当時点(SF#N)でのV2X制御及び/またはデータメッセージ送信実行可否を(優先的に)決定せしめた後、もし、該当時点(SF#N)でV2X制御及び/またはデータメッセージ送信を実際に実行する場合、該当時点(SF#N)での‘アイドルリソース単位’の中から一つをランダムに選択せしめ、及び/または相対的に小さい(平均)エネルギ検出(/センシング)値を有するアイドルリソース単位の中から一つを(ランダムに)選択せしめるように設定することもできる。
【0135】
他の一例として、‘基本リソース単位(集合)’当たり送信確率値Pを設定(/シグナリング)し、V2X送信端末をして、‘基本リソース単位(集合)’別に(独立的な)P確率でV2X制御及び/またはデータメッセージ送信実行可否を決定せしめることができる。
【0136】
基本リソース単位(集合)間に(送信)確率値は、独立的に(または、(一部または全て)異なるように)設定されることもできる。
【0137】
特定‘基本リソース単位(集合)’上でのV2X制御及び/またはデータメッセージ送信が確率的に決定されたとしても、最終的な(/実質的な)実行は、該当特定‘基本リソース単位(集合)’が‘アイドルリソース単位(集合)’と判断される場合にのみ行われるように設定されることもできる。
【0138】
他の一例として、([提案方法#2]が適用される場合)異なる優先順位を有するV2Xメッセージ(/情報/サービスタイプ)(及び/またはV2X信号/チャネル)間に‘アイドルリソース単位’当たり(送信)確率値(または、‘基本リソース単位(集合)’当たり(送信)確率値)が(一部または全て)異なるように(または、独立的に)設定(/シグナリング)されることもできる。
【0139】
相対的に高い優先順位を有する‘事故発生可否情報’(及び/または‘イベント発生ベースの情報’)(または、‘V2X同期化信号’)のためには他の情報(または、他のV2X信号/チャネル)に比べて、‘アイドルリソース単位’当たり(送信)確率値(または、‘基本リソース単位(集合)’当たり(送信)確率値)が相対的に大きく設定(/シグナリング)されることもできる。
【0140】
[提案方法#3]特定時点(SF#K)で、V2X送信端末をして、事前に定義された規則を介して導出(/更新)され、または事前にシグナリングされた‘バックオフウィンドウ大きさ/範囲’(これを"BACKOFF_SIZE"と命名し、[0、(B−1)]のように示すことができる)内で‘バックオフ値’(これを"SEL_BACKVAL"と命名)を選定せしめた後、該当選ばれたバックオフ値が減少する大きさは、(該当時点(SF#K)を含まない(または、含む)以後時点で)‘アイドルリソース単位個数’によって変更されるように設定することができる。
【0141】
例えば、V2X送信端末が‘SF#(N−1)’時点で‘Q’値(‘0≦≦Q≦≦(B−1)’)のバックオフ値(SEL_BACKVAL)を選定した場合、総2個の‘アイドルリソース単位’が存在する‘SF#N’時点では‘(Q−2)’になることができる。
【0142】
他の一例として、もし、特定時点で‘アイドルリソース単位’が存在しない場合、例外的に事前に定義されたりシグナリングされた値(例:‘1’)によってバックオフ値(SEL_BACKVAL)を減少させるように設定されることもできる。
【0143】
他の一例として、特定時点で複数個の‘アイドルリソース単位’が存在するとしても、アイドルリソース単位の個数に関係なく事前に定義されたりシグナリングされた値(例:‘1’)によってバックオフ値(SEL_BACKVAL)を減少させるように設定されることもできる。
【0144】
他の一例として、特定時点で、‘アイドルリソース単位’が存在するとしても、事前に定義されたりシグナリングされた情報(/チャネル/シグナル)送信が実行されることができない場合(例えば、V2X制御メッセージ送信が実行されることができずにV2Xデータメッセージ送信のみが実行されることができる場合)、バックオフ値(SEL_BACKVAL)を減少させないように設定されることもできる。
【0145】
他の一例として、V2X送信端末は、特定時点でアイドルリソース単位が存在するにもかかわらず、自分のV2X制御及び/またはデータメッセージ送信時点を遅延するために、(アイドルリソース単位の個数ベースの)バックオフ値(SEL_BACKVAL)減少動作を実行しない場合もある。
【0146】
このような規則の適用で、V2X送信端末が自分のV2X制御及び/またはデータメッセージ送信時点を遅延するために、アイドルリソース単位の個数を意図的に‘0’の値に仮定し、またはアイドルリソース単位関連判断を実行しないと解釈することもできる。
【0147】
([提案方法#3]が適用される場合)一例として、もし、バックオフ値(SEL_BACKVAL)が‘0’の値(または、‘負の整数’値)を有する‘SF#N’時点でアイドルリソース単位が存在しない場合、‘SF#N’時点以後の最も近い時点に示すアイドルリソース単位上でV2X制御及び/またはデータメッセージ送信を実行するようにすることができる。及び/または‘SF#N’時点のV2X制御及び/またはデータメッセージ送信を省略するようにし、及び/または‘SF#N’時点のバックオフウィンドウ大きさ/範囲(BACKOFF_SIZE)内でバックオフ値(SEL_BACKVAL)を再び選定するようにすることができる。及び/または‘SF#N’時点の全体基本リソース単位の中から一つをランダムに選択することで、V2X制御及び/またはデータメッセージ送信を実行するようにし、及び/または‘SF#N’時点の全体基本リソース単位のうち相対的に小さい(平均)エネルギ検出(/センシング)値を有するものの中から一つを(ランダムに)選択することで、V2X制御及び/またはデータメッセージ送信を実行するようにすることもできる。
【0148】
([提案方法#3]が適用される場合)一例として、もし、バックオフ値(SEL_BACKVAL)が‘0’の値(または、‘負の整数’値)を有する‘SF#N’時点で‘M’個のアイドルリソース単位が存在する場合、‘M’個のアイドルリソース単位の中から一つをランダムに選択することで、V2X制御及び/またはデータメッセージ送信を実行し、及び/または相対的に小さい(平均)エネルギ検出(/センシング)値を有するアイドルリソース単位の中から一つを(ランダムに)選択することで、V2X制御及び/またはデータメッセージ送信を実行するように設定されることもできる。
【0149】
他の一例として、(前記[提案方法#3]が適用される場合)特定時点(SF#K)で、V2X送信端末をして、バックオフウィンドウ大きさ/範囲(BACKOFF_SIZE)内で、基本リソース単位(集合)別にバックオフ値(SEL_BACKVAL)を独立的に選定せしめるように設定されることもできる。
【0150】
基本リソース単位(集合)別バックオフ値(SEL_BACKVAL)減少は、該当基本リソース単位(集合)がアイドルリソース単位(集合)と判断される場合にのみ実行されるように設定されることもできる。
【0151】
他の一例として、特定時点(SF#K)で、V2X送信端末は、バックオフ値(SEL_BACKVAL)を選定するバックオフウィンドウ大きさ/範囲(BACKOFF_SIZE)の最大値は、該当時点(SF#K)でのアイドルリソース単位の個数によって変更されるように設定されることもできる。
【0152】
例えば、もし、‘SF#N’時点で‘3’個のアイドルリソース単位が存在した場合、該当時点(SF#K)でのバックオフウィンドウ大きさ/範囲(BACKOFF_SIZE)は、‘[0、(3−1)]’になり、バックオフウィンドウ大きさ/範囲(BACKOFF_SIZE)最大値は、‘2(=(3−1))’になる。
【0153】
([提案方法#3]が適用される場合)一例として、異なる優先順位を有するV2Xメッセージ(/情報/サービスタイプ)(及び/またはV2X信号/チャネル)間にバックオフウィンドウ大きさ/範囲(BACKOFF_SIZEまたはBACKOFF_SIZE最大値(/最小値)またはSEL_BACKVAL減少大きさ)が(一部または全て)異なるように(または、独立的に)設定(/シグナリング)されることもできる。
【0154】
相対的に高い優先順位を有する‘事故発生可否情報’(及び/または‘イベント発生ベースの情報’)(または、‘V2X同期化信号’)のためには他の情報(または、他のV2X信号/チャネル)に比べて、バックオフウィンドウ大きさ/範囲最大値が相対的に小さく設定(/シグナリング)(または、バックオフ値減少大きさが相対的に大きく設定(/シグナリング))されることもできる。
【0155】
[提案方法#4](前述した[提案方法#3]が適用される場合)一例として、特定時点(SF#K)でのバックオフウィンドウ大きさ/範囲(BACKOFF_SIZE)(‘[0、(B−1)]’)は、下記の一部または全ての規則によって変更(/更新)されることができる。
【0156】
(規則#4−1)一例として、事前に定義されたりシグナリングされた時間区間(/領域)内で、もし、事前に定義されたりシグナリングされた閾値(例:‘1’)以上のV2X制御及び/またはデータメッセージ送信が実行された場合(または、事前に定義されたりシグナリングされた閾値(例:‘1’)以上のアイドルリソース単位の個数が存在した場合)、‘SF#K’時点でのバックオフウィンドウ大きさ/範囲(BACKOFF_SIZE)最大値を‘(B−1)/W’(例)‘W=2’)に減少(または、‘(B−1)*R’(例)‘R=2’)に増加)させるように設定されることができる。
【0157】
該当時間区間(/領域)は、‘SF#(K−T)からSF#(K−1)までの区間(例)‘T’値は、1より大きいまたは同じ正の整数)’(または、‘SF#(K−T1)からSF#(K−T2)までの区間(例)‘T1’、‘T2’値は、1より大きいまたは同じ正の整数)’)に設定されることができる。
【0158】
事前に定義されたりシグナリングされた時間区間(/領域)内で、もし、事前に定義されたりシグナリングされた閾値(例:‘1’)以上のV2X制御及び/またはデータメッセージ送信が実行されない場合(または、事前に定義されたりシグナリングされた閾値(例:‘1’)以上のアイドルリソース単位の個数が存在しない場合)、‘SF#K’時点でのバックオフウィンドウ大きさ/範囲(BACKOFF_SIZE)最大値を‘(B−1)*R’(例)‘R=2’)に増加(または、‘(B−1)/W’(例)‘W=2’)に減少)させるように設定されることもできる。
【0159】
規則#4−1が適用される場合、異なる優先順位を有するV2Xメッセージ(/情報/サービスタイプ)(及び/またはV2X信号/チャネル)間にバックオフウィンドウ大きさ/範囲(BACKOFF_SIZE)最大値を変更(/更新)するパラメータ(例:‘W’、‘R’)が一部または全て異なるように(または、独立的に)設定されることもできる。
【0160】
[提案方法#5](前述した[提案方法#3]が適用される場合)一例として、特定時点(SF#K)で、下記の一部または全ての条件を満たすV2X送信端末のみが、事前に定義された規則を介して導出(/更新)されたり事前にシグナリングされたバックオフウィンドウ大きさ/範囲(BACKOFF_SIZE)(‘[0、(B−1)]’)内でバックオフ値を選定するように設定されることができる。
【0161】
(条件#5−1)バックオフ値が‘0’の値(または、‘負の整数’値)を有するV2X送信端末。
【0162】
(条件#5−2)‘SF#K’時点以前にV2X制御及び/またはデータメッセージ送信を実際に実行したV2X送信端末(及び/または事前に定義された規則によって‘SF#K’時点以前にV2X制御及び/またはデータメッセージ送信を省略したV2X送信端末)。
【0163】
前述した一部または全ての提案方式(例:[提案方法#1]、[提案方法#2]、[提案方法#3]、[提案方法#4]、[提案方法#5])が適用される場合、V2X送信端末は、下記の手順を実行することで、V2X制御及び/またはデータメッセージ送信を実行することができる。
【0164】
PSCCHは、一つのサブフレーム(または、事前に設定(/シグナリング)された複数個のサブフレーム)で送信されることができ、各スロットで一つのPRBが使われることができる。1番目のスロットでPSCCH送信に使われることができるPRBの候補の集合、即ち、{PRBPSCCH0、PRBPSCCH1、…、PRBPSCCHN-1}が上位階層により設定されることができる。
【0165】
サブフレームの1番目のスロットでPRBPSCCHXを利用して端末がPSCCHを送信し、前記サブフレームでサイドリンク共有チャネルであるPSSCH(physical sidelink shared channel)も端末が送信する場合、下記の条件を満たさなければならない。
【0166】
0<PRBPSSCHstart−PRBPSCCHx<A、または0<PRBPSCCHx−PRBPSSCHend<A
【0167】
前記数式において、PRBPSSCHstartは、PSSCH送信に使われるPRBのインデックスのうち最も小さいインデックスを意味し、PRBPSSCHendは、PSSCH送信に使われるPRBのインデックスのうち最も大きいインデックスを意味する。Aは、ネットワークにより設定されたりあらかじめ決められた値である。
【0168】
サイドリンクグラントは、SCI(sidelink control information)とPSCCH送信リソースを知らせる情報を含むことができる。
【0169】
送信するデータを有している端末は、PSCCH送信過程を開始することができる。端末は、区間[1、CWmax]で任意にバックオフ値を選択する。端末は、リソースブロック割当(Resource block assignment)フィールドを除外したSCI情報を決定し、LCRBs値を決定する。ここで、LCRBs値は、PSSCH(physical sidelink shared channel)に割り当てられる連続されたリソースブロックの個数を意味する。
【0170】
PSCCH送信過程を開始する前に、端末は、全てのサブフレームの全てのPRBがリソースプールに含まれているだけでも使用可能であると仮定する。
【0171】
端末は、サブフレームn−kでPSCCH候補をモニタリングする。即ち、サブフレームn−kで各PSCCH候補をモニタリングすることで、他の端末に対するSCIを受信することができる。
【0172】
端末は、前記サブフレームn−kで受信した他の端末に対するSCIのうちいずれか一つによってでもスケジューリングされたPSSCHの送信に使われるPRBは使用可能でない(not−available)と見なす。
【0173】
もし、PSCCHを送信することができる候補サブフレームを示すPSCCHサブフレームプール(pool)にサブフレームnが含まれ、前記サブフレームnの1番目のスロットでPRBPSCCHxを利用するPSCCH送信が使用可能でないPRBを利用しない場合(即ち、PRBPSCCHxが使用可能なPRBである場合)、前記サブフレームnで前記決定されたLCRBsに基づく特定リソースブロック割当(resource block assignment)設定を有するSCI送信が使用可能でないPRBを利用せずにサブフレームnがPSSCHサブフレームプールにも含まれ、PSSCH PRBとリソースブロック割当フィールドの設定がPSSCHとPSCCHの同時送信条件を満たす場合、端末は、PSCCH送信リソースのためのPRBPSCCHxを含むサイドリンクグラントとリソースブロック割当のための設定が実現可能(feasible)であると見なす。
【0174】
そうでない場合、端末は、PSCCH送信リソースのためのPRBPSCCHxを含むサイドリンクグラントとリソースブロック割当のための設定が実現不可能(または、実現可能)であると見なす。
【0175】
もし、一つでも実現可能なサイドリンクグラントがある場合、端末は、バックオフ値を1ずつ減少させる。
【0176】
バックオフ値が0になる場合、端末は、サブフレームnで実現可能なサイドリンクグラントによってPSCCHを送信することができる。もし、実現可能なサイドリンクグラントが複数個ある場合、均等な確率で前記複数のサイドリンクグラントの中から一つを選択することができる。
【0177】
PSCCH送信過程を完了すると、端末は、PSSCH送信過程を続けることができる。その後、次のサブフレームへ移動する。
【0178】
図10は、V2Xメッセージを送信しようとする第1の端末と基地局との間のシグナリングを例示する。
【0179】
図10を参照すると、基地局は、第1の端末及び第2の端末にサイドリンク設定を送信する(S510)。
【0180】
サイドリンク設定は、端末がPSCCHを送信することができるサブフレーム、即ち、PSCCHサブフレームプール(pool)を知らせる情報を含むことができる。PSCCHサブフレームプール情報は、ビットマップ形態で提供されることができる。また、端末がPSSCHを送信することができるサブフレーム、即ち、PSSCHサブフレームプールを知らせる情報を含むこともできる。PSSCHサブフレームプール情報は、ビットマップ形態で提供されることができる。また、PSCCH(及び/またはPSSCH)送信に使われることができるリソースブロックを指示する情報も含むことができる。PSCCHサブフレームプール、PSSCHサブフレームプールまたは(PSCCH及び/またはPSSCH)リソースブロックプールを知らせる各情報は、必ずしも同じサイドリンク設定に全て含まれて伝達されるべきであると限らない。
【0181】
第1の端末は、サイドリンク設定に基づいてPSCCH(及び/またはPSSCH)を送信するサブフレーム及びリソースブロックを決定する(S512)。この過程で、第1の端末は、前述した提案方法#1乃至#5のうち少なくとも一つを利用することができる。特に、アイドルリソース単位が複数個与えられる場合、実際どのアイドルリソース単位を利用するかを決定する時、提案方法#1乃至#5のうち少なくとも一つを利用することができる。
【0182】
第1の端末は、決定されたサブフレーム及びリソースブロックを利用して第2の端末にPSCCH(及び/またはPSSCH)を送信する(S513)。より具体的に、PSCCH(例えば、SCIと解釈可能)を第2の端末に送信することができる。PSCCH送信後にPSSCHを送信(及び/またはPSCCHとPSSCHが同じ(サブフレーム)時点で送信)することができる。
【0183】
前記説明した提案方式に対する一例も本発明の具現方法のうち一つとして含まれることができるため、一種の提案方式として見なされることは明白な事実である。また、前記説明した提案方式は、独立的に具現されることもできるが、一部提案方式の組み合わせ(または、併合)形態で具現されることもできる。一例として、本発明では説明の便宜のために3GPP LTE/LTE−Aシステムに基づいて提案方式を説明したが、提案方式が適用されるシステムの範囲は、3GPP LTE/LTE−Aシステム外に他のシステムにも拡張可能である。一例として、本発明の提案方式は、D2D通信のためにも拡張適用可能である。D2D通信は、端末と他の端末が直接無線チャネルを利用して通信することを意味する。端末は、ユーザの端末を意味するが、基地局と同じネットワーク装備が端末間の通信方式によって信号を送/受信する場合にも一種の端末と見なされる。
【0184】
図11は、本発明の実施例が具現される端末を示すブロック図である。
【0185】
図11を参照すると、端末1100は、プロセッサ1110、メモリ1120及びRF部(radio frequency unit)1130を含む。プロセッサ1110は、提案された機能、過程及び/または方法を具現する。
【0186】
RF部1130は、プロセッサ1110と連結されて無線信号を送信及び受信する。
【0187】
プロセッサは、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路及び/またはデータ処理装置を含むことができる。メモリは、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/または他の格納装置を含むことができる。RF部は、無線信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。実施例がソフトウェアで具現される時、前述した技法は、前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)で具現されることができる。モジュールは、メモリに格納され、プロセッサにより実行されることができる。メモリは、プロセッサの内部または外部にあり、よく知られた多様な手段によりプロセッサと連結されることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11