(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6672537
(24)【登録日】2020年3月9日
(45)【発行日】2020年3月25日
(54)【発明の名称】防火と日除けの一体化した窓
(51)【国際特許分類】
E06B 5/16 20060101AFI20200316BHJP
【FI】
E06B5/16
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-188937(P2019-188937)
(22)【出願日】2019年10月15日
【審査請求日】2019年11月26日
(31)【優先権主張番号】201910679088.7
(32)【優先日】2019年7月25日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519454154
【氏名又は名称】▲し▼博翰帥労保用品有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】劉純
【審査官】
桐山 愛世
(56)【参考文献】
【文献】
中国特許出願公開第107120045(CN,A)
【文献】
特開昭62−202190(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 5/16
E05F 15/611
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁体を含み、
前記壁体の中には窓口が設置され、前記窓口が室内と室外とを連通し、風通しの機能を有し、前記窓口の中には上回転軸が回転できるように設置され、前記窓口の右端壁の中には回転モータが固定的に設置され、前記上回転軸の右端は前記回転モータに動力が伝達できるように連結され、前記上回転軸には上窓が固定的に設置され、前記上窓の中には伸縮空間が設置され、前記伸縮空間の中には伸縮板がスライドできるように設置され、前記伸縮板の中にはネジ山軸がネジ山で連結され、前記ネジ山軸の右側にはスプラインスリーブが回転できるように設置され、前記伸縮空間の上端壁には動力モータが固定的に設置され、前記ネジ山軸の上端は前記動力モータに動力が伝達できるように連結され、前記伸縮板の下側には下回転軸が設置され、前記下回転軸の左右端がそれぞれ前記窓口の左右端壁と回転できるように連結され、前記下回転軸には下窓が固定的に設置され、前記下窓の中には凹空間が設置され、前記伸縮板と前記凹空間とは挿入されるように連結されることができ、
前記下窓と前記上窓との中にはいずれも動力伝達装置が設置され、上下の前記動力伝達装置はスプラインで連結されることができ、上側の前記動力伝達装置と前記動力モータとは動力が伝達できるように連結され、前記動力伝達装置の左右側には対称の防火装置が設置され、前記防火装置と前記動力伝達装置とは動力が伝達できるように連結され、
前記窓口の左側には連結装置が設置され、前記連結装置の上側は前記上回転軸と動力が伝達できるように連結され、前記連結装置の下側は回転装置によって前記下回転軸と動力が伝達できるように連結され、前記上窓を開けることは前記下窓の開けることを駆動し、また、前記伸縮板の伸縮が日除け区域の面積を調整でき、前記連結装置の下側には復帰装置が設置され、前記復帰装置は前記回転装置を初期状態に戻すことができることを特徴とする防火と日除けの一体化した窓。
【請求項2】
前記動力伝達装置はベルト空間を含み、
前記ベルト空間の中には第一回転軸と第二回転軸とが回転できるように設置され、前記第一回転軸が前記第二回転軸の左側に位置し、前記第一回転軸と前記第二回転軸とはベルトによって動力が伝達できるように連結され、上側の前記第二回転軸の下端が前記スプラインスリーブとスプラインで連結され、下側の前記第二回転軸の上端は前記凹空間の中に延在し、且つ前記スプラインスリーブの下端とスプラインで連結されることができ、上側の前記第一回転軸の下端は前記動力モータに動力が伝達できるように連結され、
前記ベルト空間において互いに離れた片側には伝動空間が連通するように設置され、前記第一回転軸において互いに離れた一端が前記伝動空間の中に延在し、且つ前記第一回転軸において互いに離れた一端には伝動ギヤが固定的に設置され、前記伝動ギヤが前記防火装置と噛み合うように連結されていることを特徴とする請求項1に記載の防火と日除けの一体化した窓。
【請求項3】
前記防火装置は左右対称の防火空間を含み、
前記防火空間の中には装着ブロックがスライドできるように設置され、前記装着ブロックの外周には環状板が固定的に設置され、前記環状板の外周には防火密封綿が装着され、
前記防火空間と前記伝動空間との間には連結溝が連通するように形成され、前記連結溝の中にはラックがスライドできるように設置され、前記ラックにおいて前記伝動空間から離れた一端が前記装着ブロックと固定的に連結され、前記ラックの他端が前記伝動空間の中に延在し、且つ前記伝動ギヤと噛み合うように連結されていることを特徴とする請求項1に記載の防火と日除けの一体化した窓。
【請求項4】
前記連結装置は連結空間を含み、
前記上回転軸の左端が前記連結空間の中に延在し、且つ前記上回転軸の左端には第一ベベルギヤが固定的に設置され、前記第一ベベルギヤの下側には連結ギヤが噛み合うように連結され、前記連結ギヤの後端には回転ギヤが噛み合うように連結され、
前記回転ギヤの軸心部には連結軸が固定的に連結され、前記連結軸の下端は前記回転装置と動力が伝達できるように連結されていることを特徴とする請求項1に記載の防火と日除けの一体化した窓。
【請求項5】
前記連結ギヤはベベルギヤとスパーギヤとの上下に固定的に連結されることで構成され、ベベルギヤ部分が前記第一ベベルギヤと噛み合っており、スパーギヤ部分が前記回転ギヤと噛み合っていることを特徴とする請求項4に記載の防火と日除けの一体化した窓。
【請求項6】
前記回転装置は回転空間を含み、
前記回転空間が前記連結空間と前記窓口とを連通し、前記連結軸の下端が前記回転空間の中に延在し、且つ前記連結軸の下端には噛み合いギヤが固定的に設置され、前記噛み合いギヤの左端には推動ブロックが噛み合うように連結され、
前記回転空間の後端壁にはガイドスライド溝が連通するように形成され、前記推動ブロックの後端が前記ガイドスライド溝の中に延在し、且つ前記推動ブロックの後端には伸縮ばねが固定的に設置され、前記下回転軸の左端が前記回転空間の中に延在し、且つ前記下回転軸の左端には回転ブロックが固定的に設置され、前記推動ブロックの前端が前記回転ブロックと当接し、前記回転ブロックの前端と前記回転空間との間には圧力ばねが固定的に設置され、前記回転ブロックの上端が斜面構造であり、且つ前記復帰装置と当接でき、
前記回転空間の前端壁には磁性ブロックが固定的に設置され、前記磁性ブロックと前記回転ブロックとは磁性で吸引し合うように連結されることができることを特徴とする請求項1に記載の防火と日除けの一体化した窓。
【請求項7】
前記復帰装置は前記回転空間と連通した復帰溝を含み、
前記復帰溝の中には復帰ブロックがスライドできるように設置され、前記復帰ブロックの後端が前記回転ブロックと当接でき、前記復帰ブロックの中には連通溝が形成され、前記復帰ブロックの前端と前記復帰溝との間には復帰ばねが固定的に設置され、前記復帰溝の上側にはスライドロッド溝が連通するように形成され、前記スライドロッド溝の中にはスライドロッドがスライドできるように設置され、前記スライドロッドの下端が前記連通溝の後端と当接し、前記スライドロッドの前端面には第一ばねが固定的に設置され、
前記スライドロッド溝の上側には移動溝が形成され、前記移動溝の中には移動ブロックがスライドできるように設置され、前記移動ブロックの中には当接溝が形成され、前記スライドロッドの上端と前記当接溝とが当接し、前記移動ブロックの前端には第二ばねが固定的に設置され、前記移動溝と前記窓口との間には押圧溝が連通するように形成され、前記押圧溝の中には押圧ブロックがスライドできるように設置され、前記押圧ブロックの左端と前記移動ブロックとは当接することができることを特徴とする請求項1に記載の防火と日除けの一体化した窓。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は一体化の窓技術分野を取り上げて、具体的には防火と日除けの一体化した窓である。
【背景技術】
【0002】
一体化の窓は取り付けの便利を図り、取り付けのコストを省き、操作に便利を与えるために設計されるものであり、防火と日除けの一体化した窓はよく防炎カーテンを使って防火したり、日光を遮蔽したりするので、防犯性が悪く、使用時に下方から上方へ防炎カーテンを巻き取るので、窓の風通し区域への調節が制限され、日除けの面積を増やすために、風通し区域を縮めなくてはいけなく、使用に不便であり、また、防炎カーテンと窓との間には隙間があり、火災が起きる時、火勢と煙の広がることを完全に阻止することが不可能である。本願発明は上記の問題を解決できる装置である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第107120045号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
技術問題:
従来の防火と日除けの一体化した窓はよく防炎カーテンを使って防火したり、日光を遮蔽したりするのであり、防犯性が悪く、使用時に下方から上方へ防炎カーテンを巻き取り、窓の風通し区域の調節が制限られる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の問題を解決するために、本願は防火と日除けの一体化した窓を設計し、本願の防火と日除けの一体化した窓は、壁体を含み、前記壁体の中には窓口が設置され、前記窓口が室内と室外とを連通し、風通しの機能を有し、前記窓口の中には上回転軸が回転できるように設置され、前記窓口の右端壁の中には回転モータが固定的に設置され、前記上回転軸の右端は前記回転モータに動力が伝達できるように連結され、前記上回転軸には上窓が固定的に設置され、前記上窓の中には伸縮空間が設置され、前記伸縮空間の中には伸縮板がスライドできるように設置され、前記伸縮板の中にはネジ山軸がネジ山で連結され、前記ネジ山軸の右側にはスプラインスリーブが回転できるように設置され、前記伸縮空間の上端壁には動力モータが固定的に設置され、前記ネジ山軸の上端は前記動力モータに動力が伝達できるように連結され、前記伸縮板の下側には下回転軸が設置され、前記下回転軸の左右端がそれぞれ前記窓口の左右端壁と回転できるように連結され、前記下回転軸には下窓が固定的に設置され、前記下窓の中には凹空間が設置され、前記伸縮板と前記凹空間とは挿入されるように連結されることができ、前記下窓と前記上窓との中にはいずれも動力伝達装置が設置され、上下の前記動力伝達装置はスプラインで連結されることができ、上側の前記動力伝達装置と前記動力モータとは動力が伝達できるように連結され、前記動力伝達装置の左右側には対称の防火装置が設置され、前記防火装置と前記動力伝達装置とは動力が伝達できるように連結され、前記窓口の左側には連結装置が設置され、前記連結装置の上側は前記上回転軸と動力が伝達できるように連結され、前記連結装置の下側は回転装置によって前記下回転軸と動力が伝達できるように連結され、前記上窓を開けることは前記下窓の開けることを駆動し、また、前記伸縮板の伸縮が日除け区域の面積を調整でき、前記連結装置の下側には復帰装置が設置され、前記復帰装置は前記回転装置を初期状態に戻すことができる。
【0006】
前記動力伝達装置はベルト空間を含み、前記ベルト空間の中には第一回転軸と第二回転軸とが回転できるように設置され、前記第一回転軸が前記第二回転軸の左側に位置し、前記第一回転軸と前記第二回転軸とはベルトによって動力が伝達できるように連結され、上側の前記第二回転軸の下端が前記スプラインスリーブとスプラインで連結され、下側の前記第二回転軸の上端は前記凹空間の中に延在し、且つ前記スプラインスリーブの下端とスプラインで連結されることができ、上側の前記第一回転軸の下端は前記動力モータに動力が伝達できるように連結され、前記ベルト空間において互いに離れた片側には伝動空間が連通するように設置され、前記第一回転軸において互いに離れた一端が前記伝動空間の中に延在し、且つ前記第一回転軸において互いに離れた一端には伝動ギヤが固定的に設置され、前記伝動ギヤが前記防火装置と噛み合うように連結され、前記上窓が室外まで回転して日光を遮る時、前記動力モータが作動し、前記伸縮板が下方へ伸縮し、日除けの区域を調節でき、前記上窓と前記下窓とが前記窓口を閉める時に、前記伸縮板が下降し、前記スプラインスリーブは上下の前記第二回転軸とスプラインで連結され、上下の前記防火装置が同期作動して防火できる。
【0007】
前記防火装置は左右対称の防火空間を含み、前記防火空間の中には装着ブロックがスライドできるように設置され、前記装着ブロックの外周には環状板が固定的に設置され、前記環状板の外周には防火密封綿が装着され、前記防火空間と前記伝動空間との間には連結溝が連通するように形成され、前記連結溝の中にはラックがスライドできるように設置され、前記ラックにおいて前記伝動空間から離れた一端が前記装着ブロックと固定的に連結され、前記ラックの他端が前記伝動空間の中に延在し、且つ前記伝動ギヤと噛み合うように連結され、前記伝動ギヤが回転する時、左右の前記防火密封綿が背を向けて移動し、前記窓口を閉鎖し、火事時に火勢と煙の広がることを阻止できる。
【0008】
前記連結装置は連結空間を含み、前記上回転軸の左端が前記連結空間の中に延在し、且つ前記上回転軸の左端には第一ベベルギヤが固定的に設置され、前記第一ベベルギヤの下側には連結ギヤが噛み合うように連結され、前記連結ギヤの後端には回転ギヤが噛み合うように連結され、前記回転ギヤの軸心部には連結軸が固定的に連結され、前記連結軸の下端は前記回転装置と動力が伝達できるように連結され、前記上窓の回転で前記窓口を開ける時、前記連結装置で前記回転装置を作動させることができ、前記下窓の回転を制御して前記窓口を開ける。
【0009】
好ましくは、前記連結ギヤはベベルギヤとスパーギヤとの上下に固定的に連結されることで構成され、ベベルギヤ部分が前記第一ベベルギヤと噛み合っており、スパーギヤ部分が前記回転ギヤと噛み合っている。
【0010】
前記回転装置は回転空間を含み、前記回転空間が前記連結空間と前記窓口とを連通し、前記連結軸の下端が前記回転空間の中に延在し、且つ前記連結軸の下端には噛み合いギヤが固定的に設置され、前記噛み合いギヤの左端には推動ブロックが噛み合うように連結され、前記回転空間の後端壁にはガイドスライド溝が連通するように形成され、前記推動ブロックの後端が前記ガイドスライド溝の中に延在し、且つ前記推動ブロックの後端には伸縮ばねが固定的に設置され、前記下回転軸の左端が前記回転空間の中に延在し、且つ前記下回転軸の左端には回転ブロックが固定的に設置され、前記推動ブロックの前端が前記回転ブロックと当接し、前記回転ブロックの前端と前記回転空間との間には圧力ばねが固定的に設置され、前記回転ブロックの上端が斜面構造であり、且つ前記復帰装置と当接でき、前記回転空間の前端壁には磁性ブロックが固定的に設置され、前記磁性ブロックと前記回転ブロックとは磁性で吸引し合うように連結されることができる。
【0011】
前記復帰装置は前記回転空間と連通した復帰溝を含み、前記復帰溝の中には復帰ブロックがスライドできるように設置され、前記復帰ブロックの後端が前記回転ブロックと当接でき、前記復帰ブロックの中には連通溝が形成され、前記復帰ブロックの前端と前記復帰溝との間には復帰ばねが固定的に設置され、前記復帰溝の上側にはスライドロッド溝が連通するように形成され、前記スライドロッド溝の中にはスライドロッドがスライドできるように設置され、前記スライドロッドの下端が前記連通溝の後端と当接し、前記スライドロッドの前端面には第一ばねが固定的に設置され、前記スライドロッド溝の上側には移動溝が形成され、前記移動溝の中には移動ブロックがスライドできるように設置され、前記移動ブロックの中には当接溝が形成され、前記スライドロッドの上端と前記当接溝とが当接し、前記移動ブロックの前端には第二ばねが固定的に設置され、前記移動溝と前記窓口との間には押圧溝が連通するように形成され、前記押圧溝の中には押圧ブロックがスライドできるように設置され、前記押圧ブロックの左端と前記移動ブロックとが当接し、前記上窓が前方へ回転することで前記窓口を開ける時、前記押圧ブロックが右方へ移動し、前記復帰ブロックの後端が前記回転空間から出て、前記回転ブロックと前記磁性ブロックとが連結され、この時、前記下窓が回転することで前記窓口を開け、前記上窓が回転することで前記窓口を閉める時、前記押圧ブロックが押されて左方へ移動し、前記復帰ブロックが後方へ移動し、前記回転ブロックと前記磁性ブロックとが離れ、前記下窓が回転して初期位置に戻り、最後に前記窓口を閉める。
【発明の効果】
【0012】
本願発明の有益効果は:本願発明は上窓と下窓の協働で窓の開閉を実現でき、窓口の風通しの区域を調節でき、また、上窓の中には伸縮板が設置され、日除けの区域の面積を調整でき、他に、上窓と下窓とが挿入されるように連結されることでロックされるため、外へ押す又は内へ引く方法で窓を開けられなく、装置の防犯性と安全性を向上させ、火事の時、防火機能を有する密封綿で火勢と煙の広がることを阻止でき、窓口の密封性と安全性を上げられる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
下記に
図1〜5をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と
図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0014】
【
図1】
図1は本願発明の防火と日除けの一体化した窓の全体構成模式図
【発明を実施するための形態】
【0015】
本願発明は防火と日除けの一体化した窓に関わり、防火と日除けの目的に応用され、以下に付図を交えて本願発明について更なる説明を行う。
【0016】
本願発明に記載した防火と日除けの一体化した窓は、壁体10を含み、前記壁体10の中には窓口11が設置され、前記窓口11が室内と室外とを連通し、風通しの機能を有し、前記窓口11の中には上回転軸12が回転できるように設置され、前記窓口11の右端壁の中には回転モータ13が固定的に設置され、前記上回転軸12の右端は前記回転モータ13に動力が伝達できるように連結され、前記上回転軸12には上窓14が固定的に設置され、前記上窓14の中には伸縮空間15が設置され、前記伸縮空間15の中には伸縮板16がスライドできるように設置され、前記伸縮板16の中にはネジ山軸17がネジ山で連結され、前記ネジ山軸17の右側にはスプラインスリーブ26が回転できるように設置され、前記伸縮空間15の上端壁には動力モータ18が固定的に設置され、前記ネジ山軸17の上端は前記動力モータ18に動力が伝達できるように連結され、前記伸縮板16の下側には下回転軸80が設置され、前記下回転軸80の左右端がそれぞれ前記窓口11の左右端壁と回転できるように連結され、前記下回転軸80には下窓40が固定的に設置され、前記下窓40の中には凹空間41が設置され、前記伸縮板16と前記凹空間41とは挿入されるように連結されることができ、前記下窓40と前記上窓14との中にはいずれも動力伝達装置601が設置され、上下の前記動力伝達装置601はスプラインで連結されることができ、上側の前記動力伝達装置601と前記動力モータ18とは動力が伝達できるように連結され、前記動力伝達装置601の左右側には対称の防火装置602が設置され、前記防火装置602と前記動力伝達装置601とは動力が伝達できるように連結され、前記窓口11の左側には連結装置603が設置され、前記連結装置603の上側は前記上回転軸12と動力が伝達できるように連結され、前記連結装置603の下側は回転装置604によって前記下回転軸80と動力が伝達できるように連結され、前記上窓14を開けることは前記下窓40の開けることを駆動し、また、前記伸縮板16の伸縮が日除け区域の面積を調整でき、前記連結装置603の下側には復帰装置605が設置され、前記復帰装置605は前記回転装置604を初期状態に戻すことができる。
【0017】
実施例に基づき、以下に動力伝達装置601について詳しく説明し、前記動力伝達装置601はベルト空間23を含み、前記ベルト空間23の中には第一回転軸19と第二回転軸25とが回転できるように設置され、前記第一回転軸19が前記第二回転軸25の左側に位置し、前記第一回転軸19と前記第二回転軸25とはベルト24によって動力が伝達できるように連結され、上側の前記第二回転軸25の下端が前記スプラインスリーブ26とスプラインで連結され、下側の前記第二回転軸25の上端は前記凹空間41の中に延在し、且つ前記スプラインスリーブ26の下端とスプラインで連結されることができ、上側の前記第一回転軸19の下端は前記動力モータ18に動力が伝達できるように連結され、前記ベルト空間23において互いに離れた片側には伝動空間20が連通するように設置され、前記第一回転軸19において互いに離れた一端が前記伝動空間20の中に延在し、且つ前記第一回転軸19において互いに離れた一端には伝動ギヤ22が固定的に設置され、前記伝動ギヤ22が前記防火装置602と噛み合うように連結され、前記上窓14が室外まで回転して日光を遮る時、前記動力モータ18が作動し、前記伸縮板16が下方へ伸縮し、日除けの区域を調節でき、前記上窓14と前記下窓40とが前記窓口11を閉める時に、前記伸縮板16が下降し、前記スプラインスリーブ26は上下の前記第二回転軸25とスプラインで連結され、上下の前記防火装置602が同期作動して防火できる。
【0018】
実施例に基づき、以下に防火装置602について詳しく説明し、前記防火装置602は左右対称の防火空間31を含み、前記防火空間31の中には装着ブロック32がスライドできるように設置され、前記装着ブロック32の外周には環状板34が固定的に設置され、前記環状板34の外周には防火密封綿33が装着され、前記防火空間31と前記伝動空間20との間には連結溝30が連通するように形成され、前記連結溝30の中にはラック21がスライドできるように設置され、前記ラック21において前記伝動空間20から離れた一端が前記装着ブロック32と固定的に連結され、前記ラック21の他端が前記伝動空間20の中に延在し、且つ前記伝動ギヤ22と噛み合うように連結され、前記伝動ギヤ22が回転する時、左右の前記防火密封綿33が背を向けて移動し、前記窓口11を閉鎖し、火事時に火勢と煙の広がることを阻止できる。
【0019】
実施例に基づき、以下に連結装置603について詳しく説明し、前記連結装置603は連結空間42を含み、前記上回転軸12の左端が前記連結空間42の中に延在し、且つ前記上回転軸12の左端には第一ベベルギヤ43が固定的に設置され、前記第一ベベルギヤ43の下側には連結ギヤ44が噛み合うように連結され、前記連結ギヤ44の後端には回転ギヤ46が噛み合うように連結され、前記回転ギヤ46の軸心部には連結軸45が固定的に連結され、前記連結軸45の下端は前記回転装置604と動力が伝達できるように連結され、前記上窓14の回転で前記窓口11を開ける時、前記連結装置603で前記回転装置604を作動させることができ、前記下窓40の回転を制御して前記窓口11を開ける。
【0020】
有益的には、前記連結ギヤ44はベベルギヤとスパーギヤとの上下に固定的に連結されることで構成され、ベベルギヤ部分が前記第一ベベルギヤ43と噛み合っており、スパーギヤ部分が前記回転ギヤ46と噛み合っている。
【0021】
実施例に基づき、以下に回転装置604について詳しく説明し、前記回転装置604は回転空間50を含み、前記回転空間50が前記連結空間42と前記窓口11とを連通し、前記連結軸45の下端が前記回転空間50の中に延在し、且つ前記連結軸45の下端には噛み合いギヤ51が固定的に設置され、前記噛み合いギヤ51の左端には推動ブロック53が噛み合うように連結され、前記回転空間50の後端壁にはガイドスライド溝52が連通するように形成され、前記推動ブロック53の後端が前記ガイドスライド溝52の中に延在し、且つ前記推動ブロック53の後端には伸縮ばね54が固定的に設置され、前記下回転軸80の左端が前記回転空間50の中に延在し、且つ前記下回転軸80の左端には回転ブロック55が固定的に設置され、前記推動ブロック53の前端が前記回転ブロック55と当接し、前記回転ブロック55の前端と前記回転空間50との間には圧力ばね56が固定的に設置され、前記回転ブロック55の上端が斜面構造であり、且つ前記復帰装置605と当接でき、前記回転空間50の前端壁には磁性ブロック57が固定的に設置され、前記磁性ブロック57と前記回転ブロック55とは磁性で吸引し合うように連結されることができる。
【0022】
実施例に基づき、以下に復帰装置605について詳しく説明し、前記復帰装置605は前記回転空間50と連通した復帰溝60を含み、前記復帰溝60の中には復帰ブロック61がスライドできるように設置され、前記復帰ブロック61の後端が前記回転ブロック55と当接でき、前記復帰ブロック61の中には連通溝62が形成され、前記復帰ブロック61の前端と前記復帰溝60との間には復帰ばね63が固定的に設置され、前記復帰溝60の上側にはスライドロッド溝64が連通するように形成され、前記スライドロッド溝64の中にはスライドロッド65がスライドできるように設置され、前記スライドロッド65の下端が前記連通溝62の後端と当接し、前記スライドロッド65の前端面には第一ばね66が固定的に設置され、前記スライドロッド溝64の上側には移動溝72が形成され、前記移動溝72の中には移動ブロック73がスライドできるように設置され、前記移動ブロック73の中には当接溝74が形成され、前記スライドロッド65の上端と前記当接溝74とが当接し、前記移動ブロック73の前端には第二ばね75が固定的に設置され、前記移動溝72と前記窓口11との間には押圧溝70が連通するように形成され、前記押圧溝70の中には押圧ブロック71がスライドできるように設置され、前記押圧ブロック71の左端と前記移動ブロック73とが当接し、前記上窓14が前方へ回転することで前記窓口11を開ける時、前記押圧ブロック71が右方へ移動し、前記復帰ブロック61は後端が前記回転空間50から出て、前記回転ブロック55と前記磁性ブロック57とが連結され、この時、前記下窓40が回転することで前記窓口11を開け、前記上窓14が回転することで前記窓口11を閉める時、前記押圧ブロック71が押されて左方へ移動し、前記復帰ブロック61が後方へ移動し、前記回転ブロック55と前記磁性ブロック57とが離れ、前記下窓40が回転して初期位置に戻り、最後に前記窓口11を閉める。
【0023】
以下に
図1〜5を交えて本願発明である防火と日除けの一体化した窓の使用手順について詳しく説明する。
【0024】
始めに、押圧ブロック71と上窓14とが当接し、第二ばね75と第一ばね66とが圧縮状態にあり、復帰ばね63が引っ張り状態にある。
【0025】
使用時、回転モータ13が作動し、上窓14を連動させて前方へ回転させ、押圧ブロック71が右方へ移動し、移動ブロック73が後方へ移動し、スライドロッド65が上方へ移動し、そして復帰ブロック61は後端が回転空間50の中から出て、上窓14が回転する時、第一ベベルギヤ43が回転し、噛み合いギヤ51が回転し、推動ブロック53が前方へ移動することで回転ブロック55を押して回転させ、回転ブロック55と磁性ブロック57とが磁性で吸引し合うように連結され、この時、回転ブロック55が下窓40を連動させて前方へ回転させ、窓口11を開け、日光を遮蔽する時、動力モータ18が作動し、ネジ山軸17を回転連動させ、伸縮板16が下方へ伸びて日除けの区域を増やし、窓口11を閉める時、回転モータ13が逆回転し、上窓14が後方へ回転し、押圧ブロック71を押して左方へ移動させ、復帰ブロック61の後方へ移動することで回転ブロック55と磁性ブロック57とが分離し、上窓14が回転する過程において、噛み合いギヤ51を反転連動させ、推動ブロック53が後方へ移動して回転ブロック55から離脱し、圧力ばね56の弾性復元力のもとで回転ブロック55が反転し、下窓40を回転連動させて初期位置に戻し、窓口11閉め、防火する時、動力モータ18が作動し、ネジ山軸17が回転し、伸縮板16が下降して凹空間41に延在し、上窓14と下窓40とが連結され、この時にスプラインスリーブ26が上下の第二回転軸25とスプラインで連結され、動力モータ18が作動する時、第一回転軸19も第二回転軸25も回転し、上下の伝動ギヤ22が回転し、ラック21が伝動ギヤから離れた側へ移動し、装着ブロック32を移動連動させ、防火密封綿33で窓口11を閉鎖でき、火勢と煙の広がることを阻止できる。
【0026】
本願発明の有益効果は:本願発明は上窓と下窓の協働で窓の開閉を実現でき、窓口の風通しの区域を調節でき、また、上窓の中には伸縮板が設置され、日除けの区域の面積を調整でき、他に、上窓と下窓とが挿入されるように連結されることでロックされるため、外へ押す又は内へ引く方法で窓を開けられなく、装置の防犯性と安全性を向上させ、火事の時、防火機能を有する密封綿で火勢と煙の広がることを阻止でき、窓口の密封性と安全性を上げられる。
【0027】
以上の方式により、本分野の技術者が本願発明の範囲内に作動モードにより各種な変化をすることができる。
【要約】
【課題】本願発明は防火と日除けの一体化した窓を開示した。
【解決手段】
壁体を含み、前記壁体の中には窓口が設置され、前記窓口が室内と室外とを連通し、風通しの機能を有し、前記窓口の中には上回転軸が回転できるように設置され、前記窓口の右端壁の中には回転モータが固定的に設置され、前記上回転軸の右端は前記回転モータに動力が伝達できるように連結され、前記上回転軸には上窓が固定的に設置され、本願発明は上窓と下窓の協働で窓の開閉を実現でき、窓口の風通しの区域を調節でき、また、上窓の中には伸縮板が設置され、日除けの区域の面積を調整でき、他に、上窓と下窓とが挿入されるように連結されることでロックされるため、外へ押す又は内へ引く方法で窓を開けられなく、装置の防犯性と安全性を向上させ、火事の時、防火機能を有する密封綿で火勢と煙の広がることを阻止でき、窓口の密封性と安全性を上げられる。
【選択図】
図1