(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6672929
(24)【登録日】2020年3月9日
(45)【発行日】2020年3月25日
(54)【発明の名称】車両用ポップアップフード装置
(51)【国際特許分類】
B60R 21/38 20110101AFI20200316BHJP
B62D 25/10 20060101ALI20200316BHJP
【FI】
B60R21/38 323
B62D25/10 E
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-58855(P2016-58855)
(22)【出願日】2016年3月23日
(65)【公開番号】特開2017-128317(P2017-128317A)
(43)【公開日】2017年7月27日
【審査請求日】2019年2月22日
(31)【優先権主張番号】特願2016-8907(P2016-8907)
(32)【優先日】2016年1月20日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】318002149
【氏名又は名称】Joyson Safety Systems Japan株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086911
【弁理士】
【氏名又は名称】重野 剛
(72)【発明者】
【氏名】安部 和宏
(72)【発明者】
【氏名】野口 敦史
(72)【発明者】
【氏名】犬塚 浩二
(72)【発明者】
【氏名】川野 貴之
【審査官】
瀬戸 康平
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2016/0001736(US,A1)
【文献】
国際公開第2015/162828(WO,A1)
【文献】
英国特許出願公開第02395692(GB,A)
【文献】
特開2009−128153(JP,A)
【文献】
特開2002−022575(JP,A)
【文献】
特開2015−124827(JP,A)
【文献】
特開2009−123668(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 21/38
B62D 25/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリンダと、該シリンダの先端側から突出可能なピストンロッドと、該シリンダの後端側に設けられた、前記ピストンロッドを付勢するためのガス発生器と、該シリンダを車体に取り付けるためのブラケットと
を備えた車両用ポップアップフード装置において、
該ブラケットは、
該シリンダの先端に係合するトップ部と、
該シリンダからシリンダの軸心線方向と交差方向に張り出す、車体への取付用の張出部と、
前記トップ部に連なり、前記シリンダに沿って延在し、該張出部と前記トップ部とを接続する接続部をさらに備えていることを特徴とする車両用ポップアップフード装置。
【請求項2】
請求項1において、前記シリンダの先端と前記トップ部とが溶接されていることを特徴とする車両用ポップアップフード装置。
【請求項3】
請求項1又は2において、該車両用ポップアップフード装置の先端部を被包する、ホットメルト合成樹脂よりなる先端側被包部を有することを特徴とする車両用ポップアップフード装置。
【請求項4】
請求項1から3までのいずれか1項において、該車両用ポップアップフード装置の後端部を被包する、ホットメルト合成樹脂よりなる後端側被包部を有することを特徴とする車両用ポップアップフード装置。
【請求項5】
請求項4において、前記ガス発生器に連なるハーネスが前記シリンダの外面に沿ってシリンダ先端方向に引き回されており、
該ハーネスが前記後端側被包部に包埋されて固定されていることを特徴とする車両用ポップアップフード装置。
【請求項6】
請求項4において、前記ガス発生器にハーネスが連なっており、該ガス発生器に接続される該ハーネスのコネクタ部は前記後端側被包部に包埋され、該ガス発生器側に押し込められていることを特徴とする車両用ポップアップフード装置。
【請求項7】
シリンダ、該シリンダの先端側から突出可能なピストンロッド、及び該シリンダの後端側に設けられた、前記ピストンロッドを付勢するためのガス発生器を有するアクチュエータと、
該アクチュエータを車体に取り付けるためのブラケットと
を備えた車両用ポップアップフード装置において、
該車両用ポップアップフード装置の後端部を被包する、ホットメルト合成樹脂よりなる後端側被包部を有しており、
前記ガス発生器に連なるハーネスが前記シリンダの外面に沿ってシリンダ先端方向に引き回されており、
該ハーネスが前記後端側被包部に包埋されて固定されていることを特徴とする車両用ポップアップフード装置。
【請求項8】
シリンダ、該シリンダの先端側から突出可能なピストンロッド、及び該シリンダの後端側に設けられた、前記ピストンロッドを付勢するためのガス発生器を有するアクチュエータと、
該アクチュエータを車体に取り付けるためのブラケットと
を備えた車両用ポップアップフード装置において、
該車両用ポップアップフード装置の後端部を被包する、ホットメルト合成樹脂よりなる後端側被包部を有しており、
前記ガス発生器にハーネスが連なっており、該ガス発生器に接続される該ハーネスのコネクタ部は前記後端側被包部に包埋され、該ガス発生器側に押し込められていることを特徴とする車両用ポップアップフード装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両が歩行者等の衝突体に衝突した際にフードの後端部を押し上げる車両用ポップアップフード装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、歩行者保護等の観点から、車両が歩行者等の衝突体に衝突した際にフードの後端部を押し上げて衝突体をフードで受け止めて衝撃を緩和する車両用ポップアップフード装置が開発されている。
【0003】
特許文献1に開示された車両用ポップアップフード装置では、フードの後端部両サイドにアクチュエータが配設されている。衝突体との衝突時にアクチュエータが作動し、フード後部が押し上げられる。アクチュエータは、シリンダと、該シリンダ内のピストンと、該ピストンに連なるピストンロッドと、ガス発生器等を備えている。ガス発生器が作動すると、ピストンが押し上げられ、ピストンロッドが上方に突出する。ピストンは、シリンダ上部のストッパ部(特許文献1では先端壁部と称されている。)に当接するまで押し上げられる。
【0004】
特許文献1の
図3及び0023段落には、車両用ポップアップフード装置(フードパネル跳ね上げ装置)をU字形断面形状のブラケットを介して車体メンバ(フードリッジリインホース)に取り付けることが記載されている。具体的には、U字形断面形状のブラケットと車体のフードリッジリインホースとの間で車両用ポップアップフード装置のシリンダを挟み、該ブラケットをボルトでフードリッジリインホースに固定する。
【0005】
特許文献2には、車両用ポップアップフード装置の全体をフッ素樹脂コーティングによる被膜で覆うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2014−133535
【特許文献2】特開2009−79761
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1のようにU字形断面形状のブラケットと車体のフードリッジリインホースとの間で車両用ポップアップフード装置のシリンダを挟み、ブラケットをボルトでフードリッジリインホースに固定することにより車両用ポップアップフード装置を取り付けるようにした取付構造では、車両用ポップアップフード装置が作動したときのシリンダ上下方向の動きを堅固に拘束することが必要である。そのため、ブラケットとフードリッジリインホースとの間でシリンダを強固に挟持する必要があり、ブラケットの強度及び剛性を高くし、ボルトの締付力を大きくする必要があり、コスト高である。
【0008】
また、ピストンがストッパ部に当ったときにストッパ部(先端壁部)がピストンを強固に受け止める必要があるから、ストッパ部とシリンダとの連結を強固なものとする必要があり、コスト高である。
【0009】
本発明の目的は、比較的簡易な構成でしっかりと車体に保持されると共に、比較的簡易な構成でピストンを強固に受け止めるよう構成された車両用ポップアップフード装置を低コストにて提供することにある。
【0010】
また、本発明の別の目的は、防水性に優れた車両用ポップアップフード装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第1発明の車両用ポップアップフード装置は、シリンダと、該シリンダの先端側から突出可能なピストンロッドと、該シリンダの後端側に設けられた、前記ピストンロッドを付勢するためのガス発生器と、該シリンダを車体に取り付けるためのブラケットとを備えた車両用ポップアップフード装置において、該ブラケットは、該シリンダの先端に係合するトップ部と、該シリンダからシリンダの軸心線方向と交差方向に張り出す、車体への取付用の張出部とを有することを特徴とするものである。
【0012】
本発明の一態様では、前記ブラケットは、前記トップ部に連なり、前記シリンダに沿って延在し、該張出部と前記係合部とを接続する接続部をさらに備えている。
【0013】
本発明の一態様では、前記シリンダの先端と前記係合部とが溶接されている。
【0014】
本発明の一態様では、該車両用ポップアップフード装置の先端部を被包する、ホットメルト合成樹脂よりなる先端側被包部が設けられている。
【0015】
本発明の一態様では、該車両用ポップアップフード装置の後端部を被包する、ホットメルト合成樹脂よりなる後端側被包部が設けられている。
【0016】
本発明の一態様では、前記ガス発生器に連なるハーネスが前記シリンダの外面に沿ってシリンダ先端方向に引き回されており、該ハーネスが前記後端側被包部に包埋されて固定されている。
【0017】
本発明の一態様では、前記ガス発生器にハーネスが連なっており、該ガス発生器に接続される該ハーネスのコネクタ部は前記後端側被包部に包埋され、該ガス発生器側に押し込められている。
【0018】
第2発明の車両用ポップアップフード装置は、シリンダ、該シリンダの先端側から突出可能なピストンロッド、及び該シリンダの後端側に設けられた、前記ピストンロッドを付勢するためのガス発生器を有するアクチュエータと、該アクチュエータを車体に取り付けるためのブラケットとを備えた車両用ポップアップフード装置において、該車両用ポップアップフード装置の後端部を被包する、ホットメルト合成樹脂よりなる後端側被包部を有しており、前記ガス発生器に連なるハーネスが前記シリンダの外面に沿ってシリンダ先端方向に引き回されており、該ハーネスが前記後端側被包部に包埋されて固定されていることを特徴とするものである。
【0019】
第3発明の車両用ポップアップフード装置は、シリンダ、該シリンダの先端側から突出可能なピストンロッド、及び該シリンダの後端側に設けられた、前記ピストンロッドを付勢するためのガス発生器を有するアクチュエータと、該アクチュエータを車体に取り付けるためのブラケットとを備えた車両用ポップアップフード装置において、該車両用ポップアップフード装置の後端部を被包する、ホットメルト合成樹脂よりなる後端側被包部を有しており、前記ガス発生器にハーネスが連なっており、該ガス発生器に接続される該ハーネスのコネクタ部は前記後端側被包部に包埋され、該ガス発生器側に押し込められていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0020】
本発明の車両用ポップアップフード装置にあっては、ガス発生器が作動すると、ピストン及びピストンロッドが前進し、フードが押し上げられる。本発明では、ピストンは、ブラケットのトップ部に当接するまで前進(上昇)する。本発明では、ピストンをブラケットで受け止めるようにしており、且つ該ブラケットのトップ部が張出部と一体となっている。この張出部が車体メンバに取り付けられるので、トップ部がピストンを受け止めた際の力は直接的に車体メンバによって対抗され、シリンダには伝わらない。
【0021】
そのため、本発明では、シリンダを車体メンバに固定するための必要強度は低くて足りる。また、シリンダ上部に、ピストンを受け止めるためのストッパ部をシリンダと一体に設けることが不要である。このため、シリンダの構成コストが低い。ブラケットは深絞り加工等の板金加工によって低コストにて製造することができる。
【0022】
本発明では、車両用ポップアップフード装置の上部及び下部をそれぞれホットメルト合成樹脂よりなる被包部で被包することにより、防水性を高めることができる。
【0023】
シリンダに沿って引き回されるハーネスを下側の該被包部に包埋させることにより、ハーネスのガス発生器近傍部分を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】実施の形態に係る車両用ポップアップフード装置の斜視図である。
【
図2】被包部を取り除いた車両用ポップアップフード装置の斜視図である。
【
図3】車両用ポップアップフード装置上部の
図2のIII−III線に沿う断面図である。
【
図6】別の実施の形態に係る車両用ポップアップフード装置の斜視図である。
【
図7】別の実施の形態に係る車両用ポップアップフード装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、
図1〜4を参照して第1の実施の形態に係る車両用ポップアップフード装置1について説明する。
【0026】
この車両用ポップアップフード装置1は、シリンダ2、該シリンダ2内のピストン3、該ピストン3に連なるピストンロッド4、該ピストンロッド4の先端に取り付けられたナット5、該シリンダ2の後端(下端)に設けられたガス発生器6、該ガス発生器6のコネクタに連なるハーネス7、該車両用ポップアップフード装置1を車体メンバに取り付けるためのブラケット10等を有する。車両用ポップアップフード装置1の先端部と後端部にそれぞれ防水用の被包部8,9が設けられている。
【0027】
ブラケット10は、金属板を板金加工することにより形成されたものであり、シリンダ2の先端(上端)面に重なるトップ部11と、該トップ部11に設けられた開口12と、該トップ部11に連なり、シリンダ2の上部を取り囲む接続部としての筒部13と、該筒部13の下端に連なり、シリンダ2からそれぞれ直径2方向(放射方向)に張り出す1対の張出部14と、該張出部14に設けられたボルト挿通孔15とを有する。
図4の通り、このボルト挿通孔15に挿通されたボルト(図示略)によって車両用ポップアップフード装置1が車体メンバ16(
図4)に固定される。
【0028】
シリンダ2は円筒状であり、トップ部11はこのシリンダ2の上端面(先端面)に当接している。
【0029】
なお、この実施の形態では、張出部14はボルト挿通孔15と筒部13との間の部分が波状に屈曲ないし湾曲しているが、この波状部分は、車両用ポップアップフード装置1によって押し上げられたフード(図示略)が歩行者等を受け止めた際に変形して衝撃を吸収する衝撃吸収部を構成している。
【0030】
ピストンロッド4は、トップ部11の開口12を通って上方に突出している。このピストンロッド4の先端部外周面に雄螺子が刻設されており、前記ナット5が螺着されている。ナット5の外径は開口12よりも大きい。また、前記ピストン3の直径も、開口12よりも大きい。
【0031】
図4の通り、ピストンロッド4の先端近傍の外周面には溝20が周設され、ストッパリング21が該溝20に装着されている。該ストッパリング21はトップ部11の下面に対峙している。
【0032】
被包部8,9はホットメルト合成樹脂よりなるものである。被包部8は、筒部13の上部、トップ部11、ナット5及びピストンロッド4の頂部を覆っており、開口12を通って水がシリンダ2内に入り込むことを防止している。
【0033】
ガス発生器6は、シリンダ2の下部の内部に配置され、カシメによって保持されている。被包部9は、シリンダ2の下部と、ガス発生器6の下部とを覆っており、車両用ポップアップフード装置1の下部への水の侵入を防いでいる。
【0034】
この実施の形態では、ガス発生器6に連なるハーネス7がシリンダ2の外面に沿って上方へ引き回されている。そして、ハーネス7のうちガス発生器6の近傍部は、被包部9に包埋されることにより保持されている。ハーネス7は、シリンダ2の上下方向中間付近において留付バンド(図示略)によってシリンダ2に留め付けられている。ハーネス7がシリンダ2の外面に沿って上方へ引き回されているため、車体メンバ16に設けられた配線部材(図示略)との接続(結線)作業が容易となる。
【0035】
図4に示すように、この車両用ポップアップフード装置1のブラケットの張出部14が車体メンバ16の上面に重なり、ボルト(図示略)によってブラケット10が車体メンバ16に固定され、これにより、車両用ポップアップフード装置1が車体メンバ16に固定設置される。この固定設置状態において、車両用ポップアップフード装置1の上端部の被覆部8はフード(図示略)の下面に対峙している。
【0036】
歩行者等の衝突が検知されると、ガス発生器6が作動し、ピストンロッド4及びナット5が被包部8を突き破って上方に突出し、フードの後部を押し上げる。このピストンロッド4の突出に際しては、ストッパリング21が溝20から外れる。
【0037】
ピストンロッド4は、ピストン3がブラケット10のトップ部11に当たるまで上方に移動する。このブラケット10は、車体メンバ16に直接に取り付けられているので、ピストン3は該トップ部11に受け止められ、停止する。
【0038】
ブラケット10は、筒部13をシリンダ2の上部に外嵌させることによりシリンダ2に装着される。筒部13をシリンダ2の上部に嵌合させ、トップ部11とシリンダ2の先端面とをリングプロジェクション溶接などによって溶接することによりブラケット10とシリンダ2とが固着される。なお、リングプロジェクション溶接は摩擦溶接よりも低コストである。ただし、溶接の手法や溶接位置はこれらに限定されない。溶接の代りにロウ付けを行うことも考えられるが、溶接の方が高強度である。
【0039】
この実施の形態では、ピストン3を受け止める力はシリンダ2には作用しない。この実施の形態では、シリンダ2の上部は円筒状であり、シリンダ2の上端部に内向き鍔状のトップ部をシリンダ2と一体的に設けることは不要である。そのため、シリンダ2の構成が簡易である。ブラケット10は、金属板を板金加工し、筒部13を深絞り加工することなどによって低コストにて形成することができるが、ブラケット10の製造方法は特に限定されない。
【0040】
上記実施の形態では、トップ部11と張出部14とは筒部13を介して連なっているが、
図5のように、トップ部11’の両サイドから1対の板状の接続部13’を張出部14に向って延設した構成のブラケット10’を用いてもよい。
【0041】
上記実施の形態では、ホットメルト合成樹脂によって被包部8,9を構成しているので、
図5のブラケット10’のようにトップ部11’と接続部13’とがコ字形を呈する形状となっている場合であっても、シリンダ2及びブラケット10’の上部を被包部8によって水密的に被包することができる。
図1〜4に示すブラケット10の場合であれば、被包部8はゴムキャップであってもよい。なお、ホットメルト合成樹脂は、ポッティング樹脂のように炉に入れて加熱して硬化させる必要がなく、被包作業に手間がかからない。
【0042】
なお、ブラケット10,10’の代りに、シリンダ側面に直径方向に張り出すようにブラケットをロウ付けにより固着することが考えられるが、上記ブラケット10,10’によれば、高コストなロウ付けが不要であり、低コストとなる。
【0043】
上記実施の形態では、シリンダ2は直管状となっているが、
図6に示す車両用ポップアップフード装置1’のシリンダ2’のように、シリンダ2’の後端部が湾曲した形状となっていてもよい。
図6のその他の構成は
図1と同様であり、同一符号は同一部分を示している。
【0044】
上記実施の形態では、
図4に示すように、ガス発生器6に連なるハーネス7がシリンダ2の外面に沿って上方へ引き回される例について説明したが、
図7に示すように、ハーネス7の被包部9からの延出方向がシリンダ2の延在方向に対し0°より大きい角度(
図7の例では90°)となっていてもよい。ガス発生器6に接続されるハーネス7のコネクタ部は、被包部9に包埋され、ガス発生器6側に押し込められている。
【0045】
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明は図示以外の形態とされてもよい。
【符号の説明】
【0046】
1,1’ 車両用ポップアップフード装置
2,2’ シリンダ
3 ピストン
4 ピストンロッド
5 ナット
6 ガス発生器
7 ハーネス
8,9 被包部
10,10’ ブラケット
11,11’ トップ部
13 筒部
13’ 接続部
14 張出部