特許第6672934号(P6672934)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ティアック株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6672934-オーディオ信号処理装置及びプログラム 図000002
  • 特許6672934-オーディオ信号処理装置及びプログラム 図000003
  • 特許6672934-オーディオ信号処理装置及びプログラム 図000004
  • 特許6672934-オーディオ信号処理装置及びプログラム 図000005
  • 特許6672934-オーディオ信号処理装置及びプログラム 図000006
  • 特許6672934-オーディオ信号処理装置及びプログラム 図000007
  • 特許6672934-オーディオ信号処理装置及びプログラム 図000008
  • 特許6672934-オーディオ信号処理装置及びプログラム 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6672934
(24)【登録日】2020年3月9日
(45)【発行日】2020年3月25日
(54)【発明の名称】オーディオ信号処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20130101AFI20200316BHJP
   G10K 15/04 20060101ALI20200316BHJP
【FI】
   G06F3/0481
   G10K15/04 302F
【請求項の数】8
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-59540(P2016-59540)
(22)【出願日】2016年3月24日
(65)【公開番号】特開2017-174160(P2017-174160A)
(43)【公開日】2017年9月28日
【審査請求日】2018年11月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003676
【氏名又は名称】ティアック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】早坂 要
【審査官】 池田 聡史
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−229508(JP,A)
【文献】 特開2000−307994(JP,A)
【文献】 特開2009−169018(JP,A)
【文献】 特開2010−085996(JP,A)
【文献】 小泉貴裕,“ポン出しワークフローを高効率化するBWF−J対応Win/Mac用プレイリスト編集ソフトウェア”,放送技術,兼六館出版株式会社,2013年11月 1日,第66巻, 第11号,pp.111〜113
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048
G10K 15/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ操作に応じて、予め割り当てられたオーディオファイルの再生開始指示信号を出力する操作スイッチを有するオーディオ装置と接続可能なオーディオ信号処理装置であって、
表示部と、
操作スイッチに対応する仮想スイッチを表示部に表示し、ユーザ操作によりオーディオファイルが仮想スイッチに割り当てられた場合に割り当てが正常か異常かを判定し、判定結果を仮想スイッチと関連付けて表示部に表示する制御部と、
を備え
前記異常には、割り当てられた前記オーディオファイルが再生可能なフォーマットであるがデータ破損により再生できない場合を含む、
ことを特徴とするオーディオ信号処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載のオーディオ信号処理装置において、
制御部は、操作スイッチの操作に応じてオーディオ装置から出力された再生開始指示信号に基づき、操作スイッチに対応する仮想スイッチに正常に割り当てられたオーディオファイルを再生して出力する
ことを特徴とするオーディオ信号処理装置。
【請求項3】
請求項1,2のいずれかに記載のオーディオ信号処理装置において、
制御部は、判定結果をオーディオ装置に出力する
ことを特徴とするオーディオ信号処理装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載のオーディオ信号処理装置において、
制御部は、判定結果を仮想スイッチの少なくとも表示色と表示明度のいずれかを含む表示形態の変化として表示する
ことを特徴とするオーディオ信号処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載のオーディオ信号処理装置において、
判定結果は、正常、異常、割り当て無しの3つの状態を含み、
制御部は、正常、異常、割り当て無しの3つの状態を識別可能に表示する
ことを特徴とするオーディオ信号処理装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載のオーディオ信号処理装置において、
ユーザ操作は表示部におけるオーディオファイルのドラッグアンドドロップ操作であり、
制御部は、オーディオファイルのドロップ操作をトリガとして割り当てが正常か否かを判定し、判定結果をドロップ操作の対象の仮想スイッチと関連付けて表示する
ことを特徴とするオーディオ信号処理装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載のオーディオ信号処理装置において、
仮想スイッチに過去に割り当てられたオーディオファイルの履歴情報を記憶する記憶部
をさらに備え、
制御部は、記憶部に記憶された履歴情報を仮想スイッチに関連付けて表示部に表示する
ことを特徴とするオーディオ信号処理装置。
【請求項8】
コンピュータに、
ユーザ操作に応じて、予め割り当てられたオーディオファイルの再生開始指示信号を出力するオーディオ装置の操作スイッチに対応する仮想スイッチを表示部に表示するステップと、
ユーザ操作に応じて、オーディオファイルを表示部に一覧表示するステップと、
ユーザによる、仮想スイッチに対するオーディオファイルのドラッグアンドドロップ操作による割り当てがあった場合に、割り当てが正常か異常かを判定するステップと、
判定結果をドロップ操作の対象の仮想スイッチと関連付けて表示部に表示するステップと、
判定結果をオーディオ装置に出力するステップと、
を実行させ
前記異常には、割り当てられた前記オーディオファイルが再生可能なフォーマットであるがデータ破損により再生できない場合を含む、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーディオ信号処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、各種の音再生装置が提案されている。
【0003】
特許文献1には、複数の音データと割当データをUSBメモリに保存し、割当データとスイッチとを関連付けることにより、操作されたスイッチに対応する音データをUSBメモリから取り込む音再生装置が記載されている。また、ディスプレイに表示される複数のスイッチに対する音データの関連付けをドラッグアンドドロップ操作により行い、音データをスイッチに関連付けるための割当データをUSBメモリに伝送することが記載されている。
【0004】
特許文献2には、複数のタクトスイッチのそれぞれにメモリ内に記憶させた音源データを対応させ、操作されたタクトスイッチに応じて関連付けられたプログラムを実行することにより音源データを再生出力する音源再生装置が記載されている。
【0005】
特許文献3には、通話音声の他にBGMや効果音を送受信可能にする、インターネット回線を使用した通話装置について記載されており、BGMや効果音の音量を調整可能にして、通話音声との合成時の音量レベルや、保留ボタン操作による保留音送出時の音量レベルを最適化することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開第2008/035431号公報
【特許文献2】特開2006−065223号公報
【特許文献3】特開2005−045738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、オーディオインターフェース装置とコンピュータを接続し、オーディオインターフェースから各種のオーディオ信号を取り込んでコンピュータに供給し、コンピュータで適宜編集等して録音する、あるいはインターネットを介して外部に出力する(インターネット生放送)技術が提案されている。
【0008】
このようなオーディオシステムでは、オーディオインターフェース装置に設けられた音再生スイッチ(以下、これを「ポン出し」スイッチと称する)に予め再生出力すべきオーディオファイルを割り当てておき、ポン出しスイッチの操作により直ちに割り当てたオーディオファイルを再生して出力することが望ましく、予めオーディオファイルをポン出しスイッチに割り当てるには、例えばコンピュータ上にオーディオインターフェース装置の物理的なポン出しスイッチに対応する仮想的なポン出しスイッチを表示し、この仮想的なポン出しスイッチにオーディオファイルをドラッグアンドドロップすることで割り当てることが考えられる。
【0009】
しかしながら、本来的に不適切なファイル(オーディオファイル以外のファイル)を誤ってポン出しスイッチに割り当ててしまっても、実際にポン出しスイッチを操作して初めて不適切なファイルであることに気付くのでは問題となる。また、たとえ適切なファイル(オーディオファイル)をポン出しスイッチに割り当てたとしても、当該ファイルのデータが破壊されている等して異常な状態にあり、再生不可の場合にも同様に問題が生じる。
【0010】
本発明の目的は、適切なオーディオファイルがポン出しスイッチに割り当てられていることをユーザが容易に確認できる装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、ユーザ操作に応じて、予め割り当てられたオーディオファイルの再生開始指示信号を出力する操作スイッチを有するオーディオ装置と接続可能なオーディオ信号処理装置であって、表示部と、操作スイッチに対応する仮想スイッチを表示部に表示し、ユーザ操作によりオーディオファイルが仮想スイッチに割り当てられた場合に割り当てが正常か異常かを判定し、判定結果を仮想スイッチと関連付けて表示部に表示する制御部とを備え、前記異常には、割り当てられた前記オーディオファイルが再生可能なフォーマットであるがデータ破損により再生できない場合を含むことを特徴とするオーディオ信号処理装置である。
【0012】
本発明の1つの実施形態では、制御部は、操作スイッチの操作に応じてオーディオ装置から出力された再生開始指示信号に基づき、操作スイッチに対応する仮想スイッチに正常に割り当てられたオーディオファイルを再生して出力する。
【0013】
本発明の他の実施形態では、制御部は、判定結果をオーディオ装置に出力する。本発明のさらに他の実施形態では、制御部は、判定結果を仮想スイッチの少なくとも表示色と表示明度のいずれかを含む表示形態の変化として表示する。
【0014】
本発明のさらに他の実施形態では、判定結果は、正常、異常、割り当て無しの3つの状態を含み、制御部は、正常、異常、割り当て無しの3つの状態を識別可能に表示する。本発明のさらに他の実施形態では、ユーザ操作は表示部におけるオーディオファイルのドラッグアンドドロップ操作であり、制御部は、オーディオファイルのドロップ操作をトリガとして割り当てが正常か否かを判定し、判定結果をドロップ操作の対象の仮想スイッチと関連付けて表示する。
【0015】
本発明のさらに他の実施形態では、仮想スイッチに過去に割り当てられたオーディオファイルの履歴情報を記憶する記憶部をさらに備え、制御部は、記憶部に記憶された履歴情報を仮想スイッチに関連付けて表示部に表示する。
【0016】
また、本発明は、コンピュータに、ユーザ操作に応じて、予め割り当てられたオーディオファイルの再生開始指示信号を出力するオーディオ装置の操作スイッチに対応する仮想スイッチを表示部に表示するステップと、ユーザ操作に応じて、オーディオファイルを表示部に一覧表示するステップと、ユーザによる、仮想スイッチに対するオーディオファイルのドラッグアンドドロップ操作による割り当てがあった場合に、割り当てが正常か異常かを判定するステップと、判定結果をドロップ操作の対象の仮想スイッチと関連付けて表示部に表示するステップと、判定結果をオーディオ装置に出力するステップを実行させ、前記異常には、割り当てられた前記オーディオファイルが再生可能なフォーマットであるがデータ破損により再生できない場合を含むことを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、適切なオーディオファイルが操作スイッチ(ポン出しスイッチ)に割り当てられていることを、ユーザがポン出しスイッチの実際の操作に先立って容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施形態のシステム構成図である。
図2】実施形態の構成ブロック図である。
図3】実施形態のオーディオファイル割り当て説明図である。
図4】実施形態の正常割り当て時のコンピュータの表示説明図である。
図5】実施形態の異常割り当て時のコンピュータの表示説明図である。
図6】実施形態の正常割り当て時のオーディオインターフェース装置の説明図である。
図7】実施形態の異常割り当て時のオーディオインターフェース装置の説明図である。
図8】実施形態の処理フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
<構成>
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
【0020】
図1は、本実施形態のシステム構成図である。本実施形態のオーディオシステムは、パーソナルコンピュータ(PC)10とオーディオインターフェース装置14を備え、PC10とオーディオインターフェース装置14は、例えばUSBケーブル12で相互にデータ送受可能に接続される。
【0021】
オーディオ信号処理装置としてのPC10には、オーディオデータを入力、編集、出力するためのソフトウェアがインストールされており、当該ソフトウェアを用いてオーディオデータの入出力及び編集を行う。
【0022】
オーディオインターフェース装置14は、アンプ、複数チャンネルのアナログ入力端子及びアナログ出力端子を備え、PC10との間でオーディオ信号及び各種制御信号を送受する。オーディオインターフェース装置14は、マイク入力端子16、内蔵マイク18、レベルメータ20、ヘッドホン出力調整ボタン28を備え、さらに、複数のボタンからなるポン出しスイッチ22、各種の効果音を生成するエフェクトスイッチ24、オンエアースイッチ26を備える。
【0023】
ポン出しスイッチ22は、「ポン出し1」、「ポン出し2」、及び「ポン出し3」の3つのポン出しスイッチから構成される。ユーザがポン出しスイッチ22を操作すると、オーディオインターフェース装置14は再生出力指示信号をPC10に供給し、PC10は、当該再生出力指示信号に応じてオーディオ信号を再生して出力する。PC10がインターネットに接続されており、PC10で再生したオーディオ信号をインターネットを介して外部に出力し得る場合(インターネット生放送)、オンエアースイッチ26がオンの状態で、ユーザがポン出しスイッチ22を操作することでオーディオ信号が再生されてインターネットに出力される。ポン出しスイッチ22を構成する3つのスイッチ、すなわち「ポン出し1」、「ポン出し2」、「ポン出し3」には、予め所望のオーディオファイルを割り当てることができ、ユーザはこれら3つのポン出しスイッチ「ポン出し1」、「ポン出し2」、「ポン出し3」のいずれかを操作することで、予め割り当てたオーディオファイルを再生して出力すべくPC10を制御することができる。ポン出しスイッチ22に対するオーディオファイルの割り当てについては、さらに詳述する。
【0024】
エフェクトスイッチ24は、オーディオ信号に対して所定の効果音を付加するためのスイッチである。所定の効果音は任意であるが、例えばリバーブ(残響音)を付加する処理である。
【0025】
オンエアースイッチ26は、PC10に対してインターネットを介しリアルタイムで出力することを指示するスイッチである。ユーザがオンエアースイッチ26をオン操作することで、例えばマイク入力端子16から入力されたオーディオ信号をPC10からインターネットに出力し、あるいは「ポン出し1」を操作することで「ポン出し1」に予め割り当てられたオーディオファイルを再生してインターネットに出力することができる。
【0026】
図2は、本実施形態におけるオーディオシステムの構成ブロック図を示す。
【0027】
PC10は、CPU50、ROM52、RAM54、メモリ56、ディスプレイ58、通信インターフェースI/F60、及びUSBコネクタ62を備える。なお、これ以外にも、マウスやキーボード等の公知の入出力インターフェースを備える。
【0028】
CPU50は、ROM52あるいはハードディスク等に記憶された処理プログラムを読み出し、RAM54をワーキングメモリとして用いて処理プログラムを実行することで本実施形態の各種機能を実現する。
【0029】
メモリ56は、オーディオファイルその他のファイルを記憶する。オーディオファイルのフォーマットは任意であるが、例えばWAVやMP3である。その他のファイルも任意であり、文書データや画像データ、あるいは動画データであってもよい。
【0030】
ディスプレイ58は、CPU50からの制御指令に基づいて各種の情報を表示する。本実施形態では、オーディオインターフェース装置14と連動させるべく、オーディオインターフェース装置14の各スイッチ、具体的にはポン出しスイッチ22、エフェクトスイッチ24、及びオンエアースイッチ26に対応する仮想スイッチを表示する。
【0031】
通信I/F60は、通信回線としてのインターネットと接続するためのインターフェースである。インターネットとの接続は、有線無線を問わない。
【0032】
USBコネクタ62は、オーディオインターフェース装置14とUSB接続するためのコネクタである。図では、オーディオインターフェース装置14側のUSBコネクタ49とUSBケーブル12を介して接続される様子を模式的に示す。
【0033】
CPU50は、システムの第1制御部として機能し、ユーザ操作に応じ、ユーザ所望のオーディオファイルを予めポン出しスイッチ22の3つのスイッチにそれぞれ割り当てる。すなわち、CPU50は、ユーザ操作に応じ、メモリ56に記憶されているファイルのいずれかとポン出しスイッチ22のいずれかのスイッチとを関連付ける。例えば、メモリ56に記憶されている「AAA.WAV」なるオーディオファイルを「ポン出し1」に関連付け、「BBB.WAV」なるオーディオファイルを「ポン出し2」に関連付ける。なお、「関連付ける」とは、具体的には当該オーディオファイルのパスを「ポン出し1」に登録することを意味する。ユーザは、例えば、メモリ56に記憶されているファイル一覧をディスプレイ58に表示させ、ドラッグアンドドロップ操作等により所望のオーディオファイルアイコンをポン出しスイッチ22に対応する仮想スイッチにドロップすることで割り当てる(関連付ける)ことができる。CPU50は、このようなユーザ操作による割り当てに際し、ポン出しスイッチ22に割り当てられたオーディオファイルが正常に割り当てられているか否かを判定する。
【0034】
ここで、「正常に割り当てられている」とは、PC10が再生可能なフォーマットのオーディオファイルであり、かつ、データ破損等が存在しておらず実際に再生できるオーディオファイルであることを意味する。また、「異常に割り当てられている」とは、PC10が再生不能なフォーマットのオーディオファイルであるか、あるいはPC10が再生可能なフォーマットであってもデータ破損等により実際には再生できないオーディオファイルである。
【0035】
CPU50は、ユーザ操作によりファイルがポン出しスイッチ22に割り当てられた場合に、正常に割り当てられているか否かを判定し、その判定結果を割り当て状態としてディスプレイ58に表示してユーザに通知する。割り当て状態は、少なくとも正常/異常の判定結果を含み、正常であれば割り当てられたファイル名を含んでもよい。
【0036】
CPU50は、さらに、割り当て状態を示すデータをUSB接続されたオーディオインターフェース装置14にも供給する。これにより、PC10とオーディオインターフェース装置14とで割り当て状態が共有される。
【0037】
オーディオインターフェース装置14は、上記のマイク入力端子16、内蔵マイク18、ポン出しスイッチ22、エフェクトスイッチ24、オンエアースイッチ26に加え、外部入力端子30、出力端子32、切替スイッチ19,47、アンプ34,40,46、アナログデジタル変換器(ADC)36,42、デジタルアナログ変換器(DAC)44、リバーブ付加器(REVERB)38、及びプロセッサ48を備える。
【0038】
マイク入力端子16及び内蔵マイク18から入力されたオーディオ信号は、切替スイッチ19で選択的に切り替えられ、アンプ34を介してADC36でデジタルオーディオ信号に変換される。デジタルオーディオ信号は、ユーザによるエフェクトスイッチ24の操作に応じてリバーブ付加器38で適宜リバーブが付加され、ステレオバスに出力される。また、外部入力端子(AUX IN)30から入力されたオーディオ信号は、アンプ40を介してADC42でデジタルオーディオ信号に変換され、ステレオバスに出力される。
【0039】
また、マイク入力端子16、内蔵マイク18、外部入力端子30から入力されたオーディオ信号、あるいはPC10から供給されたオーディオ信号は、ステレオバスを介してDAC44でアナログオーディオ信号に変換され、アンプ46からヘッドホン端子等の出力端子32から出力される。アンプ46のゲインはヘッドホン出力調整ボタン28で調整される。
【0040】
PC10と接続するためのUSBコネクタ49は、切替スイッチ47を介してステレオバスに接続される。切替スイッチ47は、オンエアースイッチ26と連動し、オンエアースイッチ26がオン操作されると接点がオンとなり、オーディオインターフェース装置14からPC10へのオーディオ信号の出力が開始される。他方、オンエアースイッチ26の操作とは無関係に、PC10からオーディオインターフェース装置14への制御信号はプロセッサ48に供給される。
【0041】
プロセッサ48は、システムの第2制御部として機能し、オーディオインターフェース装置14の各部の動作を制御する。プロセッサ48は、ポン出しスイッチ22、エフェクトスイッチ24、オンエアースイッチ26からの操作信号に応じて動作を制御する。すなわち、ポン出しスイッチ22からの操作信号に応じてPC10に対して再生指示信号を出力する。ポン出しスイッチ22の「ポン出し1」が操作された場合には「ポン出し1」用の再生指示信号を出力し、「ポン出し2」が操作された場合には「ポン出し2」用の再生指示信号を出力し、「ポン出し3」が操作された場合には「ポン出し3」用の再生指示信号を出力する。PC10のCPU50は、これらの再生指示信号を受信すると、予め「ポン出し1」、「ポン出し2」、「ポン出し3」に割り当てられたオーディオファイルを再生して出力する。また、エフェクトスイッチ24からの操作信号に応じてリバーブ付加器38を動作させてリバーブを付加する。また、オンエアースイッチ26からの操作信号に応じてPC10に対して信号出力開始(放送開始)指示信号あるいは信号出力停止(放送停止)指示信号を出力するとともに、切替スイッチ47をオンオフ制御する。
【0042】
また、プロセッサ48は、PC10から供給された割り当ての判定結果を示すデータをUSBケーブル12、USBコネクタ49及びバスを介して受信し、この割り当ての判定結果を示すデータに基づいてポン出しスイッチ22の表示形態を制御する。表示形態は、オーディオファイルの割り当ての有無と、割り当てられていれば正常か否かの判定結果を含む。例えば、PC10にてユーザ操作による割り当てが正常か否かが判定され、
「ポン出し1」→正常に割り当てられた
「ポン出し2」→異常に割り当てられた
「ポン出し3」→割り当てられていない
であるとすると、これらの情報が割り当て状態を示すデータとしてPC10からプロセッサ48に供給される。プロセッサ48は、これらの情報に基づいて、「ポン出し1」については点灯させ、「ポン出し2」については点滅させ、「ポン出し3」については消灯させる。
【0043】
ユーザは、オーディオインターフェース装置14のポン出しスイッチ22を操作することで所望のオーディオファイルを再生してインターネットに出力することができるが、この際に、ポン出しスイッチ22の表示形態を視認することで、ポン出しスイッチ22のそれぞれのスイッチにオーディオファイルが割り当てられているか否か、及びその割り当てが正常か否かを容易に確認することができる。
【0044】
<オーディオファイルの割り当て(アサイン)>
図3は、PC10上でユーザがポン出しスイッチ22に所望のオーディオファイルを割り当てる場合の模式図を示す。
【0045】
PC10のCPU50は、処理プログラムを実行することでディスプレイ58に図3に示す画面を表示する。画面には、オーディオインターフェース装置14の物理的なポン出しスイッチ22を構成する3つのスイッチ「ポン出し1」、「ポン出し2」、「ポン出し3」のそれぞれに対応する仮想スイッチ78,80,82が表示され、また、オーディオインターフェース装置14の物理的なオンエアースイッチ26に対応する仮想スイッチ84が表示される。なお、仮想スイッチ78,80,82のそれぞれの右上のアイコン79,81,83は、割り当てたオーディオファイルを繰り返し再生(リピート)することを指示するアイコンである。また、音量(トーク弱、トーク強、シング弱、シング強等)やリバーブ、効果(リバーブ以外の効果)を表示する表示部70,72,74が表示される。さらに、メモリ56に記憶されている各種ファイルの一覧76が表示される。なお、ファイル一覧76は、Windows(登録商標)のエクスプローラで表示した一覧でもよい。
【0046】
ユーザは、ファイル一覧76内に表示されたファイル群のうち、ポン出しスイッチ22に割り当てるファイルを選択し、ドラッグアンドドロップ操作を行って仮想スイッチ78〜82のいずれかに割り当てる。また、仮想スイッチ78〜82を押すことによってファイル選択画面(ファイル一覧76やエクスプローラのようなツリー画面等)を表示するようにしてもよい。
【0047】
例えば、オーディオファイル「AAA.wav」を「ポン出し1」に割り当てる場合、オーディオファイル「AAA.wav」を「ポン出し1」に対応する仮想スイッチ78にドラッグアンドドロップする。図において、矢印100は、オーディオファイル「AAA.wav」を仮想スイッチ78にドラッグアンドドロップする様子を示す。また、オーディオファイル「BBB.wav」を「ポン出し2」に割り当てる場合、オーディオファイル「BBB.wav」を「ポン出し2」に対応する仮想スイッチ80にドラッグアンドドロップする。図において、矢印200は、オーディオファイル「BBB.wav」を仮想スイッチ80にドラッグアンドドロップする様子を示す。
【0048】
このようにして、ドラッグアンドドロップによりいずれかのファイルが割り当てられると、CPU50は、当該割り当てが正常か否かを判定し、その結果をディスプレイ58に表示する。
【0049】
<PC10の表示>
図4は、割り当てが正常であった場合のディスプレイ58の表示形態の一例を示す。仮想スイッチ78には割り当てられたオーディオファイルの名前「AAA」90が表示され、仮想スイッチ80には割り当てられたオーディオファイルの名前「BBB」92が表示される。仮想スイッチ78,80を通常とは異なる色(例えば通常は白であるところを青とする)で表示してもよく、明度を大きくして表示してもよい。オーディオファイルが割り当てられていない仮想スイッチ82については通常の色及び明度のままである。
【0050】
図5は、割り当てが異常であった場合のディスプレイ58の表示形態の一例を示す。オーディオファイル「BBB.wav」の拡張子が書き換えられており、本来はオーディオファイルでなかった場合、あるいはオーディオファイルであるものの実際には再生不可のファイルであった場合には、CPU50は、仮想スイッチ80の色を正常の場合とは異なる色(例えば正常の場合には青であるところを赤とする)で表示する。さらに、ユーザの注意を喚起するために、仮想スイッチ80を点滅表示としてもよいし、「!」マーク94を表示してもよい。ユーザは、このような表示を視認することで、「ポン出し1」にはオーディオファイル「AAA」が正常に割り当てられているものの、「ポン出し2」の割り当てに異常が生じておりポン出し再生できないこと、さらには「ポン出し3」にはオーディオファイルが割り当てられていないことを、実際にポン出しスイッチ22を操作する前に事前に確認することができる。
【0051】
CPU50は、割り当ての正常/異常の判定結果をディスプレイ58に表示するとともに、当該判定結果をオーディオインターフェース装置14のプロセッサ48にも供給して判定結果をPC10とオーディオインターフェース装置14間で共有する。なお、割り当てたオーディオファイルのポン出しは、通常はユーザがオーディオインターフェース装置14のポン出しスイッチ22を操作することで行うが、PC10の仮想スイッチ78,80,82をマウスでクリックする等してポン出し再生してもよい。
【0052】
<オーディオインターフェース装置14の表示>
図6は、割り当てが正常であった場合のオーディオインターフェース装置14のポン出しスイッチ22の表示形態の一例を示す。「ポン出し1」及び「ポン出し2」が点灯し、ファイルが割り当てられていない「ポン出し3」は消灯のままである。「ポン出し1」、「ポン出し2」を通常とは異なる色、例えば青色で表示してもよい。
【0053】
図7は、割り当てが異常であった場合のオーディオインターフェース装置14のポン出しスイッチ22の表示形態の一例を示す。オーディオファイル「BBB.wav」の拡張子が書き換えられており、本来はオーディオファイルでなかった場合、あるいはオーディオファイルであるものの実際には再生不可のファイルであった場合には、「ポン出し2」を正常な場合と異なる色、例えば赤で点灯する。「ポン出し2」を点滅表示としてもよい。ユーザは、このような表示を視認することで、「ポン出し1」にはオーディオファイルが正常に割り当てられているものの、「ポン出し2」の割り当てに異常が生じておりポン出し再生できないこと、さらには「ポン出し3」にはオーディオファイルが割り当てられていないことを、実際にポン出しスイッチ22を操作する前に事前に確認することができる。
【0054】
図4図7では、PC10及びオーディオインターフェース装置14での正常時の表示形態及び異常時の表示形態を例示したが、これ以外にも任意の表示形態が可能であり、要するに、正常な割り当て状態、異常な割り当て状態、割り当てられていない状態の3つの状態を互いに識別可能な形態で表示すればよい。
【0055】
<処理フローチャート>
図8は、本実施形態のオーディオファイル割り当て時の処理フローチャートを示す。
【0056】
まず、ユーザは、PC10を操作してCPU50に図3のような画面をディスプレイ58に表示させる。すなわち、CPU50は、ポン出しスイッチ22に対応する仮想スイッチ78,80,82をディスプレイ58の所定位置に表示する。また、CPU50は、ユーザ操作に応じて、メモリ56に記憶されたファイルの一覧76を表示する。ユーザは、この状態でファイル一覧76から所望のファイルを選択して所望の仮想スイッチ78,80,82にドラッグアンドドロップする(S101)。例えば、ユーザが「BBB.wav」ファイルを「ポン出し2」に対応する仮想スイッチ80にドラッグアンドドロップしたとする。
【0057】
CPU50は、まず、ドラッグアンドドロップされたファイルフォーマットが、所定の音楽再生ソフトウェアに対応するフォーマットであるか否か、例えば音楽再生ソフトウェアがWAVあるいはMP3に対応しているのであれば、ファイルフォーマットがこれらのフォーマットであるか否かを判定する(S102)。このときのファイルフォーマットの判定は、オーディオファイルの拡張子がWAVあるいはMP3に対応しているか否かで簡易的に行うのが望ましい。もし、ドラッグアンドドロップされたファイルフォーマットがWAVあるいはMP3以外である場合(例えば、「CCC.bmp」がドラッグアンドドロップされた場合)には(S102でNO)、CPU50は、当該ファイルのドロップを拒否し(S103)、ドラッグアンドドロップをキャンセルする(S104)。この場合、ポン出しスイッチ22への割り当ては実行されない。なお、CPU50は、この際に「ファイルフォーマットが違います」等のエラーメッセージをディスプレイ58に表示してユーザに通知してもよい。また、ファイルのドロップを拒否した仮想スイッチ80の表示状態を所定時間(ユーザが認識できる時間)だけ異常表示にしてもよい。
【0058】
ドラッグアンドドロップされたファイルフォーマットが音楽再生ソフトウェアのフォーマットに適合する場合(S102でYES)、CPU50は、当該ファイルのドロップを許可し(S105)、ドロップされたファイルと仮想スイッチに対応するポン出しスイッチ22とを関連付けるためのファイルパスを設定する(S106)。例えば、「BBB.wav」が仮想スイッチ80にドロップされた場合、CPU50は、仮想スイッチ80に対応する「ポン出し2」に「BBB.wav」を読み出すためのファイルパスを設定する。
【0059】
次に、CPU50は、関連付けられたオーディオファイルが実際に再生できるか否かを判定する。すなわち、PC10のサウンドデバイスをミュートオン状態とし(S107)、仮想スイッチ78,80,82に割り当てられたオーディオファイルを再生する(S108)。なお、この再生は標準速度で行う必要はなく、倍速以上の速度で行ってもよい。そして、再生中にエラーが生じたか否かを判定する(S109)。
【0060】
再生中にエラーが生じなかった場合、CPU50は、PC10のサウンドデバイスのミュートをオフ状態とし(S110)、音量を設定し(S111)、再生開始位置を設定した後(S112)、仮想スイッチ78,80,82を正常状態に表示する(S113)。
【0061】
他方、再生中にエラーが生じた場合、CPU50は、仮想スイッチ78,80,82のうち異常が見つかった仮想スイッチに対して異常状態を表示する(S114)。CPU50は、判定結果を表示するとともに、当該判定結果をオーディオインターフェース装置14にも出力する。オーディオインターフェース装置14では、S113の正常表示あるいはS114の異常表示に対応して、ポン出しスイッチ22の正常表示あるいは異常表示が実行される。
【0062】
S108で再生を開始し、S109でエラーが生じるか否かを判定するのに一定の時間を要するが、この間は一応正常に割り当てられたものとして正常表示してもよく、あるいは正常/異常とは異なる第3の表示形態、つまり現在判定中である旨を表示してもよい。
【0063】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
【0064】
例えば、本実施形態において、ポン出しスイッチ22にオーディオファイルを割り当てているが、さらに、オンエアースイッチ26にオーディオファイルを割り当てることも可能である。ユーザは、図3において、仮想スイッチ78,80,82にオーディオファイルをドラッグアンドドロップ操作することで「ポン出し1」、「ポン出し2」、「ポン出し3」にオーディオファイルを割り当てるように、オンエアースイッチ26に対応する仮想スイッチ84に所望のオーディオファイルをドラッグアンドドロップ操作することでオーディオファイルを割り当てる。CPU50は、この場合にも割り当てが正常か否かを判定し、その判定結果をディスプレイ58に表示するとともにオーディオインターフェース装置14にも供給し、プロセッサ48は当該判定結果をオンエアースイッチ26の表示形態を変化させることでユーザに通知する。判定結果は、ポン出しスイッチ22に対する割り当てと同様に、正常、異常、割り当て無しの3つの状態のいずれかである。割り当てが正常である場合、PC10のCPU50は、オンエアースイッチ26のオフ操作に応じて割り当てられたオーディオファイルを再生し、所定の音声をインターネットに流す。具体的には、ユーザがオンエアースイッチ26をオフ操作すると、これに応じて切替スイッチ47がオフとなるが、このときにプロセッサ48から特定音声の再生開始指示信号をPC10に出力する。CPU50は、当該再生開始指示信号に応じて予め割り当てられたオーディオファイルを再生して出力する。所定の音声は、例えば「現在、オンエアーされていません。」等の音声である。オンエアースイッチ26にオーディオファイルが割り当てられている場合、プロセッサ48は、オンエアースイッチ26の表示色を特定色としてもよい。
【0065】
また、本実施形態において、CPU50は、「ポン出し1」、「ポン出し2」、「ポン出し3」に割り当てられた過去のオーディオファイル、つまり割り当ての履歴情報をROM52あるいはメモリ56に記憶しておき、ユーザ操作に応じて適宜これらの履歴情報をディスプレイ58に表示してもよい。具体的には、ユーザがマウスのカーソルを仮想スイッチ78に合わせると、仮想スイッチ78、すなわち「ポン出し1」の割り当て履歴を表示する。ユーザは、プルダウンメニュー形式で表示された履歴を視認し、履歴中の特定オーディオファイルを選択することで、ドラッグアンドドロップ操作に代えてオーディオファイルを新たに割り当てることができる。CPU50は、ポン出しスイッチ毎に履歴情報を記憶する場合、正常に割り当てられたと判定されたオーディオファイルのみを記憶しておくのが好適である。例えば、過去に割り当てられたオーディオファイル及びその判定結果が、○が正常、×が異常として、
「aaa.mp3」→○
「bbb.mp3」→×
「ccc.wav」→○
であるとすると、「bbb.mp3」は履歴情報から削除して記憶する。勿論、CPU50は、割り当て異常と判定されたファイルについて、特定の表示を行ってユーザに注意喚起してもよい。なお、履歴情報は、仮想スイッチ(ポン出しスイッチ)毎ではなく、共通表示にしてもよいし、個別表示と共通表示を設定によって切り替えられるようにしてもよい。
【0066】
また、本実施形態では、PC10での割り当ての判定結果をPC10とオーディオインターフェース装置14で共有しているが、PC10で正常な割り当てと判定された場合のみオーディオインターフェース装置14と共有してもよい。この場合、オーディオインターフェース装置14のプロセッサ48は、「正常」、「割り当て無し」の2つの状態を識別可能に表示することになる。「異常」は、「割り当て無し」に含まれるといえる。
【0067】
さらに、本実施形態では、PC10とオーディオインターフェース装置14はUSBケーブル12でUSB接続されているが、接続形態はこれに限定されず、有線無線を問わない。Wi−Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等で接続されていてもよい。PC10とオーディオインターフェース装置14間で送受される信号は、
・割り当ての判定結果信号
・ポン出し信号(再生開始指示信号)
・オーディオ信号
・オンエアー信号(放送開始・停止指示信号)
等であり、これらを送受する任意の接続形態を採用し得る。
【0068】
図8に示す処理フローチャートは、既述したようにROM52あるいはハードディスク等のプログラムメモリに記憶された処理プログラムをCPU50が読み出し実行することで実現されるが、当該処理プログラムは予めプログラムメモリに記憶されていてもよく、あるいはインターネット等を介して外部のプログラムサーバからダウンロードしてもよい。一形態は、オーディオインターフェース装置14に付属するプログラムとして所定のURLを指定して外部サーバからダウンロードする等である。処理プログラムは、CPU50に対して以下の処理を実行させる。
・ポン出しスイッチ22を構成する「ポン出し1」、「ポン出し2」、「ポン出し3」に対応する仮想スイッチ78,80,82をディスプレイ58に表示する。
・ユーザ操作に応じてファイル一覧76をディスプレイ58に表示する。好適には、仮想スイッチ78,80,82と異なる位置に表示する。
・ユーザによるオーディオファイルのドラッグアンドドロップ操作を検出する。
・ドラッグアンドドロップ操作を検出した場合に、当該オーディオファイルが当該仮想ファイルに割り当てられたものとして、割り当てが正常か否かを判定する。
・判定結果を当該仮想スイッチに関連付けて表示する。
・判定結果をオーディオインターフェース装置14に出力する。
【符号の説明】
【0069】
10 PC、14 オーディオインターフェース装置、22 ポン出しスイッチ、24 エフェクトスイッチ、26 オンエアースイッチ、48 プロセッサ、50 CPU、56 メモリ、58 ディスプレイ、78,80,82 仮想スイッチ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8