(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
熱源側熱交換器(13)を有する熱源側ユニット(10)と、利用側熱交換器(25)及び前記利用側熱交換器に空気を供給する利用側ファン(28)を有する利用側ユニット(20)と、前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとを接続する冷媒連絡管(GP,LP)と、を備え、前記熱源側熱交換器と前記利用側熱交換器と前記冷媒連絡管とを含む冷媒回路(RC)で冷媒を循環させて、前記利用側ユニットの配置される空調対象空間の空調を行う空調機であって、
前記冷媒回路は、金属材料製の第1配管(21,22)と、前記第1配管とは異なる種類の金属材料製の、第2配管(GP,LP)と、前記第1配管と前記第2配管との接続部(21a,22a)と、を含み、
前記第1配管は前記利用側ユニットが有する配管であって、
前記利用側ユニットは、前記利用側熱交換器及び前記利用側ファンを収容するケーシング(30)を更に有し、
前記接続部は、前記ケーシング外に配置される、
空調機(100)。
熱源側熱交換器(13)を有する熱源側ユニット(10)と、利用側熱交換器(25)及び前記利用側熱交換器に空気を供給する利用側ファン(28)を有する利用側ユニット(20)と、前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとを接続する冷媒連絡管(GP,LP)と、を備え、前記熱源側熱交換器と前記利用側熱交換器と前記冷媒連絡管とを含む冷媒回路(RC)で冷媒を循環させて、前記利用側ユニットの配置される空調対象空間の空調を行う空調機であって、
前記冷媒回路は、金属材料製の第1配管(21,22)と、前記第1配管とは異なる種類の金属材料製の、第2配管(GP,LP)と、前記第1配管と前記第2配管との接続部(21a,22a)と、を含み、
前記接続部は、非通風空間(90,94)に配置され、
前記利用側ユニットは、前記利用側熱交換器及び前記利用側ファンを収容するケーシング(30)を更に有し、
前記空調機は、前記ケーシング内に前記非通風空間を形成する遮風部材(92,92a,96)を更に備え、
前記接続部は、前記遮風部材により前記ケーシング内に形成される前記非通風空間(90)に配置され、
前記遮風部材は、少なくとも1つの板状部材で形成されている、
空調機。
前記遮風部材は、前記利用側ファンの空気の吹き出し方向において、前記利用側ファンの下流側かつ前記接続部の上流側に配置され、前記遮風部材の下流側に前記接続部の配置される前記非通風空間を形成する、
請求項2に記載の空調機。
前記非通風空間は、前記利用側ファンを最大風量とした時の風速が、前記利用側ファンを前記最大風量とした時の前記利用側ファンが吹き出す空気が通過する通風空間の風速の1/5以下の空間である、
請求項2から4のいずれか1項に記載の空調機。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係る空調機100について説明する。
【0027】
なお、以下の実施形態では、方向や位置関係を説明するために、上、下、左、右、前、後といった表現を用いる場合があるが、これらの表現が示す方向は、図面中の矢印が示す方向に従う。
【0028】
(1)全体概要
図1は、空調機100の概略構成図である。
【0029】
空調機100は、冷房運転又は暖房運転を行って、対象空間の空気調和を行う装置である。具体的に、空調機100は、冷媒回路RCを有し、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う。
【0030】
空調機100は、主として、熱源側ユニットの例としての室外ユニット10と、利用側ユニットの例としての室内ユニット20と、室外ユニット10と室内ユニット20とを接続する冷媒連絡管の例としてのガス冷媒連絡管GP及び液冷媒連絡管LPと、を備える。
【0031】
ガス冷媒連絡管GP及び液冷媒連絡管LPは、空調機100の設置現場において敷設される配管である。ガス冷媒連絡管GP及び液冷媒連絡管LPの配管径や配管長は、設計仕様や設置環境に応じて個別に選択される。本実施形態では、ガス冷媒連絡管GP及び液冷媒連絡管LPは、銅又は銅合金製の配管である。
【0032】
空調機100では、室外ユニット10と室内ユニット20とがガス冷媒連絡管GP及び液冷媒連絡管LPによって接続されることで、冷媒回路RCが構成される。冷媒回路RCは、室外ユニット10の後述する室外熱交換器13と、室内ユニット20の後述する室内熱交換器25と、ガス冷媒連絡管GP及び液冷媒連絡管LPと、を含む。空調機100は、冷媒回路RCで冷媒を循環させて、室内ユニット20の配置される空調対象空間の空調を行う。
【0033】
なお、冷媒回路RCには、例えば、R32やR410AのようなHFC冷媒が封入されている。ただし、冷媒の種類は、R32やR410Aに限定されるものではなく、HFO1234yf、HFO1234ze(E)やこれらの混合冷媒等であってもよい。
【0034】
冷媒回路RCは、金属材料製の第1配管と、第1配管とは異なる種類の金属材料製の第2配管と、第1配管と第2配管との接続部と、を有する。
【0035】
具体的には、冷媒回路RCは、アルミニウム又はアルミニウム合金製の室内ユニット20のガス冷媒管21と、銅又は銅合金製のガス冷媒連絡管GPと、ガス冷媒管21とガス冷媒連絡管GPとの接続部21aを有する。また、冷媒回路RCは、アルミニウム又はアルミニウム合金製の室内ユニット20の液冷媒管22と、銅又は銅合金製の液冷媒連絡管LPと、液冷媒管22と液冷媒連絡管LPとの接続部22aを有する。接続部21a及び接続部22aは、異種金属の接続部であるため、電食が生じやすい。そのため、接続部21a及び接続部22aは、凝縮水による電食を抑制するため非通風空間に配置される。具体的には後述する。
【0036】
以下に、室外ユニット10と、室内ユニット20と、接続部21a,22aと、について詳細を説明する。
【0037】
(2)詳細構成
(2−1)室外ユニット
室外ユニット10は、室外に設置されるユニットである。
【0038】
室外ユニット10は、主として、圧縮機11と、流向切換機構12と、室外熱交換器13と、膨張機構14と、室外ファン15と、を有している(
図1参照)。
【0039】
また、室外ユニット10は、吸入管16aと、吐出管16bと、第1ガス冷媒管16cと、液冷媒管16dと、第2ガス冷媒管16eと、を有する(
図1参照)。吸入管16aは、流向切換機構12と圧縮機11の吸入側とを接続している。吐出管16bは、圧縮機11の吐出側と流向切換機構12とを接続している。第1ガス冷媒管16cは、流向切換機構12と室外熱交換器13のガス側端とを接続している。液冷媒管16dは、室外熱交換器13の液側端と液冷媒連絡管LPとを接続している。膨張機構14は、液冷媒管16dに設けられている。第2ガス冷媒管16eは、流向切換機構12とガス冷媒連絡管GPとを接続している。
【0040】
(2−1−1)圧縮機
圧縮機11は、低圧のガス冷媒を吸入し、圧縮して吐出する装置である。圧縮機11は、インバータ制御される、モータの回転数を調節可能な(容量調節可能な)圧縮機である。圧縮機11の回転数は、運転状況に応じて図示しない制御部により調節される。なお、圧縮機11は、モータの回転数が一定の圧縮機であってもよい。
【0041】
(2−1−2)流向切換機構
流向切換機構12は、運転モード(冷房運転モード/暖房運転モード)に応じて、冷媒回路RCにおける冷媒の流れ方向を切り換える機構である。本実施形態では、流向切換機構12は、四路切換弁である。
【0042】
冷房運転モードでは、流向切換機構12は、圧縮機11が吐出する冷媒が室外熱交換器13に送られるように、冷媒回路RCにおける冷媒の流向を切り換える。具体的には、冷房運転モードでは、流向切換機構12は、吸入管16aを第2ガス冷媒管16eと連通させ、吐出管16bを第1ガス冷媒管16cと連通させる(
図1中の実線参照)。暖房運転モードでは、流向切換機構12は、圧縮機11が吐出する冷媒が室内熱交換器25に送られるように、冷媒回路RCにおける冷媒の流向が切り換える。具体的には、暖房運転モードでは、流向切換機構12は、吸入管16aを第1ガス冷媒管16cと連通させ、吐出管16bを第2ガス冷媒管16eと連通させる(
図1中の破線参照)。
【0043】
なお、流向切換機構12は、四路切換弁に限られるものではなく、複数の電磁弁及び冷媒管を組み合わせ、上記のような冷媒の流れ方向の切り換えを実現できるように構成されてもよい。
【0044】
(2−1−3)室外熱交換器
室外熱交換器13は、熱源側熱交換器の一例である。室外熱交換器13は、冷房運転時には冷媒の凝縮器として機能し、暖房運転時には冷媒の蒸発器として機能する熱交換器である。室外熱交換器13は、複数の伝熱管及び複数の伝熱フィンを有する(図示省略)。
【0045】
(2−1−4)膨張機構
膨張機構14は、流入する高圧の冷媒を減圧する機構である。本実施形態では、膨張機構14は、開度調節可能な電動弁である。膨張機構14の開度は、運転状況に応じて適宜調節される。なお、膨張機構14は、電動弁に限定されるものではなく、キャピラリチューブ等であってもよい。
【0046】
(2−1−5)室外ファン
室外ファン15は、外部から室外ユニット10内に流入し、室外熱交換器13を通過し、室外ユニット10外へ流出する空気流を生成する送風機である。室外ファン15は、運転中、図示しない制御部によって駆動を制御され、回転数が適宜調節される。
【0047】
(2−2)室内ユニット
図2は、室内ユニット20の斜視図である。
図3は、天井面CLに取り付けられた状態の室内ユニット20の、
図2のIII−III矢視の模式断面図である。
図4は、下面視における室内ユニット20の概略構成を示した模式図である。
【0048】
室内ユニット20は、空調対象空間の天井に設置される天井設置型のユニットである。特には、室内ユニット20は、いわゆる天井埋込型のユニットである。室内ユニット20は、主に、ケーシング30と、室内熱交換器25と、室内ファン28と、を有する(
図2〜
図4参照)。
【0049】
(2−2−1)ケーシング
ケーシング30は、室内ユニット20の各種構成を収容する筐体である。ケーシング30には、主に、室内熱交換器25と、室内ファン28と、が収容される(
図3参照)。
【0050】
ケーシング30は、
図3に示されるように、対象空間の天井面CLに形成された開口に挿入され、天井面CLと上階の床面又は屋根との間に形成される天井裏空間CSに設置される。ケーシング30は、天板31a、側壁31b、及び底板31c及び化粧パネル32を含む(
図2及び
図3参照)。
【0051】
天板31aは、ケーシング30の天面部分を構成する部材であり、長辺と短辺とが交互に連続して形成された略八角形状を呈している(
図4参照)。ただし、天板31aの形状は一例であり、例えば略四角形状であってもよい。
【0052】
側壁31bは、ケーシング30の側面部分を構成する部材であり、天板31aの形状に対応する略八角柱形状を呈している。側壁31bには、ガス冷媒連絡管GP及び液冷媒連絡管LPをケーシング30内に挿入する(引き込む)ための開口30aが形成されている(
図4参照)。本実施形態では、側壁31bの開口30aからガス冷媒連絡管GP及び液冷媒連絡管LPが挿入され、ケーシング30内で、ガス冷媒連絡管GPとガス冷媒管21とが接続され、液冷媒連絡管LPと液冷媒管22とが接続される。つまり、本実施形態では、接続部21a及び接続部22aは、ケーシング30内に配置される。
【0053】
底板31cは、ケーシング30の底面部分を構成する部材であり、中央に略四角形の大開口311が形成されている(
図3参照)。また、底板31cの大開口311の周囲には、複数の開口312が形成されている(
図3及び
図4参照)。底板31cの下面側(対象空間側)には、化粧パネル32が取り付けられている(
図2及び
図3参照)。
【0054】
化粧パネル32は、対象空間に露出する板状部材であり、平面視で略四角形状を呈している。化粧パネル32は、天井面CLの開口に嵌め込まれて設置されている(
図3参照)。化粧パネル32には、空気の吸込口33と、複数の吹出口34と、が形成されている。吸込口33は、化粧パネル32の中央部分において、平面視で底板31cの大開口311と部分的に重なる位置に略四角形状に形成されている。複数の吹出口34は、吸込口33の周囲に、吸込口33を囲むように形成されている。各吹出口34は、底板31cの開口312と対応する位置に配置されている。吸込口33から吸い込まれ、室内熱交換器25を通過し、各開口312から吹き出した空気は、その開口312に対応する吹出口34から吹き出される(
図3参照)。
【0055】
(2−2−2)室内熱交換器
室内熱交換器25は、利用側熱交換器の一例である。室内熱交換器25は、全体(後述する熱交換部40や、ガス冷媒管21や液冷媒管22が接続されるヘッダ管を含む)がアルミニウム又はアルミニウム合金製である。室内熱交換器25には、アルミニウム又はアルミニウム合金製の、ガス冷媒管21及び液冷媒管22の一端が接続される。
【0056】
室内熱交換器25は、扁平多穴管45が上下方向に複数並べて積層された熱交換部40を複数列(ここでは2列)有する。熱交換部40の列は、後述する室内ファン28により生成される室内空気流AFに沿って並べられている(
図5参照)。各熱交換部40は、複数の扁平多穴管45と、複数の伝熱フィン48と、を主に含む(
図5参照)。
【0057】
扁平多穴管45は、断面が扁平形状を呈する。扁平多穴管45の内部には、扁平多穴管45の延伸方向に沿って延びる複数の冷媒流路(扁平管流路451)が形成されている(
図5参照)。複数の扁平管流路451は、扁平多穴管45内において、室内空気流AFの方向に沿って並ぶように配置されている(
図5参照)。
【0058】
伝熱フィン48は、扁平多穴管45と室内空気流AFとの伝熱面積を増大させる平板状の部材である。伝熱フィン48は、アルミニウム製又はアルミニウム合金製である。各伝熱フィン48は、扁平多穴管45に交差するように、扁平多穴管45の積層方向(上下方向)を長手方向として延びる。伝熱フィン48には、複数のスリット48aが上下方向に沿って間隔を空けて並べて形成されている。各スリット48aに扁平多穴管45が挿入されている(
図5参照)。各熱交換部40において、複数の伝熱フィン48が扁平多穴管45の延伸方向に沿って間隔を空けて並べられている。
【0059】
室内熱交換器25(熱交換部40)は、平面視で、3ヶ所で約90度曲げられ、概ね四辺形状に配置されている(
図3参照)。室内熱交換器25は、平面視において、吸込口33を囲みかつ吹出口34に囲まれるように配置されている。言い換えれば、室内熱交換器25は、概ねロの字型に形成されている。室内熱交換器25は、室内ファン28の周囲を囲むように配置されている。ガス冷媒管21から室内熱交換器25に冷媒が流入する場合、扁平管流路451を流れる冷媒は、室内熱交換器25の内側から外側へ向かって通過する空気と熱交換し、液冷媒管22から流出する。また、液冷媒管22から室内熱交換器25に冷媒が流入する場合、扁平管流路451を流れる冷媒は、室内熱交換器25の内側から外側へ向かって通過する空気と熱交換し、ガス冷媒管21から流出する。
【0060】
(2−2−3)室内ファン
室内ファン28は、利用側ファンの一例である。室内ファン28は、利用側熱交換器の一例である室内熱交換器25に空気を供給する。
【0061】
室内ファン28は、ケーシング30の外部から室内ユニット20内に流入し、室内熱交換器25を通過し、室内ユニット20外へ流出する空気流(室内空気流AF、
図5等参照)を生成する送風機である。室内ファン28は、運転中、図示しない制御部によって駆動を制御され、回転数が適宜調節される。
【0062】
ケーシング30内には、中央部分に室内ファン28が配置され、室内ファン28を囲むように室内熱交換器25が配置されている。室内ファン28は、平面視において、吸込口33と部分的に重なる(
図4参照)。
【0063】
ケーシング30内には、吸込口33を介してケーシング30内に流入した室内空気流AFを室内熱交換器25へと導くための吸込流路FP1と、室内熱交換器25を通過した室内空気流AFを吹出口34へと送る吹出流路FP2と、が形成される(
図3参照)。吹出流路FP2は、吸込流路FP1の外側に、吸込流路FP1を囲むように配置されている。吸込流路FP1及び吹出流路FP2は通風空間の一例である。
【0064】
上述のような態様で、吸込口33、吹出口34、吸込流路FP1、及び吹出流路FP2、室内熱交換器25及び室内ファン28が配置されることで、室内ファン28の運転中、室内ユニット20において室内空気流AFは以下のような経路を流れる。
【0065】
室内ファン28により生成された室内空気流AFは、吸込口33を介してケーシング30内に流入する。室内ファン28から吹き出される室内空気流AFは、下面視において、室内ファン28から放射状に吹き出し(
図4参照)、吸込流路FP1を介して室内熱交換器25へ導かれる。室内熱交換器25へ導かれた室内空気流AFは、室内熱交換器25内の冷媒と熱交換を行った後、吹出流路FP2を介して吹出口34へと送られ、吹出口34から対象空間に吹き出される。
【0066】
(2−3)接続部
接続部21aは、第1配管の一例としての室内ユニット20のガス冷媒管21と、第2配管の一例としてのガス冷媒連絡管GPと、の接続部である。ガス冷媒管21は、前述のようにアルミニウム又はアルミニウム合金製の配管である。ガス冷媒連絡管GPは、前述のように銅又は銅合金製の配管である。
【0067】
接続部21aは、異種金属の接続部である。本実施形態では、ガス冷媒管21とガス冷媒連絡管GPとは、ろう材を用いてろう付け接合されている。なお、ろう付け接合は、ガス冷媒管21とガス冷媒連絡管GPとの接続方法の一例にすぎない。ガス冷媒管21とガス冷媒連絡管GPとの接続には、例えば摩擦圧接法や共晶溶着法等の接続方法が用いられてもよい。また、ガス冷媒管21とガス冷媒連絡管GPとの接続には、例示した以外の方法であっても、設計仕様を満たす(例えば、必要な接続強度が確保できる)接続方法が適宜選択されればよい。
【0068】
接続部22aは、第1配管の一例としての室内ユニット20の液冷媒管22と、第2配管の一例としての液冷媒連絡管LPと、の接続部である。液冷媒管22は、前述のようにアルミニウム又はアルミニウム合金製の配管である。液冷媒連絡管LPは、前述のように銅又は銅合金製の配管である。接続部22aも、異種金属の接続部である。接続部22aにおける液冷媒管22と液冷媒連絡管LPとの接続には、接続部21aと同様の接続方法が用いられればよい。
【0069】
接続部21a及び接続部22aは、接続部21a及び接続部22aにおける凝縮水の発生を抑制して電食を防止するため、非通風空間90に配置される。
【0070】
特に、本実施形態では、接続部21a及び接続部22aは、ケーシング30内に形成される非通風空間90に配置される。非通風空間90は、ケーシング30内の、吸込流路FP1及び吹出流路FP2内を含む通風空間以外の空間である。非通風空間90は、通風空間よりも風速の遅い空間である。非通風空間90は、例えば、室内ファン28から吹き出す空気がそのまま通過しない(何ら障害となる物体に当たること無く通過しない)空間である。
【0071】
非通風空間90は、好ましくは空調機100の運転時の風速が0.5m/秒以下の空間である。言い換えれば、非通風空間90は、室内ファン28の運転時、特に室内ファン28が最大風量で運転される場合であっても、空調機100の運転時の風速が0.5m/秒以下の空間である。より好ましくは、空調機100の運転時の風速が(特に室内ファン28が最大風量で運転される場合であっても)0.25m/秒以下の空間である。さらに好ましくは、空調機100の運転時の風速が(特に室内ファン28が最大風量で運転される場合であっても)0.15m/秒以下の空間である。
【0072】
また、非通風空間90は、好ましくは、室内ファン28を最大風量とした時の風速が、室内ファン28を最大風量とした時に室内ファン28が吹き出す空気が通過する通風空間の風速の1/5以下の空間である。例えば、非通風空間90は、室内ファン28を最大風量とした時の平均風速が、室内ファン28を最大風量とした時に室内ファン28が吹き出す空気が通過する通風空間の平均風速の1/5以下の空間である。
【0073】
非通風空間90は、本実施形態では、ケーシング30内に、遮風部材92により形成される。遮風部材92は、室内ファン28の空気の吹き出し方向(室内空気流AFの流向)において、室内ファン28の下流側かつ接続部21a及び接続部22aの上流側に配置される(
図4参照)。遮風部材92は、遮風部材92の下流側に、接続部21a及び接続部22aの配置される非通風空間90を形成する。つまり、非通風空間90に配置される接続部21a及び接続部22aには、室内ファン28から吹き出す空気が少なくとも直接当たらない。
【0074】
例えば、本実施形態では、遮風部材92は、ケーシング30の天板31aから底板31cの上面付近まで下方に延びる、互いに交差する2枚の平板921,922を含む。平板921は左方の側壁31bから右方に延び、平板922は平板921の右端から後方の側壁31bまで後方に延びる。なお、平板921,922の上下方向の長さや、水平方向の長さは、室内ファン28から吹き出す空気が接続部21a及び接続部22aに少なくとも直接当たらないように適宜決定されればよい。
【0075】
平板921,922は、金属製であってもよいし、樹脂製であってもよい。また、遮風部材92の材質は、金属製又は樹脂製に限定されるものではなく、適宜選択されればよい。
【0076】
また、接続部21a及び接続部22aの周囲には、結露を防止する結露防止部材98が設けられることが好ましい。結露防止部材98は、例えば、中空の筒状に形成される防露筒である。結露防止部材98は、接続部21a及び接続部22aを覆うように配管(ガス冷媒管21、ガス冷媒連絡管GP、液冷媒管22、液冷媒連絡管LP)に取り付けられる(
図5参照)。結露防止部材98の材質には、限定するものではないが、例えば、ロックウールやポリスチレンフォームが用いられる。
【0077】
(3)空調機における冷媒の流れ
空調機では、冷房運転時及び暖房運転時に、冷媒回路RCにおいて、それぞれ以下に示すように冷媒が循環する。
【0078】
(3−1)冷房運転時
冷房運転時には、流向切換機構12が
図1の実線で示される状態となり、圧縮機11の吐出側が室外熱交換器13のガス側と連通し、かつ、圧縮機11の吸入側が室内熱交換器25のガス側と連通する。
【0079】
このような状態で圧縮機11が駆動されると、低圧のガス冷媒は、圧縮機11で圧縮されて高圧のガス冷媒となる。高圧のガス冷媒は、吐出管16b、流向切換機構12及び第1ガス冷媒管16cを経て室外熱交換器13に送られる。そして、高圧のガス冷媒は、室外熱交換器13において、室外空気と熱交換を行うことで、凝縮して高圧の液冷媒(過冷却状態の液冷媒)となる。室外熱交換器13から流出した高圧の液冷媒は、膨張機構14に送られる。膨張機構14において減圧された低圧の冷媒は、液冷媒管16d、液冷媒連絡管LP及び液冷媒管22を流れ、室内熱交換器25に流入する。室内熱交換器25に流入した冷媒は、室内空気と熱交換を行うことで蒸発して低圧のガス冷媒(過熱状態のガス冷媒)となって室内熱交換器25から流出する。室内熱交換器25から流出した冷媒は、ガス冷媒管21、ガス冷媒連絡管GP、第2ガス冷媒管16e及び吸入管16aを流れて圧縮機11に再び吸入される。
【0080】
(3−2)暖房運転時
暖房運転時には、流向切換機構12が
図1の破線で示される状態となり、圧縮機11の吐出側が室内熱交換器25のガス側と連通し、かつ、圧縮機11の吸入側が室外熱交換器13のガス側と連通する。
【0081】
このような状態で圧縮機11が駆動されると、低圧のガス冷媒は、圧縮機11で圧縮されて高圧のガス冷媒となり、吐出管16b、流向切換機構12、第2ガス冷媒管16e、ガス冷媒連絡管GP及びガス冷媒管21を経て、室内熱交換器25に送られる。室内熱交換器25に送られた高圧の過熱状態のガス冷媒は、室内空気と熱交換を行うことで凝縮して高圧の液冷媒(過冷却状態の液冷媒)となった後、室内熱交換器25から流出する。室内熱交換器25から流出した冷媒は、液冷媒管22、液冷媒連絡管LP、液冷媒管16dを経由して膨張機構14に送られる。膨張機構14に送られた高圧の液冷媒は、膨張機構14を通過時に、膨張機構14の弁開度に応じて減圧される。膨張機構14を通過した低圧の冷媒は、室外熱交換器13に流入する。室外熱交換器13に流入した低圧の冷媒は、室外空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となり、第1ガス冷媒管16c、流向切換機構12及び吸入管16aを経由して圧縮機11に再び吸入される。
【0082】
(4)特徴
(4−1)
本実施形態の空調機100は、熱源側ユニットの一例としての室外ユニット10と、利用側ユニットの一例としての室内ユニット20と、冷媒連絡管としてのガス冷媒連絡管GP及び液冷媒連絡管LPと、を備える。室外ユニット10は、熱源側熱交換器の一例としての室外熱交換器13を有する。室内ユニット20は、利用側熱交換器の一例としての室内熱交換器25と、室内熱交換器25に空気を供給する、利用側ファンの一例としての室内ファン28と、を有する。ガス冷媒連絡管GP及び液冷媒連絡管LPは、室外ユニット10と室内ユニット20とを接続する。空調機100は、室外熱交換器13と、室内熱交換器25と、ガス冷媒連絡管GP及び液冷媒連絡管LPとを含む冷媒回路RCで冷媒を循環させて、室内ユニット20の配置される空調対象空間の空調を行う。冷媒回路RCは、金属材料製の第1配管と、第1配管とは異なる種類の金属材料製の第2配管と、第1配管と第2配管との接続部と、を含む。本実施形態では、冷媒回路RCは、金属材料製のガス冷媒管21と、ガス冷媒管21とは異なる種類の金属材料製のガス冷媒連絡管GPと、ガス冷媒管21とガス冷媒連絡管GPとの接続部21aと、を含む。また、冷媒回路RCは、金属材料製の液冷媒管22と、液冷媒管22とは異なる種類の金属材料製の液冷媒連絡管LPと、液冷媒管22と液冷媒連絡管LPとの接続部22aと、を含む。接続部21a,22aは、非通風空間90に配置される。
【0083】
本空調機100では、異種金属の接続部21a,22aが非通風空間90に配置される。そのため、本空調機100では、接続部21a,22aで凝縮水が発生しにくく、接続部21a,22aにおける電食が抑制されやすい。
【0084】
(4−2)
本実施形態の空調機100では、室内ユニット20は、ケーシング30を有する。ケーシング30は、室内熱交換器25及び室内ファン28を収容する。空調機100は、ケーシング30内に非通風空間90を形成する遮風部材92を備える。接続部21a,22aは、遮風部材92によりケーシング30内に形成される非通風空間90に配置される。
【0085】
ここでは、遮風部材92によりケーシング30内に非通風空間90が形成されるため、室内ファン28の存在によって空気の流れが生じやすいケーシング30内であっても接続部21a,22aを配置することができる。
【0086】
(4−3)
本実施形態の空調機100では、遮風部材92は、室内ファン28の空気の吹き出し方向(室内空気流AFの流れ方向)において、室内ファン28の下流側かつ接続部21a,22aの上流側に配置される。遮風部材92は、室内ファン28の空気の吹き出し方向において、遮風部材92の下流側に接続部21a,22aの配置される非通風空間90を形成する。
【0087】
ここでは、遮風部材92の存在により、室内ファン28から吹き出される空気が接続部21a,22aに当たることが抑制される。そのため、接続部21a,22aにおける電食を抑制することができる。
【0088】
(4−4)
本実施形態の空調機100では、接続部21a,22aの周囲に配置される、遮風部材92とは異なる結露防止部材98を備える。
【0089】
ここでは、接続部21a,22aが遮風部材92により形成されたケーシング30内の非通風空間90に配置されるとともに、接続部21a,22aの周囲に結露防止部材98が設けられるため、接続部21a,22aにおける電食が特に抑制されやすい。
【0090】
(4−5)
本実施形態の空調機100では、非通風空間90は、空調機100の運転時の風速が0.5m/秒以下の空間である。
【0091】
ここでは、非通風空間90における風速が、空調機100の運転時であっても0.5m/秒以下であるため、接続部21a,22aにおける電食を抑制できる。
【0092】
なお、より好ましくは、非通風空間90は、空調機100の運転時の風速が0.25m/秒以下の空間である。さらに好ましくは、非通風空間90は、空調機100の運転時の風速が0.15m/秒以下の空間である。
【0093】
(4−6)
本実施形態の空調機100では、非通風空間90は、室内ファン28を最大風量とした時の風速が、室内ファン28を最大風量とした時の室内ファン28が吹き出す空気が通過する通風空間(吸込流路FP1及び吹出流路FP2)の風速の1/5以下の空間である。例えば、非通風空間90は、室内ファン28を最大風量とした時の平均風速が、室内ファン28を最大風量とした時の室内ファン28が吹き出す空気が通過する通風空間(吸込流路FP1及び吹出流路FP2)の平均風速の1/5以下の空間である。
【0094】
ここでは、非通風空間90は、室内ファン28を最大風量とした時に、その風速が通風空間の風速の1/5以下の空間であるため、接続部21a,22aにおける電食を抑制できる。
【0095】
(4−7)
本実施形態の空調機100では、第1配管の一例としてのガス冷媒管21及び液冷媒管22はアルミニウム又はアルミニウム合金製であって、第2配管の一例としてのガス冷媒連絡管GP及び液冷媒連絡管LPは銅又は銅合金製である。
【0096】
ここでは、接続部21a,22aにおける、アルミニウム/アルミニウム合金製の配管と、銅/銅合金製の配管と、の接続部の電食を抑制できる。
【0097】
(4−8)
本実施形態の空調機100では、室内ユニット20は、空調対象空間の天井に設置される天井設置型のユニットである。
【0098】
(5)変形例
上記実施形態は、以下の変形例に示すように適宜変形が可能である。なお、各変形例は、矛盾が生じない範囲で他の変形例と組み合わせて適用されてもよい。
【0099】
(5−1)変形例A
上記実施形態では、接続部21a及び接続部22aは、それぞれ、空調機100の設置現場で接続作業が行われる、ガス冷媒管21とガス冷媒連絡管GPとの接続部分、及び、液冷媒管22と液冷媒連絡管LPとの接続部分であるが、これに限定されるものではない。
【0100】
例えば、接続部21a及び接続部22aは、工場等で接続される、室内ユニット20内の室内熱交換器25に一端が接続されるアルミニウム又はアルミニウム合金製の第1配管と、第1配管の室内熱交換器25に接続される側とは反対側に接続される銅又は銅合金製の第2配管との接続部であってもよい。このように構成される場合、空調機100の設置現場では、例えば、銅又は銅合金製の第2配管に、銅又は銅合金製の冷媒連絡管GP,LPが接続されればよく、第2配管と冷媒連絡管GP,LPとの接続部は、非通風空間に配置されなくてもよい。
【0101】
(5−2)変形例B
上記実施形態では、非通風空間90は、通風空間(吸込流路FP1及び吹出流路FP2)と、遮風部材92により概ね隔離されているが、これに限定されるものではない。
【0102】
例えば、上記の室内熱交換器25では、左後方部に熱交換部40の配置されない部分がある(
図4参照)。この部分に、
図6及び
図7のように、ケーシング30の天板31aから底板31c付近まで延びる遮風部材92a(平板)を設け、室内ファン28の吹き出す空気が接続部21a及び接続部22aに直接当たらないようにして非通風空間90を形成してもよい。この場合には、通風空間(吸込流路FP1及び吹出流路FP2)と非通風空間90とを遮風部材92により隔離する場合に比べれば、非通風空間90の風速が上がる可能性もあるが、単純な構造で非通風空間90を形成することができる。
【0103】
(5−3)変形例C
上記実施形態では、遮風部材92の平板921,922をケーシング30等に取り付けて非通風空間90を形成しているが、これに限定されるものではない。
【0104】
例えば、ケーシング30に遮風部材を取り付ける代わりに、遮風部材の一例であるカバー部材96を管21,22,GP,LPに取り付け、カバー部材96で接続部21a,22aの周囲を覆い、カバー部材96の内部に非通風空間90を形成してもよい(
図8参照)。カバー部材96は、内部に接続部21a,22aが配置される中空部を有する、例えば直方体状や、円柱状の筐体である。カバー部材96は、接続部21a及び接続部22aのそれぞれに対して設けられるものであってもよいし、接続部21a及び接続部22aに共通であってもよい。カバー部材96は、アルミニウム又はアルミニウム合金や、銅又は銅合金との電食を起こしにくい金属により製作されてもよいし、樹脂等で製作されてもよい。その他、カバー部材96の材質は適宜選択されればよい。カバー部材96の内部には、結露防止部材が配置されることが好ましい。
【0105】
(5−4)変形例D
上記実施形態では、非通風空間90が遮風部材92の平板921,922により形成されているが、これに限定されるものではない。
【0106】
例えば、非通風空間90を形成する遮風部材は、室内空気流AFをガイドして風向を変更するガイド部材であってもよい。このようなガイド部材は、室内ファン28の空気の吹き出し方向において、室内ファン28の下流側かつ接続部21a,22aの上流側に配置されなくてもよい。
【0107】
また、非通風空間90を形成する遮風部材は、穴の空いていない板状部材で構成される代わりに、通風抵抗の大きなメッシュ部材等であってもよい。
【0108】
(5−5)変形例E
上記実施形態では、ケーシング30内に非通風空間90が形成されているが、
図9のように、ケーシング30外に非通風空間94が形成されてもよい。
図9では、ガス冷媒管21及び液冷媒管22が、ケーシング30の開口30aからケーシング30外に引き出され、接続部21a,22aは、ケーシング30外に配置される。
【0109】
ケーシング30外では、側壁31bにより室内ファン28が吹き出す空気が遮られるので、ケーシング30外では、ケーシング30内の通風空間に比べ風速が遅い。このように接続部21a,22aをケーシング30外に配置することで、接続部21a,22aを容易に非通風空間94に配置することができる。
【0110】
(5−6)変形例F
上記実施形態では特に言及していないが、室外熱交換器13も、複数の扁平多穴管と複数のフィンを含むアルミニウム製又はアルミニウム合金製の熱交換器であってもよい。そして、室外ユニット10は、室外熱交換器13から延びるアルミニウム製又はアルミニウム合金製の配管と、銅製又は銅合金製の配管との異種金属の接続部を有していてもよい。
【0111】
このような場合には、室外ユニット10の異種金属の接続部も、上記実施形態で説明した接続部21a,22aと同様に、非通風空間に配置されることが好ましい。異種金属の接続部を非通風空間に配置する態様については、上記実施形態や変形例で既に例示したので、ここでは説明を省略する。
【0112】
(5−7)変形例G
上記実施形態では、接続部21a,22aは、アルミニウム又はアルミニウム合金製の配管と、銅又は銅合金製の配管とが接続される部分であるが、これに限定されるものではない。非通風空間に配置される接続部における異種金属の組合せは、電食を引き起こす可能性のある金属の組合せであればよい。
【0113】
(5−8)変形例H
上記実施形態では、室内熱交換器25は、室内ファン28を囲むように配置されている。しかし、室内熱交換器25は、必ずしも室内ファン28を囲むように配置される必要はなく、室内空気流AFと冷媒との熱交換が可能な態様である限り、その形状や配置については適宜変更が可能である。
【0114】
(5−9)変形例I
上記実施形態では、天井埋込み型の室内ユニット20を有する空調機100を例に説明したが、空調機の室内ユニットは、天井埋込み型の室内ユニットに限定されるものではない。
【0115】
例えば、空調機の室内ユニットは、他の天井設置型の室内ユニット、例えば天井面CLに固定される天井吊り下げ型の室内ユニットであってもよい。
【0116】
また、空調機の室内ユニットは、側壁に設置される壁掛け型、ダクト型、床置型等、天井設置型以外の種々のタイプの室内ユニットであってもよい。また、室内ユニットは、上記実施形態の室内ユニット20のように四方に空気を吹き出すタイプであってもよいし、例えば、2方向又は1方向に空気を吹き出す室内ユニットであってもよい。
【0117】
なお、室内ユニットの室内ファンが、例えば1方向に空気を吹き出す室内ファンであるような場合には、非通風空間は、室内ファンの吹き出し方向と反対側や、室内ファンの側方側に形成されてもよい。このように構成することで、遮風部材を用いずに、異種金属の接続部を非通風空間に配置することができる。
【0118】
(5−10)変形例J
上記実施形態では、空調機100は、冷房運転及び暖房運転の両方を実行可能な装置である。ただし、これに限定されるものではなく、本開示の冷凍装置は、暖房運転又は冷房運転の一方のみを行う空気調和装置であってもよい。
【0119】
以上、実施形態及び変形例を説明したが、特許請求の範囲に記載された趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。