(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6673561
(24)【登録日】2020年3月9日
(45)【発行日】2020年3月25日
(54)【発明の名称】メガネ
(51)【国際特許分類】
G02C 5/08 20060101AFI20200316BHJP
G02C 5/14 20060101ALI20200316BHJP
【FI】
G02C5/08
G02C5/14
【請求項の数】2
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2017-169847(P2017-169847)
(22)【出願日】2017年8月18日
(65)【公開番号】特開2019-35928(P2019-35928A)
(43)【公開日】2019年3月7日
【審査請求日】2018年12月6日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】599076941
【氏名又は名称】四宮 義隆
(72)【発明者】
【氏名】四宮 義隆
【審査官】
池田 博一
(56)【参考文献】
【文献】
特開平07−159734(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3007246(JP,U)
【文献】
米国特許出願公開第2015/0042947(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0190088(US,A1)
【文献】
中国特許出願公開第107037590(CN,A)
【文献】
特表2019−515359(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02C 1/00−13/00
A61F 9/00
A61H 3/00
A63B 33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対のレンズと、一対のツルと、一対の蝶番と、レンズブリッジと、を具備するメガネにおいて、メガネの構成部品である右レンズと、右ツルと、右蝶番と、左レンズと、左ツルと、左蝶番と、レンズブリッジと、が薄板形状に一体形成されたメガネであり、前記右蝶番と、前記左蝶番と、前記レンズブリッジと、に山折箇所または谷折箇所を具備し、前記山折箇所と谷折箇所を折ると立体形状のメガネになり、前記山折箇所と谷折箇所を全て平らにすると薄板形状に戻ることを特徴としていて、前記薄板形状に一体形成されたメガネの構成部品の配置が、平面図的には、前記メガネの右半分の構成部品である右レンズと右ツルと右蝶番と、前記メガネの左半分の構成部品である左レンズと左ツルと左蝶番と、がレンズブリッジを中心にした点対称の配置であることを特徴としていて、前記メガネの右半分の構成部品について立体形状のメガネに仕立てたとき内側にくる面が薄板形状のメガネで薄板の上面に形成される場合、前記メガネの左半分の構成部品について立体形状のメガネで内側にくる面は薄板形状のメガネで薄板の下面に形成され、前記メガネの右半分の構成部品について立体形状のメガネで外側にくる面は薄板形状のメガネで薄板の下面に形成され、前記メガネの左半分の構成部品について立体形状のメガネで外側にくる面は薄板形状のメガネで薄板の上面に形成される、という部品配置を特徴とする薄板形状のメガネ。
【請求項2】
前記薄板形状のメガネの山折箇所と谷折箇所を折って立体形状のメガネに仕立てたときに薄板の面と面が重なり合う部分にのりしろを具備し、前記のりしろに密着状態を保持する手段、を具備した請求項1に記載のメガネ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄板状に畳めるメガネに関する。
【0002】
外出先で老眼鏡が手元に無くレストランのメニューとか商品のタグが読めずとても不便なことがある。普段メガネを掛けずに生活し老眼鏡だけ必要な人にとっては、外出時に老眼鏡を家に置き忘れることがしばしば起こるし、忘れずにメガネケースに入れて持ち歩くと嵩張るし、それを嫌い裸のまま直接シャツやズボンのポケットに入れて持ち歩くと我慢できる程度の嵩張りで済むが落としたり曲げたりといった危険が増し、持ち歩くのに何とも厄介な代物だ。
【0003】
本発明はこのような外出時にたまに使用する老眼鏡やサングラスなど嵩張るメガネを持ち歩く際の問題を解消するもので、その目的は、嵩張らないメガネを提供することにある。
【0004】
上述した目的を達成すべく本発明に係るメガネは、携行時はレンズとツルと蝶番とレンズブリッジとが一体形成された薄板状であり、メガネとして使用する時にはこれを折り紙細工のように山折と谷折で立体化して一般のメガネと同様に両耳と鼻でメガネを支えて使用できるものである。そしてメガネを使い終えたら立体形状から薄板状へ戻し、あまり嵩張らないので例えばスマホケースとか財布などに入れて気軽に持ち歩ける。スマホケースや財布にメガネが同居している訳で、外出時にスマホや財布を忘れることはまず無いので老眼鏡を家に置き忘れることが無くなると期待できる。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係るメガネについて説明する。
図1はメガネの概略構成を示す図で、右レンズ1R、右ツル2R、右蝶番3R、左レンズ1L、左ツル2L、左蝶番3L、レンズブリッジ4からなる。
右レンズ1R、右ツル2R、右蝶番3R、左レンズ1L、左ツル2L、左蝶番3L、レンズブリッジ4は一体に形成されて未使用時は薄板状を成している。メガネとして使用する時は右蝶番3Rと左蝶番3Lとレンズブリッジ4の箇所に示した山折線と谷折線に沿って折ることで立体形状になるので一対のツル2Rと2Lを耳に掛け、折り畳まれたレンズブリッジ4を鼻に乗せてメガネとして使用できる。メガネの使用を終えたら山折と谷折を元に戻すことで薄板状になるのでスマホケースとか財布などに収納可能となる。
【0006】
構成上の大きな特徴はメガネの右半分の構成部品となる右レンズ1Rと右ツル2Rと右蝶番3Rと、メガネの左半分の構成部品となる左レンズ1Lと左ツル2Lと左蝶番3Lと、が前記薄板状に一体形成された面の中でレンズブリッジ4を中心とした点対称の配置であることで、この部品配置によって平板状に畳んだ時従来は実現が困難だった縦7センチメートル横13センチメートルの長方形サイズ以下を実現できた。
なお、一対のレンズ1Rと1Lは老眼鏡用を例に挙げ携行メガネとしての有用性を説いてきたが、一対のレンズ1Rと1Lは度無しのサングラス用などであっても良い。
【0007】
図2もメガネの概略構成を示す図で、右レンズ1R、右ツル2R、右蝶番3R、左レンズ1L、左ツル2L、左蝶番3L、レンズブリッジ4、のりしろ5からなる。
右レンズ1R、右ツル2R、右蝶番3R、左レンズ1L、左ツル2L、左蝶番3L、レンズブリッジ4は一体に形成されて未使用時は薄板状を成している。メガネとして使用する時は右蝶番3Rと左蝶番3Lとレンズブリッジ4の箇所に示した山折線と谷折線に沿って折ることで立体形状になるので一対のツル2Rと2Lを耳に掛け、折り畳まれたレンズブリッジ4を鼻に乗せてメガネとして使用できる。
山折谷折して立体化したメガネの形状を維持する仕掛けとしてのりしろ5があり、この箇所には粘着剤とかマジックテープとか磁石など一時的に部品間を密着維持する仕掛けを設ける。メガネの使用を終えたら容易に切り離せる程度の密着強度がよい。メガネの使用を終えたら山折と谷折を元に戻すことで薄板状になるのでスマホケースとか財布などに収納可能となる。
【0008】
以上説明したように、本発明に係るメガネは、携行時はレンズとツルと蝶番とレンズブリッジとが一体形成された薄板状であり、メガネとして使用する時にはこれを折り紙細工のように山折と谷折で立体化して一般のメガネと同様に両耳と鼻でメガネを支えて使用するものである。そしてメガネを使い終えたら立体形状から薄板状へ戻し、あまり嵩張らないので例えばスマホケースとか財布などに入れて気軽に持ち歩ける。スマホケースや財布にメガネが同居している訳で、外出時にスマホや財布を忘れることはまず無いので老眼鏡を家に置き忘れることが無くなるといった実用上多大なる効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】 本発明の一実施形態に係るメガネの概略構成図。
【
図2】 本発明の一実施形態に係るメガネの概略構成図。
【符号の説明】
【0010】
1R 右レンズ
1L 左レンズ
2R 右ツル
2L 左ツル
3R 右蝶番
3L 左蝶番
4 レンズブリッジ
5 のりしろ