(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0020】
(実施形態)
[エンターテインメント人材育成管理システムの概要]
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本実施形態に係るエンターテインメント人材育成管理システムSの運用の一例を示す図である。エンターテインメント人材育成管理システムSは、管理サーバ2から取得する測定データMDを分析し、スクール生のエンターテインメントの能力を評価するシステムである。管理サーバ2は、各地のエンターテインメントスクールに備えられ、スクール生のエンターテインメントの能力についての測定データMDを取得する。
【0021】
エンターテインメントの能力の評価とは、パフォーマンスの巧拙の程度を評価することである。パフォーマンスとは、身体を使って表現することである。パフォーマンスには、例えば、歌やダンスが含まれる。
エンターテインメントの能力には、例えば、パフォーマンスのスキル、運動能力、表現力、コミュニケーション能力などがある。以下では、エンターテインメントの能力として、パフォーマンスのスキルを中心に説明する。また以下では、パフォーマンスのスキルを単にスキルということがある。なお、エンターテインメントの能力には、ビジュアル要素やパーソナリティ要素が含まれてもよい。
【0022】
測定データMDとは、エンターテインメントスクールにおけるスクール生のパフォーマンスのスキルについて測定された各種のデータである。エンターテインメントのパフォーマンスとは、例えば、ダンスやボーカルである。測定データMDとは、例えば、声のデータやダンス中の動画である。測定データMDの詳細については後述する。
エンターテインメント人材育成管理システムSは、一例として、クラウドコンピューティングにより実現される。
【0023】
エンターテインメント人材育成管理システムSは、評価装置1を備える。評価装置1は、スクール生のパフォーマンスのスキルについての測定データMDを分析することにより、パフォーマンスのスキルを評価し、評価点ESとして数値化する。ここで評価装置1は、エンターテインメントに携わる人材に求められる要素に対応した複数の評価項目に基づいて、スクール生のパフォーマンスのスキルについての測定データMDを分析する。
【0024】
管理サーバ2には、管理ツールMTが備えられる。管理ツールMTは、測定データMDや評価点ESを管理するためのアプリケーションである。
【0025】
スクール担当者は、クライアント端末3に表示される管理画面MP1を通じて、測定データMDや評価点ESを管理する。スクール担当者とは、エンターテインメントスクールにおいてスクール生を育成する立場にある人物である。管理画面MP1では、例えば、ダッシュボードに測定データMDや評価点ESが表示される。
【0026】
管理画面MP1では、スクール生の特徴が、測定データMDや評価点ESとして可視化される。スクール担当者は、測定データMDを通じてスクール生の管理、指導、及び育成を強化することができる。
【0027】
スクール担当者は、測定データMDや評価点ESに基づいてフィードバックシートを作成し、スクール生に提供できる。このフィードバックシートは、スクール生が目標を具体化したりモチベーションを向上させたりするのに役立てることができる。
【0028】
スクール担当者は、スクール生のパフォーマンスのスキル及び能力毎にスクール生をランク分けしたり、優良生または特待生の格付けに活用したりしたい場合がある。スクール担当者は、管理画面MP1を通じて、ランク分けや格付けの作業の効率化したり、及びランク分けや格付けの精度を向上させたりできる。
【0029】
クライアント端末3は、クライアント端末3−1やクライアント形態端末3−2を含む。クライアント端末3−1は、例えば、パーソナルコンピュータである。クライアント形態端末3−2は、例えば、スマートフォンである。
【0030】
また、クライアント端末3は、管理画面MP2において、個人データPDや評価点ESを表示する。管理画面MP2は、スクール生が自分の評価点ESや成長の度合いを確認するための画面である。管理画面MP2は、Webサイトやモバイルアプリケーション上において表示される。
管理画面MP2に表示される個人データPDや評価点ESの一部は、ソーシャルネットワーキングサービス5上においてシェアすることができる。
【0031】
なお、本実施形態では、管理サーバ2と、クライアント端末3とが互いに別の装置として構成される場合について説明するが、これに限らない。管理サーバ2と、クライアント端末3とは一体の装置として構成されてもよい。
【0032】
図2は、本実施形態に係るエンターテインメント人材育成管理システムSを用いたエンターテインメント人材育成の過程の一例を示す図である。
エンターテインメント人材育成管理システムSは、各地のエンターテインメントスクールに備えられた管理サーバ2に管理ツールMTを配布する(ステップS1)。
【0033】
エンターテインメント人材育成管理システムSは、管理サーバ2から取得する測定データMDに基づいて、評価点ESを算出するためのアルゴリズムを構築する(ステップS2)。評価点ESを算出するためのアルゴリズムの具体例については後述する。なお、エンターテインメント人材育成管理システムSは、管理サーバ2に管理ツールMTを配布する前に、このアルゴリズムを構築しておいてもよい。
【0034】
各地のエンターテインメントスクールにおいて、スクール生のパフォーマンスのスキルについての測定データMDが測定される(ステップS3)。スクール担当者は、エンターテインメント人材育成管理システムSの評価装置1が算出する評価点ESに基づいて、スクール生のパフォーマンスのスキルを点数化する(ステップS4)。なお、スクール担当者は、評価点ESに基づいてスクール生のランク分けや格付けの作業を行ってもよい。
スクール担当者は、評価装置1が算出する評価点ESに基づいて、スクール生にパフォーマンスについてのフィードバックを行う(ステップS5)。
【0035】
[評価装置の構成]
図3を参照し、評価装置1の構成について説明する。
図3は、本実施形態に係る評価装置1の構成の一例を示す図である。評価装置1は、測定結果取得部10と、評価点算出部11と、出力部12と、記憶部13とを備える。
【0036】
測定結果取得部10は、管理サーバ2が供給する測定データMDを測定項目毎に取得する。測定結果取得部10は、例えば、通信モジュールである。測定結果取得部10は、例えば、有線LAN(Local Area Network)または無線LANを介して管理サーバ2と通信を行うための通信モジュールである。測定結果取得部10は、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信を行うための通信モジュールであってもよい。また、測定結果取得部10は、USB(Universal Serial Bus)端子や、SDカードリーダ、タッチパネルなどであってもよい。
【0037】
評価点算出部11は、記憶部13に記憶される評価基準情報130と、測定結果取得部10が供給する測定データMDとに基づいて、重み付きツリーの上位項目の評価点として算出される値をスクール生の評価点ESを算出する。重み付きツリーを用いて評価点算出部11が評価点ESを算出する方法の詳細は、
図4〜
図11を参照し後述する。
出力部12は、評価点算出部11が算出する評価点ESを管理サーバ2に出力する。
【0038】
記憶部13には、評価基準情報130が記憶される。評価基準情報130とは、評価基準者のエンターテインメントの能力の程度と評価基準者に対する測定の結果との間の相関度に基づき重みづけされた下位項目の評価点によって上位項目の評価点が定まる重み付きツリーとして表される情報であって、重み付きツリーの各枝の最下位項目のうち少なくも一つの項目が測定項目である情報である。ここで評価基準者とは、インストラクターなどのスクール生の手本となる、ダンスやボーカルが上手な人である。
【0039】
管理サーバ2は、測定装置4が測定した測定データMDを評価装置1に供給する。管理サーバ2は、評価装置1が算出した評価点ESを評価装置1から取得する。管理サーバ2は、測定データMD、及び評価点ESを管理する。管理サーバ2は、クライアント端末3からの要求に応じて、管理する測定データMD、及び評価点ESをクライアント端末3に供給する。
【0040】
クライアント端末3は、表示部に管理画面MP1や管理画面MP2を表示する。この表示部とは、例えば、ディスプレイやタッチパネルである。クライアント端末3は、スクール担当者による管理画面MP1を通じた操作を受け付ける。この操作とは、例えば、フィードバックのためのスクール生の評価点ESを表示させる操作である。なお、スクール担当者による管理画面MP1を通じた操作は、スクール生のランク分けや格付けを行う操作であってもよい。
測定装置4は、例えば、録音機能や録画機能を有し、エンターテインメントスクールにおいてスクール生のパフォーマンスのスキルを測定する。スクール生に対する測定の結果は、スクール生が撮像された映像から得られる。測定装置4は測定した結果を測定データMDとして管理サーバ2に供給する。
なお、測定装置4は、評価対象者を撮像する代わりに、モーションキャプチャや評価対象者の体に取りつけられる加速度センサを用いてスクール生のパフォーマンスのスキルを測定してもよい。
【0041】
[評価点算出方法]
ここで
図4〜
図11を参照し、測定データMDとして測定される測定項目や、評価点ESを算出するための重み付きツリーについて説明する。この重み付きツリーは、パフォーマンス評価点算出方法PAともいう。パフォーマンス評価点算出方法PAには、パフォーマンスの種類に応じて、ヒップホップダンス評価点算出方法HA、ジャズダンス評価点算出方法JA、及びボーカル評価点算出方法VAがある。
【0042】
まず、
図4を参照し、パフォーマンスの一例としてヒップホップダンスの評価点ESを算出するアルゴリズムについて説明する。
図4は、本実施形態に係るヒップホップダンス評価点算出方法HAの一例を示す図である。ヒップホップダンス評価点算出方法HAは、階層構造をなす複数の評価項目を含む。ヒップホップダンス評価点算出方法HAは、一例として、階層HL1、階層HL2、階層HL3、階層HL4、及び階層HL5を含む。階層HL1、階層HL2、階層HL3、階層HL4、及び階層HL5はこの順に、上位層から下位層への順番に並んでいる。
【0043】
ヒップホップダンスの評価項目である項目HC1は、動きの評価項目である項目HC21、動き以外の評価項目である項目HC22に基づいて評価される。項目HC21、及び項目HC22は、項目HC1が属する階層HL1の一つ下の階層である階層HL2に属する。
【0044】
動きの評価項目である項目HC21は、アイソレーションの評価項目である項目HC31、振り付けの評価項目である項目HC32、表情の評価項目である項目HC33、及び表現力の評価項目である項目HC34に基づいて評価される。項目HC31〜項目HC34は、項目HC21及び項目HC22が属する階層L2の一つ下の階層である階層L3に属する。
なお、
図4において下位層の評価項目が図示されていない評価項目であっても、下位層の評価項目をもつものがある。
【0045】
このように、各評価項目について、一つ下の階層に属する評価項目についてそれぞれ算出される評価点に基づいて評価点が算出される。つまり、ヒップホップダンス評価点算出方法HAでは、下位層から上位層への順番に評価点が逐次決定されてゆく。そのため以下では、下位層に属する評価項目から順に説明を行う。
以下では、上位層に属する評価項目を上位項目、下位層に属する評価項目を下位項目という場合がある。
【0046】
最下位の階層である階層HL5に属する項目HC51〜HC510については、それぞれ実数値が入力される。この実数値は、測定値に対応する。例えば、首の左側への動きを評価する項目HC51には、首の左側への動きの測定値が入力される。同様に、首の右側への動きを評価する項目HC52には、首の右側への動きの測定値が入力される。
【0047】
項目HC51〜HC510において、入力された実数値は、後述する測定値の評価点化の処理により評価点として算出される。
【0048】
階層HL4に属する項目HC41は、首の動きを評価する項目である。項目HC41では、階層HL5に属する項目HC51及び項目HC52において算出された評価点に基づいて、後述する測定値の評価点化の処理により評価点が算出される。
肩の動きを評価する項目HC42、腰の動きを評価する項目HC43、及び胸の動きを評価する項目HC44のそれぞれについても、階層HL5に属する項目に基づいて、評価点が算出される。
【0049】
階層HL3に属する項目HC31は、アイソレーションを評価する項目である。項目HC31では、階層HL4に属する項目HC41〜HC44において算出された評価点に基づいて、後述する測定値の評価点化の処理により評価点が算出される。
アイソレーションとは、評価対象者の体の一部の位置を固定し、体の他の一部の位置を移動させた場合の他の一部の位置の可動範囲の大きさである。したがって、評価点算出部11は、アイソレーションに基づいて評価点ESを算出する。
【0050】
階層HL3に属する項目HC32は、振り付けを評価する項目である。項目HC32では、階層HL4に属する項目HC45〜HC411において算出された評価点に基づいて、後述する測定値の評価点化の処理により評価点が算出される。
【0051】
階層HL4に属する項目HC45は、フロントバックを評価する項目である。項目HC45では、評価対象者の体の一部の一定リズムでの動作繰り返しにおける、同じ動作時の位置同士の差に基づいて、後述する測定値の評価点化の処理により評価点が算出される。項目HC45では、例えば、フロントバックにおいて踏み出した評価対象者のつま先の一定リズムでの動作繰り返しにおいて、初回、2回目、3回目と回数を重ねてもつま先の位置がずれていないかが評価される。
したがって、測定項目には、評価対象者の体の一部の一定リズムでの動作繰り返しにおける、同じ動作時の位置同士の差が含まれ、評価点算出部11は、この差に基づいて、評価点ESを算出する。
【0052】
階層HL4に属する項目HC46は、ラコステの技術を評価する項目である。項目HC46では、例えば、評価対象者の体の2部位を結んだ直線と、水平との角度に基づいて、後述する測定値の評価点化の処理により評価点が算出される。ここで体の2部位とは、例えば、つま先、及び踵である。
したがって、測定項目には、評価対象者の体の2部位を結んだ直線と、水平との角度が含まれ、評価点算出部11は、評価対象者の体の2部位を結んだ直線と、水平との角度に基づいて、評価点ESを算出する。
【0053】
階層HL4に属する項目HC410は、ターンを評価する項目である。項目HC410では、評価対象者の体の一部の動作前の位置と動作完了後の位置との差を評価する項目(不図示)において算出された評価点に基づいて、後述する測定値の評価点化の処理により評価点が算出される。評価対象者の体の一部の動作前の位置と動作完了後の位置との差を評価する項目は、階層HL6に属する。評価対象者の体の一部の動作前の位置と動作完了後の位置との差を評価する項目では、例えば、評価対象者のターンの前の顎の位置の座標と、ターンの後の顎の位置の座標とにおける差が評価される。
したがって、測定項目には、評価対象者の体の一部の動作前の位置と動作完了後の位置との差が含まれ、評価点算出部11は、この差に基づいて、評価点ESを算出する。
表情を評価する項目HC33、及び表現力を評価する項目HC34のそれぞれについても、階層HL4に属する項目(不図示)に基づいて、評価点が算出される。
【0054】
階層HL2に属する項目HC21は、動きを評価する項目である。項目HC21では、階層L3に属する項目HC31〜HC34において算出された評価点に基づいて、後述する測定値の評価点化の処理により評価点が算出される。
一方、階層HL2に属する項目HC22は、動き以外の評価項目である。項目HC22では、振り覚えの評価項目である項目HC35、創作力の評価項目である項目HC36、及びオプション技術の評価項目である項目HC37に基づいて評価される。項目HC35、項目HC36、及び項目HC37は階層HL3に属する。
【0055】
最上位の階層である階層HL1に属する項目HC1は、ヒップホップダンスを評価する項目である。項目HC1では、階層HL2に属する項目HC21及び項目HC22において算出された評価点に基づいて、後述する測定値の評価点化の処理により評価点が算出される。
【0056】
次に、
図5及び
図6を参照し、パフォーマンスの一例としてジャズダンスの評価点ESを算出するアルゴリズムについて説明する。
図5は、本実施形態に係るジャズダンス評価点算出方法JAの一例を示す第1図である。
図6は、本実施形態に係るジャズダンス評価点算出方法JAの一例を示す第2図である。
図5のジャズダンス評価点算出方法JAと、
図6のジャズダンス評価点算出方法JAとは、全体で1つのジャズダンス評価点算出方法JAを示す。
図5の階層JL4、階層JL5と、
図6の階層JL4、階層JL5とは同じ階層である。
ジャズダンス評価点算出方法JAは、階層構造をなす複数の評価項目を含む。ジャズダンス評価点算出方法JAは、一例として、階層JL1、階層JL2、階層JL3、階層JL4、階層JL5、及び階層JL6を含む。階層JL1、階層JL2、階層JL3、階層JL4、階層JL5、及び階層JL6はこの順に、上位層から下位層への順番に並んでいる。ジャズダンス評価点算出方法JAでは、下位層から上位層への順番に評価点が逐次決定されてゆく。
最下位の階層である階層JL6に属する項目JC61〜JC619については、それぞれ実数値が入力される。項目JC61〜JC619において、入力された実数値は、後述する測定値の評価点化の処理により評価点として算出される。
なお、
図5及び
図6において下位層の評価項目が図示されていない評価項目であっても、下位層の評価項目をもつものがある。
【0057】
階層JL4に属する項目JC42は、バランス感覚を評価する項目である。項目JC42は、階層JL6に属する項目JC610〜JC619に基づいて、評価点が算出される。項目JC610は、1番ポジションで立っていられることを評価する項目である。項目JC611は、両足ルルベで5秒間立っていられることを評価する項目である。項目JC612は、片足アテールで5秒間立っていられることを評価する項目である。項目JC613は、ルルベのままパッセで5秒間キープできることを評価する項目である。
つまり、バランス感覚は、ある姿勢による静止動作の継続時間により測定される。したがって、測定項目には、ある姿勢による静止動作が含まれ、評価点算出部11は、静止動作の継続時間に基づいて、評価点ESを算出する。
【0058】
次に、
図7を参照し、パフォーマンスの一例としてボーカルの評価点ESを算出するアルゴリズムについて説明する。
図7は、本実施形態に係るボーカル評価点算出方法VAの一例を示す図である。ボーカル評価点算出方法VAは、階層構造をなす複数の評価項目を含む。ボーカル評価点算出方法VAは、一例として、階層VL1、階層VL2、階層VL3、階層VL4、及び階層VL5を含む。階層VL1、階層VL2、階層VL3、階層VL4、及び階層VL5はこの順に、上位層から下位層への順番に並んでいる。ボーカル評価点算出方法VAでは、下位層から上位層への順番に評価点が逐次決定されてゆく。
最下位の階層である階層VL5に属する項目VC51、及び項目VC52については、それぞれ実数値が入力される。項目VC51、及び項目VC52において、入力された実数値は、後述する測定値の評価点化の処理により評価点として算出される。
なお、
図7において下位層の評価項目が図示されていない評価項目であっても、下位層の評価項目をもつものがある。
【0059】
項目VC31は、ブレス(呼吸の習熟度)を評価する評価項目である。項目VC32は、声質を評価する評価項目である。項目VC33は、発声を評価する評価項目である。項目VC34は、滑舌を評価する評価項目である。項目VC32、及び項目VC33に対応する測定値の測定方法については、
図14を参照し後述する。
【0060】
項目VC311は、歌言葉の正確性を評価する評価項目である。歌言葉の正確性は、例えば、本来のリズムとボーカルのリズムとのずれを測定することにより評価される。
項目VC312は、グルーブ感を評価する評価項目である。グルーブ感は、例えば、リズムのずれの平均からのばらつき具合を測定することにより評価される。
【0061】
項目VC44は、ピッチにおけるアウトプットの正確性を評価する評価項目である。ここでアウトプットとは、歌のことである。ピッチにおけるアウトプットの正確性は、本来のピッチからの乖離度を測定することにより評価される。
【0062】
項目VC45は、ビブラートを評価する評価項目である。項目VC46は、しゃくりを評価する評価項目である。項目VC47は、フェイクを評価する評価項目である。項目VC48は、フォールダウンを評価する評価項目である。ビブラート、しゃくり、フェイク、及びフォールダウンは、それぞれピッチを操作するテクニックである。項目VC45、項目VC46、項目VC47、及び項目VC48は、それぞれ指定されたピッチ幅、及び時間幅からの乖離度を測定することにより評価される。
テクニックを評価する評価項目である項目V39では、項目VC45、項目VC46、項目VC47、及び項目VC48における評価点に基づいて評価点が算出される。
【0063】
パフォーマンス評価点算出方法PAでは、
図4のヒップホップダンス評価点算出方法HAや、
図5のジャズダンス評価点算出方法JAや、
図7のボーカル評価点算出方法VAについて説明したように、上位の階層に属する評価項目であるほど、パフォーマンスのスキルが優れているという直感による理解に合致する項目が評価されている。
図7の例では、階層VL5に属する項目VC51において評価される咽頭原音によるボリュームよりも、階層VL2に属する項目VC21において評価されるヴォイスの方が、ボーカルが優れているという直感による理解に合致する。
【0064】
また、パフォーマンス評価点算出方法PAでは、下位項目が上位項目を整合的に説明する形により評価点ESが算出される。そのため、パフォーマンス評価点算出方法PAでは、評価点ESから順に詳細な評価項目の評価点を参照出来る形とすることにより、スクール生の育成において、伸ばすべき項目、及び克服すべき項目を認識・理解し、以後の練習に反映させることができる。
【0065】
図8及び
図9を参照し、測定値の評価点化の処理について説明する。
図8は、本実施形態に係る測定値の評価点化の処理の一例を示す図である。
【0066】
評価装置1は、パフォーマンス評価点算出方法PAの評価項目について、評価項目のパターンを判定する(ステップS100)。ここで評価項目のパターンには、第1パターンと、第2パターンとがある。第1パターンとは、測定値が大きいほど、または小さいほど評価点が高く算出される評価項目の型である。第2パターンとは、測定値がある値に近いほど評価点が高く算出される評価項目の型である。
【0067】
評価装置1は、評価項目の分類情報から評価項目のパターンを判定する(ステップS101)。ここで評価項目の分類情報は、評価項目が評価項目のパターンにより分類された情報である。評価項目は、評価項目の評価対象、及び測定データMDの測定方法により分類される。例えば、
図7の項目VC54は、ボーカルにおけるピッチの正確性を、インプットの正確性について半音単位において評価するための評価項目である。項目VC54は、測定値が小さいほど評価点が高く算出される評価項目の型に分類される。
評価項目の分類情報は、予め記憶部13に記憶されてよい。
評価装置1は、評価項目の分類情報から評価項目のパターンを判定できない場合、測定データMDの分布から評価項目のパターンを判定する(ステップS102)。
【0068】
ここで
図9を参照し、測定データMDの分布について説明する。
図9は、本実施形態に係る測定データMDの分布の一例を示す図である。
評価装置1は、評価対象者集合P1の測定データMDから分布を生成する。評価装置1は、「上手な人」と「上手くない人」とを識別して分布を生成する。測定データ分布D1、及び測定データ分布D2は、評価装置1が生成した分布の一例である。
【0069】
評価対象者集合P1とは、評価点を算出するためにある評価項目についてスキルを測定される人の集合である。
評価装置1が「上手な人」と「上手くない人」とを識別するとは、測定データMDのそれぞれについて、「上手な人」の測定データMDと、「上手くない人」の測定データMDとを識別することである。
【0070】
ここで例えば、「上手な人」とは、インストラクターであり、「上手くない人」とは、インストラクター以外のスクール生である。また、別の例では、「上手な人」とは、上級と認定されているスクール生であり、「上手くない人」とは、上級と認定されていないスクール生であってもよい。
【0071】
測定データ分布D1では、「上手な人」の測定データMDが、「上手くない人」の測定データMDに比べて大きい範囲に集中している。評価装置1は、測定データ分布D1の測定データMDに対応する評価項目を、パターンを第1パターンであると判定する。一方、測定データ分布D1では、「上手な人」の測定データMDは、特定の範囲に集中している。評価装置1は、測定データ分布D2の測定データMDに対応する評価項目を、パターンを第2パターンであると判定する。
図8に戻って、測定値の評価点化の処理の説明を続ける。
【0072】
評価装置1は、ステップS100において判定した評価項目のパターンが第1パターンである場合(ステップS110;YES)、基準値SVを算出する(ステップS120)。ここで評価装置1は、「上手な人」の測定データMDの平均値を基準値SVとして算出する。
評価装置1は、評価点の素点を算出する(ステップS130)。ここで評価装置1は、ステップS120において算出した基準値SVと、測定データMDとの差の絶対値を、ステップS100において判定した評価項目における評価点の素点として算出する。
【0073】
一方、評価装置1は、ステップS100において判定した評価項目のパターンが第2パターンである場合(ステップS110;NO)、ステップS100において判定した評価項目における評価点の素点を算出する(ステップS150)。ここで評価装置1は、当該評価項目が、測定値が大きいほど評価点が高く算出される評価項目の型である場合、測定データMDの値をそのまま評価点の素点として算出する。
評価装置1は、当該評価項目が、測定値が小さいほど評価点が高く算出される評価項目の型である場合、測定データMDの値を所定の値を基準に反転させて評価点の素点として算出する。ここで所定の値とは、例えば、測定データMDの平均値である。
【0074】
評価装置1は、ステップS130またはステップS150において算出した評価点素点の標準化する(ステップS140)。評価装置1は、例えば、測定データMDのそれぞれに対する評価点素点の平均値がゼロ、標準偏差が1となるように、評価点素点を変換する。評価装置1は、変換した評価点素点を評価点とする。
評価装置1では、標準化の処理により、異なる評価項目間において評価点を比較することができる。
【0075】
図10及び
図11を参照し、一例として、
図7のボーカル評価点算出方法VAのボーカルを評価する項目VC1の評価点算出の方法について説明する。
図10は、本実施形態に係る下位層に属する評価項目の評価点から上位層に属する評価項目の評価点算出の処理の一例を示す図である。
図11は、本実施形態に係る前提モデルPM及び下位項目の評価点の一例を示す図である。
評価装置1は、前提モデルPM及び測定データMDを設定する(ステップS200)。ここで前提モデルPMとは、式(1)により示される関数である。
【0077】
前提モデルPMとは、ある上位層の評価項目(上位項目)の下位層の評価項目(下位項目)毎の評価点が入力されると、評価点のそれぞれに応じて重みを乗じて当該評価項目の評価点を出力する関数である。前提モデルPMでは、調整用の重みが全体に足されている。前提モデルPMでは、ぞれぞれの重みの値は決定されていない。
前提モデルPMにおいて重みとは、上位項目に対する下位項目の影響の程度を表す。
【0078】
評価装置1は、前提モデルPMの重みを算出しモデルMを決定する(ステップS210)。
図11に示すように、前提モデルPMは、ヴォイスを評価する項目VC21、ピッチを評価する項目VC22、リズムを評価する項目VC23、及び表現力を評価する項目VC24それぞれの評価点、及びボーカルを評価する項目VC1の評価点に対応する次元をもつ空間における平面を表す。ただし、
図11では視覚化のため、ヴォイスを評価する項目VC21の評価点、及びピッチを評価する項目VC22の評価点にそれぞれ対応する次元、及びボーカルを評価する項目VC1の評価点に対応する次元のみが示されている。
【0079】
評価装置1は、前提モデルPMが項目VC1の評価点を示す目的変数の値を再現するように、回帰分析を用いて重みを算出する。ここで評価装置1は、項目VC1の評価点に対応する目的変数の値として、「上手な人」に対しては1を、「上手くない人」に対しては0を設定する。これにより評価装置1は、「上手な人」と「上手くない人」との違いが最も明確になるように前提モデルPMの重みを算出する。
図11において、点O1は、「上手な人」の項目VC1の評価点に対応する目的変数を示す。点O1は、「上手な人」である評価対象者に対応する複数の点である。点O2は、「上手くない人」の項目VC1の評価点に対応する目的変数を示す。点O2は、「上手くない人」である評価対象者に対応する複数の点である。
評価装置1は、前提モデルPMが表す面と、「上手な人」の項目VC1の評価点に対応する目的変数を示す点O1との距離が最小となるように前提モデルPMの重みを決定する。
【0080】
評価装置1は、ステップS210において決定したモデルMに下位項目の評価点を代入し、上位項目の評価点素点を算出する(ステップS220)。
評価装置1は、ステップS220において算出した評価点素点の標準化する(ステップS230)。評価装置1は、例えば、評価対象者集合P1の評価対象者のそれぞれに対する評価点素点の平均値がゼロ、標準偏差が1となるように、評価点素点を変換する。評価装置1は、変換した評価点素点を評価点とする。
評価装置1では、標準化の処理により、異なる評価項目間において評価点を比較することができる。
【0081】
図8〜
図11において説明したように、評価装置1は、「上手な人」がなぜ上手であるのかを説明する要因を予め決めずに、「上手な人」の測定データMDの数値が分布する範囲を、複数の評価項目について分析することにより、「上手な人」がなぜ上手であるのかを説明する要因を特定する。
「上手な人」がなぜ上手であるのかを説明する要因とは、例えば、ある評価項目について測定データMDの数値がある範囲内に含まれることである。また、「上手な人」がなぜ上手であるのかを説明する要因とは、例えば、ある評価項目について測定データMDの数値が、「上手でない人」の測定データMDの数値に比べて大きいまたは小さいことである。
【0082】
[評価点の算出]
図12は、本実施形態に係る評価装置1の処理の一例を示す図である。
図11に示す処理は、
図4〜
図11において説明した評価点ESの算出の方法が決定された後に実行される。
【0083】
測定結果取得部10は、管理サーバ2が供給する測定データMDを測定項目毎に取得する(ステップS300)。ここで測定データMDは、スキル評価の評価対象者に対する測定の結果を示す測定結果情報である。したがって、測定結果取得部10は、エンターテインメントの能力評価の評価対象者に対する測定の結果を示す測定結果情報を測定項目毎に取得する。
測定結果取得部10は、取得した測定データMDを評価点算出部11に供給する。
【0084】
評価点算出部11は、記憶部13に記憶される評価基準情報130と、測定結果取得部10が供給する測定データMDとに基づいて、スクール生の評価点ESを算出する(ステップS301)。ここで評価基準情報130は、評価基準者である「上手な人」のスキルの程度と「上手な人」に対する測定の結果との間の相関度に基づく重みづけが測定項目毎にされた情報である。したがって、評価点算出部11は、評価基準者のエンターテインメントの能力の程度と評価基準者に対する測定の結果との間の相関度に基づく重みづけが測定項目毎にされた評価基準情報130と、測定結果取得部10が取得する測定結果情報とに基づいて、評価対象者の評価点ESを算出する。
評価点算出部11は、算出した評価点ESを出力部12に供給する。
出力部12は、評価点算出部11が供給する評価点ESを管理サーバ2に出力する(ステップS302)。
【0085】
図13を参照し、評価装置1が算出した評価点ESや、測定装置4が測定した測定データMDが、スクール担当者及びスクール生により利用される過程について、ダンスの評価点の場合に説明する。
【0086】
図13は、本実施形態に係るダンス評価点をユーザーが利用する過程の一例を示す図である。スクール生はエンターテインメントスクールにおける受講しているジャンルにおいて、可視化されたスコアG1を確認する。この可視化されたスコアG1は、Webサイトやモバイルアプリケーション上において管理画面MP2の一部として表示される。スクール生は、可視化されたスコアG1により、自身の強み及び弱みを特定する。
【0087】
スクール生は、管理画面MP2において測定データMDの値を確認することにより、具体的なスキル評価について確認する。スクール生は、自身の強みを伸ばし、自身の弱みを克服するためのスキルを特定する。
【0088】
一方、スクール担当者は、スクール生の可視化されたスコアG1を確認する。この可視化されたスコアG1は、クライアント端末3に管理画面MP1の一部として表示される。スクール担当者は、可視化されたスコアG1により、スクール生の強み及び弱みを特定する。
【0089】
スクール担当者は、管理画面MP1において、測定データMDの値や、評価項目における評価点を確認し、具体的なスキルの評価を確認する。スクール担当者は、確認したスキルの評価に基づいて、スクール生が弱みを克服するための方法の仮説を立てる。この仮説とは、例えば、ラコステのスキルを向上させるために、腰の前後のアイソレーションの反復練習が必要であるというものである。
【0090】
スクール担当者は、立てた仮説に基づいて、スクール生に強化すべきポイントを指導する。スクール生は、スクール担当者から指導を受けたポイントを把握し、以後の練習に反映させる。
【0091】
[測定データの取得方法の具定例]
図14を参照し測定データMDの取得方法の具定例について説明する。
図14は、本実施形態に係るボーカル評価項目の取得方法の一例である。
測定された音声データVDは、フーリエ変換により周波数分布FG1に変換される。周波数分布FG1は音声の周波数特性を示す。周波数分布FG1から包絡グラフFG2及び微細構造グラフFG3が生成される。
【0092】
包絡グラフFG2とは、音声における声道が寄与する特性が抽出されたグラフである。音声データVDが母音を発声した場合に測定されている場合、包絡グラフFG2から母音の包絡の形状がわかる。この母音の包絡の形状から、「発声」の評価項目に対応する測定データMDが測定される。この「発声」の評価項目についての測定では、包絡グラフFG2に基づいて、声の通りみちの過程において強調される周波数と音量の組み合わせの形状が「発声の良さ」として評価される。この「発声」の評価項目についての測定では、特に、学術的に研究される周波数2−4kHzの成分(Singer’s Formant)が重視される。
したがって、測定項目には、発声する行為が含まれ、評価点算出部11は、発声することにより得られる声の周波数分布(包絡グラフFG2)から得られる発声の良さに基づいて、評価点ESを算出する。
【0093】
微細構造グラフFG3とは、音声における声帯が寄与する特性が抽出されたグラフである。微細構造グラフFG3とは、例えば、周波数分布FG1と、周波数分布FG1の包絡線との差分により得られるグラフである。微細構造グラフFG3の形状から「声質」が測定される。微細構造グラフFG3は声質を示す周波数分布である。
この「声質」の評価項目についての測定では、微細構造グラフFG3に基づいて、声帯の振動により発声する原型となる音(喉頭原音)の周波数と音量との組み合わせの形状が「声質」として評価される。
したがって、測定項目には、発声する行為が含まれ、評価点算出部11は、発声することにより得られる声の周波数分布(微細構造グラフFG3)から得られる声質に基づいて、評価点ESを算出する。
【0094】
音声データVDは、例えば、ロングトーンを発声した場合に測定される。つまり、測定項目には、ロングトーンを発声する行為が含まれる。したがって、評価点算出部11は、ロングトーンを発声することにより得られる声の周波数分布FG1に基づいて、評価点ESを算出する。
【0095】
以上に説明したように、本実施形態に係る評価装置1は、測定結果取得部10と、評価点算出部11と、出力部12とを備える。
測定結果取得部10は、能力評価の評価対象者に対する測定の結果を示す測定結果情報(測定データMD)を測定項目毎に取得する。
評価点算出部11は、評価基準者の能力の程度と評価基準者に対する測定の結果との間の相関度に基づき重みづけされた下位項目の評価点によって上位項目の評価点が定まる重み付きツリーとして表される情報であって、重み付きツリーの各枝の最下位項目のうち少なくも一つの項目が測定項目である評価基準情報130と、測定結果取得部10が取得する測定結果情報(測定データMD)とに基づいて、重み付きツリーの上位項目の評価点として算出される値を評価対象者の評価点ESを算出する。
出力部12は、評価点算出部11が算出する評価点ESを出力する。
【0096】
この構成により、本実施形態に係る評価装置1では、測定項目毎に評価対象者の評価点ESを算出できるため、複数の評価項目を考慮してエンターテインメント人材の評価結果を数値化できる。スクール担当者は、数値化された評価結果に基づいて、スクール生を指導できる。スクール生は、数値化された評価結果に基づいた指導を受け、指導の内容を以後の練習に反映させることができる。
【0097】
また、本実施形態に係る評価装置1では、測定項目には、ロングトーンを発声する行為が含まれ、評価点算出部11は、ロングトーンを発声することにより得られる声の周波数分布に基づいて、評価点ESを算出する。
この構成により、本実施形態に係る評価装置1では、ロングトーンについての評価点ESを算出できるため、ロングトーンについて評価結果を数値化できる。
【0098】
また、本実施形態に係る評価装置1では、測定項目には、発声する行為が含まれ、評価点算出部11は、発声することにより得られる声の周波数分布(音声データVD)から得られる声質、または当該周波数分布(音声データVD)から得られる発声の良さに基づいて、評価点ESを算出する。
この構成により、本実施形態に係る評価装置1では、声質、または発声の良さについての評価点ESを算出できるため、声質、または発声の良さについて評価結果を数値化できる。
【0099】
また、本実施形態に係る評価装置1では、測定項目には、ある姿勢による静止動作が含まれ、評価点算出部11は、静止動作の継続時間に基づいて、評価点ESを算出する。
この構成により、本実施形態に係る評価装置1では、ある姿勢による静止動作についての評価点ESを算出できるため、ある姿勢による静止動作について評価結果を数値化できる。
【0100】
また、本実施形態に係る評価装置1では、測定項目には、評価対象者の体の一部の位置を固定し、体の他の一部の位置を移動させた場合の他の一部の位置の可動範囲の大きさが含まれ、評価点算出部11は、評価対象者の体の一部の位置を固定し、体の他の一部の位置を移動させた場合の他の一部の位置の可動範囲の大きさに基づいて、評価点ESを算出する。
この構成により、本実施形態に係る評価装置1では、アイソレーションについての評価点ESを算出できるため、アイソレーションについて評価結果を数値化できる。
【0101】
また、本実施形態に係る評価装置1では、測定項目には、評価対象者の体の2部位を結んだ直線と、水平との角度が含まれる。評価点算出部11は、評価対象者の体の2部位を結んだ直線と、水平との角度に基づいて、評価点ESを算出する。
この構成により、本実施形態に係る評価装置1では、ラコステについての評価点ESを算出できるため、ラコステについて評価結果を数値化できる。
【0102】
また、本実施形態に係る評価装置1では、測定項目には、評価対象者の体の一部の動作前の位置と動作完了後の位置との差である第1差が含まれる。評価点算出部11は、当該第1差に基づいて、評価点ESを算出する。
この構成により、本実施形態に係る評価装置1では、ターンについての評価点ESを算出できるため、ターンについて評価結果を数値化できる。
【0103】
また、本実施形態に係る評価装置1では、測定項目には、評価対象者の体の一部の一定リズムでの動作繰り返しにおける、同じ動作時の位置同士の差である第2差が含まれる。評価点算出部11は、当該第2差に基づいて、評価点ESを算出する。
この構成により、本実施形態に係る評価装置1では、フロントバックについての評価点ESを算出できるため、フロントバックについて評価結果を数値化できる。
【0104】
また、本実施形態に係る評価装置1では、測定の結果は、評価対象者が撮像された映像から得られる。
この構成により、本実施形態に係る評価装置1では、評価対象者のパフォーマンスを測定するために、当該評価対象者の体に取りつけられる加速度センサなどを必要とせず、評価対象者のパフォーマンスを簡便に測定できる。
【0105】
なお、上記の実施形態においては、評価点ES、及びパフォーマンス評価点算出方法PAに含まれる各評価項目の評価点が点数として算出される場合について説明したが、これに限らない。評価点ES、及びパフォーマンス評価点算出方法PAに含まれる各評価項目の評価点は、ランクとして算出されてもよい。例えば、評価点は、ランクA、ランクB、ランクC、ランクDの4つのランクのいずれかに値をもつ量として算出されてもよい。
【0106】
なお、上述した実施形態では、エンターテインメントの能力として、歌やダンスなどのパフォーマンスの巧拙の程度を評価する場合について説明したが、これに限らない。評価装置1は、エンターテインメントの能力として、マジック、トーク、お笑い、書道、料理などのパフォーマンスの巧拙の程度を評価してもよい。評価装置1が評価するパフォーマンスの種類に応じて、パフォーマンス評価点算出方法PAにおける評価項目が設定される。
【0107】
なお、上述した実施形態における評価装置1の一部、例えば、評価点算出部11をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、評価装置1に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態における評価装置1の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。評価装置1の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
【0108】
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。