(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記装着ベース部は、前記コネクタ嵌合具の前記円筒形要素に概ね隣接する少なくとも1つのアームを含み、前記少なくとも1つのアームは、前記コネクタが前記装着ベース部に接続された場合、前記コネクタ内に形成された少なくとも1つの対応するアーム凹部内に嵌合するように形成されている、請求項7〜14のいずれか一項に記載のセンサーセット。
前記コネクタ嵌合具は、前記コネクタ嵌合具の第1の側に形成された第1のサイドレールと、前記サイドレールの第2の側に形成された第2のサイドレールと、を含み、前記第1のサイドレール及び前記第2のサイドレールは、前記コネクタが前記装着ベース部に接続された場合、前記装着ベース部の管状凹部に形成された第1のスロット及び前記コネクタの管状凹部に形成された第2のスロットの中へ摺動するように動作可能である、請求項7〜15のいずれか一項に記載のセンサーセット。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
1つの実施形態である本発明の第1の態様に従って、患者の特性を検知するためのセンサーセットが提供され、センサーセットは、血糖などの患者の特性を表す少なくとも1つの電気信号を生成するための、遠位端に遠位セグメントを有するセンサーであって、センサーは、近位端に少なくとも2つの接触パッドを含み、少なくとも2つの接触パッドのそれぞれは、遠位セグメントから電気信号を受信するように、遠位セグメントに連結されている、センサーと、患者の皮膚に装着するために動作可能である装着ベース部であって、装着ベース部は、装着ベース部の概ね後端部にコネクタ嵌合具を含み、コネクタ嵌合具は、センサーの一部のパススルー受容(pass through reception)ために内部に形成された中央孔を有する管状要素を含む、装着ベース部と、装着ベース部に連結するように動作可能であるコネクタであって、コネクタは、装着ベース部のコネクタ嵌合具を受容するようにサイズ決めされた管状凹部と、装着ベース部がコネクタに連結された場合、センサーの少なくとも2つの接触パッドに電気的に連結されるように動作可能である少なくとも2つのコネクタ接触部と、を含む、コネクタと、を備え、コネクタ嵌合具は、一端に形成されたキーを含み、センサーの近位端は、少なくとも2つの接触パッドのうちの少なくとも1つが、キーの第1の側に存在し、少なくとも2つの接触パッドのうちの少なくとも1つの他方が、キーの第2の側に存在するようにキーの周りで折られる。遠位セグメントは、例えば、ポテンシオスタットに構成され得る血糖を測定するための電極を含んでもよい。遠位セグメントと接触パッドとの間の連結部は、センサーに電力を供給し、かつ/又は信号を処理するための電子機器を含んでもよい。センサーは、既知の薄膜技術に従って製造された導体トラック及び電子的構成要素を有するフォイルであってもよい。
【0009】
テストプラグは、装着ベース部に加えて、センサーセットの一部として含まれてもよい。テストプラグは、センサーセットの一部として、又は別体として販売されてもよい。また、他の部品を伴わず、装着ベース部又はコネクタなどのセンサーセットの部品を販売することも可能である。
【0010】
コネクタの少なくとも2つのコネクタ接触部は、圧縮型ピンである。圧縮型ピンは、装着ベース部がコネクタに連結された場合、キーの第1の側及びキーの第2の側の中に圧縮されてもよい。
【0011】
テストプラグが含まれ得ることもまた想起され、テストプラグは、構造は上述の実施形態と同一であるが、センサーは、遠位セグメントに連結する代わりに、接触パッドを有する可撓性回路フォイルにより代用され、テスト信号を生成するための回路を有する。
【0012】
センサー又はテストプラグの回路フォイルは、短絡された参照電極及び対向電極となる短絡経路を含んでもよい。あるいは又は更には、センサー又はテストプラグ回路は、抵抗器を含んでもよい。
【0013】
キーの形状は、実質的に卵形又は矩形であってもよい。実施形態では、キーの第1の側は、実質的に平らである。キーの第2の側もまた、実質的に平らであってもよく、あるいは実質的に平らな端部及び階段状部分を含んでもよい。キーの片面又は両面に、センサーの近位端を受容するための座部又は平面を含んでもよい。実施形態では、キーは、装着ベース部において形成された突起凹部に嵌合するように適合された少なくとも1つの突起を含む。キーの第1の側は、実質的に平らである。
【0014】
装着ベース部は、コネクタ嵌合具の管状要素に概ね隣接する少なくとも1つのアームを含んでもよく、少なくとも1つのアームは、コネクタが装着ベース部に接続された場合、コネクタ内に形成された少なくとも1つの対応するアーム凹部内に嵌合するように形成されている。
【0015】
コネクタ嵌合具は、コネクタ嵌合具の第1の側に形成された第1のサイドレールと、サイドレールの第2の側に形成された第2のサイドレールと、を含んでもよく、第1のサイドレール及び第2のサイドレールは、コネクタが装着ベース部に接続された場合、装着ベース部の管状凹部に形成された第1のスロット及びコネクタの管状凹部に形成された第2のスロットの中へ摺動するように動作可能である。
【0016】
コネクタは、例えば、装着ベース部から信号を送信するように動作可能である無線送信機を含むセンサー電極を含んでもよい。少なくとも2つのセンサー電極は、特性を表す少なくとも2つの電気信号を生成するように動作可能であってもよく、少なくとも2つのコネクタ接触部は、少なくとも2つの電気信号を受信するように動作可能であってもよい。これらの電気信号は、無線送信機を介して送信されてもよく、又は有線で送信されてもよい。
【0017】
装着ベース部及びコネクタは、装着ベース部をコネクタに係止するように動作可能である解放可能な相互係止型スナップ嵌めラッチ部材を有してもよい。
【0018】
区画又はセグメントが切り欠きされている、コネクタ嵌合具の管状要素の延在部であるとして、キーを想像すると分かりやすい場合がある。したがって、例えば、特許文献11に示すような「D字状」断面のキーの場合、切り欠き部分は、管状要素の下半分である。これは、キーが、シリンダから開始し、材料を取り除くことによって実際に製造されることを意味するのではなく、最終形状を画定するために有用であることを意味する。
【0019】
第2の態様に従って、コネクタシステムは、端部に接触パッドを有するコネクタフォイルと、遠位端に形成されたキーを有する円筒形要素を有する円筒形コネクタ嵌合具であって、当該キーは、円筒形要素の切り欠き部分によって画定されて、円筒形要素の軸線にそれぞれ平行である2つの平らな表面を生成し、平らな表面は、互いから離れる方向に面している、コネクタ嵌合具と、円筒形要素を収容するようにサイズ決めされた管状凹部を有し、コネクタフォイルの接触パッドと係合するように位置付けられた接触部を有する、ソケット部であって、ソケット部は、当該切り欠き部分により空にされたスペースを占領する構造を有する、ソケット部と、を備え、コネクタフォイルの端部は、当該平らな表面のうちの第1の平らな表面に接触パッドが第1の平らな表面と反対側に位置するように載置されている。コネクタフォイルは、両方の平らな表面に位置するように、キーの端部を包み込み、接触パッドが前記平らな表面と反対側となるように配置されてもよい。キーの端部を包み込んでいるフォイルの代替案として、キーの一方側に対してだけ位置することができ、当該切り欠き部分により空にされたスペースを占領する構造は、キーの一方側におけるスプリングコンタクトと、キーの他方側における管状凹部の内側の突出部と、を含んでもよい。第1の平らな表面は、円筒形要素の直径上に位置し得る。したがって、キーのそれぞれの側には、接触部又はソケットの一部である突出部のいずれか一方が存在する。これは、コネクタシステムを安定化させるのに役立ち、より信頼性のある接続がもたらされる。
【0020】
キーの端部は、所定のプロファイルを有してもよく、管状凹部の内側端部は、相補的な相互係合プロファイルを有してもよいこともまた想起される。これは、非適合型部品の係合を防止するために有用であり得る。
【0021】
コネクタフォイルを保護するために、キーの平らな表面の側壁の使用により、更なる安定性が提供され得る。好ましくは、側壁は、フォイルの厚さほどの高さが少なくともあり、これによって、フォイルは、キーの平らな表面の浅い架台に据えられる。キーの端部の上に第1の折り目が存在する構成において、側壁は、第1の面にだけ存在してもよい。
【0022】
更なる態様に従って、本発明は、患者の特性を検知するためのセンサーセットを提供し、センサーセットは、上述の態様のコネクタシステムを備え、コネクタフォイルは、近位端における接触パッドと、遠位端及び中間区画における検知構造と、を有する、医療センサーを含み、管状要素は、患者の皮膚に装着するために動作可能な装着ベース部の一部として形成され、医療センサーの中間区画のパススルー受容のための中央孔を有する。代替構成では、上記のコネクタシステムを含むテストプラグが提供され、コネクタフォイルは、プラグ部とソケット部とが係合した場合、ソケット部に連結された機器をテストするためのテスト回路を含む。
【0023】
他の態様では、患者の特性を検知するためのセンサーセットが提供され、センサーセットは、患者の特性を表す少なくとも1つの電気信号を生成するための、遠位端に少なくとも2つのセンサー電極を有するセンサーであって、センサーは、近位端に少なくとも2つの接触パッドを含み、少なくとも2つの接触パッドのそれぞれは、少なくとも2つのセンサー電極のうちの少なくとも一方に導電的に連結されている、センサーと、患者の皮膚に装着し、センサーをセンサー電子機器に接続するように適合された装着ベース部であって、装着ベース部は、装着ベース部の概ね後端部にコネクタ嵌合具を含み、コネクタ嵌合具は、センサーの一部のパススルー受容のために内部に形成された中央孔を有する円筒形要素を含む、装着ベース部と、装着ベース部に連結するように適合されたコネクタであって、コネクタは、装着ベース部のコネクタ嵌合具を受容するようにサイズ決めされた円筒形凹部と、装着ベース部がコネクタに連結された場合、センサーの少なくとも2つの接触パッドに電気的に連結されるように適合されている少なくとも2つのコネクタ接触部と、を含む、コネクタと、を備え、装着ベース部は、1つ以上のラッチアームを含み、コネクタは、1つ以上のラッチ凹部を含み、1つ以上のラッチアームは、装着ベース部がコネクタに連結された場合、1つ以上のラッチ凹部に嵌合及び係止するように適合され、装着ベース部は、1つ以上の回転防止アームを更に含み、コネクタは、1つ以上の回転防止アーム凹部を含み、1つ以上の回転防止アームは、装着ベース部がコネクタに連結された場合、1つ以上の回転防止アーム凹部に嵌合するように適合されている。回転防止アームは、自身の高さよりも幅が広くてもよい。1つ以上のラッチ凹部は、1つ以上の回転防止アーム凹部と同じであり、1つ以上のラッチは、1つ以上の回転防止アームと同じ凹部に嵌合する。
【0024】
装着ベース部は、1つ以上のラッチ凹部と同じ方向に延在している1つ以上のロックアウト柱状物を更に含んでもよく、装着ベース部がコネクタに連結された場合、コネクタは、ロックアウト柱状物に嵌合するように適合された1つ以上のロックアウトポケットを含む。
【0025】
テストプラグは、同様の接続部により、コネクタに接続するように適合されてもよい。例えば、テストプラグは、テストプラグがコネクタに連結された場合、コネクタの1つ以上のラッチ凹部に嵌合及び係止するように適合された1つ以上のテストプラグラッチアームを含んでもよく、テストプラグは、テストプラグがコネクタに連結された場合、コネクタの1つ以上の回転防止凹部に嵌合するように適合された1つ以上のテストプラグ回転防止アームを更に含んでもよい。テストプラグは、テストプラグの中央区画と回転防止アームとの間の1つ以上の回転防止アーム延在部を含んでもよく、回転防止アーム延在部は、中央区画の頂部から回転防止アーム延在部まで傾斜している。テストプラグはまた、テストプラグがコネクタに連結された場合、コネクタのロックアウトポケットに嵌合するように適合された1つ以上のテストプラグラッチ凹部と同じ方向に延在する1つ以上のテストプラグロックアウト柱状物を含んでもよい。
【0026】
コネクタ嵌合具は、一端に形成されたキーを含んでもよく、センサーの近位端は、少なくとも2つの接触パッドのうち少なくとも1つがキーの第1の側に存在し、少なくとも2つの接触パッドのうちの少なくとも1つの他方が、キーの第2の側に存在するように、キーの周りで折られる。キーは、装着ベース部において形成されたプロング凹部に嵌合するように適合された少なくとも1つのプロングを含んでもよい。キーの第1の側は、実質的に平らであってもよい。キーの第1の側及びキーの第2の側はそれぞれ、センサーの近位端を受容するための座部を含む。
【0027】
コネクタの少なくとも2つのコネクタ接触部は、圧縮型ピンであってもよい。圧縮型ピンは、装着ベース部がコネクタに連結された場合、キーの第1の側及びキーの第2の側の中に圧縮される。
【0028】
センサーは、短絡された参照電極及び対向電極となる短絡経路を含んでもよい。センサーは、抵抗器を含んでもよい。コネクタは、装着ベース部から信号を送信するように適合された無線送信機を含んでもよい。患者の特性は、血糖であることが想起される。少なくとも2つのセンサー電極は、特性を表す少なくとも2つの電気信号を生成するように適合され、少なくとも2つのコネクタ接触部は、少なくとも2つの電気信号を受信するように適合される。
【0029】
更なる他の態様において、センサーのための装着ベース部は、装着ベース部の概ね後端部にコネクタ嵌合具を含み、コネクタ嵌合具は、センサーの一部のパススルー受容ために内部に形成された中央孔を有する円筒形要素を含み、センサーは、患者の特性を表す少なくとも1つの電気信号を生成するための、遠位端に少なくとも2つのセンサー電極を有し、センサーは、近位端に少なくとも2つの接触パッドを含み、少なくとも2つの接触パッドのそれぞれは、少なくとも2つのセンサー電極のうちの少なくとも1つに導電的に連結されている。装着ベース部はまた、コネクタの1つ以上のラッチ凹部に嵌合及び係止するように適合された1つ以上のラッチアームを含み、コネクタは、装着ベース部に連結し、センサーをセンサー電子機器に接続するように適合され、装着ベース部のコネクタ嵌合具を受容するようにサイズ決めされた円筒形凹部と、装着ベース部がコネクタに連結された場合、センサーの少なくとも2つの接触パッドに電気的に連結されるように適合されている少なくとも2つのコネクタ接触部と、を含む。そして、装着ベース部はまた、装着ベース部がコネクタに連結された場合、コネクタの1つ以上の回転防止凹部に嵌合するように適合された1つ以上の回転防止アームを含む。回転防止アームは、自身の高さよりも幅が広くてもよい。
【0030】
次に、本開示のより完全な理解のために、以下の図を参照する。図中、同様の参照符号は、図面を通して同様のアイテムに言及している。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下の説明及び図面は、当業者が説明されるシステム及び方法を実践できる程度に十分具体的な実施形態を示している。他の実施形態は、構造的で論理的なプロセス及び他の変更を組み込むことができる。例は、単に可能な変更例を示している。明確に必要とされない限り、個々の要素及び機能は、全般的に任意選択的であり、動作のシーケンスは、多様であってもよい。いくつかの実施形態の部分及び特徴は、他の部分及び特徴に含まれてもよく、あるいは代用されてもよい。特に、テストプラグとコネクタとの間の連結に関して説明される任意の構造はまた、対応する装着ベース部とコネクタとの間の連結にも適用される。
【0033】
例示的な図面に示されるように、改良されたセンサーセットは、体の身体的特性をモニタするために提供される。センサーセットの様々な部品間の接続の改良された構造もまた提供される。1つの例示的な身体的特性は、体の血糖値である。
図1に示すように、センサーセットの実施形態は、センサー装着ベース部30と、コネクタ20と、を備える。
図1に示すコネクタ20は、ハウジング内にセンサー送信機(図示せず)を有する無線センサー電子機器を含む。
【0034】
コネクタ20の更なる詳細は、
図3の検討において以下に与えられる。
図1に示す装着ベース部30は、以下の
図6及び
図7に最もわかりやすく示されるように、薄膜センサーのフォイルのための装着部として機能する。装着ベース部30は、貼り付け式パッチとして、装着ベース部30が患者の皮膚の表面に固着することができる感圧性接着剤(図示せず)を任意選択的に備えた平らな下面を有するハウジングからなる。装着ベース部30の1つの縁部は、軸孔44を有する円筒形又は管状要素42を有する円筒形のコネクタ嵌合具36を含む。円筒形又は管状要素42は、軸線に平行な平らな表面を含むキー50を画定する切り欠かれた先端部を有する。センサーの近位端に露出した接触パッド18は、この平らな表面により支持される。センサーのフォイルの中間区画は、円筒形又は管状要素の孔44を通ってフォイルを通過させ、装着ベース部の下面を通ってフォイルを外に出し、その結果、接触パッド18が患者の皮膚の下の感知要素に接続される。グルコース濃度を感知するため、感知要素は、典型的には、ポテンシオスタットの電極15であってもよい。接触パッドと感知要素との間の接続は、任意選択的に処理回路を含む。
【0035】
センサー装着ベース部30は、円筒形のコネクタ嵌合具36によってコネクタ20と連結する。コネクタ20は、装着ベース部のコネクタ嵌合具36と滑合係合するようにサイズ決めされたソケット92を含む。円筒形又は管状要素42は、任意選択的に、表面における外部溝46に据えられた一対の離間した「O」リング48を備えて、ソケット92の内側の対応する表面に対して封止し、防湿性の連結を形成する。コネクタ嵌合具36の両側で、装着ベース部30は、コネクタ20のラッチ凹部100にはめ込んで、ラッチ凹部100内に保持され得る弾性ラッチアーム97及びラッチ先端部98を有する。装着ベース部30がコネクタ20に連結されると、ラッチ先端部98は、ラッチ凹部100に係止する。これらは、ラッチアーム97を押すことにより解放され、コネクタ20を装着ベース部から取り外すことができる。狭く、概ね卵形状又は矩形形状の嵌合キー50は、コネクタ20のソケット嵌合具92の中へ摺動するように適合された円筒形又は管状要素の後方延在部として形成される。
【0036】
上述のように、円筒形又は管状要素42から延在するコネクタ嵌合具36の最先端部は、キー50を含む。キー50は、本質的に円筒形状であり、その両側が平行であるか、あるいは端部が若干テーパー状であるかいずれか一方である。この端部の形状の外側の区画が取り除かれて、管状要素の軸線に対して平行な2つ以上の平らな表面が残る。
図1に示す構成では、キー50は、下半分全体が取り除かれ、下向きの「D字状」断面が形成される。「D字」の上側の一対の区画が取り除かれて、中央隆起部により分離された一対の平らな表面が生成される。この構造は、
図24により詳細に示されている。一対の平らな表面は、「D字」形状の直線側の平らな表面から対向する方向に向いている。コネクタ20のソケット92内の対応して成形された構造により、コネクタ嵌合具は、2つの平行する側面から支持され、これによって安定性が改善される。
図1の構成では、装着ベース部により支持された薄膜センサー(図示せず)のフォイル上の接続パッドは、「D字」の断面の直線側に形成する表面に対して据えられる。これらの接続パッドは、コネクタ20のソケット92内部のスプリングコンタクトに係合する。一対の平らな表面は、他の方向を向き、接触部を有していないが、それでもコネクタ20のソケット92の対応する突起の表面と係合する。
【0037】
コネクタ20はまた、テストプラグ130と共に使用することができ、その一実施形態が
図2に示されている。かかるテストプラグ130は、コネクタ20との接続に対するコネクタ嵌合具36という点では、
図1に示される装着ベース部30と同一の全体構成を有してもよい。但し、
図2の構成は、コネクタ嵌合具36に対する重要な代替的構成を示している。かかるコネクタ嵌合具36はまた、
図1の装着ベース部用として使用されてもよい。
図2の構成並びに管状要素42の軸線に平行な平らな表面を形成するキー50の下半分の除去において、キー50の上面の形状から一区画を取り除くことにより平らな表面が形成される。これによって、キー50は、断面が丸みを帯びた辺を有する台形形状を有する。この構成はまた、
図19〜
図23に示され、以下により詳細に説明される。
図2のコネクタ嵌合具36が提供されると、対向する方向を向く一対の平らな表面は、
図2のテストプラグ又は
図1の装着ベース部がコネクタ20内の両側から支持されることを可能とする。また、この構成により、コネクタフォイルがキーの端部の周りを包むことができるので、より多数の接触部を有するフォイルへの接続が可能になる。これにより、下面の1セットの接触部及び上面の他のセットの接触部がもたらされる。この場合、コネクタ20内の接触部を介して、安定力及び集中力がもたらされ得る。センサーコネクタ20に取り付けられた場合、
図2に示すテストプラグは、「O」封止リング48により強固な封止が提供され、その結果、患者は、水がソケット92に侵入してくる危険性を伴うことなくこれらの部品を洗浄することができる。このことは、無線送信機を有する実施形態で有用であり、特に、コネクタ20内に封止される実施形態において有用である。テストプラグ130により、任意のセンサーからデータを受信せずに、コネクタ20内の無線送信機又は他のセンサー電子機器のテストもまた可能になる。したがって、センサー電子機器を、単独でかつ外部のセンサーノイズを伴うことなくテストできる。装着ベース部30のように、テストプラグ130は、コネクタ20のソケット嵌合具92の中へ摺動するように適合されたキー50を含む。テストプラグ130はまた、コネクタ20上のラッチ凹部100と相互作用できるラッチアーム97及びラッチ先端部98を含む。テストプラグ130がコネクタ20に連結されると、ラッチ先端部98は、ラッチ凹部100内に係止する。これらは、ラッチアーム97を押すことにより解放され、コネクタ20を取り外すことができる。実際には、市販されるようなセンサーキットは、コネクタと、装着ベース部と、テストプラグと、を含んでもよく、コネクタは、テストプラグ及び装着ベース部の両方と物理的に接続可能であり、電気的に適合性であるように構成されている。
【0038】
統一するために、装着ベース部及びテストプラグの両方のケースにおいて、コネクタ嵌合具36の一部を形成する「管状要素」42について本明細書において引き続き言及する。しかしながら、管状要素が中実の(つまり、内部を通る孔がない状態である)場合が想起される。これは、テストプラグのための回路の全てが接触フォイルに装着された場合、あるいはセンサーの場合は、遠位端への接続が要素を通りぬける必要がない場合であり得る。
【0039】
テストプラグ130により任意のセンサーからデータを受信せずに、コネクタ20内の無線送信機又は他のセンサー電子機器のテストもまた可能になる。したがって、センサー電子機器を、単独でかつ外部のセンサーノイズを伴うことなくテストできる。例えば、テストプラグは、センサー電子機器により検出でき、モニタデバイスにより読み取ることができる53.5+/−10%などの単流を生成する単純なテスターであってもよい。ある実施形態では、テスターは、本明細書で説明される参照電極及び対向電極を短絡させる。
【0040】
無線送信機を有するセンサー電子機器を含む例示的なコネクタ20が
図3に示される。ハウジングは、上側シェルハウジング部分201及び下側シェルハウジング部分207からなる。ハウジングは、回路基板202と、アンテナ203と、を含む。回路基板は、特定用途向け集積回路(ASIC)を含んでもよい。1つの好ましいアンテナ形状が
図3に示されているが、好適なアンテナをコネクタに嵌合させることが可能であると考えられる他の構成が想到される。センサー装着ベース部30がコネクタ20に接続されると、回路基板202のセンサー電子機器が、装着ベース部30に収納されたセンサーから信号を受信でき、装着ベース部30が、コネクタ嵌合具36のキー50のプロファイルにより、コネクタ20に接触した状態で確実に安定して保持されるように、接触プラグ/ピンのハウジング206は、成型されたピン205を保持し、ソケット92の内部を形成するハウジング201/207の内部に据えられる。無線送信機を含むセンサー電子機器は、例えば、参照により本明細書に援用される特許文献13において検討されている。
【0041】
図1及び
図2に関して記載された構成における代替案として、コネクタは、ディスプレイを備えても備えなくてもよいモニタに直接配線されたケーブルの終端部を含んでもよい。ユーザのニーズに応じて、ワイヤコネクタだけを含んでもよく、あるいはワイヤコネクタも含む複数のセンサー電子機器を含んでもよい。
【0042】
コネクタ20は、充電式電池などの充電式電源を含んでもよい。充電式電源は、コネクタを保持するか、あるいは電源を再充電するためにコネクタに別の方法で連結されている充電器を使って充電されてもよい。例示的な充電器は、例えば、参照により本明細書に援用されている2009年5月1日出願の米国特許出願第12/434,076号に示されている。
【0043】
センサーセット及び任意の関連するモニタは、ユーザの体及び/又は体液内のグルコースレベルを判定するために好適なタイプであってもよく、参照により本明細書に援用されている特許文献1〜4に説明されるような、インシュリンを糖尿病患者に対して送達するための外付けタイプ又は埋込タイプの自動又は半自動化医薬輸液ポンプと合わせて使用され得る。ただし、本発明は、ホルモン、コレステロール、服薬濃度、pH、酸素飽和度、ウイルス量(例えば、HV)などの他の作用剤、特性、又は組成物のレベルを判定する構成において使用してもよいことが理解さるだろう。センサーセットはまた、センサー電子機器により受信されたデータを使って、プログラム又は校正される機能を含んでもよく、あるいはセンサーセットは、モニタデバイスにて校正されてもよい。センサーシステムは、ヒト皮下組織における使用に主に適合されている。しかしながら、センサーシステムは、筋肉、リンパ、臓器組織、静脈、動脈等の他のタイプの組織に配置されてもよく、動物の組織に使用されてもよい。用語「患者」は、ヒト及び他の動物を包含するように広く解釈でき、用語「血液」は、患者の血液及び他の患者の細胞外液を包含することを理解されたい。実施形態は、断続的に又は継続的にセンサーの計測値を提供することができる。
【0044】
本明細書で主に議論されるセンサーセットは、電極タイプのセンサーを使用している。しかしながら、システムは、化学系、光学系などの他のタイプのセンサーを使用してもよい。センサーは、皮膚の外側表面上で使用されるタイプであってもよく、あるいはユーザの皮膚層の下に配置されるタイプであってもよい。ある表面装着型センサーは、皮膚の下から採取する組織液を利用できると考えられる。
【0045】
コネクタが無線送信機を含むセンサー電子機器を有する場合、センサー電子機器は、全般的には、データを送信する機能を有する。ただし、代替の実施形態では、これらのセンサー電子機器は、受信機を含んでもよく、あるいは送信機は、データを受信する機能を有する送受信機であってもよい。
図4〜
図18は、モニタ又はディスプレイを含み得る別個のセンサー電子機器に信号を搬送でき、外部モニタ又はディスプレイにデータを(あるいは代替的に)送信もできるワイヤへの直接接続を示す。
【0046】
図6〜
図8に示すように、可撓性薄型センサー12フォイルは、ポリイミドフィルム又はシートなどの選択された絶縁性シート材料の層の間に埋め込まれるか又は包み込まれた細長導電素子24(
図6)を含むために、所謂、薄型マスク手法に従って構築され得る相対的に薄い細長要素を含む。いくつかの実施形態では、可撓性薄型センサーは、可撓性チューブに含有されて、支持がもたらされてもよい。しかしながら、センサーのベース部への組み付けを容易にし、可撓性チューブがなくてもセンサーのキンクの事例を減少させるために、より厚いセンサーが十分に固いことも可能である。約17〜40マイクロメートル、例えば、25マイクロメートルの厚さは、この安定性を提供するには十分厚い。センサー12の近位端すなわち頭部16は、相対的に拡大し、より詳細に説明されるように、ケーブル22への電気的接続のために絶縁性シート材料を通って露出される導電性接触パッド18を画定している。センサー12の反対側のセグメントすなわち遠位セグメントは、センサーの遠位セグメントが患者の体内に配置された場合、患者の体液に接触するための複数の対応する露出したセンサー電極15を含む。センサー電極15は、患者の状況を表す電気信号を発生させるが、これらの信号は、接触パッド18、及びセンサー電子機器(有線又は無線)又は単なるワイヤへの接続を含んでもよいコネクタを介して、記録のための適切なモニタリングデバイス(図示せず)及び/又は患者の状況をモニタするディスプレイに送信される。この一般的なタイプの可撓性薄型センサーの更なる説明は、参照により本明細書に援用されている特許文献6において見出すことができる。有線型センサー電子機器の更なる説明は、参照により本明細書に援用されている特許文献13において見出すことができる。
【0047】
参照により本明細書に援用された特許に示された方法に加えて、均一の白金形態が可能になる、非めっき前処理型ウエットエッチング(no-pre-plating wet etching)プロセス又はパルス+直流めっき(pulsed + DC plating)プロセスによりセンサーを作製できる。酵素封入法では、グルコース酸化(GOx)酵素は、UV露出すると架橋する感光性重合体内に封入される。このタイプの感光性重合体を使えば、グルタルアルデヒド架橋工程の必要がなくなり、感光性重合体の選択的な硬化により、感知用作用電極に亘ってだけ酵素を有する能力がもたらされる。
【0048】
センサー12は、センサーセットにより搬送されるが、具体的には、選択された挿入場所において患者の皮膚(
図17及び
図18)に対して配置されるように適合された装着ベース部30上で搬送される。センサーセットは、全般的には、患者の皮膚に装着しているプレスオン型接着剤のための接着パッチ34に取り付けられた概ね平面又は平らな下側表面32(
図7及び
図8)を有するコンパクトな装着ベース部30を含む。パッチは、快適性に関して大きすぎないか、あるいは簡単に患者に取り付けるのに大きすぎないが、皮膚に対してできるだけ多くの接着性を有するようにサイズ決めされ得る。接着パッチは、快適性を増大させ、薄さによる失敗を減少させる伸縮性を有する材料で製造されてもよい。接着パッチ以外の、装着ベース部を患者の皮膚に取り付ける代替的な方法もまた想到することができることを理解されたい。装着ベース部30は、全般的に、患者による非常に多くの活動に亘って快適に装着され得るように軽いプラスチックから製造される。装着ベース部30は、無線送信機、有線電子機器、又は外部センサー電子機器及び/若しくはモニタへの接続のためのケーブルだけを含み得るセンサーコネクタ20と滑合連結するためのコネクタ嵌合具36を含んで、軽いプラスチックの単一の成型物として製造されてもよい。コネクタ嵌合具36を通る孔44は、装着ベース部30の上面40に形成された上向き開口凹型溝又はチャンネル38に通じて(例えば、
図6)、近位端すなわち頭部16と遠位端との間のセンサー12を受容及び支持する。
【0049】
図5〜
図8は、凹型チャンネル38の後方端と概ね同軸状に整列した中央孔44を画定している後方に突出している管状要素42を含む装着ベース部30を示す。管状要素42は、説明するように、ケーブルコネクタ20との封止された滑合係合のために適合された封止リング48を受容するための外部溝46(
図5)を含む。管状要素42の後方端は、湾曲した背面の頂点の一対の平らな表面を有する「D字状」断面を含む後方延在部として形成されたキー50で終端する。したがって、キーは、両側の管状要素の軸線に対して平行に延在し、互いから離れる方向に面する平らな表面を有する。コネクタに係合すると、「D字」の直線側を含む平らな表面は、コネクタ内のスプリングコンタクトに対して接触パッド18を支持する一方、「D字」の頂点から取り外された材料に対応する一対の平らな表面は、コネクタ内の構造と係合し、安定性及び反力がもたらされる。
【0050】
図19〜
図23は、テストプラグ及びコネクタに関する連結構成を示す。但し、対応する装着ベース部に対しては、同じ配置が考えられる。以下の説明では、装着ベース部及びテストプラグの両方の変形例を検討することとなる。装着ベース部の場合は、接触部は、直接電極に繋がるか、あるいは電極において装着された回路を介して電極に繋がるセンサーの近位端の接触部を意味する。テストプラグの場合は、電極は、テスト回路の電極である。
図28を参照して、以下の説明から明らかなように、テストプラグ及び実際のセンサーの接触部の構成又はレイアウトは同一である。
【0051】
図19〜
図21に示すように、キー50の上部及び下部は、それぞれ実質的に平らであり、それぞれ、浅い平面すなわち座部152及び153を組み込んでいる。凹型座部は、可撓性テスト回路を受容及び支持するようにサイズ決め及び形状決めされ、
図9に示すような装着ベース部の場合、細長センサー12の近位端が孔44を通って当該頭部16から延在し、凹型チャンネル38内に存在している、センサー12の近位頭部16を受容及び支持するようにサイズ決め及び形状決めされている。キーの下面が幅が狭い深さから若干幅が広い深さに変化することを可能にする凹型座部は、シェルフ154(
図20)を含み得る。このシェルフにより、適合する凹部を含む、センサーコネクタの適合可能な接続片だけへの現在のキーの固有の嵌合が可能になる。シェルフは、接続の耐性及び堅牢性を更に改善する。
図21において見られるように、センサー12の又は可撓性テスト回路の近位頭部16は、接触部が両方の座部152及び153に存在するようにキー50の周りで折られるように構成されてもよい。本構成の実施形態では、センサーの可撓性テスト回路又は近位頭部16は、2つのセットの接触パッド18を含んでもよい。例えば、
図28では、接触パッドの図の1つの実施形態が示されている。図示された接触パッドのうち、2つは参照電極(180、181)用であり、2つは対向電極(184、185)用であり、1つは、2つの作用電極(182、183)の各々用である。
【0052】
短絡経路186により、参照電極/対向電極の短絡が可能になり、抵抗器を使用して、追加の(複数の)作用電極及び(複数の)対向電極を構成することができる。同じスペースに接触パッドを追加することを可能にすることによって、装着ベース部又はコネクタの追加のサイズの必要性を伴わずに、追加の電極をセンサーにおいて使用できる。
図28に示された構成において、1つのセットの接触パッドがキー50の両側に存在するように、基板180の折り目は、直線1800−1800に概ね沿う。代替の実施形態では、本明細書の他の実施形態に示すように、単一のセットの接触部をキー50の一方側だけに含めることができると考えられる。
【0053】
図23に示すように、キー50は、コネクタ(図示せず)内のそれぞれのプロング凹部に嵌合し、他の不適合のコネクタをロックアウトするプロング501及び502を含んでもよい。プロングはまた、連結の回転安定性を補助し、コネクタと装着ベース部との間の良好な接続の確保を補助する。コネクタにおけるそれぞれのプロング凹部は、
図31(コネクタの部分図)に示されている。
【0054】
図8に例として示される代替の実施形態では、管状要素42の後方端は、管状要素の後方延在部として形成された上部に一対の切り抜きを有する概ねD形状又は半円の嵌合キー50で終端し、キー50は、孔44の後方端に形成された浅い凹型平面すなわち座部52を組み込んでいる。凹型座部52は、センサー12の近位頭部16を受容及び支持する。
【0055】
更なる実施形態では、管状要素42の後方端は、上部が切り抜きされて、(
図24に示すような)レール503を形成している概ねD形状又は半円の嵌合キー50で終端する。このレール503は、装着ベース部の(
図25Bに示すような)トレンチ125に対応する。レールにより、更なる安定性がもたらされ、レール/トレンチの構成を含まない他の非適合型部品がレール/トレンチの構成を有する部品と連結することを防止できる。
【0056】
実施形態では、センサー12の頭部16は、好適な接着剤等によって(複数の)凹型座部52,152、153内に固定されるか、又は据えられる。更に、センサー12を孔44を通って配置した後、孔44は、硬化性シリコーン封止材などの好適な封止材で密封して封止されてもよい。
【0057】
センサーコネクタ20との滑合係合を容易にするために、座部52は、孔44の中心軸線から後方かつ上方に角度を付けて傾斜するように形成されてもよく、これによって、下方にかつ角度を付けて後方に提示された接触パッド18によりセンサー頭部16を支持することができる。
【0058】
上述のキーの両方の構成が、適合性を相違させる様々な装着ベース部に存在することができるので、キーは、装着ベース部30のある構成がコネクタ20の他の構成と使用されることを防止するように更に機能する。したがって、キーにより、センサーのコネクタ及び関連するモニタに対する適合性を確保することが可能になり、化学的又は技術的非適合部分が互いと共に使用されることが防止される。
【0059】
したがって、実施形態では、装着ベース部30の凹型チャンネル38は、薄型センサー12の近位セグメントを受容及び支持する。
図6、
図9、及び
図10に示すように、凹型チャンネル38は、概ね水平の向きを維持したまま、嵌合用孔44から前方に延在し、その後、約45度の角度で下方及び前方に曲がって、装着ベース部の前端又はノーズに形成された前方に開口した隙間54の中の角度付き面53に沿って延在する。いくつかの実施形態では、カニューレ58は、センサー12の近位セグメントの少なくとも一部に亘って摺動可能に嵌合されて、遠位セグメントにも亘って延在して、センサーを包み込み、保護している。好ましい形態では、カニューレは、ウレタン系プラスチックなどの軽量のプラスチック材料から製造され、ダブルルーメン構成を有する。ダブルルーメン型のカニューレ58は、より詳しく説明されるように、挿入針14に対する滑合係合及び係合解除のために特に好適であり、センサー電極15を露出させるための窓59を含む。センサー12を受容及び支持し、挿入針14と摺動可能に内部嵌合するための具体的なカニューレの構造は、参照により本明細書に援用されている特許文献9に更に詳細に図示及び記載されている。
【0060】
更なる実施形態では、挿入方法は、センサーセットの一部として含まれる。例えば、保持キャップ60により、センサーセットの挿入が可能になる。実施形態では、センサー12の近位端及びセンサーのカニューレ58の一部は、
図10に示すように折られて、装着ベース部のチャンネル38の外形に追従し、センサーの遠位セグメント及びセンサーのカニューレは、装着ベース部30の前から下方にかつ前方に延在及び突出している。センサー及びカニューレは、
図10〜
図12に示す保持キャップ60によりこの向きで捕捉及び保持され得る。この保持キャップ60はまた、軽量プラスチック成型品として便利にかつ経済的に形成されてもよく、装着ベース部30に対する素早く簡易なスナップ嵌め取り付けのための手段を含む。保持キャップ60が装着ベース部30に組み付けられると、これらの部品は、チャンネル38の上部を協働で閉じて、センサー及び内部のカニューレを捕捉及び保持する。保持キャップ60は、挿入針14のパススルー受容のための針ポート78(
図12及び
図13)を更に画定する。挿入針14は、広がったハブ80に固定された、尖っているか又は鋭い先端及び後端を有する、空洞で長手方向にスロットが付いた形体(
図14)を有する。スロット型針を摺動させ、カニューレ58の前方及び下方に角度を付けた部分の中でカニューレ58と係合させるために、ハブ80を手動で操作して、針14をキャップポート78を通って嵌合させる。この点において、針ポート78は、針ポート78と挿入針14との間の正しい滑合係合を確保するために、カニューレ58に対する適切な角度及び回転位置合わせに対して挿入針14を配向させるようにサイズ及び形状が決められる。
【0061】
より詳細には、ハブ80は、親指と人差し指との間で簡単に把持し、取り扱いするために適合された拡大タブ状ウィング82を含む。この拡大ウィング82は、保持キャップ60の上昇した中央区画86の両側で、装着ベース部の上面40に据えられるようにサイズ及び形状が決められる分岐ノーズ84から上方に突出している。ハブのノーズ84は、装着ベース部30上の関連する調整アライメント面に噛合して接触するために、画定された調整アライメント面又はガイド面88に沿って輪郭を有する。なお、アライメント面は、支持ブラケット68の上面40と、支持ブラケット68の角度を付けて提示される前方面90と、によって画定される。この形状により、ハブ80は、カニューレ58に対して滑合係合及び係合解除するための正しい角度及び回転方向で、挿入針14がキャップポート78の中を通って延在している状態で、装着ベース部30に対して摺動可能に変位する。好ましい形態では、挿入針14は、参照により本明細書に援用される特許文献9に説明されるように、カニューレ58に摺動可能に組み付けられて、装着ベース部から突出する概ね円形の断面形状(
図14)を提供する。
【0062】
図15及び
図16は、組み付けられた挿入セット10と連結するためのコネクタ20を示す。モニタ又はディスプレイに対する有線接続のためにケーブルコネクタが使用される。代わりに、ケーブルコネクタの接続用部品は、モニタ又はディスプレイに対して有線又は無線送信が可能であるセンサー電子機器を含むコネクタ上にあってもよい。図示されるように、ケーブルコネクタ20は、軽量の成型プラスチックからまた製造することができるコンパクトな連結要素を含む。ケーブルコネクタ20は、装着ベース部30の後方のケーブル嵌合具36と滑合係合するように噛合するためのソケット嵌合具92を画定する。ソケット嵌合具92は、嵌合具36のD形状のキー50を受容するようにサイズ決めされた概ねD形状又は半円段差部分94と合体する円筒形の入口部分93を有する。円筒形のソケットの上部に設けられた下面が平らな挿入部は、
図6〜
図13の「D字状」断面の上部における平面に対する反作用を提供する。図示されるように、ソケット嵌合具92は、挿入セット30又はテストプラグ130と、ケーブルコネクタ20とが共に連結されると、装着ベース部の実施形態の場合、センサー12の接触パッド18と、又はテストプラグ実施形態の場合、テスト回路の接触パッド18と、の電気的に連結された係合のための、段差部分94に位置付けられた複数の導電性接触部96(
図15)を含む。
図16を参照して、組み付けられると、封止リング48は、ソケット嵌合具92の入口部分93を封止して係合して、部品間の封止接続がもたらされる。内部嵌合部品50及び94の形状により、センサー12のケーブル22の正しい導電性連結のための一方向の内部接続が確保される。
【0063】
より進歩した挿入ツールを使って、センサーを患者に挿入してもよい。本発明の装着ベース部と相互作用できる挿入ツールは、例えば、参照により本明細書に援用される、特許文献14〜16に示されている。実施形態では、
図37に示すように、装着ベース部は、挿入ツールと相互作用するための1つ以上のはめ込み切り欠き部77を含み、ある挿入ツールに対する相互作用がより特異的となる。はめ込み切り欠き部77はまた、挿入中、より良好な安定性を可能にすることができる。
【0064】
更なる実施形態では、
図38(部分切り欠き図)に示すように、シムを装着ベース部30に取り付けてもよい。シム17は、引き抜かれることを防止するためセンサー12の一部として取り付けられる。これにより、挿入中、センサーと針との間の摩擦が最小になり、装着ベース部のキャビティ内の移動のための余裕が排除され、装着ベース部の易損性ネックダウン領域に沿うセンサーの剛性が改善される。
【0065】
導電性接触部96のいくつかの実施形態が
図25A〜
図25Fに示されている。ある数の導電性接触部がこれらの図に示され、対応する数のセンサー接触パッドが本明細書の他の図に示される一方、検知された体の特性に関連するデータを判定できるほど十分な数である限り、異なる数の導電性接触部及び対応するセンサー接触パッドを使用できることが想到される。
図25A〜
図25Cは、内部の導電性接触部96を有するソケット嵌合具92の切り欠き図を示す。
図25Aは、上部に2つの平面を有し(
図4〜
図18)、キーがソケット嵌合具92に嵌合すると、導電性接触部96が、キー50の接触パッドに触れるピンとなる概ねD字形状部分94の嵌合具を示す。
図25Bは、D字形状が若干切り欠きされ、ランナー125に嵌合するレールが加えられている他の実施形態を示す。ランナー125により、非適合型部品がこのセンサーコネクタ共に使用されることが阻止することができるだけでなく、回転安定性など追加の安定性もまた付与される。
図25Cは、導電性接触部がキーの両側に存在するので、導電性接触部に接触することとなる2つのセットのピン96が存在している実施形態を示す。導電性ピンの更なる図を
図25D(
図25Aと
図25Bからのピン)と、
図25E(拡大形態で示す
図25Cからのピン)とに示す。
図25Fは、テストプラグ130がコネクタ20に嵌合する実施形態を示す。ピンの形態により、キーがソケットに挿入された場合、ピンがある程度圧縮される。互いに接触するような正確な成形物を必要とする2つの非可撓性接触部を有する状況とは異なり、この圧縮により、接触パッドが毎回ピンに接触することが確実になる。更に、これらのピンがキー50の接触パッドに押し込まれている間、これらのピンにより、追加の安定性がもたらされることとなる。
【0066】
装着ベース部30及びケーブルコネクタ20は、相互に係合しているスナップ嵌めラッチ部材により、解放可能な連結関係で保持されている。例えば、
図15及び
図16に示されるように、装着ベース部30は、それぞれのアンダーカットラッチ先端部98の後方端で終端する一対の後方突出カンチレバー型ラッチアーム97を含むように形成されている。ラッチアーム97は、装着ベース部30の残部に対する動きに対して十分かつ自然に弾力性があり、その結果、ラッチアームが互いに向かって内側に締め付けられる。許容可動域は、ソケット嵌合具92の両側に、ケーブルコネクタ20において形成されたラッチ凹部100の対応する対にラッチ先端部98がスナップ嵌め係合することを許容し、ラッチ凹部100は、当該ラッチ先端部98と係合するためのラッチキーパー102と並んでいる。装着ベース部30をケーブルコネクタ20から軸方向に分離する一方、所望の場合、ラッチキーパー102から解放するために互いに向かって内側にラッチアーム97を手動で圧搾することにより、部品を外すために係合解除することができる。
【0067】
更に、
図19及び
図34に示すように、テストプラグ130(
図34に図示せず)又は装着ベース部30(
図19に図示せず)は、回転防止アーム115及び116を含む。ある実施形態では、
図19のように、回転防止アームは、キー50を含む管状要素42に概ね隣接している。(
図22に部分的に示された)コネクタ20は、回転防止アームと対応及び嵌合する回転防止アーム凹部215及び216を含む。
図22に示す実施形態では、コネクタはまた、テストプラグ/装着ベース部のラッチ先端部98のように、回転防止アームにフックがある場合、回転防止アームを捕捉することができる捕捉凹部217及び218を含む。これらの回転防止部品は、コネクタ20に対する、装着ベース部30及びテストプラグ130の回転を防止する役割を果たし、コネクタが、適合可能なテストプラグ及び装着ベース部だけと共に使用されることを確実にさせる役割を果たし、物理的性質又は技術的性質の適合性に関する問題を避けることができる。更なる実施形態では、回転防止アームの幅及び/又は高さは、前述の非適合型部品をロックアウトするように変更されてもよい。管状要素の両側の回転防止アームにより、回転が防止され、更なる安定性がもたらされ得る。それぞれの回転防止アームにより、他の回転防止アームを中心とする回転並びに管状要素を中心とする回転が防止される。かかる回転防止アームは、本明細書に記載されたテストプラグ又は装着ベース部のうちいずれかに組み込まれてもよい。あるいは、任意のかかる構成において、回転防止アーム115、116がコネクタ20に設けられてもよく、対応する凹部215、216がテストプラグ130又は装着ベース部30に設けられてもよい。
【0068】
図19〜
図22を参照して記載された構成から、本発明はまた、更なる態様に従って、皮下センサーの装着ベース部又は装着ベース部の代用となるテストプラグをコネクタに連結するための接続構成を提供することがわかり得る。かかる接続は、典型的には、例えば、システムが糖尿病の管理のために使用されている場合、センサーから、血糖値用ディスプレイ又は輸液ポンプなどの外部機器へ電気信号を伝達するために必要である。接続構成は、装着ベース部又はテストプラグの本体を含み、当該本体は、片面に噛合面を有する。コネクタは、当該本体の噛合面に対する相補的な噛合面を有する接続構成の一部を形成するコネクタインターフェースを有する。本体の噛合面からの突出は、端部に接触部を有する管状要素42である。コネクタインターフェースは、管状要素42を受容するようサイズ決めされ、接続構成が係合されると、プローブの端部の接触部と接続するための接触部を含有する、ソケットを有する。噛合面から突出する管状要素の両側には、管状要素42からそれぞれ離間した一対の回転防止ポスト115、116が存在する。コネクタインターフェースの相補面には、プローブの両面に、回転防止ポスト115、116が嵌合する凹部215、216が存在する。典型的には、回転防止ポストが凹部の壁部に仮に係合した場合、回転防止ポストが管状要素及びソケットに最も近い壁部に係合するように、凹部は、ポストよりはるかに広く、ソケットを越えて更に延在する。本体はまた、噛合面から離れた点で本体から飛び出し、噛合面に向かって本体に平行に連続し続ける一対の弾力性のあるラッチアーム97、98を有する。これらのラッチアームは、その後、外向きの面取りされた先端を有する直立しているラッチポスト98の形態の噛合面を越えて延在する。ラッチアーム97、98は、弾力性があるので、ラッチ先端部98が広がる緩和位置、及びラッチ先端部が共に移動する圧縮位置を有し、それ故に、弾力性があるアームと本体との間の距離が小さくなる。プローブの両面に1つずつ存在する相補面の凹部215、216は、十分広いので、回転防止ポスト115、116に加えて、ラッチポストを収容できる。それぞれの凹部は、プローブから離れる方向に側面に外壁を有し、外壁は、アームが緩和位置であり、それ故に、先端部が広がった位置であれば、ラッチ先端部が当該アンダーカットに嵌合し、ラッチポストを妨害しているスロットのより狭い口部分により、引っ込むことが防止されるように、ラッチアームのラッチ先端部に相補的なアンダーカットを有している。したがって、噛合面と相補的な噛合面の分離が防止される。しかしながら、2つのラッチアームを共に圧搾すると、2つのラッチアームは、ラッチ先端部が凹部のアンダーカットから逃がれ、噛合面が分離され得る圧縮位置に移動する。したがって、本体の管状要素42の両側に二対のポストが存在し、内側の一対は、回転を避けるための役割を果す。二対は、管状要素に直接隣接している噛合面から立設し、それ故に、本体の剛性により、管状要素が回転する任意の傾向に対して簡単に抵抗することができる。空隙により回転防止ポストから分離した第2の対のポストは、ラッチ用である。第2の対の三角形先端部は、アンダーカットを形成する相補面の凹部の外壁の凹部にラッチされる。これらのラッチポストは、装着ベース部又はテストプラグの本体の背面に更に接続された弾性アームの端部に存在する。典型的には、これらのラッチポストは、装着ベース部又はテストプラグと同じ材料で製造されるが、比較的薄いため弾力性がある。アームを共に圧搾すると、ラッチポストと回転防止ポストとの間の空隙が減り、ラッチの組み合わせが十分狭くなり、狭い方の口部がアンダーカットにより逃がれ、相補面の凹部の口部から脱出する。したがって、ラッチアームは、弾力性をもたらし、回転防止ポストは、回転に対する安定をもたらし、両者は、相補面における同一の一対の凹部に係合し、それ故に、製造費を削減でき、結果として全般的に簡易なデザインがもたらされる。
【0069】
図26は、アンダーカットに接着剤層を有し、典型的には、皮下センサーをコネクタ20に支持する、装着ベース部30を接続するシステムを示す。システムは、データをセンサーから無線リンクを介して装着機器に送信する送信機を含んでもよい。コネクタ20と装着ベース部30との連結部は、コネクタ20内に延在している装着ベース部30のコネクタ嵌合具36を含んでもよい。装着ベース部30は、直立ポスト261を有し、直立ポスト261から管状要素42が延在している。管状要素42と、コネクタ嵌合具36の嵌合キー50とは、コネクタ20内に嵌合して、コネクタ20を装着ベース部30に接続することができる。一旦接続されると、装着ベース部30からコネクタ20への移行のプロフィールは円滑である。
【0070】
連結された場合、システムの安定性を提供すること、並びに非適合型部品との(ロックアウトとして知られる)接続を防ぐことと、が所望される。これは、サイドレール及びスロットを使用する
図26の構成において実現される。コネクタ20のハウジングは、装着ベース部30上の水平スロットと係合する水平サイドレールを有してもよい。より好ましくは、装着ベース部30の直立ポスト261は、コネクタ20のハウジング内の水平スロットと係合する水平サイドレールを有してもよい。スロットはそれぞれ、一端に入口を有し、他端に横方向端部ブロックを有する。サイドレールはそれぞれ、それぞれのスロットの入口から端部ブロックまでの距離未満の長さを有する。これにより、正しいサイドレールが対応するスロットに係合することができるが、サイドレールがスロットの入口から端部ブロックまでの距離より長いサイドレール及びスロットでは係合しない。
【0071】
図26は、コネクタ20内のスロット262a及び262bと係合する装着ベース部30上のサイドレール260a及び260bを示す。サイドレール260a及び対応するスロット262aは、サイドレール260b及び対応するスロット262bへの距離が同じであっても異なっていてもよい。
図27A〜
図27Fは、装着ベース部30及びコネクタ20の異なるバージョンをロックアウトするために使用できると考えられるサイドレールの長さの組み合わせの様々な例を示す。
図27A及び
図27Fは、例えば、長さが大きく異なるサイドレール272及び273を示す。
図27B及び
図27Eは、長さがあまり異ならないサイドレール272及び273を示す一方、
図27C及び
図27Dは、長さの違いがほとんどないサイドレール272及び273を示す。サイドレールはまた、互いに同じ長さであってもよい。サイドレール272の長さは、入口と端部ブロック270との間の距離に一致するように設定される一方、サイドレール273の長さは、入口と対応するスロットの端部ブロック271との間の距離に一致するように設定されるので、対応するスロットの距離より長いいずれか一方のレール長を有する装着ベース部30は、コネクタ20と係合しないこととなる。
【0072】
したがって、
図26の構成は、典型的には、センサーから無線リンクを介してデータを送信する送信機を典型的に含有する、典型的には、皮下センサーを支持している、装着ベース部30をコネクタ20に接続するシステムを図示し、装着ベース部30は、片側には、患者に取り付けるための接着層を有し、他方の側には、管状要素42からプラットフォームに平行に延在している管状要素42を有するポスト261を有する、プラットフォームを含み、コネクタ20は、摺動式レールにより、管状要素42を係合するように位置付けられたソケットを有するハウジングと、互いと係合するスロットと、を有する。スロットはそれぞれ、一端に入口を有し、他端に横方向端部ブロックを有し、サイドレールはそれぞれ、それぞれのスロットの入口から端部ブロックまでの距離未満の長さを有する。その結果、非適合型装着ベース部及びコネクタをロックアウトできる。この場合、少なくとも1つのサイドレールは、対応するスロットの入口から端部ブロックまでの距離より長い。
図26のシステムは、上述のように、更なる安定性を提供するために、前述の連結構成を組み込んでもよい。
【0073】
図22に示す実施形態では、コネクタはまた、テストプラグ/コネクタのラッチ先端部98のように、回転防止アームにフックが形成されている場合、回転防止アームを捕捉することができるキャッチ217及び218を含む。これらの回転防止部品は、互いに対して、装着ベース部/テストプラグ及びコネクタの回転を防止する役割を果たし、装着ベース部が適合可能なテストプラグ/装着ベース部だけと共に使用されることを確保する役割を果たし、物理的性質又は技術的性質の適合性に関する問題を避けることができる。更なる実施形態では、回転防止アームの幅及び/又は高さは、前述の非適合型部品をロックアウトするために変更されてもよい。
図34に示すように、装着ベース部30又はテストプラグ(図示せず)の回転防止アーム115、116が安定性を増大させ、回転を更に避けるために、少なくとも高さと同様の幅があることが好ましい場合がある。回転防止アームが少なくとも高さと同様の幅がある場合、圧力が付与された際、簡単に破砕又は破損する可能性がなく、折れ曲がる可能性が少ない。
図35は、装着ベース部/テストプラグのラッチのためのラッチ凹部としても機能する幅が広い回転アーム用凹部215及び216を有するコネクタ20の部分図を示す。矢印1000は、コネクタ20の一部ではなく、
図34に示す幅が広い回転防止アームを許容するために幅が広げられた回転アーム用凹部215及び216を単に実証している。
【0074】
回転防止アーム用凹部に関して、回転防止アームをラッチ凹部100から分離及び区別することが可能である。しかしながら、本明細書に示された図では、装着ベース部/テストプラグのラッチ先端部がキャッチ217、218と係合する(
図22に示す)ようにラッチ及び回転防止アームの両方が回転アーム用凹部215、216に嵌合するので、ラッチ先端部98を係合するためのラッチ凹部100及びラッチキーパー102は、回転アーム用凹部215、216及びキャッチ217、218と同一の機構である。
【0075】
更なる実施形態では、安定性を提供し、非適合型部品からロックアウトをするために、追加の要素が含まれる。例えば、
図30及び
図31は、ロックアウト柱状体117及び118を有する装着ベース部30を示す。(両図ともコネクタ20の部分図を示す)
図32及び
図33に示すように、これらのロックアウト柱状体117及び118は、コネクタ20内のロックアウトポケット217及び218と相互作用し、これらの中に摺動する。テストプラグ(図示せず)を同様に変更して、ロックアウトポケット217及び218内に摺動することができるロックアウト柱状体を含んでもよい。装着ベース部/テストプラグがコネクタに接続されると、ロックアウト柱状体は、部品間の回転を更に防ぐ。更に、ロックアウト柱状体により、装着ベース部/テストプラグが適合するロックアウトポケットを有さない非適合型コネクタと共に使用されることを防ぐことができる(かつ逆も同様である。ロックアウト柱状体により、非適合型装着ベース部/テストプラグを有するコネクタの使用が防止される)。2つのロックアウト柱状体が
図30に示されるが、コネクタ上のロックアウトポケットの等しい数に対応する任意の合理的な数のロックアウト柱状体を有することが可能である。
【0076】
ロックアウトポケットは、コネクタの全部又は一部を射出成型することによって、あるいは当該技術分野において既知のプラスチックパーツを成型又は成形する他の方法によって、コネクタの一部を穿孔することによって成形され得る。ロックアウト柱状体及びロックアウトポケットは、ラッチ先端部98がラッチ凹部100に完全に係合した際、テストプラグ又は装着ベース部がコネクタに接続されると、ロックアウト柱状体がロックアウトポケットに完全に嵌合するように製造されることが好ましい。こうして、テストプラグ/装着ベース部がコネクタと緊密に確実に接続される。この緊密な接続により、耐水性、パーツの安定性、電子部品の適切な接続が改善される。更なる実施形態では、材料をポケットの中に追加して、より固有の形状を生成してもよい。このより固有の形状を使用して、安定性が増し、あるいはより特有の形状を有するより特異的なインターロッキング部品を使用するより良好なロックアウトシステムを生成することができる。材料を追加又は除去して、ポケットの形状を変更することにより、洗浄を容易にすることができる。ポケットの形状を変更する他の利点は、どのロックアウト構成を有しているかをユーザに知らせるのに役立つこと、あるいはロックアウト構成のセットが可能になることである。これらの構成のうちの1つが
図33に示され、追加された材料2170、2180がロックアウトポケットの中に示されている。追加された材料は、コネクタの他の部分と同じ材料、又はロックアウトポケット217、218に加えるために好適な異なる材料から製造されてもよい。ポリカーボネート及びポリカーボネートブレンド(PC/ABS、PC/PBTなど)は、機械的強靱性、並びに電子ビーム及びETOなどの一般的な殺菌方法でも影響を受けない能力のために、追加材料として適切である。しかしながら、非適合型である任意の熱可塑性樹脂が材料として十分であると考えられる。
【0077】
追加の実施形態では、非適合型部品からの安定性及びロックアウトを提供することが想到される。例えば、
図26では、コネクタ内のスロット262に嵌合するサイドレール260を装着ベース部が含む、装着ベース部及びコネクタの接続部分のモックアップが示されている。
図27A〜
図27Fは、装着ベース部及びコネクタの異なるバージョンをロックアウトするために使用することができると考えられるサイドレールの長さの組み合わせの様々な例を示す。分かるように、レールの長さは、正しくないレールの長さを有する装着ベース部がコネクタに嵌合しないこととなるようにスロットの長さに一致するように設定される。本構成では、センサーセットが、コネクタが据えられる基板を形成するので、コネクタ及び基板に対して同じ設置面積が付与され、よりコンパクトな設計が生成される。コネクタは、コネクタの本体内の連結を有する基板に立設しているセンサーユニット上に摺動するので、接続状態における安定性が増大し、使用中、アイテムが過失により分離される可能性が低くなる。全体の構造は、過失を減らすことに役立つ平滑なプロファイルを有し、(
図27A〜
図27Fのように、)摺動係合は、多様な異なる長さのレールを有する。つまり、コネクタは、適切に係合するための特定のセンサーに適している必要があるという意味である。
【0078】
追加の実施形態では、回転防止アーム延在部の位置は、テストプラグ/装着ベース部の本体/中央区画に対して多様であってもよい。例として、
図19は、本体/中央区画35を有するテストプラグ130の上面図を示す。管状要素42は、テストプラグの本体から延在している。この主構造/中央区画からの延在部は、回転防止アーム115及び116である。ラッチアーム97は、装着ベース部又はテストプラグの中央区画から更に分離するために取り付けられ、コネクタ20上のラッチ凹部100内にラッチ動作をすると、ラッチアーム97は、中央区画35に向かって圧縮され得る。装着ベース部又はテストプラグがコネクタに接続すると、ラッチアーム97は、ラッチ先端部98がラッチ凹部100(又は凹部217、218)内に完全に収まるまで中央区画に向かって移動し、適所にはめ込まれ、ユーザが部品の接続を解除したいと思うまでコネクタから離れる方向に接続解除しないように装着ベース部/テストプラグを係止する。
【0079】
しかしながら、
図36では、テストプラグ又は装着ベース部(図示せず)の中央区画は、中央区画35と回転防止アーム115、116との間に回転防止アーム延在部315、316を含む。回転防止アーム延在部315、316は、中央区画35の頂部から回転防止アームに向かって下方向に傾斜していてもよい。回転防止アーム延在部、特に、回転防止アームに向かって下方向に傾斜している回転防止アーム延在部を含むことにより、テストプラグ又は装着ベース部を形成する際、材料を節約することができる。延在部により、更に、テストプラグが接続された場合、ポケットが清潔に保たれる。延在部により、より一貫性のある断面厚が可能となり、成型の際の時間が早くなり、材料収縮の効果により表面上の不具合が減る。
【0080】
非適合型部品をロックアウトするために使用できる本明細書に記載された特定の特徴のうちのいずれかは、単独でも互いに組み合わせても使用可能であり、可能な多くの接続構成の反復を生成できる。従って、非適合型である部品の多くの変形例が互いに接続することができなくなることを確実にできることが可能となる。
【0081】
本発明のセンサーセットは、センサー12を皮下に配置するために、患者の皮膚に素早くかつ簡単に装着される。
図4のセンサーを使用する1つの方法では、例えば、装着ベース部30及びコネクタ20は、最初にスナップ嵌めラッチ部材を係合することにより共に連結される。ハブ80はまた、最初に取り付けられる。その後、セットは、典型的には、接着パッチ34の下側表面から保護針ガード(図示せず)及び剥離フィルム(同図示せず)を取り外した後、患者の皮膚に対して押し当てられて、接着パッチ34上の感圧性接着剤を露出させる。セットを皮膚に押し当てると、挿入針14が皮膚を突き刺し、これによって、センサー電極15を有するカニューレ58が所望の皮下位置に運ばれる。その後、挿入針14は、針を患者から抜くことにより、カニューレ及びセンサーから摺動可能に係合解除される。所望の場合、過剰に手当てをすること(overdressing)(図示せず)により、患者により強固に挿入セット10を固着させてもよい。あるいは、装着ベース部は、コネクタに接続する前に、患者の皮膚に固着されてもよい。したがって、コネクタは、装着ベース部が患者の皮膚に快適に取り付けられた後、装着ベース部に接続されると考えられる。患者が部品を水洗い又は洗浄したい場合、コネクタの接続解除も可能である。この時点で、ダミーソケット(図示せず)を装着ベース部に接続して、センサー内部の電子部品を保護することができる。
【0082】
センサーを患者から取り外すことが必要であるか、又は所望される場合、挿入セットを、患者の皮膚から簡単に取り外して、センサーを皮下部位から引き抜く。挿入セット10は、スナップ嵌めラッチ部材を適切に解放することにより、ケーブルコネクタ20から素早く簡単に組付け解除することができる。その後、新しい挿入セット10をケーブルコネクタと組み付け、患者に素早く設置して、新しいセンサーを皮下に位置付けることができる。
【0083】
具体的な実施形態の前述の説明により、本開示の全般的な本質が十分に明らかになるので、現知識を適用すれば、他者は、全般的な概念から逸脱することなく、様々な用途に対してシステム及び方法を簡単に変更し、かつ/又は適合させることができる。したがって、かかる適合及び変更は、開示された実施形態の均等物の意味及び範囲内である。本明細書に用いられた表現又は用語は、説明の目的のためであり、限定されるわけではない。