(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ヘアケア組成物は、前記ヘアケア組成物の0.01重量%〜50重量%の、ヘキサメチルジシロキサン、シクロペンタシロキサン、ジメチコン流体、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるシリコーンを更に含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
【発明を実施するための形態】
【0008】
特に指定がない限り、本明細書において使用する全ての百分率及び比率は、組成物全体の重量によるものとする。全ての測定は周囲条件で実施されるものと理解され、「周囲条件」とは、特に指示がない限り、約25℃、約100キロパスカル(1気圧)の圧力、及び約50%の相対湿度(RH)における条件を意味する。全ての数値範囲は、より狭い範囲を含む。区切られた上下の範囲限界は組み合わせ可能であり、明示的に区切られていない更なる範囲を作る。
【0009】
本発明の組成物は、本明細書に記載の必須成分及び任意選択的成分を含む、それらから本質的になる、又はそれらからなることができる。本明細書で使用するとき、「から本質的になる」とは、組成物又は構成成分が、追加成分を含み得ることを意味するが、追加成分が、特許請求される組成物又は方法の基本的かつ新規の特性を実質的に変えない場合に限る。
【0010】
組成物に関連して使用される「塗布する」又は「塗布」は、本発明の組成物を毛髪などの角質組織上に塗布する又は広げることを意味する。
【0011】
「皮膚科学的に許容可能な」は、記載される組成物又は構成成分が、過度の毒性、不適合性、不安定性、アレルギー反応などがなく、ヒトの皮膚組織と接触して使用するのに好適であることを意味する。
【0012】
「安全かつ有効な量」は、有益な効果を有意に誘導するのに十分な化合物又は組成物の量を意味する。
【0013】
組成物に関する「リーブオン」は、塗布後角質組織上に付着させたままにすることが意図される組成物を意味する。これらのリーブオン組成物は、毛髪に塗布された後、続けて(数分以内に)洗浄、すすぎ、又は払拭などのいずれかにより除去される組成物とは区別されるべきである。リーブオン組成物では、シャンプー、リンスオフコンディショナー、洗顔料、手洗浄剤、ボディウォッシュ、又は身体用洗浄剤などのリンスオフ型の塗布は除外される。
【0014】
「LogP」は、オクタノール−水の分配係数を意味し、化学物質の親油性及び疎親水性特性を記述する物理的特性である。LogPは、平衡状態の二相系におけるオクタノール相中の化学物質の濃度と水相中におけるその化学物質の濃度の比の対数である。分配係数は、2つの溶液間の非イオン化化合物の濃度の比である。LogP=Log10(分配係数)。分配係数=[有機]/[水性]であり、[有機]は有機溶媒(例えばオクタノール)中の目的化合物の濃度であり、[水性]は水相中の目的化合物の濃度である。
【0015】
「可溶性」は、25℃及び100kPa(1気圧)の圧力において少なくとも約0.1gの溶質が100mLの溶媒に溶解することを意味する。
【0016】
本明細書で使用するとき、用語「実質的に含まない」は、組成物の総重量の約1重量%未満、又は約0.8重量%未満、又は約0.5重量%未満、又は約0.3重量%未満、又は約0重量%を意味する。
【0017】
本明細書で使用するとき、「毛髪」は、頭皮の毛、顔面の毛、及び身体の毛を含めた、哺乳類の毛を意味し、特に、ヒトの頭部及び頭皮上の毛に関する。
【0018】
本明細書で使用するとき、「化粧品として許容可能な」とは、記載されている組成物、配合物、又は構成成分が、過度の毒性、不適応性、不安定性、アレルギー反応などを伴わずに、ヒトの角質組織と接触させて使用するのに適することを意味する。本明細書で記載され、角質組織に直接適用するという用途を有する全ての組成物は、化粧品として許容可能であるものとして制限される。
【0019】
本明細書で使用するとき、「誘導体」としては、所定の化合物のアミド誘導体、エーテル誘導体、エステル誘導体、アミノ誘導体、カルボキシル誘導体、アセチル誘導体、酸誘導体、塩誘導体及び/又はアルコール誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。
【0020】
本明細書で使用するとき、「ポリマー」は、2つ以上のモノマーの重合によって形成される化学物質を意味する。本明細書で使用するとき、「ポリマー」という用語は、モノマーの重合によって作られる全ての材料、並びに天然ポリマーを含むものとする。1種類のモノマーのみから作られるポリマーをホモポリマーという。2種類以上の異なるモノマーから作られるポリマーをコポリマーという。異なるモノマーの分布は、統計的に計算することも、ブロック毎に計算することもでき、いずれの実行可能な手段も本発明に好適である。特に記述のない限り、本明細書で用いられている「ポリマー」という用語には、ホモポリマー及びコポリマーを含め、あらゆる種類のポリマーが含まれる。
【0021】
本明細書で使用するとき、「揮発性」は、周囲条件下で液体であり、25℃で測定可能な蒸気圧を有する物質を意味する。具体的には、物質は、約260℃以下、好ましくは約200℃以下、より好ましくは約150℃以下、及び最も好ましくは100℃以下の100kPa(1気圧)における沸点を有する。
【0022】
本明細書で使用するとき、「脂質」は、水不溶性である一方で、脂肪及び非極性有機溶媒に可溶性である生体分子である。脂質は、典型的には、長鎖炭化水素又は複数の結合した芳香環のいずれかを含有している。長鎖炭化水素は、6個以上の炭素原子を有し得る。「脂質促進剤」は、コーミングの減少などの脂質によってもたらされる毛髪繊維効果を更に改善する材料である。
【0023】
理論に束縛されるものではないが、繊維特性の改善は、毛髪ケア組成物からの脂質(表皮膜複合体又は皮質膜複合体など)が毛髪中に浸透し、脂質層に組み込まれることで達成される。脂質促進剤は、脂質を脂質層中により効果的に組み込むのに寄与し得る。
【0024】
脂質は、毛髪タンパク質を一緒に保持する構造成分である、毛髪の表皮膜複合体及び皮質膜複合体(CMC)を構成する。したがって、脂質の損失によって引き起こされるCMCの損失及び弱化及び毛髪構造の劣化に耐える。本明細書に記載されるヘアケア組成物は、脂質の損失による影響で、高湿度において毛髪中により多くの水分が取り込まれ、それによって毛髪の縮れが引き起こされることが認識されている。更には、消費者は、脂質を低濃度(毛髪の根元と比較して)で含有する毛先は、より損傷を受けることを知覚し得る。毛髪脂質濃度は加齢、及び損傷(すなわち、UV、染毛、洗毛)によって減少し、ひいてはダメージとして知覚されることが示されている。CMCの配置を変更する脂質の減少はまた、毛髪表面の特性及び毛髪の輝きにも影響すると考えられる。
【0025】
コンディショナー用途でのオレイン酸とモノオレイン酸グリセリルとの組み合わせ(オレイン酸:GMOの比が約1:1〜約10:1、あるいは約1:1〜約5:1、あるいは約2:1〜約3:1)は、
図1で見られるように、同じ濃度における個々の成分と比較して相乗効果を示すことが分かっている。一実施形態では、コンディショナーは、ドライコンディショナーである。GMOは、毛髪繊維中にオレイン酸をより深く浸透させるのに寄与することが知覚されている。ポリオールの脂肪酸モノエステル及び飽和脂肪族アルコールなどの他の化合物も浸透促進材料として使用され得ることも分かっている。つまりは、本明細書に記載されるヘアケア組成物は、(a)不飽和脂肪酸(又は不飽和脂肪族アルコール)と、(b)脂質促進剤との独特なブレンドを使用する。脂質促進剤は、脂質材料によって毛髪繊維にもたらされる効果を促進し、それによって、柔軟性及び櫛通りの改善が可能となる。
【0026】
脂質
本明細書に記載されるヘアケア組成物は、1種又は複数種の不飽和脂肪物質を含有してもよく、この不飽和脂肪物質の分子は、8〜22個の炭素原子を有する直鎖又は分枝状の炭素鎖と、不飽和脂肪酸についてはC3位置とオメガ位置との間に、及び不飽和脂肪族アルコールについてはC2位置とオメガ位置との間に、炭素鎖の位置に1つの炭素−炭素二重結合とを含み、不飽和脂肪物質のLogPは、8未満、あるいは7.5未満、あるいは7未満である。
【0027】
脂質は、ヘアケア組成物の約0.01重量%〜20重量%の範囲、あるいは約0.05重量%〜約5重量%の範囲、あるいは約0.1重量%〜約2.5重量%の範囲、あるいは約0.1重量%〜約1.5重量%の量で存在し得る。
【0028】
不飽和脂肪物質の非限定的な例としては:
i.不飽和脂肪酸;
ii.不飽和脂肪族アルコール;が挙げられ、
i.の不飽和脂肪酸の非限定的な例としては、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、サピエン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、及びネルボン酸が挙げられ、一実施形態では、不飽和脂肪酸はオレイン酸であり、ii.の不飽和脂肪族アルコールの非限定的な例としては、ペトロセレニルアルコール、エルシルアルコール、オレイルアルコール、パルミトレイルアルコール、バクセニルアルコール、及びエイコス−11−エン−1−オールが挙げられる。
【0029】
脂質促進剤
本明細書に記載されるヘアケア組成物は、1種又は複数種の脂質促進剤を含有し得る。
【0030】
脂質促進剤は、ヘアケア組成物の約0.01重量%〜約10重量%、あるいは約0.01重量%〜約5重量%、あるいは約0.1重量%〜約2.5重量%、及びあるいは約0.1重量%〜約0.5重量%の範囲で存在し得る。
【0031】
脂質促進剤の非限定的な例としては:
i.ポリオールの脂肪酸モノエステル;
ii.飽和脂肪族アルコール;
iii.飽和脂肪族アルコールのエステル;が挙げられ、
i.の脂肪酸モノエステルの脂肪酸成分の分子は、10〜22個の炭素原子を有する直鎖又は分枝状の炭素鎖を含有し、ポリオールの脂肪酸モノエステルは、8未満、あるいは7.5未満、あるいは7未満のlogPを有し、非限定的な例としては、モノオレイン酸グリセリル、パルミトレイン酸グリセロール、1−ステアロイル−rac−グリセロール、2−オレオイルグリセロール、モノイソステアリン酸グリセロール、モノオレイン酸エチレングリコールが挙げられ、一実施形態では、ポリオールの脂肪酸モノエステルはモノオレイン酸グリセリルであり、
ii.の脂肪族アルコールの分子は、8〜22個の炭素原子を有する直鎖又は分枝状の炭素鎖を含有し、非限定的な例としては、1−オクタノール(カプリルアルコール)、ペラルゴン酸アルコール(1−ノナノール)、1−デカノール(デシルアルコール、カプリル酸アルコール)、ウンデシルアルコール(1−ウンデカノール、ウンデカノール、ヘンデカノール)、ラウリルアルコール(ドデカノール、1−ドデカノール)、トリデシルアルコール(1−トリデカノール、トリデカノール、イソトリデカノール)、ミリスチルアルコール(1−テトラデカノール)、ペンタデシルアルコール(1−ペンタデカノール、ペンタデカノール)、セチルアルコール(1−ヘキサデカノール)、ヘプタデシルアルコール(1−n−ヘプタデカノール、ヘプタデカノール)、ステアリルアルコール(1−オクタデカノール)、ノナデシルアルコール(1−ノナデカノール)、アラキジルアルコール(1−エイコサノール)、ヘネイコシルアルコール(1−ヘネイコサノール)、ベヘニルアルコール(1−ドコサノール)が挙げられ、
iii.の飽和脂肪族アルコールのエステルの分子は10〜44個の総炭素原子を含み、非限定的な例としては、2−エチルヘキサノール、イソステアリルイソステアレート、2−ヘキシル−1−デカノールが挙げられる。
【0032】
一実施形態では、不飽和脂肪酸はオレイン酸であり、ポリオールの脂肪酸モノエステルはモノオレイン酸グリセリルである。
【0033】
圧縮噴射剤
本明細書に記載されるヘアケア組成物は、ヘアケア組成物の約25重量%〜約70重量%、あるいは約40重量%〜約60重量%、あるいは約50重量%〜約60重量%を含み得る。
【0034】
噴射剤は、1種又は複数種の揮発性物質を含んでもよく、これは気体状態では、濃縮ヘアケア組成物の他の成分を粒子状又は飛沫形態で運ぶことができる。噴射剤は、約−45℃〜約5℃の範囲内で沸点を有し得る。噴射剤は、圧力下で、従来のエアゾール容器中にパッケージ化されるとき、液化され得る。エアゾールフォームディスペンサーから出るときの噴射剤の急速沸騰は、ヘアケア組成物の他の成分の噴霧化に役立ち得る。
【0035】
ヘアケア組成物に用いられ得るエアゾール噴射剤としては、プロパン、n−ブタン、イソブタン、シクロプロパン、及びこれらの混合物などの化学的に不活性の炭化水素、並びにジクロロジフルオロメタン、1,1−ジクロロ−1,1,2,2−テトロフルオロエタン、1−クロロ−1,1−ジフルオロ−2,2−トリフルオロエタン、1−クロロ−1,1−ジフルオロエチレン、1,1−ジフルオロエタン、ジメチルエーテル、モノクロロジフルオロメタン、トランス−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン、及びこれらの混合物などのハロゲン化炭化水素が挙げられる。噴射剤は、イソブタン、プロパン、及びブタンなどの炭化水素を含んでよく、これらの物質は、低いオゾン反応性のために使用することができ、21.1℃で蒸気圧の範囲が約117kPa〜約745kPa(約1.17バール〜約7.45バール)、あるいは約117kPa〜約483kPa(約1.17バール〜約4.83バール)、及びあるいは214kPa〜約379kPa(約2.14バール〜約3.79バール)である場合、個々の成分として使用され得る。
【0036】
非水性揮発性溶媒
本明細書に記載されるヘアケア組成物としては、非水性揮発性溶媒又は非水性揮発性溶媒の混合物を挙げることができる。一実施形態では、ヘアケア組成物は噴射剤を含み、ヘアケア組成物は、ヘアケア組成物の約15重量%〜約75重量%、あるいは約25重量%〜約60重量%、あるいは約30重量%〜約50重量%の非水性揮発性溶媒を含む。一実施形態では、ヘアケア組成物は噴射剤を含まず、ヘアケア組成物は、ヘアケア組成物の約40重量%〜約99.8重量%、あるいは約50重量%〜約98重量%、あるいは約75重量%〜約90重量%の非水性揮発性溶媒を含む。
【0037】
本明細書で有用な非水性揮発性溶媒は、比較的無臭であり、ヒトの皮膚に使用するのに安全であり得る。好適な揮発性溶媒としては、C
1〜C
4アルコール及びこれらの混合物を挙げることができる。例えば、エタノールは、非水性揮発性溶媒として使用され得る。非水性揮発性溶媒のいくつかの他の非限定的な例としては、メタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0038】
疎水変性タピオカデンプン
ヘアケア組成物は、ヘアケア組成物の約0.1重量%〜約10重量%の微粒子タピオカデンプン、あるいは約0.1重量%〜約5重量%の微粒子タピオカデンプン、及びあるいは約0.5重量%〜約3重量%の微粒子タピオカデンプンを含み得る。
【0039】
微粒子タピオカデンプンは、疎水変性微粒子タピオカデンプン、疎水非変性微粒子タピオカデンプン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。疎水変性微粒子タピオカデンプンと非変性微粒子タピオカデンプンとの比は、2:1以上であり得る。
【0040】
疎水変性微粒子タピオカデンプンは、米国特許第7,375,214号、同第7,799,909号、同第6,037,466号、同第2,852,404号、同第5,672,699号、及び同第5,776,476号で議論されるものなどの様々な方法で作製され得る。
【0041】
変性タピオカ微粒子デンプンは、有機変性微粒子タピオカデンプン又はシリコーングラフト化微粒子タピオカデンプンであり得る。シリコーングラフト化微粒子タピオカデンプンは、商標名Dry Flo TSで、INCI名Tapioca Starch Polymethylsilsesquioxaneの下で購入され得る。シリコーン変性微粒子タピオカデンプンは、ナトリウムメチルシリコネート(ポリメチルシルセスキオキサン)とタピオカデンプンとの反応によって製造され得る。微粒子タピオカデンプンは、キャッサバの根から当該技術分野において既知の標準的手段によって供給され得る。市販のシリコーン変性微粒子タピオカデンプンの一例としては、CAS番号:68989−12−8がある。
【0042】
水
一実施形態では、ヘアコンディショニング組成物は、ヘアケア組成物の約0.1重量%〜約10重量%、あるいは0.1重量%未満の水、あるいは約0重量%の水を含む。
【0043】
組成物のpH
一実施形態では、本明細書に記載されるヘアケア組成物のpHは、約3〜約9の範囲内、あるいは約4〜約6の範囲内である。
【0044】
カチオン性界面活性剤系
本明細書に記載されるヘアケア組成物は、カチオン性界面活性剤系を含み得る。カチオン性界面活性剤系は、1つのカチオン性界面活性剤、又は2つ以上のカチオン性界面活性剤の混合物であってよい。好ましくは、カチオン性界面活性剤系は、モノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩、モノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩とジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩との組み合わせ;モノ長鎖アルキルアミドアミン塩;モノ長鎖アルキルアミドアミン塩とジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩との組み合わせ、モノ長鎖アルキルアミドアミン塩とモノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩との組み合わせ、から選択される。
【0045】
カチオン性界面活性剤系は、約0.1重量%〜約10重量%、あるいは約0.5重量%〜約8重量%、あるいは約0.8重量%〜約5重量%、及びあるいは約1.0重量%〜約4重量%の濃度でヘアケア組成物中に含まれ得る。
【0046】
モノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩
本明細書で有用であり得るモノアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤は、12〜30個の炭素原子、あるいは16〜24個の炭素原子、及びあるいはC18〜22アルキル基を有する1つのアルキル長鎖を有するものである。窒素に結合している残りの基は、独立して、1〜約4個の炭素原子を有するアルキル基、又は約4個以下の炭素原子を有するアルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択され得る。
【0047】
本明細書で有用なモノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩は、以下の式(I)を有するものであり得る:
【0048】
【化1】
式中、R
75、R
76、R
77、及びR
78のうち1つは、12〜30個の炭素原子のアルキル基、又は、約30個以下の炭素原子を有する芳香族基、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択され、R
75、R
76、R
77、及びR
78の残りは、1〜約4個の炭素原子のアルキル基、又は、約4個以下の炭素原子を有するアルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から独立に選択され、X
−は、塩形成アニオン、例えば、ハロゲン(例えば、塩化物、臭化物)基、酢酸基、クエン酸基、乳酸基、グリコール酸基、リン酸基、硝酸基、スルホン酸基、硫酸基、アルキル硫酸基、及びアルキルスルホン酸基から選択されるものである。アルキル基は、炭素原子及び水素原子の他に、エーテル及び/又はエステル結合、並びにアミノ基などの他の基を含有し得る。より長鎖のアルキル基、例えば、炭素数が約12個以上のものは、飽和又は不飽和であってもよい。好ましくは、R
75、R
76、R
77、及びR
78のうち1つは、12〜30個の炭素原子、より好ましくは16〜24個の炭素原子、更により好ましくは18〜22個の炭素原子、なおより好ましくは22個の炭素原子のアルキル基から選択され、R
75、R
76、R
77、及びR
78の残りは、CH
3、C
2H
5、C
2H
4OH、及びこれらの混合物から独立に選択され、Xは、Cl、Br、CH
3OSO
3、C
2H
5OSO
3、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
【0049】
かかるモノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤の非限定的な例としては、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、セチルトリメチルアンモニウム塩、及び水素添加タローアルキルトリメチルアンモニウム塩が挙げられる。
【0050】
モノ長鎖アルキルアミドアミン塩
モノ長鎖アルキルアミンもカチオン性界面活性剤として好適である。第一級、第二級、及び第三級脂肪族アミンが有用である。約12〜約22個の炭素を有するアルキル基を有する第三級アミドアミンが特に有用である。例示的な第三級アミドアミンとしては、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジエチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、ステアラミドエチルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジエチルアミン、パルミタミドエチルジエチルアミン、パルミタミドエチルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジメチルアミン、アラキダミドプロピルジメチルアミン、アラキダミドプロピルジエチルアミン、アラキダミドエチルジエチルアミン、アラキダミドエチルジメチルアミン、ジエチルアミノエチルステアラミドが挙げられる。本発明で有用なアミンは、米国特許第4,275,055号(Nachtigalら)に開示されている。これらのアミンは、L−グルタミン酸、乳酸、塩酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、L−グルタミン酸塩酸塩、マレイン酸、及びこれらの混合物などの酸;より好ましくはL−グルタミン酸、乳酸、クエン酸と組み合わせて使用することもできる。本発明におけるアミンは、好ましくは、アミンの酸に対するモル比約1:0.3〜約1:2、より好ましくは、約1:0.4〜約1:1で、いずれかの酸によって部分的に中和される。
【0051】
ジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩
ジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩は、好ましくは、モノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩又はモノ長鎖アルキルアミドアミン塩と組み合わされる。このような組み合わせは、モノアルキル四級化アンモニウム塩又はモノ長鎖アルキルアミドアミン塩の単独使用と比べて、すすぎが容易であるという感触を与えることができると考えられる。モノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩又はモノ長鎖アルキルアミドアミン塩とのこのような組み合わせでは、ジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩は、カチオン性界面活性剤系中のジアルキル四級化アンモニウム塩の重量%が、好ましくは約10%〜約50%、より好ましくは約30%〜約45%の範囲であるような濃度で用いられる。
【0052】
本明細書で有用なジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤は、12〜30個の炭素原子、好ましくは16〜24個の炭素原子、より好ましくは18〜22個の炭素原子を有する2つの長いアルキル鎖を有するものである。窒素に結合している残りの基は、独立して、1〜約4個の炭素原子を有するアルキル基、又は約4個以下の炭素原子を有するアルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択される。
【0053】
本明細書で有用なジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩は、以下の式(II)を有するものである:
【0054】
【化2】
式中、R
75、R
76、R
77及びR
78のうちの2つは、12〜30個の炭素原子のアルキル基、又は、約30個以下の炭素原子を有する芳香族基、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択され、R
75、R
76、R
77、及びR
78の残りは、1〜約4個の炭素原子のアルキル基、又は、約4個以下の炭素原子を有するアルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から独立に選択され、X
−は、塩形成アニオン、例えば、ハロゲン(例えば、塩化物、臭化物)基、酢酸基、クエン酸基、乳酸基、グリコール酸基、リン酸基、硝酸基、スルホン酸基、硫酸基、アルキル硫酸基、及びアルキルスルホン酸基から選択されるものである。アルキル基は、炭素原子及び水素原子の他に、エーテル及び/又はエステル結合、並びにアミノ基などの他の基を含有し得る。より長鎖のアルキル基、例えば、炭素数が約12個以上のものは、飽和又は不飽和であってもよい。好ましくは、R
75、R
76、R
77、及びR
78のうち1つは、12〜30個の炭素原子、より好ましくは16〜24個の炭素原子、更により好ましくは18〜22個の炭素原子、なおより好ましくは22個の炭素原子のアルキル基から選択され、R
75、R
76、R
77、及びR
78の残りは、CH
3、C
2H
5、C
2H
4OH、及びこれらの混合物から独立に選択され、Xは、Cl、Br、CH
3OSO
3、C
2H
5OSO
3、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
【0055】
このようなジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤としては、例えば、ジアルキル(14〜18)ジメチルアンモニウムクロリド、ジタローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、二水素添加タローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、及びジセチルジメチルアンモニウムクロリドが挙げられる。また、このようなジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤としては、例えば、不斉ジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤も挙げられる。
【0056】
追加成分
シリコーンコンディショニング剤
本発明の組成物は、1種又は複数種のシリコーンコンディショニング剤を含有し得る。シリコーンの例としては、ジメチコン、ジメチコノール、環状シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、及び、アミノ基、四級アンモニウム塩基、脂肪族基、アルコール基、カルボン酸基、エーテル基、エポキシ基、糖又は多糖類基、フッ素変性アルキル基、アルコキシ基、又はかかる基の組み合わせなどの様々な官能基を有する変性シリコーンが挙げられる。かかるシリコーンは、水性(又は非水性)製品キャリア中で可溶性又は不溶性であり得る。不溶性液体シリコーンの場合、ポリマーは、液滴サイズ約10nm〜約30マイクロメートルの乳化形態であり得る。
【0057】
一実施形態では、ヘアケア組成物は、ヘアケア組成物の約0.01重量%〜約50重量%のシリコーン、あるいは約0.5重量%〜約30重量%のシリコーン、あるいは約1重量%〜約25重量%のシリコーンを含み得る。
【0058】
非イオン性ポリマー
本明細書に記載されるヘアケア組成物はまた、非イオン性ポリマーを更に含み得る。一実施形態によれば、本発明のヘアケア組成物で使用するためのコンディショニング剤は、ポリアルキレングリコールポリマーを含み得る。例えば、約1000超の分子量を有するポリアルキレングリコールが、本明細書において有用である。以下の一般式(VIII)を有するものが有用である:
【0059】
【化3】
式中、R
11は、H、メチル、及びこれらの混合物からなる群から選択され、vは、エトキシ単位の数である。ポリエチレングリコール等のポリアルキレングリコールは、本発明のヘアケア組成物に約0.001重量%〜約10重量%の濃度で含まれ得る。一実施形態では、ポリエチレングリコールは、組成物の重量に基づいて約5重量%以下の量で存在する。本明細書で有用なポリエチレングリコールポリマーは、PEG−2M(Polyox WSR(登録商標)N−10としても既知であり、Union CarbideからPEG−2,000として入手可能である);PEG−5M(Polyox WSR(登録商標)N−35及びPolyox WSR(登録商標)N−80としても既知であり、Union CarbideからPEG−5,000及びPolyethylene Glycol 300,000として入手可能である);PEG−7M(Polyox WSR(登録商標)N−750としても既知であり、Union Carbideから入手可能である);PEG−9M(Polyox WSR(登録商標)N−3333としても既知であり、Union Carbideから入手可能である);及びPEG−14M(Polyox WSR(登録商標)N−3000としても既知であり、Union Carbideから入手可能である)。
【0060】
有機コンディショニング材料
本明細書に記載されるヘアケア組成物はまた、単独で又は上記のシリコーンなどの他のコンディショニング剤と組み合わせて、油又はワックスなどの少なくとも1つの有機コンディショニング材料も含み得る。有機材料は、非ポリマー、オリゴマー、又はポリマーであってよい。この有機材料は、油又はロウの形態であってよく、配合物に、そのまま付加しても、予備乳化した形態で付加してもよい。有機コンディショニング材料のいくつかの非限定例としては、i)炭化水素油;ii)ポリオレフィン、iii)脂肪族エステル、iv)フッ素化コンディショニング化合物、v)アルキルグルコシド及びアルキルグルコシド誘導体;vi)四級アンモニウム化合物、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0061】
レオロジー変性剤/懸濁剤
一実施形態では、本明細書に記載されるヘアケア組成物は、レオロジー変性剤を含み得る。レオロジー変性剤によって、組成物の持続性及び安定性が向上し、感触及び消費者の使用経験(例えば、液だれしない、展延性など)が改善される。任意の好適なレオロジー変性剤を使用できる。一実施形態では、ヘアケア組成物は、約0.05%〜約10%のレオロジー変性剤、更なる実施形態では、約0.1%〜約10%のレオロジー変性剤、また更なる実施形態では、約0.5%〜約2%のレオロジー変性剤、更なる実施形態では約0.7%〜約2%のレオロジー変性剤、及び更なる実施形態では、約1%〜約1.5%のレオロジー変性剤を含んでもよい。一実施形態では、レオロジー変性剤は、ポリアクリルアミド増粘剤であってもよい。一実施形態では、レオロジー変性剤は、高分子レオロジー変性剤であってもよい。
【0062】
一実施形態では、本明細書に記載されるヘアケア組成物は、アクリル酸、メタアクリル酸、又は他の関連する誘導体に基づくホモポリマーであるレオロジー変性剤を含んでもよく、非限定的な例としては、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリエチルアクリレート、及びポリアクリルアミドが挙げられる。
【0063】
別の実施形態では、レオロジー変性剤は、アルカリ膨張性及び疎水的変性アルカリ膨張性のアクリル系コポリマー又はメタクリレートコポリマーであってもよく、非限定的な例には、アクリル酸/アクリロニトロゲンコポリマー、アクリレート/ステアレス−20イタコネートコポリマー、アクリレート/セテス−20イタコネートコポリマー、アクリレート/アミノアクリレートコポリマー、アクリレート/ステアレス−20メタクリレートコポリマー、アクリレート/べへネス−25メタクリレートコポリマー、アクリレート/ステアレス−20メタクリレートクロスポリマー、アクリレート/ビニルネオデカノエトクロスポリマー、及びアクリレート/C10〜C30アルキルアクリレートクロスポリマーが挙げられる。
【0064】
更なる実施形態では、レオロジー変性剤は、架橋アクリル系ポリマーであってもよく、非限定的な例にはカルボマーが挙げられる。
【0065】
更なる実施形態では、レオロジー変性剤は、アルギン酸系材料であってもよく、非限定的な例としては、アルギン酸ナトリウム、及びアルギン酸プロピレングリコールエステルが挙げられる。
【0066】
更なる実施形態では、レオロジー変性剤は、会合性高分子増粘剤であってよく、非限定的な例としては、疎水変性セルロース誘導体;疎水変性アルコキシル化ウレタンポリマー(非限定的な例としては、PEG−150/デシルアルコール/SMDIコポリマー、PEG−150/ステアリルアルコール/SMDIコポリマー、ポリウレタン−39が挙げられる);疎水変性アルカリ膨潤性エマルション(非限定的な例としては、疎水変性ポリアクリレート、疎水変性ポリアクリル酸、及び疎水変性ポリアクリルアミドが挙げられる);疎水変性ポリエーテル;が挙げられ、これらの材料は、セチル、ステアリル、オレオイル、及びこれらの組み合わせから選択され得る疎水性物質、並びに10〜300、別の実施形態では30〜200、更なる実施形態では40〜150の繰り返し単位を有する繰り返しエチレンオキシド基の親水性部分を有し得る。このクラスの非限定的な例には、PEG−120−メチルグルコースジオレエート、PEG−(40又は60)ソルビタンテトラオレエート、PEG−150ペンタエリトリチルテトラステアレート、PEG−55プロピレングリコールオレエート、PEG−150ジステアレートが挙げられる。
【0067】
更なる実施形態では、レオロジー変性剤は、セルロース及び誘導体であってもよく、非限定的な例としては、微結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ニトロセルロース、硫酸セルロース、セルロース粉末、及び疎水性変性セルロースが挙げられる。
【0068】
一実施形態では、レオロジー変性剤は、グアー及びグアー誘導体であってもよく、非限定的な例としては、ヒドロキシプロピルグアー、及びヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドが挙げられる。
【0069】
一実施形態では、レオロジー変性剤は、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、及びPOE−PPOコポリマーであり得る。
【0070】
一実施形態では、レオロジー変性剤は、ポリビニルピロリドン、架橋ポリビニルピロリドン、及び誘導体であってもよい。更なる実施形態では、レオロジー変性剤は、ポリビニルアルコール及び誘導体であり得る。
【0071】
更なる実施形態では、レオロジー変性剤は、ポリエチレンイミン及び誘導体であってもよい。
【0072】
別の実施形態では、レオロジー変性剤は、シリカであってもよく、非限定的な例としては、ヒュームドシリカ、沈殿シリカ、及びシリコーン表面処理シリカが挙げられる。
【0073】
一実施形態では、レオロジー変性剤は水膨張性粘土であってもよく、非限定的な例にはラポナイト、ベントライト、モンモリロナイト、スメクタイト、及びヘクトナイトが挙げられる。
【0074】
一実施形態において、レオロジー変性剤はガムであってもよく、非限定的な例としては、キサンタンガム、グアーガム、ヒドロキシプロリルグアーガム、アラビアガム、タラガント、ガラクタン、カロブガム、カラヤガム、及びローカストビーンガムが挙げられる。
【0075】
更なる実施形態では、レオロジー変性剤は、ジベンジリデンソルビトール、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、(米、コーン、じゃがいも、麦などから得る)デンプン、デンプン誘導体(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン)、藻類エキス、デキストラン、サクシノグルカン、及びプレランであり得る。
【0076】
レオロジー変性剤の非限定的な例としては、アクリルアミド/アクリル酸アンモニウムコポリマー(及び)ポリイソブテン(及び)ポリソルベート20、アクリルアミド/アクロイルジメチルタウリン酸ナトリウムコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80、アクリレートコポリマー;アクリレート/ベヘネス−25メタクリレートコポリマー、アクリレート/C10〜C30アルキルアクリレートクロスポリマー、アクリレート/ステアレス−20イタコネートコポリマー、アンモニウムポリアクリレート/イソヘキサデカン/PEG−40ヒマシ油、C12〜16アルキルPEG−2ヒドロキシプロピルヒドロキシエチルエチルセルロース(HM−EHEC)、カルボマー、架橋ポリビニルピロリドン(PVP)、ジベンジリデンソルビトール、ヒドロキシエチルエチルセルロース(EHEC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(MC)、メチルヒドロキシエチルセルロース(MEHEC)、PEG−150/デシルアルコール/SMDIコポリマー、PEG−150/ステアリルアルコール/SMDIコポリマー、ポリアクリルアミド/C13〜14イソパラフィン/ラウレス−7;ポリアクリレート13/ポリイソブテン/ポリソルベート20;ポリアクリレート架橋ポリマー−6、ポリアミド−3;ポリクアテルニウム−37(及び)水素添加ポリデセン(及び)トリデセス−6、ポリウレタン−39、アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウレート/ジメチルアクリルアミド、クロスポリマー(及び)イソヘキサデカン(及び)ポリソルベート60;ポリアクリル酸ナトリウムが挙げられる。代表的な市販のレオロジー変性剤の例としては、ACULYN(商標)28、Klucel(商標)M CS、Klucel(商標)H CS、Klucel(商標)G CS、SYLVACLEAR(商標)AF1900V、SYLVACLEAR(商標)PA1200V、Benecel(商標)E10M、Benecel(商標)K35M、Optasense(商標)RMC70、ACULYN(商標)33、ACULYN(商標)46、ACULYN(商標)22、ACULYN(商標)44、Carbopol Ultrez(商標)20、Carbopol Ultrez(商標)21、Carbopol Ultrez(商標)10、Carbopol Ulterez(商標)30、Carbopol(商標)1342、Carbopol(商標)934、Carbopol(商標)940、Carbopol(商標)950、Carbopol(商標)980、及びCarbopol(商標)981、Acrysol(商標)22、Sepigel(商標)305、Simulgel(商標)600、Sepimax Zen及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0077】
本明細書に記載されるヘアケア組成物は、1種又は複数種の非極性溶媒を含み得る。非極性溶媒の非限定的な例には、イソパラフィン、鉱油、シリコーン油、オリーブ油、アルガン油、ホホバ油、パッションフルーツ油などの天然油がある。
【0078】
他の任意成分
本明細書に記載されるヘアケア組成物は、所望のなんらかの他の好適な任意成分もまた含み得る。例えば、ヘアケア組成物は、他の活性又は不活性成分を含み得る。
【0079】
一実施形態では、頭皮効果を提供するために頭皮用健康活性物質が加えられ得る。この材料群は様々であり、抗フケ、抗真菌、抗細菌、加湿、バリア改善、並びに抗酸化、抗かゆみ、及び感覚剤などの幅広い効果をもたらす。かかる健康活性物質としては、ジンクピリチオン、クリンバゾール、オクトピロックス、ビタミンE及びF、サリチル酸、グリコール、グリコール酸、PCA、複数のPEG、エリスリトール、グリセリン、乳酸塩、ヒアルロン酸、アラントイン及びその他の尿素、ベタイン、ソルビトール、グルタミン酸、キシリトール、メントール、乳酸メンチル、イソシクレモン(isocyclomone)、ベンジルアルコール、並びにペパーミント、スペアミント、アルガン、ホホバ及びアロエなどの天然抽出物/油が挙げられるが、これらに限定されない。この組成物は他の一般的な毛髪成分を含み得る。CTFA Cosmetic Ingredient Handbook,Tenth Edition(the Cosmetic,Toiletry,and Fragrance Association,Inc.(Washington,D.C.)より出版)(2004年)(本明細書、以下「CTFA」と呼ぶ)に、本明細書の組成物に付加され得る様々な非限定的な材料が記載されている。これらの成分種の例としては、香料、色素、着色料/着色剤などの美的要素、精油、感覚剤、消泡剤、抗細菌剤、生物添加剤、緩衝剤、充填剤、キレート剤、化学添加剤、収斂剤、殺生物剤、フィルム形成剤又はフィルム形成材料、pH調整剤、還元剤、封鎖剤、及び界面活性剤が挙げられるは、これらに限定されない。
【0080】
実施例及びデータ
以下の実施例及びデータは、本明細書に記載されるヘアケア組成物を説明する。例示するヘアケア組成物は、従来の配合及び混合技術により調製され得る。シャンプー配合物分野の当業者の技術範囲内での本明細書に記載される泡の配合物及び用量の他の修正は、泡の配合物及び用量についての本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく行われ得ることが理解されよう。本明細書における全ての部、比率(%)、及び比は、特に指定しない限り、重量基準である。特定の成分は、供給元から希釈溶液として供給され得る。記載される量は、特に指定しない限り、活性物質の重量%を表す。
【0081】
乾燥した毛髪におけるコーミング力の方法
酸化によって中程度に損傷したヘアスイッチ又は物理的に損傷した未処理のヘアスイッチ(4グラムの重量及び20センチメートル(8インチ)の長さ)を、縦距離で15センチメートル(6インチ)離された2つのコームを含む器具中に載置する。このダブルコーミング器具をインストロン(Instron)モデル5564に取り付ける。細かい歯のコームでスイッチを5回コーミングして、インストロンのロードセルに吊り下げる。次に、ヘアスイッチをダブルコーミング器具に載置する。ヘアスイッチが最後のコームを通過するまで、10mm/分の速度にてインストロンで毛髪を縦に引っ張る。スイッチが上部コームを通過する際のピーク力を記録する。
【0082】
図1は、合計で2.5%のコンディショニング剤(脂質+脂質促進剤)を含有するリンスオフ配合物(水/エタノール)で処置した、酸化によって中程度に損傷した毛髪を梳かすのに必要とされる力の測定値(単位:グラム力(gf))である。
A:0.71%のオレイン酸及び1.79%のGMO(オレイン酸:GMO=1:2.5)
B:1.25%のオレイン酸及び1.25%のGMO(オレイン酸:GMO=1:1)
C:1.79%のオレイン酸及び0.71%のGMO(オレイン酸:GMO=2.5:1)
【0083】
これらの測定値を、酸化によって中程度に損傷した未処理の毛髪と、2.5%のオレイン酸を含有するリーブオントリートメントで処置した毛髪との対応する測定値と比較する。また、これらの測定値を、2.5%のモノオレイン酸グリセリルを含有するリーブオントリートメントで処置した酸化によって中程度に損傷した毛髪での測定値と比較する。脂質+脂質促進剤を1:1〜2.5:1の比率で含有するトリートメントで処置した毛髪は、酸化によって中程度に損傷した未処理の毛髪、及び脂質(オレイン酸)のみを含有するトリートメント又は脂質促進剤(モノオレイン酸グリセリル)のみを含有するトリートメントで処置した毛髪よりも優れたコーミングを示すことが明らかである。したがって、オレイン酸とモノオレイン酸グリセリルとの組み合わせによって、櫛通りにおいて相乗効果が示されている。
【0085】
図2は、合計で2.5%のコンディショニング剤(脂質+脂質促進剤)を含有するリーブオン配合物(水/エタノール)で処置した、物理的に損傷した未処理の毛髪におけるコーミング力(単位:グラム力(gf))を示している。
1.79%のオレイン酸及び0.71%のGMO(オレイン酸:GMO=2.5:1)
0.71%のパルミトレイン酸及び1.79%のGMO(パルミトレイン酸:GMO=1:2.5)
1.97%のパルミトレイン酸及び0.71%のGMO(パルミトレイン酸:GMO=2.5:1)
0.71%のオレイルアルコール及び1.79%のGMO(パルミトレイン酸:GMO=1:2.5)
1.97%のオレイルアルコール及び0.71%のGMO(パルミトレイン酸:GMO=2.5:1)
【0086】
これらの測定値を、未処置の物理的に損傷した未処理の毛髪と、2.5%のオレイン酸を含有するリーブオントリートメントで処置した毛髪との対応する測定値と比較する。また、これらの測定値を、2.5%のモノオレイン酸グリセリルを含有するリーブオントリートメントで処置した物理的に損傷した未処理の毛髪での測定値と比較する。
【0087】
脂質+脂質促進剤を2.5:1の比率で含有するトリートメントで処置した毛髪は、未処置の物理的に損傷した未処理の毛髪、及び脂質(パルミトレイン酸、オレイン酸又はオレイルアルコール)のみを含有するトリートメント又は脂質促進剤(モノオレイン酸グリセリル)のみを含有するトリートメントで処置した毛髪よりも優れたコーミングを示すことが明らかである。
【0089】
以下の表3は、リーブオントリートメントで処置した酸化によって中程度に損傷した毛髪についてまとめ、これに対応している。材料1〜5は、毛髪の櫛通りにおいて性能が良好であるが、材料6〜11は性能が劣っていることを示している。データは、以下の特性を有する材料によって、最適な有効性が達成されることが示されている。
a.LogPは8未満、あるいは7.5未満、及びあるいは7未満であり、LogPが高くなるとそれに応じて疎水性も増加する(1〜7、10、11対8、9)。
b.材料の炭素鎖長がC10〜C22(1〜5対8)である。
c.炭素鎖はモノ不飽和である(4対7及び11)。
【0091】
毛髪内部における脂質の効果的な有効性の別の指標は、毛髪に吸収される水分の減少によって示され得る。これは、動的水蒸気吸収(DVS)法によって、技術的に測定される。データによると、不飽和脂質含有量とDVSとの間に良好な相関性がある(以下の
図3及び表4を参照のこと)ことが示されているより具体的には、不飽和脂質含有量が増加すると、水吸収量の低下が測定された。
【0093】
DVS測定法
約1cmの長さの25〜30mg量の毛髪を秤量し、0%RHで16時間保持して平衡化する。16時間後、RHを10%まで上昇させ、このレベルで6時間維持する。次に、90%RHに至るまで、各6時間の間隔を空けた後にRHを10%ずつ上昇させる。水減少率(%)を以下の通りに算出する:
A=脂質及び/又は脂質促進材料を含有する組成物で処置した毛髪に吸収される水の量
B=脂質及び/又は脂質促進材料を含有しない対照組成物(キャリアのみ)で処置した毛髪に吸収される水の量
水減少率(%)=[(B−A)×100]/B
【0094】
純物質を使用したリーブオンヘアトリートメント
0.4mL量の純オレイン酸を、酸化によって中程度に損傷したヘアスイッチ(重量4g及び20センチメートル(8インチ)の長さ)全体に広げる。更に2つのスイッチでこの処置を繰り返す。処置したヘアピースを、制御温度及び相対湿度条件下(27℃及び50%RH)で、24時間放置する。この時間の後、各ヘアスイッチを浄化用シャンプーで洗浄(以下のシャンプー洗浄プロトコルを参照のこと)し、制御温度及び相対湿度(27℃及び50% RH)下で24時間空気乾燥させる。各スイッチにおいてコーミング力を測定し、3つのスイッチの平均を算出する。シャンプー洗浄と乾燥を更に4サイクル繰り返し、コーミング力の測定を繰り返す。上記の実験を、純オレイン酸を以下の純物質で置き換えて繰り返した:
a.リノール酸
b.オリーブ油(トリグリセリドエステル油)
【0095】
(上述の)純物質で処置した毛髪におけるコーミング力結果
オレイン酸などのモノ不飽和脂肪酸で処置した毛髪は、リノール酸などの炭素−炭素二重結合を含む脂肪酸で処置した毛髪よりも優れた櫛通り(コーミング力が低い)ことを示している(実施例2に対比させて実施例1を参照のこと)。更には、脂肪酸(オリーブ油)のトリグリセリドによって、良好な櫛通りがもたらされるが、その効果は5回の洗浄にわたっては持続しない(実施例1及び2に対比させて実施例3を参照のこと)。
【0097】
EtOH/H
2Oリーブオントリートメント
単体材料の混合物:500mgの脂質又は脂質促進剤を20mLのバイアル瓶に測り入れる。次に、そのバイアル瓶に19.5gの50/50(v/v)のエタノール/水混合物を付加し、栓をする。次に、その混合物を30秒間攪拌する。
【0098】
シャンプー洗浄プロトコル
毛髪1グラム当たり0.10g量の浄化用シャンプーを注射器でヘアスイッチに別個に広げる。各塗布は、毛髪へのシャンプーの付加、30秒間のミルキング、続けて30秒間のすすぎからなる。次に、シャンプーを再塗布(0.1g/g)し、30秒間ミルキングし、30秒間すすぐ。
【0099】
水/エタノール系脂質組成物を含むリーブオントリートメント
a.水/エタノール系リーブオントリートメント組成物の作製方法
表3の各組成物の成分を、200mLのバイアル瓶中に載置し、ストッパーをバイアル瓶上に載置する。次に、バイアル瓶を30秒間攪拌するか、又は混合して均一な組成物にする。
b.水/エタノール系リーブオントリートメント組成物での毛髪処置
表3の水/エタノール系組成物の0.8mL量を、酸化によって中程度に損傷したヘアスイッチ(4gの重量及び20センチメートル(8インチ)の長さ)に塗布した後、60秒間毛髪上でマッサージする。更に2つのスイッチで同じ処置を繰り返す。処置したヘアピースを、制御温度及び相対湿度条件下(27℃及び50% RH)で、24時間放置する。この時間の後、各ヘアスイッチを浄化用シャンプーで洗浄(上記のシャンプー洗浄プロトコルを参照のこと)し、制御温度及び相対湿度(27℃及び50% RH)下で24時間空気乾燥させる。各スイッチにおいてコーミング力を測定し、3つのスイッチの平均を算出する。シャンプー洗浄と乾燥を更に4サイクル繰り返し、コーミング力の測定を繰り返す。
【0100】
水/エタノール系リーブオントリートメント結果
表6で示されるように、分子中にモノ不飽和炭素鎖を有し、8未満のLogPを示す(オレイン酸、パルミトレイン酸、及びオレイルアルコールなど)物質を含有する水/エタノール系リーブオントリートメントで処置した毛髪は、分子中にモノ不飽和炭素鎖を有し、8を超えるLogPを示す(実施例8に対比させて実施例1〜5を参照のこと)物質を含有する水/エタノール系リーブオントリートメントで処置した毛髪よりも優れた櫛通りを示している。しかしながら、α,β−不飽和脂肪酸を含む水/エタノール系リーブオントリートメントで処置された毛髪は、分子中にモノ不飽和炭素鎖を有し、カルボニル官能基に関してα,β−位置に炭素−炭素二重結合がない(実施例1〜5に対比させて実施例6及び7を参照のこと)物質を含有する水/エタノール系リーブオントリートメントで処置した毛髪よりも櫛通りが劣ることを示している。更には、オレイン酸とモノオレイン酸グリセリルとを1:1又は2.5:1(=オレイン酸:モノオレイン酸グリセリル)の比率で含有する水/エタノール系リーブオントリートメントで毛髪を処置した場合、相乗的なコーミング効果がある。このトリートメントは、モノオレイン酸グリセリル又はオレイン酸のみを含有するトリートメント(実施例1及び4に対比させて実施例9及び10を参照のこと)よりも優れた櫛通りを示している。パルミトレイン酸又はオレイルアルコールとモノオレイン酸グリセリルとの組み合わせ(実施例2及び1に対比させて実施例12を、及び実施例2及び5に対比させて実施例14を参照のこと)を含有する他の水性リーブオントリートメントで毛髪を処置した際に、同様の相乗効果が観察される。
【0103】
【表8】
1 BASFから供給されるMonomuls 90−O−18
2 Sigma Aldrichから供給される
3 Green Oleoから供給されるGreenolene6928
4 Ajinomotoから供給される
5 USP:Edisonから供給される
6 DSM Nutritional Productsから供給される
7 Rocheから供給される
8 Incos Maastricht BV(Maastricht,NL)から供給される
9 Crodaから供給されるイソステアリルイソステアレートCrodamol ISIS
【0105】
添加順:
・濃縮物:アルコール、GMO、オレイン酸、ヘキサメチルジシロキサン、ジメチコン、シクロペンタシロキサン、セトリモニウムクロリド、香料、微量物
・最終製品:45%の濃縮物、55%の噴射剤
【0106】
GMOをアルコールの直後に加えて、GMOが確実に溶液に入るようにする。濃縮配合物には重要な変化はない。
【0107】
一実施形態では、毛髪の処置方法は、脂質及び脂質促進剤を含む組成物を使用して提供されてもよく、処置された毛髪は、未処置の毛髪と比較してコーミング力(gf)の低下を示す。毛髪処置法は、リーブオントリートメントの形態であり得る。
【0108】
「あるいは」、「通常」、「一般に」、「一般的に」及び「典型的に」等の用語は、本明細書では、特許請求される発明の範囲を限定するために、又は特定の特長が、特許請求される発明の構造若しくは機能にとって重大、必須、若しくは更には重要であることを示唆するように用いられていないことに更に注意されたい。むしろこれらの用語は、本発明の特定の実施形態の中で使用されてもよく又は使用されなくてもよい代替的又は追加的特長を強調することを単に意図している。
【0109】
本発明の説明及び定義の目的のために、「実質的に」という用語は、本明細書において、任意の定量的な比較、値、測定、又は他の表現に帰属される場合がある、不確定の固有度を表すために利用されることに更に注意されたい。「実質的に」という用語はまた、本明細書においては、定量的表現が、論争中の主題の基本的機能に変化をもたらすことなく、記載の基準から変動する場合がある程度を表すためにも利用される。
【0110】
本発明を詳細に説明し、及びその特定の実施形態への参照により、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲を逸脱することなく、修正及び変形が可能であることが明らかであろう。より具体的には、本発明の一部の態様は、本明細書において、好ましい又は特に有利であると特定されていても、本発明は、本発明のこれらの好ましい態様に必ずしも制限されないと考えられる。
【0111】
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らない限り、そのような各寸法は、記載された値とその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
【0112】
相互参照される又は関連する全ての特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本願に引用される全ての文書は、除外又は限定することを明言しない限りにおいて、参照によりその全容が本願に援用される。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせたときに、そのような任意の発明を教示、示唆、又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照することによって組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と矛盾する場合、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0113】
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。