特許第6674059号(P6674059)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ コンポーズキュア,リミティド ライアビリティ カンパニーの特許一覧

特許6674059セラミックス含有取引カード及びセラミックス複合体取引カード
<>
  • 特許6674059-セラミックス含有取引カード及びセラミックス複合体取引カード 図000002
  • 特許6674059-セラミックス含有取引カード及びセラミックス複合体取引カード 図000003
  • 特許6674059-セラミックス含有取引カード及びセラミックス複合体取引カード 図000004
  • 特許6674059-セラミックス含有取引カード及びセラミックス複合体取引カード 図000005
  • 特許6674059-セラミックス含有取引カード及びセラミックス複合体取引カード 図000006
  • 特許6674059-セラミックス含有取引カード及びセラミックス複合体取引カード 図000007
  • 特許6674059-セラミックス含有取引カード及びセラミックス複合体取引カード 図000008
  • 特許6674059-セラミックス含有取引カード及びセラミックス複合体取引カード 図000009
  • 特許6674059-セラミックス含有取引カード及びセラミックス複合体取引カード 図000010
  • 特許6674059-セラミックス含有取引カード及びセラミックス複合体取引カード 図000011
  • 特許6674059-セラミックス含有取引カード及びセラミックス複合体取引カード 図000012
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6674059
(24)【登録日】2020年3月9日
(45)【発行日】2020年4月1日
(54)【発明の名称】セラミックス含有取引カード及びセラミックス複合体取引カード
(51)【国際特許分類】
   B42D 25/30 20140101AFI20200323BHJP
   B42D 25/369 20140101ALI20200323BHJP
   B42D 25/305 20140101ALI20200323BHJP
   B42D 25/333 20140101ALI20200323BHJP
   G06K 19/06 20060101ALI20200323BHJP
   G06K 19/077 20060101ALI20200323BHJP
   G06K 19/02 20060101ALI20200323BHJP
【FI】
   B42D25/30
   B42D25/369
   B42D25/305 100
   B42D25/333
   G06K19/06 187
   G06K19/077 244
   G06K19/02
   G06K19/077 144
【請求項の数】43
【外国語出願】
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2019-45862(P2019-45862)
(22)【出願日】2019年3月13日
(62)【分割の表示】特願2017-543283(P2017-543283)の分割
【原出願日】2015年11月3日
(65)【公開番号】特開2019-116102(P2019-116102A)
(43)【公開日】2019年7月18日
【審査請求日】2019年4月12日
(31)【優先権主張番号】14/718,596
(32)【優先日】2015年5月21日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/074,305
(32)【優先日】2014年11月3日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516351810
【氏名又は名称】コンポーズキュア,リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100077517
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬
(74)【代理人】
【識別番号】100087413
【弁理士】
【氏名又は名称】古賀 哲次
(74)【代理人】
【識別番号】100093665
【弁理士】
【氏名又は名称】蛯谷 厚志
(74)【代理人】
【識別番号】100173107
【弁理士】
【氏名又は名称】胡田 尚則
(74)【代理人】
【識別番号】100128495
【弁理士】
【氏名又は名称】出野 知
(74)【代理人】
【識別番号】100195213
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 健治
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ハースロー
(72)【発明者】
【氏名】アダム ロウ
【審査官】 中澤 俊彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−015993(JP,A)
【文献】 特開2004−265176(JP,A)
【文献】 特開2009−096027(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/081385(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42D 25/30−25/369
G06K 19/02−19/077
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1側(215)及び第2側(220)を有する金属の基材層(210)と、前記基材層(210)の前記第1側(215)上に配置された第1セラミックス層(205)とを含み、前記第1セラミックス層(205)が、前記第1セラミックス層(205)に色を付与する顔料を含み、前記第1セラミックス層(205)が、前記第1セラミックス層の色とは異なる色を有する1つのレーザーマーキングされた特徴部をさらに含み、前記第1セラミックス層が、樹脂結合剤中に配置されたセラミックス粒子を含む硬化した溶射コーティングを含むことを特徴とする、取引カード(200)。
【請求項2】
前記1つのレーザーマーキングされた特徴部が、セキュリティ特徴部、レーザーを用いたデジタル署名、1つの粗面、又はそれらの組み合わせを含むことを特徴とする、請求項1に記載の取引カード(200)。
【請求項3】
前記第1セラミックス層中に1つ又は複数の発光体をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の取引カード(200)。
【請求項4】
1つ又は複数の発光体が、入射光の波長を高周波数に変換するか又は低周波数に変換するように操作可能な蛍光体を含むことを特徴とする、請求項3に記載の取引カード(200)。
【請求項5】
前記発光体が、識別マークを画定する固有のパターン中に配置されたことを特徴とする、請求項3に記載の取引カード(200)。
【請求項6】
前記第1セラミックス層(205)が、1つの粗面部をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の取引カード(200)。
【請求項7】
前記粗面部が、前記粗面部に接着して取り付けられた1つの特徴部を含むことを特徴とする、請求項6に記載の取引カード(200)。
【請求項8】
前記取引カードの非粗面部上に配置された磁気ストライプをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の取引カード(200)。
【請求項9】
第1側(215、415)及び第2側(220、420)を有する金属の基材層(210、410)と、前記基材層の前記第1側上に配置された第1セラミックス層(205、405)とを含み、前記基材層の前記第1側が、前記基材層中にポケット(240、440を囲う枠を画定し、前記ポケット(240、440)中に配置された前記第1セラミックス層(205、405)及び前記金属の基材層(210、410)が共に平面表面を画定するように、前記第1セラミックス層(205、405)が、前記ポケット(240、440を埋めている取引カード(300、500)であって、前記取引カード(300、500)が、デュアルインターフェイスモジュールを含み、かつ、前記デュアルインターフェイスモジュールに接続したアンテナをさらに含むデュアルインターフェイスカードであることを特徴とする、取引カード(300、500)。
【請求項10】
前記第1セラミックス層(205、405)中に構成要素のポケット(225a、225b)をさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載の取引カード(300、500)。
【請求項11】
第2セラミックス層(407)をさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載の取引カード(300、500)。
【請求項12】
前記第2セラミックス層が、前記基材層の前記第2側(420)に接続されていることを特徴とする、請求項11に記載の取引カード(300、500)。
【請求項13】
前記金属の基材層(210、410)が、真ちゅう、鋼、ニッケル、パラジウム、銀、金、アルミニウム、並びにそれらの合金及び複合体からなる群より選択される金属を含むことを特徴とする、請求項9に記載の取引カード(300、500)。
【請求項14】
非セラミックスかつ非金属である層をさらに含むことを特徴とする、請求項13に記載の取引カード(300、500)。
【請求項15】
前記非セラミックスかつ非金属である層がプラスチックを含むことを特徴とする、請求項14に記載の取引カード(300、500)。
【請求項16】
前記プラスチックが、前記基材層の第2側に結合したPVCを含むことを特徴とする、請求項15に記載の取引カード(300、500)。
【請求項17】
前記取引カード中に配置された接触チップモジュール(120)又はデュアルインターフェイスをさらに含み、前記接触チップモジュール(120)又はデュアルインターフェイスが、前記第1セラミックス層の露出した外面になめらかに取り付けられた露出した外面を有することを特徴とする、請求項9に記載の取引カード(300、500)。
【請求項18】
前記第1セラミックス層が1つのレーザーマーキングされた特徴部を含み、前記1つのレーザーマーキングされた特徴部が、前記第1セラミックス層の色とは異なる2つの色調を含む模様を含むことを特徴とする、請求項9に記載の取引カード(300、500)。
【請求項19】
前記第1セラミックス層が3次元印刷された層を含むことを特徴とする、請求項9に記載の取引カード(300、500)。
【請求項20】
前記レーザーマーキングされた特徴部の異なる色が、前記基材層の下地の層の可視部を含むことを特徴とする、請求項18に記載の取引カード(300、500)。
【請求項21】
前記可視部が、前記金属の基材(210)の一部を含むことを特徴とする、請求項20に記載の取引カード(300、500)。
【請求項22】
金属の基材(210)が、複数の層を有する複合体構造を含み、前記可視部が前記層の1つを含むことを特徴とする、請求項21に記載の取引カード(300、500)。
【請求項23】
セラミックスのコーティングが、数千のテーバー摩耗サイクルに到達する耐久仕上げを有することを特徴とする、請求項9に記載の取引カード(300、500)。
【請求項24】
前記レーザーマーキングされた特徴部が、永久的マーキングであることを特徴とする、請求項18に記載の取引カード(300、500)。
【請求項25】
前記レーザーマーキングされた特徴部が、レーザー彫刻された特徴部を含むことを特徴とする、請求項24に記載の取引カード(300、500)。
【請求項26】
前記レーザー彫刻された特徴部が、表面粗面化部を含むことを特徴とする、請求項25に記載の取引カード(300、500)。
【請求項27】
前記レーザー彫刻された特徴部が、ポケット(240、440)を含むことを特徴とする、請求項25に記載の取引カード(300、500)。
【請求項28】
前記第1セラミックス層(205、405)の下地の層の可視部を示す彫刻された特徴部を特徴とする、請求項9に記載の取引カード(300、500)。
【請求項29】
前記彫刻された特徴部が、金属の基材(210、410)を示すことを特徴とする、請求項28に記載の取引カード(300、500)。
【請求項30】
前記第1セラミックス層中に、入射光の波長を高周波数に変換するか又は低周波数に変換するように操作可能な発光体を含むことを特徴とする、請求項9に記載の取引カード(300、500)。
【請求項31】
前記発光体が、透かしを画定することを特徴とする、請求項30に記載の取引カード(300、500)。
【請求項32】
第1側(215)及び第2側(220)を有する金属の基材層(210)と、
前記基材層の前記第1側上に配置されたセラミックス層と、
前記基材層及び前記セラミックス層中に画定されたポケット(225b)と、
前記ポケット(225b)中に配置された接触チップモジュール(120)とを含む取引カード(200)であって、前記取引カード(200)が、デュアルインターフェイスモジュールを含み、かつ、前記デュアルインターフェイスモジュールに接続したアンテナをさらに含むデュアルインターフェイスカードであることを特徴とする、取引カード(200)。
【請求項33】
前記セラミックス層が、二酸化ジルコニア、二ケイ化アルミニウム、及び樹脂結合剤を含むことを特徴とする、請求項32に記載の取引カード(200)。
【請求項34】
非セラミックスかつ非金属である層と、
前記接触チップモジュール又はデュアルインターフェイスと接続して使用するように構成されたアンテナと、
磁気ストライプ、署名パネル、焼印模様、又はホログラムとをさらに含むことを特徴とする、請求項32に記載の取引カード(200)。
【請求項35】
前記セラミックス層が、1つのレーザーマーキングされた特徴部をさらに有し、前記1つのレーザーマーキングされた特徴部が、前記セラミックス層の色とは異なる2つの色調を含むことを特徴とする、請求項34に記載の取引カード(200)。
【請求項36】
前記非セラミックスかつ非金属である層がプラスチックを含むことを特徴とする、請求項35に記載の取引カード(200)。
【請求項37】
前記プラスチックが、前記基材層の第2側に結合したPVCを含むことを特徴とする、請求項36に記載の取引カード(200)。
【請求項38】
前記金属の基材層(210、410)により画定された前記枠が、前記ポケット(240、440)の内側の縁から前記枠の外側の縁まで延在する1つ又は複数の穴(250a、250b)を含む、請求項9に記載の取引カード(300、500)。
【請求項39】
前記1つ又は複数の穴(250a、250b)のそれぞれがタップ穴を含み、前記第1セラミックス層(205、405)が挿入物を画定し、前記第1セラミックス層の挿入物が、それぞれのタップ穴に配置された止めネジによりポケット(240、440)内に固定された、請求項38に記載の取引カード(300、500)。
【請求項40】
前記第1セラミックス層(205、405)が、前記金属の基材層(210、410)により画定された前記枠内への圧入により幾何学的に固定された挿入物である、請求項9に記載の取引カード(300、500)。
【請求項41】
前記第1セラミックス層(205、405)が、前記金属の基材層(210、410)により画定された前記枠内への接着により固定された挿入物である、請求項9に記載の取引カード(300、500)。
【請求項42】
前記第2セラミックス層(407)が第2ポケット(450)内に配置され、前記第2ポケット(450)内に配置された前記第2セラミックス層(407)及び前記金属の基材層(410)が共に平面表面を画定した、請求項12に記載の取引カード(300、500)。
【請求項43】
前記第1セラミックス層(205、405)が、樹脂結合剤中に配置されたセラミックス粒子を含む硬化した溶射コーティングを含む、請求項9に記載の取引カード(300、500)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
このPCT出願は、2014年11月3日に出願された米国仮特許出願第62/074305号及び2015年5月21日に出願された米国特許出願第14/718596号の優先権を主張し、これらの開示は、全ての目的のために、参照することによりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、取引カード、より具体的には、少なくとも1つのセラミックスの層又はコーティングを有する取引カードに関する。
【背景技術】
【0003】
従来の取引カードは、熱可塑性材料、例えば、塩化ポリビニル(PVC)及びポリエチレンテレフタレート(PET)から作られる。これらの「標準」取引カードは、低い耐久性に悩まされ、環境的要因による劣化及び/又は破壊の影響を受けやすい。例えば、日光及び/又は湿度にさらされることで、プラスチック中の化学結合の分断が引き起こされる場合があり、取引カードに反り、クラック、及び/又は色あせ(fade)をもたらす。同様に、プラスチックカードは曲がりやすいか又は切断されやすい。両方の場合において、プラスチック取引カードは、このダメージにより使用できなくなることがある。
【0004】
最近の取引カード市場においては、富裕市場に売り込むことができる「高級な」印象、見た目、又は触覚の特徴を得ることが、しばしば望ましい。これらの取引カードは、デビットカード、クレジットカード、又はプリペイドカードとして使用することができる。この高級な印象の一部として、標準プラスチックカードより重いカードがしばしば望まれ、並びに、カードのコストのために、カード体の増加した耐久性が望まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
既存の高級な取引カードは、典型的には、全体的に又は部分的に、金属から作られる。金属カードは、標準プラスチックカードに比べて高い耐久性を示す。しかしながら、幾つかの金属カードは、1)幅広い機械加工を要求すること、2)静電放電をもたらすこと、及び3)非接触取引に対して電波放射と干渉することに不利になる場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の様々な態様は、取引カードに関する。
【0007】
本発明の1つの態様は、1つ又は複数のポケットを含む一体型セラミックスカード体と、磁気ストライプ、バーコード、及びレーザー署名部のうち少なくとも1つとを有する、取引カードを含む。
【0008】
本発明の別の態様は、第1側と第2側とを有する基材層を有する取引カードを含む。第1セラミックス層は、基材層の第1側に接続される。
【0009】
本発明のまた別の態様は、第1側と第2側とを有する基材コア層を有する取引カードを含む。第1セラミックス層は、基材コア層の第1側に接続される。第2セラミックス層は、基材コア層の第2側に接続される。
【0010】
本発明のさらに別の態様は、第1側と第2側とを有する基材コア層を有する取引カードを含む。第1セラミックス層は、基材コア層の第1側に接続される。第2セラミックス層は、基材コア層の第2側に接続される。基材コア層の第1側及び第2側は、基材コア層の各側上でポケットを画定し、第1セラミックス層及び第2セラミックス層は、そのポケット中に配置される。
【0011】
前述の一般的な説明及び以下の詳細な説明の両方は、本発明の例示的なものであるが、限定的なものでないことが理解されるべきである。
【0012】
本発明は、同一の参照番号を有する同種の部材を含む添付の図面に関連して読まれた場合、以下の詳細な説明から最も良く理解される。複数の同様の部材が存在する場合、単一の参照番号が、特定の部材を言及する小文字の表示を用いて、その複数の同様の部材に割り当てられることがある。部材を集合的に言及するか又は部材のうち非特定の1つ又は複数を言及する場合、小文字の表示を示さないことがある。これは、一般的な慣習に従って、図面の様々な特徴は、別段の記載がない限り、正しい縮尺で描かれていないことを強調する。反対に、様々な特徴の寸法は、明確にするために拡大されるか又は縮小されることがある。図面に含まれるのは以下の図である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】一体型セラミックス体を有する例示の取引カードを示す。
図2】基材上にセラミックス層を含む例示の取引カードの断面図を示す。
図3A】基材中のポケット中に設置されたセラミックス層を含む例示の取引カードの平面図を示す。
図3B図3Aの例示の取引カードの断面図を示す。
図3C】基材層によって形成された枠の内側に取り付けられたセラミックス層を含む例示の取引カードの平面図を示す。
図4A】基材層、第1セラミックス層及び第2セラミックス層を含む例示の取引カードの構造の断面図を示す。
図4B】基材層、第1セラミックス層及び第2セラミックス層を含む別の例示の取引カードの構造の断面図を示す。
図5】基材層、第1セラミックス層及び第2セラミックス層を含むまた別の例示の取引カードの構造の断面図を示す。
図6】上部に花の模様を有する例示のセラミックスカードの平面図を示す。
図7図6の例示のカードの側面図を示す。
図8】例示のセラミックスカードの実施形態を製造するための例示のプロセスの例示の工程を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の態様は、取引カードに関する。本明細書で使用される場合、データカード又はスマートカードとしても公知である取引カードはまた、クレジットカード、デビットカード、チェックカード、記憶値カード、ギフトカード、小売カード、又は任意の他の取引カードを含む。「接触」及び「非接触」の両方の双方向性通信データの取引カードが含まれる。取引カードは、カードリーダーとの直接的な電気的接触に影響を与えるための電気的接触か、又はリモートカードリーダーとの非接触の双方向性通信に影響を与えるためのアンテナコイルかのいずれかが設けられることがある。取引カードはまた、「接触」及び「非接触」の両方のプラットフォームが設けられることがあり、例えば、デュアルインターフェイスカードである。
【0015】
本発明者らは、幾つかの金属系取引カードに関連する欠点を防止する、高級な印象、見た目、又は触覚の特徴を提供する取引カードを提供することは有用であると認めた。本発明者らは、セラミックス挿入物を有するか又はセラミックスコーティングを用いて、全体がセラミックスで構成された取引カードを用いることによって、様々な色でかつ様々な所望の特徴、例えば、レーザー署名又は装飾的模様を持つ、取引カードを得ることができることをさらに認めた。本発明者らはまた、セラミックス材料の使用が、カードの寿命を増加させ、偽造をより困難にする新規の可能性を提供することを理解した。本発明者らは、これらの利益を、セラミックス挿入部を有するか又はセラミックスコーティングを用いて、全体がセラミックスで作られた取引カードにおいて実現することができると認識した。
【0016】
図1は、本発明の1つの態様に従って、一体型セラミックス体105を有する取引カード100を示す。
【0017】
一体型セラミックス体105は、ジルコニア、アルミナ、べリリア、セリア、セラミド、炭化物、ホウ化物、窒化物及びケイ化物を含む1つ又は複数の材料から製造することができる。1つの実施形態において、一体型セラミックス体105は、イットリウム安定化ジルコニアである。当業者は、本明細書で開示される本発明の主旨から逸脱することなく、他のセラミックス材料を使用することができることを理解する。
【0018】
一体型セラミックス体105中の1つ又は複数のポケット110は、例えば、磁気ストライプ、バーコード、1つ又は複数の埋設マイクロチップ、ホログラム、署名パネル、商業的証印、又は典型的に取引カード上に若しくは取引カード内に含有される任意の他の構成要素のうち少なくとも1つを含む、様々な構成要素を収容するように構成される。埋設マイクロチップ120は、接触チップモジュール、非接触チップモジュール、デュアルインターフェイスチップモジュール、又はブースターアンテナを含むことができる。1つ又は複数のポケット110はまた、装飾的目的のために設けられることがある。
【0019】
1つの実施形態において、磁気ストライプは、一体型セラミックス体105の研磨面に直接結合される。様々な接着剤が、この結合を実行するのに適しており、それは、限定されないが、熱硬化性酢酸ビニルを含む。
【0020】
取引カード100は、少なくとも1つのセキュリティ特徴120をさらに含むことができる。セキュリティ特徴120は、例えば、1つ又は複数のスルーホール、窓、マイクロテキスト、発光体(lumiphores)又はそれらの組み合わせ、並びに当技術分野で公知の他のそのような特徴を含むことができる。例示の実施形態において、一体型セラミックス体105の全て又は一部は、光の入射波長が消えるか、高周波数に変換されるか、又は低周波数に変換されるように、発光体、例えば、NaGdF4:Yb/Tm、Y2SiO5:Pr/Li、Y23:Eu、LaPO4:Ce/Tbを含む無機材料、並びに、それらに限定されないが量子ドット及びCUドットを含む有機/無機ハイブリッド材料でドープされる。この点において、発光体の含有により、固有の光ベースの「透かし」の生成が可能になる。
【0021】
様々な色及び質感を取引カード100に付与することができる。色は、オーバーコーティングによって、又は顔料及び/若しくは染料をセラミックス体の中に加えることによって、取引カード100に導入することができる。1つの実施形態において、取引カード100を製作するために使用されるセラミックス材料は、実質的に光学的に透明である(例えば、70%超の光透過性を有する)。
【0022】
追加の装飾的特徴は、インクジェット、ドロップオンデマンド印刷、又はレーザーアブレーションを使用して機械加工されるか又は製造されることがある。1つの実施形態において、署名パネル115は、一体型セラミックス体105の一部を切除/エッチングすることによって製造され、それによって、インク又は染料を受け入れる一体型セラミックス体105のその特定のエリアを作る。次いで、ユーザーは、一体型カード体105上に直接署名を行うことにより、取引カード100が本物であると証明することができる。代替的に、ユーザーの署名をデジタル化することができ、次いで、一体型カード体105上に彫刻することができる。このように署名パネル115を製造することにより、追加の構成要素及び工程(例えば、別のポリマーの署名パネル及び所定の位置にこの別の構成要素を保持するのに必要な接着剤)の除去において、コスト節約が実現される。
【0023】
他の機能的特徴(例えば、磁気ストライプ、焼印、ホログラムなど)及び/又は装飾的模様を、一体型セラミックス体の表面に直接適用することができるか、或いは、ポケットを、そのような特徴又は模様を受けるために、レーザー又は機械的彫刻により一体型セラミックス体105中に彫刻することができる。
【0024】
取引カード100は、標準サイズのカード(例えば、3.37”×2.125”×0.03”)の呼び寸法により特徴付けることができる。当業者は、本明細書で開示される本発明の範囲を逸脱することなく、異なる寸法の取引カードを作ることができることを理解する。
【0025】
図2を参照すると、本発明に係る取引カード200の断面図が示される。この実施形態において、取引カード200は、第1側215と第2側220とを有する基材層210を含む。
【0026】
基材層210は、任意の適切な金属、例えば、ステンレス鋼、青銅、銅、チタン、炭化タングステン、ニッケル、パラジウム、銀、金、プラチナ、アルミニウム、又はカードにそのボディ(構造)及び重量の大部分を与える任意の合金であることができる。追加的に、又は代替的に、基材層210は、任意の適切なポリマー(例えば、ポリカーボネート、ポリエステル、PVC、PETG、PLA、及びそれらの混合物)並びに無機(例えば、ガラス、セラミックス、セルロース)材料のうちの1つ又は複合体であることができる。しかしながら、本発明は、任意の特定の基材材料に限定されない。1つの実施形態において、基材層210は、ポリマー又は無機材料の第2層に接続された両方の金属の層を含む。別の実施形態において、基材層210は、複数の結合金属層を含む。
【0027】
複合体の基材層210の材料は、特定の重量が達成されるように、又は、1つ又は複数のセラミックス層をレーザーマーキングにさらす際に特定の色を表示するように、選択することができる。材料はまた、コスト効率又は他の望ましい利益に応じて選択することができる(例えば、シングル及びデュアルセラミックスコーティングを持つ金属/プラスチック複合体カードは、所望の製造コスト、重量、及び芸術的効果を達成することができる)。
【0028】
基材層210は、0.0005”〜0.0325”の範囲の厚さを有することができる。基材層210が複合体(例えば、金属の複数層、金属と別の構成要素との複数層)である場合、基材層210の第1層は0.0001”〜0.0315”の範囲であることができ、基材層210の第2層は0.0001”〜0.0315”の範囲であることができる。基材層210についての他の適切な厚さは本発明の範囲内であり、本明細書で開示された情報及び教示のレビューの際に明らかになる。
【0029】
第1セラミックス層205は、基材層210の第1側215に接続される。第1セラミックス層205と基材層の第1側215との間では、任意の種類の直接的又は間接的な接続で十分であることが留意されるべきである。例えば、第1セラミックス層205が中間基材(図示せず)に直接付着するか又は中間基材上にコーティングされ、その中間基材が基材層210に接着される場合、必要な接続を達成することができる。
【0030】
第1セラミックス層205は、例えば、溶射セラミックスについては約0.00075”〜約0.003”及び固体セラミックスについては約0.001”〜約0.0032”の範囲の厚さを有することができるが、本発明は任意の特定範囲の厚さに限定されない。
【0031】
様々な方法を、第1セラミックス層205と基材層210とを接続するために使用することができる。1つの実施形態において、第1セラミックス層205は、基材層210上に十分な厚さまで溶射コーティングされる。次いで、溶射コーティング層は、熱硬化、空気的硬化、又はUV硬化される。
【0032】
図3A及び図3Bは、本発明に従って、第1セラミックス層205と基材層210とを接続する別の手段を配置した例示の取引カード300を示す。この実施形態において、第1セラミックス層205は、基材層210の第1側215において、(例えば、機械加工、レーザー、及び粉砕を使用して作り出すことができる)ポケット240中に設置された挿入物である。接着剤230を、第1セラミックス層205と基材層210とを接着するために使用することができる。適切な接着剤としては、エポキシ、シアノアクリレート、酸変性ポリオレフィン、シリコーンエラストマー、及び他の天然に存在する接着剤を挙げることができるが、本発明は任意の特定のタイプの接着剤に限定されない。
【0033】
別の実施形態において、第1セラミックス層205は、基材層210中のポケット240中に圧入される。圧入は、セラミックス挿入物が基材層210中のポケット240中に幾何学的に固定される、任意の適切な手段を言及することが意図される。例えば、圧入の1つの方法としては、第1セラミックス層205のエッジでの1つ又は複数の形状が、基材層210の内部エッジにおける嵌め合い形状にかみ合う「あり継ぎ」(図示せず)が挙げられる。例えば、第1セラミックス層における雄特徴部が、基材中の雌受け部中に適合することができるか、セラミックス層が、基材中の雄特徴部を受けるためにサイズ決めされた雌受け部を有することができるか、又はそれらの組み合わせである。
【0034】
図3Cを参照すると、第1セラミックス層205を基材層210に接続するためのまた別の実施形態が、例示の取引カード310に関連して示される。この実施形態において、基材層210は、基材層210が枠として作用するように、1つ又は複数のタップ穴250a、bを含み、タップ穴に配置された止めネジが、ポケット240内に第1セラミックス層205を保持する。当業者は、本開示を読んだ際、本発明の範囲内にある、第1セラミックス層205と基材層210とを接続するための他の適切な方法の存在を理解する。
【0035】
図2に戻ってみると、取引カード200中の1つ又は複数のポケット225a、bが、上で説明した構成要素のうち1つ又は複数、例えば、磁気ストライプ、1つ又は複数の埋設マイクロチップ、ホログラム、署名パネル、商業的証印、又は取引カード上又は取引カード内に典型的に含有する任意の他の構成要素のうち少なくとも1つを収容するように構成される。示されるように、1つ又は複数のポケット225a、bは、第1セラミックス層205(225a)の断面の長さの一部若しくは全部に向けて延びることができる、及び/又は、幾つかの実施形態において、基材層210(225b)の中に延びることができる。幾つかの実施形態において、1つ又は複数のポケット225a、bは、所望の構成要素が基材層210(例えば、金属層であることができる)に直接結合することができるように、第1セラミックス層205の断面の長さの全体にわたって延びる。
【0036】
別の実施形態において、1つ又は複数のポケット225a、bは、(例えば、ブースターアンテナのような隠れた構成要素を収容するために)、第1セラミックス層205の表面を破壊することなく基材層210中に延びることができる。
【0037】
また別の実施形態において、1つ又は複数のポケットをまた、基材層210中に作り出すことができ、セラミックスコーティング中に最終的にくぼみをもたらし、後の構成要素を設置して、取引カード200中になめらかな表面を作り出すことができる。
【0038】
例えば、第1セラミックス層205が基材層210上に溶射コーティングされる実施形態において、1つ又は複数のポケット225a、bは、溶射コーティングの前に基材層210中に1つ又は複数のポケット225a、bを提供することで作ることができる。しかしながら、基材層210中に最初にポケットを作り出すことは必ずしも必要でなく、1つ又は複数のポケットは、溶射コーティングの後に代替的に作り出すことができる。任意の適切なプロセスを、基材層210中に1つ又は複数のポケット225a、bを作るために使用することができ、それは、例えば、機械的彫刻、化学的レーザーエッチング、粉砕などである。
【0039】
1つの実施形態において、第1セラミックス層205は、基材層210に適用された溶射セラミックス層であり、それは、ポリカーボネートシートである。ポリカーボネートシートは、所望の厚さに積層され、ビーズブラスト処理され、セラミックスを溶射して第1セラミックス層205を作り、次いで硬化することができる。個々の取引カード200は、打ち抜き、レーザー、機械加工、又は当技術分野で公知な任意の他の方法を通じて製造することができる。
【0040】
上で説明したように、様々な色及び質感を取引カード100に付与することができる。オーバーコーティングにより又は顔料及び/若しくは染料をセラミックス体の中に加えることにより、色を取引カード200に導入することができる。1つの実施形態において、取引カード200を製作するために使用されるセラミックス材料は、実質的に光学的に透明であり、下地の基材層210の色及び外観を示す。
【0041】
図4A及び図4Bは、本発明の例示の実施形態に従って、それぞれ、例示の取引カード400A及び400Bの断面図を示す。これらの実施形態において、取引カード400Aは、第1側415と第2側420とを有する基材層410含む。
【0042】
第1セラミックス層405は、基材層410の第1側415に接続される。
【0043】
第2セラミックス層407は、基材層410の第2側420に接続される。上で説明したように、第1セラミックス層405、第2セラミックス層407と、(貫通中間層を含む)基材層410の各々の側との間では、任意の種類の直接的又は間接的接続で十分である。
【0044】
上で説明した任意の接続方法(例えば、基材層上へのコーティング、基材層中への圧入、又は基材層への接着)、又はこれらの方法の組み合わせを、第1セラミックス層405及び第2セラミックス層407を基材層410と接続するために使用することができる。例えば、第1セラミックス層405を、基材層410の第1側415上に溶射コーティングすることができ、第2セラミックス層407を、基材層410の第2側において画定されたポケット中に圧入することができる。図4Bに示される別の例としては、接着層430により、第1セラミックス層405を、基材層410の第1側415に接着することができ、第2セラミックス層407を、基材層410の第2側420に接着することができる。
【0045】
図3Bで示したカードと同様に、図5は、第1セラミックス層405と第2セラミックス層407とを含むカード500を示し、それは、基材層410中の(例えば、機械加工、レーザー、粉砕を使用して作り出すことができる)ポケット440及び450に設置された挿入物である。上記のように、セラミックス層を圧入することができ、又は、限定されないが、エポキシ、シアノアクリレート、酸変性ポリオレフィン、シリコーンエラストマー、及び他の天然に存在する接着剤のような接着剤を、ポケット440及び450中にセラミックス層を接着するために使用することができる。
【0046】
1つの例示の実施形態において、0.02”厚さの金属コア(例えば、鋼)を、金属コアの非結合表面上にセラミックスコーティングを持つ1つの側上で、0.007”厚さのPVC層に結合することができる。セラミックスは、溶射コーティングとして適用されることがあり、次いで、それは硬化される。硬化した後、コーティングは、コーティングの所望の見た目及び質感に応じて、例えば0.001”〜0.003”厚さの範囲であることができる。上で説明したように、コーティングを様々な色で作り出すことができる。コーティングを、セラミックスマイクロ粒子と、キャリア溶液中に懸濁した硬化性樹脂結合剤とで構成することができる。例示のセラミックスマイクロ粒子又はナノ粒子材料としては、以下:二酸化ジルコニア、二ケイ化アルミニウム、酸化アルミニウムセリウム、酸化アルミニウム、チタン酸アルミニウム、酸化アンチモン(III)、酸化アンチモンスズ、バリウムフェライト、酸化バリウムストロンチウムチタン、チタン酸バリウム(IV)、ジルコニウム酸バリウム、酸化ビスマスコバルト亜鉛(Bi230.07(CoO)0.03(ZnO)0.90酸化ビスマス(III)、窒化ホウ素、酸化カルシウム、リン酸カルシウム、チタン酸カルシウム、ジルコニウム酸カルシウム、酸化水酸化セリウム鉄の水性ナノ粒子分散体、酸化セリウム(IV)、酸化セリウム(IV)−ジルコニウム(IV)、酸化クロム(III)、酸化コバルトアルミニウム、酸化コバルト(II、III)、酸化銅鉄、酸化銅亜鉛鉄、酸化ジスプロシウム(III)、酸化エルビウム(III)、酸化ユーロピウム(III)、チタニア、シリカ、セリア、アルミナ、酸化鉄、バナジア、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化ニッケル、及びそれらの組み合わせのうち1つ又は複数を挙げることができるが、本発明は、任意の特定のセラミックス材料に限定されない。ポリマー及びセラミックス構成要素の両方を含有するポリセラミックスコーティングの商業的な例としては、商標名のNIC Industries,Inc製のCERAKOTE、KiON International製のCeraset(商標)、及びDura Coat Products,Inc製のDuraCoat、DuraBake、DuraHeatと関連して販売されるものが挙げられ、製造業者の仕様は、参照することにより本明細書に組み込まれる。溶射して硬化させた後、コーティングは、典型的に数千のテーバー摩耗サイクルに到達する耐久仕上げと共に、カードに独自の色及び質感を提供する。セラミックスコーティングを、機械的又は化学的彫刻、インクジェット印刷、レーザーマーキング及び当技術分野で公知の他の方法で改質して、所望の芸術的効果を提供することができる。そのような効果の1つの例は図6及び図7で示され、それはレーザーマーキングにより製造することができるような、花の模様を有するカードを示す。
【0047】
本明細書で開示される取引カードのセラミックス部は、所望の形状を得るために、例えば、射出成形、その後、成形ユニットの焼結/焼成を使用して製造することができる。1つ又は複数のポケット(図1、部材110)を、射出成形プロセスの間に作ることができる。
【0048】
追加的に、射出成形の代わりに、本明細書で開示される取引カードのセラミックス部は、焼成する前に刻印されるか又はテープ鋳造されることがある。当業者は、追加の方法を本発明に係る取引カードを製造するために使用することができることを理解する。例えば、そのようなカードを、エンドミル、レーザー、ウォータージェット、3D印刷、又は当技術分野で公知の任意の他の手段を使用して、セラミックスの大きいブロックから作ることができ、所望のサイズに機械加工することができる。
【0049】
図8を参照すると、本発明の態様に係る取引カードを製造するためのプロセス800の選択された工程を示すフローダイアグラムが示される。本明細書で説明される方法に関連して、所望の結果を達成しつつ、1つ又は複数の工程が除外されることがあり、及び/又は説明した方法の順序を外れて実行される(同時を含む)ことがあることが、本明細書における説明から理解されることに留意すべきである。
【0050】
工程810において、基材層、例えば、金属コアシートが提供される。任意選択で、この工程は、適切な金属箔、例えば、アルミニウム箔を、内部のサブコア(それは例えば、金属、ポリマー、又は無機であることができる)の1つ又は複数の表面に積層することを含む。
【0051】
工程820において、次の工程が行われる間、所定の位置で層を保持するために固定具が基材層に追加される。
【0052】
工程830において、1つ又は複数のポケットは、機能的又は装飾的特徴を受けるために基材中に提供される。例えば、ポケットを、RFIDチップと関連して使用するためのブースターアンテナを収容するように画定することができ、それを、セラミックス層の下に配置することができる。ポケットをまた基材層中に作り出すことができ、最終的にセラミックスコーティング中にくぼみをもたらし、後の構成要素(例えば、RFIDチップ)を処理の最後に取り付けて、最終製品においてなめらかな表面を提供することができる。
【0053】
工程840において、基材層は表面仕上げを受ける。表面仕上げとしては、基材層の粒子材料に適した任意の方法、例えば、ビーズブラスト、タンブリング、ブラッシングなどを挙げることができる。
【0054】
工程850において、1つ又は複数のセラミックス層及び/又はコーティングは、例えば、溶射コーティングを通じて基材層に適用される。1つ又は複数のセラミックス層/コーティングはまた、上で説明したように、基材層の1つ又は複数の側で1つ又は複数のポケットを画定して、その1つ又は複数のポケット中に1つ又は複数のセラミックス挿入物を圧入するか又は接着することを通じて、接続することができる。
【0055】
工程860において、1つ又は複数のセラミックス層/コーティングに、模様又は他の表面特徴がレーザーマーキングされる。他の特徴又は模様の構成要素のその後の取り付けを製作するのに必要な追加の機械的、化学的、又はレーザー改質がまた行われる。例えば、任意のポケット又はくぼみのエッジは、次の工程で加えられるべき特徴部のより良好な適合のために処理されることがあるか、又は、より良好な接着のために接着剤が後で適用される領域が粗面化されることがある。
【0056】
工程870において、複合体シートは、例えば、CNC(コンピュータ数値制御)機械を使用して、カードブランクに切り出される。
【0057】
工程880において、機能的特徴又はセキュリティ特徴は、個々のカードブランクに適用される。上で述べたように、そのような特徴は、粗面化された領域に接着して取り付けられるか又はプロセスにおいて事前に作り出されたポケット中に適合することができる。1つの実施形態において、磁気ストライプは、セラミックス層上に直接適用される。これは、取引カードの表面の平面かつ平坦な特性を最大限に利用することが望ましい。
【0058】
本発明は、特定の実施形態を参照して本明細書において例示され説明されたが、本発明が、示された詳細な内容に限定されることを意図しない。むしろ、特許請求の範囲の記載の同等物の領域及び範囲内で、本発明から逸脱することなく、様々な変更を詳細な内容において行うことができる。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8