特許第6674069号(P6674069)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6674069
(24)【登録日】2020年3月9日
(45)【発行日】2020年4月1日
(54)【発明の名称】LED照明ヘッド
(51)【国際特許分類】
   F21V 29/503 20150101AFI20200323BHJP
   F21V 7/10 20060101ALI20200323BHJP
   F21V 7/00 20060101ALI20200323BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20200323BHJP
【FI】
   F21V29/503
   F21V7/10
   F21V7/00 510
   F21Y115:10
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-505279(P2019-505279)
(86)(22)【出願日】2018年10月16日
(86)【国際出願番号】JP2018038395
【審査請求日】2019年1月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】508157370
【氏名又は名称】バルミューダ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101982
【弁理士】
【氏名又は名称】久米川 正光
(72)【発明者】
【氏名】寺尾 玄
(72)【発明者】
【氏名】毛利 重実
(72)【発明者】
【氏名】小久保 周
【審査官】 田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−300138(JP,A)
【文献】 特開2012−234686(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 29/00
F21V 7/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のLED光源を用いたLED照明ヘッドにおいて、
反射板と、
前記反射板の縁部よりも内側に配置された第1のLED光源と、
前記第1のLED光源とは異なる位置に配置された第2のLED光源と、
前記反射板に設けられ、前記第1のLED光源から出射された光を反射する第1の反射面と、
前記反射板に設けられ、前記第2のLED光源から出射された光を反射する第2の反射面と、
前記第1のLED光源が取り付けられる取付部を有し、前記取付部から前記反射板を貫通して前記反射板の背面に至る第1の放熱部材と、
前記第1の放熱部材とは別に設けられ、前記第2のLED光源が取り付けられる第2の放熱部材と
を有することを特徴とするLED照明ヘッド。
【請求項2】
前記第2のLED光源は、前記反射板の縁部近傍に配置されており、
前記第2の放熱部材は、前記反射板の周囲を囲むように配置されていることを特徴とする請求項1に記載されたLED照明ヘッド。
【請求項3】
前記第2の放熱部材に取り付けられた第3のLED光源と、
前記反射板に設けられ、前記第3のLED光源から出射された光を反射する第3の反射面と
をさらに有することを特徴とする請求項2に記載されたLED照明ヘッド。
【請求項4】
前記第3のLED光源は、前記第2のLED光源と並んで配置されていることを特徴とする請求項3に記載されたLED照明ヘッド。
【請求項5】
前記第1の放熱部材は、前記反射板の表裏を貫通して直線状に延在する部位に対して屈曲しており、当該屈曲した部位上に前記第1のLED光源が取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載されたLED照明ヘッド。
【請求項6】
前記反射板は、前記反射面毎に分割された複数の部材を組み合わせるによって構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載されたLED照明ヘッド。
【請求項7】
前記第2の放熱部材は、前記反射板の背面において、前記第1の放熱部材に連結され、前記LED照明ヘッドのフレームとして一体化されていることを特徴とする請求項1または2に記載されたLED照明ヘッド。
【請求項8】
前記反射板は、前記フレームの枠内に保持されていることを特徴とする請求項7に記載されたLED照明ヘッド。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LED照明ヘッドに係り、特に、異なる位置に配置された複数のLED光源の放熱構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、LED(発光ダイオード)を光源としたLED照明ヘッドにおいて、複数のLED光源が発する熱を放熱する放熱構造が知られている。例えば、特許文献1には、図6に示すように、反射板21の手前中央に配置された単一のLEDキャリア22に、出射方向が異なる2つのLED光源23を取り付けたランプ20が開示されている。LEDキャリア22は、水平に延在しており、その中央には、冷却フィン22aが設けられていると共に、その両端には、2つのLED光源23が取り付けられている。反射板21には、それぞれのLED光源23から出射された光を反射する2つの反射面が設けられている。LEDキャリア22が備える放熱フィン22aは、それぞれのLED光源23が発する熱を直接的に放熱するため、LEDキャリア22自体が完結した放熱部材として機能する。
【0003】
また、特許文献2には、図7に示すように、筐体31の中央に配置された単一の基板支持板32に、出射方向が異なる2つのLED光源33を取り付けた発光装置30が開示されている。基板支持板32は、筐体31の中央から上方に向かって起立しており、基板支持板32の左右の側面には、LED光源33がそれぞれ取り付けられている。筐体31は、それぞれのLED光源33から出射された光を反射する2つの反射面が設けられている。2つのLED光源33の共通の取付部材である基板支持板32は、筐体31を上下に貫通して筐体31の背面に至っており、この背面に設けられた放熱フィン34または高熱伝導性部材と接している。これにより、2つのLED光源33が発する熱は、基板支持板32のみならず、基板支持板32を介して筐体31の背面に導かれ、放熱フィン34等によっても放熱される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2014−511017号公報
【特許文献2】特開2007−300138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1および2は、単一の取付部材(LEDキャリアや基板支持板)に複数のLED光源を取り付け、この取付部材を共通の放熱部材として用いることで、複数のLED光源の放熱を行うものである。そのため、LED光源の配置場所は、例えば、特許文献1におけるLEDキャリアの両端や、特許文献2における基板支持板の両側面といった如く、取付部材の近傍に自ずと制限されることになり、LED光源の配置上の自由度が低い。また、共通の取付部材に複数のLED光源を離して配置しようとすると、反射板の手前に位置する取付部材が大きくなって、光源系の光路が遮られてしまう。
【0006】
そこで、本発明の目的は、複数のLED光源を備えたLED照明ヘッドにおいて、放熱性を確保しつつ、光源系の光路を遮ることなく、LED光源の配置の自由度を確保することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決すべく、本発明は、複数のLED光源を用いたLED照明ヘッドを提供する。このLED照明ヘッドは、反射板と、第1のLED光源と、第2のLED光源と、第1の反射面と、第2の反射面と、第1の放熱部材と、第2の放熱部材とを有する。第1のLED光源は、反射板の縁部よりも内側に配置されている。第2のLED光源は、第1のLED光源とは異なる位置に配置されている。第1の反射面は、反射板に設けられ、第1のLED光源から出射された光を反射する。第2の反射面は、反射板に設けられ、第2のLED光源から出射された光を反射する。第1の放熱部材は、第1のLED光源が取り付けられる取付部を有し、取付部から反射板を貫通して反射板の背面に至る。第2の放熱部材は、第1の放熱部材とは別に設けられ、第2のLED光源が取り付けられる。
【0008】
ここで、本発明において、上記第2のLED光源は、反射板の縁部近傍に配置されており、上記第2の放熱部材は、反射板の周囲を囲むように配置されていることが好ましい。また、第3のLED光源と、第3の反射面とを設けてもよい。第3のLED光源は、第2の放熱部材に取り付けられている。第3の反射面は、反射板に設けられ、第3のLED光源から出射された光を反射する。この場合、第3のLED光源は、第2のLED光源と並んで配置されていてもよい。
【0009】
本発明において、上記第1の放熱部材は、反射板の表裏を貫通して直線状に延在する部位に対して屈曲しており、この屈曲した部位上に第1のLED光源が取り付けられていることが好ましい。また、上記反射板は、反射面毎に分割された複数の部材を組み合わせることによって構成されていてもよい。さらに、上記第2の放熱部材は、反射板の背面において、第1の放熱部材に連結され、LED照明ヘッドのフレームとして一体化されていることが好ましい。この場合、上記反射板は、フレームの枠内に保持されていることが望ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、反射板の縁部よりも内側に配置された第1のLED光源は、反射板の表裏を貫通する第1の放熱部材に取り付け、第1のLED光源とは異なる位置に配置された第2のLED光源は、第1の放熱部材とは別に設けられた第2の放熱部材に取り付けられる。このように、第1のLED光源と第2のLED光源とで、反射板の手前に露出する放熱部材を別けることで、LED光源を離して配置しても、放熱部材の露出を最小化できる。その結果、放熱性を確保しつつ、光源系の光路を遮ることなく、複数のLED光源を高い自由度で配置することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】照明ヘッドの外観斜視図
図2】照明ヘッドの展開斜視図
図3】照明ヘッドの平面図
図4図3のA−A断面図
図5図3のB−B断面図
図6】従来技術の説明図
図7】従来技術の説明図
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本実施形態に係る照明ヘッドの外観斜視図である。この照明ヘッド1は、スタンド型や吊り下げ型を含む各種の照明器具の一部として使用される。照明ヘッド1には、複数のLED光源が内蔵されており、ベースフレーム2と、リングフレーム3と、反射板4とを主体に構成されている。これらのフレーム2,3は、照明ヘッド1の背面において互いに連結されており、強固な構造体を形成するフレームとして一体化されている。また、フレーム2,3は、複数のLED光源が発する熱を放熱するための放熱部材としても兼用される。反射板4は、一体化されたフレーム2,3の枠内に保持されている。
【0013】
図2は、照明ヘッド1の展開斜視図である。ベースフレーム2は、反射板4の上方(背面側)、かつ、反射板4の略中央に設けられている。このベースフレーム2は、熱伝導性に優れた金属材、例えば、アルミニウム材、黒アルマイト加工が表面に施されたアルミニウム材、銅材などによって形成されている。また、このような金属材に代えて、熱伝導性に優れた非金属材、例えば、カーボン素材やその複合材を用いてもよい。
【0014】
ベースフレーム2は、四角筒状の基部2aを主体に構成されており、その下端には、取付部2bと、アーム部2cとが設けられている。基部2aは、照明機器を構成する他の部材に取り付けられる。取付部2bは、直線状に延在する基部2aの下端から下方に向かって突出しており、その先端は、側方(斜め側方を含む。)に屈曲しており、屈曲した部位上に、LED光源5aが設置されている。なお、LED光源5aの設置場所は、必ずしも、取付部2bの先端部に限られるものではなく、反射板4に光を照射できる位置であれば、その設置場所は任意である。また、この屈曲した部位には、ネジ穴が設けられており、このネジ穴にネジを挿入することによって反射板4が取り付けられる。アーム部2cは、基部2aの下端における取付部2bとは反対側に設けられ、側方に向かって延在している。このアーム部2cの先端は、複数のネジ穴が設けられており、これらのネジ穴に取付ネジを挿入することによって、リングフレーム3や反射板4が取り付けられる。
【0015】
リングフレーム3は、反射板4の周囲を設けられている。このリングフレーム3は、ベースフレーム2の材質として例示したように、熱伝導性に優れた金属材または非金属材によって構成されている。リングフレーム3は、反射板4の周囲を囲むようなリング形状を有しており、その一部が内側(中心側)に向かって延在することによって、取付部3aが形成されている。取付部3aの一部は、下方に陥没しており、この陥没した部位の上面には、LED光源5aから離れた2つのLED光源5b,5cが並んで設置されている。取付部3aの一部を陥没させる理由は、LED光源5b,5cと反射板4との間隔を確保するためである。また、リングフレーム3には、複数のネジ穴が適宜の箇所に設けられており、これらのネジ穴に取付ネジを挿入することによって、ベース2や反射板4が取り付けられる。
【0016】
反射板4は、例えば、樹脂製の材料などによって一体形成されている。この反射板4には、それぞれのLED光源5a〜5cに対応して、鏡面メッキが施された複数の反射面4a〜4cが個別に形成されている。また、反射板4には、ベースフレーム2の取付部2bを挿通可能な開口形状を有する貫通孔4dが設けられている。なお、反射板4は、一体形成ではなく、反射面毎に分割された複数の部材を組み合わせることによって構成してもよい。
【0017】
それぞれのLED光源5a〜5cは、LED(発光ダイオード)の単体またはLED群を基板に搭載した発光ユニットによって構成されている。個々の発光ユニットに搭載されたLEDは共通の指向性を有しており、1つの光源として特定の方向に光を出射する。本明細書において、「LED光源」とは、少なくとも1つのLEDを備え、1つの光源として特定の方向に光を出射するものをいう。
【0018】
照明ヘッド1の組み立てに際しては、まず、リングフレーム3上に反射板4を配置した上で、これらをネジで固定する。つぎに、貫通孔4dに取付部2bを挿通しながら、反射板4上にベースフレーム2を配置した上で、これらをネジで固定する。これによって、反射板4はフレーム2,3の枠内に保持され、照明ヘッド1として一体化される。
【0019】
図3は、照明ヘッド1の平面図である。同図の上下方向を反射板4の前後方向とした場合、反射板4には、3つの反射面4a〜4cが前後方向に交互にオフセットして配置されている。3つのLED光源5a〜5cは、図示した紙面の表裏方向に所定の間隔を空けて反射板4と対向しており、反射面4a〜4cのそれぞれと位置的に対応して配置されている。
【0020】
具体的には、反射面4aは、反射板4の前方中央に位置しており、同図の平面視において、略円形状に形成されている。また、反射面4aの後端近傍には、LED光源5aが配置されている。LED光源5aは、反射板4における反射面4a〜4cの形成面側に露出した取付部2bに取り付けられており、反射板4の縁部よりも内側、より具体的には、反射板4の略中央に位置している。LED光源5aから出射された光は、前方中央の反射面4aの曲面形状に応じて反射する。この反射光は、図示しない拡散板などを経て照射面上に照射され、これによって、LED光源5aに由来した照射領域(照射面上に形成される高輝度領域)が形成される。
【0021】
反射面4bは、反射板4の左後方に位置しており、同図の平面視において、反射面4aと重なっている右上部分を切り欠いた略楕円ビーム形状を有する。この右上部分、すなわち、反射面4a,4bの境界部位4eは、両者の曲面形状の違いに起因して非連続な段差となっている。また、反射面4bの後端近傍には、LED光源5bがLED光源5aから離れて配置されている。LED光源5bは、反射板4の表面側(反射面4a〜4cの形成面側)に対向するように露出した取付部3aに取り付けられており、反射板4の中央付近に位置するLED光源5aよりも外側、より具体的には、反射板4の縁部近傍に位置している。LED光源5bから出射された光は、左後方の反射面4bの曲面形状に応じて反射する。この反射光は、拡散板などを経て照射面上に照射され、これによって、LED光源5bに由来した照射領域が形成される。
【0022】
反射面4cは、反射板4の右後方に位置しており、同図の平面視において、反射面4aと重なっている左上部分を切り欠いた略楕円ビーム形状を有する。この左上部分、すなわち、反射面4a,4cの境界部位4fは、両者の曲面形状の違いに起因して非連続な段差となっている。また、反射面4cの後端近傍には、LED光源5cがLED光源5a,5bから離れて配置されている。LED光源5bは、反射板4の表面側(反射面4a〜4cの形成面側)に対向するように露出した取付部3aに取り付けられており、反射板4の中央付近に位置するLED光源5aよりも外側、より具体的には、反射板4の縁部近傍にLED光源5bと並んで位置している。LED光源5cから出射された光は、右後方の反射面4cの曲面形状に応じて反射する。この反射光は、拡散板などを経て照射面上に照射され、これによって、LED光源5cに由来した照射領域が形成される。
【0023】
LED光源5a〜5cの照射領域は、照射面上において互いに重なるように形成される。ただし、これは一例であって、LED光源5a〜5cの照射領域は、一部が重なるように形成してもよいし、照射面上の異なる位置に個別に形成してもよい。どのような照射領域を形成するかは、照明ヘッド1の使用目的に応じて、反射面4a〜4cの配置や形状、LED光源5a〜5cの配置などによって決定される。
【0024】
図4は、図3のA−A断面図である。反射板4の略中央に配置されたベースフレーム2は、取付部2bから反射板4の貫通孔4dを貫通して、反射板4の背面に延在している。取付部2bの屈曲した部位は、反射面4aと対向するように反射面4a側に若干入り込むように延在しており、その上面には、反射面4aに臨むようにLED光源5aが取り付けられている。ユーザが照明ヘッド1を下方から覗いた場合、LED光源5aは取付部2bによって覆われた形になるので、LED光源5aの光がユーザの目に直接入射することはない。
【0025】
反射板4の縁部よりも内側に位置するLED光源5aが発する熱は、ベースフレーム2の形状に従って反射板4の背面に導かれる。反射板4の背面には、照明ヘッド1における光学系の光路が存在しないので、光路の遮断を招くことなく、LED光源5aの放熱に必要な表面積を背面側において高い自由度で確保できる。その際、必要ならば、反射板4の背面において、ベースフレーム2に伝達された熱を放熱する放熱フィンなどを設けてもよい。このような構成は、反射板4の手前で放熱が完結する構成と比較して、反射板4の手前に露出する放熱部材(取付部2b)を最小化できるという点において有利である。
【0026】
図5は、図3のB−B断面図である。反射板4の周囲に配置されたリングフレーム3において、取付部3aは、反射面4bと対向するように反射面4b側に若干入り込むように延在しており、その上面には、反射板4bに臨むようにLED光源5bが取り付けられている。ユーザが照明ヘッド1を下方から覗いた場合、LED光源5bは取付部3aによって覆われた形になるので、LED光源5bの光がユーザの目に直接入射することはない。
【0027】
反射板4の縁部近傍に位置するLED光源5bが発する熱は、反射板4の周囲に配置されたリングフレーム3を主体に放熱される。反射板4の周囲には、照明ヘッド1における光学系の光路が存在しないので、光路の遮断を招くことなく、LED光源5bの放熱に必要な表面積を反射板4の外周側において高い自由度で確保できる。その際、必要ならば、反射板4の周囲において、リングフレーム3に伝達された熱を放熱する放熱フィンなどを設けてもよい。
【0028】
また、取付部3aにLED光源5bと並んで配置されたLED光源5cについても、LED光源5bと同様の機序で放熱される。
【0029】
このように、本実施形態によれば、反射板4の縁部よりも内側に配置されたLED光源5aは、反射板4の表裏を貫通するベースフレーム2に取り付けられている。LED光源5aが発する熱は、ベースフレーム2を主体に放熱される。ベースフレーム2は、反射板4を貫通して背面側に至っているので、照明ヘッド1が備える光学系の光路を遮ることなく、反射板4の背面において、放熱に必要な表面積を確保できる。また、LED光源5aとは異なる位置に配置されたLED光源5b,5cは、ベースフレーム2とは分離されたリングフレーム3に取り付けられている。LED光源5b,5cが発する熱は、リングフレーム3を主体に放熱される。リングフレーム3は、反射板4の周囲を囲むように設けられているため、反射板4の周囲において、放熱に必要な表面積を確保できる。その結果、LED光源5a〜5cを離して配置しても、反射板4の手前におけるフレーム2,3の露出を最小化でき、十分な放熱性を確保できると共に、LED光源5a〜5cを高い自由度で配置することが可能になる。
【0030】
また、本実施形態によれば、ベースフレーム2およびリングフレーム3を放熱部材として兼用し、反射板4の背面において、両者を連結して一体化することで、照明ヘッド1としての強度の向上を図ることができる。特に、これらのフレーム2,3の枠内に反射板4を保持すれば、落下等に伴う反射板4の破損を有効に防止できる。
【0031】
なお、上述した実施形態では、反射板4の表裏を貫通するLED光源5a用の放熱部材(ベースフレーム2)とは別の放熱部材として、リングフレーム3を用いる例について説明した。LED光源5b,5cの配置場所が反射板4の縁部近傍である場合、反射板4の周囲に配置されたリングフレーム3は、LED光源5b,5cの放熱部材として好ましい一例ではあるものの、本発明はこれに限定されるものではなく、照明ヘッド1の設計に応じて、任意の放熱部材(必ずしもフレームとは限らない。)を用いることができる。例えば、LED光源5b,5cの配置場所が反射板4の縁部よりも内側である場合、リングフレーム3による放熱では光源系の光が遮られることが懸念されるならば、反射板4の表裏を貫通する放熱部材をLED光源5a用の放熱部材(ベースフレーム2)とは別に設け、その先端にLED光源5b,5cを取り付けてもよい。その際、LED光源5b,5cが離れているのであれば、LED光源5b,5c毎に放熱部材を別けてもよい。
【0032】
さらに、上述した実施形態では、照明ヘッド1として、3つのLED光源5a〜5cを用いる例について説明したが、本発明は、少なくとも、反射板4の縁部よりも内側に配置されたLED光源5a、および、これとは異なる位置に配置されたLED光源(例えば5b)の2つを有していれば足りる。したがって、3つめのLED光源(例えば5c)は必須ではなく、あるいは、LED光源5a〜5cの他にLED光源を更に追加してもよい。
【符号の説明】
【0033】
1 照明ヘッド
2 ベースフレーム
2a 基部
2b 取付部
2c アーム部
3 リングフレーム
3a 取付部
4 反射板
4a〜4c 反射面
4d 貫通孔
4e,4f 境界部位
5a〜5c LED光源

【要約】
複数のLED光源を備えたLED照明ヘッドにおいて、放熱性を確保しつつ、光源系の光路を遮ることなく、LED光源の配置の自由度を確保する。反射板(4)は、LED光源(5a)から出射された光を反射する反射面(4a)と、LED光源(5b)から出射された光を反射する反射面(4b)と、LED光源(5c)から出射された光を反射する反射面(4c)とを有する。ベースフレーム(2)は、反射面(4a)と対向して配置されるLED光源(5a)が取り付けられる取付部(2b)を有し、この取付部(2b)から反射板(4)を貫通して、反射板(4)の背面に至る。リングフレーム(3)は、反射板(4)の周囲を囲むように配置され、反射面(4b),(4c)と対向して配置されたLED光源(5b),(5c)が取り付けられている
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7