特許第6674164号(P6674164)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6674164
(24)【登録日】2020年3月10日
(45)【発行日】2020年4月1日
(54)【発明の名称】引き戸の緩衝用当接部
(51)【国際特許分類】
   E05F 5/02 20060101AFI20200323BHJP
   F16F 7/00 20060101ALI20200323BHJP
   A47B 55/00 20060101ALI20200323BHJP
【FI】
   E05F5/02 A
   F16F7/00 G
   E05F5/02 E
   A47B55/00
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-555825(P2016-555825)
(86)(22)【出願日】2015年3月27日
(65)【公表番号】特表2017-517656(P2017-517656A)
(43)【公表日】2017年6月29日
(86)【国際出願番号】IB2015052262
(87)【国際公開番号】WO2015150999
(87)【国際公開日】20151008
【審査請求日】2018年3月15日
(31)【優先権主張番号】TV2014A000051
(32)【優先日】2014年4月1日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】516265621
【氏名又は名称】ボルトルッツィ システミ エス.ピー.エー.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ボルトルッツィ,グイド
(72)【発明者】
【氏名】スポンガ,ブルーノ
(72)【発明者】
【氏名】ジロット,アドリアーノ
(72)【発明者】
【氏名】モリネール,ルチオ
【審査官】 野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−044192(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第02365168(EP,A1)
【文献】 特開2008−138491(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05F 3/00 − 3/22
E05F 5/00 − 5/12
F16F 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
家具に設けられ、かつ、戸と一体化して当接部(B1、B2)に直面する際に作用する衝撃吸収部材を滑走可能な外面(10)に、前記当接部(B1、B2)を固定する方法であって、
(ia)前記当接部(B1、B2)は、前記外面(10)上を離脱することなく滑走可能な様に前記外面に結合され;
(iia)前記当接部(B1、B2)の位置は、前記当接部(B1、B2)と前記外面(10)の間に挿入可能なくさび(36)により前記当接部(B1、B2)の滑走を防止することで、前記外面(10)上に固定され、それゆえ、当接部(B1、B2)を前記外面(10)と一体化する、方法。
【請求項2】
家具に設けられ、かつ、戸と一体化して当接部(B1、B2)に直面する際に作用する衝撃吸収部材を滑走可能な外面(10)に固定可能な当接部(B1、B2)を製造する方法であって、
(ib)前記当接部(B1、B2)は、前記外面(10)上を離脱することなく滑走可能な様に前記外面(10)に結合可能な様に製造され;
(iib)前記当接部(B1、B2)は、前記当接部(B1、B2)と前記外面(10)の間に挿入可能なくさび(36)により前記当接部(B1、B2)の滑走を防止することで、前記外面(10)に固定可能な様に製造される、方法。
【請求項3】
前記(iib)が、前記当接部(B1、B2)を2つの部品として製造することにより実現される場合、該部品の1つは、前記外面(10)及び他の部分間を結合可能なくさび(36)を有する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
家具に設けられ、かつ、戸と一体化して当接部(B1、B2)に直面して作用する様に設けられた衝撃吸収部材を滑走可能な外面(10)上に配置される様に構成された当接部(B1、B2)であって、
前記当接部(B1、B2)が、前記外面(10)上を離脱することなく滑走可能な様に、前記外面(10)に滑走可能な様に結合可能な部分(32、52);及び
前記外面(10)と一体化する様に、前記当接部(B1、B2)滑走を防止するための要素と、
前記当接部(B1、B2)を前記外面(10)に対して摩擦により固定するために、前記部分と前記外面(10)の間に、結合可能なくさび(36)
を有する、当接部(B1、B2)
【請求項5】
2つの部品(30、50、70、90)を有し、
1つの部品は、前記部分(32、52)を有し、他の部品は、前記くさび(36)であり、
前記2つの部品(30、50、70、90)は、互いに近接して前記くさび(36)を結合することができる、請求項に記載の当接部(B1、B2)
【請求項6】
前記2つの部品(30、50、70、90)を互いの方向に引き合うために設けられた弾性要素(40)を有する、請求項に記載の当接部(B1、B2)
【請求項7】
前記部分(32、52)は、フックの形状を有すると共に、その内部において前記くさび(36)が結合可能な凹面(38)を規定する、請求項4〜6の内、何れか一項に記載の当接部(B1、B2)
【請求項8】
前記くさび(36)及び前記凹面の各々は、傾きが実質的に同一である傾斜面(44、46)を有する、請求項に記載の当接部(B1、B2)
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、引き戸(スライディングドア)の緩衝部材(衝撃吸収部材)用の当接部、及びその製造及び組立て方法に関する。
【背景技術】
【0002】
戸棚(キャビネット)には、ヒンジを用いた戸棚の不利益を回避するため、すなわち、小部屋の閉鎖面、及び開く時の大きな半径を抑制するために、引き戸を上に備えるものがある。各引き戸は、レール内を滑走する車輪を有する搬送部(キャリッジ)に接続された一組の取り付け用金具(ブラケット)により、支持される。該取り付け用金具は、金属の形態により構成され、上記戸棚の天井内張に配設される。戸(ドア)が過度に押し込まれた場合に、止め具の端部に衝突することを回避するために、緩衝装置(衝撃吸収部材)は、上記戸と一体になって用いられ、移動工程の最後の部分においてのみ作用する。上記緩衝装置は、上記戸と共に滑走しながら作用(または停止)し、機構を組み立てる際に適切な位置に配置され、かつ、上記レールに固定された位置表示部(いわゆる“アクティベータ(起動部)”)に到達する(例えば、米国特許出願公開第2010/071154号明細書参照)。
【0003】
一般的には、上記アクティベータは、ねじにより戸棚の外面に固定される。該外面に穴を開ける作業は、(困難かつ高コストな作業であるのみならず)、誤った位置への穴開けや位置決めにより、上記外面を破損したり、交換を余儀なくしたりする可能性がある。また、上記外面を破損することなく、上記アクティベータを取外しまたは移動することはできず、穴開け作業の後に、(例えば、耐久性を補うために)上記アクティベータの位置を調整することは極めて困難である。
【0004】
添付の請求項において規定され、従属項が有益な変形態様を規定する本願発明の主な目的は、上述した問題点の少なくとも1つを解決することである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願公開第2010/071154号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このため、家具に設けられ、かつ、戸と一体化して当接部に直面する際に作用する衝撃吸収部材を滑走(スライド)可能な外面に、上記当接部を固定する方法であって、
(ia)上記当接部は、上記外面上を離脱することなく滑走可能な様に上記外面に結合され;
(iia)上記当接部の位置は、上記当接部の滑走に制約を生じさせることにより、上記外面上に固定される、方法を提供する。
【0007】
また、上記外面に固定可能な当接部を製造する方法であって、
(ib)上記当接部は、上記外面上を離脱することなく滑走可能な様に上記外面に結合可能な様に製造され;
(iib)上記当接部は、上記当接部の滑走に対する制約の生成により、上記外面に固定可能な様に製造される、方法を提供する。
【0008】
ここで、アクティベータ用の固定システム及び/または製造システムは、例えば、ねじの様な、侵襲性または破壊性のある機械的な結合が介在する必要無く、上記外面に固定または一体化したい他の如何なる物に対しても、容易に拡張可能である。
【0009】
また、上記外面上に配置される様に構成された当接部であって、
上記当接部が、部分上を離脱することなく滑走可能な様に、上記外面に滑走可能な様に結合可能な部分;及び
上記外面と一体化する様に、上記当接部の滑走に制約を生じさせるための変更可能な構造を有する要素
を有する、当接部を提供する。
【0010】
本明細書において、変更可能な構造とは、上記当接部の本体または上記結合可能な部分が、上記制約を生じさせるためにその形状を変更する様に構成されることを意味する。
【0011】
上述の方法及び上記当接部は、上記アクティベータを上記外面に固定する時間を速めると共に、該時間の調整を容易にする。上述の方法及び上記当接部は、事実上、ねじまたは侵襲性の固定手段、及びこれに伴って生じ得る組立ての時間を不要とする。上述の方法及び上記当接部は、上記外面に損傷を与えることなく、上記当接部を取り外すことができるだけでなく、上記要素は、それ自体が、上記外面に連結/固定するための手段を統合または有するため、組立ての際に容易に連結可能であると共に、適切な位置への設置を試行錯誤可能である。
【0012】
上述の方法及び上記当接部は、多くの有益な変形態様を有し、ある実施形態のために記載された変形態様を、他の実施形態のために実施することも可能である。
【0013】
例えば、上記(iia)または(iib)の工程は、上記当接部及び上記外面間に挿入可能なくさびにより、実現することができる。特に、上記(iib)が、上記当接部を2つの部品として製造することにより実現される場合には、該部品の1つは、上記外面及び他の部分間を結合可能なくさびを有する。
【0014】
また、上記固定または取り付け手段は、上記外面の一点に上記要素を固定する様に締め付け可能なクランプ構造を有するものとしてもよい。例えば、同一の滑走可能な様に結合可能な部分は、上記外面上に固定するための、変形可能な構造または移動可能な顎部を有するものとしてもよい。
【0015】
極めて簡易な変形態様(該態様は、可動部分または複雑な構造を必要としないため、耐久性が非常に高くかつ低コストである)として、上記要素は、上記当接部を上記外面に対して摩擦により固定するために、上記滑走可能な様に結合可能な部分及び上記外面間に、結合可能なくさびを有するものとしてもよい。相互適合により生じる摩擦力は、この様にして利用される。
【0016】
好適には、上記要素は、2つの部品を有する。1つの部品は、上記部分を有し、他の部品は、上記くさびである。これら2つの部品は、互いに近接して上記くさびを結合することができる。上記2つの部品の構造は、くさび及び摩擦を用いることにより、簡易ではあるが効率的な方法により、上記固定を実現する。上記構造は、分解に際しても、上記2つの部品を分離すれば足りるため、分解も非常に容易である。
【0017】
好適には、上記要素は、上記2つの部品を互いの方向に引き合うために設けられた弾性要素を有する。その目的は、安定的な結合を確保すると共に、偶発的な分離を回避することである。
【0018】
好適には、上記部分は、上記外面上の補助ガイド(案内部)と形状的に適合するための、フック(屈曲)形状を有すると共に、その内部において上記くさびが結合可能な凹面を規定する。この様にして、上記くさびは、ある一点において上記部分を摩擦により遮蔽するために、上記外面及び上記部分間に配置されるものとしてもよい。
【0019】
好適には、上記くさび及び上記凹面の各々は、傾きが実質的に同一である傾斜面を有する。
【0020】
上記固定中に境を接する上述の様な傾斜面を提供して、上記部分及び上記外面間に圧力または圧縮力を生じさせることは、遮蔽手段としての上記摩擦を利用かつ増大させるための簡易な方法である。上記傾斜面は、上記当接部の構造を弱めるものではなく、かつ、その傾きは、上記固定の動態及び/または強度を決定するための設計自由度を有する角度である。幾つかの外面は、例えば、他の外面よりも低い耐久性を有する(例えば、プラスチックにより構成される)ものとしてもよく、また、より高精度に較正された固定を要求するものとしてもよい。
【0021】
本願発明の利点は、以下の添付図面を参照しながら後述する好適な実施形態から、より明確となるであろう
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】2つの当接部がその上に設けられた引き戸の外面を示す側面図である。
図2図1の平面II−IIに沿った断面図である。
図3図1の破線円C1の拡大図である。
図4】側方から見た当接部を単体で示す図である。
図5図4の上記当接部を示す分解図である。
図6図1の平面VI−VIに沿った断面図である。
図7図1の破線円C2の拡大図である。
図8】側方から見た第2当接部を単体で示す図である。
図9図8の上記当接部を示す分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
上記図面において、同一の番号は、同一または概念的に類似の部分を示し、上記各要素は、同一の番号を使用して説明される。
【0024】
図1は、例えば金属から成る外面10を示す。該外面10は、周知の方法により戸が固定される滑走搬送部(キャリッジ)の車輪用のガイドレールを構成する形状を有する。特に、外面10は、12に示す、T形状の断面を有する1つまたは複数の突起部を有する。該突起部に対しては、2つの部品30、50により形成される当接部B1(図2図5)を、滑走可能な様に固定することができる。
【0025】
第1部品30は、任意のフック形状部32を基底部に有し、特に、座部38の境界を規定する、C形状の断面を有する部分を、(例えば、上記C形状の両翼間に)有する。2つの上外側壁部は、ねじ42が挿入される座部34を規定する。同時に、その片側においては、傾斜面44を有するくさび形状の要素36が延在する。上記傾きは、外面10(図1)上の滑走方向Vとして参照される。すなわち、滑走方向Vは、外面10の水平平面に平行である。
【0026】
第2部品50は、フック形状部52を基底部に有し、特に、座部60の境界を規定する、C形状の断面を有する部分も、上記C形状の両翼間に有する。座部60の上側壁部は、傾斜面46により構成され、好適には、平面44と同方向を向いている。2つの上外側壁部は、安全ワッシャー58が挿入される座部56を規定する。一方、部品50の前方には、シリンダ54が固定される、または固定可能である。
【0027】
要素36は、座部60内に挿入可能なサイズを有する。
【0028】
上記ねじ及び安全ワッシャー58の間には、任意のばね40が、けん引された状態で設けられる。これにより、部品30、50には、部品30、50を互いに接近させる方向の力が常に付与される。好適には、座部60、38は、同一の幾何学形状を有する。
【0029】
(動作)
上記戸に対して滑走(スライディング)機構を設けるとき、当接部B1は、外面10に沿った適切な点に配置される。このため、部品30、50が互いに僅かに離間する位置関係を維持することにより、突起部12が、座部60、38(図2)内に挿入される。この様な方法により、部分52、32は、突起部12を包囲し、また、部品30、50は、外面10から離脱することなく、外面10上を外面10に沿って自由に滑走することが可能となる。ここで、かかる構成(図4)において、要素36は、座部60のスペースを殆ど取らないため、妨げにならない(傾斜面44、46は接触しない)。部品30、50は、当接部B1を固定するための規定点に達すると、互いに接近する方向に移動し、座部60内に要素36を更に進入させる。傾斜面44、46は、互いに滑り合い、部品50は、部品30により押されて、部分52が突起部12に接して押し付けるまで、外面10から垂直方向に遠ざかる。この様な圧力は、要素B1を外面10に安定的に固定する部分52及び突起部12間の摩擦力に対応する。
【0030】
ばね40は、座部60内に要素36を安定的にくさび留めすることを確実にし、かつ/または、部品30、50が偶発的に外れてしまうことによる、外面10上のグリップロス(握り損ない)を回避する。しかしながら、強制的な連結は、十分なものであり得る。
【0031】
上記戸(不図示)の上記衝撃吸収部材は、最終的にシリンダ54に接触した状態になった時に作用する。
【0032】
要素B1を取り外したい場合には、例えば、部品30、50を取り付けた時にその間に留まる様に都合良く形成された幅Dの溝の中に、ねじ回しのピンを挿入して回すことにより、部品30、50を離すだけで足りる。かかる目的を達成するために、部品30、50は、最大限に相互連結した場合であっても部品30、50間に隙間が残る様な形状を有するものとしてもよい。
【0033】
変形態様に係る当接部B2は、その構造及び組立てにおいて、同一の原理を用い、かつ、2つの部品70、90を有するものであり、図6図9に示される。
【0034】
対応部分には、同一の参照番号を用いると共に、簡潔性のため、重複した説明は行わない。上述した様に、部品70、90は、フック部分32、52;同様の機能を有する傾斜面44、46を有するくさび36、及び垂直壁部に囲まれた座部34、56を有する。
【0035】
要素B2の主な相違点は、異なった突出アクティベータ要素、すなわち垂直フック96、及び幾つかの巻き線の拡大により端部を開いたまたは広げた、部品70、90間の任意の螺旋ばね80である。この様なばねは、部品70、90を互いの方向に引き合う。なぜなら、拡大された端部が、部品70、90の座部56、34内にそれぞれ型押し(エンボス加工)された歯82、92に接して押し込むからである。
【0036】
上述した組立てシステム及び/または当接部により明らな様に:当接部を外面12に固定するための時間は迅速化され;位置調整は遥かに(一層)容易になる。また、穴開け等により上記外面を損傷することなく、上記当接部を取り外すことができ;用具を用いることなく略全体を通して手作業のみで、当接部を使用することが可能となる。
【0037】
本願発明は、多くの変形態様を採ることができる。例えば、上述した記載に関する上記当接部の採り得る可能な変形態様は:上記当接部を形成する2つの部品の内の一方または他方と一体化可能な、異なるタイプの作用機構(全て周知のもの)であり;例えば、板ばねまたはカップばね、輪ゴム等の様に、上記2つの部品を接近させる機能を常時有するが、ばね40、80とは異なる弾性手段であり;例えば、外面10内部のC形状の溝内を滑走させるためのT字部分、または上記外面の表面上の対応する位置に存在する溝または凸部上の、滑走連結(直進対)により通常係合可能な部分を有する、異なる形状の部分32、52である。該部分は、上記外面に対して固定するために、変形可能であるか、または、可変幾何学形状を有するものとしてもよい(例えば、上記C形状部分は、突起部12を締め付けて固定可能な顎部を有するものとしてもよい);要素36は、要素36自体を座部60内にくさび留めする様に構成され、異なる外形または幾何学形状(例えば、長さまたは幅)を有するものとしてもよい。特に、要素36は、異なる形状または傾きを有する傾斜面44、46を有するものとしてもよい。
【0038】
最後に、上記当接部の固定システムは、その全ての変形態様を含み、如何なる種類の周知のアクティベータ上においても、また、機械的なねじ結合が無くとも外面12と一体化させたい如何なる他の部品に対しても、実施可能であることがわかる。
【符号の説明】
【0039】
10 外面
12 突起部
30 第1部品
32 フック形状部
34 座部
36 くさび形状要素
38 座部
40 ばね
42 ねじ
44 傾斜面
46 傾斜面
50 第2部品
52 フック形状部
54 シリンダ
56 座部
58 安全ワッシャー
60 座部
70 部品
80 ばね
90 部品
96 垂直フック
B1、B2 当接部
C1、C2 破線円
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9