特許第6674516号(P6674516)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6674516
(24)【登録日】2020年3月10日
(45)【発行日】2020年4月1日
(54)【発明の名称】スライドレールアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A47B 88/57 20170101AFI20200323BHJP
   A47B 88/40 20170101ALI20200323BHJP
【FI】
   A47B88/16 A
   A47B88/12
【請求項の数】9
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-172043(P2018-172043)
(22)【出願日】2018年9月14日
(65)【公開番号】特開2019-146952(P2019-146952A)
(43)【公開日】2019年9月5日
【審査請求日】2018年9月14日
(31)【優先権主張番号】107106907
(32)【優先日】2018年2月27日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】504297766
【氏名又は名称】川湖科技股▲分▼有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】513240939
【氏名又は名称】川益科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】陳 庚金
(72)【発明者】
【氏名】梁 秀江
(72)【発明者】
【氏名】王 俊強
【審査官】 油原 博
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第105899105(CN,A)
【文献】 実公昭39−002892(JP,Y1)
【文献】 欧州特許出願公開第02250936(EP,A2)
【文献】 米国特許第8424984(US,B2)
【文献】 米国特許第10149539(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 88/00−88/994
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のレールと、
前記第1のレールに対して長手方向に移動可能な第2のレールと、
前記第1のレール及び前記第2のレールのうちの一方に配置されるブロック構造と、
前記第1のレール及び前記第2のレールのうちの他方に接続されるベースであって、該ベースは複数種類のフィッティング部材を選択的に取り付け可能に構成されている、ベースと、
前記ベースに取り外し可能に取り付けられるとともに、前記ブロック構造に当接するように構成されたフィッティング部材と、
を含むスライドレールアセンブリであって、
前記第1のレール及び前記第2のレールのそれぞれは前部及び後部を含み、
前記ブロック構造は前記一方の前部及び後部の間に配置され、前記ベースは前記他方の前部に隣接するように前記他方に接続され、
前記フィッティング部材が前記第1のレール及び前記第2のレールのうちの前記他方に取り付けられ且つ前記第2のレールが前記第1のレールに対して引っ込められている場合、前記フィッティング部材が前記ブロック構造に当接することを通じて前記第2のレールは前記第1のレールに対して1つの所定の長手方向位置に又は複数の所定の長手方向位置に位置することができる、スライドレールアセンブリ。
【請求項2】
前記フィッティング部材はブロック部材であり、
前記ブロック部材が前記ベースに取り付けられ且つ前記第2のレールが前記第1のレールに対して引っ込められている場合、前記ブロック部材が前記ブロック構造に当接することを通じて前記第2のレールは前記1つの所定の長手方向位置に位置することができ、前記ブロック部材は弾性材料でできている、請求項に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項3】
前記フィッティング部材は調節装置であり、
前記調節装置は取り付け部材及び調節部材を含み、該取り付け部材と該調節部材とは、前記調節装置の長さを調節することができるように互いに調節可能に接続され、
前記取り付け部材は前記ベースに取り付け可能であり、前記調節部材は前記第2のレールが前記第1のレールに対して引っ込められている場合に前記ブロック構造に当接する、請求項に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項4】
前記調節部材が前記取り付け部材に対してまだ調節されていない場合、前記調節装置は所定の長さを有し、
前記第2のレールが前記第1のレールに対して引っ込められている場合、前記調節装置は前記第2のレールが前記第1のレールに対して所定の長手方向位置に位置するように前記ブロック構造に当接し、
前記調節部材が前記取り付け部材に対して調節されている場合、前記調節装置は別の長さを有し、
前記第2のレールが前記第1のレールに対して引っ込められている場合、前記調節装置は前記第2のレールが前記第1のレールに対して別の長手方向位置に位置するように前記ブロック構造に当接する、請求項に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項5】
前記取り付け部材と前記調節部材とが互いにネジ留めされている、請求項に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項6】
前記ベースは接続部及び複数の壁を含み、該複数の壁は該接続部を通じて前記第1のレール及び前記第2のレールのうちの前記他方に接続され、
前記複数の壁により空間が定義され、前記複数の壁により非円形の輪郭が形成され、前記フィッティング部材が取り外し可能に取り付けられるように構成されている、請求項に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項7】
家具システムに適用可能なスライドレールアセンブリであって、該家具システムは第1の家具部材及び第2の家具部材を含み、該第1の家具部材及び該第2の家具部材は当該スライドレールアセンブリを通じて互いに取り付けられ、当該スライドレールアセンブリは、
前記第1の家具部材に固定取り付けされる第1のレールと、
前記第2の家具部材を保持する第2のレールと、
前記第1のレール及び前記第2のレールのうちの一方に配置されるブロック構造と、
前記第1のレール及び前記第2のレールのうちの他方に接続されるベースであって、該ベースは複数種類のフィッティング部材を選択的に取り付け可能に構成されている、ベースと、
前記ベースに取り外し可能に取り付けられるとともに、前記ブロック構造に当接するように構成されたフィッティング部材と、
を含み、
前記第1のレール及び前記第2のレールのそれぞれは前部及び後部を含み、
前記ブロック構造は前記一方の前部及び後部の間に配置され、前記ベースは前記他方の前部に隣接するように前記他方に接続され、
前記フィッティング部材が前記第1のレール及び前記第2のレールのうちの前記他方に取り付けられ且つ前記第2の家具部材が前記第1の家具部材に対して引っ込められている場合、前記フィッティング部材が前記ブロック構造に当接することを通じて前記第2の家具部材は前記第1のレールに対して1つの所定の長手方向位置に又は複数の所定の長手方向位置に位置することができる、スライドレールアセンブリ。
【請求項8】
前記フィッティング部材はブロック部材であり、
前記第2のレールが前記第1のレールに対して引っ込められている場合、前記ブロック部材が前記ブロック構造に当接することを通じて前記第2のレールは前記1つの所定の長手方向位置に位置することができる、請求項に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項9】
前記フィッティング部材は調節装置であり、
前記調節装置は取り付け部材及び調節部材を含み、該取り付け部材と該調節部材とは調節可能に互いに接続され、
前記第2のレールが前記第1のレールに対して引っ込められている場合、前記調節部材は前記ブロック構造に当接する、請求項に記載のスライドレールアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家具システムに適用可能なスライドレールアセンブリに関し、より具体的には、ユーザーの要望に応じたスライドレールアセンブリの取り付けを可能にするフィッティング部材(fitting member)に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、スライドレールアセンブリは、広範囲の用途において実施される。例えば、スライドレールアセンブリは、家具システムに又は電子機器のためのラックシステムに適用できる。家具システムに適用されたスライドレールアセンブリを例に取ってみる。スライドレールアセンブリは、固定レールと、固定レールに対して長手方向に移動可能なスライドレールとを含む。固定レールは、通常、キャビネットに固定的に取り付けられ、スライドレールは、引き出しをキャビネットに対して動かすことができるように引き出しを保持するように構成されている。
【0003】
しかしながら、市場には様々な要望がある。この点を説明するために、第1の種類の要望では、引き出し(スライドレール)は、引き出しがキャビネット(固定レール)に対して引っ込められるときに同じ位置に位置することが望ましい。あるいは、許容誤差(tolerance)を考慮した第2の種類の要望では、引き出し(スライドレール)は、引き出しとキャビネット(固定レール)との間の深さを調整する調整機構を有することが望ましい。したがって、引き出し(スライドレール)がキャビネットに対して引っ込めた場合に、引き出しは異なる位置(すなわち、異なる長手方向位置)に位置することができる。上述した調節機構は、引き出し(スライドレール)とキャビネット(固定レール)との間の許容誤差の低減の問題に関するものであってもよい。
【0004】
関連する先行技術では、特許文献1に引き出しのためのスライドレールアセンブリに引き出しをリリース可能に接続することができる装置(7)が開示されている。引き出し(2)が取り付けられた状態にあるとき、引き出しは弾性領域(12)を通じてスライドレール(5)の保持部(13)に接触できる。
弾性領域(12)は、装置(7)の支持ベース(11)及びスライドレール(5)の保持部(13)のためのクッションである。そのため、取り付けプロセスの間の引き出し(2)とスライドレール(5)との間の長さの許容誤差が解消され得る。ここでは、上記の特許文献が参考として含まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第8424984号明細書
【特許文献2】米国特許第9743766号明細書
【発明の概要】
【0006】
本発明は、2つのスライドレールがお互いに対して引っ込められた場合に、ユーザーの要望に応じて2つのスライドレールを同じ位置に又は異なる位置に位置することができるようにすることが可能な、家具システムに適用できるスライドレールアセンブリを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、スライドレールアセンブリは第1のレールと、第2のレールと、ブロック構造と、フィッティング部材とを含む。第2のレールは第1のレールに対して長手方向に移動可能である。ブロック構造は第1のレール及び第2のレールのうちの一方に配置される。フィッティング部材は第1のレール及び第2のレールのうちの他方に取り外し可能に取り付けられる。フィッティング部材が第1のレール及び第2のレールのうちの前記他方に取り付けられ且つ第2のレールが第1のレールに対して引っ込められている場合、フィッティング部材がブロック構造に当接することを通じて第2のレールは第1のレールに対して1つの所定の長手方向位置に又は複数の所定の長手方向位置に位置することができる。
【0008】
本発明の別の態様によれば、スライドレールアセンブリは第1のレールと、第2のレールと、ブロック構造と、調節装置とを含む。第2のレールは第1のレールに対して長手方向に移動可能である。ブロック構造は第1のレール及び第2のレールのうちの一方に配置される。調節装置は第1のレール及び第2のレールのうちの他方に取り外し可能に取り付けられ、調節装置は取り付け部材及び調節部材を含み、該取り付け部材と該調節部材とは、調節装置の長さを調節することができるように互いに調節可能に接続される。調節装置は第2のレールが第1のレールに対して引っ込められている場合にブロック構造に当接する。
【0009】
本発明の別の態様によれば、スライドレールアセンブリは家具システムに適用可能である。家具システムは第1の家具部材及び第2の家具部材を含む。第1の家具部材及び第2の家具部材はスライドレールアセンブリを通じて互いに取り付けられる。スライドレールアセンブリは第1のレールと、第2のレールと、ブロック構造と、フィッティング部材とを含む。第1のレールは第1の家具部材に固定取り付けされる。第2のレールは第2の家具部材を保持する。ブロック構造は第1のレール及び前記第2のレールのうちの一方に配置される。フィッティング部材は第1のレール及び第2のレールのうちの他方に取り外し可能に取り付けられる。フィッティング部材が第1のレール及び第2のレールのうちの前記他方に取り付けられ且つ第2の家具部材が第1の家具部材に対して引っ込められている場合、フィッティング部材がブロック構造に当接することを通じて第2の家具部材は第1のレールに対して1つの所定の長手方向位置に又は複数の所定の長手方向位置に位置することができる。
【0010】
様々な図面に図示する下記の好ましい実施形態の詳細な説明を読み終えた後、本発明の上記の目的及び他の目的が当業者に間違いなく明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の第1の実施形態に係るスライドレールアセンブリを示す概略図である。
図2図2は、本発明の第1の実施形態に係るスライドレールアセンブリの分解図である。
図3図3は、本発明の第1の実施形態に係る、家具システムに適用されたスライドレールアセンブリを示す図であり、スライドレールアセンブリの第2のレールはスライドレールアセンブリの第1のレールに対して伸長位置に位置する。
図4図4は、本発明の第1の実施形態に係る、スライドレールアセンブリの第1のレールに対して引っ込められたスライドレールアセンブリの第2のレールを示す図である。
図5図5は、本発明の第2の実施形態に係るスライドレールアセンブリの分解図である。
図6図6は、本発明の第2の実施形態に係る、スライドレールアセンブリの第2のレールに取り付けられた調節装置を示す図であり、調節装置は第1の状態にある。
図7図7は、本発明の第2の実施形態に係る、第2の状態にある調節装置を示す図である。
図8図8は、本発明の第2の実施形態に係る、第3の状態にある調節装置を示す図である。
図9図9は、本発明の第2の実施形態に係る、家具システムに適用されたスライドレールアセンブリを示す図であり、スライドレールアセンブリの第2のレールはスライドレールアセンブリの第1のレールに対して伸長位置に位置する。
図10図10は、本発明の第2の実施形態に係る、スライドレールアセンブリの第1のレールに対して引っ込められたスライドレールアセンブリの第2のレールを示す図である。
図11図11は、本発明の第2の実施形態に係る、スライドレールアセンブリの第1のレールに対して引っ込められたスライドレールアセンブリの第2のレールを示す図であり、調節装置は第2の状態にある。
図12図12は、本発明の第2の実施形態に係る、スライドレールアセンブリの第1のレールに対して引っ込められたスライドレールアセンブリの第2のレールを示す図であり、調節装置は第3の状態にある。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態に係るスライドレールアセンブリ20は、第1のレール22と、第2のレール24と、ブロック構造26と、ベース28とを含む。加えて、スライドレールアセンブリ20はフィッティング部材をさらに含む。本実施形態では、フィッティング部材をブロック部材30として示している。
【0013】
第1のレール22は、レール22aと、延長部22bと、垂直部22cとを有する。延長部22bは、レール22aと垂直部22cとの間に接続されている。ブロック構造26は、第1のレール22及び第2のレール24の一方に配置されている。以下では、ブロック構造26が第1のレール22の延長部22bに配置されている場合を一例として説明する。ブロック構造26は突起又はブロック壁であり得る。第1のレール22は前部23a及び後部23bをさらに有する。ブロック構造26は、第1のレール22の前部23aに隣接して配置され、レール22a、延長部22b及び垂直部22cによって囲まれる空間内に位置する。
【0014】
第2のレール24は、第1のレール22に対して長手方向に移動可能である。スライドレールアセンブリ20は、第2のレール24と第1のレール22(のレール22a)との間に移動可能に取り付けられる第3のレール32をさらに含むことが好ましい。第3のレール32は第1のレール22に対する第2のレール24の移動距離を延ばすように構成されている。第2のレール24は前部25a及び後部25bを有する。図1に示すように、第2のレール24は第1のレール22に対して伸長位置Eに位置している。
【0015】
ベース28は、第1のレール22及び第2のレール24のうちの他方に接続される。以下では、ベース28が第2のレール24に接続されている場合を一例として説明する。ベース28は、第2のレール24に固定接続することができる。あるいは、ベース28は第2のレール24に取り外し可能に接続することができる。ベース28が第2のレール24に接続されている場合、ベース28は第2のレール24の一部と見なされる。ベース28は、レール24の前部25aに接続されるとともに前部25aに隣接することが好ましい。ベース28は長手方向に沿って配置されるとともに、ベース28は接続部34及び複数の壁を含むことが好ましい。本実施形態では、複数の壁は第1の壁36a、第2の壁36b及び第3の壁36cである。接続部34は第1の壁36aに接続されている。第1の壁36a、第2の壁36b及び第3の壁36cは接続部34を通じて第2のレール24の側部38に接続されている。第1の壁36a、第2の壁36b及び第3の壁36cは互いに対して屈曲されている。第1の壁36a、第2の壁36b及び第3の壁36cによって空間Sが定義され、空間Sは、ブロック部材30が取り外し可能に取り付けられるように構成されている。第1の壁36a、第2の壁部36b、第3の壁部36cによって非円形の輪郭が形成され、空間Sは非円形の輪郭によって定義されることが好ましい。
【0016】
ブロック部材30はベース28に取り外し可能に取り付けられる。例えば、ブロック部材30は、空間S内に取り付けられるように構成された第1の部分30aを含む。ブロック部材30は、第1の部分30aに接続される第2の部分30bをさらに含むことが好ましい。第2の部分30bの大きさは、第1の部分30aの大きさ及び空間Sの大きさよりも大きい。第1の部分30aが空間Sに取り付けられた場合、第2の部分30bはベース28の空間Sの外に位置する。ブロック部材30は、プラスチック材料又は弾性材料等の非金属材料でできていることが好ましい。
【0017】
図3に示すように、スライドレールアセンブリ20は家具システムに適用可能である。家具システムは第1の家具部材40(キャビネット等)及び第2の家具部材42(引き出し等)を含む。第2の家具部材42は、前面板42aを有する。第1のレール22は第1の家具部材40に固定取り付けされ、第1の家具部材40の一部とみなすことができる。他方、第2のレール24は第2の家具部材42の底部を保持するように構成され、第2の家具部材42の一部とみなすことができる。第2のレール24が第1のレール22に対して伸長位置Eに位置する場合、ブロック部材30とブロック構造26との間に所定の距離がある。
【0018】
図3及び図4に示すように、第1の種類のユーザーの要望では、第2のレール24が第1のレール22に対して引っ込められている場合、ブロック部材30(フィッティング部材としても知られる)がベース28に取り付けられることで、第2のレール24が実質的に同じ位置に位置するようにできるか又は騒音を減らすことができる。
【0019】
具体的には、ブロック部材30がベース28に取り付けられ、第2のレール24が第1のレール22に対して伸長位置Eから方向Dに沿って引っ込められている場合(例えば、第2のレール24が第1のレール22に対して完全に引っ込められている場合)、ブロック部材30(第2の部分30b等)がブロック構造26に当接することを通じて第2のレール24を1つの所定の長手方向位置(即ち、1つの深さ位置)に位置するようにすることができる。本実施形態において、第2のレール24は、第1の長手方向位置P1に位置する。即ち、第2のレール24が伸長位置Eから方向Dに沿って第1のレール22に対して引っ込められている場合(例えば、第2のレール24が第1のレール22に対して完全に引っ込められている場合)、第2のレール24はブロック部材30(第2の部分30b等)がブロック構造26に当接することを通じて第1のレール22に対して第1の長手方向位置P1に実質的に位置することができる。ブロック部材30はプラスチック材料又は弾性材料でできているため、ブロック部材30は、ブロック部材30がブロック構造26に当接した場合(即ち、第2のレール24が第1のレール22に対して引っ込められ、第1の長手方向位置P1に位置する場合)に騒音を低減するか又は制動効果を提供できる。
【0020】
図5及び図6に示すように、第2の種類のユーザーの要望では、深さ調整が可能な家具システム又はスライドレールアセンブリ20が望ましいか又は第1のレール22(又は第1の家具部材40)と第2のレール24(又は第2の家具部材42)との間の許容誤差の問題を解消するための調節機構が望ましい。上記のフィッティング部材は、ベース28に選択的に取り付け可能な調節装置44であり得る。
【0021】
具体的には、ブロック部材30が既にベース28に取り付けられている場合、先ず、ベース28からブロック部材30を取り外し、その後に調節装置44をベース28に取り付けることができる。即ち、上述した2つの種類の要望に応じて、ブロック部材30及び調節装置44のそれぞれをベース28に取り付けることができる。ブロック部材30及び調節装置44は同じ位置に取り付けられる。調節装置44は取り付け部材46及び調節部材48を含む。取り付け部材46及び調節部材48は互いに調整可能に接続される。例えば、取り付け部材46及び調節部材48とは互いにネジ留めされる。取り付け部材46はベース28の空間S内に収容されて取り付けられ、取り付け部材46は第1のネジ部50を有する。他方、調節部材48は本体部48aを含む。調節部材48は、本体部48aに接続される頭部48bをさらに含み、頭部48bの大きさは本体部48aの大きさよりも大きい。調節部材48が、第2のネジ部48cを通じて取り付け部材46の第1のネジ部50にネジ留めされている場合、頭部48bはベース28の空間Sの外に位置する。調節可能に取り付け部46に接続された調節部材48を通じて、調節装置44の長さ(長手方向の長さ)を調整できるように取り付け部材46に対する調節部材48の位置を調節することができる。なお、スライドレールアセンブリ20の他の関連部分の構成(例えば、第1のレール22、第2のレール24、ブロック構造26及びベース28の構成)は上述したため、それらに関する説明は簡略化のために省略する。
【0022】
図6に示すように、ベース28は第2のレール24の前部25aに接続されるとともに前部25aに隣接する。調節部材48が取り付け部材46に対してまだ調節されていない場合、調節装置44はベース28を第1の長さL1伸長させる。その間、調節部材48は取り付け部材46に対して所定の位置に、例えば第2の長手方向位置P2に位置する。
【0023】
図7に示すように、調節部材48を取り付け部材46に対して時計回りに回転させると、調節装置44は、ベース28を第2の長さL2伸長するように調節される。その間、調節部材48は取り付け部材46に対して別の位置に、例えば第3の長手方向位置P3に位置する。
【0024】
図8に示すように、調節部材48を取り付け部材46に対して反時計回りに回転させると、調節装置44はベース28を第3の長さL3伸長するように調節される。その間、調節部材48は取り付け部材46に対して別の位置に、例えば第4の長手方向位置P4に位置する。
【0025】
第2の長手方向位置P2、第3の長手方向位置P3及び第4の長手方向位置P4は別々の位置であり、第1の長さL1、第2の長さL2及び第3の長さL3は別々の長さである。
【0026】
図9及び図10に示すように、調節装置44がベース28に取り付けられ、調節部材48が取り付け部材46又はベース28に対して調節されていない場合(図示しないが、例えばベース28が調節部材48に対応するネジ部を有することができる)、調節装置44は上述した第1の長さL1を有する。この状態において、第2のレール24が伸長位置Eから方向Dに沿って第1のレール22に対して引っ込められている場合(例えば第2のレール24が第1のレール22に対して完全に引っ込められている場合)、調節部材48の頭部48bは、第2のレール24が第1のレール22に対して長手方向位置に、例えば上述した第2の長手方向位置P2に位置するように(図10に示すように)ブロック構造26に当接する。
【0027】
図11に示すように、調節部材48が取り付け部材46又はベース28に対して調節されている場合、調節装置44は前述した第2の長さL2を有する。この状態において、第2のレール24が伸長位置Eから方向Dに沿って第1のレール22に対して引っ込められている場合(例えば、第2のレール24が第1のレール22に対して完全に引っ込められている場合)、調節部材48の頭部48bは、第2のレール24が第1のレール22に対して別の長手方向位置に、例えば第3の長手方向位置P3に位置するようにブロック構造26に当接する。
【0028】
図12に示すように、調節部材48は、前述した第3の長さL3を有するように取り付け部材46又はベース28に対して調節される。この状態において、第2のレール24が伸長位置Eから方向Dに沿って第1のレール22に対して引っ込められている場合(例えば、第2のレール24が第1のレール22に対して完全に引っ込められている場合)、調節部材48の頭部48bは、第2のレール24が、第1のレール22に対してさらに別の長手方向位置に、例えば第4の長手方向位置P4に位置するようにブロック構造26に当接する。
【0029】
調節装置44の長さは調節可能であり、調節装置44はブロック構造26に当接可能であることが分かる。そのため、第2のレール24が第1のレール22に対して引っ込められた場合、第2のレール24は第1の長手方向位置P1、第2の長手方向位置P2、第3の長手方向位置P3及び第4の長手方向位置P4等の異なる長手方向位置(異なる深さ位置)に位置することができる。なお、第2の種類の要望において、調節装置44が所定の長さ(例えば、第1の長さL1)を有するように調節装置44の調節部材48が取り付け部材46に対してまだ調整されておらず、第2のレール24が伸長位置Eから方向Dに沿って第1のレール22に対して引っ込められている場合(例えば、第2のレール24が第1のレール22に対して完全に引っ込められている場合)、調節部材48の頭部48bは、第2のレール24が第1のレール22に対して同じ長手方向位置に、例えば第2の長手方向位置P2に位置するようにブロック構造26に当接する。即ち、第2のレール24が第1のレール22に対して引っ込められている場合に第2のレール24が第2のレール24とは異なる別の長手方向位置(例えば、第3の長手方向位置P3又は第4の長手方向位置P4)に位置することを可能にするためには調節部材48を調節する必要がある。
【0030】
したがって、本発明の実施形態は以下の特徴を含む。
【0031】
1)ユーザーはブロック部材30(取り付け部材)をスライドレールに取り付けて、該スライドレールが他のスライドレールに対して実質的に同じ位置に位置するようでき、さらにスライドレールと他のスライドレールとの間の衝撃の騒音を低減することができる。あるいは、ユーザーは、調節装置44(フィッティング部材)をスライドレールに取り付けて、調節装置44の長さの調節に対応してスライドレールが他のスライドレールに対して別の位置に位置することができるようにすることを選択できる。そのため、スライドレールアセンブリは異なる要望を満たすことができる。
【0032】
2)家具システムの第2の家具部材42(又は第2のレール24)は、調節装置44の長さの調節及び調節装置44がブロック構造26に当接することに対応して第1の家具部材40(又は第1のレール22)に対して引っ込められている場合に異なる深さ位置に位置することができる。したがって、本発明の実施形態の簡素な構造及び構成は市場における特定の動作的な要求を満たす。
【0033】
当業者であれば、本発明の教示を維持しながら多くの変更及び改良が装置及び方法に加えられ得ることに容易に気付く。従って、上記の開示は、添付の請求項の範囲によってのみ限定されると解釈すべきである。
【符号の説明】
【0034】
20 スライドレールアセンブリ
22 第1のレール
24 第2のレール
26 ブロック構造
28 ベース
30 ブロック部材
32 第3のレール
34 接続部
36a、36b、36c 壁
38 側部
40 第1の家具部材
42 第2の家具部材
44 調節装置
46 取り付け部材
48 調節部材
50 ネジ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12