【文献】
Jonathan P.L.cox et,Long-term data storage in DNA,TRENDS in Biotechnology,2001年 7月 1日,Vol.19 No.7,p.247-250
【文献】
THOMAS P.Niedringhaus et al,Landscape of Next-Generation Sequencing Technologies,analytical chemistry,2011年 6月15日,vol.83 no.12,p.4327-4341
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
DNAは、長期間にわたりコンパクトな形で簡単に記憶された莫大な量の情報を保持する能力を有する(参考文献1、2)。DNAをデジタル情報に対する記憶装置として使用するという考えは、1995年から存在していた(参考文献3)。DNA記憶の自然法則による実装形態は、今まで、わずかな量の情報、通常は少数の数字または英語のテキストからなる単語を記憶するだけであった(参考文献4〜8)。発明者らは、磁気的な基板または光学的な基板に対するデータ記憶ではなく、自然法則によるDNAに、符号化された任意のサイズのデジタル情報を大規模に記憶および回復することを意識していない。
【0003】
現在、DNAの合成は、生物医学的な用途に注目が集まる専門技術である。DNA合成の費用は、過去10年間にわたり着実に下がってきている。本明細書に開示するように、どんな時間スケールにおけるDNA分子でのデータ記憶が、希ではあるが3〜5年ごとの定期的な新しい媒体への転送を伴う、現在のテープでのデータ記憶の長期アーカイビング・プロセスより費用効果が高くなるかを推測することは興味深い。DNA合成に関する現在の「既成」の技術は、1米ドルあたり約100バイトの価格に相当する。Agilent Technologies(カリフォルニア州サンタクララ)が市販するより新しい技術は、この費用を実質的に下げることができる。しかしながら、テープ媒体間の定期的な転送について考慮することも必要である。問題は、このデータ転送のための費用と、この費用が固定であるか徐々に減少するかどうかの両方である。かなり額の費用が固定であると考えられる場合には、テープ媒体での定期的なデータ記憶より、データ記憶にDNA分子を使用する方が費用効果が高い時間の範囲が存在する。400年(少なくとも80回の媒体転送)後には、DNA分子を用いたこのデータ記憶が、既に費用効果的になっている可能性がある。
【0004】
本開示では、これまでに扱われたよりも多くの情報を記憶する、実用的な符号化−復号化の手順について記載する。発明者らは、5つのコンピュータ・ファイル−ハードディスク記憶の総計757051バイト(739kB)、推定5.2×10
6ビットのシャノン情報(参考文献9)を有する−をDNAコードに符号化した。発明者らは、引き続きこのDNAを合成し、合成したDNAを米国から英国を経てドイツへ移し、DNAの配列を決定し、5つのコンピュータ・ファイルすべてを100%の精度で再構築した。
【0005】
5つのコンピュータ・ファイルは、英語のテキスト(全154篇のシェイクスピアのソネット)、古典的な科学論文(参考文献10)のPDF文書、JPEGのカラー写真、および26秒の演説(Martin Luther Kingの「I Have A Dream」の演説より)を収容したMP3フォーマットのオーディオ・ファイルを含んでいた。このデータ記憶は、知られているこれまでのDNAベースの記憶の約800倍の情報に相当し、ずっと多様なデジタル・フォーマットを網羅している。結果は、DNA記憶がますます現実的になり、将来的には、デジタル情報をアーカイブする費用効果的な手段を提供する可能性があり、また既に低アクセスの数十年のアーカイビング作業には費用効果的であり得ることを証明している。
【0006】
容易に得られる条件の下で情報を安定的に記憶するDNAの高い能力(参考文献1、2)によって、DNAは、1995以来、情報記憶のための魅力的な対象になっている(参考文献3)。情報密度に加えて、DNA分子は情報担体としての証明された実績を有し、またDNA分子の寿命が長いことが知られており、地球上の生命の基礎として、DNA分子を操作、保管および読み取るための方法は、DNAに基づく知能の高い生命体が存続する限り、依然として継続的な技術革新の主題となるであろう(参考文献1、2)。生きているベクターDNA(参考文献5〜8)(イン・ビボのDNA分子)と合成されたDNA(参考文献4、1)(イン・ビトロのDNA)の両方に基づくデータ記憶システムが提案されている。イン・ビボのデータ記憶システムは、いくつかの欠点を有する。そうした欠点には、生きているベクター生物中のDNA分子の生存能力に影響を与えずに操作可能な量、ゲノムの要素および位置に対する制約が含まれる。そうした生きているベクター生物の例には、それだけに限らないがバクテリアが含まれる。生存能力の低下は、容量の減少、および情報の符号化方式の複雑さの増加を包含する。さらに、生殖細胞系および体細胞変異によって、記憶された情報および復号化された情報の忠実度が経時的に低下し、場合により、生きているDNAの記憶条件に対する要件が注意深く調節される。
【0007】
対照的に、「単離されたDNA(すなわち、イン・ビトロのDNA)はより簡単に「書き込まれ」、また何万年も前のサンプルから非生存のDNAの例をごく普通に取り出していること(参考文献11〜14)は、よく準備された非生存のDNAのサンプルが、容易に得られる手のかからない環境(すなわち、低温で乾燥した暗い環境)において非常に長い寿命を有するはずであることを示している(参考文献15〜17)。
【0008】
DNAでの情報(データとも呼ぶ)の記憶に関するこれまでの研究は、通常、人間が読み取り可能なメッセージを符号化した形でDNAに「書き込む」こと、次いでDNAの配列を決定し、配列を復号化することによって、符号化された人間が読み取り可能なメッセージを「読み取る」ことに集中していた。DNA計算の分野での研究は、原理的に大規模な連想(内容アドレス)記憶装置を可能にする方式を生み出してきたが(参考文献3、18〜20)、この研究を実用的なDNA記憶方式として発展させる試みはなかった。
図1は、これまでの14件の研究でうまく符号化および回復された情報の量を示している(y軸の対数目盛に留意されたい)。各点は、これまでの14件の実験(白丸)および本開示(黒丸)について示されている。こうして記憶された人間が読み取り可能なメッセージの最大量は、約6500ビットのシャノン情報量(参考文献9)に相当する、1280文字の英語のテキスト(参考文献8)である。
【0009】
The Indian Council of Scientific and Industrial Researchは、DNAに情報を記憶するための方法を教示する、米国特許出願公開第2005/0053968号(Bharadwajら)を出願している。米国特許出願公開第2005/0053968号の方法は、拡張ASCII文字セットの各文字を表す4つのDNA塩基を用いる符号化方法の使用を含む。次いで、デジタル情報、暗号化キーを含む合成DNA分子が作製され、それぞれの側にプライマ配列が配置される。最後に、合成されたDNAが記憶用のDNAに組み込まれる。DNAの量が多すぎる場合には、情報をいくつかのセグメントに分断することができる。米国特許出願公開第2005/0053968号に開示される方法は、セグメントの1つのヘッダ・プライマをセグメントの次のもののテール・プライマと合わせることによって、分断されたDNAセグメントを再構築することが可能である。
【0010】
DNAに情報を記憶するための技法を記載する他の特許公開も知られている。例えば米国特許第6,312,911号は、コード化されたメッセージをDNAに隠すためのステガノグラフィ法を教示している。その方法は、ゲノムDNAのサンプルの中にDNAで符号化されたメッセージを隠し、その後、さらにDNAのサンプルをマイクロドットに隠すことを含む。この米国特許第6,312,911号の出願は、特に機密情報を隠すためのものである。そうした情報は、一般に限られた長さのものであり、したがって、その文書は、より長い情報の項目をどのように記憶するかについては論じていない。同じ発明者らが、国際公開第03/025123号として公開された国際公開出願を出願している。
【発明を実施するための形態】
【0019】
今までのDNA記憶の実用的な実装に対する主な課題の1つは、特定の設計に対してDNAの長い配列を生成するのが難しいことであった。DNAの長い配列は、長いテキスト項目およびビデオなど、大きいデータ・ファイルを記憶するために必要である。設計されたDNAそれぞれの複数の複製を伴う符号化を用いることも好ましい。そうした冗長性は、以下に説明するように、符号化および復号化の両方の誤りを防ぐ。それぞれの(場合により大きい)メッセージを符号化するために、個々の長いDNA鎖に基づくシステムを用いることは費用効果的ではない(参考文献8)。発明者らは、メッセージ全体を符号化する仮想的なより長いDNA分子におけるDNAセグメントの位置を示すために、DNAセグメントそれぞれに関連付けられた「索引」情報を用いる方法を開発してきた。
【0020】
発明者らは、既存の高スループット技術においてより高い誤り率に関連付けられることが知られているDNAホモポリマー(すなわち、1つより多い同じ塩基の連続)を禁止することを含む、符号化されたメッセージのDNAセグメントからの回復性を高めるコード理論による方法を用いた。発明者らはさらに、パリティ・チェック・ビット(参考文献9)に似た単純な誤り検出要素を、コード内の索引情報に組み込んだ。それだけに限らないが、誤り訂正コード(参考文献9)を含むより複雑な方式、実際には情報科学に現在採用されているデジタル・データ・セキュリティ(例えばRAIDベースの方式(参考文献21))の実質的に任意の形を、DNA記憶方式の将来的な発展形態において実装することが可能になるであろう(参考文献3)。
【0021】
発明者らは、本開示のDNA記憶に関する概念実証として、符号化する5つのコンピュータ・ファイルを選択した。ファイルを人間が読み取り可能な情報に限定せず、一般的なフォーマットの範囲を用いたファイルを選んだ。これにより、本開示の教示が任意のタイプのデジタル情報を記憶できることが立証された。ファイルは、全154篇のシェイクスピアのソネット(TXTフォーマット)、参考文献10の完全なテキストおよび図(PDFフォーマット)、EMBL−European Bioinformatics Instituteの中解像度のカラー写真(JPEG2000フォーマット)、Martin Luther Kingの「I Have A Dream」の演説からの26秒の抜粋(MP3フォーマット)、および(人間が読み取り可能なテキスト・ファイルとして)各バイトをbase−3のディジットに変換するために本研究で用いたハフマン・コードを定義するファイルを含んでいた。
【0022】
DNA記憶のために選択された5つのファイルは、以下の通りであった。
【0023】
wssntl0.txt−107738バイト−ASCIIテキスト・フォーマット 全154篇のシェイクスピアのソネット(Project Gutenberg、http://www.gutenberg.org/ebooks/1041より)
【0024】
watsoncrick.pdf−280864バイト−PDFフォーマット文書 DNAの構造について記載したWatsonとClick(1953)の刊行物(参考文献10)(Natureのウェブサイト、http://www.nature.com/nature/dna50/archive.htmlより、より高い圧縮、したがってより小さいファイル・サイズを得るために変更)
【0025】
EBI.jp2−184264バイト−JPEG2000フォーマットの画像ファイル EMBL−European Bioinformatics Institute(所有画像)のカラー写真(16.7Mカラー、640×480ピクセルの解像度)
【0026】
MLK_excerpt_VBR_45−85.mp3−168539バイト−MP3フォーマットのサウンド・ファイル Martin Luther Kingの「I Have A Dream」の演説からの26秒の長さの抜粋(http://www.americanrhetoric.com/speeches/mlkihaveadream.htmより、より高い圧縮を得るために変更:通常48−56kbpsの可変ビット速度;44.1kHzの標本化周波数)
【0027】
View_huff3.cd.new−15646バイト−ASCIIファイル 各バイトをbase−3のディジット(trit)に変換するために本研究で用いたハフマン・コードを定義する、人間が読み取り可能なファイル
【0028】
5つのコンピュータ・ファイルは、5.2×10
6ビットのシャノン情報量、または符号化および回復された人間が設計した情報の、記憶されたことが知られているこれまでの最大量の800倍にほぼ等しい、合計757051バイトを含む(
図1参照)。
【0029】
コンピュータ・ファイルのそれぞれのDNA符号化は、ソフトウェアを用いて計算し、その方法を
図7に示す。本明細書に記載する本発明の一態様700では、ステップ720において、各コンピュータ・ファイル210を構成するバイトを、各バイトを5つまたは6つの塩基で置き換えて(以下参照)DNA配列230を形成する、符号化ファイル220を生成するための符号化方式によって、ホモポリマーを伴わないDNA配列230として表した。符号化方式に用いるコードは、ラン・レングス制限チャネルに対する最適な情報容量に近い(すなわち、繰り返されるヌクレオチドがない)簡単な符号化を可能にするように構築した。しかしながら、他の符号化方式を用いることも可能であることが理解されるであろう。
【0030】
結果として生じるイン・シリコのDNA配列230は、標準的なオリゴヌクレオチド合成によって容易に生成するには長すぎる。したがって、ステップ730において、DNA配列230のそれぞれを、75塩基の重複を有する、長さ100塩基の重複するセグメント240に分割した。任意の特定の塩基の連続に持ち込まれる系統的な合成の誤りの危険性を低減するために、次いでステップ740において、セグメントの交互に並ぶものをそれらの逆相補に変換されたが、これは、各塩基が4回、すなわちそれぞれの方向に2回「書き込まれる」ことを意味する。次いでステップ750において、各セグメントに、セグメント240が由来するコンピュータ・ファイル、およびそのコンピュータ・ファイル210内でのその位置の決定を可能にする索引情報250に加えて、簡単な誤り検出情報を付加した。ステップ760において、この索引情報250も繰り返しのないDNAヌクレオチドとして符号化し、ステップ770において、DNAセグメント240の100の情報記憶塩基に追加した。DNAセグメント240の75塩基の重複を有する100塩基の長さへの分割は、純粋に任意であることが理解されるであろう。他の長さおよび重複を用いることも可能であり、これは本発明を制限するものではない。
【0031】
全部で、5つのコンピュータ・ファイルのすべてが153335列のDNAによって表された。DNAの列のそれぞれが、(元のデジタル情報に加えて索引情報を符号化する)117のヌクレオチドを含んでいた。用いた符号化方式は、合成されたDNAが天然(生物)由来のものを有していないことを明白にする、合成DNAの様々な特徴(例えば、均一なセグメント長、ホモポリマーがないことなど)を有していた。したがって、合成されたDNAが、意図的な設計および符号化された情報を有することが明らかである(参考文献2)。
【0032】
これまでに言及したように、例えば拡張された誤り訂正特性を提供するために、DNAセグメント240に他の符号化方式を用いることが可能である。より多くのまたはより大きいファイルの符号化を可能にするために、索引情報の量を増やすことも簡単であろう。Nested Primer Molecular Memory(NPMM)方式(参考文献19)が、16.8Mのユニークなアドレスでその実用的な最大容量に達していることが示唆されているが(参考文献20)、本開示の方法が、これを上回り、ほぼ任意の大量の情報の符号化を可能にするように拡張できない理由はないと思われる。
【0033】
DNAセグメント240における系統的なパターンを回避するためのコード化方式に対する拡張の1つは、情報を付加変更することであろう。これを実施する2つの方法を試みた。第1の方法は、DNAセグメント240内の情報の「シャッフリング」を伴った。シャッフリングのパターンが分かれば、情報を取り出すことができる。本開示の一態様では、DNAセグメント240の異なるものには、異なるパターンのシャッフルを用いた。
【0034】
他の方法は、DNAセグメント240のそれぞれの情報に、ある程度の不規則性を加えることである。このために、一連の乱数を用いることが可能であり、一連の乱数とDNAセグメント240内の符号化された情報を含むディジットのモジュラー加算を用いる。使用された一連の乱数が分かれば、復号化中にモジュラー減算によって情報を簡単に取り出すことができる。本開示の一態様では、DNAセグメント240の異なるものには異なる一連の乱数を用いた。
【0035】
ステップ720におけるデジタル情報の符号化は、以下のように行った。ハードディスク・ドライブに記憶されたデジタル情報の5つのコンピュータ・ファイル210(
図2Aに示す)を、ソフトウェアを用いて符号化した。ステップ720で符号化する5つのコンピュータ・ファイル210のそれぞれの各バイトは、表1(後述)に列挙する、目的に合うように設計されたハフマン・コードを用いてbase−3のディジット(「trit」 0、1および2)によるDNA塩基の配列として表し、符号化されたファイル220を生成した。この例示的なコード化方式を、
図2Bに概略的に示す。256の考え得るバイトのそれぞれを、5つまたは6つのtritによって表した。その後、tritのそれぞれを、前のヌクレオチドとは異なる3つのヌクレオチドから選択したDNAヌクレオチド230として符号化した(
図2C)。換言すれば、本開示のこの態様に対して選択された符号化方式では、ホモポリマーがないことを保証するために、3つのヌクレオチドのそれぞれが、用いた前のヌクレオチドとは異なっていた。
図2Dに示すように、結果として生じるDNA配列230を、ステップ730において、100塩基の長さのDNAセグメント240に分割した。DNAセグメントのそれぞれは、容易に合成される長さのDNAセグメントを与え、かつ冗長性を与えるように、前のDNAセグメントと75塩基だけ重複していた。DNAセグメントの交互に並ぶものは、逆相補の関係にした。
【0036】
索引情報250は、ファイル識別用の2つのtrit(この実装形態では、3
2=9のファイルの区別を可能にする)、内部のファイル位置情報用の12のtrit(1つのファイルにつき、3
12=531441の位置を可能にする)、および1つの「パリティ・チェック」用のtritを含んでいた。索引情報250は、ステップ760で繰り返しのないDNAヌクレオチドとして符号化し、ステップ770で100の情報記憶塩基に追加した。索引付きのDNAセグメント240のそれぞれは、各端部に、実験の「読み取り」段階の間にDNAセグメント240全体を逆相補の形にしたかどうかを示す、「ホモポリマーなし」の規則に合致した、ステップ780で追加された1つのさらなる塩基を有していた。
【0037】
全部で、5つのコンピュータ・ファイル210は、それぞれが(元のデジタル情報および索引情報を符号化する)117(1+100+2+12+1+1)のヌクレオチドを含む、153335列のDNAによって表された。
【0038】
本明細書に記載する本発明の態様における各列のデータ符号化の構成要素は、DNA塩基1つあたり5.07ビットのシャノン情報量を含むことが可能であり、それは、ラン・レングスを1に制限したbase−4チャネルの場合のDNA塩基1つあたり5.05ビットという理論的な最適条件に近い。索引実装250によって、3
14=4782969のユニークなデータ位置が可能になる。ファイルおよび内部のファイル位置を指定するために使用する索引trit(したがって塩基)の数を、2つだけ増やして16にすることによって、NPMM方式(参考文献19、20)の場合の実際的な最大値である16.8Mを超える、3
16=43046721のユニークな位置が得られる。
【0039】
また、ステップ790のDNA合成プロセスを用いて、オリゴヌクレオチド(オリゴ)のそれぞれの各端部に33bpのアダプタを組み込み、Illuminaの配列決定用プラットフォームでの配列決定を容易にした:
5’側アダプタ:ACACTCTTTCCCTACACGACGCTCTTCCGATCT
3’側アダプタ:AGATCGGAAGAGCGGTTCAGCAGGAATGCCGAG
【0040】
ステップ790では、これまでに各DNAセグメント設計の約1.2×10
7の複製を生成したと言われている(参考文献22、23)、Agilent TechnologiesのOLS(Oligo Library Synthesis、オリゴ・ライブラリ合成)プロセスの更新バージョンを用いて、153335のDNAセグメント設計240を3回の別個の作業で合成した(DNAセグメント240を各作業に無作為に割り当てた)。誤りは、500塩基に約1回の誤りしか起こらず、DNAセグメント240の異なる複製に独立に起こることが分かった。Agilent Technologiesは、以前に開発されたホスホラミダイト化学(参考文献24)を適合させ、AgilentのSurePrint in situマイクロアレイ合成プラットフォームに、インクジェット印刷およびフロー・セル反応器の技術を採用した。無水チャンバ内でのインクジェット印刷によって、きわめて少量のホスホラミダイトを2次元平坦面上の限られた結合領域に送達することが可能になり、結果として、数十万の塩基が並行して付加される。続いて、フロー・セル反応器の中で酸化および脱トリチル化が行われる。DNA合成が完了すると、オリゴヌクレオチドが表面から切断され、脱保護される(参考文献25)。
【0041】
DNAセグメントの複数の複製を容易に作製することを可能にするために、DNAセグメントにアダプタを付加した。アダプタのないDNAセグメントでは、DNAセグメントの端部に追加の基を加えることによって複数の複製を合成するために、化学反応を「キック・スタートさせる」追加の化学プロセスが必要になる。
【0042】
数千倍過剰のホスホラミダイトおよびアクティベータの溶液を用いることによって、最大約99.8%の結合効率が得られる。同様に、数百万倍過剰の脱トリチル化剤は、5’−水酸基の保護基の除去をほぼ完了させる。フロー・セル反応器での制御されたプロセスによって、最も支配的な副反応である脱プリン化が著しく低減された(参考文献22)。最大244000のユニークな配列を並行して合成し、約1〜10ピコモルのオリゴのプールとして送達することが可能である。
【0043】
凍結乾燥したオリゴの3つのサンプルを、トリス緩衝液中で終夜4℃で培養し、定期的にピペットによる混合およびボルテックスを行い、最後に50℃で1時間、5ng/mlの濃度まで培養した。不溶性物質のままであるため、サンプルをさらに5日間、毎日2〜4回混合しながら4℃で放置した。次いで、サンプルを、50℃で1時間、68℃で10分間培養し、Ampure XP常磁性ビーズ(Beckman Coulter)上で残存する合成副生成物を除き、ステップ795において保管することができた。
図8に、配列決定および復号化について示す。
【0044】
ステップ810において、ペアエンド式のIlluminaのPCRプライマ、および高忠実度のAccuPrime試薬(Invitrogen)、Taqポリメラーゼおよびピュロコックス(Pyrococcus)・ポリメラーゼと熱安定性のアクセサリ・タンパク質との組み合わせを用いて、結合されたオリゴのサンプルを増幅した(等しいA/TとG/Cの処理を与えるように設計された、サーモサイクラの条件(参考文献26)を用いる22のPCRサイクル)。増幅された生成物は、Agilent 2100 バイオアナライザでビーズ精製および定量化を行い、Illumina HiSeq 2000でペアエンド・モードのAYBソフトウェアを用いて配列決定し、104塩基の読み取りを生成した。
【0045】
デジタル情報の復号化は、以下のように行った。ステップ820において、両端から各オリゴの中央の91塩基の配列を決定し、したがって、全長(117塩基)のオリゴの迅速な計算、および設計に一致しない配列の読み取りの除去は簡単であった。ステップ830において、符号化プロセスを正確に反対にするコンピュータ・ソフトウェアを用いて、配列の読み取りを復号化した。パリティ・チェック用のtritが誤りを示した配列の読み取り、またはいずれの段階でも明瞭に復号化することができない、もしくは再構築されたコンピュータ・ファイルに割り当てることができない配列の読み取りは、ステップ840でその後の考察から除いた。
【0046】
いずれの復号化ファイルでも大多数の位置が、複数の異なる配列決定後のDNAオリゴにおいて検出され、ステップ850では、単純な多数決を用いて、DNA合成または配列決定の誤りによって引き起こされたいかなる矛盾も解決した。この手順860の完了後、5つの元のコンピュータ・ファイル210のうちの4つが、完全に再構築された。5つめのコンピュータ・ファイルは、いかなる配列決定後の読み取りからも回復されなかった、それぞれ25塩基からなる2つの領域を修正するために、手動による介入が必要であった。
【0047】
ステップ850での復号化の間に、(base−3によるバイトへの復号化の前の)イン・シリコでDNAのレベルに再構築された1つのファイル(最終的に、watsoncrick.pdfであることが確認された)が、配列決定後のオリゴのいずれからも回復されなかった25塩基からなる2つの領域を含んだことが分かった。符号化の重複するセグメント構造を考えれば、4つの連続した重複セグメントのいずれか1つは、この位置に対応する塩基を含んでいたことになるため、それぞれの領域は、合成または配列決定される4つの連続したセグメントの破損(failure)を示していた。2つの領域を調べると、検出されない塩基が、以下の20塩基のモチーフの長い繰り返しに含まれることが示された:
5’GAGCATCTGCAGATGCTCAT3’
【0048】
このモチーフの繰り返しは、自己逆相補パターンを有することが分かった。それを
図4に示す。
【0049】
長い自己逆相補のDNAセグメントは、DNAセグメントが、本文書に記載する方法に使用したプロトコルに用いたsequencing−by−synthesis反応を妨げる、内部の直線状ではないステム・ループ構造を形成する可能性があるために、Illuminaのペアエンド・プロセスを用いて容易に配列決定することができなかった可能性がある。したがって、イン・シリコのDNA配列を、繰り返しのモチーフ・パターンを修復するように変更し、次いで後続の復号化ステップにかけた。それ以上の問題には遭遇せず、最終的に復号化されたファイルは、ファイルwatsoncrick.pdfと完全に合致した。将来的には、設計されたDNAセグメントのいずれにも長い自己相補領域が存在しないことを保証するコードを用いることが可能になるであろう。
【0050】
ハフマン・コード化方式の例
表1は、バイト値(0〜255)をbase−3に変換するために用いられる、例示的なハフマン・コード化方式の一例を示している。情報を高度に圧縮するには、各バイト値が等しい頻度で出現すべきであり、また1バイトあたりのtritの平均数は、(239*5+17*6)/256=5.07である。1バイトあたりのtritの理論上の最大数は、log(256)/log(3)=5.05である。
【0052】
ファイルの符号化
任意のコンピュータ・ファイル210を、(しばしば、
【数2】
と2
8−1の間の数、すなわちセット{0...255}内の値として解釈される)バイトの列
【数1】
として表す。列
【数3】
をハフマン・コードを用いて符号化し、base−3に変換する。これにより、trit
【数4】
として文字の列S
1が生成される。
【0053】
次に、列S
1の(文字の)長さを計算する関数としてlen()を記述し、n=len(S
1)と定義する。nをbase−3で表し、前に0を付加して、len(S
2)=20になるようなtritの列S
2を生成する。列の連結S
4=S
1.S
2.S
3(式中、S
3は多くて24のゼロからなる列であり、len(S
4)が25の整数倍になるように選択する)を形成する。
【0054】
以下の表に示す方式を用いて、S
4を、繰り返されるヌクレオチド(nt)がない、{A、C、G、T}の中の文字からなるDNA列S
5に変換する。S
4の最初のtritを、表の「A」行を用いてコード化する。それぞれの後続のtritについては、前の文字変換によって決められた行から文字を取得する。
【0056】
表:繰り返されるヌクレオチドがないことを保証するDNA符号化に対するbase−3
【0057】
符号化する各trit tについて、使用した前のヌクレオチド
【数5】
でラベル付けされた行、およびtでラベル付けされる列を選択し、対応する表のセル内のntを用いて符号化する。
【0058】
N=len(S
5)と定義し、IDを元のファイルを識別し、所与の実験の中でユニークな2tritの列とする(1回の実験で、異なるファイル
【数6】
からのDNAの混合を可能にする)。S
5を長さ100ntの重複するDNAセグメント240に分割し、DNAセグメント240のそれぞれを、DNAセグメント240の前のものから25ntだけオフセットする。これは、好都合には、
【数7】
で索引付けした((N/25)−3)のDNAセグメント240が存在することを意味する。DNAセグメントiはF
iで示され、S
5の(DNA)文字25
i...25
i+99を含む。
【0059】
各DNAセグメントF
iを、さらに以下のように処理する:
【0060】
iが奇数である場合には、DNAセグメントF
iを逆相補の形にする。
【0061】
i3をiのbase−3表現とし、len(i3)=12となるように、先頭に必要なだけゼロを追加する。IDおよびi3における奇数位置のtritの合計(mod 3)としてP、すなわちID
1+i3
1+i3
3+i3
5+i3
7+i3
9+i3
11を計算する。(Pは、IDおよびiについて符号化された情報内の誤りをチェックする「パリティtrit」−パリティ・ビットに類似−の役目を果たす。)
【0062】
索引情報250の列IX=ID.i2.P(2+12+1=15のtritを含む)を形成する。上記の表に示したものと同じ方法を用い、F
iの最後の文字によって決まるコード表の行から始めて、IXをDNAで符号化した(ステップ760)ものをF
iに追加し、索引付きのセグメントF’
iを得る。
【0063】
F’
iに対して、AまたはTを前に付加し、CまたはGを追加することによってF’’
iを形成する−無作為に、常にではないが可能な場合には繰り返されるヌクレオチドがないように、AとTの間およびCとGの間で選択する。これにより、DNAの配列決定の間に逆相補の形にした(ステップ240)DNAセグメント240を、逆相補の形にしていないものと区別することが可能であることが保証される。前者は、G|Cで始まりT|Aで終わり;後者はA|Tで始まりC|Gで終わる。
【0064】
セグメントF’’
iを、ステップ790で実際のDNAオリゴヌクレオチドとして合成し、ステップ790で保管し、ステップ820での配列決定のために供給することができる。
【0065】
復号化
復号化は、単にステップ720における符号化の反対であり、長さ117のヌクレオチドからなる配列決定したDNAセグメント240F’’
iから始まる。DNA配列決定手順の間(例えばPCR反応の間)に、フラグメントがA|Tで始まりC|Gで終わっているか、またはG|Cで始まりT|Aで終わっているかどうかを観察することによって、後続の逆転のために逆相補を識別することができる。これら2つの「配向」用のヌクレオチドを除き、各DNAセグメント240の115の残りのヌクレオチドを、最初の100の「メッセージ」のヌクレオチド、および残りの15の「索引情報250」のヌクレオチドに分割することができる。索引情報のヌクレオチド250を復号化して、ファイルの識別子IDおよび位置インデックスi3、したがってiを決定することができ、またパリティtrit Pを調べることによって、誤りを検出することができる。位置索引情報250によって、DNAで符号化されたファイル230の再構築が可能になり、次いでそれを、前述の符号化表の逆を用いてbase−3に、次いで所与のハフマン・コードを用いて元のバイトに変換することができる。
【0066】
データ記憶に関する議論
DNA記憶は、従来のテープ・ベースの記憶またはディスク・ベースの記憶とは異なる特性を有する。この例では、約750kBの情報を10pmolのDNAとして合成し、約1テラバイト/グラムの情報記憶密度を得た。DNA記憶は動力を必要とせず、控えめな見積もりでも(場合により)数千年にわたって実用的な状態のままである。
【0067】
DNAのアーカイブは、プライマ対にPCRを適用し、続いて、結果として生じるDNA溶液を等分(分割)することによって、大規模並列の形で複製することも可能である。配列決定プロセスにおけるこの技術の実際的な実証例では、この手順を複数回行ったが、これを、情報を大規模に複製し、次いでこの情報を2つ以上の場所に物理的に送るために明示的に使用することもできた。複数の場所での情報の保管は、任意のアーカイビング方式にさらなる頑健性をもたらし、基本的に設備間でのきわめて大規模なデータの複製操作に有用となり得るであろう。
【0068】
この例における復号化の帯域幅は、ディスク(約1テラビット/秒)またはテープ(140メガビット/秒)と比べると、3.4ビット/秒であり、待ち時間も長い(この例では約20日)。将来の配列決定技術が、この両方の要因を改善するであろうことが期待される。
【0069】
本開示のDNA記憶またはテープ記憶のいずれかを用いたアーカイビングの総費用をモデル化すると、重要なパラメータは、テープ記憶技術と媒体の間の移行の頻度および固定費用であることが示される。
図3は、DNA記憶が費用効果的である時間スケールを示している。上側の太い曲線は、それより上では本開示で教示されるDNA記憶がテープより安価であるブレークイーブン時間(x軸)を示している。これは、テープのアーカイブは、3年ごとに読み取りおよび再書き込みを行わなければならない(f=1/3)と仮定し、DNA記憶の合成費用とテープ転送の固定費用(y軸)の相対的な費用に依存するものである。下側の太い曲線は、5年ごとのテープ転送に対応する。下側の太い曲線より下の領域は、転送が5年ごとより頻繁に行われると、DNA記憶が費用効果的である場合を示しており;2つの太い曲線の間では、転送が3〜5年ごとに行われると、DNA記憶が費用効果的であり;上側の太い曲線より上では、転送が3年ごとより低い頻度で行われると、テープの方が安価である。点線の水平な線は、DNA合成のテープ転送に対する相対的な費用の範囲、125〜500(現在の値)、および12.5〜50(DNA合成の費用が1桁下がった場合に得られる)を示している。点線の垂直な線は、対応するブレークイーブン時間を示している。すべての軸において対数目盛であることに留意されたい。
【0070】
長期のデジタル・アーカイビングに関する1つの論点は、DNAベースの記憶がより大規模な利用までどのように進むかである。情報を符号化するために必要な合成DNAの塩基の数は、記憶する情報の量に伴って直線的に増大する。短いDNAセグメント240から全長のファイルを再構築するために必要な索引情報も、考慮しなければならない。索引情報250は、索引付けするDNAセグメント240の数の対数として増大するだけである。必要な合成DNAの総量は、ほぼ直線状に増大する。しかしながら、索引のために、DNAセグメント240のそれぞれのますます多くの部分が必要とされるようになる。また将来的にさらに長い列の合成が可能になることを期待することは合理的であるが、方式の性質は、データと索引情報250の両方に利用可能なヌクレオチドは114と一定であるという慎重な制約の下でモデル化した。
【0071】
情報の総量が増加するにつれて、符号化の効率はゆっくりと低下するだけである(
図5)。実験(メガバイト規模)では、符号化方式は88%の効率である。
図5は、効率が、ペタバイト(PB、10
15バイト)規模のデータ記憶では>70%、エクサバイト(EB、10
18バイト)規模のデータ記憶では>65%に依然として留まり、DNAベースの記憶が、現在の大域データのボリュームより何桁も大きい規模で依然として実現可能であることを示している。
図5は、データのボリュームが何桁にもわたって増加すると、(記憶される単位情報あたりの)費用がゆっくりと上昇することも示している。最新の技術を用いて利用可能な合成DNAセグメント240の長さを考慮した場合、効率および費用はさらに有利になる。記憶する情報の量が増加するにつれて、復号化にはより多くのオリゴの配列を決定すること求められる。符号化された情報の1バイトあたりの復号化の経費が固定されることは、各塩基を読み取る回数が少なくなり、したがって、コード化の誤りに遭遇する可能性が高くなることを意味する。配列包括度の減少が復号化する塩基ごとの誤り率に及ぼす影響をモデル化するスケーリング解析の拡張によって、符号化された情報の量が増加して大域データの規模になり、それを超えるとき、誤り率はきわめてゆっくりと増加するだけであることが明らかになった。これはまた、1,308倍の平均配列包括度が、信頼性のある復号化に必要とされるものをかなり超えていたことを示唆している。これは、79.6×310
6の読み取りペアから副次標本を選び(subsample)、より低い包括度を用いた実験をシミュレートすることによって確かめられた。
【0072】
図5は、包括度が10分の1に(またはそれ以上)低下しても、変わらない復号化文字が得られることを示しており、それはさらに、DNA記憶法の頑健性を示している。DNAベースの記憶の用途は、政治および歴史の記録など広範なアクセスの見込みが低い長期のアーカイブに対しては、既に経済的に実用可能であり得る。科学関係の状況における例は、合計80PBの大型ハドロン衝突装置のデータを記憶し、1年につき15PB増大する、CERNのCASTORシステムである。ディスク上には10%しか保持されず、CASTORが磁気テープのフォーマット間で定期的に移行する。より古いデータのアーカイブは、可能性のある将来の事象の検証のために必要であるが、アクセス率は、収集後2〜3年でかなり低下する。さらなる例は、天文学、医学および惑星間探査に見出される。
【0073】
図5は、記憶する情報の量が増加するときの符号化の効率および費用の変化を示している。x軸(対数目盛)は、符号化する情報の総量を表す。3ゼタバイト(3ZB、3×10
21バイト)の大域データの推定値を含む、一般的なデータ規模が示されている。左のy軸の目盛は、データ符号化に利用可能な合成塩基の割合として測定された符号化の効率を示している。右のy軸は、現在の合成費用のレベル(実線)と2桁減少した場合(点線)の両方における符号化費用に関する対応する効率を示している。
【0074】
図6は、回復する塩基あたりの誤り率(y軸)を、標本抽出された元の79.6×10
6の読み取りペアの割合(x軸;対数目盛)によって表された配列包括度の関数として示している。1つの曲線は、人間の介入なしに回復された4つのファイルを表し:元の読み取りの≧2%を用いると、誤りはゼロになる。もう1つの曲線は、我々の理論上の誤り率のモデルからモンテカルロ・シミュレーションによって得られるものである。最後の曲線は、手動による修正を必要としたファイル(watsoncrick.pdf)を表し:可能な最小の誤り率は0.0036%である。囲まれた領域は、挿入図として拡大して示してある。
【0075】
データ記憶に加えて、本開示の教示をステガノグラフィに用いることも可能である。
【0076】
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