特許第6674536号(P6674536)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6674536光学物品のための組成物およびこの組成物で作製された光学物品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6674536
(24)【登録日】2020年3月10日
(45)【発行日】2020年4月1日
(54)【発明の名称】光学物品のための組成物およびこの組成物で作製された光学物品
(51)【国際特許分類】
   C08F 18/24 20060101AFI20200323BHJP
【FI】
   C08F18/24
【請求項の数】31
【全頁数】35
(21)【出願番号】特願2018-512308(P2018-512308)
(86)(22)【出願日】2016年9月8日
(65)【公表番号】特表2018-527445(P2018-527445A)
(43)【公表日】2018年9月20日
(86)【国際出願番号】US2016050732
(87)【国際公開番号】WO2017044596
(87)【国際公開日】20170316
【審査請求日】2018年3月30日
(31)【優先権主張番号】62/215,250
(32)【優先日】2015年9月8日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】15/258,495
(32)【優先日】2016年9月7日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】399074983
【氏名又は名称】ピーピージー・インダストリーズ・オハイオ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】PPG Industries Ohio,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】ヘロルド, ロバート ディー.
(72)【発明者】
【氏名】バダリナラヤナ, ヴィヴェック
【審査官】 藤井 勲
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭61−225204(JP,A)
【文献】 特開昭64−065107(JP,A)
【文献】 特開平07−002938(JP,A)
【文献】 特表2001−527138(JP,A)
【文献】 特表2001−527139(JP,A)
【文献】 特表2002−512280(JP,A)
【文献】 特表2003−503514(JP,A)
【文献】 特表2003−530470(JP,A)
【文献】 特開2009−063976(JP,A)
【文献】 特開2009−161746(JP,A)
【文献】 特開2010−190919(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/102356(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C08F 16/00 − 18/24
C08F 283/01
C08F 290/00 − 290/14
C08F 299/00 − 299/08
C08G 64/00 − 64/42
G02C 1/00 − 13/00
G02B 1/00 − 3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)ジエチレングリコールビスクロロホルメート;
(b)アリルアルコール;
(c)少なくとも1つの第二級ヒドロキシル基を有する脂環式ポリオール、第一級および/または第二級ヒドロキシル基を有する複素環式ポリオールならびにその混合物からなる群から選択される環状ポリオール;
(d)任意、エチレングリコールビスクロロホルメート;および
(e)任意、2〜6つのヒドロキシル基を有する少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオール
の反応生成物を含む重合性組成物。
【請求項2】
前記脂肪族ポリオール(e)が存在し、かつ2〜6つのヒドロキシル基を有するC〜C12ポリオールを含む、請求項1に記載の重合性組成物。
【請求項3】
前記脂肪族ポリオール(e)が存在し、かつエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、グリセロール、トリメチロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトール、エリトリトール、メソ−エリトリトール、キシリトール、ソルビトール、そのエトキシレート、そのプロポキシレート、および上記のいずれかの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の重合性組成物。
【請求項4】
前記複素環式ポリオール(c)が、イソヘキシド、1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートおよびその混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の重合性組成物。
【請求項5】
前記複素環式ポリオール(c)が、イソソルビド、イソイジドおよびイソマンニドからなる群から選択されるイソヘキシドである、請求項4に記載の重合性組成物。
【請求項6】
ヒドロキシルの総当量とクロロホルメートの総当量の当量比が1〜1.5:1である、請求項1に記載の重合性組成物。
【請求項7】
前記組成物が、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリス(アリルカーボネート)、トリメチロールプロパントリス(アリルカーボネート)、ペンタエリトリトールテトラ(アリルカーボネート)、グリセロールトリス(アリルカーボネート)、ジトリメチロールプロパンテトラ(アリルカーボネート)、ジアリルイタコネート、ジペンタエリトリトールヘキサ(アリルカーボネート)およびその混合物からなる群から選択される追加の成分をさらに含む、請求項1に記載の重合性組成物。
【請求項8】
前記反応生成物が:
(a)式Iで表される少なくとも1つの化合物
【化27】
(式中、Aは、前記少なくとも1つの環状ポリオールからの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
qは、前記少なくとも1つの環状ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および、
(b)式IIで表される少なくとも1つの化合物
【化28】
(式中、tは0または1に等しい)
含む、請求項1に記載の重合性組成物。
【請求項9】
前記反応生成物が:
(a)式I’で表される少なくとも1つの化合物
【化29】
(式中、mおよびnはそれぞれ独立に1または2である);および
(b)式IIで表される少なくとも1つの化合物
【化30】
(式中、tは0または1に等しい)
含む、請求項1に記載の重合性組成物。
【請求項10】
前記反応生成物が:
(a)式Iで表される少なくとも1つの化合物
【化31】
(式中、Aは、前記少なくとも1つの環状ポリオールからの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
qは、前記少なくとも1つの環状ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(b)式II’で表される少なくとも1つの化合物
【化32】
(式中、Bは、前記少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールからの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
sは、前記少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(c)式IIで表される少なくとも1つの化合物
【化33】
(式中、tは0または1に等しい)
含む、請求項1に記載の重合性組成物。
【請求項11】
前記反応生成物が:
(a)式I’で表される少なくとも1つの化合物
【化34】
(式中、mおよびnはそれぞれ独立に1または2である);および
(b)式II’で表される少なくとも1つの化合物
【化35】
(式中、Bは、前記少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
sは、前記少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(c)式IIで表される少なくとも1つの化合物
【化36】
(式中、tは0または1に等しい)
含む、請求項1に記載の重合性組成物。
【請求項12】
(a)アリルアルコール;
(b)少なくとも1つの第二級ヒドロキシル基を有する脂環式ポリオール、第一級および/または第二級ヒドロキシル基を有する複素環式ポリオールならびにその混合物からなる群から選択される環状ポリオール;
(c)エチレングリコールビスクロロホルメート;および
(d)任意、2〜6つのヒドロキシル基を有する少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオール
の反応生成物を含む重合性組成物。
【請求項13】
前記脂肪族ポリオール(d)が存在し、かつ2〜6つのヒドロキシル基を有するC〜C12ポリオールを含む、請求項12に記載の重合性組成物。
【請求項14】
前記脂肪族ポリオール(d)が存在し、かつエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、グリセロール、トリメチロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトール、エリトリトール、メソ−エリトリトール、キシリトール、ソルビトール、そのエトキシレート、そのプロポキシレート、および上記のいずれかの混合物からなる群から選択される、請求項12に記載の重合性組成物。
【請求項15】
前記複素環式ポリオール(b)が、イソヘキシド、1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートおよびその混合物からなる群から選択される、請求項12に記載の重合性組成物。
【請求項16】
前記複素環式ポリオール(b)が、イソソルビド、イソイジドおよびイソマンニドからなる群から選択されるイソヘキシドである、請求項15に記載の重合性組成物。
【請求項17】
ヒドロキシルの総当量とクロロホルメートの総当量の当量比が1〜1.5:1である、請求項12に記載の重合性組成物。
【請求項18】
前記組成物が、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリス(アリルカーボネート)、トリメチロールプロパントリス(アリルカーボネート)、ペンタエリトリトールテトラ(アリルカーボネート)、グリセロールトリス(アリルカーボネート)、ジトリメチロールプロパンテトラ(アリルカーボネート)、ジアリルイタコネート、ジペンタエリトリトールヘキサ(アリルカーボネート)およびその混合物からなる群から選択される追加の成分をさらに含む、請求項12に記載の重合性組成物。
【請求項19】
前記反応生成物が:
(a)式Iで表される少なくとも1つの化合物
【化37】
(式中、Aは、前記少なくとも1つの環状ポリオールからの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
qは、前記少なくとも1つの環状ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(b)式IIで表される少なくとも1つの化合物
【化38】
(式中、tは0または1に等しい)
含む、請求項12に記載の重合性組成物。
【請求項20】
前記反応生成物が:
(a)式I’で表される少なくとも1つの化合物
【化39】
(式中、mおよびnはそれぞれ独立に1または2である);および
(b)式IIで表される少なくとも1つの化合物
【化40】
(式中、tは0または1に等しい)
含む、請求項12に記載の重合性組成物。
【請求項21】
前記反応生成物が:
(a)式Iで表される少なくとも1つの化合物
【化41】
(式中、Aは、前記少なくとも1つの環状ポリオールからの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
qは、前記少なくとも1つの環状ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(b)式II’で表される少なくとも1つの化合物
【化42】
(式中、Bは、少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールからの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
sは、前記少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(c)式IIで表される少なくとも1つの化合物
【化43】
(式中、tは0または1に等しい)
含む、請求項12に記載の重合性組成物。
【請求項22】
前記反応生成物が:
(a)式I’で表される少なくとも1つの化合物
【化44】
(式中、mおよびnはそれぞれ独立に1または2である);および
(b)式II’で表される少なくとも1つの化合物
【化45】
(式中、Bは、前記少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
sは、前記少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(c)式IIで表される少なくとも1つの化合物
【化46】
(式中、tは0または1に等しい)
含む、請求項12に記載の重合性組成物。
【請求項23】
請求項1に記載の重合性組成物から形成される重合物。
【請求項24】
請求項12に記載の重合性組成物から形成される重合物。
【請求項25】
請求項1に記載の重合性組成物を含む光学物品。
【請求項26】
請求項12に記載の重合性組成物を含む光学物品。
【請求項27】
式I
【化47】
(式中、Aは、少なくとも1つの環状ポリオールからの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
qは、前記少なくとも1つの環状ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい)
で表されるラジカル重合性モノマーを含む重合性組成物。
【請求項28】
有機過酸化物をさらに含む、請求項1に記載の重合性組成物。
【請求項29】
前記有機過酸化物が、ペルオキシモノカーボネートエステル、ペルオキシジカーボネートエステル、ジアシルペルオキシド、およびペルオキシエステルからなる群から選択される、請求項28に記載の重合性組成物。
【請求項30】
有機過酸化物をさらに含む、請求項12に記載の重合性組成物。
【請求項31】
前記有機過酸化物が、ペルオキシモノカーボネートエステル、ペルオキシジカーボネートエステル、ジアシルペルオキシド、およびペルオキシエステルからなる群から選択される、請求項30に記載の重合性組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2016年9月7日に出願された米国通常出願第15/258,495号および2015年9月8日に出願された米国仮出願第62/215,250号の優先権の利益を主張し、これらの出願は本明細書においてその全体が参照として援用される。
【0002】
発明の背景
発明の分野
本発明は、一般に、重合性組成物、および光学物品に特によく適している重合物(polymerizate)に関する。
【背景技術】
【0003】
技術的考察
アリルカーボネートモノマー組成物は、重合して、透明コーティング、光学レンズおよび他の光学素子として使用することができる。ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)モノマー組成物は、ジエチレングリコールを、0℃〜20℃の間の温度でホスゲンと反応させて対応するジクロロホルメートを形成させ、次いで、これを適切な酸受容体、例えばピリジン、第三級アミンまたはアルカリもしくはアルカリ土類金属水酸化物の存在下でアリルアルコールと反応させることによって生成されている。あるいは、アリルアルコールをホスゲンと反応させる。得られたクロロホルメートを、アルカリ試薬の存在下でジエチレングリコールと反応させる。
【0004】
公知のジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)モノマー組成物の重合に付随する1つの問題は、最終熱硬化性ポリマーへの重合の過程の間に生じる、重合した材料の比較的高い収縮性である。例えば、従来のジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)モノマーの重合の間に、13パーセントを超える収縮が生じ得る。そうした程度の収縮は、液体モノマー組成物が鋳型に導入され、次いで最終熱硬化性ポリマーへと重合される、眼科用レンズおよび眼科用レンズブランクを生成するのに使用されるものなどの、成形操作(casting operation)において特に有害である。この収縮は、不合格品である商業的に受け入れられない生成物をもたらし、プロセスの収率を低下させる結果となり得る。
【0005】
液体プレポリマーを鋳型に導入し、次いで、プレポリマーを重合して最終熱硬化性ポリマーにすることによって、鋳型における収縮を低減し得ることは公知である。この公知のシステムにおいて、プレポリマーは、重合性エチレン二重結合の一部を消費するように、ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)モノマー組成物を部分的に重合することによって生成される。
【0006】
鋳型における低収縮には、部分重合の間に多数の重合性エチレン二重結合を使用して、鋳型中に導入されるプレポリマーを生成させることが好都合である。しかし、ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)モノマー組成物の部分重合の間、重合性エチレン二重結合が消費されるのにしたがって、粘度は増大する。実用的な目的のためには、粘度は、得られるプレポリマーが鋳型中に適度に容易に流れなくなるほど高くならないようにすべきである。したがって、プレポリマーの粘度は、鋳型中での収縮に対する実用的な下限を提供する。プレポリマーの生成は、反応器のゲル化の可能性などの加工上の困難を引き起こす可能性もある。二重結合構造を予備重合することは不利益である。予備増粘(pre-thickening)ステップを排除することによって、生産コストを低減でき、多くの問題を回避することができる。
【0007】
従来の低収縮性組成物での別の課題は、一般に、それらが架橋間の増大した長さを有し、これは軟質ポリマーをもたらすことである。
【0008】
したがって、重合収縮の減少の量と、例えば、最終ポリマーが、従来の光学用途などの様々な用途において使用するのに十分剛性であるというような最終ポリマーの特性との間のバランスを最適化または改善する、低減された収縮性の組成物を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
発明の要旨
重合性組成物は、(a)ジエチレングリコールビスクロロホルメート;(b)アリルアルコール;(c)少なくとも1つの第二級ヒドロキシル基を有する脂環式ポリオール、第一級および/または第二級ヒドロキシル基を有する複素環式ポリオールならびにその混合物からなる群から選択される環状ポリオール;(d)任意選択の、エチレングリコールビスクロロホルメート;および(e)任意選択の、2〜6つのヒドロキシル基を有する少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールの反応生成物を含む。
【0010】
重合性組成物は、(a)アリルアルコール;(b)少なくとも1つの第二級ヒドロキシル基を有する脂環式ポリオール、第一級および/または第二級ヒドロキシル基を有する複素環式ポリオールならびにその混合物からなる群から選択される環状ポリオール;(c)エチレングリコールビスクロロホルメート;および(d)任意選択の、2〜6つのヒドロキシル基を有する少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールの反応生成物を含み、これもまた説明される。
【0011】
本発明の重合性組成物を含む重合物および/または光学物品も提供される。
一実施形態において、例えば、以下の項目が提供される。
(項目1)
(a)ジエチレングリコールビスクロロホルメート;
(b)アリルアルコール;
(c)少なくとも1つの第二級ヒドロキシル基を有する脂環式ポリオール、第一級および/または第二級ヒドロキシル基を有する複素環式ポリオールならびにその混合物からなる群から選択される環状ポリオール;
(d)任意選択の、エチレングリコールビスクロロホルメート;および
(e)任意選択の、2〜6つのヒドロキシル基を有する少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオール
の反応生成物を含む重合性組成物。
(項目2)
前記脂肪族ポリオール(e)が存在し、かつ2〜6つのヒドロキシル基を有するC〜C12ポリオールを含む、項目1に記載の重合性組成物。
(項目3)
前記脂肪族ポリオール(e)が存在し、かつエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、グリセロール、トリメチロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトール、エリトリトール、メソ−エリトリトール、キシリトール、ソルビトール、そのエトキシレート、そのプロポキシレート、および上記のいずれかの混合物からなる群から選択される、項目1に記載の重合性組成物。
(項目4)
前記複素環式ポリオール(c)が、イソヘキシド、1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートおよびその混合物からなる群から選択される、項目1に記載の重合性組成物。
(項目5)
前記複素環式ポリオール(c)が、イソソルビド、イソイジドおよびイソマンニドからなる群から選択されるイソヘキシドである、項目4に記載の重合性組成物。
(項目6)
ヒドロキシルの総当量とクロロホルメートの総当量の当量比が1〜1.5:1である、項目1に記載の重合性組成物。
(項目7)
前記組成物が、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリス(アリルカーボネート)、トリメチロールプロパントリス(アリルカーボネート)、ペンタエリトリトールテトラ(アリルカーボネート)、グリセロールトリス(アリルカーボネート)、ジトリメチロールプロパンテトラ(アリルカーボネート)、ジアリルイタコネート、ジペンタエリトリトールヘキサ(アリルカーボネート)およびその混合物からなる群から選択される追加の成分をさらに含む、項目1に記載の重合性組成物。
(項目8)
前記反応生成物が:
(a)式I
【化27】

(式中、Aは、前記少なくとも1つの環状ポリオールからの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
qは、前記少なくとも1つの環状ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および、
(b)式IIの少なくとも1つ
【化28】

(式中、tは0または1に等しい)
で表される少なくとも1つの化合物を含む、項目1に記載の重合性組成物。
(項目9)
前記反応生成物が:
(a)式I’
【化29】

(式中、mおよびnはそれぞれ独立に1または2である);および
(b)式IIの少なくとも1つ
【化30】

(式中、tは0または1に等しい)
で表される少なくとも1つの化合物を含む、項目1に記載の重合性組成物。
(項目10)
前記反応生成物が:
(a)式I
【化31】

(式中、Aは、前記少なくとも1つの環状ポリオールからの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
qは、前記少なくとも1つの環状ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および(b)式II’
【化32】

(式中、Bは、前記少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールからの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
sは、前記少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(c)式IIの少なくとも1つ
【化33】

(式中、tは0または1に等しい)
で表される少なくとも1つの化合物を含む、項目1に記載の重合性組成物。
(項目11)
前記反応生成物が:
(a)式I’
【化34】

(式中、mおよびnはそれぞれ独立に1または2である);および
(b)式II’
【化35】

(式中、Bは、前記少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
sは、前記少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(c)式IIの少なくとも1つ
【化36】

(式中、tは0または1に等しい)
で表される少なくとも1つの化合物を含む、項目1に記載の重合性組成物。
(項目12)
(a)アリルアルコール;
(b)少なくとも1つの第二級ヒドロキシル基を有する脂環式ポリオール、第一級および/または第二級ヒドロキシル基を有する複素環式ポリオールならびにその混合物からなる群から選択される環状ポリオール;
(c)エチレングリコールビスクロロホルメート;および
(d)任意選択の、2〜6つのヒドロキシル基を有する少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオール
の反応生成物を含む重合性組成物。
(項目13)
前記脂肪族ポリオール(d)が存在し、かつ2〜6つのヒドロキシル基を有するC〜C12ポリオールを含む、項目12に記載の重合性組成物。
(項目14)
前記脂肪族ポリオール(d)が存在し、かつエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、グリセロール、トリメチロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトール、エリトリトール、メソ−エリトリトール、キシリトール、ソルビトール、そのエトキシレート、そのプロポキシレート、および上記のいずれかの混合物からなる群から選択される、項目12に記載の重合性組成物。
(項目15)
前記複素環式ポリオール(b)が、イソヘキシド、1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートおよびその混合物からなる群から選択される、項目12に記載の重合性組成物。
(項目16)
前記複素環式ポリオール(b)が、イソソルビド、イソイジドおよびイソマンニドからなる群から選択されるイソヘキシドである、項目15に記載の重合性組成物。
(項目17)
ヒドロキシルの総当量とクロロホルメートの総当量の当量比が1〜1.5:1である、項目12に記載の重合性組成物。
(項目18)
前記組成物が、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリス(アリルカーボネート)、トリメチロールプロパントリス(アリルカーボネート)、ペンタエリトリトールテトラ(アリルカーボネート)、グリセロールトリス(アリルカーボネート)、ジトリメチロールプロパンテトラ(アリルカーボネート)、ジアリルイタコネート、ジペンタエリトリトールヘキサ(アリルカーボネート)およびその混合物からなる群から選択される追加の成分をさらに含む、項目12に記載の重合性組成物。
(項目19)
前記反応生成物が:
(a)式I
【化37】

(式中、Aは、前記少なくとも1つの環状ポリオールからの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
qは、前記少なくとも1つの環状ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および(b)式IIの少なくとも1つ
【化38】

(式中、tは0または1に等しい)
で表される少なくとも1つの化合物を含む、項目12に記載の重合性組成物。
(項目20)
前記反応生成物が:
(a)式I’
【化39】

(式中、mおよびnはそれぞれ独立に1または2である);および
(b)式IIの少なくとも1つ
【化40】

(式中、tは0または1に等しい)
で表される少なくとも1つの化合物を含む、項目12に記載の重合性組成物。
(項目21)
前記反応生成物が:
(a)式I
【化41】

(式中、Aは、前記少なくとも1つの環状ポリオールからの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
qは、前記少なくとも1つの環状ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および(b)式II’
【化42】

(式中、Bは、少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールからの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
sは、前記少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(c)式IIの少なくとも1つ
【化43】

(式中、tは0または1に等しい)
で表される少なくとも1つの化合物を含む、項目12に記載の重合性組成物。
(項目22)
前記反応生成物が:
(a)式I’
【化44】

(式中、mおよびnはそれぞれ独立に1または2である);および
(b)式II’
【化45】

(式中、Bは、前記少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
sは、前記少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(c)式IIの少なくとも1つ
【化46】

(式中、tは0または1に等しい)
で表される少なくとも1つの化合物を含む、項目12に記載の重合性組成物。
(項目23)
項目1に記載の重合性組成物を含む重合物。
(項目24)
項目12に記載の重合性組成物を含む重合物。
(項目25)
項目1に記載の重合性組成物を含む光学物品。
(項目26)
項目12に記載の重合性組成物を含む光学物品。
(項目27)
式I
【化47】
(式中、Aは、少なくとも1つの環状ポリオールからの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
qは、前記少なくとも1つの環状ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい)
で表されるラジカル重合性モノマーを含む重合性組成物。
【発明を実施するための形態】
【0012】
発明の説明
本明細書および特許請求の範囲において使用されるすべての数字は、すべての場合、「約」という用語によって修飾されているものと理解すべきである。本明細書で開示されるすべての範囲は、先頭および末尾の範囲値を包含するものと理解すべきであり、ありとあらゆる下位範囲がそこに含まれるものとする。本明細書で示す範囲は、指定された範囲にわたる平均値を表す。「ポリマー」または「ポリマーの(polymeric)」という用語は、オリゴマー、ホモポリマー、コポリマーおよびターポリマーを含む。
【0013】
本発明は、任意の組合せで、以下の本発明の態様を含む、以下の本発明の態様からなる、または以下の本発明の態様から本質的になる。
【0014】
本発明は、従来の重合性組成物と比較して低減された収縮性を有する光学物品を調製するための重合性組成物に関する。本発明は、その組成物から得られる重合物、例えばレンズにも関する。
【0015】
例えば、本発明は、(a)ジエチレングリコールビスクロロホルメート;(b)アリルアルコール;(c)少なくとも1つの第二級ヒドロキシル基を有する脂環式ポリオール、第一級および/または第二級ヒドロキシル基を有する複素環式ポリオールならびにその混合物からなる群から選択される環状ポリオール;(d)任意選択の、エチレングリコールビスクロロホルメート;および(e)任意選択の、2〜6つのヒドロキシル基を有する少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールの反応生成物を含む重合性組成物を含むことができる。
【0016】
アリルアルコール、環状ポリオールおよび直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールの量は、存在するすべてのビスクロロホルメートの総量に対するものである。例えば、アリルアルコールは、1当量(eq.)のクロロホルメートに対して0.4〜1.99当量(eq.)のOH、例えば1eq.のクロロホルメートに対して0.8〜1.2eq.のOH、の範囲で存在し得る。例えば、アリルアルコールの最少量は、1eq.のクロロホルメートに対して0.4〜0.7eq.の範囲のOHで存在し得る。
【0017】
環状ポリオールは、1eq.のクロロホルメートに対して0.01〜0.6eq.のOH、例えば1eq.のクロロホルメートに対して0.05〜0.3eq.のOH、の範囲で存在し得る。
【0018】
存在する場合、任意選択の、エチレングリコールビスクロロホルメートは、0.01〜0.99eq.のクロロホルメートの範囲で存在し得、ただし、すべてのビスクロロホルメート化合物のクロロホルメートの総当量数は1であるものとする。
【0019】
存在する場合、任意選択の、少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールは、1eq.のクロロホルメートに対して0.01〜0.6eq.のOHの範囲で存在し得る。例えば、2つの脂肪族ポリオール、エチレングリコールとジエチレングリコールの両方が存在し得る。例えば、エチレングリコールは1eq.のクロロホルメートに対して0.025〜0.1eq.のOHの範囲で存在し得、ジエチレングリコールは1eq.のクロロホルメートに対して0〜0.1eq.のOHの範囲で存在し得る。
【0020】
例えば、重合性組成物は、(a)アリルアルコール;(b)少なくとも1つの第二級ヒドロキシル基を有する脂環式ポリオール、第一級および/または第二級ヒドロキシル基を有する複素環式ポリオールならびにその混合物からなる群から選択される環状ポリオール;(c)エチレングリコールビスクロロホルメート;および(d)任意選択の、2〜6つのヒドロキシル基を有する少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールの反応生成物も含むことができる。
【0021】
存在するアリルアルコール、環状ポリオールおよび直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールの量は、存在するエチレングリコールビスクロロホルメートの量に対するものである。
【0022】
アリルアルコールは、1eq.のクロロホルメートに対して0.4〜1.99eq.のOHの範囲で存在し得る。例えば、存在するアリルアルコールの最少量は、1eq.のクロロホルメートに対して0.4〜0.7eq.のOHの範囲であってよい。
【0023】
環状ポリオールは、1eq.のクロロホルメートに対して0.01〜0.6eq.のOHの範囲で存在し得る。
【0024】
存在する場合、任意選択の、少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールは、1eq.のクロロホルメートに対して0.01〜0.6eq.のOHの範囲で存在し得る。
【0025】
本発明の重合性組成物のために、アリルアルコールのアリル基は、以下の一般式III、HC=C(R)−CH−OH(式中、Rは水素、ハロゲン(例えば、塩素または臭素)またはC〜Cアルキル基(例えば、メチルまたはエチル)である)で表されるように、置換されていても置換されていなくてもよい。
【0026】
環状ポリオールは、脂環式ポリオールであってよい。例えば、脂環式ポリオールは、単環式、多環式または縮合環脂環式ポリオールであってよい。脂環式ポリオールは、少なくとも1つの第二級ヒドロキシル基を有することができる。脂環式ポリオールは、シクロヘキサンジオールのように、ポリオールの環状環と直接結合した少なくとも1つのヒドロキシル基を有することができる。単環式の脂環式ポリオールは、シクロヘキサンジオール、例えば1,4−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオールもしくは1,2−シクロヘキサンジオール;シクロヘキサントリオール、例えば1,3,5−シクロヘキサントリオールもしくは1,2,3−シクロヘキサントリオール;シクロヘキサンテトロール;シクロヘキサンペントール;シクロヘキサンヘキソール;またはシクロペンタンジオール、例えば1,3−シクロペンタンジオールもしくは1,2−シクロペンタンジオールであってよい。多環式の脂環式ポリオールは、例えばビシクロ[2.2.1]ヘプタンジオールであってよい。
【0027】
環状ポリオールは、複素環式ポリオールであってもよい。複素環式ポリオールは、第一級および/または第二級ヒドロキシル基を有することができる。複素環式ポリオールのヘテロ原子は、これらに限定されないが、硫黄、窒素および/または酸素であってよい。例えば、複素環式ポリオールは、1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートであってよい。複素環式ポリオールは、イソソルビド、イソイジドおよびイソマンニドからなる群から選択されるイソヘキシドであってもよい。イソソルビド、イソイジドおよびイソマンニドは、DまたはL立体化学配置であってよい。当業者には理解されるように、1つまたは1つより多くの環状ポリオールが、重合性組成物中に存在することができる。
【0028】
直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールは、2〜6つのヒドロキシル基を有するC〜C12ポリオールであってよい。直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールは、これらに限定されないが、硫黄、窒素および/または酸素などのヘテロ原子を含むことができる。直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールは、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、グリセロール、トリメチロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトール、エリトリトール、メソ−エリトリトール、キシリトール、ソルビトール、そのエトキシレート、そのプロポキシレート、および上記のいずれかの混合物からなる群から選択することができる。当業者には理解されるように、存在する場合、1つまたは1つより多くの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールを使用することができる。例えば、エチレングリコールを単独で使用することができる。あるいは、例えば、エチレングリコールとジエチレングリコールを一緒に使用することができる。
【0029】
例えば、組成物は、1当量のクロロホルメートを提供する量のジエチレングリコールビスクロロホルメート、0.8〜1.2eq.のOHの範囲を提供する量のアリルアルコール、0.05eq.のOHを提供する量のエチレングリコール、および0.15eq.のOHを提供する量のD−イソソルビドを含むことができる。
【0030】
別の例として、組成物は、1当量のクロロホルメートを提供する量のジエチレングリコールビスクロロホルメート、0.8〜1.2eq.のOHの範囲を提供する量のアリルアルコール、0.0667eq.のOHを提供する量のエチレングリコール、0.0667eq.のOHを提供する量のジエチレングリコール、および0.10eq.のOHを提供する量のD−イソソルビドを含むことができる。
【0031】
ヒドロキシルの総当量とクロロホルメートの総当量の当量比は、1〜2:1、例えば1〜1.5:1または1〜1.3:1の範囲であってよい。混合物中に存在するヒドロキシルは、アリルアルコールおよびポリオールからのものである。
【0032】
本発明の重合性組成物は、追加の成分をさらに含むことができる。例えば、追加の成分は、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリス(アリルカーボネート)、トリメチロールプロパントリス(アリルカーボネート)、ペンタエリトリトールテトラ(アリルカーボネート)、グリセロールトリス(アリルカーボネート)、ジトリメチロールプロパンテトラ(アリルカーボネート)、ジアリルイタコネート、ジペンタエリトリトールヘキサ(アリルカーボネート)およびその混合物からなる群から選択されてもよい。
【0033】
重合性組成物の反応生成物は:
(a)式I
【化1】
(式中、Aは、少なくとも1つの環状ポリオールからの残基を表し、m’は1または2に等しく、qは、少なくとも1つの環状ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(b)式IIの少なくとも1つ
【化2】
(式中、tは0または1に等しい)
で表される少なくとも1つの化合物を含むことができる。反応生成物は、式II(式中、tが0に等しいものとtが1に等しいもの)の混合物を含むことができる。
【0034】
重合性組成物の反応生成物は:
(a)式I’
【化3】
(式中、mおよびnはそれぞれ独立に1または2である);および
(b)tが0または1に等しい式IIの少なくとも1つ
で表される少なくとも1つの化合物を含むこともできる。反応生成物は、式II(式中、tが0に等しいものとtが1に等しいもの)の混合物を含むことができる。
【0035】
少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールが存在する場合、重合性組成物の反応生成物は:
(a)式I(式中、Aは、少なくとも1つの環状ポリオールからの残基を表し、m’は1または2に等しく、qは、少なくとも1つの環状ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(b)式II’
【化4】
(式中、Bは、少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールからの残基を表し、m’は1または2に等しく、sは、少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(c)tが0または1に等しい式IIの少なくとも1つ
で表される少なくとも1つの化合物を含むことができる。反応生成物は、式II(式中、tが0に等しいものとtが1に等しいもの)の混合物を含むことができる。
【0036】
少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールが存在する場合、重合性組成物の反応生成物は:
(a)式I’(式中、mおよびnはそれぞれ独立に1または2である);および
(b)式II’(式中、Bは、少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールの残基を表し、m’は1または2に等しく、sは、少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(c)式II(式中、tは0または1に等しい)の少なくとも1つ
で表される少なくとも1つの化合物を含むこともできる。反応生成物は、式II(式中、tが0に等しいものとtが1に等しいもの)の混合物を含むことができる。
【0037】
反応生成物は、組成物成分のより高次のオリゴマーおよび/または少量の未反応成分または部分的に反応した成分を含むこともできる。
【0038】
本発明は、重合性組成物を含む重合物、ならびに重合性組成物を含む光学物品も提供する。例えば、重合物は、1.44〜1.56、例えば1.47〜1.53、例えば1.49〜1.51、例えば1.495〜1.505の範囲の屈折率を有することができる。屈折率は、水銀e線(546.07nm)で、20℃で測定された屈折率であるnを使用して測定することができる。
【0039】
本発明の重合性組成物の重合は、組成物に、フリーラジカルを生成させることができる開始量の物質、すなわち開始剤を添加することによって遂行され得る。適切な開始剤の例には、有機ペルオキシ化合物が含まれる。ポリオール(アリルカーボネート)組成物を重合させるための方法は、当業者に周知であり、そうした周知の技術のいずれかを、本発明の重合性組成物を重合させるために使用することができる。
【0040】
使用され得るラジカル開始剤の適切な例は、有機過酸化物、例えばペルオキシモノカーボネートエステル、例えば第三級ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート;ペルオキシジカーボネートエステル、例えばジ(2−エチルヘキシル)ペルオキシジカーボネート、ジ(第二級ブチル)ペルオキシジカーボネートおよびジイソプロピルペルオキシジカーボネート;ジアシルペルオキシド、例えば2,4−ジクロロベンゾイルペルオキシド、イソブチリルペルオキシド、デカノイルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、プロピオニルペルオキシド、アセチルペルオキシド、ベンゾイルペルオキシドおよびp−クロロベンゾイルペルオキシド;ペルオキシエステル、例えばt−ブチルペルオキシピバレート、t−ブチルペルオキシオクチレートおよびt−ブチルペルオキシイソブチレート;メチルエチルケトンペルオキシド、アセチルシクロヘキサンスルホニルペルオキシドおよびその混合物を含むことができる。適切な開始剤は、得られる重合物を変色させないものである。
【0041】
本発明の重合性組成物を開始させて重合させるために使用される開始剤の量は変化してよく、それは、使用される具体的な開始剤に依存することになる。開始量の開始剤、すなわち、重合反応を開始させ維持するのに必要な量が使用され得る。しかし、開始量より多くが使用されてもよい。例えば、開始剤の量および後続する硬化サイクルは、少なくとも5、例えば少なくとも10、例えば少なくとも15、例えば少なくとも20のフィッシャー微小硬度(Fischer microhardness)を有する重合物を生成するように選択され得る。フィッシャー微小硬度は、例えば20〜150の範囲であってよい。フィッシャー微小硬度は、Fischer Technology,Inc.から入手できるFISCHERSCOPE(登録商標)H−100SMCを使用して、ISO14577−07に従った試験によって決定することができる。一般に、硬化サイクルは、開始剤の存在下で、室温から75〜105℃の範囲の温度まで15時間〜30時間にわたって、重合性有機組成物を加熱するステップを含む。
【0042】
種々の慣用的な添加剤を、本発明の重合性組成物中に混ぜ込むことができる。そうした慣用的な添加剤は、光安定剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、鋳型離型剤、染料、顔料、ラジカル的に重合可能でない柔軟化用添加剤、例えばアルコキシ化フェノールベンゾエートおよびポリ(アルキレングリコール)ジベンゾエート、酸化防止剤、例えばヒンダードフェノール系酸化防止剤、および重合抑制剤または貯蔵安定剤(shelf-life stabilizer)、例えば4−メトキシフェノール(MEHQ)、2,6−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−メチルフェノール(BHT)またはトリフェニルホスファイトを含むことができる。慣用的な添加剤は、重合性組成物の総重量にもとづいて10重量パーセント未満、例えば5重量パーセント未満、例えば3重量パーセント未満の合計量で存在することができる。
【0043】
上記したように、本発明は、重合性組成物の重合によって得られる重合物を対象とする。本発明の重合物は、固体であり得、透明であり得、かつ、光学的欠陥を実質的にもたないものであり得る。本発明の重合性組成物から調製され得る固体物品には、これらに限定されないが、光学レンズ、例えばプラノレンズおよび眼科用レンズ、サンレンズ(sun lens)またはサングラスが含まれる。
【実施例】
【0044】
パート1:重合性組成物の調製
実施例(表1)および比較例(表2)のそれぞれについて、500mlの五ツ口フラスコに、オーバーヘッド型機械式混合機、熱電対プローブ、および電動式シリンジ型ポンプのための入口を取り付けた。各例は、約250gの全反応混合物にスケール調整した。表1および表2に挙げた量は、各成分(具体的には、クロロホルメートおよびヒドロキシル)の反応当量に対するものである。
【0045】
冷却浴は、大きなプラスチック皿内で約1部の塩化ナトリウム、2部の水および4部の氷塊を混合して調製した。浴温を−15〜−17℃の間に維持するために、ドライアイスを一定期間ごとに添加した。
【0046】
ジエチレングリコール(ビス)クロロホルメート、および実施例6において、エチレングリコール(ビス)クロロホルメートを反応フラスコに添加した。以下の例について、合計0.835当量の反応性クロロホルメートを添加した。
【0047】
表1および表2に従って、各実施例および比較例について、指定された相対的ヒドロキシ当量のアリルアルコール、ポリオール(単数または複数)および/または環状ポリオールを、11.5g CR−39(登録商標)モノマー(PPG Industries,Inc.から入手可能)を含む反応フラスコに添加した。反応フラスコに添加する前に、どの固体ポリオールも、最初に、アリルアルコールに予め溶解させた。
【0048】
反応成分を、反応フラスコ中で一緒に十分に混合し、氷/塩水浴で約−2℃の初期温度まで冷却した。
【0049】
反応混合物の激しい混合を確立させ、クロロホルメートに対して30%過剰の50%水酸化ナトリウム水溶液を、反応温度を10〜15℃の間に保持する速度で、一般に25〜40分間にわたって、シリンジ型ポンプにより添加した。添加が完了した後、混合を10〜15℃で約5分間続行し、続いて、反応器の側部を少量の水で濯いだ。混合をさらに5分間続行し、その後、混合物を分離フラスコに移し、それに、100〜135mlの水を添加して塩副生成物を除去した。次いで、混合物を約3分間かき混ぜ、有機相と水相を分離させた。クロロホルメート試験紙(クロロホルメート試験紙、パート#1−200−250、DOD Technologies,Inc.から市販されている)を使用して、有機層のクロロホルメート試験を実施した。クロロホルメートの存在が示されたら、混合物をさらに3〜10分間撹拌した。相を分離させ、次いで水相を除去した。有機相をクロロホルメートについて再度試験し;存在した場合、追加的な少量の50%水酸化ナトリウム水溶液を添加し、続いて3分間かき混ぜた。必要な場合、クロロホルメートが消費されるまでこの工程を繰り返した。
【0050】
次いで、有機生成物を約100ミリリットルの水で洗浄した。洗浄水のpHが8未満になるまで、水での洗浄工程を繰り返した。
【0051】
残留する水および他の揮発性物質を、1トールの圧力での真空蒸留により除去し、その間、温度は室温から約135℃へ徐々に上昇させた。蒸留を、135℃、1トールで25〜30分間維持した。
【0052】
得られた組成物を、パート2の手順に従って成形させた。
【表1】
【表2】
パート2:一般的成形手順
【0053】
各例について、20.0gのパート1において作製されたモノマー、および1.0gのTRIGONOX(登録商標)ADC−NS60ペルオキシド開始剤(ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)中のペルオキシジカーボネートの60%混合物、Akzo Nobel Polymer Chemicals LLCから入手可能)を小さいプラスチック瓶に入れ、マグネチックスタ−ラーで約15分間、十分に混合した。得られた溶液を、それぞれ、3.4mm厚さ、74mm直径のPVCガスケットによって分離され一緒に固定されている2つの平板ディスク状の強化ガラス製鋳型(直径約80mm)を有する鋳型アセンブリー中に充填した。この鋳型アセンブリーをプログラム制御可能なオーブンに入れ、それぞれの試料を、表3およびチャート1に記載した硬化サイクルを用いて重合させた。
【表3】
【化5】
【0054】
得られた平板ディスク状の硬化させたポリマー片を鋳型アセンブリーから取り出し、80℃で30分間アニーリングした。特性を、以下に記載の試験方法に従って測定した。
パート3.特性の決定
【0055】
以下の特性を測定した。表4に表にする。
3A.重合収縮
【0056】
重合収縮の量を、どちらも25℃で測定したモノマー密度とポリマー密度を使用して、以下に示す式1:
%収縮=[(ポリマー密度−モノマー密度)/ポリマー密度]×100% [式1]
に従って計算した。
3B.フィッシャー微小硬度(FMH)
【0057】
フィッシャー微小硬度を、FISCHERSCOPE(登録商標)H−100SMC(Fischer Technology,Inc.から入手可能)を使用して、ISO 14577−07に従った試験によって決定した。重合物のフィッシャー微小硬度(±3ニュートン/mm)を、15秒間での0〜300mNの荷重負荷に続く、300ミリニュートン(mN)の荷重で測定した。結果は、5回の測定値の算術平均である。より高いフィッシャー微小硬度は、一般に、切削、研削(grinding)および研磨操作の間などの光学レンズの改善された加工にとって望ましい。
DMA分析(E’)
【0058】
DMA分析を、Perkin Elmer Diamond DMAを使用して、ASTM D5023「プラスチックのための標準試験方法:動的機械特性:たわみ(In Flexure)(3点曲げ)(Standard Test Method for Plastics: Dynamic Mechanical Properties: In Flexure (Three-Point Bending))」に従って実施した。75℃で測定した貯蔵弾性率(storage modulus)を「75℃でのDMA E’」として報告した。一般に、より高い貯蔵弾性率(E’)は、高温での光学材料の加工の間の変形(distortion)に対する抵抗性の改善のために望ましい。
屈折率
【0059】
屈折率(n)を、Metriconモデル2010M Prism Coupler(Metricon Corp.から入手可能)を使用して、ASTM C1648−06に従って、20℃、546nm(水銀e線)で測定した。
【表4】
【0060】
上記結果は、非環式脂肪族ポリオールはわずかに低減した収縮率をもたらし得るが、これは、より柔らかいフィルムがそれに付随することが多く、いくつかの場合、ずっと低い貯蔵弾性率をもたらし得ることを実証している。環状ポリオールの使用は収縮を改善するだけでなく、これは、硬度または弾性率を損なうことなしに遂行される。
【0061】
本発明を、以下の番号付きの項(clause)でさらに特徴付けることができる:
【0062】
項1。
(a)ジエチレングリコールビスクロロホルメート;(b)アリルアルコール;(c)少なくとも1つの第二級ヒドロキシル基を有する脂環式ポリオール、第一級および/または第二級ヒドロキシル基を有する複素環式ポリオールならびにその混合物からなる群から選択される環状ポリオール;(d)任意選択の、エチレングリコールビスクロロホルメート;および(e)任意選択の、2〜6つのヒドロキシル基を有する少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールの反応生成物を含む重合性組成物。
【0063】
項2。
脂肪族ポリオール(e)が存在し、かつ2〜6つのヒドロキシル基を有するC〜C12ポリオールを含む、項1の重合性組成物。
【0064】
項3。
脂肪族ポリオール(e)が存在し、かつエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、グリセロール、トリメチロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトール、エリトリトール、メソ−エリトリトール、キシリトール、ソルビトール、そのエトキシレート、そのプロポキシレート、および上記のいずれかの混合物からなる群から選択される、項1の重合性組成物。
【0065】
項4。
複素環式ポリオール(c)が、イソヘキシド、1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートおよびその混合物からなる群から選択される、項1〜3のいずれかの重合性組成物。
【0066】
項5。
複素環式ポリオール(c)が、イソソルビド、イソイジドおよびイソマンニドからなる群から選択されるイソヘキシドである、項1〜4のいずれかの重合性組成物。
【0067】
項6。
ヒドロキシルの総当量とクロロホルメートの総当量の当量比が1〜1.5:1である、項1〜5のいずれかの重合性組成物。
【0068】
項7。
トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリス(アリルカーボネート)、トリメチロールプロパントリス(アリルカーボネート)、ペンタエリトリトールテトラ(アリルカーボネート)、グリセロールトリス(アリルカーボネート)、ジトリメチロールプロパンテトラ(アリルカーボネート)、ジアリルイタコネート、ジペンタエリトリトールヘキサ(アリルカーボネート)およびその混合物からなる群から選択される追加の成分をさらに含む、項1〜6のいずれかの重合性組成物。
【0069】
項8。
反応生成物が:
(a)式I
【化6】
(式中、Aは、少なくとも1つの環状ポリオールからの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
qは、少なくとも1つの環状ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(b)式IIの少なくとも1つ
【化7】
(式中、tは0または1に等しい)
で表される少なくとも1つの化合物を含む、項1〜7のいずれかの重合性組成物。
【0070】
項9。
反応生成物が:
(a)式I’
【化8】
(式中、mおよびnはそれぞれ独立に1または2である);および
(b)式IIの少なくとも1つ
【化9】
(式中、tは0または1に等しい)
で表される少なくとも1つの化合物を含む、項1〜8のいずれかの重合性組成物。
【0071】
項10。
反応生成物が:
(a)式I
【化10】
(式中、Aは、少なくとも1つの環状ポリオールからの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
qは、少なくとも1つの環状ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(b)式II’
【化11】
(式中、Bは、少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールからの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
sは、少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(c)式IIの少なくとも1つ
【化12】
(式中、tは0または1に等しい)
で表される少なくとも1つの化合物を含む、項1〜7のいずれかの重合性組成物。
【0072】
項11。
反応生成物が:
(a)式I’
【化13】
(式中、mおよびnはそれぞれ独立に1または2である);および
(b)式II’
【化14】
(式中、Bは、少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
sは、少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(c)式IIの少なくとも1つ
【化15】
(式中、tは0または1に等しい)
で表される少なくとも1つの化合物を含む、項1〜7および10のいずれかの重合性組成物。
【0073】
項12。
(a)アリルアルコール;(b)少なくとも1つの第二級ヒドロキシル基を有する脂環式ポリオール、第一級および/または第二級ヒドロキシル基を有する複素環式ポリオールならびにその混合物からなる群から選択される環状ポリオール;(c)エチレングリコールビスクロロホルメート;および(d)任意選択の、2〜6つのヒドロキシル基を有する少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールの反応生成物を含む重合性組成物。
【0074】
項13。
脂肪族ポリオール(d)が存在し、かつ2〜6つのヒドロキシル基を有するC〜C12ポリオールを含む、項12の重合性組成物。
【0075】
項14。
脂肪族ポリオール(d)が存在し、かつエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、グリセロール、トリメチロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトール、エリトリトール、メソ−エリトリトール、キシリトール、ソルビトール、そのエトキシレート、そのプロポキシレート、および上記のいずれかの混合物からなる群から選択される、項12の重合性組成物。
【0076】
項15。
複素環式ポリオール(b)が、イソヘキシド、1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートおよびその混合物からなる群から選択される、項12〜14のいずれかの重合性組成物。
【0077】
項16。
複素環式ポリオール(b)が、イソソルビド、イソイジドおよびイソマンニドからなる群から選択されるイソヘキシドである、項15の重合性組成物。
【0078】
項17。
ヒドロキシルの総当量とクロロホルメートの総当量の当量比が1〜1.5:1である、項12〜16のいずれかの重合性組成物。
【0079】
項18。
トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリス(アリルカーボネート)、トリメチロールプロパントリス(アリルカーボネート)、ペンタエリトリトールテトラ(アリルカーボネート)、グリセロールトリス(アリルカーボネート)、ジトリメチロールプロパンテトラ(アリルカーボネート)、ジアリルイタコネート、ジペンタエリトリトールヘキサ(アリルカーボネート)およびその混合物からなる群から選択される追加の成分をさらに含む、項12〜17のいずれかの重合性組成物。
【0080】
項19。
反応生成物が:
(a)式I
【化16】
(式中、Aは、少なくとも1つの環状ポリオールからの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
qは、少なくとも1つの環状ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(b)式IIの少なくとも1つ
【化17】
(式中、tは0または1に等しい)
で表される少なくとも1つの化合物を含む、項12および15〜18のいずれかの重合性組成物。
【0081】
項20。
反応生成物が:
(a)式I’
【化18】
(式中、mおよびnはそれぞれ独立に1または2である);および
(b)式IIの少なくとも1つ
【化19】
(式中、tは0または1に等しい)
で表される少なくとも1つの化合物を含む、項12および15〜19のいずれかの重合性組成物。
【0082】
項21。
反応生成物が:
(a)式I
【化20】
(式中、Aは、少なくとも1つの環状ポリオールからの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
qは、少なくとも1つの環状ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(b)式II’
【化21】
(式中、Bは、少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールからの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
sは、少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(c)式IIの少なくとも1つ
【化22】
(式中、tは0または1に等しい)
で表される少なくとも1つの化合物を含む、項12〜18のいずれかの重合性組成物。
【0083】
項22。
反応生成物が:
(a)式I’
【化23】
(式中、mおよびnはそれぞれ独立に1または2である);および
(b)式II’
【化24】
(式中、Bは、少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオールの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
sは、少なくとも1つの直鎖状または分枝状脂肪族ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい);および
(c)式IIの少なくとも1つ
【化25】
(式中、tは0または1に等しい)
で表される少なくとも1つの化合物を含む、項12〜18および21のいずれかの重合性組成物。
【0084】
項23。
項1〜11のいずれかの重合性組成物を含む重合物。
【0085】
項24。
項12〜23のいずれかの重合性組成物を含む重合物。
【0086】
項25。
項1〜11のいずれかの重合性組成物を含む光学物品。
【0087】
項26。
項12〜23のいずれかの重合性組成物を含む光学物品。
【0088】
項27。
式I
【化26】
(式中、Aは少なくとも1つの環状ポリオールからの残基を表し、
m’は1または2に等しく、
qは、少なくとも1つの環状ポリオール上のヒドロキシル基の数に等しい)
で表されるラジカル重合性モノマーを含む重合性組成物。
【0089】
当業者は、上記説明において開示した概念から逸脱することなく、本発明に変更を加えることができることを容易に理解する。したがって、本明細書で詳細に説明した特定の実施形態は、例示に過ぎず、添付の特許請求の範囲およびありとあらゆるその均等物が与えられることになる本発明の範囲を限定するものではない。