(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6674551
(24)【登録日】2020年3月10日
(45)【発行日】2020年4月1日
(54)【発明の名称】延伸遊星ピン・アセンブリ
(51)【国際特許分類】
F16H 57/04 20100101AFI20200323BHJP
【FI】
F16H57/04 D
【請求項の数】17
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-535134(P2018-535134)
(86)(22)【出願日】2017年1月6日
(65)【公表番号】特表2019-502076(P2019-502076A)
(43)【公表日】2019年1月24日
(86)【国際出願番号】US2017012463
(87)【国際公開番号】WO2017120427
(87)【国際公開日】20170713
【審査請求日】2018年9月5日
(31)【優先権主張番号】62/275,529
(32)【優先日】2016年1月6日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510099028
【氏名又は名称】コーヨー ベアリングス ノース アメリカ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】早稲田 義孝
(72)【発明者】
【氏名】ヒューム、コール エイ.
(72)【発明者】
【氏名】ウッズ、ジョセフ、シー.、ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】ディマッテオ、ジョヴァンニ
【審査官】
岡本 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2015/0247566(US,A1)
【文献】
特開2007−170566(JP,A)
【文献】
特開2008−265958(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 57/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊星ギヤにおける使用のためのピン・アセンブリであって、
円筒形の側壁を含むピンであって、前記側壁は、前記ピンの第1の端部から第2の端部にその長手方向の中心軸線に沿って延伸する中央孔、前記中央孔と流体連通する入口孔、前記中央孔と流体連通する出口孔、及び前記第1の端部に隣接する前記ピンの前記側壁の中に径方向に外方に延伸する第1の環状溝を画定する、ピンと、
第1の側壁、第2の側壁、及びそれらの間に延伸する円筒形の外壁を含むディスク形状の円筒形の第1のプレートであって、前記ピンの前記第1の環状溝内に配置された第1のプレートと
を備え、
前記長手方向の中心軸線に平行な方向における前記第1のプレートの幅は、前記長手方向の中心軸線に平行な方向における前記第1の環状溝の幅より小さく、前記第1のプレートは、前記第1の環状溝内で軸線方向に摺動可能である、ピン・アセンブリ。
【請求項2】
前記ピンの前記第1の環状溝は、第1の環状表面、第2の環状表面、及びそれらの間に延伸する外側表面によって画定され、前記第1の環状表面及び第2の環状表面はそれぞれ、前記ピンの前記長手方向の中心軸線に対して横方向である、請求項1に記載のピン・アセンブリ。
【請求項3】
前記ピンの前記第1の環状溝の前記外側表面は円筒形である、請求項2に記載のピン・アセンブリ。
【請求項4】
前記ピンの前記第1の環状溝の前記外側表面は円錐台形である、請求項2に記載のピン・アセンブリ。
【請求項5】
流体が入口孔を通って中央孔の中に導入された場合に、前記第1のプレートの前記第1の側壁は、前記ピンの前記第1の環状溝の前記第1の環状表面に当接して、それらの間にシールが形成される、請求項2に記載のピン・アセンブリ。
【請求項6】
前記ピンの前記第2の端部に隣接する前記ピンの前記側壁の中に径方向に外方に延伸する第2の環状溝と、
第1の側壁、第2の側壁、及びそれらの間に延伸する円筒形の外壁を含むディスク形状の円筒形の第2のプレートと
を更に備え、前記第2のプレートは、前記ピンの前記第2の環状溝内に配置され、前記第2の環状溝内で軸線方向に摺動可能である、請求項1に記載のピン・アセンブリ。
【請求項7】
前記ピンは、その第2の端部において前記ピンの前記側壁と連続する底壁を有する延伸カップである、請求項1に記載のピン・アセンブリ。
【請求項8】
前記入口孔と前記出口孔との両方が、前記ピンの円筒形の前記側壁を径方向に通って、前記長手方向の中心軸線に対して横方向である、請求項1に記載のピン・アセンブリ。
【請求項9】
前記第1のプレートは、前記長手方向の中心軸線の周りに前記ピンの前記第1の環状溝内で回転可能である、請求項1に記載のピン・アセンブリ。
【請求項10】
遊星ギヤにおける使用のためのピン・アセンブリであって、
円筒形の側壁を含むピンであって、前記側壁は、前記ピンの開口を画定する第1の端部から第2の端部にその長手方向の中心軸線に沿って延伸する中央孔、前記中央孔と流体連通する入口孔、前記中央孔と流体連通する出口孔、及び前記ピンの前記第1の端部に隣接する前記ピンの前記側壁の中に径方向に外方に延伸する第1の環状溝を画定する、ピンと、
第1の側壁、第2の側壁、及びそれらの間に延伸する円筒形の外壁を含むディスク形状の円筒形の第1のプレートと
を備え、
前記第1の環状溝は、前記開口に隣接する前記ピンの前記第1の端部に配置され、前記第1のプレートは、前記第1の環状溝内に配置されている、ピン・アセンブリ。
【請求項11】
前記ピンの前記長手方向の中心軸線に平行な方向における前記第1のプレートの幅は、前記ピンの前記長手方向の中心軸線に平行な方向における前記第1の環状溝の幅より小さく、前記第1のプレートは、前記第1の環状溝内で軸線方向に摺動可能である、請求項10に記載のピン・アセンブリ。
【請求項12】
前記ピンの前記第1の環状溝は、第1の環状表面、第2の環状表面、及びそれらの間に延伸する外側表面によって画定され、前記第1の環状表面及び第2の環状表面はそれぞれ、前記ピンの前記長手方向の中心軸線に対して横方向である、請求項10に記載のピン・アセンブリ。
【請求項13】
前記ピンの前記第1の環状溝の前記外側表面は円筒形である、請求項12に記載のピン・アセンブリ。
【請求項14】
前記ピンの前記第1の環状溝の前記外側表面は円錐台形である、請求項12に記載のピン・アセンブリ。
【請求項15】
流体が入口孔を通って中央孔の中に導入された場合に、前記第1のプレートの前記第1の側壁は、前記ピンの前記第1の環状溝の前記第1の環状表面に当接して、それらの間にシールが形成される、請求項12に記載のピン・アセンブリ。
【請求項16】
前記ピンは、その第2の端部において前記ピンの前記側壁と連続する底壁を有する延伸カップである、請求項10に記載のピン・アセンブリ。
【請求項17】
前記ピンは、前記中央孔に配置された環状棚部と、前記第1の端部に配置された径方向に内方に依存する環状フランジとを更に備えて、前記第1の環状フランジは、それらの間に配置され、前記環状フランジは、前記第1のプレートを前記環状棚部に当接して保持する、請求項10に記載のピン・アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、遊星ベアリングに関する。より詳細には、本開示は、遊星ベアリングのピンを通る潤滑油の流れを強化するためのプラグに関する。
【背景技術】
【0002】
変速装置における遊星ベアリングの典型的な懸念は、遊星ベアリングの転がり要素への充分な潤滑油の流れである。キャリア、中空ピン、半中空ピン、十字穴あけピン、ボール/延伸プラグピン、等における潤滑油ダムは、遊星ベアリングに潤滑油を向ける装置及び方法である。これらの設計の各々には、高コスト、追加の顧客組立て、プレスボール又は延伸スチールプラグからのピン変形、プレスプラグが抜け落ちるリスク、及び特殊な留意事項(すなわち、バリ取りと洗浄操作)を必要とする複数の複雑な機械操作からの破片/バリ、等を含み得る、それ自体の懸念がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来技術の構成及び方法の留意事項を認識して取り組む。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示による一実施形態は、遊星ギヤにおける使用のためのピン・アセンブリであって、円筒形の側壁であって、ピンの第1の端部から第2の端部にその長手方向の中心軸線に沿って延伸する中央孔、中央孔と流体連通する入口孔、中央孔と流体連通する出口孔、及び第1の端部に隣接するピンの側壁の中に径方向に外方に延伸する第1の環状溝を画定する側壁を含むピン・アセンブリである。円筒形の第1のプレートは、第1の側壁、第2の側壁、及びそれらの間に延伸する円筒形の外壁を含み、第1のプレートは、ピンの第1の環状溝内に配置される。長手方向の中心軸線に平行な方向における第1のプレートの幅は、長手方向の中心軸線に平行な方向における第1の環状溝の幅より小さく、第1のプレートは、第1の環状溝内で軸線方向に摺動可能である。
【0005】
本開示による別の実施形態は、遊星ギヤにおける使用のためのピン・アセンブリであって、円筒形の側壁を有するピンであって、側壁は、ピンの開口を画定する第1の端部から第2の端部にその長手方向の中心軸線に沿って延伸する中央孔、中央孔と流体連通する入口孔、中央孔と流体連通する出口孔、及びピンの第1の端部に隣接するピンの側壁の中に径方向に外方に延伸する第1の環状溝を画定する、ピンと、第1の側壁、第2の側壁、及びそれらの間に延伸する円筒形の外壁を含む円筒形の第1のプレートとを含み、第1の環状溝は、開口に隣接するピンの第1の端部に配置され、第1のプレートは、第1の環状溝内に配置されている、ピン・アセンブリである。
【0006】
本開示による別の実施形態は、遊星ギヤ・セットのベアリング・アセンブリのためのピン・アセンブリを製造する方法であって、薄板材鋼から中空の円筒形のピンを延伸するステップと、円筒形のピンにおいて形成ステップを実行するステップと、円筒形のピンにおいて硬化ステップを実行するステップとを含む方法である。
【0007】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本発明の1つ又は複数の実施形態を示し、発明の詳細な説明と共に本発明の原理を説明する役割を果たす。
【0008】
当業者に向けられた本発明の最良の形態を含む本発明の完全で可能な開示が、添付の図面を参照する本明細書において明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の実施形態によるベアリング・ピン・アセンブリを含む遊星ギヤ・アセンブリの斜視図である。
【
図2】
図1に示されるような遊星ベアリング・ピン・アセンブリの断面図である。
【
図3】
図2に示される遊星ベアリング・ピン・アセンブリの部分断面図である。
【
図4】本開示による遊星ベアリング・ピン・アセンブリの代替の実施形態の部分断面図である。
【
図5】本開示による遊星ベアリング・ピン・アセンブリの代替の実施形態の断面図である。
【
図6】本開示による遊星ベアリング・ピン・アセンブリの代替の実施形態の断面図である。
【
図7A】本開示による遊星ベアリング・ピン・アセンブリの実施形態の端面図である。
【
図7B】本開示による遊星ベアリング・ピン・アセンブリの実施形態の端面図である。
【
図7C】本開示による遊星ベアリング・ピン・アセンブリの実施形態の端面図である。
【
図8】本開示による遊星ベアリング・ピン・アセンブリの代替の実施形態の斜視図である。
【
図9】線9−9に沿った
図8に示される遊星ベアリング・ピン・アセンブリの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書及び図面における参照記号の繰り返しの使用は、本開示による本発明の同一又は類似の機構又は要素を表すことが意図される。
【0011】
ここで、本発明の現在の好ましい実施形態を詳細に参照し、その1つ又は複数の実施例が添付図面に示される。各実施例は、限定ではなく、本発明の説明として提供される。実際、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、本発明に変更及び変形がなされることができることは、当業者には明らかであろう。例えば、一実施形態の一部として示され、又は説明される機構が別の実施形態において使用されて、更に別の実施形態をもたらしてもよい。この結果、本発明は、添付の特許請求の範囲及びその均等物の範囲内に含まれるようなこのような変更及び変形を包含することが意図される。
【0012】
ここで図面を参照すると、
図1は、自動変速装置の遊星ギヤ・セット14における使用のためのベアリング・アセンブリ10を示す。しかし、当業者であれば、ベアリング・アセンブリ10はまた他の用途において使用されることができることを理解するであろう。ベアリング・アセンブリ10は、中心軸線18と、中心軸線18と同軸のベアリング・ケージ22と、ベアリング・ケージ22によって受け入れられ、ベアリング・ケージ22に対して回転可能である複数の転がり要素24(例えば、針状ころ)とを含む。示された実施形態においては、遊星ベアリング・セット14は、1つ又は複数の遊星ギヤ26を含み、各遊星ギヤ26は、ベアリング・アセンブリ10を受け入れるように形作られた中央孔30を含む。ベアリング・アセンブリ10は、次に、遊星ギヤ26及び中心軸線18と同軸のピン・アセンブリ100を受け入れる。好ましくは、各ピン・アセンブリ100は、ステーキングによって遊星ギヤ・セットのキャリア40に各端部において固定される。ベアリング・アセンブリ10は、ピン・アセンブリ100に対する遊星ギヤ26の相対的な回転を可能に、一方、それらの間の回転摩擦を最小化する。通常の動作の間においては、複数の転がり要素24は、中央孔30の内側表面31とピン・アセンブリ100の外側表面36との両方に接触する。
【0013】
加えて
図2を参照すると、遊星ピン・アセンブリ100は、遊星ベアリングの内側軌道を画定するピン200(又はシャフト)における潤滑油の流れを強化するプレート120(又はプラグ)を含む。示されるように、ピン200は、端壁250で終端して、端壁250に対向するピン200の端部に形成された開口240から軸線方向に内方に延伸する行き止まりの孔220を形成する円筒形の側壁210を含む。好ましくは、ピン200は、これに限定されるものではないが、1074鋼、1524鋼、又は類似の材料のような意図された使用に適した材料の延伸カップ(drawn cup)によって形成される。ピン200を形成するためにカップを延伸する場合に、軸線方向に延伸する環状フランジ300が開口240に隣接して形成され、環状フランジ300は、
図3に最もよく示されるように、ピン200の長手方向の中心軸線110に対する径方向においてピンの円筒形の側壁部分210より薄い。径方向の内方に延伸する環状棚部230がピンの側壁部分210と環状フランジ300との交差部において形成されることに留意されたい。入口孔260及び出口孔280は、ピンの外側表面から行き止まりの孔220に径方向に内方に延伸する。
【0014】
プレート120は、実質的にディスク形状であって、一対の第1の側壁140及び第2の側壁160のそれぞれと、それらの間に延伸する円筒形の外壁180とによって画定される。組立ての間において、プレート120は、環状フランジ300によって形成されたピンの行き止まりの孔220の一部に摺動可能に受け入れられる。好ましくは、プレート120の直径は、環状フランジ部分300の内径より僅かに小さく、プレート120は、その中で自由に軸線方向に摺動する。同様に、プレート120はまた、環状溝内で長手方向の中心軸線110の周りに自由に円周方向に移動してもよい。プレート120が行き止まりの孔220に位置決めされた後、環状フランジ部分300の遠位部分320は、径方向に内方に屈曲されて、プレート120は、環状棚部230と遠位部分320との間に画定された環状溝270に保持される。プレート120は、鋼、ポリマー、ゴム、及びエラストマーから形成することができる。任意に、これに限定されるものではないが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、リン酸塩、銀、等のようなコーティングが、環状溝270内の摺動運動を強化するためにプレート120に設けられてもよい。
【0015】
ピン・アセンブリ100の動作の間に、油は、入口孔260を通ってピン200の行き止まりの孔220の中に導入される。最初に、プレート120は、環状溝270内のその位置に依存して、限られた量の油を漏出させてもよい。例えば、プレート120は、
図2に示されるように環状溝270に位置決めされる場合に、プレート120を通って漏出する幾らかの油が好ましくは存在する。しかし、ピン200内で油圧が高まると、プレート120は、環状フランジの遠位部分320の内側表面340に当接するまで軸線方向に外方に付勢され、それによって、それらの間にシールが形成され、プレート120を迂回する油の量が最小化される。そして、油は、出口孔280を通って自由にピン200を出る。
【0016】
ここで
図4を参照すると、形状が円錐台形である外壁290を含む環状溝270を有するピン200aを含む遊星ピン・アセンブリ100aの代替の実施形態が示される。外壁290は、ピンの長手方向の中心軸線110を通る平面に存在するピンの断面を見ると、ピンの外側表面と角度(α)を形成する。このように、プレート120が油圧の増加のため、軸線方向に外方に移動すると、プレート120の外壁180は、環状フランジの遠位部分320の内側表面340ではなく、その外周に沿って環状溝270の外壁290とシールを形成する。
【0017】
ここで
図5を参照すると、遊星ピン・アセンブリ100bの代替の実施形態が示される。遊星ピン・アセンブリ100bは、
図2及び
図3に示される実施形態に対して、ピン200bの各端部が、プレート120が受け入れられる環状溝270を含むことでのみ異なる。ピン200bを形成するための延伸プロセスの間に、端壁250(
図2)を有するカップを形成するのではなく、ピンは2つの開口端部を有するように延伸される。
【0018】
図6に示されるように、遊星ピン・アセンブリ100cの更に別の代替の実施形態は、プレート120が環状溝270内で自由に移動しないピン200cを含む。むしろ、環状フランジ300の遠位部分320は、プレート120がピン200cの環状棚部230に対して付勢されてそれとシールを形成するまで、径方向と軸線方向に内方との両方に押し付けられる。
【0019】
ここで
図7A〜
図7Cを参照すると、上で説明された遊星ピン・アセンブリ100が、様々な潤滑油の入口及び出口孔・インジケータと共に示される。具体的には、
図7Aに示されるように、出口孔280(
図2)と位置合わせされたピンの環状フランジ部分の遠位部分320において、タブ401が設けられる。或いは、入口孔260と出口孔280との間の位置合わせを示すインジケータライン420が、ピン200の端壁250において設けられてもよい。同様に、
図7Cに示されるように、ピン200における出口孔280の位置を示すインジケータマーク400が設けられてもよい。これらの入口/出口インジケータは、各ピン200がこれを通る潤滑油の流れを容易にするために望ましい位置合わせで組立てられることを保証することに役立つということにおいて、遊星ベアリングの組立てを容易にする。
【0020】
加えて
図8及び
図9を参照すると、遊星ピン400の代替の実施形態は、好ましくは中空の延伸シャフトである。示されるように、各ピン400は、ベアリング・グレードのチューブ、バー、又はワイヤ鋼から機械加工されるのではなく、薄板材からプレスにおいて延伸される。プレスにおける延伸によって、「薄い壁」の大きい直径(直径が25mmより大きい)のシャフトが製造される。好ましくは、各ギヤ軸の壁厚は、3mmより大きく、薄板材は、硬化性のベアリング・グレードの鋼である。延伸の後、薄板材は形成プレスで処理されて、各ピン400の最終形状が得られる。
【0021】
次に、形成された各ピン400は、60HRCより大きい硬度が得られるように炉で貫通硬化され(thru−hardened)、又は炭化される。そして、各貫通硬化されたピン400の対向する端部に配置されたリップ402は、リップ402の硬度を67HRa未満に低下させるために焼戻プロセスを受ける。焼戻プロセスは、各ピン400のキャリア40(
図1)へのステーキングを容易にする。最後に、各ピン400は、既存の基準に従って、その提供される用途の表面仕上げ要件を満足するように研磨される。
【0022】
本発明の1つ又は複数の好ましい実施形態が上で説明されたが、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、本発明に様々な変更及び変形がなされることができることは、当業者によって理解されるべきである。本発明は、添付の特許請求の範囲及びその均等物の範囲及び精神内に含まれるようなこのような変更及び変形を包含することが意図される。