特許第6674576号(P6674576)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6674576情報処理プログラム、情報処理装置及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6674576
(24)【登録日】2020年3月10日
(45)【発行日】2020年4月1日
(54)【発明の名称】情報処理プログラム、情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/00 20120101AFI20200323BHJP
【FI】
   G06Q40/00 420
【請求項の数】9
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2019-91958(P2019-91958)
(22)【出願日】2019年5月15日
【審査請求日】2019年5月15日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513076693
【氏名又は名称】株式会社ラクス
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】特許業務法人 インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120189
【弁理士】
【氏名又は名称】奥 和幸
(74)【代理人】
【識別番号】100173510
【弁理士】
【氏名又は名称】美川 公司
(72)【発明者】
【氏名】竹川 秀馬
(72)【発明者】
【氏名】西角 知佳
【審査官】 牧 裕子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−187498(JP,A)
【文献】 特開2010−122719(JP,A)
【文献】 特開2000−348099(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムに含まれるコンピュータを、
経費の明細を示し且つ当該経費の精算前に登録された登録明細データを取得する登録明細データ取得手段、
前記経費の支払いに使用されたカードの使用明細を示すカード明細データを取得するカード明細データ取得手段、
前記取得したカード明細データ及び前記取得した登録明細データを表示させる表示制御手段であって、当該取得した登録明細データ又は当該取得したカード明細データのいずれか一方について選択可能に一覧表示させる表示制御手段、
一覧表示されている前記いずれか一方のいずれかの選択操作を受け付ける選択受付手段、及び、
選択された前記いずれかと、当該いずれかと共に表示されている前記登録明細データ又は前記カード明細データのいずれか他方と、を関連付けて関連付データベースに登録する登録手段、
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項2】
前記選択されたいずれか一方の金額と、当該選択されたいずれか一方と共に表示されている前記いずれか他方の金額と、を比較する比較手段、
前記比較された金額同士が一致している場合に、当該一致している旨を表示させると共に、前記選択されたいずれか一方と、当該選択されたいずれか一方と共に表示されている前記いずれか他方と、の関連付けを行うか否かの確認操作のための確認操作画像を表示させる確認操作画像表示手段、及び、
前記確認操作画像を用いた前記関連付けを行う旨の前記確認操作を受け付ける確認操作受付手段、
として前記コンピュータを更に機能させ、
前記関連付けを行う旨の前記確認操作が受け付けられた場合に、前記登録手段は、前記選択されたいずれか一方と、当該選択されたいずれか一方と共に表示されている前記いずれか他方と、の関連付けと前記関連付データベースへの登録を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記選択されたいずれか一方の金額と一致する金額の前記いずれか他方を、前記選択されたいずれか一方の金額と一致しない金額の前記いずれか他方とは異なる表示態様で表示させることを特徴とする請求項2に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記確認操作画像表示手段は、前記いずれか一方の金額と、前記いずれか他方の金額と、が一致しない場合に、当該各金額の差額を表示させると共に、前記確認操作画像を表示させ、
前記関連付けを行う旨の前記確認操作が受け付けられた場合に、前記登録手段は、前記関連付け及び前記登録を行うことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
前記取得したいずれか一方の一覧表示において、前記表示制御手段は、当該いずれか一方に対応した前記経費の使用の態様に応じて予め設定された関連付け不可理由により前記いずれか他方との関連付けができないとされている前記いずれか一方を選択不能に表示させ
前記経費の使用の態様に応じた前記関連付け不可理由は、
(i)前記登録明細データに含まれている金額の単位に関する関連付け不可理由、
(ii)前記登録明細データに含まれている金額のレートに関する関連付け不可理由、
(iii)前記登録明細データの属性に関する関連付け不可理由、
(iv)前記登録明細データの日付及び前記カード明細データの利用日に関する関連付け不可理由、又は、
(v)その他前記態様に応じて予め設定された関連付け不可理由
のいずれかであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
前記関連付けができないとされている前記いずれか一方に対応する操作が実行されたとき、前記表示制御手段は、前記関連付け不可理由を表示させることを特徴とする請求項5に記載の情報処理プログラム。
【請求項7】
前記いずれか一方と前記いずれか他方との関連付けが終了した場合に、前記表示制御手段は、前記関連付けが終了した前記いずれか他方に代えて、次に当該関連付けを行うべき他の前記いずれか他方を表示させ、
更に前記表示制御手段は、前記関連付けが終了した前記いずれか一方の表示を消去させることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の情報処理プログラム。
【請求項8】
経費の明細を示し且つ当該経費の精算前に登録された登録明細データを取得する登録明細データ取得手段と、
前記経費の支払いに使用されたカードの使用明細を示すカード明細データを取得するカード明細データ取得手段と、
前記取得したカード明細データ及び前記取得した登録明細データを表示させる表示制御手段であって、当該取得した登録明細データ又は当該取得したカード明細データのいずれか一方について選択可能に一覧表示させる表示制御手段と、
一覧表示されている前記いずれか一方のいずれかの選択操作を受け付ける選択受付手段と、
選択された前記いずれかと、当該いずれかと共に表示されている前記登録明細データ又は前記カード明細データのいずれか他方と、を関連付けて関連付データベースに登録する登録手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
情報処理システムに含まれるコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
経費の明細を示し且つ当該経費の精算前に登録された登録明細データを取得するステップと、
前記経費の支払いに使用されたカードの使用明細を示すカード明細データを取得するステップと、
前記取得したカード明細データ及び前記取得した登録明細データを表示させる表示制御手段であって、当該取得した登録明細データ又は当該取得したカード明細データのいずれか一方について選択可能に一覧表示させるステップと、
一覧表示されている前記いずれか一方のいずれかの選択操作を受け付けるステップと、
選択された前記いずれかと、当該いずれかと共に表示されている前記登録明細データ又は前記カード明細データのいずれか他方と、を関連付けて関連付データベースに登録するステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経費の明細を示す明細データに関する処理を行う情報処理システムの技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
企業活動においては、その企業に属する社員が出張する場合の旅費や、出張先において業務上発生する費用等が、いわゆる経費として日常的に発生する。一方、これら経費を使用する(支払う)際に、現金による支払いのみとするのは、安全上等の理由により好ましいとはいえない。そこで、いわゆる「コーポレートカード」といったクレジットカードにより当該経費の支払いが行われる。このような、クレジットカードを用いた経費の支払いを管理するための先行技術を開示している文献としては、例えば下記特許文献1及び下記特許文献2が挙げられる。
【0003】
このとき、下記特許文献1には、企業、旅行会社、クレジットカード会社及び会計事務所をネットワークで結び、出張中にコーポレートカードを使って精算した旅費をシステム的に処理する構成について開示されている。また下記特許文献2には、クレジットカード機能とプリペイドカード機能とを併せ持つカードの使用において、プリペイド機能に対するクレジットカード機能によるチャージの明細を自動的に作成/出力する構成について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−350892号公報
【特許文献2】特許第5023251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、例えば上記旅費の管理においては、当該旅費が使用される例えば出張の出発前に、当該旅費を含む行程について申請及び許可がされているのが通常であり、これにより、当該出張後にその旅費等を精算する必要が生じる。しかしながら、上記各先行技術文献には、クレジットカードを用いて支払われた上記旅費等を含む経費の精算を上記事前申請等との関係で効率的に行う構成については開示も示唆もされていない。
【0006】
従って、クレジットカードを用いた支払われた旅費等及びその他の費用を含む経費の精算を省力的且つ効率的に行う手法が求められている。
【0007】
そこで、本発明は、上記の要請等に鑑みて為されたものであり、クレジットカードを用いた支払われた旅費等及びその他の費用を含む経費の精算を省力的且つ効率的に行うことが可能な情報処理プログラム、情報処理装置及び情報処理方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、情報処理システムに含まれるコンピュータを、経費の明細を示し且つ当該経費の精算前に登録された登録明細データを取得する登録明細データ取得手段、前記経費の支払いに使用されたカードの使用明細を示すカード明細データを取得するカード明細データ取得手段、前記取得したカード明細データ及び前記取得した登録明細データを表示させる表示制御手段であって、当該取得した登録明細データ又は当該取得したカード明細データのいずれか一方について選択可能に一覧表示させる表示制御手段、一覧表示されている前記いずれか一方のいずれかの選択操作を受け付ける選択受付手段、及び、選択された前記いずれかと、当該いずれかと共に表示されている前記登録明細データ又は前記カード明細データのいずれか他方と、を関連付けて関連付データベースに登録する登録手段、として機能させることを特徴とする。
【0009】
請求項8に記載の発明は、経費の明細を示し且つ当該経費の精算前に登録された登録明細データを取得する登録明細データ取得手段と、前記経費の支払いに使用されたカードの使用明細を示すカード明細データを取得するカード明細データ取得手段と、前記取得したカード明細データ及び前記取得した登録明細データを表示させる表示制御手段であって、当該取得した登録明細データ又は当該取得したカード明細データのいずれか一方について選択可能に一覧表示させる表示制御手段と、一覧表示されている前記いずれか一方のいずれかの選択操作を受け付ける選択受付手段と、選択された前記いずれかと、当該いずれかと共に表示されている前記登録明細データ又は前記カード明細データのいずれか他方と、を関連付けて関連付データベースに登録する登録手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項9に記載の発明は、情報処理システムに含まれるコンピュータにより実行される情報処理方法であって、経費の明細を示し且つ当該経費の精算前に登録された登録明細データを取得するステップと、前記経費の支払いに使用されたカードの使用明細を示すカード明細データを取得するステップと、前記取得したカード明細データ及び前記取得した登録明細データを表示させる表示制御手段であって、当該取得した登録明細データ又は当該取得したカード明細データのいずれか一方について選択可能に一覧表示させるステップと、一覧表示されている前記いずれか一方のいずれかの選択操作を受け付けるステップと、選択された前記いずれかと、当該いずれかと共に表示されている前記登録明細データ又は前記カード明細データのいずれか他方と、を関連付けて関連付データベースに登録するステップと、を含むことを特徴とする。
【0011】
請求項1、請求項8又は請求項9のいずれか一項に記載の発明により、経費に関する登録明細データとカード明細データとを、入力操作等の労力を軽減しつつ簡易に且つ相互に関連付けて登録することができるので、カードを用いて支払われた経費の精算を省力的且つ効率的に行うことができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理プログラムにおいて、前記選択されたいずれか一方の金額と、当該選択されたいずれか一方と共に表示されている前記いずれか他方の金額と、を比較する比較手段、前記比較された金額同士が一致している場合に、当該一致している旨を表示させると共に、前記選択されたいずれか一方と、当該選択されたいずれか一方と共に表示されている前記いずれか他方と、の関連付けを行うか否かの確認操作のための確認操作画像を表示させる確認操作画像表示手段、及び、前記確認操作画像を用いた前記関連付けを行う旨の前記確認操作を受け付ける確認操作受付手段、として前記コンピュータを更に機能させ、前記関連付けを行う旨の前記確認操作が受け付けられた場合に、前記登録手段は、前記選択されたいずれか一方と、当該選択されたいずれか一方と共に表示されている前記いずれか他方と、の関連付けと前記関連付データベースへの登録を行うことを特徴とする。これにより、関連付けに関するユーザの意思を確実に反映させつつ、登録明細データとカード明細データとを関連付けて登録することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の情報処理プログラムにおいて、前記表示制御手段は、前記選択されたいずれか一方の金額と一致する金額の前記いずれか他方を、前記選択されたいずれか一方の金額と一致しない金額の前記いずれか他方とは異なる表示態様で表示させることを特徴とする。これにより、金額が一致するデータをユーザに迅速に認識させることができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の情報処理プログラムにおいて、前記確認操作画像表示手段は、前記いずれか一方の金額と、前記いずれか他方の金額と、が一致しない場合に、当該各金額の差額を表示させると共に、前記確認操作画像を表示させ、前記関連付けを行う旨の前記確認操作が受け付けられた場合に、前記登録手段は、前記関連付け及び前記登録を行うことを特徴とする。これにより、関連付けに関するユーザの意思を確実に反映させつつ、各データを関連付けて登録することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報処理プログラムにおいて、前記取得したいずれか一方の一覧表示において、前記表示制御手段は、当該いずれか一方に対応した前記経費の使用の態様に応じて予め設定された関連付け不可理由により前記いずれか他方との関連付けができないとされている前記いずれか一方を選択不能に表示させ、前記経費の使用の態様に応じた前記関連付け不可理由は、(i)前記登録明細データに含まれている金額の単位に関する関連付け不可理由、(ii)前記登録明細データに含まれている金額のレートに関する関連付け不可理由、(iii)前記登録明細データの属性に関する関連付け不可理由、(iv)前記登録明細データの日付及び前記カード明細データの利用日に関する関連付け不可理由、又は、(v)その他前記態様に応じて予め設定された関連付け不可理由のいずれかであることを特徴とする。これにより、ユーザに当該選択不能であることを迅速に認識させることができる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の情報処理プログラムにおいて、前記関連付けができないとされている前記いずれか一方に対応する操作が実行されたとき、前記表示制御手段は、前記関連付け不可理由を表示させることを特徴とする。これにより、ユーザに当該関連付け不可理由を迅速に認識させることができる。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の情報処理プログラムにおいて、前記いずれか一方と前記いずれか他方との関連付けが終了した場合に、前記表示制御手段は、前記関連付けが終了した前記いずれか他方に代えて、次に当該関連付けを行うべき他の前記いずれか他方を表示させ、更に前記表示制御手段は、前記関連付けが終了した前記いずれか一方の表示を消去させることを特徴とする。これにより、一のデータの関連付けが二重に為されることを防止しつつ且つユーザの操作の手間を低減しつつ、必要な関連付けを連続して行うことができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、経費に関する登録明細データとカード明細データとを、入力操作等の労力を軽減しつつ簡易且つ相互に関連付けて登録することができるので、カードを用いて支払われた経費の精算を省力的且つ効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】実施形態の情報処理システムSの概要構成の一例を示す図である。
図2】実施形態のカード明細データ、登録済み明細データ及び関連付けデータの一例をそれぞれ示す図である。
図3】実施形態のシステム制御部23の機能ブロックの一例を示す図である。
図4】実施形態のカード明細データと登録済み明細データとの関連付け時におけるクライアント端末1と情報処理サーバ2との間のやり取りの第1例を示すシーケンス図である。
図5】実施形態の第1例のカード明細データの選択画面の一例を示す図である。
図6】実施形態の第1例のカード明細データと登録済み明細データとの関連付けのための画面の一例を示す図である。
図7】実施形態の第1例の関連付け不可理由の表示の一例を示す図である。
図8】(a)は金額一致の場合の実施形態の第1例の確認操作画面の一例を示す図である。(b)は金額不一致の場合の実施形態の第1例の確認操作画面の一例を示す図である。
図9】実施形態の第1例のカード明細データと登録済み明細データとの関連付け終了後の画面の一例を示す図である。
図10】実施形態のカード明細データと登録済み明細データとの関連付け時におけるクライアント端末1と情報処理サーバ2との間のやり取りの第2例を示すシーケンス図である。
図11】実施形態の第2例の登録済み明細データの選択画面の一例を示す図である。
図12】実施形態の第2例の登録済み明細データとカード明細データとの関連付けのための画面の一例を示す図である。
図13】(a)は金額一致の場合の実施形態の第2例の確認操作画面の一例を示す図である。(b)は金額不一致の場合の実施形態の第2例の確認操作画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について詳細に説明する。以下に説明する実施形態の各例は、クラウド型の情報処理システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0021】
[1.情報処理システムSの構成及び機能]
先ず、図1図3を参照して、本実施形態の各例に係る情報処理システムSの構成及び概要機能について説明する。図1は、情報処理システムSの概要構成の一例を示す図である。図1に示すように、情報処理システムSは、クライアント端末1、情報処理サーバ2(本発明の情報処理装置の一例)及びカード会社サーバ3等を含んで構成されている。クライアント端末1、情報処理サーバ2及びカード会社サーバ3は、それぞれ、インターネット等のネットワークNWに接続される。なお、図1の例では、1台のクライアント端末1を示しているが、実際には複数台のクライアント端末が存在する。
【0022】
クライアント端末1は、情報処理サーバ2にログインするためのアカウントが発行された組織(例えば、企業)のユーザにより使用される。クライアント端末1は、ウェブブラウザによりネットワークNWを介して情報処理サーバ2にアクセスしてログインした後、情報処理サーバ2から送信された画面データ(例えば、ウェブページ)に従ってディスプレイ上に各種画面を表示する。なお、クライアント端末1には、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、又はタブレット等が適用可能である。
【0023】
情報処理サーバ2は、クラウド環境に構築され、クラウドサービスを提供するためのサーバである。クラウドサービスの一例として、経費(交通費、旅費など)に関わる処理を一元管理するサービスがあるが、特に限定されるものではない。なお、情報処理サーバ2は、一台のコンピュータにより構成されてもよいし、複数台のコンピュータにより構成されてもよい。また、情報提供サーバ2は、図1に示すように、通信部21、記憶部22、及びシステム制御部23等を備える。
【0024】
通信部21は、システム制御部23の制御の下、ネットワークNWを介してクライアント端末1及びカード会社サーバ3との間で通信を行う。このとき、クライアント端末1とカード会社サーバ3との間で各種データ等の授受が直接行われることはなく、各種データ等の直接の授受は、クライアント端末1と情報処理サーバ2との間、又はカード会社サーバ3と情報処理サーバ2との間のいずれか一方で行われる。記憶部22は、例えば、ハードディスクドライブ等から構成され、OS(オペレーティングシステム)、OS上で動作する各種アプリケーション、及び各種データを格納する。各種データには、アプリケーションで使用される設定データ、及びアプリケーションに従って実行された処理で得られたデータ等が含まれる。各種アプリケーションには、例えば、実施形態の各例の関連付けアプリケーションが含まれる。実施形態の関連付けアプリケーションは、実施形態の登録済み明細データと、実施形態のカード明細データと、を、クライアント端末1におけるユーザの操作に基づき相互に関連付けて情報処理サーバ2に登録するためのアプリケーションである。なお、以下の説明では、実施形態のカード明細データに対する実施形態の登録済み明細データの関連付けを、「実施形態の第1例」と称し、実施形態の登録済み明細データに対する実施形態のカード明細データの関連付け(即ち、実施形態の第1例の逆パターン)を、「実施形態の第2例」と称する。
【0025】
ここで、実施形態の登録済み明細データは、上記ユーザの例えば出張に必要な旅費や宿泊費等の経費を当該ユーザが事前に又は事後的に申請し、それが情報処理サーバ2に登録されることで生成されるデータである。一方、実施形態のカード明細データは、そのユーザが上記旅費等の支払いに使用したクレジットカード(例えば、上記コーポレートカード)の使用明細のデータである。これら登録済み明細データ及びカード明細データについては、後ほど例示しつつ詳述する。なお、関連付けアプリケーションには、本発明の情報処理プログラムが組み込まれる。
【0026】
更に、記憶部22には、上記登録済み明細データ及び上記カード明細データ等を記憶するためのデータベース221が構築されている。上記各データのそれぞれには、固有の名称及び固有のID(識別情報)が付与される。そして、各データは、アカウントが発行された組織毎に区別された記憶場所に、組織のアカウント情報に対応付けられて記憶される。なお、組織のアカウント情報には、組織名、組織ID、及びパスワード等を含む組織の固有情報が含まれる。図2は、実施形態のカード明細データ、登録済み明細データ及び関連付けデータの一例をテーブル形式(言い換えれば、リスト形式)で表した図である。
【0027】
図2に示す登録済み明細データ221aは、上記ユーザの一例としての申請者(例えば、社員)が、例えば出張の出発前に(即ち事前に)、その行程(移動)の一区間ごとに入力して登録した、旅費や宿泊費等の経費の情報、及び日付等の情報を示している。図2に示す登録済み明細データ221aの例では、宿泊を伴い且つ新幹線を使って目黒から大阪方面に出張する申請者が入力して登録した、その行程の区間、移動方法、必要な費用(旅費及び宿泊費等)並びにその支払い元等を示す情報を含む各フィールドが、当該一区間ごと及び一宿泊ごとに、一レコードとしてそれぞれ登録されている。登録済み明細データ221aの各レコードは、登録済明細IDにより相互に識別されている。図2に示すカード明細データ221bは、上記申請者が上記経費の支払いに使用したクレジットカードの使用明細を示している。図2に示すカード明細データ221bの例では、クレジットカードの一使用ごとの使用内容が、その利用日、利用先(支払い先)、利用金額及びカード名を示す情報を含む各フィールドが、当該クレジットカードの一使用ごとに一レコードとして登録されている。カード明細データ221bの各レコードは、利用明細IDにより相互に識別されている。図2に示す関連付けデータ221cは、実施形態の関連付けアプリケーションの実行により相互に関連付けられた、上記登録済み明細データ221aの一レコードと上記カード明細データ221bの一レコードとの当該関連付けを示している。図2に示す関連付けデータ221cの例では、当該登録済み明細データ221aの一レコードを示す登録明細IDを含むフィールドと、当該カード明細データ221bの一レコードを示すカード明細IDを含むフィールドと、が、一の当該関連付けを示す一レコードとして登録されている。関連付けデータ221cの各レコードは、関連付IDにより相互に識別されている。なお、図2に例示する各データの登録内容は、あくまで一例である。更に、図2に示す各データは、それぞれ、情報処理サーバ2とは異なる他のサーバ(例えば、データベースサーバ)に記憶されてもよい。例えば、登録済み明細データ221aは、それを登録したユーザが使用するクライアント端末1に記録されていてもよい。
【0028】
システム制御部23は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等から構成され、対応するOS上で動作するアプリケーションに従ってCPUが各種処理を実行する。図3は、システム制御部23の機能ブロックの一例を示す図である。図3に示すように、システム制御部23は、カード明細データ取得部231、登録済み明細データ取得部232、表示制御部233、選択結果取得部234、金額比較部235、確認操作画像表示制御部236、確認操作取得部237及び関連付け/登録部238等として機能する。即ち、実施形態の関連付けアプリケーションによって、コンピュータとしてのシステム制御部23は、カード明細データ取得部231、登録済み明細データ取得部232、表示制御部233、選択結果取得部234、金額比較部235、確認操作画像表示制御部236、確認操作取得部237及び関連付け/登録部238として機能する。なお、カード明細データ取得部231は、本発明における「カード明細データ取得手段」の一例である。登録済み明細データ取得部232は、本発明における「登録明細データ取得手段」の一例である。表示制御部233は、本発明における「表示制御手段」の一例である。選択結果取得部234は、本発明における「選択受付手段」の一例である。金額比較部235は、本発明における「比較手段」の一例である。確認操作画像表示制御部236は、本発明における「確認操作画像表示手段」の一例である。確認操作取得部237は、本発明における「確認操作受付手段」の一例である。関連付け/登録部238は、本発明における「登録手段」の一例である。
【0029】
カード明細データ取得部231は、実施形態の第1例及び実施形態の第2例の双方において、例えば予め設定された期間ごとに、又は情報処理サーバ2の管理者により指示された場合に、カード会社サーバ3から、ネットワークNWを介して、情報処理サーバ2に接続される各クライアント端末1のユーザ(上記申請者)がその経費の支払いに使用したクレジットカードの使用明細を示すカード明細データを取得し、これを上記カード明細データ221bのレコードとして記憶部22のデータベース221に格納する。これに加えて、実施形態の関連付けアプリケーションによるカード明細データ221bの一レコードと登録済み明細データ221aの一レコードとの相互の関連付けが行われる場合、カード明細データ取得部231は、クライアント端末1のユーザからの要求(後述するカード明細データの検索要求)に基づいて、必要なカード明細データ221bのレコードをデータベース221から読み出して、表示制御部233に出力する。
【0030】
登録済み明細データ取得部232は、実施形態の第1例及び実施形態の第2例の双方において、クライアント端末1のユーザからの上記要求に基づいて上記相互の関連付けが行われる場合、必要な登録済み明細データ221aをデータベース221から読み出して表示制御部233に出力する。
【0031】
表示制御部233は、実施形態の第1例及び実施形態の第2例の双方において、クライアント端末1のユーザからの上記要求に基づいて上記関連付けが行われる場合、上記要求に対応したカード明細データ221bのレコード及び登録済み明細データ221aのレコードを、カード明細データ取得部231及び登録済み明細データ取得部を介してそれぞれ取得する。そして、表示制御部233は、取得したカード明細データ221bのレコード及び登録済み明細データ221aのレコードを、ネットワークNWを介してクライアント端末1に送信して表示させる。
【0032】
これに加えて、実施形態の第1例の場合、表示制御部233は、クライアント端末1のユーザにより、カード明細データの一レコードとの関連付けが後述する登録済み明細関連付け不可理由により不可とされている登録済み明細データの一レコードが後述するように選択された場合に、当該選択された登録済み明細データの一レコードに対応した上記登録済み明細関連付け不可理由を、ネットワークNWを介して当該クライアント端末1に送信して表示させる。一方、実施形態の第2例の場合、表示制御部233は、クライアント端末1のユーザにより、登録済み明細データの一レコードとの関連付けが後述するカード明細関連付け不可理由により不可とされているカード明細データの一レコードが後述するように選択された場合に、当該選択されたカード明細データの一レコードに対応した上記カード明細関連付け不可理由を、ネットワークNWを介して当該クライアント端末1に送信して表示させる。
【0033】
選択結果取得部234は、実施形態の第1例の場合、クライアント端末1のユーザにより、カード明細データの一レコードとの関連付けが所望される登録済み明細データの一レコードが選択された場合に、ネットワークNWを介して、その登録済み明細データの選択結果を取得し(受け付け)、金額比較部235及び関連付け/登録部238に出力する。この選択結果には、カード明細データの一レコードと、それに関連付けるものとしてクライアント端末1において上記選択された登録済み明細データの一レコードと、が含まれている。一方、選択結果取得部234は、実施形態の第2例の場合、クライアント端末1のユーザにより、登録済み明細データの一レコードとの関連付けが所望されるカード明細データの一レコードが選択された場合に、ネットワークNWを介して、そのカード明細データの選択結果を取得し、金額比較部235及び関連付け/登録部238に出力する。この選択結果には、登録済み明細データの一レコードと、それに関連付けるものとしてクライアント端末1において上記選択されたカード明細データの一レコードと、が含まれている。
【0034】
金額比較部235は、実施形態の第1例及び第2例の双方において、選択結果取得部234により取得された選択結果に含まれるカード明細データの一レコードの金額(合計金額)と、登録済み明細データの一レコードの金額(合計金額)と、を比較し、その比較結果を確認操作画像表示制御部236に出力する。
【0035】
確認操作画像表示制御部236は、実施形態の第1例及び第2例の双方において、金額比較部235による比較結果に基づき、選択結果取得部234により取得された選択結果に含まれるカード明細データの一レコードと、登録済み明細データの一レコードと、の実施形態の関連付けを行うか否かをクライアント端末1のユーザに確認させるための確認操作画像を、上記選択結果を送信して来たクライアント端末1にネットワークNWを介して出力して表示させる。このとき、確認操作画像表示制御部236は、上記比較結果により上記選択結果に含まれるカード明細データの一レコードの金額と、登録済み明細データの一レコードの金額と、が一致している場合、その旨を示すと共に関連付けの実行を確認するための上記確認操作画像を、クライアント端末1に出力して表示させる。一方、確認操作画像表示制御部236は、上記比較結果により上記選択結果に含まれるカード明細データの一レコードの金額と、登録済み明細データの一レコードの金額と、が一致していない場合、その旨及びその差額を示すと共に関連付けの実行を確認するための上記確認操作画像を、クライアント端末1に出力して表示させる。これらの確認操作画像は、クライアント端末1においては、いわゆるモーダル画像として表示される。
【0036】
確認操作取得部237は、実施形態の第1例及び実施形態の第2例の双方において、クライアント端末1のユーザにより、上記確認操作画像のいずれかを用いた確認操作が行われた場合、ネットワークNWを介して、その確認操作結果を取得し(受け付け)、関連付け/登録部238に出力する。
【0037】
関連付け/登録部238は、実施形態の第1例及び実施形態の第2例の双方において、上記選択結果取得部234からの選択結果と、上記確認操作取得部237からの確認操作結果と、に基づいて、当該選択結果により示されるカード明細データの一レコードと登録済み明細データの一レコードとを関連付け、その結果を、関連付けデータ221cとしてデータベース221に格納する。このとき、関連付け/登録部238は、関連付けられるカード明細データの一レコードと登録済み明細データの一レコードとを、それぞれの利用明細ID及び登録済明細IDを用いて関連付け、関連付けデータ221cとしてデータベース221に格納する。
【0038】
[2.情報処理システムSの動作]
[2.1情報処理システムSの動作の第1例]
次に、図4図9を参照して、実施形態の関連付けアプリケーションによるカード明細データ221bの一レコードと登録済み明細データ221aの一レコードとの関連付けにおける情報処理システムSの動作の第1例について説明する。図4は、上記関連付け時におけるクライアント端末1と情報処理サーバ2との間のやり取りの第1例を示すシーケンス図である。図5は、実施形態の第1例のカード明細データ221bの選択画面の一例を示す図である。図6は、上記関連付けのための画面の一例を示す図である。図7は、実施形態の登録済み明関連付け不可理由の表示の一例を示す図である。図8は、金額一致の場合の実施形態の第1例の確認操作画面の一例、及び金額不一致の場合の実施形態の第1例の確認操作画面の一例をそれぞれ示す図である。図9は、上記関連付け終了後の画面の一例を示す図である。以下に説明する情報処理システムSの動作の第1例は、選択されたカード明細データ221bの一レコードに対して登録済み明細データ221aの一レコードを関連付ける実施形態の第1例の場合の情報処理システムSの動作例である。
【0039】
実施形態の第1例における関連付けは、クライアント端末1と情報処理サーバ2とのセッションが確立され、クライアント端末1から情報処理サーバ2へのログインが行われた後、クライアント端末1のユーザによる操作に応じて開始される。即ち、図4に示すように、実施形態の第1例における関連付けは、いずれかのクライアント端末1から、当該関連付けを行う旨と共に、当該関連付けの対象となるカード明細データ221bを検索するためのカード明細データ検索画面の取得要求がネットワークNWを介して送信されることで開始される(ステップS1)。この取得要求には、当該取得要求を送信するクライアント端末1を他のクライアント端末1から識別するための端末IDが含まれている。
【0040】
上記カード明細データ検索画面要求が送信されてくると、システム制御部23の表示制御部233は、図5に示すカード明細データ検索画面を、当該カード明細データ検索画面の取得要求を送信してきたクライアント端末1に送信して表示させる(ステップS2)。ステップS2におけるカード明細データ検索画面の送信は、上記取得要求と共に送信されてきた上記端末IDを手掛かりとして行われる。図5に示すカード明細データ検索画面51には、実施形態の第1例における関連付けの対象となるカード明細データ221bを検索するための検索条件が入力される検索領域51a、その検索結果が表示される検索結果表示領域51b、及び、実施形態の第1例における関連付けを行う際に操作される関連付けボタン51c等が含まれている。検索領域51aには、利用者名入力領域51aaと、利用日入力領域51abと、カード選択領域51acと、国内/海外選択領域51adと、検索ボタン51aeと、が設けられている。
【0041】
そして、クライアント端末1において、図5に示すカード明細データ検索画面51の利用者名入力領域51aa等を用いて利用者名等が検索条件として入力され、検索ボタン51aeが操作されると、当該検索条件を含むカード明細データの検索要求が、当該クライアント端末1からネットワークNWを介して送信される(ステップS3)。この検索要求には、その送信元たるクライアント端末1の端末IDが含まれている。これにより、システム制御部23のカード明細データ取得部231は、上記検索条件に適合するカード明細データ221bのレコードをデータベース221において検索し、検索結果を表示制御部233に出力する。表示制御部233は、当該検索結果としてのカード明細データ221bのレコードを、ネットワークNWを介してクライアント端末1に送信する(ステップS4)。ステップS4におけるカード明細データの送信は、上記検索要求と共に送信されてきた上記端末IDを手掛かりとして行われる。これにより、当該検索要求を送信したクライアント端末1の検索結果表示領域51bには、図5に示すように、検索結果としてのカード明細データが、その利用明細ID及び利用日等の情報を含んで選択可能に表示される。そして、クライアント端末1において、検索結果表示領域51bに表示されているカード明細データのいずれかが選択された上で、関連付けボタン51cが操作されると、実施形態の第1例における関連付けを行う旨の関連付け要求が、当該クライアント端末1からネットワークNWを介して送信される(ステップS5)。この関連付け要求には、その送信元たるクライアント端末1の端末IDが含まれている。
【0042】
次に、システム制御部23の登録済み明細データ取得部232は、ステップS5の関連付け要求を受信したら、当該関連付け要求を送信したクライアント端末1のユーザに対応する登録済み明細データ221aのレコードのうち、実施形態の第1例における関連付けがされていないレコード(換言すれば、関連付けデータ221cに含まれていない登録済み明細データ221aのレコード)をデータベース221において検索し、その結果を表示制御部233に出力する。これにより、表示制御部233は、登録済み明細データ取得部232から出力された登録済み明細データを含む関連付け画面を、ネットワークNWを介してクライアント端末1に送信する(ステップS6)。ステップS6における関連付け画面の送信は、上記関連付け要求と共に送信されてきた上記端末IDを手掛かりとして行われる。
【0043】
ステップS6でクライアント端末1に送信される関連付け画面52には、図6に示すように、上記カード明細データ検索画面51を用いて検索されたカード明細データが表示されるカード明細データ表示領域52aと、登録済み明細データ取得部232により検索された登録済み明細データ221aの各レコードが選択可能に表示される登録済み明細データ表示領域52bと、が含まれている。カード明細データ表示領域52aには、図5に示す検索結果表示領域51bと同様の項目ごとに、カード明細データ221bの一レコードが表示される。登録済み明細データ表示領域52bには、登録済み明細データ取得部232により検索された登録済み明細データ221aの各レコードが、当該登録済み明細データ221aとしての各項目(図2参照)に対応してそれぞれ表示される。これに加えて、登録済み明細データ表示領域52bの例えば左端には、登録済み明細データ表示領域52bに表示されている登録済み明細データ221aの各レコードを選択するための選択ボタン52baがレコードごとに表示される。
【0044】
ここで、登録済み明細データ取得部232により検索される登録済み明細データ221aのレコードには、例えば情報処理サーバ2の管理者により予め設定された、実施形態の第1例における関連付けが不可とされるレコードがある場合がある。この関連付け不可理由(即ち、上記登録済み明細関連付け不可理由)の例としては、例えば以下の(i)から(v)の理由等が挙げられる。これらの登録済み明細関連付け不可理由を示すデータは、例えばシステム制御部23のROM内に予め記憶されている。
(i)当該レコードに含まれている金額の単位に関する理由
(ii)当該レコードに含まれている金額のレートに関する理由
(iii)当該レコードの属性に関する理由
(iv)当該レコードの日付及びカード明細データの利用日に関する理由
(v)その他予め設定された理由
そして、図6に示す登録済み明細データ表示領域52bに表示されている登録済み明細データ221aのレコードのうち、上記登録済み明細関連付け不可理由に該当しないレコードについては、操作可能な選択ボタン52baが表示される。これに対し、上記登録済み明細関連付け不可理由に該当するレコードについては、選択(操作)不可な選択ボタン52bbが、選択ボタン52baに対して識別可能に表示される。
【0045】
ここで、例えば図6に例示される関連付け画面52の登録済み明細データ表示領域52bにおいて選択ボタン52bbが選択された(例えば、マウスオンとされた)場合、クライアント端末1からは、当該選択された選択ボタン52bbに対応した登録済み明細関連付け不可理由の要求が、ネットワークNWを介して送信される(ステップS7)。この登録済み明細関連付け不可理由の要求には、その送信元たるクライアント端末1の端末IDが含まれている。そして、当該登録済み明細関連付け不可理由の要求を受信したシステム制御部23の表示制御部233は、当該要求に対応した登録済み明細関連付け不可理由をシステム制御部23のROMから読み出し、ネットワークNWを介してクライアント端末1に送信する(ステップS8)。ステップS8における登録済み明細関連付け不可理由の送信は、上記登録済み明細関連付け不可理由の要求と共に送信されてきた上記端末IDを手掛かりとして行われる。これにより、選択ボタン52bbが選択されているクライアント端末1では、当該選択に対応させて、図7に例示する関連付け不可理由52bcが、例えば吹き出し形式として(換言すれば、いわゆるホバー(hover)形式で)表示される。
【0046】
そして、図6又は図7に例示する関連付け画面52において、クライアント端末1のユーザの選択操作により、そのカード明細データ表示領域52aに表示されているカード明細データのレコードと関連付けられる登録済み明細データのレコードの選択が行われる(ステップS9)。このとき、表示制御部233は、カード明細データ表示領域52aに表示されているカード明細データのレコードの金額と同じ金額の登録済み明細データのレコードの例えば小計欄は、図6に例示するように、当該金額が異なる他のレコードから識別可能に表示させる。ステップS9における選択結果は、ネットワークNWを介して、その送信元たるクライアント端末1の端末ID、及び、選択された登録済み明細データのレコードに関連付けられるカード明細データのレコード(即ち、図6又は図7のカード明細データ表示領域52aに表示されているカード明細データのレコード)と共に情報処理サーバ2に送信される(ステップS10)。このとき、各レコードについては、対応する登録済み明細ID及び利用明細IDのみが送信されてもよい。
【0047】
次に、ステップS10で登録済み明細データのレコードの選択結果を受信したシステム制御部23の選択結果取得部234は、受信した選択結果を金額比較部235及び関連付け/登録部238に出力する。これにより、金額比較部235は、その選択結果に含まれるカード明細データの一レコードの金額と、選択された登録済み明細データの一レコードの金額と、を比較し、その比較結果を確認操作画像表示制御部236に出力する(ステップS11)。これにより、確認操作画像表示制御部236は、比較された各金額が一致していることが上記比較結果により示されている場合、その旨を示すと共に関連付けの実行を確認するための上記確認操作画像を、クライアント端末1に出力して表示させる。このときの確認操作画像は、例えば図8(a)に例示される確認操作画像60である。図8(a)に例示される確認操作画面60には、関連付けを行う旨及び比較された金額(換言すれば、上記比較結果として一致した金額)を示すメッセージと共に、関連付けを行う際に操作されるOKボタン60aと、関連付けをキャンセルする場合に操作されるキャンセルボタン60bと、が含まれている。これに対し、確認操作画像表示制御部236は、比較された各金額が一致していないことが上記比較結果により示されている場合、その旨を示すと共に関連付けの実行を確認するための上記確認操作画像を、クライアント端末1に出力して表示させる。このときの確認操作画像は、例えば図8(b)に例示される確認操作画像61である。図8(b)に例示される確認操作画面61には、関連付けを行う旨及び比較された金額並びにそれらの差額を示すメッセージと共に、当該各金額が一致していなくとも関連付けを行う際に操作されるOKボタン61aと、関連付けをキャンセルする場合に操作されるキャンセルボタン61bと、が含まれている。確認操作画像表示制御部236及び表示制御部233は、上記比較結果に応じて、上記確認操作画面60又は上記確認操作画像61のいずれかを、クライアント端末1に出力して表示させる(ステップS12)。送信された確認操作画像60又は確認操作画像61のいずれかは、クライアント端末1において、例えば上記モーダル画像として表示される。また、ステップS12における確認操作画像60又は確認操作画像61のいずれかの送信は、上記選択結果と共に送信されてきた上記端末IDを手掛かりとして行われる。
【0048】
そして、確認操作画像60又は確認操作画像61のいずれかが表示されているクライアント端末1では、実施形態の第1例における関連付けを行うか否かの指定が、そのユーザの確認操作により実行される(ステップS13)。具体的には、クライアント端末1において確認操作画像60が表示されている場合にはOKボタン60a又はキャンセルボタン60bの操作、或いは、確認操作画像61が表示されている場合にはOKボタン61a又はキャンセルボタン61bの操作により、上記指定が行われる。クライアント端末1における当該指定は、確認結果として、ネットワークNWを介して情報処理サーバ2に送信される(ステップS14)。
【0049】
ステップS14で取得した確認結果により実施形態の第1例における関連付けがキャンセルされることが指定されている場合、表示制御部233は、引き続き図6に例示する又は図7に例示する関連付け画面52をクライアント端末1に表示させる。
【0050】
これに対し、ステップS14で取得した確認結果により実施形態の第1例における関連付けを行うことが指定されている場合、関連付け/登録部238は、当該指定された関連付けに対応した関連付けデータ221cを新たに生成し、データベース221に格納する(ステップS15)。このとき、関連付け/登録部238は、例えば実施形態の第1例に対応して予め設定された所定の内容(上書きルール)により、関連付けの対象となった関連付けデータ221cのレコードを、当該関連付けの対象となった登録済み明細データ221aのレコードで上書きする。
【0051】
なお、上記実施形態の第1例における関連付けに当たっては、例えば、以下の(ア)又は(イ)のようなルールを設けることも可能である。
(ア)登録済み明細データ221aの内容が予め設定された内容となっている登録済み明細データ221aとは、関連付け可とする。
(イ)カード明細データ221bに対応したクレジットカードの設定内容に応じた関連付けルールに沿って関連付けの可否を決定する。
【0052】
一方、ステップS15と並行して、実施形態の第1例における関連付けが行われた場合に、表示制御部233は、図9に例示するように、クライアント端末1に表示されている関連付け画面52において、実施形態の第1例における関連付けの対象となったカード明細データのレコードを消去して次の当該レコードをカード明細データ表示領域52aに表示させると共に、登録済み明細データ表示領域52bからは、実施形態の第1例における関連付けの対象となった登録済み明細データのレコードを消去する。
【0053】
[2.2情報処理システムSの動作の第2例]
次に、図10図13を参照して、実施形態の関連付けアプリケーションによるカード明細データ221bの一レコードと登録済み明細データ221aの一レコードとの関連付けにおける情報処理システムSの動作の第2例について説明する。図10は、上記関連付け時におけるクライアント端末1と情報処理サーバ2との間のやり取りの第2例を示すシーケンス図である。図11は、実施形態の第2例の登録済み明細データ221aの選択画面の一例を示す図である。図12は、上記関連付けのための画面の一例を示す図である。図13は、金額一致の場合の実施形態の第2例の確認操作画面の一例、及び金額不一致の場合の実施形態の第2例の確認操作画面の一例をそれぞれ示す図である。以下に説明する情報処理システムSの動作の第2例は、選択された登録済み明細データ221aの一レコードに対してカード明細データ221bの一レコードを関連付ける実施形態の第2例の場合の情報処理システムSの動作例である。
【0054】
実施形態の第2例における関連付けは、クライアント端末1と情報処理サーバ2における上記セッションの確立及び上記ログインが行われた後、クライアント端末1のユーザによる操作に応じて開始される。即ち、図10に示すように、実施形態の第2例における関連付けは、いずれかのクライアント端末1から、当該関連付けを行う旨と共に、当該関連付けの対象となる登録済みデータ221aを選択するための登録済み明細データ選択画面の取得要求がネットワークNWを介して送信されることで開始される(ステップS20)。この取得要求には、当該取得要求を送信するクライアント端末1を他のクライアント端末1から識別するための端末IDが含まれている。
【0055】
次に、システム制御部23の登録済み明細データ取得部232は、ステップS20の取得要求を受信したら、当該取得要求を送信したクライアント端末1のユーザに対応する登録済み明細データ221aのレコードのうち、実施形態の第2例における関連付けがされていないレコード(換言すれば、関連付けデータ221cに含まれていない登録済み明細データ221aのレコード)をデータベース221において検索し、その結果を表示制御部233に出力する。これにより、表示制御部233は、登録済み明細データ取得部232から出力された登録済み明細データを含む登録済み明細データ選択画面を、ネットワークNWを介してクライアント端末1に送信する(ステップS21)。ステップS21における登録済み明細データ選択画面の送信は、ステップS20の取得要求と共に送信されてきた上記端末IDを手掛かりとして行われる。
【0056】
ステップS21でクライアント端末1に送信される登録済み明細データ選択画面71には、図11に示すように、実施形態の第2例における関連付けの対象となる登録済み明細データ221aに対応する伝票番号等を含む伝票情報を表示する伝票情報表示領域71a、当該伝票番号等に対応して登録済み明細データ取得部232により検索された登録済み明細データ221aの各レコードが選択可能に表示される登録済み明細データ表示領域71b、及び、実施形態の第2例における関連付けを行う際に操作される関連付けボタン71c等が含まれている。なお、登録済み明細データ選択画面71としては、図11に例示するように、出張精算の申請画面を兼用することもできる。登録済み明細データ表示領域71bには、登録済み明細データ取得部232により検索された登録済み明細データ221aの各レコードが、当該登録済み明細データ221aとしての各項目(図2参照)に対応してそれぞれ表示される。これに加えて、登録済み明細データ表示領域71bの例えば右端には、登録済み明細データ表示領域71bに表示されている登録済み明細データ221aの各レコードを選択するための選択ボタン71baがレコードごとに表示される。そして、クライアント端末1において、登録済み明細データ表示領域71bに表示されている登録済み明細データのいずれかが選択された上で、関連付けボタン71cが操作されると、実施形態の第2例における関連付けを行う旨の関連付け要求が、当該クライアント端末1からネットワークNWを介して送信される(ステップS22)。この関連付け要求には、その送信元たるクライアント端末1の端末IDが含まれている。
【0057】
次に、システム制御部23のカード明細データ取得部231は、ステップS22の関連付け要求を受信したら、当該関連付け要求を送信したクライアント端末1のユーザに対応するカード明細データ221bのレコードのうち、実施形態の第2例における関連付けがされていないレコード(換言すれば、関連付けデータ221cに含まれていないカード明細データ221bのレコード)をデータベース221において検索し、その結果を表示制御部233に出力する。これにより、表示制御部233は、カード明細データ取得部231から出力されたカード明細データを含む関連付け画面を、ネットワークNWを介してクライアント端末1に送信する(ステップS23)。ステップS23における関連付け画面の送信は、上記関連付け要求と共に送信されてきた上記端末IDを手掛かりとして行われる。
【0058】
ステップS23でクライアント端末1に送信される関連付け画面72には、図12に示すように、上記登録済み明細データ選択画面71を用いて選択された登録済み明細データが表示される登録済み明細データ表示領域72a、カード明細データ取得部231により検索されたカード明細データ221bの各レコードが選択可能に表示されるカード明細データ表示領域72b、及び、実施形態の第2例における関連付けをキャンセルする場合に操作されるキャンセルボタン72c等が含まれている。登録済み明細データ表示領域72aには、図11に示す登録済み明細データ表示領域71bと同様の項目ごとに、登録済み明細データ221aの一レコードが表示される。カード明細データ表示領域72bには、カード明細データ取得部231により検索されたカード明細データ221bの各レコードが、当該カード明細データ221bとしての各項目(図2参照)に対応してそれぞれ表示される。これに加えて、カード明細データ表示領域72bの例えば左端には、カード明細データ表示領域72bに表示されているカード明細データ221bの各レコードを選択するための選択ボタン72baがレコードごとに表示される。
【0059】
ここで、カード明細データ取得部231により検索されるカード明細データ221bのレコードには、例えば情報処理サーバ2の管理者により予め設定された、実施形態の第2例における関連付けが不可とされるレコードがある場合がある。この関連付け不可理由(即ち、上記カード明細関連付け不可理由)は、例えば上記管理者により予め任意に設定され得るが、カード明細関連付け不可理由を示すデータは、例えばシステム制御部23のROM内に予め記憶されている。そして、図12に示すカード明細データ表示領域72bに表示されているカード明細データ221bのレコードのうち、上記カード明細関連付け不可理由に該当しないレコードについては、操作可能な選択ボタン72baが表示される。これに対し、上記カード明細関連付け不可理由に該当するレコードについては、選択(操作)不可な選択ボタン72bbが、選択ボタン72baに対して識別可能に表示される。
【0060】
ここで、例えば図12に例示される関連付け画面72のカード明細データ表示領域72bにおいて選択ボタン72bbが選択された(例えば、マウスオンとされた)場合、実施形態の第1例における関連付けの場合と同様に、クライアント端末1から、当該選択された選択ボタン72bbに対応したカード明細関連付け不可理由の要求を、ネットワークNWを介して送信してもよい(ステップS24)。このカード明細関連付け不可理由の要求には、その送信元たるクライアント端末1の端末IDが含まれている。そして、当該カード明細関連付け不可理由の要求を受信したシステム制御部23の表示制御部233は、当該要求に対応したカード明細関連付け不可理由をシステム制御部23のROMから読み出し、ネットワークNWを介してクライアント端末1に送信してもよい(ステップS25)。ステップS25におけるカード明細関連付け不可理由の送信は、上記カード明細関連付け不可理由の要求と共に送信されてきた上記端末IDを手掛かりとして行われる。これにより、選択ボタン72bbが選択されているクライアント端末1では、当該選択に対応した関連付け不可理由が、例えば吹き出し形式(ホバー形式)で表示されてもよい。
【0061】
そして、図12に例示する関連付け画面72において、クライアント端末1のユーザの選択操作により、その登録済み明細データ表示領域72aに表示されている登録済み明細データのレコードと関連付けられるカード明細データのレコードの選択が行われる(ステップS26)。ステップS26における選択結果は、ネットワークNWを介して、その送信元たるクライアント端末1の端末ID、及び、選択されたカード明細データのレコードに関連付けられる登録済み明細データのレコード(即ち、図12の登録済み明細データ表示領域72aに表示されている登録済み明細データのレコード)と共に情報処理サーバ2に送信される(ステップS27)。このとき、各レコードについては、対応する登録済み明細ID及び利用明細IDのみが送信されてもよい。
【0062】
次に、ステップS27でカード明細データのレコードの選択結果を受信したシステム制御部23の選択結果取得部234は、受信した選択結果を金額比較部235及び関連付け/登録部238に出力する。これにより、金額比較部235は、その選択結果に含まれる登録済み明細データの一レコードの金額と、選択されたカード明細データの一レコードの金額と、を比較し、その比較結果を確認操作画像表示制御部236に出力する(ステップS28)。これにより、確認操作画像表示制御部236は、比較された各金額が一致していることが上記比較結果により示されている場合、その旨を示すと共に関連付けの実行を確認するための上記確認操作画像を、クライアント端末1に出力して表示させる。このときの確認操作画像は、例えば図13(a)に例示される確認操作画像80である。図13(a)に例示される確認操作画面80には、関連付けを行う旨及び比較された金額(換言すれば、上記比較結果として一致した金額)を示すメッセージと共に、関連付けを行う際に操作されるOKボタン80aと、関連付けをキャンセルする場合に操作されるキャンセルボタン80bと、が含まれている。これに対し、確認操作画像表示制御部236は、比較された各金額が一致していないことが上記比較結果により示されている場合、その旨を示すと共に関連付けの実行を確認するための上記確認操作画像を、クライアント端末1に出力して表示させる。このときの確認操作画像は、例えば図13(b)に例示される確認操作画像81である。図13(b)に例示される確認操作画面81には、関連付けを行う旨及び比較された金額並びにそれらの差額を示すメッセージと共に、当該各金額が一致していなくとも関連付けを行う際に操作されるOKボタン81aと、関連付けをキャンセルする場合に操作されるキャンセルボタン81bと、が含まれている。確認操作画像表示制御部236及び表示制御部233は、上記比較結果に応じて、上記確認操作画面80又は上記確認操作画像81のいずれかを、クライアント端末1に出力して表示させる(ステップS29)。送信された確認操作画像80又は確認操作画像81のいずれかは、クライアント端末1において、例えば上記モーダル画像として表示される。また、ステップS29における確認操作画像80又は確認操作画像81のいずれかの送信は、上記選択結果と共に送信されてきた上記端末IDを手掛かりとして行われる。
【0063】
そして、確認操作画像80又は確認操作画像81のいずれかが表示されているクライアント端末1では、実施形態の第2例における関連付けを行うか否かの指定が、そのユーザの確認操作により実行される(ステップS30)。具体的には、クライアント端末1において確認操作画像80が表示されている場合にはOKボタン80a又はキャンセルボタン80bの操作、或いは、確認操作画像81が表示されている場合にはOKボタン81a又はキャンセルボタン81bの操作により、上記指定が行われる。クライアント端末1における当該指定は、確認結果として、ネットワークNWを介して情報処理サーバ2に送信される(ステップS31)。
【0064】
ステップS31で取得した確認結果により実施形態の第2例における関連付けがキャンセルされることが指定されている場合、表示制御部233は、引き続き図12に例示する関連付け画面72をクライアント端末1に表示させる。
【0065】
これに対し、ステップS31で取得した確認結果により実施形態の第2例における関連付けを行うことが指定されている場合、関連付け/登録部238は、当該指定された関連付けに対応した関連付けデータ221cを新たに生成し、データベース221に格納する(ステップS32)。このとき、関連付け/登録部238は、例えば実施形態の第2例に対応して予め設定された所定の内容(上書きルール)により、関連付けの対象となった関連付けデータ221cのレコードを、当該関連付けの対象となったカード明細データ221bのレコードで上書きする。
【0066】
なお、上記実施形態の第2例における関連付けに当たっては、実施形態の第1例における関連付けの場合と同様に、例えば、以下の(ウ)又は(エ)のようなルールを設けることも可能である。
(ウ)カード明細データ221bの内容が予め設定された内容となっているカード明細データ221bとは、関連付け可とする。
(エ)関連付けられるカード明細データ221bに対応したクレジットカードの設定内容に応じた関連付けルールに沿って関連付けの可否を決定する。
【0067】
なお、実施形態の第1例における関連付けと同様に、ステップS32と並行して、実施形態の第2例における関連付けが行われた場合に、表示制御部233は、クライアント端末1に表示されている関連付け画面72において、実施形態の第2例における関連付けの対象となった登録済み明細データのレコードを消去して次の当該レコードを登録済み明細データ表示領域72aに表示させると共に、カード明細データ表示領域72bからは、実施形態の第2例における関連付けの対象となったカード明細データのレコードを消去してもよい。
【0068】
以上それぞれ説明したように、上記実施形態の情報処理システムSの動作の各例によれば、情報処理サーバ2は、登録済み明細データ221a及びカード明細データ221bをそれぞれ取得し、取得した各データを、登録済み明細データ221a(実施形態の第1例の場合。以下、同様。)又はカード明細データ221b(実施形態の第2例の場合。以下、同様)について選択可能にクライアント端末1において一覧表示させ、一覧表示されている登録済み明細データのレコード(又はカード明細データのレコード)のいずれかの選択操作を受け付け、選択された登録済み明細データのレコード(又はカード明細データのレコードと、それと共にクライアント端末1において表示されているカード明細データのレコード(又は登録済み明細データのレコード)と、を関連付けてデータベース221に登録する。よって、例えば出張に伴う経費に関する登録済み明細データ221aとカード明細データ221bとを、入力操作等の労力を軽減しつつ簡易に関連付けて登録することができるので、クレジットカードを用いて支払われた旅費等の経費の精算を登録済み明細データ221aとの関係で省力的且つ効率的に行うことができる。
【0069】
また、カード明細データのレコード(又は登録済み明細データのレコード)の金額と登録済み明細データのレコード(又はカード明細データのレコード)の金額とが一致している場合に、その旨をモーダル画像として表示させると共に(図8(a)又は図13(a)参照)、それらの関連付けを行う旨の確認操作が受け付けられた場合に、選択された登録済み明細データのレコード(又はカード明細データのレコード)と、それと共に表示されているカード明細データのレコード(又は登録済み明細データのレコード)と、の関連付けとデータベース221への登録を行うので、関連付けに関するユーザの意思を確実に反映させつつ、実施形態の関連付けを行うことができる。
【0070】
更に、図6に例示するように、表示されているカード明細データのレコードの金額と一致する登録済み明細データのレコードを、他の登録済み明細データのレコード(即ち、表示されているカード明細データのレコードの金額と一致しない金額の登録済み明細データのレコード)とは異なる表示態様で表示させるので、表示されているカード明細データのレコードの金額と一致する金額の登録済み明細データのレコードを、ユーザに迅速に認識させることができる。
【0071】
更にまた、カード明細データのレコード(又は登録済み明細データのレコード)の金額と登録済み明細データのレコード(又はカード明細データのレコード)の金額とが一致していない場合に、その差額を表示させると共に確認操作画像61を表示させ(図8(b)又は図13(b)参照)、それらの関連付けを行う旨の確認操作が受け付けられた場合に、選択された登録済み明細データのレコード(又はカード明細データのレコード)と、それと共に表示されているカード明細データのレコード(又は登録済み明細データのレコード)と、の関連付けとデータベース221への登録を行うので、関連付けに関するユーザの意思を確実に反映させつつ、実施形態の関連付けを行うことができる。
【0072】
また、登録済み明細データ221a(又はカード明細データ221b)の一覧表示において、登録済み明細データ(又はカード明細データ)に対応した経費の使用の態様に応じた既定の関連付け不可理由(即ち、登録済み明細関連付け不可理由又はカード明細関連付け不可理由)によりカード明細データ(又は登録済み明細データ)との関連付けができないとされている登録明細データ(又はカード明細データ)を選択不能に表示させるので(図6図7又は図13参照)、ユーザに当該選択不能であることを迅速に認識させることができる。
【0073】
また、カード明細データに対する関連付けができないとされている登録済み明細データに対応する操作に応じて関連付け不可理由52bcを表示させるので(図7参照)、ユーザに当該関連付け不可理由を迅速に認識させることができる。
【0074】
更に、図9に例示するように、登録済み明細データ(又はカード明細データ)とカード明細データ(又は登録済み明細データ)との関連付けが終了した場合に、次に関連付けを行うべき他のカード明細データのレコード(又は登録済み明細データのレコード)を取得し、当該関連付けが終了したカード明細データのレコード(又は登録済み明細データのレコード)に代えて、取得した他のカード明細データ(又は他の登録済み明細データのレコード)をクライアント端末1において表示させ、更に、当該関連付けが終了した登録済み明細データのレコード(又はカード明細データのレコード)の表示を消去させるので、一の登録済み明細データのレコード(又は一のカード明細データのレコード)の関連付けが二重に為されることを防止しつつ且つユーザの操作の手間を低減しつつ、実施形態の関連付けを連続して行うことができる。
【0075】
なお、以上のように本発明の一実施形態を二つの例について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態から種々構成等に変更を加えてもよく、その場合も本発明の技術的範囲に含まれる。本発明は、上述したクラウド型の情報処理システム以外にも適用可能である。例えば本発明の情報処理プログラムが組み込まれたアプリケーションを所定のサーバからパーソナルコンピュータ等の端末にダウンロードしてインストールさせてもよい。この場合、当該アプリケーションがインストールされた端末は、情報処理サーバ2と同様に、登録済み明細データ及びカード明細データをそれぞれ取得し、取得した各データを、登録済み明細データ(又はカード明細データ)について選択可能にディスプレイにおいて一覧表示させ、一覧表示されている登録済み明細データのレコード(又はカード明細データのレコード)のいずれかの選択操作を受け付け、選択された登録済み明細データのレコード(又はカード明細データのレコード)と、それと共に表示されているカード明細データのレコード(又は登録済み明細データのレコード)と、を関連付けて登録することになる。
【0076】
また、上述した本発明の一実施形態では、出張等に関連する旅費や宿泊費を経費の一例としたが、これ以外に、企業活動において必要となる費用について、本発明を広く適用することが可能である。
【符号の説明】
【0077】
1 クライアント端末
2 情報処理サーバ
21 通信部
22 記憶部
231 カード明細データ取得部
232 登録済み明細データ取得部
233 表示制御部
234 選択結果取得部
235 金額比較部
236 確認操作画像表示制御部
237 確認操作取得部
238 関連付け/登録部
S 情報処理システム
【要約】
【課題】クレジットカードを用いた支払われた旅費等の経費の精算を省力的且つ効率的に行うことが可能な情報処理プログラム、情報処理装置及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】情報処理サーバ2は、登録済み明細データ及びカード明細データをそれぞれ取得し、取得した各データを、登録済み明細データについて選択可能にクライアント端末1において一覧表示させる。そして、情報処理サーバ2は、一覧表示されている登録済み明細データのレコードのいずれかの選択操作を受け付け、選択された登録済み明細データのレコードと、それと共にクライアント端末1において表示されているカード明細データのレコードと、を関連付けて、データベースに登録する。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
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図10
図11
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図13