特許第6674675号(P6674675)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社OTOの特許一覧

<>
  • 特許6674675-広告システム 図000002
  • 特許6674675-広告システム 図000003
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6674675
(24)【登録日】2020年3月11日
(45)【発行日】2020年4月1日
(54)【発明の名称】広告システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20200323BHJP
【FI】
   G06Q30/02 332
   G06Q30/02 380
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-189677(P2018-189677)
(22)【出願日】2018年10月5日
(62)【分割の表示】特願2014-117216(P2014-117216)の分割
【原出願日】2014年6月6日
(65)【公開番号】特開2018-206447(P2018-206447A)
(43)【公開日】2018年12月27日
【審査請求日】2018年11月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】314005481
【氏名又は名称】株式会社OTO
(74)【代理人】
【識別番号】100110157
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 基司
(74)【代理人】
【識別番号】100094536
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 隆二
(74)【代理人】
【識別番号】100129805
【弁理士】
【氏名又は名称】上野 晋
(74)【代理人】
【識別番号】100189315
【弁理士】
【氏名又は名称】杉原 誉胤
(72)【発明者】
【氏名】大友 英明
【審査官】 関 博文
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−092311(JP,A)
【文献】 特開2009−080564(JP,A)
【文献】 特開2012−168611(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0216646(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告システム運営会社のアプリケーションサーバーを備えた広告システムであって、
前記広告システムに登録した加盟店には該広告システム運営会社から該加盟店を特定するコードが付与され、
前記加盟店を訪れたユーザーが携帯端末によって、前記加盟店に付与された前記コード読み取らせる処理を行うと、前記ユーザーの携帯端末を特定するためのユーザー情報と、前記コードによって特定された前記加盟店に関する情報とが前記アプリケーションサーバーに送られて該アプリケーションサーバーの保存領域に登録され、
の後に、当該ユーザーが前記複数の加盟店のうちの一の加盟店を訪れ、該ユーザーが前記携帯端末を用いて所定の処理を行ったときは、前記ユーザー情報が前記アプリケーションサーバーに送られ、
前記アプリケーションサーバーは、当該ユーザーに所定のポイントを還元する処理を行うとともに、前記保存領域に登録された情報に基づいて、当該ユーザーが前記携帯端末を用いて前記コードを初めて読み取って登録された加盟店を検索し、該検索された加盟店に所定のポイントを付与する処理を行う
ように構成されていることを特徴とする広告システム。
【請求項2】
前記所定の処理とは、前記携帯端末で、前記加盟店に付与された前記コードを読み取らせる処理であることを特徴とする請求項1に記載の広告システム。
【請求項3】
記コードがQRコード(登録商標)によって構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の広告システム。
【請求項4】
記コードがデータマトリックスによって構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の広告システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告システムに関するものであり、さらに詳細には、電子クーポンを利用した広告システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
インターネット上に、広告会社がウェブサイトを設け、レストランや割烹、居酒屋、食堂などの飲食店に広告を募り、パーソナルコンピュータやスマートフォンのディスプレイなどに表示されたクーポンをプリトアウトし、クーポンを持参した客に、レストランや割烹、居酒屋、食堂などの飲食店その他の広告主が、たとえば、料金の値下げ、飲み物の無料サービスなどの優待サービスをするように構成されたシステムが知られており、広く利用されている。
【0003】
また、無料で配布されるフリーマガジンにおいても、フリーマガジンに掲載された広告部分を切り取って、その広告を掲載した広告主の飲食店に切り取った広告部分を持参した客に、広告主が優待サービスをするように構成されたシステムも知られており、広く利用されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、インターネットを利用したシステムにおいては、広告主は広告会社に登録料を支払う必要があるだけでなく、何人のお客が来るかが分からない中で、広告掲載料を毎月支払わなくてはならず、広告主にとっては大きな負担になっていた。
【0005】
一方、フリーマガジンにおいても、広告を読者にアピールできる位置に、所望の大きさのスペースで広告を掲載するためには、広告主は高額の広告料をフリーマガジンの発行会社に支払う必要があり、広告主にとっては大きな負担になっていた。
【0006】
したがって、本発明は、広告主の負担が小さいにもかからず、大きな広告効果を上げることができ、ユーザーにとっても大きな利益になる広告システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のかかる目的は、広告システム運営会社のアプリケーションサーバーを備えた広告システムであって、前記広告システムに登録した加盟店には該広告システム運営会社から該加盟店を特定するコードが付与され、前記加盟店を訪れたユーザーが携帯端末によって、前記加盟店に付与された前記コード読み取らせる処理を行うと、前記ユーザーの携帯端末を特定するためのユーザー情報と、前記コードによって特定された前記加盟店に関する情報とが前記アプリケーションサーバーに送られて該アプリケーションサーバーの保存領域に登録され、その後に、当該ユーザーが前記複数の加盟店のうちの一の加盟店を訪れ、該ユーザーが前記携帯端末を用いて所定の処理を行ったときは、前記ユーザー情報が前記アプリケーションサーバーに送られ、前記アプリケーションサーバーは、当該ユーザーに所定のポイントを還元する処理を行うとともに、前記保存領域に登録された情報に基づいて、当該ユーザーが前記携帯端末を用いて前記コードを初めて読み取って登録された加盟店を検索し、該検索された加盟店に所定のポイントを付与する処理を行うように構成されていることを特徴とする。また、前記所定の処理とは、前記携帯端末で、前記加盟店に付与された前記コードを読み取らせる処理であっても良い。
【0008】
本発明によれば、広告システムの加盟店は、広告システムに加盟する際に、広告システム運営会社に登録料を支払うことが必要であり、その後も、会員登録をしたユーザーが利用するたびに、所定のポイントが課金されるが、この所定のポイントの課金はいわば成功報酬であり、さらに、当該加盟店で、ユーザーが初めて、携帯端末を用いて、二次元コードを読み取って、広告システムの会員になったときは、そのユーザーが広告システムの他の加盟店を利用するごとに、当該加盟店の加盟店情報保存領域に特典情報が書き込まれて、所定のポイントが付与されるから、加盟店は、きわめて短期間のうちに、初期費用である登録料を減価償却することが可能になる。
【0009】
さらに、本発明によれば、ユーザーは、単に携帯端末を用いて、加盟店におかれた二次元コードを読み取るだけで、広告システムの会員として登録され、その後は、この広告システムに加盟している加盟店を利用するたびに、所定のポイントのクーポンの還元を受けることができ、ゲーム感覚で、電話機能を有し、二次元コードを読み取り可能な携帯端末を用いて、二次元コードを読み取るだけで、知らず知らずの間に、クーポンの取得額が増え、クーポンとの交換により、金券などを取得することができ、ユーザーにとってはきわめて魅力的な広告システムであるから、一旦、登録をした会員が脱退するという事態はきわめて少ないものと見込まれ、逆に、会員の急増が見込まれるので、加盟店、会員たるユーザーおよび広告システム運営会社のいずれもが、大きな利益を得ることが可能になる。
【0010】
本発明において、携帯端末とは、ネットワークに接続でき、加盟店を特定するコードを読み取り可能な携帯端末をいう。
【0012】
本発明の好ましい実施態様においては、前記ユーザー情報が前記ユーザーの前記携帯端末によって前記加盟店に付与された前記コードを読み取った時間を特定する情報を含み、前記加盟店に関する情報が前記ユーザーの前記携帯端末が前記コードを読み取った時間を特定する情報を含み、前記アプリケーションサーバーが、これらの情報に基づいて、当該ユーザーが前記携帯端末を用いて、当該加盟店のコードを初めて読み取ったか否かを判定するように構成されていても良い。
【0013】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記コードがQRコード(登録商標)によって構成されている。
【0014】
本発明の別の好ましい実施態様においては、前記コードがデータマトリックスによって構成されている。
【0015】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記携帯端末がスマートデバイスによって構成されている。
【0016】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記スマートデバイスがスマートフォンによって構成されている。
【0017】
本発明の別の好ましい実施態様においては、前記スマートデバイスがタブレット端末によって構成されている。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、広告主の負担が小さいにもかからず、大きな広告効果を上げることができ、ユーザーにとっても大きな利益になる広告システムを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる広告システムの構成図である。
図2図2は、本発明の別の好ましい実施態様にかかる広告システムの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる広告システムの構成図である。
【0021】
図1に示されるように、本実施態様にかかる広告システムは、広告システム運営会社1と、広告システム運営会社1に設けられ、広告システム全体の動作を制御するとともに、広告システムを構成する加盟店A1,A2,A3,・・・・およびANである広告主に関する情報を会員ごとに記憶し、インタ−ネット5を介して、各加盟店A1,A2,A3,・・・およびANのパーソナルコンピュータ3と接続されたアプリケーションサーバー7を備えている。各加盟店A1,A2,A3,・・・・およびANには、それぞれ、広告システム運営会社1から、その加盟店に固有のユニークなQRコード(登録商標)4が割り当てられている。
【0022】
広告システムに加盟する際には、各加盟店は広告システム運営会社1に所定の登録料、たとえば、75,600ポイントを支払うと、QRコード(登録商標)4が割り当てられるとともに、インタ−ネット5上に、広告をアップロードすることの許可を受ける。このとき、各加盟店A1,A2,A3,・・・・またはANについての情報がアプリケーションサーバー7の保存領域に記憶され、その後、各加盟店A1,A2,A3,・・・・またはANから広告がインタ−ネット5にアップロードされる。
【0023】
本実施態様においては、レストラン、割烹、居酒屋などの飲食店が加盟店A1,A2,A3,・・・・およびANとして、広告システムを構成している。
【0024】
ユーザーが初めて、加盟店A1を利用した後に、加盟店AKに備えられているQRコード(登録商標)4を見つけ、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末T1,T2,T3,T4・・・またはTMを用いて、QRコード(登録商標)4を読み取って、QR認証をすると、QR認証信号が、各加盟店A1,A2,A3,・・・・またはANのパーソナルコンピュータ3から、インターネット5を介して、広告システム運営会社1に送られ、広告システム運営会社1は、アプリケーションサーバー7の保存領域に、そのユーザーに関するデータを記憶する保存領域を確保して、そのユーザーを広告システムの会員として登録する。同時に、ユーザーが携帯端末T1,T2,T3,・・・・またはTMを用いて、QRコード(登録商標)を読み取ると、会員になったユーザーの携帯端末T1,T2,T3,・・・・またはTMのメモリに電子クーポンが書き込まれ、会員は100ポイントの電子クーポンを取得する。各会員は取得している電子クーポンの総額を、いつでも、携帯端末T1,T2,T3,・・・・またはTMのディスプレイ(図示せず)に表示させて、電子クーポンの総額を知ることができる。
【0025】
その後、ユーザーが別の加盟店AJを利用し、電子クーポンを利用するため、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末T1,T2,T3,・・・・またはTMで、加盟店AJのQRコード(登録商標)4を読み取ると、加盟店AJのパーソナルコンピュータ3から、インタ−ネット5を介して、QR認証信号が広告システム運営会社1のアプリケーションサーバー7に送信される。加盟店AJからQR認証信号を受けると、広告システム運営会社1は,加盟店AJに広告費用として、300ポイントを支払わせ(アプリケーションサーバー7の保存領域に格納されている加盟店AJのクーポン総額から300ポイントを差し引く。)、そのうちの100ポイントをユーザーに支払い(携帯端末T1,T2,T3,・・・・またはTMのメモリに記憶されているクーポン総額に100ポイントが加算される。)、ユーザーが初めてQR認証をし、会員登録をした加盟店AKに成功報酬として50ポイントを還元し(アプリケーションサーバー7の保存領域に格納されている還元総額に50ポイントが加算される。)、残りの150ポイントが運営費として、広告システム運営会社1が取得する(アプリケーションサーバー7の保存領域に記憶されている運営費に150ポイントが加算される。)。
【0026】
ユーザーが広告システムに登録されている加盟店A1,A2,A3,・・・・またはANを利用するたびに、そのユーザーが初めてQR認証をし、登録をした加盟店A1,A2,A3,・・・・またはANに50ポイントが送客手数料として支払われる。
【0027】
こうして、ユーザーの携帯端末T1,T2,T3,・・・・またはTMのメモリに記憶されたクーポンの総額が1000ポイントを越えると、ユーザーは1000ポイントごとに、1000円の金券に交換するように、広告システム運営会社1に要求することができ、広告システム運営会社1は、ユーザーのからかかる要求を受けると、1000ポイントごとに、ポイントに対応する金額の金券をユーザーに交付する。
【0028】
本実施態様によれば、広告システムの加盟店A1,A2,A3,・・・・およびANは、広告システムに加盟する際に75、600ポイントに相当する登録料を支払うことが必要であり、その後も、会員登録をしたユーザーが利用するたびに、300ポイントを広告システム運営会社1に支払う必要があるが、ユーザーが利用するたびに、広告システム運営会社1に支払う300ポイントは、いわば成功報酬であり、さらに、自分の店で、ユーザーが初めて、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末T1,T2,T3,・・・・またはTMを用いて、QRコード(登録商標)4を読み取って、この広告システムの会員になったときは、そのユーザーが広告システムの加盟店A1,A2,A3,・・・・およびANのうち、他の加盟店A1,A2,A3,・・・・またはANを利用するごとに、50ポイントの還元を受けることができ、きわめて短期間のうちに、初期費用を減価償却することが可能になる。
【0029】
加えて、本実施態様によれば、ユーザーは、単にスマートフォンやタブレット端末などの携帯端末T1,T2,T3,・・・・またはTMを用いて、加盟店A1,A2,A3,・・・・またはANにおかれたQRコード(登録商標)4を読み取るだけで、広告システムの会員として登録され、その後は、この広告システムに加盟している加盟店A1,A2,A3,・・・・またはANを利用するたびに、100ポイントの電子クーポンを取得することができ、ゲーム感覚で、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末T1,T2,T3,・・・・またはTMを用いて、QRコード(登録商標)4の読み取り、電子クーポンの総額表示など操作をおこなうだけで、知らず知らずの間に、電子クーポンの取得額が増え、電子クーポンとの交換により、金券を取得することができ、ユーザーにとってはきわめて魅力的な広告システムであるから、一旦、登録をした会員が脱退するという事態はきわめて少ないものと見込まれ、逆に、会員の急増が見込まれるので、加盟店A1,A2,A3,・・・・またはAN、会員たるユーザー、広告システム運営会社1のいずれもが、大きな利益を得ることが可能になる。
【0030】
図2は、本発明の別の好ましい実施態様にかかる広告システムの構成図であり、本実施態様にかかる広告システムは、ユーザーが獲得したポイントを特定の団体に寄付をすることができるように構成されている。
【0031】
図2に示されるように、本実施態様にかかる広告システムにおいては、さらに、各加盟店A1,A2,A3,・・・・またはANにバーコード8が付与されており、アプリケーションサーバー7の保存領域内に、バーコード8を読み取ることによって生成された寄付データを保存する保存領域が、寄付先ごとに生成されている。
【0032】
図1に示された実施態様においては、各加盟店A1,A2,A3,・・・・またはANには、その加盟店に固有のユニークなQRコード(登録商標)4が割り当てられているが、本実施態様において、広告システム運営会社1から各加盟店A1,A2,A3,・・・・またはANに付与されているバーコード8は同じ識別子によって構成されている。
【0033】
バーコ−ド8は特定の団体、たとえば、スポーツ団体、社会貢献活動団体、日本ユニセフなどに、加盟店A1,A2,A3,・・・・またはANを利用することによって、ユーザーが獲得したポイントを寄付する際に、ユーザーの携帯端末T1,T2,T3,・・・・またはTMによって読み取られるもので、バーコ−ド8がユーザーの携帯端末T1,T2,T3,・・・・またはTMによって読み取られると、ユーザーが、携帯端末T1,T2,T3,・・・・またはTMを用いて、QRコード(登録商標)4を読み取ったことによって取得し、ユーザーの携帯端末T1,T2,T3,・・・・またはTMのメモリに保存されていた電子クーポンのポイント、すなわち、100ポイントが電子クーポンの総ポイントから差し引かれ、同時に、当該加盟店A1,A2,A3,・・・・またはANのパーソナルコンピュータ3から、インタ−ネット5を介して、バーコード読み取り信号がアプリケーションサーバー7に送信され、バーコード8を読み取ることによって生成されたデータを保存する保存領域内に保存された寄付額データが更新される。
【0034】
本実施態様において、好ましくは、加盟店A1,A2,A3,・・・・またはANに、寄付先であるスポーツ団体、社会貢献活動団体、日本ユニセフなどに寄付を呼びかける紙の広告が貼られている。
【0035】
本発明は、以上の実施態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0036】
たとえば、図1に示された実施態様においては、レストラン、割烹、居酒屋などの飲食店が加盟店A1,A2,A3,・・・・ANとして、広告システムを構成しているが、加盟店がレストラン、割烹、居酒屋などの飲食店であることは必ずしも必要でなく、美容院やヘアサロン、理髪店などの美容関係のサービスを提供する店舗でもよく、消費者に関連した商品を販売する小売り店でも、さらには、加盟店A1,A2,A3,・・・・またはANが互いに関係がある商品やサービスを提供する店舗によって構成されていることも必要ではなく、関連性のない商品やサービスを提供する店舗が、加盟店A1,A2,A3,・・・・およびANを構成していてもよい。
【0037】
また、図1に示された実施態様においては、加盟店A1,A2,A3,・・・・またはANを特定するためにQRコード(登録商標)4が用いられているが、データマトリックスなどの二次元バーコードを用いてもよく、一次元バーコードであるバーコードを用いることもでき、二次元コードであれば、QRコード(登録商標)に限定されるものではない。
【0038】
さらに、図1に示された実施態様にかかる広告システムにおいては、ユーザーは、獲得した1000ポイントの電子クーポンごとに、広告システム運営会社1から、対応する金額の金券の交付を受けることができるように構成されているが、対応する金額の金券がユーザーに交付されることは必ずしも必要でなく、金券以外の特典がユーザーに還元されるように構成してもよい。
【0039】
また、図1に示された実施態様にかかる広告システムにおいては、ユーザーは、獲得した1000ポイントの電子クーポンごとに、広告システム運営会社1から、対応する金額の金券の交付を受けることができるように構成されているが、1000ポイント単位ではなく、たとえば、100ポイント、200ポイント、500ポイント単位で、対応する特典がユーザーに還元されるように構成することもできる。
【0040】
さらに、図1に示された実施態様においては、各加盟店A1,A2,A3,・・・・またはANは広告システム運営会社1に75,600ポイントの登録料を支払って、広告システムに加盟し、会員は加盟店を利用するごとに、100ポイントのクーポンを受け、会員が利用するたびに、加盟店は300ポイントを課金され、広告システム運営会社1は、会員が加盟店を利用するごとに、200ポイントの運営費を受けるように構成されているが、どのような場合に、ユーザー、加盟店A1,A2,A3,・・・・またはANおよび広告運営会社1との間で、何ポイントが移動するかは、広告システム運営会社1が、具体的状況に応じて、任意に決定することができる。
【0041】
また、図2に示された実施態様においては、各加盟店A1,A2,A3,・・・・またはANには単一のバーコード8が付与され、したがって、寄付先は、スポーツ団体、社会貢献活動団体、日本ユニセフなどのうちの一つに限定されるが、各加盟店A1,A2,A3,・・・・もしくはANまたは加盟店A1,A2,A3,・・・・およびANの一部に、広告システム運営会社1から複数のバーコード8が付与され、読み取るバーコード8を選択することによって、ユーザーが所望の寄付先に、還元されるべき電子クーポンのポイントに対応する寄付をするように構成することもでき、かかる場合には、各加盟店A1,A2,A3,・・・・もしくはANまたは加盟店A1,A2,A3,・・・・およびANの一部に、寄付先ごとに、寄付を呼びかける複数の紙の広告が貼られていることが好ましい。
【符号の説明】
【0042】
1 広告システム運営会社
3 加盟店のパーソナルコンピュータ
4 加盟店に割り当てられたQRコード(登録商標)
5 インタ−ネット
7 広告システム運営会社のアプリケーションサーバー
8 加盟店に付与されたバーコード
A1,A2,A3,・・・・AN・・・・・ 広告システムの加盟店
T1,T2,T3,・・・・TM ユーザーの携帯端末
図1
図2