(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
上記信号線を上記補正値取得部に接続する接続端子は上記交換レンズユニットのレンズ鏡筒の側面に設けられ、上記接続端子は、上記交換レンズユニットを被写体側から見て光軸の水平方向右側を0゜として、中心角±135゜の範囲に設けられている請求項4に記載の焦点位置調整制御装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<第1実施形態>
まず、
図1乃至
図5を参照して、本発明の第1実施形態による焦点位置調整制御装置を説明する。
【0017】
図1は、本発明の第1実施形態による焦点位置調整制御装置を備えた撮像システムを示すブロック図である。
図2は、撮像システムに備えられているオートフォーカス(AF)制御用データの一例を示すグラフである。
図3は、本実施形態による焦点位置調整制御装置を使用した自動合焦位置の調整手順を示すフローチャートである。
図4は、本実施形態による焦点位置調整制御装置の補正値を設定するための表示画面の一例を示す図である。
図5は、本実施形態の焦点位置調整制御装置における自動調整モードによる自動合焦位置の調整手順を示すフローチャートである。
【0018】
図1に示すように、撮像システム1は、交換レンズユニット2と、これが装着されたカメラ本体4とを有する。この撮像システム1によりAF機能を使用して撮影を行うと、交換レンズユニット2に入射した物体光に基づいてカメラ本体4が合焦位置を検出し、合焦位置を表す信号を交換レンズユニット2に出力する。交換レンズユニット2は、カメラ本体4から入力された信号に基づいて、内蔵されているフォーカシング用レンズ12を移動させ、次いでカメラ本体4はシャッター28を開き、合焦された像が固体撮像素子30上に形成される。本実施形態の焦点位置調整制御装置は、カメラ本体4から入力された合焦位置を表す信号を補正することにより、より適正な位置にフォーカシング用レンズ12を移動させ、良好な画像を得るためのものである。
【0019】
交換レンズユニット2は、レンズ鏡筒6と、撮像用レンズ8と、ズーミング用レンズ10と、フォーカシング用レンズ12と、絞り14と、レンズ制御部16と、補正値取得部であるデータ送受信部18と、補正値更新部20と、を有する。また、レンズ鏡筒6の外周には、手動で合焦点を調整するためのフォーカスリング6a、及び画角を調整するためのズームリング6bが設けられている。さらに、レンズ制御部16には、AF基本データ及び合焦補正値を記憶するための記憶部16aと、フォーカシング用レンズ12を駆動するためのレンズ駆動制御回路16bが内蔵されている。従って、記憶部16aは、合焦補正値を記憶するための補正値記憶部として機能する。また、本実施形態においては、焦点位置調整制御装置は、交換レンズユニット2に内蔵されているデータ送受信部18、補正値更新部20、及び記憶部16aにより構成されている。
【0020】
レンズ鏡筒6は、内部に撮像用レンズ8、ズーミング用レンズ10、及びフォーカシング用レンズ12を保持した筒状の部材である。フォーカスリング6a及びズームリング6bは、レンズ鏡筒6の外周に、夫々回転可能に取り付けられた環状の部材である。マニュアルフォーカス時において使用者がフォーカスリング6aを操作することにより、フォーカシング用レンズ12が光軸方向に移動され、合焦位置を手動で調整することができると共に、ズームリング6bを操作することにより、ズーミング用レンズ10が光軸方向に移動され、画角を調整することができるようになっている。
【0021】
レンズ制御部16に内蔵された記憶部16aには、AF基本データ及び合焦補正値が記憶されている。レンズ駆動制御回路16bは、交換レンズユニット2のマウント部の電気接点2aを介してカメラ本体4から送信されたレンズ駆動信号と、記憶部16aに記憶されているAF基本データ及び合焦補正値に基づいて自動合焦位置を算出し、この算出結果に基づいてフォーカシング用レンズ12を合焦点に移動させるように構成されている。
【0022】
データ送受信部18は、撮像システム1外部の送信装置であるスマートフォン22から無線で情報を送受信できるように構成されている。データ送受信部18は、撮影した画像がユーザの意図に合うように、スマートフォン22に入力された補正値を取得し、交換レンズユニット2の記憶部16aに記憶されるデータ形式に合致するよう、データの変換を行う。なお、スマートフォン22には、データ送受信部18との間で送受信を可能にするための専用のアプリケーションソフトがインストールされている。使用者が記憶部16aに記憶された合焦補正値を更新する場合には、スマートフォン22上で起動されたアプリケーションソフトを使用して、合焦補正値を書き換えることができる。なお、本実施形態においては、データ送受信部18とスマートフォン22の間は、NFC通信により情報が交換される。このように、無線通信を使用することにより、交換レンズユニット2の外部に追加の電気接点等を設ける必要が無く、交換レンズユニット2の操作性や、防水性を損なうことなく合焦補正値の書き換えを行うことができる。また、スマートフォン22以外の汎用の無線通信機器や、専用の無線通信機器を使用して合焦補正値を書き換えるように本発明を構成することもできる。
【0023】
補正値更新部20は、データ送受信部18によって受信された補正値に基づいて、記憶部16aに記憶されている合焦補正値を書き換えるように構成されている。即ち、補正値更新部20は、データ送受信部18により、取得・変換されたデータを、フォーカス位置、ズーム位置毎に記憶部16aの適切な場所に書き込むように構成されている。
【0024】
なお、本実施形態では、補正値更新部20が、記憶部16aに記憶されている合焦補正値をデータ送受信部18が受信した補正値に書き換えることにより合焦補正値を更新する構成を例に挙げて合焦補正値の補正を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、データ送受信部18が合焦補正値に基づいて調整された自動合焦位置と好ましい自動合焦位置との差分を補正値として取得した場合には、補正値更新部20は、当該補正値を用いて合焦補正値を補正したものを新たな合焦補正値として記憶部16aに記憶するにより合焦補正値を更新する構成とすることもできる。
【0025】
記憶部16a、データ送受信部18及び補正値更新部20は、例えば、送受信用のアンテナ、マイクロプロセッサ、メモリ、及びこれらを作動させるソフトウェア等により構成することができる。また、レンズ駆動制御回路16bは、マイクロプロセッサからの制御信号に基づいてフォーカシング用レンズ12を駆動するアクチュエータ及びその駆動回路によって構成することができる。
【0026】
カメラ本体4は、レンズマウント24と、ミラー26と、シャッター28と、固体撮像素子30と、位相差検出部32と、ボディ制御部34と、表示部36と、画像情報メモリ38と、操作部40とを備えている。
【0027】
レンズマウント24は、交換レンズユニット2を簡単な操作でカメラ本体4に着脱できるように構成されていると共に、交換レンズユニット2に設けられた電気接点2aと接触して、電気信号を入出力するための電気接点24aを備えている。
【0028】
個体撮像素子30は交換レンズユニット2を介して入射する被写体からの光束が結像する結像面に配置され、結像した像の光量に応じた電気信号を出力する光電変換を行うように構成されている。なお、本実施形態においては、固体撮像素子30を備えたデジタルカメラに本発明を適用しているが、フィルムカメラに本発明を適用することもできる。
【0029】
位相差検出部32は、交換レンズユニット2を介して入射した被写体からの光束をミラー26により反射させ、瞳分割により得られる一対の画像出力をボディ制御部34へ出力するように構成されている。
【0030】
さらに、ボディ制御部34は、画像データ生成部34aとAF制御部34bとを内蔵している。
【0031】
ボディ制御部34は、撮像システム1全体の制御を行うように構成されている。ボディ制御部34に内蔵されたAF制御部34bは、位相差検出部32から入力された信号に基づいて、交換レンズユニット2の焦点調整状態(デフォーカス量)を算出し、デフォーカス量に応じたレンズ駆動信号をレンズマウント24の電気接点24aを介してレンズ制御部16に送る。このレンズ駆動信号にはフォーカシング用レンズを合焦点に移動させるための駆動量を示す情報が含まれている。交換レンズユニット2においては、上記のように、レンズ駆動信号に基づいてオートフォーカス制御が行われる。フォーカシング用レンズ12を合焦点に移動させることにより、交換レンズユニット2を介して入射する被写体からの光束が固体撮像素子30に結像する。
【0032】
ボディ制御部34に内蔵された画像データ生成部34aは、固体撮像素子30に備えられた撮像センサから読み出す信号に基づく画像データを表示部36に出力するとともに、この画像データを画像情報メモリ38に記憶させるように構成されている。
【0033】
操作部40は、使用者の意図をボディ制御部34へ入力するためのインターフェイスであり、これを操作することにより表示部36への表示切り替えや、表示される画像の拡大、縮小等々の操作を行うことができる。
【0034】
次に、
図2を参照して、本発明の実施形態におけるAF制御及びその合焦位置の補正を説明する。
【0035】
上述したように、カメラ本体4に内蔵された位相差検出部32は瞳分割により得られる一対の画像を取得し、AF制御部34bはこの一対の画像から得られるデフォーカス量に応じたレンズ駆動信号を、交換レンズユニット2のレンズ制御部16に送る。
図2に示すAF制御用データは、このレンズ駆動信号に基づいて、交換レンズユニット2内のフォーカシング用レンズ12の移動量を計算するためのデータである。
【0036】
図2における曲線aは、フォーカシング用レンズ12の移動量を計算するための設計データを示すものである。また、この設計データは、交換レンズユニット2の設計値における収差情報・瞳位置情報に基づいて設定されたものであり、AF基本データを構成する。なお、この設計データは、
図2に示すように、物体距離(被写体から撮像システムまでの距離)に応じて異なる値を持っている。通常のAF制御においては、フォーカシング用レンズ12の移動量は、この設計データのみに基づいて決定される。しかしながら、実際には、交換レンズユニット2各部の製造誤差や、個体差、カメラ本体4から送られるレンズ駆動信号に含まれる誤差等の影響で、設計データのみに基づくフォーカシング用レンズ12の制御では、固体撮像素子30上に形成される像に若干の合焦ずれ(デフォーカス)が発生し、合焦精度が低下する。
【0037】
このため、工場出荷時において設計データに補正を加え、交換レンズユニット2各部の製造誤差や個体差の影響を低減している。このように、工場出荷時において補正されたAF制御用データが
図2における曲線bである。この工場出荷時における合焦補正値(曲線aと曲線bの差)も物体距離に応じて異なる値を持つものであり、物体距離毎に異なる補正値が設定される。
【0038】
このように、交換レンズユニット2自体の製造誤差や個体差の影響は、工場出荷時の調整、補正により軽減することが可能であるが、カメラ本体4から送られるレンズ駆動信号に含まれる誤差の影響には対応することができない。また、オートフォーカスにより適正に合焦していると感じる焦点位置も、撮影者の主観により少しずつ異なることがある。本実施形態の焦点位置調整制御装置は、このような焦点位置のずれを使用者が補正して、良好な画像を得るためのものである。
図2における曲線cは、このようにして使用者によって合焦補正値が設定されたAF制御用データの一例である。この使用者による補正も、物体距離に応じて異なる値を持つものであり、物体距離毎に異なる補正値が設定される。
【0039】
なお、上記の説明ではAF制御用データは物体距離のみの関数として表されていたが、交換レンズユニット2が焦点距離を変更することができるズームレンズである場合には、AF制御用データは設定されている焦点距離(ズームリング6bの位置:画角)によっても異なる値を持つ。従って、実際には、AF制御用データD
AFは物体距離f及び焦点距離zの関数となり、この値は、各々が物体距離f及び焦点距離zの関数である設計データD
D、工場出荷時の合焦補正値A
B、及び使用者による合焦補正値A
Uの和によって下式のように計算することができる。
【0040】
次に、
図3及び
図4を参照して、本発明の実施形態における使用者による合焦補正値の設定手順を説明する。
【0041】
まず、
図3のステップS1において使用者は、合焦補正値を設定しようとする交換レンズユニット2を、カメラ本体4に装着する。次に、ステップS2において、使用者はカメラ本体4の電源を投入する。カメラ本体4の電源が投入されると、カメラ本体4と交換レンズユニット2との間で通信が行われ、各種データが交換される(ステップS3)。また、ステップS3においては、レンズユニット2のデータ送受信部18と、送信装置であるスマートフォン22との間においても通信確認が行われる。
【0042】
次いで、ステップS4において使用者は、所定の撮影条件を設定した上で、AF機能を使用して被写体の撮影を行う。撮影条件としては、照明光や、撮像システム1から被写体までの距離(物体距離)、撮影の画角(焦点距離)等を設定する。即ち、使用者は、合焦補正値を設定しようとする物体距離だけ離れた被写体に撮像システム1を向け、合焦補正値を設定しようとする画角にズームリング6bを調整する。なお、被写体として静止して合焦状態をチェックしやすいものを選択すると共に、撮像システム1は三脚等で固定しておくのが良い。
【0043】
ステップS5において、使用者は、ステップS4で撮影した画像の合焦状態をチェックする。具体的には、撮影した画像をカメラ本体4の表示部36に表示させ、撮影時の意図通りに被写体にピントが合っているか否かをチェックする。好ましくは、操作部40を操作して表示部36に表示される画像を大きく拡大し、画像の細部の合焦状態をチェックする。使用者が合焦状態に満足できる場合には、自動合焦位置を補正する必要がないため、合焦位置の調整を終了する。使用者が合焦状態に満足できない場合には、ステップS6に進む。
【0044】
ステップS6において、使用者はスマートフォン22を使用して、自動合焦位置に対する新たな合焦補正値としての補正値を入力する。即ち、使用者は、ステップS4で撮影した画像をもとに、自動合焦位置を前側又は後側にどの程度補正すべきかを判断して、補正値を入力する。補正値の入力を行う場合には、使用者は、予めスマートフォン22に専用のアプリケーションソフトをインストールしておき、交換レンズユニット2に内蔵されたデータ送受信部18との間でデータの送受信ができるようにしておく。
【0045】
図4は、専用のアプリケーションソフトが起動された際にスマートフォン22の表示部に表示される画面の一例である。上述したように、自動合焦位置を補正するための合焦補正値は、必要に応じて物体距離(撮影距離)及び焦点距離(画角)毎に設定しておく必要がある。本実施形態においては、
図4に示すように、物体距離を3つの領域(フォーカス範囲1〜3)に分割し、焦点距離を4つの領域(ズーム範囲1〜4)に分割して、これらの組み合わせによる12の領域各々について補正値が設定(入力)できるようになっている。
【0046】
また、交換レンズユニット2に内蔵されたデータ送受信部18とスマートフォン22との間で通信が確立されている状態において撮像が行われると、データ送受信部18は、撮影時の交換レンズユニット2の状態をスマートフォン22に送信する。即ち、レンズ駆動制御回路16bに内蔵されたレンズ情報取得部は、ステップS4における撮影時のフォーカシング用レンズ12の位置情報を表すフォーカスエンコーダ(図示せず)の出力値、及びズーミング用レンズ10の位置情報を表すズームエンコーダ(図示せず)の出力値を取得する。取得された各エンコーダの出力値は、データ送受信部18を介してスマートフォン22に送信される。これらの情報を受信したスマートフォン22は、ステップS4における撮影が、
図4に示す各領域のうちのどの領域に属するものであるかを判断する。例えば、ステップS4における撮影が、フォーカス範囲2に属する撮影距離の被写体を撮影したものであり、その際、ズームリング6bがズーム範囲3に属する位置に設定されていた場合には、
図4に示す画面の「補正値2−3」の部分が点滅する。
【0047】
これにより、使用者は、ステップS4において行った撮影がどのような条件で行われたかを確認することができ、この撮影条件における補正値を設定する場合には、画面の点滅している部分をタッチする。点滅部分がタッチされると、合焦補正値の設定画面(図示せず)が表示され、その画面を操作することにより、自動合焦位置を±20段階で補正することができる。即ち、フォーカシング用レンズ12が自動合焦された位置の前側及び後側について、夫々20段階ずつ補正値を設定することができる。このように、レンズ駆動制御回路16bのレンズ情報取得部によって自動的に取得されたレンズの情報に基づいて補正値を設定することにより、ステップS4において実際に行った撮影条件とは異なる撮影条件に対する補正値を設定してしまう、というミスを防止することができる。
【0048】
次に、ステップS7においては、使用者が入力した補正値がスマートフォン22からデータ送受信部18に送信される。さらに、ステップS8においては、データ送受信部18によって受信された補正値が、補正値更新部20に転送される。補正値更新部20は、ステップS9において、転送された補正値を、レンズ情報取得部によって取得された交換レンズユニット2の状態と関連づけて記憶部16aに書き込む。使用者に設定可能な補正値は、デフォルトの値として0(使用者による補正なし)に設定されており、補正値更新部20は記憶部16aに記憶されている合焦補正値を、新たに入力された補正値に更新する。次いで、ステップS10において、更新された合焦補正値は、工場出荷時において設定された合焦補正値及び設計データと合算され、AF制御用データが更新される。これにより、以降の撮影時において、同一の撮影条件(同一のフォーカス範囲及びズーム範囲)で撮影が行われた場合には、更新されたAF制御用データを使用してオートフォーカスが行われる。
【0049】
スマートフォン22により補正値を入力して合焦補正値を更新した後、使用者は、再びステップS4に戻り、同一の撮影条件で撮影を行う。さらに、ステップS5において、使用者は新たに撮影した画像をチェックし、意図する合焦状態が得られていれば調整を終了し、依然として合焦状態に満足できない場合には、合焦補正量を変更しながらステップS4〜S10の手順を繰り返し実行する。また、異なる撮影条件(異なるフォーカス範囲及び/又はズーム範囲に属する撮影条件)における合焦補正値についても設定を行う場合には、使用者は、ステップS4における撮影条件を変更してステップS4〜S10の手順を行う。このように、本実施形態によれば、交換レンズユニット2をカメラ本体4から取り外すことなく、繰り返し合焦補正値の調整を行うことができるので、適切な合焦補正値を迅速に得ることができる。また、交換レンズユニット2の着脱を繰り返すことがないので、多数回の調整により、レンズマウントが摩耗するのを防止することができる。
【0050】
次に、
図5を参照して、自動調整モードによる自動合焦位置の調整手順を説明する。
【0051】
図3及び
図4により説明した合焦位置の調整は、使用者が撮影した画像をチェックし、満足できる合焦状態が得られるように、使用者自身で合焦補正値を選択し、入力を行っていたが、自動調整モードによる調整では、合焦補正値が焦点位置調整制御装置により自動的に生成される。
【0052】
まず、
図5のステップS21において使用者は、合焦補正値を設定しようとする交換レンズユニット2をカメラ本体4に装着し、カメラ本体4の電源を投入する。次いで、ステップS22において使用者は、所定の撮影条件を設定した上で、AF機能を使用して被写体の撮影を行う。
【0053】
ステップS23において、交換レンズユニット2に内蔵されたレンズ駆動制御回路16bのレンズ情報取得部は、ステップS22の撮影において設定された自動合焦位置、即ち、フォーカシング用レンズ12の位置情報を表すフォーカスエンコーダ(図示せず)の出力値を取得する。即ち、レンズ情報取得部は、オートフォーカスにより設定された自動合焦位置を交換レンズユニット2の状態として取得する。この取得されたフォーカスエンコーダの出力値は、ステップS24において、スマートフォン22に送信される。
【0054】
次に、使用者は、ステップS25において、ステップS22と同一の撮影条件で、手動でフォーカスリング6aを操作して、適正な合焦位置に合わせ撮影を行う。ステップS26においては、レンズ駆動制御回路16bのレンズ情報取得部は、ステップS25の撮影において設定されたフォーカスエンコーダ(図示せず)の出力値を取得する。即ち、レンズ情報取得部は、使用者が手動で調整した手動合焦位置を交換レンズユニット2の状態として取得する。この取得されたフォーカスエンコーダの出力値は、ステップS27において、スマートフォン22に送信される。
【0055】
ステップS28においては、ステップS24において送信されたオートフォーカスに基づくフォーカスエンコーダの出力値と、ステップS27において送信されたマニュアルフォーカスに基づく出力値に基づいて、スマートフォン22にインストールされているアプリケーションソフトにより、合焦補正値が計算され、スマートフォン22の表示部に表示される。従って、アプリケーションソフトにより作動するスマートフォン22に内蔵されたマイクロプロセッサ(図示せず)は、合焦補正値を自動的に生成する合焦補正値生成部として機能する。使用者は、表示部に表示された合焦補正値を確認し、「OK」ボタン(図示せず)にタッチすると、計算された合焦補正値が交換レンズユニット2に送信され、記憶部16aに記憶される。また、撮影条件の不備等の原因で異常な合焦補正値が計算され、表示された場合には「キャンセル」ボタン(図示せず)にタッチすることにより計算された合焦補正値を破棄し、新たに自動合焦位置を調整し直すことができる。
【0056】
なお、
図5に示すフローチャートでは、オートフォーカスで撮影を行った後、フォーカスエンコーダの出力値が送信され、マニュアルフォーカスによる撮影を行った後、再びフォーカスエンコーダの出力値が送信されていたが、これらの出力値を一括してスマートフォン22に送信するように本発明を構成することもできる。また、上述した実施形態では、オートフォーカス及びマニュアルフォーカスにより撮影を行った際のフォーカスエンコーダの出力値が取得されていたが、撮影を行わず、フォーカス合わせだけを行った状態でフォーカスエンコーダの出力値を取得するように本発明を構成することもできる。さらに、上述した実施形態においては、合焦補正値はスマートフォン22にインストールされたアプリケーションソフトにより計算されているが、交換レンズユニット2のレンズ駆動制御回路16bにおいて合焦補正値を計算し、計算結果がスマートフォン22に表示されるように、本発明を構成することもできる。
【0057】
また、上述した実施形態においては、焦点位置調整制御装置は、専ら自動合焦位置の調整に使用されていたが、スマートフォン22から交換レンズユニット2の他の設定を行うこともできるように本発明を構成することもできる。例えば、オートフォーカスの合焦速度の設定を、スマートフォン22から行うことができるように本発明を構成することもできる。或いは、交換レンズユニット2が手振れ補正機能を備えている場合には、スマートフォン22を使用して、手振れ補正制御の制御パラメータを外部から入力できるように本発明を構成することもできる。この場合において、入力された制御パラメータは記憶部16aに記憶しておくのが良い。なお、手振れ補正制御の設定として、手振れ補正の制御範囲や、手振れ補正の応答速度等に関する制御パラメータの設定が考えられる。手振れによる振動の周波数には個人差があり、撮像システム1を使用する使用者に応じて制御パラメータを設定しておくことにより、より適正な手振れ補正を実行することができる。
【0058】
<第2実施形態>
次に、
図6を参照して、本発明の第2実施形態による焦点位置調整制御装置を説明する。
【0059】
本発明の第2実施形態による焦点位置調整制御装置は、補正値の入力を、カメラ本体を介して行う点が、上述した第1実施形態とは異なる。従って、ここでは、本実施形態の、第1実施形態とは異なる点のみを説明し、同様の構成、作用、効果については説明を省略する。
【0060】
図6は、本発明の第2実施形態による焦点位置調整制御装置を備えた撮像システムを示すブロック図である。
図6に示すように、撮像システム100は、交換レンズユニット102と、これが装着されたカメラ本体104とを有する。
【0061】
交換レンズユニット102は、レンズ鏡筒106と、撮像用レンズ108と、ズーミング用レンズ110と、フォーカシング用レンズ112と、絞り114と、レンズ制御部116と、を有する。また、レンズ鏡筒106の外周には、手動で合焦点を調整するためのフォーカスリング106a、及び画角を調整するためのズームリング106bが設けられている。さらに、レンズ制御部116には、AF基本データ及び合焦補正値を記憶するための記憶部116aと、フォーカシング用レンズ112を駆動するためのレンズ駆動制御回路116bが内蔵されている。従って、記憶部116aは、合焦補正値を記憶するための補正値記憶部として機能する。
【0062】
使用者がフォーカスリング106aを操作することにより、フォーカシング用レンズ112が光軸方向に移動され、合焦位置を手動で調整することができると共に、ズームリング106bを操作することにより、ズーミング用レンズ110が光軸方向に移動され、画角を調整することができるようになっている。
【0063】
レンズ制御部116に内蔵された記憶部116aには、AF基本データ及び合焦補正値が記憶されている。レンズ駆動制御回路116bは、交換レンズユニット102のマウント部の電気接点102aを介してカメラ本体104から送信されたレンズ駆動信号と、記憶部116aに記憶されているAF基本データ及び合焦補正値に基づいて自動合焦位置を算出し、この算出結果に基づいてフォーカシング用レンズ112を合焦点に移動させるように構成されている。
【0064】
カメラ本体104は、レンズマウント124と、ミラー126と、シャッター128と、固体撮像素子130と、位相差検出部132と、ボディ制御部134と、表示部136と、画像情報メモリ138と、操作部140とを備えている。
【0065】
レンズマウント124は、交換レンズユニット102に設けられた電気接点102aと接触して、電気信号を入出力するための電気接点124aを備えている。
【0066】
個体撮像素子130は交換レンズユニット102を介して入射する被写体からの光束が結像する結像面に配置され、結像した像の光量に応じた電気信号を出力する光電変換を行うように構成されている。
【0067】
位相差検出部132は、交換レンズユニット102を介して入射した被写体からの光束をミラー126により反射させ、瞳分割により得られる一対の画像出力をボディ制御部134へ出力するように構成されている。
【0068】
操作部140は、使用者の意図をボディ制御部134へ入力するためのインターフェイスであり、これを操作することにより表示部136への表示切り替えや、表示される画像の拡大、縮小等々の操作を行うことができる。
【0069】
さらに、ボディ制御部134は、画像データ生成部134aとAF制御部134bと、補正値取得部であるデータ入出力部118と、補正値更新部120と、を内蔵している。
【0070】
なお、本実施形態においては、焦点位置調整制御装置は、交換レンズユニット102に内蔵されている記憶部116aと、カメラ本体104に内蔵されているデータ入出力部118、及び補正値更新部120により構成されている。
【0071】
ボディ制御部134は、撮像システム100全体の制御を行うように構成されている。ボディ制御部134に内蔵されたAF制御部134bは、位相差検出部132から入力された信号に基づいて、交換レンズユニット102の焦点調整状態(デフォーカス量)を算出し、デフォーカス量に応じたレンズ駆動信号をレンズマウント124の電気接点124aを介してレンズ制御部116に送る。
【0072】
ボディ制御部134に内蔵された画像データ生成部134aは、固体撮像素子130に備えられた撮像センサから読み出す信号に基づく画像データを表示部136に出力するとともに、この画像データを画像情報メモリ138に記憶させるように構成されている。
【0073】
データ入出力部118は、カメラ本体104の操作部140によって入力された補正値を取得できるように構成されている。データ入出力部118は、撮影した画像がユーザの意図に合うように、操作部140から入力された補正値を取得し、交換レンズユニット102の記憶部116aに記憶されるデータ形式に合致するよう、データの変換を行う。なお、記憶部116aに記憶された合焦補正値を更新する場合には、カメラ本体104の表示部136に合焦補正値の入力画面が表示され、使用者は、表示画面に従って操作部140を操作することにより、補正値を入力し、既に記憶されている合焦補正値を書き換えることができるようになっている。また、表示部をタッチパネルにより構成しておき、使用者が表示部を直接タッチすることにより補正値を入力することができるように本発明を構成することもできる。
【0074】
補正値更新部120は、データ入出力部118によって取得された新たな補正値に基づいて、交換レンズユニット102の記憶部116aに記憶されている合焦補正値を書き換えるように構成されている。即ち、補正値更新部120は、データ送受信部118により、取得・変換されたデータを、フォーカス位置、ズーム位置毎に記憶部116aの適切な場所に書き込むように構成されている。
【0075】
次に、本発明の実施形態における使用者による合焦補正値の設定手順を説明する。
【0076】
本実施形態における合焦補正値の設定手順は、
図3及び
図4により説明した第1実施形態と同様であるが以下の点が第1実施形態とは異なる。まず、
図3のステップS3における通信確認は、本実施形態においては、交換レンズユニット102とカメラ本体104の間のみで行われる。また、
図3のステップS6における補正値の入力は、カメラ本体104の操作部140を操作することにより行われ、入力された補正値はカメラ本体104に内蔵されたデータ入出力部118によって取得される(ステップS7)。さらに、取得された補正値は、カメラ本体104に内蔵された補正値更新部120に転送され、補正値更新部120は、レンズマウント124の電気接点124a及び交換レンズユニット102の電気接点102aを介して、記憶部116aに記憶されている合焦補正値を書き換える(ステップS8、S9)。
【0077】
さらに、
図4に示した合焦補正値の入力画面は、本実施形態においては、同様の画面がカメラ本体104の表示部136に表示され、交換レンズユニット102の状態に応じた補正値を入力することができるようになっている。
【0078】
また、本実施形態における自動調整モードによる自動合焦位置の調整も、
図5を参照して説明した第1実施形態における調整と同様である。なお、本実施形態においては、
図5のステップS24、S27及びS28における交換レンズユニットとスマートフォンとの間の通信が、交換レンズユニット102とカメラ本体104との間で行われる。また、本実施形態においては、合焦補正値を自動的に生成する合焦補正値生成部は、交換レンズユニット102のレンズ制御部116に内蔵されている。
【0079】
本発明の第2実施形態の焦点位置調整制御装置によれば、交換レンズユニット102内に記憶された合焦補正値を、カメラ本体104の操作部140を介して入力することができるので、外部との特別な通信手段を設けることなく、合焦補正値の調整を行うことができる。また、本実施形態の焦点位置調整制御装置によれば、合焦補正値が交換レンズユニット側に記憶されるので、極めて多くの交換レンズユニットについて合焦補正値の調整に対応させることができる。
【0080】
<第3実施形態>
次に、
図7を参照して、本発明の第3実施形態による焦点位置調整制御装置を説明する。
【0081】
本発明の第3実施形態による焦点位置調整制御装置は、補正値が接続ケーブルを介して交換レンズユニットに直接入力される点が、上述した第1実施形態とは異なる。従って、ここでは、本実施形態の、第1実施形態とは異なる点のみを説明し、同様の構成、作用、効果については説明を省略する。
【0082】
図7は、本発明の第3実施形態による焦点位置調整制御装置を備えた撮像システムの正面図である。
【0083】
図7に示すように、本実施形態による焦点位置調整制御装置を備えた撮像システム200は、交換レンズユニット202と、カメラ本体204と、を有する。
【0084】
上述した第1実施形態においては、交換レンズユニット2のデータ送受信部18とスマートフォン22の間で無線により送受信が行われていたが、本実施形態においては、交換レンズユニット202に内蔵されたデータ送受信部(図示せず)と、送信装置である外部端末装置222の間が信号線である接続ケーブル222aにより接続されている。
【0085】
交換レンズユニット202のレンズ鏡筒の側面下部には、電気接点を備えたコネクタ202aが設けられ、そこに接続ケーブル222aが接続される。本実施形態においては、このような位置にコネクタ202aが設けられているため、交換レンズユニット202をカメラ本体204に装着した状態で、データ送受信部(図示せず)と外部端末装置222との間でデータの送受信を行うことができる。
図7に示すように、接続ケーブル222aを接続するコネクタ202aはレンズ鏡筒の側面に設けるのが良く、この側面上の、被写体側から見て光軸の水平方向右側を0゜として、中心角±135゜の範囲に設ける。一般にカメラ本体204の、撮影者側から見て右側にはレリーズボタン204aが設けられており、撮影者はカメラ本体204の右側側面をグリップする。このため、交換レンズユニット202の右側側面(被写体側から見て左側側面)にコネクタ202aを設けると、カメラ本体204を保持しにくくなったり、外部装置との通信が阻害される虞がある。コネクタ202aを光軸の水平方向右側を0゜として、中心角±135゜の範囲に設けることにより、このような弊害を回避することができる。
【0086】
外部端末装置222は、交換レンズユニット202と接続ケーブル222aを介して接続し、データの交換を行う電子機器である。外部端末装置222としては、パーソナルコンピュータ、タブレット型コンピュータ等の汎用の電子機器に専用のアプリケーションソフトをインストールすることにより構成することができる。或いは、交換レンズユニット202と送受信可能な専用の電子機器で外部端末装置222を構成することもできる。
【0087】
本実施形態の焦点位置調整制御装置は、交換レンズユニット202と外部端末装置222の間が接続ケーブル222aを介して接続されることを除き、構成及び作用は第1実施形態と同一である。本実施形態の焦点位置調整制御装置によれば、交換レンズユニット202と外部端末装置222の間が接続ケーブル222aで接続されるので、確実に双方向のデータ交換を行うことができる。
【0088】
<第4実施形態>
次に、
図8を参照して、本発明の第4実施形態による焦点位置調整制御装置を説明する。
【0089】
図8は、本実施形態の焦点位置調整制御装置を備えた撮像システム300を模式的に示す図である。なお、本実施形態では、第1実施形態に係る撮像システム1と同様の構成については同じ符号を付し、ここではその詳細な説明は省略する。
【0090】
上述した第1実施形態においては、撮像システム1は交換レンズユニット2とスマートフォン22との間で、補正値に関する情報を交換する構成であったが、本実施形態に係る撮像システム300においては、これらの間で無線通信を行うことによる下記の機能が追加されている。
【0091】
まず、本実施形態においては、カメラ本体4の固体撮像素子30上に形成される撮像すべき画像(つまり、撮像システム300において撮像される画像)の情報が、交換レンズユニット2に内蔵されたデータ送受信部18を介してスマートフォン22に送信される。使用者は、データ送受信部18から送信された撮像すべき画像の情報に基づいてスマートフォン22の画面に表示された画像を確認しながらスマートフォン22を操作して、合焦位置を調整する。
【0092】
スマートフォン22は、使用者の当該スマートフォン22の操作により受け付けた合焦位置の調整を示す制御信号を交換レンズユニット2に送信する。交換レンズユニット2に内蔵されたレンズ駆動制御回路16bは、スマートフォン22から送信され、データ送受信部18によって受信された制御信号に基づいてフォーカシング用レンズ12を移動させる。これにより、撮像システム300が離れた場所に設置されていても、使用者は、スマートフォン22の画像を確認しながらピント調整を行うことができる。
【0093】
つまり、本実施形態に係る焦点位置調整制御装置は、カメラ本体4及びこのカメラ本体4に取り付けて使用する交換レンズユニット2からなる撮像システム300における自動合焦位置を調整するための焦点位置調整制御装置であって、交換レンズユニット2内に備えられ、自動合焦位置を調整する際に用いられる合焦補正値を記憶する記憶部16a(補正値記憶部)と、交換レンズユニット2がカメラ本体4に装着された状態において、自動合焦位置に対する補正値を取得するデータ送受信部18(補正値取得部)と、記憶部16aに記憶されている合焦補正値を、データ送受信部18によって取得された補正値を用いて補正する補正値更新部20と、を備え、データ送受信部18を介して撮像システム300において撮像される画像を示すデータを外部に送信すると共に、データ送受信部18を介して撮像される画像に基づいて生成された補正値を取得する。
【0094】
ここで、「撮像される画像に基づいて生成された補正値」とは、上述のように、例えばスマートフォン22などの外部端末に表示された撮像すべき画像を参照しながら使用者が外部端末を操作することにより行った合焦位置の調整を示す制御信号を指す。
【0095】
上記の構成によれば、本実施形態に係る焦点位置調整制御装置は、撮像すべき画像を外部に(例えばスマートフォン22など)送信すると共に、外部から取得した制御信号に基づいてフォーカシング用レンズを移動させることができる。これによれば、焦点位置調整制御装置から送信された撮像すべき画像を示すデータを受信したスマートフォン22などディスプレイを備える外部装置は、当該データに基づいて撮像すべき画像をディスプレイに表示することができる。そして、ディスプレイに表示された撮像すべき画像に基づいて使用者が合焦位置を調整するようスマートフォン22を操作し、焦点位置調整制御装置がこの使用者の操作を受け付けたスマートフォン22から制御信号を受信することにより、焦点位置調整制御装置は使用者の望むように合焦位置を調整することができる。つまり、使用者は、撮像システムから離れた場所から当該撮像システムの交換レンズユニットにおける合焦位置を調整することができる。
【0096】
換言すれば、本実施形態にかかる焦点位置調整制御装置は、撮像すべき画像を無線で外部端末装置に送信可能に構成されていると共に、外部端末装置から送信された制御信号により、手動で合焦位置を調整可能である。
【0097】
また、本実施形態においては、スマートフォン22において予め撮影のシーケンスを組んでおき、所定のタイミングでシーケンスに従った撮影を行うことができる。例えば、撮像システム1から被写体までの距離が予め知られている場合には、撮影を行うべき複数の合焦ポイントを撮影シーケンスとして設定しておく。使用者は、撮影シーケンスを実行すべきタイミングで、スマートフォン22を操作すると、撮影シーケンスの第1の合焦ポイントで撮影が行われる。第1の合焦ポイントでの撮影が完了すると、交換レンズユニット2のフォーカシング用レンズ12は、撮影シーケンスの第2の合焦ポイントに自動的に移動される。使用者は、表示画面を確認しながら所望のタイミングでスマートフォン22を操作し、第2の合焦ポイントでの撮影を行う。第2の合焦ポイントでの撮影が完了すると、フォーカシング用レンズ12は、撮影シーケンスの第3の合焦ポイントに自動的に移動され、使用者は、第3の合焦ポイントでの撮影を行う。この操作が、予め設定された撮像シーケンスが終了するまで繰り返される。
【0098】
また、本実施形態においては、オートフォーカスによる自動合焦位置を、使用者が手動の操作により微調整することができる。まず、使用者がスマートフォン22を操作すると、オートフォーカスによるピントの調整が行われ、ピント調整された画像がスマートフォン22の表示画面に表示される。使用者は、表示画面をモニターしながらスマートフォン22を操作し、手動で自動合焦された位置を微修正し、所望のピントが得られたところで撮影を行う。このように構成された本実施形態によれば、撮影者の趣向に応じて被写体毎の細かなピント調整を行うことができる。
【0099】
さらに、本実施形態においては、スマートフォン22を操作することにより、手振れ補正制御の効き量を調整することができる。まず、使用者がスマートフォン22を操作することにより、撮像システム300において手振れ補正制御が開始され、手振れ補正により形成された画像がスマートフォン22に送信される。即ち、通常の撮像システムにおいて、レリーズボタンを半押しした状態となる。使用者は、スマートフォン22にモニタされる画像を確認しながら、スマートフォン22を操作して手振れ補正制御の効き量の設定を行う。例えば、手振れ補正制御の制御パラメータとして、手振れ補正レンズ(図示せず)の可動範囲の設定を行うことができる。可動範囲を大きく設定しておくことにより、スマートフォン22上にモニタされる画像(ファインダーに形成される像)の振れは強く抑制され、より静止した状態となる。しかしながら、この状態では、撮影された画像の振れが完全に補正される可能性は低下する。一方、可動範囲を小さく設定しておくことにより、モニタされる画像は振れやすくなるが、撮影された画像の振れが十分に補正される可能性が高くなる。
【0100】
なお、上述した実施形態においては、スマートフォン22により撮像システム300を操作していたが、無線通信可能な他の電子機器により、操作ができるように本発明を構成することもできる。例えば、パーソナルコンピュータや、タブレット型のコンピュータ、専用のリモコン等を外部端末装置として使用することができる。
【0101】
また、本実施形態では、交換レンズユニット2とスマートフォン22との間で通信が行われる構成を例に挙げて説明したが、これに限定されず、例えば、カメラ本体4とスマートフォン22との間で通信が行われることにより、上述の機能を実現してもよい。
【0102】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。