(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数の冷却装置のそれぞれに対して設けられて当該冷却装置の被制御部を制御する複数の個別制御手段、及び、前記複数の個別制御手段を統括して制御する統括制御手段を備え、複数の前記被制御部を一括して制御する冷却制御装置であって、
前記統括制御手段と前記個別制御手段とを中継する中継手段をさらに備え、
前記統括制御手段は、前記中継手段を介して、前記被制御部を制御するための正規制御信号を前記個別制御手段に送信し、
前記中継手段は、前記統括制御手段からの信号の受信異常を上位受信異常として検知した際に、前記個別制御手段に対して上位受信異常についての信号を送信するように構成され、
前記個別制御手段は、前記正規制御信号に基づいて前記被制御部の制御を定義する制御記憶情報を記憶する記憶部を有するとともに、前記統括制御手段からの信号の受信異常を上位受信異常として検知可能に構成され、且つ、前記中継手段からの信号の受信異常を下位受信異常として検知可能に構成され、前記上位受信異常及び前記下位受信異常のいずれも検知しない場合には、前記正規制御信号に基づいて前記被制御部を制御し、前記上位受信異常及び前記下位受信異常の少なくともいずれか一方を検知した場合には、前記制御記憶情報に基づいて前記被制御部を制御することを特徴とする冷却制御装置。
複数の冷却装置のそれぞれに対して設けられて当該冷却装置の被制御部を制御する複数の個別制御手段、及び、前記複数の個別制御手段を統括して制御する統括制御手段によって、複数の前記被制御部を一括して制御する冷却装置の制御方法であって、
前記統括制御手段に、前記被制御部を制御するための正規制御信号を、中継手段を介して、前記個別制御手段に送信させ、
前記個別制御手段に、前記正規制御信号に基づいて前記被制御部の制御のための制御記憶情報を記憶部に記憶させるとともに、前記統括制御手段からの信号の受信異常としての上位受信異常及び前記中継手段からの信号の受信異常としての下位受信異常のいずれも検知しない場合には、前記正規制御信号に基づいて前記被制御部を制御させ、前記上位受信異常及び前記下位受信異常の少なくともいずれか一方を検知した場合には、前記制御記憶情報に基づいて前記被制御部を制御させることを特徴とする冷却装置の制御方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された集中管理装置では、ケース制御装置が上位の制御装置からの信号を受信できずに受信異常が発生した場合、ケース制御装置が照明の点消灯を制御できなくなってしまう。受信異常の原因としては、上位の制御装置とケース制御装置との間の通信異常や、上位の制御装置の不具合(例えばシャットダウンやフリーズ等)が考えられる。このように上位の制御装置からの命令によって一括して照明を点消灯できなくなってしまうと、作業者が各ケース制御装置を操作して照明を点消灯させなければならない。また、ショーケースにおける照明に限らず、除霜ヒータやファン等を被制御部として上位の制御装置によって一括して制御する場合においても、受信異常によって同様の不都合が生じ得る。
【0005】
本発明の目的は、受信異常が生じた場合であっても個別制御手段によって冷却装置の被制御部を制御することができる冷却制御装置、冷却装置の制御方法および冷却システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の冷却制御装置は、複数の冷却装置のそれぞれに対して設けられて当該冷却装置の被制御部を制御する複数の個別制御手段、及び、前記複数の個別制御手段を統括して制御する統括制御手段を備え、複数の前記被制御部を一括して制御する冷却制御装置であって、
前記統括制御手段と前記個別制御手段とを中継する中継手段をさらに備え、前記統括制御手段は、
前記中継手段を介して、前記被制御部を制御するための正規制御信号を前記個別制御手段に送信し、
前記中継手段は、前記統括制御手段からの信号の受信異常を上位受信異常として検知した際に、前記個別制御手段に対して上位受信異常についての信号を送信するように構成され、前記個別制御手段は、前記正規制御信号に基づいて前記被制御部の制御を定義する制御記憶情報を記憶する記憶部を有するとともに、前記統括制御手段からの信号の受信異常
を上位受信異常として検知可能に構成され、且つ、前記中継手段からの信号の受信異常を下位受信異常として検知可能に構成され、前記
上位受信異常
及び前記下位受信異常のいずれも検知しない場合には、前記正規制御信号に基づいて前記被制御部を制御し、前記
上位受信異常
及び前記下位受信異常の少なくともいずれか一方を検知した場合には、前記制御記憶情報に基づいて前記被制御部を制御することを特徴とする。
【0007】
このような本発明によれば、個別制御手段が、統括手段からの信号の受信異常を検知した際に、制御記憶情報に基づいて被制御部を制御することで、受信異常が生じた場合であっても被制御部を制御することができる。また、個別制御手段が受信異常を検知しない場合に、正規制御信号に基づいて被制御部を制御することで、統括制御手段からの最新の命令に従って被制御部を制御することができる。尚、冷却装置の被制御部は、冷却のための機能を有するものでなくてもよい。
【0008】
この際、本発明の冷却制御装置では、前記下位受信異常を検知した前記個別制御手段のみ、前記制御記憶情報に基づいて前記被制御部を制御することが好ましい。
【0009】
さらに、本発明の冷却制御装置は、中継手段を備えることで、より多くの冷却装置の被制御部を1つの統括制御手段によって制御することができる。また、中継手段が統括制御手段からの信号の受信異常を上位受信異常として検知して上位受信異常についての信号を送信するとともに、個別制御手段が中継手段からの信号の受信異常を下位受信異常として検知することで、個別制御手段にとっての統括制御手段からの信号の受信異常を検知することができる。
【0010】
また、本発明の冷却制御装置では、前記統括制御手段は、前記被制御部の制御変更時に前記正規制御信号を送信し、前記個別制御手段は、前記正規制御信号に基づく信号を受信したタイミングで前記被制御部を制御するとともに、その制御についての時間情報を前記制御記憶情報として前記記憶部に記憶することが好ましい。
【0011】
このような構成によれば、統括制御手段が被制御部の制御変更時に正規制御信号を送信するとともに、個別制御手段が信号を受信したタイミングで被制御部を制御することで、被制御部を制御するための予め定められた時間情報(例えばタイムスケジュール)を送信する構成と比較して、個別制御手段が予め定められた時間情報を記憶する必要がないとともに、記憶に基づいて被制御部を制御する必要がないことから、シンプルな制御とすることができる。
【0012】
また、本発明の冷却装置の制御方法は、複数の冷却装置のそれぞれに対して設けられて当該冷却装置の被制御部を制御する複数の個別制御手段、及び、前記複数の個別制御手段を統括して制御する統括制御手段によって、複数の前記被制御部を一括して制御する冷却装置の制御方法であって、前記統括制御手段に、前記被制御部を制御するための正規制御信号を
、中継手段を介して、前記個別制御手段に送信させ、前記個別制御手段に、前記正規制御信号に基づいて前記被制御部の制御のための制御記憶情報を記憶部に記憶させるとともに、前記統括制御手段からの信号の受信異常
としての上位受信異常及び前記中継手段からの信号の受信異常としての下位受信異常のいずれも検知しない場合には、前記正規制御信号に基づいて前記被制御部を制御させ、前記
上位受信異常
及び前記下位受信異常の少なくともいずれか一方を検知した場合には、前記制御記憶情報に基づいて前記被制御部を制御させることを特徴とする。このような本発明によれば、上記の冷却制御装置と同様に、受信異常が生じた場合であっても個別制御手段によって冷却装置の被制御部を制御することができる。
【0013】
また、本発明の冷却システムは、前記いずれかに記載の冷却制御装置と、複数の冷却装置と、を備え、前記冷却制御装置によって前記複数の冷却装置における被制御部を一括して制御することを特徴とする。このような本発明によれば、複数の冷却装置における被制御部を一括して制御するとともに、受信異常が生じた場合であっても個別制御手段によって被制御部を制御することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の冷却制御装置によれば、個別制御手段が受信異常を検知した場合に制御記憶情報に基づいて被制御部を制御することで、受信異常が生じた場合であっても個別制御手段によって冷却装置の被制御部を制御することができる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の冷却システム1は、
図1に示すように、統括制御手段2と、中継手段3と、複数の個別制御手段4と、複数のショーケース(冷却装置)5と、を備え、例えば食料品店等の店舗に設置される。冷却システム1において、統括制御手段2と、中継手段3と、複数の個別制御手段4と、が冷却制御装置10を構成する。
【0017】
統括制御手段2は、例えばパーソナルコンピュータやパネルコンピュータであって、店舗の事務室等に設置され、後述するように正規制御信号SG1を送信することによって個別制御手段4を統括して制御する。
【0018】
中継手段3は、例えば通信インターフェース基板であって、一端側が統括制御手段2の入力端子に接続されるとともに、他端側が複数の個別制御手段4のそれぞれに接続される。尚、中継手段3は、統括制御手段2及び個別制御手段4のそれぞれと通信可能に接続されていればよく、有線接続されてもよいし、無線通信可能に接続されていてもよい。また、1つのコンピュータに統括制御手段2及び中継手段3が内蔵されていてもよい。
【0019】
個別制御手段4は、例えば電子コントローラであって、1つのショーケース5に対して1つ設けられ、ショーケース5の各電装部品を制御する。個別制御手段4は、後述する制御記憶情報を記憶するRAM等の記憶部41を有する。
【0020】
ショーケース5は、例えば生鮮食品を収容するものであって、
図2に示すように、ケース本体51と、複数の庫内灯52と、作業灯53と、除霜ヒータ54と、冷凍サイクルの庫内ユニット55と、ファン56と、電装ボックス57と、を有する。即ち、ケース本体51内の収容物が庫内ユニット55によって冷却(冷蔵又は冷凍)されるとともに、庫内灯52が点灯することによって収容物の顧客に対する展示性が向上する。また、開店前や閉店後、収容物を展示する必要がない場合には、庫内灯52を消灯して作業灯53のみを点灯させ、収容物の入れ替え等を行う。また、展示も作業も行わない場合には、庫内灯52及び作業灯53を消灯させればよい。
【0021】
庫内灯52及び作業灯53は、個別制御手段4から送信される信号にしたがって点灯又は消灯する。尚、複数の庫内灯52は互いに同期制御されてもよいし非同期制御されてもよい。除霜ヒータ54は、個別制御手段4から送信される信号にしたがってオン又はオフしてケース本体51内を除霜する。庫内ユニット55は、ケース本体51に収容された膨張弁551を有するとともに、屋外の冷凍機に接続される。膨張弁551は、個別制御手段4から送信される信号にしたがって開度が変更され、冷媒の流量が調節される。ファン56は、ケース本体51内に冷気を送風するように設けられて個別制御手段4によって制御される。
【0022】
尚、本実施形態のショーケース5は、冷凍サイクルの圧縮機および凝縮器が外部(屋外等)に設置されたいわゆる別置型ショーケースであるものとしたが、圧縮機および凝縮器が内蔵されたいわゆる内蔵型ショーケースとしてもよい。
【0023】
以上のように個別制御手段4によって制御される庫内灯52、作業灯53、除霜ヒータ54、膨張弁551及びファン56が被制御部6となる。また、ショーケース5に設けられるその他の適宜な電装部品を被制御部6としてもよい。尚、被制御部6は完全なオン又はオフが切り換えられるものに限定されず、強弱の二段階切り換えのものであってもよい。また、後述の「被制御部の制御変更」とは、被制御部をオンにしたり、オフにしたり、運転状態を強にしたり、弱にしたりすることをいう。
【0024】
電装ボックス57は、個別制御手段4を収容するものであって、本実施例では1つのショーケース5に2つ設けられているが、個別制御手段4はいずれの電装ボックス57に収容されてもよい。
【0025】
ここで、統括制御手段2と中継手段3と個別制御手段4との間において、被制御部6を制御するために送受信される信号について説明する。まず、管理者等が被制御部6をどのように動作させるか(例えば庫内灯52を何時に点灯開始し、何時に消灯させるか)についての情報を統括制御手段2に入力することにより、統括制御手段2は、入力された内容に基づく正規制御信号SG1を、中継手段3を介して個別制御手段4に送信する。尚、正規制御信号SG1は、複数のショーケース5の被制御部6をそれぞれ個別に制御するために、複数のショーケース5のそれぞれに対応した情報を有している。
【0026】
正規制御信号SG1を受信した中継手段3は、この正規制御信号SG1に基づいて、個別の正規制御信号SG1k(k=1、2、…、n)を各個別制御手段4に送信する。
【0027】
統括制御手段2及び個別制御手段4は、現在時刻を把握する機能を有している。例えば、統括制御手段2に時計ICが設けられ、この時刻情報が個別制御手段4に送信される。個別制御手段4にはタイマが設けられ、後述のような受信異常が発生して時刻情報が得られなくなった場合には、受信した最新の時刻情報からの経過時間を測定することにより、現在時刻を算出する。尚、統括制御手段2及び個別制御手段4に時計ICを設けてもよい。
【0028】
ここで、個別制御手段4による統括制御手段2からの信号の受信異常の検知方法の一例に関し、統括制御手段2と中継手段3との間の受信異常(上位受信異常)と、中継手段3との間の受信異常(下位受信異常)と、のそれぞれについて説明する。
【0029】
まず、統括制御手段2は、適宜な時間間隔(例えば100ms間隔)でショーケース5の各部の状況(例えば被制御部6の運転状況や庫内温度等)の情報を個別制御手段4から取得するために、データ読み出し要求信号を中継手段3に対して送信し、取得した情報を画面上に表示したり適宜な記憶手段に記憶したりする。尚、正規制御信号SG1の送信時にはデータ読み出し要求信号を送信しなくてもよい。このように、統括制御手段2は適宜な時間間隔でデータ読み出し要求信号又は正規制御信号SG1を中継手段3に対して常に送信する。中継手段3は、データ読み出し要求信号又は正規制御信号SG1を受信しない場合には、上位受信異常が発生したと判断する(後述のステップS11に相当)。
【0030】
中継手段3は、統括制御手段2からデータ読み出し要求信号を受信しない場合には、各個別制御手段4に対し、上位受信異常が発生したことについての信号を送信する(後述のステップS13に相当)。これにより、各個別制御手段4は上位受信異常を検知する(後述のステップS22に相当)。また、中継手段3は、統括制御手段2からデータ読み出し要求信号を受信した場合には、各個別制御手段4に対してデータ読み出し要求信号を送信する。個別制御手段4は、中継手段3からデータ読み出し要求信号を受信しない場合には、下位受信異常が発生したと判断する(後述のステップS21に相当)。
【0031】
以上のような受信異常の検知方法では、統括制御手段2によって常に送信されるデータ読み出し要求信号を利用して受信異常を検知するものとしたが、統括制御手段2によって受信異常を検知するための専用の信号を常に送信してもよい。また、下位側から上位側に対して(即ち、中継手段3から統括制御手段2に対して、及び、個別制御手段4から中継手段3に対して)通信確認のための信号を送信し、上位側からの応答の有無によって受信異常を検知してもよい。
【0032】
以下、統括制御手段2、中継手段3及び個別制御手段4による制御の一例を
図3〜5のフローチャートに基づいて説明する。尚、ここでは庫内灯52を被制御部6として制御する例について説明するが、他の被制御部6についても同様の制御が行われる。
【0033】
管理者等が統括制御手段2に対し、一日における庫内灯52の点灯時刻及び消灯時刻を入力することにより、点消灯スケジュールが作成されるものとする。さらに、管理者等は点消灯スケジュール外のイレギュラーな点灯時刻および消灯時刻も入力することができるものとする。統括制御手段2は、所定の時間間隔で
図3に示すようなスケジュール制御を実行する。スケジュール制御において、統括制御手段2は、まず現在時刻が入力済みの点灯時刻と一致するかを判定する(ステップS1)。現在時刻が入力済みの点灯時刻と一致する場合(ステップS1でY)、統括制御手段2は、正規制御信号SG1として点灯信号を中継手段3に送信する(ステップS2)。統括制御手段2は、ステップS2の後、又は、現在時刻が入力済みの点灯時刻と一致しない場合(ステップS1でN)、現在時刻が入力済みの消灯時刻と一致するかを判定する(ステップS3)。
【0034】
現在時刻が入力済みの消灯時刻と一致する場合(ステップS3でY)、統括制御手段2は、正規制御信号SG1として消灯信号を中継手段3に送信する(ステップS4)。統括制御手段2は、ステップS4の後、又は、現在時刻が入力済みの消灯時刻と一致しない場合(ステップS3でN)、スケジュール制御を終了する。尚、このようなスケジュール制御は、複数のショーケース5における庫内灯52のそれぞれに対応して個別に実行されるものとする。また、スケジュール制御において判定される点灯時刻および消灯時刻は、点消灯スケジュール内のものだけでなく、イレギュラーなものも含まれる。
【0035】
中継手段3は、所定の時間間隔で
図4に示すような受信異常検出制御を実行する。受信異常検出制御において、中継手段3は、まず上位受信異常の有無を判定する(ステップS11)。上位受信異常が発生していない場合(ステップS11でN)、中継手段3は、統括制御手段2から受信した正規制御信号SG1に基づいて個別の正規制御信号SG1kを各個別制御手段4に送信し(ステップS12)、受信異常検出制御を終了する。尚、統括制御手段2から中継手段3に正規制御信号SG1が送信されていない場合には個別の正規制御信号SG1kは送信されない。一方、上位受信異常が発生した場合(ステップS11でY)、中継手段3は、全ての個別制御手段4に上位受信異常の発生についての信号を送信し(ステップS13)、受信異常検出制御を終了する。
【0036】
各個別制御手段4は、所定の時間間隔で
図5に示すような点消灯制御を実行する。点消灯制御において、個別制御手段4は、まず上述のように下位受信異常を検知するか否かを判定する(ステップS21)。下位受信異常を検知しない場合(ステップS21でN)、個別制御手段4は、上位受信異常を検知するか否か(中継手段3から上位受信異常の発生についての信号を受信するか否か)を判定する(ステップS22)。
【0037】
上位受信異常を検知しない場合(ステップS22でN)、個別制御手段4は、個別の正規制御信号SG1kを受信したか否かを判定する(ステップS23)。個別の正規制御信号SG1kを受信した場合(ステップS23でY)、個別制御手段4は、個別の正規制御信号SG1kが点灯信号であるか否かを判定する(ステップS24)。個別の正規制御信号SG1kが点灯信号である場合(ステップS24でY)、個別制御手段4は、庫内灯52を点灯させる(ステップS25)。次に、個別制御手段4は、この点灯信号が点消灯スケジュール内のものであるか否かを判定する(ステップS26)。点灯信号が点消灯スケジュール内のものである場合(ステップS26でY)、個別制御手段4は、現在時刻を点灯時刻として制御記憶情報を記憶部41に記憶する(ステップS27)。即ち、被制御部6の制御を定義する時間情報である制御記憶情報を記憶する。このとき、既に制御記憶情報が記憶されている場合には、上書き保存すればよい。
【0038】
一方、個別の正規制御信号SG1kが点灯信号でない場合(ステップS24でN)、個別制御手段4は、個別の正規制御信号SG1kが消灯信号であるか否かを判定する(ステップS28)。個別の正規制御信号SG1kが消灯信号である場合(ステップS28でY)、個別制御手段4は、庫内灯52を消灯させる(ステップS29)。次に、個別制御手段4は、この消灯信号が点消灯スケジュール内のものであるか否かを判定する(ステップS30)。消灯信号が点消灯スケジュール内のものである場合(ステップS30でY)、個別制御手段4は、現在時刻を消灯時刻として制御記憶情報を記憶部41に記憶する(ステップS31)。即ち、被制御部6の制御を定義する時間情報である制御記憶情報を記憶する。このとき、既に制御記憶情報が記憶されている場合には、上書き保存すればよい。
【0039】
また、下位受信異常を検知した場合(ステップS21でY)又は上位受信異常を検知した場合(ステップS22でY)、個別制御手段4は、記憶部41に制御記憶情報が記憶されているか否かを判定する(ステップS32)。記憶部41に制御記憶情報が記憶されている場合(ステップS32でY)、個別制御手段4は、現在時刻が制御記憶情報における点灯時刻と一致するか否かを判定する(ステップS33)。現在時刻が制御記憶情報における点灯時刻と一致する場合(ステップS33でY)、個別制御手段4は、庫内灯52を点灯させる(ステップS34)。
【0040】
一方、現在時刻が制御記憶情報における点灯時刻と一致しない場合(ステップS33でN)、個別制御手段4は、現在時刻が制御記憶情報における消灯時刻と一致するか否かを判定する(ステップS35)。現在時刻が制御記憶情報における消灯時刻と一致する場合、(ステップS35でY)、個別制御手段4は、庫内灯52を消灯させる(ステップS36)。
【0041】
ステップS23でNの場合、ステップS26でNの場合、ステップS27の後、ステップS28でNの場合、ステップS30でNの場合、ステップS31の後、ステップS32でNの場合、ステップS34の後、ステップS35でNの場合またはステップS36の後に、個別制御手段4は、点消灯制御を終了する。
【0042】
以上のようなスケジュール制御、受信異常検出制御および点消灯制御を行うことにより、庫内灯52は、上位および下位の受信異常のいずれも発生していない場合には、統括制御手段2から送信される最新の正規規制信号SG1に基づいて点消灯し、上位および下位の受信異常の少なくとも一方が発生した場合には、個別制御手段4の記憶部41に記憶された制御の履歴である制御記憶情報に基づいて点消灯する。また、統括制御手段2は、被制御部6の制御変更時に正規制御信号SG1を送信し、個別制御手段4は、正規制御信号SG1に基づく信号(個別の正規制御信号SG1k)を受信したタイミングで被制御部6を制御する。
【0043】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。即ち、個別制御手段4が、上位および下位の受信異常のいずれも発生していない場合には正規規制信号SG1に基づいて被制御部6を制御し、上位および下位の受信異常の少なくとも一方が発生した場合には制御記憶情報に基づいて被制御部6を制御することで、受信異常が生じた場合であっても被制御部6を制御することができる。
【0044】
また、冷却制御装置10が中継手段3を備えることで、より多くのショーケース5の被制御部6を1つの統括制御手段2によって制御することができる。
【0045】
さらに、統括制御手段2が被制御部6の制御変更時に正規制御信号SG1を送信するとともに個別制御手段4が個別の正規制御信号SG1kを受信したタイミングで被制御部6を制御することで、被制御部6を制御するための予め定められた時間情報を送信する構成と比較して、個別制御手段4が予め定められた時間情報を記憶する必要がないとともに、記憶に基づいて被制御部を制御する必要がないことから、シンプルな制御とすることができる。
【0046】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
【0047】
例えば、前記実施形態では、統括制御手段2が被制御部6の制御変更時に正規制御信号SG1を送信するとともに個別制御手段4が個別の正規制御信号SG1kを受信したタイミングで被制御部6を制御するものとしたが、統括制御手段2が、ある一定期間(例えば1日単位)における被制御部6の制御の時間情報(タイムスケジュール)を正規制御信号として送信するとともに、個別制御手段4がタイムスケジュールに基づいて被制御部6を制御してもよい。このような構成においては、制御のタイムスケジュールを制御記憶情報として記憶部41に記憶し、受信異常が発生した場合にはこの制御記憶情報に基づいて個別制御手段4が被制御部6を制御すればよい。
【0048】
また、前記実施形態では、統括制御手段2と個別制御手段4との間に中継手段3が設けられるものとしたが、統括制御手段としてのコンピュータ等に個別制御手段が直接接続されてもよい。このとき、個別制御手段が統括制御手段からの直接の信号の受信異常を検知可能に構成されていればよい。
【0049】
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、制御方法及び手順、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した制御方法及び手順などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの制御方法及び手順などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した記載は、本発明に含まれるものである。