(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記正孔輸送層が、第一正孔輸送層および第二正孔輸送層の2層構造を有しており、該第二正孔輸送層が前記発光層側に位置しており且つ前記アリールアミン化合物を含有している請求項1記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
前記第一正孔輸送層が、前記第二正孔輸送層に含まれているアリールアミン化合物とは異なるトリアリールアミン誘導体を含有しており、該トリアリールアミン誘導体は、2つのトリアリールアミン骨格が単結合または2価の炭化水素基で連結された分子構造を有しており且つ分子全体としてトリアリールアミン骨格を2個〜6個有している化合物である請求項6記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【実施例】
【0125】
本発明を、次の実験例により説明する。
【0126】
<実施例1>
<N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−フェニルビフェニル−3−イル)アミン(化合物1−1)の合成>
(第1工程)
窒素置換した反応容器に
N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)アミン 40.5g
3−ブロモビフェニル 28.0g
t−ブトキシナトリウム 13.7g
トルエン 400mL
を加え、30分間超音波を照射しながら窒素ガスを通気した。
次いで、
酢酸パラジウム 0.54g、
t−ブチルホスフィンの50%(w/v)トルエン溶液 1.46g
を加えて加熱し、95℃で4時間撹拌した。
ろ過により不溶物を除いた後加熱し、100℃でシリカゲルを用いた吸着精製を行い、熱時ろ過を行った。ろ液を撹拌しながら室温まで冷却し、析出する固体をろ過によって採取することによって、
N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(ビフェニル−3−イル)アミンの緑白色固体 50.2g(収率88%)
を得た。
【0127】
(第2工程)
窒素置換した反応容器に
上記で得られたトリアリールアミン 50.0g
ジメチルホルムアミド 500mL
を加え、氷浴にて冷却した。
次いで、
N−ブロモスクシンイミド 22.1g
をゆっくり加え、4時間撹拌した。この後、メタノールを加え、析出する粗製物をろ過によって採取した。
続いて、酢酸エチルを用いた還流洗浄を行い、
N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミンの桃色粉体40.2g(収率69%)
を得た。
【0128】
(第3工程)
次に、窒素置換した反応容器に、
上記で得られたN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン 11.8g
トルエン 94mL
フェニルボロン酸 2.7g
予め炭酸カリウム5.9gを水36mLに溶解した水溶液
を加え、30分間超音波を照射しながら窒素ガスを通気した。
その後、
テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム 0.74g
を加えて加熱し、72℃で18時間撹拌した。室温まで冷却し、分液操作によって有機層を採取した。水を用いた洗浄、飽和食塩水を用いた洗浄を順次行った後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、濃縮することによって粗製物を得た。
【0129】
続いて、カラムクロマトグラフィーを用いた精製を行うことによって
N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−フェニルビフェニル−3−イル)アミンの白色粉体8.4g(収率72%)
を得た。
【0130】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−1)である。
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
(1−1)
pm−置換ベンゼン環:1
【0131】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図2に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の31個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.56−7.68(7H)
7.45−7.52(4H)
7.14−7.41(20H)
【0132】
<実施例2>
<N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−{6−(ナフチル−1−イル)ビフェニル−3−イル}アミン(化合物1−2)の合成>
実施例1の第3工程で使用されているフェニルボロン酸を、1−ナフチルボロン酸に代えた以外は、実施例1と同様の条件で反応を行うことによって、
N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−{6−(ナフチル−1−イル)ビフェニル−3−イル}アミンの白色粉体 9.2g
(収率61%)
を得た。
【0133】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−2)である。
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
(1−2)
pm−置換ベンゼン環:1
【0134】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図3に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の33個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.84−7.87(3H)
7.67−83(6H)
7.26−7.64(18H)
7.02−7.04(6H)
【0135】
<実施例3>
<N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−{6−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)ビフェニル−3−イル}アミン(化合物1−3)の合成>
実施例1の第3工程で使用されているフェニルボロン酸を、(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)ボロン酸に代えた以外は、実施例1と同様の条件で反応を行うことによって、
N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−{6−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)ビフェニル−3−イル}アミンの白色粉体9.0g(収率57%)
を得た。
【0136】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−3)である。
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
(1−3)
pm−置換ベンゼン環:1
【0137】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図4に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の39個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.56−7.64(10H)
7.26−50(18H)
7.02−7.16(5H)
1.26(6H)
【0138】
<実施例4>
<N,N−ビス(6−フェニルビフェニル−3−イル)−N−(ビフェニル−4−イル)アミン(化合物1−94)の合成>
(第1工程)
窒素置換した反応容器に、
ベンズアミド 13.0g
3−ブロモビフェニル 52.5g
炭酸カリウム 44.5g
亜硫酸水素ナトリウム 3.4g
フェナントロリン一水和物 2.2g
銅粉 0.68g
ドデシルベンゼン 13mL
トルエン 30mL
を加えて攪拌しながら加熱し、トルエンを除きながら、19時間還流した。冷却し、トルエンを加えた後、ろ過によって不溶物を除いた。水を用いた洗浄、飽和食塩水を用いた洗浄を順次行った後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、濃縮することによって粗製物を得た。
続いて、カラムクロマトグラフィーを用いた精製を行うことによって、
N,N−ビス(ビフェニル−3−イル)ベンズアミドの黄色粘性物
41.7g(収率91%)
を得た。
【0139】
(第2工程)
反応容器に、
上記で得られたN,N−ビス(ビフェニル−3−イル)ベンズアミド
41.7g
イソアミルアルコール 36mL
水 12mL
水酸化カリウム 7.6g
を加えて攪拌しながら加熱し、48時間還流した。室温まで冷却し、水、トルエンを加えた後、分液操作によって有機層を採取した。水を用いた洗浄、飽和食塩水を用いた洗浄を順次行った後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、濃縮することによって粗製物を得た。
続いて、カラムクロマトグラフィーを用いた精製を行うことによって、
N,N−ビス(ビフェニル−3−イル)アミンの褐色粘性物
25.3g(収率80%)
を得た。
【0140】
(第3工程)
窒素置換した反応容器に、
上記で得られたN,N−ビス(ビフェニル−3−イル)アミン
25.2g
トルエン 250mL
4−ブロモビフェニル 20.5g
t−ブトキシナトリウム 9.0g
を加え、30分間超音波を照射しながら窒素ガスを通気した。
次いで、
酢酸パラジウム 0.35g
t−ブチルホスフィンの50%(w/v)トルエン溶液0.95g
を加えて加熱し、95℃で14時間撹拌した。ろ過によって不溶物を除いた後、水を用いた洗浄、飽和食塩水を用いた洗浄を順次行った後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、濃縮することによって粗製物を得た。
続いて、カラムクロマトグラフィーを用いた精製を行うことによって、
N,N−ビス(ビフェニル−3−イル)−N−(ビフェニル−4−イル)アミンの黄白色粉体31.6g(収率85%)
を得た。
【0141】
(第4工程)
窒素置換した反応容器に、
上記で得られたN,N−ビス(ビフェニル−3−イル)−N−(ビフェニル−4−イル)アミン 31.5g
ジメチルホルムアミド 320mL
を加え、氷浴にて冷却した。
続いて、
N−ブロモスクシンイミド 26.0g
をゆっくり加え、5時間撹拌した。水を加え、析出する粗製物をろ過によって採取した。メタノールを用いた洗浄を行った後、カラムクロマトグラフィーを用いた精製を行うことによって、
N,N−ビス(6−ブロモビフェニル−3−イル)−N−(ビフェニル−4−イル)アミンの白色粉体36.9g(収率88%)
を得た。
【0142】
(第5工程)
実施例1の第3工程で用いているビス(ビフェニル−4−イル)−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミンを、上記で得られたN,N−ビス(6−ブロモビフェニル−3−イル)−N−(ビフェニル−4−イル)アミンに代えた以外は、実施例1の第3工程と同様にして反応を行うことによって、
N,N−ビス(6−フェニルビフェニル−3−イル)−N−(ビフェニル−4−イル)アミンの白色粉体10.2g(収率73%)
を得た。
【0143】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−94)である。
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
(1−94)
pm−置換ベンゼン環:2
【0144】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図5に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の35個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.57−7.66(4H)
7.10−7.49(31H)
【0145】
<実施例5>
<トリス(6−フェニルビフェニル−3−イル)アミン(化合物1−129)の合成>
(第1工程)
窒素置換した反応容器に、
3−アミノビフェニル 10.4g
トルエン 250mL
3−ブロモビフェニル 30.0g
t−ブトキシナトリウム 13.1g
を加え、30分間超音波を照射しながら窒素ガスを通気した。
続いて、
トリスジベンジリデンアセトンパラジウム 2.25g
t−ブチルホスフィンの50%(w/v)トルエン溶液1.50g
を加えて加熱し、95℃で3時間撹拌した。ろ過により不溶物を除き、続いて、水を用いた洗浄、飽和食塩水を用いた洗浄を順次行った後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、濃縮することによって粗製物を得た。
さらに、カラムクロマトグラフィーを用いた精製を行うことによって、
トリス(ビフェニル−3−イル)アミンの白色粉体
24.6g(収率85%)
を得た。
【0146】
(第2工程)
窒素置換した反応容器に、
上記のトリス(ビフェニル−3−イル)アミン 24.5g
ジメチルホルムアミド 245mL
を加え、氷浴にて冷却した。
続いて、
N−ブロモスクシンイミド 30.4g
をゆっくり加え、7時間撹拌した。トルエンを加え、続いて、水を用いた洗浄、飽和食塩水を用いた洗浄を順次行った後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、濃縮することによって粗製物を得た。
カラムクロマトグラフィーを用いた精製を行うことによって、
トリス(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミンの白色粉体
33.6g(収率92%)
を得た。
【0147】
(第3工程)
実施例1の第3工程で用いているビス(ビフェニル−4−イル)−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミンを、上記で得られたトリス(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミンに代えた以外は、実施例1の第3工程と同様にして反応を行うことによって、
トリス(6−フェニルビフェニル−3−イル)アミンの白色粉体
11.1g(収率75%)
を得た。
【0148】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−129)である。
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
(1−129)
pm−置換ベンゼン環:3
【0149】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図6に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の39個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.35−7.42(6H)
7.15−7.35(33H)
【0150】
<実施例6>
<N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミン(化合物1−4)の合成>
実施例1の第3工程で使用されているフェニルボロン酸を、4−ビフェニルボロン酸に代えた以外は、実施例1と同様の条件で反応を行うことによって、
N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミンの白色粉体
8.4g(収率76%)
を得た。
【0151】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−4)である。
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
(1−4)
pm−置換ベンゼン環:1
【0152】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図7に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の35個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.60−7.68(10H)
7.45−50(9H)
7.30−7.39(8H)
7.22−7.28(8H)
【0153】
<実施例7>
<N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’:4’’,1’’’−クォーターフェニル−4−イル)アミン(化合物1−9)の合成>
実施例1の第3工程で使用されているフェニルボロン酸を、p−ターフェニルボロン酸ピナコールエステルに代えた以外は、実施例1と同様の条件で反応を行うことによって、
N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’:4’’,1’’’−クォーターフェニル−4−イル)アミンの白色粉体7.6g(収率75%)
を得た。
【0154】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−9)である。
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
(1−9)
pm−置換ベンゼン環:1
【0155】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図8に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の39個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.40−7.55(20H)
7.30−39(7H)
7.19−7.29(12H)
【0156】
<実施例8>
<N−4−ビフェニル−N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミン(化合物1−56)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン及びフェニルボロン酸に代えて、
N−4−ビフェニル−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)−
N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)アミン
及び
4−ビフェニルボロン酸
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N−4−ビフェニル−N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミンの白色粉体17.8g(収率89%)
を得た。
【0157】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−56)である。
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
(1−56)
pm−置換ベンゼン環:1
【0158】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図9に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の39個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.57−7.70(7H)
7.18−52(26H)
1.52(6H)
【0159】
<実施例9>
<N−4−ビフェニル−N−(1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミン(化合物1−68)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン及びフェニルボロン酸に代えて、
N−4−ビフェニル−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)−
N−(4−ブロモフェニル)アミン
及び
4−ビフェニルボロン酸
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N−4−ビフェニル−N−(1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミンの白色粉体6.4g(収率55%)
を得た。
【0160】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−68)である。
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
(1−68)
pm−置換ベンゼン環:1
【0161】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図10に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の39個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.58−7.79(15H)
7.42−7.53(9H)
7.20−7.40(15H)
【0162】
<実施例10>
<N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−3−イル)アミン(化合物1−90)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミンに代えて、
N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモ−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−3−イル)アミン
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−3−イル)アミンの白色粉体
6.8g(収率84%)
を得た。
【0163】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−90)である。
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
(1−90)
pm−置換ベンゼン環:1
【0164】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図11に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の35個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.58−7.66(10H)
7.34−7.48(17H)
7.20−7.28(8H)
【0165】
<実施例11>
<N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−フェニル−1,1’:2’,1’’−ターフェニル−3−イル)アミン(化合物1−92)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミンに代えて、
NN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモ−
1,1‘:2’,1‘’−ターフェニル−3−イル)アミン
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−フェニル−1,
1‘:2’,1’’−ターフェニル−3−イル)アミンの白色粉体
4.8g(収率40%)
を得た。
【0166】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−92)である。
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
(1−92)
pm−置換ベンゼン環:1
【0167】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図12に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の35個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.62−7.68(4H)
7.46−7.58(8H)
7.09−7.39(19H)
6.84−6.91(4H)
【0168】
<実施例12>
<N−4−ビフェニル−N−{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミン(化合物1−134)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン及びフェニルボロン酸に代えて、
N−4−ビフェニル−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)−
N−{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}アミン
及び
4−ビフェニルボロン酸
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N−4−ビフェニル−N−{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミンの白色粉体7.5g(収率60%)
を得た。
【0169】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−134)である。
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
(1−134)
pm−置換ベンゼン環:1
【0170】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図13に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の37個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=8.08−8.12(1H)
7.86−7.98(2H)
7.21−7.64(34H)
【0171】
<実施例13>
<N−4−ビフェニル−N−{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’:4’’,1’’’−クォーターフェニル−4−イル)アミン(化合物1−135)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン及びフェニルボロン酸に代えて、
N−4−ビフェニル−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)−
N−{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}アミン
及び
p−ターフェニルボロン酸ピナコールエステル
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N−4−ビフェニル−N−{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’:4’’,1’’’−クォーターフェニル−4−イル)アミンの白色粉体9.0g(収率56%)
を得た。
【0172】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−135)である。
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
(1−135)
pm−置換ベンゼン環:1
【0173】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図14に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の41個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=8.08−8.12(1H)
7.86−7.98(2H)
7.22−7.71(38H)
【0174】
<実施例14>
<N,N−ビス{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミン(化合物1−136)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン及びフェニルボロン酸に代えて、
N,N−ビス{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}−N−
(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン
及び
4−ビフェニルボロン酸
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N,N−ビス{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}−N−
(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミンの白色粉体10.6g(収率79%)
を得た。
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−136)である。
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
(1−136)
pm−置換ベンゼン環:1
【0175】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図15に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の39個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=8.08−8.14(2H)
7.88−7.96(4H)
7.24−7.64(33H)
【0176】
<実施例15>
<N,N−ビス{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}−N−{6−フェニル−4’’−(ナフタレン−1−イル)ビフェニル−4−イル}アミン(化合物1−137)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン及びフェニルボロン酸に代えて、
N,N−ビス{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}−N−
(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン
及び
4−(ナフタレン−2−イル)フェニルボロン酸
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N,N−ビス{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}−N−
{6−フェニル−4’’−(ナフタレン−1−イル)ビフェニル−
4−イル}アミンの白色粉体9.7g(収率74%)
を得た。
【0177】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−137)である。
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
(1−137)
pm−置換ベンゼン環:1
【0178】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図16に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の41個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=8.08−8.14(3H)
7.66−7.97(8H)
7.28−7.66(30H)
【0179】
<実施例16>
<N,N−ビス{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’:4’’,1’’’−クォーターフェニル−4−イル)アミン(化合物1−138)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン及びフェニルボロン酸に代えて、
N,N−ビス{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}−N−
(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン
及び
p−ターフェニルボロン酸ピナコールエステル
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N,N−ビス{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}−N−
(6−フェニル−1,1’:4’,1’’:4’’,1’’’−クォーターフェニル−4−イル)アミンの白色粉体
6.2g(収率63%)
を得た。
【0180】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−138)である。
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
(1−138)
pm−置換ベンゼン環:1
【0181】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図17に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の43個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=8.08−8.14(3H)
7.89−7.95(4H)
7.25−7.71(36H)
【0182】
<実施例17>
<N,N−ビス{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}−N−(6−フェニル−1,1’:3’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミン(化合物1−139)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン及びフェニルボロン酸に代えて、
N,N−ビス{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}−N−
(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン
及び
3−ビフェニルボロン酸
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N,N−ビス{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}−N−
(6−フェニル−1,1’:3’,1’’−ターフェニル−4−イル)
アミンの白色粉体4.9g(収率48%)
を得た。
【0183】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−139)である。
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
(1−139)
pm−置換ベンゼン環:1
【0184】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図18に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の39個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=8.08−8.12(2H)
7.86−7.94(4H)
7.00−7.57(29H)
6.63−6.75(4H)
【0185】
<実施例18>
<N−4−ビフェニル−N−{4−(ナフタレン−2−イル)フェニル}−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミン(化合物1−140)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン及びフェニルボロン酸に代えて、
N−4−ビフェニル−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)−
N−{4−(ナフタレン−2−イル)フェニル}アミン
及び
4−ビフェニルボロン酸
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N−4−ビフェニル−N−{4−(ナフタレン−2−イル)フェニル}−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミンの白色粉体4.9g(収率44%)
を得た。
【0186】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−140)である。
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
(1−140)
pm−置換ベンゼン環:1
【0187】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図19に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の37個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.73(1H)
7.61−7.70(3H)
7.54−7.58(1H)
7.19−7.52(32H)
【0188】
<実施例19>
<N−4−ビフェニル−N−{4−(ナフタレン−2−イル)フェニル}−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−3−イル)アミン(化合物1−141)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミンに代えて、
N−4−ビフェニル−N−{4−(ナフタレン−2−イル)フェニル}−N−(6−ブロモ−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−3−イル)アミン
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N−4−ビフェニル−N−{4−(ナフタレン−2−イル)フェニル}−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−3−イル)アミンの白色粉体5.8g(収率56%)
を得た。
【0189】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−141)である。
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
(1−141)
pm−置換ベンゼン環:1
【0190】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図20に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の37個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=8.08(1H)
7.81−7.96(3H)
7.79−7.81(1H)
7.21−7.73(32H)
【0191】
<実施例20>
<N−4−ビフェニル−N−{4−(ナフタレン−2−イル)フェニル}−N−{6−フェニル−4’−(ナフタレン−2−イル)ビフェニル−3−イル}アミン(化合物1−142)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミンに代えて、
N−4−ビフェニル−N−{4−(ナフタレン−2−イル)フェニル}−N−{6−ブロモ−4’−(ナフタレン−2−イル)ビフェニル−3−イル}アミン
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N−4−ビフェニル−N−{4−(ナフタレン−2−イル)フェニル}−N−{6−フェニル−4’−(ナフタレン−2−イル)ビフェニル−3−イル}アミンの白色粉体10.0g(収率81%)
を得た。
【0192】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−142)である。
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
(1−142)
pm−置換ベンゼン環:1
【0193】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図21に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の39個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=8.04−8.10(2H)
7.78−7.96(8H)
7.24−7.65(29H)
【0194】
<実施例21>
<N−4−ビフェニル−N−(9,9−ジフェニルフルオレン−2−イル)−N−(6−フェニルビフェニル−3−イル}アミン(化合物1−143)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミンに代えて、
N−4−ビフェニル−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)−N−(9,9−ジフェニルフルオレン−2−イル)アミン
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N−4−ビフェニル−N−(9,9−ジフェニルフルオレン−2−イル)−N−(6−フェニルビフェニル−3−イル}アミンの白色粉体
11.0g(収率61%)
を得た。
【0195】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−143)である。
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
(1−143)
pm−置換ベンゼン環:1
【0196】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図22に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の39個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.60−7.74(4H)
7.14−7.52(33H)
7.00−7.03(2H)
【0197】
<実施例22>
<N−4−ビフェニル−N−(9,9−ジフェニルフルオレン−2−イル)−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル}アミン(化合物1−144)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン及びフェニルボロン酸に代えて、
N−4−ビフェニル−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)−
N−(9,9−ジフェニルフルオレン−2−イル)アミン
及び
4−ビフェニルボロン酸
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N−4−ビフェニル−N−(9,9−ジフェニルフルオレン−2−イル)−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミンの白色粉体6.5g(収率71%)
を得た。
【0198】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−144)である。
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
(1−144)
pm−置換ベンゼン環:1
【0199】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図23に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の43個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.61−7.77(6H)
7.20−7.51(34H)
7.06−7.11(3H)
【0200】
<実施例23>
<N−4−ビフェニル−N−(9,9−ジフェニルフルオレン−2−イル)−N−(6−フェニル−1,1’:3’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミン(化合物1−145)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン及びフェニルボロン酸に代えて、
N−4−ビフェニル−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)−
N−(9,9−ジフェニルフルオレン−2−イル)アミン
及び
3−ビフェニルボロン酸
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N−4−ビフェニル−N−(9,9−ジフェニルフルオレン−2−イル)−N−(6−フェニル−1,1’:3’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミンの白色粉体8.0g(収率87%)
を得た。
【0201】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−145)である。
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
(1−145)
pm−置換ベンゼン環:1
【0202】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図24に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の43個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.70−7.76(2H)
7.63−7.65(2H)
7.18−7.54(36H)
7.08−7.12(3H)
【0203】
<実施例24>
<N−4−ビフェニル−N−(9,9−ジフェニルフルオレン−2−イル)−N−(6−フェニル−1,1’:2’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミン(化合物1−146)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン及びフェニルボロン酸に代えて、
N−4−ビフェニル−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)−
N−(9,9−ジフェニルフルオレン−2−イル)アミン
及び
2−ビフェニルボロン酸
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N−4−ビフェニル−N−(9,9−ジフェニルフルオレン−2−イル)−N−(6−フェニル−1,1’:2’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミンの白色粉体5.2g(収率57%)
を得た。
【0204】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−146)である。
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
(1−146)
pm−置換ベンゼン環:1
【0205】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図25に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の43個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.60−7.74(4H)
6.95−7.49(35H)
6.68−6.71(2H)
6.54−6.57(2H)
【0206】
<実施例25>
<N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−{6−フェニル−4’−(ナフタレン−1−イル)ビフェニル−3−イル}アミン(化合物1−147)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミンに代えて、
N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−{6−ブロモ−4’−
(ナフタレン−1−イル)ビフェニル−3−イル}アミン
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−{6−フェニル−
4’−(ナフタレン−1−イル)ビフェニル−3−イル}アミンの
白色粉体5.4g(収率33%)
を得た。
【0207】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−147)である。
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
(1−147)
pm−置換ベンゼン環:1
【0208】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図26に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の37個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.84−7.95(3H)
7.24−7.67(34H)
【0209】
<実施例26>
<N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−{6−(ビフェニル−4−イル)−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−3−イル}アミン(化合物1−148)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン及びフェニルボロン酸に代えて、
N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモ−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−3−イル}アミン
及び
4−ビフェニルボロン酸
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−{6−(ビフェニル−
4−イル)−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−3−イル}アミンの
白色粉体9.4g(収率84%)
を得た。
【0210】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−148)である。
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
(1−148)
pm−置換ベンゼン環:1
【0211】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図27に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の39個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.58−7.66(12H)
7.23−7.54(27H)
【0212】
<実施例27>
<N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−{6−(ビフェニル−3−イル)−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−3−イル}アミン(化合物1−149)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン及びフェニルボロン酸に代えて、
N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモ−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−3−イル}アミン
及び
3−ビフェニルボロン酸
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−{6−(ビフェニル−3−イル)−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−3−イル}アミンの白色粉体9.6g(収率86%)
を得た。
【0213】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−149)である。
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
(1−149)
pm−置換ベンゼン環:1
【0214】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図28に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の39個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.58−7.66(10H)
7.26−7.52(29H)
【0215】
<実施例28>
<N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−{6−(ビフェニル−2−イル)−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−3−イル}アミン(化合物1−150)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン及びフェニルボロン酸に代えて、
N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモ−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−3−イル}アミン
及び
2−ビフェニルボロン酸
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−{6−(ビフェニル−
2−イル)−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−3−イル}アミンの
白色粉体9.6g(収率86%)
を得た。
【0216】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−150)である。
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
(1−150)
pm−置換ベンゼン環:1
【0217】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図29に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の39個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.54−7.66(10H)
7.08−7.49(25H)
6.63−6.74(4H)
【0218】
<実施例29>
<N,N−ビス(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミン(化合物1−151)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン及びフェニルボロン酸に代えて、
N,N−ビス(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−
(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン
及び
4−ビフェニルボロン酸
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N,N−ビス(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−
(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)
アミンの白色粉体16.7g(収率92%)
を得た。
【0219】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−151)である。
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
(1−151)
pm−置換ベンゼン環:1
【0220】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図30に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の43個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.62−7.70(6H)
7.19−7.52(25H)
1.50(12H)
【0221】
<実施例30>
<N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−(6−フェニルビフェニル−3−イル)−N−(1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミン(化合物1−152)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミンに代えて、
N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)−N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−(1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミン
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−(6−フェニルビフェニル−3−イル)−N−(1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミンの白色粉体18.3g(収率74%)
を得た。
【0222】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−152)である。
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
(1−152)
pm−置換ベンゼン環:1
【0223】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図31に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の39個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.61−7.69(10H)
7.12−7.52(23H)
1.51(6H)
【0224】
<実施例31>
<N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−{4−(ナフタレン−2−イル)フェニル}−N−(6−フェニルビフェニル−3−イル)アミン(化合物1−153)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミンに代えて、
N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)−N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−{4−(ナフタレン−2−イル)フェニル}アミン
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−{4−(ナフタレン−2−イル)フェニル}−N−(6−フェニルビフェニル−3−イル)アミンの白色粉体8.8g(収率63%)
を得た。
【0225】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−153)である。
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
(1−153)
pm−置換ベンゼン環:1
【0226】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図32に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の37個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=8.08(1H)
7.76−7.94(4H)
7.60−7.71(4H)
7.13−7.54(22H)
1.52(6H)
【0227】
<実施例32>
<N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−{4−(ナフタレン−2−イル)フェニル}−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミン(化合物1−154)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン及びフェニルボロン酸に代えて、
N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)−N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−{4−(ナフタレン−2−イル)フェニル}アミン
及び
4−ビフェニルボロン酸
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−{4−(ナフタレン−2−イル)フェニル}−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミンの白色粉体
10.4g(収率67%)
を得た。
【0228】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−154)である。
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
(1−154)
pm−置換ベンゼン環:1
【0229】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図33に示した。
得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の41個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=8.12(1H)
7.78−7.92(4H)
7.60−7.71(6H)
7.21−7.54(24H)
1.53(6H)
【0230】
<実施例33>
<N−4−ビフェニル−N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−(6−フェニル−4’−(ナフタレン−1−イル)ビフェニル−4−イル)アミン(化合物1−155)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン及びフェニルボロン酸に代えて、
N−4−ビフェニル−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)−
N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)アミン
及び
4−(ナフタレン−1−イル)フェニルボロン酸
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N−4−ビフェニル−N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−(6−フェニル−4’−(ナフタレン−1−イル)ビフェニル−4−イル)アミンの白色粉体17.8g(収率89%)
を得た。
【0231】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−155)である。
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
(1−155)
pm−置換ベンゼン環:1
【0232】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図34に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の41個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.85−7.96(3H)
7.18−74(32H)
1.53(6H)
【0233】
<実施例34>
<N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}−N−(6−フェニルビフェニル−3−イル)アミン(化合物1−156)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミンに代えて、
N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)−N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}アミン
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}−N−(6−フェニルビフェニル−3−イル)アミンの白色粉体17.8g(収率89%)
を得た。
【0234】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−156)である。
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
(1−156)
pm−置換ベンゼン環:1
【0235】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図35に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の37個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=8.10−8.13(1H)
7.86−7.94(2H)
7.72−7.75(2H)
7.14−7.58(26H)
1.54(6H)
【0236】
<実施例35>
<N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミン(化合物1−157)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン及びフェニルボロン酸に代えて、
N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)−N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}アミン
及び
4−ビフェニルボロン酸
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−{4−(ナフタレン−1−イル)フェニル}−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−4−イル)アミンの白色粉体
19.9g(収率89%)
を得た。
【0237】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−157)である。
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
(1−157)
pm−置換ベンゼン環:1
【0238】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図36に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の41個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=8.07−8.13(1H)
7.88−7.96(2H)
7.16−7.72(32H)
1.54(6H)
【0239】
<実施例36>
<N−4−ビフェニル−N−{4−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)フェニル}−N−{6−フェニル−1,1’:3’,1’’−ターフェニル−4−イル}アミン(化合物1−158)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミン及びフェニルボロン酸に代えて、
N−4−ビフェニル−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)−
N−{4−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)フェニル}アミン
及び
3−ビフェニルボロン酸
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N−4−ビフェニル−N−{4−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)フェニル}−N−{6−フェニル−1,1’:3’,1’’−ターフェニル−4−イル}アミンの白色粉体8.7g(収率49%)
を得た。
【0240】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−158)である。
【化68】
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(1−158)
pm−置換ベンゼン環:1
【0241】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図37に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の43個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=7.74−7.82(2H)
7.58−7.76(6H)
7.16−7.48(29H)
1.57(6H)
【0242】
<実施例37>
<N,N−ビス{4−(ナフタレン−2−イル)フェニル}−N−(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−3−イル)アミン(化合物1−159)の合成>
実施例1の第3工程におけるN,N−ビス(ビフェニル−4−イル)−N−(6−ブロモビフェニル−3−イル)アミンに代えて、
N,N−ビス{4−(ナフタレン−2−イル)フェニル}−N−
(6−ブロモ−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−3−イル)アミン
を用いた以外は、実施例1の第3工程と同様の条件で反応を行うことによって、
N,N−ビス{4−(ナフタレン−2−イル)フェニル}−N−
(6−フェニル−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−3−イル)
アミンの白色粉体5.1g(収率65%)を得た。
【0243】
このアミン化合物は、下記式で表される化合物(1−159)である。
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
(1−159)
pm−置換ベンゼン環:1
【0244】
上記で得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。このNMRチャートを
図38に示した。
1H−NMR(CDCl
3)で以下の39個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=8.10(1H)
7.87−7.96(6H)
7.71−7.84(6H)
7.22−7.60(26H)
【0245】
<実施例38>
実施例で合成された一般式(1)で表される各種のアリールアミン化合物について、高感度示差走査熱量計(ブルカー・エイエックスエス製、DSC3100S)によってガラス転移点を求め、その結果を以下に示した。
このガラス転移点は、薄膜状態の安定性や耐熱性の指標となるパラメータである。
【0246】
ガラス転移点
化合物(1−2):実施例2 103℃
化合物(1−3):実施例3 115℃
化合物(1−94):実施例4 101℃
化合物(1−129):実施例5 112℃
化合物(1−4):実施例6 104℃
化合物(1−9):実施例7 117℃
化合物(1−56):実施例8 116℃
化合物(1−68):実施例9 116℃
化合物(1−90):実施例10 106℃
化合物(1−134):実施例12 109℃
化合物(1−135):実施例13 121℃
化合物(1−136):実施例14 117℃
化合物(1−137):実施例15 120℃
化合物(1−138):実施例16 125℃
化合物(1−139):実施例17 107℃
化合物(1−140):実施例18 110℃
化合物(1−141):実施例19 112℃
化合物(1−142):実施例20 119℃
化合物(1−147):実施例25 111℃
化合物(1−148):実施例26 119℃
化合物(1−149):実施例27 107℃
化合物(1−150):実施例28 110℃
化合物(1−151):実施例29 114℃
化合物(1−153):実施例31 108℃
化合物(1−154):実施例32 122℃
化合物(1−155):実施例33 119℃
化合物(1−156):実施例34 109℃
化合物(1−157):実施例35 122℃
化合物(1−158):実施例36 112℃
化合物(1−159):実施例37 116℃
【0247】
上記の結果から、一般式(1)で表されるアリールアミン化合物は100℃以上のガラス転移点を有しており、薄膜状態が安定であることが判る。
【0248】
<実施例39>
実施例で合成された一般式(1)で表される各種のアリールアミン化合物について、ITO基板の上に膜厚100nmの蒸着膜を作製して、イオン化ポテンシャル測定装置(住友重機械工業株式会社製、PYS−202型)で仕事関数を測定し、その結果を以下に示した。
仕事関数は、正孔輸送性の指標となるパラメータである。
【0249】
仕事関数
化合物(1−1):実施例1 5.68eV
化合物(1−2):実施例2 5.72eV
化合物(1−3):実施例3 5.66eV
化合物(1−94):実施例4 5.72eV
化合物(1−129):実施例5 5.75eV
化合物(1−4):実施例6 5.67eV
化合物(1−9):実施例7 5.70eV
化合物(1−56):実施例8 5.62eV
化合物(1−68):実施例9 5.66eV
化合物(1−90):実施例10 5.71eV
化合物(1−92):実施例11 5.70eV
化合物(1−134):実施例12 5.71eV
化合物(1−135):実施例13 5.71eV
化合物(1−136):実施例14 5.72eV
化合物(1−137):実施例15 5.72eV
化合物(1−138):実施例16 5.73eV
化合物(1−139):実施例17 5.73eV
化合物(1−140):実施例18 5.69eV
化合物(1−141):実施例19 5.70eV
化合物(1−142):実施例20 5.71eV
化合物(1−143):実施例21 5.66eV
化合物(1−144):実施例22 5.67eV
化合物(1−145):実施例23 5.68eV
化合物(1−146):実施例24 5.67eV
化合物(1−147):実施例25 5.72eV
化合物(1−148):実施例26 5.70eV
化合物(1−149):実施例27 5.71eV
化合物(1−150):実施例28 5.72eV
化合物(1−151):実施例29 5.55eV
化合物(1−152):実施例30 5.61eV
化合物(1−153):実施例31 5.62eV
化合物(1−154):実施例32 5.62eV
化合物(1−155):実施例33 5.63eV
化合物(1−156):実施例34 5.62eV
化合物(1−157):実施例35 5.63eV
化合物(1−158):実施例36 5.64eV
化合物(1−159):実施例37 5.69eV
【0250】
上記の結果から、一般式(1)で表されるアリールアミン化合物は、NPD、TPDなどの一般的な正孔輸送材料がもつ仕事関数5.4eVと比較して、好適なエネルギー準位を示しており、良好な正孔輸送能力を有していることが分かる。
【0251】
<実施例40>
図1に示されている構造の有機EL素子、透明基板(ガラス基板)1上に透明陽極(ITO電極)2、正孔注入層3、第一正孔輸送層4、第二正孔輸送層5、発光層6、電子輸送層7、電子注入層8、陰極(アルミニウム電極)9が形成されている有機EL素子を、下記の手順にしたがい蒸着により作製した。
【0252】
先ず、ガラス基板(透明基板1)上に膜厚150nmのITO電極(透明陽極2)が形成されているITO付きガラス基板を用意した。
このガラス基板1をイソプロピルアルコール中にて20分間、超音波洗浄した後、200℃に加熱したホットプレート上にて10分間乾燥を行った。その後、UVオゾン処理を15分間行った後、このITO付きガラス基板を真空蒸着機内に取り付け、0.001Pa以下まで減圧した。
続いて、透明陽極2を覆うように正孔注入層3として、下記構造式の化合物(HIM−1)を膜厚5nmとなるように形成した。
【0253】
【化70】
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(HIM−1)
【0254】
この正孔注入層3の上に、第一正孔輸送層4として下記構造式の分子中にトリアリールアミン骨格を2個有するアリールアミン化合物(3−1)を膜厚60nmとなるように形成した。
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
(3−1)
【0255】
このようにして形成された第一正孔輸送層4の上に第二正孔輸送層5として実施例1で合成されたアリールアミン化合物(1−1)を膜厚5nmとなるように形成した。
この第二正孔輸送層5の上に、発光層6として下記構造式のピレン誘導体(EMD−1)と下記構造式のアントラセン誘導体(EMH−1)を、蒸着速度比がEMD−1:EMH−1=5:95となる蒸着速度で二元蒸着を行い、膜厚20nmとなるように形成した。
【0256】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
(EMD−1)
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
(EMH−1)
【0257】
この発光層6の上に、下記構造式のアントラセン誘導体(2a−1)と下記構造式の化合物(ETM−1)を、蒸着速度比が化合物2a−1:ETM−1=50:50となる蒸着速度で二元蒸着を行い、膜厚30nmとの電子輸送層7を形成した。
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
(2a−1)
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
(ETM−1)
【0258】
この電子輸送層7の上に、電子注入層8としてフッ化リチウムを膜厚1nmとなるように形成した。
最後に、アルミニウムを100nm蒸着して陰極9を形成した。
【0259】
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表1に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表4にまとめて示した。
尚、上記の特性測定において、素子寿命は、発光開始時の発光輝度(初期輝度)を2000cd/m
2として定電流駆動を行った時、発光輝度が1900cd/m
2(初期輝度を100%とした時の95%に相当:95%減衰)に減衰するまでの時間として測定した。
【0260】
<実施例41>
化合物(1−1)の代わりに実施例6で合成された化合物(1−4)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表1に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表4にまとめて示した。
【0261】
<実施例42>
化合物(1−1)の代わりに実施例7で合成された化合物(1−9)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表1に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表4にまとめて示した。
【0262】
<実施例43>
化合物(1−1)の代わりに実施例8で合成された化合物(1−56)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表1に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表4にまとめて示した。
【0263】
<実施例44>
化合物(1−1)の代わりに実施例9で合成された化合物(1−68)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表1に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表4にまとめて示した。
【0264】
<実施例45>
化合物(1−1)の代わりに実施例10で合成された化合物(1−90)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表1に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表4にまとめて示した。
【0265】
<実施例46>
化合物(1−1)の代わりに実施例11で合成された化合物(1−92)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表1に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表4にまとめて示した。
【0266】
<実施例47>
化合物(1−1)の代わりに実施例12で合成された化合物(1−134)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表1に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表4にまとめて示した。
【0267】
<実施例48>
化合物(1−1)の代わりに実施例13で合成された化合物(1−135)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表1に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表4にまとめて示した。
【0268】
<実施例49>
化合物(1−1)の代わりに実施例14で合成された化合物(1−136)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表1に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表4にまとめて示した。
【0269】
<実施例50>
化合物(1−1)の代わりに実施例15で合成された化合物(1−137)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表1に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表4にまとめて示した。
【0270】
<実施例51>
化合物(1−1)の代わりに実施例16で合成された化合物(1−138)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表1に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表4にまとめて示した。
【0271】
<実施例52>
化合物(1−1)の代わりに実施例17で合成された化合物(1−139)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表1に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表4にまとめて示した。
【0272】
<実施例53>
化合物(1−1)の代わりに実施例18で合成された化合物(1−140)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表1に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表4にまとめて示した。
【0273】
<実施例54>
化合物(1−1)の代わりに実施例19で合成された化合物(1−141)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表1に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表4にまとめて示した。
【0274】
<実施例55>
化合物(1−1)の代わりに実施例20で合成された化合物(1−142)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表1に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表4にまとめて示した。
【0275】
<実施例56>
化合物(1−1)の代わりに実施例21で合成された化合物(1−143)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表1に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表4にまとめて示した。
【0276】
<実施例57>
化合物(1−1)の代わりに実施例22で合成された化合物(1−144)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表1に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表4にまとめて示した。
【0277】
<実施例58>
化合物(1−1)の代わりに実施例23で合成された化合物(1−145)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表2に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表5にまとめて示した。
【0278】
<実施例59>
化合物(1−1)の代わりに実施例24で合成された化合物(1−146)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表2に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表5にまとめて示した。
【0279】
<実施例60>
化合物(1−1)の代わりに実施例25で合成された化合物(1−147)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表2に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表5にまとめて示した。
【0280】
<実施例61>
化合物(1−1)の代わりに実施例26で合成された化合物(1−148)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表2に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表5にまとめて示した。
【0281】
<実施例62>
化合物(1−1)の代わりに実施例27で合成された化合物(1−149)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表2に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表5にまとめて示した。
【0282】
<実施例63>
化合物(1−1)の代わりに実施例28で合成された化合物(1−150)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表2に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表5にまとめて示した。
【0283】
<実施例64>
化合物(1−1)の代わりに実施例29で合成された化合物(1−151)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表2に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表5にまとめて示した。
【0284】
<実施例65>
化合物(1−1)の代わりに実施例30で合成された化合物(1−152)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表2に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表5にまとめて示した。
【0285】
<実施例66>
化合物(1−1)の代わりに実施例31で合成された化合物(1−153)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表2に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表5にまとめて示した。
【0286】
<実施例67>
化合物(1−1)の代わりに実施例32で合成された化合物(1−154)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表2に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表5にまとめて示した。
【0287】
<実施例68>
化合物(1−1)の代わりに実施例33で合成された化合物(1−155)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表2に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表5にまとめて示した。
【0288】
<実施例69>
化合物(1−1)の代わりに実施例34で合成された化合物(1−156)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表2に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表5にまとめて示した。
【0289】
<実施例70>
化合物(1−1)の代わりに実施例35で合成された化合物(1−157)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表2に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表5にまとめて示した。
【0290】
<実施例71>
化合物(1−1)の代わりに実施例36で合成された化合物(1−158)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表2に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表5にまとめて示した。
【0291】
<実施例72>
化合物(1−1)の代わりに実施例37で合成された化合物(1−159)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表2に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表5にまとめて示した。
【0292】
<実施例73>
アントラセン誘導体(2a−1)に代えて下記構造式のアントラセン誘導体(2c−23)を用い、このアントラセン誘導体(2c−23)と化合物(ETM−1)を、(2c−23):(ETM−1)=50:50となる蒸着速度で二元蒸着を行い、膜厚30nmの電子輸送層7を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
【化76】
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(2c−23)
【0293】
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表2に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表5にまとめて示した。
【0294】
<実施例74>
化合物(1−1)の代わりに実施例6で合成された化合物(1−4)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例73と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表2に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表5にまとめて示した。
【0295】
<実施例75>
化合物(1−1)の代わりに実施例7で合成された化合物(1−9)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例73と同様にして有機EL素子を作製した。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表2に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表5にまとめて示した。
【0296】
<比較例1>
化合物(1−1)の代わりに、分子中にトリフェニルアミン構造を2個有するアリールアミン化合物(3−1)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
この場合、第一正孔輸送層4と第二正孔輸送層5とは一体の正孔輸送層(厚み65nm)として機能する。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表3に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表6にまとめて示した。
【0297】
<比較例2>
化合物(1−1)の代わりに、下記構造式の化合物(HTM−1)を使用し、膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
(HTM−1)
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表3に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表6にまとめて示した。
【0298】
<比較例3>
前記アリールアミン化合物(3−1)に代えて下記構造式のアリールアミン化合物(HTM−2)を使用して膜厚60nmの第一正孔輸送層4を形成し且つ化合物(1−1)に代えて上記のアリールアミン化合物(HTM−2)を用いて膜厚5nmの第二正孔輸送層5を形成した以外は、実施例40と同様にして有機EL素子を作製した。
この場合、第一正孔輸送層4と第二正孔輸送層5とは一体の正孔輸送層(厚み65nm)として機能する。
【化78】
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(HTM−2)
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表3に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表6にまとめて示した。
【0299】
<比較例4>
前記化合物(1−1)に代えて前記アリールアミン化合物(HTM−2)を使用して膜厚5nmの第二正孔輸送層4を形成した以外は、実施例73と同様にして有機EL素子を作製した。
この場合、第一正孔輸送層4と第二正孔輸送層5とは一体の正孔輸送層(厚み65nm)として機能する。
このようにして作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行った。作製した有機EL素子の層構成を表3に示し、直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を、表6にまとめて示した。
【0300】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0301】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0302】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0303】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0304】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0305】
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【0306】
上記の実験結果から理解されるように、表1〜6に示すように、電流密度10mA/cm
2の電流を流したときの発光効率は、比較例1〜4の有機EL素子の6.51〜7.21cd/Aに対し、実施例40〜75では7.47〜8.83cd/Aといずれも高効率であった。
また、電力効率においても、比較例1〜4では5.37〜5.79lm/Wに対し、実施例40〜75では6.01〜7.04lm/Wといずれも高効率であった。
さらに、素子寿命(95%減衰)においては、比較例1〜4では54〜78時間に対し、実施40〜75では115〜229時間と、大きく長寿命化していることが分かる。