(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
ユーザが特にこの製品と共有する関係により、歯ブラシは病気を促進するか拡張する要因になり得る。その頻繁に湿る性質により、ユーザがその人の口に配置するブラシの部分は、病原体をかくまう。もっぱら健康な個人によって使用されるブラシさえ、所定の期間にわたって不健康な細菌が増加する。そのような細菌は、ユーザ自身の口、および/または歯ブラシが使用間に維持される環境に由来する。
【0003】
ほとんどの歯ブラシはバスルームに保持されるが、バスルームは、ときに細菌にとって肥沃な環境である。湿っていることに加えて、使用後にブラシから食物粒子のすべての跡を取り除くことは困難である。これらの有機的な粒子は、カビおよびバクテリアの促進のための培地として機能する。使用時の清掃間に加えて、ブラシがその最初の使用に先立って確実に清潔であることに対するニーズがある。パッケージングおよび販売に先立って歯ブラシの特定のレベルの殺菌あるいは衛生を要求する法規は、現在存在しない。
【0004】
従って、消費者による使用の前に、およびその使用の間に効果的に歯ブラシを殺菌する装置に対する大きなニーズがある。また、実際、これを達成することを試みる発明は、1世紀にわたって文献において周知である。大多数のこれらの発明は歯ブラシおよびチャンバを含む。ユーザは使用間にチャンバにブラシを返す。チャンバ内に、殺菌手段が設けられる。この数年にわたって、この殺菌手段の正確な性質は、ときに技術の進歩により、またあるときは効果、安全性、製造コスト、あるいは便宜により変化している。以下の表1は、様々な殺菌手段に典型的ないくつかの発明をリスト化する。
【0005】
【表1】
【0006】
いくつかの先行技術のうちの望ましくない一態様は、挿入時に、取り出し時に、あるいは殺菌処理中に、ブラシの剛毛、あるいは剛毛のすぐ近傍のブラシの一部がユーザの口に再び入れられ、殺菌チャンバの所定の部分に触れる必要がある。この望ましくない接触は、チャンバからブラシ上に病原体または残骸を戻し、またその逆も言える。これは相互汚染の元となり、システムにいくつかの残余の病原体あるいは残骸を常に残したまま前後に行き来する。この種の発明の一例はAthonによる特許文献1に開示される。発明は、ブラシが脱落しないように保持するために、チャンバの内部と摩擦接触する剛毛に依存する。同様に、Farrarによる特許文献2は、剛毛が載置されるリップ部を形成する。以下の発明はすべてこの不適当な接触に苦しむ。表2は同様の問題(上述したような)を含む先行技術を示す。
【0007】
【表2】
【0008】
先行技術による発明の多くは、ユーザが、チャンバにブラシを入れるか、取り払うか、あるいは殺菌サイクルを活性化するための付加的なアクションを行うことを要求する。例えば、Fowlerによる特許文献3は、ブラシを完全に包囲する包囲部を教示する。ブラシを挿入するか取り払うために、ユーザは、アクセスするためにドアを開ける必要がある。ユーザが片手に既に歯磨きの容器を保持している場合、これは不便となり得る。Thompsonによる特許文献4は、ドアを開けることなくブラシにアクセス可能な解決策のクラスの典型である。これらの解決策において、チャンバとブラシアセンブリとの間のシールが、従順なストッパや従順なチャンバを使用することによって行われる。続いてユーザがブラシを取り出す間にこれをチャンバ上に保持して静止した状態に保持する必要があるか、あるいは固定面(例えば壁)にチャンバを取り付ける必要がある。取り付けは、多くの環境において不便であるか非実用的である追加のアクションである。MacShaneによる特許文献5は、殺菌処理を開始するために個別のアクションを行うことをユーザに要求する。以下の表3の発明はすべて、ユーザがチャンバにブラシを装填し、取り払い、あるいは滅菌処理を開始するための追加のアクションを行うことを要求する影響に苦しむ。
【0009】
【表3】
【0010】
Heckerによる特許文献6は、チャンバを含まない殺菌装置を教示する。この発明において、第2のブラシが歯ブラシの剛毛を清掃するために使用される。これは歯ブラシがチャンバで保護される代わりに殺菌間で周囲の環境にさらされるという明白な短所を有する。加えて、効能はユーザ技術に高度に依存するようである。更に、これはユーザの口に入るすべての面の条件に対して剛毛の殺菌にのみ焦点を当てる。以下の表4は、内蔵型歯ブラシ殺菌装置を教示するとともに上述した短所を有する発明をリスト化する。
【0011】
【表4】
【0012】
Lamonde、Embry、およびPorterは殺菌を教示しない。これらの発明は歯磨きまたは口内洗浄液を輸送する。しかしながら、殺菌流体が歯磨きに代えて構想され得る。
【0013】
殺菌チャンバを含む先行技術の発明のすべてにおいて、ユーザはその口(上述した)に入れる歯ブラシの要素間に接触があるか、あるいは、口に入る剛毛および歯ブラシの軸体の直下にチャンバの部分が存在する。これによる短所は、ブラシから落ちる流体あるいは粒子がチャンバの内部に留まることにある。ブラシは使用直後にチャンバに入れられるので、所定量の水とともに装填される。この水の2滴がブラシから落ち、これとともにユーザの口やブラシの周囲の環境に由来する食物粒子、歯磨き、あるいは病原体までも輸送する。
【0014】
発明のうちのいくつかは、チャンバから水を押し流すために乾燥機を設けることを考慮に入れる(例、Choiによる特許文献7)。水がチャンバから押し流されても、水に含まれる粒子は残るであろう。せいぜい、これによりチャンバに微粒子が付着するため、頻繁に清掃が要求されるであろう。最悪の場合、これは、ブラシがチャンバに入れられなかった場合に、より悪環境にブラシをさらす細菌の温床になり得る。周囲の環境に殺菌手段が確実に漏れないように、先行技術による発明の多くは、完全に閉鎖したチャンバに依存する(例えば、Hurleyによる特許文献8、Eckhardtによる特許文献9、およびBarhamによる特許文献10)。
【0015】
従って、課題を解決する手段において、先行技術(後述する)は意匠特許であるか、歯ブラシ殺菌装置ではないか、本開示に開示される本発明に対していくつかの短所を有する。表5に例えば、本発明(本開示に開示される)の効果を有さない関連する先行技術のリストを示す。
【0016】
【表5】
【発明を実施するための形態】
【0023】
添付の発明は、消費者によって使用される電子歯ブラシ殺菌システムを開示する。本発明は、改善された清掃、便宜、および剛健さを可能とする多くの新しい特徴を導入する。歯ブラシ殺菌システムは本産業において周知であり、長く市場に販売されている。元来、歯ブラシは手動であり、持ち手と剛毛のみから構成された。殺菌源はこの数年にわたって変化している。
【0024】
元来、ブラシは、ブラシ上に存在する細菌を殺すために、殺菌流体(
図1:1904年4月19日付け米国特許第757885号の流体殺菌装置)に浸された。本技術の先行技術は早くも1904年に見られた。その後(1918年まで)、気体(例、ホルムアルデヒド)が使用された(
図2:1918年9月10日付け米国特許第1625202号のホルムアルデヒド蒸気殺菌装置)。熱ベースの殺菌法(
図9:1939年5月31日付け米国特許出願公開第2235296号の加熱殺菌装置)およびエアゾールの使用(
図10:1999年7月13日付け米国特許第5922292号のエアゾール殺菌装置)の証拠が更にあった。その後(1940年代まで)、便宜および有効性のために、殺菌源は光源に変更された。これはUVC領域の光に歯ブラシを浸す(
図3:1949年4月5日付け米国特許出願公開第2592131号のUV殺菌装置)。この光は、およそ約240nmに集中されるスペクトルの波長を有する。UVC光の波長領域は100乃至280nmである。発光源はこの範囲の外側に(例えば可視スペクトル内に)光を放射するが、殺菌の効果を有するのはこの範囲内の光である。手動の歯ブラシおよびUVC光を利用する現在の製品は、
図4(2010年11月23日付け米国特許第7838846号のZapi)に示される。
【0025】
1950年代に、最初の電子歯ブラシが導入された。これらは、低減されたモーター技術によりユーザを最初にターゲットとした。その後、歯を清潔にする際に、これらの装置の多くが手動のブラシと比較してより大きな効果を有することが明白となった。もっとも初期のブラシは、ACコンセントに差し込まれた。しかしながら、1960年代に、バッテリー駆動バージョンが導入され、広く採用され始めた。
【0026】
電子歯ブラシは剛毛が駆動される運動に応じて2つのグループに分類することができる。1つのグループは振動を使用する。剛毛の振動が20kHzを超えるため(これは人間の聴力の上限である)、大多数のこれらの今日の振動歯ブラシは超音波歯ブラシと呼ばれる(
図5:フィリップス、ソニケア(登録商標)・ダイアモンド・クリーン充電可能超音波歯ブラシ)。
【0027】
電子歯ブラシの第2の主要な分類は回転である。これらにより、剛毛は連続的に回転するか、あるいは軸線を中心として回転するように振動する(
図6:ブラウン、Oral−B(登録商標)バイタリティ・フロス・アクション振動電動歯ブラシ)。
【0028】
電子歯ブラシを殺菌する製品は、同様に周知である(
図7:Dazzlepro発展GT超音波歯ブラシDAZ−7080、および
図8:フィリップス、ソニケア(登録商標)・フレックスケアプラス充電可能超音波歯ブラシ)。これらのシステムでは、完全に充電された歯ブラシの持ち手にバッテリーを保持する充電回路がある。加えて、剛毛上に光るUVC発光源がある。周知のすべての現在販売されている製品において、ブラシ・ヘッドは殺菌処理のために持ち手から分離される。剛毛は、軸体の短い区分とともに(本明細書において、これらはまとめてブラシ・ヘッドと定義する)、UVC発光源を含む個別のチャンバに配置され、光が活性化される。
【0029】
現在の最先端技術の電子歯ブラシ殺菌システムの短所を後述する。
(1)ユーザがその歯にブラシをかけ終えると、持ち手は充電ステーションに戻される。ステーションは製品を実際の台に保持するため、ユーザは製品を再び使用する必要がある場合に製品がどこにあるか正確に知ることができる。従って、これは非常に便利である。しかしながら、実際に剛毛を殺菌するために、持ち手からブラシ・ヘッドを分離するとともに殺菌チャンバに配置するという余分な努力が必要である。これは多くの余分な作業ではないが、ユーザは毎回ブラシをかけた後にブラシ・ヘッドを殺菌しないことを選択していることが判明している。これは、病原体(例えばウィルス、バクテリア、寄生体や、菌類)がブラシの湿ったヘッドで増殖する機会を作るため、悪い結果となる。
【0030】
(2)ブラシ・ヘッドが持ち手から取り払われ、殺菌容器に配置されると、歯ブラシは直ちに使用の準備ができない。持ち手は存在するが、それに取り付けられるブラシ・ヘッドがない。ブラシ・ヘッドは殺菌容器から取り払われるとともに持ち手に再び取り付けられる必要がある。
【0031】
(3)ブラシ・ヘッドが使用後に持ち手に取り付けられた状態を保持され、殺菌チャンバに配置されない場合、ブラシ・ヘッドは環境にさらされる。この環境は、典型的に多くの水流源(例えば、シンク、シャワー、トイレ、およびバスタブ)を有するバスルーム環境である。これらの水源は水小滴をエアゾール化する。これらの水滴は、バスルーム全体に尿、糞便、および唾液のような他の要素を輸送可能である。剛毛がこの環境にさらされるため、剛毛は不注意に汚染され得る。
【0032】
(4)既存の装置では、殺菌チャンバは、1つの開口部を備えるとともに閉鎖した底部を有し、その開口部を通してブラシ・ヘッドが挿入されるとともに取り払われる。加えて、このチャンバは様々な部分内、および様々な部分間にしばしば多くの内側鋭角部を有する(すなわち、すみずみ)。この環境に配置される剛毛は湿る(使用直後)。この水は、剛毛から滴ることができ、実際に滴り、チャンバに残る。水のこれらのプールは、遮られることなくUVC発光源に直接照らされなければ、病原体の群落を生じさせるとともに成長させ得る。
【0033】
(5)既存の殺菌チャンバの発光源は、点光源あるいはライン発光源のいずれかである(
図11)。これは、常に剛毛領域に影を形成し、光が剛毛の全体に浸透していないため有効ではない。
【0034】
(6)ブラシが清掃間に使用された回数にかかわらず、既存のシステムは、同じ清掃サイクルが行われる。
(7)殺菌チャンバは清掃が非常に困難である。
【0035】
(8)既存のシステムにおける発光源はユーザに非常にアクセス可能である。実際、ユーザは、その手あるいはブラシ・ヘッドで不注意に発光源に触れ得る。これは光の表面に汚染物質(例えば、油や粒子状物質)を付加し、これにより、その放射および効能が低減される。
【0036】
本発明の一実施形態は統合充電ステーションおよび殺菌チャンバを組み込む(
図12)。このベース・ステーションはAC電源駆動であるか、その内蔵バッテリー駆動であるかのいずれかである。電子歯ブラシ(
図27)は、ブラシ・ヘッド端部が下方となるようにベース・ステーションに挿入される(
図13)。一旦歯ブラシが挿入されると、ブラシ・ヘッドは環境から取り払われ、これにより、ブラシ・ヘッドは、ブラッシング間に環境に残される場合と比較して、より清潔かつより無菌に保持される。これにより、セクション(3)で上述した、本技術において挙げられた課題を解決することが支援される。
【0037】
歯ブラシ(
図14)はブラシ・ヘッド端部近傍に内部充電コイルを有する。これにより、このコイルとベースの同様のコイルとの間で非接触電磁結合がなされる(
図15)。一旦ベースが歯ブラシの存在を検知すると、充電が開始されるとともに殺菌サイクルが開始される。殺菌は、充電ステーション内のUVC発光源(
図15)によって行われる。このUVC発光源は、現在の最先端技術と同様の点光源またはライン光源である。一実施形態では、ブラシ・ヘッドの周囲を包囲し、セクション(5)で上述した影を取り払うのは発光源である(
図16)。
【0038】
このリングライトは水銀管灯(
図17)である。これは、更にブラシ・ヘッドを包囲する一連の点光源であり得る。これに代えて、光パイプを介してブラシ・ヘッドにもたらされるとともにブラシ・ヘッドを包囲する単一の発光源が設けられてもよい。影の取り払いを更に促進すべく、殺菌チャンバの内部は反射するように形成される(
図16)。アルミニウム・コーティングはUVC光を非常に有効に反射するものと示されている。殺菌サイクル中に、UVC光は予め定められた量の時間点灯される。時間の量は、前回の清掃から歯ブラシが使われたブラシ・サイクルの数に応じて変化する。これは、上記セクション(6)の問題に取り組む。
【0039】
ブラシの持ち手は、使用の跡を追うことができる。また、この情報はRFIDトラッキングかBLUETOOTH(登録商標)通信のような手段によってベース・ステーションに伝えることができる。一旦ブラシがベースに挿入されると、殺菌サイクルが開始される。これによりユーザは、実行のために追加の努力が不要であるため、上記のセクション(1)および(2)で参照した本製品の課題に取り組む。
【0040】
好ましい設計のチャンバは、ウォータートラップとなり得る割れ目が欠けている。水がブラシ・ヘッドから滴る場合、水は、チャンバの底部の開口部を介して装置を通して落ちる(
図15)。これは、上述したセクション(4)の現在の問題に取り組む。この水は蒸発するまで台上にある。
【0041】
これに代えて、チャンバの下にある親水性のパッドが設けられてもよい(
図18)。このパッドは、その容積全体にわたって、あるいはその表面に沿って水を輸送する。水が広げられるので、パッドはより多くの蒸発の表面積を有し、相当加速された速度で環境に失われる。このパッドは揺動してユニットが転倒することを防止するといった他の機能を有し得る。チャンバが両端上で開放され、割れ目がないので、哺乳瓶クリーナー、歯ブラシへの付属品、あるいはタオルのような器具で清掃することは容易であり、上述したセクション(7)の懸念に取り組む(
図19)。
【0042】
ブラシとベース・ステーションとの間に通信リンクがあり得るため、これらのうちのいずれかは、ユーザに情報を伝えるためのディスプレイを有し得る(
図18)。このディスプレイは、残りの充電時間、残りの殺菌時間、完了したブラシをかけるサイクルの数、残りのブラシ・ヘッドの寿命、およびブラシをかける期間の平均などのものを特に示すことができる(
図20乃至23)。
【0043】
ブラシがベース・ステーションに挿入されている場合、剛毛は、発光源に触れることを妨げられるように構成される(
図30)。発光源は、更にチャンバ内に深く埋められ、ユーザが直接触れる可能性を最小限にする。これは上述したセクション(8)の問題に取り組むものである。
【0044】
本発明の他の要素および更なる解釈は、
図24乃至26、
図28、
図29、並びに
図31乃至33に示される。上記はすべて手動の歯ブラシの他、電動歯ブラシにも適用される。
【0045】
図12は異なる視野からのチャンバを示す。
図13はブラシとチャンバのドッキング、配置、および間隙を示す。
図14はRFIDチップおよびブラシの断面を示す。
図15はUV発光源、およびチャンバの内部を示す。
図16は最大の効果のために鏡のような反射面を備えるチャンバの内部を示す。
図17は湾曲あるいは円形状を備えるUV電球を示す。
図18はチャンバ・パッド、その形状、およびその使用の他、インジケータ・ライト、および/またはチャンバの外側表面上のディスプレイ・オプションを示す。ディスプレイ・オプションは、ユーザに対する警告や情報のためのものであり、例えば、装置の残りの充電、歯磨きの回数や頻度の量のためのものであり、また、例えば、複数のライトあるいはダイオード、バー状のライトあるいはインディケータ、あるいは摺動スケール・インディケータ、あるいは着色光、あるいは示されるパラメーターの値に比例して変化する強度を示すライトを備える。この強度は、例えばバッテリー上の残りの充電に比例する光の強度を示し、あるいは、低い充電を示すために警告として赤色灯を使用する。
図19はチャンバ清掃ブラシを示す。
図20はチャンバ駆動のためのブラシを示す。
図22はセルフクリーニングにおける清掃サイクル・シーケンスを示す。
図23は充電サイクル・シーケンスを示す。
図24は、チャンバ/歯ブラシシステム、並びにその設計/パラメーター/要素の記述および効果を示す。
図25は清掃処理(機能1)を示す。
図26は充電処理(機能2)を示す。
図27は異なる角度から要素を示す発展した音波ブラシを示す。
図28は内部のチャンバを詳細に示す。
図29はUV発光源のリングを備えた内部のチャンバを示す。
図30は運動するブラシ構造体を示す。
図31は、チャンバの内部の光パイプを示す。
図32は、コンパクトかつ簡潔に設定するための、システムの格納式ケーブルまたはワイヤを示し、これは、ワイヤを格納するために、例えばチャンバの底部内に配置される任意のバネを備え、格納工程においてバネを解放するための任意のフックを備える。
図33は乾燥処理/シーケンス(機能3)を示し、間隙が乾燥工程のために設けられ、熱エネルギーまたは可視光線を使用し、オプションとして、対流、伝導あるいは放熱機構を使用し、増加した気流を使用し、チャンバの脚体あるいは足部の周囲の間隙に由来する所定の程度の空気を使用する。熱エネルギーまたは可視光線用のユニットあるいは装置は、移動可能な部分として、チャンバ空洞部の中間部に挿入することができ、あるいは、これらは壁に、あるいはチャンバの中央部に静止させることができる。
【0046】
図34乃至
図44は、チャンバおよび歯ブラシの異なる図を示し、詳細図および断面図である。
一実施形態において、複数の歯ブラシ用の(保持するための)ユニット上に複数のチャンバが設けられ、例えば、歯ブラシとUV発光源用の共用電源あるいはバッテリー・バックアップを備える。一実施形態において、同じチャンバにUV発光源のための複数のリングが設けられる。一実施形態において、UV発光源のための複数のリングは互いに平行である。一実施形態において、地面または台に平行なUV発光源のための複数のリングが設けられる。一実施形態において、水平の地面または台に対して角度をなす、例えば、水平の地面に対して15、30、40、45、55、60、あるいは80度の角度をなすUV発光源のための複数のリングが設けられる。
【0047】
一実施形態において、チャンバの内部本体上に、かつ/または歯ブラシの持ち手上に、(あるいはその両者の上に)いくつかのフィン、あるいは軌跡、あるいは溝が設けられる。これにより、歯ブラシが各使用後にチャンバにセットされると、歯ブラシとチャンバ内部との間の間隙に気流が生じ、よりよく乾燥させるとともによりよく水を排水できる(例えば、
図13参照)。
【0048】
一実施形態において、歯ブラシ本体の内部にバッテリーおよび充電コイルが設けられる。RFIDチップがコンピューター、スマートフォン、およびチャンバとの通信のためにシステム上またはシステム内に取り付けられ、例えば、データ、認証および識別を送信し、例えばRFIDの両方のバージョン(アクティブおよびパッシブ)で使用時間、装置の残りの充電等を表示する(例えば、
図15参照)。一実施形態において、短距離の範囲の通信のためのBLUETOOTH(登録商標)装置が設けられ、そのうちの1つは、歯ブラシおよびチャンバのうちの少なくともいずれか一方に設置される。
【0049】
一実施形態において、UVの源は、チャンバの内部にある。一実施形態において、UVの源はチャンバの外部にあり、例えば、ファイバーオプティクスやチャンバへの導光路に由来する。一実施形態において、光はその途中でスプリッタによって複数の放射線に分離し、これにより、清掃されるオブジェクトのより良好な適用範囲が得られる(例えば、
図31参照)。一実施形態において、チャンバの内部に1つ以上の鏡あるいは反射面あるいは湾曲反射面が設けられ、これらは清掃のために歯ブラシ上に集光するか光を配向し、例えば球状か円筒状、あるいは円錐状の形状を凹面鏡あるいは凹面として有し、例えば金属被膜を使用する(例えば、
図15参照)。
【0050】
一実施形態において、焦点領域は鏡の焦点上にある。一実施形態において、源は、リング、厚みのあるリング、あるいは複数のリング、あるいは平行なリング、あるいは水平なリング、あるいはリングの配列、あるいはUV範囲に様々な波長を備えるリング(あるいはダイオードやレーザー、あるいは他の発光源)である(例えば、
図16参照)。
【0051】
一実施形態において、チャンバ清掃ブラシは、複数のブラシ・ヘッドを備え、装置上で、あるいは歯ブラシ本体上で、あるいは個別の棒またはスティック上で交換可能であり、ユーザによってチャンバを清掃することに使用される(例えば、
図19参照)。チャンバ清掃ブラシは、同じスティック、バー、あるいは棒に複数のブラシを有し、よりよい清掃のために異なる形状を備える。
【0052】
一実施形態において、チャンバ・ライト、メニュー、あるいはディスプレイはユーザが入力するデータによってユーザに機能の選択肢を与え、あるいはユーザに情報または警告を与えることができる、例えば、色付きライトあるいはダイオードを使用して歯ブラシの充電段階を表示し、警告用の赤色光を使用して要素の不調を示す(例えば、
図20参照)。
【0053】
図21は、清掃サイクル・シーケンスを示す。選択的な清掃の強度は、ブラシ挿入の頻度に基づくことに注目する。例えば、頻度が高いほど、強度は高い。この強度(I)は異なる実施形態に応じて、頻度値(f)に線形に比例(係数kとして)するか、非線形に比例する。例えば、1つのケースは(I=k*f)である。Iは光の強度であり、fはブラシをかける頻度あるいは数、あるいはブラシをかける単位時間当たりの時間の長さ、例えば週あるいは月あるいは日であり(あるいは平均値、稼動の平均、あるいは累加平均)、*は乗算を示す。強度は、1ステラジアン当たりのワットで測定される放射強度(W/sr)、1ステラジアン当たりのルーメンで測定される光度(lm/sr)、カンデラ(cd)、1平方メートル当たりのワットで測定される放射度あるいは強度(W/m2)、あるいは(W・sr−1・m−2)で測定される放射輝度に基づく。
【0054】
一実施形態において、充電はバックアップ・バッテリーあるいは2次電池との直接的な金属接触および配線によって行われる。一実施形態において、充電は、直接あるいは金属の接触を伴わずに誘導コイルによって遠隔に行われる。チャンバの材料は、先行技術、例えばプラスチックのように、任意の合成物質または天然物質である。一実施形態において、ブラシおよび内部のチャンバの外形は、これらが汚物と接触しないか、相互に汚染しないように構成される(例えば、
図30参照)。
【0055】
図38は一実施形態において、チャンバを示すための、一例としての装置を示す。
図34乃至37、および
図41乃至43は、歯ブラシを備えたチャンバを示すための、一例としての装置を示す。
図39あるいは
図40)は、一実施形態による、内部に歯ブラシを備えるチャンバを示すための、一例としての装置を示す断面図である。
図44は、一実施形態による、歯ブラシを示すための一例としての装置を示す。
【0056】
図45は、一実施形態において、メニュー、手動ボタン、およびディスプレイ;RFID、BLUETOOTH(登録商標)、およびアンテナ;ユーザ・インターフェース、インジケータ・ライト、および警告灯;使用頻度、使用履歴、平均化モジュール(比較値、基準値、あるいは履歴や性能の値などの値を平均化)、およびメモリー;モーター制御部;UVランプ;ブラシ乾燥機;モード・ライト;充電回路;および外部電源からなるシステムの要素を示すための、一例としてのシステムを示す。
【0057】
別例はその変形および例による。
歯科衛生システムは、・一端に持ち手、遠位端に口腔ケア端部要素、およびこれら2つの間の軸体を備える口腔ケア用品を備える。
【0058】
・口腔ケア端部要素および前記軸体は通常の使用中にユーザの口に入る。
・システムは、前記口腔ケア用品を格納するための、支柱なしで直立するチャンバを備える。
【0059】
・前記チャンバは殺菌手段を含む。
・格納されるか殺菌中に、残骸が前記口腔ケア端部要素あるいは前記軸体から落ちた場合、前記残骸は、前記チャンバの部分とは接触しない。
【0060】
・格納中、前記口腔ケア端部要素は前記持ち手の下に配置される。
・システムは、前記端部要素から湿気を押し流すヒーターを備える。
・口腔ケア用品は電子であり、バッテリー駆動である。
【0061】
・前記チャンバは、前記口腔ケア用品のバッテリーを充電するための充電回路を含む。
歯科衛生システムは、・一端に持ち手、遠位端に口腔ケア端部要素、およびこれら2つの間の軸体を備える口腔ケア用品を備える。
【0062】
・前記口腔ケア端部要素および前記軸体は通常の使用中にユーザの口に入る。
・システムは、前記口腔ケア用品を格納するための、支柱なしで直立するチャンバを備える。前記口腔ケア端部要素および前記軸体は、チャンバの内部にあり、前記持ち手の少なくとも一部は、外部にある。
【0063】
・前記チャンバは殺菌手段を含む。
・前記チャンバ内に挿入するか、移動するか、格納する場合、前記チャンバは前記口腔ケア端部要素と接触せず、前記軸体と接触しない。
【0064】
・前記口腔ケア用品は、前記チャンバや前記口腔ケア用品に付加的なアクションを行うことなく前記チャンバに挿入されるか前記チャンバから取り払われる。
・前記チャンバは、殺菌および格納中に、前記口腔ケア端部要素および前記軸体の下の環境(重力で)に開放される。
【0065】
・格納中、前記口腔ケア端部要素は前記持ち手の下に配置される。
・システムは、前記端部要素から湿気を押し流すヒーターを備える。
・口腔ケア用品は電子であり、バッテリー駆動である。
【0066】
・前記チャンバは、前記口腔ケア用品のバッテリーを充電するための充電回路を含む。
歯科衛生システムは、
・口腔ケア用品を備える。
【0067】
・システムは、前記口腔ケア用品を格納するための、支柱なしで直立するチャンバを備える。
・前記チャンバは殺菌手段を含む。
【0068】
・前記殺菌手段は、紫外線スペクトルの光を放射する少なくとも1つのランプから構成される。
・前記ランプのうちの少なくとも1つは、単一の発光源であり、その幾何学の大部分は円環体として開示される。
【0069】
上記教示の任意のバリエーションも、本特許出願によってカバーされるように意図される。